JP4943221B2 - 放射線撮像装置及び断層像生成方法 - Google Patents

放射線撮像装置及び断層像生成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4943221B2
JP4943221B2 JP2007122252A JP2007122252A JP4943221B2 JP 4943221 B2 JP4943221 B2 JP 4943221B2 JP 2007122252 A JP2007122252 A JP 2007122252A JP 2007122252 A JP2007122252 A JP 2007122252A JP 4943221 B2 JP4943221 B2 JP 4943221B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image data
radiation
image
subject
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007122252A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008272347A (ja
Inventor
一志 恩田
元英 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Roentgen Industries Co Ltd
Original Assignee
Asahi Roentgen Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Roentgen Industries Co Ltd filed Critical Asahi Roentgen Industries Co Ltd
Priority to JP2007122252A priority Critical patent/JP4943221B2/ja
Publication of JP2008272347A publication Critical patent/JP2008272347A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4943221B2 publication Critical patent/JP4943221B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

本発明は、被写体に対する断層画像を生成する放射線撮像装置及び断層像生成方法に関するものである。
歯科矯正の診断や頭蓋の発達の研究などにおいて、特許文献1等のX線CT装置は、コーンビームX線を用いて、旋回アームの両端に対向配置されたX線発生器とX線検出器とが被写体の周囲を所定角度(例えば360度)旋回して、被写体に対するCT画像を取得する。
また、特許文献2等に示すように、歯科矯正の診断等では、頭部規格X線撮影法(セファロ撮影法)により撮影する。セファロ撮影法は、次のように撮影する。
図7に示すように、側面(LA)像の場合、被写体Oの左右の外耳孔部に挿入されるイヤーロッドの中心線上を(図7(a))、また正面(PA)像の場合、イヤーロッドの中心線と直交する左右イヤーロッドと同一高さの二等分線上を(図7(b))、X線の主線が入射するようにする。そして、X線管焦点30bと被写体O(イヤーロッド)との間の距離α(例えば1500mm)と、被写体O(イヤーロッド)とX線検出器との間の距離β(例えば150mm)とは、拡大率((α+β)/α)が1.1倍となるように撮影する。
得られた投影画像を基に、所定の計測用の各種点を標示して、各種点同士を結ぶ直線を引いて、相互の関係を調べたり、各種点同士の距離を計測したりして、術前、術後の顎や顔面頭蓋の特徴を把握し診断に活用することがある。
また、CT画像に基づいて、任意の投影方向に対応する計測用の頭部X線規格画像となる二次元レイサムイメージ(セファロ画像)を取得する場合がある。レイサムイメージング方法は、特許文献3等に示すように、被写体に対してX線管と検出器とを回転させて、異なる位置で被写体をスキャンして、CT画像を取得する。その後、任意の投影方向に被写体を貫く投影線上のボリュームデータを加算し、この和に基づき画素値(積分値)を算出する。そして、画素値(積分値)に対応する輝度値で、二次元レイサムイメージを生成する。
また、特許文献1のX線CT装置は、CT画像のCT画像データに基づいて、通常歯科矯正領域で利用されているセファロX線装置での撮影時である拡大率を1.1倍に補正演算して擬似セファロ画像を表示する。
しかし、X線CT装置を用いて撮影された従来の二次元レイサムイメージ(擬似セファロ画像)は、図6に示す通り、全体的にコントラストが不明瞭なので、軟組織(筋肉や皮膚部分)の輪郭や硬組織(骨部分)の計測ポイント等を判別することが難しい。そのため、上記した計測処理作業は、歯科矯正の熟練者にとっても、非常に困難である。
特開2006−34670号公報 特開2004−105604号公報 特開平10−137235号公報
そこで、本発明が解決しようとする課題は、前記した事情に鑑みて、軟組織の輪郭や硬組織のコントラストを明瞭にして計測ポイント等を容易に判別できる放射線撮像装置及び断層像生成方法を提供することである。
上記の課題を解決するため、本発明は、被写体に対して放射線を照射する放射線照射手段と、被写体を透過した放射線を検出する放射線検出手段と、放射線検出手段で取得した投影画像の投影データを再構成処理し、被写体に対する断層画像の画像データを生成する再構成処理手段とを備えた放射線撮像装置において、
選定した硬組織及び軟組織を判別する閾値と空気を判別する基準値とを記憶するための記憶手段と、画像データと閾値及び基準値とを比較する比較手段と、硬組織として判定した画像データをそのままにし、軟組織として判定した画像データを基準値に置換し、空気として判定した画像データを所定値に置換する後加工処理手段とを備えた。
好ましくは、後加工処理手段は、画像データに基づいてボリュームデータを得て、任意の視線方向におけるボリュームデータを加算し、その和により画素値を得る。
更に好ましくは、後加工処理手段は、画像データについて、放射線焦点を所定の基準線上にし、所定の拡大率で拡大する。
ここで、X線管焦点と被写体との間の距離αとし、被写体とX線検出器との間の距離βとすると、拡大率は(α+β)/αである。
更に好ましくは、放射線撮像装置は、X線CT装置である。
また、本発明は、被写体に対して放射線を照射し、被写体を透過した放射線を検出し、この検出結果により取得した投影画像の投影データを再構成処理し、被写体に対する断層画像の画像データを生成する断層像生成方法において、
硬組織及び軟組織を判別する閾値と空気を判別する基準値とを選定するステップと、画像データと閾値及び基準値とを比較するステップと、硬組織として判定した画像データをそのままにし、軟組織として判定した画像データを基準値に置換し、空気として判定した画像データを所定値に置換するステップとを含む。
好ましくは、画像データに基づいてボリュームデータを得て、任意の視線方向におけるボリュームデータを加算し、その和により画素値を得るステップを含む。
更に好ましくは、画像データについて、放射線焦点を所定の基準線上にし、所定の拡大率で拡大するステップを含む。
更に好ましくは、放射線は、X線ビームである。
上記の通り、本発明に係る放射線撮像装置及び断層像生成方法は、硬組織及び軟組織を判別する閾値と空気を判別する基準値とを選定して、画像データと閾値及び基準値とを比較し、硬組織として判定した画像データをそのままにし、軟組織として判定した画像データを基準値に置換し、空気として判定した画像データを所定値に置換する。
これにより、表示される断層像は、骨部分のコントラストが明瞭になると共に、皮膚部分(筋肉部分)の輪郭が鮮明に表れる。よって、歯科矯正の診断等の際に、計測ポイント等を容易且つ迅速に判別できる。図5に示す通り、本発明によって表示されるレイサムイメージ(擬似セファロ画像)は、従来の二次元レイサムイメージ(図6)に比して、軟組織の輪郭や硬組織のコントラストが非常に明瞭となる。
以下、添付図面に基づき、本発明に係る放射線撮像装置及び断層像生成方法について詳細に説明する。
本実施形態において、放射線撮像装置はX線CT装置である。先ず、X線CT装置の基本構造について説明する。図1は、X線CT装置の外観を示し、(a)は正面図、(b)は(a)のI−I線断面図である。図2は、X線CT装置の構成を説明するための図であり、(a)は基本構成図、(b)は被写体との位置関係を示す正面図、(c)は被写体との位置関係を示す側面図である。
X線CT装置1は、主フレーム2、旋回アーム3、X線発生器30、X線検出器31、被写体保持手段4などを備えている。主フレーム2は、垂直方向に延設された一対の縦フレーム20,20と、水平方向に延設された横フレーム21とを備えている。旋回アーム3は、横フレーム21に設けられている。旋回アーム3は、X線発生器30とX線検出器31とを対向して配設している。
図2に示すように、撮影に際しては、被写体Oの撮影対象部位(関心領域)の中心部を旋回アーム3のアーム旋回軸3’の中心3a(垂直方向の回転中心線)と一致させるように位置決めする。更に、撮影高さ方向を調整した後、旋回アーム3を水平方向に旋回させて撮影する。
X線発生器30は、内蔵されたX線管からX線ビーム(例えばコーンビームX線)を発射する。X線検出器31は、撮像素子を備えている。X線検出器31は、X線発生器30から被写体Oへ発射されたX線ビーム30aにより、被写体Oを透過したX線は、X線検出器31で全周方向からの投影データ(A)として取得される。X線検出器31は、投影データ(A)を光に変換する。その後、投影データ(A)は、再構成処理によりCT画像データ(B)として変換され出力される。
得られたCT画像データ(B)の拡大率は、X線管焦点30bと被写体Oとの間の距離α、被写体OとX線検出器31との間の距離βとすると、(α+β)/αとなる。一般に、X線CT装置のコンパクト化等のために、距離αは1500mmより遥かに小さく、距離βは150mmよりかなり大きいので、通常歯科矯正領域で利用されている拡大率1.1倍のセファロ画像と比べてかなり大きな拡大率のCT画像データ(B)が得られることになる。
一方、旋回アーム3は、アーム旋回軸3’の回転中心線3aに対して直交する水平に回転するように構成されている。旋回アーム3は、アーム旋回軸3’を介して主フレーム2内に、回転制御モータ34とXYテーブル32とを備えている。XYテーブル32は、旋回アーム3の回転中心線3aをXY方向に位置調整する。回転制御モータ34は、撮影時等において、旋回アーム3を被写体Oの周りに等速度又は変速で旋回する。
被写体保持手段4は、被写体O(患者)を座位で保持する椅子40と、着座した被写体Oの頭部に対して、その高さ方向を調整して固定する頭部固定手段42とを備えている(図1)。被写体位置移動手段41は、被写体保持手段4を上下に移動して、撮影に適切な位置に被写体Oを配置する。
ところで、頭部固定手段42は、レイサムイメージのための各種演算処理を行う上で、例えば、上下左右方向の計測ポイントとして基準となるマーカーを配置することが便利である。このマーカーとして、本実施形態においては、被写体Oの両外耳孔に挿入される一対のイヤーロット43,43(図1、図3、図5参照)を備えている。この一対のイヤーロット43,43を結ぶ中心線上で正中線に対して左右対称の位置に、計測ポイントとなるマーカーが装着されることになる。そして、被写体Oは、両外耳孔にイヤーロット43,43を装着した状態で、全周方向からX線撮影され全周方向の投影データ(A)として後述する演算処理部5(記憶部51)内に記憶保存される。
被写体Oを透過し、全周方向から取得された投影データ(A)は、X線検出器31から演算処理部5へ送られる。演算処理部5は、画像解析、再構成処理用の再構成処理手段55、後述する後加工処理用の後加工処理手段56、などのための高速演算プロセッサを有する。さらに、演算処理部5は、記憶部51、入力部52、比較演算部54等で構成されている。
演算処理部5は、投影データ(A)からCT画像データ(B)を生成する再構成処理や、後述で詳しく説明するが、第一加工画像データ(C)、第二加工画像データ(E)、ボリュームデータ(F)、加工ボリュームデータ(J)、画素値(積分値)(G)を生成する後加工処理を行う。これによって取得された二次元レイサムイメージによる擬似セファロ画像は、演算処理部5の記憶部51に記憶保存される。保存された二次元レイサムイメージによる擬似セファロ画像は、演算処理部5に接続された表示部6に表示される。
操作者は、X線CT装置1に被写体Oを着座させ、頭部固定手段42によって、被写体Oの頭部を位置固定する。そして、被写体位置移動手段41及びXYテーブル32で、被写体Oの撮影対象部位(関心領域)の中心部を旋回アーム3の回転中心線3aに一致させる。更に、昇降制御モータ33で、被写体Oの撮影高さ方向の位置を調整する。
撮影に際して、旋回アーム3を回転中心線3aの周りに360度回転させて、X線発生器30及びX線検出器31を旋回し、被写体Oに対する全周方向における投影画像から投影データ(A)を収集する(図3のステップS1)。再構成処理手段55は、投影データ(A)に基づいて再構成処理を行う(図3のステップS2)。再構成処理によって、CT画像(断層画像)としてのCT画像データ(B)を算出する(図3のステップS3)。算出されたCT画像データ(B)は、記憶部51に記憶される。
本実施形態では、CT画像データ(B)は、所謂CT値に近似するものである。CT画像データ(B)は、表示部6にサンプリングするグレースケールの輝度値(H)に対応させるものである。輝度値(H)はプラス値なので、CT画像データ(B)に所定値を加えて、全てプラス値となる第一加工画像データ(C)を算出する(図3のステップS4)。本実施形態では、測定されたCT画像データ(B)の範囲は、−K1〜+K2の範囲である(ここで、K1,K2は絶対値)。そして、後加工処理手段56は、CT画像データ(B)に+K1を加えて、第一加工画像データ(C)を±0〜K1+K2として生成する。なお、階調、画像処理方法等によって、例えば、K1は1000や1024、K2は3000〜4000や3071等となる。
そして、入力部52で、硬組織を判別するための閾値(D1)、軟組織を判別するための閾値(D2)、空気を判別するための基準値(D3)、を選定(図3のステップS5)する。この閾値(D1,D2)・基準値(D3)は、グループ別に予め複数設定された中から何れかを選択するか、或いは単独に選定された閾値(D1,D2)・基準値(D3)各々の設定値の一部を選定し直したりする。こうして選定された閾値(D1,D2)・基準値(D3)は、記憶部51に記憶される。
一般にCT値(単位HU)は、空気が−1000HU、水が±0HU、硬い骨が+1000HU、歯科領域における金属捕綴物あるいは体内に埋め込まれる親和性の良い金属物の影響等でその部分が+3000〜+4000程度であることが知られている。
ところで、本実施形態において、CT画像データ(B)は、−1000(−K1)が空気、−1000(−K1)〜±0(±0は含まず)が脂肪組織等の軟組織、±0が水、±0〜+4000(+K2)(±0は含まず)が筋肉等の軟組織や骨等の硬組織である。
よって、CT画像データ(B)に+1000(+K1)を加えることによって、第一加工画像データ(C)は、±0が空気、±0〜+1000(+K1)(±0は含まず)が脂肪組織等の軟組織、+1000(+K1)が水、+1000〜+5000(K1+K2)が筋肉等の軟組織や骨等の硬組織となる。
本実施形態では、硬組織の閾値(D1)を+350、軟組織の閾値(D2)を+349とする。そして、閾値(D1)以上(+350以上)を硬組織とし、±0を除く閾値(D2)以下(+349以下)を軟組織とする。また、空気の基準値(D3)を±0とする。なお、上記の閾値(D1,D2)は+300〜+400であれば、同様の効果を得る。
そして、比較演算部54は、第一加工画像データ(C)と、閾値(D1,D2)・基準値(D3)とを比較する(図3のステップS6)。
後加工処理手段56は、硬組織として判定した第一加工画像データ(C)が+350(D1)以上の値をそのままにし、軟組織として判定した第一加工画像データ(C)が±0を除く+349(D2)以下の値を±0(D3)に置換し、空気として判定した第一加工画像データ(C)の値を所定値(例えば+100)に置換する(図3のステップS7)。
第一加工画像データ(C)を上記のように置換して(図3のステップS7)、第二加工画像データ(E)が生成される(図3のステップS8)。なお、軟組織として判定した第一加工画像データ(C)に置換される値は、空気として判定する基準値(D3)である。
従って、例えば、取得したCT画像データ(B)が、(−1024,−524,±0,+2012,+3071)の場合には、記憶部51は、画像データ(B)に+1024を加えた、第一加工画像データ(C)の(±0,+500,+1024,+3036,+4095)が記憶される。更に、比較演算部54が、第一加工画像データ(C)と、閾値(D1,D2)・基準値(D3)とを比較・置換して、第一加工画像データ(C)を、第二加工画像データ(E)である(±0,±0,+1024,+3036,+4095)とする。
さらに、後加工処理手段56は、第二加工画像データ(E)を用いてデータを補間してボリュームデータ(F)を生成する(図3のステップS9)。
操作者は、入力部52で、任意の投影方向θを指定する(図3のステップS10)。ところで、頭部の撮影対象部位(関心領域)としての二次元レイサムイメージ(擬似セファロ画像)を取得する場合、投影方向θは、計測ポイントとなるマーカーが装着されている一対のイヤーロッドの中心線上を結ぶ水平面上で円周方向のX線の主線が入射するようになっている。即ち、投影方向θは、側面(LA)方向が対象の場合、被写体Oの両外耳孔のイヤーロッド43,43を結ぶセファロ基準線SFの方向となり(図2(c))、正面(PA)方向からの二次元レイサムイメージ(擬似セファロ画像)が必要な場合、水平方向に90度変位した方向になる(図2(b))。
さらに、後加工処理手段56は、ボリュームデータ(F)を焦点拡大率変更処理する(図3のステップS11)。本実施形態では、図2に示す通り、X線管焦点30bが被写体Oに装着されたイヤーロッド43,43を結ぶ水平線(セファロ基準線SF)より下方に位置し、さらに、上記したように、拡大率(α+β)/αは1.1倍より大きい(図2)。そこで、擬似セファロ画像を生成するために、後加工処理手段56は、ボリュームデータ(F)に基づいて、X線管焦点30bをセファロ基準線SF上にして拡大率1.1倍となるように焦点拡大率変更処理をし、加工ボリュームデータ(J)を生成する(図3のステップS12)。即ち、ボリュームデータ(F)に基づく画像を頭部規格撮影の撮影条件である拡大率1.1倍になるように、左右のイヤーロッド位置を基準点として拡大する。
図4に示すように、比較演算部54は、投影方向θに対応するレイサムイメージ平面Rを用意する。レイサムイメージ平面Rは、投影方向θに垂直な投影平面である。
そして、比較演算部54は、投影方向θの投影線の上にある加工ボリュームデータ(J)を加算し、得られた和を二次元レイサムイメージ(レイサムイメージ平面R)の画素値(積分値)(G)として算出する(図3のステップS13)。そして、上記の加算をレイサムイメージ平面Rの全ての画素について繰り返し、全画素値(G)を格納する(図3のステップS14)。
そして、演算処理部5は、全ての画素に対する画素値(G)を所定関数で変換することによって、画素値(G)に対応する輝度値(H)を演算する(図3のステップS15)。一般に、二次元レイサムイメージ、即ち二次元レイサムイメージ(擬似セファロ画像)は、グレースケール画像で表示されるので、全ての画素に対する画素値(G)は、グレースケール画像の輝度値(H)に対応する。その後、図5に示すように、全ての画素に対する輝度値(H)をサンプリングし、二次元レイサムイメージ(擬似セファロ画像)を表示部6にレイサム画像として表示する(図3のステップS16)。
なお、本実施形態では、拡大率を1.1倍とするための焦点拡大率変更処理は、CT画像データを生成した後に後加工処理として行ったが、CT画像データ生成前に行ってもよく、また例えば二次元レイサムイメージとしてのデータを保存した後に、拡大率を1.1倍とするための同様の焦点拡大率変更処理をして二次元レイサムイメージ(擬似セファロ画像)を表示部6に表示することもできる。
また、本実施形態では、第一加工画像データ(C)と閾値(D1,D2)・基準値(D3)とを比較して置換しているが、直接CT画像データ(B)と閾値(D1,D2)等とを比較して置換してもよい。また、本実施形態では、X線CT装置を用いているが、放射線撮像装置で生成される任意のグレースケール画像データでも適用することができ、例えばX線断層撮影装置、MRI、PET等でもよい。
上記の通り、軟組織の画像データ(B)が空気の基準値(D3)に置換されるので、軟組織と硬組織とにおいて、軟組織の画像データ(B)をいわば除外して(組織とせず空気として扱う)、硬組織の画像データ(B)のみを加算して、サンプリングすることになるので、骨部分のコントラストの不明瞭(所謂ボケ)が解消され、非常に明瞭になる。
また、空気として判定した画像データ(B)が所定値に置換される。空気の画像データ(B)を所定値に置換することにより、空気部分が、所定のグレースケール画像で塗り潰されて表示される。そして、空気は被写体Oの顔面(皮膚部分)の輪郭を表すことになるので、所定グレースケールで塗り潰すことにより、軟組織(顔面)の輪郭を鮮明に表示できる。
本発明によって表示される二次元レイサムイメージ(擬似セファロ画像)(図5)は、従来例によって表示される二次元レイサムイメージ(擬似セファロ画像)(図6)と比較して、骨部分(硬組織)のコントラストが明瞭になると共に、皮膚部分(軟組織)の輪郭が鮮明に表れるので、歯科矯正の診断等の際に、計測ポイント等を容易且つ迅速に判別できる。また、拡大率を変更しての表示を可能としているので、従来から歯科矯正の診断等で利用されている手法(拡大率1.1倍で撮影したセファロ画像を用いた手法)を利用することができる。
X線CT装置の外観を示し、(a)は正面図、(b)は(a)のI−I線断面図である。 X線CT装置を示す基本構成図である。 レイサムイメージング方法の手順を示すフロー図である。 二次元レイサムイメージの原理を説明するための図である。 本発明によって表示される二次元レイサムイメージを示す写真図である。 従来例によって表示される二次元レイサムイメージを示す写真図である。 セファロ画像を撮影する際における被写体の位置関係を説明する図である。
符号の説明
1 X線CT装置
30 X線発生器
30b X線管焦点
31 X線検出器
51 記憶部
55 再構成処理手段
56 後処理加工手段
O 被写体
B CT画像データ
D1 硬組織の閾値
D2 軟組織の閾値
D3 空気の基準値
SF セファロ基準線
θ 投影方向
F ボリュームデータ
G 画素値

Claims (8)

  1. 被写体に対して放射線を照射する放射線照射手段と、前記被写体を透過した放射線を検出する放射線検出手段と、前記放射線検出手段で取得した投影画像の投影データを再構成処理し、前記被写体に対する断層画像の画像データを生成する再構成処理手段とを備えた放射線撮像装置において、
    選定した硬組織及び軟組織を判別する閾値と空気を判別する基準値とを記憶するための記憶手段と、前記画像データと前記閾値及び前記基準値とを比較する比較手段と、硬組織として判定した前記画像データをそのままにし、軟組織として判定した前記画像データを前記基準値に置換し、空気として判定した前記画像データを所定値に置換する後加工処理手段とを備えたことを特徴とする放射線撮像装置。
  2. 前記後加工処理手段は、前記画像データに基づいてボリュームデータを得て、任意の視線方向における前記ボリュームデータを加算し、その和により画素値を得ることを特徴とする請求項1に記載の放射線撮像装置。
  3. 前記後加工処理手段は、前記画像データについて、放射線焦点を所定の基準線上にし、所定の拡大率で拡大することを特徴とする請求項1又は2に記載の放射線撮像装置。
  4. 前記放射線撮像装置は、X線CT装置であることを特徴とする請求項1〜3に記載の放射線撮像装置。
  5. 被写体に対して放射線を照射し、前記被写体を透過した放射線を検出し、この検出結果により取得した投影画像の投影データを再構成処理し、前記被写体に対する断層画像の画像データを生成する断層像生成方法において、
    硬組織及び軟組織を判別する閾値と空気を判別する基準値とを選定するステップと、前記画像データと前記閾値及び前記基準値とを比較するステップと、硬組織として判定した前記画像データをそのままにし、軟組織として判定した前記画像データを前記基準値に置換し、空気として判定した前記画像データを所定値に置換するステップとを含むことを特徴とする断層像生成方法。
  6. 前記画像データに基づいてボリュームデータを得て、任意の視線方向における前記ボリュームデータを加算し、その和により画素値を得るステップを含むことを特徴とする請求項5に記載の断層像生成方法。
  7. 前記画像データについて、放射線焦点を所定の基準線上にし、所定の拡大率で拡大するステップを含むことを特徴とする請求項5又は6に記載の断層像生成方法。
  8. 前記放射線は、X線ビームであることを特徴とする請求項5〜7に記載の断層像生成方法。
JP2007122252A 2007-05-07 2007-05-07 放射線撮像装置及び断層像生成方法 Expired - Fee Related JP4943221B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007122252A JP4943221B2 (ja) 2007-05-07 2007-05-07 放射線撮像装置及び断層像生成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007122252A JP4943221B2 (ja) 2007-05-07 2007-05-07 放射線撮像装置及び断層像生成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008272347A JP2008272347A (ja) 2008-11-13
JP4943221B2 true JP4943221B2 (ja) 2012-05-30

Family

ID=40051077

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007122252A Expired - Fee Related JP4943221B2 (ja) 2007-05-07 2007-05-07 放射線撮像装置及び断層像生成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4943221B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5642444B2 (ja) * 2010-07-15 2014-12-17 三菱重工業株式会社 放射線治療装置の作動方法および放射線治療装置制御装置
JP5618293B2 (ja) * 2010-09-22 2014-11-05 朝日レントゲン工業株式会社 医療用x線撮影装置
JP5681926B2 (ja) * 2011-03-22 2015-03-11 朝日レントゲン工業株式会社 医療用x線撮影装置
KR101798698B1 (ko) 2011-06-09 2017-11-16 트로피 영상화용 환자 헤드 지지 장치
JP6035474B2 (ja) * 2012-07-06 2016-11-30 朝日レントゲン工業株式会社 X線撮影装置
JP7222947B2 (ja) * 2020-04-01 2023-02-15 株式会社モリタ製作所 X線撮影装置およびx線撮影方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000317001A (ja) * 1999-05-11 2000-11-21 Hitachi Medical Corp 放射線治療計画システム
JP2002204795A (ja) * 2001-01-11 2002-07-23 Hitachi Medical Corp X線断層撮影装置
JP4854137B2 (ja) * 2001-06-21 2012-01-18 株式会社東芝 医用画像診断装置
JP2003242498A (ja) * 2002-02-18 2003-08-29 Konica Corp 画像処理方法および画像処理装置ならびに画像出力方法および画像出力装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008272347A (ja) 2008-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102302529B1 (ko) 환자 스캔 셋업을 위한 방법들 및 시스템들
JP5192372B2 (ja) X線ct装置
US11497459B2 (en) Methods and system for optimizing an imaging scan based on a prior scan
JP5019879B2 (ja) X線ct装置、画像処理プログラム、及び画像処理方法
JP6925779B2 (ja) 小照射野x線撮影システム及び方法
JP4943221B2 (ja) 放射線撮像装置及び断層像生成方法
JP6335227B2 (ja) コンピューター断層撮像を制御するための方法及びシステム
JP2008104761A (ja) X線断層撮影装置およびアーチファクトの低減方法
JP3897925B2 (ja) コーンビームct装置
JP4861037B2 (ja) 計測装置
JP2006204329A (ja) X線断層撮影装置
KR101768520B1 (ko) 흉부의 디지털 x선 일반촬영 및 디지털 단층영상합성의 영상을 통합적 및 연속적으로 획득하기 위한 디지털 x선 촬영 시스템의 제어방법
JP2005143948A (ja) X線ct装置
JP6853376B2 (ja) 複数のx線画像から2d画像を再構築する方法
JP4429709B2 (ja) X線断層撮影装置
RU2727244C2 (ru) Устройство для визуализации объекта
JP7439075B2 (ja) パノラマx線撮影画像を編集するためのデバイス及び方法
KR20200129599A (ko) 치과용 파노라마 엑스선 촬영 장치 및 방법
US20100329514A1 (en) Tomographic imaging motion scan quality rating
CN110267594B (zh) C型臂计算机断层摄影中的等中心
KR20110127444A (ko) 씨티에서 스카우트 영상 획득 방법
CN112739263A (zh) X射线影像生成方法、x射线影像生成装置以及计算机可读记录介质
JP7453313B2 (ja) X線撮影装置およびx線撮影方法
EP4311494A1 (en) A ct scanner and a scanning method for performing a brain scan
JP2013005949A (ja) X線ct装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100401

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120229

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4943221

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150309

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees