JP4903167B2 - マルチキャスト配信装置、マルチキャスト受信装置およびコンピュータプログラム - Google Patents

マルチキャスト配信装置、マルチキャスト受信装置およびコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、マルチキャスト配信装置、マルチキャスト受信装置およびコンピュータプログラムに関する。
近年、ブロードバンド通信網の発達によって、大容量の映像コンテンツをIP(Internet Protocol)網経由で配信するサービスの要求が高まっている。その映像コンテンツ配信サービスにおいて、予め配信時間が決められている場合には、IPマルチキャスト方式によって同じ映像コンテンツを同時に且つ多数の視聴者へ効率的に配信することができる。
例えば、インターネットを利用したテレビ放送(以下、「インターネットテレビ放送(IPTV)」と称する)では、一サービスとして、番組表に従って複数のチャネルで各々の番組が同時に配信されている(放送波の場合と同等)。IPTVでは、各チャネルで別々のマルチキャストアドレスを用いることにより、複数のチャネルの各々に対応するマルチキャストトグループが構成されている。各チャネルの切替は、新たに視聴するチャネルのマルチキャストグループに参加することで行われる。これにより、視聴者は、IPTV受像機で任意のチャネルを選択することができ、自由にチャネルを切り替えて各チャネルの番組を視聴することができる。
チャネル切替時には、IPTV受像機におけるデータ蓄積等の要因で、新たなチャネルの番組再生の開始に遅れが生じる。例えば、デジタル圧縮符号化された映像コンテンツの復号用データの蓄積や、伝送誤り対策の誤り訂正符号の復号のためのデータ蓄積等、もしくはデータ到達間隔のゆらぎを補正するための再生バッファリング等に時間がかかっている。このため、迅速なチャネル切替を実現するためのチャネル切替技術が特許文献1,2に開示されている。
特開2004−80785号公報 特開2005−124193号公報
特許文献1,2に開示された従来のチャネル切替技術では、各視聴者からの新たなチャネルへの切替要求に対し、チャネル切替用配信サーバが個々に応答して、ビデオデータをユニキャストで送信する。このため、各視聴者のチャネル切替に対する個別のデータ送信処理が発生し、多数の視聴者から同時にチャネル切替要求があった場合には、チャネル切替用配信サーバに多大な負荷がかかる。さらに、従来のチャネル切替技術では、新たなチャネルへの切替要求と、チャネル切替用配信サーバからの通信に対する応答とを視聴者からチャネル切替用配信サーバに対して送信する必要があり、新たなマルチキャストグループへの参加のみの単純な通信手順でチャネル切替を実現することができず、通信手順が複雑である。
そこで、本発明者は、チャネル切替時の初期再生処理に利用可能なチャネル切替用マルチキャストフローを生成し、元のマルチキャストフローとは別に送信することにより、IPTV受像機におけるチャネル切替時の初期バッファリングを高速化し、チャネル切替遅延を低減する技術を提案している(特願2006−191462号、特願2007−059097号、特願2007−105697号)。
一方で、近年のアクセスネットワークの多様化により、アクセス網の通信帯域は不均質になっている。例えば、固定網は100Mbpsの通信帯域を有するFTTH(Fiber To The Home)が利用可能となる一方で、ワイヤレスアクセスについては数Mbps程度の通信帯域となっている。従って、各視聴者のIPTV受像機が接続されるアクセス網の通信帯域は均一ではないことが予想され、一律のチャネル切替用マルチキャストフローでは、各視聴者の受信環境に合わせることができないと考えられる。このため、アクセス網の通信帯域に合わせてチャネル切替の高速化を図ろうとすると、配信先のアクセス網の通信帯域ごとに該通信帯域に合わせたチャネル切替用マルチキャストフローが必要になるために、アクセス網の通信帯域のバリエーションの数だけ、各々異なるチャネル切替用マルチキャストフローを用意しなければならない。この結果、多数のチャネル切替用マルチキャストフローが同時にネットワークに流入するので、マルチキャストの上流のネットワークに冗長なトラヒックが流れ通信帯域を圧迫すると共に、多数のチャネル切替用マルチキャストフローの生成および配信を行うサーバ装置の規模が大きくなることが懸念される。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、マルチキャストフローの配信に利用される各通信網の通信帯域に合わせたマルチキャストデータバッファリングの高速化を図る際に、マルチキャストフローの個数を削減することのできるマルチキャスト配信装置、マルチキャスト受信装置およびコンピュータプログラムを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係るマルチキャスト配信装置は、通信ネットワークを介して配信される第1のマルチキャストフローを受信する受信手段と、該受信された第1のマルチキャストフローを記憶する記憶手段と、前記記憶された第1のマルチキャストフローから複数の第2のマルチキャストフローを生成するマルチキャストフロー生成手段と、第2のマルチキャストフローを前記通信ネットワークへ送信する送信手段と、を備え、前記マルチキャストフロー生成手段は、第1のマルチキャストフローに対して各々異なる遅延時間を有する複数の第2のマルチキャストフローを生成し、該複数の第2のマルチキャストフローの各々は一定時間ずつ遅延していることを特徴とする。
本発明に係るマルチキャスト配信装置においては、前記マルチキャストフロー生成手段は、前記複数の第2のマルチキャストフローのうち必ず一緒に受信されるものを一マルチキャストフローにまとめることを特徴とする。
本発明に係るマルチキャスト配信装置においては、前記マルチキャストフロー生成手段は、マルチキャスト受信装置の受信パターン毎に、受信対象の第2のマルチキャストフローをグループ化した第1の集合を生成し、第2のマルチキャストフロー毎に、当該第2のマルチキャストフローを含む前記第1の集合をグループ化した第2の集合を生成し、前記第2の集合の中から、各々の要素が完全同一である第2の集合を検出し、該各々の要素が完全同一である第2の集合に各々対応する第2のマルチキャストフローを一マルチキャストフローにまとめることを特徴とする。
本発明に係るマルチキャスト受信装置は、通信ネットワークから第1のマルチキャストフローを受信する第1の受信手段と、第1のマルチキャストフローに対して各々異なる遅延時間を有すると共に一定時間ずつ遅延している複数の第2のマルチキャストフローの中から、利用可能な通信帯域に合った第2のマルチキャストフローを前記通信ネットワークから選択受信する第2の受信手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係るマルチキャスト受信装置においては、前記複数の第2のマルチキャストフローのうち必ず一緒に受信されるものが、一マルチキャストフローにまとめられていることを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、通信ネットワークを介して配信される第1のマルチキャストフローを受信する機能と、該受信された第1のマルチキャストフローを記憶手段に記憶する機能と、前記記憶された第1のマルチキャストフローから複数の第2のマルチキャストフローを生成するマルチキャストフロー生成機能と、第2のマルチキャストフローを前記通信ネットワークへ送信する機能と、をコンピュータに実現させるコンピュータプログラムであり、前記マルチキャストフロー生成機能は、第1のマルチキャストフローに対して各々異なる遅延時間を有する複数の第2のマルチキャストフローを生成し、該複数の第2のマルチキャストフローの各々は一定時間ずつ遅延していることを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムにおいては、前記マルチキャストフロー生成機能は、前記複数の第2のマルチキャストフローのうち必ず一緒に受信されるものを一マルチキャストフローにまとめることを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムにおいては、前記マルチキャストフロー生成機能は、マルチキャスト受信装置の受信パターン毎に、受信対象の第2のマルチキャストフローをグループ化した第1の集合を生成し、第2のマルチキャストフロー毎に、当該第2のマルチキャストフローを含む前記第1の集合をグループ化した第2の集合を生成し、前記第2の集合の中から、各々の要素が完全同一である第2の集合を検出し、該各々の要素が完全同一である第2の集合に各々対応する第2のマルチキャストフローを一マルチキャストフローにまとめることを特徴とする。
これにより、前述のマルチキャスト配信装置がコンピュータを利用して実現できるようになる。
本発明によれば、マルチキャストフローの配信に利用される各通信網の通信帯域に合わせたマルチキャストデータバッファリングの高速化を図る際に、マルチキャストフローの個数を削減することができるという効果が得られる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るIPTVシステムの構成を示している。図1において、チャネル切替用マルチキャスト配信サーバ1、コンテンツ配信サーバ2及び視聴者装置3は、IPマルチキャスト方式に対応している通信ネットワーク4に接続されている。ここで、各視聴者装置3が接続されるアクセス網の通信帯域は、それぞれ異なっていてもよい。例えば、ある視聴者装置3は狭帯域のアクセス網に接続されており、利用可能な通信帯域は狭い。又、ある視聴者装置3は広帯域のアクセス網に接続されており、利用可能な通信帯域は広い。
コンテンツ配信サーバ2は、IP放送で提供する番組のコンテンツデータをマルチキャストフローGとして、通信ネットワーク4に送信する。マルチキャストフローは、マルチキャスト伝送される一連のデータ列である。
本実施形態では、マルチキャストフローは、IPマルチキャスト方式のパケット(以下、単に「パケット」と称する)の列として構成される。パケットは、データ伝送単位である。各パケットにはコンテンツデータが格納される。パケットは、マルチキャストグループを特定するIPアドレスを有する。マルチキャストグループとマルチキャストフローとは対応している。
マルチキャストフロー(つまり、マルチキャストグループ)の区別は、マルチキャストアドレスによって行うようにしてもよく、或いは、同一マルチキャストアドレスにおいてソースアドレスによって行うようにしてもよい。マルチキャストアドレスは、パケットの宛先IPアドレス部に格納される。ソースアドレスは、パケットのソースIPアドレス部に格納される。マルチキャストアドレスによってマルチキャストフローを区別する場合、視聴者装置3は、マルチキャストアドレスを指定してマルチキャストグループに参加することで、該マルチキャストグループに対応するマルチキャストフローを受信することができる。一方、同一マルチキャストアドレスにおいてソースアドレスによってマルチキャストフローを区別する場合、視聴者装置3は、マルチキャストアドレス及びソースアドレスを指定してマルチキャストグループに参加すること、若しくは、マルチキャストアドレスの指定のみ(ソースアドレスは未指定)でマルチキャストグループに参加することで、該マルチキャストグループに対応するマルチキャストフローを受信することができる。
マルチキャストフローGは、IP放送のチャネル毎に設けられる。視聴者装置3は、所望のチャネルのマルチキャストフローGを、該当するマルチキャストグループに参加することで受信することができる。視聴者装置3は、マルチキャストフローGに係るマルチキャストグループへの参加(Join)命令110を通信ネットワーク4に送信することで、マルチキャストフローGを通信ネットワーク4から受信する。
チャネル切替用マルチキャスト配信サーバ1は、通信ネットワーク4を介して配信されるマルチキャストフローGを受信する。チャネル切替用マルチキャスト配信サーバ1は、コンテンツ配信サーバ2から直接にマルチキャストフローGを受信してもよく、或いは、通信ネットワーク4を介してマルチキャストフローGを受信してもよい。但し、マルチキャストフローGがコンテンツ配信サーバ2から通信ネットワーク4に送信される時刻に対して、できる限り遅延なく、チャネル切替用マルチキャスト配信サーバ1がルチキャストフローGを受信できるように構成する。図1では、チャネル切替用マルチキャスト配信サーバ1は、コンテンツ配信サーバ2から直接に、通信ネットワーク4へ送信されるマルチキャストフローGを受信している。
チャネル切替用マルチキャスト配信サーバ1は、受信したマルチキャストフローGから生成したチャネル切替用マルチキャストフローG’を通信ネットワーク4に送信する。チャネル切替用マルチキャストフローG’は、IP放送のチャネル毎に設けられる。視聴者装置3は、所望のチャネルのチャネル切替用マルチキャストフローG’を、該当するマルチキャストグループに参加することで受信することができる。視聴者装置3は、チャネル切替用マルチキャストフローG’に係るマルチキャストグループへの参加命令210を通信ネットワーク4に送信することで、チャネル切替用マルチキャストフローG’を通信ネットワーク4から受信する。
チャネル切替が発生した場合には、視聴者装置3は、新たなチャネルのマルチキャストフローGを受信開始すると共に、該新たなチャネルへのチャネル切替用マルチキャストフローG’も受信開始する。これにより、視聴者装置3は、新たなチャネルのマルチキャストフローG及び該新たなチャネルへのチャネル切替用マルチキャストフローG’の両方を受信する。
図2は、図1に示すチャネル切替用マルチキャスト配信サーバ1の構成を示している。図2において、送受信部11は、マルチキャストフローGの受信およびチャネル切替用マルチキャストフローG’の送信を行う。コンテンツデータ記憶部12は、ハードディスクドライブや半導体メモリ等での記憶装置から構成されており、送受信部11によって受信されたマルチキャストフローGを記憶する。送信データ生成部13は、コンテンツデータ記憶部12に格納されているマルチキャストフローGからチャネル切替用マルチキャストフローG’を生成する。
チャネル切替用マルチキャスト配信サーバ1は、より具体的には以下のように動作する。送受信部11は、コンテンツ配信サーバ2から送信されたマルチキャストフローGを直接に受信し、コンテンツデータ記憶部12に格納する。マルチキャストフローGは、チャネル毎に区別されてコンテンツデータ記憶部12に格納される。コンテンツデータ記憶部12は、チャネル毎に、マルチキャストフローGのパケットを受信順序に従って格納する。これにより、チャネル毎に、マルチキャストフローGのパケットを受信順序に従ってコンテンツデータ記憶部12から読み出すことができる。
送信データ生成部13は、チャネル毎に、コンテンツデータ記憶部12からマルチキャストフローGを読み出し、マルチキャストフローGからチャネル切替用マルチキャストフローG’を生成し、チャネル切替用マルチキャストフローG’を送受信部11へ出力する。各チャネルにおいて、チャネル切替用マルチキャストフローG’は、マルチキャストフローGと区別される。つまり、あるチャネルに関し、マルチキャストフローGとチャネル切替用マルチキャストフローG’とは、異なるマルチキャストフロー(つまり、異なるマルチキャストグループ)である。送受信部11は、チャネル切替用マルチキャストフローG’を通信ネットワーク4に送信する。
以下、本実施形態のマルチキャスト配信に係る動作について、チャネル切替用マルチキャストフローG’の実施例を挙げて説明する。なお、以下の説明では、ある1つのチャネルに着目して説明を行う。また、チャネル切替用マルチキャストフローG’の生成は、チャネル切替用マルチキャスト配信サーバ1の送信データ生成部13が行う。
図3は、本発明に係るチャネル切替用マルチキャストフローG’の実施例1である。図3において、マルチキャストフローG及びチャネル切替用マルチキャストフローG’は、それぞれパケット列から構成されている。図3上の時間は、チャネル切替用マルチキャスト配信サーバ1におけるチャネル切替用マルチキャストフローG’の送信時刻を表す。マルチキャストフローGは、各時間t1,t2,t3,t4,t5,t6,t7においてそれぞれパケット「10」、パケット「11」、パケット「12」、パケット「13」、パケット「14」、パケット「15」、パケット「16」を有する。括弧内の数字(図中のマルチキャストフローを構成する各パケットに付された数字)は、パケットの順序を示すシーケンス番号に対応する。
視聴者装置3において、チャネル切替が発生した場合、新たなチャネルの再生開始のためのコンテンツデータの初期バッファリングが行われる。ここでは、その初期バッファリング量は、パケットの10個分とする。本実施形態では、初期バッファリングの高速化を図るために、新たなチャネルへのチャネル切替用マルチキャストフローG’は、新たなチャネルのマルチキャストフローGを遅延させたものにする。これにより、視聴者装置3は、マルチキャストフローG及びチャネル切替用マルチキャストフローG’の両方を受信することにより、マルチキャストフローGのみを受信する場合よりも早く初期バッファリングを完了することができる。
さらに、本実施形態では、視聴者装置3が接続される各アクセス網の通信帯域に合わせた初期バッファリングの高速化を図るために、チャネル切替用マルチキャストフローG’として、マルチキャストフローGに対して各々異なる遅延時間を有する複数(r個)のマルチキャストフローを生成する。それら複数のチャネル切替用マルチキャストフローG’の各々は、一定時間ずつ遅延している。複数のチャネル切替用マルチキャストフローG’は通信ネットワーク4に送信される。
図3の例では、チャネル切替用マルチキャストフローG’として、9個(r=9)のマルチキャストフローG’(1),G’(2),G’(3),G’(4),G’(5),G’(6),G’(7),G’(8),G’(9)が生成される。これらチャネル切替用マルチキャストフローG’(1)〜G’(9)は、コンテンツ配信サーバ2がパケットを送信する間隔に等しい時間ずつ、マルチキャストフローGを遅延させたものである。チャネル切替用マルチキャストフローG’(1)〜G’(9)は、図3中の送信時刻の関係を持って通信ネットワーク4に送信される。これにより、視聴者装置3は、チャネル切替用マルチキャストフローG’(1)〜G’(9)の中から、利用可能な通信帯域に合ったチャネル切替用マルチキャストフローG’を選択受信することにより、利用可能な通信帯域に合わせた初期バッファリングの高速化を図ることができる。図4〜図8に、チャネル切替用マルチキャストフローG’(1)〜G’(9)の選択受信の方法が示されている。
まず、視聴者装置3の利用可能な通信帯域が仮にマルチキャストフローの1個分であった場合、視聴者装置3は、マルチキャストフローGのみしか受信することができない。従って、初期バッファリングの完了には、初期バッファリング量のパケット10個分を受信する時間(t1〜t10)がかかる。以下、このパケット10個分の時間(t1〜t10)を基準として、図4〜図8に係る初期バッファリング高速化を説明する。
図4の例は、視聴者装置3の利用可能な通信帯域が少なくともマルチキャストフローの2個分である場合である。この場合、チャネル切替用マルチキャストフローG’(5)のみをマルチキャストフローGと共に受信する。これにより、視聴者装置3は、マルチキャストフローGのみを受信する場合に比べて、2倍の速度でマルチキャストフローGを受信する換算となり、半分の時間(t1〜t5)で初期バッファリングが完了する。
図5の例は、視聴者装置3の利用可能な通信帯域が少なくともマルチキャストフローの3個分である場合である。この場合、チャネル切替用マルチキャストフローG’(4)及びG’(8)をマルチキャストフローGと共に受信する。これにより、視聴者装置3は、マルチキャストフローGのみを受信する場合に比べて、3倍弱の速度でマルチキャストフローGを受信する換算となり、1/3強の時間(t1〜t4)で初期バッファリングが完了する。
図6の例は、視聴者装置3の利用可能な通信帯域が少なくともマルチキャストフローの4個分である場合である。この場合、チャネル切替用マルチキャストフローG’(3)、G’(6)及びG’(9)をマルチキャストフローGと共に受信する。これにより、視聴者装置3は、マルチキャストフローGのみを受信する場合に比べて、4倍弱の速度でマルチキャストフローGを受信する換算となり、1/4強の時間(t1〜t3)で初期バッファリングが完了する。
図7の例は、視聴者装置3の利用可能な通信帯域が少なくともマルチキャストフローの5個分である場合である。この場合、チャネル切替用マルチキャストフローG’(2)、G’(4)、G’(6)及びG’(8)をマルチキャストフローGと共に受信する。これにより、視聴者装置3は、マルチキャストフローGのみを受信する場合に比べて、5倍の速度でマルチキャストフローGを受信する換算となり、1/5の時間(t1〜t2)で初期バッファリングが完了する。
図8の例は、視聴者装置3の利用可能な通信帯域がマルチキャストフローの10個分以上である場合である。この場合、チャネル切替用マルチキャストフローG’(1)〜G’(9)の全てをマルチキャストフローGと共に受信する。これにより、視聴者装置3は、マルチキャストフローGのみを受信する場合に比べて、10倍の速度でマルチキャストフローGを受信する換算となり、1/10の時間(t1)で初期バッファリングが完了する。
ここで、視聴者装置3がどのチャネル切替用マルチキャストフローG’を選択受信するのか、を算出する方法の一例を説明する。
まず、視聴者は、マルチキャストフローGのみを受信する場合の初期バッファリング速度を基準速度とし、基準速度の何倍の初期バッファリング速度を希望するかを視聴者装置3に入力する。ここでは、基準速度に対する希望倍率「R」を入力する。例えば、基準速度の2倍の初期バッファリング速度(基準速度×2)を希望する場合は希望倍率「R=2」となり、基準速度の3倍の初期バッファリング速度(基準速度×3)を希望する場合は希望倍率「R=3」となる。視聴者装置3は、希望倍率「R」に基づいて、選択受信するチャネル切替用マルチキャストフローG’を算出する。
まず、視聴者装置3は、希望倍率「R」に基づいて、(1)式により整数n(但し、n≦r)を次式により導出する。但し、rは、チャネル切替用マルチキャストフローG’の個数である。[x]は、x未満の最大の整数である。
n=[(1+r)/R]+1 ・・・(1)
次いで、視聴者装置3は、nに基づいて、チャネル切替用マルチキャストフローG’(n×j)をマルチキャストフローGと共に受信すべきものに決定する。但し、jは、「n×j≦r」を満たす全ての自然数である。
例えば、図4に対応した例として、「r=9」、希望倍率「R=2」の場合、「n=5」となり、チャネル切替用マルチキャストフローG’(5)のみの1個がマルチキャストフローGと共に受信すべきものとなる。従って、視聴者装置3は、マルチキャストフローGとチャネル切替用マルチキャストフローG’(5)の合計2個のマルチキャストフローを共に受信する。
図5に対応した例として、「r=9」、希望倍率「R=3」の場合、「n=4」となり、チャネル切替用マルチキャストフローG’(4)及びG’(8)の2個がマルチキャストフローGと共に受信すべきものとなる。従って、視聴者装置3は、マルチキャストフローGとチャネル切替用マルチキャストフローG’(4)及びG’(8)の合計3個のマルチキャストフローを共に受信する。
図6に対応した例として、「r=9」、希望倍率「R=4」の場合、「n=3」となり、チャネル切替用マルチキャストフローG’(3),G’(6)及びG’(9)の3個がマルチキャストフローGと共に受信すべきものとなる。従って、視聴者装置3は、マルチキャストフローGとチャネル切替用マルチキャストフローG’(3),G’(6)及びG’(9)の合計4個のマルチキャストフローを共に受信する。
図7に対応した例として、「r=9」、希望倍率「R=5」の場合、「n=2」となり、チャネル切替用マルチキャストフローG’(2),G’(4),G’(6)及びG’(8)の4個がマルチキャストフローGと共に受信すべきものとなる。従って、視聴者装置3は、マルチキャストフローGとチャネル切替用マルチキャストフローG’(2),G’(4),G’(6)及びG’(8)の合計5個のマルチキャストフローを共に受信する。
図8に対応した例として、「r=9」、希望倍率「R=10」の場合、「n=1」となり、チャネル切替用マルチキャストフローG’(1)〜G’(9)の9個がマルチキャストフローGと共に受信すべきものとなる。従って、視聴者装置3は、マルチキャストフローGとチャネル切替用マルチキャストフローG’(1)〜G’(9)の合計10個のマルチキャストフローを共に受信する。
上述のように実施例1によれば、視聴者装置3は、チャネル切替用マルチキャストフローG’(1)〜G’(9)の中から、利用可能な通信帯域に合ったチャネル切替用マルチキャストフローG’を選択受信することにより、利用可能な通信帯域に合わせた初期バッファリングの高速化を図ることができる。さらに、チャネル切替用マルチキャストフローG’(1)〜G’(9)は、利用可能な通信帯域が各々異なる視聴者装置3において、共通して利用することができるものである。これにより、マルチキャストフローの個数を削減することが可能となる。
なお、実質的な倍率「R’」は、(2)式により算出することができる。但し、[[x]]は、x以下の最大の整数を表す。
R’=[[(1+r)/n]] ・・・(2)
例えば、図4に対応した上記例の、「r=9」、希望倍率「R=2」の場合、「n=5」であり、実質倍率は「R’=2」から2倍となり希望倍率を満たす。
図5に対応した上記例の、「r=9」、希望倍率「R=3」の場合、「n=4」であり、実質倍率は「R’=2」から2倍となり希望倍率に満たない。
図6に対応した上記例の、「r=9」、希望倍率「R=4」の場合、「n=3」であり、実質倍率は「R’=3」から3倍となり希望倍率に満たない。
図7に対応した上記例の、「r=9」、希望倍率「R=5」の場合、「n=2」であり、実質倍率は「R’=5」から5倍となり希望倍率を満たす。
図8に対応した上記例の、「r=9」、希望倍率「R=10」の場合、「n=1」であり、実質倍率は「R’=10」から10倍となり希望倍率を満たす。
実施例2は、実施例1の改良であり、複数のチャネル切替用マルチキャストフローG’を1個のマルチキャストフローにまとめることにより、さらなるマルチキャストフロー数の削減を図るものである。まとることができる複数のチャネル切替用マルチキャストフローG’とは、必ず一緒に受信されるものであり、いずれか1個のみで受信されることがないものである。
例えば、チャネル切替用マルチキャストフローG’(4)及びG’(8)は、希望倍率「R=3,5,10」に係る図5,図7,図8に示される各パターンで共通して一緒に受信される。さらに、全ての希望倍率「R=2,3,4,5,10」に係る図4,図5,図6,図7,図8に示される各パターンにおいて、チャネル切替用マルチキャストフローG’(4)又はG’(8)のいずれか一方のみを受信するパターンは存在しない。従って、チャネル切替用マルチキャストフローG’(4)及びG’(8)をまとめて1個のマルチキャストフローにすることができる。これにより、視聴者装置3は、そのまとめられた1個のチャネル切替用マルチキャストフローG’を受信すれば、元のチャネル切替用マルチキャストフローG’(4)及びG’(8)を受信することができる。これにより、マルチキャストフロー数の削減が可能となる。
他の例では、チャネル切替用マルチキャストフローG’(3)及びG’(9)は、希望倍率「R=4,10」に係る図6,図8に示される各パターンで共通して一緒に受信される。さらに、全ての希望倍率「R=2,3,4,5,10」に係る図4,図5,図6,図7,図8に示される各パターンにおいて、チャネル切替用マルチキャストフローG’(3)又はG’(9)のいずれか一方のみを受信するパターンは存在しない。従って、チャネル切替用マルチキャストフローG’(3)及びG’(9)をまとめて1個のマルチキャストフローにすることができる。これにより、視聴者装置3は、そのまとめられた1個のチャネル切替用マルチキャストフローG’を受信すれば、元のチャネル切替用マルチキャストフローG’(3)及びG’(9)を受信することができる。これにより、マルチキャストフロー数の削減が可能となる。
さらに他の例では、チャネル切替用マルチキャストフローG’(1)及びG’(7)は、希望倍率「R=10」に係る図8に示されるパターンで一緒に受信される。さらに、全ての希望倍率「R=2,3,4,5,10」に係る図4,図5,図6,図7,図8に示される各パターンにおいて、チャネル切替用マルチキャストフローG’(1)又はG’(7)のいずれか一方のみを受信するパターンは存在しない。従って、チャネル切替用マルチキャストフローG’(1)及びG’(7)をまとめて1個のマルチキャストフローにすることができる。これにより、視聴者装置3は、そのまとめられた1個のチャネル切替用マルチキャストフローG’を受信すれば、元のチャネル切替用マルチキャストフローG’(1)及びG’(7)を受信することができる。これにより、マルチキャストフロー数の削減が可能となる。
図9に、上記した図4,図5,図6,図7,図8に示される各パターンにおいてまとめることができる複数のチャネル切替用マルチキャストフローG’をそれぞれ1個にまとめた結果が示されている。図9において、元のチャネル切替用マルチキャストフローG’(1)及びG’(7)をまとめて新たなチャネル切替用マルチキャストフローG’(1)としている。又、元のチャネル切替用マルチキャストフローG’(3)及びG’(9)をまとめて新たなチャネル切替用マルチキャストフローG’(3)としている。又、元のチャネル切替用マルチキャストフローG’(4)及びG’(8)をまとめて新たなチャネル切替用マルチキャストフローG’(4)としている。これにより、元々はチャネル切替用マルチキャストフローG’として9個あったのが、チャネル切替用マルチキャストフローG’の集約後は6個に削減されている。
ここで、チャネル切替用マルチキャストフローG’の集約方法の一例を説明する。ここでは、図3の例を挙げて説明する。
まず、図3に示されるように、マルチキャストフローGに対して9個(r=9)のチャネル切替用マルチキャストフローG’(1)〜G’(9)を定義する。
次いで、変数「r’:r’<r’,・・・,<r’」を希望倍率「R:R<R,・・・,<R」から「r’=R−1」として算出する。但し、iは1からmまでの自然数、r’=r、である。ここでは、5個(m=5)の希望倍率「R,R,R,R,R=2,3,4,5,10」に対して、5個の変数「r’,r’,r’,r’,r’,=1,2,3,4,9」が算出される。
次いで、変数「n:n≧n,・・・,≧n」を(3)式により算出する。但し、n=1、[x]はx未満の最大の整数である。
=[(1+r)/(1+r’)]+1 ・・・(3)
これにより、変数「r’,r’,r’,r’,r’,=1,2,3,4,9」に対して、変数「n,n,n,n,n=5,4,3,2,1」となる。
次いで、第1の集合「F(n)={G’(j×n)}」を算出する。但し、jは自然数であり、j×n≦r、である。
これにより、変数「n,n,n,n,n=5,4,3,2,1」に対して、
F(5)={G’(5)}、
F(4)={G’(4),G’(8)}、
F(3)={G’(3),G’(6),G’(9)}、
F(2)={G’(2),G’(4),G’(6),G’(8)}、
F(1)={G’(1),G’(2),G’(3),G’(4),G’(5),G’(6),G’(7),G’(8),G’(9)}、
となる。
次いで、第2の集合E(k)を算出する。集合E(k)は、G’(k)を有する集合F(n)の集合である。但し、kは自然数であり、k≦r、である。
これにより、
E(1)={F(1)}、
E(2)={F(1),F(2)}、
E(3)={F(1),F(3)}、
E(4)={F(1),F(2),F(4)}、
E(5)={F(1),F(5)}、
E(6)={F(1),F(2),F(3)}、
E(7)={F(1)}、
E(8)={F(1),F(2),F(4)}、
E(9)={F(1),F(3)}、
となる。
次いで、集合E(a)=E(l)の関係を満たすものを検出する。但し、1≦a≦r、a+1≦l≦r、である。
これにより、
E(1)=E(7)、
E(3)=E(9)、
E(4)=E(8)、
が検出される。
次いで、集合E(a)=E(l)に関して、G’(a)とG’(l)を合わせて新たなG’(a)とする。集合E(l)は空集合とし、G’(l)は削除する。
これにより、
G’(1)←G’(1)+G’(7)、
G’(3)←G’(3)+G’(9)、
G’(4)←G’(4)+G’(8)、
となる。この結果として、図9に示されるように、集約後のチャネル切替用マルチキャストフローG’(1)〜G’(6)が生成される。
これにより、図9において、希望倍率「R,R,R,R,R=2,3,4,5,10」と、視聴者装置3が受信すべきチャネル切替用マルチキャストフローG’の関係は、以下となる。
希望倍率「R=2」:チャネル切替用マルチキャストフローG’(5)
希望倍率「R=3」:チャネル切替用マルチキャストフローG’(4)
希望倍率「R=4」:チャネル切替用マルチキャストフローG’(3)及びG’(6)
希望倍率「R=5」:チャネル切替用マルチキャストフローG’(2)、G’(4)及びG’(6)
希望倍率「R=10」:チャネル切替用マルチキャストフローG’(1)〜G’(6)
なお、視聴者装置3は、実施例1と同様にして、(1)式により受信すべきチャネル切替用マルチキャストフローG’を決定してもよい。この場合、集約によって削除されたチャネル切替用マルチキャストフローG’(7)、G’(8)及びG’(9)については受信することができないが、受信しているチャネル切替用マルチキャストフローG’に含まれているので、初期バッファリングは成功する。
或いは、視聴者装置3は、上述したチャネル切替用マルチキャストフローG’の集約方法と同様にして、受信すべきチャネル切替用マルチキャストフローG’を決定してもよい。或いは、チャネル切替用マルチキャスト配信サーバ1が集約後のチャネル切替用マルチキャストフローG’の情報を各視聴者装置3へ配信し、視聴者装置3はその配信情報に基づいて受信すべきチャネル切替用マルチキャストフローG’を決定してもよい。
また、初期バッファリング完了時のパケット格納数が初期バッファリング量(上述の実施例では10個)に一致するような希望倍率「R:R<R,・・・,<R」は、(4)式を満たす変数「r’:r’<r’,・・・,<r’」から、「R=r’+1」として算出することができる。但し、n≦r、m≦n、である。
1+r=n×(1+r’) (4)
なお、上述したチャネル切替用マルチキャストフローG’の集約方法を実現するコンピュータプログラムの一例を以下に示す。本コンピュータプログラムはC言語で記述されている。
「for (a=1, a≦r, a++){
if (E(a) !=φ){
for (l = a+1, l≦r, l++){
if (E(l) !=φ && E(a) == E(l)) { /* 全要素が一致 */
for{b=1, b≦|E(l)|, b++}{
/* E(l)内にある全てのF(i)を列挙し、各F(i)からG’(l)を削除 */
F(b) = F(b) - G’(l);
}
G’(a) = G’(a) + G’(l); /* G’(l)をG’(a)にマージ */
G’(l) = NULL; /* G’(l)を削除 */
E(l) =φ;
}
}
}
}」
上述した実施形態によれば、マルチキャストフローの配信に利用される各通信網の通信帯域に合わせたマルチキャストデータバッファリングの高速化を図る際に、マルチキャストフローの個数を削減することができる。これにより、マルチキャストの上流のネットワークに冗長なトラヒックが流れることを防止し、通信帯域の利用効率の向上に寄与することができるという効果が得られる。さらに、チャネル切替用マルチキャストフローの生成および配信を行うサーバ装置の規模縮小に寄与することができるという効果が得られる。さらに、視聴者装置においては、アクセス網の通信帯域に応じたチャンネル切替の高速化が可能となり、放送サービスの品質向上に寄与することができるという効果が得られる。
なお、本実施形態に係るチャネル切替用マルチキャスト配信サーバ1は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、あるいはパーソナルコンピュータ等のコンピュータシステムにより構成され、図2に示されるチャネル切替用マルチキャスト配信サーバ1の各部の機能を実現するためのプログラムを実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
また、そのチャネル切替用マルチキャスト配信サーバ1には、周辺機器として入力装置、表示装置等(いずれも図示せず)が接続されるものとする。ここで、入力装置とはキーボード、マウス等の入力デバイスのことをいう。表示装置とはCRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示装置等のことをいう。
また、上記周辺機器については、チャネル切替用マルチキャスト配信サーバ1に直接接続するものであってもよく、あるいは通信回線を介して接続するようにしてもよい。
また、図2に示すチャネル切替用マルチキャスト配信サーバ1の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、マルチキャスト配信処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disk)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述した実施形態では、IPTVシステムを例に挙げて説明したが、本発明は、マルチキャストデータのバッファリングを行う各種システムに適用することができる。
本発明の一実施形態に係るIPTVシステムの全体構成図である。 図1に示すチャネル切替用マルチキャスト配信サーバ1の構成を示すブロック図である。 本発明に係るチャネル切替用マルチキャストフローG’の実施例1を示す概念図である。 本発明の実施例1に係るチャネル切替用マルチキャストフローG’(1)〜G’(9)の選択受信の方法を説明するための概念図である。 本発明の実施例1に係るチャネル切替用マルチキャストフローG’(1)〜G’(9)の選択受信の方法を説明するための概念図である。 本発明の実施例1に係るチャネル切替用マルチキャストフローG’(1)〜G’(9)の選択受信の方法を説明するための概念図である。 本発明の実施例1に係るチャネル切替用マルチキャストフローG’(1)〜G’(9)の選択受信の方法を説明するための概念図である。 本発明の実施例1に係るチャネル切替用マルチキャストフローG’(1)〜G’(9)の選択受信の方法を説明するための概念図である。 本発明に係るチャネル切替用マルチキャストフローG’の実施例2を示す概念図である。
符号の説明
1…チャネル切替用マルチキャスト配信サーバ(マルチキャスト配信装置)、2…コンテンツ配信サーバ、3…視聴者装置(マルチキャスト受信装置)、4…通信ネットワーク、11…送受信部、12…コンテンツデータ記憶部、13…送信データ生成部(マルチキャストフロー生成手段)、G…マルチキャストフロー(第1のマルチキャストフロー)、G’…チャネル切替用マルチキャストフロー(第2のマルチキャストフロー)

Claims (8)

  1. 通信ネットワークを介して配信される第1のマルチキャストフローを受信する受信手段と、
    該受信された第1のマルチキャストフローを記憶する記憶手段と、
    前記記憶された第1のマルチキャストフローから複数の第2のマルチキャストフローを生成するマルチキャストフロー生成手段と、
    第2のマルチキャストフローを前記通信ネットワークへ送信する送信手段と、を備え、
    前記マルチキャストフロー生成手段は、第1のマルチキャストフローに対して各々異なる遅延時間を有する複数の第2のマルチキャストフローを生成し、
    該複数の第2のマルチキャストフローの各々は一定時間ずつ遅延している、
    ことを特徴とするマルチキャスト配信装置。
  2. 前記マルチキャストフロー生成手段は、前記複数の第2のマルチキャストフローのうち必ず一緒に受信されるものを一マルチキャストフローにまとめる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のマルチキャスト配信装置。
  3. 前記マルチキャストフロー生成手段は、
    マルチキャスト受信装置の受信パターン毎に、受信対象の第2のマルチキャストフローをグループ化した第1の集合を生成し、
    第2のマルチキャストフロー毎に、当該第2のマルチキャストフローを含む前記第1の集合をグループ化した第2の集合を生成し、
    前記第2の集合の中から、各々の要素が完全同一である第2の集合を検出し、
    該各々の要素が完全同一である第2の集合に各々対応する第2のマルチキャストフローを一マルチキャストフローにまとめる、
    ことを特徴とする請求項2に記載のマルチキャスト配信装置。
  4. 通信ネットワークから第1のマルチキャストフローを受信する第1の受信手段と、
    第1のマルチキャストフローに対して各々異なる遅延時間を有すると共に一定時間ずつ遅延している複数の第2のマルチキャストフローの中から、利用可能な通信帯域に合った第2のマルチキャストフローを前記通信ネットワークから選択受信する第2の受信手段と、
    を備えたことを特徴とするマルチキャスト受信装置。
  5. 前記複数の第2のマルチキャストフローのうち必ず一緒に受信されるものが、一マルチキャストフローにまとめられている、
    ことを特徴とする請求項4に記載のマルチキャスト受信装置。
  6. 通信ネットワークを介して配信される第1のマルチキャストフローを受信する機能と、
    該受信された第1のマルチキャストフローを記憶手段に記憶する機能と、
    前記記憶された第1のマルチキャストフローから複数の第2のマルチキャストフローを生成するマルチキャストフロー生成機能と、
    第2のマルチキャストフローを前記通信ネットワークへ送信する機能と、をコンピュータに実現させるコンピュータプログラムであり、
    前記マルチキャストフロー生成機能は、第1のマルチキャストフローに対して各々異なる遅延時間を有する複数の第2のマルチキャストフローを生成し、
    該複数の第2のマルチキャストフローの各々は一定時間ずつ遅延している、
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
  7. 前記マルチキャストフロー生成機能は、前記複数の第2のマルチキャストフローのうち必ず一緒に受信されるものを一マルチキャストフローにまとめる、
    ことを特徴とする請求項6に記載のコンピュータプログラム。
  8. 前記マルチキャストフロー生成機能は、
    マルチキャスト受信装置の受信パターン毎に、受信対象の第2のマルチキャストフローをグループ化した第1の集合を生成し、
    第2のマルチキャストフロー毎に、当該第2のマルチキャストフローを含む前記第1の集合をグループ化した第2の集合を生成し、
    前記第2の集合の中から、各々の要素が完全同一である第2の集合を検出し、
    該各々の要素が完全同一である第2の集合に各々対応する第2のマルチキャストフローを一マルチキャストフローにまとめる、
    ことを特徴とする請求項7に記載のコンピュータプログラム。
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