JP4937137B2 - 筒状接続部のための浮動状態のくさび形ねじ - Google Patents

筒状接続部のための浮動状態のくさび形ねじ Download PDF

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Description

本発明は全体として、油田の筒状物体として通常は集合的に知られているチュービング(tubing)、ケーシング(casing)、ライン・パイプ(line pipe)、ドリル・パイプ(drill pipe)のような原油及びガスの井戸の掘削と生産で用いられるねじ付き筒状接続部に関する。特に本発明は、雄(ピン:pin)と雌(ボックス:box)の部材に相対的回転と組立用トルク(torque)を加えることにより接続するための筒状接続部に関する。より特定すれば、本発明は、組立のために過大なトルクと作業エネルギーを加えずに筒状の接続部の雄(ピン:pin)と雌(ボックス:box)の部材の間で確実かつ加圧シール(seal)の接続部を提供し、荷重側面、スタブ(stab)側面、確実停止型のトルク・ショルダー(torque shoulder)を有する2ステップ(step)付きくさび形ねじに関する。
加圧流体を輸送するための連続流路を形成するために、端部から端部への関係で流体用導管を接続するためにねじ付き筒状接続部を用いることは良く知られている。油田での筒状部材を用いる特別なひとつの例は、筒状部材の断面をお互いに接続して希望の深さのボアホール(borehole)掘削用である。継手の目的は圧縮と引張りの両方の荷重を支持して、ひとつの部材から次ぎに回転力即ちトルクを伝達し、加圧流体が筒状部材の内部を通過するために通路のシール(seal)を行うことである。油田の筒状物体は、典型的に、ねじ端部付き接続部又は継手を用いて、導管、パイプ又は筒状部材の隣接断面を接続する。油田の筒状物体で用いるように設計されたねじ付き端部接続部の例は特許文献1、2、3、4,5に開示されていて、その全てが本発明の譲受人に譲渡されている。
特許文献4では、容認できる範囲内で接続されたピンとボックスの部材の応力と歪みを制御しながら異常に強力な継手を提供する筒状接続部を開示している。ピン部材には、少なくとも1個の全体として鳩尾型雄ねじがあり、その幅がピンに沿った一方向に広がるが、そのボックス部材には少なくとも1個の全体として鳩尾型雌ねじがあり、その幅が他の方向に広がる。この方法で、らせんのねじ山の組合わせセットがピンとボックスの向かい合った側面がくさび状に係合して、ピンとボックスの部材の間の相対的な回転の範囲を制限して、強制的な組立状態を形成し、接続を完了する。これは「くさび形ねじ」と呼ばれる。このくさび形ねじ構造で、ねじ幅だけでなく側面の角度も、一定の組立トルクに対してピン及びボックスの部材に生じた応力と歪みの予荷重状態を抑制するのに使用できる。それで、そのくさび形ねじ構造を特定の用途又は使用に合わせることにより、筒状接続部又はジョイント(joint)が選択されて材料の特性によってのみ制限される。
井戸の穴の中に下げていくようにパイプの列を組立る時のように、筒状ジョイントが、筒状部材の中心軸に沿って垂直位置内で接続されている場所で、特定の用語が便宜上理解しうるように用いられていることを理解されたい。そして、「荷重側面」の用語は、ねじが形成されていて、井戸の穴の中に吊り下げられている下側の筒状部材の重量(即ち、引張り荷重)を支持しているピン又はボックスの各部材の外端から離れた方向を向いているねじの側壁の面を指定している。「スタブ側面」の用語は、ピン又はボックスの各部材の外端を向いているねじの側壁の面を示し、ボアホールの底部に下側筒状部材を押すように加えられる力(即ち圧縮力)のようなジョイント同士が押し合う力を支持している。ボックスの「面(face)」の用語は、ボックスのねじから外側を向いているボックス部材の端部である。ピンの「ノーズ(nose)」の用語は接続部のねじから外を向いているピン部材の端部である。結合部の組立の際に、ピンのノーズはボックスの面に突き刺さる。
図1に示すように、従来技術の1ステップ型接続部10にはピン部材11とボックス部材12が含まれる。ボックス部材12が先細で、その上に雌ねじ構造14を形成していて、ピン部材11に形成された相補性の先細の雄ねじ構造15に、ボックスとピンの部材を取外せる状態で機械的に結合するのに適している。
ボックス部材12の雌ねじ14がスタブ側面18、荷重側面16、ねじ底20、ねじ山24を有していて、ボックスねじ14はくさび形ねじで、ねじの螺旋状の全長が実質的に一方向に一定比率で徐々に幅が増していく。ピン部材の雄ねじ15はスタブ側面19、荷重側面17、ねじ底21、ねじ山25を有している。ピンのねじ15は、ねじ15の螺旋状の全長が実質的に他の方向に一定比率で徐々に幅が増しているくさび形ねじである。ボックスのねじ14とピンのねじ15のねじ幅と先細部をお互いにそれぞれ対向的に増すことで、各ねじの側面、ねじ底、ねじ山が相補性で、同時に動いて、接続部の回転による組立中に強制的係合を生じる。くさび状のねじは、徐々に先細になるくさび形ねじの螺旋状の全長に沿って連続的な長方形断面、鳩尾状断面、又は、他の形状を有して良い。回転による接続部の組立時に、ねじの面同士の係合によりねじの間の流体の流れに抵抗するシール面を設けることができる。良く形成されたくさび状のねじ結合では、ねじシール(seal)が設けられる。例えば、ピン部材11の先細の部分26とボックス部材12の先細の内側部分27のように、接続端部の重なり部分の間の半径方向の境界により形成される金属同士のシールにより組立時に追加のシールを設けることができる。
ピン部材11又はボックス部材12が接続部10の組立の長軸13を形成する。ボックス及びピンの部材のねじ底とねじ山は全体として平坦で、かつ、接続部の長軸13と並行であり、接続部が組立されるときに、ねじの恒久的変形を防止するのに十分な幅を有している。例えば、ねじの高さより大きなねじ底で最小ねじ幅を有することは、一般的に、荷重を受けた側面を支持するのに適当な剪断領域を与えることができる。先細部は、ピン部材11のノーズから接続部へ徐々に増す雄ねじ15の底と山の直径により、又、ボックス部材12の面から接続部に徐々に減少する雌ねじ16の山と底の直径により、作られる。
図2は従来技術の2ステップ付きくさび形ねじ接続部28を示す。ピン部材29はボックス部材30とねじ係合になっていて、中心軸40に沿った同軸の接続部28を形成している。接続部を組立ているねじが、ブラケット31により示された大きなステップと、ブラケット32により示された小さなステップの2段階の「ステップ」に分離している。その設計の全高でピン部材29の小さなステップ32内のねじ山33が、ピン部材29をボックス部材30の中に「突き刺した」時に、ボックス部材30の大きなステップ31内のねじ山32と干渉しない。ピン部材29の小さなステップ32は、ボックス部材30の大きなステップ31内で、ねじ山からねじ山の最小のねじ直径より小さい。小さなピンの雄ねじが、大きなボックスの雄ねじと、いくつかの係合したねじを通して「突き刺す」ことができる。小と大の両方のねじを各回転ごとに係合させて接続部を組立る。それゆえ、ねじがお互いに滑り、摩擦する間の回転数が同じねじの係合数に対して低くなる。
典型的に、接続部は、導管内の流体圧力を接続部でシールするために、金属同士のシールを含めるように設計されている。一般的に言えば、2種の金属面の間の接触圧が、接続部周辺の連続的接触領域に沿ってシールすべき流体圧を超えたときに金属同士のシールを生じる。接触圧は一般的に接触部の組立中に生じるが。導管内の内部加圧により、ある種の金属同士のシールが追加的に行われる。金属同士のシールは、井戸内で頻繁に見られる高温又は薬品による劣化を生じない利点がある。円滑で均一な面がシールを作りやすい。代わりに、向かい合ったピンとボックスの面の間で連続的円周接触圧の領域を形成するために、不連続部を変形し、圧縮するのに十分な力を提供することにより、シールを作ることが容易に行なえる。ある場合に、確実停止型のトルク・ショルダー(torque shoulder)がこの目的に用いられる。
図2は、上記で論じられているが、大きなステップ31と小さなステップ30の間に位置している金属同士のシール34付きの筒状結合部の実施例を示している。シール34は、ピン部材29とボックス部材30の筒状ショルダー39の金属面間の干渉及びそれによる金属同士の接触圧により生じる。筒状ショルダーの面が弾性的に変形し、僅かな量の圧縮により、面同士のシール性係合を生じる。その一方で、2ステップ間の相互係合ねじが加えられたトルクにより確実な停止を効果的に行なえる。金属同士のシールはピン部材29のノーズ35でも示される。接続部28が組立されたときに、荷重側面の係合と回転により発生した軸方向の力により相補性の面が互いに押される。金属同士のシールが接続部のボックス部材30のベース・エンド(base end)36でも形成しうる。それで、金属同士のシールが、2ステップ接続部のどちらかの端部35又は36又は中間部34で、又は、位置34、35及び(又は)36のひとつより多くの組合わせで形成しうる。
1以上の負の角度の荷重側面を有するねじ接続部は接続部でのシールを容易にする。負の角度の側面は、接続部の中心線に垂直でない側面であるが、代わりに、相補性側面を有する捕捉機構を生じる角度を有する。例えば、鳩尾型断面形状を持つねじ山で、雌ねじと雄ねじの鳩尾型ねじ山の間の負の角度の側面により、反対向きの半径方向の力を生じる。その反対向きの半径方向の力が雌ねじと雄ねじのねじ山を一緒に引張る。雌ねじと雄ねじのねじ山が対応するサイズ(sizes)と形状を有していれば、接続部で加圧シールを生じるように、隣接面の間で、ねじ底とねじ山の間で、及び(又は)、荷重側面とスタブ側面の間で、捕捉活動が面と面の十分な接触圧を生じることができる。
負の側面角度が一定のシール目的に有益であるけれども、接続部を組立るために筒状部材を回転させたときに、接触力又は接触圧の下で、一方の面が他の面で滑る又はこすることにより生じる摩擦力を、回転トルクにより克服しなければならない。大きな面同士の接触圧により、又は、大きな組立時の接触面積で接続部の組立を完了するには大きなトルクを必要とする。一定の面積に対する大きな接触圧又は一定の接触圧に対する大きな接触面積は、それに応じた大きなトルクを組立のために必要とする。接続部の直径が増加すると共に、ねじ山の摩擦面積が増加して、同量の面同士の接触圧でも必要なトルクの量が大きくなる。さらに、ねじ山間の摩擦接触条件が同じでも、組立を完了させるのに必要な回転数が大きければ、必要な入力作業とエネルギーが大きくなる。
Enderleの特許文献6、7では、筒状接続部のための2ステップ型低トルクくさび形ねじが開示されている。ステップのひとつは、相補性のスタブ側面、荷重側面、ねじ底及びねじ山の少なくともひとつに沿って組立時に干渉接触があるように設けられていて、その一方で、他のステップに沿って、少なくとも、相補性のスタブ側面、荷重側面、ねじ底、ねじ山のひとつに沿って、構造用の目的に必要なトルク感度、シール機能及びねじ山を保持しながら、接続部組立のためのトルク量を低減するためにクリアランスが設けられている。くさび形ねじの技術で、接触部分とクリアランス部分の間の好ましい関係を生じるために、又、組立時に接触するくさび形ねじの面とクリアランスを設けられている面の間の有用な関係を決定するために特定の基盤と基準を追加的に提供することが依然として必要である。
米国特許第2,239,942号明細書 米国特許第2,992,019号明細書 米国特許第3,359,013号明細書 米国特許RE30,647号明細書 米国特許RE34,467号明細書 米国特許第6,174,001号明細書 米国特許第6,270,127号明細書
本発明の一側面では特定のねじ山の面の間では接触し、他の間ではクリアランスを設けている従来技術のくさび形ねじ接続部に改良を加えている。本発明は、接続の最終で強制的組立で、2ステップ付きくさび形ねじの両方のステップの荷重側面とスタブ側面に接続部が同時に接触するのに通常必要となる組立用トルクの有意な量を低減している。本発明により、典型的な2ステップ付きくさび形ねじで、両方のステップのねじ山の荷重側面とスタブ側面の両方の大きな接触面積で、組立トルクが抵抗を受けていることが見いだされた。それで、加えられた非常に大きな組立トルクが接触面領域に非常に小さな弾性変形しか与えていないことが見いだされた。さらに、不十分な塑性変形が、不適当な破壊抵抗を生じていて、金属同士のシールを形成するのに不適当な接触圧を生じうることが、本発明者により見いだされた。これらの発見事項に対応するために、本発明の実施例に基づくひとつの改良が、組立時の変形量、2ステップ付きくさび形ねじの接続部の組立時に接触する部分の弾性変形の制限、最初の組立では接触しないくさび形ねじの部分に生じるクリアランスの量の間の新しくかつ有用な関係である。
本発明のひとつの実施例では、2ステップ付きくさび形ねじの1ステップのみが組立用係合を行っている。組立時に、他のステップのねじが、スタブ及び荷重の両側面で少量のクリアランスを提供している。それゆえ、確実で及びシールした接続部を提供するために、必要な組立トルクの量を低減しうる。組立中に十分な係合をしないねじ山の間に存在する摩擦接触の量が低減する。特に、クリアランスディスタンス(clearance distance)は組立時の弾性変形の量及び関係する材料の弾性変形の限界に基づいて選択される。そのクリアランスディスタンスは、組立時の弾性限界を超えないで確実な接続を行うために、又、接続部が大きな作用力を伝えるときに接触するねじ山の最初の接触点と次ぎにクリアランスとなる部分を含む両ステップのねじ山に有用な強度を与えるために、この根拠に基づいて独自に選択される。
本発明の一実施例では、ねじ付き筒状接続部が、一方向で幅が増大する2ステップの雄ねじを有するピン部材と、他の方向で幅が増大する雌ねじの2段階の対応するステップを有するボックス部材を有していて、相補性の雌ねじと雄ねじのくさび形ねじが接続部の組立時に係合するように動く。接続部にトルクを加えることで、第一ステップのくさび形ねじを係合するように動き、ピン部材とボックス部材の面の間で適当な金属同士の接触圧を生じ、接続部の組立時に加圧シールを形成する。第二ステップのくさび形ねじは、外からの作用荷重又は力が加えられる前に、第一ステップのねじの組立時に第二ステップのねじのスタブ側面と荷重側面の間の僅かなクリアランスがあるように設計され、配置される。そのような一実施例で、組立時に第一ステップのくさび形ねじの最大変形量と、第二ステップのくさび形ねじのスタブ側面の間にクリアランスディスタンスの合計が、そのくさび形ねじが形成される材料の弾性変形限界より大きくならない。
一実施例で、確実停止型のトルク・ショルダーが設けられ、金属同士の接触圧が第一ステップのくさび形ねじと、確実停止型のトルク・ショルダーの間の軸方向の力により生じる。本発明の一側面に基づくと、組立時の確実停止型のトルク・ショルダーの最大変形の合計が確実停止型のトルク・ショルダーの材料の弾性範囲内であり、第二ステップのくさび形ねじの荷重側面の間のクリアランスディスタンスより大きくない。
本発明の他の実施例に基づき、2ステップのねじ接続部が設けられている。組立時に、又は、最初の組立位置で第一ステップが固定された軸方向の位置で係合し、かつ、停止する。組立時、及び、作用荷重又は圧縮力が接続部に加えられる前に、固定された軸位置が「最初の組立位置」と呼ばれる。第二ステップのねじはくさび形ねじ、組立時に係合していない側面から成っている。第一ステップのねじは「係合したねじ」又は「係合したステップ」と呼ばれる。第二セット(set)のねじは「浮動状態のくさび形ねじ」又は「浮動状態のステップ」と呼ばれる。クリアランスディスタンスは係合したねじの最初の組立位置で浮動状態のくさび形ねじの荷重側面とスタブ側面の間で与えられる。クリアランスディスタンスは、浮動状態のくさび形ねじが、係合したくさび形ねじの組立時に変形した接続部の材料が弾性変形限界を超える前の引張り荷重を伝えるように選択される。
本発明の別の実施例に基づき、2ステップ型ねじ接続部が与えられる。第一ステップが固定された軸位置で組立時又は最初の組立位置で係合し、停止する。第二ステップのねじが浮動状態のくさび形ねじから成っていて、係合したねじが最初の組立位置にあるとき、その側面が組立時に係合しない。クリアランスディスタンスは浮動状態のくさび形ねじの荷重側面及びスタブ側面の間に与えられる。そのクリアランスディスタンスは、係合したくさび形ねじの組立時に変形した接続部の材料にとって弾性変形限界を超える前に、浮動状態のくさび形ねじが圧縮方向の作用力を伝えるように選択される。
本発明の一実施例には、2ステップ付きくさび形ねじの設計が含まれている。組立時に、1ステップを強制的に係合する(「係合状態のねじ」)。例えば、確実停止型のトルク・ショルダーの対向面を一緒に押している荷重側面と係合し、又、他のステップはスタブ側面と荷重側面の両方でクリアランスを有している(「浮動状態のくさび形ねじ」)。組立時に、確実停止型のトルク・ショルダーの変形量が、確実停止型のトルク・ショルダーの材料の弾性変形限界より小さい(塑性変形なし)。クリアランスディスタンスは浮動状態のくさび形ねじのスタブ側面の間及び荷重側面の間では小さい。クリアランスディスタンスはスラブ側面及び荷重側面で同じか又は違うこともある。一例として、浮動状態のくさび形ねじのスタブ側面のクリアランスは、確実停止型のトルク・ショルダーの弾性限界に達するのに必要な追加変形量より小さいか、又は少なくとも大きくは無い。それゆえ、追加の圧縮力が接続した筒状部材に加えられた時に、浮動状態のくさび形ねじおスタブ側面が追加の力を受け始める前に、確実停止型のトルク・ショルダーの全体的弾性変形の限界を超えない。他の例では、クリアランスが確実停止型のトルク・ショルダーの組立時変形よりも小さく、又は、少なくとも大きくはないので、浮動状態のくさび形ねじの荷重側面が追加の荷重力を受け始める前に、確実停止型のトルク・ショルダーでの接触が外れないようにしている。それにより金属同士によるシールの維持が容易になる。浮動状態のくさび形ねじのスタブ側面と荷重側面の両方での適当なクリアランスにより、弾性限界を超えないで、及び、確実停止型のトルク・ショルダーでの接触を無くさないで、曲げの間に生じうる引張り又は圧縮及び引張りと圧縮の同時処理ができる。
本発明の他の側面と利点は以下の説明及び添付請求項から明らかになる。
従来技術のくさび形ねじの設計は、高いねじり、高い圧縮及び信頼できる内側及び外側の加圧シール機能を含む他のねじ設計を上回るいくつかの明確な利点を提供している。しかしながら、本発明は、くさび形ねじ技術を用いた接続部を設計するとき、関係するいくつかの事項があることを見いだしている。ひとつの検討中の事項には、接続部を組立るのに必要なトルクと作業の量の低減である。油田の筒状部材を用いることに関連して接続部の着脱を多数反復していることにより、その効果は増大する。別の事項は、使用中に固定とシールを維持した接続部を提供することである。他の問題は反復作用する荷重、力、トルク及び曲げモーメント(即ち、同時に引張りと圧縮が生じる特性を有している)を適切に伝えることができる接続部を提供することである。他の事項には、接続部の多くの組立と分解に関連した固有の摩耗特性、平坦化、擦り傷、疲労が含まれる。他の事項は、組立トルクの適用及び(又は)使用中に接続部が部分的に塑性化を生じる可能性である。他の事項は、確実な接続部を生じるように金属同士の接触面を適切に圧縮すること、及び、ねじ接続部を円周部の全周を高い接触圧でシールすることに必要なトルク量である。筒状材料の弾性限界内で、ねじ山間の接触面で又は確実停止型のトルク・ショルダーでの変形が、確実な接続を形成することに役立ち、組立時に加圧シールを生じるのにも役立つ。組立トルク、及び、ねじ山、確実停止型のトルク・ショルダー、又、金属同士のシール面での作用力の組合わせ効果が、関係する材料の降伏強度により決定された材料の弾性限界を通常超えないはずである。
先細の2ステップ付きくさび形ねじを用いることで、一定寸法のねじと比較して、摩擦と浪費されたエネルギーの低減を容易にする。2ステップと先細のピンとボックスが、ねじが最初に接続する前に、ねじが先細のボックスに深く突き刺すことができる。組立の少なくとも最終ステージまで、先細が、ねじ山とねじ底が干渉しないように機能する。さらに、くさび形ねじが、組立の最終部分まで側面間に空間を生じるので、組立を容易にする。トルクの主要部分が摩擦を克服するのに、又、接続を確定するために適当なねじの変形を生じるのに必要であり、ピン側のくさび形ねじの寸法がボックス側のくさび形ねじの寸法に密に合致するときには、組立時の回転の最終ステージでのみ役立つ。それで、2ステップ型で先細のくさび形ねじを用いることで、組立に必要な摩擦、トルク、作業の量を低減する。なぜなら、(均一寸法のねじと比較して、)組立のために必要な回転が少なく、又、組立用回転の最終部分まで、くさび形ねじが高い面同士の接触圧と係合しないからである。
一般的に、本発明の一側面に基づくと、ねじ付き筒状接続部のピン部材は一方向の幅が増す第一ステップの雄ねじのくさび形ねじを有し、ボックス部材は対応する他方向の幅が増す第一ステップの雌ねじでくさび形ねじ断面を有しているので、接続部の組立時に、相補性の雌ねじと雄ねじのくさび形ねじが係合するように動く。一実施例では、接続部に確実停止型のトルク・ショルダーが含まれる。第一ステップのねじと確実停止型のトルク・ショルダーを、第一ステップのねじと確実停止型のトルク・ショルダーの組立時に第二ステップのねじのスタブ側面間及び荷重側面間に僅かなクリアランスがあるように、設計し、配置する。例えば、第二ステップのスタブ及び荷重の側面の僅かなクリアランスは数万分の一インチから数千分の一インチの範囲とする。2ステップのくさび形ねじの両ステップの同時組立と比較すると、適当な弾性圧縮を与えるために、また、それ故に、確実な組立を行い、確実停止型のトルク・ショルダー及び(又は)ねじの面同士のシールを完成するために必要なトルク量が小さくなる。
一実施例で、2ステップ付きくさび形ねじの一ステップの少なくとも荷重側面が、組立トルクを加えることにより、係合する。それにより、係合した荷重側面が軸方向の力を与えて、確実停止型のトルク・ショルダーの対向した面を一緒に押す。それゆえ、1ステップのくさび形ねじが強制的に係合し、他のステップのくさび形ねじがクリアランスを有している。組立時に係合しているステップとくさび形ねじは「係合したステップ」又は「係合したねじ」と呼んで良い。クリアランスを有するステップとねじは「浮動状態のステップ」及び「浮動状態のくさび形ねじ」と呼んで良い。加えられる組立トルクの量が、確実停止型の位置を、又は、組立完了時の接続部の相対的位置の「最初の組立位置」を、及び、外向きの軸方向の引張り荷重、圧縮力又は曲げモーメントが接続部に加えられる前に決定する。接続が形成され、組立トルクが、組立時に、選択され、又は、調節された軸方向のクリアランス・ディスタンスは、ピンとボックスの対応する荷重側面の間及び浮動状態のくさび形ねじのピンとボックスの対応するスタブ側面の間の両方で形成される。
本発明の一実施例に基づくと、係合したねじの軸方向の変形がねじを形成する材料の弾性限界より低いように、又、確実停止型のトルク・ショルダーの軸方向の変形がその確実停止型のトルク・ショルダーの材料の弾性限界よりも低くなるように組立トルクを選択する。それゆえ、組立トルクを加えたときに、係合したねじが確実停止型のトルク・ショルダーのピン側の面を確実停止型のトルク・ショルダーのボックス側の面に軸方向に押す力を与える。それにより、係合したくさび形ねじと確実停止型のトルク・ショルダーの両方に軸方向の弾性変形を生じる。ピン及びボックスの浮動状態のくさび形ねじの相対位置が組立時に、「浮動状態の」荷重側面間の軸方向のクリアランスにより設定され、それは係合したねじの荷重側面の軸方向の変形より小さい。さらに、浮動状態のスタブ側面間のクリアランスは確実停止型のトルク・ショルダーの軸方向変形よりも小さい。それゆえ、浮動状態のくさび形ねじは組立時に有意な軸方向の力を与えず、組立トルクに有意な抵抗をしない。この実施例で、筒状部材への作用力は当初係合したねじの荷重側面により伝えられる。最初、作用する圧縮力は確実停止型のトルク・ショルダーにより伝えられる。浮動状態のくさび形ねじは当初有意な量の軸方向に作用する荷重又は力を伝えない。浮動状態のくさび形ねじは当初有意な引張り荷重を伝えない。なぜなら、最初の組立位置で、ピンとボックスの浮動状態の荷重側面の間にクリアランスがあるからである。浮動状態のくさび形ねじは当初有意な圧縮方向の作用力を伝えない。なぜなら、当初の組立位置で、浮動状態のスタブ側面間にクリアランスがあるからである。
図3は本発明の一実施例を示していて、接続部50にはボックス部材52の雌ねじ54及び55とピン部材51の雄ねじ74及び75が含まれて、中心軸53に沿った2ステップ型くさび状構造内に形成されている。雄ねじ54及び55が、実質的に各ねじ54及び55の螺旋の全長で、実質的に一方向を一定割合で徐々に幅を拡げている。雄ねじ74及び75が、実質的に各ねじ74及び75の螺旋の全長で、実質的に他方向を一定割合で徐々に幅を拡げている。
雌ねじ54は小直径ステップ41に沿って雄ねじ74と係合するように形成される。雌ねじ55が大直径ステップ42に沿って雄ねじ75と浮動状態の係合をするように形成される。図3に示すねじは全体として長方形断面を有しているように見えるけれども、くさび形ねじは、くさび形ねじの他の形状に関連した目的と利点のためには、鳩尾型ねじ、フック(hook)ねじのような他の形状をとれることを理解されたい。それゆえ、種々のねじ形状を本発明の他の側面と組合わせて、又、それから逸脱せずに使用しうる。
図4では、図3に示した2ステップ型くさび状構成に類似した鳩尾型くさび形ねじ構成の追加詳細を示している。雌ねじ54がボックス部分52内で、小ステップ41に沿って形成される。雌ねじ54は、スタブ側面58、荷重側面56、ねじ底60、ねじ山64を含む。相補性の雄ねじ74がピン部分51内に又小ステップ41に沿って形成される。雄ねじ74が相補性のスタブ側面78、荷重側面76、ねじ底80、ねじ山84を含む。
雌ねじ55がボックス52内で、大ステップ42に沿って形成される。雌ねじ55はスタブ側面59、荷重側面57、ねじ底61、ねじ山65を有している。相補性の雄ねじ75がピン51の大ステップ42に沿って形成されている。雄ねじ75は相補性のスタブ側面79,荷重側面77、ねじ底81、ねじ山85を含む。
接続部50の回転組立中に、ねじ54及び74のねじ幅(又はくさび形状)の対向的増大で各ねじの相補的側面を、ピン51とボックス52の筒状部材の相対的回転で強制的係合をするように動かす。ピン51とボックス52の対応する先細部が相補性のねじ底とねじ山を係合するように動かす。この実施例で、確実停止型のトルク・ショルダー66がピン51のノーズ面67とボックス52の内径(ID)面87の間に形成される。係合した雌ねじ54と雄ねじ74のそれぞれの先端がピンのノーズ面67をボックスのID面87に押して、確実停止型のトルク・ショルダー66で流体の流れに抵抗するシール部を形成する。特に、接続部50に加えられた組立トルクが小ステップ41内の荷重側面56及び76を係合させ、それにより、確実停止型のトルク・ショルダー66の面67及び87を面同士の係合を行わせる。便宜上、雌ねじ55及び雄ねじ75をまとめて、「係合状態のねじ」43と呼んで良い。加えられた組立トルクは、係合状態のねじ43及び確実停止型のトルク・ショルダー66の対向する面で応力及び得られた歪みにより十分な抵抗を受けた時、回転を停止する。係合した側面56、76及び確実停止型のトルク・ショルダーの面67、87の歪み量及びそれゆえ変形量が材料の弾性率と強度により決定される。それゆえ、組立時のピン51とボックス52の相対的位置が固定され、又は、最初の組立位置で確実に停止し、その位置は加えられる組立トルクの量により決定しうる。
大ステップ42の雌ねじ55及び雄ねじ75が形成されるので、小ステップ41が上記のように強制的に組立てられる時、小クリアランス90がスタブ側面59及び79の間に残り、又、小クリアランス92も荷重側面57及び77の間に残る。くさび状雌ねじ55とくさび状雄ねじ75がそれぞれスタブ側面59及び79の間のクリアランス・ディスタンス90及び荷重側面の間のクリアランス・ディスタンス92を「浮動状態のくさび形ねじ44」と呼んで良い。
図3及び4に示すように、小ステップ41にあるときに、係合状態のくさび形ねじ43にとって一定の状況では有用であるけれども、係合状態のくさび形ねじ43が小ステップ41か又は大ステップ42で形成され、又、浮動状態のくさび形ねじ44が、大ステップ42か小ステップ41かは別として、本発明の範囲を逸脱せずに他のステップで形成されることがあることを理解されたい。
確実停止型のトルク・ショルダー66がピン側のノーズ67とボックス側の内径(ID)87の境界に形成される。この実施例で、係合状態のねじ43,浮動状態のくさび形ねじ44、確実停止型のトルク・ショルダー66が、ピン51とボックス52の間のねじ接続部50を形成する。それゆえ、接続部50を組立てるために、選択した量の組立トルクを加えたときに、少なくとも、係合状態のステップ内で、ピン部材51の荷重側面56及びボックス部材52の荷重側面57が係合し、面同士の係合内に確実停止型のトルク・ショルダー66を強制的に押し込む。この実施例の有用な一側面に基づくと、確実停止型のトルク・ショルダー66の接触面積は荷重側面56及び57の接触面積より少ないので、組立時の接続部内の最大軸変形が確実停止型のトルク・ショルダー66に生じる。これは、ピンとボックスの筒状部材51及び52の内径での加圧シールを形成しやすくする。確実停止型のトルク・ショルダー66での完全なシールにより、筒状部材内の加圧流体が、ねじ接続部50のねじ山54、74の中に、又は、その間に入るのを阻止する。
係合状態のねじ43の少なくとも荷重側面56及び76が組立時に係合するけれども、係合状態のねじ43のスタブ側面58及び78も組立時に係合しうることを理解されたい。例えば、係合状態のねじ43がくさび形ねじであれば、荷重側面56及び57とスタブ側面58及び78の両方で同時に組立てられるように形成できる。そのような構造は特定の目的に、例えば、側面及びねじ底とねじ山の面をシール性の係合をする目的で使用しうる。しかしながら、荷重側面56及び76を強制的に組立てて、確実停止型のトルク・ショルダー66に押込める限り、スタブ側面58及び78が係合する必要はない。
組立時に軸方向の間隔を有する隙間98がボックスの面94とピンの外径96の間に形成される。それゆえ、ボックスの面94とピンの外径96が接触しない。さらに、係合状態のねじ43のステップ41と浮動状態のくさび形ねじ44の間の境界102で隙間100も形成される。これが、確実停止型のトルク・ショルダー66の位置、力及び軸方向の変形が、組立時に浮動状態のくさび形ねじ44の雌ねじ55と雄ねじ75の相対位置を確立するための主要因にしている。
図4及び5A−5Dを参照すると、複数の代替的実施例に対する係合状態のねじ43の各部分の相互作用を十分に理解しうる。図5Aに示された代替策で、荷重側面56及び76、スタブ側面58及び78、ボックス側のねじ底60とピン側のねじ山80、及び、係合状態のねじ43のボックス側のねじ山64及びピン側のねじ底84がシールを容易にするため組立時に面同士の接触を全て生じて、シールを容易にしている。
代替として、図5Bに示すように、係合状態のねじ43が、荷重側面56及び76が係合し、スタブ側面58及び78が軸方向の小さなクリアランス95により隙間を生じている。この構成は、係合状態の荷重側面56及び76により生じた軸方向の力全体の全部ではないにしても大部分が、確実停止型のトルク・ショルダー66に加えるのに役立つ。
図5A及び5Bの両方の実施例では、ねじ底及びねじ山が半径方向のクリアランスが無いように示されている。図5Cを参照して、係合状態のねじ43の他の代替的実施例で、小さな半径方向のクリアランス104がボックス側のねじ底60とピン側のねじ山84の間に形成され、又、小さな半径方向クリアランス105がボックス側のねじ山64とピン側のねじ底80の間に形成される。さらに、図5Dを参照すると、ねじ底からねじ山までのクリアランス105を、一組のねじ底からねじ山までの間、例えば、ねじ底60からねじ山84の間に形成しうるが、ねじ底64とねじ山80という他の組合わせにはクリアランスが無いことも理解されたい。ねじ底60とねじ山80の間にクリアランスが無いことは、それぞれのねじ底とねじ山の面の間が干渉していて、加圧シールを容易にできることを示していると理解されたい。
係合状態のねじ43でねじ底からねじ山までのクリアランスに可能な変形の全てを図5A−5Dに示してはいないけれども、荷重側面56及び76のみが係合しているか(図5B及び5C参照)、又は、荷重側面56及び76とスタブ側面58及び78の両方が係合しているか(図5A及び5D参照)に関係なく、ねじ底からねじ山までのクリアランスが形成されることを理解されたい。さらに、組立時にねじ底からねじ山までの半径方向の隙間104が、ねじ底60とねじ山84でのねじ底からねじ山までの半径方向のクリアランス無しに形成されることを理解されたい。ねじ底からねじ山までのクリアランス105はねじ底80とねじ山64でのねじ底からねじ山までの半径方向のクリアランス無しに、又は、ねじ底からねじ山までの半径方向のクリアランス104及び106の両方無しに形成しうる。
図4及び6A−6Cを参照すると、複数の代替的実施例に対する浮動状態のくさび形ねじ44の各部分の相互作用を、より十分に理解しうる。図6Aの中で示された代替的実施例の中で、浮動状態のねじ44は、組立時にクリアランス・ディスタンス90が、ピン51の荷重側面77とボックス52の荷重側面57の間で軸方向に存在する。さらに、クリアランス・ディスタンス92は、ピン51のスタブ側面79とボックス52のスタブ側面59の間で軸方向にも形成される。それゆえ、ピン51の雄ねじ75が、十分に大きな作用力を加えた時点で、ボックス52の雌ねじ55に対して軸方向に「動く」又は「浮動状態にする」ことが許されている。接続部50の一部に追加の弾性変形を生じるのに十分な大きさである場合、加えられた作用力は「浮動状態」(又は相対的移動)を生じるのに十分な大きさである。図6Aで示すように、僅かな半径方向のクリアランス106が、ピンのねじ底81とボックスのねじ山65の間に形成される。又、僅かな半径方向のクリアランス107が、ピンのねじ山85とボックスのねじ底61の間に形成される。例えば、これが、浮動状態のねじ44の領域でピン51とボックス52の間で相対移動又は浮動状態を容易にする。
図6Bで示すように、別の実施例で、ピンのねじ底81とボックスのねじ山65及び浮動状態のくさび形ねじ44のピンのねじ山85とボックスのねじ底61が、組立時に面同士の接触を生じるように形成される。例えば、これは、追加の剛性、十分なねじ同士の配列、及び、流体の加圧シールを与えるのに有用である。
図6Cに示すような別の実施例で、スタブ側面59及び79の間のクリアランス・ディスタンス93は荷重側面57及び77の間のクリアランス・ディスタンス91より小さい。それゆえ、(図6Cに示されず、図4及び5A−5Bを参照して)、係合状態のねじ43の荷重側面56及び76に追加的に加わる作用荷重による少量の変形が、浮動状態のくさび状荷重側面57及び77が加えられた作用荷重を受け始める前に、容認される。
図6Dに示す別の実施例で、相対的に大きなクリアランス99がスタブ側面59及び79の間に形成され、又、相対的に小さなクリアランス97が荷重側面57及び77の間に形成される。そのような実施例で、確実停止型のトルク・ショルダー66で、及び(又は)加えられた圧縮方向の作用力により生じた係合状態のねじ43のスタブ側面58及び78での大きな変形量が、浮動状態のくさび状スタブ側面59及び79が圧縮方向の作用力を受け始める前には認められであろう。
十分な作用荷重又は力が、係合状態のくさび形ねじ43又は確実停止型のトルク・ショルダー66内に追加の変形を生じることがある。それゆえ、例えば、本発明の接続部の構造は、追加の引張り側に作用する荷重の期待値又は圧縮方向の作用力の期待値が大きいかにより調節しうる。それゆえ、追加変形が浮動状態のくさび形ねじ44の荷重側面57及び77の間のクリアランス・ディスタンス90(又は図6Cの93又は図6Dの97)を超えた時に、浮動状態のくさび形ねじ44も作用荷重を受け始める。追加変形が浮動状態のくさび形ねじ44のスタブ側面59及び79の間のクリアランス・ディスタンス92(又は図6Cの91又は図6Dの99)を超えた時、浮動状態のくさび形ねじ44も又作用荷重又は力を受け始める。
引張り側の作用荷重の下で、材料の塑性発生を避ける又は低減するために、組立時に係合状態のねじ43の変形は、浮動状態のくさび形ねじ44の荷重側面57及び77が接触する前に許される追加変形量(即ち、係合状態のねじ43の変形プラス浮動状態荷重側面のクリアランス・ディスタンス90、93又は97)と共に、係合状態のねじ43の材料の弾性限界より大きくすべきでない。さらに、確実停止型のトルク・ショルダー66でのシール効果喪失を避ける又は低減するために、組立時の確実停止型のトルク・ショルダー66の変形を、組立時の確実停止型のトルク・ショルダー66の変形、浮動状態のくさび形ねじ44の荷重側面57及び77が接触する前に許される追加の引張りの変形量(即ち、荷重側面のクリアランス・ディスタンス92、93又は97)と共に、変形した材料の弾性変形の限界より大きくすべきでない。
さらに、材料の塑性発生を避けるために、確実停止型のトルク・ショルダー66の変形量プラス浮動状態のくさび形ねじ44のスタブ側面59及び79が接触する前に許された圧縮方向の追加変形量(即ち、確実停止型のトルク・ショルダー66の変形、プラス、浮動状態のスタブ側面のクリアランス・ディスタンス92、91又は99)が変形した確実停止型のトルク・ショルダーの材料の弾性限界より小さくすべきである。さらに、係合状態のねじ43のスタブ側面58及び78がトルク停止として機能する場合に、組立時に係合状態のくさび形ねじ43のスタブ側面の変形の合計プラス浮動状態のくさび形ねじ44のスタブ側面59及び79が接触する前に許された圧縮方向の追加変形量くさび形ねじ44の荷重側面57及び77が接触する前に許される追加の引張りの変形量(即ち、係合状態のスタブ側面の変形プラス浮動状態のスタブ側面のクリアランス・ディスタンス92、91又は99)は、変形したスタブ側面の材料の弾性限界より低くすべきである。
確実停止型のトルク・ショルダーの接触が圧縮荷重の下で増加するので、シール目的にとって重要でないかも知れないが、浮動状態のスタブ側面59及び79の間の接触(即ち、浮動状態のスタブ側面のクリアランス・ディスタンス92、91又は99)前に許される圧縮方向の変形が、係合状態のねじ43の荷重側面56及び76の最初の組立変形より大きくなければ、係合状態のねじ43の荷重側面56及び76の間の面同士の接触喪失を低減するか避けることが理解されよう。
引張りの作用荷重の場合、係合状態のくさび形ねじ43の荷重側面56及び76は、当初、作用負荷を受けている。引張りの作用荷重が係合されている荷重側面56及び76の軸方向の変形を生じて、浮動状態の荷重側面57及び77の間のクリアランス・ディスタンス90を超える場合、浮動状態の荷重側面57及び77が接触して、引張りの作用荷重を支持し始める。それで、係合したねじ43及び浮動状態のくさび形ねじ44を形成するのに有用であることが見いだされているので、組立時に、係合状態の荷重側面56及び76の軸方向変形の合計プラス浮動状態の荷重側面の間の軸方向クリアランス・ディスタンス90の合計はねじ接続部の材料の弾性変形限界より大きくないようにする。それゆえ、係合状態の荷重側面56及び76の弾性変形限界を、浮動状態のくさび形ねじ44が作用荷重を受け始める前には、超えない。
さらに、係合状態のくさび形ねじ43と確実停止型のトルク・ショルダー66の組立時に、浮動状態の荷重側面57及び77の間のクリアランス・ディスタンスは確実停止型のトルク・ショルダー66の軸方向の変形より大きくないように係合状態のねじ43及び浮動状態のくさび形ねじ44を形成するのに有用であることも見いだされている。この構成で、圧縮方向の作用力の下で、確実停止型のトルク・ショルダー66の全変形が、浮動状態のくさび形ねじのスタブ側面78及び79が追加の圧縮力を受け始める前に弾性変形を超えない。引張りの作用荷重の下で、確実停止型のトルク・ショルダー66で圧力を低減するが、浮動状態のくさび形ねじ44の荷重側面が圧縮方向の作用力を受け始める前に面同士の接触が確実停止型のトルク・ショルダー66の対向面の間で失われない。
同様に、圧縮方向の作用力の場合に、確実停止型のトルク・ショルダー66が、最初に圧縮方向の作用力を伝える。係合状態の荷重側面56及び76、及び確実停止型のトルク・ショルダー66の組立時に、少量のクリアランスがあるか、又は、少量の接触と係合状態のくさび状のねじ43のスタブ側面間の圧縮方向の軸方向の変形があることを理解されたい。確実停止型のトルク・ショルダー66単独で、又は、確実停止型のトルク・ショルダー66と係合状態のくさび形ねじ43のスタブ側面58及び78が、軸方向の変形が浮動状態のスタブ側面59及び79の間のクリアランス・ディスタンス90を超えるまで力を伝える。加えた圧縮方向の作用力が、浮動状態のスタブ側面59及び79の間のクリアランス・ディスタンス90を超える浮動状態のくさび形ねじ44の軸方向変位を生じる場合、浮動状態のスタブ側面59及び79が接触し、圧縮方向の作用力を支持し始める。組立時に、確実停止型のトルク・ショルダー66の軸方向の変形プラス浮動状態のスタブ側面59及び79の間の軸方向のクリアランス・ディスタンス90の合計が変形された材料の弾性変形限界を超えないように2ステップ付きくさび形ねじを形成することが有用であることが見いだされている。それゆえ、圧縮方向の作用力を浮動状態のくさび形ねじ44により伝え始める前には、確実停止型のトルク・ショルダー66の弾性変形限界を超えない。
さらに、係合状態のくさび形ねじ43と確実停止型のトルク・ショルダー66の組立時に、浮動状態のスタブ側面59及び79の間のクリアランス・ディスタンスが、係合状態の荷重側面56及び76の軸方向の変形より大きくないように、ねじ43及び44を形成するのが有効なことが見いだされている。圧縮方向の作用力の下で、係合状態の荷重側面56及び76の変形を低減するが、浮動状態のスタブ側面59及び79が作用力を伝え始める前に、係合状態の荷重側面56及び76の面の間の接触が喪失しない。
図7−9は2ステップ付きくさび形ねじ構造の異なる構成を有する本発明の別の実施例の断面を示す。図7−9のそれぞれが、本発明の別の実施例に基づいて形成されたねじを有するピン部材とボックス部材の部分を示す。
図7に示す実施例は2ステップ付きくさび形ねじ110が筒状ピン部材114と筒状ボックス部材116の間に先細のジョイント(joint)又は接続部112を形成している。確実停止型のトルク・ショルダー118がボックスの面120とピンの外径(OD)122の間に形成される。接続部の組立時に、2ステップ付きくさび形ねじ110の大ステップ142が、少なくとも、ピン部材114の荷重側面126とボックス部材116の荷重側面128の間を係合している。確実停止型のトルク・ショルダー118も組立時に係合している。一定量の組立トルクがピン114とボックス116の相対的組立位置を決定する。一実施例で、確実停止型のトルク・ショルダー118が完全に係合したときに、一定の組立トルクを加えると、ピン114のスタブ側面130とボックス116のスタブ側面132も係合しうる。他の実施例では、スタブ側面130とスタブ側面132がその間に軸方向のスペース(space)を有しているか、又は、上記の図5A−5Dに関して述べた係合状態のねじの種々の構成に類似した構成になっている。
図7の2ステップ付きくさび形ねじ110の他のステップのねじ141、小ステップ141の形成が、が、組立時に、軸方向のクリアランス・ディスタンス134がピン114とボックス116の各荷重側面138及び140の間に存在するように、又、軸方向のクリアランス・ディスタンス136がピン114とボックス116の各スタブ側面135及び145の間に存在するように、形成される。それゆえ、このステップでピン114のねじはボックス116のねじに対して軸方向に移動又は「浮動状態になること」が許されている。
軸方向にスペースを設けたギャップ(gap)150がピン114のノーズ146とボックス116の内径(ID)148の間で形成される。それゆえ、ノーズ146と内径148は確実停止型のトルク・ショルダーを形成しない。さらに、ギャップ152もねじの2種の直径のステップ141と142の間の内部境界154に形成される。
半径方向の小さなクリアランス・ディスタンスが、組立時に、係合状態のねじ144の大ステップ142のねじ底127、131と対応するねじ山129、133の間でも形成しうる。代わりに、組立時にシールを容易にするために、ねじ底127、131とねじ山129、133が面同士の干渉性接触を行なえる。同様に、浮動状態のくさび形ねじ144の小ステップ141のねじ底137、147と対応するねじ山139、149を組立時に面同士の干渉性接触を行なえる。代わりに、浮動状態のねじ144の領域内でピンとボックスの間で相対的運動又は「浮動状態」を容易にするため、半径方向の僅かなクリアランスを、浮動状態のくさび形ねじ143のねじ底137、147と対応するねじ山139、149の間に形成しうる。
係合状態のくさび形ねじ144のステップが、浮動状態のくさび形ねじ143のステップより大きな直径を有しているとして示されているけれども、例えば、図3及び4を参照用として理解されたい。代わりの実施例で、小さな直径のねじをねじと係合させることができ、確実なトルク停止機能と係合するように形成しうる。又、大きな直径のねじストップを浮動状態のくさび形ねじとして、組立時に荷重側面及びスタブ側面の両方の間にクリアランスを設けることができる。さらに、浮動状態のくさび形ねじが、上記図6A−6Dについて記述したものと類似しているが他の種々の構成で形成しうる。
図8で、確実停止型のトルク・ショルダー210が、筒状ピン部材214と筒状ボックス部材216の間で、2ステップ型ねじ接続部212の両ステップ間で形成される。この実施例で係合状態のねじ218が相対的に小さい直径のねじとして示され、浮動状態のねじ220は相対的に大きな直径のねじとして示されている。別の実施例では、浮動状態のねじは相対的に小さな直径にできて、係合されるねじは相対的に大きな直径としうる。軸方向のギャップ222はボックス216のベース(base)224とピン214の外径226の間に形成される。さらに、軸方向のギャップ228もピン214のノーズ230とボックス216の内径(ID)232の間に形成される。
図9に示す別の実施例では、2ステップ付きくさび形ねじ接続部234がピン236とボックス238の間に示される。確実停止型のトルク・ショルダーに特定でなく、2ステージ型くさび形ねじ接続部234の1ステップ240の荷重側面258、260とスタブ側面262、264の両方の面同士の係合により、確実なトルク停止が形成される。一定の組立トルクを加えると、ステップ240内で係合状態のくさび形ねじ241がスタブ側面と荷重側面で強制的に係合する。それにより、ピン236とボックス238の相対的軸方向位置を固定する。ねじの他のステップ242は浮動状態のくさび形ねじ243で、組立時には、荷重側面270、268とスタブ側面274、272の間に軸方向のクリアランス付きで配置され、浮動状態のくさび形ねじを形成する。軸方向のギャップ244がボックスのベース250とピンの外径(OD)252の間に形成される。軸方向のギャップ246が、係合状態のくさび形ねじ241のステップ240と浮動状態のくさび形ねじ243のステップ242の間の内部境界244の間に形成される。軸方向のギャップ248はピンのノーズ254とボックスの内径256の間に形成される。
ピン236とボックス238の係合状態のねじ241は、それぞれ係合した荷重側面とそれぞれ係合したスタブ側面の間の面同士のシール部を形成するために荷重側面258と260、及び、スタブ側面262と264の間で完成したくさび状係合に組立てられる。1実施例では、係合したねじ241のねじ底261及び263とねじ山265及び267も、組立時にシールを容易にするために面同士の接触も行う。そして、面同士のシールと呼ぶ。この構造は、他の実施例での確実停止型トルク・ショルダーと同様に効果的に機能する確実なトルク停止を行う。なぜなら、荷重側面とスタブ側面の間の金属同士の接触と同じ機能を果すからである。
他の実施例に基づくと、確実なトルク停止で、係合状態のねじの組立て用係合に達すると同時に金属同士の追加シールが同時に行われるように、ねじ接続部の端部で又はねじ接続の両ステップの間の内部境界246で伝統的な金属同士の追加シール部を形成することにより、シールをさらに容易にしうる。例えば、そのような金属同士のシールは、確実な停止を行なえないような小さな角度の先細部で行われる。代わりに、確実な停止は、例えば、係合したくさび形ねじ241の荷重側面とスタブ側面の確実停止型係合により行われる。
それゆえ、種々の実施例で記述されたことには、2ステップ付きくさび形ねじの設計が含まれる。例えば、組立時に、荷重側面を用いて1ステップを強制的に係合させ、確実停止型のトルク・ショルダーの対向面と一緒に押し、他のステップはスタブ側面と荷重側面の両方でクリアランスを有する(「浮動状態のくさび形ねじ)。確実停止型のトルク・ショルダーの組立時の変形量は、確実停止型のトルク・ショルダーの材料の弾性変形限界より小さい(塑性変形無し)。浮動状態のくさび形ねじ内のスタブ側面間の、又、荷重側面間のクリアランス・ディスタンスは小さい。それゆえ、接続された筒状部材に追加の圧縮力を加えたとき、浮動状態のくさび形ねじのスタブ側面が追加の力を伝え始める前に、確実停止型のトルク・ショルダーの合計の弾性変形限界を超えない。一実施例で、浮動状態のくさび形ねじの荷重側面が追加の荷重力を伝える前に、確実停止型のトルク・ショルダーでの接触が外れないように、クリアランスも、確実停止型のトルク・ショルダーの組立時の変形より小さい。浮動状態のくさび形ねじのスタブ側面と荷重側面の両方での適当なクリアランスにより、引張り、圧縮及び曲げの間に生じるような引張りと圧縮の両方の同時発生を、弾性限界を超えずに、又、確実停止型のトルク・ショルダーでの接触を外さないで処理できる。
限られた数の実施例と関連させて本発明の説明を行ったけれども、当業の技術者であれば、この開示を利用して、ここに開示された本発明の範囲を逸脱せずに、他の実施例を工夫しうることを理解しよう。従って、本発明の範囲を貼付した請求項に限定すべきである。
従来技術の単一ステップ型ねじ付き筒状接続部の部分的に切り開いた断面図である。 従来技術の2ステップ付きくさび形ねじ付き筒状接続部の部分的に切り開いた断面図である。 本発明の一実施例に基づく筒状接続部の部分的に切り開いた断面図である。 図3の本発明の実施例に基づく筒状接続部の部分的断面図である。 本発明の実施例に基づく係合したねじの拡大した部分断面図である。 本発明の実施例に基づく係合したねじの拡大した断面図である。 本発明の実施例に基づく係合したねじの拡大した断面図である。 本発明の実施例に基づく係合したねじの拡大した断面図である。 本発明の実施例に基づく浮動状態のくさび形ねじの拡大した断面図である。 本発明の実施例に基づく浮動状態のくさび形ねじの拡大した断面図である。 本発明の実施例に基づく浮動状態のくさび形ねじの拡大した断面図である。 本発明の実施例に基づく浮動状態のくさび形ねじの拡大した断面図である。 本発明の別の実施例に基づく筒状接続部の部分断面図である。 本発明の別の実施例に基づく筒状接続部の部分断面図である。 本発明の別の実施例に基づく筒状接続部の部分断面図である。

Claims (36)

  1. ピン部材が、そのピン部材の係合状態のステップ内の第一の雄ねじ、及び、そのピン部材の浮動状態のステップ内の第二のくさび状の雄ねじを有すること、その第一の雄ねじが荷重側面、スタブ側面、ねじ底及びねじ山を有すること、及び、第二の雄ねじが荷重側面、スタブ側面、ねじ底及びねじ山を有すること、
    ボックス部材が、そのボックス部材の係合状態のステップ内にある第一の雌ねじを有すること、及び、そのボックス部材の浮動状態のステップ内の第二のくさび状の雌ねじを有すること、その第一の雌ねじが荷重側面、スタブ側面、ねじ底及びねじ山を有すること、及び、第二の雌ねじが荷重側面、スタブ側面、ねじ底及びねじ山を有すること、
    この場合、接続部の組立時に、第二のくさび状雄ねじの荷重側面とスタブ側面、及び、対応する第二のくさび状の雌ねじのスタブ側面と荷重側面の間の少なくとも1個の選択されたクリアランスが存在し、少なくとも1個の選択されたクリアランスディスタンスが、組立時の弾性変形及びその筒状接続部の組立時の少なくとも一種類の材料の弾性変形限界に基づいて選択されること、
    さらに、弾性変形の限界を有するポジティブ・ストップのトルク・ショルダーから成り、かつ、その場合、
    ポジティブ・ストップのトルク・ショルダーが組立時に係合し、係合状態のステップ内で荷重側面の変形、及び、組立時のポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの対向面の変形により最初の組立位置が決定されること、
    浮動状態のステップ内のスタブ側面の間のクリアランスと組立時のポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの変形の合計が、ポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの弾性変形の限界より大きくないこと、
    から成る筒状接続部。
  2. ポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの材料に対する弾性変形の範囲内で、ポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの変形を維持するように、選択された組立トルクを加えることにより確定した選択した位置で浮動状態のステップ内のスタブ側面の間のクリアランス・ディスタンスが形成されることを特徴とする請求項1の筒状接続部。
  3. 係合状態のステップ内の荷重側面が弾性変形の限界を有すること、
    浮動状態のステップ内の荷重側面の間のクリアランスと組立時の係合状態のステップ内の荷重側面の変形の合計が、その第一ねじの荷重側面の弾性変形の限界より大きくないこと、
    を特徴とする請求項1のねじ付き筒状接続部。
  4. 係合状態のステップ内の荷重側面が弾性変形の限界を有すること、
    係合状態のステップ内の荷重側面が係合し、又、ポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの対向面が組立時に係合し、最初の組立位置を、組立時の係合状態のステップ内の荷重側面の変形及び組立時のポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの変形により決定すること、
    浮動状態のステップ内の荷重側面間のクリアランスと組立時の係合状態のステップ内の荷重側面の変形の合計が、係合状態のステップ内の荷重側面の弾性変形限界より少ないこと、
    を特徴とする請求項1の筒状接続部。
  5. 最初の組立位置が、組立時の係合状態のステップ内での荷重側面の変形及び組立時のポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの変形により決定されること、
    組立時のポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの変形が、ポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの弾性限界よりも大きくないこと、
    浮動状態のステップの荷重側面の間のクリアランスが、組立時のポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの変形より大きくないこと、
    の請求項1のねじ付き筒状接続部。
  6. 金属同士のシール部が接続部のどちらかの端部又は中央に存在することを特徴とする請求項1の筒状接続部。
  7. さらに、
    ポジティブ・ストップのトルク・ショルダーを、係合状態のステップの組立でポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの変形に合わせて配置すること、
    浮動状態のステップ内のスタブ側面間のクリアランスを、ポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの材料に対する弾性変形の範囲内で、ポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの変形を維持するように選択すること、
    から成っていることを特徴とする請求項1の筒状接続部。
  8. ポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの弾性変形限界を超える前に、浮動状態のステップ内のスタブ側面が圧縮方向の作用力を支持するように係合して、それにより、弾性変形の範囲内でポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの変形を維持するために、ポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの弾性限界より大きくない合計を生じるようにポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの最初の変形と共に加えるように、浮動状態のステップ内のスタブ側面の間のクリアランス・ディスタンスを選択することを特徴とする請求項7の筒状接続部。
  9. さらに、
    接続部の係合状態のステップの組立時にポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの弾性変形に合わせて、ポジティブ・ストップのトルク・ショルダーを配置すること、
    その場合、浮動状態のステップ内の荷重側面間のクリアランスが、ポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの材料に合わせた弾性変形の範囲にポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの変形を維持するように選択されること、
    から成ることを特徴とする請求項1の筒状接続部。
  10. ポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの弾性変形が解除される前に、それにより、ポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの材料の弾性変形の範囲内に圧縮したポジティブ・ストップのトルク・ショルダーを維持するように、浮動状態のステップ内で荷重側面を係合して引張り方向の作用荷重を支持するために係合するように、組立時にポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの弾性変形より大きくないように浮動状態のステップ内の荷重側面間のクリアランス・ディスタンスを選択することを特徴とする請求項9の筒状接続部。
  11. さらに、
    接続部の組立時に、係合状態のステップ内の荷重側面が変形するように、ポジティブ・ストップのトルク・ショルダーを配置すること、
    浮動状態のステップ内の荷重側面間のクリアランスを選択して、係合した荷重側面の材料に合わせた弾性変形の範囲内に係合された荷重側面の変形を維持すること、
    から成ることを特徴とする請求項1の筒状接続部
  12. 係合状態のステップは係合状態のくさび形ねじから成り、又、係合状態のくさび形ねじの荷重側面が弾性変形限界を有すること、
    最初の組立位置は選択された組立トルクで、係合されたくさび形ねじのスタブ側面及び荷重側面の組立により決定されること、
    係合状態のステップ内の荷重側面の変形と浮動状態のくさび状ステップ内の荷重側面間のクリアランスの合計が、係合状態のくさび形ねじの弾性範囲内にあるように、又、係合状態のステップのスタブ側面の変形及び浮動状態のくさび状ステップ内のスタブ側面間のクリアランスが係合状態のくさび形ねじのスタブ側面のための弾性範囲内にあるようにして、組立時に浮動状態のくさび状ステップ内の荷重側面間のクリアランス及び組立時の浮動状態のくさび形ねじ内のスタブ側面間のクリアランスを選択すること、
    を特徴とする請求項1の筒状接続部。
  13. 係合状態のステップが係合状態のくさび形ねじから成り、又、係合状態のステップ内のスタブ側面が弾性変形の限界を有していること、
    最初の組立位置が、選択された組立トルクでスタブ側面と荷重側面を組立てることにより決定されること、
    を特徴とする請求項1の筒状接続部。
  14. 係合状態のステップが係合状態のくさび形ねじから成り、係合状態のくさび形ねじの荷重側面が弾性変形限界を有していること、
    最初の組立位置が、選択された組立トルクでの係合状態のくさび形ねじのスタブ側面と荷重側面の組立により決定されること、
    組立での浮動状態のくさび状のステップ内の荷重側面間のクリアランスと係合状態のくさび形ねじの荷重側面の組立変形の合計が、係合状態のくさび形ねじの荷重側面の弾性変形限界より大きくないこと、
    を特徴とする請求項1の筒状接続部。
  15. 係合状態のステップが荷重側面から成り、かつ、最初の組立位置が組立時のポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの最初の変形により決定されること、及び、
    浮動状態のくさび形ねじの荷重側面上のクリアランスがポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの組立時の変形より大きくないこと、
    を特徴とする請求項1の筒状接続部。
  16. ピン部材が外径ショルダーを有すること、
    ボックス部材が面を有していること、
    ポジティブ・ストップのトルク・ショルダーがボックスの面とピンの外径ショルダーの境界に位置していること
    を特徴とする請求項1の筒状接続部。
  17. ピン部材がノーズを有していること、
    ボックス部材が内径ショルダーを有すること、
    ポジティブ・ストップのトルク・ショルダーがピンのノーズとボックスの内径ショルダーの境界に位置していること、
    を特徴とする請求項1の筒状接続部。
  18. ポジティブ・ストップのトルク・ショルダーが係合状態のステップと浮動状態のステップの間のピン部材とボックス部材の境界に位置していること、
    を特徴とする請求項1の筒状接続部。
  19. 第一及び第二の雄ねじ及び雌ねじが全体として長方形断面を有すること、
    を特徴とする請求項1のねじ接続部。
  20. 第一及び第二の雄ねじ及び雌ねじが全体として鳩尾形断面を有すること、
    を特徴とする請求項1のねじ接続部。
  21. 第一及び第二の雄ねじ及び雌ねじが全体としてフック(hook)形断面を有すること、
    を特徴とする請求項1のねじ接続部。
  22. ボックス部材の雌ねじが先細のねじから成り、ピン部材の雄ねじが対応した先細のねじから成っていること、
    を特徴とする請求項1のねじ接続部。
  23. 第一ステップの第一ねじが最初の組立位置を有すること、
    第二ステップの第二ねじ、その第二ねじがくさび形ねじであり、かつ、第一ねじの最初の組立位置でスタブ側面と荷重側面上に少なくとも一種の選択したクリアランスを有し、その少なくとも一種の選択したクリアランスが組立時に筒状接続部の少なくとも一種の材料の弾性変形及び筒状接続部の少なくとも一種の材料の弾性変形限界に基づいて選択されること、
    さらに、第一ねじ上の対向した荷重側面から成り、対向した面を有するポジティブ・ストップのトルク・ショルダーが弾性変形限界を有すること、その場合、
    第一ねじ上の対向した荷重側面が係合し、そのポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの対向面が組立時に係合し、その最初の組立位置が第一ねじの荷重側面及び組立時のポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの変形により決定されること、
    第二のくさび形ねじのスタブ側面の間のクリアランスと組立時のポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの変形の合計が、ポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの弾性変形限界より大きくないこと、
    から成る筒状接続部。
  24. 第二ねじのスタブ側面間のクリアランス・ディスタンスが、ポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの材料の弾性変形範囲内にポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの変形を維持するように選択した組立トルクを加えることにより確立された選択位置で形成されること、
    を特徴とする請求項23の筒状接続部。
  25. 第一ねじの荷重側面が弾性変形限界を有していること、
    第二のくさび形ねじの荷重側面間のクリアランスと組立時の第一ねじの荷重側面の変形の合計が第一ねじの荷重側面の弾性変形限界より低いこと、
    を特徴とする請求項23のねじ付き筒状接続部。
  26. 第一ねじのスタブ側面が弾性変形限界を有すること、
    第二のくさび形ねじのスタブ側面間のクリアランスと組立時の第一ねじのスタブ側面の変形の合計が第一ねじのスタブ側面の弾性変形限界より低いこと、
    を特徴とする請求項23のねじ付き筒状接続部。
  27. 第二ステップ内の荷重側面間のクリアランス及び第二ステップ内のスタブ側面間のクリアランスが、第二ステップの荷重側面間のクリアランスと組立時の第一ステップ内の荷重側面の変形の合計を、荷重側面の材料に対する弾性変形の範囲内に維持するように、又、第二ステップ内のスタブ側面のクリアランスと第一ステップ内のスタブ側面の変形の合計を、第一ステップのスタブ側面に対する弾性変形の範囲内に維持するように選択されること、
    を特徴とする請求項23のねじ付き筒状接続部。
  28. 金属同士によるシールが接続部のどちらかの端部又は中央に存在すること、
    を特徴とする請求項23の筒状接続部。
  29. ポジティブ・ストップのトルク・ショルダーが接続部のどちらかの端部又は中央に存在すること、
    を特徴とする請求項23の筒状接続部。
  30. ピン部材が、一方向に幅が増大する第一及び第二の雄ねじを有し、その第一の雄ねじが、第二の雄ねじよりも直径が小さく、又、第一及び第二の雄ねじが第一及び第二の外向きの荷重側面とスタブ側面から成っていること、
    ボックス部材が雄ねじの幅の増加に比例した他の方向に幅が増大する第一及び第二の雌ねじを有し、相補性の第一及び第二の雌ねじと雄ねじが接続部の組立時に係合するように動き、その第一の雌ねじが、第二の雌ねじよりも直径が小さく、又、第一及び第二の雌ねじが第一及び第二の内向きの荷重側面とスタブ側面から成っていること、
    ポジティブ・ストップのトルク・ショルダーが事前決定されたトルクで組立時に事前決定された軸方向の圧縮量を許す事前決定された弾性を有すること、
    この場合、第二の雌ねじと雄ねじの幅が、第二の内向きの荷重側面及び第二の外向きの荷重側面の間で選択された荷重側面のクリアランス・ディスタンスを与えるように、又、第二の内向きのスタブ側面と第二の外向きのスタブ側面の間に選択されたスタブ側面の間で選択されたスタブ側面のクリアランス・ディスタンスを与えるように、選択される。この場合、選択された荷重側面のクリアランス・ディスタンスが、事前決定されたトルクでの接続部の最終組立時にポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの事前決定された軸方向圧縮より大きくないこと、そして、選択されたスタブ側面のクリアランス・ディスタンスと最終組立時のポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの事前決定された軸方向圧縮量の合計がポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの弾性変形限界より大きくないこと、
    から成る2ステップ型ねじ付き筒状接続部。
  31. 第一及び第二の雄ねじと雌ねじが長方形断面を有することを特徴とする請求項30のねじ接続部
  32. 第一及び第二の雄ねじ及び雌ねじが鳩尾形断面を有すること、
    を特徴とする請求項30のねじ接続部。
  33. 第一及び第二の雄ねじ及び雌ねじがフック(hook)形断面を有すること、
    を特徴とする請求項30のねじ接続部。
  34. ボックス部材の雌ねじが先細のねじから成り、又、ピン部材の雄ねじがそれに対応した先細のねじから成ること、
    を特徴とする請求項30のねじ接続部。
  35. ピン部材が一方向に幅が増大する第一及び第二の雄ねじを有し、その第一の雄ねじが第二の雄ねじのよりも直径が小さく、第一及び第二の雄ねじが第一及び第二の外向きの荷重側面とスタブ側面から成ること、
    ボックス部材は、雄ねじの幅の増大に比例して他の方向に幅を増大する第一及び第二の雌ねじを有し、第一及び第二の雌ねじと雄ねじが接続部の組立時に係合するように相補的に動き、第一の雌ねじが第二の雌ねじよりも小さな直径を有し、その第一及び第二の雌ねじが、第一及び第二の内向きの荷重側面とスタブ側面から成っていること、
    ポジティブ・ストップのトルク・ショルダーが弾性変形の限界を有し、又、事前決定された軸方向の圧縮量が、事前決定されたトルクで組立てる場合、ポジティブ・ストップのトルク・ショルダーの弾性変形限界の1/2未満とすること、
    この場合、第一の雌ねじと雄ねじの幅は、第一の内向きの荷重側面及びスタブ側面の両方及び第一の外向きの荷重側面とスタブ側面の間で選択されたクリアランス・ディスタンスを与えるように選択される。その場合、選択されたクリアランス・ディスタンスは、事前決定されたトルクで、接続部の最終組立時に事前決定された軸方向圧縮量の1/2未満とすること、
    から成る2ステップ型ねじ付き筒状接続部。
  36. 回転させて、ピン部材を係合させることで、ピンは、そのピン部材の係合状態のステップ内で第一のくさび状の雄ねじ、及び、ピン部材の浮動状態のステップ内で第二のくさび状の雄ねじを有し、第一の雄ねじは荷重側面、スタブ側面、ねじ底及びねじ山を有し、第二の雄ねじは荷重側面、スタブ側面、ねじ底及びねじ山をボックス部材と共に有し、ボックス部材は、そのボックス部材の係合状態のステップの中で第一のくさび状の雌ねじ、及び、そのボックス部材の浮動状態のステップ内で第二のくさび状雌ねじを有し、第一の雌ねじは荷重側面、スラブ側面、ねじ底、ねじ山を有し、第二の雌ねじが荷重側面、スラブ側面、ねじ底、ねじ山を有している。この場合、第一のくさび状の雄ねじと雌ねじで、接続部の組立時に、第二のくさび状の雄ねじの荷重側面とスタブ側面と対応する第二のくさび状の雌ねじのスタブ側面と荷重側面の間に少なくとも一種類の選択されたクリアランスが存在し、その少なくとも一種の選択されたクリアランスが、組立時に筒状の接続部の少なくとも一種類の材料の弾性変形に基づいて選択される、
    ことから成る筒状接続部を製作する方法。
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