JP4941091B2 - 駆動回路、撮像装置及び駆動方法 - Google Patents
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図8(a)は、撮像するタイミングを指示するトリガ信号を示したものである。図8(b)は、CCDイメージャからの出力される撮像信号の水平同期信号を示したものである。図8(b)の信号のローレベル期間がブランキング期間であり、ハイレベル期間が、各水平ラインの有効映像期間である。
トリガ信号はハイレベルの期間、撮像素子で露光を行い、トリガ信号がローレベルの期間は撮像素子で露光を行わないことを指示するものである。従って、トリガ信号がローレベルからハイレベルに変化したタイミングが、撮像の開始を指示するタイミングであり、ハイレベルからローレベルに変化したタイミングが、撮像の終了を指示するタイミングである。このトリガ信号は、フレーム周期で生成される。
図9(a)は、撮像するタイミングを指示するトリガ信号を示したもので、図9(b)は、CCDイメージャからの出力される撮像信号の水平同期信号を示したものである。トリガ信号と水平同期信号は、図8の例と同じである。
CCDイメージャでの電荷の蓄積は、図9(c)に示すSUBパルスと、図9(d)に示すSGパルス(センサゲートパルス)とで制御されるが、この図9の例では、CCDイメージャの各画素に蓄積した信号電荷を掃き捨てるSUBパルスを、各フレーム期間の始まりからトリガ信号が立ち上がるタイミングまで、1水平ラインごとに周期的に形成させる。この周期的にSUBパルスが生成されるタイミングは、図9(b)に示した水平同期信号のブランキング期間となるように設定してある。従って、トリガ信号が立ち上がるまでは、1水平ラインごとにCCDイメージャに蓄積した信号電荷が掃き捨てられている。
この図9の例の場合には、イメージャから信号電荷が掃き捨てられる期間が、必ず水平ブランキング期間となるため、図8の例のような有効映像期間に掃き捨てられることがなく、イメージャからの出力信号にノイズが混入しない効果を有する。
本実施の形態の例においては、固体撮像素子であるCCDイメージャを、撮像素子として使用した撮像装置の例としてある。
また、制御部17には、操作部18での操作指令が供給される構成としてあり、その操作部18で露光タイミングを指定する操作が行われたとき、該当する操作で指定されたタイミングのトリガ信号を生成させて、駆動回路30に供給するようにしてもよい。
同期信号発生回路20は、水平カウンタ21と垂直カウンタ22を備える。水平カウンタ21は、水平同期期間に対応したカウントを周期的に行い、垂直カウンタ22は、垂直周期(フレーム周期)に対応したカウントを周期的に行う。水平カウンタ21でカウントした水平同期期間に対応して、同期信号生成部23で水平同期信号を生成させ、垂直カウンタ22のカウント出力に対応して、フレーム周期を設定する。なお、同期信号生成部23でフレーム周期を設定する際には、後述するSGタイミング判定部36で判定されたSGパルスの生成タイミングで、フレーム期間の開始タイミングを補正するようにしてある。
ここで、トリガ開始点検出部32からSUBタイミング判定部33に、露光の開始タイミングを示す信号が供給されると、その露光の開始タイミングと、次にSUBパルスの生成を指示するタイミングとの時間差を判断し、その時間差を差分データとして、SGタイミング判定部36に供給する。その時間差を判断する具体的な例については、図5及び図6のタイミング図の説明時に後述する。
また、トリガ開始点検出部32からSUBタイミング判定部33に、露光の開始タイミングを示す信号が供給されると、その開始タイミングの直後のSUBパルスの生成をSUB生成部34に指示した後は、そのフレーム期間内は以後のSUBパルスの生成を停止させる指示をSUB生成部34に行う。
SGタイミング判定部36でSGパルスの生成を指示するタイミングは、トリガ信号で示された露光終了タイミングから、差分データで示された時間だけ遅延させたタイミングとしてある。SGパルスは、CCDイメージャ12から撮像信号を読み出させる信号である。
図3に示すように、CCDイメージャ12として、各画素の受光素子S11〜S15,S21〜S25,S21〜S25,・・・がマトリクス状に配置された構成であるとする。このとき、各受光素子に蓄積した信号は、SGパルスPSGの供給により垂直転送レジスタ12aに読み出されて、その後は水平パルス及び垂直パスルに同期して、1画素単位で順に転送されて、出力回路13(図1)に供給される。また、CCDイメージャ12にSUBパルスPSUBが供給されることで、その供給タイミングに各受光素子に蓄積した信号は、掃き捨てレジスタ12bに送られ、出力回路13側には送られず捨てられる。
なお、図3はCCDイメージャの原理を説明したものであり、各レジスタ12a,12bの配置などの具体的構成は、この図3に限定されるものではない。
図4(a)は、撮像(露光)するタイミングを指示するトリガ信号を示したものである。図4(b)は、CCDイメージャからの出力される撮像信号の水平同期信号を示したものである。図4(b)の水平同期信号を生成させるために、図2に示した同期信号発生回路20内の水平カウンタ21では、水平周期でのカウント動作を行うようにしてある。図4(b)の上側に示すように、そのカウント値が[0]から最大値[MAX]までの間で周期的に変化する。図4(b)の水平同期信号のローレベル期間がブランキング期間であり、ハイレベル期間が、各水平ラインの有効映像期間である。
トリガ信号はハイレベルの期間、撮像素子で露光を行い、トリガ信号がローレベルの期間は撮像素子で露光を行わないことを指示するものである。従って、トリガ信号がローレベルからハイレベルに変化したタイミングが、撮像の開始を指示するタイミングであり、ハイレベルからローレベルに変化したタイミングが、撮像の終了を指示するタイミングである。図4の例では、タイミングt1で露光開始が指示され、タイミングt3で露光の終了が指示される。このトリガ信号は、フレーム周期で生成され、露光の終了が指示されるタイミングt3についてはフレーム周期の末尾の近傍の一定タイミングとしてある。
図5(a)は、水平カウンタ21のカウント動作に対応したクロックであり、図5(b)は、水平カウンタ21のカウント値である。この例では、1水平同期期間に1920周期でカウントを行う例としてあり、0から1919までのカウントを繰り返す。また、SUBパルスの生成が許容される期間内(即ち露光が開始されるよりも前の期間内)では、カウント値0のタイミングで、SUBパルスが生成されるようにしてある。
図5(c)は、トリガ信号で露光開始が指示されたタイミングを示してある。この例では、水平カウンタ21のカウント値[1]のときに、露光開始が指示されたとしてある。このとき、(カウント最大値[1919]―現カウント値[X])を、時間差のデータとして保持させる。この例では、[1919]―[1]=1918であるので、値[1918]を時間差の値として保持する。
図6(a)は、水平カウンタ21のカウント動作に対応したクロックであり、図6(b)は、水平カウンタ21のカウント値であり、0から1919までのカウントを繰り返している。
ここで図6(c)は、トリガ信号で露光終了が指示されたタイミングを示してある。そして、この例では、図5で説明したように、時間差のデータとしてカウント値[1918]を図6(d)に示すように保持してあり、その時間差の期間だけ立ち上がるパルスが図6(e)に示すように生成される。また、駆動回路30内で、トリガ信号で露光終了が指示されたタイミングから、水平カウンタ21に同期したカウントを行う。そのカウント値が、図6(f)に示した補正カウント値である。なお、図6(f)の例では、図6(b)のカウント値と補正カウント値が一致しているが、この図6(f)の補正カウント値はトリガ信号の終了タイミングで決まるものであり、一致した値になるとは限らない。
そして、その内部で生成された補正カウント値が、時間差のデータで示されたカウント値[1918]になった段階で、図6(g)に示すように、SGパルス生成用信号が立ち上がり、そのSGパルス生成用信号が立ち上がったタイミングで、SGパルスが生成される。
図7に基づいて順に説明すると、まずトリガ信号で露光の開始点を検出したか否か判断されて(ステップS11)、開始点が検出されると、次の水平ブランキング期間のSUBパルスの生成タイミングまでの時間差を判定して、その判定した時間差を記憶(保持)しておく(ステップS12)。次の水平ブランキング期間でのSUBパルスの生成タイミングでSUBパルスを生成させると、そのフレーム期間では以後のSUBパルスの生成を停止させる(ステップS13)。
なお、CCDイメージャ12の各画素を構成する受光素子から転送レジスタに信号電荷が読み出されるタイミング(即ちSGパルスが生成されるタイミング)は、規定されたタイミングから最大で1水平同期期間遅れる可能性があるが、CCDイメージャ12内の転送レジスタからの読み出しは、次のフレーム期間に、最大で1フレーム期間かけて行えばよく、タイミング的に問題になることはない。
Claims (5)
- 水平同期信号及び垂直同期信号に同期してフレーム周期で撮像を行う撮像素子を駆動する駆動回路において、
前記撮像素子での1フレーム内での撮像開始タイミングを判定するタイミング判定部と、
前記タイミング判定部が判定した撮像開始タイミングの直後の水平ブランキング期間に、前記撮像素子に蓄積した信号を捨てる指示を行う掃き捨て信号を生成させる掃き捨て信号生成部と、
前記タイミング判定部で判定した撮像開始タイミングと、その後に生成された前記掃き捨て信号の生成タイミングとの時間差を判断する時間差判定部と、
前記時間差判定部で判定された時間差だけ前記撮像素子に蓄積した信号を読み出す期間を遅らせて、読み出し信号を生成させる読み出し信号生成部とを備えたことを特徴とする
駆動回路。 - 請求の範囲第1項記載の駆動回路において、
前記掃き捨て信号生成部が生成させる掃き捨て信号は、フレーム期間の開始から前記撮像開始タイミングの後の水平ブランキング期間まで、1水平ライン周期で水平ブランキング期間に周期的に生成させ、前記撮像開始タイミングの直後の水平ブランキング期間以後は、前記読み出し信号が生成されるまで前記掃き捨て信号の生成を停止させることを特徴とする
駆動回路。 - 請求の範囲第1項記載の駆動回路において、
前記時間差判定部は、前記水平同期信号の周期に対応したカウント周期のカウンタのカウント値を前記撮像タイミングに判定し、その判定したカウント値をカウント周期から減算した値を時間差の値とし、
前記読み出し信号生成部は、前記時間差の値で示されるカウント値だけ読み出す期間を遅らせることを特徴とする
駆動回路。 - 水平同期信号及び垂直同期信号に同期してフレーム周期で撮像を行う撮像素子と、
前記撮像素子での1フレーム内での撮像開始タイミングを判定するタイミング判定部と、
前記タイミング判定部が判定した撮像開始タイミングの直後の水平ブランキング期間に、前記撮像素子に蓄積した信号を捨てる指示を行う掃き捨て信号を生成させる掃き捨て信号生成部と、
前記タイミング判定部で判定した撮像開始タイミングと、その後に生成された前記掃き捨て信号の生成タイミングとの時間差を判断する時間差判定部と、
前記タイミング判定部で判定した撮像開始タイミングと、その後に生成された前記掃き捨て信号の生成タイミングとの時間差を判断する時間差判定部と、
前記時間差判定部で判定された時間差だけ前記撮像素子に蓄積した信号を読み出す期間を遅らせて、読み出し信号を生成させる読み出し信号生成部と、
前記読み出し信号により前記撮像素子から読み出された撮像信号を処理する処理部とを備えたことを特徴とする
撮像装置。 - 水平同期信号及び垂直同期信号に同期してフレーム周期で撮像を行う撮像素子を駆動する駆動方法において、
前記撮像素子での1フレーム内での撮像開始タイミングを判定するタイミング判定処理と、
前記タイミング判定処理で判定した撮像開始タイミングの直後の水平ブランキング期間に、前記撮像素子に蓄積した信号を捨てる指示を行う掃き捨て信号を生成させる掃き捨て信号生成処理と、
前記タイミング判定処理で判定した撮像開始タイミングと、その後に生成された前記掃き捨て信号の生成タイミングとの時間差を判断する時間差判定処理と、
前記時間差判定処理で判定された時間差だけ前記撮像素子に蓄積した信号を読み出す期間を遅らせて、読み出し信号を生成させる読み出し信号生成処理とを行うことを特徴とする
駆動方法。
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