JP4941568B2 - 画像処理装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置及びプログラムに関し、特に、原画像から芸術性の高い画像を得るための画像処理として、原画像全体を勘案して、芸術性の演出効果をより高める画像のデータを生成する画像処理を実現可能な技術に関する。
近年、撮像等により取得された画像を鑑賞する際の演出効果を高める目的で、原画像のデータに対して芸術性を高める加工を施す画像処理が実行されるようになっている。
例えば、特許文献1には、上述の目的を達成すべく、原画像についての輝度、彩度、色相の情報を画素単位で取得し、これらの情報を用いて、芸術性を高めるような画像(例えば水彩画や油彩画)のデータに変換する際の筆運びや色彩をシミュレートして描画する技術が開示されている。
特開平8−44867号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、画素単位でシミュレートするために、画像全体を勘案して芸術性を高めるという点においては不足する点もあった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、原画像から芸術性の高い画像を得るための画像処理として、原画像全体を勘案して芸術性の演出効果をより高める画像のデータを生成する画像処理を実現可能にすることを目的とする。
上記目的達成のため、請求項1記載の発明は、画像のデータを入力する入力手段と、前記入力手段によって入力された前記画像のデータを、入力されたときの形態から、輝度成分を含む色空間の形態に変換する変換手段と、前記変換手段によって変換された前記画像のデータから、複数の画素のデータを選択する選択手段と、前記画像における所定画素単位毎の水平方向及び垂直方向のエッジ強度から、テクスチャ処理を施すための筆運びパターンの描画方向を決定する第1の決定手段と、前記第1の決定手段により決定された前記描画方向の前記筆運びパターンで、前記選択手段によって選択された前記複数の画素のデータの位置に、その画素の色を用いたテクスチャを張り付けるテクスチャ処理を施す第1のテクスチャ処理手段と、前記画像における所定画素単位毎の水平方向及び垂直方向のエッジ強度から、前記第1の決定手段によって決定された前記筆運びパターンよりも小さい筆運びパターンの描画方向を決定する第2の決定手段と、前記第1のテクスチャ処理手段による処理の後の画像のデータのエッジ部分に対して、前記第2の決定手段により決定された前記描画方向の前記筆運びパターンで前記テクスチャ処理を施す第2のテクスチャ処理手段と、前記第1のテクスチャ処理手段及び前記第2のテクスチャ処理手段による処理結果が含まれる画像のデータの記憶を制御する記憶制御手段と、を備えることを特徴とする
また、請求項記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、前記筆運びパターンとは、筆状のパターンである。
また、請求項記載の発明は、上記請求項1又は2に記載の発明において、前記入力手段は、撮像手段を含む。
また上記目的達成のため、請求項記載の発明は、入力された画像のデータに対して画像処理を施すコンピュータに、入力された前記画像のデータを、入力されたときの形態から、輝度成分を含む色空間の形態に変換する変換機能と、前記変換機能の実現によって変換された前記画像のデータから、複数の画素のデータを選択する選択機能と、前記画像における所定画素単位毎の水平方向及び垂直方向のエッジ強度から、テクスチャ処理を施すための筆運びパターンの描画方向を決定する第1の決定機能と、前記第1の決定機能の実現により決定された前記描画方向の前記筆運びパターンで、前記選択機能の実現によって選択された前記複数の画素のデータの位置に、その画素の色を用いたテクスチャを張り付けるテクスチャ処理を施す第1のテクスチャ処理機能と、前記画像における所定画素単位毎の水平方向及び垂直方向のエッジ強度から、前記第1の決定機能の実現により決定された前記筆運びパターンよりも小さい筆運びパターンの描画方向を決定する第2の決定機能と、前記第1のテクスチャ処理機能の実現による処理の後の画像のデータのエッジ部分に対して、前記第2の決定機能の実現により決定された前記描画方向の前記筆運びパターンで前記テクスチャ処理を施す第2のテクスチャ処理機能と、前記第1のテクスチャ機能手段及び前記第2のテクスチャ処理機能の発揮により実行された処理結果が含まれる画像のデータの記憶を制御する記憶制御機能と、を実現させる。
本発明によれば、原画像から芸術性の高い画像を得るための画像処理として、原画像全体を勘案して、芸術性の演出効果をより高める画像のデータを生成する画像処理を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る撮像装置のハードウェアの構成を示すブロック図である。 図1の撮像装置の機能的構成を示す機能ブロック図である。 図2の撮像装置が実行する油絵調画像生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図3の油絵調画像生成処理のステップS4の処理結果の一例を示す図である。 図3の油絵調画像生成処理のステップS5の処理結果の一例を示す図である。 図3の油絵調画像生成処理のステップS6の処理結果の一例を示す図である。 図3の油絵調画像生成処理のステップS3の筆運びパターン決定処理で選択され得る筆運びパターンの一例を示す図である。 図3の油絵調画像生成処理のステップS3の筆運びパターン決定処理で、エッジ強度を演算するために用いるソーベルフィルタの一例を示す図である。 図3の油絵調画像生成処理のステップS3の筆運びパターン決定処理の一部として、所定画素に対する描画方向の筆運びパターンを選択するために実行される描画方向選択処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図3の油絵調画像生成処理の結果として得られた油絵調画像の一例を示す図である。 図10の油絵調画像の一部の領域を拡大した図である。 図10の油絵調画像の一部であって、図10とは別の領域を拡大した図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る画像処理装置の一実施形態としての撮像装置1のハードウェアの構成を示すブロック図である。撮像装置1は、例えばデジタルカメラにより構成することができる。
撮像装置1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、撮像部16と、操作部17と、表示部18と、記憶部19と、通信部20と、ドライブ21と、を備えている。
CPU11は、ROM12に記録されているプログラムに従って各種の処理を実行する。又は、CPU11は、記憶部19からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13にはまた、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
例えば本実施形態では、後述する図2の画像変換部52乃至記憶制御部59の各機能を実現するプログラムが、ROM12や記憶部19に記憶されている。従って、CPU11が、これらのプログラムに従った処理を実行することで、後述する図2の画像変換部52乃至記憶制御部59の各機能を実現することができる。
CPU11、ROM12、及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、撮像部16、操作部17、表示部18、記憶部19、及び通信部20が接続されている。
撮像部16は、図示はしないが、光学レンズ部と、イメージセンサと、を備えている。
光学レンズ部は、被写体を撮影するために、光を集光するレンズ、例えばフォーカスレンズやズームレンズ等で構成される。
フォーカスレンズは、イメージセンサの受光面に被写体像を結像させるレンズである。ズームレンズは、焦点距離を一定の範囲で自在に変化させるレンズである。
光学レンズ部にはまた、必要に応じて、焦点、露出、ホワイトバランス等の設定パラメータを調整する周辺回路が設けられる。
イメージセンサは、光電変換素子や、AFE(Analog Front End)等から構成される。
光電変換素子は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の光電変換素子等から構成される。光電変換素子には、光学レンズ部から被写体像が入射される。そこで、光電変換素子は、一定時間毎に被写体像を光電変換(撮像)して画像信号を蓄積し、蓄積した画像信号をアナログ信号としてAFEに順次供給する。
AFEは、このアナログの画像信号に対して、A/D(Analog/Digital)変換処理等の各種信号処理を実行する。各種信号処理によって、ディジタル信号が生成され、撮像部16の出力信号として出力される。
なお、以下、撮像部16の出力信号を、「撮像画像のデータ」と呼ぶ。従って、撮像部16からは撮像画像のデータが出力されて、CPU11等に適宜供給される。
操作部17は、各種釦等で構成され、ユーザの指示操作を受け付ける。
表示部18は、各種画像を表示する。
記憶部19は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、撮像部16から出力された撮像画像のデータを一時記憶する。また、記憶部19は、各種画像処理に必要な各種データ、例えば、画像のデータ、各種フラグの値、閾値等も記憶する。
通信部20は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(図示せず)との間で行う通信を制御する。
入出力インターフェース15にはまた、必要に応じてドライブ21が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなるリムーバブルメディア31が適宜装着される。そして、それらから読み出されたプログラムが、必要に応じて記憶部19にインストールされる。また、リムーバブルメディア31は、記憶部19に記憶されている画像データ等の各種データも、記憶部19と同様に記憶することができる。
図2は、油絵調画像生成処理を実行するための撮像装置1の機能的構成を示す機能ブロック図である。
ここで、油絵調画像生成処理とは、画像処理の対象として入力された元の画像(以下、「原画像」と呼ぶ)のデータから、芸術性の高い画像の一種である筆で描いた油絵のような画像(以下、「油絵調画像」と呼ぶ)のデータを生成するまでの一連の処理をいう。
図2に示すように、撮像装置1は、油絵調画像生成処理を実現すべく、画像入力部51と、画像変換部52と、サイズ大処理対象選択部53と、サイズ大描画方向決定部54と、サイズ大テクスチャ処理部55と、サイズ小処理対象選択部56と、サイズ小描画方向決定部57と、サイズ小テクスチャ処理部58と、記憶制御部59と、画像記憶部60と、を備えている。
画像入力部51は、本実施形態では、図1に示す構成のうち、撮像部16、通信部20、ドライブ21等により構成され、原画像のデータを入力する。
即ち、本実施形態では、撮像部16から出力された撮像画像のデータのみならず、他の装置から送信されて通信部20に受信された画像のデータや、リムーバブルメディア31からドライブ21によって読み出された画像のデータ等も、原画像のデータとして画像入力部51に入力される。
本実施形態ではまた、画像変換部52乃至記憶制御部59の各々は、図1に示す構成のうち、CPU11というハードウェアと、ROM12等に記憶されたプログラム(ソフトウェア)との組み合わせとして構成されている。
また、画像記憶部60は、図1に示す構成のうち、撮像装置1のRAM13若しくは記憶部19、又はリムーバブルメディア31内の一領域として構成されている。
画像変換部52は、画像入力部51に入力された原画像のデータを、入力されたときの形態から、輝度成分を含む色空間の形態に変換する処理を実行する。このような処理を、以下、「画像変換処理」と呼ぶ。
本実施形態の画像変換処理後の色空間としては、図2に示すように、いわゆるYUV空間が採用されている。即ち、本実施形態では、画像変換部52による画像変換処理によって、輝度成分(以下、「Y成分」と呼ぶ)、輝度成分と青色成分との色差分成分(以下、「U成分」と呼ぶ)、及び、輝度成分と赤色成分との色差分成分(以下、「V成分」と呼ぶ)から構成される原画像のデータが得られる。
なお、以下、Y成分、U成分、及びV成分をまとめたデータを、「YUV成分」と称する。
サイズ大処理対象選択部53は、画像変換部52から出力された原画像のYUV成分について、テクスチャ処理の対象になる複数の画素のデータを選択する。
ここで、「テクスチャ処理」とは、油絵を描く筆等の筆跡を模したテクスチャを画像に貼り付ける画像処理をいう。この「筆等の筆跡を模したテクスチャ」のパターンを、本明細書では、「筆運びパターン」と呼称している。
筆運びパターンとして採用されるテクスチャの形状や大きさ等は特に限定されない。ただし、本実施形態では、油絵を描く筆状の筆運びパターンが採用されており、当該筆状の筆運びパターンの描画方向として、N種類の方向が予め規定されている。ここで、Nは、2以上の整数値であって、本実施形態では、後述する図7に示すように8とされている。
そこで、サイズ大描画方向決定部54は、画像変換部52から出力された原画像のY成分における所定画素単位毎の水平方向及び垂直方向のエッジ強度から、テクスチャ処理を施すための筆運びパターンの描画方向を、所定画素毎に、後述する図7に示す8種類の描画方向の中から1種類ずつ決定する。
サイズ大テクスチャ処理部55は、サイズ大処理対象選択部53によって選択された複数の画素のデータについて、後述する図7に示す8種類の描画方向のうちサイズ大描画方向決定部54により決定された種類の描画方向の筆運びパターンで、その画素の色を用いたテクスチャ処理を施す。
このようなテクスチャ処理が、複数の画素のデータの各々に対して繰り返し実行されることによって、油絵調画像のデータが得られる。
ここで、上述の「画素の色を用いたテクスチャ処理」とは、画素の色そのもののテクスチャを貼り付ける処理のみならず、画素の色情報を用いて演算された色のテクスチャを貼り付ける処理も含んでいる。
即ち、本実施形態では、テクスチャの色としては、テクスチャの輝度と、テクスチャを貼り付ける画素位置の画素の色情報(YUV成分の各値)とを元に演算された値に対して、乱数を加えた値で表現される色が採用されるものとする。
このように、乱数を用いるだけでなく、テクスチャを貼り付ける画素位置の画素の色情報も併せて用いることで、テクスチャの色としてランダムな色が選択されるが、選択された色は原画像の色に近いものになる。
サイズ大処理対象選択部53乃至サイズ大テクスチャ処理部55の各処理のさらなる詳細ついては、図3のステップS3及びS7の処理として、図4乃至図9を用いて後述する。
このようなサイズ大処理対象選択部53乃至サイズ大テクスチャ処理部55による1回目のテクスチャ処理の結果、油絵調画像のデータは得られるが、本実施形態ではさらに、当該油絵調画像のエッジを補完することを目的として、2回目のテクスチャ処理が実行される。
当該2回目のテクスチャ処理の実行のために、サイズ小処理対象選択部56と、サイズ小描画方向決定部57と、サイズ小テクスチャ処理部58と、が撮像装置1に設けられている。
サイズ小処理対象選択部56は、サイズ大処理対象選択部53乃至サイズ大テクスチャ処理部55による1回目のテクスチャ処理後の油絵調画像のデータについて、2回目のテクスチャ処理の対象になる複数の画素のデータを選択する。
サイズ小描画方向決定部57は、画像変換部52から出力された原画像のY成分における所定画素単位毎の水平方向及び垂直方向のエッジ強度から、テクスチャ処理を施すための筆運びパターンの描画方向を、所定画素毎に、後述する図7に示す8種類の描画方向の中から1種類ずつ決定する。ただし、サイズ小描画方向決定部57は、サイズ大描画方向決定部54によって決定された筆運びパターンよりも小さな筆運びパターンの描画方向を決定する。
サイズ小テクスチャ処理部58は、サイズ小描画方向決定部57により決定された描画方向の筆運びパターンで、サイズ小処理対象選択部56によって選択された複数の画素のデータについて、その画素の色を用いた2回目のテクスチャ処理を施す。
このような2回目のテクスチャ処理が、複数の画素のデータの各々に対して繰り返し実行されることによって、エッジが補間された油絵調画像のデータが得られる。
サイズ小処理対象選択部56乃至サイズ小テクスチャ処理部58の各処理のさらなる詳細ついては、図3のステップS8及びS12の処理として後述する。
記憶制御部59は、サイズ小テクスチャ処理部58により2回目のテクスチャ処理が施された油絵調画像のデータを、画像記憶部60に記憶する制御処理(以下、「画像記憶処理」と呼ぶ)を実行する。
次に、このような機能的構成を有する撮像装置1が実行する油絵調画像生成処理について説明する。
図3は、油絵調画像生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS1において、画像入力部51は、原画像のデータが入力されたか否かを判定する。
原画像のデータが入力されていない場合、ステップS1においてNOであると判定されて、再度ステップS1の判定処理が実行される。即ち、原画像のデータが入力されるまで、ステップS1の判定処理が繰り返されて、油絵調画像生成処理は待機状態になる。
その後、原画像のデータが画像入力部51に入力されると、ステップS1においてYESであると判定されて、処理はステップS2に進む。
ステップS2において、画像変換部52は、画像入力部51に入力された原画像のデータに対する画像変換処理を実行する。これにより、本実施形態では、上述したように、原画像のYUV成分が得られる。
ステップS3において、サイズ大描画方向決定部54は、ステップS2の画像変換処理後の原画像のY成分における所定画素単位毎の水平方向及び垂直方向のエッジ強度から、テクスチャ処理を施すための筆運びパターンの描画方向を決定する。
このようなステップS3の処理を、以下、「筆運びパターン決定処理」と呼ぶ。筆運びパターン決定処理の詳細については、図7乃至図9を用いて後述する。
ステップS4において、サイズ大処理対象選択部53は、YUV成分における複数のライン(行)の中から任意のラインを、処理対象のラインとして選択する。
ステップS5において、サイズ大処理対象選択部53は、処理対象のラインから、処理対象の複数の画素を選択する。例えば、サイズ大処理対象選択部53は、乱数を発生させて、処理対象のラインを構成する画素列から、複数の画素を選択する。
ステップS6において、サイズ大テクスチャ処理部55は、ステップS3の筆運びパターン決定処理で決定された描画方向の筆運びパターン、及びステップS5の処理で処理対象として選択された複数画素に基づいて、上述したテクスチャ処理を実行する。
さらに以下、図4乃至図6を参照して、ステップS4乃至S6の処理について具体的に説明する。
図4は、ステップS4の処理結果の一例を示す図である。
図5は、ステップS5の処理結果の一例を示す図である。
図6は、ステップS6の処理結果の一例を示す図である。
図4乃至図6には、YUV成分に対応する画像のうちの一領域(同一領域)が示されている。図4乃至図6において、1つの正方形は1つの画素を示している。
本例では、図4の白抜き矢印に示すように、ステップS4の処理で、図4の描画範囲内のうち上から4行目のラインが、処理対象のラインとして選択される。
図5に示すように、ステップS5の処理で、当該処理対象のラインを構成する画素列の中から、4つの画素P1乃至P4が、処理対象の画素として選択される。
ここで、説明の便宜上、ステップS3の筆運びパターン決定処理では、4つの画素P1乃至P4の各々に対して、後述する図7に示す8種類の描画方向の筆運びパターンのうち、描画方向が45°の筆運びパターンが何れも選択されたものとする。
この場合、図6に示すように、ステップS6の処理で、4つの画素P1乃至P4の各画素位置において、描画方向が45°の筆運びパターンであって、4つの画素P1乃至P4の各画素値(YUV成分の各値)に基づいて演算された4つの色の各々を有するテクスチャT1乃至T4がそれぞれ貼り付けられる。
ここで、図6の例では、説明の便宜上、4つの画素P1乃至P4の何れについても同一の描画方向(45°)の筆運びパターンが採用されている。
しかしながら、実際には、4つの画素P1乃至P4のそれぞれに貼り付けられるテクスチャの描画方向は、ステップS3の筆運び決定処理において、所定画素毎にその都度選択された描画方向に基づいて決定されるため、必ずしも同一の描画方向にはならない。
以下、図7乃至図9を参照して、このようなステップS3の筆運び決定処理の詳細について説明する。
図7は、ステップS3の筆運びパターン決定処理で選択され得る筆運びパターンの一例を示す図である。
本実施形態では、図7に示すように、同図中水平右方向に対してなす角度が、垂直(90°)、60°、45°、30°、水平(0°)、120°、135°、及び150°の8種類の描画方向の筆運びパターンが予め定義されている。
従って、本実施形態では、図3のステップS2の処理で画像変換処理が実行された後の原画像のY成分を処理対象として、ステップS3の筆運び決定処理が実行され、その結果として、Y成分の所定画素毎に、図7に示す8種類の描画方向のうちの所定の1種類の筆運びパターンがそれぞれ選択される。
具体的には例えば、図2のサイズ大描画方向決定部54は、ステップS2の処理で画像変換処理が実行された後の原画像のY成分に対して縮小処理を施すことで、QVGAサイズのデータを生成する。
次に、サイズ大描画方向決定部54は、当該QVGAサイズのデータを構成する各画素のデータ毎に、図8に示すようなソーベルフィルタをかけることによって、水平方向及び垂直方向のエッジ強度をそれぞれ求める。
図8は、水平方向画素数×垂直方向画素数=3×3のソーベルフィルタの一例を示す図である。具体的には、図8(A)は、垂直成分抽出用ソーベルフィルタの一例を示す図である。図8(B)は、水平成分抽出用ソーベルフィルタの一例を示す図である。
サイズ大描画方向決定部54は、QVGAサイズのデータを構成する各画素のデータのうちの所定の1つを、処理の対象として注目すべき注目画素のデータとして設定する。
サイズ大描画方向決定部54は、注目画素のデータに対して、図8(A)に示す垂直成分抽出用ソーベルフィルタ及び図8(B)に示す水平成分抽出用ソーベルフィルタの各々をかける。
なお、注目画素のデータに対して図8(A)に示す垂直成分抽出用ソーベルフィルタがかけられた結果得られる値が、垂直方向のエッジ強度である。このような垂直方向のエッジ強度を、以下、「Sobel(垂直)」又は単に「垂直成分」と呼ぶ。
また、注目画素のデータに対して図8(B)に示す水平成分抽出用ソーベルフィルタがかけられた結果得られる値が、水平方向のエッジ強度である。このような水平方向のエッジ強度を、以下、「Sobel(水平)」又は単に「水平成分」と呼ぶ。
次に、サイズ大描画方向決定部54は、このようなSobel(垂直)及びSobel(水平)に基づいて、図7に示す8種類の描画方向の筆運びパターンのうち、注目画素のデータに適する描画方向の筆運びパターンを決定する。
このような処理を、以下、「描画方向選択処理」と呼ぶ。
図9は、描画方向選択処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS21において、サイズ大描画方向決定部54は、水平又は垂直の一方の成分が0か、極端に多いか否かを判定する。
水平又は垂直の一方の成分が0か、極端に多い場合、ステップS21においてYESであると判定されて、処理はステップS22に進む。
ステップS22において、サイズ大描画方向決定部54は、水平成分が0か、極端に多いか否かを判定する。
垂直成分が0か、極端に多い場合、ステップS22においてNOであると判定されて、処理はステップS23に進む。
ステップS23において、サイズ大描画方向決定部54は、垂直の筆運びパターンを選択する。これにより、描画方向選択処理は終了になる。
これに対して、水平成分が0か、極端に多い場合、ステップS22においてYESであると判定されて、処理はステップS24に進む。
ステップS24において、サイズ大描画方向決定部54は、水平の筆運びパターンを選択する。これにより、描画方向選択処理は終了になる。
また、水平及び垂直の両成分が0でもなく、かつ極端に多いとは判断できない場合、ステップS21においてNOであると判定されて、処理はステップS25に進む。
ステップS25において、サイズ大描画方向決定部54は、水平成分と垂直成分の絶対値が共に閾値以下であるか否かを判定する。
水平成分と垂直成分のうち少なくとも一方の絶対値が閾値を超えている場合、ステップS25においてNOであると判定されて、処理はステップS26に進む。
ステップS26において、サイズ大描画方向決定部54は、水平成分と垂直成分との絶対値が等しいか否かを判定する。
水平成分と垂直成分との絶対値が等しい場合、ステップS26においてYESであると判定されて、処理はステップS27に進む。
ステップS27において、サイズ大描画方向決定部54は、60°の筆運びパターンを選択する。これにより、描画方向選択処理は終了になる。
これに対して、水平成分と垂直成分との絶対値が等しくない場合、ステップS26においてNOであると判定されて、処理はステップS28に進む。
ステップS28において、サイズ大描画方向決定部54は、水平成分の絶対値の方が大きいか否かを判定する。
水平成分の絶対値の方が大きい場合、ステップS28においてYESであると判定されて、処理はステップS29に進む。
ステップS29において、サイズ大描画方向決定部54は、45°の筆運びパターンを選択する。これにより、描画方向選択処理は終了になる。
これに対して、水平成分の絶対値の方が小さい場合、即ち垂直成分の絶対値の方が大きい場合、ステップS28においてNOであると判定されて、処理はステップS30に進む。
ステップS30において、サイズ大描画方向決定部54は、30°の筆運びパターンを選択する。これにより、描画方向選択処理は終了になる。
また、水平成分と垂直成分の絶対値が共に閾値以下である場合、ステップS25においてYESであると判定されて、処理はステップS31に進む。
ステップS31において、サイズ大描画方向決定部54は、垂直成分の方がやや大きいか否かを判定する。
具体的には例えば、ステップS31において、次の不等式(1)を満たすか否かが判定される。
|Sobel(水平)|×3 < |Sobel(垂直)|×2 ・・・(1)
垂直成分の方がやや大きい場合、具体的には例えば、上述の不等式(1)を満たす場合、ステップS31においてYESであると判定されて、処理はステップS32に進む。
ステップS32において、サイズ大描画方向決定部54は、水平成分と垂直成分の乗算値が正であるか否かを判定する。
水平成分と垂直成分の乗算値が正の場合、ステップS32においてYESであると判定されて、処理はステップS27に進む。
ステップS27において、サイズ大描画方向決定部54は、60°の筆運びパターンを選択する。これにより、描画方向選択処理は終了になる。
これに対して、水平成分と垂直成分の乗算値が負の場合、ステップS32においてNOであると判定されて、処理はステップS33に進む。
ステップS33において、サイズ大描画方向決定部54は、150°の筆運びパターンを選択する。これにより、描画方向選択処理は終了になる。
また、垂直成分の方がやや大きいとは判断できない場合、具体的には例えば、上述の不等式(1)を満たさない場合、ステップS31においてNOであると判定されて、処理はステップS34に進む。
ステップS34において、サイズ大描画方向決定部54は、水平成分の方がやや大きいか否かを判定する。
具体的には例えば、ステップS34において、次の不等式(2)を満たすか否かが判定される。
|Sobel(水平)|×2 > |Sobel(垂直)|×3 ・・・(2)
水平成分の方がやや大きい場合、具体的には例えば、上述の不等式(2)を満たす場合、ステップS34においてYESであると判定されて、処理はステップS35に進む。
ステップS35において、サイズ大描画方向決定部54は、水平成分と垂直成分の乗算値が正であるか否かを判定する。
水平成分と垂直成分の乗算値が正の場合、ステップS35においてYESであると判定されて、処理はステップS30に進む。
ステップS30において、サイズ大描画方向決定部54は、30°の筆運びパターンを選択する。これにより、描画方向選択処理は終了になる。
これに対して、水平成分と垂直成分の乗算値が負の場合、ステップS35においてNOであると判定されて、処理はステップS36に進む。
ステップS36において、サイズ大描画方向決定部54は、120°の筆運びパターンを選択する。これにより、描画方向選択処理は終了になる。
また、水平成分の方がやや大きいとは判断できない場合、具体的には例えば、上述の不等式(2)を満たさない場合、ステップS34においてNOであると判定されて、処理はステップS37に進む。
ステップS37において、サイズ大描画方向決定部54は、水平成分と垂直成分の乗算値が正であるか否かを判定する。
水平成分と垂直成分の乗算値が正の場合、ステップS37においてYESであると判定されて、処理はステップS29に進む。
ステップS29において、サイズ大描画方向決定部54は、45°の筆運びパターンを選択する。これにより、描画方向選択処理は終了になる。
これに対して、水平成分と垂直成分の乗算値が負の場合、ステップS37においてNOであると判定されて、処理はステップS38に進む。
ステップS38において、サイズ大描画方向決定部54は、135°の筆運びパターンを選択する。これにより、描画方向選択処理は終了になる。
以上説明したように、ステップS2の処理で画像変換処理が実行された後の原画像のY成分が縮小され、その結果得られるQVGAサイズのデータのうち所定の画素のデータが注目画素のデータに設定されて、図8(A)に示す垂直成分抽出用ソーベルフィルタ及び図8(B)に示す水平成分抽出用ソーベルフィルタの各々がかけられる。
このような処理の結果得られたSobel(垂直)及びSobel(水平)を用いて、図9の描画方向選択処理が実行されると、注目画素のデータに対して、図7に示す8種類の中から所定の1種類の描画方向の筆運びパターンが選択される。
上述のQVGAサイズのデータを構成する各画素のデータのそれぞれが注目画素のデータに順次設定されて、前段落に記載の一連の処理が繰り返し実行される。これにより、QVGAサイズのデータを構成する各画素のデータ毎に、所定の描画方向の描画パターンがそれぞれ独立して選択される。
即ち、本実施形態では、VGAサイズの各画素毎に、各々選択された描画方向の描画パターンを示す情報を格納したマップが生成される。このようなマップを、以下、「テクスチャ選択用マップ」と呼ぶ。
サイズ大描画方向決定部54は、このようなVGAサイズのテクスチャ選択用マップに対して拡大処理を施すことによって、原画像と同サイズのテクスチャ選択用マップを生成する。このような原画像と同サイズのテクスチャ選択用マップの各々のデータは、原画像のデータ(YUV成分)を構成する各画素の各々に対して選択された描画方向の筆運びパターンを示している。
従って、図3のステップS6の処理では、ステップS5の処理で処理対象として選択された複数の画素の各々に対して、このような原画像のサイズのテクスチャ選択用マップを用いて、ステップS3の筆運びパターン決定処理で選択された描画方向の筆運びパターンが抽出される。そして、複数の画素の各々に対して抽出された筆運びパターンのテクスチャが、各画素の色を用いて、複数の画素の各々の画素位置に張り付けられる。
このようなステップS6の処理が終了すると、処理はステップS7に進む。
ステップS7において、サイズ大テクスチャ処理部55は、サイズ大テクスチャ処理を終了したか否かを判定する。
サイズ大テクスチャ処理を終了する条件が満たされない場合、ステップS7においてNOであると判定されて、処理はステップS4に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
サイズ大テクスチャ処理を終了する条件は、特に限定されず、例えば、ステップS4乃至S6の処理の繰り返し回数が閾値を超えたこと等の任意の条件を採用することができる。
サイズ大テクスチャ処理を終了する条件が満たされるまでの間、ステップS4乃至S7NOのループ処理が繰り返され、その都度、原画像のYUV成分のうち任意のラインが処理対象のラインに選択されて、処理対象の複数の画素が選択され、当該複数の画素の各々に基づくテクスチャ処理がそれぞれ実行される。
その後、サイズ大テクスチャ処理を終了する条件が満たされると、ステップS7においてYESであると判定されて、処理はステップS8に進む。
処理がステップS8に進む段階で、上述したように、油絵調画像のデータは得られているが、本実施形態ではさらに、当該油絵調画像のエッジを補完することを目的とする2回目のテクスチャ処理として、ステップS8乃至S12の処理が実行される。
ただし、2回目のテクスチャ処理であるステップS8乃至S12の各々の処理は、1回目のテクスチャ処理であるステップS3乃至S7の各々の処理とほぼ同様の処理である。
そこで、以下、2回目のテクスチャ処理であるステップS8乃至S12の各々の処理のうち、1回目のテクスチャ処理であるステップS3乃至S7の各々の処理とは異なる点についてのみ、以下説明する。
2回目のテクスチャ処理としてのステップS8乃至S12の処理の動作主体は、1回目のテクスチャ処理と異なり、次のようになる。
即ち、ステップS8の処理はサイズ小描画方向決定部57により実行され、ステップS9及びS10の処理はサイズ小処理対象選択部56により実行され、ステップS11及びS12の処理はサイズ小テクスチャ処理部58により実行される。
ステップS10の処理対象の画素の選択手法は、乱数を発生させて、処理対象のラインを構成する画素列から、複数の画素を選択するところまでは、ステップS5の選択手法と同一であるが、さらに次のようにして処理対象の画素を選択する点が異なる。
即ち、ステップS10の処理では、乱数を用いて選択された時点の複数の画素は未だ処理対象の候補である。そこで、サイズ小処理対象選択部56は、複数の候補の各画素位置におけるソーベルフィルタの結果をそれぞれ参照することで、複数の候補の中から処理対象の画素を選抜する。
具体的には例えば、サイズ小描画方向決定部57は、ステップS8の筆運びパターン決定処理の一部の処理として、QVGAサイズのデータを構成する各画素のデータのそれぞれに対して、図8(A)に示す垂直成分抽出用ソーベルフィルタ及び図8(B)に示す水平成分抽出用ソーベルフィルタの各々をかける。
このときに得られるソーベルフィルタの結果は、QVGAサイズのデータであるため、サイズ小描画方向決定部57は、当該ソーベルフィルタの結果であるQVGAサイズのデータに対して拡大処理を施すことによって、原画像と同サイズのソーベルフィルタの結果を生成する。
そこで、ステップS10において、サイズ小処理対象選択部56は、乱数を用いて複数の処理対象の候補を選択した後に、このような原画像と同サイズのソーベルフィルタの結果の中から、複数の候補の各画素位置におけるソーベルフィルタの結果をそれぞれ抽出する。
そして、サイズ小処理対象選択部56は、複数の候補の各画素位置におけるソーベルフィルタの結果のうち、水平成分と垂直成分の絶対値が共に閾値よりも高くなっているソーベルフィルタの結果を有する画素位置の候補を、処理対象の画素として選抜する。
なお、この選抜のために用いる閾値は、図9の描画方向選択処理で用いた閾値とは独立したものであるため、同一値であってもよいし、異なる値であってもよい。
このようにして選抜された処理対象の画素に対してのみ、ステップS11の2回目のテクスチャ処理を実行することで、油絵調画像のエッジ部分のみにテクスチャを貼り付けることが可能になる。
ステップS11の2回目のテクスチャ処理については、処理対象の画素に対してテクスチャを貼り付ける点は、ステップS6の1回目のテクスチャ処理と同様である。しかしながら、1回目のテクスチャ処理で用いられるテクスチャそのものではなく、その大きさが縮小されたテクスチャが、2回目のテクスチャ処理で用いられる点が、ステップS6の1回目のテクスチャ処理とは異なる。
このようなステップS11の2回目のテクスチャ処理が終了すると、処理はステップS12に進む。
ステップS12において、サイズ小テクスチャ処理部58は、サイズ小テクスチャ処理を終了したか否かを判定する。
ここで、サイズ小テクスチャ処理を終了する条件は、特に限定されず、例えば、ステップS9乃至S12の処理の繰り返し回数が閾値を超えたこと等の任意の条件を採用することができる。この場合の繰り返し回数は、ステップS7のサイズ大テクスチャ処理を終了する条件において採用される繰り返し回数とは独立しており、同一であってもよいし、異なる値であってもよい。
サイズ小テクスチャ処理を終了する条件が満たされるまでの間、ステップS9乃至S12NOのループ処理が繰り返され、その都度、油絵調画像のYUV成分のうち任意のラインが処理対象のラインに選択されて、処理対象の複数の画素が選択され、複数の画素の各々に基づく2回目のテクスチャ処理がそれぞれ実行される。
その後、サイズ小テクスチャ処理を終了する条件が満たされると、ステップS12においてYESであると判定されて、処理はステップS13に進む。
ステップS13において、記憶制御部59は、このようにして2回のテクスチャ処理が施された結果得られる油絵調画像のデータを、画像記憶部60に記憶する画像記憶処理を実行する。
これにより、油絵調画像生成処理は終了となる。
図10は、油絵調画像生成処理の結果として得られた油絵調画像の一例を示す図である。
図11は、図10の油絵調画像の一部の領域を拡大した図である。
図12は、図10の油絵調画像の一部であって、図11とは別の領域を拡大した図である。
自動車を被写体として含む原画像(図示せず)のデータに対して、図3の油絵調画像生成処理が施されると、図10に示す油絵調画像71のデータが生成されて、画像記憶部60(図2)に記憶される。
油絵調画像71のうち領域81は、図11の拡大図に示すように、主に1回目のテクスチャ処理のみが施された領域である。領域81においては、ソーベルフィルタによりエッジ検出が行われ、その垂直成分及び水平成分により適切なテクスチャが選択されて貼り付けられていることがわかる。
一方、油絵調画像71の領域82のうち自動車のボディの境目部分においては、図12の拡大図に示すように、テクスチャのサイズが小さくなっていること、即ち、1回目のテクスチャ処理に加えてさらに、エッジを補完することを目的とした2回目のテクスチャ処理が施されていることがわかる。
このように、本実施形態では、エッジ部分近傍にのみ2回目のテクスチャ処理が施されて、エッジ部分のみにテクスチャが追加されることがわかる。
また、図10に示す油絵調画像71の全体からわかるように、本実施形態では、原画像(図示せず)の上にテクスチャを貼り付けるという手法が採用されているため、テクスチャ密度を減らしても、適切な油絵調が表現される。即ち、図示はしないが、白地にテクスチャを張る場合を考えると、本実施形態と同様の低いテクスチャ密度では、テクスチャが貼り付けられていない部分が目立ってしまう。これに対して、図10に示す油絵調画像71の全体からわかるように、本実施形態の油絵調画像生成処理が実行されると、テクスチャが貼り付けられていない部分であっても、原画像の色が残っているので、当該テクスチャが貼り付けられていない部分が目立つことはない。
なお、テクスチャ密度の低減は、処理速度の向上にも繋がる。
このように、本実施形態の油絵調画像生成処理を実行することで、原画像全体の水平及び垂直のエッジ強度を勘案して、芸術性の演出効果がより高められた油絵調画像71等のデータを生成することが可能になる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、図2のサイズ大処理対象選択部53、サイズ大テクスチャ処理部55、サイズ小処理対象選択部56、及びサイズ小テクスチャ処理部58の処理対象として、前記実施形態では、原画像と同一サイズのデータが採用されていたが、特にこれに限定されない。
具体的には例えば、図1の撮像装置1のRAM13等のメモリ容量が限られており、サイズの大きいテクスチャを扱うことが困難である一方、筆で描いた様子を表現するために、一定以上のサイズのテクスチャを取り扱う必要がある場合が存在する。このような場合には、画像変換部52から出力されたYUV成分に対して縮小処理を施し、その結果得られる縮小画像のデータを、サイズ大処理対象選択部53に供給するようにしてもよい。ただし、この場合には、サイズ小テクスチャ処理部58の出力データに対して拡大処理を施すことによって、画像サイズを原画像のサイズに戻す必要がある。
また例えば、図2に示す機能ブロック以外の機能ブロックも必要に応じて追加してもよい。
具体的には例えば、上述の如く、処理対象の画像のデータに対して縮小処理を施した後に拡大処理を施すような場合、拡大処理後の画像にはジャギーが発生する場合がある。そこで、このようなジャギーを除去すべく、サイズ小テクスチャ処理部58から出力される油絵調画像のYUV成分のうち、Y成分に対してDMD(Directional Median Filter)をかける機能ブロックを追加してもよい。
また例えば、サイズ大描画方向決定部54やサイズ小描画方向決定部57によるエッジ強度の算出手法は、前記実施形態では、精度を高めるために、画像変換部52から出力されたY成分を縮小したものに対してソーベルフィルタをかける手法が採用されていたが、特にこれに限定されない。
具体的には例えば、画像変換部52から出力されたY成分を縮小せずにそのまま用いて、ソーベルフィルタをかける手法を採用してもよい。この場合、疑似的により大きなサイズのソーベルフィルタをかけたことと等価になる。また、処理速度も速くなる。
また例えば、高速化が必要な場合、画像変換部52から出力されたY成分、又はそれを縮小したものに対して、ラプラシアンフィルタ等、ソーベルフィルタ以外の任意のフィルタをかけることによって、エッジ強度を求める手法を採用してもよい。
また例えば、前記実施形態では、2回のテクスチャ処理が実行されたが、テクスチャ処理の回数はこれに限定されない。即ち、必要に応じて、1回のテクスチャ処理を実行するようにしてもよいし、逆に、3回以上のテクスチャ処理を実行するようにしてもよい。
また例えば、上述した実施形態では、本発明が適用される画像処理装置は、デジタルカメラ等の撮像装置として構成される例として説明した。しかしながら、本発明は、撮像装置に特に限定されず、撮像機能の有無を問わず、上述の画像処理を実行可能な電子機器一般に適用することができる。具体的には例えば、本発明は、パーソナルコンピュータ、ビデオカメラ、携帯型ナビゲーション装置、ポータブルゲーム機等に適用可能である。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図1のリムーバブルメディア31により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディアは、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini-Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている図1のROM12や、図1の記憶部19に含まれるハードディスク等で構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
1・・・撮像装置、11・・・CPU、12・・・ROM、13・・・RAM、16・・・撮像部、17・・・操作部、18・・・表示部、19・・・記憶部、20・・・通信部、21・・・ドライブ、31・・・リムーバブルメディア、51・・・画像入力部、52・・・画像変換部、53・・・サイズ大処理対象選択部、54・・・サイズ大描画方向決定処理、55・・・サイズ大テクスチャ処理部、56・・・サイズ小処理対象選択部、57・・・サイズ小描画方向決定処理、58・・・サイズ小テクスチャ処理部、59・・・記憶制御部、60・・・画像記憶部

Claims (4)

  1. 画像のデータを入力する入力手段と、
    前記入力手段によって入力された前記画像のデータを、入力されたときの形態から、輝度成分を含む色空間の形態に変換する変換手段と、
    前記変換手段によって変換された前記画像のデータから、複数の画素のデータを選択する選択手段と、
    前記画像における所定画素単位毎の水平方向及び垂直方向のエッジ強度から、テクスチャ処理を施すための筆運びパターンの描画方向を決定する第1の決定手段と、
    前記第1の決定手段により決定された前記描画方向の前記筆運びパターンで、前記選択手段によって選択された前記複数の画素のデータの位置に、その画素の色を用いたテクスチャを張り付けるテクスチャ処理を施す第1のテクスチャ処理手段と、
    前記画像における所定画素単位毎の水平方向及び垂直方向のエッジ強度から、前記第1の決定手段によって決定された前記筆運びパターンよりも小さい筆運びパターンの描画方向を決定する第2の決定手段と、
    前記第1のテクスチャ処理手段による処理の後の画像のデータのエッジ部分に対して、前記第2の決定手段により決定された前記描画方向の前記筆運びパターンで前記テクスチャ処理を施す第2のテクスチャ処理手段と、
    前記第1のテクスチャ処理手段及び前記第2のテクスチャ処理手段による処理結果が含まれる画像のデータの記憶を制御する記憶制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記筆運びパターンとは、筆状のパターンであることを特徴とする、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記入力手段は、撮像手段を含むことを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 入力された画像のデータに対して画像処理を施すコンピュータに、
    入力された前記画像のデータを、入力されたときの形態から、輝度成分を含む色空間の形態に変換する変換機能と、
    前記変換機能の実現によって変換された前記画像のデータから、複数の画素のデータを選択する選択機能と、
    前記画像における所定画素単位毎の水平方向及び垂直方向のエッジ強度から、テクスチャ処理を施すための筆運びパターンの描画方向を決定する第1の決定機能と、
    前記第1の決定機能の実現により決定された前記描画方向の前記筆運びパターンで、前記選択機能の実現によって選択された前記複数の画素のデータの位置に、その画素の色を用いたテクスチャを張り付けるテクスチャ処理を施す第1のテクスチャ処理機能と、
    前記画像における所定画素単位毎の水平方向及び垂直方向のエッジ強度から、前記第1の決定機能の実現により決定された前記筆運びパターンよりも小さい筆運びパターンの描画方向を決定する第2の決定機能と、
    前記第1のテクスチャ処理機能の実現による処理の後の画像のデータのエッジ部分に対して、前記第2の決定機能の実現により決定された前記描画方向の前記筆運びパターンで前記テクスチャ処理を施す第2のテクスチャ処理機能と、
    前記第1のテクスチャ機能手段及び前記第2のテクスチャ処理機能の発揮により実行された処理結果が含まれる画像のデータの記憶を制御する記憶制御機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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