JP4941551B2 - 有機物質検出デバイス及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、先端に、特定の有機分子、例えば特定の蛋白質と特異的に結合する標的捕捉部、例えば抗体等が固定されている分子プローブを利用した有機物質検出デバイス及びその製造方法に関する。
特定の蛋白質と特異的に結合する抗体が先端に固定された複数の分子プローブを基板上に結合させた有機物質検出デバイスが注目されている。基板表面には、二電極法または三電極法の作用電極となる導電膜が形成されており、分子プローブの基部が、この導電膜に結合している。分子プローブには、オリゴヌクレオチド分子等が用いられる。オリゴヌクレオチド分子は、リン酸の負電荷を多数含むため、負に帯電している。
作用電極に正電位を与えると、分子プローブは静電引力により基板上に横たわる。逆に、作用電極に負電位を与えると、静電斥力により、分子プローブが立上る。先端の抗体に蛋白質が結合している場合には、その慣性のため、分子プローブの姿勢の変化が生じにくくなる。分子プローブの姿勢の変化を、例えば光学的に検出することにより、標的となる蛋白質の濃度に関する情報を得ることができる。
分子プローブが基板上に密に分布すると、各分子プローブの姿勢の自由な変化が、隣接する分子プローブによって妨げられる。分子プローブの姿勢の自由な変化を許容するために、分子プローブの分布密度を適切に制御することが望まれる。
以下、分子プローブの分布密度を制御して、基板上に固定化させる方法について説明する。
分子プローブとアルカンチオールとが一定のモル比で溶解した溶液を作製する。分子プローブの基部は、チオール基で修飾されている。この溶液中に、金表面を有する基板を浸漬させる。Au−S結合反応が生ずることにより、分子プローブ及びアルカンチオールが基板表面に結合する。
図9Aに、分子プローブとアルカンチオールとが基板に結合した状態を模式的に示す。分子プローブ20の基部のS原子、及びアルカンチオール22の基部のS原子が、基板1の表面に結合している。溶液中の分子プローブとアルカンチオールとのモル比を調節することにより、基板1の表面に結合する分子プローブ20の分布密度を制御することができる(例えば、下記の特許文献1)。
分子プローブ20が基板表面上でコロニーを形成すると、局所的に分子プローブ20の密度が高くなり、その姿勢の変化が阻害されてしまう。基板1の表面に結合したアルカンチオール22は、分子プローブ20のコロニーの形成を防止する機能も有する。
図9Aに示すように、分子プローブ20は、分子ワイヤ20b、及びその先端に固定された抗体20c及び蛍光色素20dを含む。抗体20cは、特定の標的となる蛋白質等と特異的に結合する。ヌクレオチド鎖20cは、負に帯電している。基板1に負電位を与えると、静電斥力により、図9Aに示したように分子プローブ20が立上る。逆に、基板1に正電位を与えると、静電引力により、図9Bに示したように分子プローブ20が横たわる。
分子プローブ20が横たわった状態では、蛍光色素20dに励起光を照射しても、励起エネルギの一部が基板1に移動するクエンチング効果により、発する蛍光が弱くなる。従って、この蛍光の強度を計測することにより、分子プローブ20の姿勢を判定することができる。
特開2006−308373号公報
溶液中に基板を浸漬させて分子プローブとアルカンチオールとを基板表面に結合させる方法では、分子プローブ20の分布密度が、人為的に制御困難な溶液の対流や分子の拡散の影響を受ける。このため、分布密度の再現性が十分ではない。
また、図9Bに示すように、分子プローブ20が基板1上に横たわった状態でも、蛍光色素20dと基板1との間にアルカンチオール22の層が介在する。このため、蛍光色素20dが基板1の表面に十分近づけず、蛍光の強度を十分低下させることができない。
本発明の目的は、分子プローブの分布密度の再現性を高めることが可能な有機物質検出デバイス及びその製造方法を提供することである。本発明の他の目的は、分子プローブが基板上に横たわったときの蛍光の強度を十分低下させることが可能な有機物質検出デバイス及びその製造方法を提供することである。
本発明の一観点によると、
基板の主表面上に離散的に分散されて該基板に固定され、直径が0.45〜1.2nmである複数の金微粒子と、
一端が前記金微粒子に結合し、先端には、有機分子と特異的に結合する性質を持つ標的捕捉部が固定された複数の分子プローブと
を有する有機物質検出デバイスが提供される。
分子プローブの先端に、さらに、蛍光色素を固定することが好ましい。
本発明の他の観点によると、
支持基板の上に、金とは異なる導電材料からなる作用電極を形成する工程と、
前記作用電極の表面上に、直径が0.45〜1.2nmである金微粒子を分散させて固定する工程と、
有機分子と特異的に結合する性質を持つ標的捕捉部が先端部に固定され、基部には、金と結合する結合部を有する複数の分子プローブの該基部を、前記金微粒子に結合させる工程と
を有する有機物質検出デバイスの製造方法が提供される。
金微粒子に分子プローブが結合するため、金微粒子の分布密度を制御することにより、分子プローブの分布密度を制御することが可能になる。分子プローブが結合していない領域にアルカンチオール等を結合させておく必要がないため、分子プローブが横たわったときに、その先端が基板表面に、より近接する。このため、分子プローブの先端に蛍光色素が固定されている場合には、クエンチング効果により、蛍光の強度をより低下させることができる。
図1Aは、実施例による有機物質検出デバイスに用いられる電圧駆動型プロテインチップの概略斜視図であり、図1Bは、1つの金粒子及びそれに結合した分子プローブを模式的に示す図である。 図2は、1つの金粒子と、それに結合する硫黄原子との位置関係を模式的に示す平面図である。 図3は、微粒子堆積装置の概略図である。 図4は、微粒子堆積装置に用いられる分級装置の概略図である。 図5は、実施例による有機物質検出デバイスの全体構成を示す概略図である。 図6Aは、作用電極の電位の時間変化を示すグラフであり、図6Bは、蛍光色素から発する蛍光の強度の時間変化を示すグラフである。 図7A及び図7Bは、それぞれ分子プローブが立上った状態及び横たわった状態の電圧駆動型プロテインチップの概略斜視図であり、図7Cは、横たわった状態の分子プローブを模式的に示す図である。 図8は、蛍光の時間変化の実際の測定結果を示すグラフである。 図9A及び図9Bは、それぞれ、従来の電圧駆動型プロテインチップの、分子プローブが立上った状態及び横たわった状態を模式的に示す図である。
符号の説明
1 基板
1a 下地基板
1b 密着層
1c 作用電極
10 金微粒子
10a 金原子
20 分子プローブ
20a 結合部
20b 分子ワイヤ
20c 標的捕捉部
20d 蛍光色素
22 アルカンチオール
25 標的蛋白質
30 容器
31 対向電極
32 参照電極
33 電源
40 光源
41 光ファイバ
45 光検出器
46 光ファイバ
50 試料溶液
60 堆積チャンバ
61 ステージ
65 収束部
65a 静電レンズ
66 高真空部
67 真空部
70 ノズル
73 分級装置
74 荷電装置
75 微粒子発生装置
76 キャリアガス供給装置
80、81 真空ポンプ
図1Aに、実施例による有機物質検出デバイスに用いられる電圧駆動型プロテインチップの概略斜視図を示す。基盤1の、金とは異なる材料が露出した主表面上に、金微粒子10が離散的に分散されて固定されている。分子プローブ20の基部が、金微粒子10に結合している。金微粒子1つ当たり4本程度の分子プローブ20が結合する。
図1Bに、1つの金微粒子10、及びそれに結合した分子プローブ20を模式的に示す。基板1は、サファイア等の下地基板1aの上に、密着層1bを介して作用電極1cが形成された積層構造を有する。下地基板1aの厚さは、例えば約350μmである。密着層1bは、例えばTiで形成されており、その厚さは約5nmである。作用電極1cは、例えばPtで形成されており、その厚さは約40nmである。作用電極1cの表面に、金微粒子10が固定されている。金微粒子10の寸法(球体と仮定した場合の直径に相当)は、例えば0.9nm程度である。
分子プローブ20は、分子ワイヤ20b、その基部の結合部20a、その先端に固定された標的捕捉部20c及び蛍光色素20dにより構成される。分子ワイヤ20bの長さは、例えば15nm程度である。結合部20aはS原子を含む。このS原子と、金微粒子10のAu原子とのAu−S結合により、分子プローブ20が金微粒子10に結合している。
分子ワイヤ20bは、例えば、ヌクレオチド鎖で構成される。ヌクレオチド鎖の分子中には、負電荷が一定間隔で分布している。なお、分子ワイヤ20bとして、その他のイオン性ポリマを用いてもよい。正に帯電したイオン性ポリマの例として、ポリグアニジン等が挙げられる。負に帯電したイオン性ポリマとして、ポリリン酸等が挙げられる。分子ワイヤ20bは、一本鎖であっても、二本鎖であってもよく、二本鎖の一部が一本鎖になったものでもよい。
標的捕捉部20cは、測定対象である有機分子(標的有機分子)25と特異的に結合することにより、有機分子25を捕捉する。
標的有機分子25として、例えば蛋白質、血漿蛋白、腫瘍マーカ、アポ蛋白、ウイルス、自己抗体、凝固因子、線溶因子、ホルモン、血中薬物、核酸、HLA抗原、リポ蛋白、糖蛋白、ポリペプチド、脂質、多糖類、リポ多糖類等が挙げられる。
標的捕捉部20cは、標的に対する抗体、抗原、酵素、補酵素等で構成される。また、抗体を例えば蛋白質分解酵素で限定分解して得られる当該抗体の断片(フラグメント)、または測定対象蛋白質に対して親和性を有する有機化合物や生体高分子等で構成してもよい。抗体の例として、例えば、モノクローナルな免疫グロブリンIgG抗体が挙げられる。また、IgG抗体に由来する断片の例として、例えばIgG抗体のFabフラグメントが挙げられる。さらに、Fabフラグメントに由来する断片等を使用することもできる。測定対象蛋白質に対して親和性を有する有機化合物の例として、ブタン酸、ピルビン酸、チロシン等の酵素基質またはそのアナログ、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)等の補酵素、ジエチルスチルベストロール、酒石酸ブリモニジン、9−cisレチン酸等の作動剤(アゴニスト)、テトロドトキシン、ナロキソン、6−メルカプトプリン等の拮抗剤(アンタゴニスト)等が挙げられる。上述の化合物が分子ワイヤ20bに直接連結して固定することができない場合には、連結部分(一般には二価の原子団)を介在させることで固定するようにしてもよい。
蛍光色素20dは、光の作用で励起されて蛍光を発する。蛍光色素20dとして、例えばフルオレセインマレイミドCy3(商標)等を用いることができる。
図2を参照して、1つの金微粒子10に結合できる分子プローブ20の本数について説明する。金微粒子10を、直径0.9nmの球体と仮定する。その表面のうち基板側を向く領域は、基板に接触するか、または基板表面と非常に近接している。このため、基板側を向く領域には、立体障害により分子プローブ20が結合できない。分子プローブ20が結合できる領域は、実質的に、球体表面の半分の領域である。この領域には、約12個のAu原子が露出している。
図2は、1つの金微粒子10を構成するAu原子10a、及び金微粒子10に結合したS原子20aの相対位置関係を示す。単純化のために、金微粒子10の表面を、(111)面が露出した直径0.9nmの円形であると仮定する。Au原子10aは、六角格子10hの格子点及び各六角形の中心に位置し、相互に隣り合うAu原子10aの中心間の距離は0.29nmである。S原子20aは、相互に近接した3個のAu原子10aの中心であって、かつ、Au原子の六角格子10hを縦横に31/2倍して30度回転させて得られる六角格子20hの格子点、及び各六角形の中心に位置する。
単純化すると、12個のAu原子に対して約4個のS原子が結合することになる。つまり、1つの金微粒子10に4本程度の分子プローブ20が結合すると考えられる。
図3に、金微粒子20を基板1の表面に分散させて固定するための微粒子堆積装置の概略図を示す。この微粒子堆積装置は、例えば特開2006−117527号公報に開示されている。
微粒子発生装置75が、レーザアブレーションや蒸発凝縮法等により、金微粒子を生成する。例えば、圧力3×10Pa程度にされた微粒子発生チャンバ内にAuターゲットを配置し、繰返し周波数20HzのNd:YAGレーザの2倍高調波を入射させることにより、金の蒸気を発生させる。この蒸気が、キャリアガス供給装置76から供給されたキャリアガスによって冷却され、核凝縮により金微粒子が生成される。キャリアガスとして、例えば純度99.99995%、流量1SLMのヘリウムガスが用いられる。生成された金微粒子は、キャリアガスによって荷電装置74まで輸送される。
荷電装置74は、放射線照射、紫外線照射等の方法により、金微粒子を帯電させる。例えば、金微粒子をチューブ型の電気炉で800℃程度まで加熱し、アメリシウム241(241Am)の放射線源からの放射線により帯電させる。帯電した金微粒子は、分級装置73まで輸送される。分級装置73は、微分式移動度測定器(DMA)等を利用して、所望の寸法の金微粒子を抽出する。
図4に、分級装置73の概略図を示す。分級装置73は、外側の円筒(外筒)90と内側の円筒(内筒)91とを含む二重円筒構造を有する。例えば内筒91の外径は11mmであり、外筒90の内径は18mmである。外筒90と内筒91との間に、直流電圧が印加されている。外筒90の上端近傍に形成されたシースガス導入口92から、外筒90と内筒91との間の空間にシースガスが導入される。シースガスは、フィルタ94を通過して、外筒90と内筒91との間の空間を経由し、外筒90の下端に設けられた排出口93から外部に排出される。
外筒90に上部スリット95が設けられ、内筒91に下部スリット96が設けられている。下部スリット96は、上部スリット95よりも、シースガス流の下流側に配置されている。上部スリット95と下部スリット96との、軸方向に関する距離は例えば210mmである。上部スリット95から、金微粒子が、キャリアガスと共に、外筒90と内筒91との間の空間内に導入される。金微粒子は、外筒90と内筒91との間に発生している電場によって内筒91に引き寄せられる。引き寄せられる速さは、金微粒子の寸法に依存する。このため、ある一定の寸法の金微粒子のみが下部スリット96を通過する。
下部スリット96を通過した金微粒子が、内筒91内の流路97を通って、図3に示したノズル70に輸送される。シースガスの流量、及び外筒90と内筒91との間の電圧を制御することにより、所望の寸法の金微粒子を抽出(分級)することができる。
図3に戻って説明を続ける。分級された金微粒子を含むキャリアガスが、ノズル70を通って、堆積チャンバ60の真空部67に導入される。ノズル70は、オリフィスまたはキャピラリを有する。堆積チャンバ60内は、真空ポンプ80及び81により差動排気されている。真空部67に導入された金微粒子及びキャリアガスは、差動排気により高真空とされた高真空部66に輸送される。
高真空部66に輸送された金微粒子は、静電レンズ65aを含む収束部65により、パーティクルビームとされる。このパーティクルビームは、可動ステージ61上に載置された基板1に照射される。これにより、基板1上に金微粒子がほぼ一様に分布して、固定される。この方法により得られる金微粒子の粒径は、その平均粒径の±10%の範囲内に分布する。基板1上に堆積する金微粒子の面密度は、微粒子発生装置75のレーザ出力及びレーザ照射時間を変化させることによって、再現性よく制御することができる。
なお、他の方法で金微粒子10を形成してもよい。例えば、基板1上に0〜3原子層程度の金膜を蒸着し、約500℃で1時間の熱処理を行ってもよい。金膜の膜厚のばらつきにより、熱処理時に粒径0.9nm程度のアイランド、すなわち金微粒子が形成される。
次に、金微粒子10に分子プローブ20を結合させる方法について説明する。一端がアルカンチオール基、例えばメルカプトヘキサノール(MCH)の誘導体、5’−Thiol−Modifier C6(商標)で修飾され、先端に標的捕捉部20c及び蛍光色素20dが固定された分子プローブ20を準備する。分子プローブ20の合成は、化学合成法、発酵生産法等により行うことができる。また、市販品を用いてもよい。
分子プローブ20を、溶媒中に分散または溶解させる。溶媒として、水、アルコール、pH緩衝剤、界面活性剤を含有する液等を用いることができる。表面に金微粒子10が固定された基板1を、この溶液中に浸漬させる。チオール基のS原子が、金微粒子10のAu原子に結合することにより、分子プローブ20が金微粒子10に結合する。Pt、W、Ir、またはRhからなる作用電極1cには分子プローブ20が結合し難い。
このため、金微粒子10の分布密度によって、分子プローブ20の分布密度が決定される。金微粒子10の分布密度を再現性よく制御することが可能であるため、分子プローブ20の分布密度の制御性も高まる。
図5に、有機物質検出デバイスの全体構成の概略図を示す。容器30内に試料溶液50が収容されている。試料溶液50は、測定対象の蛋白質等が溶解した緩衝溶液、例えばTris−HCl 10mM pH7.4、50mM NaClである。試料溶液50内に、図1に示した電圧駆動型プロテインチップが浸漬されている。
励起用光源40が励起光を出射する。出射された励起光は、光ファイバ41を経由して電圧駆動型プロテインチップの蛍光色素20dに照射される。励起用光源40として、例えば発振波長514.5nm、出力500μWのArレーザを用いることができる。
蛍光色素20dで発生した蛍光が、他の光ファイバ46を経由して、光検出器45まで導かれる。蛍光色素20dにCy3(商標)を用いた場合、蛍光のスペクトルは、波長520〜750nmの範囲の広がりを持つ。光検出器45は、蛍光色素20dからの蛍光のうち特定の波長、例えば波長565nmの光の強度を測定する。
対向電極31及び参照電極32が、試料溶液50に浸漬されている。対向電極31は、例えばPtで形成される。参照電極32は、三電極法に用いられる一般的なものであり、例えば、Ag/AgCl(3M KCl)である。電圧駆動型プロテインチップの作用電極1c、対向電極31、及び参照電極32が、測定用電源33に接続されている。
測定用電源33は、参照電極32を基準としたときの作用電極1cの電位が所定の大きさになるように、作用電極1cと対向電極31との間に電圧を印加する。
図6Aに、作用電極1cの電位の時間変化の一例を示す。横軸は経過時間を単位「秒」で表し、縦軸は作用電極1cの電位を表す。作用電極1cの電位の絶対値がVwになり、その極性が2秒ごとに反転する。すなわち、作用電極1cの電位の変動は、周期が4秒、周波数が0.25Hzの方形波になる。電位の絶対値Vwは、例えば200mVである。
図7A及び図7Cに、それぞれ作用電極1cの電位が負及び正になっているときの分子プローブ20の状態を示す。分子プローブ20を構成する分子ワイヤ20bが負に帯電しているため、作用電極1cの電位が負のとき、図7Aに示すように分子プローブ20が立上り、作用電極1cの電位が正のとき、図7Bに示すように分子プローブ20が横たわる。
図6Bに、光検出器45で測定される光強度の時間変動を示す。横軸は経過時間を単位「秒」で表し、縦軸は光強度を表す。作用電極1cの電位が負の期間は、分子プローブ20が立上っているため、作用電極の金属膜によりクエンチング効果が発現せず、光強度が相対的に高くなる。作用電極1cの電位が正の期間は、分子プローブ20が横たわっているため、クエンチング効果の影響により、光強度が相対的に低くなる。
作用電極1cの電位の極性が反転する周波数(以下、「測定周波数」という。)が0.2Hz程度の低い周波数であれば、分子プローブ20は、電位の変化に追随してその姿勢を変化させる。ところが、測定周波数を高く(例えば、1kHz)すると、分子プローブ20の姿勢の変化が、電位の変化に追随できなくなる。このため、光検出器45で測定される光強度の振幅が低下する。標的捕捉部20cに標的有機分子25が捕捉された状態では、その質量の影響を受けて、分子プローブ20の姿勢変化が電位の変化に追随できる最高周波数が低下する(周波数応答性が低下する)。
蛍光の光強度の振幅の減少、または分子プローブ20の姿勢変化の周波数応答性の低下から、試料溶液50内の標的有機分子の濃度を、高感度に、かつ迅速に計測することができる。
また、分子プローブ20に捕捉された測定対象蛋白質と蛍光色素との距離が短い(例えば、数〜100nm)ために、捕捉された蛋白質が蛍光を吸収(消光)する。すなわち、測定対象蛋白質が分子プローブ20に捕捉されると、光検出器45で検出される光強度が低下する。この光強度の低下を検出することにより、測定対象蛋白質の濃度を計測することも可能である。
図7Cに、基板上に横たわっている状態の分子プローブ20を模式的に示す。図9Bに示した従来例では、分子プローブ20が横たわっているとき、蛍光色素20dと基板1の表面(すなわち作用電極)との間にアルカンチオール22からなる層が介在していた。これに対し、実施例の場合には、作用電極1cの表面がアルカンチオール等で被覆されておらず、露出している。このため、蛍光色素20dが作用電極1cにより近接する。このため、大きなクエンチング効果が発現する。これにより、作用電極1cの電位が正の期間の光強度が、より弱くなる。すなわち、作用電極1cの極性が異なっている2つの期間における光強度の高低差が大きくなる。
図8に、光強度の測定結果の一例を示す。横軸は経過時間を単位「秒」で表し、縦軸は検出された光子数を単位「個/秒」で表す。実線が、実施例による有機物質検出デバイスにより測定された光強度を示し、破線が、図9Bに示したプロテインチップを用いた比較例の光強度を示す。光子数を計数する単位時間を200msとした。このため、図8において、横軸の経過時間は、200msごとの単位時間に区分されている。なお、図8は、15分間に亘る測定結果を積分したものである。
実施例による有機物質検出デバイスで検出された光強度の振幅が、比較例の有機物質検出デバイスで測定された光強度の振幅よりも大きくなっていることがわかる。特に、実施例の場合には、作用電極1cに正電位を与えた時の蛍光の強度が低くなっている。このように、光強度の振幅が大きくなるため、雑音の影響を排除して信頼性の高い測定を高感度で行うことが可能になる。
上記実施例では、長さ15nm程度の分子プローブ20を用いたが、分子プローブ20の長さを2〜100nmとしてもよい。分子プローブ20が短すぎると、分子プローブ20が立ち上がっても作用電極によるクエンチングが解けないため、光強度の振幅が低下する。このため、検出感度を高めることが困難である。逆に、分子プローブ20が長すぎると、分子プローブ20の姿勢の自由な変化を許容するために、分子プローブ20の分布密度を低くしなければならない。分子プローブ20の分布密度が低いと、蛍光の強度が低下する。特に、分子プローブ20の長さが100nmを超えると、分布密度を低くせざるを得ないため、分子プローブ20が立ち上がった状態でも、蛍光強度が光検出器45のノイズレベルと同程度になってしまう。
また、上記実施例では、金微粒子の直径を0.9nm程度としたが、0.45〜1.2nmとしてもよい。金微粒子が小さすぎると、S原子が安定して金微粒子に結合できなくなる。少なくとも1個のS原子が安定して結合できるために、金微粒子の直径を0.45nm以上とすることが好ましい。また、金微粒子が大きくなりすぎると、1個の金微粒子に結合するS原子が多くなり、分子プローブが局所的に密集することになる。分子プローブが密集すると、その姿勢変化が生じにくくなる。このため、金微粒子の直径を1.2nm以下とすることが好ましい。直径1.2nmの金微粒子には、約7本の分子プローブが結合する。
基板上における分子プローブ20の分布密度が高すぎると、分子プローブ20が、それに隣接する分子プローブ20と接触して、基板上に横たわり難くなる。逆に、分子プローブ20の分布密度が低すぎると、検出感度が低下する。長さ15nm程度の分子プローブ20が基板上に容易に横たわるようにするために、基板表面における分子プローブ20の分布密度の好適範囲の上限は1.4×1015本/m程度である。1つの金微粒子10に4本程度の分子プローブ20が結合するため、金微粒子10の分布密度の好適範囲の上限は、3.5×1014個/m度である。
また、十分な検出感度を確保するために、分子プローブ20が立ち上がったときの蛍光強度が、光検出器45のノイズレベルから一桁程度大きくなるように、分子プローブ20の分布密度を設定することが好ましい。一例として、分子プローブ20の分布密度を3×1013本/m以上にすることが好ましい。なお、蛍光強度の測定系のノイズレベルが低い場合には、分子プローブ20の分布密度を低くしてもよい。
分子プローブ20の長さをL(nm)、金微粒子10の半径をr(nm)とすると、金微粒子10の分布密度の好適範囲の上限Amax(個/m)は、
Amax=3/(20π×10−18
と算出される。以下、上式の導出課程を示す。
長さLの分子プローブ20が互いに干渉することなく横たわることができる最大表面密度Pmax(本/m)は、
Pmax=1/(πL×10−18
と表すことができるである。半径rの金微粒子10の表面に露出しているAu原子に安定して結合できる分子プローブ20の本数N(本/個)は、
N=20πr/3
となる。ここで、金微粒子表面に露出しているAu原子の排除面積が0.1nmであること、Au原子3個あたり1個のS原子が結合すること、及び作用電極表面による立体障害を受けることなく安定にS原子が結合できる領域は、球体表面の半分であることを仮定した。金微粒子10の分布密度の好適範囲の上限Amax(本/m)は、
Amax=Pmax/N=3/(20π×10−18
と算出される。一般的には、金微粒子の半径の平均値をr(nm)、分子プローブ20の長さの平均値をL(nm)としたとき、金微粒子の分布密度(個/m)を、
3/(20π×10−18
以下とすることが好ましい。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。

Claims (9)

  1. 基板の主表面上に離散的に分散されて該基板に固定され、直径が0.45〜1.2nmである複数の金微粒子と、
    一端が前記金微粒子に結合し、先端には、有機分子と特異的に結合する性質を持つ標的捕捉部が固定された複数の分子プローブと
    を有する有機物質検出デバイス。
  2. 前記金微粒子の半径の平均値をr(nm)、前記分子プローブの長さの平均値をL(nm)としたとき、金微粒子の分布密度(個/m)が3/(20π×10−18)以下である請求項に記載の有機物質検出デバイス。
  3. 前記分子プローブは、Au−S結合により前記金微粒子に結合している請求項1または2に記載の有機物質検出デバイス。
  4. 前記分子プローブは、ヌクレオチド鎖を含む請求項1乃至のいずれか1項に記載の有機物質検出デバイス。
  5. 前記基板は、その主表面に、金以外の導電性材料で形成された作用電極を含み、前記金微粒子は、該作用電極上に固定されている請求項1乃至のいずれか1項に記載の有機物質検出デバイス。
  6. 前記分子プローブの各々の先端に、さらに蛍光色素が固定されている請求項に記載の有機物質検出デバイス。
  7. さらに、
    前記基板を収容すると共に、測定対象の試料溶液を収容する容器と、
    前記基板に固定されている前記分子プローブに励起光を照射する光源と、
    前記分子プローブの先端に固定された蛍光色素から放射される蛍光を検出する光検出器と、
    前記容器に収容された試料溶液に浸漬され、前記基板上の作用電極と対をなす対向電極と、
    前記容器に収容された試料溶液に基準電位を与える参照電極と、
    前記参照電極に対する作用電極の電位を測定し、該作用電極の電位の符号が周期的に反転するように、前記作用電極と対向電極との間に電圧を印加する電源と
    を有する請求項に記載の有機物質検出デバイス。
  8. 前記電源は、前記作用電極の電位の符号が反転する周期を変化させることができる請求項に記載の有機物質検出デバイス。
  9. 支持基板の上に、金とは異なる導電材料からなる作用電極を形成する工程と、
    前記作用電極の表面上に、直径が0.45〜1.2nmである金微粒子を分散させて固定する工程と、
    有機分子と特異的に結合する性質を持つ標的捕捉部が先端部に固定され、基部には、金と結合する結合部を有する複数の分子プローブの該基部を、前記金微粒子に結合させる工程と
    を有する有機物質検出デバイスの製造方法。
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