JP4946072B2 - 樹頂探索方法、装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、樹林表面の3次元位置を示すDSM(Digital Surface Model)データから樹頂を探索する方法、装置及びプログラムに関する。
近年では、空中レーザ計測技術の発達により、詳細かつ高精度な3次元地形情報を比較的容易に入手できるようになった(特許文献1参照)。例えば、1つのレーザパルスに対して、途中で反射される反射パルス(ファーストパルスと呼ばれる)と最終的に地上面で反射されるパルス(ラストパルスと呼ばれる。)の両方で距離を計測できるレーザ測距装置が実用化されている。
このようなレーザ測距装置でレーザビームを走査できる走査式のものと、ヘリコプタの3次元位置を計測するためのGPS受信器と、ヘリコプタの姿勢(ロール、ピッチ及びヨー角)を計測するジャイロとをヘリコプタに搭載して、樹林地帯の上空から地上にレーザ光を照射することで、地上面と樹冠の3次元座標を同時に計測できる。
本明細書では、建物や樹木などの地物を含めた地形データをDSM(Digital Surface Model)データと呼び、地物を除外した地形データ、即ち地面の地形データをDTM(Digital Terrain Model)データと呼ぶ。DSMデータからDTMデータを作成できる(特許文献2)。
DSMデータ及びDTMデータは、一定間隔、例えば、0.25m×0.25m乃至5m×5m等の格子状にメッシュ化されたデータ形式に変換しておくと、後の処理が容易になる。このようにメッシュ化されたDSMデータをDSMメッシュデータと呼び、メッシュ化されたDTMデータをDTMメッシュデータと呼ぶ。レーザ航空測量では、メッシュサイズより小さい間隔で多数のサンプル点を計測できるので、メッシュ化された3次元位置データでも、精度が損なわれることは少ない。
樹林の個々の樹木を分離し識別できると、樹林の管理が容易になる。樹木単位の経年管理も可能になる。
樹木群を上空から撮像したステレオペア画像又はレーザ標高データから、独立樹木を抽出しモデリングする方法が、特許文献3,4に記載されている。
特許文献5には、森林地域を上空から撮影して得た森林画像と、標高情報とから、森林材積を算出するシステムが記載されている。この文献には、樹冠形状範囲内の標高情報のうちの最大値を抽出して当該樹冠の標高とすることが記載されている。
特開2004−170429号公報 特開2005−202510号公報 特開2004−361094号公報 特開2004−361185号公報 特開2003−344048号公報
特許文献3,4に記載の方法は樹冠と各標高の等高線とから独立樹木をモデリングするものであり、膨大な計算を必要とする。
本発明は、より少ない計算量で樹頂を探索する方法、装置及びプログラムを提示することを目的とする。
本発明に係る樹頂探索方法は、樹林表面の3次元位置を示すDSMデータから樹頂を探索する方法であって、当該DSMデータから当該樹木の梢端を抽出する梢端抽出ステップと、当該梢端抽出ステップで抽出される複数の梢端から注目梢端を選択する選択ステップと、当該梢端抽出ステップで抽出される複数の梢端の内で、当該注目梢端から所定距離内にある梢端を探索する探索ステップと、当該注目梢端、及び当該探索ステップで探索された梢端の中で最高標高の梢端を樹頂と判定するステップと、当該梢端抽出ステップで抽出される複数の梢端から当該注目梢端を更新する更新ステップとを具備し、当該梢端抽出ステップが、水平方向の所定タイルサイズで区切られたタイル内で最高標高を示すDSMデータを梢端とするステップを含むことを特徴とする。
本発明に係る樹頂探索方法は、樹林表面の3次元位置を示すDSMデータから樹頂を探索する方法であって、当該DSMデータから当該樹木の梢端を抽出する梢端抽出ステップと、当該梢端抽出ステップで抽出される複数の梢端から注目梢端を選択する選択ステップと、当該梢端抽出ステップで抽出される複数の梢端の内で、当該注目梢端から所定距離内にある梢端を探索する探索ステップと、当該注目梢端、及び当該探索ステップで探索された梢端の中で最高標高の梢端を樹頂と判定するステップと、当該梢端抽出ステップで抽出される複数の梢端から当該注目梢端を更新する更新ステップとを具備し、当該梢端抽出ステップが、当該DSMデータを第1のタイルサイズのタイルに区分するステップと、当該第1のタイルサイズで区分される各タイル内で最高標高を示すDSMデータを梢端とするステップと、当該DSMデータを第1のタイルサイズとは異なる第2のタイルサイズで区分するステップと、当該第2のタイルサイズで区分される各タイル内で最高標高を示すDSMデータを梢端とするステップとを具備することを特徴とする。
本発明に係る樹頂探索装置は、樹林表面の3次元位置を示すDSMデータから樹頂を探索する装置であって、当該DSMデータを記憶する記憶装置と、当該DSMデータから当該樹木の梢端を抽出する梢端抽出装置であって、水平方向の所定タイルサイズで区切られたタイル内で最高標高を示すDSMデータを梢端とする梢端抽出装置と、当該梢端抽出装置で抽出される複数の梢端から順次、選択される注目梢端について、当該注目梢端から所定距離内にある梢端の内で最高標高の梢端を樹頂と判定する樹頂抽出装置とを具備することを特徴とする。
本発明に係る樹頂探索プログラムは、樹林表面の3次元位置を示すDSMデータから樹頂を探索するプログラムであって、コンピュータに当該DSMデータから樹木の梢端を抽出させる梢端抽出機能と、当該コンピュータに当該梢端抽出機能で抽出される複数の梢端から注目梢端を選択させる選択機能と、当該コンピュータに、当該梢端抽出機能で抽出される複数の梢端の内で、当該注目梢端から所定距離内にある梢端を探索させる探索機能と、当該コンピュータに、当該注目梢端、及び当該探索機能で探索された梢端の中で最高標高の梢端を樹頂と判定させる機能と、当該コンピュータに、当該梢端抽出機能で抽出される複数の梢端から当該注目梢端を更新させる更新機能とを具備し、当該梢端抽出機能が、水平方向の所定タイルサイズで区切られたタイル内で最高標高を示すDSMデータを梢端とする機能を含むことを特徴とする。
本発明に係る樹頂探索プログラムは、樹林表面の3次元位置を示すDSMデータから樹頂を探索するプログラムであって、コンピュータに当該DSMデータから樹木の梢端を抽出させる梢端抽出機能と、当該コンピュータに、当該梢端抽出機能で抽出される複数の梢端の内で、当該注目梢端から所定距離内にある梢端を探索させる探索機能と、当該コンピュータに、当該注目梢端、及び当該探索機能で探索された梢端の中で最高標高の梢端を樹頂と判定させる機能と、当該コンピュータに、当該梢端抽出機能で抽出される複数の梢端から当該注目梢端を更新させる更新機能とを具備し、当該梢端抽出機能が、当該DSMデータを第1のタイルサイズのタイルに区分する機能と、当該第1のタイルサイズで区分される各タイル内で最高標高を示すDSMデータを梢端とする機能と、当該DSMデータを第1のタイルサイズとは異なる第2のタイルサイズで区分する機能と、当該第2のタイルサイズで区分される各タイル内で最高標高を示すDSMデータを梢端とする機能とを具備することを特徴とする。
本発明により、個々の樹木を効率的に調査でき、その位置測定とボリューム測定の精度が向上する。即ち、基礎データ収集作業を省力化できる。また、個々の樹木と林分の座標管理が容易になり、樹木単位の経年管理が可能になる。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例の概略構成ブロック図を示す。
ヘリコプタ10に、樹林地帯の梢端と地上面までの距離を同時に計測可能なレーザ測距装置12、ヘリコプタ10の姿勢(ロー角、ピッチ角及びヨー角)を計測するジャイロ16、ヘリコプタ10の3次元位置を計測するGPS(Global Positioning System)受信装置18、及びこれらの計測データを記録する記録再生装置20を搭載し、対象地域上を飛行して、地表を3次元計測する。記録再生装置20は、記録媒体22に計測データを記録再生する。
勿論、対象地域を事後に画像で確認できるように、ビデオカメラをヘリコプタ10に搭載して、対象地域を撮影しておくのが好ましい。
レーザ測距装置12は、レーザビームを走査可能な、いわゆるスキャン式レーザ測距装置であり、地上に照射したレーザパルスに対する最初の反射パルス(いわゆるファーストパルス)とこれに遅れる反射パルス(いわゆるラストパルス)で複数のレーザ反射点までの距離を同時に計測する能力を具備する。ファーストパルスは、半透過の地物、特に樹木による部分的な反射を示し、ラストパルスは、レーザを透過しない建物による反射と地面の反射を示す。これにより、簡易的に、DSMデータの基礎となる距離データと、DTMデータの基礎になる距離データを収集できる。レーザ測距装置12は、計測される距離データとそのレーザ照射角度を、記録再生装置20に出力する。
ジャイロ16は、ヘリコプタ10の姿勢(ロー角、ピッチ角及びヨー角)を計測し、計測角度を記録再生装置20に出力する。また、GPS受信装置18は、GPS衛星からの電波を受信して、地球座標系で見たヘリコプタ10の3次元位置データを記録再生装置20に出力する。ジャイロ16の計測データは、ヘリコプタ10の姿勢変動によるレーザ測距装置12の測定点(レーザ反射点)の計測位置誤差を補償するのに使用される。レーザ測距装置12及びジャイロ16の計測値、即ち、ヘリコプタ10からレーザ反射点迄の距離、レーザ測距装置12からのレーザ照射角度、及びヘリコプタ10の姿勢を演算することで、レーザ反射点をヘリコプタ10から見た相対的な3次元位置を算出できる。GPS受信装置18により計測されるヘリコプタ10の3次元位置を使うことで、レーザ測距装置12及びジャイロ16の測定結果から得られるレーザ反射点の3次元位置を、地球座標系等の一定の座標系に変換できるようになる。
記録媒体22に記録された計測データは、地上で再生され、データ処理装置30に入力される。データ処理装置30の主要な機能は、コンピュータのソフトウエアで実現されるが、勿論、その一部又は全部をハードウエア又はファームウエア(例えば、デジタル信号処理(DSP)チップのソフトウエア)で実現できることは明らかである。
3次元座標算出装置32は、記録装置20の記録媒体22から再生された、レーザ測距装置12による計測データ(距離と照射角度、ファースト/ラストの区別)、ジャイロ16により計測されたヘリコプタ10の姿勢、及びGPS受信装置18によるヘリコプタ10の3次元位置データから、DSMデータとDTMデータを生成する。
具体的には、3次元座標算出装置32は、ラストパルスの計測値からDTMデータを生成し、ファーストパルスの計測値からDSMデータを生成する。ファーストパルスとラストパルスの区別がない場合、計測点のデータは、DTMデータであり且つDSMデータである。また、3次元座標算出装置32は、DSMデータとDTMデータの分離に、例えば、特許文献2に記載の技術を利用してもよい。
レーザ測距装置12によるレーザの反射点は、一般に、均等な間隔にならない。レーザ測距装置12、ジャイロ16及びGPS受信器18による3次元位置計測の精度と、本実施例の目的である樹木の分離の精度を勘案すると、DSMデータ及びDTMデータを、これらよりも粗い又は同程度の等間隔のメッシュサイズ(例えば、0.25m×0.25m乃至5m×5m等)に変換しておくのが便利である。そこで、3次元座標算出装置32は、レーザ反射点の位置データを適宜に間引き又は補間して、DSMデータ及びDTMデータを適当なサイズの正方格子状のメッシュデータとして記憶装置34に格納する。メッシュサイズは、目的の樹木に応じて適宜に選択され得る。記憶装置34は、代表的にはハードディスク装置である。3次元座標算出装置32の機能は、コンピュータソフトウエアのみで実現できる。
梢端抽出装置36、樹頂抽出装置38、樹高算出装置40及び樹冠抽出装置42が、順次的に動作して、記憶装置34に格納されたDSMメッシュデータ及びDTMメッシュデータから、個々の樹木の樹冠を示すデータを生成する。
本実施例では、梢端抽出装置36が、記憶装置34のDSMメッシュデータから梢端を抽出する。樹頂抽出装置38は、梢端抽出装置36により抽出された梢端から樹頂となる梢端を抽出する。樹高算出装置40は、抽出された樹頂の標高とDTMデータ(地上面の標高を示すデータ)から樹高を算出する。樹冠抽出装置42は、樹頂抽出装置38で抽出された樹頂とDSMメッシュデータとから、個々の樹木の樹冠を抽出し、3次元数値モデル化された樹冠データを出力する。
梢端抽出装置36の動作を説明する。図2は、梢端抽出装置36の動作フローチャートを示す。
梢端抽出装置36は、先ず、対象領域を正方眼のタイルに区分し、そのタイル単位で最も標高の高い梢端を抽出する。そのために、先ず、pをタイル化の最小タイルサイズ、qをタイル化の最大タイルサイズ、rをタイルサイズの変更サイズ、即ち増分と設定する(S1)。最大タイルサイズqは、分離して抽出しようとする樹木間の標準的な距離より短い距離に設定される。最小タイルサイズpは、勿論、最大タイルサイズqよりも小さい。タイルサイズp,qは、計算量に直結するので、対象に応じて適宜に設定され得る。一例では、0.25m×0.25mのDSMメッシュデータに対し、pは1.0m、qは5.0m、rは0.25mである。
記憶装置34から対象地域のDSMメッシュデータ34aを読込み(S2)、対象地域のサイズを知るために、DSMメッシュデータ34aの最小水平座標(例えば、最小緯度と最小経度)及び最大水平座標(例えば、最大緯度と最大経度)を獲得する(S3)。タイルサイズを示す変数mに最小タイルサイズpを代入する(S4)。
対象地域をタイル変数mのサイズで正方眼のタイルに分割する(S5)。各タイル内で最高標高位置のデータを抽出し、梢端としてその水平位置(緯度と経度)を記憶する(S6)。タイルサイズをrだけ増やす(S7)。増加後のタイルサイズmがqより小さい場合には(S8)、ステップS5、S6及びS7を繰り返す。各タイルサイズで最高標高位置と判定されたDSMメッシュデータの水平位置データが、梢端として累積的に記憶装置34に一時記憶される。即ち、記憶装置34の梢端データベース34cには、各タイルサイズで検出された全梢端を示すDSMメッシュデータが格納される。
ステップS4〜S8の処理により、タイルサイズp乃至qのタイルで対象地域を区分した場合に、各タイルにおける最高標高の梢端を検出できる。1つのタイルサイズでDSMメッシュデータを区切る方法では、タイルの区切り位置により、梢端を見逃してしまうことがありうる。しかし、本実施例のステップS4〜S8による方法では、複数のタイルサイズを試行することで、タイル区分位置を掃引したのと同視でき、タイル区切り位置に依存するエラーを防止できる。また、大きさの異なる複数の樹種にそのまま対応可能になる。
1つのタイルサイズしか使用しない場合でも、互いのタイルが重複するようにタイルの区切り位置を掃引して、複数回の最高標高点の探索を繰り返すことで、タイルの区切り位置に依存するエラーを防止できる。この方法では、目的の樹種に応じたタイルサイズを予め選択する必要がある。
図2に示す処理は、いわば、DSMデータの標高ピークをタイルサイズp乃至qでサンプリングする処理と見做すことができる。また、樹木の内部の枝葉を示すDSMデータを除外する処理、即ち、樹木の表層を抽出する処理でもある。
梢端抽出装置36で抽出された梢端を特定するデータが、記憶装置34の梢端データベース34cに登録される。梢端データベース34cは、抽出された梢端を特定する識別番号(東西と南北などの2方向のメッシュ番号等)と、その3次元位置データとからなる。梢端を特定する識別番号は、例えば、東西と南北などの2方向のメッシュ番号である。勿論、梢端の識別番号をキーとして梢端の3次元位置データをDSMデータ34aから参照できる場合には、梢端データベース34cに3次元位置データは不要である。
梢端データベース34cに登録される梢端の中に、樹林の樹頂を示す梢端がある。樹頂抽出装置38は、図3に示すフローに従って、樹頂を示す梢端を抽出する。
梢端データベース34cに登録される梢端の数を変数Nに代入し、同一樹木に属する梢端かどうかの判定閾値となる距離を変数Dに代入する(S11)。閾値Dは対象の樹種によるが、例えば、スギの場合で、1.5mである。また、注目する梢端を示す変数nを0で初期化する(S11)。
梢端nから距離D内にある他の梢端を探索する(S12)。注目する梢端nと、ステップS12で発見された他の梢端の中で、最も標高の高い梢端を、樹頂として記憶装置34の樹頂データベース34dに登録する(S13)。このとき、最も標高の高い梢端以外の梢端を最も標高の高い梢端に統合し、これらの梢端を以後の探索の対象から除外しても良い。こうすることで、樹頂探索の処理時間を短縮できる。
樹頂データベース34dは、樹頂となる梢端を特定する識別番号と、その3次元位置データとからなる。勿論、識別番号をキーとして樹頂の3次元位置データをDSMデータ34aから参照できる場合には、樹頂データベース34dに3次元位置データは不要である。
変数nをインクリメントし(S14)、次の梢端nについても、同様に、距離D内の最高標高の梢端候補を探索し、記憶する(S12,S13)。次の梢端nがステップS12,S13の処理対象となっている場合には、再度、変数nをインクリメントするようにしてもよい。
全梢端についてステップS12,S13を実行したら、樹頂抽出装置38は、抽出動作を終了する。この終了時点で、記憶装置34の樹頂データベース34dには、対象地域内で樹頂を示す梢端が登録されている。
樹高算出装置40は、樹頂データベース34dに登録される各樹頂について、樹高を算出する。具体的には、樹高算出装置40は、各樹頂の標高値(DSMメッシュデータの各樹頂に対応するメッシュ上の標高値)から、同じメッシュ位置のDTMメッシュデータの標高値を減算する。算出された各樹冠の樹高データ34eは、記憶装置34に格納される。図4は、樹高算出の概念を示す側面図である。メッシュ化されていないDSMデータ又はDTMデータを利用している場合、各樹頂の地面の標高を周囲のDTMデータから補間して求めれば、その値を樹頂の標高から減算すれば、樹高を算出できる。
樹冠抽出装置42は、樹頂データベース34dに登録される各樹頂について、樹冠を抽出する。図5は、樹冠抽出装置42の動作フローチャートを示す。本実施例では、樹冠の抽出に公知のWaterShedアルゴリズムを適用する。図6は、WaterShedアルゴリズムによる樹冠抽出の概念を示す側面図(a)と平面図(b)である。
樹頂データベース34dに登録される樹頂数を変数Nに代入し、樹頂を示す変数nに0をセットする(S21)。
落水の方向を示す変数kを0で初期化する(S22)。本実施例では、落水の方向は、0度、45度、90度、135度、180度、225度、270度及び315度の8種類である。k=0は方向0度を示し、k=7は315度を示す。
樹頂nに対し、梢端データベース34cを参照して方向kに落水線を描き、最低標高のDSMデータを探索する(S23)。ステップS23では、最低地上高を設定しておき、その最低地上高よりも低い位置に落水線が到達した時点で、探索を終了し、終了時点の位置を最低標高とする。樹種にもよるが、設定した最低地上高は、例えば、7mである。
kをインクリメントし(S24)、同様に最低標高を探索する(S23)。
8方向の探索が終了したら(S25)、各方向の最低標高(n,0)〜(n,7)を結んで樹頂nの樹冠の底辺とする(S26)。これにより、樹冠の低端を数値表現するベクトルデータが得られ、樹頂nの3次元位置データと組み合わせて、樹頂nを有する樹木の樹冠を数値表現するデータを得ることができる。
nをインクリメントし(S27)、nがNより小さければ(S28)、次の樹頂に対して、ステップS22〜S26を繰り返す。全樹頂に対して樹冠を抽出したら(S28)、終了する。
計算の容易さと高速化から、予めメッシュ化したDSMデータ及びDTMデータを利用したが、ランダムに点在するDSMデータ及びDTMデータを使っても、同様の原理に基づき、樹木を抽出・分離し、数値モデル化することができる。
特定の説明用の実施例を参照して本発明を説明したが、特許請求の範囲に規定される本発明の技術的範囲を逸脱しないで、上述の実施例に種々の変更・修整を施しうることは、本発明の属する分野の技術者にとって自明であり、このような変更・修整も本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の一実施例の概略構成ブロック図である。 梢端抽出装置36の動作フローチャートである。 樹頂抽出装置38の動作フローチャートである。 樹高算出の模式図である。 樹冠抽出装置42の動作フローチャートである。 樹冠抽出の概念を示す模式図である。
符号の説明
10:ヘリコプタ
12:レーザ測距装置
14:ジャイロ
18:GPS受信装置
20:記録再生装置
22:記録媒体
30:データ処理装置
32:3次元座標算出装置
34:記憶装置
34a:DSMデータ
34b:DTMデータ
34c:梢端データベース
34d:樹頂データベース
34e:樹高データベース
34f:樹冠データベース
36:梢端抽出装置
38:樹頂抽出装置
40:樹高算出装置
42:樹冠抽出装置

Claims (11)

  1. 樹林表面の3次元位置を示すDSMデータから樹頂を探索する方法であって、
    当該DSMデータ(34a)から当該樹木の梢端(34c)を抽出する梢端抽出ステップ(36)と、
    当該梢端抽出ステップ(36)で抽出される複数の梢端から注目梢端を選択する選択ステップ(S11)と、
    当該梢端抽出ステップ(36)で抽出される複数の梢端の内で、当該注目梢端から所定距離(D)内にある梢端を探索する探索ステップ(S12)と、
    当該注目梢端、及び当該探索ステップ(S12)で探索された梢端の中で最高標高の梢端を樹頂と判定するステップ(S13)と、
    当該梢端抽出ステップ(36)で抽出される複数の梢端から当該注目梢端を更新する更新ステップ(S14)
    とを具備し、
    当該梢端抽出ステップが、水平方向の所定タイルサイズで区切られたタイル内で最高標高を示すDSMデータを梢端とするステップ(S6)を含む
    ことを特徴とする樹頂探索方法。
  2. 当該梢端抽出ステップが、当該タイルの複数のタイルサイズについて、最高標高を示すDSMデータを探索するステップ(S5,S6,S7)を含むことを特徴とする請求項1に記載の樹頂探索方法。
  3. 樹林表面の3次元位置を示すDSMデータから樹頂を探索する方法であって、
    当該DSMデータ(34a)から当該樹木の梢端(34c)を抽出する梢端抽出ステップ(36)と、
    当該梢端抽出ステップ(36)で抽出される複数の梢端から注目梢端を選択する選択ステップ(S11)と、
    当該梢端抽出ステップ(36)で抽出される複数の梢端の内で、当該注目梢端から所定距離(D)内にある梢端を探索する探索ステップ(S12)と、
    当該注目梢端、及び当該探索ステップ(S12)で探索された梢端の中で最高標高の梢端を樹頂と判定するステップ(S13)と、
    当該梢端抽出ステップ(36)で抽出される複数の梢端から当該注目梢端を更新する更新ステップ(S14)
    とを具備し、
    当該梢端抽出ステップが、
    当該DSMデータを第1のタイルサイズのタイルに区分するステップ(S5)と、
    当該第1のタイルサイズで区分される各タイル内で最高標高を示すDSMデータを梢端とするステップ(S6)と、
    当該DSMデータを第1のタイルサイズとは異なる第2のタイルサイズで区分するステップ(S7,S5)と、
    当該第2のタイルサイズで区分される各タイル内で最高標高を示すDSMデータを梢端とするステップ(S6)
    とを具備することを特徴とする樹頂探索方法。
  4. 当該DSMデータが、所定メッシュサイズの水平位置に配置されるDSMメッシュデータであることを特徴とする請求項乃至の何れか1項に記載の樹頂探索方法。
  5. 樹林表面の3次元位置を示すDSMデータから樹頂を探索する装置であって、
    当該DSMデータを記憶する記憶装置(34)と、
    当該DSMデータから当該樹木の梢端(34c)を抽出する梢端抽出装置(36)であって、水平方向の所定タイルサイズで区切られたタイル内で最高標高を示すDSMデータを梢端とする梢端抽出装置(36)と、
    当該梢端抽出装置(36)で抽出される複数の梢端から順次、選択される注目梢端について、当該注目梢端から所定距離(D)内にある梢端の内で最高標高の梢端を樹頂と判定する樹頂抽出装置(38)
    とを具備することを特徴とする樹頂探索装置。
  6. 当該梢端抽出装置(36)が、当該タイルの複数のタイルサイズについて、最高標高を示すDSMデータを探索することを特徴とする請求項に記載の樹頂探索装置。
  7. 当該DSMデータが、所定メッシュサイズの水平位置に配置されるDSMメッシュデータであることを特徴とする請求項又はに記載の樹頂探索装置。
  8. 樹林表面の3次元位置を示すDSMデータから樹頂を探索するプログラムであって、
    コンピュータに当該DSMデータから樹木の梢端(34c)を抽出させる梢端抽出機能(36)と、
    当該コンピュータに当該梢端抽出機能(36)で抽出される複数の梢端から注目梢端を選択させる選択機能(S11)と、
    当該コンピュータに、当該梢端抽出機能(36)で抽出される複数の梢端の内で、当該注目梢端から所定距離(D)内にある梢端を探索させる探索機能(S12)と、
    当該コンピュータに、当該注目梢端、及び当該探索機能(S12)で探索された梢端の中で最高標高の梢端を樹頂と判定させる機能(S13)と、
    当該コンピュータに、当該梢端抽出機能(36)で抽出される複数の梢端から当該注目梢端を更新させる更新機能(S14)
    とを具備し、
    当該梢端抽出機能が、水平方向の所定タイルサイズで区切られたタイル内で最高標高を示すDSMデータを梢端とする機能(S6)を含む
    ことを特徴とする樹頂探索プログラム。
  9. 当該梢端抽出機能が、当該タイルの複数のタイルサイズについて、最高標高を示すDSMデータを探索する機能(S5,S6,S7)を含むことを特徴とする請求項8に記載の樹頂探索プログラム。
  10. 樹林表面の3次元位置を示すDSMデータから樹頂を探索するプログラムであって、
    コンピュータに当該DSMデータから樹木の梢端(34c)を抽出させる梢端抽出機能(36)と、
    当該コンピュータに、当該梢端抽出機能(36)で抽出される複数の梢端の内で、当該注目梢端から所定距離(D)内にある梢端を探索させる探索機能(S12)と、
    当該コンピュータに、当該注目梢端、及び当該探索機能(S12)で探索された梢端の中で最高標高の梢端を樹頂と判定させる機能(S13)と、
    当該コンピュータに、当該梢端抽出機能(36)で抽出される複数の梢端から当該注目梢端を更新させる更新機能(S14)
    とを具備し、
    当該梢端抽出機能が、
    当該DSMデータを第1のタイルサイズのタイルに区分する機能(S5)と、
    当該第1のタイルサイズで区分される各タイル内で最高標高を示すDSMデータを梢端とする機能(S6)と、
    当該DSMデータを第1のタイルサイズとは異なる第2のタイルサイズで区分する機能(S7,S5)と、
    当該第2のタイルサイズで区分される各タイル内で最高標高を示すDSMデータを梢端とする機能(S6)
    とを具備することを特徴とする樹頂探索プログラム。
  11. 当該DSMデータが、所定メッシュサイズの水平位置に配置されるDSMメッシュデータであることを特徴とする請求項8乃至10の何れか1項に記載の樹頂探索プログラム。
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