JP4948121B2 - 映像受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、映像及び音声(以下、単に「映像」と言う)を表示可能なテレビジョン装置であり、通常の放送と共に、ネットワークを介して視聴者からの要求に応じて配信される映像(以下、「要求映像配信(VOD:Video On Demand)」)の両者を受信して映像を表示する配信再生可能なテレビジョン装置に関し、特に、前記両者の特性に応じた好適なユーザインタフェースを提供する配信再生可能なテレビジョン装置に関する。
近年、テレビジョン放送においては、デジタルテレビ放送による動画データの多チャンネル放送化やネットワークの広帯域化により、多くの動画データが取得あるいは視聴することが可能となってきている。その結果、視聴可能な動画データが氾濫するといった状況になってきており、例えば、以下の特許文献1によれば、短時間で内容を理解する仕組みや、本当に視聴したい動画データを探し出せるようにすることを目的として、動画データにおける重要なシーンを表示可能な技術が紹介されている。
その一方、近年、ネットワークを利用した通信においては、大容量のブロードバンド回線の普及により、放送とインターネットの融合化が進んでおり、これに伴って、例えば、前記ネットワークを介して、ユーザが視聴したい映像をブラウザから配信し、即ち、ユーザの要求に応じて視聴することが出来る要求映像配信が注目を集めている。
特開2003−153139号公報
上述したように、種々の映像を受信して表示可能な従来のテレビジョン装置では、例えば、上記特許文献1により知られるように、受信した動画データの内容のストーリー性を失わずに、重要シーンを再生可能な動画再生技術等については既に提案されているが、しかしながら、上述したように、ユーザの要求に応じて視聴することが出来る要求映像配信が可能なテレビジョン装置、特に、通常の放送と共に、要求映像配信が可能なテレビジョン装置において、これら両者の特性に応じた好適なユーザインタフェースを備えた配信再生可能なテレビジョン装置については、未だ考慮されていなかった。
そこで、本発明では、上述した従来技術における問題点に鑑み、即ち、通常の放送と共に、要求映像配信が可能なテレビジョン装置であって、これら両者の特性に応じた好適なユーザインタフェースを備えた配信再生可能なテレビジョン装置を提供することを目的とする。
一般のテレビジョン放送は、通常、無料で提供されている。即ち、スポンサーとなる企業体が放送のための費用を負担し、その代償として、当該スポンサーの商品やサービスに関する広告等を、提供する番組に挟み込むというビジネスモデルが一般的である。
これに対して、要求映像配信(VOD)の場合には、通常、ユーザが好きな番組を選択して視聴するため、有償で番組の提供を受けることとなる。なお、その際、要求映像配信(VOD)を受信し、それを視聴(以下、単に「VOD視聴」と言う)している時に、例えば、視聴者がリモコンの誤操作などにより、意図せずに、電源をOFFにするなどの事態が発生することが考えられる。かかる事態の発生によれば、視聴者は、有償で視聴していた番組を途中で中止することとなり、これにより、場合によっては途中まで視聴していた番組のどこまでを視聴したかがわからなくなったり、あるいは、番組を受信するために再度ネットワークに接続し直す必要が発生したりといった思わぬ不利益を被ることになる。
また、一方、VOD視聴の途中で、ユーザが装置の電源をOFFした場合においても、その後、再び電源を起動した際に、通常のテレビジョン放送の映像を表示することとした場合には、ユーザがリモコンを操作して再度VOD視聴画面を表示させるなどの手間が増えてしまったり、あるいは、ユーザがVOD視聴の途中で視聴を中断したことを思い出せないこともあり、やはり、これにより、ユーザは思わぬ不利益を被ることになる。
即ち、本発明は、以上に述べた本発明者によって認識された、通常の放送と共に要求映像配信(VOD)が可能なテレビジョン装置における問題点を解消し、特に、これら両者の特性に応じた好適なユーザインタフェースを備えた配信再生可能なテレビジョン装置を提供することを目的とする。より詳細には、通常の放送と共に要求映像配信(VOD)の両者を受信可能なテレビジョン装置において、電源とそれに関連する表示画面の制御に関しており、視聴者に好適なユーザインタフェースを与えるものである。
上記の目的を達成するため、本発明によれば、まず、ネットワークを介して、要求に応じて配信される映像を再生し、かつ、放送される映像を受信して、映像を表示する配信再生可能なテレビジョン装置であって、前記再生された映像又は受信した映像を表示する表部と、当該テレビジョン装置に電力を供給する電源と、前記電源のON/OFFを指示する電源ON/OFF指示手段と、前記電源のON/OFFを制御する電源ON/OFF制御手段と、前記電源のOFF時において前記表示部に表示された映像の種別と、前記電源のOFF時の時刻とを記憶する電源OFF時状態記憶手段とを有し、前記ネットワークを介して行った要求に応じて配信された映像を再生して前記表示部上に表示中に、前記電源ON/OFF指示手段により前記電源のOFFの指示がされた場合、所定の条件を満たした時に前記電源のOFFを実行するテレビジョン装置が提供される。
また、本発明によれば、前記に記載したテレビジョン装置において、前記所定の条件とは、前記電源ON/OFF指示手段による前記電源のOFFの指示が所定の複数回数行われた時に、前記電源をOFFすることが好ましく、更に、前記電源OFF時状態記憶手段に記憶された前の電源OFF時から得られる経過時間が所定時間よりも小さいときに、前記電源をOFFすることが好ましい。又は、前記ネットワークを介して行った要求に応じて配信された映像を再生して前記表示部上に表示中に、前記電源ON/OFF指示手段により前記電源のOFFの指示がされた場合、視聴者に電源OFFの確認をする警告画面を表示することが好ましい。
また、上記の目的を達成するため、本発明によれば、ネットワークを介して、要求に応じて配信される映像を再生し、かつ、放送される映像を受信して、映像を表示する配信再生可能なテレビジョン装置であって、前記再生された映像又は受信した映像を表示する表示部と、当該テレビジョン装置に電力を供給する電源と、前記電源のON/OFFを指示する電源ON/OFF指示手段と、前記電源のON/OFFを制御する電源ON/OFF制御手段と、前記電源のOFF時において前記表示部に表示された映像の種別と、前記電源のOFF時の時刻とを記憶する電源OFF時状態記憶手段とを有し、前記電源をONする際、前記電源OFF時状態記憶手段に記憶された前の電源OFF時の映像種別が、前記ネットワークを介して行った要求に応じて配信された映像であり、かつ、前記電源OFF時状態記憶手段に記憶された電源OFF時の時刻から所定の時間が経過していないことを判断した時に、前記ネットワークを介して行った要求に応じて配信された映像を表示するテレビジョン装置が提供される。
更に、本発明によれば、やはり上記の目的を達成するため、ネットワークを介して、要求に応じて配信される映像を再生し、かつ、放送される映像を受信して、映像を表示する配信再生可能なテレビジョン装置であって、前記再生された映像又は受信した映像を表示する表示部と、当該テレビジョン装置に電力を供給する電源と、前記電源のON/OFFを指示する電源ON/OFF指示手段と、前記電源のON/OFFを制御する電源ON/OFF制御手段と、前記電源のOFF時において前記表示部に表示された映像の種別と、前記電源のOFF時の時刻とを記憶する電源OFF時状態記憶手段とを有し、前記電源をONする際、前記電源OFF時状態記憶手段に記憶された前の電源OFF時の映像種別が、前記ネットワークを介して行った要求に応じて配信された映像であり、かつ、前記電源OFF時状態記憶手段に記憶された電源OFF時の時刻から所定の時間が経過していないことを判断した時に、視聴者に、前記ネットワークを介して行った要求に応じて配信された映像の再生に関する問合わせる画面を表示するテレビジョン装置が提供される。
加えて、本発明によれば、やはり上記の目的を達成するため、ネットワークを介して、要求に応じて配信される映像を再生し、かつ、放送される映像を受信して、映像を表示する配信再生可能なテレビジョン装置であって、前記再生された映像又は受信した映像を表示する表示部と、当該テレビジョン装置に電力を供給する電源と、前記電源のON/OFFを指示する電源ON/OFF指示手段と、前記電源のON/OFFを制御する電源ON/OFF制御手段と、前記電源のOFF時において前記表示部に表示された映像の種別と、前記電源のOFF時の時刻とを記憶する電源OFF時状態記憶手段とを有し、更に、映像表示中のチャンネルの切り替え間隔を計測するチャンネル切替間隔計測手段とを有し、前記チャンネル切替間隔計測手段により、所定の時間内にチャンネルが切り替えられたと判断された時に、視聴者に、前記ネットワークを介して行った要求に応じて配信された映像の再生に関する問合わせる画面を表示するテレビジョン装置が提供される。
上述したように、本発明によれば、通常の放送の映像だけではなく、要求映像配信(VOD)の映像を含め、これら両者を受信してその映像を再生するテレビジョン装置において、電源とそれに関連する表示画面の制御に関し、視聴者に好適なユーザインタフェースを提供することにより、使い勝手に優れたテレビジョン受信装置を提供することが可能になる。
以下、本発明に係る一実施形態について、添付の図1〜図7を用いて説明する。
まず、図1は、本発明の一実施形態になる要求映像配信再生が可能なテレビジョン装置のシステム構成を示すシステム構成図であり、以下、この図1を用いて詳細に説明する。
この図にも示すように、本発明の一実施形態になる要求映像配信再生が可能なテレビジョン装置1は、その外部に表示部(スピーカ等の音声出力装置も含む)11を備えており、また、その詳細は後にも説明するが、基本的には、アンテナ12、13からの受信信号が入力されるチューナ14と、インターネットなどのIPネットワーク4からブロードバンド回線41を介して配信される映像を受信するVOD受信部15と、前記チューナ14からの映像信号及び前記VOD受信部15からの映像信号の一方を選択して表示部11へ供給するスイッチ部16と、そして、Webブラウザ17とを備えて構成されている。即ち、上記の構成により、テレビジョン装置1は、要求映像配信(VOD)による映像と、地上波放送や衛星波放送など、通常の放送との両者を受信し、いずれか一方を選択して再生表示することが可能となっている。
例えば、要求映像配信(VOD)による映像の場合には、図1に示されるように、テレビジョン装置1のコンテンツ配信サーバ2とポータルサーバ3より、インターネットなどのIPネットワーク4を介して、映像のストリーミングを受信する。この要求映像配信(VOD)による映像は、大容量なストリーミングを流す必要があることから、使用される回線としては、例えば、光ファイバー回線やADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線など、所謂、ブロードバンド回線が望ましい。このときに、使われるプロトコルの一例としては、例えば、RTP(Real-time Transport Protocol)である。一方、テレビジョン装置1が通常の放送を受信する場合には、地上波(アナログ、デジタル)の場合には、電波塔5、CS、BSなどの衛星波の場合には、放送人工衛星6から、空中線を介して、アンテナにより受信する。そして、テレビジョン装置1では、要求映像配信(VOD)によるストリーミングと、通常の放送によるチューナ14からの映像とを、スイッチ部16により切り替えて、表示部11の画面上に表示する。また、要求映像配信(VOD)の番組を選ぶときには、テレビジョン装置1は、ポータルサーバ3が提供するポータルサイトをWebブラウザ17により表示させて、ユーザに対し、提供番組一覧の中から視聴を希望する番組を選択させる機能を有している。
次に、図2及び図3を用いて、本発明の一実施形態になる要求映像配信再生が可能なテレビジョン装置1の機能と構成について詳細に説明する。なお、図2は、当該テレビジョン装置1のハードウェア構成図であり、また、図3は、当該テレビジョン装置1の機能を表すブロック図である。
まず、図2に示されるように、要求映像配信再生が可能なテレビジョン装置1は、中央処理装置101、表示装置102(上記図1では、符号11で示す)、主記憶装置103、チューナ部104(上記図1では、符号14で示す)、入力装置105、音声出力装置106、ネットワークインタフェース部107、リモコンインタフェース部108、補助記憶装置インタフェース部109、補助記憶装置19を備えており、これらは、バス10を介して結合された形態となっている。即ち、各部は、バス10により、相互にデータの送受信が可能なように構成されている。
中央処理装置101は、通常、マイクロプロセッサにより構成されており、主記憶装置103にロードされたデータを読み込み、プログラムを実行して、各部に対して、制御の指示を与える。また、表示装置102は、ディスプレイアダプタと、それに接続する液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、又は、CRT(Cathode Ray Tube)等により実現される。
主記憶装置103には、例えば、揮発性、あるいは、不揮発性の半導体記憶装置が用いられおり、この主記憶装置には、上記中央処理装置101により扱われるデータが一時的に記録されると共に、例えば、ハードディスク等から構成される補助記憶装置19に格納されたプログラムなどがここにロードされる。
一方、チューナ部104は、通常のテレビジョン放送の選局及び復調などをおこなう。また、入力装置105は、例えば、テレビジョン装置1の動作を制御のためのフロントボタン、キーボード、マウス等、データを入力するための装置である。音声出力装置106は、例えば、サウンドカードとスピーカで構成され(上記図1の表示装置11の両側に配置される)、放送、映像の音声を出力する。
ネットワークインタフェース部107は、上記IPネットワーク4とのインタフェースを制御する部分である。また、リモコンインタフェース部108は、テレビジョン装置1の外部に設けられたリモートコントローラ(以下、「リモコン」)40からの赤外線信号などを受信して、テレビジョン装置1の制御部とのインタフェースを制御する部分である。また、補助記憶装置インタフェース部109は、上記補助記憶装置19とのインタフェースを制御する部分である。
なお、上記の構成において、上述した補助記憶装置19は、例えば、(200Gバイト)の大容量のハードディスクドライブであり、映像データなどを一時的、または、録画として長期間に亘って保存することが可能である。また、上述したように、上記中央処理装置101により実行される必要なプログラムも、ここに格納される。
更に、上記の要求映像配信再生が可能なテレビジョン装置1は、例えば、商用電源に接続されて所望の電力を装置に供給する電源20と、そして、この電源20を制御するための電源制御部21とを有している。なお、この電源制御部21は、上記中央処理装置101により、その動作が制御される。
次に、図3に示されるように、要求映像配信再生型テレビジョン装置1の機能として、まず、要求映像配信(VOD)による映像を受信する場合には、IPネットワーク制御部100により、IPネットワーク4から送信されてくるパケットの制御を実行する。そして、VOD受信部01により、映像を受信し、ストリーミング再生部02によりストリーミングの再生をおこなう。これに対して、通常の放送映像を受信する場合には、チューナ部20(上記図2の符号104)により、放送波による映像を再生する。
その後、TS Buffer/Switch部300では、映像を選択し、DeMux部301で、MPEGを分離し、そして、MPEGデゴーダ部302によりデコードを行って表示装置303(上記図2の符号102)に映像信号を出力する。なお、上記の説明では、MPEGの場合を説明したが、例えば、H.264の規格によるデコーダを用いてもよい。また、上述した本発明になる要求映像配信再生が可能なテレビジョン装置1では、Webブラウザ400により、要求映像配信(VOD)を提供するポータルサイト(上記図1の符号3を参照)についても表示することができる。
続いて、上記に機能と構成を説明した本発明の一実施形態になる要求映像配信再生が可能なテレビジョン装置1における、電源の制御と、その際の表示画面の制御動作について、添付の図4〜図7を参照しながら詳細に説明する。
図4は、本発明の一実施形態になる要求映像配信再生が可能なテレビジョン装置1において、例えば、上記リモコン40から「電源OFF」の指示がされた場合の動作を示すフローチャートである。また、図5は、テレビジョン装置1の起動時において、表示画面を制御するときの動作を示すフローチャートである。なお、図4に示す電源制御のための電源制御プログラムは、上記図2に示した補助記憶装置19に予め格納されており、必要に応じて、主記憶装置13にロードされて中央処理装置101により実行される。また、図5に示す表示画面の制御を行う表示画面制御プログラムも、同様に、上記補助記憶装置19に予め格納されており、必要に応じて、主記憶装置13にロードされて中央処理装置101により実行される。
まず、図4に示すフローチャートに従って、視聴者が、上記図2に示すリモコン40によって、「電源OFF」の指示をした時の処理について説明する。
「電源OFF」が指示されると、一連の処理が開始され、視聴者が視聴中の映像(即ち、示装置に表示されている映像)が、通常の放送映像であるか、又は、要求映像配信(VOD)による映像(VOD映像)であるかを判定する(S41)。その結果、通常の放送映像であると判定された場合、換言すれば、視聴者が電源OFFの指示をしたときに表示されている映像が、通常の放送映像のときには(図の「放送映像」)、電源OFF時のチャネルや放送番組名や電源OFFされた時刻(電源OFF時の状態)を不揮発性の主記憶装置103又は補助記憶装置19に記憶し(S42)、そして、図2に示される電源制御部21に対して、電源OFFを指示し(S43)、一連の処理を終了する。
なお、このようにするのは、通常の放送映像の場合には、無料で提供されていることから、「電源OFF」の指示を検知した時、直ちに、電源をOFFしても問題ないと考えられることによる。
これに対して、要求映像配信(VOD)の場合は、有償で番組の提供を受けることが多いことが想定されるため、直ちに電源をOFFした場合には、上述したように、視聴者(ユーザ)は、思わぬ不利益を被ることになる。そこで、本発明では、かかる場合には、通常の放送映像の場合とは異なり、直ちに電源をOFFすることなく、以下に述べる所定の条件を満たした場合に、電源のOFFを実行するものである。
即ち、上記の判定S41の結果、「VOD映像」と判定、即ち、視聴者が電源OFFの指示をしたときに表示されている映像が、要求映像配信(VOD)の映像であると判断された場合は、「電源OFF」の指示回数「n」をインクリメントし、その回数「n」と指示された時刻「t」とを、例えば、主記憶装置103に記憶しておく(S44)。そして、当該インクリメントされた指示回数「n」が、予め設定された値「T」(例えば、本例ではN=2回)以上であるか否か(n≧N)を判定する(S45)。その結果、電源OFFの指示の回数「n」が「N(=2回)」以下、本例では指示回数「n」が2回に満たない場合には、そのまま、処理を終了する。即ち、表示中の映像が「VOD映像」の場合には、直ちに電源のOFFを実行しない。
一方、上記の判定S45の結果、電源OFFの指示の回数「n」が「N=2回」以上の場合には、更に、前の電源OFFの指示の時刻「tn−1」から所定の時間が経過しているか否かを判断する(S46)。即ち、前の電源OFFの指示の時、上記ステップS44において記憶した時刻「tn−1」から今回の電源OFFの指示の時刻「t」までの経過時間を算出し、この経過時間が所定の時間「T」以上であるか否かを判定する。なお、この所定の時間は、例えば、標準値として30秒程度に設定されており、そして、この値は、必要に応じ、ユーザが自在に所望の値に設定出来るようにすることが望ましい。なお、この判定S46の結果、前の電源OFFの指示の時刻「tn−1」から、既に、所定の時間「T」が経過している(Y)と判断された場合には、そのまま、処理を終了する。即ち、表示中の映像が「VOD映像」の場合、所定の時間が経過した場合には、電源OFFの指示を検知したにもかかわらず、直ちに電源のOFFを実行しない。
一方、上記の判定S46の結果、未だ所定の時間が経過していない場合には、VOD視聴中に電源OFFをするか否かを視聴者に問い合わせる警告メッセージが表示された画面を表示する(S47)。
図6は、VOD視聴中に電源OFFの指示がされたときの警告画面を示す図である。
結局、視聴者は、所定の時間内に複数回、電源OFFの指示をしたときに、電源OFFをすることができる。これは、VODの視聴中の誤操作によって電源OFFされることを避け、慎重を期すためである。
視聴者が「はい」ボタンを押下したときには(S48)、警告メッセージの画面を消去して(S51)、電源OFF時の状態(VOD)と電源OFFされた時刻を不揮発性の主記憶装置13か補助記憶装置19に記憶する(S42)。
そして、図2に示される電源制御部21に対して、電源OFFを指示し(S43)、終了する。
視聴者が「いいえ」ボタンを押下したときには(S49)、警告メッセージの画面を消去して(S52)、処理を終了する。すなわち、視聴中のVOD映像の再生を継続する。
また、いずれかのボタンも押下されずに、一定の時間が経過したときも、警告メッセージの画面を消去して(S52)、処理を終了する。
なお、ステップS45において、電源OFFの指示の回数「n」が「N(=2回)」以下、本例では指示回数「n」が2回に満たない場合に、VOD視聴中に電源OFFをするか否かを視聴者に問い合わせる警告メッセージが表示された画面を表示するようにしても構わない。
また、本実施形態では、電源ボタンについて述べたが、電源ボタンに限らず、視聴中のVODが中断されたり、あるいはVOD画面から別の表示画面に遷移してしまうような操作を伴うボタンが押された場合についても、同様の処理を実行することが可能である。
次に、図5に示すフローチャートに従って、起動時の表示画面を制御するときの処理について説明する。
起動されたときに、図4の42で記憶された前の電源OFF時の状態を取り出す(S60)。
前の電源OFF時の状態が、放送映像を視聴中のときには、放送映像を表示する(S6)。
前の電源OFF時の状態が、VOD映像を視聴中のときには、前の電源OFF時から規定時間経過しているか否かを判断する(S62)。図5において、tは、現在の時刻、tOFFは、電源OFFされた時刻、Tは、規定の時間である。この規定時間Tは、標準で例えば、24時間としておき、視聴者のニーズに従って、ユーザ設定できるようにしておくことが望ましい。
このようにするのは、視聴者は時間がたたないときには、前に視聴したVOD映像を見たいと思っていることが比較的多いが、時間がたつにつれて、そのVOD映像に対する興味を失うことが想定されるからである。
前の電源OFF時から規定時間経過しているときには(tp−tOFF≧TがYES
)、放送映像を表示する(S69)。
前の電源OFF時から規定時間経過していないときには(tp−tOFF≧TがNO)、図7に示される視聴中のVOD映像がある旨を知らせて、視聴するか問合せる画面を表示する(S63)。
図7は、視聴中のVOD映像があることを視聴者に知らせて、視聴するか否かを問合せる画面を示す図である。
視聴者が「はい」ボタンを押下したときには(S64)、問合せ画面を消去して(S67)、VOD映像を表示する(S70)。
視聴者が「いいえ」ボタンを押下したときには(S65)、問合せ画面を消去して(S68)、放送映像を表示する(S69)。
また、いずれかのボタンも押下されずに、一定の時間経過したときも(S66)、問合せ画面を消去して(S68)、放送映像を表示する(S69)。
なお、ステップS62において、前の電源OFF時から規定時間経過していないと判断された際に、ステップS63、すなわち図7に示したユーザに対して視聴するか問合せる画面を表示することなく、前回視聴していたVOD映像の再生指示画面を直ちに表示するようにしても構わない。
また、特に、フローチャートとしては示さなかったが、視聴者が放送映像を視聴中に、リモコンで、テレビのチャンネルをすばやく変えたりするときに(いわゆる、ザッピング、Zapping)、その間隔を計測しておき、一定時間内にチャンネルが何回も切り替えられていると判断したときに、図7の視聴中のVOD映像があることを視聴者に知らせて、視聴するか否かを問合せる画面を表示するようにしてもよい。
このためには、図2のチューナ部14の選局部の中に、チャンネルの切り替え間隔を計測する機能を設けておく必要がある。
なお、本実施形態では、主にテレビジョン装置について述べてきたが、これに限るものではなく、例えば、映像を受信してテレビジョン装置に出力することが可能なセットトップボックスにおいて本実施例を実行するようにしてもよい。その場合には、テレビジョン装置における表示手段を、例えば、テレビジョン装置に対して映像を出力するための映像出力手段とすることで、同様の効果を得ることができる。
本発明の一実施形態に係る要求映像配信再生型テレビジョン装置に関するシステム構成図である。 本発明の一実施形態に係る要求映像配信再生型テレビジョン装置1のハードウェア構成図である。 本発明の一実施形態に係る要求映像配信再生型テレビジョン装置1の機能を表すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る要求映像配信再生型テレビジョン装置1に電源OFFの指示がされたときの動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る要求映像配信再生型テレビジョン装置1の起動時の表示画面を制御するときの動作を示すフローチャートである。 VOD視聴中に電源OFFの指示がされたときの警告画面を示す図である。 視聴中のVOD映像があることを視聴者に知らせて、視聴するか否かを問合せる画面を示す図である。
1…テレビジョン装置、2…コンテンツ配信サーバ、3…ポータルサーバ、4…IPネットワーク、5…電波塔、6…放送人工衛星、10…バス、11…表示部、12,13…アンテナ、14…チューナ、15…VOD受信部、16…スイッチ部、17…Webブラウザ、19…補助記憶装置、20…電源、21…電源制御部、40…リモートコントローラ、41…ブロードバンド回線、101…中央処理装置、102…表示装置、103…主記憶装置、104…チューナ部104、105…入力装置、106…音声出力装置、107…ネットワークインタフェース部、108…リモコンインタフェース部、109…補助記憶インタフェース部、200…IPネットワーク制御部、201…VOD受信部、202…ストリーミング再生部、203…チューナ部、300…TS Buffer/Switch部、301…DeMux部、303…表示装置、400…Webブラウザ。

Claims (3)

  1. ネットワークを介して、要求に応じて配信される映像を受信し、再生可能な映像受信装置であって、
    前記受信した映像を表示するための表示用機器に出力する映像出力部と、
    当該装置に電力を供給する電源と、
    前記電源のON/OFFを指示する電源ON/OFF指示手段と、
    前記電源のON/OFFを制御する電源ON/OFF制御手段と、
    前記電源のOFF時において前記映像出力部に出力された映像の種別と、前記電源のOFF時の時刻とを記憶する電源OFF時状態記憶手段とを有し、
    前記映像を出力中に前記電源ON/OFF指示手段で前記電源のOFFが指示された場合に、出力中の映像が放送映像か配信映像であるかを判断し、
    前記映像が配信映像であれば、所定の条件を満たしたときに、視聴者に前記電源をOFFにして良いかどうかを確認する画面を前記映像出力部に出力させ、
    視聴者が前記電源をOFFにすることを選択した場合には前記電源ON/OFF制御手段を介して前記電源をOFFにすることを特徴とする映像受信装置。
  2. 前記請求項1に記載した映像受信装置において、前記所定の条件とは、前記電源ON/OFF指示手段による前記電源のOFFの指示が所定の複数回数行われた場合であることを特徴とする映像受信装置。
  3. 前記請求項2に記載した映像受信装置において、前記所定の条件とは、更に、最初の前記電源OFFの指示がされた時からの経過時間が所定時間よりも小さい場合であることを特徴とする映像受信装置。
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