JP2009033981A - 除草機 - Google Patents

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秀国 園山
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Abstract

【課題】慣行の除草方法は農薬による化学的除草が一般的で、これは人体や環境にとって必ずしも良い方法とは言えない。一方の物理的除草方法では温暖な地域での無農薬農業に導入できるような除草機の開発が遅れている。
【解決手段】弾性ワイヤを用いて形成された除草爪を具したトラクタロータリ状の除草爪本体を高速で回転させることにより地表付近の土壌を雑草とともに攪拌し、粉砕・埋没させることで除草能力を向上させた。また磨耗した弾性ワイヤの交換も容易に行えるような構造とした。さらには除草面の凹凸に除草爪本体が滑らかに追従するような機構を組み込み作業ロスを軽減した。
【選択図】図1

Description

本発明は除草手間の軽減を図る除草機に関し、特に温暖な畑作地域での無農薬農業における除草機に関する。
従来の除草方法には主に2種類あり、1つは除草剤を用いた化学的除草方法、もう1つは機械や人手による物理的除草方法である。しかし化学的除草方法において使用される除草剤は人体にも環境にも少なからず悪影響を及ぼすものであり、本来は使用しない方が良い。
一方の物理的除草方法として大規模農家で多く導入されているカルチベータは主として除草剤と兼用で使用されるか、もしくは雑草の生長が遅い寒冷地での導入が多く、特に温暖な地域で中小規模農家が導入を図れるような除草機は普及していない。また人手による除草作業では農地を拡大し大規模化を図ることは困難である。特に無農薬農業においては機械除草の方法が確立されていないことから人手による物理的除草方法に頼る傾向が多く、それが無農薬農家の大規模化を妨げる一因でもある。
従来技術の例として、カルチベータによる条間除草があり、これは条間において複数の鋼鉄製の爪を引きずって中耕を行いかつ除草効果を生み出すというものである。
特開2005−124461号
しかしながら上記の除草方法では作業前に爪の高低や耕幅を調節することはできても地面の凹凸にその場で滑らかに追従することができず、爪が届かない箇所があったり逆に爪が深く刺さりすぎ作物に悪影響を与える場合があった。また除草能力においても雑草がごく小さな頃にしか効果が望めず、タイミングを逃すと除草剤に頼るしかなかった。
さらにカルチベータの場合トラクタでの牽引が前提となる。これは作物が植わっているにも関わらず重い重機が畑の中を通ることになり、これにより作物根の伸長が妨げられることが考えられる。
以上のように従来の除草方法では化学的除草方法においては人体や環境への害が問題であり、物理的除草方法では除草能力と除草機自体の小型化への改善、さらには作業に対して機械側のきめ細かさが求められていた。
従って、本発明の目的は温暖な地域での無農薬農法に対応できる十分な除草能力と土壌表面への追従性、さらに小型から大型まで応用の利く除草方法を併せ持った除草機を提供することである。
上記課題を達成するための本発明の技術的手段として、請求項1は動力源より動力を供給される自走式の走行部と前記走行部の前方にあり除草を行う除草部、除草機全体の操作を行う操作部からなり、自走部を走行させながら前記除草部によって除草を行う除草機において、前記除草部に除草機の進行方向に対して直角にかつ土面にほぼ平行になるように軸支され、弾性ワイヤよりなる除草爪を軸方向より放射線状に具備したトラクタロータリ状の除草爪本体を設け、該除草爪本体を高速で回転させることにより地表付近の土壌を攪拌し雑草を粉砕埋没させることで除草効果を生み出す回転除草機構を備えたことを特徴とする。
ここで、トラクタロータリとは一般的な農業用トラクタが農地の耕起、砕土、整地のために装備するもので、回転軸に鋼鉄製の爪が放射状に設けられトラクタの動力を受けて回転し作業を行うものである。
本発明はまた、除草爪を形成する弾性ワイヤが磨耗した場合の取替えのために、取替える部位を弾性ワイヤのみとし作業を簡略化し安価に行うことと、高速回転する除草爪本体に確実に弾性ワイヤを固定し除草作業の安全を確保するために、請求項2において、上記除草爪本体は、回転軸となる丸棒と、該丸棒の直径より内径の大きな筒からなり、前記丸棒は前記筒の内部を貫通している。さらに前記除草爪本体には弾性ワイヤを取り付けるための貫通孔が前記丸棒と前記筒の双方において同径同心孔となるように施されている。そして除草爪を形作る前記弾性ワイヤは前記貫通孔を通り回転軸方向より放射線状に配されている。さらには前記丸棒の一端にはねじ切り加工が施され、前記同径同心孔をずらして前記弾性ワイヤを固定するようナットが締められていることを特徴とする。
また、請求項3として、上記除草部は地面に接し進行方向と直角に配置される除草爪本体と該除草爪本体と平行に具備されるPTO軸、さらには前記除草爪本体と前記PTO軸間をつなぐためのシャフトと該シャフトの両端に配置される2つのギアボックスから成り、それぞれのギアボックス内に一対ずつ配置されるかさ歯車によって確実に動力を伝達しつつ、シャフトはPTO軸の軸方向を中心に回転運動を、除草爪本体はシャフトの軸方向を中心に回転運動を行えることで前記除草爪が圃場の深い凹凸や畝の斜面にも滑らかに追従し除草を行えるように構成されていることを特徴とする。
ここで、PTO軸とはpower take offの略で、動力取り出し装置の意味であり、農業機械分野ではしばしば使われる用語である。
そして、請求項4として、上記除草部には、キー溝加工を施されたPTО軸と、該PTО軸上をスライドし該PTО軸のどこからでも動力伝達を受けられるようキーが固定されたかさ歯車が配されており、該かさ歯車を内蔵するギアボックス以降の機構がすべて前記PTО軸に沿ってスライドできることで作物の条間や畝幅に合わせて除草位置を調節できるよう構成されていることを特徴とする。
また前記スライド機構も除草爪本体1本1本において独立するものであり、それぞれ個々に調整を行うことが出来る。
上記走行部においては、除草爪本体が作物の条間もしくは畝の両斜面を通過するため、走行部が作物に触れて傷をつけることがないよう、走行部は車高を十分に高く設定する。また、走行部の形態は図示では履帯型になっているが、バインダーのような二輪式で車輪の細い形態にすれば小型化が可能であるし、田植え機のような四輪の乗用型にすればハンドル操作によって細やかな条への追従ができるとともに、駆動源の馬力を増やし一度にこなせる条間数を増やすことができる。
また上記除草部においては、除草爪が露出して除草作業中に作物に触れたり、除草爪本体の回転によって弾き飛ばされる地表付近の土粒や小石などが作物に当たらないよう除草爪本体の長さに応じて幅を調整できる保護カバーを取り付けるとともに、条間に横たわる作物の葉をすくって持ち上げ、除草爪に当たらないように保護する案内板を付加する。
まず、請求項1において除草爪に弾性ワイヤを用いたとは、既存の鋼鉄の刃を用いるよりも除草爪本体の軽量化と小型化が図れ、作物の条間で除草爪本体が個々に耕深を調節しやすくするためである。除草に必要な耕深は地表面を浅くこそぐ程度であるから、弾性ワイヤを叩きつけることでそれを実現できる。また除草爪本体を小型化することにより除草機自体の小型化が図れ、農園の規模に応じた除草機の導入が出来る。
また本発明の除草方法は請求項1において弾性ワイヤを用いて形成された除草爪を高速で地面に叩きつけることから従来のカルチベータなどの除草方法に比べ、雑草を粉砕し埋没させる能力が加わり、温暖な地域での無農薬農業においても十分な除草能力を発揮することができる。
また、本発明の請求項2により、除草爪の形態は図4のようにもでき、除草爪本体の1B部に施す穴数や穴の配列、弾性ワイヤの穴への通し方などによって様々な形態を持たせることができる。よって圃場条件や雑草の種類、生長の度合に合わせた最適な除草爪を形成することができる。
さらに長期間の使用により弾性ワイヤが磨耗した際は除草爪本体1C部のナットを緩めることで弾性ワイヤは容易に抜け交換することができるため、手間とランニングコストを抑えることが可能である。
除草爪本体は1本当たりの製造コストが高くないので、栽培している作物や畝の形状に合わせて長さや形状の異なる数種類のものを揃えておくことができ、図4もその一例である。また弾性ワイヤが磨耗して十分な除草効果が得られなくなった場合はそれぞれの除草爪本体において個々に弾性ワイヤの取替えができる。
また、本発明の請求項3によって、除草爪本体がシャフト軸を中心に回転動作を行え、シャフト軸もPTO軸を中心に回転動作ができるため、地面の凹凸や畝の斜面に追従する除草爪本体の動きが実現する。
さらに、除草爪本体がPTO軸を支点として除草機の前方上へ持ち上がることで除草機本体が圃場の枕地においてUターンする際や農道などを走行する場合にも作業の妨げになることがない。さらにこの機構の好ましくは複数の除草爪本体を使用し同時に複数の条間を作業できるようにするものであり、この機構は1本1本の除草爪本体に対し個々にシャフトやかさ歯車が配されるものであるから、それぞれの除草爪本体が独立して条間の凹凸に追従し、確実に除草作業を行うことができる。畝の斜面を除草する場合にも、走行部の履帯が畝間を通るようにし、畝の両側の斜面にそれぞれ1本ずつ除草爪本体を配置すれば畝をまたぐようにスムーズに除草作業を行うことができる。
また、本発明における請求項4によっては、作物の条間や畝幅に対応する調節機能として、異なる長さの除草爪本体に取り替えるだけでなく、除草爪本体が左右にスライドできることからどの対象作物においても適切な除草幅と除草位置の調節が実現できる。
以下、本発明の実施の形態の一例を図1〜図13に基づいて説明する。
本発明における除草機は図1に示すように、動力源5の駆動により車輪を回転させ自走する走行部8と、該走行部の前方に配置される除草部29、除草機全体の操作を行う操作部26からなり、運転者は除草機の後ろについて歩きながら前記操作部で操作を行い、自走部を自走させながら除草部により除草作業を行うように構成されている。
走行部8は動力源5の駆動により車軸を介して車輪を回転させ履帯23を回す履帯型になっており作業中に作物に接触しないよう車体は比較的高く設計されている。しかし走行部の重量と接地面の広さによって安定した作業と土壌の硬化軽減が実現でき、履帯型の採用により枕地での素早いターンが行える。
除草部29への動力は駆動源5より減速装置27を通ってPTO軸7に伝達され、該PTO軸より除草爪本体28へと動力が伝達される。その構造としては、図7のようにまずPTO軸よりシャフト6へ直角に動力を伝達するよう一対のかさ歯車10・11を使用し、この伝達部分をボックス21で覆い防塵対策を施す。シャフトの他端ではさらにもう一対のかさ歯車12・13を使用して除草爪本体28に直角に動力を伝達し同様にしてボックス22で覆い防塵策を施す。この上下1つずつのギアボックスの間はシャフトが露出するため図1に示すようにパイプ24で覆う。
本発明の除草部29において、好ましくは数本の除草爪本体を同時に使用し、複数の条間を一度に除草するものである。図1等では4本の除草爪本体を使用しているが、上記及び以下の除草部の構造においても除草爪本体の本数だけ同様に実施する。
除草爪本体28の構造として、図2は、2本の弾性ワイヤを使用するタイプであるが、1は除草爪の本体で回転軸となる丸棒であり、ギアボックス22に差し込む1A部、穴加工を施す1B部、ねじ切り加工を施す1C部から成っている。実質的な除草幅は除草爪が形成される1B部分の長さとなる。1B部と1C部の一部は筒3の中に入っており、1B部と筒3には弾性ワイヤ2Aと弾性ワイヤ2Bを通すための同径同心孔36が軸方向と垂直にかつ回転軸の中心を通るように規則正しく並んで施されている。弾性ワイヤ2Aは前記同径同心孔を貫通しながら、図1に見られるような山と谷を形成している。同じく弾性ワイヤ2Bも2Aとは直角な面上に山と谷を形成するよう除草爪本体を貫通している。
図3は1C部を拡大したものであるが、図示するとおり1C部にはねじ切り加工が施されており、弾性ワイヤによって除草爪を形成した後、前記1C部にナット4を締め込むことで図2において丸棒1は右方向へ、筒3は左方向へずれる。これにより丸棒1と筒3に施された同径同心孔36がずれ、弾性ワイヤ2Aと2Bはせん断力を受けて固定され抜けなくなる。
図6は除草爪本体の図3におけるA−A断面図であり、丸棒1と筒3を貫通する同径同心孔36を弾性ワイヤ2Aが通っていることを示している。
図7に示すように、除草爪本体28への動力はシャフトよりかさ歯車12・13を介して伝達されるが、除草爪本体は自由に付け替え可能にするため、かさ歯車13から除草爪本体へは1A部を差し込む差込軸14を介して動力が伝えられる。
図8に示すとおり、差込軸14には除草爪本体の1A部を差し込むための穴が差込部14Aとして設けられており、該差込部には1A部を差し込んだ後固定するためのイモねじ用の穴20が設けられ、1A部を差し込んだ後六角レンチ30によってイモねじ31を回し除草爪本体と差込軸14を固定する。このように除草爪本体は差込軸14に対して容易に脱着ができるため、交換手間も時間を要さない。
前記付け替え作業中、六角レンチ30のような工具がギアボックス22内に挿入される。このときギアボックスの一面は図示しないが開閉が可能になっており、付け替え作業が容易になる。付け替え作業中以外はギアボックスの中に埃が入らないようきっちりと閉じられる。
図7に示すように、PTO軸にはキー溝加工が施されている。これはPTO軸の長さの範囲内で上部ギアボックス21が必要量スライドできるよう、PTO軸のほぼ全域にわたって加工されている。該PTO軸にはめられるかさ歯車10は図1においては4個必要となるが、そのすべてのかさ歯車にはキーが固定されている。
また上記PTO軸7とかさ歯車10のはめあいは、すきまばめになるよう設定されており、前記かさ歯車はPTO軸より確実に動力を得ながらにして自在に同軸上をスライドすることができる。ただし、スライドさせる際はPTO軸が回転していないことを想定している。また、上部ギアボックス21を任意の位置にスライドさせた後、PTO軸7に上部ギアボックスを固定するための図示しない固定機構が各上部ギアボックスには設けられている。そしてかさ歯車10がPTO軸7上をスライドすることから、該かさ歯車10の両サイドに配置されるベアリング15も前記PTО軸7に対してすきまばめとなっている。またかさ歯車10より動力を受けるシャフト側のかさ歯車11はベアリング16・17によって支持されている。
下部ギアボックス22内部の構造についても図7に示すとおり、上部ギアボックス21内で支持されているシャフト6の他端が下部ギアボックス内において上部ギアボックスと同じ2個のベアリング17・16によって支持されている。その先端にはかさ歯車12が具備され、該かさ歯車より直交して動力が伝達されるよう配された1A差込軸14がかさ歯車13を介して動力を受けている。また前記1A差込軸の両端にはベアリング18・19が配されており安定した支持がなされている。
上下ギアボックスは共に内部環境としてはある程度の精度が要求され潤滑オイルが適量に保たれている必要がある。作業環境によっては砂塵や降雨などのギアボックス内への侵入が考えられるため作業中は特に密閉状態に置かれることが好ましい。その中で下部ギアボックス22においては除草爪本体取替えの際には容易に開閉して再固定し密閉状態に戻せるよう開口部周辺にパッキンを利用するなどした図示しない構造となっている。
また図7において上部ギアボックス21と下部ギアボックス22の間で露出するシャフト6においては図中に示さないパイプ24で覆うことによって防塵と強度確保を実現している。パイプ24の態様は図1等参照。
図9においては除草部29はPTO軸7の軸方向を中心にシャフト6と下部ギアボックス22、除草爪本体28が持ち上がる構造になっている。この上下動作は除草部の後部に設けられた上下機構25がシャフト6を覆うパイプ24を持ち上げる構造になっており、該操作は操作部26で行える。また、前記上下機構25は常に上部ギアボックス21の背後にあることが必要であるため個々が独立して上部ギアボックスと共にスライドできるような構造となっている。
図12に示すとおり、除草爪本体28が作物に接触して痛めないように下部ギアボックス22において常時カバー33が装着される。該カバーは除草爪本体1本1本について独立して装着されるもので、除草爪に作物が接触しないようにし、また除草爪に当たって飛散する土壌や小石などからも作物を保護する。さらに前記カバーの先端には条間に横たわる作物の葉をすくい上げて除草爪に巻き込まれないようにする案内板34が具備されている。
図13に示すとおり上記カバー33は各除草爪本体について独立して設けられるものである。よって除草爪本体を取り替える際に新しい除草爪本体の長さに応じて幅を変えられる機構が設けられている。前記機構は重なった2枚のカバーをボルトと蝶方ナットによって任意の重ねしろで固定するもので、作業に工具を必要としない。
以下、除草機の実際の動作について説明する。図1に示すようにエンジン5から出力された駆動力は走行部8へと伝達され、左右に設けられた履帯23を回転させ機体を動かす。他方の駆動力は減速装置27を介してPTO軸7へと伝達される。PTO軸7からは1対のかさ歯車を内蔵する上下それぞれのギアボックスとシャフト6を介して除草爪本体28へと駆動力が伝達される。機体本体は図1においては左方向へ進み、除草爪本体は進行方向に対し順回転しながら除草を行う。
除草爪本体は作物の条間を回転しながら通過し、土壌を浅く打ち叩いて進む。これにより条間に生える雑草を土壌ごと粉砕・埋没させ、除草効果を生み出す。
作業に入る前には運転者はあらかじめ作物の条間に適した長さの除草爪本体28を選択し、下部ギアボックス22に挿入、固定する。カバー33の幅も除草爪本体の長さに合わせて調整する。その後PTO軸7上で上部ギアボックス21をスライドさせ、適切な除草位置で固定する作業を行う。
除草機の操作はすべて運転者1人により行え、除草作業中は運転者は主に履帯23が条間や畝間に沿って走るよう微調整を行い、枕地でのターンの際には除草部29を上下機構25によってターンの妨げにならないよう持ち上げ、左右履帯の駆動操作によってターンを行う。
除草機の走行時や枕地でのターンの際には除草爪本体28は上下機構25によって除草機の前方上に持ち上げられるが、地面に下ろされた除草爪本体は除草部の自重つまりシャフト6、パイプ24、下部ギアボックス22、内蔵するかさ歯車12・13、除草爪本体等々の重さにより地面に在る。よって除草爪の耕深は基本的には上記除草部の自重によって決まるものである。ただし除草爪本体の種類または土壌の硬度によっては自重だけでは十分な耕深を得られなかったり、また反対に深く食い込みすぎてしまうといった場合が考えられる。その場合には耕深を調節できるような構造にしてもよい。
こうして除草部では地表付近を浅く、かつほぼ一定の耕深を得ながら地表近くの土壌を攪拌し雑草を粉砕・埋没させながら除草を行う。
図10に示すとおり、それぞれの除草爪本体28は除草機本体から離れた場所に設置されるとシャフト6がPTO軸7の軸方向を中心として行う上下動作と除草爪本体がシャフトの軸方向を中心として行う回転動作の連係により圃場の凹凸を乗り越えるように動作し圃場面に滑らかに追従する動きが実現する。またこの動作により畝の斜面の機械除草をも実現できる。
図11に示すように、除草部29の上下動作は各除草爪本体について独立して行えることから、4本の除草爪本体のうち、2本は除草爪本体を外し、残りの2本のみを使用して畝の両側の除草を行うなど作業の幅が広がる。
図12に示す案内板34は条間に横たわる作物の葉をすくい上げてカバー33に沿って後方へ流す役割を果たす。
除草機全体の外観図 除草爪本体の構造を示す部分断面図 弾性ワイヤの固定構造を示す部分拡大断面図 弾性ワイヤによる除草爪形成の一例 除草爪本体をナット側先端から見た外観図 除草爪本体の図3におけるA−A断面図 上下ギアボックスの内部構造を示す部分断面図 1A差込軸の外観図 除草機の走行時、ターン時の形態を示す外観図 除草爪本体の除草面への追従の様子を示す外観図 畝の除草の様子を示す外観図 除草機のカバー装着時の外観図 カバーの変幅機構を示す外観図
符号の説明
1 回転軸となる丸棒
1A 駆動装置に差し込む部位
1B 穴加工を施す部位
1C ねじ切り加工を施す部位
2 弾性ワイヤ
2A 弾性ワイヤA
2B 弾性ワイヤB
3 筒
4 ナット
5 動力源
6 シャフト
7 PTO軸
7A キー溝
8 走行部
9 作物
10 かさ歯車1
10A キー
11 かさ歯車2
12 かさ歯車3
13 かさ歯車4
14 1A差込軸
14A 1A差込部
15 ベアリング
16 ベアリング
17 ベアリング
18 ベアリング
19 ベアリング
20 除草爪本体を固定するねじの穴
21 上部ギアボックス
22 下部ギアボックス
23 履帯
24 パイプ
25 除草部上下機構
26 操作部
27 減速装置
28 除草爪本体
29 除草部
30 六角レンチ
31 イモねじ
32 畝
33 カバー
34 案内板
35 蝶ねじ
36 同径同心孔

Claims (4)

  1. 動力源より動力を供給される自走式の走行部と前記走行部の前方にあり除草を行う除草部、除草機全体の操作を行う操作部からなり、自走部を走行させながら前記除草部によって除草を行う除草機において、前記除草部に除草機の進行方向に対して直角にかつ土面にほぼ平行になるように軸支され、弾性ワイヤよりなる除草爪を軸方向より放射線状に具備したトラクタロータリ状の除草爪本体を設け、該除草爪本体を高速で回転させることにより地表付近の土壌を攪拌し雑草を粉砕埋没させることで除草効果を生み出す回転除草機構を備えたことを特徴とする除草機。
  2. 上記除草爪本体は、回転軸となる丸棒と、該丸棒の直径より内径の大きな筒からなり、前記丸棒は前記筒の内部を貫通している。さらに前記除草爪本体には弾性ワイヤを取り付けるための貫通孔が前記丸棒と前記筒の双方において同径同心孔となるように施されている。そして除草爪を形作る前記弾性ワイヤは前記貫通孔を通り回転軸方向より放射線状に配されている。さらには前記丸棒の一端にはねじ切り加工が施され、前記同径同心孔をずらして前記弾性ワイヤを固定するようナットが締められていることを特徴とする請求項1記載の除草機。
  3. 上記除草部は、地面に接し進行方向と直角に配置される除草爪本体と該除草爪本体と平行に具備されるPTO軸、さらには前記除草爪本体と前記PTO軸間をつなぐためのシャフトと該シャフトの両端に配置される2つのギアボックスから成り、それぞれのギアボックス内に一対ずつ配置されるかさ歯車によって確実に動力を伝達しつつ、シャフトはPTO軸の軸方向を中心に回転運動を、除草爪本体はシャフトの軸方向を中心に回転運動を行えることで前記除草爪が圃場の深い凹凸や畝の斜面にも滑らかに追従し除草を行えるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至2何れか1項記載の除草機。
  4. 上記除草部には、キー溝加工を施されたPTО軸と、該PTО軸上をスライドし該PTО軸のどこからでも動力伝達を受けられるようキーが固定されたかさ歯車が配されており、該かさ歯車を内蔵するギアボックス以降の機構がすべて前記PTО軸に沿ってスライドできることで作物の条間や畝幅に合わせて除草位置を調節できるよう構成されていることを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の除草機。
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