JP4943188B2 - マルチキャスト配信装置、マルチキャスト配信プログラム、および記録媒体 - Google Patents

マルチキャスト配信装置、マルチキャスト配信プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、マルチキャスト方式でコンテンツデータを配信するマルチキャスト配信装置に関する。また、本発明は、本マルチキャスト配信装置としてコンピュータを機能させるためのマルチキャスト配信プログラム、および本マルチキャスト配信プログラムを記録した記録媒体にも関する。
近年、ブロードバンド通信網の発達によって、大容量の映像コンテンツをIP(Internet Protocol)網経由で配信するサービスの要求が高まっている。その映像コンテンツ配信サービスにおいて、予め配信時間が決められている場合には、IPマルチキャスト方式によって同じ映像コンテンツを同時に且つ多数の視聴者へ効率的に配信することができる。
例えば、インターネットを利用したテレビ放送(以下、「インターネットテレビ放送(IPTV)」と記載)では、一サービスとして、番組表に従って複数のチャンネルで各々の番組が同時に配信されている(放送波の場合と同等)。IPTVでは、各チャンネルで別々のマルチキャストアドレスを用いることにより、複数のチャンネルの各々に対応するマルチキャストトグループが構成されている。各チャンネルの切替は、新たに視聴するチャンネルのマルチキャストグループに参加することで行われる。これにより、視聴者は、IPTV受像機で任意のチャンネルを選択することができ、自由にチャンネルを切り替えて各チャンネルの番組を視聴することができる。
チャンネル切替時には、IPTV受像機におけるデータ蓄積等の要因で、新たなチャンネルの番組再生の開始に遅れが生じる。例えば、デジタル圧縮符号化された映像コンテンツの復号用データの蓄積や、伝送誤り対策の誤り訂正符号の復号のためのデータ蓄積等、もしくはデータ到達間隔のゆらぎを補正するための再生バッファリング等に時間がかかっている。このため、迅速なチャンネル切替を実現するためのチャンネル切替技術が特許文献1,2に開示されている。
特開2004−80785号公報 特開2005−124193号公報
特許文献1,2に開示された従来のチャンネル切替技術では、各視聴者からの新たなチャンネルへの切替要求に対し、チャネル切替用配信サーバが個々に応答して、ビデオデータをユニキャストで送信する。このため、各視聴者のチャンネル切替に対する個別のデータ送信処理が発生し、多数の視聴者から同時にチャンネル切替要求があった場合には、チャネル切替用配信サーバに多大な負荷がかかる。さらに、従来のチャンネル切替技術では、新たなチャンネルへの切替要求と、チャネル切替用配信サーバからの通信に対する応答とを視聴者からチャネル切替用配信サーバに対して送信する必要があり、新たなマルチキャストグループへの参加のみの単純な通信手順でチャンネル切替を実現することができず、通信手順が複雑である。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであって、受信装置で初期再生処理に必要なデータの送信処理に係る負荷を低減すると共に通信手順を簡略化することができるマルチキャスト配信装置、マルチキャスト配信プログラム、および記録媒体を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、マルチキャスト方式でコンテンツデータを配信するマルチキャスト配信装置において、第1のマルチキャストグループのコンテンツデータを受信する受信手段と、受信された前記第1のマルチキャストグループのコンテンツデータを記憶する記憶手段と、前記記憶手段から前記第1のマルチキャストグループのコンテンツデータを読み出し、受信装置で初期再生処理に必要な第2のマルチキャストグループのコンテンツデータとして、前記第1のマルチキャストグループのコンテンツデータよりも高速に送信する送信手段とを備えたことを特徴とするマルチキャスト配信装置である。
また、本発明のマルチキャスト配信装置は、前記受信装置で初期再生処理に必要なバッファリング量と、前記第1のマルチキャストグループに対する前記第2のマルチキャストグループのコンテンツデータの送信速度の比率とに基づいて、前記第2のマルチキャストグループのコンテンツデータの送信順序を決定する送信順序決定手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明のマルチキャスト配信装置において、前記送信速度の比率に基づいた所定の間隔で送信される前記第2のマルチキャストグループの2つのコンテンツデータが、前記第1のマルチキャストグループで連続する2つのコンテンツデータに対応することを特徴とする。
また、本発明は、上記のマルチキャスト配信装置としてコンピュータを機能させるためのマルチキャスト配信プログラムである。
また、本発明は、上記のマルチキャスト配信プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
本発明によれば、受信装置で初期再生処理に必要なコンテンツデータをマルチキャスト方式で送信することによって、受信装置毎の個別のデータ送信処理が不要となるので、受信装置で初期再生処理に必要なデータの送信処理に係る負荷を低減することができるという効果が得られる。また、本発明によれば、受信装置では、第2のマルチキャストグループへの参加のみの単純な通信手順により、初期再生処理に必要なデータの受信が可能となるので、通信手順を簡略化することができるという効果が得られる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態によるIPTVシステムの構成を示している。図1において、チャンネル切替用マルチキャスト配信サーバ1、コンテンツ配信サーバ2、および視聴者装置3は、IPマルチキャスト対応の通信ネットワーク4に接続されている。
コンテンツ配信サーバ2は、IP放送で提供する番組のコンテンツデータをマルチキャストGp(マルチキャストグループ)100のマルチキャスト形式で、通信ネットワーク4を介して各視聴者装置3に配信する。マルチキャストGp100は、チャンネル毎に設けられる。各チャンネルのマルチキャストGp100は、それぞれ異なるマルチキャストアドレスを有する。チャンネル切替用マルチキャスト配信サーバ1は、コンテンツ配信サーバ2から直接にマルチキャストGp100のコンテンツデータを受信し、そのコンテンツデータから生成したチャンネル切替用マルチキャストGp200のコンテンツデータをマルチキャスト方式で送信する。視聴者装置3は、マルチキャストGp100への参加(Join)命令110を通信ネットワーク4に送信することで、マルチキャストGp100のコンテンツデータを受信する。
ここで、チャンネル切替が発生した場合、視聴者装置3は、新たなチャンネルのマルチキャストGp100への参加命令110と共に、当該新たなチャンネルへのチャンネル切替用マルチキャストGp200への参加命令210を通信ネットワーク4に送信する。これにより、視聴者装置3は、新たなチャンネルのマルチキャストGp100のコンテンツデータと、当該新たなチャンネルへのチャンネル切替用マルチキャストGp200のコンテンツデータとの両方を受信する。
図2はチャンネル切替用マルチキャスト配信サーバ1の構成を示している。図2において、送受信部11はマルチキャスト形式のコンテンツデータの送信と受信を行う。ハードディスクドライブや半導体メモリ等で構成されるコンテンツデータ記憶部12は、送受信部11によって受信されたコンテンツデータを記憶する。送信データ生成部13は、コンテンツデータ記憶部12に格納されているコンテンツデータからチャンネル切替用マルチキャストGp200のコンテンツデータを生成する。
チャンネル切替用マルチキャスト配信サーバ1は、より具体的には以下のように動作する。送受信部11は、コンテンツ配信サーバ2から送信されたマルチキャストGp100のコンテンツデータを直接に受信し、コンテンツデータ記憶部12に格納する。コンテンツデータはチャンネル毎に区別されてコンテンツデータ記憶部12に格納される。
送信データ生成部13は、マルチキャストGp100のチャンネル毎にコンテンツデータ記憶部12からコンテンツデータを読み出し、各チャンネルに対応したチャンネル切替用マルチキャストGp200のコンテンツデータとして送受信部11へ出力する。各チャンネルのチャンネル切替用マルチキャストGp200は、同じチャンネルのマルチキャストGp100とは異なる固有のマルチキャストアドレスを有する。また、チャンネル切替用マルチキャストGp200のコンテンツデータを生成する際に送信データ生成部13は、視聴者装置3で初期再生処理に必要なバッファリング量(B)と、マルチキャストGp100に対するチャンネル切替用マルチキャストGp200のコンテンツデータの送信速度の比率(R:バースト転送比率)とに基づいて、チャンネル切替用マルチキャストGp200のコンテンツデータの送信順序を決定する。
送受信部11はチャンネル切替用マルチキャストGp200のコンテンツデータを通信ネットワーク4に送信する。チャンネル切替用マルチキャストGp200のコンテンツデータは、マルチキャストGp100のコンテンツデータよりも高速に送信される。
次に、本実施形態におけるチャンネル切替用マルチキャストGp200のコンテンツデータの送信規則を説明する。図3は、マルチキャストGp100のコンテンツデータと、そのマルチキャストGp100に対応したチャンネル切替用マルチキャストGp200のコンテンツデータとの間の時間軸上の関係を示している。図3に示されるように、チャンネル切替用マルチキャストGp200のコンテンツデータは、1つのマルチキャストGp100のパケットに対して異なる遅延量を持つ3つのパケットから構成されている。
この遅延は、チャンネル切替用マルチキャスト配信サーバ1で付加される。また、これら遅延量は、視聴者装置3で初期再生処理に必要なバッファリング量B(図3の例ではB=10)およびバースト転送比率R(図3の例ではR=3)に基づいて、送信データ生成部13によって計算される。したがって、視聴者装置3は、マルチキャストGp100で配信されるコンテンツデータよりも過去のコンテンツデータをチャンネル切替用マルチキャストGp200で受信する。
視聴者装置3は、マルチキャストGp100およびチャンネル切替用マルチキャストGp200のコンテンツデータを並行して受信することで、以下に示すように、チャンネル切替時のデータ蓄積を従来よりも速い速度で行うことができる。図3の例では、チャンネル切替用マルチキャストGp200のパケット「3」、「6」、「8」は、マルチキャストGp100のパケット「10」からそれぞれ7、4、2パケット分遅延している。
また、チャンネル切替用マルチキャストGp200で送信される各パケットに注目すると、任意のパケットとそのR個後に送信されるパケットとの関係は、元のマルチキャストGp100では連続するパケットの関係となっている。言い換えると、マルチキャストGp100で連続する任意の2つのコンテンツデータに対応するチャンネル切替用マルチキャストGp200の2つのコンテンツデータが、バースト転送比率Rに基づいた所定の間隔で送信される。例えば、チャンネル切替用マルチキャストGp200のパケット「3」のR(R=3)個後に送信されるパケットは「4」であり、パケット「6」のR個後に送信されるパケットは「7」であり、パケット「8」のR個後に送信されるパケットは「9」である。他のパケットについても同様の関係が成り立っている。
図3に示される例(視聴者装置3で初期再生処理に必要なバッファリング量Bが10、バースト転送比率Rが3の例)では、マルチキャストGp100のコンテンツデータのみを受信する方法だと、マルチキャストGp100のパケット「10」(時刻t1)から受信を開始した場合、マルチキャストGp100のパケット「19」までのパケット(10個分)をバッファリングしたときに復号処理(再生)を開始することができる。これに対して、本実施形態のようにチャンネル切替用マルチキャストGp200のコンテンツデータも同時に受信した場合、マルチキャストGp100のパケット「12」(時刻t2)まで受信すれば、チャンネル切替用マルチキャストGp200からも7つのパケットを受信することが可能である。
このため、マルチキャストGp100のコンテンツデータのみをバッファリングする場合に比べて、非常に速く復号処理(再生)を開始することができる。つまり、マルチキャストGp100の3個分のパケット(パケット「10」から「12」)を受信する時間で、チャンネル切替用マルチキャストGp200の7個のパケットを含めた合計10個のパケット(パケット「3」から「12」)を受信することができ、視聴者装置3においてチャンネル切替時のデータ蓄積速度が上がる。これにより、チャンネル切替時において、新たなチャンネルの再生開始に必要な一定量のデータ蓄積にかかる時間が短縮されるので、新たなチャンネルの再生開始までの待ち時間が減り、迅速なチャンネル切替を実現することができる。
また、本実施形態は以下の問題をも解決し得るものである。本発明者は、チャンネル切替用マルチキャスト配信サーバから常時データを送信し受信者側でのバッファリング時間を短縮してチャンネル切替を高速に行う技術を発明した(特願2006−191462)。しかしながら、当該発明では、チャンネル切替用マルチキャスト配信サーバから送信されたパケットを受信者でバッファリングした際に、重複したパケットをバッファリングする可能性があった。そのため、チャンネル切替時間を十分に短縮できないこと、もしくはネットワークに冗長なパケットが転送されることが予想される。
これに対して、本実施形態によれば、バッファリングしたマルチキャストGp100のコンテンツデータとチャンネル切替用マルチキャストGp200のコンテンツデータに重複がないため、効率的である。ただし、視聴者装置3がチャンネル切替用マルチキャストGp200のパケット「8」(マルチキャストGp100のパケット「10」と「11」の間)から受信し始めた場合には、マルチキャストGp100のパケット「13」まで受信する必要があり、パケット「8」(チャンネル切替用マルチキャストGp200のパケット「6」から受信し始めた場合にはパケット「6」も)は重複することになる。
視聴者装置3が10個のパケットをバッファリングしたときに貯まっているパケットは、並び替えを行うとパケット「3」から「12」までとなっており、その状態は、あたかもパケット「3」から10パケットを受信した場合と同じ状態であり、同様に復号や再生処理を行うと、通常の場合と比べて再生のずれはない。
以下、視聴者装置で初期再生処理に必要なバッファリング量Bとバースト転送倍率Rとから各パケットの遅延量を決定する方法の一例を示す。まず、マルチキャストGp100のシーケンス番号iのパケットと同期するチャンネル切替用マルチキャストGp200のパケットの遅延量D1は、以下の(1)式に基づいて決定される。
D1=B−[B/(R+1)] ・・・(1)
すなわち、マルチキャストGp100のシーケンス番号iのパケットと同期するチャンネル切替用マルチキャストGp200のパケットのシーケンス番号は、iよりD1だけ小さいi−D1である。ただし、[X]はXの小数点以下を切り上げた整数を表す。続いて、R−1個の非同期なチャンネル切替用のマルチキャストパケットについて検討する。マルチキャストGp100のシーケンス番号iに対するチャンネル切替用マルチキャストGpの各パケットの遅延量は、以下の各式に基づいて決定される。
D2=D1−[(B−1)/(R+1)]
D3=D2−[(B−2)/(R+1)]
D4=D3−[(B−3)/(R+1)]
・・・
Dk=Dk−1−[(B−k+1)/(R+1)]
・・・
DR=DR−1−[(B−R)/(R+1)]
図4は、B=16、R=5の場合に、上記の規則に従った送信順序で送信されるパケットの例を示している。図4では、D1=13、D2=10、D3=7、D4=4、D5=2である。チャンネル切替用マルチキャストGp100のパケットは、マルチキャストGp100の同期パケットから順にD1、D2、D3、D4、D5だけ番号の遅れたパケットの順に送信される。
次に、図5を参照しながら、再生同期を考慮したパケットの送信順序を説明する。図5(a)において、視聴者装置3が時刻t4(マルチキャストGp100のパケット「20」とチャンネル切替用マルチキャストGp200のパケット「7」)から受信し始めた場合、時刻t6(チャンネル切替用マルチキャストGp200のパケット「15」)で受信パケットの数が16(=B)に達する。通常では、マルチキャストGp100のパケットに合わせて復号化や再生が始まるので、マルチキャストGp100のパケット「22」または「23」を受信した時点でパケット「7」の復号化や再生が始まるはずである。しかし、マルチキャストGp100のパケット「22」を受信した時点では受信パケットの数が必要量に足りないので、マルチキャストGp100のパケット「23」を受信した時点でパケットの復号化や再生が始まることになる。
マルチキャストGp100のパケットに合わせて再生の同期を行う場合には、時刻t6(マルチキャストGp100のパケット「23」)を受信したときに、パケット8から復号や再生を始めれば、他の視聴者装置3と再生同期を図ることができる。再生同期を前提にすれば、図5(a)の場合、視聴者装置3が時刻t3〜t5の間のいずれかのタイミングで受信を開始すれば、時刻t7でバッファリングが終了する。しかし、図5(a)の送信順序では、復号化や再生に不要なパケットや、重複するパケットを受信することになる。例えば、視聴者装置3が時刻t4から受信し始めた場合、不要なパケット「7」を受信すると共に、パケット「10」を重複して受信する。視聴者装置3が時刻t5から受信を開始すれば、不要なパケットや重複するパケットの受信はなくなる。
図5(b)に示される送信順序の場合も、新たなチャンネルの再生開始に必要な一定量のデータ蓄積にかかる時間を十分に短縮することが可能である。図5(b)の場合も、視聴者装置3が時刻t3〜t5の間のいずれかのタイミングで受信を開始すれば、時刻t7でバッファリングが終了し、特に時刻t5から受信を開始すれば、不要なパケットや重複するパケットの受信はなくなる。
図5(c)に示される送信順序では、チャンネル切替用マルチキャストGp200のパケットとして送信するパケットの遅延量D2、D3、D4、D5の関係はD2<D3<D4<D5となっている。図5(c)に示される送信順序の場合も、視聴者装置3が時刻t3〜t5の間のいずれかのタイミングで受信を開始すれば、時刻t7でバッファリングが終了し、特に時刻t5から受信を開始すれば、不要なパケットや重複するパケットの受信はなくなる。図5(a)、(b)と(c)における時刻t5のタイミングを比較すると、図5(c)の方が時刻t5のタイミングが遅い。すなわち、受信開始から受信終了までの最短時間(時刻t5から時刻t7までの時間)がより短くなるので、受信開始から再生開始までの時間を短縮することができる。
以下、図6〜図9を参照しながら、図5(a)と(c)に示したチャンネル切替用マルチキャストGp200のパケットの送信順序を決定する方法を説明する。図5(a)に示した送信順序は以下のようにして決定される。まず、バッファリング量Bとバースト転送比率Rに基づいて、マルチキャストGp100のパケットと同期するチャンネル切替用マルチキャストGp200のパケットの遅延量D1が(1)式に従って算出される。図5ではB=16、R=5であるから、D1=13となる。マルチキャストGp100のパケットと同期するチャンネル切替用マルチキャストGp200のパケットのシーケンス番号を決定した状態が図6(a)の状態である。
続いて、バッファリング量Bだけパケットを受信する間(時刻t4〜t6間)にパケットの重複がないように、かつR個離れたパケット同士の番号の差が1となるように、各パケットのシーケンス番号が決定される(図6(b)〜(c)、図7(a)〜(b))。特に、図6および図7では、さらにD2>D3>D4>D5の関係を満たすようにシーケンス番号が決定される。
図5(c)に示した送信順序は以下のようにして決定される。まず、上記と同様にして、マルチキャストGp100のパケットと同期するチャンネル切替用マルチキャストGp200のパケットのシーケンス番号が決定される。このシーケンス番号を決定した状態が図8(a)の状態である。
続いて、バッファリング量Bだけパケットを受信する間(時刻t5〜t7間)にパケットの重複がないように、かつR個離れたパケット同士の番号の差が1となるように、各パケットのシーケンス番号が決定される(図8(b)〜(c)、図9(a)〜(b))。特に、図8および図9では、さらにD2<D3<D4<D5の関係を満たすようにシーケンス番号が決定される。
本実施形態のような高速バッファリング機能を前提とすれば、通常必要なバッファリング量をザッピング(チャンネル切替時)の瞬間のみ小さくして運用することも可能である。これは、視聴者装置3においてパケットが高速で貯まるため、およびジッタ吸収分のバッファリングが不要になるためである。その場合、復号処理などに必要なバッファリング量をあらためてBとし、上の式を用いて計算すればよい。
また、通常のサービスにおいては、各視聴者装置3で必要なバッファリング量が同じになる可能性が高い。しかしながら、バッファリング量が異なっていたとしても、バッファリング量別にチャンネル切替用マルチキャスト配信サーバ1を設置することで対応可能である。他の方法としては、ある視聴者装置3(例えば、必要なバッファリング量の少ない視聴者装置3)に合わせてパケット順序を決定する方法も考えられる。この方法をとる場合、他の視聴者装置3では多少のパケット重複が発生するため、ザッピング速度の低下が予想されるが、サービス的にこれを許容することにすればよい。
上述したように、本実施形態によれば、視聴者装置3で初期再生処理に必要なコンテンツデータをマルチキャスト方式で送信することによって、視聴者装置3毎の個別のデータ送信処理が不要となるので、視聴者装置3で初期再生処理に必要なデータの送信処理に係る負荷を低減することができる。また、視聴者装置3では、チャンネル切替用マルチキャストGp200への参加のみの単純な通信手順により、初期再生処理に必要なデータの受信が可能となるので、通信手順を簡略化することができる。
また、本実施形態によれば、チャンネル切替用マルチキャストGp200のコンテンツデータをマルチキャストGp100のコンテンツデータよりも高速に送信することによって、視聴者装置3でのデータ蓄積を高速に行うことができる。
また、本実施形態によれば、視聴者装置3で初期再生処理に必要なバッファリング量Bと、マルチキャストGp100およびチャンネル切替用マルチキャストGp200のコンテンツデータの送信速度のバースト転送比率Rとに基づいて、チャンネル切替用マルチキャストGp200のコンテンツデータの送信順序が決定される。本実施形態の技術を特願2006−191462に記載の技術と比較すると、チャンネル切替用配信サーバからの送信速度を同一にした場合でも、本実施形態では受信パケットの重複を削減することが可能(場合によっては完全になくすことも可能)なため、より高速にチャンネル切替を実現することが可能となる。また、同じチャンネル切替速度を実現するために必要なチャンネル切替用配信サーバの送信速度を下げることが可能になるため、同じ切替速度を実現した場合のネットワークトラフィック量を削減することができる。
また、本実施形態によれば、バースト転送比率Rに基づいた所定の間隔で送信されるチャンネル切替用マルチキャストGp200の2つのコンテンツデータが、マルチキャストGp100で連続する2つのコンテンツデータに対応している。これによって、コンテンツデータの送信規則が簡単化するので、実装を容易化することができる。また、パケットの受信開始から再生開始までの時間がほぼ一定となるので、チャンネル切替の指示を行ってから視聴を開始するまでの時間がほぼ一定となり、視聴者に違和感を与えることがない。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、本発明は、チャンネル切替時のみではなく、初めてチャンネルを点けた場合にも適応可能である。
また、上述した実施形態によるチャンネル切替用マルチキャスト配信サーバ1の動作および機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませ、実行させてもよい。
ここで、「コンピュータ」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上述したプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータから、伝送媒体を介して、あるいは伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように、情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上述したプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能を、コンピュータに既に記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
本発明の一実施形態によるIPTVシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態によるIPTVシステムが備えるチャンネル切替用マルチキャスト配信サーバの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態におけるパケットの送信順序を示す参考図である。 本発明の一実施形態におけるパケットの送信順序を示す参考図である。 本発明の一実施形態において、再生同期を考慮したパケットの送信順序を示す参考図である。 本発明の一実施形態において、再生同期を考慮したパケットの送信順序の決定方法を説明するための参考図である。 本発明の一実施形態において、再生同期を考慮したパケットの送信順序の決定方法を説明するための参考図である。 本発明の一実施形態において、再生同期を考慮したパケットの送信順序の決定方法を説明するための参考図である。 本発明の一実施形態において、再生同期を考慮したパケットの送信順序の決定方法を説明するための参考図である。
符号の説明
1・・・チャンネル切替用マルチキャスト配信サーバ(コンテンツ配信装置)、2・・・コンテンツ配信サーバ、3・・・視聴者装置(受信装置)、4・・・通信ネットワーク、11・・・送受信部(送信手段、受信手段)、12・・・コンテンツデータ記憶部(記憶手段)、13・・・送信データ生成部(送信順序決定手段)

Claims (5)

  1. マルチキャスト方式でコンテンツデータを配信するマルチキャスト配信装置において、
    第1のマルチキャストグループのコンテンツデータを受信する受信手段と、
    受信された前記第1のマルチキャストグループのコンテンツデータを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段から前記第1のマルチキャストグループのコンテンツデータを読み出し、受信装置で初期再生処理に必要な第2のマルチキャストグループのコンテンツデータとして、前記第1のマルチキャストグループのコンテンツデータよりも高速に送信する送信手段と、
    を備えたことを特徴とするマルチキャスト配信装置。
  2. 前記受信装置で初期再生処理に必要なバッファリング量と、前記第1のマルチキャストグループに対する前記第2のマルチキャストグループのコンテンツデータの送信速度の比率とに基づいて、前記第2のマルチキャストグループのコンテンツデータの送信順序を決定する送信順序決定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のマルチキャスト配信装置。
  3. 前記送信速度の比率に基づいた所定の間隔で送信される前記第2のマルチキャストグループの2つのコンテンツデータが、前記第1のマルチキャストグループで連続する2つのコンテンツデータに対応することを特徴とする請求項2に記載のマルチキャスト配信装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のマルチキャスト配信装置としてコンピュータを機能させるためのマルチキャスト配信プログラム。
  5. 請求項4に記載のマルチキャスト配信プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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