JP4944963B2 - オーディオトランスデューサーにおけるポイント励起配置 - Google Patents

オーディオトランスデューサーにおけるポイント励起配置 Download PDF

Info

Publication number
JP4944963B2
JP4944963B2 JP2009530541A JP2009530541A JP4944963B2 JP 4944963 B2 JP4944963 B2 JP 4944963B2 JP 2009530541 A JP2009530541 A JP 2009530541A JP 2009530541 A JP2009530541 A JP 2009530541A JP 4944963 B2 JP4944963 B2 JP 4944963B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paddle
mode component
diaphragm
node
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009530541A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010505366A5 (ja
JP2010505366A (ja
Inventor
ザ サード、 ロジャー ステファン グリンニップ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shure Acquisition Holdings Inc
Original Assignee
Shure Acquisition Holdings Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shure Acquisition Holdings Inc filed Critical Shure Acquisition Holdings Inc
Publication of JP2010505366A publication Critical patent/JP2010505366A/ja
Publication of JP2010505366A5 publication Critical patent/JP2010505366A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4944963B2 publication Critical patent/JP4944963B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R7/00Diaphragms for electromechanical transducers; Cones
    • H04R7/02Diaphragms for electromechanical transducers; Cones characterised by the construction
    • H04R7/04Plane diaphragms
    • H04R7/045Plane diaphragms using the distributed mode principle, i.e. whereby the acoustic radiation is emanated from uniformly distributed free bending wave vibration induced in a stiff panel and not from pistonic motion
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R2440/00Bending wave transducers covered by H04R, not provided for in its groups
    • H04R2440/05Aspects relating to the positioning and way or means of mounting of exciters to resonant bending wave panels

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
  • Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)
  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
  • Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)

Description

本発明は、オーディオトランスデューサーにおけるダイアフラムのパドルに関する。
発明の一側面では、方法はオーディオトランスデューサーの励起をサポートする。オーディオトランスデューサーは、ダイアフラムのパドルを駆動することによって励起される。パドルの複数のノード領域が、共鳴周波数に対応し1より大きい次数を有する高次モード成分について決定される。少なくとも二つの高次モード成分の交差領域が同定される。交差領域に励起ポイントが位置し、そこでその後パドルは機械的ソースによって励起ポイントで励起される。
発明の他の側面では、高次モード成分を決定する時に、二次モード成分と三次モード成分のノード領域が決定される。追加のモード成分を決定しても良い。
発明の他の側面では、パドルの一部を強化するなどして、ノード領域の少なくとも一つを変化させる。
発明の他の側面では、オーディオトランスデューサーのダイアフラムは、フレームと、少なくとも一つの蝶番と、パドルを含む。パドルは、少なくとも一つの蝶番によってフレームに繋がれ、音響信号を発生するように励起ポイントにおいて信号源によって励起される。少なくとも二つの高次モード成分の交差領域内に励起ポイントが位置する。
発明の他の側面では、少なくとも一つの蝶番は、スロット領域によって隔てられた二つの蝶番を含む。
図1は、発明の実施形態に従って励起ポイントで励起されたオーディオトランスデューサーのダイアフラムを示す。 図2は、発明の実施形態に従ったオーディオトランスデューサーを示す。 図3Aは、発明の実施形態に従って基本モードで励起されたダイアフラムのパドル。 図3Bは、発明の実施形態に従って二次モードで励起されたダイアフラムのパドル。 図3Cは、発明の実施形態に従って三次モードで励起されたダイアフラムのパドル。 図3Dは、発明の実施形態に従って四次モードで励起されたダイアフラムのパドル。 図4は、発明の実施形態に従って各ノード領域が複数のモード成分の一つに関連した、パドルの異なるノード領域を描く。 図5は、発明の実施形態に従った測定イヤホン応答を示す。 図6は、発明の実施形態に従ったパドルのモデリングを示す。 図7は、発明の実施形態に従ったプロトタイプの測定パドル速度を示す。 図8は、発明の実施形態に従ったプロトタイプの測定パドル速度を示す。
図1は、発明の実施形態に従って励起ポイントで励起されたオーディオトランスデューサーのダイアフラム100を示す。ダイアフラム100は、蝶番105と107を通してフレーム103に接続されたパドル101を含む。蝶番105と107はスロット領域111によって隔てられている。パドル101はギャップ領域109によってフレーム103から隔てられている。発明の実施形態では、スロット領域111とギャップ領域109はMylar(登録商標)の薄膜によって覆われている。Mylarの膜は、パドル101の前面から背面を封止する。そうでなければ、一方側で作られた正の圧力は、パドル101の他方側上の負の圧力によって相殺され得る。また、Mylarの膜は、パドル101に追加の硬度を提供し得る。
発明の実施形態では、パドル101は、長さL=6.76mm、幅3.86mm、厚さ0.002インチのアルミニウム1100−H19から構築されている。(図1に示すように、パドル101の長さには蝶番部分105と107は含まれない。しかし、もし蝶番部分105と107を含めるのであれば、長さに0.254mmが追加されるであろう。)
機能的には、パドル101の目的は、音響信号を生成するために空気(または液体)をずらすことである。パドル101は、等方性の材質をもった連続的な構造であり、よって典型的には塊となったシステムのようには振舞わない。もし、各々が狭帯域の周波数を再生することが期待される複数のドライバーをもったイヤホンを設計しているのであれば、ドライバーの塊となった均等物に基づいてシステムを最適化出来得る。しかし、単一の広帯域ドライバーであれば、ある程度の高周波数制御を得るために塊となった(低周波数)特性は妥協しなければならない。このアプローチは、ダイナミックドライバーコンポーネントの機械的な振る舞いを理解することに相当する。
パドル101を駆動する励起ポイント113を適切に位置付けすることにより、オーディオトランスデューサーの高周波応答を向上出来る。線形なダイナミックエクスカーションについては、パドル101の変位は数学的には、モード成分の加重和として表すことができ、ここで加重定数(モード関係ファクター)は周波数と負荷の関数であり、モードは材質とジオメトリーと境界条件の関数である。各モード成分は関連する共鳴周波数を有し、正味の変位に貢献するかもしないかも知れない(パドル表面上でのモードの積分によって決められる)。基本モードは片持ち梁化されたパドルの応答に最大の正味の変位に貢献する。従って、周波数レンジ全体を通して基本モード成分の影響を拡張することが望ましい。残念ながら、与えられた片持ち梁化されたパドルは、20kHzより下に多くのモード成分を持ち得る。変位は全てのモード成分の重ね合わせであるが、構造が単一のモード共鳴周波数で励起される時は、結果として得られる変位はそのモードだけから構成される(残りのモードの加重定数が全て零)。この観察は、20kHzより下のモード共鳴周波数の各々においては、パドル変位は単一のモード貢献からなり、従って基本共鳴周波数を除くと基本モードからの貢献は持たないことを意味する。しかし、これはモード領域(対応する共鳴周波数においてモード変位を経験しない構造上の位置)において励起が起こらない時だけ本当である。
これから議論されるように、パドル101が励起ポイント113で励起され、全ての高次モード成分が励起ポイント113を通る関連したノード領域(ノードラインとして理想化され得る)を有する時、高次モード成分は結果として得られるパドル変位には貢献しない。(高次モード成分は、1より大きい次数を有する。基本モード成分は1の次数を有する。)基本モード成分に帰される変位を結果として得られる変位が部分的に打ち消すので、高次モード成分の貢献は典型的には望ましくない。高次モード成分の影響は、励起ポイント113の位置を注意深く選ぶことによってかなり削減できる。しかも、蝶番ノード以外のパドル上のいかなる位置かに励起を印加することは、基本モード成分を励起する。その基本モードで振動すると、パドル全体が位相を揃えて動く。
図1に示す例示的実施形態では、二つの最も低い偶数次モード(2と4)が、蝶番105と107から自由端の先端までのパドル101の中央を通るノード領域を共有する。二次と四次のモード成分は位相を変位させて振動する同等の部分を有し、従って零に積分されて正味の変位には貢献しない。しかしこれらのモード成分の励起は、潜在的に二つの共鳴周波数における応答の鋭い落ちを引き起こすことが出来る。
20kHzより下の残りの奇数次(第3)モード成分は、パドルの自由端が位相を変位させて振動する結果となり、基本モードと比較してより小さい正味の変位に積分される。例示的実施形態では、第三モードの第二のノードラインの位置(第一のノードラインは蝶番端にある)は蝶番から約0.66×Lの距離にあり、ここでLはパドル長である。中心線に沿ったこのポイントはモード形状によって規定されるので、励起ポイント113の位置は材質とジオメトリーと境界条件の関数である。蝶番から0.66Lの距離をもつ中心線に沿ったポイントにおいて片持ち梁化されたパドル301にポイント力を印加することは、基本モードを励起するが、20kHzより下の残りの3つのモードは励起しない。これは、パドルの自由端において(即ち、蝶番からLの距離において)ポイント力を印加したときに得られるであろう周波数よりかなり上の基本モードの影響を拡張する。従って、高次モード成分の影響が有意になる前に、より広い帯域幅に跨ってダイアフラム300が制御される。
20kHzより下の3つの残りのモードの貢献の削減を通した基本振動モードの分離。分離は、3つの望ましくないモード形状のノードラインの交差点にポイント力励起を配置することによって達成される。具体的な位置は、ジオメトリーと材質に依存するが、この技術を用いて様々な構成について決定することができる。ノードラインの位置を決定して、よって最適励起ポイントを予測するのに、コンピューターシミュレーション(有限要素分析)を使うことが出来る。
(2次元にモデル化された)パドル変位は、
Figure 0004944963
のように表現され得て、ここでηは位置(ε,ζ)におけるパドル変位、αは周波数と負荷の関数であるモード加重ファクター、Ψ(ε,ζ)はj次モード成分についてのモード変位である。モード変位は境界条件の関数であり、典型的にはモード形状と呼ばれるものを規定する。特定の位置(ε,ζ)におけるパドル変位ηは、ポイント(ε,ζ)におけるモード変位に、実数または複素数であり得る加重ファクターを掛けたものの和である。理想的な(損失のない)材料では、f=f(j番目の共鳴周波数に対応する)において構造を励起することは、励起ポイントがノード領域上に位置していないとすれば、j次モード成分のみを励起する(即ち、η=αΨ)。(ノードラインと呼ばれ得るノード領域は、対応するモード成分について本質的に零変位を有する領域を同定する。)
現実の材料では、励起ポイントがモード成分の(例えば図4に示されるような)ノード領域内に位置していないとすれば、内部損失(構造減衰)がモード減衰を導入して、モード成分ΨとΨの和(η=αΨ+αΨ)である応答に結果としてなる。もしモード成分についての変位がパドル101に渡って零に積分されるなら、モード成分はパドル応答には貢献しない(液体または空気の変位がない)。
例示的実施形態によって、励起ポイント113は、蝶番105と107から約4.43mm(即ち、0.66L)に位置する。理論的計算とシミュレーション結果は励起ポイント113のおよその位置を提供するが、プロトタイプからの実験結果は、プロトタイプが理想的モデルからはずれている結果として位置は調節されることを示唆し得る。例えば、理論的結果はパドルのモデリングに依存する。
図2は、発明の実施形態に従ったオーディオトランスデューサー200を示す。(図1に示されたダイアフラム100に対応する)ダイアフラム201は駆動ピン取り付けポイント205において駆動ピン203によって駆動(励起)される。その一方、駆動ピン203は、電子回路(図示せず)からの(典型的にはオーディオ周波数レンジの)電気信号によって励起される(磁石209とコイル211からなる)電機子構造と共同してリード207によって駆動される。実施形態では、駆動ピン取り付けポイント205は、(図1に示された励起ポイント113に対応する)パドルの表面上の単一のポイントとしてモデル化される。
図3A−3Dは、(図1に示されたギャップ領域109をもつダイアフラム100のパドル101に対応する)ギャップ領域309をもつダイアフラム300のためのパドル301の変位分析を示す。前に議論したように、例示的実施形態によってパドル301は長さL=6.76mmと幅3.86mmを有する。シミュレーション351、353、355、357において、変位は有限要素分析(FEA)から決められる。FEAによって、パドル301のコンピューターモデルは、メッシュと呼ばれるグリッドとして配列された(しばしばノードと呼ばれる)選択されたポイントでもって構築される。シミュレーションにおいて、パドル301はチタニウムグレード1の材質でもってモデル化されるが、代替的なシミュレーションはアルミニウム1100−H19の材質を利用しても良い。
発明の実施形態によって、パドル301は、パドル301の長さに沿って位置する2つの肋材でもってモデル化される。肋材は典型的にはパドル301の共鳴周波数を上げる。高次モード成分の効果が削減されるので、共鳴周波数を上げることは典型的には望ましい。しかしながら、肋材を追加することはパドル301の硬度も増加し、従ってパドル301の音響応答を低減する傾向がある。図3A−3Dに示すモード構造は励起ポイントには依存しないことに注意されたい。
図3Aは、発明の実施形態に従ってパドル301が(EQ.1でj=1に対応する)基本モードで励起されるシミュレーション351を示す。対応する共鳴周波数(f1)はおよそ786Hzに等しい。図3Aに示されるように、パドルの変位量は異なる影でもって示され、より暗い領域ほど変位が少ない。(黒い領域内では、変位はおよそ零である。よって、黒い領域がノード領域である。)これに対応して、ノード領域391(基本モード成分)はおよそ零の変位に対応する。
図3Bは、発明の実施形態に従ってパドル301が(EQ.1でj=2に対応する)二次モードで励起されるシミュレーション353を示す。対応する共鳴周波数(f2)はおよそ3690Hzに等しい。ノード領域393(二次モード成分)はおよそ零の変位を持つ。
図3Cは、発明の実施形態に従ってパドル301が(j=3に対応する)三次モードで励起されるシミュレーション355を示す。対応する共鳴周波数(f3)はおよそ11400Hzに等しい。ノード領域395(三次モード成分)はおよそ零の変位を持つ。
図3Dは、発明の実施形態に従ってパドル301が(j=4に対応する)四次モードで励起されるシミュレーション357を示す。対応する共鳴周波数(f4)はおよそ16600Hzに等しい。ノード領域397(四次モード成分)はおよそ零の変位を持つ。
図3A−3Dは、最初の4つのモード成分についてのシミュレーションを示すが、4よりも次数の大きな(即ちj>4)モード成分は有限要素分析を使って決めても良い。しかしながら、典型的なオーディオ応用は、人間の耳の限界のために典型的には20kHzより少ない周波数だけを考慮する。
図4は、発明の実施形態に従って各ノード領域が複数のモード成分の一つに関連した、パドル101の異なるノード領域を描く。図4は異なるノード領域だけを描いていることに注意されたい。図3A−Dは例示的実施形態についてのシミュレーションされたノード領域を示す。ノード領域401、403、405、407はそれぞれノード領域391、393、395、397に対応する。1よりも大きな次数を有するモード成分は高次モード成分と名づけられる。
偶数次モード成分は、パドル101の中心線451について対称なノード領域を有する。励起ポイント113は典型的には中心線451上に位置しているので、偶数次モード成分は励起されない。(ただし、これから議論されるように発明の実施形態は、励起ポイント113が領域453内で中心線451について非対称に位置することを可能とする。)少量の非対称負荷は偶数次モード成分を励起するが、正と負の変位のほぼ等しい貢献は、パドル101の全体的変位応答に対して無視できるのに十分小さな総変位に結果としてなる。
交差領域453は、高次モード領域の交差点によって決められる。図4に示されるように、交差領域453はノード領域403、405、407の交差に対応する。もし励起ポイント113が交差領域453内に位置していれば、高次モード成分に帰される変位は削減され、パドル101の変位分析において無視されても良い。従って、パドル101の励起は、(図3Aに示されるような)基本励起によって本質的に決められる。例示的実施形態では、励起ポイント113は、中心線451に沿って蝶番105と107から0.66L(ここでLはパドル101の長さ)におよそ位置している。
パドル101は上述したように有限要素分析を使って分析しても良いが、他のアプローチを使って励起ポイント113の位置を決めても良い。例えば、パドル101の音響的反動負荷を無視して、これから議論されるように図6にモデル化されるような分析を使ってパドル変位を近似化しても良い。また、交差領域を決めるために異なるモード成分についてパドル101の変位を測定しても良い。励起ポイント113の配置を決めるのに変位を測定することは経験的であり、典型的には時間を要する。しかも、パドル101が変化させられた(例えば、パドル形状を変更したり肋材を追加したりした)時に測定を繰り返さなければならない。
図5は、発明の実施形態に従った測定イヤホン応答500を示す。周波数応答501は、励起ポイントがおよそパドル301の端(即ち、x=0.90L)に位置するときのパドル301の応答を示す一方、周波数応答503は、励起ポイントがおよそx=0.66Lに位置するときの応答を示す。測定イヤホン応答500は、励起ポイントが交差領域453内に位置するときに周波数応答が拡張されることを示唆する。特に、上記議論に従って三次モード成分からの貢献が実質的に削減される。
図6は、発明の実施形態に従ったパドル601のモデリングを示す。発明の実施形態によって、例えば三次モード成分のような高次モード成分を削減する励起ポイントの位置を決めるためにパドル601が分析されても良い。パドル601は、長さL,一定の幅b、一定の厚さhを有する片持ち梁化されたビームとしてモデル化されている。片持ち梁化されたビームとしてモデル化されたパドル601は、
Figure 0004944963
で与えられるモード形状を有する。
片持ち梁化されたビームの自然周波数を決める特性方程式は、
Figure 0004944963
で求められる。
モード加重ファクターは、
Figure 0004944963
から決められ、ここでq(x)はxの関数としての力、Eは材料のヤング率、Iは面積モーメント、ρは材料密度、Aは断面積である。αはωの関数であるが、位置xの関数ではないので定数である。片持ち梁化されたビームは幅bと厚さhの一定の長方形断面を有するので、面積モーメントIは、
Figure 0004944963
で与えられる。
従って、モード共鳴周波数ωは、
Figure 0004944963
で与えられる。
高次モード成分を削減する励起ポイントを位置付けするために、j次モード成分の貢献を除去するためにαが本質的に零であるようにxを変動することができ、ここでq(x)は片持ち梁化されたビームに沿った単一のポイントx’において印加された力である。もし励起ポイントがパドルの中心線に位置していれば、偶数次モード成分の変位貢献は本質的に零である。そのような場合には、三次モード成分が、高次モード成分の最大の効果を持つ。従って、α(三次モード成分のモード加重ファクター)を削減するためにパドルの長さに沿って励起ポイントの位置を変動する。
図7は、発明の実施形態に従って7400Hzで測定された第一のパドルプロトタイプ(図示せず)のパドル速度プロット701を示す。(パドル速度は、パドルに沿った位置の関数としてmm/secで測定される。)x軸は多数の測定ポイントのみを示す。実際の距離Iに変換するには、スキャン解像度(メートル当りのポイント数)を得る必要があろう。第一のパドルプロトタイプによって、励起ポイントはパドルの端の近く(x=0.90L)に位置し、ここで蝶番はx軸上のポイント112に位置している。基本(一次)モード成分からのより少ない貢献と共に三次モード成分からの貢献が観察される。三次モード成分からの貢献は、励起周波数がおよそ11400Hzに等しい第三共鳴周波数f3に等しくなるまで、励起周波数と共に増加する。
図8は、発明の実施形態に従って7400Hzで測定された第二のパドルプロトタイプ(図示せず)のパドル速度プロット801を示す。励起ポイントはダイアフラムの蝶番部分からおよそ0.66Lに位置している。パドル速度プロット701と比較すると、三次モード成分からの変位貢献は無視できるものである一方、パドルの動きは基本モード形状によって支配されている。図7と8に示した実験結果は、上述したように、パドル端から離れた励起の配置が高次モード成分からの貢献を実質的に削減し、従って音響デバイスの周波数応答を向上することを示唆する。
発明を実行するのに現在好ましいモードを含んだ特定の例について発明が記載されたが、添付された請求項に提示されるような発明の精神と範囲内に入る上述したシステムおよび技術の数多くの変形や変更があるということを当業者は理解するであろう。

Claims (20)

  1. オーディオトランスデューサーを励起する方法であって、
    (a)前記オーディオトランスデューサーに含まれる一つのダイアフラムの一つのフレームに少なくとも一つの蝶番によって接続された一つのパドルの複数のノード領域であって、各ノード領域は複数の高次モード成分の一つに関連し、前記高次モード成分はより大きい次数を有するノード領域を決定することと
    (b)少なくとも二つの高次モード成分にそれぞれ対応するノード領域一つの交差領域を特定することと
    (c)前記交差領域の中一つの励起ポイントを位置付けることと
    (d)一つの信号源によって前記パドルを前記励起ポイントにおいて励起して音響信号を発生することと
    を含み、
    各ノード領域は、前記少なくとも二つの高次モード成分の対応モード成分に対して実質的にゼロの変位であることを特徴とする方法。
  2. (a)は、(a)(i)二次モード成分と三次モード成分を決定することを含み
    前記少なくとも二つの高次モード成分は二次モード成分と三次モード成分を含む、請求項1の方法。
  3. 前記少なくとも二つの高次モード成分は更に他のモード成分を含む、請求項2の方法。
  4. (e)前記複数のノード領域の少なくとも一つを、前記パドルの形状又は強度を変えることによって変化させることを更に含む、請求項1の方法。
  5. (e)は、(e)(i)前記パドルの一部の強度を高めることを含む、請求項4の方法。
  6. (a)は、(a)(i)前記パドルを有限要素分析によって分析することを含む、請求項1の方法。
  7. (a)は、(a)(i)前記パドルを片持ち梁としてモデリングすることを含む、請求項1の方法。
  8. (a)は、
    (a)(i)前記パドルを励起周波数で励起することと
    (a)(ii)前記パドルの速度プロットを求めることと
    (a)(iii)(a)(i)から(a)(ii)を異なる周波数で繰り返すことと
    を含む、請求項1の方法。
  9. オーディオトランスデューサー内で音響信号を発生するように励起されたダイアフラムであって、
    一つのフレームと、
    少なくとも一つの蝶番と、
    前記少なくとも一つの蝶番によって前記フレームに繋がれた一つのパドルであって、前記パドルは一つの励起ポイントにおいて一つの信号源によって励起されて前記音響信号を発生し前記励起ポイント少なくとも二つの高次モード成分にそれぞれ対応するノード領域一つの交差領域の中に位置付けられているパドルと
    を含み、
    各ノード領域は、前記少なくとも二つの高次モード成分の対応モード成分に対して実質的にゼロの変位であることを特徴とするダイアフラム。
  10. 前記少なくとも一つの蝶番はスロット領域によって隔てられた二つの蝶番を含む、請求項9のダイアフラム。
  11. 前記パドルは強度が高められた部分を含む、請求項9のダイアフラム。
  12. 前記強度が高められた部分は肋材構造を含む、請求項11のダイアフラム。
  13. 前記交差領域は二次モード成分と三次モード成分にそれぞれ対応するノード領域を含む、請求項9のダイアフラム。
  14. 前記交差領域は他の高次モード成分に対応するノード領域を含む、請求項13のダイアフラム。
  15. 前記励起ポイントは、前記パドルの中心線に沿って前記少なくとも一つの蝶番から0.66Lに位置付けられ、Lはパドルの長さである、請求項9のダイアフラム。
  16. 前記パドルを前記フレームから隔てる一つのギャップ領域を更に含む、請求項9のダイアフラム。
  17. 前記ギャップ領域は一のシート材料によって覆われる、請求項16のダイアフラム。
  18. 音響信号を提供するオーディオトランスデューサーであって、
    電気信号によって駆動された一つの励起部と、
    前記励起部によって励起されて動きを起こす一つのリンケージと、
    一つの励起ポイントにおいて前記リンケージに結合された一つのダイアフラムであって前記リンケージが動くにつれて前記リンケージによって励起されるダイアフラム
    を含み
    前記ダイアフラムは、
    一つのフレームと、
    少なくとも一つの蝶番と、
    前記少なくとも一つの蝶番によって前記フレームに接続された一つのパドルであって、前記パドルは一つの励起ポイントにおいて前記リンケージによって励起されて前記音響信号を発生し前記励起ポイント少なくとも二つの高次モード成分にそれぞれ対応するノード領域一つの交差領域の中に位置付けられているパドル
    を含み、
    各ノード領域は、前記少なくとも二つの高次モード成分の対応モード成分に対して実質的にゼロの変位であることを特徴とするオーディオトランスデューサー。
  19. 前記交差領域は二次モード成分と三次モード成分にそれぞれ対応するノード領域を含む、請求項18のオーディオトランスデューサー。
  20. 前記交差領域は他の高次モード成分に対応するノード領域を含む、請求項19のオーディオトランスデューサー。
JP2009530541A 2006-09-29 2007-09-24 オーディオトランスデューサーにおけるポイント励起配置 Expired - Fee Related JP4944963B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11/536,829 2006-09-29
US11/536,829 US7983432B2 (en) 2006-09-29 2006-09-29 Point excitation placement in an audio transducer
PCT/US2007/079280 WO2008042630A2 (en) 2006-09-29 2007-09-24 Point excitation placement in an audio transducer

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010505366A JP2010505366A (ja) 2010-02-18
JP2010505366A5 JP2010505366A5 (ja) 2011-12-08
JP4944963B2 true JP4944963B2 (ja) 2012-06-06

Family

ID=39171394

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009530541A Expired - Fee Related JP4944963B2 (ja) 2006-09-29 2007-09-24 オーディオトランスデューサーにおけるポイント励起配置

Country Status (8)

Country Link
US (1) US7983432B2 (ja)
EP (1) EP2070383B1 (ja)
JP (1) JP4944963B2 (ja)
CN (1) CN101523929B (ja)
HK (1) HK1136130A1 (ja)
IL (1) IL197156A0 (ja)
TW (1) TWI468030B (ja)
WO (1) WO2008042630A2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9432774B2 (en) * 2014-04-02 2016-08-30 Sonion Nederland B.V. Transducer with a bent armature
CN106954145A (zh) * 2017-03-31 2017-07-14 苏州逸巛声学科技有限公司 一种应用于受话器的振膜机构
CN107360509A (zh) * 2017-07-27 2017-11-17 苏州逸巛声学科技有限公司 一种受话器及其装配工艺
US10848875B2 (en) 2018-11-30 2020-11-24 Google Llc Reinforced actuators for distributed mode loudspeakers
US10462574B1 (en) 2018-11-30 2019-10-29 Google Llc Reinforced actuators for distributed mode loudspeakers
GB201907267D0 (en) 2019-05-23 2019-07-10 Pss Belgium Nv Loudspeaker

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB931080A (en) 1959-03-24 1963-07-10 Bolt Beranek & Newman Vibrational radiating or receiving apparatus
JPS4826533B1 (ja) * 1968-10-15 1973-08-11
JPS5765094A (en) 1980-10-07 1982-04-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd Dynamic type speaker
JPS63299500A (ja) * 1987-05-29 1988-12-06 Hitachi Ltd スピ−カ
JPH0399805U (ja) * 1990-01-30 1991-10-18
JP3109304B2 (ja) * 1992-12-15 2000-11-13 松下電器産業株式会社 コーン型スピーカ
KR19990044066A (ko) * 1995-09-02 1999-06-25 에이지마. 헨리 패널형 음향방사 소자를 구비한 라우드스피커
UA51671C2 (uk) * 1995-09-02 2002-12-16 Нью Транзд'Юсез Лімітед Акустичний пристрій
US6694038B1 (en) * 1996-09-03 2004-02-17 New Transducers Limited Acoustic device
EP2178307B1 (en) * 1998-01-16 2013-11-27 Sony Corporation Speaker apparatus and electronic apparatus having speaker apparatus enclosed therein
GB9911271D0 (en) 1999-05-15 1999-07-14 New Transducers Ltd Acoustic device
US6826285B2 (en) 2000-08-03 2004-11-30 New Transducers Limited Bending wave loudspeaker
CN1305350C (zh) 2001-06-21 2007-03-14 1...有限公司 扬声器
GB0123932D0 (en) * 2001-10-05 2001-11-28 New Transducers Ltd Loudspeakers
JP4170149B2 (ja) * 2003-05-28 2008-10-22 フォスター電機株式会社 スピーカ
GB0324051D0 (en) 2003-10-14 2003-11-19 1 Ltd Loudspeaker
WO2005053355A2 (en) 2003-10-30 2005-06-09 New Transducers Limited Carry case
JP2007318554A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Yamaha Corp 静電型スピーカ

Also Published As

Publication number Publication date
WO2008042630A2 (en) 2008-04-10
EP2070383B1 (en) 2013-07-10
IL197156A0 (en) 2009-11-18
CN101523929A (zh) 2009-09-02
WO2008042630A3 (en) 2008-05-29
EP2070383A2 (en) 2009-06-17
US7983432B2 (en) 2011-07-19
TW200829065A (en) 2008-07-01
HK1136130A1 (en) 2010-06-18
TWI468030B (zh) 2015-01-01
JP2010505366A (ja) 2010-02-18
US20080080735A1 (en) 2008-04-03
CN101523929B (zh) 2013-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4944963B2 (ja) オーディオトランスデューサーにおけるポイント励起配置
Wang et al. Micromachined piezoelectric ultrasonic transducer with ultra-wide frequency bandwidth
Magrab Vibrations of elastic systems: with applications to MEMS and NEMS
KR101229898B1 (ko) 압전 관성 트랜스듀서
JP2010505366A5 (ja)
JP2007300426A (ja) 圧電振動子およびこれを備えた圧電振動発生装置
US20070147650A1 (en) Microphone and speaker having plate spring structure and speech recognition/synthesizing device using the microphone and the speaker
KR20000075889A (ko) 음향장치
Chen et al. A hydromechanical biomimetic cochlea: Experiments and models
KR20110130427A (ko) 터치 감지 디바이스
Hao et al. Support loss in micromechanical disk resonators
Hill et al. Finite element modelling of ultrasound, with reference to transducers and AE waves
Garud et al. A novel MEMS speaker with peripheral electrostatic actuation
Steckel et al. Numerical study of bulk acoustofluidic devices driven by thin-film transducers and whole-system resonance modes
Lang et al. Piezoelectric bimorph MEMS speakers
Manzanares et al. Air-coupled MUMPs capacitive micromachined ultrasonic transducers with resonant cavities
Ikpe et al. Response variation of chladni patterns on vibrating elastic plate under electro-mechanical oscillation
Remillieux et al. Improving the air coupling of bulk piezoelectric transducers with wedges of power-law profiles: A numerical study
Charette et al. Asymmetric actuation and sensing of a beam using piezoelectric materials
Darabi et al. Analysis and experimental verification of electroacoustic wave energy harvesting in a coupled piezoelectric plate-harvester system
CN1351813A (zh) 声音装置
Lee et al. The influence of acoustic damping on the transformation efficiency of capacitive micromachined ultrasonic transducer in air
Doutres et al. On the use of a loudspeaker for measuring the viscoelastic properties of sound absorbing materials
JP2009171113A (ja) 可変振動特性音響装置
JP2021190792A (ja) スピーカ、解析装置、及び解析方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100921

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110830

A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20111024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120214

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120302

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4944963

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150309

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees