JP4947463B2 - 流量計測装置および流量計測方法 - Google Patents
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Description
先ず、本発明の第一の実施形態に係る流量計測装置を図1を参照しながら説明する。この実施形態に係る流量計測装置は、流体を通過させる大断面積の上流側流路1と、小断面積の下流側流路3と、流路1と流路3の間を連結し、流路1の管径を流路3の管径まで縮小するレデューサ2と、流体を加熱する加熱用ヒータ4と、熱電対からなる温度検出部5を主要な構成要素として備えている。
L=0.065Re×d
ただし、
Re≡Ud/γ:レイノルズ数
d : 流路の直径( m )
U : 管内平均流速( m / s )
γ : 流体の動粘性係数( m 2 / s )
である。
mmから3 mmに絞られるレデューサと、長さL’の内径6 mmの直円管を上記の関係に当てはめると、L’=7L/12となり、長さLのレデューサ、長さL’の直円管の体積は等しくなる。以下、測定管はヒータ-センサ間長さがL’の直円管であるとし、この結果は長さLのレデューサのモデルにも適用できるものとする。
(ii)管断面内は、一様に流速Umである。すなわち、管内の粘性による速度境界層の形成、および流体の温度上昇に伴って生じる流体の浮力による加速は考慮しないものとする。
(iii)加熱はヒータ設置断面全体に一様に行われる。実際のヒータは、管の軸方向、断面方向に有限の幅を持つが、ここでは厚さ0のヒータ設置断面の断面全体に、一様に加熱を行うヒータを想定する。
(=L’/Um)を用いている。
mL/min、5mL用(内径13mm)では1.9 mL/min単位での流量調整が可能となる。
・流路1の内径:6mm
・流路2の内径:3mm
・レデューサ部の長さL:18mm
・加熱用ヒータ素材:ニクロム線(素線径0.12mm)
・ヒータ部分の直径D=0.5mm、流れ方向の長さ:3mm
・ヒータ電力:1.7W
(加熱時間th=1.8s,加熱量Δq=3J)
・流量:0.00〜1.95(mL/min)
・水温:19℃
(b)直円管
・管内径:6mm
・L':10.5
mm
・水温:18℃
図12の(a)レデューサ付き管のグラフから判るように、流量Qが0〜1(ml/min)の範囲において、Q−ΔTの関係は線形関係(一次関数で表される関係)となっている(図中破線参照)。これは、図9に示した解析的結果の領域Aとよく一致している。これを検量線とすることによって、上昇温度ΔTから、実際の流体の流量を、正確に測定することができる。仮に、加熱流速と流体流量との関係が複雑な非線形であった場合、検量線を作成したとしても、精度は悪くなる。すなわち、有限である実験結果から精度の良い補間を行うことが困難となる。これに対し、両者の関係が線形であれば、検量線作成時での測定点の間における値を精度良く補間することができる。また、図12に示す実験結果からは、本発明によれば1(ml/min)以下の微小な流量であっても計測が可能であることが判る。
s、縦軸が温度であり1目盛り1 Kである。また図中、矢印で示す位置において加熱流体が到達したことを意味する。ここでは流体の温度のピーク値をもって加熱流体がセンサに到達したとみなす。ただし、レデューサ付き管の場合には、熱拡散によって明確なピーク値を読み取れないため、温度がほぼ一定になったときの温度を用いる。このように、直円管の場合と異なりピーク値が現れる時間が長いため、ピーク値の計測が容易となり実験結果の再現性が高まるという利点がある。さらに、本発明は流量計測を行うために、流体が加熱されてからセンサに到達するまでの時間を要しないため、時間を計測するための機構を設ける必要がない。
次に、第二の実施形態について図15を参照して説明する。この実施形態に係る流量計測装置は、流体が重力と略同一方向に通過するように保持された流路71と、流体を加熱する加熱用ヒータ72と、熱電対からなる温度検出部73を主要な構成要素として備えている。この実施形態は、第一の実施形態と異なり、流路を流れる流体が重力と略同一方向に通過するように保持されている。ここで「略同一方向」とは、方向が全く同一の場合だけでなく、重力と同一方向のベクトル成分を有する場合を含むことを意味する。流路71、加熱用ヒータ72、および温度検出部73は、上記流路1、加熱用ヒータ4、温度検出部5と同一構成であるため、ここでは詳述しない。
次に、第三の実施形態について図16を参照して説明する。この実施形態に係る流量計測装置は、流体が重力と略逆方向に通過するように保持された流路81と、流体を加熱する加熱用ヒータ82と、加熱用ヒータ82
の下流側に配置された少なくとも一つの穴を有するプレート83と、熱電対からなる温度検出部84を主要な構成要素として備えている。この実施形態では、上記プレート83が加熱による加速の影響を抑制するとともに流体を拡散させる作用を担う。
2・・・レデューサ
4,72,82・・・加熱用ヒータ
5,73,84・・・熱電対
4a・・・リング部
4b・・・導線
41・・・パルス電圧発生装置
42・・・定電圧電源
43・・・電流調整用抵抗回路
51・・・絶縁テープ
52・・・熱電対用増幅回路
53・・・LPフィルタ回路
54・・・情報処理装置
55・・・漏れ電流対策回路
61・・・一定流量発生装置
62・・・減速機付きモータ
63・・・トラバース装置
64・・・注射器用台座
65・・・注射器
83・・・穴あきプレート
Claims (10)
- 流体を重力と略逆向きに流し通過させるように保持された流路と、
前記流体を加熱する加熱器と、
前記流路の途中に設けられ、前記加熱器における加熱による加速の影響を緩和し流体の拡散を促す拡散部と、
前記加熱器の下流側に設けられ、前記加熱流体の温度を検出する温度検出部と、
前記加熱器の制御および前記温度検出部からの検出信号の信号処理を行う情報処理装置とを備え、前記加熱器を前記流路中に配置した流量計測装置において、
前記拡散部が、前記流路の管径を下流へ向かって縮小するレデューサであり、該レデューサよりも上流側に前記加熱器を配置するとともに、該レデューサによって狭められた流路中に前記温度検出部を配置したことを特徴とする流量計測装置。 - 流体を重力と略逆向きに流し通過させるように保持された流路と、
前記流体を加熱する加熱器と、
前記流路の途中に設けられ、前記加熱器における加熱による加速の影響を緩和し流体の拡散を促す拡散部と、
前記加熱器の下流側に設けられ、前記加熱流体の温度を検出する温度検出部と、
前記加熱器の制御および前記温度検出部からの検出信号の信号処理を行う情報処理装置とを備え、前記加熱器を前記流路中に配置した流量計測装置において、
前記拡散部が、前記流路の管径を下流へ向かって縮小するレデューサであり、該レデューサの入り口付近に前記加熱器を配置するとともに、該レデューサによって狭められた流路中に前記温度検出部を配置したことを特徴とする流量計測装置。 - 流体を重力と略逆向きに流し通過させるように保持された流路と、
前記流体を加熱する加熱器と、
前記流路の途中に設けられ、前記加熱器における加熱による加速の影響を緩和し流体の拡散を促す拡散部と、
前記加熱器の下流側に設けられ、前記加熱流体の温度を検出する温度検出部と、
前記加熱器の制御および前記温度検出部からの検出信号の信号処理を行う情報処理装置とを備え、前記加熱器を前記流路中に配置した流量計測装置において、
前記拡散部は、少なくとも一つの穴を有するプレートを流れ方向に対し直角に挿入してなり、
前記加熱器は、前記プレートよりも上流側に配置されていることを特徴とする流量計測装置。 - 前記温度検出部は、前記プレートよりも下流側に配置されていることを特徴とする請求項3記載の流量計測装置。
- 流体を重力と略逆向きに流し通過させるように保持された流路と、
前記流体を加熱する加熱器と、
前記流路の途中に設けられ、前記加熱器における加熱による加速の影響を緩和し流体の拡散を促す拡散部と、
前記加熱器の下流側に設けられ、前記加熱流体の温度を検出する温度検出部と、
前記加熱器の制御および前記温度検出部からの検出信号の信号処理を行う情報処理装置とを備え、前記加熱器を前記流路中に配置した流量計測装置において、
前記流体を前記加熱器により加熱し、この加熱流体の温度を前記温度検出部により計測し、この計測温度と加熱前の前記流体の既知の温度から前記情報処理装置により上昇温度を計算し、流体の上昇温度と流体の流量との関係を示す検量線から前記流体の流量を知るようにしたことを特徴とする流量計測装置。 - 前記拡散部が、前記流路の管径を下流へ向かって縮小するレデューサであり、該レデューサよりも上流側に前記加熱器を配置したことを特徴とする請求項5記載の流量計測装置。
- 前記レデューサによって狭められた流路中に、前記温度検出部を配置したことを特徴とする請求項6記載の流量計測装置。
- 流体の流量が0〜1ml/minの範囲で、前記検量線を用いるようにしたことを特徴とする請求項6又は7記載の流量計測装置。
- 前記拡散部は、少なくとも一つの穴を有するプレートを流れ方向に対し直角に挿入してなり、前記加熱器は、前記プレートよりも上流側に配置されていることを特徴とする請求項5記載の流量計測装置。
- 前記加熱器による前記流体の加熱位置は、前記流体の流れ方向に直交する仮想面において、ほぼ中央であることを特徴とする請求項1乃至9何れか1項記載の流量計測装置。
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