JP2010262470A - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザへ負担をかけることなく、画質レベルの高い出力画像を効率的に得ることを可能にする。
【解決手段】画像の入力を受け付け、受け付けた入力画像に対して相互に異なる種類の複数の画像処理を施した複数の処理済画像を生成し、生成された複数の処理済画像のうち、画質レベルが所定の条件を満たす処理済画像を選択する。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力された画像に画像処理を施す画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関する。
センサやカメラによって撮像された画像には、センサやカメラの性能、撮像を行う環境等によって様々なノイズが含まれる。これらのノイズを除去し、撮像された画像に含まれる物体と背景とを明確に区別するための画像処理の方法が報告されている。以降、撮像された画像に含まれる物体のことを対象物体という。
撮像された画像に含まれる背景と対象物体とを明確に区別するための画像処理の方法の一つが例えば、非特許文献1に開示されている。非特許文献1に開示されている方法では、画像に対してmorphology(モルフォロジ)の関数であるerosion(収縮)処理と、dilation(膨張)処理とを施すことにより、画像に含まれるノイズを除去する。なお、収縮処理とは、画像を水平及び垂直の各方向に1画素単位でずらした画素群と、もとの画素とを重ね合わせてこれらの画素間における濃度値の論理積(2値表示の場合は論理積、階調表示(濃淡表示)の場合は最小値)を演算する処理である。また、膨張処理とは、画像を水平及び垂直の各方向に1画素単位でずらした画素群と、もとの画素とを重ね合わせてこれらの画素間における濃度値の論理和(2値表示の場合は論理和、階調表示(濃淡表示)の場合は最大値)を演算する処理である。
この非特許文献1に開示されている方法において、画像処理を施す画像をXとし、構造要素をBとし、(X+B)をBによるXの膨張と定義し、(X−B)をBによるXの収縮と定義する。この場合、ノイズを除去する処理であるopening処理(X○Bと表記する)とclosing処理(X・Bと表記する)とはそれぞれ、以下に示す式(1)と式(2)とでそれぞれ定義される。なお、opening処理は、収縮処理を行った後に膨張処理を行う処理であり、画像の背景に含まれるノイズを除去する。また、closing処理は、膨張処理を行った後に収縮処理を行う処理であり、画像の対象物体に含まれるノイズ(穴や細かい窪み)を除去する。
X○B=(X−B)+B (1)
X・B=(X+B)−B (2)
また、対象物体の形状に特化した方法として例えば、指紋認証における登録画像の作成アルゴリズムであるMehtre法が非特許文献2に開示されている。この方法では、指紋の隆線方向を求め、その方向に沿ってcontextualフィルタを畳み込み、隆線を強調する。
上述した2つの方法では、様々な画質レベルの入力画像に対して単一の画像処理を施す。そのため、入力画像の画質レベルが著しく低い場合等には、画像処理が施された結果の画像である出力画像にノイズが残留してしまう。つまり、出力画像の画質レベルが十分に高いものにならないという問題点がある。
そこで、出力画像の画質レベルが十分に高いものでない場合に、画像を入力し直すことのできる方法が例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されている方法では、指紋の照合を行う際、センサに読み込ませたユーザの指紋の画像に画像処理(2値化や細線化等)が施される。そして、画像処理が施された画像の画質レベルが評価され、画質レベルが低いと判断されると、その旨がユーザに通知される。ユーザは、その通知に従って再度、指紋をセンサに読み込ませる。
また、特許文献2に開示されている技術では、入力画像がモニタに表示され、表示された入力画像の画質レベルをユーザが目視で判断する。そして、ユーザは、入力画像の画質レベルが低いと判断すると、画質レベルの劣化を補正する画像処理を施す。その結果、画質レベルの劣化が補正された画像が出力される。
特開平8−129644号公報 特開2000−324339号公報
J. Serra, "Image Analysis and Mathematical Morphology," Academic Press, London, 1982 B.M.Mehtre, "Fingerprint Image Analysis for Automatic Identification," Machine Vision and Applications, vol.6,no.2-3,pp.124.139, 1993.
上述した特許文献1や特許文献2に開示されている技術を利用すれば、入力画像の画質レベルが著しく低い場合でも、画像の入力や補正を繰り返すことにより、より多くのノイズを除去することができ、出力画像の画質レベルを高くすることができる。
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、ユーザによる画像の再入力が必要であり、ユーザに負担がかかるとともに、画像を再入力するための時間を要するという問題点がある。
また、特許文献2に開示されている技術では、ユーザによる画質レベルの補正が必要であり、ユーザに対する訓練が必要であるとともに、画質レベルの劣化を補正するための時間を要するという問題点がある。
本発明は、ユーザへ負担をかけることなく、画質レベルの高い出力画像を効率的に得ることを可能にする画像処理装置、画像処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の画像処理装置は、画像の入力を受け付け、該受け付けた入力画像に対して相互に異なる種類の複数の画像処理を施した複数の処理済画像を生成し、該生成された複数の処理済画像のうち、画質レベルが所定の条件を満たす処理済画像を選択する。
また、画像の入力を受け付ける画像処理装置における画像処理方法であって、
前記受け付けた入力画像に対して相互に異なる種類の複数の画像処理を施した複数の処理済画像を生成する処理と、
前記生成された複数の処理済画像のうち、画質レベルが所定の条件を満たす処理済画像を選択する選択処理と、を有する。
また、画像の入力を受け付ける画像処理装置に、
前記受け付けた入力画像に対して相互に異なる種類の複数の画像処理を施した複数の処理済画像を生成する機能と、
前記生成された複数の処理済画像のうち、画質レベルが所定の条件を満たす処理済画像を選択する機能と、を実現させる。
本発明によれば画像処理装置は、画像の入力を受け付け、受け付けた入力画像に対して相互に異なる種類の複数の画像処理を施した複数の処理済画像を生成する。そして、生成された複数の処理済画像のうち、画質レベルが所定の条件を満たす処理済画像を選択する。
そのため、ユーザへ負担をかけることなく、画質レベルの高い出力画像を効率的に得ることができる。
本発明の画像処理装置の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。 図1に示した画像処理装置が受け付けた入力画像、第1〜第3の処理済画像及び第1〜第3の判定用画像の一例を示す図である。 図1に示した画像処理装置が受け付けた入力画像、第1〜第3の処理済画像、第1〜第3の判定用画像の他の例を示す図である。 図1に示した画像処理装置が受け付けた入力画像、第1〜第3の処理済画像、第1〜第3の判定用画像の他の例を示す図である。 図1に示した画像判定部が画像の画質レベルを評価する方法の一例を説明するための図であり、(a)は評価対象画像を示す図、(b)、(c)は画質レベルの評価に利用されるテンプレート画像を示す図である。 図1に示した画像処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図1に示した画像処理装置から第1〜第3の判定用画像処理部が省略された構成の一例を示すブロック図である。 図1に示した画像処理装置が受け付けた入力画像、第1〜第3の処理済画像及び第1〜第3の判定用画像の他の例を示す図である。 図1に示した画像処理装置において画像選択部が評価結果を受け付けてから、画像処理部に画像処理を実行させる場合の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の画像処理装置の第2の実施形態の構成を示すブロック図である。 図10に示した画像処理装置が受け付けた入力画像、第1の前処理済画像及び第2の前処理済画像、第1〜第3の処理済画像、第1〜第3の判定用画像の一例を示す図である。 図10に示した画像処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図10に示した画像処理装置において画像選択部が評価結果を受け付けてから、画像処理部に画像処理を実行させる場合の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の画像処理装置の第3の実施形態の構成を示すブロック図である。 本発明の画像処理装置の第4の実施形態の構成を示すブロック図である。 図15に示した画像処理装置に閾値記憶部を設けた構成の一例を示すブロック図である。 図15に示した画像処理装置に画像数記憶部を設けた構成の一例を示すブロック図である。 図15に示した画像処理装置に画像記憶部を設けた構成の一例を示すブロック図である。 図15に示した画像処理装置に画像記憶部を設けた構成の他の例を示すブロック図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の画像処理装置の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。
本実施形態の画像処理装置は図1に示すように、画像入力部10と、第1の画像処理部20−1と、第2の画像処理部20−2と、第3の画像処理部20−3と、第1の判定用画像処理部30−1と、第2の判定用画像処理部30−2と、第3の判定用画像処理部30−3と、画像選択部40と、画像判定部50とを備えている。
画像入力部10は、画像処理を行う対象となる画像の入力を受け付ける。そして、受け付けた画像を入力画像として、第1〜第3の画像処理部20−1〜20−3と、第1〜第3の判定用画像処理部30−1〜30−3とへ出力する。
第1〜第3の画像処理部20−1〜20−3のそれぞれは、画像入力部10から出力された入力画像を受け付け、受け付けた入力画像に対して相互に異なる種類の画像処理である第1〜第3の画像処理を施した第1〜第3の処理済画像を生成する。そして、生成された第1〜第3の処理済画像を画像選択部40へ出力する。なお、第1〜第3の画像処理の詳細については後述する。
第1〜第3の判定用画像処理部30−1〜30−3のそれぞれは、画像入力部10から出力された入力画像を受け付け、受け付けた入力画像に対して相互に異なる種類の画像処理である第1〜第3の判定用画像処理を施した第1〜第3の判定用画像を生成する。そして、生成された第1〜第3の判定用画像を画像判定部50へ出力する。なお、第1〜第3の判定用画像処理の詳細については後述する。
ここで、第1〜第3の画像処理及び第1〜第3の判定用画像処理について説明する。
ここでは、まず、入力画像が、背景に濃度値の高い(色の濃い)ノイズをランダムに含み、対象物体に濃度値の低い(色の薄い)ノイズをランダムに含む場合について説明する。
図2は、図1に示した画像処理装置が受け付けた入力画像、第1〜第3の処理済画像及び第1〜第3の判定用画像の一例を示す図である。
第1の画像処理部20−1は例えば、入力画像11aに対してモルフォロジの平滑化(smoothing)処理を第1の画像処理として施す。モルフォロジの平滑化処理は、入力画像に対して収縮処理と膨張処理とを組み合わせて施す処理である。モルフォロジの平滑化処理では、収縮処理、膨張処理、膨張処理、収縮処理の順番で処理が行われる。
第1の画像処理が施された結果、背景に含まれる濃度値の高いノイズ1と、対象物体内に含まれる濃度値の低いノイズ2とが除去された第1の処理済画像21a−1が生成される。
第2の画像処理部20−2は例えば、入力画像11aに対して上述した平滑化処理と収縮処理とを組み合わせた第2の画像処理を施す。第2の画像処理が施された結果、濃度値の高いノイズ1がより強く除去された第2の処理済画像21a−2が生成される。
第3の画像処理部20−3は例えば、入力画像11aに対して上述した平滑化処理と膨張処理とを組み合わせた第3の画像処理を施す。第3の画像処理が施された結果、濃度値の低いノイズ2がより強く除去された第3の処理済画像21a−3が生成される。
第1〜第3の処理済画像21a−1〜21a−3は、画像選択部40へ出力される。
なお、第1〜第3の判定用画像処理のそれぞれと、第1〜第3の画像処理のそれぞれとは対応付けられている。つまり、第1〜第3の判定用画像31a−1〜31a−3のそれぞれと第1〜第3の処理済画像21a−1〜21a−3のそれぞれとは対応付けられている。さらに、ここでは、第1〜第3の判定用画像処理のそれぞれと第1〜第3の画像処理のそれぞれとは同じ処理であるものとする。つまり、図2に示すように、第1の判定用画像31a−1と第1の処理済画像21a−1とが同じ画像となり、第2の判定用画像31a−2と第2の処理済画像21a−2とが同じ画像となり、第3の判定用画像31a−3と第3の処理済画像21a−3とが同じ画像となる。
第1〜第3の判定用画像31a−1〜31a−3は、画像判定部50へ出力される。
次に、入力画像が、背景に多数の濃度値の高いノイズをランダムに含んでいる場合について説明する。
図3は、図1に示した画像処理装置が受け付けた入力画像、第1〜第3の処理済画像、第1〜第3の判定用画像の他の例を示す図である。
第1〜第3の画像処理部20−1〜20−3は、入力画像11bに対して上述したのと同じ画像処理を施す。すなわち、第1の画像処理部20−1は、入力画像11bに対して第1の画像処理として平滑化処理を施す。第2の画像処理部20−2は、入力画像11bに対して平滑化処理と収縮処理とを組み合わせた第2の画像処理を施す。第3の画像処理部20−3は、入力画像に対して平滑化処理と膨張処理とを組み合わせた第3の画像処理を施す。
その結果、図3に示すような第1〜第3の処理済画像21b−1〜21b−3が生成され、生成された第1〜第3の処理済画像21b−1〜21b−3は、画像選択部40へ出力される。
また、第1〜第3の判定用画像処理部30−1〜30−3が、入力画像11bに対して第1〜第3の判定用画像処理を施すことにより、図3に示す第1〜第3の判定用画像31b−1〜31b−3が生成される。そして、生成された第1〜第3の判定用画像31b−1〜31b−3は画像判定部50へ出力される。なお、上述したように、第1〜第3の画像処理のそれぞれと第1〜第3の判定用画像処理のそれぞれとは同じ処理である。
次に、入力画像が、対象物体に多数の濃度値の低いノイズをランダムに含んでいる場合について説明する。
図4は、図1に示した画像処理装置が受け付けた入力画像、第1〜第3の処理済画像、第1〜第3の判定用画像の他の例を示す図である。
第1〜第3の画像処理部20−1〜20−3は、入力画像11cに対して上述したのと同じ画像処理を施す。すなわち、第1の画像処理部20−1は、入力画像11cに対して第1の画像処理として平滑化処理を施す。第2の画像処理部20−2は、入力画像11cに対して平滑化処理と収縮処理とを組み合わせた第2の画像処理を施す。第3の画像処理部20−3は、入力画像11cに対して平滑化処理と膨張処理とを組み合わせた第3の画像処理を施す。
その結果、図4に示すような第1〜第3の処理済画像21c−1〜21c−3が生成され、生成された第1〜第3の処理済画像21c−1〜21c−3は、画像選択部40へ出力される。
また、第1〜第3の判定用画像処理部30−1〜30−3が、入力画像11cに対して第1〜第3の判定用画像処理を施すことにより、図4に示す第1〜第3の判定用画像31c−1〜31c−3が生成される。そして、生成された第1〜第3の判定用画像31c−1〜31c−3は画像判定部50へ出力される。なお、上述したように、第1〜第3の画像処理のそれぞれと第1〜第3の判定用画像処理のそれぞれとは同じ処理である。
再度、図1を参照すると、画像判定部50は、第1〜第3の判定用画像処理部30−1〜30−3のそれぞれから出力された第1〜第3の判定用画像を、画質のレベルを評価する評価対象画像として受け付ける。そして、受け付けた第1〜第3の判定用画像のそれぞれの画質レベルを評価することにより、第1〜第3の判定用画像のいずれか1つを選択する。そして、選択された第1〜第3の判定用画像のいずれかを示す評価結果を画像選択部40へ出力する。
ここで、画像判定部50が第1〜第3の判定用画像のそれぞれの画質レベルを評価する方法の一例について説明する。
図5は、図1に示した画像判定部50が画像の画質レベルを評価する方法の一例を説明するための図であり、(a)は評価対象画像を示す図、(b)、(c)は画質レベルの評価に利用されるテンプレート画像を示す図である。
画像判定部50は、画像の画質を評価する際、図5(a)に示すような評価対象画像に含まれるノイズを、例えば図5(b)、(c)に示すようなテンプレート画像を用いてテンプレートマッチングを行うことによって検出する。そして、検出されたノイズの数の総数の逆数を画質スコアとし、画質スコアが高い順番に画質が高いと評価する。
例えば図2に示した例では、第1の判定用画像31a−1、第2の判定用画像31a−2、第3の判定用画像31a−3の順番に画質スコアが高くなる。従って、画像判定部50は、第1の判定用画像31a−1を示す評価結果を画像選択部40へ出力する。また、同様に、図3に示した例では、第2の判定用画像31b−2、第1の判定用画像31b−1、第3の判定用画像31b−3の順番に画質スコアが高くなる。従って、画像判定部50は、第2の判定用画像31b−2を示す評価結果を画像選択部40へ出力する。また、同様に、図4に示した例では、第3の判定用画像31c−3の画質スコアが最も高くなる。従って、画像判定部50は、第3の判定用画像31c−3を示す評価結果を画像選択部40へ出力する。
再度、図1を参照すると、画像選択部40は、第1〜第3の画像処理部20−1〜20−3のそれぞれから出力された第1〜第3の処理済画像と、画像判定部50から出力された評価結果とを受け付ける。そして、第1〜第3の処理済画像のうち、受け付けた評価結果が示す判定用画像に対応する処理済画像を選択する。そして、画像選択部40は、選択された処理済画像を出力画像として出力する。従って、図2に示した例では、第1の判定用画像31a−1に対応する第1の処理済画像21a−1が出力画像となる。また、同様に、図3に示した例では、第2の判定用画像31b−2に対応する第2の処理済画像21b−2が出力画像となる。また、図4に示した例では、第3の判定用画像31c−3に対応する第3の処理済画像21c−3が出力画像となる。
以下に、上記のように構成された画像処理装置の動作について説明する。ここでは、図2に示した例に基づいて説明する。
図6は、図1に示した画像処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、画像入力部10は、画像の入力を受け付ける(ステップS1)。
画像の入力を受け付けた画像入力部10は、受け付けた画像を入力画像11aとして、第1〜第3の画像処理部20−1〜20−3と、第1〜第3の判定用画像処理部30−1〜30−3とへ出力する。
画像入力部10から出力された入力画像11aを受け付けた第1〜第3の画像処理部20−1〜20−3のそれぞれは、受け付けた入力画像11aに対して相互に異なる種類の第1〜第3の画像処理を施した第1〜第3の処理済画像21a−1〜21a−3を生成する(ステップS2)。ここでは、第1の画像処理部20−1は、受け付けた入力画像11aに対して第1の画像処理として平滑化処理を施す。また、第2の画像処理部20−2は、受け付けた入力画像11aに対して平滑化処理と収縮処理とを組み合わせた第2の画像処理を施す。また、第3の画像処理部20−3は、受け付けた入力画像11aに対して平滑化処理と膨張処理とを組み合わせた第3の画像処理を施す。
そして、第1〜第3の画像処理部20−1〜20−3のそれぞれは、生成された第1〜第3の処理済画像21a−1〜21a−3を画像選択部40へ出力する。
また、画像入力部10から出力された入力画像を受け付けた第1〜第3の判定用画像処理部30−1〜30−3のそれぞれは、受け付けた入力画像11aに対して相互に異なる種類の第1〜第3の判定用画像処理を施した第1〜第3の判定用画像31a−1〜31a−3を生成する(ステップS3)。なお、上述したように、第1〜第3の判定用画像処理のそれぞれは、第1〜第3の画像処理のそれぞれと同じ処理である。
次に、第1〜第3の判定用画像処理部30−1〜30−3のそれぞれは、生成された第1〜第3の判定用画像31a−1〜31a−3を画像判定部50へ出力する。
第1〜第3の判定用画像処理部30−1〜30−3のそれぞれから出力された第1〜第3の判定用画像31a−1〜31a−3を受け付けた画像判定部50は、受け付けた第1〜第3の判定用画像31a−1〜31a−3のそれぞれの画質レベルを画質スコアによって評価する(ステップS4)。そして、画質スコアが最も高い判定用画像を選択し、選択された判定用画像を示す評価結果を画像選択部40へ出力する。ここでは、第1の判定用画像31a−1、第2の判定用画像31a−2、第3の判定用画像31a−3の順番に画質スコアが高くなる。従って、画像判定部50は、最も画質スコアの高い第1の判定用画像31a−1を示す評価結果を出力する。
画像選択部40は、第1〜第3の画像処理部20−1〜20−3から出力された第1〜第3の処理済画像21a−1〜21a−3と、画像判定部50から出力された評価結果とを受け付ける(ステップS5)。
そして、画像選択部40は、受け付けた評価結果が示す判定用画像に対応する処理済画像を選択し(ステップS6)、選択された処理済画像を出力画像として出力する。ここでは、評価結果が示すのは第1の判定用画像31a−1であるため、第1の判定用画像31a−1に対応する第1の処理済画像21a−1が出力画像として出力される。
なお、本実施形態において、第1〜第3の判定用画像処理部30−1〜30−3のそれぞれと第1〜第3の画像処理部20−1〜20−3のそれぞれとが行う処理は同じであった。これにより、第1の画像処理部20−1と第1の判定用画像処理部30−1、第2の画像処理部20−2と第2の判定用画像処理部30−2、及び第3の画像処理部20−3と第3の判定用画像処理部30−3とはそれぞれプロセッサを共有することができ、画像処理装置の小型化や低電力化を実現することができる。
また、この場合、第1〜第3の判定用画像処理部30−1〜30−3を省略することも可能である。第1〜第3の判定用画像処理部30−1〜30−3が省略された場合、画像判定部50は、第1〜第3の画像処理部20−1〜20−3から出力された第1〜第3の処理済画像を第1〜第3の判定用画像として受け付ける。そして、受け付けた第1〜第3の判定用画像の画質レベルを評価する。
図7は、図1に示した画像処理装置から第1〜第3の判定用画像処理部30−1〜30−3が省略された構成の一例を示すブロック図である。
図7に示す画像処理装置の第1〜第3の画像処理部20−1〜20−3は、画像選択部40だけではなく、画像判定部50へも第1〜第3の処理済画像を出力する。
このように本実施形態において画像処理装置は、受け付けた入力画像に対してノイズを除去する方法が相互に異なる第1〜第3の画像処理を行った第1〜第3の処理済画像を生成する。そして、生成された第1〜第3の処理済画像のうち、ノイズの数が最も少ない処理済画像を選択する。
そのため、ユーザへ負担をかけることなく、画質レベルの高い出力画像を効率的に得ることができる。
なお、本実施形態において画像判定部50は、第1〜第3の判定用画像のうち画質スコアが最も高い判定用画像だけを選択した。しかし、例えば、画質スコアが2番目(あるいはそれ以降の順番)に高い判定用画像を選択するようにしてもよい。また、複数の判定用画像を選択するようにしてもよい。これは、指紋認証の登録画像を作成する際など、画質レベルの高い画像と低い画像との複数の画像を用意したい場合に利用できる。例えば、画質スコアの順番が奇数または偶数である複数の判定用画像を選択したり、画質スコアの順番が高いものから所定の数の判定用画像を選択したり、画質スコアの順番が真ん中付近の判定用画像を所定の数だけ選択したりしてもよい。
また、画質スコアの閾値を予め決めておき、第1〜第3の判定用画像の画質スコアと閾値とを比較することにより、判定用画像を選択するようにしてもよい。例えば、予め決められた閾値以上(あるいは閾値以下)の画質スコアの判定用画像の全てを選択するようにしてもよい。また、予め決められた2つの閾値(例えば、T1、T2とする(T1<T2))を用いて、画質スコアがT1以上T2未満(あるいはT1未満かつT2以上)の判定用画像の全てを選択するようにしてもよい。
また、第1〜第3の判定用画像処理を第1〜第3の画像処理よりも簡略化した処理とすることもできる。
図8は、図1に示した画像処理装置が受け付けた入力画像、第1〜第3の処理済画像及び第1〜第3の判定用画像の他の例を示す図である。
ここでは、第1の判定用画像処理部30−1は、入力画像11dに対し、平滑化処理よりも処理量の少ない孤立点除去処理を施す。孤立点除去処理とは、例えば、画像中の着目した画素の濃度値が着目した画素に隣接する4画素の濃度値と異なる場合、着目した画素の濃度値を隣接する4画素の濃度値に変更する画像処理である。この孤立点除去処理が施された第1の判定用画像31d−1は、入力画像11dに比べ、背景に含まれる濃度値の高いノイズ1と、対象物体内の濃度値の低いノイズ2とのそれぞれが減少した画像となる。
第2の判定用画像処理部30−2は、例えば上述した孤立点除去処理に収縮処理を組み合わせた第2の判定用画像処理を施す。第2の判定用画像処理が施された第2の判定用画像31d−2は、濃度値の高いノイズ1がより強く除去された画像になる。
第3の判定用画像処理部30−3は、例えば上述した孤立点除去処理に膨張処理を組み合わせた第3の判定用画像処理を施す。第3の判定用画像処理が施された第3の判定用画像31d−3は、濃度値の低いノイズ2がより強く除去された画像となる。
画像判定部50は、第1〜第3の判定用画像31d−1〜31d−3を受け付け、受け付けた第1〜第3の判定用画像31d−1〜31d−3の画質レベルを判定する。画質を評価する際には例えば、上述したテンプレートマッチングを利用すればよい。ここでは、第1の判定用画像31d−1、第2の判定用画像31d−2、第3の判定用画像31d−3の順番に画質スコアが高くなり、画像判定部50は、画質スコアが最も高い第1の判定用画像31d−1を示す評価結果を画像選択部40へ出力する。
画像選択部40は、画像判定部50から出力された評価結果が示す第1の判定用画像31d−1に対応する第1の処理済画像21d−1を出力画像として出力する。
図8に示した画像処理装置において、第1〜第3の判定用画像処理は、第1〜第3の画像処理よりも精度は低いが処理量の少ない処理である。従って、第1〜第3の画像処理部20−1〜20−3における第1〜第3の画像処理が終了するのを待つことなく、評価結果を画像選択部40へ出力することができる。そのため、処理時間を短縮できるとともに低電力化を実現することができる。
また、画像選択部が画像判定部から出力された評価結果を受け付けてから、受け付けた評価結果が示す判定用画像に対応する処理済画像を生成する画像処理部のみに、画像処理を実行させるようにしてもよい。
図9は、図1に示した画像処理装置において画像選択部が評価結果を受け付けてから、画像処理部に画像処理を実行させる場合の構成の一例を示すブロック図である。
図9に示す画像選択部40aは、画像判定部50から出力された評価結果を受け付けてから、第1〜第3の画像処理部20a−1〜20a−3のいずれかにのみ画像処理の実行命令201を出力する。これにより、低電力化を実現することができる。また、図9に示す画像処理装置では、第1〜第3の画像処理部20a−1〜20a−3の全てを同時に動作させる必要がない。そのため、第1〜第3画像処理部20a−1〜20a−3と第1〜第3の判定用画像処理部30−1〜30−3とでプロセッサを共有することができ、画像処理装置の小型化及び低価格化を実現することができる。
(第2の実施の形態)
図10は、本発明の画像処理装置の第2の実施形態の構成を示すブロック図である。
本実施形態の画像処理装置は、上述した第1の実施形態において図1に示した画像処理装置と比較すると、第1の前処理部60−1及び第2の前処理部60−2を備えている点が異なる。なお、図10において前処理部の数は2つとしているが、前処理部の数は2つに限定されない。
第1の前処理部60−1は、画像入力部10から出力された入力画像を受け付け、第1の前処理を施した第1の前処理済画像を生成する。そして、生成された第1の前処理済画像を第2の判定用画像処理部30−2へ出力する。
第2の前処理部60−2は、画像入力部10から出力された入力画像を受け付け、上述した第1の前処理とは種類の異なる第2の前処理を施した第2の前処理済画像を生成する。そして、生成された第2の前処理済画像を第3の判定用画像処理部30−3へ出力する。
ここで、第1の前処理及び第2の前処理、第1〜第3の画像処理、及び第1〜第3の判定用画像処理について説明する。なお、ここでは、入力画像が、背景に多数の濃度値の高いノイズをランダムに含む場合について説明する。
図11は、図10に示した画像処理装置が受け付けた入力画像、第1の前処理済画像及び第2の前処理済画像、第1〜第3の処理済画像、第1〜第3の判定用画像の一例を示す図である。
第1の前処理部60−1は、画像入力部10から出力された入力画像11eを受け付ける。そして、受け付けた入力画像11eに第1の前処理を施した第1の前処理済画像61−1を生成する。ここでは、第1の前処理は一例として、入力画像11eの全面に濃度値の低いノイズ2をランダムに付加する処理としている。生成された第1の前処理済画像61−1は、対象物体内に濃度値の低いノイズ2が幾つか含まれ、入力画像11eの背景に含まれていた濃度値の高いノイズ1の幾つかが除去された画像となる。この第1の前処理済画像61−1は、第2の判定用画像処理部30−2へ出力される。
第2の前処理部60−2は、画像入力部10から出力された入力画像11eを受け付ける。そして、受け付けた入力画像11eに第2の前処理を施した第2の前処理済画像61−2を生成する。ここでは、第2の前処理は一例として、入力画像11eの全面に濃度値の高いノイズ1をランダムに付加する処理としている。生成された第2の前処理済画像61−2は、背景に含まれる濃度値の高いノイズ1の数が入力画像11eよりも多い画像となる。この第2の前処理済画像61−2は、第3の判定用画像処理部30−3へ出力される。
第1〜第3の判定用画像処理部30−1〜30−3は、第1の実施形態における第1〜第3の判定用画像処理部30−1〜30−3と同様の判定用画像処理を行う。その結果、図11に示す第1〜第3の判定用画像31e−1〜31e−3が生成され、生成された第1〜第3の判定用画像31e−1〜31e−3は、画像判定部50へ出力される。ここでは、入力画像11eに濃度値の高いノイズ1が多く含まれていた。そのため、第2の前処理によって濃度値の高いノイズ1が付加された第3の判定用画像31e−3の画質レベルは、第1の判定用画像31e−1及び第2の判定用画像31e−2の画質レベルと比較して著しく低くなっている。
なお、前処理は、上述した処理に限定されず、例えばモルフォロジの収縮処理や膨張処理、あるいは平滑化処理等を一つあるいは複数組み合わせた処理としてもよい。
以下に、上記のように構成された画像処理装置の動作について説明する。ここでは、図11に示した例に基づいて説明する。
図12は、図10に示した画像処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、画像入力部10は、画像の入力を受け付ける(ステップS21)。
画像の入力を受け付けた画像入力部10は、受け付けた画像を入力画像11eとして、第1の前処理部60−1と、第2の前処理部60−2と、第1の判定用画像処理部30−1と、第1〜第3の画像処理部20−1〜20−3とへ出力する。
画像入力部10から出力された入力画像11eを受け付けた第1〜第3の画像処理部20−1〜20−3のそれぞれは、受け付けた入力画像11eに第1〜第3の画像処理を施した第1〜第3の処理済画像21e−1〜21e−3を生成する(ステップS22)。ここでは、第1の画像処理部20−1は、受け付けた入力画像11eに対して第1の画像処理として平滑化処理を施す。また、第2の画像処理部20−2は、受け付けた入力画像11eに対して平滑化処理と収縮処理とを組み合わせた第2の画像処理を施す。また、第3の画像処理部20−3は、受け付けた入力画像11eに対して平滑化処理と膨張処理とを組み合わせた第3の画像処理を施す。
そして、第1〜第3の画像処理部20−1〜20−3のそれぞれは、生成された第1〜第3の処理済画像21e−1〜21e−3を画像選択部40へ出力する。
画像入力部10から出力された入力画像11eを受け付けた第1の前処理部60−1は、受け付けた入力画像11eに対し、第1の前処理を施した第1の前処理済画像61−1を生成する。同様に、画像入力部10から出力された入力画像11eを受け付けた第2の前処理部60−2は、受け付けた入力画像11eに対し、第2の前処理を施した第2の前処理済画像61−2を生成する(ステップS23)。ここでは、第1の前処理部60−1は、濃度値の低いノイズ2を入力画像11eの全面にランダムに付加する第1の前処理を施す。また、第2の前処理部60−2は、濃度値の高いノイズ1を入力画像11eの全面にランダムに付加する第2の前処理を施す。
そして、第1の前処理部60−1は、生成された第1の前処理済画像61−1を第2の判定用画像処理部30−2へ出力し、第2の前処理部60−2は、生成された第2の前処理済画像61−2を第3の判定用画像処理部30−3へ出力する。
画像入力部10から出力された入力画像11eを受け付けた第1の判定用画像処理部30−1と、第1の前処理部60−1から出力された第1の前処理済画像61−1を受け付けた第2の判定用画像処理部30−2と、第2の前処理部60−2から出力された第2の前処理済画像61−2を受け付けた第3の判定用画像処理部30−3とのそれぞれは、第1〜第3の判定用画像処理を施し、第1〜第3の判定用画像31e−1〜31e−3を生成する(ステップS24)。なお、第1〜第3の判定用画像処理のそれぞれは、第1〜第3の画像処理と同じ処理でもよいし、上述したような第1〜第3の画像処理よりも処理量の少ない処理でもよい。
次に、第1〜第3の判定用画像処理部30−1〜30−3のそれぞれは、生成された第1〜第3の判定用画像31e−1〜31e−3を画像判定部50へ出力する。
以降の動作であるステップS25〜S27は、上述した第1の実施形態において図6に示した動作フローのステップS4〜S6と同じなので、ここでは説明を省略する。但し、ここでは、第2の判定用画像31e−2の画質スコアが最も高くなるため、第2の判定用画像31e−2に対応する第2の処理済画像21e−2が出力画像として出力される。
このように本実施形態において画像処理装置は、第1〜第3の判定用画像処理を行う前に、第1〜第3の判定用画像のそれぞれの画質レベルの差を明確にするための前処理を入力画像に対して施す。そのため、処理量が少なく精度の低い評価手法でも判定用画像の画質レベルを適切に評価することができ、画質レベルを評価するための処理時間を短縮することができるとともに画像処理装置を小型化することができる。
なお、本実施形態においても上述した第1の実施形態と同様に、画像選択部が画像判定部から出力された評価結果を受け付けてから、受け付けた評価結果が示す判定用画像に対応する処理済画像を生成する画像処理部のみに、画像処理を実行させるようにしてもよい。
図13は、図10に示した画像処理装置において画像選択部が評価結果を受け付けてから、画像処理部に画像処理を実行させる場合の構成の一例を示すブロック図である。
図13に示す画像選択部40aは、画像判定部50から出力された評価結果を受け付けてから、第1〜第3の画像処理部20a−1〜20a−3のいずれかにのみ画像処理の実行命令201を出力する。これにより、低電力化を実現することができる。また、図13に示す画像処理装置では、第1〜第3の画像処理部20a−1〜20a−3の全てを同時に動作させる必要がない。そのため、第1〜第3画像処理部20a−1〜20a−3と第1〜第3の判定用画像処理部30−1〜30−3とでプロセッサを共有することができ、画像処理装置の小型化及び低価格化を実現することができる。
また、上述した第1の実施形態及び第2の実施形態において、画像判定部及び画像選択部が画像入力部10から出力された入力画像を受け付け、受け付けた入力画像を評価対象画像に加えてもよい。この場合、画像選択部は、画像入力部10から出力された入力画像の画質が十分に高いと判断すれば、画像処理部から出力される第1〜第3の処理済画像を受け付ける前に、入力画像を出力画像として出力することもできる。この場合、画像処理を行うための処理時間を短縮することができ、低電力化を実現することができる。また、画像判定部50は、受け付けた入力画像の画質が十分に高いと判断すれば、第1〜第3の処理済画像のいずれを出力画像としてもよいことを示す評価結果を画像選択部に出力するようにしてもよい。これにより、画像選択部は、第1〜第3の画像処理のうち最も処理時間の短い画像処理の処理済画像を出力画像として出力することができ、画像処理を行うための処理時間を短縮でき、低電力化を実現することができる。
(第3の実施形態)
図14は、本発明の画像処理装置の第3の実施形態の構成を示すブロック図である。
本実施形態の画像処理装置は、上述した第1の実施形態において図1に示した画像処理装置と比較すると、第1〜第3の判定用画像処理部30−1〜30−3が省略されている点が異なる。そのため、画像判定部150は、画像入力部10から出力された入力画像を直接受け付け、受け付けた入力画像の画質レベルを評価する。
画像判定部150は、画像入力部10から出力された入力画像を受け付け、受け付けた入力画像に含まれるノイズを上述したテンプレートマッチングによって検出する。そして、検出されたノイズの数に基づき、入力画像の画質の評価を行う。具体的には例えば、画像判定部150は、図5(b)に示したテンプレートによって検出される濃度値の高いノイズの個数(Nbとする)と、図5(c)に示したテンプレートによって検出される濃度値の低いノイズの個数(Nwとする)とを別々に検出する。そして、NbがNwよりも十分に多い場合(Nb−Nw>C;Cは任意の値)、濃度値の高いノイズがより強く除去される第2の画像処理が施された第2の処理済画像の画質レベルが最も高いと判断する。一方、NbがNwよりも十分に少ない場合(Nw−Nb>C;Cは任意の値)、濃度値の低いノイズがより強く除去される第3の画像処理が施された第3の処理済画像の画質レベルが最も高いと判断する。また、それ以外の場合には(|Nw−Nb|<C)、第1の画像処理が施された第1の処理済画像の画質レベルが最も高いと判断する。そして、画像判定部150は、判断された処理済画像を示す評価結果を画像選択部40へ出力する。
画像選択部40は、画像判定部150から出力された評価結果を受け付ける。そして、第1〜第3の処理済画像のうち、受け付けた評価結果が示す処理済画像を出力画像として出力する。
このように本実施形態においては、画像判定部150が画質レベルを評価する画像の数は1つだけである。そのため、上述した第1の実施形態及び第2の実施形態よりも処理時間が短縮されるとともに画像処理装置の低電力化及び小型化を実現することができる。
なお、本実施形態においても上述した第1の実施形態及び第2の実施形態と同様に、画像選択部が画像判定部から出力された評価結果を受け付けてから、受け付けた評価結果が示す処理済画像を生成する画像処理部のみに画像処理を実行させるようにしてもよい。これにより、低電力化を実現することができる。
(第4の実施の形態)
図15は、本発明の画像処理装置の第4の実施形態の構成を示すブロック図である。
本実施形態の画像処理装置は、上述した第1の実施形態において図1に示した画像処理装置と比較すると、画像判定部250が画像入力部210に対して再入力命令101を出力する点が異なる。再入力命令101は、画像判定部250が行う画質レベルの評価の結果に応じ、画像入力部210に画像の受け付けを再度行わせるための命令である。
画像判定部250は、第1〜第3の判定用画像処理部30−1〜30−3のそれぞれから出力された第1〜第3の判定用画像を受け付け、受け付けた第1〜第3の判定用画像の画質スコアにより、それぞれの判定用画像の画質レベルを評価する。ここで、第1〜第3の判定用画像の画質スコアをそれぞれIq1〜Iq3とし、Iq3、Iq2、Iq1の順番に画質スコアが高いものとする。このとき、画質スコア間の差が小さい場合(Iq3−Iq1<C、Cは任意の定数)、画像判定部250は、再入力命令101を画像入力部210へ出力する。一方、画質スコア間の差が大きい場合(Iq3−Iq1>C)、画像判定部250は、画質スコアが最も高い第3の判定用画像を示す評価結果を画像選択部40へ出力する。
画像判定部250から出力された再入力命令101を受け付けた画像入力部210は、画像の入力を再度受け付け、受け付けた画像を入力画像として出力する。
これは、入力画像の画質レベルが著しく低い場合、第1〜第3の処理済画像及び第1〜第3の判定用画像のいずれも画質レベルが低くなり、その結果、画質スコア間の差が小さくなること(Iq3−Iq1<C)を利用している。
なお、画像判定部250が画像入力部10への再入力命令101を出力するか、画像選択部40へ評価結果を出力するかどうかを決定する条件は、上述したような条件以外も任意に設定することができる。例えば、入力画像の画質レベルが常にある一定のレベル以上であると仮定した場合に、第1〜第3の判定用画像の画質スコア間の差が大きければ(Iq3−Iq1>C)画像入力部210へ再入力命令101を出力するようにしてもよい。また、その場合、第1〜第3の判定用画像の画質スコア間の差が小さい場合には(Iq3−Iq1<C)、評価結果を画像選択部40へ出力するようにしてもよい。
このように本実施形態においては、画像判定部250が受け付けた第1〜第3の判定用画像の画質レベルの差が小さい場合、つまり、第1〜第3の判定用画像のいずれの画質レベルも低い場合、画像入力部210が画像の入力を再度受け付ける。そのため、第1〜第3の実施形態における出力画像よりも画質レベルの高い画像を出力画像として得ることができる。
なお、一般的に、指紋認証装置では、指の表面の汗の状態等により、センシングする度に画質レベルの異なる画像が入力される。同様に、物体を撮影する場合でも、周囲の明るさ等が変化することにより、入力画像の画質レベルが変化する。また、周囲の明るさや、対象物体の向き、カメラやセンサのパラメータを意図的に変えて画像を入力し直してもよい。
また、画像判定部250が画像入力部210から出力された入力画像も受け付け、受け付けた入力画像も第1〜第3の判定用画像とともに評価対象画像としてもよい。この場合、今回受け付けた入力画像の画質スコア(IqNとする)と、前回受け付けた入力画像の画質スコア(Iq0とする)とを比較し、IqNがIq0よりも高い場合(IqN>Iq0)、画像選択部40に評価結果を出力し、IqNがIq0以下の場合には(IqN≦Iq0)、再入力命令101を画像入力部210に出力するようにしてもよい。
また、本実施形態において画像処理装置は、画質スコアの閾値を記憶する閾値記憶部を備えていてもよい。
図16は、図15に示した画像処理装置に閾値記憶部70を設けた構成の一例を示すブロック図である。なお、ここでは、画像判定部250a及び画像選択部40は、画像入力部210から出力された入力画像を受け付ける。
閾値記憶部70は、予め決められた画質スコアの閾値(Thとする)を記憶する。
画像判定部250aは、入力画像及び第1〜第3の判定用画像を受け付けると、閾値記憶部70に記憶された閾値を取得する。そして、取得された閾値と、受け付けた入力画像の画質スコア(IqN)及び第1〜第3の判定用画像の画質スコア(Iq1、Iq2、Iq3とする(Iq1<Iq2<Iq3))とを比較する。そして、受け付けた入力画像及び第1〜第3の判定用画像の全ての画質スコアが取得した閾値よりも低い場合(IqN<ThかつIq3<Th)、再入力命令101を画像入力部210へ出力する。一方、取得した閾値よりも高い画質スコアの画像がある場合には(IqN>ThまたはIq3>Th)、入力画像または第3の判定用画像のうち画質スコアの高い画像を示す評価結果を画像選択部40へ出力する。
このように、画像判定部250aは、予め決められた閾値よりも高い画質スコアの画像を受け付けるまで入力画像及び第1〜第3の判定用画像の受け付けを継続する。そのため、任意のレベル以上の画質レベルの画像を出力画像として得ることができる。
なお、閾値と、入力画像及び第1〜第3の判定用画像の画質スコアとを比較するための方法は上述した方法に限定されない。例えば、画像判定部50は、入力画像及び第1〜第3の判定用画像のうち、任意の数の画像の画質スコアが閾値よりも低い場合に画像の再入力命令101を出力するようにしてもよい。また、入力画像及び第1〜第3の判定用画像のうち、任意の数の画像の画質スコアが閾値よりも高い場合に再入力命令101を出力するようにしてもよい。
また、閾値の数は1つに限定されない。例えば、2つの閾値(Th1、Th2とする(Th1<Th2))を用い、入力画像及び第1〜第3の判定用画像のうち、任意の数の入力画像及び第1〜第3の判定用画像の画質スコアがTh1以上Th2未満である場合に(あるいはT1未満かつT2以上の場合に)、再入力命令101を出力するようにしてもよい。
また、本実施形態において画像処理装置は、受け付ける入力画像の数の最大値を記憶する画像数記憶部を備えていてもよい。
図17は、図15に示した画像処理装置に画像数記憶部80を設けた構成の一例を示すブロック図である。なお、ここでも、画像判定部250b及び画像選択部40は、画像入力部210から出力された入力画像を受け付ける。
画像数記憶部80は、画像判定部250bが受け付ける入力画像の数の最大値である最大入力画像数(N1)を記憶する。
画像判定部250bは、受け付けた入力画像数(N2とする)を記憶する。画像判定部250bは、再入力命令101を出力すると決定した場合、画像数記憶部80から最大入力画像数(N1)を取得する。そして、受け付けた入力画像数(N2)が取得した最大入力画像数(N1)よりも少ない場合(N1>N2)、再入力命令101を画像入力部210へ出力する。一方、受け付けた入力画像数(N2)が取得した最大入力画像数(N1)以上である場合(N1≦N2)には、再入力命令101を出力せずに、評価結果を画像選択部40へ出力する。
このように、入力画像を受け付ける回数の上限を設けることができ、画像選択部40は、任意の時間内に出力画像を出力することができる。
なお、入力画像数(N2)と最大入力画像数(N1)とを用い、再入力命令101を出力するか、評価結果を出力するかを決定する条件は上述した条件に限定されない。再入力命令101を出力すると決定した場合、例えば入力画像数(N2)が最大入力画像数(N1)よりも多い場合に(N1<N2)、再入力命令101を出力するようにしてもよい。また、再入力命令101を出力すると決定した場合、例えば入力画像数(N2)が最大入力画像数(N1)と等しい場合に(N1=N2)、再入力命令101を出力するようにしてもよい。また、評価結果を出力すると決定した場合でも、例えば入力画像数(N2)が最大入力画像数(N1)よりも小さな場合には(N1>N2)(あるいは大きな場合(N1<N2))、再入力命令101を出力するようにしてもよい。また、評価結果を出力すると決定した場合でも、例えば入力画像数(N2)が最大入力画像数(N1)と等しい場合には(N1=N2)、再入力命令101を出力するようにしてもよい。
また、本実施形態において画像処理装置は、画像を記憶する記憶部である画像記憶部を備えていてもよい。
図18は、図15に示した画像処理装置に画像記憶部90を設けた構成の一例を示すブロック図である。なお、ここでも、画像判定部250c及び画像選択部40は、画像入力部210から出力された入力画像を受け付ける。
画像記憶部90は、入力画像及び第1〜第3の判定用画像の画質レベルを評価する際の基準となる基準画像と、その基準画像の画質スコアとを記憶する。
画像判定部250cは、最初に再入力命令101を出力する際、受け付けた入力画像及び第1〜第3の判定用画像の中で画質スコアが最も高い画像を基準画像とし、その基準画像及びその基準画像の画質スコア(Iq4とする)を画像記憶部90に記憶させる。そして、画像判定部250cは、2回目以降に再入力命令101を出力する際には、まず、画像記憶部90に記憶された基準画像と、その基準画像の画質スコア(Iq4)とを取得する。そして、取得された基準画像の画質スコア(Iq4)と、入力画像及び第1〜第3の判定用画像の画質スコア(IqN、Iq1、Iq2、Iq3、(Iq1<Iq2<Iq3))とを比較する。そして、取得された基準画像の画質スコア(Iq4)よりも入力画像の画質スコア(IqN)または第3の判定用画像の画質スコア(Iq3)が高い場合(Iq4<IqNまたはIq4<Iq3)、画質スコアが最も高い画像及びその画質スコア(IqNまたはIq3)を基準画像及びその基準画像の画質スコアとして画像記憶部90に記憶させる。一方、入力画像の画質スコア(IqN)または第3の判定用画像の画質スコア(Iq3)が取得された基準画像の画質スコア(Iq4)以下である場合には(Iq4≧IqNまたはIq4≧Iq3)、取得された基準画像とその画像の画質スコア(Iq4)とをそのまま画像記憶部90に記憶させる。
また、画像判定部250cは、評価結果を出力すると決定した場合、画像記憶部90から基準画像とその基準画像の画質(Iq4)を取得する。そして、入力画像及び第1〜第3の判定用画像のうち、画質スコアが最も高い画像の画質スコアよりも取得された基準画像の画質スコア(Iq4)が高い場合(Iq4>IqNまたはIq4>Iq3)、取得された基準画像を画像選択部40へ出力する。このとき、画像選択部40は、画像判定部50から出力された基準画像を出力画像とする。一方、取得された基準画像の画質スコアが入力画像または第1〜第3の判定用画像の画質スコア以下であるの場合には(Iq4≦IqNまたはIq4≦Iq3)、入力画像及び第1〜第3の判定用画像のうち、画質スコアが最も高い画像を示す評価結果を画像選択部40へ出力する。
なお、画像判定部250cは、最初に画像記憶部90に基準画像を記憶させる際、入力画像及び第1〜第3の判定用画像のうち、画質スコアが最も高い画像以外の画像を画像記憶部90に記憶させてもよい。また、予め任意の基準画像を画像記憶部90に記憶させておいてもよい。
また、画像判定部250cが2回目以降に再入力命令101を出力する際には、取得された基準画像の画質スコアよりも画質スコアが高い(または低い)入力画像及び第1〜第3の判定用画像が所定の数だけあった場合、その入力画像及び第1〜第3の判定用画像のいずれかを画像記憶部90に記憶させるようにしてもよい。
また、画像記憶部90に記憶させる基準画像の数は任意の数でよく、例えば、入力画像及び第1〜第3の判定用画像のうち、画質スコアが高い上位2つの画像を記憶させるようにしてもよい。
また、画像判定部250cは、評価結果を出力すると決定した場合、画像記憶部90から取得した基準画像の画質スコア(Iq4)が入力画像及び第1〜第3の判定用画像のうち最も画質スコアが高い画像の画質スコアよりも低い場合に、基準画像を画像選択部40へ出力するようにしてもよい。
ここで、処理時間は増加するが、画質レベルがより高い出力画像を得るための方法として、画像記憶部90に記憶させる基準画像を、第1〜第3の判定用画像ではなく、それぞれに対応する第1〜第3の処理済画像としてもよい。
図19は、図15に示した画像処理装置に画像記憶部90を設けた構成の他の例を示すブロック図である。図19に示すように、画像判定部250dは、第1〜第3の判定用画像処理部30−1〜30−3からの出力だけではなく、第1〜第3の画像処理部20−1〜20−3からの出力も受け付ける。
図19に示す画像処理装置において画像判定部250dは、例えば第1の判定用画像の画質スコアが最も高いと評価した場合、第1の判定用画像に対応する第1の処理済画像を基準画像として画像記憶部90に記憶させる。なお、この場合、画像判定部250dは、第1の判定用画像の画質スコアではなく、第1の処理済画像の画質スコアを第1の処理済画像とともに画像記憶部90に記憶させてもよい。
これにより、画像入力部210が画像の入力の受け付けを複数回行った場合に、画像判定部250dは、入力画像、第1〜第3の判定用画像及び第1〜第3の処理済画像の中から画質スコアが最も高い画像を選択することができ、さらに画質レベルの高い出力画像を得ることができる。
なお、本実施形態における画像処理装置の基本となる構成は一例として、第1の実施形態において図1に示した画像処理装置の構成とした。しかし、本実施形態における画像処理装置は、上述した第2の実施形態及び第3の実施形態の画像処理装置の構成を基本とした場合でも適用できる。
また、上述した第1〜第4の実施形態では、画像処理部及び判定用画像処理部が3つある場合を一例として説明したが、画像処理部または判定用画像処理部の数は3つに限定されない。
また、上述した第1〜第4の実施形態において第1〜第3の画像処理は、上述した平滑処理や収縮処理、膨張処理に限定されず、他の様々な手法の画像処理とすることもできるし、それらを幾つか組み合わせた処理とすることもできる。
また、上述した第1〜第4の実施形態において画像判定部が行う画質レベルの評価方法としては、上述したテンプレートマッチングに限定されず、他の様々な評価方法でもよいし、それらを幾つか組み合わせた評価方法でもよい。
また、本発明においては、画像処理装置内の処理は上述の専用のハードウェアにより実現されるもの以外に、その機能を実現するためのプログラムを画像処理装置にて読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを画像処理装置に読み込ませ、実行するものであってもよい。画像処理装置にて読取可能な記録媒体とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、DVD、CDなどの移設可能な記録媒体の他、画像処理装置に内蔵されたHDDなどを指す。また、上記のプログラムは、通信回線を介して提供することも可能である。
1 濃度値の高いノイズ
2 濃度値の低いノイズ
10,210 画像入力部
11a〜11e 入力画像
20−1〜20−3,20a−1〜20a−3 第1〜第3の画像処理部
21a−1〜21a−3,21b−1〜21b−3,21c−1〜21c−3,21d−1〜21d−3,21e−1〜21e−3 第1〜第3の処理済画像
30−1〜30−3 第1〜第3の判定用画像処理部
31a−1〜31a−3,31b−1〜31b−3,31c−1〜31c−3,31d−1〜31d−3,31e−1〜31e−3 第1〜第3の判定用画像
40,40a 画像選択部
50,150,250,250a,250b,250c,250d 画像判定部
60−1 第1の前処理部
60−2 第2の前処理部
61−1 第1の前処理済画像
61−2 第2の前処理済画像
70 閾値記憶部
80 画像数記憶部
90 画像記憶部
101 再入力命令
201 実行命令

Claims (14)

  1. 画像の入力を受け付け、該受け付けた入力画像に対して相互に異なる種類の複数の画像処理を施した複数の処理済画像を生成し、該生成された複数の処理済画像のうち、画質レベルが所定の条件を満たす処理済画像を選択する画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    画像の入力を受け付け、該受け付けた画像を入力画像として出力する画像入力部と、
    前記画像入力部から出力された入力画像を受け付け、該受け付けた入力画像に対して相互に異なる種類の複数の画像処理を施した複数の処理済画像を生成し、該生成された複数の処理済画像を出力する画像処理部と、
    前記画像処理部から出力された複数の処理済画像を、画質レベルが評価される評価対象画像として受け付け、該受け付けた複数の処理済画像のそれぞれの画質レベルを評価し、当該複数の処理済画像のうち画質レベルが所定の条件を満たす処理済画像を示す評価結果を出力する画像判定部と、
    前記画像処理部から出力された複数の処理済画像と、前記画像判定部から出力された評価結果とを受け付け、前記受け付けた複数の処理済画像のうち、前記受け付けた評価結果が示す処理済画像を選択する画像選択部と、を有する画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記画像入力部から出力された入力画像を受け付け、前記相互に異なる種類の複数の画像処理のそれぞれと対応付けられ、当該画像処理よりも処理量が少ない複数の判定用画像処理を前記受け付けた入力画像に施すことにより、前記複数の処理済画像のそれぞれと対応付けられた複数の判定用画像を生成し、該生成された複数の判定用画像を出力する判定用画像処理部を有し、
    前記画像判定部は、前記判定用画像処理部から出力された複数の判定用画像を、前記評価対象画像として受け付け、該受け付けた複数の判定用画像のそれぞれの画質レベルを評価し、当該複数の判定用画像のうち画質レベルが所定の条件を満たす判定用画像を示す評価結果を出力し、
    前記画像選択部は、前記画像処理部から出力された複数の処理済画像と、前記画像判定部から出力された評価結果とを受け付け、前記受け付けた複数の処理済画像のうち、前記受け付けた評価結果が示す判定用画像と対応する処理済画像を選択する画像処理装置。
  4. 請求項3に記載の画像処理装置において、
    前記画像入力部から出力された入力画像を受け付け、該受け付けた入力画像に対し、前記複数の判定用画像の間の画質レベルの差を明確にするための前処理を施した前処理済画像を生成し、該生成された前処理済画像を出力する前処理部を有し、
    前記判定用画像処理部は、前記画像入力部から出力された入力画像と、前記前処理部から出力された前処理済画像とを受け付け、前記複数の判定用画像処理のうち所定の1つの判定用画像処理を前記受け付けた入力画像に施し、前記複数の判定用画像処理のうち前記所定の1つの判定用画像処理以外の判定用画像処理を前記受け付けた前処理済画像に施すことにより、前記複数の判定用画像を生成する画像処理装置。
  5. 請求項4に記載の画像処理装置において、
    前記前処理部は、前記受け付けた入力画像にランダムにノイズを付加することによって前記前処理済画像を生成する画像処理装置。
  6. 請求項2乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    前記画像判定部は、前記評価対象画像の画質レベルに応じ、画像の入力を再度受け付けさせるための再入力命令を出力し、
    前記画像入力部は、前記画像判定部から出力された再入力命令を受け付けると、画像の入力を再度受け付け、該受け付けた画像を前記入力画像として出力する画像処理装置。
  7. 請求項6に記載の画像処理装置において、
    記憶部を有し、
    前記画像判定部は、前記評価対象画像のうち、画質レベルが所定の条件を満たす評価対象画像を、画質レベルを評価する際の基準となる基準画像として前記記憶部に記憶させ、その後、さらに前記評価対象画像を受け付けると、前記記憶部に記憶された基準画像を取得し、該取得された基準画像の画質レベルと前記受け付けた前記評価対象画像の画質レベルとを比較することにより、前記評価結果あるいは前記基準画像のいずれかを選択して出力し、
    前記画像選択部は、前記画像判定部から出力された前記基準画像を受け付けた場合、該受け付けた前記基準画像を選択する画像処理装置。
  8. 請求項2乃至7のいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    前記画像判定部は、前記画像入力部から出力された入力画像を受け付け、該受け付けた入力画像を前記評価対象画像として加え、
    前記画像選択部は、前記画像入力部から出力された入力画像を受け付け、該受け付けた入力画像及び前記受け付けた複数の処理済画像のうち、前記評価結果が示す画像に対応する入力画像及び処理済画像を選択する画像処理装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    前記相互に異なる種類の複数の画像処理は、画像中に含まれるノイズを除去する方法が相互に異なる画像処理であり、
    前記画質レベルは、画像中に含まれるノイズの数に応じて評価される画像処理装置。
  10. 画像の入力を受け付ける画像処理装置における画像処理方法であって、
    前記受け付けた入力画像に対して相互に異なる種類の複数の画像処理を施した複数の処理済画像を生成する処理と、
    前記生成された複数の処理済画像のうち、画質レベルが所定の条件を満たす処理済画像を選択する選択処理と、を有する画像処理方法。
  11. 請求項10に記載の画像処理方法において、
    前記選択処理は、
    前記相互に異なる種類の複数の画像処理のそれぞれと対応付けられ、当該画像処理よりも処理量が少ない複数の判定用画像処理を前記入力画像に施すことにより、前記複数の処理済画像のそれぞれと対応付けられ、画質レベルが評価される評価対象画像である複数の判定用画像を生成する判定用画像生成処理と、
    前記生成された複数の判定用画像の画質レベルを評価する処理と、
    前記複数の判定用画像のうち画質レベルが所定の条件を満たす判定用画像に対応する前記処理済画像を選択する処理と、を含む処理である画像処理方法。
  12. 請求項11に記載の画像処理方法において、
    前記判定用画像生成処理は、
    前記入力画像に対し、前記複数の判定用画像の間の画質レベルの差を明確にするための前処理を施した前処理済画像を生成する処理と、
    前記複数の判定用画像処理のうち所定の1つの判定用画像処理を前記入力画像に施し、前記複数の判定用画像処理のうち前記所定の1つの判定用画像処理以外の判定用画像処理を前記前処理済画像に施すことにより、前記複数の判定用画像を生成する処理と、を含む処理である画像処理方法。
  13. 請求項11または請求項12に記載の画像処理方法において、
    前記評価対象画像の画質レベルに応じ、画像の入力を再度受け付ける処理をさらに有する画像処理方法。
  14. 画像の入力を受け付ける画像処理装置に、
    前記受け付けた入力画像に対して相互に異なる種類の複数の画像処理を施した複数の処理済画像を生成する機能と、
    前記生成された複数の処理済画像のうち、画質レベルが所定の条件を満たす処理済画像を選択する機能と、を実現させるためのプログラム。
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