JP4946338B2 - 構造物敷設用テープ状光ファイバ及びその製造方法 - Google Patents

構造物敷設用テープ状光ファイバ及びその製造方法 Download PDF

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本発明は、初期伝送損失を低減する構造物敷設用テープ状光ファイバ及びその製造方法に関する。
構造物敷設用テープ状光ファイバは、構造物の表面に固定したり構造物内に埋め込むことにより敷設し、構造物に印加されている歪みを計測することを目的としている。
図4により歪み計測の原理を説明する。光源光が伝搬している光ファイバから散乱光が発生する。図4に示されるように、散乱光は種類により波長帯を異にし、レイリー散乱光の波長λ0の長波長側と短波長側とにそれぞれブリルアン散乱光が存在し、さらに長波長側にはラマン散乱光の内のストークス光が存在し、反対に短波長側にはラマン散乱光の内のアンチストークス光が存在する。レイリー散乱光の波長λ0に対するブリルアン散乱光の波長のシフト量(波長の差)が光ファイバの歪みに依存する。そのため、このシフト量を検出すれば歪みを計測することができる。
また、ストークス光とアンチストークス光との強度比が温度に依存するので、この強度比を検出すれば温度を計測することができる。
従来の構造物敷設用テープ状光ファイバは、一方向性ガラス繊維体で強化した熱可塑性樹脂内にポリイミド被覆ファイバを埋め込んだものである(非特許文献1参照)。一方向性ガラス繊維体とは、一本一本の繊維が複数本揃って同じ方向に向かせて配置されたものである。
図5に示されるように、構造物敷設用テープ状光ファイバ51は、一方向性ガラス繊維体(図示せず)を用い、光ファイバ52の周囲に複数のガラス繊維53を、全てのガラス繊維53の向きを光ファイバ52の軸方向に向かせて配置し、これら光ファイバ52及びガラス繊維53を樹脂57で埋め込んで光ファイバ52の軸方向に長いテープ状に樹脂体54を形成したものである。この構造物敷設用テープ状光ファイバ51は、ガラス繊維53により樹脂体54の機械的強度が強化されており、また、樹脂体54の樹脂57が熱可塑性樹脂からなるため、プラント等の高温環境下においても歪み計測が可能な耐熱性を有している。
熱可塑性樹脂は、樹脂57として光ファイバ52及びガラス繊維53の周囲に埋める際に所定の温度に加熱して軟化させる必要があるため、熱可塑性樹脂には、耐熱温度が300℃であり、一般のセンサ用耐熱被覆材であるポリイミド樹脂が用いられる。
しかし、図5のようにガラス繊維53が全て光ファイバ52の軸方向の向きに配置された構造物敷設用テープ状光ファイバ51は、光ファイバ52に垂直な方向に働くせん断応力に対しては十分な機械的強度を保持できるが、光ファイバ52の軸方向に働くせん断応力に対しては十分な機械的強度を保持することが難しく、光ファイバ52の軸方向にクラックや割れが発生しやすく、裂けやすい。
そこで、図6に示されるように、ガラス繊維63を光ファイバ62の軸方向とテープ幅方向(=光ファイバに垂直な方向)の2方向に配置することにより、光ファイバ62の軸方向に働くせん断応力に対しても樹脂体64が十分な機械的強度を保持できる構造物敷設用テープ状光ファイバ61が考案されている。
この構造物敷設用テープ状光ファイバ61は、前述の補強効果だけでなく、樹脂体64を光ファイバ62の軸の回りに捻転させると光ファイバ62に垂直な方向に向いたガラス繊維63が光ファイバ62の軸方向に向いたガラス繊維63にせん断応力を与えるため、ガラス繊維63と共に樹脂体64をテープ幅方向に裂くことができる。これにより、図7に示されるように、樹脂体64を引き裂いて内部の光ファイバ62を取り出すことができるので、コネクタ装着のための加工が容易である。
図5、図6の構造物敷設用テープ状光ファイバ51,61に組み込む光ファイバには、曲げや局所的な歪みによる伝送損失の増加を小さくために、例えば、コアに添加するゲルマニウムの量を増やしてコアとクラッドとの比屈折率差をシングルモードファイバよりも大きくした高デルタ光ファイバや、クラッドのコアを中心とした円周上に複数の空孔を設けてクラッドの平均屈折率を等価的にコアよりも小さくしたホーリーファイバなどを用いる。
B.Glistic、D.Inaudi、「Integration of long−gage fiber−optic sensor into a fiber−reinforced composite sensing tape」16th International Conference on Optical Fiber Sensors、Nara、Japan 13th−17th October(2003)
図6の構造物敷設用テープ状光ファイバの製造方法を図8により説明する。
図8に示されるように、光ファイバ62をテープ厚み方向から二方向性ガラス繊維体66で挟み込む。二方向性ガラス繊維体66とは、複数のガラス繊維63を直交させてクロス構造に配置したものである。一方のガラス繊維63を光ファイバの軸方向に向け他方のガラス繊維63をテープ幅方向に向け配置するものとする。
二方向性ガラス繊維体66のテープ厚み方向両外側にはそれぞれビニルエステル等の熱可塑性樹脂67を重ね、さらにその両外側にそれぞれ剥離用テープ68を重ねる。一方の剥離用テープ68に熱印加板69を当て、他方の剥離用テープ68に加重印加板(図示せず)を当てる。熱印加板69を例えば約45℃の温度に加熱しながら加重印加板を押し付けることで、テープ厚み方向から圧力を与え、軟化した熱可塑性樹脂67で光ファイバ62及び二方向性ガラス繊維体66を埋め込む。
しかし、熱及び圧力を印加する前の図8の状態では、光ファイバ62を挟み込んだ2つの二方向性ガラス繊維体66間には隙間がある。加重印加板により圧力を与えたとき、二方向性ガラス繊維体66が隙間を狭めていくため、図9に示されるように、二方向性ガラス繊維体66中の光ファイバに垂直なガラス繊維63が光ファイバ62を囲むように曲がって、その応力が光ファイバ62に加わる。光ファイバ62は、この応力によって径方向に圧迫され、曲げや局所的な歪みを生じる。この結果、構造物敷設用テープ状光ファイバ61の伝送損失の増加を招いてしまう。
また、熱可塑性樹脂67の成形(埋め込み)の後、冷却して硬化させるとき、熱可塑性樹脂67が収縮しながら硬化する。このため、この硬化しつつある熱可塑性樹脂67に随伴して二方向性ガラス繊維体66が変形すると、二方向性ガラス繊維体66中の光ファイバに垂直なガラス繊維63が光ファイバ62を圧迫し、伝送損失の増加を招いてしまう。同時に、熱可塑性樹脂67が光ファイバ62の軸方向にも収縮するため、光ファイバ62に軸方向の応力が加わる。
光ファイバ62に軸方向の応力が加わると、光ファイバ62がうねって小曲がりが発生してしまい、伝送損失の増加を招く。
このように、図6の構造物敷設用テープ状光ファイバ61は、製造時に加わった局所的な歪みによる伝送損失の増加が熱可塑性樹脂67の硬化によって製品に固定的に残留して初期伝送損失となる。このため、せっかく高デルタ光ファイバやホーリーファイバを用いて製造時や製造後に加わる曲げや局所的な歪みによる伝送損失を低減しても、それだけでは不十分である。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、初期伝送損失を低減する構造物敷設用テープ状光ファイバ及びその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、光ファイバと、その光ファイバの周囲に配置された複数の繊維と、これら光ファイバ及び繊維を樹脂で埋め込んで光ファイバの軸方向に長いテープ状に形成された樹脂体とを備えた構造物敷設用テープ状光ファイバにおいて、上記光ファイバを保護する線状部材が上記光ファイバに接するように沿わせて設けられ、上記繊維の配置方向は、光ファイバの長手方向に対して平行方向と垂直方向の2方向とされ、上記光ファイバと上記線状部材が上記複数の繊維によって挟まれ、かつ、上記光ファイバ、上記線状部材及び上記複数の繊維が上記樹脂で埋め込まれたものである。
上記線状部材を、上記光ファイバのテープ幅方向両側にそれぞれ配置してもよい。
上記線状部材の外径を、上記光ファイバの外径と同一か、より大きくしてもよい。
上記線状部材の径方向の剛性を、上記光ファイバの径方向の剛性より強くしてもよい。
上記線状部材の軸方向の剛性を、上記光ファイバの軸方向の剛性より強くしてもよい。
上記線状部材の曲げ剛性を、上記光ファイバの曲げ剛性より弱くしてもよい。
上記線状部材を、光ファイバ、金属線、ガラス繊維、樹脂線のいずれかとしてもよい。
上記繊維を、ガラス繊維、アラミド繊維、炭素繊維、POB(ポリ−p−フェニレンベンゾビスオキサゾール)繊維のいずれかとしてもよい。
上記樹脂体の樹脂を、不飽和ポリエチレン樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリブテンのいずれかとしてもよい。
上記光ファイバを、高デルタ光ファイバ、ホーリーファイバのいずれかとしてもよい。
また、上記目的を達成するために本発明は、光ファイバと、その光ファイバの周囲に配置された複数の繊維と、これら光ファイバ及び繊維を樹脂で埋め込んで光ファイバの軸方向に長いテープ状に形成された樹脂体とを備えた構造物敷設用テープ状光ファイバの製造方法であって、上記光ファイバを保護し、かつ、該光ファイバの外径と同一またはより大きくした外径を有する線状部材が、上記光ファイバに接するように沿わせて配置される線状部材配置工程と、上記繊維の配置方向は、光ファイバの長手方向に対して平行方向と垂直方向の2方向とされ、かつ、上記複数の繊維が、上記光ファイバ及び上記線状部材をテープ厚み方向両外側方向から挟み込むように配置される繊維配置工程と、上記樹脂が、上記光ファイバ及び上記線状部材を挟み込んだ上記複数の繊維をテープ厚み方向両外側方向から挟み込むように配置される樹脂配置工程と、上記樹脂が上記光ファイバ、上記複数の繊維及び上記線状部材を埋め込むようにテープ厚み方向から圧力を与えられ、該圧力によって上記光ファイバと直交するように配置された繊維が上記光ファイバに対して該光ファイバの径方向に圧縮歪みを加える圧力印加工程と、を有するものである。
本発明は次の如き優れた効果を発揮する。
(1)初期伝送損失を低減することができる。
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1に示されるように、本発明に係る構造物敷設用テープ状光ファイバ1は、光ファイバ2と、その光ファイバ2の周囲に配置された複数の繊維3と、これら光ファイバ2及び繊維3を樹脂7で埋め込んで光ファイバ2の軸方向に長いテープ状に形成された樹脂体4とを備えた構造物敷設用テープ状光ファイバ1において、光ファイバ2に沿わせて光ファイバ2を保護する線状部材5を設けたものである。
この実施形態では、線状部材5を、光ファイバ2のテープ幅方向両側に、それぞれ光ファイバ2と平行に、光ファイバ2に接するように配置している。線状部材5の外径は、光ファイバ2の外径と同一である。線状部材5としては、通信用として一般に使用されている光ファイバ、金属線、ガラス繊維、光ケーブル用のテンションメンバ(抗張力体)に使用されている樹脂線などがある。
光ファイバ2は、コア13とクラッド14を有し、その外周にポリイミド樹脂15を被覆したシングルモードファイバ(クラッド径125±1μm、外径約145μm)である。
この実施形態では、繊維3の配置方向を光ファイバ2の軸方向とテープ幅方向の2方向とするべく、光ファイバ2をテープ厚み方向両側から二方向性ガラス繊維体で挟み込んでいる(図8参照)。繊維3としては、ガラス繊維、アラミド繊維、炭素繊維、POB(ポリ−p−フェニレンベンゾビスオキサゾール)繊維などがある。
樹脂体4の樹脂は、熱硬化性樹脂であり、不飽和ポリエチレン樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリブテンなどがある。
構造物敷設用テープ状光ファイバ1の製造方法は、図8で説明した方法と概略同じであり、線状部材5を光ファイバ2に沿わせる点だけが異なる。
次に、構造物敷設用テープ状光ファイバ1の作用効果を説明する。
本発明の構造物敷設用テープ状光ファイバ1は、光ファイバ2に沿わせた線状部材5があるため、製造時に樹脂が軸方向に収縮した際、線状部材5がテンションメンバの役割を果たし、光ファイバ2に加わる軸方向の圧縮歪みを低減することができる。
軸方向の圧縮歪みを低減することにより、光ファイバ2の軸方向に小曲がりが発生することを防止することができるため、光ファイバ2の伝送損失を低減できる。
また、図8と同様にして加重印加板により圧力を与えて二方向性ガラス繊維体6が隙間を狭めていくとき、図2に示されるように、光ファイバ2に垂直な繊維3が光ファイバ2と線状部材5を囲むように曲がる。このとき、その曲げによる応力は主として線状部材5に加わる。よって、光ファイバ2に加わる応力は図9の場合に比べると緩和される。すなわち、線状部材5がクッション材(緩衝材)となり、光ファイバ2の径方向に加わる圧縮歪みが低減されるので、光ファイバ2の曲げや局所的な歪みが低減される。このようにして、製造時における構造物敷設用テープ状光ファイバ1の伝送損失の増加を低減し、初期伝送損失を低減することができる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。
線状部材5は、テンションメンバの役割を果たすので、軸方向の剛性ができるだけ大きなものが望ましく、例えば、光ファイバ2の軸方向の剛性より強いことが望ましい。軸方向の剛性は、例えば、ヤング率で表すことができる。
また、線状部材5は、図2の原理で加わる応力を線状部材5に集中させるために、光ファイバ2に比べて径方向の剛性が十分に大きい(強い)ことが望ましい。径方向の剛性は、例えば、ヤング率で表すことができる。
さらに、構造物敷設用テープ状光ファイバ1は曲げて敷設されることが考えられるため、線状部材5の曲げ剛性が光ファイバの曲げ剛性より十分に小さい(弱い)ことが望ましい。曲げ剛性が強すぎると、構造物敷設用テープ状光ファイバ1を湾曲部に設置する場合に設置が難しい等の不具合が生じる。
線状部材5の曲げ剛性は、ヤング率Eと線状部材5の断面構造によって決まる断面2次モーメントIとによって、E・Iと定義される。ただし、曲げ剛性がどの程度以下であればよいかという具体的数値は、設置場所を考慮して適宜設定することが望ましい。
図1の実施形態では、線状部材5の外径を光ファイバ2の外径と同一にしたので、テープ厚み方向に線状部材5と光ファイバ2の中心軸の位置を揃えることが容易となる。一方、線状部材5の外径を光ファイバ2の外径より大きくすることにより、二方向性ガラス繊維体6中の光ファイバ2に垂直な繊維3が光ファイバ2に触れなくなるか又は圧迫しにくくなる。よって、製造時における構造物敷設用テープ状光ファイバ1の伝送損失の増加を低減し、初期伝送損失を低減することができる。
図1の実施形態では、光ファイバ2はシングルモードファイバとしたが、高デルタ光ファイバ、ホーリーファイバ(例えば、クラッド径80±1μm、外径約100μm)など、歪みに対する伝送損失増加の小さい光ファイバを用いるとよい。
図1の実施形態では、光ファイバ2は単体であり、その両側に線状部材5を沿わせたが、図3に示されるように、複数本の光ファイバ(種類はシングルモードファイバ、高デルタ光ファイバ、ホーリーファイバなど)32を平行に配置したテープ状光ファイバの幅方向両側に線状部材35を沿わせて樹脂体34に埋め込んだ構造物敷設用テープ状光ファイバ31においても、これまで説明したのと同様の効果を得ることができる。
本発明は、光ファイバ2に沿わせて線状部材5を設けることにより、光ファイバ2を保護するので、複数の繊維3の方向がどのような任意の方向であっても光ファイバ2を保護することができる。とりわけ、上記実施形態では、繊維3の配置方向を光ファイバ2の軸方向とテープ幅方向の2方向としたので、テープ幅方向のせん断応力に対する強度が強化される利点や製造後における図7のような加工が容易となる利点をそのまま生かすことができる。
なお、樹脂体4を光ファイバ2の軸の回りに捻転させると、ガラス繊維3と共に樹脂体4をテープ幅方向に裂くことができる。この後、光ファイバ2と線状部材5は個別に必要長にカットして、コネクタ装着等の加工が施される。
本発明は、初期伝送損失を低減できるので、結果的に、全体的な伝送損失の増加を著しく小さくすることができる。
本発明の一実施形態を示す構造物敷設用テープ状光ファイバの断面付き斜視図及び断面拡大図である。 本発明の構造物敷設用テープ状光ファイバにおいて繊維から光ファイバに応力が加わりにくい様子を示した樹脂体透視図である。 本発明の一実施形態を示す構造物敷設用テープ状光ファイバの断面付き斜視図である。 光ファイバにおける散乱光の波長分布図である。 従来の構造物敷設用テープ状光ファイバの断面付き斜視図及び断面拡大図である。 従来の構造物敷設用テープ状光ファイバの断面付き斜視図及び断面拡大図である。 構造物敷設用テープ状光ファイバの端末処理状態を示す断面付き斜視図である。 構造物敷設用テープ状光ファイバの製造方法を示す断面図である。 従来の構造物敷設用テープ状光ファイバにおいて繊維から光ファイバに応力が加わる様子を示した樹脂体透視図である。
符号の説明
1 構造物敷設用テープ状光ファイバ
2 光ファイバ
3 繊維
4 樹脂体
5 線状部材
7 樹脂

Claims (11)

  1. 光ファイバと、その光ファイバの周囲に配置された複数の繊維と、これら光ファイバ及び繊維を樹脂で埋め込んで光ファイバの軸方向に長いテープ状に形成された樹脂体とを備えた構造物敷設用テープ状光ファイバにおいて、
    上記光ファイバを保護する線状部材が上記光ファイバに接するように沿わせて設けられ、
    上記繊維の配置方向は、光ファイバの長手方向に対して平行方向と垂直方向の2方向とされ、
    上記光ファイバと上記線状部材が上記繊維によって挟まれ、かつ、上記光ファイバ、上記線状部材及び上記繊維が上記樹脂で埋め込まれていることを特徴とする構造物敷設用テープ状光ファイバ。
  2. 上記線状部材を、上記光ファイバのテープ幅方向両側にそれぞれ配置したことを特徴とする請求項1記載の構造物敷設用テープ状光ファイバ。
  3. 上記線状部材の外径を、上記光ファイバの外径と同一か、より大きくしたことを特徴とする請求項1又は2記載の構造物敷設用テープ状光ファイバ。
  4. 上記線状部材の径方向の剛性を、上記光ファイバの径方向の剛性より強くしたことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の構造物敷設用テープ状光ファイバ。
  5. 上記線状部材の軸方向の剛性を、上記光ファイバの軸方向の剛性より強くしたことを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の構造物敷設用テープ状光ファイバ。
  6. 上記線状部材の曲げ剛性を、上記光ファイバの曲げ剛性より弱くしたことを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の構造物敷設用テープ状光ファイバ。
  7. 上記線状部材を、光ファイバ、金属線、ガラス繊維、樹脂線のいずれかとしたことを特徴とする請求項1〜6いずれか記載の構造物敷設用テープ状光ファイバ。
  8. 上記繊維を、ガラス繊維、アラミド繊維、炭素繊維、POB(ポリ−p−フェニレンベンゾビスオキサゾール)繊維のいずれかとしたことを特徴とする請求項1〜いずれか記載の構造物敷設用テープ状光ファイバ。
  9. 上記樹脂体の樹脂を、不飽和ポリエチレン樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリブテンのいずれかとしたことを特徴とする請求項1〜いずれか記載の構造物敷設用テープ状光ファイバ。
  10. 上記光ファイバを、高デルタ光ファイバ、ホーリーファイバのいずれかとしたことを特徴とする請求項1〜いずれか記載の構造物敷設用テープ状光ファイバ。
  11. 光ファイバと、その光ファイバの周囲に配置された複数の繊維と、これら光ファイバ及び繊維を樹脂で埋め込んで光ファイバの軸方向に長いテープ状に形成された樹脂体とを備えた構造物敷設用テープ状光ファイバの製造方法であって、
    上記光ファイバを保護し、かつ、該光ファイバの外径と同一またはより大きくした外径を有する線状部材が、上記光ファイバに接するように沿わせて配置される線状部材配置工程と、
    上記繊維の配置方向は、光ファイバの長手方向に対して平行方向と垂直方向の2方向とされ、かつ、上記複数の繊維が、上記光ファイバ及び上記線状部材をテープ厚み方向両外側方向から挟み込むように配置される繊維配置工程と、
    上記樹脂が、上記光ファイバ及び上記線状部材を挟み込んだ上記複数の繊維をテープ厚み方向両外側方向から挟み込むように配置される樹脂配置工程と、
    上記樹脂が上記光ファイバ、上記複数の繊維及び上記線状部材を埋め込むようにテープ厚み方向から圧力を与えられ、該圧力によって上記光ファイバと直交するように配置された繊維が上記光ファイバに対して該光ファイバの径方向に圧縮歪みを加える圧力印加工程と、
    を有することを特徴とする構造物敷設用テープ状光ファイバの製造方法。
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