JP4946657B2 - 試験装置および試験方法 - Google Patents

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Description

本発明は、供試体の強度などを評価する試験装置に関する。
従来から、パルス駆動されるサーボモータによりクロスヘッドを移動して供試体を負荷する材料試験機が知られている。このような材料試験機にあっては、試験時に特定のイベント(事象)が発生した後にクロスヘッドを所定量移動して試験を停止する場合がある。たとえば、イベント発生をトリガとしてモータへ出力されるパルスを計数し、所定パルス数に達した時点でモータを停止する。あるいは、クロスヘッドの移動量をエンコーダで計測する材料試験機では、エンコーダの出力パルスを計数するカウンタを設け、イベント発生をトリガとしてカウンタで計数したパルス数が基準値に達した時点でモータを停止する。なお、関連した公知文献として下記の特許文献が知られている。
特開平5−243347号公報
しかしながら、このような従来の材料試験機において、イベント発生以降のクロスヘッドの移動量が所望の値よりも大きくなる問題、すなわちオーバランする問題がある。この原因は、モータ制御回路の偏差カウンタに一定量のパルス(たまりパルスと呼ばれる)が溜まるまではモータへ駆動指令パルスを出力されず、クロスヘッドが移動を開始しないことに起因する。このたまりパルス数は、モータの出力トルクと回転速度に依存するため、予め溜まりパルス数を推定することが難しい。
(1)請求項1の発明は、サーボアンプ(221)にそれぞれ入力される駆動指令パルスと変位検出パルスの偏差を偏差カウンタ(221a)で算出し、その偏差に応じてアクチュエータ(11)を駆動し、アクチュエータ(11)で負荷部材を移動して供試体を負荷する試験装置において、所定事象が発生することを検出する検出手段(21b)と、所定事象の発生が検出された後に負荷部材を移動すべき移動量である目標移動パルス数(INC)を設定する設定手段(21c)と、目標移動パルス数(INC)が初期カウント値として設定され、駆動指令パルスによりカウント値をカウントダウンし、変位検出パルスによりカウント値をカウントアップする位置カウンタと、事象発生が検出されると変位検出パルスを位置カウンタから遮断する遮断手段(222b)と、位置カウンタのカウント値を基準値ゼロと比較し、一致するとサーボアンプへの駆動指令パルスの入力を停止する信号を出力する比較/停止手段(222c,222d)とを備えることを特徴とする。
(2)請求項2の発明は、サーボアンプ(221)にそれぞれ入力される駆動指令パルスと変位検出パルスの偏差を偏差カウンタ(221a)で算出し、その偏差に応じてアクチュエータ(11)を駆動し、アクチュエータ(11)で負荷部材を移動して供試体を負荷する試験装置において、所定事象が発生することを検出する検出手段(21b)と、所定事象の発生が検出された後に負荷部材を移動すべき移動量である目標移動パルス数を設定する設定手段(21c)と、駆動指令パルスをカウントアップする第1カウンタ(221f)と、変位検出パルスをカウントアップする第2カウンタ(221g)と、第1カウンタと第2カウンタのカウント値を減算する減算器(221h)と、事象発生が検出されると変位検出パルスを第2カウンタから遮断する遮断手段(222b)と、減算器の減算結果を目標移動パルス数と比較し、一致するとサーボアンプへの駆動指令パルスの入力を停止する信号を出力する比較/停止手段(221i、221d)とを備えることを特徴とする。
(3)請求項3の発明は、請求項2の試験装置において、基準値は目標移動パルス数であることを特徴とする。
(4)請求項4の発明は、サーボアンプ(221)にそれぞれ入力される駆動指令パルスと変位検出パルスの偏差を偏差カウンタ(221a)で算出し、その偏差に応じてアクチュエータ(11)を駆動し、アクチュエータ(11)で負荷部材を移動して供試体を負荷する試験方法において、所定事象が発生することを検出する工程と、所定事象の発生が検出された後に負荷部材を移動すべき移動量である目標移動パルス数(INC)を設定する工程と、位置カウンタに目標移動パルス数(INC)を初期カウント値として設定する工程と、位置カウンタのカウント値を、駆動指令パルスによりカウントダウンし、変位検出パルスによりカウントアップする工程と、事象発生が検出されると変位検出パルスを位置カウンタから遮断する工程と、位置カウンタのカウント値を基準値ゼロと比較し、一致するとサーボアンプへの駆動指令パルスの入力を停止する信号を出力することを特徴とする。
(5)請求項5の発明は、サーボアンプ(221)にそれぞれ入力される駆動指令パルスと変位検出パルスの偏差を偏差カウンタ(221a)で算出し、その偏差に応じてアクチュエータ(11)を駆動し、アクチュエータ(11)で負荷部材を移動して供試体を負荷する試験方法において、所定事象が発生することを検出する工程と、所定事象の発生が検出された後に負荷部材を移動すべき移動量である目標移動パルス数を設定する工程と、第1カウンタのカウント値を駆動指令パルスでカウントアップする工程と、第2カウンタのカウント値を変位検出パルスでカウントアップする工程と、第1カウンタのカウント値と第2カウンタのカウント値の差分を演算する工程と、事象発生が検出されると変位検出パルスを第2カウンタから遮断する工程と、差分を演算する工程で得られた減算結果を目標移動パルス数と比較し、一致するとサーボアンプへの駆動指令パルスの入力を停止する信号を出力する工程とを備えることを特徴とする。
(6)請求項6の発明は、サーボアンプ(221)にそれぞれ入力される駆動指令パルスと変位検出パルスの偏差を偏差カウンタ(221a)で算出し、その偏差に応じてアクチュエータ(11)を駆動し、アクチュエータ(11)で負荷部材を移動して供試体を負荷する試験装置において、所定事象が発生することを検出する検出手段(21b)と、所定事象の発生が検出された後に負荷部材を移動すべき移動量である目標移動パルス数を設定する設定手段(21c)と、駆動指令パルスによりカウント値をカウントアップし、変位検出パルスによりカウント値をカウントダウンする位置カウンタと、事象発生が検出されると変位検出パルスを位置カウンタから遮断する遮断手段(222b)と、位置カウンタのカウント値を目標移動パルス数と比較し、一致するとサーボアンプへの駆動指令パルスの入力を停止する信号を出力する比較/停止手段(222c,222d)とを備えることを特徴とする。
(7)請求項7の発明は、サーボアンプ(221)にそれぞれ入力される駆動指令パルスと変位検出パルスの偏差を偏差カウンタ(221a)で算出し、その偏差に応じてアクチュエータ(11)を駆動し、アクチュエータ(11)で負荷部材を移動して供試体を負荷する試験方法において、所定事象が発生することを検出する工程と、所定事象の発生が検出された後に負荷部材を移動すべき移動量である目標移動パルス数を設定する工程と、位置カウンタのカウント値を、駆動指令パルスによりカウントアップし、変位検出パルスによりカウントダウンする工程と、事象発生が検出されると変位検出パルスを位置カウンタから遮断する工程と、位置カウンタのカウント値を目標移動パルス数と比較し、一致するとサーボアンプへの駆動指令パルスの入力を停止する信号を出力する工程とを備えることを特徴とする。
なお、発明の理解を容易にする目的で構成要素には実施の形態の参照符号を付したが、権利が実施の形態に限定されることを意味するものではない。
本発明によれば、所定事象発生以降の負荷部材の移動量を精度良く制御することができる。
−第1の実施の形態−
図1は本発明による材料試験機における第1の実施形態の概略構成を示すブロック図である。図1に示す材料試験機は、試験機本体10と、試験機本体10の制御および試験データの蓄積のための制御装置20と、試験条件の設定などをユーザが行うための入出力操作部30とで構成される。
試験機本体10は、たとえば圧盤で供試体に対して圧縮力を与え、そのときの供試体の変形量を検出して材料を評価するものである。この試験機本体10は、一対のねじ棒を回転駆動するモータ11と、供試体に与える試験力を検出するロードセル12と、モータ11の回転量を検出するパルスエンコーダ13とを備えている。一対のねじ棒にはクロスヘッドが昇降可能に設けられ、モータ11により一対のねじ棒を回転駆動するとクロスヘッドが昇降して圧盤が移動する。
制御装置20は、CPU等で構成される主制御回路21、FPGA等で構成されるモータ制御回路22、およびその周辺装置で構成され、入出力操作部30を介してユーザにより設定された試験条件に基づいて試験機本体10を駆動制御する。
試験開始後、制御装置20は、エンコーダ13の出力パルスに基づいてモータ11を駆動制御して圧盤を所定速度で降下させる。また、制御装置20は、圧盤が供試体に当接したことを検出すると、すなわちイベント(所定事象)発生を検出すると、その後は予めユーザが設定した目標移動量だけ圧盤を降下させる。
主制御回路21は、たとえば設定された試験条件に基づく圧盤移動速度に応じたモータ回転指令パルス信号を生成するとともに、エンコーダ13で検出した実パルス信号を取り込む。取り込んだ実パルス信号は、変速機の変速比やねじ棒のねじピッチなどに基づいて、供試体の変形量、すなわち圧盤の移動量に応じた変位パルス信号に変換して使用される。主制御回路21は、モータ回転指令パルス信号をモータ制御回路22へ送出する。モータ制御回路22は、この変位パルス信号とモータ回転指令パルス信号との間の偏差に基づいてモータ11を駆動制御する。
本発明による材料試験機は、圧盤が供試体に当接した時点からの圧盤の降下量を精度よく制御するものである。そのため、主制御回路21は、モータ回転指令パルス発生器21aと、イベント信号出力部21bと、移動量設定器21cとを有する。モータ回転指令パルス発生器21aはモータに対する目標速度パルス信号を出力する。イベント信号出力部21bは、ロードセル12の出力値がゼロから立ち上がったことを検出して、圧盤が供試体に当接したものと判定してイベント信号を発生する。移動量設定器21cは、ユーザの入出力操作部30の操作により、イベント信号発生後の圧盤の目標移動量を設定することができる。
主制御回路21は、入力された目標移動量を位置カウント値INCに換算し、後述する移動量制御回路222の位置カウンタ222aに初期値(移動目標値)として設定する。モータ制御回路22は、位置カウント値INCに対して、モータ回転指令パルス信号と変位パルス信号により適宜加算、減算を実行することにより、イベント信号発生以降の圧盤の降下量が予め設定した目標移動量に達するとモータ駆動を停止する。
モータ制御回路22は、図2に示すように、サーボアンプ221と、移動量制御回路222とを備え、たとえばFPGAで構成することができる。サーボアンプ221には、移動量制御回路222の開閉器222dを介して、主制御回路21からモータ回転指令パルス信号が入力されるとともに、上述した供試体変形量に応じた変位パルス信号も入力される。モータ回転指令パルス信号は、圧盤の目標速度に比例した周波数のパルス信号であり、モータ回転指令パルス発生器21aから出力される。以下、モータ回転指令パルス信号を目標速度パルス信号と呼ぶ。サーボアンプ221は、これらのパルス信号に基づいて周知のPID制御を行ってモータ指令電流を生成し、モータ11をPID制御により駆動する。
このようなサーボアンプ221は、偏差カウンタ221aと、PIDコントローラ221bと、D/A変換器221cと、電流指令部221dとを備えて構成することができる。偏差カウンタ221aは、目標速度パルス信号が開閉器222dを介して入力されるとアップカウント(加算)し、変位パルス信号が入力されるとダウンカウント(減算)する。したがって、偏差カウンタ221aは、目標速度パルス信号と変位パルス信号との偏差、すなわち、目標速度と実際の移動量の偏差を算出して出力する。
PIDコントローラ221bは、偏差カウンタ221aから出力される偏差に比例ゲインを乗じる比例部と、偏差の微分値に速度ゲインを乗じる微分部と、偏差の積分値に積分ゲインを乗じる積分部とを有し、入力される信号に対して周知のPID制御を行う。D/A変換器221cは、PIDコントローラ221bの出力信号をアナログ信号に変換する。電流指令部221dは、D/A変換器221cから出力されるアナログ速度指令値を電流指令信号に変換してモータ11へ出力する。
移動量制御回路222は、位置カウンタ222aと、常閉スイッチである開閉器222bと、比較器222cと、常閉スイッチである開閉器222dと、ゼロ設定器222eとを備えている。位置カウンタ222aには、圧盤が供試体に当接してイベント信号が発生した後の圧盤移動目標パルス数が初期値として設定される。位置カウンタ222aのカウント値を位置カウント値INCとすると、位置カウント値INCは、目標速度パルス信号が入力されるとダウンカウント(減算)され、開閉器222bを介して変位パルス信号が位置カウンタ222aに入力されるとアップカウント(加算)される。
開閉器222bは常閉スイッチであり、イベント信号がハイレベルになると開放される。イベント信号は、主制御回路21のイベント信号出力部21bから供給される。イベント信号出力部21bは、この実施の形態では圧盤が供試体に当接したことを検出するとイベント信号を出力する。
比較器222cは、位置カウンタ222aのカウント値INCがゼロになったことを検出するとハイレベル信号を出力して開閉器222dを開放する。開閉器222dの開放により、目標速度パルス信号の偏差カウンタ221aへの供給が遮断される。
以上のように構成された移動量制御回路222では、試験開始後、目標速度パルス信号が入力されると位置カウンタ222aの位置カウント値INCが1ずつ減算される。また、イベント信号が発生するまでは開閉器222bが閉成しているので、変位パルス信号が入力されると位置カウンタ222aの位置カウント値INCが1ずつ加算される。イベント信号が発生すると開閉器222bが開放されるので、変位パルス信号が位置カウンタ222aのアップカウント端子から遮断され、変位パルス信号が出力されても位置カウンタ222aはカウントアップされない。なお、イベント信号発生時の偏差カウンタ221aのカウント値を溜まりパルスと呼ぶ。
図3は、位置カウンタ222aに初期値200をセットした場合の位置カウント値INCの挙動を説明する図である。時点t1の位置カウント値INCは200であり、目標速度パルス信号および変位パルス信号は発生していない。時点t2において、1個目の目標速度パルス信号が発生すると、位置カウンタ222aはダウンカウントされて位置カウント値INCは199となる。なお、時点t2において、偏差カウンタ221aの偏差カウント値HNCは1であり、電流指令部221dはモータ11への電流指令を発生していない。したがって、モータ11は回転せず、変位パルス信号は発生してない。
時点t3において、5個目の目標速度パルス信号が発生してモータ11の回転が始まり、2個目の変位パルス信号が発生して位置カウント値INCは197となる。偏差カウンタの偏差カウント値HNCは3である。すなわち、時点t2〜t3に遷移する過程で、電流指令部221dがモータ11へ電流指令値を送出し、時点t3において、モータ11が回転を開始して2個目の変位パルス信号が発生している。時点t5において、50個目の目標速度パルス信号が発生し、45個目の変位パルス信号が発生すると、位置カウント値INCは195となる。
時点t5において圧盤が供試体に当接し、主制御回路21のイベント信号出力部21bからイベント信号が発生すると、開閉器222bが開放される。このとき、位置カウンタ222aのカウント値INCは195、目標速度パルス信号の総数TPCは50、変位パルス信号の総数DPCは45、偏差カウンタ221aのカウント値、すなわち偏差HNCは5である。これが溜まりパルスである。
時点t5以降、変位パルス信号が位置カウンタ222aのアップカウント端子から遮断されるので、時点t6、t7、……と経過するにしたがって、位置カウンタ222aの位置カウント値INCは195,194,193のように、目標速度パルス信号が立ち上がるごとに1ずつ減算され、変位パルス信号による加算はされなくなる。
時点t11では、100個目の目標速度パルス信号と、94個目の変位パルス信号が発生して位置カウント値INCは145となり、偏差カウンタ221aの偏差HNCは6である。時点t11から時点t21まで、位置カウント値INCは同様に減算され、時点t21で位置カウント値INCが0となる。時点t21においては、目標速度パルス信号の発生総数TPCは245、変位パルス信号の発生総数DPCは239、偏差カウンタ221aの偏差HNCは6である。比較器222cの基準入力端子にはゼロ設定器222eから基準値ゼロが入力されており、位置カウント値INCがゼロになると比較器222cはハイレベル信号を出力する。このハイレベル信号により開閉器222dが開放され、目標速度パルス信号の偏差カウンタ221aへの入力が停止(遮断)される。
時点t5〜t21で検出された変位パルス数は194、目標速度パルス数は195であり、時点t5に比べて時点t21の偏差カウンタ221aのカウント値HNCは6となる。時点t22以降、変位パルス信号が発生するごとに偏差カウンタ221aの偏差カウント値HNCは4,2,1,0と減少する。偏差カウント値HNCがゼロになるまで圧盤が降下し、時点t25で圧盤の降下が終了する。
したがって、時点t25の変位パルス信号の総出力数は245であり、時点t5〜時点t25の区間の圧盤の移動量は、245−45=200パルスとなり、ユーザが入力した200パルス相当分圧盤が降下して停止する。したがって、どのような試験条件下でも、換言すると溜まりパルス数に拘わらず、供試体に当接した後に圧盤が実際に降下する量を目標値に対して精度よく制御することができる。
以上説明した材料試験機では次のような作用効果を奏することができる。
圧盤が供試体に当接した時点以降(イベント信号発生以降)に移動すべき圧盤の目標移動量を位置カウンタ222aに設定する。イベント信号が発生するまで、位置カウンタ222aのカウント値を、変位パルス信号で加算するとともに目標速度パルス信号により減算し、さらに、イベント信号が発生した後は、変位パルス信号による加算を禁止し、目標速度パルス信号により減算は引き続き許可するようにした。そして、位置カウント値INCがゼロとなった時点でサーボアンプへの目標速度パルス信号の入力を停止した。その後は、目標速度パルス信号の入力を停止した時点の偏差カウンタ221aのカウント値がゼロになるまで、モータ11が駆動される。したがって、偏差カウンタ221aのたまりパルス数に影響を受けることなく、イベント信号発生以降の圧盤の降下量を精度よく制御することができる。
位置カウンタ222aの位置カウント値INCに対して、目標速度パルス信号を減算し、変位パルス信号を加算するようにしたが、目標速度パルス信号を加算し、変位パルス信号を減算するようにしてもよい。この場合、比較器222cの基準値を200とし、位置カウント値INCが200になった時に開閉器222dを開放すればよい。
−第2の実施の形態−
図4は第2の実施形態による材料試験機におけるモータ制御回路22A、移動量制御回路222Aの構成を示す図である。図2と同様の箇所には同様の符号を付して相違点を主に説明する。
目標速度パルスアップカウンタ222fのカウント値MNCは目標速度パルス信号により1ずつカウントアップする。変位パルスアップカウンタ222gのカウント値DNCは変位パルス信号により1ずつカウントアップする。減算器222hは、目標速度パルスアップカウンタ222fのカウント値MNCから変位パルスアップカウンタ222gのカウント値DNCを減算する。移動量設定器222jには、イベント信号発生以降の圧盤の降下量に相当するパルス数が基準値として設定されている。比較器222iは、減算器222hの減算結果GNCと移動量設定器222iの基準値とを比較し、一致すると開閉器222dに開放信号を出力する。
図5は、図3と同様の図であり、図4に示すモータ制御回路22Aの動作を説明する図である。時点t21において、減算器222hの減算結果GNCが移動量目標値である200に達すると開閉器222dが開放されて目標速度パルス信号が偏差カウンタ221aから遮断される。その結果、時点t21以降は、偏差カウンタ221aのカウント値HNCがゼロになるまで、電流指令部221dからモータ11へ電流指令が出力され、時点t25で、偏差カウンタ221aのカウント値HNCがゼロになるとモータ11が停止する。
このように図4の材料試験機においても、図1〜3で説明した実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
第2の実施の形態では、目標速度パルス信号および変位パルス信号をアップカウントし、目標速度パルス信号のアップカウント値から変位パルス信号のアップカウント値を減算した結果に基づいて、イベント発生後の圧盤降下量を制御した。
しかし、目標速度パルス信号と変位パルス信号のカウントアップ、カウントダウンを適宜組みあわせて、それらのカウント値に対して適宜の四則演算を施し、その演算結果に基づいてモータ11を停止してもよい。たとえば、次の(1)、(2)のようにしてもよいし、その他の方式を採用してもよい。
(1)目標速度パルス信号および変位パルス信号をダウンカウントし、目標速度パルス信号のダウンカウント値と変位パルス信号のダウンカウント値を加算した結果に基づいて、イベント発生後の圧盤降下量を制御してもよい。
(2)目標速度パルス信号をダウンカウントし、変位パルス信号をアップカウントし、目標速度パルス信号のダウンカウント値と変位パルス信号のアップカウント値を加算した結果に基づいて、イベント発生後の圧盤降下量を制御してもよい。
本発明は、次の(a)〜(h)のように動作する構成を採用する試験装置であれば、上述した実施の形態に限定されない。
(a)サーボアンプに指令値と変位検出値とを入力し、その差分を偏差カウンタでカウントしてアクチュエータを駆動する。
(b)事象発生を検出する。
(c)事象発生検出時点以降の負荷部材の目標移動量を設定する。
(d)事象発生検出時の偏差カウンタの偏差を特定する(たまりパルスを特定する)。
(e)事象発生検出時点以降の指令値を指令移動量としてカウントする。
(f)事象発生時点以降の負荷部材の目標移動量から、(d)で特定された偏差分(たまりパルス)を減算する。
(g)(e)項で求められた指令移動量が、(f)項で求められた減算値に達すると、指令値をサーボアンプから遮断する。
(h)指令値をサーボアンプから遮断した後、アクチュエータは、その時点でのたまりパルス分だけ負荷部材を移動して停止する。
あるいは、
(a)サーボアンプに指令値と変位検出値とを入力し、その差分を偏差カウンタでカウントしてアクチュエータを駆動する。
(b)事象発生を検出する。
(c)事象発生検出時点以降の負荷部材の目標移動量を設定する。
(d)事象発生時点以降の負荷部材の変位検出値に、その時点での偏差カウンタの偏差分(たまりパルス)を加算する。
(e)(d)項で求められた加算値が目標移動量に達すると、指令値をサーボアンプから遮断する。
(f)指令値をサーボアンプから遮断した後、アクチュエータはその時点でのたまりパルス分だけ負荷部材を移動して停止する。
以上の動作により、イベント発生時以降の負荷部材の移動量を精度良く制御することができる。
以上の実施の形態は一例であり、実施の形態の構成に何ら限定されない。したがって、硬度計など、負荷部材で供試体に負荷を与えて材料を評価する試験装置であって、所定事象後の負荷部材の移動量を制御する試験装置であれば、どのようなものにも本発明を適用できる。なお、硬度計の場合、負荷部材は圧子であり、事象は圧子の供試体への当接である。
本発明は、その特徴を損なわない限り、以上説明した実施の形態に何ら限定されない。
特許請求の範囲と実施の形態による構成要素の対応関係では、アクチュエータはモータ11に、駆動指令パルスは回転指令パルスに、変位検出パルスは変位パルスに、事象発生を検出する検出手段はイベント信号出力部21bに、設定手段は移動量設定器21cに、特定/減算手段は移動量制御回路222,222Aに、遮断手段は開閉器222b、222dにそれぞれ対応する。
また、位置制御手段は移動量制御回路222,222Aに、比較/停止手段は比較器222cと開閉器222dに、第1カウンタは目標速度パルスアップカウンタ222fに、第2カウンタは変位パルスアップカウンタ222gにそれぞれ対応する。
なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する際、上記の実施の形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係に何ら限定も拘束もされない。
本発明の第1の実施の形態による材料試験機の構成を示すブロック図 図1の制御装置20の詳細を示すブロック図 位置カウンタ222aに初期値200をセットした場合の位置カウント値INCの挙動を説明する図 本発明の第2の実施の形態による制御装置20Aの詳細を示すブロック図 減算器222hの減算結果の時間変化の挙動を説明する図
符号の説明
10:試験機本体 11:モータ
12:ロードセル 13:エンコーダ
20,20A:制御装置 21:主制御回路
22:モータ制御回路 221:PID制御回路
222:移動量制御回路

Claims (7)

  1. サーボアンプにそれぞれ入力される駆動指令パルスと変位検出パルスの偏差を偏差カウンタで算出し、その偏差に応じてアクチュエータを駆動し、前記アクチュエータで負荷部材を移動して供試体を負荷する試験装置において、
    所定事象が発生することを検出する検出手段と、
    前記所定事象の発生が検出された後に前記負荷部材を移動すべき移動量である目標移動パルス数を設定する設定手段と、
    前記目標移動パルス数が初期カウント値として設定され、前記駆動指令パルスによりカウント値をカウントダウンし、前記変位検出パルスによりカウント値をカウントアップする位置カウンタと、
    前記事象発生が検出されると前記変位検出パルスを前記位置カウンタから遮断する遮断手段と、
    前記位置カウンタのカウント値を基準値ゼロと比較し、一致すると前記サーボアンプへの前記駆動指令パルスの入力を停止する信号を出力する比較/停止手段とを備えることを特徴とする試験装置。
  2. サーボアンプにそれぞれ入力される駆動指令パルスと変位検出パルスの偏差を偏差カウンタで算出し、その偏差に応じてアクチュエータを駆動し、前記アクチュエータで負荷部材を移動して供試体を負荷する試験装置において、
    所定事象が発生することを検出する検出手段と、
    前記所定事象の発生が検出された後に前記負荷部材を移動すべき移動量である目標移動パルス数を設定する設定手段と、
    前記駆動指令パルスをカウントアップする第1カウンタと、
    前記変位検出パルスをカウントアップする第2カウンタと、
    前記第1カウンタと第2カウンタのカウント値を減算する減算器と、
    前記事象発生が検出されると前記変位検出パルスを前記第2カウンタから遮断する遮断手段と、
    前記減算器の減算結果を前記目標移動パルス数と比較し、一致すると前記サーボアンプへの前記駆動指令パルスの入力を停止する信号を出力する比較/停止手段とを備えることを特徴とする試験装置。
  3. 請求項2の試験装置において、
    前記基準値は前記目標移動パルス数であることを特徴とする試験装置。
  4. サーボアンプにそれぞれ入力される駆動指令パルスと変位検出パルスの偏差を偏差カウンタで算出し、その偏差に応じてアクチュエータを駆動し、前記アクチュエータで負荷部材を移動して供試体を負荷する試験方法において、
    所定事象が発生することを検出する工程と、
    前記所定事象の発生が検出された後に前記負荷部材を移動すべき移動量である目標移動パルス数を設定する工程と、
    位置カウンタに前記目標移動パルス数を初期カウント値として設定する工程と、
    前記位置カウンタのカウント値を、前記駆動指令パルスによりカウントダウンし、前記変位検出パルスによりカウントアップする工程と、
    前記事象発生が検出されると前記変位検出パルスを前記位置カウンタから遮断する工程と、
    前記位置カウンタのカウント値を基準値ゼロと比較し、一致すると前記サーボアンプへの前記駆動指令パルスの入力を停止する信号を出力することを特徴とする試験方法。
  5. サーボアンプにそれぞれ入力される駆動指令パルスと変位検出パルスの偏差を偏差カウンタで算出し、その偏差に応じてアクチュエータを駆動し、前記アクチュエータで負荷部材を移動して供試体を負荷する試験方法において、
    所定事象が発生することを検出する工程と、
    前記所定事象の発生が検出された後に前記負荷部材を移動すべき移動量である目標移動パルス数を設定する工程と、
    第1カウンタのカウント値を前記駆動指令パルスでカウントアップする工程と、
    第2カウンタのカウント値を前記変位検出パルスでカウントアップする工程と、
    前記第1カウンタのカウントと第2カウンタのカウント値の差分を演算する工程と、
    前記事象発生が検出されると前記変位検出パルスを前記第2カウンタから遮断する工程と、
    前記差分を演算する工程で得られた減算結果を前記目標移動パルス数と比較し、一致すると前記サーボアンプへの前記駆動指令パルスの入力を停止する信号を出力する工程とを備えることを特徴とする試験方法。
  6. サーボアンプにそれぞれ入力される駆動指令パルスと変位検出パルスの偏差を偏差カウンタで算出し、その偏差に応じてアクチュエータを駆動し、前記アクチュエータで負荷部材を移動して供試体を負荷する試験装置において、
    所定事象が発生することを検出する検出手段と、
    前記所定事象の発生が検出された後に前記負荷部材を移動すべき移動量である目標移動パルス数を設定する設定手段と、
    前記駆動指令パルスによりカウント値をカウントアップし、前記変位検出パルスによりカウント値をカウントダウンする位置カウンタと、
    前記事象発生が検出されると前記変位検出パルスを前記位置カウンタから遮断する遮断手段と、
    前記位置カウンタのカウント値を前記目標移動パルス数と比較し、一致すると前記サーボアンプへの前記駆動指令パルスの入力を停止する信号を出力する比較/停止手段とを備えることを特徴とする試験装置。
  7. サーボアンプにそれぞれ入力される駆動指令パルスと変位検出パルスの偏差を偏差カウンタで算出し、その偏差に応じてアクチュエータを駆動し、前記アクチュエータで負荷部材を移動して供試体を負荷する試験方法において、
    所定事象が発生することを検出する工程と、
    前記所定事象の発生が検出された後に前記負荷部材を移動すべき移動量である目標移動パルス数を設定する工程と、
    位置カウンタのカウント値を、前記駆動指令パルスによりカウントアップし、前記変位検出パルスによりカウントダウンする工程と、
    前記事象発生が検出されると前記変位検出パルスを前記位置カウンタから遮断する工程と、
    前記位置カウンタのカウント値を前記目標移動パルス数と比較し、一致すると前記サーボアンプへの前記駆動指令パルスの入力を停止する信号を出力する工程とを備えることを特徴とする試験方法。
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