JP4939875B2 - 浴槽の湯冷め防止装置 - Google Patents

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本発明は、浴槽の湯冷め防止装置(及び湯冷め防止装置付き浴槽)に係り、特に浴槽に設けられた浴槽水の風呂釜への吸込口に取り付けられて浴槽水の冷却を抑制すると共に、風呂釜が燃焼していない浴槽水の冷却時に吸込口を経由しての風呂釜内の下部や吸込パイプ内に溜まった汚染物と浴槽内の浴槽水との対流を完全に断ち切ることにより、従来の風呂釜からの吹出口に取り付けるタイプの浴槽の湯冷め防止装置に比べても浴槽水の汚れを格段に少くすることができ、大勢の人(本明細書では通常の1家族を想定し、「大勢の人」とは4乃至5人位を指す。)が入る浴槽でも数日間にわたって臭いも発しないで浴槽水を連続使用でき、清潔さと省エネルギーの見地から画期的な浴槽の湯冷め防止装置(及び湯冷め防止装置付き浴槽)に関する。
従来、風呂釜が外気で冷却されたときに発生する浴槽水の自然対流によって浴槽水の温度が低下することを抑制するようにした湯冷め防止装置として、種々の装置が知られている(例えば、特許文献1、2、3、4参照。)。
特開2003−139410号公報 特開2003−139411号公報 特開平11−132569号公報 特開2002−071222号公報
特許文献1〜4に記載の湯冷め防止装置は、浴槽水の加熱時に浴槽水の循環流によって開き、かつ加熱停止時に閉じる逆止弁を備え、加熱停止時に発生する浴槽水の自然対流を阻止して浴槽水の温度低下を抑制するようになっている。しかし、いずれの装置も浴槽の風呂釜からの吹出口に装着されるものであり、浴槽の風呂釜からの吸込口は浴槽に開放された構造となっている。
このように、湯冷め防止装置が浴槽の吹出口に装着された場合、風呂釜内で浴槽水の温度が低下すると、浴槽水の比重が重くなって風呂釜内の浴槽水が風呂釜と吸込口を接続する吸込パイプの下側を通り浴槽側へ流出する。また同時に、比較的温度が高く、比重が小さい浴槽内の浴槽水は、吸込パイプの上側を通って風呂釜に流入し、吸込パイプと浴槽間で循環する自然対流が発生する。このため浴槽水は風呂釜内である程度冷却されて浴槽に戻される現象が繰り返されるので、湯冷め防止装置を使用しているにもかかわらず浴槽水の温度が比較的速く低下する現象が生じ、湯冷め防止効果が必ずしも十分ではなかった。
また風呂釜と浴槽とを接続する接続パイプのうち、風呂釜と吹出口を接続する吹出しパイプには、浴槽水の加熱時に沸騰した100℃位の高温の浴槽水が流れるので雑菌の繁殖や湯垢等の汚染物の付着はないのに対して、風呂釜の下部と吸込口を接続する吸込パイプには、入浴温度(例えば、42℃)以下の温度の浴槽水しか流れず、雑菌が繁殖したり、湯垢等の汚染物が付着することは周知の事実である。
このため、風呂釜の燃焼が停止した浴槽水の冷却時には、吸込口を通じて風呂釜の下部及び吸込パイプと浴槽下部との間に浴槽水の対流が生じ、風呂釜の下部や吸込パイプ内の雑菌や湯垢等の汚染物が浴槽下部に流れ込んで拡散し、浴槽水の汚染が加速度的に進み、浴槽水を交換しないと大勢の人が入る浴槽では、1日乃至2日で汚れが目に見える程となり、また臭いが発生して不潔となり、浴槽水の交換なしに浴槽を連続使用することは到底不可能であった。
なお、湯冷め防止装置を設置しない場合には、この汚染は更にひどく、大勢の人が入る浴槽では、毎日浴槽水を交換しなければならなかったのも周知の事実である。
本発明は、上記した従来技術の欠点を除くためになされたものであって、その目的とするところは、浴槽に設けられた浴槽水の風呂釜への吸込口に嵌合するパイプ状の取付け部と、取付け部に連続して形成されたパイプ状の本体と、本体の上部に配設された弁体ストッパと、本体の下部に配設された弁座と、本体の前記弁体ストッパと弁座との間に収容され、自重により弁座に密着する球形状の弁体とを備え、取付け部が風呂釜への吸込口に取り付けられ、該風呂釜による浴槽水の加熱時の吸込負圧により弁体が浮き上がり、加熱停止時には弁座に密着して浴槽水の吸込口からの逆流を防止するように構成することにより、風呂釜の燃焼停止時に冷却作用が激しくなる風呂釜下部と浴槽下部との間の浴槽水の吸込パイプ及び吸込口を経由しての対流を完全に停止させることであり、またこれによって従来の吹出口に設置されるタイプの湯冷め防止装置に比べても更に良好な湯冷め防止効果、具体的には通常タイプの家庭用浴槽の場合で、1昼夜(25h)で、浴槽水(42℃)の温度低下が夏場で6度(1昼夜置いた浴槽水の温度が36℃)、冬場で14度(1昼夜置いた浴槽水の温度が28℃)程度という画期的な湯冷め防止効果が得られるようにすることである。
また他の目的は、風呂釜の燃焼停止時に風呂釜下部と浴槽下部との間の浴槽水の吸込パイプ及び吸込口を経由しての対流を完全に停止させることにより、風呂釜の下部や吸込パイプ内の雑菌や湯垢等の汚染物が浴槽下部に流れ込んで拡散し、浴槽水の汚染が加速度的に進むのを防止することであり、またこれによって従来の吹出口に設置されるタイプの湯冷め防止装置に比べて格段に優れた浴槽水の汚染防止効果、具体的には通常タイプの家庭用浴槽の場合で、大勢の人が毎日入浴した場合でも、4日乃至5日経っても浴槽水に臭いが出ず、清潔・安全に入浴でき、大幅な節水をすることができるようにすることである。
また他の目的は、弁座を本体の内径と偏心して形成することにより、浴槽水の加熱時に生じる循環流により弁体を回転させてセルフクリーニング機能を付与し、湯垢等の汚れが弁体に付着するのを確実に防止することであり、またこれによって風呂釜の燃焼停止時の弁座との密着性能を長期間にわたって確保し、浴槽水冷却の原因となる対流の発生をより確実に防止することである。
更に他の目的は、弁体の比重を、略1.02とすることにより、加熱時に生じる浴槽水の循環流により弁体を弁座から浮き上がらせ、かつ加熱停止時には自重により弁座に密着させて浴槽水の逆流を阻止して浴槽水の温度低下を確実に防止することである。
また他の目的は、本体を透明な材料により形成することにより、湯冷め防止装置内の汚れ状態を容易に視認できるようにすることであり、またこれによって使用者が湯冷め防止装置の掃除タイミングを知ることができるようにして湯冷め防止装置を常に清潔に保つことができるようにすることである。
また他の目的は、紐状部材によって本体に連結され、浴槽水より小さい比重を有し浴槽水に浮かぶ浮遊体を備えることにより、浮遊体が浴槽水に浮かんでいることで湯冷め防止装置の使用の有無を容易に確認できるようにすることであり、またこれによって例えばこの浮遊体に地球の絵を描いておくことで省エネ等の地球環境保護意識を高揚させるようにすることである。
また他の目的は、吸込口及び吸込口より上方に設けられた吹出口に循環路で接続された熱交換部及び熱交換部を加熱する加熱部を有する風呂釜が配設された浴槽の吸込口に湯冷め防止装置を装着して、加熱時には循環路に生じる循環流の負圧により弁体を弁座から浮き上がらせて循環路を開き、加熱停止時には自重により弁体を弁座に密着させて循環路を閉じて風呂釜への吸込口からの浴槽水の逆流を防止することにより、従来の浴槽の風呂釜の吹出口に湯冷め防止装置を設置した浴槽に比べてより効率よく浴槽水の温度低下を抑制する効果、具体的には1昼夜、夏場で6度、冬場で14度の温度低下に抑制する効果を得ることであり、また雑菌や汚れ等が風呂釜下部から浴槽下部に逆流して早期に浴槽水が汚染されるのを防止し得る効果、具体的には大勢が毎日入浴しても4日乃至5日間浴槽水を交換しなくても、臭いの発生もなく、清潔・安全に入浴できるという画期的な浴槽を提供することである。
要するに本発明湯冷め防止装置(請求項1)は、浴槽に設けられた浴槽水の風呂釜への吸込口に嵌合するパイプ状の取付け部と、前記取付け部に連続して形成されたパイプ状の本体と、前記本体の上部に配設された弁体ストッパと、前記本体の下部に配設された弁座と、前記本体の前記ストッパと前記弁座との間に収容され、自重により前記弁座に密着する球形状の弁体とを備え、前記取付け部が前記風呂釜への吸込口に取り付けられ、該風呂釜による前記浴槽水の加熱時の吸込負圧により前記弁体が浮き上がり、加熱停止時には前記弁座に密着して前記浴槽水の前記吸込口からの逆流を防止するように構成し、かつ前記弁座は、前記本体の内径と偏心して形成されたことを特徴とするものである。
本発明は、上記のように浴槽に設けられた浴槽水の風呂釜への吸込口に嵌合するパイプ状の取付け部と、取付け部に連続して形成されたパイプ状の本体と、本体の上部に配設された弁体ストッパと、本体の下部に配設された弁座と、本体の前記弁体ストッパと弁座との間に収容され、自重により弁座に密着する球形状の弁体とを備え、取付け部が風呂釜への吸込口に取り付けられ、該風呂釜による浴槽水の加熱時の吸込負圧により弁体が浮き上がり、加熱停止時には弁座に密着して浴槽水の吸込口からの逆流を防止するように構成したので、風呂釜の燃焼停止時に冷却作用が激しくなる風呂釜下部と浴槽下部との間の浴槽水の吸込パイプ及び吸込口を経由しての対流を完全に停止させることができる効果があり、またこの結果従来の吹出口に設置されるタイプの湯冷め防止装置に比べても更に良好な湯冷め防止効果、具体的には通常タイプの家庭用浴槽の場合で、1昼夜(25h)で、浴槽水(42℃)の温度低下が夏場で6度(1昼夜置いた浴槽水の温度が36℃)、冬場で14度(1昼夜置いた浴槽水の温度が28℃)程度という画期的な湯冷め防止効果が得られる。
また風呂釜の燃焼停止時に風呂釜下部と浴槽下部との間の浴槽水の吸込パイプ及び吸込口を経由しての対流を完全に停止させるようにしたので、風呂釜の下部や吸込パイプ内の雑菌や湯垢等の汚染物が浴槽下部に流れ込んで拡散し、浴槽水の汚染が加速度的に進むのを防止し得る効果があり、またこの結果従来の吹出口に設置されるタイプの湯冷め防止装置に比べて格段に優れた浴槽水の汚染防止効果、具体的には通常タイプの家庭用浴槽の場合で、大勢の人が毎日入浴した場合でも、4日乃至5日経っても浴槽水に臭いが出ず、清潔・安全に入浴でき、大幅な節水をすることができるという効果が得られる。
また弁座を本体の内径と偏心して形成したので、浴槽水の加熱時に生じる循環流により弁体を回転させてセルフクリーニング機能を付与し、湯垢等の汚れが弁体に付着するのを確実に防止し得る効果があり、またこの結果風呂釜の燃焼停止時の弁座との密着性能を長期間にわたって確保し、浴槽水冷却の原因となる対流の発生をより確実に防止し得る効果がある。
更には、弁体の比重を、略1.02としたので、加熱時に生じる浴槽水の循環流により弁体を弁座から浮き上がらせ、かつ加熱停止時には自重により弁座に密着させて浴槽水の逆流を阻止して浴槽水の温度低下を確実に防止し得る効果がある。
また本体を透明な材料により形成したので、湯冷め防止装置内の汚れ状態を容易に視認できるという効果があり、またこの結果使用者が湯冷め防止装置の掃除タイミングを知ることができ、湯冷め防止装置を常に清潔に保つことができるという効果がある。
また紐状部材によって本体に連結され、浴槽水より小さい比重を有し浴槽水に浮かぶ浮遊体を備えたので、浮遊体が浴槽水に浮かんでいることで湯冷め防止装置の使用の有無を容易に確認できるという効果があり、またこの結果例えばこの浮遊体に地球の絵を描いておくことで省エネ等の地球環境保護意識を高揚させることができる効果がある。
また吸込口及び吸込口より上方に設けられた吹出口に循環路で接続された熱交換部及び熱交換部を加熱する加熱部を有する風呂釜が配設された浴槽の吸込口に湯冷め防止装置を装着して、加熱時には循環路に生じる循環流の負圧により弁体を弁座から浮き上がらせて循環路を開き、加熱停止時には自重により弁体を弁座に密着させて循環路を閉じて風呂釜への吸込口からの浴槽水の逆流を防止するようにしたので、従来の浴槽の風呂釜の吹出口に湯冷め防止装置を設置した浴槽に比べてより効率よく浴槽水の温度低下を抑制する効果、具体的には1昼夜、夏場で6度、冬場で14度の温度低下に抑制する効果を得ることができ、また雑菌や汚れ等が風呂釜下部から浴槽下部に逆流して早期に浴槽水が汚染されるのを防止し得る効果、具体的には大勢が毎日入浴しても4日乃至5日間浴槽水を交換しなくても、臭いの発生もなく、清潔・安全に入浴できるという画期的な浴槽を提供することが可能となる。
以下本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。図1から図3において、本発明に係る浴槽の湯冷め防止装置100は、取付け部10と、本体11と、弁体ストッパ12と、弁座13と、弁体14と、浮遊体15とを備えている。
取付け部10は、図4も参照して、浴槽水BWの風呂釜30への吸込口21に嵌合するパイプ状部材であり、130℃程度の耐熱性及び弾性を有する合成ゴム等の材料で形成されている。その一端10aは、吸込口21の内径に合わせて直径が略40〜50mmφのテーパー状に形成されており、吸込口21に挿入することにより取り付けられるようになっている。
一端10aは、弾性を有するので、湯冷め防止装置100が多少傾いた状態でも実質的な機能に支障なく取り付けが可能である。また他端10bは、本体11に嵌合して水密に固着されている。吸込口21の内径が異なる場合、取付け部10を吸込口21の内径に合わせて交換可能とすることもできる。
本体11は、130℃程度の耐熱性及び小さな熱伝導率を有する合成樹脂製のL字形パイプ状部材であり、ストレート部11aと、ストレート部11aに連続して形成されたL字形部11bとを有する。ストレート部11aとL字形部11bの境界近傍には、ステンレス棒等が十字に組み合わされた弁体ストッパ12が固定されている。またストレート部11aには、円錐形の弁座13が形成されている。弁座13は、ストレート部11aの内径13aと偏心して形成されている。なお、本体11は、衛生上及び汚れ防止上の観点から抗菌性の合成樹脂で形成するのが望ましい。これにより、本体11内部の汚れ具合や、弁体14の動きを外部から視認することができ、必要に応じて掃除することができるようになっている。
本体11の下端には、下面に吸込孔16aが形成されると共に円筒面上に多数の孔17があけられた筒状のフィルタ16が固着されている。フィルタ16は、130℃程度の耐熱性を有する合成樹脂製であり、浴槽20から浴槽水BWを吸い込むとき、髪の毛等の異物が流入するのを防止するようになっている。これにより、髪の毛等の異物が弁座13に付着して、弁体14との密着性を阻害することがないように構成されている。フィルタ16は、透明な合成樹脂で形成すれば内部の汚れ具合等を外部から容易に視認することができるので望ましい。
弁体14は、130℃程度の耐熱性と抗菌性を有する合成樹脂で形成され、比重が略1.02となるように調整された球体であり、弁体ストッパ12と弁座13の間のストレート部11a内に移動自在に収容されている。弁体14は、比重が略1.02に調整されているので、その自重により弁座13に密着して浴槽水BWの逆流を防止し、かつ浴槽水BWの加熱時の吸込負圧により弁座13から浮き上がって浴槽水BWの流路を開くように構成されている。
弁体14の比重調整は、弁体14を形成する合成樹脂に、1.0以上の比重を有する材料(例えば、金属粉)を混入させたり、合成樹脂製の中空球体内に、比重1.0以上の液体等を封入して調整することが可能である。また弁体14は、弁体ストッパ12と弁座13との間に収容されているので、吸込負圧により弁体14が上昇したとき、弁体ストッパ12が弁体14の浮き上がり量を制限して吸込口21への流入が阻止されるようになっている。
弁体14を球形とし、かつ弁座13を円錐形としたのは、湯冷め防止装置100が多少傾いて取付けられていても、逆止弁としての機能に影響を与えることがないようにするためである。なお、弁体14及び弁座13は、必ずしも球形及び円錐形である必要はなく、逆止弁機能を有するものであれば、形状が制限されることはない。
また湯冷め防止装置100が凍結のおそれがある寒冷地で使用される場合、弁座13又は弁体14の表面に小さな溝や窪みなどを形成して、僅かな逆流を許容するようにしてもよい。これは、浴槽水BWの保温効果は多少犠牲となるが、浴槽水BW(特に、風呂釜30内の浴槽水BW)の凍結を防止して風呂釜30の損傷を防止することができるためである。
浮遊体15は、湯冷め防止装置100が装着されていることを容易に確認できるようにするためのものであり、浴槽水より小さい比重(0.9以下)を有する合成樹脂で中空のごむまり状に形成されている。浮遊体15は、チェーン等の紐状部材18によって本体11に連結されている。浴槽水BWに浮かぶ浮遊体15を視認することで、湯冷め防止装置100の装着の有無が容易に識別されるようになっている。
なお、浮遊体15を球形に形成し、その表面に世界地図模様15aを印刷して地球環境保護に配慮した製品であることを使用者にアッピールするようにしてもよい。
図4及び図5において、上記した湯冷め防止装置100は、風呂釜30が取り付けられた浴槽20の吸込口21に装着されて使用されるようになっている。風呂釜30は、浴槽20に開口する吸込口21及び吸込口21より上方位置において浴槽20に開口する吹出口22に接続されて浴槽水BWを循環させる循環路23を有する熱交換部24と、熱交換部24をガス等で加熱する加熱部25とを備えている。
本発明は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。本発明の湯冷め防止装置100は、図6及び図7において、テーパ状に形成された取付け部10の一端10aが、吹出口22より下方位置に設けられた吸込口21に挿入されて取り付けられる。加熱部25に点火してガスを燃焼させ、熱交換部24を加熱すると、風呂釜30内の浴槽水BWは、熱交換部24で熱交換を行って湯温が上昇(沸騰して100℃になる。)し、これによって比重が小さくなって矢印C方向の上昇流が生じ、熱交換部24と吹出口22とを接続する吹出しパイプ27を通って浴槽20の上部に吹き出す(矢印D方向)。
吹出口22から吹き出された高温で比重が小さい浴槽水BWは、上昇して浴槽水BWの表面側に集まり、いままで浴槽20内にあった温度の低い浴槽水BWは、矢印F方向に下降する。同時に浴槽20内の浴槽水BWは、湯冷め防止装置100のフィルタ16から矢印A方向に吸い込まれ、更に熱交換部24と吸込口21とを接続する吸込パイプ26を通って(矢印B方向)風呂釜30(熱交換部24)に供給される。これにより、循環路23には、浴槽水BWの循環流が発生し、温度の低い浴槽水BWが吸込口21から吸い込まれて加熱され、高温の浴槽水BWが吹出口22から吹き出されて浴槽20内の浴槽水BW全体の温度が上昇する。
このとき、図7及び図8において、弁体14は、浴槽水BWの加熱時の吸込負圧(循環流)により弁座13から浮き上がって浴槽水BWの流路を形成するので、浴槽水BWは弁体14によって阻止されることなく滑らかに熱交換部24に供給される。また弁座13は、ストレート部11aの流路13aから偏心して形成されているので、矢印A方向に流れる循環流によって弁体14が矢印G方向に回転する。これにより、セルフクリーニング機能が働き、弁体14に付着する湯垢等の汚れは自動的に落とされ、逆止弁機能が良好に維持される。
次に、図9において、加熱部25による熱交換部24の加熱が停止、即ち風呂釜30の燃焼が停止すると、循環流がなくなるので、弁体14は自重により降下(矢印H方向)して弁座13に密着し、浴槽水BWの逆流を防止する。これにより、外気によって風呂釜30が冷やされても、風呂釜30(熱交換部24)からの冷たい浴槽水BWが浴槽20の下部に逆流することが防止され、浴槽水BWの温度低下が抑制される。
また温度の低い浴槽水BWしか流れない吸込パイプ26は、加熱時に高温の浴槽水BWが流れる吹出しパイプ27に比較して雑菌の繁殖や湯垢等の汚れが付着し易い傾向がある。しかし、吸込口21に本発明の湯冷め防止装置100が取り付けられて加熱停止時の浴槽水BWの逆流が確実に防止されているので、吸込パイプ26内の雑菌や湯垢等の汚れが、浴槽20の下部に逆流して拡散することはなく、良好な水質が維持される。
試験の結果、例えば一般家庭の通常の浴槽で、浴槽水BWを交換することなく、大勢(前記したように4人乃至5人)が毎日入浴しても、4日乃至5日位は臭いも発生せず、汚れもほとんど目立たないことが判明している。これはひとえに湯冷め防止装置100を風呂釜30への吸込口21に設置したたためであり、従来のように吹出口23に設置する場合に比べて格段の清潔度が向上しており、安全性も高いものとなっている。
上記したように、本発明の湯冷め防止装置100は保温効果及び水質維持効果が大きいので、この浴槽水BWを用いて洗濯すれば、温度が高く、綺麗な水で洗濯することができ、節水と共に清潔に効率よく洗濯物の汚れを落とすことができる。
本発明の効果を確認するため、本発明の湯冷め防止装置100を浴槽20に取り付けた実施例と、湯冷め防止装置のない従来の浴槽の比較例について、夏季及び冬季における湯温低下の比較試験を行った。なお、実施例及び比較例共に、戸建住宅の北側に設けられた浴室の容量300リットルのステンレス製浴槽を用い、湯温42℃、200リットルの浴槽水を入れ、合成樹脂製風呂蓋で蓋をして温度測定を行った。湯温は、図6及び図9に示すように温度計31を浴槽水BW内に差し込んで、浴槽20内の浴槽水BWの表面近傍の温度を温度計31により4時間おきに測定した。また風呂釜30は、LPGガスを燃料とする屋外設置型風呂釜である。
試験結果は、図10に示すように、本発明の湯冷め防止装置を浴槽に取り付けた実施例では、25時間後の湯温が夏季において36℃、冬季において27.6℃と、温度低下が夫々6度及び14.4度であったのに対して、湯冷め防止装置のない従来の浴槽を用いた比較例(冬季)では湯温が13℃まで低下し、温度低下が29度と極めて大きかった。
これによって、本発明の湯冷め防止装置100の有効性が実証された。
図面は本発明の実施例に係り、図1は浴槽の湯冷め防止装置の斜視図である。 浴槽の湯冷め防止装置の内部構造を示す部分破断斜視図である。 浴槽の湯冷め防止装置の縦断面図である。 湯冷め防止装置が風呂釜への吸込口に取り付けられた浴槽の側面から見た縦断面図である。 湯冷め防止装置が風呂釜への吸込口に取り付けられた浴槽の風呂釜と反対側から見た縦断面図である。 浴槽水加熱時の浴槽の湯冷め防止装置、風呂釜、浴槽、吸込パイプ及び吹出パイプにおける浴槽水の対流の状態を示す縦断面図である。 図6における浴槽の湯冷め防止装置の要部拡大縦断面図である。 図7のVIII−VIII矢視横断面図である。 加熱停止時の浴槽の湯冷め防止装置、風呂釜、浴槽、吸込パイプ及び吹出パイプにおける浴槽水の対流が停止した状態を示す縦断面図である。 浴槽水温度の低下試験の結果を示すグラフである。
符号の説明
10 取付け部
11 本体
12 弁体ストッパ
13 弁座
13a 本体の内径
14 弁体
15 浮遊体
15a 世界地図の模様
18 紐状部材
20 浴槽
21 吸込口
22 吹出口
23 循環路
24 熱交換部
25 加熱部
30 風呂釜
31 温度計
100 浴槽の湯冷め防止装置
BW 浴槽水

Claims (1)

  1. 浴槽に設けられた浴槽水の風呂釜への吸込口に嵌合するパイプ状の取付け部と、前記取付け部に連続して形成されたパイプ状の本体と、前記本体の上部に配設された弁体ストッパと、前記本体の下部に配設された弁座と、前記本体の前記ストッパと前記弁座との間に収容され、自重により前記弁座に密着する球形状の弁体とを備え、前記取付け部が前記風呂釜への吸込口に取り付けられ、該風呂釜による前記浴槽水の加熱時の吸込負圧により前記弁体が浮き上がり、加熱停止時には前記弁座に密着して前記浴槽水の前記吸込口からの逆流を防止するように構成し、かつ前記弁座は、前記本体の内径と偏心して形成されたことを特徴とする浴槽の湯冷め防止装置。
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