JP4947576B2 - 撮像装置、ぶれ補正方法及び撮像方法 - Google Patents

撮像装置、ぶれ補正方法及び撮像方法 Download PDF

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Description

本発明は、本発明は、手ぶれにより劣化の生じた画像を復元する撮像装置、ぶれ補正方法及び撮像方法に関し、特に、復元フィルタによる周波数変調を施すことを特徴とした撮像装置、ぶれ補正方法及び撮像方法に関する。
近年、撮像装置としてカメラの小型化が進み、手ぶれ補正技術が注目をされてきている。
カメラの小型化のために従来と比較して撮影形態の自由度が広がり、片手での撮影等が行われる機会が増えてきているために、写真撮影時に撮像装置をしっかりとホールドすることが難しくなってきている。
撮影時にカメラを安定した状態にホールドすることができない場合、シャッターボタンを押した際にカメラがぶれ、撮像した画像に手ぶれが生じてしまう。特に、露出時間の長い暗条件での撮影では、シャッター速度が遅くなるため、手ぶれが顕著に現れる。
近年、手ぶれ補正機能がコンパクトカメラにも搭載されるようになっている。これら手ぶれ補正機能には、ブレに合わせてレンズを傾斜させ補正する光学式手ぶれ補正と、撮像した画像を電子的に処理し手ぶれ補正する電子式手ぶれ補正とがある。
この内、光学式手ぶれ補正は、小型の撮像装置(コンパクトカメラ等)や携帯電話のカメラに搭載することは、スペースの問題から非常に困難である。
電子式手ぶれ補正としては、例えば特許文献1〜5に開示された技術がある。
例えば、特許文献1には、露光条件が異なる撮像画像情報を合成してダイナミックレンジを拡大した画像を得る際に、露光条件が異なる画素で得られたほぼ同時刻の撮像画像情報の合成に際し、少なくとも一方の露光条件の撮像画像情報を重複して使用する撮像装置が開示されている。
特許文献2には、カメラに備えた角度検出センサの検出情報と、カメラの焦点距離情報及び絞り情報とにより、撮影者特有の手ぶれ限界露光時間をあらかじめ記憶しておき、適正露光時間が手ぶれ限界露光時間より長くなる場合には、それより短い露光時間で複数回の撮影を行い画像を合成して手ぶれ補正を行う補正装置が開示されている。
特許文献3には、レンズからの光束を2つに分離し、一方の光束を減衰させて得た輝度差のある2つの被写体像を撮像素子の撮像面上の異なる領域に生成し、これら2枚の画像データは電荷蓄積時間及び電荷蓄積スタート時刻を互いに等しくすることによって、拡大されたダイナミックレンジを有する新たな画像データを得る撮像装置が開示されている。
特許文献4には、間引いたブロックごとに動きベクトルを検出し、検出された動きベクトルから内挿補間することによって、検出を行っていないブロックに動きベクトルを与え、最終の動きベクトル検出においてはブロックごとに検出を行う動きベクトル検出方法が開示されている。
特許文献5には、画像評価を行い、重要と判断された部分は高精細度に、動きが少ない或いは静止している部分は粗い精細度でデータを送信する画像圧縮方式が開示されている。
また、電子式手ぶれ補正としては、特許文献6に開示された、ぼけ(ぶれ)状態を表す伝達関数(点広がり関数:PSF)を取得し、手ぶれ画像に対して伝達関数の逆変換を行うことにより手ぶれ補正を行う方法もある。
特開平10−108079号公報 特開2004−279514号公報 特開2003−32559号公報 特開平7−177519号公報 特開平6−169452号公報 特開平11−24122号公報
しかし、上述した特許文献1〜5に開示された手ぶれ補正方法では、多くの撮影枚数を必要とし、撮影間に生じる画像間の位置ズレを補正するため処理時間が長くなってしまうという不利益がある。
また、特許文献6に開示された手ぶれ補正方法では、十分に良好なぶれのない補正画像を得ることができない、という不利益がある。
本発明は、上述した不利益を解消するために、処理量が少なく高精度なぶれ補正を実施できる撮像装置、ぶれ補正方法及び撮像方法を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、第1の発明の撮像装置は、撮影時のぶれを補正した補正画像を生成する撮像装置であって、第1の画像と、前記第1の画像撮影時と露出条件を変えた第2の画像とを撮影する撮像部と、前記撮像部が前記第1の画像を撮影する際に前記撮像部のぶれ量を検出し、当該ぶれ量を基に、手ぶれ補正が必要であるか否かを判定するぶれ検出部と、前記第1の画像と前記第2の画像とを合成して第3の画像を生成する画像合成部と、前記撮像部が撮影した前記第1および第2の画像と、前記ぶれ検出部が検出した前記第1および第2の画像撮影時の前記撮像部のぶれ量とを基に、第1および第2の画像の点広がり関数(PSF)を算出するPSF算出部と、前記ぶれ検出部によって手ぶれ補正が必要であると判定された場合に、前記PSF算出部が算出した前記第1の画像のPSFと第2の画像のPSFとを合成して第3のPSFを生成するPSF合成部と、前記PSF合成部が生成した前記第3のPSFを基に、ぶれを復元するための復元フィルタを生成する復元フィルタ生成部と、前記画像合成部が合成した前記第3の画像と、前記復元フィルタ生成部が生成した前記復元フィルタとを基に周波数変換処理を行い、ぶれを補正した補正画像を生成する画像処理部と、を有する。
第2の発明のぶれ補正方法は、撮影時のぶれを補正した補正画像を生成するぶれ補正方法であって、第1の画像と、前記第1の画像撮影時と露出条件を変えた第2の画像とを撮影し、前記第1の画像を撮影する際に撮影時のぶれ量を検出し、当該検出したぶれ量を基に、手ぶれ補正が必要であるか否かを判定し、前記第1の画像と前記第2の画像とを合成して第3の画像を生成し、前記第1および第2の画像と、前記第1および第2の画像撮影時のぶれ量とを基に、第1および第2の画像の点広がり関数(PSF)を算出し、前記判定において手ぶれ補正が必要であると判定された場合に、前記算出した前記第1の画像のPSFと第2の画像のPSFとを合成して第3のPSFを生成し、前記第3のPSFを基に、ぶれを復元するための復元フィルタを生成し、前記第3の画像と前記復元フィルタとを基に周波数変換処理を行い、ぶれを補正した補正画像を生成する。
第3の発明の撮像方法は、撮像部を有し、撮影時のぶれを補正した補正画像を生成する撮像装置の撮像方法であって、第1の画像と、前記第1の画像撮影時と露出条件を変えた第2の画像とを撮影する第1の工程と、前記第1の工程において前記第1の画像を撮影する際に前記撮像部のぶれ量を検出する第2の工程と、前記第2の工程において検出したぶれ量を基に、手ぶれ補正が必要であるか否かを判定する第3の工程と、前記第1の画像と前記第2の画像とを合成して第3の画像を生成する第4の工程と、前記第1および第2の画像と、前記第2の工程において検出された前記第1および第2の画像撮影時の前記撮像部のぶれ量とを基に、第1および第2の画像の点広がり関数(PSF)を算出する第5の工程と、前記第3の工程において手ぶれ補正が必要であると判定された場合に、前記算出した前記第1の画像のPSFと第2の画像のPSFとを合成して第3のPSFを生成する第6の工程と、前記第6の工程において生成された前記第3のPSFを基に、ぶれを復元するための復元フィルタを生成する第7の工程と、前記第4の工程において生成された前記第3の画像と、前記第7の工程において生成された前記復元フィルタとを基に周波数変換処理を行い、ぶれを補正した補正画像を生成する第8の工程と、を有する。
本発明によれば、処理量が少なく高精度なぶれ補正を実施できる撮像装置、ぶれ補正方法及び撮像方法を提供することができる。
<第1実施形態>
以下、本発明の手ぶれ補正装置の一例として第1の実施形態の撮像装置100について説明する。
図1に第1の実施形態の撮像装置100の構成を示す。
図1は、撮像装置100の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本第1実施形態の撮像装置100は、撮像部1、ぶれ検出部2、画像合成部3、PSF算出部4、PSF合成部5、復元フィルタ生成部6、画像処理部7、メモリ8、制御部9を有する。
撮像部1は、レンズ、及びCCD(Charged Coupled Device)或いはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子からなり、レンズを通過した光を撮像素子が光電変換し、カラーフィルタによって色情報を取得して画像データ(RAWデータ)として出力するデジタルカメラモジュールである。撮像部1は、手ぶれ補正を行う際には、露出条件を変えて短い間隔で2回撮影を行い、第1の画像データ、第2の画像データとしてこれらをメモリ8に記憶させる。
ぶれ検出部2は、撮像部1の撮影時の撮像部1のぶれを検出するために撮像装置100の角加速度(ぶれ量)を検出する、ジャイロ等の角加速度センサである。ぶれ検出部2は、撮像部1の光軸をz軸、撮像素子面をxy平面とした場合の3軸(x軸、y軸、z軸)それぞれに対しての角加速度を検出し、角加速度データを撮像部1のぶれ量として、メモリ8に記憶させる。
すなわち、ぶれ検出部2は、x軸角加速度センサ21と、y軸角加速度センサ22と、z軸角加速度センサ23とを有し、x軸方向(通常、撮影した画像の左右方向)の変動をx軸角加速度センサ21により検出し、y軸方向(通常、撮影した画像の上下右方向)の変動をy軸角加速度センサ22により検出し、z軸方向(通常、撮像部1のレンズの光軸方向)の変動をz軸角加速度センサ23により検出し、これらを基に角加速度データを算出してぶれ量として出力し、メモリ8に記憶させる。
また、ぶれ検出部2は、ぶれ量を基に、撮像部1が撮像した画像データにぶれ補正が必要であるか否かの判断を行い、必要である場合には以下説明する各部による手ぶれ補正処理を行い、そうでない場合は手ぶれ補正処理を行わず、撮像部1が撮像した画像をメモリ8に記憶させる。判断の方法については後述する。
画像合成部3は、異なる2つの画像データ(第1の画像データおよび第2の画像データ)を合成し、新たな画像データ(第3の画像データ)を生成する。画像の合成方法については、本発明では限定しない。従来の画像合成方法を使用することが可能である。
PSF算出部4は、撮像部1が撮像した画像データ及びぶれ検出部2が算出したぶれ量を基に、画像のぶれを表すPSF(Point Spread Function:点広がり関数)を算出する。PSFは、原画像と劣化画像(ぶれを含む画像)との関係を示す関数であり、劣化関数とも呼ばれる。PSFの算出方法については、従来の方法を利用することができる。
PSF合成部5は、ぶれ検出部2によって手ぶれ補正が必要であると判定された場合に、PSF算出部4が算出した第1の画像データのPSFと第2の画像データのPSFとを合成して第3のPSFを生成し、メモリ8に記憶させる。
復元フィルタ生成部6は、PSF合成部5が合成した第3のPSFを基に、画像復元フィルタを生成する。画像復元フィルタの生成方法としては、従来の画像フィルタ生成方法を利用することができる。すなわち、例えば、PSFの逆数をとることにより復元フィルタを生成する。
画像処理部7は、復元フィルタ生成部6が生成した復元フィルタを使用して画像合成部3が生成した第3の画像データの周波数変調処理を行い、補正画像(第4の画像データ)を生成する。周波数変調処理の方法は、例えば、第3の画像データと復元フィルタをフーリエ空間上で積を取る方法、あるいは、第3の画像データと復元フィルタとを畳み込み演算する方法がある。
メモリ8は、撮像部1が撮影した画像の画像データ、ぶれ検出部2が検出したぶれ量等、手ぶれ検出部2の手ぶれ補正処理に必要なデータを記憶する記憶デバイスである。
制御部9は、撮像装置100の各構成の統括的な制御を行う。
次に、本第1実施形態の撮像装置100の撮影時の動作例について説明する。
図2は、撮像装置100の撮影時の動作例を説明するためのフローチャートである。
ステップST1:
撮像部1は、撮影を行い、第1の画像データを作成する。作成された第1の画像データは、メモリ8に記憶される。
ステップST2:
ぶれ検出部2は、ステップST1における撮影時の撮像装置100のぶれ量を表す撮影時のぶれ量を検出する。検出されたぶれ量は、メモリ8に記憶される。
ステップST3:
ぶれ検出部2において検出したぶれ量を基に、ステップST1において撮影された第1の画像データに手ぶれ補正が必要であるか否かの判定を行う。
判定の方法は、例えば、x軸、y軸、z軸それぞれの角加速度データをそれぞれ所定のしきい値と比較し、3軸とも角加速度データがしきい値未満であれば手ぶれ補正が必要でないと判定し、3軸の内いずれかの角加速度データがしきい値以上であれば手ぶれ補正が必要であると判定する、等の方法があるが、本発明では手ぶれ補正が必要か否かを判定する方法については限定しない。
ステップST3において、手ぶれ補正の必要があると判定された場合にはステップST4に進んで手ぶれ補正処理を行い、そうでない場合には、ステップST1において撮影した画像を図1に図示しない表示部等に表示させて撮影処理を終了する。
ステップST4:
撮像部1は、ステップST1における撮影と比較して短い露出時間で、感度を上げて再度撮影を行い、第2の画像データを出力する。出力された第2の画像データは、メモリ8に記憶される。第2の画像データは、露出時間が短いためにぶれは生じていないが、感度を上げたためにノイズが増えた画像となりやすい。
ステップST5:
画像合成部3は、第1の画像データと第2の画像データとを合成し、第3の画像データを生成する。
ステップST6:
制御部9は、第1の画像データ撮影時と第2の画像データ撮影時の露出条件を基に、重み付け係数を算出する。重み付け係数は、後述するステップST8において、PSF合成部5が第1の画像データのPSFと第2の画像データのPSFとを合成して第3のPSFを生成する際の、第1の画像データのPSFと第2の画像データのPSFとの比率を表す係数であり、例えば、第1の画像データの露出量と、第2の画像データの露出量との比で表される。
ステップST7:
PSF算出部4は、第1の画像データ及び第2の画像データのPSFを算出する。算出された第1の画像データのPSF及び第2の画像データのPSFは、メモリ8に記憶される。
ステップST8:
PSF合成部5は、ステップST6において算出された重み付け係数を使用して、第1のPSFと第2のPSFとを合成して第3のPSFを生成する。具体的には、例えば第1の画像データの露出量と第2の画像データの露出量との比に応じて第1のPSFと第2のPSFとを合成する。
ステップST9:
復元フィルタ生成部6は、ステップST8において合成された第3のPSFを基に、フーリエ変換等により画像復元フィルタを生成する。
ステップST10:
制御部9は、ステップST9において生成された復元フィルタを使用して、ステップST5において生成された第3の画像データに対して周波数変調処理を行い、第4の画像データ(手ぶれ補正画像)を生成する。
以上説明したように、本第1実施形態の手ぶれ補正装置によれば、画像(第1の画像)撮影時にぶれ検出部によってぶれが生じたか否かを検出し、ぶれが生じた場合には、第1の画像撮影時よりも露出時間を短くし感度を上げた第2の画像(ぶれがない画像)を撮影し、それぞれの画像のPSFを算出し、第1の画像撮影時と第2の画像撮影時の露出条件を基にした重み付け係数を使用し第1のPSFと第2のPSFとを合成して算出した第3のPSFを基に復元フィルタを生成し、第1の画像と第2の画像とを合成した第3の画像に復元フィルタを使用して周波数変換を施し補正画像(ぶれの無い画像)を得る。このため、ぶれ画像のPSFを基に周波数変換を施し補正画像を生成する従来の方法と比較して、補正画像のぶれ量を軽減し、より良好な補正画像を生成することができる。
上述した第1実施形態では、撮像部1が第1の画像を撮影する際の撮像装置100のぶれをぶれ検出部2が検出し、手ぶれ補正処理を行うか否かを判定し、手ぶれ補正処理を行う場合に撮像部1が第2の画像データを撮影していたが、本発明はこれには限定されない。例えば、撮像部1は、第1の画像データ撮影時に露出時間が短くぶれがない画像を撮影し、この時点ではぶれ検出部2はぶれ量の検出と手ぶれ補正処理の判定を行わず、続けて撮像部1が第2の画像データを第1の画像データ撮影時よりも長い露出時間で撮影し、ぶれ検出部2はぶれ量を検出して手ぶれ補正処理を実行するか否かを判定してもよい。すなわち、上述した実施形態における、露出時間の長い画像(ぶれあり)と短い画像(ぶれなし、ただしノイズあり)を撮影する順番を変更することが可能である。
<第2の実施形態>
以下、本発明の撮像装置の一例として第2の実施形態の撮像装置101について説明する。
第2の実施形態の構成を図3に示す。
図3は、撮像装置101の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、本第2実施形態の撮像装置101は、撮像部1a、ぶれ検出部2a、画像合成部3、PSF算出部4、PSF合成部5、復元フィルタ生成部6、画像処理部7、メモリ8、制御部9を有する。
上述した本第2実施形態の撮像装置101の構成要素のうち、第1実施形態の撮像部1に対応する撮像部1a及びぶれ検出部2に対応するぶれ検出部2a以外は第1実施形態の撮像装置100の対応する各構成要素と同一のものであり、上記第1実施形態において説明した動作とほぼ同一の動作を行う。
すなわち、以下説明する第2実施形態の撮像装置101は、ぶれ検出部2aのぶれ検出方法以外は基本的に第1実施形態で説明した撮像装置100と同様である。本第2実施形態では、ぶれ検出部2aのぶれ検出方法の第1実施形態とは異なるぶれ検出方法について説明している。
撮像部1aは、レンズ、及びCCD(Charged Coupled Device)或いはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子からなり、レンズを通過した光を撮像素子が光電変換し、カラーフィルタによって色情報を取得して画像データ(RAWデータ)として出力するデジタルカメラモジュールである。撮像部1aは、画像の撮影時に手ぶれ補正を行う場合には、連続して撮影した、露出条件が異なる複数の画像を撮影する。手ぶれ量検出のために、この複数の画像の内1枚を第4の画像データとし、残りのその他の画像の内1枚を第5の画像データとして使用する。なお、第4の画像データと第5の画像データとで撮影時の露出条件を異ならせている。撮像部1aが撮影した画像は手ぶれ補正処理のために一時的にメモリ8に記憶される。なお、本第2実施形態の第4の画像データが第1実施形態の第1の画像データに対応し、第5の画像データが第2の画像データに対応する。
図4にぶれ検出部2aの構成を示す。
第1実施形態のぶれ検出部2は、加速度センサを利用して機械的にぶれ検出を行っていたが、本第2実施形態のぶれ検出部2aは、ソフトウェア的にぶれ検出を行う。
ぶれ検出部2aは、撮像部1aが撮影しメモリ8に記憶した第4の画像データ及び第5の画像データを基に、画像の手ぶれ量を検出する。
ぶれ検出部2aは、手ぶれ量検出のための構成として、データ間引き部2a1、マクロブロック分割部2a2、ブロック抽出部2a3、輝度差比較部2a4、残差取得部2a5、ブロック選出部2a6、手ぶれ量算出部2a7を更に有する。
データ間引き部2a1は、撮像部1aが撮影した第4の画像データ及び第5の画像データの生データ(RAWデータ)のデータを間引いて、動き量検出に使用する第4の間引き画像データおよび第5の間引き画像データを作成する。
RAWデータは、撮像部1aの撮像素子から得られた信号そのままのデータであり、例えば、原色カラーフィルタを有するカメラにより撮影したRAWデータは、図5に示すように、Gr(緑)、R(赤)、B(青)、Gb(緑)の4種類の色データによって構成されている。
データ間引き部2a1は、撮像部1aが撮影した第4の画像データ及び第5の画像データそれぞれのRAWデータを基に、この4種類の色データのうち先頭の緑のデータ(Gr)のみを抽出したそれぞれの間引き画像を作成する。なお、本第2実施形態ではGrのみを抽出するが、本発明はこれに限定されず、R、B、Gbのいずれか1つを抽出してもよい。
マクロブロック分割部2a2は、データ間引き部2a1がRAWデータの一部を間引いて作成した間引き画像の第4の画像データ及び第5の画像データを、それぞれ複数個のマクロブロックに分割する。本第2実施形態では、マクロブロック分割部2a2は、それぞれの画像を例えば10×10のマクロブロックに分割する。
ブロック抽出部2a3および残差取得部2a5は、残差逐次検定法(SSDA:Sequential Similarity Detection Algorithms)により、第4の画像データ内のブロックと対応する第5の画像データ内のブロックとの各画素値の差の絶対値の和(残差)を求め、テンプレートマッチングを行う。
テンプレートマッチングとは、探索対象パターン(探索ブロックI)と事前に用意したテンプレート(テンプレートブロックT)との類似度や相違度を求める手法であり、残差逐次検定法はその手法の1つである。
残差逐次検定法とは、図6に示すように、第4の画像データからM×N個の画素で構成される探索ブロックIを、第5の画像データからm×n個の画素で構成されるテンプレートブロックTを抽出し、探索ブロックI上でテンプレートブロックTを動かして比較を行い、テンプレートブロックTと一致する探索ブロックI上の位置を探し出す方法である。なお、M>m、N>nであり、テンプレートブロックTの左上の座標を(x,y)としたとき、残差、すなわち探索ブロックIとテンプレートブロックTとの画素値の差の累積残差E(x,y)、すなわち、残差を基にマクロブロック毎にマクロブロック内の全画素を足し合わせた残差積分値E(x,y)は、(x,y)の関数であり、数式(1)で与えられる。
残差積分値E(x,y)が最小になる(x,y)の位置が、テンプレートブロックTと探索ブロックIとが一致する位置である。
本第2実施形態では、ブロック抽出部2a3は、図7(a)に示すように、第4の画像データの10×10のマクロブロックから2×2=4ブロックの探索ブロックIを抽出し、更に、ブロック抽出部2a3は、図7(b)に示す、対応する第5の画像データの2×2ブロックの中心部に位置するマクロブロックの縦横2辺のそれぞれ1/4の長さを有する2辺により構成されたブロックが4つ集まって構成されるテンプレートブロックTを抽出する。
次に、残差取得部2a5が、ブロック抽出部2a3が抽出した探索ブロックI及びテンプレートブロックTを使用し、上述した残差逐次検定法により残差を取得する。
なお、残差逐次検定法では、E(x,y)を算出するために画素値の差を累積している間に、E(x,y)の値が所定のしきい値Aを超えた場合は、探索ブロックIとテンプレートブロックTとが全く一致しないことを意味するため、その時点でその位置(x,y)に対する残差積分値E(x,y)の算出処理を止め、他の位置(x,y)に対する残差の算出に移行する。これにより、残差逐次検定法によるテンプレートマッチングは、処理時間の短縮と処理量の低減が可能である。所定のしきい値Aの大きさについては、本発明では限定しない。
更に、ブロック抽出部2a3が探索ブロックI及びテンプレートブロックTを抽出してから残差取得部2a5が残差を取得するまでの間に、輝度差比較部2a4が、各マクロブロックに対し、輝度値の最大値と最小値との差をとり、所定のしきい値Bよりこの差が小さい場合には、そのマクロブロックを残差取得部2a5が残差を取得する対象から除外する処理を行う。なお、しきい値Bは、第4の画像データの全画素または第5の画像データの全画素の輝度値の最大値と最小値との差の所定割合、或いは第4の画像データと第5の画像データとの全画素の輝度値の最大値と最小値との差の平均値の所定割合とすればよい。
すなわち、輝度値の最大値と最小値との差が小さいブロックは、例えば真っ白な部分等、コントラストが低いブロックであり、こうしたブロックではぶれ量を検出しにくいため、動き量検出処理から除外してしまう。
なお、所定のしきい値Bの大きさについては、本発明では限定しない。
ブロック選出部2a6は、輝度差比較部2a4が、各マクロブロックに対し、輝度値の最大値と最小値との差をとり、所定のしきい値Bよりこの差が小さい場合には、そのマクロブロックを残差取得部2a5が残差を取得する対象から除外し、残差取得部2a5が取得した、全ての探索ブロックIにおける残差積分値E(x,y)の最小値を比較した後、最小値が小さい残差積分値を有する探索ブロックIの小さいものを所定の数だけ抽出する。或いは、所定の数のブロックを抽出する代わりに、全ブロック数の所定の割合のブロックを抽出してもよい。
本第2実施形態では、例えば、10個のブロックを抽出する。
手ぶれ量算出部2a7は、探索ブロックI内でブロック選出部2a6が選出したマクロブロックで間引きせずに積分値E(x,y)を求めて小さいものから順に並べた時の中央値を算出してこの画像のぶれ量とする。なお、本第2実施形態では中央値としたが、本発明はこれに限定されず、所定順位のものであればよい。
ぶれ検出部2aは、上述した方法でぶれ量を算出する。
また、ぶれ検出部2aは、検出したぶれ量を基に、撮像部1aが撮像した画像データにぶれ補正が必要であるか否かの判断を行い、必要である場合には以下説明する各部による手ぶれ補正処理を行い、そうでない場合は手ぶれ補正処理を行わず、撮像部1aが撮像した画像をメモリ8に記憶させる。判断の方法については後述する。
画像合成部3は、異なる2つの画像データ(第4の画像データと第5の画像データ)を合成し、新たな画像データ(第6の画像データ)を生成する。画像の合成方法については、本発明では限定しない。従来の画像合成方法を使用することが可能である。
PSF算出部4は、撮像部1aが撮像した画像データ及びぶれ検出部2aが算出したぶれ量を基に、画像のぶれを表すPSFを算出する。ここで、第4の画像データのPSFを第4のPSF、第5の画像データのPSFを第5のPSFとする。
PSF合成部5は、ぶれ検出部2aによって手ぶれ補正が必要であると判定された場合に、PSF算出部4が算出した第4のPSFと第5のPSFとを合成して第6のPSFを生成して出力し、メモリ8に記憶させる。
復元フィルタ生成部6は、PSF合成部5が合成した第6のPSFを基に、画像復元フィルタを生成する。画像復元フィルタの生成方法としては、従来の画像フィルタ生成方法を利用することができる。
画像処理部7は、復元フィルタ生成部6が生成した復元フィルタを使用して画像合成部3が生成した第6の画像データの周波数変調処理を行い、補正画像を生成する。周波数変調処理の方法は、例えば、第6の画像データと復元フィルタをフーリエ空間上で積を取る方法、あるいは、第6の画像データと復元フィルタとを畳み込み演算する方法がある。
メモリ8は、撮像部1aが撮影した画像の画像データ、ぶれ検出部2aが検出したぶれ量等、手ぶれ検出部2aの手ぶれ補正処理に必要なデータを記憶する記憶デバイスである。
制御部9は、撮像装置101の各構成の統括的な制御を行う。また、制御部9は、ぶれ検出部2aの出力した角加速度データを基に撮影時に手ぶれ補正処理が必要か否かの判定を行い、必要と判定した場合には手ぶれ補正処理を撮像装置101の各構成に実行させる。
次に、本第2実施形態の撮像装置101の撮影時の動作例について説明する。
図8は、撮像装置101の撮影時の動作例を説明するためのフローチャートである。
ステップST11:
撮像部1aは、撮影を行い、第4の画像データを作成する。作成された第4の画像データは、メモリ8に記憶される。
ステップST12:
ぶれ検出部2aは、ステップST11における撮影時の撮像装置100のぶれを表すぶれ量を算出する。算出されたぶれ量は、メモリ8に記憶される。
ステップST13:
ぶれ検出部2aは、ステップST12において算出されたぶれ量を基に、ステップST11において撮影された第4の画像データに手ぶれ補正が必要であるか否かの判定を行う。
ここで、ぶれ検出部2aは、手ぶれ補正の必要があると判定した場合にはステップST14に進んで手ぶれ補正処理を行い、そうでない場合には制御部9がステップST11において撮影した画像を図3に図示しない表示部等に出力して撮影処理を終了する。
ステップST14:
撮像部1aは、ステップST11における第4の画像データの撮影と比較して短い露出時間で、感度を上げて再度複数回の撮影を行い、第5の画像データを出力する。出力された第5の画像データは、メモリ8に記憶される。第5の画像データは、露出時間が短いためにぶれは生じていないが、感度を上げたためにノイズが増えた画像となりやすい。
ステップST15:
画像合成部3は、第4の画像データと第5の画像データとを合成し、第6の画像データを生成する。
ステップST16:
制御部9は、第4の画像データ撮影時と第5の画像データ撮影時の露出条件を基に、重み付け係数を算出する。重み付け係数は、後述するステップST18において、PSF合成部5が第4のPSFと第5のPSFとを合成して第6のPSFを生成する際の、第4のPSFと第5のPSFとの比率を表す係数であり、例えば、第4の画像データの露出量と、第5の画像データの露出量との比で表される。
ステップST17:
PSF算出部4は、第4の画像データ及び第5の画像データのPSFを算出する。算出された第4のPSF及び第5のPSFは、メモリ8に記憶される。
ステップST18:
PSF合成部5は、ステップST16において算出された重み付け係数を使用して、第4の画像データのPSF(第4のPSF)と第5の画像データのPSF(第5のPSF)とを合成して第6のPSFを生成する。具体的には、例えば第4の画像データの露出量と第5の画像データの露出量との比に応じて第4の画像データのPSFと第5の画像データのPSFとを合成する。
ステップST19:
復元フィルタ生成部6は、ステップST18において合成された第6のPSFを基に、フーリエ変換等により画像復元フィルタを生成する。
ステップST20:
画像処理部7は、ステップST19において生成された復元フィルタを使用して、ステップST15において生成された第6の画像データに対して周波数変調処理を行い、手ぶれを補正した補正画像を生成する。
以上説明したように、本第2実施形態の手ぶれ補正装置によれば、第1実施形態と同様に、画像(第4の画像データ)撮影時にぶれ検出部2aがぶれが生じたか否かを検出し、ぶれが生じた場合には、第4の画像データ撮影時よりも露出時間を短くし感度を上げた第5の画像(ぶれがない画像)を撮影し、それぞれの画像のPSFを算出し、第4の画像撮影時と第5の画像撮影時の露出条件を基にした重み付け係数を使用し第4のPSFと第5のPSFとを合成して算出した第6のPSFを基に復元フィルタを生成し、第4の画像と第5の画像とを合成した第6の画像に復元フィルタを使用して周波数変換を施し補正画像(ぶれの無い画像)を得る。このため、ぶれ画像のPSFを基に周波数変換を施し補正画像を生成する従来の方法と比較して、補正画像のぶれ量を軽減し、より良好な補正画像を生成することができる。
また、第2実施形態の撮像装置101によれば、ぶれ検出部2aがソフトウェア上でぶれ量を算出するため、撮像装置101の構成を簡単にすることができる。
なお、上述した第2実施形態では、ぶれ検出部2aのぶれ検出方法の一例を詳しく説明したが、第2実施形態において説明したぶれ検出部2aのぶれ検出方法は一例であり、本発明では第2実施形態で説明したぶれ検出方法以外にも、例えば従来の技術等、様々なぶれ検出方法を利用することができる。
最後に、本発明の撮像装置100(101)による手ぶれ補正の実例を挙げることにより本発明の効果を示す。
横方向に手ぶれが生じた画像の具体例を図9に示す。
図9と同じ被写体をぶれが生じないように撮影した画像の具体例を図10に示す。
また、図9に示した横方向に手ぶれが生じた画像のPSFを図11に示す。
PSFのフーリエ変換の絶対値がMTF(Modulation Transfer Function:変調伝達関数)であり、MTFは被写体の持つコントラストをどの程度忠実に再現できるかを空間周波数の関数として表現した量である。
図11に示した横方向にぶれがある画像のPSFのMTFを図12に示す。図12は、縦軸がMTFを、横軸が空間周波数を表している。
図12に示すように、横方向にぶれがある画像のMTFは0となる点が発生している。
復元フィルタをPSFの逆数を取ることにより生成する場合、PSFが非0であることが条件となる。すなわち、図12に示すようにMTFに0点が発生している場合は、PSFに適切なぶれ補正を施す復元フィルタを生成することができない、ということである。
図11に示した横方向にぶれがある画像のPSFや、図12に示した図11のPSFのMTFは、従来のぶれ補正装置、例えば、上述した特許文献6に開示された技術等によるぶれ補正に使用されるものである。
図13に、図11に示したPSFを基に生成した復元フィルタを使用して図9に示したぶれがある画像を補正したぶれ補正画像の具体例を示す。図13を参照すれば、ぶれ補正を行ったにもかかわらずぶれが多く残っていることが分かる。
本発明の撮像装置100(101)は、上述した実施形態で説明したように、図11に示す、図9に示したぶれがある画像(第1、第4の画像)のPSF(第1、第4のPSF)と図10に示すぶれが無い画像(第2、第5の画像)のPSF(第2、第5のPSF)とを重み付けして合成し(第3、第6のPSF)、これを基に復元フィルタを生成し、図9に示すぶれがある画像と図10に示すぶれが無い画像とを合成した画像(第3、第6の画像)を復元フィルタを用いて周波数変調を施すことによってぶれを補正している。
図14に図9に示すぶれがある画像と図10に示すぶれが無い画像とを合成した画像(第3、第6の画像)の具体例を示す。
また、図15に、図10に示すぶれがある画像のPSFとぶれがない画像のPSFとを重み付けして合成したPSF(第3、第6のPSF)を示す。
さらに、図16に図15に示したPSFのMTFを示す。
図16を参照すれば、ぶれが無い画像のPSFをぶれがある画像のPSFに合成したことによって、MTFに0点が生じていないことが分かる。
さらに、図17に、本発明の撮像装置100(101)による、図9に示したぶれがある画像を図15に示したPSFを基にした復元フィルタを使用してぶれ補正したぶれ補正画像の具体例を示す。
図17に示した、本発明の撮像装置100(101)によってぶれ補正された画像と、図13に示した、従来の撮像装置によってぶれ補正された画像とを比較すれば、図17に示した本発明の撮像装置100(101)によるぶれ補正画像の方がよりよくぶれを補正できていることが分かる。
本発明は上述した実施形態には限定されない。
すなわち、本発明の実施に際しては、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
また、上述した第1および第2実施形態の各部の構成は、撮像装置100(101)においてハードウェアにより構成されてもよいし、ソフトウェア上で構成されてもよい。
図1は、第1の実施形態の撮像装置100の構成を示す。 図2は、撮像装置100の撮影時の動作例を説明するためのフローチャートである。 図3は、第2実施形態の撮像装置101の構成を示すブロック図である。 図4は、第2実施形態のぶれ検出部2aの構成を示す図である。 図5は、RAW画像データの構成の一例を示す図である。 図6は、残差逐次検定法について説明するための図である。 図7は、ブロック抽出部2a3のブロック抽出の具体例を示す図である。 図8は、撮像装置101の撮影時の動作例を説明するためのフローチャートである。 図9は、横方向にぶれが生じた画像の具体例を示す。 図10は、図9に示した画像と同じ被写体をぶれが生じないように撮影した画像の具体例を示す図である。 図11は、図9に示した画像のPSFを示す図である。 図12は、図11に示したPSFのMTFを示す図である。 図13は、図11に示したPSFを基に生成した復元フィルタを使用してぶれ補正を行った画像の具体例を示す図である。 図14は、図9に示すぶれがある画像と図10に示すぶれが無い画像とを合成した画像の具体例を示す図である。 図15は、図11に示すPSFとぶれがない画像のPSFとを重み付けして合成したPSFの一例を示す図である。 図16は、図15に示したPSFのMTFを示す図である。 図17は、本発明の撮像装置100(101)が図9に示したぶれがある画像を図15に示したPSFを基にした復元フィルタを使用してぶれ補正したぶれ補正画像の具体例を示した図である。
符号の説明
100,101…撮像装置、1,1a…撮像部、2,2a…手ぶれ検出部、21…x角加速度センサ、22…y軸角加速度センサ、23…z軸角加速度センサ、2a1…データ間引き部、2a2…マクロブロック分割部、2a3…ブロック抽出部、2a4…輝度差比較部、2a5…残差取得部、2a6…ブロック選出部、2a7…手ぶれ量算出部、3…画像合成部、4…PSF算出部、5…PSF合成部、6…復元フィルタ生成部、7…メモリ、8…制御部

Claims (9)

  1. 撮影時のぶれを補正した補正画像を生成する撮像装置であって、
    第1の画像と、前記第1の画像撮影時と露出条件を変えた第2の画像とを撮影する撮像部と、
    前記撮像部が前記第1の画像を撮影する際に前記撮像部のぶれ量を検出し、当該ぶれ量を基に、手ぶれ補正が必要であるか否かを判定するぶれ検出部と、
    前記第1の画像と前記第2の画像とを合成して第3の画像を生成する画像合成部と、
    前記撮像部が撮影した前記第1および第2の画像と、前記ぶれ検出部が検出した前記第1および第2の画像撮影時の前記撮像部のぶれ量とを基に、第1および第2の画像の点広がり関数(PSF)を算出するPSF算出部と、
    前記ぶれ検出部によって手ぶれ補正が必要であると判定された場合に、前記PSF算出部が算出した前記第1の画像のPSFと第2の画像のPSFとを合成して第3のPSFを生成するPSF合成部と、
    前記PSF合成部が生成した前記第3のPSFを基に、ぶれを復元するための復元フィルタを生成する復元フィルタ生成部と、
    前記画像合成部が合成した前記第3の画像と、前記復元フィルタ生成部が生成した前記復元フィルタとを基に周波数変換処理を行い、ぶれを補正した補正画像を生成する画像処理部と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記PSF算出部は、前記第2の画像のPSFを算出し、
    前記PSF合成部は、前記PSF算出部が算出した前記第1の画像のPSFと前記第2の画像のPSFとを所定の重み付けを行って合成し、前記第3のPSFを生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記画像処理部は、前記第3の画像と前記復元フィルタとをフーリエ空間上で積をとることにより前記周波数変換処理を行い、前記補正画像を生成する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記画像処理部は、前記第3の画像と前記復元フィルタとの畳み込み積分を行うことにより前記周波数変換処理を行い、前記補正画像を生成する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  5. 前記撮像部は、前記第2の画像撮影時には、前記第1の画像撮影時よりも短い露出時間で撮影を行う
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の撮像装置。
  6. 前記ぶれ検出部は、角加速度センサあるいは加速度センサによって前記ぶれ量を検出する
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の撮像装置。
  7. 前記ぶれ検出部は、
    露出条件の異なる前記第1の画像と前記第2の画像とをそれぞれ複数のマクロブロックに分割するマクロブロック分割部と、
    前記マクロブロック分割部が分割した前記第1の画像から所定の大きさのマクロブロックによって構成される第1のブロックを抽出し、前記マクロブロック分割部が分割した前記第2の画像のマクロブロックから所定の大きさのマクロブロックによって構成される第2のブロックを抽出するブロック抽出部と、
    前記ブロック抽出部が抽出した前記第1のブロック及び第2のブロックの残差を算出する残差取得部と、
    前記残差取得部が算出した前記残差を基に、前記マクロブロック毎にマクロブロック内の全画素を足し合わせ、残差積分値が小さいマクロブロックの小さいものを所定数選出するブロック選出部と、
    前記ブロック選出部が選出した前記所定数の前記各マクロブロックの残差積分値が小さいものから順に並べた時の所定順位の値を算出し、当該値を手ぶれ量とする手ぶれ量算出部と、
    を有し、
    前記残差取得部は、前記ブロック選出部が選出した前記残差積分値が小さいマクロブロックの小さいものに対して再度残差を取得し、前記手ぶれ量算出部に出力する
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の撮像装置。
  8. 撮影時のぶれを補正した補正画像を生成するぶれ補正方法であって、
    第1の画像と、前記第1の画像撮影時と露出条件を変えた第2の画像とを撮影し、
    前記第1の画像を撮影する際に撮影時のぶれ量を検出し、
    当該検出したぶれ量を基に、手ぶれ補正が必要であるか否かを判定し、
    前記第1の画像と前記第2の画像とを合成して第3の画像を生成し、
    前記第1および第2の画像と、前記第1および第2の画像撮影時のぶれ量とを基に、第1および第2の画像の点広がり関数(PSF)を算出し、
    前記判定において手ぶれ補正が必要であると判定された場合に、前記算出した前記第1の画像のPSFと第2の画像のPSFとを合成して第3のPSFを生成し、
    前記第のPSFを基に、ぶれを復元するための復元フィルタを生成し、前記第3の画像と前記復元フィルタとを基に周波数変換処理を行い、ぶれを補正した補正画像を生成する
    ことを特徴とするぶれ補正方法。
  9. 撮像部を有し、撮影時のぶれを補正した補正画像を生成する撮像装置の撮像方法であって、
    第1の画像と、前記第1の画像撮影時と露出条件を変えた第2の画像とを撮影する第1の工程と、
    前記第1の工程において前記第1の画像を撮影する際に前記撮像部のぶれ量を検出する第2の工程と、
    前記第2の工程において検出したぶれ量を基に、手ぶれ補正が必要であるか否かを判定する第3の工程と、
    前記第1の画像と前記第2の画像とを合成して第3の画像を生成する第の工程と、
    前記第1および第2の画像と、前記第2の工程において検出された前記第1および第2の画像撮影時の前記撮像部のぶれ量とを基に、第1および第2の画像の点広がり関数(PSF)を算出する第の工程と、
    前記第3の工程において手ぶれ補正が必要であると判定された場合に、前記算出した前記第1の画像のPSFと第2の画像のPSFとを合成して第3のPSFを生成する第6の工程と、
    前記第の工程において生成された前記第のPSFを基に、ぶれを復元するための復元フィルタを生成する第の工程と、
    前記第の工程において生成された前記第3の画像と、前記第の工程において生成された前記復元フィルタとを基に周波数変換処理を行い、ぶれを補正した補正画像を生成する第の工程と、
    を有することを特徴とする撮像方法。
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