JP4953310B2 - 入力装置、入力装置の制御方法、入力装置を有した携帯端末装置、および入力装置の制御プログラム - Google Patents

入力装置、入力装置の制御方法、入力装置を有した携帯端末装置、および入力装置の制御プログラム Download PDF

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Description

この発明は、いわゆる携帯電話などに含まれる入力装置に関し、特にタッチパッド積層型キーパッドから構成される入力装置、当該入力装置を有する携帯端末装置、入力装置の制御方法、および入力装置の制御プログラムに関する。
パーソナルコンピュータ等の情報端末装置に備えられている入力装置としては、キー方式の入力装置やタッチ方式の入力装置が一般的である。キー方式の入力装置は文字入力に適している。一方、タッチ方式の入力装置は、ポインタの操作や画面スクロールなどの操作情報の入力に適している。
近年のパーソナルコンピュータに代表される情報端末装置には、この両者の入力装置を有しているものがある。特に、ノート型のパーソナルコンピュータにおいては、両者の入力装置を有しているものが多い。
しかし、携帯電話機のような小型の携帯端末装置(ノート型のパーソナルコンピュータのような小型の情報端末装置を含む。)では、通常のパーソナルコンピュータと比較して、入力装置を設置できる面積が限られている。このような、設置面積に関する制約から、従来は前記入力装置のいずれか一方のみ(多くはキーパッドのみ)を具備する携帯端末装置が一般的であった。
そこで、近年においては、設置面積の拡大を抑制するために、両者を積層させて実装した携帯端末装置も提案されている。このような携帯端末装置では、キーパッドの表面をタッチパッドとして使用する構成となっている。以下では、キーパッドの上に(キーパッドよりも入力側であって、キーパッドよりもユーザ側に)タッチパッドを積層した入力装置、すなわちキートップとキーパッドとの間にタッチパッドを積層した入力装置を、タッチパッド積層型キーパッドという。
たとえば、特開2002−244791号公報(特許文献1)は、複数のキーを一面に配置した操作端末と、表示手段とを具え、操作端末の各キーが配置された面には指の接触を検出する接触覚センサが配置され、各キーは所定の位置に固定され、指の押下によりクリック感を生成すると共に指の押下を検出し、表示手段は各キーへの指の接触および押下の状況を表示するデータ入力装置を開示している。
特開2002−244791号公報
しかし、上記タッチパッド積層型キーパッドにおいては、キーパッドを操作しようとすると、必然的にキーパッド上のタッチパッドにも触れることになる。そのため、ユーザがキー操作を行う際には、意図しないタッチ操作に関する指令までもが入力されてしまう。つまり、ユーザがキー操作だけを行うつもりであっても、当該キー操作が入力される直前に意図しないタッチ操作が入力されてしまう。そのため、タッチ操作前にポインタ等の移動が生じてしまい、その結果として、ポインタ等が意図しない位置に移動した状態においてキー操作が入力されることがあった。
このように、タッチパッド積層型キーパッドを用いる場合には、通常のタッチパッドや通常のキーパッドを用いる場合と比較して、ユーザによる意図しないタッチ操作の入力を防止するための仕組みが必要となる。
この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、タッチパッド積層型キーパッドを備える入力装置において、ユーザによる意図しないタッチ操作の入力を防止することである。
この発明のある局面に従うと、ユーザのキー操作およびタッチ操作に応じた操作情報を出力する入力装置であって、キー操作に応じて信号を出力するキーパッドと、キーパッドの上に積層されるとともに、タッチ操作に応じて信号を出力するタッチパッドと、タッチ操作開始時にタッチパッドから出力される信号に基づいて第1の位置を記憶する記憶手段と、タッチ操作中にタッチパッドから出力される信号に基づく第2の位置に応じたタッチ操作情報を出力する出力手段と、第1の位置と第2の位置との位置関係が所定の条件を満たすか否かを判断する判断手段と、を備え、出力手段は、第1の位置と第2の位置との位置関係が所定の条件を満たす場合に、キーパッドがキー操作を受け付けると、タッチ操作情報を打ち消すための操作情報と、キー操作に関するキー操作情報とを出力する。
この局面によれば、入力装置は、タッチ操作の入力中に、第1の位置と第2の位置との距離が予め定められたしきい値以上であるか否かを判断する。このとき、入力装置は第2の位置に基づいてタッチ操作情報を出力する。そして、キー操作が入力されたときに、未だ第1の位置と第2の位置との距離が予め定められたしきい値未満である場合、入力装置は、先に出力したタッチ操作情報を打ち消すための情報を出力する。
その結果、タッチパッド積層型キーパッドを備える入力装置において、ユーザによる意図しないタッチ操作の入力を防止することが可能になる。そして、ユーザから入力される微妙なタッチ操作にも対応することが可能になる。
好ましくは、出力手段は、第1の位置と第2の位置との位置関係が所定の条件を満たさない場合に、キーパッドがキー操作を受け付けると、キー操作に関するキー操作情報を出力する。
さらに好ましくは、第1の位置から第2の位置までの距離を算出する算出手段をさらに備え、判断手段は、距離が予め定められたしきい値未満である場合に位置関係が所定の条件を満たすと判断し、距離がしきい値以上である場合に位置関係が所定の条件を満たさないと判断する。
この発明の別の局面に従うと、携帯端末装置は、上記の入力装置と、各種の情報を表示する表示装置と、入力装置から出力されるタッチ操作情報およびキー操作情報に基づいて、表示装置によって表示される情報を更新する更新手段と、を備える。
この発明のさらに別の局面に従うと、ユーザのキー操作およびタッチ操作に応じた操作情報を出力させるための入力装置の制御方法であって、入力装置は、制御部と、記憶部と、キー操作を受け付けるキーパッドと、キーパッドの上に積層されるとともに、タッチ操作を受け付けるタッチパッドと、を備え、制御方法は、記憶部が、タッチ操作開始時にタッチパッドから出力される信号に基づいて第1の位置を記憶するステップと、制御部が、タッチ操作中にタッチパッドから出力される信号に基づく第2の位置に応じたタッチ操作情報を出力するステップと、制御部が、第1の位置と第2の位置との位置関係が所定の条件を満たすか否かを判断するステップと、を備え、制御部が、第1の位置と第2の位置との位置関係が所定の条件を満たす場合に、キーパッドがキー操作を受け付けると、タッチ操作情報を打ち消すための操作情報と、キー操作に関するキー操作情報とを出力するステップと、を備える。
この発明のさらに別の局面に従うと、コンピュータにユーザのキー操作およびタッチ操作に応じた操作情報を出力させるためのプログラムであって、コンピュータは、キー操作を受け付けるキーパッドと、キーパッドの上に積層されるとともにタッチ操作を受け付けるタッチパッドと、を備え、コンピュータに、タッチ操作開始時にタッチパッドから出力される信号に基づいて第1の位置を記憶するステップと、タッチ操作中にタッチパッドから出力される信号に基づく第2の位置に応じたタッチ操作情報を出力するステップと、第1の位置と第2の位置との位置関係が所定の条件を満たすか否かを判断するステップと、第1の位置と第2の位置との位置関係が所定の条件を満たす場合に、キーパッドがキー操作を受け付けると、タッチ操作情報を打ち消すための操作情報と、キー操作に関するキー操作情報とを出力するステップと、を実行させる。
この発明によれば、タッチパッド積層型キーパッドを備える入力装置において、ユーザによる意図しないタッチ操作の入力を防止することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。なお以下の説明では、同一の部品については同一の符号を付すものとし、前記部品の名称や機能が同一である場合には、前記部品についての詳細な説明は繰り返さない。
また、以下では、入力部120を本発明のタッチパッド積層型キーパッドを備えた「入力装置」の一例として説明を行なうこととし、携帯電話100を本発明の「携帯端末装置」の一例として説明を行う。ただし、本発明は、PDA(Personal Digital Assistants)などの他の端末装置にも適用可能なものである。そして、上記のタッチパッド積層型キーパッドは、代表的に、キーパッドの上に(キーパッドよりも入力側であって、キーパッドよりもユーザ側に)タッチパッドが積層された構成、すなわちキートップとキーパッドとの間にタッチパッドが積層された構成を有している。
<携帯電話100の全体構成>
まず、携帯端末装置の実施の形態としての携帯電話100について説明する。図1は、本実施の形態に係る携帯端末装置の一例としての携帯電話100を示す外観斜視図である。図1には、携帯端末装置として、代表的に折畳式の携帯電話100を示すが、このような形式に限定されるものではない。
図1を参照して、携帯電話100は、第1の筐体116と、第2の筐体117と、スピーカ173と、モニタ150と、カメラ142と、入力部120と、マイク172とを含む。第1の筐体116と第2の筐体117とは、接続部106にて折畳み可能に接続されている。
入力部120は、決定キー121Eなどの複数のキーを有する機能キー群121と、数字等の入力のための複数のキートップ123を有するテンキー群122(タッチパッド積層型キーパッド)とを含む。テンキー群122の構成については後述する。機能キー群121は、モニタ150上の表示の少なくとも一部(表示全体、または、モニタ150上に表示されたカーソル等)を上下左右それぞれに所定の距離だけ移動させるための上キー121A,下キー121B,左キー121C,右キー121Dと、移動したカーソル等に対応する処理に決定したことを入力するための決定キー121Eと、を含む。
本実施の形態に係るテンキー群122は、後述するようにタッチパッド積層型キーパッドから構成されているため、入力部120が機能キー群121を含まない構成であってもよい。すなわち、機能キー群121が担っている上記の役割は、本実施の形態に係るテンキー群122によって担うことができる。
<携帯電話100のハードウェア構成>
次に、本実施の形態に係る携帯電話100のハードウェア構成について説明する。図2は、本実施の形態に係る携帯端末装置の一例としての携帯電話100のハードウェア構成を示すブロック図である。図2を参照して、本実施の形態に係る携帯電話100は、アンテナ108と、アンテナ108により受信された無線信号の入力を受ける無線通信部107と、データを格納するRAM(Random Access Memory)3(揮発性メモリと不揮発性メモリとを含む)およびROM(Read Only Memory)4と、外部から各種指令(タッチ操作やキー操作を含む。)の入力を受け付ける入力部120と、携帯電話100の各動作を制御するための制御部110と、画像を表示するためのモニタ150と、外部(ユーザ)からの音声が入力されるマイク172と、制御部110から出力された電気信号(音声信号)に基づいて音声を出力するスピーカ173と、を備える。
前述したように、本発明の「入力装置」は、入力部120や制御部110上で実行される制御プログラムなどから実現されるものである。そして、入力部120の制御プログラム(たとえば、ドライバソフトなど)は、他のアプリケーションソフトに対して、ポインタ等を移動させるためのタッチ操作情報や文字を入力させるためのキー操作情報を出力する。ここで、キー操作とは、前記テンキー群122のキートップ123が所定以上の力で押下される操作をいい、テンキーの選択操作やテンキーのON・OFF操作をいう。そして、タッチ操作とは、ユーザの指などが前記テンキー群122のキートップ123に接触しながら、キートップ123上をスライドする操作をいい、ポインタ等の位置情報や移動命令に関する操作をいう。
一方、制御部110上で実行される他のアプリケーションは、ポインタ等を移動させるためのタッチ操作情報や文字を入力させるためのキー操作情報を、入力部120から受け付けて、当該タッチ操作情報やキー操作情報に応じた処理を実行するものである。
無線通信部107は、制御部110からの制御指令に応じて、制御部110から出力されるデジタルの送話音声データをアナログの送話音声信号へと変換し、アンテナ108を介して無線信号を発信する。そして、第1の無線通信部107は、制御部110からの制御指令に応じて、アンテナ108を介して外部からの無線信号を受信し、アナログの受話音声信号をデジタルの受話音声データへと変換して制御部110へ入力する。
制御部110は、たとえばCPU(Central Processing Unit)やその他の演算処理装置から構成されるものである。制御部110と他の構成要素とは信号線を介して相互に接続されている。制御部110は、第1の無線通信部107などの他の構成要素と連係しながら、携帯電話100が有する通話機能を実現する。また、制御部110は、携帯電話100の各要素を制御するものであって、入力部120から入力される指令に基づいて各種の演算を実施する装置である。特に、制御部110は、後述するようにキーパッド126を介したキー操作や、タッチパッド124を介したタッチ操作を受け付けて、モニタ150上のポインタの移動や文字の入力などを行うものである。
より詳細には、携帯電話100における各種の処理は、たとえば、ROM104に格納された各種の処理手順に関する制御プログラムが一旦RAM103へと読み出され、RAM103へと読み出された制御プログラムが前記制御部(CPU)110上で実行されることによって、実現されるものである。ただし、制御部110が、各機能を実現する専用のハードウェア回路などによって実現されてもよい。
入力部120は、前述したように機能キー群121やテンキー群122や制御部110上で実行されるプログラムから構成されるものである。入力部120は、タッチパッド124やキーパッド126を介してタッチ操作やキー操作を受け付けることにより、ユーザからの情報の入力を受付けて、制御部110上で実行される他のアプリケーションなどに情報を出力する。入力部120の構成についての詳細は後述する。
モニタ150は、液晶パネルやCRTから構成されるものであって、制御部110が出力したポインタや文字やイラストなどから構成される情報を表示する。
<入力部120の構成>
次に、本実施の形態に係る入力部120のハードウェア構成について説明する。以下では、主に入力部120に含まれるテンキー群122に関する構成について詳細に説明する。
図3は、入力部120のテンキー群122における構成を示す側面断面図であって、図1におけるIII−III断面図である。図4は、入力部120のテンキー群122におけるハードウェア構成を示すハードウェア構成図である。図3および図4を参照して、本実施例に係る入力部120に含まれるテンキー群122は、キー操作によって生成される入力指令を受け付けるキーパッド126と、前記キーパッド126の上に積層されるとともに、タッチ操作によって生成される入力指令を受け付けるタッチパッド124と、から構成されるタッチパッド積層型キーパッドである。
入力部120のテンキー群122は、キートップ123、タッチパッド124、タッチパッドコントローラ125、キーパッド126、キーパッドコントローラ127を含む。より詳細には、入力部120は、上記のキートップ123と、キートップ123の下方に配置されたタッチパッド124、タッチパッド124と接続されたタッチパッドコントローラ125、タッチパッド124の下方に配置されたキーパッド126、キーパッド126に接続されたキーパッドコントローラ127、タッチパッドコントローラ125およびキーパッドコントローラ127に接続された制御部110、制御部110に接続されたRAM103およびROM104などから構成されるものである。詳しくは、入力部120は、制御部110上で実行される制御プログラムなどから構成されるものである。
図1、図3、図4に示すようにキートップ123は、タッチパッド124の上方に配置されるものであって、携帯電話100の外部に露出している部材である。ユーザは、キートップ123を押下したり、指をキートップ123に接触させながらスライドさせることによって、携帯電話100に各種の情報を入力する。
タッチパッド124は、接触センサから構成されるものであって、キートップ123の下方に、キートップ123から所定距離だけ隔てて配置されている。タッチパッド124は、後述するタッチパッドコントローラ125を介して制御部110に接続されている。キートップ123が押下されて、キートップ123がタッチパッド124に接触すると、当該接触位置に対応した電気信号がタッチパッドコントローラ125から制御部110へと出力される。
タッチパッドコントローラ125は、タッチパッド124に接続されており、タッチパッド124を介して検出した前記接触位置に対応した電気信号を制御部110へと出力する。
キーパッド126は、複数のプッシュスイッチ126aと、当該複数のプッシュスイッチ126aが固定されたシート126bとから構成されるものである。キーパッド126は、タッチパッド124の下方に(キートップ123と逆側に)、タッチパッド124から所定距離だけ隔てて配置されている。キーパッド126上に配置されたそれぞれのプッシュスイッチ126aは、前記テンキー群122を構成するそれぞれのキートップ123の下方に配置される。つまり、それぞれのプッシュスイッチ126aは、それぞれのキートップ123に対応した位置に配置されており、いずれかのキートップ123が所定の力以上で押下された際に当該キートップ123に対応するプッシュスイッチ126aがオンされる構成となっている。
このように構成されるキーパッド126は、後述するキーパッドコントローラ127を介して制御部110に接続されている。そして、いずれかのキートップ123が押下されて、対応するプッシュスイッチ126aがオン(導通)した際に、オンした当該プッシュスイッチ126aに対応した電気信号がキーパッドコントローラ127を介して制御部110へと出力される。
キーパッドコントローラ127は、キーパッド126に接続されており、キーパッド126を介して検出した前記接触位置に対応した電気信号を制御部110へと出力する。
このような構成によって、ユーザがキートップ123の表面に接触する(タッチ操作を行う)と、タッチパッド124が前記タッチ操作を検出する。検出されたタッチ操作(指の動き)に関する情報は、タッチパッドコントローラ125を介して制御部110へと入力され、制御部110がモニタ150を介してポインタの移動や画面スクロール等を表示する。
一方、ユーザがキートップ123を押下する(キー操作を行う)と、キーパッド126上の当該キートップ123に対応するプッシュスイッチ126aの部分が導通する。そして、キーパッドコントローラ127を介してキートップ123およびプッシュスイッチ126aが押下された旨の情報が制御部110に入力されることによって、制御部110が文字入力に関する指令や各種決定に関する指令などのキー操作を受け付ける。
近年、タッチパッド積層型キーパッドに関して、上記のような意図しないタッチ操作の入力を防止するために、タッチ操作開始後、指の移動距離(タッチ操作量)が所定量(しきい値)を越えるまではポインタの移動を開始しない、という制御方法が提案されている。
しかし、当該制御方法を採用した場合、ユーザによるポインタの微妙な操作が難しいという課題が生じる。具体的には、ユーザがタッチ操作を開始してしばらくしてから、現在のポインタの位置から離れた位置からポインタが移動し始めたり、当該ポインタの移動が突然開始されるという不具合が生じる。このような不具合が原因で、ユーザがポインタのレスポンスを遅いと感じたり、当該ポインタの動作にストレスを感じることもある。
本実施の形態に係る入力部120は、後述するように、ユーザによるタッチ操作が行われた際において、指の移動量(タッチ操作量)が予め設定された所定量(しきい値)を超える前にキートップ123およびプッシュスイッチ126aが押下された場合は、前記タッチ操作をキャンセルされたものとして取り扱うものである。逆に、入力部120は、ユーザによるタッチ操作が行われた際において、指の移動量(タッチ操作量)が予め設定された所定量(しきい値)を超えた後にキートップ123およおびプッシュスイッチ126aが押下された場合は、前記タッチ操作を確定されたものとして取り扱うものである。
そのため、本実施の形態に係る入力部120および携帯電話100によって、ユーザからのタッチ操作に応じたポインタなどの移動を即座に行いつつ、キー操作に応じて、ユーザが意図していないと考えられるタッチ操作を後からキャンセルすることが可能になる。つまり、タッチパッド積層型キーパッドを備える入力装置において、ユーザに、タッチ操作時のレスポンスが悪いという印象を与えることなく、すなわちポインタの微妙な操作を可能にしつつ、意図しないタッチ操作の入力を防止することが可能になる。
<入力部120の機能構成>
以下では、本実施の形態に係る入力部120の機能構成について説明する。図5は、本実施の形態に係る入力部120の機能構成を示す機能ブロック図である。図5を参照して、本実施の形態に係る入力部120は、キートップ123と、タッチパッド124と、タッチパッドコントローラ125と、キーパッド126と、キーパッドコントローラ127と、記憶部105と、取得部111と、出力部112と、算出部113と、判断部114と、受付部115と、から構成される。
記憶部105は、RAM103やROM104など記憶媒体によって実現されるものである。記憶部105は、前記タッチパッド124を介して、ユーザによる前記タッチ操作が開始されたときに、ユーザの指などが押下した(接触した)キートップ123に対応する第1の位置を記憶する。詳しくは、記憶部105は、前記取得部111(制御部110)などを介して、ユーザが押下している位置を取得する。
取得部111と、出力部112と、算出部113と、判断部114と、受付部115とは、制御部110と、RAM103に記憶された制御プログラムとによって実現されるものである。より詳細には、取得部111と、出力部112と、算出部113と、判断部114と、受付部115は、ROM104に記憶された制御プログラムが一旦RAM103へと読み出され、RAM103に記憶された当該制御プログラムが制御部110上で実行されることによって実現されるものである。
取得部111は、キートップ123と、タッチパッド124と、タッチパッドコントローラ125を介して、ユーザによる前記タッチ操作中に、ユーザの指などによって押下されている第2の位置を連続的に取得する(受け付ける)。
出力部112は、前記第1の位置から前記第2の位置までの変位(ベクトル情報)を含むタッチ操作情報を生成して、当該タッチ操作情報を制御部110上で実行されている他のアプリケーションなどに出力する。より詳細には、出力部112は、ユーザによる前記タッチ操作中に取得部111によって連続的に取得される第2の位置に基づいて、逐次、前回の第2の位置から今回の第2の位置までの変位(ベクトル情報)を含むタッチ情報を生成して、当該タッチ情報を制御部上で実行されている他のアプリケーションになどに出力する。
算出部113は、記憶部105から第1の位置に関する情報を読み出して、取得部111が順次取得する第2の位置と当該第1の位置との距離を算出する。算出部113が算出する値は前記距離でなくてもよく、たとえば、取得部111が第1の位置を受け付けた時間と、取得部が第2の位置を受け付けた時間などであっても良い。そして、たとえば、算出部113が、第1の位置から第2の位置までの、X方向成分もしくはY方向成分のみの長さを算出する構成であってもよい。
判断部114は、前記RAM103もしくはROM104に記憶されている予め定められたしきい値を読み出して、算出部113にて算出した距離(時間・長さ)が前記しきい値以上であるか否かを判断する。
受付部115は、前記キーパッド126を介して、前記キーパッドが押下された旨の情報(信号)を受け付ける。
そして、出力部112は、判断部114によって第1の位置と第2の位置との距離(時間・長さ)がしきい値未満であると判断されている間に、受付部115によって前記キーパッドが押下された旨が受け付けられると、前記タッチ操作情報を打ち消すための情報と、受付部115にて受け付けられたキー操作に関するキー操作情報とを前記他のアプリケーションなどに出力する。具体的には、出力部112は、打ち消すための情報として、前記第2の位置から前記第1の位置までの変位(ベクトル情報であって、前記第1の位置から前記第2の位置までのベクトルの逆向きを示す情報)を含む打ち消し情報を生成して、当該第2のタッチ操作情報を制御部110上で実行されている他のアプリケーションなどに出力する。
また、出力部112は、判断部114によって第1の位置と第2の位置との距離(時間・長さ)がしきい値以上であると判断されている間に、受付部115によって前記キーパッドが押下された旨が受け付けられると、受付部115にて受け付けられたキー操作に関するキー操作情報を前記他のアプリケーションなどに出力する。このとき、前記タッチ操作情報を打ち消すための情報は、他のアプリケーションへ出力されない。
制御部110上で実行されている他のアプリケーション(たとえば、グラフィカルユーザインタフェースやワープロソフトやゲームソフトなど)は、前記タッチ操作情報を受け付けてポインタ等の移動を行い、前記第2のタッチ操作情報を受け付けて前記ポインタ等の移動をキャンセルする(ポインタ等を元の位置に戻す)。
<入力部120の制御方法>
<入力処理における状態遷移>
以下、本実施の形態に係る携帯電話100における入力部120の制御方法について説明する。図6は、携帯端末装置の一例としての携帯電話100におけるタッチ操作の入力処理についての状態遷移図である。
図6を参照して、第1の状態T1とは、タッチ操作の入力処理における初期状態をいうものである。第1の状態T1は、携帯電話100の電源がオンされただけの状態であって、未だユーザよるタッチ操作やキー操作が行われていない状態である。換言すれば、第1の状態T1は、携帯電話100がユーザからのタッチ操作やキー操作の入力を受け付けるまで待機している状態である。
第1の状態T1において、タッチパッド124に指が触れると第2の状態T2へと遷移する。第2の状態は、タッチパッド124がタッチ操作を受け付けている状態であって、ユーザの指などがいずれかのキートップ123に接触している状態である。第2の状態において、指の移動量(タッチ操作量)が所定量(しきい値)を超えると第3の状態T3に遷移する。第3の状態は、制御部110が、第2の状態で受け付けたタッチ操作がユーザの意図するタッチ操作であると判断した後の状態であって、これ以降に(第3の状態にある場合に)キー操作が入力されても、当該タッチ操作がキャンセルされることはない。
第1の状態T1、第2の状態T2、第3の状態T3のいずれかの状態において、キー操作が入力されると(プッシュスイッチ126aがオンされると)、第4の状態T4へと遷移する。そして、第2の状態T2または第3の状態T3において、タッチパッド124から指が離れる(タッチ操作が終了する)か、第4の状態T4においてプッシュスイッチ126aがオフされる(キー操作が終了する)と、第1の状態T1へと戻る。
なお、本実施の形態に係るタッチパッド積層型キーパッドにおいては、ユーザがキートップ123を押下した場合に、必然的にタッチパッド124も押下してしまう構成となっている。そのため、通常は第1の状態T1→第2の状態T2→第4の状態T4→T1と遷移する。しかし、スタイラスなどタッチパッド124が反応しない物体を用いて、ユーザがキートップ123を押下した場合には、第1の状態T1→第4の状態T4→第1の状態T1という遷移も生じ得る。以下、上記各状態T1〜T4における入力部120における入力処理について説明する。
<入力処理における処理手順>
図7は、第1の状態T1における入力処理の処理手順を示すフローチャートである。第1の状態T1においては、まず、取得部111として機能する制御部110が、キーパッド126およびキーパッドコントローラ127を介して、いずれかのキートップ123が押下されているか否か、すなわちキー操作が行われているか否かを認識するためにキー(キーパッド126)をスキャンする(ステップ101、以下ステップをSと略す。)。前記キーのスキャンは、たとえば、RAM103もしくはROM104が制御部110に対する割り込みによる通知内容を記憶したテーブルを格納し、制御部110が当該テーブルをスキャンすることなどによって実現可能である。ここでは、制御部110は、いずれのキートップ123(テンキー)が押下されているかを把握する。
いずれかのキートップ123(キーパッド126)が押下されている(キー操作中である)場合(S102にてYESの場合)、制御部110は、当該キートップ123が押下されていることを起動中のアプリケーションプログラムなどに通知し(S103)して、第4の状態T4へと遷移する。いずれのキートップ123も押下されていない場合(S102にてNOの場合)、制御部110は、タッチパッド124およびタッチパッドコントローラ125を介して、ユーザの指などによって押下されている「現在の指の位置」を取得する(S104)。
これにより、制御部110は、タッチパッド124に指が触れているか否か、すなわちタッチ操作が開始されたか否かの判断を行う(S105)。タッチパッド124に指が触れていない場合(S105にてNOの場合)、再度キーパッド126およびキーパッドコントローラ127を介していずれかのキートップ123が押下されているか否かを検出する(S101)。
一方、指がタッチパッド124に触れていると判断した場合(S105にてYESの場合)、制御部110は、タッチ操作が開始されたものとみなし、検出した前記「現在の指の位置」を「操作開始位置」(第1の位置)として、記憶部として機能するRAM103に記憶する(S106)。その後、出力部112として機能する制御部110は、検出した前記「現在の指の位置」を未確定情報(第2の位置)としてRAM103へと記憶しつつ、当該「タッチ操作開始位置」(第1の位置)から「現在の指の位置」(第2の位置)までのタッチ操作に関する情報を起動中のアプリケーションなどに通知する(S107)。その後、制御部110は、第1の状態T1から第2の状態T2へと遷移させる。
なお、当該タッチ操作(「タッチ操作開始位置」(第1の位置)から「現在の指の位置」(第2の位置)までのタッチ操作)は後述するS209にてキャンセルされる可能性があるため、S107において制御部110はタッチ操作に関する情報を未確定情報としてアプリケーションに通知している。
図8は、第2の状態T2における入力処理の処理手順を示すフローチャートである。第2の状態T2においては、まず、受付部115として機能する制御部110が、キーパッド126およびキーパッドコントローラ127を介して、いずれかのキートップ123が押下されているか否か、すなわちキー操作が行われているか否かを認識するためにキー(キーパッド126)をスキャンする(S201)。
いずれかのキートップ123が押下されている場合(S202にてYESの場合)、制御部110は、第1の状態T1にて記憶されている「操作開始位置」から「現在の指の位置」までのタッチ操作をキャンセルし、すなわち前記タッチ操作を無効とみなす(S203)。同時に、制御部110は、起動中のアプリケーションなどに前記タッチ操作をキャンセルする旨を通知し、すなわちアプリケーションに前記タッチ操作を打ち消すための情報を通知する(S203)。そして、制御部110は、押下されたキートップ123(テンキー)に関する情報を当該アプリケーションプログラムなどに通知して(S204)、第4の状態T4へと遷移する。つまり、制御部110は、S201およびS202において、前記距離がしきい値を超えていないときにキー操作を受け付けたため、S203およびS204においてタッチ操作をキャンセルするとともに、キー操作のみをアプリケーションに通知する。
換言すれば、S202において(第2の状態へ遷移した直後において)、キートップ123が押下されている場合には、制御部110が、第1の状態において認識したタッチ操作はユーザが意図したタッチ操作ではないと判断する。そして、S203において、制御部110は、第1の状態T1にてアプリケーションに通知したタッチ操作に関する情報を打ち消す情報をアプリケーションに通知するのである。
より詳細には、第1の状態T1のS107においては、アプリケーションへ「タッチ操作開始位置」(第1の位置)から「現在の指の位置」(第2の位置)までのベクトルを示すベクトル情報を含むタッチ操作に関する情報が出力されている。そして、第2の状態T2のS203においては、制御部110が前記ベクトルの逆ベクトルを示すベクトル情報を含むタッチ操作情報を他のアプリケーションへと出力するのである。
これによって、アプリケーションが、「操作開始位置」と「現在の指の位置に関する情報とから「タッチ操作に関する情報を生成する機能を有していない場合であっても、入力部120の動作によってアプリケーションへ通知したタッチ操作に関する情報をキャンセルすることが可能になる。
一方、いずれのキートップ123も押下されていない場合(S202にてNOの場合)、制御部110は、タッチパッド124およびタッチパッドコントローラ125を介して、指などによって押下されている新たな「現在の指の位置」を取得する(第2の位置)を取得する(S205)。これにより、制御部110は、タッチパッド124に指が触れているかどうかの判断を行う(S206)。
タッチパッドに指が触れていない場合(S206にてNOの場合)、制御部110は、ユーザによるタッチ操作が終了したと判断し、アプリケーションなどにタッチ操作の終了を通知して(S207)、第1の状態T1へと戻る。
ただし、制御部110は、この場合(S206にてNOの場合)の処理として、この時点においてRAM103に記憶されている「操作開始位置」(第1の位置)から「現在の指の位置」(第2の位置)までのタッチ操作に関する情報を有効とする(確定する)旨をアプリケーションなどに通知する構成であってもよいし、当該タッチ操作に関する情報を無効とする旨をアプリケーションなどに通知する構成であってもよい。つまり、制御部110が、タッチ操作の終了に応じてタッチ操作が終了した旨のみをアプリケーションに通知する構成であってもよいし、タッチ操作の終了に応じて前述したようにタッチ操作に関する情報を打ち消す情報をアプリケーションに通知する構成であってもよい。
一方、タッチパッドに指が触れている場合(S206にてYESの場合)、算出部113として機能する制御部110は、前記「操作開始位置」(第1の位置)と最新の(S205にて取得した)「現在の指の位置」(第2の位置)との距離を算出する(S208)。そして、判断部114として機能する制御部は、当該距離が予め設定されたしきい値以上であるか否かを判断する(S209)。当該距離が予め設定されたしきい値以上である場合(S209にてYESの場合)、タッチ操作に関する情報を他のアプリケーションなどへ通知して(S210)、第3の状態T3へと遷移する。
つまり、前記「操作開始位置」と最新の(S205にて取得した)「現在の指の位置」との距離が、予め設定されたしきい値以上である場合には、制御部110が、当該タッチ操作をユーザの意図したタッチ操作であるとみなして、その旨をアプリケーションなどに通知するのである(S210)。第3の状態T3へと遷移した後は、前記タッチ操作をキャンセルする必要が無いため、S210におけるタッチ操作に関する情報のアプリケーションへの通知は、確定情報としての通知となる。
一方、前記「操作開始位置」と最新の(S205にて取得した)「現在の指の位置」との距離が前記しきい値未満である場合(S209にてNOの場合)、制御部110は、新たなタッチ操作に関する情報を未確定情報としてアプリケーションに通知して(S211)、再度S201からの処理を繰り返す。
すなわち、受付部115として機能する制御部110は、キー操作が行われているか否かを認識するためにキー(キーパッド126)をスキャンする(S201)。つまり、制御部110は、第1の位置と第2の位置との距離がしきい値未満であると判断されている間に、前記キーパッド126が押下されたか否かを判断する(S202)。そして、制御部110は、第1の位置と第2の位置との距離がしきい値未満であると判断されている間に、受付部115によって前記キーパッドが押下されたと判断されると、前記タッチ操作情報を打ち消すための情報を前記他のアプリケーションなどに出力する(S203)。
図9は、第3の状態T1における入力処理の処理手順を示すフローチャートである。第3の状態T3では、まず、制御部110が、キーパッド126およびキーパッドコントローラ127を介して、いずれかのキートップ123が押下されているか否かを認識するためにキー走査を行う(S301)。いずれかのキートップ123が押下されている場合(S302にてYESの場合)、第2の状態T2にて認識したタッチ操作が終了した旨をアプリケーションなどに通知して(S303)、第4の状態T4へと遷移する。つまり、制御部110は、S301およびS302において、前記距離がしきい値を超えた後にキー操作を受け付けたため、S303においてタッチ操作をキャンセルすることなく(タッチ操作を有効なものとして)、キー操作のみをアプリケーションに通知する。当該通知は、タッチ操作を決定するための決定キーが押下された旨の情報を当該アプリケーションプログラムなどに通知する構成であってもよいし、押下されたキートップ123(テンキー)に関する情報までを当該アプリケーションプログラムなどに通知する構成であってもよい。
一方、いずれのキートップ123も押下されていない場合(S302にてNOの場合)、制御部110は、タッチパッド124およびタッチパッドコントローラ125を介してユーザの指が押下している「現在の指の位置」を取得する(S304)。これによって、制御部110は、タッチパッド124に指が触れているかどうかの判断を行う(S305)。
タッチパッド124に指が触れていない場合(S305にてNOの場合)、制御部110は、前記タッチ操作が終了したものと判断し、起動中のアプリケーションなどに前記タッチ操作が終了した旨を通知して(S306)、第1の状態T1へと戻る。一方、タッチパッド124に指が触れている場合(S305にてYESの場合)、新たなタッチ操作に関する情報を起動中のアプリケーションなどに通知して(S307)、再度キー走査を行う(S301)。
図10は、第4の状態T4における入力処理の処理手順を示すフローチャートである。第4の状態T4では、まず、制御部110が、キーパッド126およびキーパッドコントローラ127を介して、いずれかのキートップ123(プッシュスイッチ126a)が押下されているか否かを認識するためにキー走査を行う(S401)。制御部110は、いずれのキートップ123も押下されていないと判断した場合(S402にてNOの場合)、キートップ123が開放(キー操作が終了)された旨をアプリケーションに通知して(S403)、第1の状態T1へと遷移する。
つまり、第4の状態T4では、S401〜S402において、制御部110がキー操作が終了するまで待機するものである。そして、キートップ123が解放されたときは、S403にて起動中のアプリケーションなどにキーの解放を通知して、第1の状態T1へと遷移させる。
<アプリケーションの動作>
次に、前記タッチ操作の情報やキー操作の情報を受け付けるアプリケーション側の動作について説明する。S107やS211にて、タッチ操作に関する情報や「現在の指の位置」が未確定情報として通知されると、起動中のアプリケーションなど(制御部110)は通知された「操作開始位置」から「現在の指の位置」までのタッチ操作に関する情報を未確定な情報としてRAM103に記憶しておく。記憶した未確定のタッチ操作に関する情報は、S207にてタッチ操作終了が通知されるか、S210にて指の位置が確定情報として通知されたときに、確定情報として処理される。
S203にてタッチ操作のキャンセルが通知された場合、すなわちタッチ操作に関する情報を打ち消す情報を受け付けた場合、記憶していた未確定のタッチ操作を無効なものとして取り扱う。すなわち、アプリケーションは、ポインタの移動などをキャンセルして、ポイントを元の位置に戻した画面を表示するのである。
S207においてタッチ操作の終了が通知されると、アプリケーションは、前述したように、タッチ操作をポインタなどの移動に反映させてもよいし(有効なものとして取り扱ってもよいし)、当該タッチ操作を無効なものと取り扱ってもよい。
S210、S306、307においてアプリケーションに通知されたタッチ操作に関する情報は確定情報であるため、アプリケーションは前記タッチ操作をポインタなどの移動に反映させる。
また、S103、S204、S303にてキートップ123の押下が通知された場合は、アプリケーションは通知されたキーに応じた処理を行ってもよいし、当該通知を単にタッチ操作を確定するか否かの判断に用いてもよい。キートップ123の解放を検出する必要がある処理は、S403の通知に基づいて処理を行う。
ただし、アプリケーション側は、常にタッチ操作に関する情報を確定情報として受け付けてポインタ等の移動を行い、入力部120から出力される前記タッチ操作に関する情報打ち消す情報に基づいて、タッチ操作(ポインタの移動)をキャンセルする構成であってもよい。つまり、アプリケーションは、入力部120からのタッチ操作を打ち消す情報を受け付けるまでは、タッチ操作に関する情報を確定した情報として取り扱い、当該タッチ操作を打ち消す操作を受け付けることによりタッチ操作前の状態(ポインタを元の位置に戻した状態など)を表示する構成であってもよい。
上述したような、未確定のタッチ操作に対する機能や処理は、制御部110が、コンテキストに応じて変化させることが好ましい。たとえば、キー入力のみ可能なコンテキストにおいては、アプリケーションがタッチ操作の通知を無視する構成にする。そして、タッチ操作のみが可能なコンテキス卜では、未確定のタッチ操作であっても当該タッチ操作を確定してポインタなどの動作に反映させる構成にする。この場合には、当該タッチ操作を未確定情報として記憶しておく必要が無いからである。キー操作とタッチ操作の両方が可能なコンテキストでは、前述の通り未確定のタッチ操作として記憶しておき、タッチ操作が確定した時点でポインタなどの動作に反映させる。
[その他の実施の形態]
本発明に係るプログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどの不揮発性のプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記憶された記憶媒体とを含む。
さらに、本発明に係るプログラムによって実現される機能の一部または全部を専用のハードウェアによって構成してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本実施の形態に係る携帯端末装置の一例としての携帯電話を示す外観斜視図である。 本実施の形態に係る携帯端末装置の一例としての携帯電話のハードウェア構成を示すブロック図である。 入力部のテンキー群における構成を示す側面断面図である。 入力部のテンキー群におけるハードウェア構成を示すハードウェア構成図である。 本実施の形態に係る入力部の機能構成を示す機能ブロック図である。 携帯端末装置の一例としての携帯電話におけるタッチ操作の入力処理を示す状態遷移図である。 第1の状態における入力処理の処理手順を示すフローチャートである。 第2の状態における入力処理の処理手順を示すフローチャートである。 第3の状態における入力処理の処理手順を示すフローチャートである。 第4の状態における入力処理の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
100 携帯電話、105 記憶部、106 接続部、107 無線通信部、108 アンテナ、110 制御部、111 取得部、112 出力部、113 算出部、114 判断部、115 受付部、116 筐体、117 筐体、120 入力部、121 機能キー群、122 テンキー群、123 キートップ、124 タッチパッド、125 タッチパッドコントローラ、126 キーパッド、126a プッシュスイッチ、126b シート、127 キーパッドコントローラ、142 カメラ、150 モニタ、172 マイク、173 スピーカ。

Claims (7)

  1. ユーザのキー操作およびタッチ操作に応じた操作情報を出力する入力装置であって、
    キー操作に応じて信号を出力するキーパッドと、
    前記キーパッドの上に積層されるとともに、タッチ操作に応じて信号を出力するタッチパッドと、
    前記タッチ操作開始時に前記タッチパッドから出力される信号に基づいて第1の位置を記憶する記憶手段と、
    前記タッチ操作中に前記タッチパッドから出力される信号に基づく第2の位置に応じたタッチ操作情報を出力する出力手段と、
    前記第1の位置と前記第2の位置との位置関係が所定の条件を満たすか否かを判断する判断手段と、を備え、
    前記出力手段は、前記第1の位置と前記第2の位置との位置関係が所定の条件を満たす場合に、前記キーパッドがキー操作を受け付けると、前記タッチ操作情報を打ち消すための操作情報と、前記キー操作に関するキー操作情報とを出力する、入力装置。
  2. 前記出力手段は、前記第1の位置と前記第2の位置との位置関係が所定の条件を満たさない場合に、前記キーパッドがキー操作を受け付けると、前記タッチ操作情報を打ち消すための操作情報を出力することなく、前記キー操作に関するキー操作情報を出力する、請求項1に記載の入力装置。
  3. 前記出力手段は、前記キー操作を受け付けることなく前記タッチ操作が終了すると、前記第1の位置と前記第2の位置との位置関係が所定の条件を満たさか否かにかかわらず、前記タッチ操作情報を打ち消すための操作情報を出力しない、請求項1または2に記載の入力装置。
  4. 前記第1の位置から前記第2の位置までの距離を算出する算出手段をさらに備え、
    前記判断手段は、前記距離が予め定められたしきい値未満である場合に前記位置関係が所定の条件を満たすと判断し、前記距離が前記しきい値以上である場合に前記位置関係が所定の条件を満たさないと判断する、請求項1から3のいずれか1項に記載の入力装置。
  5. 請求項1からのいずれか1項に記載の入力装置と、
    各種の情報を表示する表示装置と、
    前記入力装置から出力されるタッチ操作情報およびキー操作情報に基づいて、前記表示装置によって表示される情報を更新する更新手段と、を備える携帯端末装置。
  6. ユーザのキー操作およびタッチ操作に応じた操作情報を出力させるための入力装置の制御方法であって、
    前記入力装置は、
    制御部と、
    記憶部と、
    キー操作を受け付けるキーパッドと、
    前記キーパッドの上に積層されるとともに、タッチ操作を受け付けるタッチパッドと、を備え、
    前記制御方法は、
    前記記憶部が、前記タッチ操作開始時に前記タッチパッドから出力される信号に基づいて第1の位置を記憶するステップと、
    前記制御部が、前記タッチ操作中に前記タッチパッドから出力される信号に基づく第2の位置に応じたタッチ操作情報を出力するステップと、
    前記制御部が、前記第1の位置と前記第2の位置との位置関係が所定の条件を満たすか否かを判断するステップと、を備え、
    前記制御部が、前記第1の位置と前記第2の位置との位置関係が所定の条件を満たす場合に、前記キーパッドがキー操作を受け付けると、前記タッチ操作情報を打ち消すための操作情報と、前記キー操作に関するキー操作情報とを出力するステップと、を備える、入力装置の制御方法。
  7. コンピュータにユーザのキー操作およびタッチ操作に応じた操作情報を出力させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータは、
    キー操作を受け付けるキーパッドと、
    前記キーパッドの上に積層されるとともにタッチ操作を受け付けるタッチパッドと、を備え、
    前記コンピュータに、
    前記タッチ操作開始時に前記タッチパッドから出力される信号に基づいて第1の位置を記憶するステップと、
    前記タッチ操作中に前記タッチパッドから出力される信号に基づく第2の位置に応じたタッチ操作情報を出力するステップと、
    前記第1の位置と前記第2の位置との位置関係が所定の条件を満たすか否かを判断するステップと、
    前記第1の位置と前記第2の位置との位置関係が所定の条件を満たす場合に、前記キーパッドがキー操作を受け付けると、前記タッチ操作情報を打ち消すための操作情報と、前記キー操作に関するキー操作情報とを出力するステップと、を実行させるためのプログラム。
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