JP4937903B2 - 埋め込み可能医療デバイスにおいて高電圧及び抗頻脈ペーシング治療の送出を制御する方法及び装置 - Google Patents

埋め込み可能医療デバイスにおいて高電圧及び抗頻脈ペーシング治療の送出を制御する方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、包括的に、埋め込み可能医療デバイスに関し、より詳細には、埋め込み可能医療デバイスにおける電力消費を低減することに関する。
埋め込み可能カーディオバータ−ディフィブリレータ(ICD)の技術は、長い間、心室頻脈性不整脈をレート及びタイプによって識別してきた。一般に、150〜250bpm又はそれ以上のレートを有する不整脈を含む心室頻脈(VT)は、さらに、そのECG形状によって、単形性又は多形性であると区別することができる。VTの最高範囲を超え、最高約350bpmのレートを有する不整脈は、心室粗動波と呼ばれることが多い。350bpmより高いレートの無秩序(chaotic)波形は心室細動(VF)として分類される。
それぞれのタイプの不整脈を適切な治療を用いて処置するために、ICDは「段階(tiered)治療」を装備してきた。こうしたデバイスは、一般に、ペーサ−カーディオバータ−ディフィブリレータ(PCD)と呼ばれる。各タイプの検出された不整脈を処置するためのプログラム可能な治療によるPCDは、一般に不整脈をレートによって区別する。こうしたデバイスにおいて、VT等のあまり危険のない不整脈は、比較的高いレートで一連の低電力ペーシングパルスを心臓に送出することによって処置される。この治療は、抗頻脈性不整脈ペーシング治療(ATP)と呼ばれることが多い。対照的に、VF等のより危険な不整脈は、より積極的なショック治療を用いて処置されることが多い。たとえば、多くのPCDは、まず低電力ATPを用いてVTを処置し、次にVTが心室粗動又は心室細動に進行する場合、1つ又は複数の高電力カーディオバージョンショック又はディフィブリレーションショックを送出するようにプログラムされてもよい。
多くの埋め込み可能抗頻脈ペースメーカは、種々の抗頻脈ペーシング方式を提供する能力を有する。普通、これらの方式は、とりわけ、バースト又はランプ治療(burst or ramp therapies)等の、事前にプログラムされたシーケンスに従って適用される。それぞれの治療は、一連の所定の数のペーシングパルスにわたっている。一連のペーシングパルスが送出された後、デバイスは、一連のパルスが検出された頻脈性不整脈を終止させるのに有効であったか否かを判定するためにチェックを行う。終止は一般に、たとえば、規定値より大きな間隔で分離された、一連の所定の数の自発的脱分極によって特定される、洞調律(sinus rhythm)への回復によって確かめられる。終止が検出されない時、PCDは、同期したカーディオバージョンショック又はディフィブリレーションショック等のより積極的な治療を適用する。或る場合には、ATPの送出によってショック治療が不必要になるが、ショック送出の頻度をさらに落とすことがやはり望ましい。
ペーシングパルス又はショックのいずれであっても、電気パルスを心臓に印加するには、1つ又は複数の出力コンデンサを充電することが必要である。一般に、ペーシングパルスを送出するのに必要とされるエネルギー量は少ない。したがって、このタイプの治療は、低電力出力回路によって比較的迅速に送出されてもよい。一方、高電力ショックは、完全にプログラムされた電荷量に達するのに数秒を要する可能性のある一組の高電圧コンデンサを必要とする。先に述べたように、段階治療手法が利用されると、これらの治療の両方を用いて、頻脈性不整脈を「急速低下させる(break)」ことができる。すなわち、最初のATPが送出される。この期間中に、高電圧コンデンサが充電され、それによって、ATPがVTを急速低下させるのに失敗した場合、その直後に高電圧ショックが送出されてもよい。VTがATPによって終止した場合、充電された高電圧コンデンサは、送出を中止し、コンデンサ内に蓄えられたエネルギーを内部で「漏出させ」なければならない。これは、バッテリ電力を消耗させる。これは、埋め込み式デバイスの寿命を著しく短くする可能性がある。
したがって、必要とされるものは、バッテリ資源を無駄に消耗せずに、成功裡のATP治療を送出する方法及び装置である。
本発明によれば、埋め込み可能医療デバイスは、心臓信号を検知する入力回路と、前記検知された信号に応答して所定の事象を検出するマイクロプロセッサと、第1の治療を送出する第1の回路と、第2の治療を送出する第2の回路であって、該第2の治療に関連するエネルギーを蓄積するエネルギー蓄積デバイス、及び、該蓄積デバイスに選択的に結合し、該蓄積されるエネルギーを生成する充電回路を含む、第2の回路と、前記所定の事象が検出されることに応答して、前記充電回路と前記エネルギー蓄積デバイスとを結合することとほぼ同時に前記第1の治療を送出するように、前記第1の回路及び前記第2の回路を制御するとともに、前記第1の治療の送出に続く再検出期間の間、前記エネルギー蓄積デバイスと前記充電回路とを切り離す制御回路であって、前記マイクロプロセッサが前記再検出期間の間に前記所定の事象を検出することに応答して、前記エネルギー蓄積デバイスと前記充電回路とを再結合する、制御回路と、を備える。
また本発明によれば、埋め込み可能医療デバイスにおいて治療を送出する方法は、心臓信号を検知すること、前記検知された信号に応答して所定の事象を検出すること、前記所定の事象が検出されることに応答して、充電回路とエネルギー蓄積デバイスとを結合して、該エネルギー蓄積デバイス上に蓄積されるエネルギーを生成することとほぼ同時に第1の治療を送出すること、前記第1の治療の送出に続く再検出期間の間、前記充電回路とエネルギー蓄積デバイスとを切り離すこと、及び前記再検出期間の間に前記所定の事象を検出することに応答して、前記エネルギー蓄積デバイスと前記充電回路とを再結合することを含む。
本発明は、添付図面と共に考えると、以下の詳細な説明を参照してよりよく理解されるようになるため、本発明の態様は容易に理解されるであろう。
図1は、本発明を使用することができる埋め込み可能医療デバイスの例示的な一実施形態のブロック図である。図1に示すように、デバイスは、マイクロプロセッサベースの刺激器として具体化される。しかし、他のデジタル回路機構の実施形態及びアナログ回路機構の実施形態もまた、本発明の範囲内にあると考えられる。たとえば、Bocek他に発行された米国特許第5,251,624号、Gilliに発行された米国特許第5,209,229号、Langer他に発行された米国特許第4,407,288号、Haefner他に発行された米国特許第5,662,688号、Olson他に発行された米国特許第5,855,593号、Baker他に発行された米国特許第4,821,723号、Carroll他に発行された米国特許第4,967,747号に示される、一般的な構造を有するデバイスも、本発明と共に有効に使用することができる。同様に、図1のデバイスは、心室ペースメーカ/カーディオバータの形態をとるが、本発明はまた、心房ペーシング能力及びカーディオバージョン能力を有するデバイスで有効に使用されることができる。したがって、図1は、本発明の範囲に関して限定するものとしてではなく例示するものとして考えられなければならない。
図1に示す埋め込み可能医療デバイスの主要な要素は、マイクロプロセッサ(μP)100、読み出し専用メモリ(ROM)102、ランダムアクセスメモリ(RAM)104、デジタルコントローラ106、入力増幅器110、2つの出力回路108及び107、及びテレメトリ/プログラミングユニット120である。読み出し専用メモリ102は、カーディオバータによって使用される種々のタイミング間隔を導出するために行なわれる計算を規定する主命令セットを含む、デバイス用の基本プログラムを記憶する。RAM104は概して、医師によってデバイスにプログラムされる、プログラムされるペーシングレート、プログラムされるカーディオバージョン間隔、パルス幅、パルス振幅等のような可変制御パラメータを記憶するのに役立つ。ランダムアクセスメモリ104はまた、頻脈性不整脈パルスを分離する記憶された時間間隔及び対応する高レートペ−シング間隔等の導出された値を記憶する。
コントローラ106は、デバイスの基本制御及びタイミング機能の全てを行う。コントローラ106は、少なくとも1つのプログラム可能なタイミングカウンタを含み、タイミングカウンタは、心室興奮の検出によって始動され、その後、間隔を計時する。このカウンタを用いて、抗頻脈ペーシング(ATP)パルスを送出するのに用いられる基本タイミング間隔が生成され、本発明の状況内で用いられる他の間隔が測定される。ペーシング逸脱間隔のタイムアウトによって、又は、カーディオバージョンパルス若しくはディフィブリレーションパルスが送出されるべきであるという判定に応答して、コントローラ106は、以下で述べるように、高電圧出力段108から適切な出力パルスをトリガする。
刺激パルスの生成に続いて、コントローラ106を利用して、制御バス132上に対応する割り込みを生成する。その割り込みは、マイクロプロセッサ100をその「スリープ」状態から起動し、マイクロプロセッサ100が、回復サイクルタイムの評価、及び本発明による抗頻脈性不整脈治療の選択と関連する全ての動作を含む、任意の所望の数学的計算を行うことを可能にする。コントローラ106内のタイミング/カウンタ回路はまた、当該技術分野では知られているように、心室不応期等のタイミング間隔を制御する。時間間隔は、RAM104に記憶されたプログラム可能な値又はROMに記憶された値によって確定してもよい。
コントローラ106はまた、検知された心室脱分極すなわち拍動が発生すると、マイクロプロセッサ100に対して割り込みを生成する。検知された心室脱分極が発生すると、制御バス132上に送られた、脱分極発生を示す割り込みの他に、コントローラ106内のタイミング/カウンタのその時の現在値がデータバス122上に送られる。頻脈性不整脈が存在するか否かを判定する時、さらに、個々の頻脈性不整脈拍動を分離する間隔を確定する時に、この値をマイクロプロセッサ100が用いてもよい。
高電圧出力段108は、電極134及び136を介して患者の心臓に印加されるショック治療を生成できる高出力パルス発生器を含む。電極134及び136は通常、心臓に又は心臓内に取り付けられるか、或いは皮下設置される表面積の大きい電極である。心臓内及び心臓のまわりに配置された2つ以上の電極を含む、他の電極構成を用いてもよい。通常、大出力パルス発生器は、1つ又は複数の高電圧コンデンサ109、バッテリ115に蓄えられたエネルギーを高電圧コンデンサ109に伝送する充電回路111、出力回路113及び1組のスイッチ(図示せず)を含み、単相性又は2相性のカーディオバージョンパルス又はディフィブリレーションパルスの、使用される電極への送出が可能になる。
高電圧出力段(出力回路)108の他に、出力回路107が設けられて、ペーシングパルスが生成される。この回路は、電極138、140、及び142に結合したペーシングパルス発生器回路を含み、これらの電極は、電極138と、電極140及び142のうちの1つとの間で電気刺激を送出することによって、ATPペーシングパルスを含む心臓ペーシングを達成するのに使用される。電極138は、通常、心内膜リード線の遠位端上に位置し、通常、右心室尖部に設置される。電極140は、通常、カーディオバータ−ディフィブリレータのハウジング上に、又はそれに隣接して取り付けられる不関電極である。電極142は、チップ電極138にわずかに近接する心内膜リード線上に位置するリング電極又はコイル電極であるか、或いは、心臓の内部又は外部に配置された別の電極であってもよい。ペーシングパルスを送出する3つの電極138〜142が図1に示されるが、当該技術分野で知られている任意のペーシング電極構成で配置された任意の数の電極を使用して、本発明が実施されてもよいことが理解される。出力回路108は、制御バス126によって制御されてもよく、制御バス126は、コントローラ106が、送出されるパルスの時間、振幅、及びパルス幅を決定することを可能にする。この回路はまた、パルスを送出するのに、どの電極対が使用されることになるかを判定してもよい。
心室脱分極(拍動)の検知は、入力増幅器110によって達成され、入力増幅器は、電極138並びに電極140及び142のうちの1つに結合する。自発的な心室拍動及びペーシングされた心室拍動の発生の両方を示す信号は、バス128を介してコントローラ106に供給される。コントローラ106は、こうした心室拍動の発生を示すデータを、割り込みの形態で、制御バス132を介してマイクロプロセッサ100に送り、この割り込みは、マイクロプロセッサ100を起動するのに役立つ。この割り込みによって、マイクロプロセッサは、任意の必要な計算を実行するか、又は、RAM104に記憶された値を更新することができる。
任意選択で、埋め込み可能刺激器と共に用いる種々の既知のセンサのうちの任意のセンサであってもよい、1つ又は複数の生理学的センサ148がデバイスに含まれる。たとえば、センサ148は、Chirifeに発行された米国特許第4,865,036号に開示されているインピーダンスセンサ、又は、Cohenに発行された米国特許第5,330,505号に開示されている圧力センサ等の血行動態センサであってもよい。別法として、センサ148は、Erickson他に発行された米国特許第5,176,137号に開示されている酸素飽和度センサ、又は、Anderson他に発行された米国特許第4,428,378号に開示されている身体活動センサ等の心出力パラメータを測定する要求(demand)センサであってもよい。センサ処理回路146は、不整脈の検出及び処置に関連して用いるために、センサ出力をデジタル化した値に変換する。
埋め込み式カーディオバータ/ディフィブリレータの外部制御は、埋め込み式カーディオバータ/ペースメーカと、たとえば、通信ネットワーク又は外部プログラマ等の外部デバイスとの間の通信を制御するテレメトリ/制御ブロック120を介して達成される。任意の従来のプログラミング/テレメトリ回路が、本発明の状況で使用可能であると考えられる。プログラマからカーディオバータ/ペースメーカに入力される情報は、バス130を介してコントローラ106に送られる。同様に、カーディオバータ/ペースメーカからの情報は、バス130を介してテレメトリ/制御ブロック120に供給される。
図2A及び図2Bは、本発明による、埋め込み可能医療デバイスのコンデンサ充電中抗頻脈性不整脈ペーシング治療(ATP−DCC)モードを示す例示的なタイミング図である。図2Aに示すように、VT心調律201の検出後に、マイクロプロセッサ100は、コントローラ106を作動させて、充電回路111による1つ又は複数の高電圧コンデンサ109のコンデンサ充電208とATP治療送出204の両方が、ほぼ同時に、時刻202において始動される。一実施形態において、185〜260拍動/分(bpm)の調律を含むと規定される高レートVT201は、所定の期間206の終了207まで、或いは、別法として、終了時刻207において終了する所定の数のペーシングパルスにわたって延びる、バースト又はランプ治療或いは他のタイプのATP−DCC治療204の1つのシーケンスによって処置される。ATP−DCC治療のシーケンスの送出が終了すると、すなわち、所定の期間206の終了時207において、VT調律201が再検出されたか否かについて判定が行われる再検出又は確認期間209の間、コンデンサ充電208が休止する。この場合、ATP−DCC治療のシーケンスによって、VT調律が終止するか、又は、「急速低下し」、その結果、正常洞調律210が再開する。したがって、コンデンサ充電208は、以下で詳細に述べるように、VT心調律201が再検出されるまで休止状態のままである。
図2Bに示すように、VT調律201が期間209の間に再検出される場合、期間209が終了すると、すなわち、期間209の終了時刻211において、コンデンサ充電208が再開する。本発明の一実施形態によれば、ATP−DCC治療の第2のシーケンスは、終了時刻211において、コンデンサ充電208の再開とほぼ同時に送出されてもよく、プロセスは、以下で詳細に述べるように、コンデンサ109が完全に充電されるまで繰り返される。図2Bに示す、本発明の別の実施形態によれば、追加のATP−DCC治療は送出されず、必要であれば、ショック送出に備えて、コンデンサ109が充電時間終了時212において所望の充電レベルに充電されるまで、コンデンサ充電208の再開が続く。充電時間終了時212において、非コミット(non-committed)同期期間214が始まる。この同期期間214の間に、患者の心調律が評価されて、ショックを送出するための適切な時刻が見つけられ、VT調律が再検出されたか否かが判定される。ショックは、VTエピソードが終止したと判定されなければ、同期期間214の終了時216において送出されるであろう。エピソードが、同期期間214の終了時216の前に終止した場合、プロセス電荷(process charge)は、コンデンサ109上に残り、デバイスは、VT調律のその後の検出があるかを監視し続け、検出された時点で、プロセスが繰り返される。
図3は、本発明による埋め込み可能医療デバイスのコンデンサ充電前抗頻脈性不整脈ペーシング治療(ATP−BCC)モードを示す例示的なタイミング図である。図3に示すように、ATP治療204の送出は、VTエピソード201の検出に続いて、時刻220で始動され、対応する送出期間222の間続く。図3に示す例では、ATP治療は、患者を正常洞調律210に回復させる。ICDデバイスは、心拍数の変化及び再検出又は確認期間224中の正常洞調律210への回復によって、VTの急速低下を検出する。結果として、時刻226において、高電圧コンデンサの充電は始動されない。しかし、ATP−BCC治療が、患者を正常洞調律に回復させず、VTエピソード201が、確認期間224中に再検出される場合、ATP治療の別のシーケンスが、図4に示し、以下で述べるようにコンデンサ109の充電と同時に始動される。
本発明によれば、ICDの動作は、プログラム可能な基準に基づいて、図2A及び図2Bに示すATP−DCCモードから、図3に示すATP−BCCモードでの実行へ移行することができる。一実施形態において、この「充電軽減」機能は、以前に追従セッションが行なわれてから、ユーザがプログラムした、連続した数のATPの成功が得られた後、ATP−DCCモードからATP−BCCモードへICDデバイス動作を切り換える。ATP治療の成功を判定するための他の基準を定めることができるが、ATP治療は、概して、ショック送出前にVTが急速低下/中止する時、成功であると考えられている。さらに図4を参照して述べるように、デバイスは、ATP−BCC動作モードにおけるVTの急速低下の所定の数の失敗を含む、所定の基準に従って、ATP−DCCモードへ復帰するであろう。
図4は、ATP−BCC治療の後、急速低下に失敗している、進行中のVTエピソードを示す例示的なタイミング図である。図4に示すように、ATP−BCC治療204は、VT検出201に続く送出期間232中に送出される。その後、確認期間233は、進行中のVTエピソード201bを確認する。本発明の一実施形態によれば、VTエピソードの終了、すなわち時刻236において、ATP−BCC治療204の最初のシーケンスが成功しなかったと判断されると、ATP治療204bの第2のシーケンスは、コンデンサの充電238に一致する期間240にわたって送出され、コンデンサ充電238とATP治療送出204bは共に、ほぼ同時に時刻236において始まる。MedtronicPainFREE 調査等の調査が示したところによれば、この追加のATPシーケンスは、心室レートを加速する可能性が低く、実際、VTエピソードを終止させる可能性を有する。
その後のATP治療204bが終了すると、すなわち、期間240の終了時刻247において、コンデンサ充電238は休止し、VT調律201が再検出されたか否かについてその間に判定が行われる再検出又は確認期間249中に、VT調律201が再検出されたか否かについて判定が行われる。図4に示すように、VT調律201が、期間249の間に再検出される場合、再検出又は確認期間249が終了すると、すなわち、終了時刻242において、コンデンサ充電238が再開される。
本発明の一実施形態によれば、ATP−DCC治療の第2のシーケンスは、終了時刻242におけるコンデンサ充電238の再開とほぼ同時に送出されてもよく、プロセスは、以下で詳細に述べるように、コンデンサ109が、完全に充電されるまで繰り返される。図4に示す、本発明の別の実施形態によれば、追加のATP−DCC治療は送出されず、コンデンサ109が、必要であれば、ショック送出に備えて、充電時間終了時251において所望の充電レベルに充電されるまで、コンデンサ充電208の再開が続く。コンデンサ109が、充電時間終了時251において所望の充電レベルに充電されると、非コミット同期期間244が始まる。この同期期間244の間に、患者の心調律が評価されて、ショックを送出するための適切な時刻が見つけられ、VT調律が再検出されたか否かが判定される。ショックは、この再同期期間244の間に、VTエピソードが終止したと判定されなければ、同期期間244の終了時246において送出されるであろう。エピソードが、同期期間244の間に終止したと判定される場合、プロセス電荷は、コンデンサ109上に残り、デバイスは、VT調律のその後の検出があるかを監視し続ける。
本発明の別の態様によれば、所定の数のVTエピソードがATP−BCC治療によって終止せず、その結果、図4に示すようにショック送出が起こる場合、システムは、ATP−BCCモードからATP−DCCモードに復帰する。
図5は、本発明による、治療モード間での移行を示す状態図である。ICDデバイスは、充電軽減機能と同様に、状態270で示すように、ATP−DCCモード及び充電軽減機能を使用可能にした状態で工場から出荷される。埋め込み時に、医師は、充電軽減機能を使用不能にするか否かを選択することができる。本発明の一実施形態において、充電軽減機能が使用可能である場合、他のプログラム可能なパラメータが医師によって選択されてもよい。これらのパラメータは、以下でさらに説明するように、ATP−BCCモードを自動で作動させる前に送出されなければならない、成功したATP−DCC治療セッションの数を含んでもよい。ICDデバイスは、ATP−DCCモード及び充電軽減機能を使用不能にした状態で工場から出荷されることができ、その結果、医師が、埋め込み時に機能を使用可能にするか否かを選択することが理解される。
充電軽減が使用可能であり、システムがATP−DCCで動作している状態での動作中に、状態274として示すATP−BCCモードへの移行は、VT調律を急速低下させるのに成功した、所定の数XのATP−DCC治療セッションの送出によってトリガされることができる。この移行は矢印272で示される。逆に、ATP−BCCモードでの動作時で、且つ、所定の数Yの失敗したATP−BCC治療試行後には、システムは、矢印276で示すように、ATP−DCCモードへ移行する。先に述べたように、本発明の一実施形態において、X及びYはプログラム可能である。別法として、これらの数値は、プログラム可能でない所定の値であってもよい。最後に、これらの数値は、連続したATP治療セッションを表すか、又は、1組の「T回のうちのS回」の治療セッションを含んでもよい。たとえば、ATP−DCCからATP−BCCへの移行は、5回のうちの4回のATP−DCC治療セッションが成功であると判定された場合に起こるように選択されてもよい。
上述の基準の代わりに、又はそれに加えて、他のトリガ基準を用いて、ATP−DCCモードとATP−BCCモードとの間の切り換えを始動することができる。一実施形態において、システムは、VT調律の周期長(CL)及び/又はR波形態の両方を記憶して、現在経験されているVTのタイプが、最近検出された1つ又は複数のエピソード中に起こったVTと同じタイプであるか否かが判定される。患者は、異なるタイプのVTを示すことがあり、VTのそれぞれがATP治療に対し異なった反応をする可能性があるため、このことは重要である。現在のエピソードの特性が以前のエピソードと同じであり、且つ、以前のエピソードがATP−BCC治療に有利に反応した場合、デバイスは、レートの急速低下の検出によってATP−BCCモードの動作に留まる。一方、CL及び/又はR波形態が変わった場合、システムを、ATP−DCCモードの動作に復帰するようにプログラムしてもよい。
上述の実施形態によれば、異なるモード移行基準をそれぞれのタイプのVT調律について指定してもよい。たとえば、ATP−DCC治療からATP−BCC治療への移行は、第1のタイプのVTについては、M回の連続した成功した治療セッションによってトリガされてもよい。この同じモード移行は、第2のタイプのVTについては、N回のうちのM’回の成功した治療セッションによってトリガされてもよい。このことによって、治療を、異なるタイプのVT調律について個別に選択することが可能である。
さらに別の実施形態において、システムのモード切り換え基準はVT頻度を考慮する。先に述べたように、患者の中には、数時間又は数分等の短期間内に多数のエピソードの発生を伴う「VT発症(storm)」を経験する者もいる。通常、同様のCL及び形態を有するVT調律を伴うこうしたエピソードは、バッテリ資源に著しい影響を与える可能性がある。この実施形態において、所定の期間内の所定の数のVTエピソードの発生は、バッテリ資源を節約するために、ATP−DCCモードからATP−BCCモードへの切り換えをトリガしてもよい。
本発明の代替の実施形態によれば、プログラム可能なしきい持続期間を用いて、VT発症が検出される。2つの連続したVTエピソードが、この定義済みしきい持続期間内に起こる場合、カウントがインクリメントされる。カウントが、或るより長いプログラム可能な期間内に所定の値に達する場合、モード切り換えがトリガされる。ATP−BCCモードへのモード切り換えが起こると、ATP−BCCモードでの途切れのない動作によって、上述したメカニズムのうちの任意のメカニズムを用いて、所定の成功率が得られることと断定してもよい。別法として、ATP−BCCモードでのエピソード頻度を調べるのに別のしきい時間を定義することができ、その結果、エピソード間の持続期間がこの値を超えると、ATP−DCCモードへ戻る移行が起こる。
所望であれば、波形の形態基準をVT発症の検出に適用してもよい。たとえば、数週間又は数ヶ月等のより長い期間で分離されたVTエピソードは、異なるタイプのVT調律を伴う可能性がある。したがって、全てのVTエピソード又は所定の期間によって分離したVTエピソードだけについて、上述した各タイプのVT調律に対するモード切り換え基準を個別に指定してもよい。
ATP−DCCモードからATP−BCCモードへの移行、又は、その逆への移行はまた、エピソードの長さによって断定されるであろう。たとえば、最初の検出から調律の終止までに測定されたエピソードの長さがモード切り換え基準として用いられるであろう。一実施形態では、より長いエピソードが、ATP−DCCモードへの移行をトリガすることができるであろう。
本発明のさらに別の態様によれば、VT発症の検出は、(可聴の、振動の、又はその他の)患者への警報をトリガしてもよい。たとえば、患者は、必要であれば、システムの動作パラメータが再評価され、モード切り換え条件が再プログラムされるように医師に連絡をとるように知らされてもよい。
本発明の別の態様は、ATPの全てのモードを使用不能にする任意選択のプログラム可能な機能に関する。この「スマートモード」機能が使用可能にされ、所定の基準が満たされると、全てのATP治療が使用不能にされる。一実施形態において、このスマートモード機能は、ATP−DCCモードで実行が発生し、所定の数の失敗した治療試行が検出されると動作する。この移行は矢印278及び状態280で示される。この移行をトリガするのに必要な、失敗した治療試行の数は、プログラム可能であるか、又は好ましくは「4」である所定の数であってもよい。その後、ICDデバイスは、プログラムされたショック治療を送出するだけであろう。別の実施形態において、この機能はまた、矢印281で示すように、実行がATP−BCCモードで起こっている時に提供されるであろう。さらに別の実施形態において、ATP−BCCモード又はATP−DCCモードのいずれかからの切り換えは、所定の基準を満たすVT調律又は波形の形態によってトリガされるであろう。たとえば、ATPが使用不能であるモードへの移行は、250bpmを超える速いVT調律の検出によってトリガされてもよい。
一実施形態において、ATPが使用不能であるモードへの移行が起こった後、ショック治療は、ATP−DCCモードを再作動させるための介入が行われるまで続くであろう。こうした介入は、たとえば、後続の追従セッション中に行われてもよい。別の実施形態において、システムは、定義済み基準が満たされるまで、このモードで動作し続けるであろう。たとえば、VT調律が速いためにATP使用不能モードへの移行が起こる場合、システムは、矢印283及び284で示すように、速いVTエピソードがショック送出によって終止した後に、以前の動作モードへ復帰するであろう。
図6Aは、本発明の一実施形態による、ATP−DCCモードにおける埋め込み可能医療デバイスの動作のフロー図である。図6Aに示すように、図1に示すような埋め込み可能医療デバイスは、概して、ATP−DCCモードを使用可能にした状態で埋め込まれる。しかし、デバイスは、所望であれば、ATP−BCCモードを使用可能にした状態で埋め込まれてもよい。通常のATP−DCCモードにある間(ブロック350)、デバイスは、頻脈性不整脈の存在を連続して監視する。VT調律が検出されると(ブロック352)、たとえば、最初のATP−DCC治療シーケンスの送出及び高電圧コンデンサの充電が、ほぼ同時に始動される(ブロック354)。最初のATP−DCC治療シーケンスの送出が終了した後(ブロック356のYes)、コンデンサ109の充電が、所望のレベルになって終了したか否かについて判定が行われる(ブロック374)。
コンデンサ109が、所望の充電レベルまでまだ充電されていない場合(ブロック374のNo)、コンデンサ109の充電は休止し(ブロック376)、最初に送出したATPシーケンスが、VT調律を終止するのに成功したか否かについて判定が行われる(ブロック378)。最初のATPシーケンスが、VT調律を終止するのに成功し、且つ、調律が再検出されない場合(ブロック378のNo)、図5を参照して先に述べた因子に基づいて、デバイスが、ATP−DCCモードからATP−BCCモードへ移行すべきか否かについて判定が行われる(ブロック372)。デバイスが、ATP−DCCモードからATP−BCCモードへ移行すべきでないと判定される場合(ブロック372のNo)、プロセスは、ブロック352に戻って、VT調律のその後の検出があるかを監視し、検出された時点で、プロセスが繰り返される。モード切り換えが指示される場合(ブロック372のYes)、デバイスは、図6Bを参照して以下に述べられる、ATP−BCCモードへ移行する(ブロック450)。
最初のATPシーケンスが、VT調律を終止するのに成功せず、且つ、調律が再検出される場合(ブロック378のYes)、コンデンサ109の充電が再開され(ブロック380)、別のATPシーケンスが、ショック治療の送出前に始動されるべきか否かについて判定が行われる(ブロック358)。
本発明によれば、ショック治療を送出する前に送出されるATPシーケンスの数は、プログラム可能であり、ただ1つの最初のシーケンス、又は、複数の数、たとえば、3等のシーケンスを含むことができる。選択される数は、検出される調律のレート、検出される調律が安定な調律であるか否か、又は、検出される調律が、特定の期間内に起こる検出される調律のクラスタの一部であるか否か等の、多くの因子又は因子の組み合わせに応じてもよい。
プログラムされた数のATPシーケンスが送出され(ブロック358のNo)、且つ、コンデンサ109が、所望の充電レベルまで充電された場合(ブロック360のYes)、非コミット同期期間が始まり、この同期期間の間に、患者の心調律が評価されて、ショックを送出するための適切な時刻が見つけられ(ブロック364)、VT調律が再検出されたか否かが判定される(ブロック362)。ショックは、VTエピソードが終止した、すなわち、もはや検出されないと判定されなければ(ブロック362のNo)、同期期間の終了時において送出されるであろう(ブロック366)。
エピソードが、もはや検出されない場合(ブロック362のNo)、図5を参照して先に述べた因子に基づいて、デバイスが、ATP−DCCモードからATP−BCCモードへ移行すべきか否かについて判定が行われる(ブロック372)。デバイスが、ATP−DCCモードからATP−BCCモードへ移行すべきでないと判定される場合(ブロック372のNo)、プロセスは、ブロック352に戻って、VT調律のその後の検出があるかを監視し、検出された時点で、プロセスが繰り返される。モード切り換えが指示される場合(ブロック372のYes)、デバイスは、図6Bを参照して以下に述べられる、ATP−BCCモードへ移行する(ブロック450)。
同期期間が終了すると(ブロック364のYes)、ショックが送出される(ブロック366)。ショック治療の送出が終了すると、VT調律が、送出されたショックによって終止したか否かについて判定が行われる(ブロック368)。この判定を行うために、心拍数、周期長、R波形態、及び/又は、この目的のために当該技術分野で知られている任意の他の基準を含む、いくつかの基準が使用されてもよい。VTが終止していない場合、デバイスは、段階治療手法が利用されると仮定して、段階治療手法において次のプログラムされた治療を送出するプロセスを始める(ブロック370)。プログラムされた治療の全てが、ブロック370にて使い尽くされると、又は、ショックがブロック366にて送出された後、段階手法が利用されない場合、又は、ショックの送出後にVT調律が再検出されない場合(ブロック368のNo)、図5を参照して先に述べた因子に基づいて、デバイスが、ATP−DCCモードからATP−BCCモードへ移行すべきか否かについて判定が行われる(ブロック372)。デバイスが、ATP−DCCモードからATP−BCCモードへ移行すべきでないと判定される場合(ブロック372のNo)、プロセスは、ブロック352に戻って、VT調律のその後の検出があるかを監視し、検出された時点で、プロセスが繰り返される。モード切り換えが指示される場合(ブロック372のYes)、デバイスは、図6Bを参照して以下に述べられる、ATP−BCCモードへ移行する(ブロック450)。
所定の数のATP治療シーケンスの全てが送出されていない、すなわち、ショック治療を送出する前に、別のATPシーケンスが送出されるべきであると判定される場合(ブロック358のYes)、ATP治療のその後のシーケンスが送出される(ブロック382)。その後のATP治療の送出が終了すると、コンデンサ109の充電が休止し(ブロック384)、その後の送出されたATPシーケンスが、VT調律を終止するのに成功したか否かについて判定が行われる(ブロック386)。VT調律が終止せず、再検出された場合(ブロック386のYes)、コンデンサ109の充電が再開され(ブロック380)、プログラムされた数のATPシーケンスが送出されたか否かを判定する上述のプロセス(ブロック358)が繰り返される。
VT調律が、最後に送出されたATPシーケンスの結果として終止し、再検出されない場合(ブロック386のNo)、図5を参照して先に述べた因子に基づいて、デバイスが、ATP−DCCモードからATP−BCCモードへ移行すべきか否かについて判定が行われる(ブロック372)。デバイスが、ATP−DCCモードからATP−BCCモードへ移行すべきでないと判定される場合(ブロック372のNo)、プロセスは、ブロック352に戻って、VT調律のその後の検出があるかを監視し、検出された時点で、プロセスが繰り返される。モード切り換えが指示される場合(ブロック372のYes)、デバイスは、図6Bを参照して以下に述べられる、ATP−BCCモードへ移行する(ブロック450)。
最初のATP−DCC治療シーケンスの送出が終了すると、コンデンサ109が、所望の充電レベルまで充電されたと判定される場合(ブロック374のYes)、送出された最初のATP−DCC治療シーケンスが、VT調律を終止するのに成功したか否かについて判定が行われる(ブロック375)。最初のATP−DCC治療シーケンスが、VT調律を終止するのに成功し、したがって、調律が再検出されない場合(ブロック375のNo)、図5を参照して先に述べた因子に基づいて、デバイスが、ATP−DCCモードからATP−BCCモードへ移行すべきか否かについて判定が行われる(ブロック372)。デバイスが、ATP−DCCモードからATP−BCCモードへ移行すべきでないと判定される場合(ブロック372のNo)、プロセスは、ブロック352に戻って、VT調律のその後の検出があるかを監視し、検出された時点で、プロセスが繰り返される。モード切り換えが指示される場合(ブロック372のYes)、デバイスは、図6Bを参照して以下に述べられる、ATP−BCCモードへ移行する(ブロック450)。
コンデンサの充電が終了し、且つ、最初のATP−DCC治療シーケンスが、VT調律を終止するのに成功せず、したがって、調律が再検出される場合(ブロック374及びブロック375のYes)、プログラムされた数のATPシーケンスが送出されたか否かを判定する上述のプロセス(ブロック358)が繰り返され、したがって、簡潔にするために省略される。
図6Bは、本発明の実施形態による、ATP−BCCモードにおける埋め込み可能医療デバイスの動作のフロー図である。図6Bに示すように、ATP−BCCモードの動作状態にある間(ブロック450)、デバイスは、頻脈性不整脈の存在を監視する(ブロック452)。頻脈性不整脈が、たとえば、VT基準を満たすとき(ブロック452のYes)、ATP−BCC治療シーケンスは、コンデンサ109を充電することなく始動される(ブロック454)。ATP−BCC治療シーケンスの送出が終了すると、送出されたATP−BCC治療シーケンスが、VT調律を終止するのに成功したか否かについて判定が行われる(ブロック460)。ATP−BCC治療が、VT調律を成功裡に終止した場合(ブロック460のNo)、システムは、ブロック450に示す通常の状態に復帰する。
ATP−BCC治療が成功せず、VTエピソードが再検出され、且つ、VT基準を満たす場合(ブロック460のYes)、ATP−BCC治療の別のシーケンスが送出されるべきか否かについて判定が行われる(ブロック461)。本発明によれば、ブロック462の高電圧コンデンサの充電及びATP−DCC治療の送出を始動する前に送出されてもよいATPシーケンスの数は、プログラム可能であり、ただ1つのシーケンス、又は、複数の数の、たとえば、3等のシーケンスを含むことができる。選択される数は、検出される調律のレート、検出される調律が安定な調律であるか否か、又は、検出される調律が、特定の期間内に起こる検出される調律のクラスタの一部であるか否か等の、多くの因子又は因子の組み合わせに応じてもよい。
プログラムされた数のATP−BCCシーケンスが送出されると(ブロック461のNo)、ATP−DCC治療シーケンスの送出及び高電圧コンデンサの充電が、ほぼ同時に始動される(ブロック462)。最初のATP−DCC治療シーケンスの送出が終了した後(ブロック482のYes)、コンデンサの充電が、所望のレベルになって終了したか否かについて判定が行われる(ブロック464)。コンデンサ109が、所望の充電レベルまでまだ充電されていない場合(ブロック464のNo)、コンデンサ109の充電は休止し(ブロック484)、最初に送出されたATPシーケンスが、VT調律を終止するのに成功したか否かについて判定が行われる(ブロック486)。最初に送出されたATPシーケンスが成功し、したがって、エピソードがもはや検出されない場合(ブロック486のNo)、図5を参照して先に述べた因子に基づいて、デバイスが、ATP−BCCモードからATP−DCCモードへ移行すべきか否かについて判定が行われる(ブロック480)。デバイスが、ATP−BCCモードからATP−DCCモードへ移行すべきでないと判定される場合(ブロック480のNo)、プロセスは、ブロック452に戻って、VT調律のその後の検出があるかを監視し、検出された時点で、プロセスが繰り返される。モード切り換えが指示される場合(ブロック480のYes)、デバイスは、図6Aを参照して先に述べられている、ATP−DCCモードへ移行する(ブロック350)。
最初に送出されたATPシーケンスが、成功せず、したがって、エピソードが再検出される場合(ブロック486のYes)、コンデンサの充電が再開され(ブロック488)、別のATPシーケンスが、ショック治療の送出前に始動されるべきか否かについて判定が行われる(ブロック466)。本発明によれば、最初のシーケンスの後で、且つ、ショック治療を送出する前に送出されてもよい、その後のATPシーケンスの数は、プログラム可能であり、ただ1つの付加的なシーケンス、又は、複数の数のシーケンスを含むことができる。選択される数は、検出される調律のレート、検出される調律が安定な調律であるか否か、又は、検出される調律が、特定の期間内に起こる検出される調律のクラスタの一部であるか否か等の、多くの因子又は因子の組み合わせに応じてもよい。
その後のATP−DCCシーケンスが送出されると(ブロック490)、コンデンサ109の充電は休止し(ブロック492)、その後の送出された1つ又は複数のATPシーケンスが、VT調律を終止するのに成功したか否かについて判定が行われる(ブロック494)。VT調律が終止せず、再検出される場合(ブロック494のYes)、コンデンサ109の充電が再開され(ブロック488)、別のATPシーケンスが送出されるべきか否かを判定する上述のプロセス(ブロック466)が繰り返される。VT調律が、その後の送出されたATPシーケンスによって終止し、したがって、再検出されない場合(ブロック494のNo)、図5を参照して先に述べた因子に基づいて、デバイスが、ATP−BCCモードからATP−DCCモードへ移行すべきか否かについて判定が行われる(ブロック480)。デバイスが、ATP−BCCモードからATP−DCCモードへ移行すべきでないと判定される場合(ブロック480のNo)、プロセスは、ブロック452に戻って、VT調律のその後の検出があるかを監視し、検出された時点で、プロセスが繰り返される。モード切り換えが指示される場合(ブロック480のYes)、デバイスは、図6Aを参照して先に述べられている、ATP−DCCモードへ移行する(ブロック350)。
プログラムされた数のATPシーケンスが送出され(ブロック466のNo)、且つ、コンデンサ109が、所望の充電レベルまで充電された場合(ブロック468のYes)、非コミット同期期間が始まり、この同期期間の間に、患者の心調律が評価されて、ショックを送出するための適切な時刻が見つけられ(ブロック472)、VT調律が再検出されたか否かが判定される(ブロック470)。ショックは、VTエピソードが終止し、もはや検出されないと判定されなければ(ブロック470のNo)、同期期間の終了時において送出されるであろう(ブロック474)。エピソードが、もはや検出されない場合、図5を参照して先に述べた因子に基づいて、デバイスが、ATP−BCCモードからATP−DCCモードへ移行すべきか否かについて判定が行われる(ブロック480)。デバイスが、ATP−BCCモードからATP−DCCモードへ移行すべきでないと判定される場合(ブロック480のNo)、プロセスは、ブロック452に戻って、VT調律のその後の検出があるかを監視し、検出された時点で、プロセスが繰り返される。モード切り換えが指示される場合(ブロック480のYes)、デバイスは、図6Aを参照して先に述べられている、ATP−DCCモードへ移行する(ブロック350)。
ブロック474にて、ショックが送出された後、VT調律が、送出されたショックによって終止したか否かについて判定が行われる(ブロック476)。この判定を行うために、心拍数、周期長、R波形態、及び/又は、この目的のために当該技術分野で知られている任意の他の基準を含む、いくつかの基準が使用されてもよい。VTが終止していない場合、デバイスは、段階治療手法が利用されると仮定して、段階治療手法において次のプログラムされた治療を送出するプロセスを始める(ブロック478)。プログラムされた治療の全てが、ブロック478にて使い尽くされると、又は、ショックがブロック474にて送出されると、段階手法が利用されない場合、又は、ショックの送出後に、VT調律がもはや検出されない場合(ブロック476のNo)、図5を参照して先に述べた因子に基づいて、デバイスが、ATP−BCCモードからATP−DCCモードへ移行すべきか否かについて判定が行われる(ブロック480)。デバイスが、ATP−BCCモードからATP−DCCモードへ移行すべきでないと判定される場合(ブロック480のNo)、プロセスは、ブロック452に戻って、VT調律のその後の検出があるかを監視し、検出された時点で、プロセスが繰り返される。モード切り換えが指示される場合(ブロック480のYes)、デバイスは、図6Aを参照して先に述べられている、ATP−DCCモードへ移行する(ブロック350)。
最初のATP−DCC治療シーケンスの送出が終了すると、コンデンサ109が、所望の充電レベルまで充電されたと判定される場合(ブロック464のYes)、送出された最初のATP−DCC治療シーケンスが、VT調律を終止するのに成功したか否かについて判定が行われる(ブロック475)。最初のATP−DCC治療シーケンスが、VT調律を終止するのに成功し、したがって、調律が再検出されない場合(ブロック475のNo)、図5を参照して先に述べた因子に基づいて、デバイスが、ATP−DCCモードからATP−BCCモードへ移行すべきか否かについて判定が行われる(ブロック480)。デバイスが、ATP−DCCモードからATP−BCCモードへ移行すべきでないと判定される場合(ブロック480のNo)、プロセスは、ブロック452に戻って、VT調律のその後の検出があるかを監視し、検出された時点で、プロセスが繰り返される。モード切り換えが指示される場合(ブロック480のYes)、デバイスは、図6Aを参照して以下に述べられる、ATP−DCCモードへ移行する(ブロック350)。
コンデンサの充電が終了し、且つ、最初のATP−DCC治療シーケンスが、VT調律を終止するのに成功せず、したがって、調律が再検出される場合(ブロック464及びブロック475のYes)、プログラムされた数のATPシーケンスが送出されたか否かを判定する上述のプロセス(ブロック466)が繰り返され、したがって、簡潔にするために省略される。
図7は、本発明の一実施形態による、モード切り換えを示すフロー図である。図7に示すように、図6Aのブロック372において、ATP−DCCモードからATP−BCCモードへ移行すべきか否かを判定するために、最も新しく供給されたATP治療がVT調律を終止するたびに、成功したATP治療セッションのカウントがインクリメントされる(ブロック550)。次に、モード切り換え判定を行なうのに調律固有の基準を用いるか否かが判定される(ブロック552)。先に述べたように、周期長及び波形の形態によって特定される、種々のタイプのVT調律についての特定の基準を規定するのが望ましい。調律固有の基準が利用される場合、最も新しいVTエピソードに関連するVT調律が解析され、ブロック554に示すように、対応する基準が検索される。そうでない場合、標準の基準が利用される。この基準は、プログラム可能であるか、又は、プリセット値であってもよい。
基準が選択された後、必要であれば、ブロック556において、成功したATP治療セッションのカウントが、適切な基準と比較されて、モード切り換えが行なわれるべきか否かが判定される。なお、この基準は、先に述べたように、連続した数の成功、所定の期間内の所定の数の成功を含むか、又は、代わりに、Y回のうちのX回の成功を必要としてもよいことに留意されたい。成功した治療送出セッションのカウントを含むか又は含まない他の基準を、所定のカウント基準の代わりか、又はそれに加えて、用いてもよい。たとえば、所望であれば、VTエピソードの持続期間を利用して、ATP−BCCモードへのモード切り換えをトリガしてもよい。以下でさらに述べるように、この基準は、患者固有の基準を含んでもよい。定義済み基準が満たされる場合、ATP−DCCモード(ブロック350)からATP−BCCモード(ブロック450)へのモード切り換えが行なわれる(ブロック558)。
決定ブロック556において、所定の基準が満たされない場合、VT発症が検出されるようにVT頻度監視が可能であるか否かについての判定が行なわれる(ブロック560)。VT頻度監視が可能である場合、VT頻度基準が満たされているか否かについての判定が行なわれる(ブロック562)。これは、特定の期間内に、所定の数のVTエピソードが検出されるか否かについての判定を行なうことを含む。別法として、エピソード間のしきい持続期間が規定されて、先に述べた方法で、VT発症が検出されてもよい。所望であれば、検出はVTエピソードのタイプを考慮してもよい。たとえば、別々に動作するカウントが、種々のタイプのVTエピソードについて維持されてもよい。この時、タイプは、CL及び波形の形態によって判定される。それぞれのタイプのエピソードは、論じてきた方法と同様の方法で、異なる基準と関連付けされてもよい。たとえば、第1のタイプのVTエピソードがY分間にX回起こる場合、VT発症の指示が合致し、一方、Y’分間にX’回等で発生する第2のタイプのVTエピソードに対してVT発症の指示が合致する等である。
1つ又は複数のVT頻度基準のうちのいずれかが満たされる場合、ATP−DCC治療モードからATP−BCC治療モードへのモード切り換えが起こり(ブロック558)、処理はATP−BCCモードで続く(図6Bのブロック450)。そうでなければ、VT頻度検出が使用不能であるか、又は、VT頻度基準が満たされない場合、モード切り換えは起こらず(ブロック564)、処理はATP−DCCモードで続く(図6Aのブロック350)。
図8は本発明による、モード切り換えを示すフロー図である。図8に示すように、図6Bのブロック480において、ATP−BCCモードからATP−DCCモードへ移行すべきか否かを判定するために、最も新しく供給されたATP治療がVT調律を終止することに失敗するたびに、不成功のATP治療セッションのカウントがインクリメントされる(ブロック650)。次に、モード切り換え判定を行なうのに調律固有の基準を用いるか否かが判定される(ブロック652)。上述したように、異なるVT調律について、異なる基準が規定されてもよい。
調律固有の基準が利用される場合、ブロック654に示すように、最も新しいVTエピソードに関連するVT調律が解析され、対応する基準が検索される。こうした調律固有の基準は、たとえば、特定のタイプのVTエピソードの検出に基づく、ATP−BCCモードからATP−DCCモードへのモード切り換えを含んでもよい。別の例において、調律固有の基準は、たとえば、失敗した治療試行の数のカウントを含んでもよい。
ブロック652において判定される調律固有の基準が利用されない場合、標準的な基準が利用されてもよい。いずれの場合も、適切な基準がブロック656において用いられて、ATP−BCC治療モードからATP−DCC治療モードへのモード切り換えが行われるべきか否かが判定される。なお、この基準は、先に述べたように、連続した数の失敗した治療試行を含むか、又は、代わりに、Y回のうちのX回の失敗した治療試行を必要とするか、又は、所定の長さの時間内の、所定の数の失敗を必要としてもよい。一実施形態において、患者の最後の医療検査からの、所定の数の失敗した治療試行が、トリガ基準として利用されてもよい。別の実施形態において、先に述べたように、基準は、別法として又は付加的に、特定のタイプの調律の発生、又は、調律のタイプの特定の変化等の、失敗した治療試行に関係しない条件を含んでもよい。この基準はまた、患者の病歴に関連する患者固有の条件を含んでもよい。この基準が満たされる場合(ブロック656のYes)、モード切り換えが行われ(ブロック658)、処理は、ATP−DCC治療モードで続く(図6Aのブロック350)。基準が満たされない場合、モード切り換えは実施されず(ブロック564)、処理は、ATP−BCC治療モードで続く(図6Bのブロック450)。
先に論じたように、多くの異なるタイプの基準を用いて、モード切り換えがトリガされてもよい。一実施形態において、この基準は、プログラム可能であり、最初にプログラムされてもよく、且つ/又は、患者の病歴に基づいてその後変更されてもよい。これによって、システム動作が、それぞれの患者に対して調整される。これは、たとえば、ATP治療に対する患者の個々の反応を考慮するであろう。プログラミングは、たとえば、当該技術分野では知られているテレメトリシステムを用いて達成することができる。
上述した技法の一部は、図1に示すマイクロプロセッサ100又はコントローラ106等のプログラム可能なプロセッサ用の命令を含むコンピュータ読み取り可能媒体として具体化されてもよい。プログラム可能なプロセッサは、独立に、又は、連携して働いてもよい、1つ又は複数の個々のプロセッサを含んでもよい。「コンピュータ読み取り可能媒体」は、フロッピーディスク、従来のハードディスク、CR−ROM、フラッシュROM、不揮発性ROM、RAM、及び、磁気記憶媒体又は光記憶媒体等の任意のタイプのコンピュータメモリを含むが、それらに限定されない。媒体は、プロセッサが、本発明に従って、補充レート変動(escape rate variation)セッションを始動するために、上述した機能のうちの任意の機能を実施するようにさせる命令を含んでもよい。
上記の特定の実施形態は、本発明の実施を例示するものである。したがって、当業者に知られているか、又は、本明細書に開示されている他の方策を、本発明又は添付の特許請求の範囲から逸脱することなく使用してもよいことが理解されるべきである。したがって、本発明は、本発明の範囲から逸脱することなく、具体的に述べられている方法以外の方法で実施してもよいことが理解されるべきである。全ての要素について、それは、等価な無数の代替物のうちの任意の1つによって置き換えられてもよく、それらのうちのいくつかのみが本明細書に記載されている。
本発明を実施することができる埋め込み可能医療デバイスの例示的な一実施形態のブロック図である。 本発明による埋め込み可能医療デバイスのコンデンサ充電中抗頻脈性不整脈ペーシング治療(ATP−DCC)モードを示す例示的なタイミング図である。 本発明による埋め込み可能医療デバイスのコンデンサ充電中抗頻脈性不整脈ペーシング治療(ATP−DCC)モードを示す例示的なタイミング図である。 本発明による埋め込み可能医療デバイスのコンデンサ充電前抗頻脈性不整脈ペーシング治療(ATP−BCC)モードを示す例示的なタイミング図である。 ATP−BCC治療に続いて急速低下に失敗している、進行中のVTエピソードを示す例示的なタイミング図である。 本発明による治療モード間の移行を示す状態図である。 本発明の一実施形態による、ATP−DCCモードにおける埋め込み可能医療デバイスの動作のフロー図である。 本発明の一実施形態による、ATP−BCCモードにおける埋め込み可能医療デバイスの動作のフロー図である。 本発明の一実施形態による、モード切り換えを示すフロー図である。 本発明の一実施形態による、モード切り換えを示すフロー図である。

Claims (1)

  1. 埋め込み可能医療デバイスであって、
    心臓信号を検知する入力回路と、
    前記検知された信号に応答して心室頻脈を検出するマイクロプロセッサと、
    抗頻脈性不整脈ペーシング(ATP)治療を送出する第1の回路と、
    高電圧治療を送出する第2の回路であって、該高電圧治療に関連するエネルギーを蓄積するエネルギー蓄積デバイス、及び、該蓄積デバイスに選択的に結合し、該蓄積されるエネルギーを生成する充電回路を含む、第2の回路と、
    前記心室頻脈が検出されることに応答して、前記充電回路と前記エネルギー蓄積デバイスとを結合することとほぼ同時に前記抗頻脈性不整脈ペーシング治療を送出するように、前記第1の回路及び前記第2の回路を制御するとともに、前記抗頻脈性不整脈ペーシング治療の送出に続くものであり且つ心室頻脈を検出するためのものである再検出期間の間、前記エネルギー蓄積デバイスと前記充電回路とを切り離す制御回路であって、前記マイクロプロセッサが前記再検出期間の間に前記心室頻脈を検出することに応答して、前記エネルギー蓄積デバイスと前記充電回路とを再結合する、制御回路と
    を備える埋め込み可能医療デバイス。
JP2007510754A 2004-04-29 2005-04-08 埋め込み可能医療デバイスにおいて高電圧及び抗頻脈ペーシング治療の送出を制御する方法及び装置 Active JP4937903B2 (ja)

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