JP2010505366A - オーディオトランスデュ−サーにおけるポイント励起配置 - Google Patents

オーディオトランスデュ−サーにおけるポイント励起配置 Download PDF

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Abstract

本発明は、オーディオトランスデュ−サーのための方法と装置を提供する。オーディオトランスデュ−サーは、ダイアフラムのパドルを駆動することによって励起される。パドルの複数のノード領域が、共鳴周波数に対応し1より大きい次数を有する高次モード成分のために決定される。少なくとも二つの高次モード成分の交差領域が同定され、交差領域に励起ポイントが位置する。オーディオトランスデューサーのダイアフラムは、フレームと、少なくとも一つの蝶番と、パドルを含む。パドルは、少なくとも一つの蝶番によってフレームに繋がれ、音響信号を発生するように励起ポイントにおいて信号源によって励起される。

Description

本発明は、オーディオトランスデュ−サーにおけるダイアフラムのパドルに関する。
発明の一側面では、方法はオーディオトランスデュ−サーの励起をサポートする。オーディオトランスデュ−サーは、ダイアフラムのパドルを駆動することによって励起される。パドルの複数のノード領域が、共鳴周波数に対応し1より大きい次数を有する高次モード成分について決定される。少なくとも二つの高次モード成分の交差領域が同定される。交差領域に励起ポイントが位置し、そこでその後パドルは機械的ソースによって励起ポイントで励起される。
発明の他の側面では、高次モード成分を決定する時に、二次モード成分と三次モード成分のノード領域が決定される。追加のモード成分を決定しても良い。
発明の他の側面では、パドルの一部を強化するなどして、ノード領域の少なくとも一つを変化させる。
発明の他の側面では、オーディオトランスデューサーのダイアフラムは、フレームと、少なくとも一つの蝶番と、パドルを含む。パドルは、少なくとも一つの蝶番によってフレームに繋がれ、音響信号を発生するように励起ポイントにおいて信号源によって励起される。少なくとも二つの高次モード成分の交差領域内に励起ポイントが位置する。
発明の他の側面では、少なくとも一つの蝶番は、スロット領域によって隔てられた二つの蝶番を含む。
図1は、発明の実施形態に従って励起ポイントで励起されたオーディオトランスデュ−サーのダイアフラムを示す。 図2は、発明の実施形態に従ったオーディオトランスデュ−サーを示す。 図3Aは、発明の実施形態に従って基本モードで励起されたダイアフラムのパドル。 図3Bは、発明の実施形態に従って二次モードで励起されたダイアフラムのパドル。 図3Cは、発明の実施形態に従って三次モードで励起されたダイアフラムのパドル。 図3Dは、発明の実施形態に従って四次モードで励起されたダイアフラムのパドル。 図4は、発明の実施形態に従って各ノード領域が複数のモード成分の一つに関連した、パドルの異なるノード領域を描く。 図5は、発明の実施形態に従った測定イヤホン応答を示す。 図6は、発明の実施形態に従ったパドルのモデリングを示す。 図7は、発明の実施形態に従ったプロトタイプの測定パドル速度を示す。 図8は、発明の実施形態に従ったプロトタイプの測定パドル速度を示す。
図1は、発明の実施形態に従って励起ポイントで励起されたオーディオトランスデュ−サーのダイアフラム100を示す。ダイアフラム100は、蝶番105と107を通してフレーム103に接続されたパドル101を含む。蝶番105と107はスロット領域111によって隔てられている。パドル101はギャップ領域109によってフレーム103から隔てられている。発明の実施形態では、スロット領域111とギャップ領域109はMylar(登録商標)の薄膜によって覆われている。Mylarの膜は、パドル101の前面から背面を封止する。そうでなければ、一方側で作られた正の圧力は、パドル101の他方側上の負の圧力によって相殺され得る。また、Mylarの膜は、パドル101に追加の硬度を提供し得る。
発明の実施形態では、パドル101は、長さL=6.76mm、幅3.86mm、厚さ0.002インチのアルミニウム1100−H19から構築されている。(図1に示すように、パドル101の長さには蝶番部分105と107は含まれない。しかし、もし蝶番部分105と107を含めるのであれば、長さに0.254mmが追加されるであろう。)
機能的には、パドル101の目的は、音響信号を生成するために空気(または液体)をずらすことである。パドル101は、等方性の材質をもった連続的な構造であり、よって典型的には塊となったシステムのようには振舞わない。もし、各々が狭帯域の周波数を再生することが期待される複数のドライバーをもったイヤホンを設計しているのであれば、ドライバーの塊となった均等物に基づいてシステムを最適化出来得る。しかし、単一の広帯域ドライバーであれば、ある程度の高周波数制御を得るために塊となった(低周波数)特性は妥協しなければならない。このアプローチは、ダイナミックドライバーコンポーネントの機械的な振る舞いを理解することに相当する。
パドル101を駆動する励起ポイント113を適切に位置付けすることにより、オーディオトランスデューサーの高周波応答を向上出来る。線形なダイナミックエクスカーションについては、パドル101のずらしは数学的には、モード成分の加重和として表すことができ、ここで加重定数(モード関係ファクター)は周波数と負荷の関数であり、モードは材質とジオメトリーと境界条件の関数である。各モード成分は関連する共鳴周波数を有し、総ずらしに貢献するかもしないかも知れない(パドル表面上でのモードの積分によって決められる)。基本モードは片持ち梁化されたパドルの応答に最大の総ずらしを貢献する。従って、周波数レンジ全体を通して基本モード成分の影響を拡張することが望ましい。残念ながら、与えられた片持ち梁化されたパドルは、20kHzより下に多くのモード成分を持ち得る。ずらしは全てのモード成分の重ね合わせであるが、構造が単一のモード共鳴周波数で励起される時は、結果として得られるずらしはそのモードだけから構成される(残りのモードの加重定数が全て零)。この観察は、20kHzより下のモード共鳴周波数の各々においては、パドルずらしは単一のモード貢献からなり、従って基本共鳴周波数を除くと基本モードからの貢献は持たないことを意味する。しかし、これはモード領域(対応する共鳴周波数においてモードずらしを経験しない構造上の位置)において励起が起こらない時だけ本当である。
これから議論されるように、パドル101が励起ポイント113で励起され、全ての高次モード成分が励起ポイント113を通る関連したノード領域(ノードラインとして理想化され得る)を有する時、高次モード成分は結果として得られるパドルずらしには貢献しない。(高次モード成分は、1より大きい次数を有する。基本モード成分は1の次数を有する。)基本モード成分に帰されるずらしを結果として得られるずらしが部分的に打ち消すので、高次モード成分の貢献は典型的には望ましくない。高次モード成分の影響は、励起ポイント113の位置を注意深く選ぶことによってかなり削減できる。しかも、蝶番ノード以外のパドル上のいかなる位置かに励起を印加することは、基本モード成分を励起する。その基本モードで振動すると、パドル全体が位相を揃えて動く。
図1に示す例示的実施形態では、二つの最も低い偶数次モード(2と4)が、蝶番105と107から自由端の先端までのパドル101の中央を通るノード領域を共有する。二次と四次のモード成分は位相をずらして振動する同等の部分を有し、従って零に積分されて総ずらしには貢献しない。しかしこれらのモード成分の励起は、潜在的に二つの共鳴周波数における応答の鋭い落ちを引き起こすことが出来る。
20kHzより下の残りの奇数次(第3)モード成分は、パドルの自由端が位相をずらして振動する結果となり、基本モードと比較してより小さい総ずらしに積分される。例示的実施形態では、第三モードの第二のノードラインの位置(第一のノードラインは蝶番端にある)は蝶番から約0.66×Lの距離にあり、ここでLはパドル長である。中心線に沿ったこのポイントはモード形状によって規定されるので、励起ポイント113の位置は材質とジオメトリーと境界条件の関数である。蝶番から0.66Lの距離をもつ中心線に沿ったポイントにおいて片持ち梁化されたパドル301にポイント力を印加することは、基本モードを励起するが、20kHzより下の残りの3つのモードは励起しない。これは、パドルの自由端において(即ち、蝶番からLの距離において)ポイント力を印加したときに得られるであろう周波数よりかなり上の基本モードの影響を拡張する。従って、高次モード成分の影響が有意になる前に、より広い帯域幅に跨ってダイアフラム300が制御される。
20kHzより下の3つの残りのモードの貢献の削減を通した基本振動モードの分離。分離は、3つの望ましくないモード形状のノードラインの交差点にポイント力励起を配置することによって達成される。具体的な位置は、ジオメトリーと材質に依存するが、この技術を用いて様々な構成について決定することができる。ノードラインの位置を決定して、よって最適励起ポイントを予測するのに、コンピューターシミュレーション(有限要素分析)を使うことが出来る。
(2次元にモデル化された)パドルずらしは、
Figure 2010505366
のように表現され得て、ここでηは位置(ε,ζ)におけるパドルずらし、αは周波数と負荷の関数であるモード加重ファクター、Ψ(ε,ζ)はj次モード成分についてのモードずらしである。モードずらしは境界条件の関数であり、典型的にはモード形状と呼ばれるものを規定する。特定の位置(ε,ζ)におけるパドルずらしηは、ポイント(ε,ζ)におけるモードずらしに、実数または複素数であり得る加重ファクターを掛けたものの和である。理想的な(損失のない)材料では、f=f(j番目の共鳴周波数に対応する)において構造を励起することは、励起ポイントがノード領域上に位置していないとすれば、j次モード成分のみを励起する(即ち、η=αΨ)。(ノードラインと呼ばれ得るノード領域は、対応するモード成分について本質的に零ずらしを有する領域を同定する。)
現実の材料では、励起ポイントがモード成分の(例えば図4に示されるような)ノード領域内に位置していないとすれば、内部損失(構造減衰)がモード減衰を導入して、モード成分ΨとΨの和(η=αΨ+αΨ)である応答に結果としてなる。もしモード成分についてのずらしがパドル101に渡って零に積分されるなら、モード成分はパドル応答には貢献しない(液体または空気のずらしがない)。
例示的実施形態によって、励起ポイント113は、蝶番105と107から約4.43mm(即ち、0.66L)に位置する。理論的計算とシミュレーション結果は励起ポイント113のおよその位置を提供するが、プロトタイプからの実験結果は、プロトタイプが理想的モデルからはずれている結果として位置は調節されることを示唆し得る。例えば、理論的結果はパドルのモデリングに依存する。
図2は、発明の実施形態に従ったオーディオトランスデュ−サー200を示す。(図1に示されたダイアフラム100に対応する)ダイアフラム201は駆動ピン取り付けポイント205において駆動ピン203によって駆動(励起)される。その一方、駆動ピン203は、電子回路(図示せず)からの(典型的にはオーディオ周波数レンジの)電気信号によって励起される(磁石209とコイル211からなる)電機子構造と共同してリード207によって駆動される。実施形態では、駆動ピン取り付けポイント205は、(図1に示された励起ポイント113に対応する)パドルの表面上の単一のポイントとしてモデル化される。
図3A−3Dは、(図1に示されたギャップ領域109をもつダイアフラム100のパドル101に対応する)ギャップ領域309をもつダイアフラム300のためのパドル301のずらし分析を示す。前に議論したように、例示的実施形態によってパドル301は長さL=6.76mmと幅3.86mmを有する。シミュレーション351、353、355、357において、ずらしは有限要素分析(FEA)から決められる。FEAによって、パドル301のコンピューターモデルは、メッシュと呼ばれるグリッドとして配列された(しばしばノードと呼ばれる)選択されたポイントでもって構築される。シミュレーションにおいて、パドル301はチタニウムグレード1の材質でもってモデル化されるが、代替的なシミュレーションはアルミニウム1100−H19の材質を利用しても良い。
発明の実施形態によって、パドル301は、パドル301の長さに沿って位置する2つの肋材でもってモデル化される。肋材は典型的にはパドル301の共鳴周波数を上げる。高次モード成分の効果が削減されるので、共鳴周波数を上げることは典型的には望ましい。しかしながら、肋材を追加することはパドル301の硬度も増加し、従ってパドル301の音響応答を低減する傾向がある。図3A−3Dに示すモード構造は励起ポイントには依存しないことに注意されたい。
図3Aは、発明の実施形態に従ってパドル301が(EQ.1でj=1に対応する)基本モードで励起されるシミュレーション351を示す。対応する共鳴周波数(f)はおよそ786Hzに等しい。図3Aに示されるように、パドルのずらし量は異なる影でもって示され、より暗い領域ほどずらしが少ない。(黒い領域内では、ずらしはおよそ零である。よって、黒い領域がノード領域である。)これに対応して、ノード領域391(基本モード成分)はおよそ零のずらしに対応する。
図3Bは、発明の実施形態に従ってパドル301が(EQ.1でj=2に対応する)二次モードで励起されるシミュレーション353を示す。対応する共鳴周波数(f)はおよそ3690Hzに等しい。ノード領域393(二次モード成分)はおよそ零のずらしを持つ。
図3Cは、発明の実施形態に従ってパドル301が(j=3に対応する)三次モードで励起されるシミュレーション355を示す。対応する共鳴周波数(f)はおよそ11400Hzに等しい。ノード領域395(三次モード成分)はおよそ零のずらしを持つ。
図3Dは、発明の実施形態に従ってパドル301が(j=4に対応する)四次モードで励起されるシミュレーション357を示す。対応する共鳴周波数(f)はおよそ16600Hzに等しい。ノード領域397(四次モード成分)はおよそ零のずらしを持つ。
図3A−3Dは、最初の4つのモード成分についてのシミュレーションを示すが、4よりも次数の大きな(即ちj>4)モード成分は有限要素分析を使って決めても良い。しかしながら、典型的なオーディオ応用は、人間の耳の限界のために典型的には20KHzより少ない周波数だけを考慮する。
図4は、発明の実施形態に従って各ノード領域が複数のモード成分の一つに関連した、パドル101の異なるノード領域を描く。図4は異なるノード領域だけを描いていることに注意されたい。図3A−Dは例示的実施形態についてのシミュレーションされたノード領域を示す。ノード領域401、403、405、407はそれぞれノード領域391、393、395、397に対応する。1よりも大きな次数を有するモード成分は高次モード成分と名づけられる。
偶数次モード成分は、パドル101の中心線451について対称なノード領域を有する。励起ポイント113は典型的には中心線451上に位置しているので、偶数次モード成分は励起されない。(ただし、これから議論されるように発明の実施形態は、励起ポイント113が領域453内で中心線451について非対称に位置することを可能とする。)少量の非対称負荷は偶数次モード成分を励起するが、正と負のずらしのほぼ等しい貢献は、パドル101の全体的ずらし応答に対して無視できるのに十分小さな総ずらしに結果としてなる。
交差領域453は、高次モード領域の交差点によって決められる。図4に示されるように、交差領域453はノード領域403、405、407の交差に対応する。もし励起ポイント113が交差領域453内に位置していれば、高次モード成分に帰されるずらしは削減され、パドル101のずらし分析において無視されても良い。従って、パドル101の励起は、(図3Aに示されるような)基本励起によって本質的に決められる。例示的実施形態では、励起ポイント113は、中心線451に沿って蝶番105と107から0.66L(ここでLはパドル101の長さ)におよそ位置している。
パドル101は上述したように有限要素分析を使って分析しても良いが、他のアプローチを使って励起ポイント113の位置を決めても良い。例えば、パドル101の音響的反動負荷を無視して、これから議論されるように図6にモデル化されるような分析を使ってパドルずらしを近似化しても良い。また、交差領域を決めるために異なるモード成分についてパドル101のずらしを測定しても良い。励起ポイント113の配置を決めるのにずらしを測定することは経験的であり、典型的には時間を要する。しかも、パドル101が変化させられた(例えば、パドル形状を変更したり肋材を追加したりした)時に測定を繰り返さなければならない。
図5は、発明の実施形態に従った測定イヤホン応答500を示す。周波数応答501は、励起ポイントがおよそパドル301の端(即ち、x=0.90L)に位置するときのパドル301の応答を示す一方、周波数応答503は、励起ポイントがおよそx=0.66Lに位置するときの応答を示す。測定イヤホン応答500は、励起ポイントが交差領域453内に位置するときに周波数応答が拡張されることを示唆する。特に、上記議論に従って三次モード成分からの貢献が実質的に削減される。
図6は、発明の実施形態に従ったパドル601のモデリングを示す。発明の実施形態によって、例えば三次モード成分のような高次モード成分を削減する励起ポイントの位置を決めるためにパドル601が分析されても良い。パドル601は、長さL,一定の幅b、一定の厚さhを有する片持ち梁化されたビームとしてモデル化されている。片持ち梁化されたビームとしてモデル化されたパドル601は、
Figure 2010505366
で与えられるモード形状を有する。
片持ち梁化されたビームの自然周波数を決める特性方程式は、
Figure 2010505366
で求められる。
モード加重ファクターは、
Figure 2010505366
から決められ、ここでq(x)はxの関数としての力、Eは材料のヤング率、Iは面積モーメント、ρは材料密度、Aは断面積である。αはωの関数であるが、位置xの関数ではないので定数である。片持ち梁化されたビームは幅bと厚さhの一定の長方形断面を有するので、面積モーメントIは、
Figure 2010505366
で与えられる。
従って、モード共鳴周波数ωは、
Figure 2010505366
で与えられる。
高次モード成分を削減する励起ポイントを位置付けするために、j次モード成分の貢献を除去するためにαが本質的に零であるようにxを変動することができ、ここでq(x)は片持ち梁化されたビームに沿った単一のポイントx’において印加された力である。もし励起ポイントがパドルの中心線に位置していれば、偶数次モード成分のずらし貢献は本質的に零である。そのような場合には、三次モード成分が、高次モード成分の最大の効果を持つ。従って、α(三次モード成分のモード加重ファクター)を削減するためにパドルの長さに沿って励起ポイントの位置を変動する。
図7は、発明の実施形態に従って7400Hzで測定された第一のパドルプロトタイプ(図示せず)のパドル速度プロット701を示す。(パドル速度は、パドルに沿った位置の関数としてmm/secで測定される。)x軸は多数の測定ポイントのみを示す。実際の距離Iに変換するには、スキャン解像度(メートル当りのポイント数)を得る必要があろう。第一のパドルプロトタイプによって、励起ポイントはパドルの端の近く(x=0.90L)に位置し、ここで蝶番はx軸上のポイント112に位置している。基本(一次)モード成分からのより少ない貢献と共に三次モード成分からの貢献が観察される。三次モード成分からの貢献は、励起周波数がおよそ11400Hzに等しい第三共鳴周波数fに等しくなるまで、励起周波数と共に増加する。
図8は、発明の実施形態に従って7400Hzで測定された第二のパドルプロトタイプ(図示せず)のパドル速度プロット801を示す。励起ポイントはダイアフラムの蝶番部分からおよそ0.66Lに位置している。パドル速度プロット701と比較すると、三次モード成分からのずらし貢献は無視できるものである一方、パドルの動きは基本モード形状によって支配されている。図7と8に示した実験結果は、上述したように、パドル端から離れた励起の配置が高次モード成分からの貢献を実質的に削減し、従って音響デバイスの周波数応答を向上することを示唆する。
発明を実行するのに現在好ましいモードを含んだ特定の例について発明が記載されたが、添付された請求項に提示されるような発明の精神と範囲内に入る上述したシステムおよび技術の数多くの変形や変更があるということを当業者は理解するであろう。

Claims (20)

  1. オーディオトランスデデューサーを励起するための方法であって、
    (a) パドルの複数のノード領域であって、各ノード領域は複数の高次モード成分の一つに関連し、高次モード成分は1より大きい次数を有するものを決定し、
    (b) 少なくとも二つの高次モード成分の交差領域を同定し、
    (c) 交差領域内に励起ポイントを位置付けし、
    (d) 信号源によって励起ポイントにおけるパドルを励起して音響信号を発生する
    ことからなる方法。
  2. (a)は、(a)(i)二次モード成分と三次モード成分を決定することからなり、
    少なくとも二つの高次モード成分は二次モード成分と三次モード成分からなる
    請求項1の方法。
  3. 少なくとも二つの高次モード成分は更に他のモード成分からなる
    請求項2の方法。
  4. (e) 複数のノード領域の少なくとも一つを変化させる
    ことから更になる請求項1の方法。
  5. (e)は、(e)(i)パドルの一部を強化する
    ことからなる請求項4の方法。
  6. (a)は、(a)(i)パドルを有限要素分析によって分析する
    ことからなる請求項1の方法。
  7. (a)は、(a)(i)パドルを片持ち梁としてモデリングする
    ことからなる請求項1の方法。
  8. (a) は、
    (a)(i)パドルを励起周波数で励起し、
    (a)(ii)パドルの速度プロットを求め、
    (a)(iii)(a)(i)から(a)(ii)を異なる周波数で繰り返す
    ことからなる請求項1の方法。
  9. オーディオトランスデューサー内で音響信号を発生するように励起されたダイアフラムであって、
    フレームと、
    少なくとも一つの蝶番と、
    少なくとも一つの蝶番によってフレームに繋がれたパドルであって、パドルは音響信号を発生するように励起ポイントにおいて信号源によって励起されており、励起ポイントは少なくとも二つの高次モード成分の交差領域内に位置しているものと、
    からなるダイアフラム。
  10. 少なくとも一つの蝶番はスロット領域によって隔てられた二つの蝶番からなる、請求項9のダイアフラム。
  11. パドルは強化された部分を含む、請求項9のダイアフラム。
  12. 強化された部分は肋材構造からなる、請求項11のダイアフラム。
  13. 交差領域は二次モード成分と三次モード成分を含む、請求項9のダイアフラム。
  14. 交差領域は他の高次モード成分を含む、請求項13のダイアフラム。
  15. 励起ポイントは少なくとも一つの蝶番から約0.66Lにパドルの中心線に沿って位置し、Lはパドルの長さである、請求項9のダイアフラム。
  16. パドルをフレームから隔てるギャップ領域から更になる、請求項9のダイアフラム。
  17. ギャップ領域は材料のシートによって覆われている、請求項16のダイアフラム。
  18. 音響信号を提供するオーディオトランスデューサーであって、
    電気信号によって駆動された励起部と、
    励起部によって励起されて動きを起こすリンケージと、
    励起ポイントでリンケージに結合され、リンケージが動くにつれてリンケージによって励起されるダイアフラムであって、
    フレームと、
    少なくとも一つの蝶番と、
    少なくとも一つの蝶番によってフレームに繋がれたパドルであって、パドルは音響信号を発生するように励起ポイントにおいてリンケージによって励起されており、励起ポイントは少なくとも二つの高次モード成分の交差領域内に位置しているものと、を含んだダイアフラムと、
    からなるオーディオトランスデュ−サー。
  19. 交差領域は二次モード成分と三次モード成分を含む、請求項18のオーディオトランスデュ−サー。
  20. 交差領域は他の高次モード成分を含む、請求項19のオーディオトランスデュ−サー。
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