JP4935981B2 - レーザスキャニング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガルバノメータスキャナによってレーザ照射位置を制御するレーザスキャニング装置に関する。
従来のレーザスキャニング装置では、2軸のガルバノメータスキャナとfθレンズを組み合わせた場合、描画図形にはミラー角とレーザ照射面上の座標との非線形な関係に起因するピンクッション歪みと、fθレンズによるリニアリティ歪みとの合成歪みが現れる。
従来のレーザスキャニング装置は、レーザ照射面上のレーザ可動範囲を格子状に区切った交点ごとに、実際のレーザ照射点と理想座標との誤差を計測して補正量を求め、この補正量を指令値に加算して補正を行うという方法を使用している。(例えば、特許文献1参照)。
また、fθレンズを使用せずに、ダイナミックフォーカスレンズを使用してフォーカス位置を制御することでリニアリティ歪みをなくし、ピンクッション歪みによる誤差は、照射面上の座標に対するガルバノメータスキャナ回転角を幾何学的な計算により求め、補正を行っているものもある(例えば、非特許文献1参照)。
図7はfθレンズを使用しない3軸構成のレーザスキャニング装置の構成例である。図7において、1はコントローラ、2はホストPCである。両者はEthernet(登録商標)などの通信手段で接続され、ホストPC2はスキャンプログラムの実行の操作やステータス表示のためのヒューマンインタフェースを備えており、操作者はホストPC2を介してレーザスキャニング装置を操作する。コントローラ1は、ホストPC2からの指令にしたがってスキャンプログラムの実行と停止を行ったり、レーザ照射位置の現在位置、アラーム、運転状況などのステータスをホストPC2に知らせたりする。
3はサーボアンプであり、各々が1つのガルバノメータスキャナと接続されている。さらにすべてのサーボアンプはアナログ線やフィールドネットワークによってコントローラ1と接続され、コントローラ1から指令された位置にしたがってガルバノメータスキャナの位置制御を行う。
図7は3軸を備えたシステムの例であり、3個のサーボアンプを有する。4はX軸ガルバノメータスキャナであり、Xミラー7を装着している。5はY軸ガルバノメータスキャナであり、Yミラー8を装着している。6はZ軸であり、第1レンズ9のレーザ12方向の位置を変化させるために使用する。ここで第1レンズ9はダイナミックフォーカスレンズである。
前述したように12はレーザであり、第1レンズ9、第2レンズ10、第3レンズ11を通過し、Xミラー7、Yミラー8によって進行方向を変えられて、照射面13上の加工点14に到達する。ガルバノメータスキャナによってXミラー、Yミラーを動かしてレーザ光源(図示せず)から照射されるレーザ12の進行方向を変化させることにより、照射面13上の加工点14の位置を動かすしくみである。さらに照射面13上のレーザの焦点を、ダイナミックフォーカスレンズ(第1レンズ)により変化させるようになっている。
図7の構成のようにfθレンズをなくし、コントローラで幾何学的な計算を行うことによりピンクッション歪みとリニアリティ歪みは取り除かれるが、実際には描画図形に、取り付け誤差や機械の歪みによる理想座標との誤差が現れる。したがって、格子状に区切った点で理想座標との誤差を計測して補正量とし、指令に加算する方法で誤差に対する補正を行う。
図8は、図7のコントローラ1内部の処理を示すブロック図である。コントローラ1は、まずホストPC2から送られたスキャンプログラム108を読み込んでプログラム解析処理102で移動指令を解析し、目標位置109を取り出す。目標位置109は、照射面13上のレーザ照射座標である。次に、補間処理103で目標位置109の間を補間する点を計算し、補間位置110を出力する。次に、補正量加算処理にて、予め計測して保存しておいた補正量を補間位置110に加算して補正位置111とする。図8のCx、Cyが補正量である。
次に、Inverse Kinematics(逆運動学)105で照射面上の座標を各ガルバノメータスキャナの回転角に変換する。Inverse Kinematics105は照射面上の座標に対するガルバノメータスキャナ回転角を幾何学的な計算から求める処理であり(計算方法は例えば、非特許文献1参照)、補正位置111を入力とし、回転角112を出力する。回転角112は、通信手段あるいはアナログ線を通じてサーボアンプ3へ指令として送られる。
図9は、図7と同様の構成であるが、取り付け誤差によってガルバノメータスキャナ、レンズなどの光学系の要素が照射面13に対してわずかに回転した位置に取り付けられている場合を示している。
X軸ガルバノメータスキャナ4を正方向に回転したときにレーザ照射点が動く方向を座標軸MXとし、Y軸ガルバノメータスキャナ5を正方向に回転したときにレーザ照射点が動く方向を座標軸MYとし、座標軸MXとMYとで右手系を成す方向にとった座標軸をMZとする照射面13上の直交座標系を機械座標系801とする。図9のような場合に、機械座標系801上で、座標軸MXに平行な線と座標軸MYに平行な線からなる格子を描き、これを補正量を計測するための補正格子802とする。
図10は、照射面13上にある、誤差計測の基準とする図9の理想座標系803の座標軸に平行な線で描いた格子点である理想座標902と、補正格子802の交点である描画点901との誤差を示す図である。この誤差には、照射面13上の理想座標系と光学系の要素の取り付け位置とのずれによる誤差が含まれている。
従来のレーザスキャニング装置は、こうしたピンクッション歪み、リニアリティ歪み、その他の光学系の誤差について、すべてレーザ照射面上の範囲を格子状に区切った交点ごとに理想座標との誤差をカメラなどによって予め計測して補正量(図8のCx、Cy)として保存しておき、走査時には、指令値に補正格子ごとの補正量を加算して誤差を補正するようにしていた。以下、補正格子ごとの補正量をまとめたデータを補正テーブルと呼ぶ。
特開2002−333594号公報 山下仁、ガルバノメータスキャナ技術の流れとその応用、「第57回レーザ加工学会・理研シンポジウム論文集」レーザ加工学会、平成14年12月
従来のレーザスキャニング装置は、補正量計測のための格子を、X軸ガルバノメータスキャナ正回転時にレーザ照射点が移動する方向をX方向、Y軸ガルバノメータスキャナ正回転時にレーザ照射点が移動する方向をY方向とした機械座標系上のある範囲を格子状に区切って補正量計測に利用していた。
この機械座標系はガルバノメータスキャナの取り付け位置などのメカ的な要因によって決定される。よって、機械座標系が誤差測定用カメラの可動範囲から外れてしまうほど理想座標系に対して大きく並進あるいは回転していると、カメラの可動範囲から外れた領域については誤差の計測をすることができず、そのためレーザ照射面の全領域に渡って誤差の計測をして補正量を求めることができないという問題があった。
また、機械座標系と機械の正面を基準にして決められる仕様座標系の座標軸方向とが異なるような場合は、X、Yという座標系の座標軸の名称と、X軸ガルバノメータスキャナ、Y軸ガルバノメータスキャナなどという駆動軸の名称とが一致しなくなる。よって、補正量のX成分、Y成分とスキャンプログラムに記述するレーザの移動方向との関係に混乱を生じやすいというような問題もあった。
例えば、図11は誤差測定用カメラの可動範囲が理想座標系803の座標軸に沿った範囲である場合であり、補正格子802の一部がカメラ可動範囲1001の外にはみ出している。
また、図12は機械仕様として機械の正面を基準にして決められる座標系の例であり、作業者1101が機械正面に立ったところを示している。図12の機械仕様によって決まる座標系1102は照射面13上にあり、作業者1101が機械正面に立ったときに作業者の右手方向にX、レーザ照射方向に対向する方向をZとし、YはXとZとで右手系を成す方向にとった座標系と定義するものとする。図12の場合には、レーザ照射点を座標軸X方向に動かす場合にはY軸ガルバノメータスキャナを正方向に動かす必要がある。また、補正格子を描いて誤差を測定する場面では、X方向の誤差、Y方向の誤差という名称が、照射面上の座標系のことか、ガルバノメータスキャナのことか分かりにくく作業者が混乱する。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、機械座標系上に基準座標系を設定する手段を備えるとともに、補正量計測のための格子を基準座標系上に定義し、補正量計測を容易にするレーザスキャニング装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
請求項1に記載の発明は、サーボアンプによって各々制御される複数のガルバノメータスキャナと、予め設定されたプログラムに従って前記サーボアンプに指令を出力し、前記複数のガルバノメータスキャナを制御するコントローラと、を有し、レーザ光源から照射されるレーザ光を前記複数のガルバノメータスキャナにより照射面に走査させるレーザスキャニング装置において、前記コントローラは、誤差測定用カメラのXY方向の移動方向に平行な座標軸を持つように設定された基準座標系のX方向の補正量および前記基準座標系のY方向の補正量をレーザ走査範囲を格子状に区切った交点ごとに設定された補正量のテーブルと、前記複数のガルバノメータスキャナを含む光学系の取り付け位置に依存して決定される機械座標系に対する並進量および回転量によって表され、前記基準座標系から前記機械座標系への変換行列を求める座標系設定手段と、前記プログラムに基づいて、目標位置を出力するプログラム解析手段と、前記目標位置を入力とし、前記目標位置間の補間処理を行い補間位置を出力し、前記補間位置に前記補正量のテーブルから求められる補正量を加算して補正する補正量加算手段と、前記補正量加算手段が出力する前記基準座標系に基づく位置を前記変換行列に基づいて前記機械座標系に基づく位置へと変換する座標変換手段と、前記座標変換手段が出力する位置を前記複数のガルバノメータスキャナそれぞれの回転角度へ変換し前記サーボアンプに動作指令を出力する逆運動学手段とを備えることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、記コントローラは、記基準座標系に対する変換行列として表され、作業者により設定されるユーザ座標系を設定するユーザ座標系設定手段を有し、前記プログラム解析手段は、前記プログラムによって指定された前記ユーザ座標系に基づく位置を前記ユーザ座標系設定手段により設定された変換行列によって前記基準座標系に基づく位置へと変換した目標位置を出力することを特徴とする。
発明によると、機械仕様によって決まる座標系を基準座標系として設定した上で補正量を計測することができ、基準座標系に基づく補正を行った指令を各ガルバノメータスキャナに対して出力することができるので、誤差測定用カメラの可動範囲に補正格子が入るように基準座標系を設定して補正量を計測することができる。また、補正量のX成分は基準座標系X方向の補正量、補正量のY成分は基準座標系Y方向の補正量であり、スキャンプログラムに記述する座標位置も基準座標系に基づく位置となるので、補正量の成分とスキャンプログラムに記述するレーザの移動方向の関係とを作業者が直感的に理解できる。
求項に記載の発明によると、基準座標系に対して任意の並進、回転をしたユーザ座標系を補正量を変更せずに設定することができる
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明のレーザスキャニング装置におけるコントローラ1内部の処理のブロック図である。なお、レーザスキャニング装置全体の構成は図7と同様である。
スキャニングを制御するコントローラ1では、補正量加算を含む図1の処理を実行して各スキャナの回転角指令を作成する。図1において、プログラム解析処理102は、図7のホストPC2から送り込まれコントローラ1の二次記憶装置(図示せず)などに記憶されたスキャンプログラム108を読み込み、スキャンプログラム108に記述された目標位置109を出力する。補間処理103は、目標位置109を入力とし、目標位置間の補間計算を行い補間位置110を出力する。補正量加算処理104は、補間位置110を入力とし、補正テーブルを参照して補間位置110に補正値を加算した結果である補正位置111を出力する。
座標変換処理113は補正位置111を入力とし、座標系設定値保存手段114から後述する基準座標系設定値を参照して補正位置111に対して基準座標に基づく位置から機械座標に基づく位置へと座標変換を行う。Inverse Kinematics処理105は、機械座標に基づく値に変換された補正位置を入力とし、逆運動学演算により補正位置に対応する各ガルバノメータスキャナの回転角112を出力する。回転角112は各サーボアンプ3へ指令される。
本発明が従来技術と異なるのは、コントローラ1内に、基準座標から機械座標への座標変換を行う座標変換処理113と、基準座標系を設定する手段である座標系設定処理115と、座標系設定処理115によって設定された値を保存しておく座標系設定値保存手段114と、座標変換処理113が参照する基準座標系設定値を備えた部分である。
これらの部分の機能は、基準座標系設定と、指令に対する変換とからなる。
まず、基準座標系を設定するための座標系設定処理について説明する。例として、照射面13上に図2に示すような基準座標系201を設定するものとする。
基準座標系201の位置は、できるだけ誤差測定用カメラのX、Y移動方向に平行な座標軸を持つ理想座標系に一致するようにし、基準座標系201の座標軸の方向は、機械の仕様から決まる座標系1102(図12)に合わせる。ただし、実際には基準座標系と理想座標系とを厳密に一致させることはできず、誤差が出ることになる。
基準座標系設定値は、機械座標系801を基準とした際の並進量と回転量とで表現する。
機械座標系MX方向の並進量をshiftx、MY方向の並進量をshifty、MZ方向の並進量をshiftzとし、MX軸まわりの回転量をRoll、MY軸まわりの回転量をPitch、MZ軸まわりの回転をYawとし、列ベクトルの形で表現すると、図2の基準座標系の設定値は例えば次の式(1)のように書ける。なお、式(1)の数値は一例である。
Figure 0004935981
ホストPC2のヒューマンインタフェースから基準座標系設定値として式(1)にて示した値を入力できるようにしておき、座標系設定処理115はホストPC2から式(1)の基準座標系設定値を受け取り、次の式(2)に示す行列の形にして、その各要素を基準座標系設定値として座標系設定値保存手段114に保存する。
Figure 0004935981
次に、指令に対する変換の処理について説明する。座標変換処理113は、補正位置Xc、Ycと座標変換行列の各要素である基準座標系設定値を入力として、次に示す式(3)の計算を行って、(Xc、Yc)を基準座標系に基づく位置(Xc、Yc)から、機械座標系に基づく位置(Xc、Yc)に変換する。ただし、式(3)のZcには0を入力する。
Figure 0004935981
図1に示したように、座標変換処理113の前に補正量加算104を行うという順番になっているため、補正量加算104の段階では、指令は基準座標系に基づく位置である。また、指令位置に加算する補正量は基準座標系上で計測して求めた補正量を使用することができる。
図3は図2のように基準座標系201上に描いた補正格子202と理想座標902との誤差を示す図である。
従来の手法(図10)では座標系の並進、回転の分も含めた補正量で補正するようになっていたが、本実施例では基準座標系設定値により、まず理想座標に近づけてから理想座標との誤差を計測していることになる。また、従来の方法である図9における機械座標系上に補正格子を描いて計測する方法では、機械座標系801のMX方向と仕様座標系1102のX方向は異なっているが、本実施例の方法では基準座標系上で補正格子を描いて計測できるため、指令位置と補正量はともに基準座標系に基づく値であり、X、Y方向が仕様座標系1102とも一致していて混乱を生じることがない。
図4は本発明の第2実施例におけるコントローラ1内部の処理のブロック図である。本実施例のレーザスキャニング装置の構成は図7と同様である。
スキャニングを制御するコントローラ1では、補正を含む図4の処理を実行して各スキャナの回転角指令を作成する。図4において、プログラム解析処理102は、図7のホストPC2から送り込まれコントローラ1の二次記憶装置(図示せず)などに記憶されたスキャンプログラム108を読み込み、スキャンプログラム108に記述された目標位置109を出力する。補間処理103は、目標位置109を入力とし、目標位置間の補間計算を行い補間位置110を出力する。
座標変換処理A(116)は補間位置110を入力とし、座標系設定値保存手段114から後述するユーザ座標系設定値を参照して補間位置110に対してユーザ座標に基づく位置から基準座標に基づく位置へと座標変換を行う。補正量加算処理104は、基準座標に基づく補間位置を入力とし、補正テーブルを参照して基準座標に基づく補間位置に補正値を加算した結果である補正位置111を出力する。座標変換処理B(117)は補正位置111を入力とし、座標系設定値保存手段114から基準座標系設定値を参照して補正位置111に対して基準座標に基づく位置から機械座標に基づく位置へと座標変換を行う。
Inverse Kinematics処理105は、機械座標に基づく値に変換された補正位置を入力とし、逆運動学演算により補正位置に対応する各ガルバノメータスキャナの回転角112を出力する。回転角112は各サーボアンプ3へ指令される。
本発明が従来技術と異なるのは、ユーザ座標から基準座標へ座標変換を行う座標変換処理A(116)と、基準座標から機械座標へ座標変換を行う座標変換処理B(117)と、基準座標系およびユーザ座標系を設定する手段である座標系設定処理115と、座標系設定処理115によって設定された値を保存しておく座標系設定値保存部114と、座標変換処理A(116)が参照するユーザ座標系設定値と、座標変換処理B(117)が参照する基準座標系設定値を備えた部分である。
これらの部分の機能は、ユーザ座標系および基準座標系の設定と、指令に対する変換とからなる。
まず、ユーザ座標系を設定するための座標系設定処理について説明する。例として、照射面13上に図5に示すようなユーザ座標系501を設定するものとする。ユーザ座標系設定値は、基準座標系201を基準とした際の並進量と回転量とで表現する。基準座標系のX方向の並進をshiftx、Y方向の並進をshifty、Z方向の並進をshiftzとし、Xまわりの回転をRoll、Yまわりの回転をPitch、Zまわりの回転をYawとし、列ベクトルの形で表現すると、図5のように設定するユーザ座標系の設定値は次の式(4)のように書ける。なお、式(4)の数値は一例である。
Figure 0004935981
ホストPC2のヒューマンインタフェースからユーザ座標系設定値として式(4)にて示した値を入力できるようにしておき、座標系設定処理115はホストPC2から式(4)のユーザ座標系設定値を受け取り、次に示す式(5)の行列Uの形にして、その各要素を座標系設定値保存部114にユーザ座標系設定値として保存する。
Figure 0004935981
基準座標系を設定するための座標系設定処理については実施例1と同一の処理である。
基準座標系設定値もユーザ座標系設定値と同様に座標系設定値保存部114に保存される。
次に、指令に対する変換の動作について説明する。座標変換処理A(116)は、補間位置110(Xi、Yi)と座標変換行列Uの各要素であるユーザ座標系設定値を入力とし、次の式(6)の計算を行って、(Xi、Yi)をユーザ座標系に基づく位置(UXc、UYc)から、基準座標系に基づく位置(BXc、BYc)に変換する。ただし、式(6)のUZcには0を入力する。
Figure 0004935981
図4に示したように、補正量加算処理104の前にユーザ座標系から基準座標系への座標変換A(116)を行う構成になっているため、補間処理103の段階では、指令はユーザ座標系に基づく位置であり、補正量の影響を受けない変換がなされる。また、座標変換A(116)によって指令は基準座標系に基づく位置に変換されるため、補正量加算処理104に入力されるのは基準座標系に基づく位置である。したがって、実施例1と同じように、指令位置に加算する補正量は基準座標系上で計測して求めた補正量を使用することができる上、ユーザ座標系を設定することができる。
第1実施例、第2実施例では基準座標系設定値やユーザ座標系設定値はホストPC2より与えられたが、ホストPC2に代わってスキャンプログラム108に記述してもよい。
第2実施例をもとにして、スキャンプログラム108に記述するユーザ座標系設定の例を示す。本実施例におけるコントローラ1の内部ブロック図は図6で表される。ユーザ座標系設定値は、基準座標系201を基準とした際の並進量と回転量とで表現する。
スキャンプログラムではTRANSという命令を用いてユーザ座標系設定値を指定する。TRANSに続けて、基準座標系X方向の並進shiftx、Y方向の並進shifty、Z方向の並進shiftz、Xまわりの回転Roll、Yまわりの回転Pitch、Zまわりの回転Yawを次のように記述する。
TRANS shiftx shifty shiftz Roll Pitch Yaw
前述の式(4)での数値例を適用した具体例は次のようになる。
TRANS -50 -50 0 0 0 15
図6のプログラム解析処理102は、スキャンプログラム108内にTRANS命令を見つけた時点で座標系設定処理115にユーザ座標系設定値を渡し、座標系設定処理115はユーザ座標系設定値を座標系設定値保存部114に保存する。
ユーザ座標系の設定はスキャンプログラム108中に記述できるので、スキャンプログラム108ごとに異なるユーザ座標系設定値を用いたり、あるいはスキャンプログラム中の任意の行でユーザ座標系設定値を変更したりすることができる。
本発明は、ガルバノメータスキャナを用いたスキャニング装置に広く適用できる。
本発明のレーザスキャニング装置の第1実施例でのコントローラのブロック図 本発明のレーザスキャニング装置の補正格子描画の動作を示す説明図 第1実施例での理想座標と描画点との誤差を示す図 第2実施例を示すコントローラのブロック図 第2実施例でのユーザ座標系の例を示す説明図 第3実施例を示すコントローラのブロック図 従来の3軸構成のレーザスキャニング装置の構成図 従来のコントローラ内部の処理を示すブロック図 従来の装置で取り付け誤差がある場合の構成図 従来の装置での理想座標と描画点との誤差を示す図 従来の装置でカメラ可動範囲の中に補正格子の全てが入らない場合を示す図 従来の装置で機械仕様として決められる座標系の例の説明図
符号の説明
1 コントローラ
2 ホストPC
3 サーボアンプ
4 X軸ガルバノメータスキャナ
5 Y軸ガルバノメータスキャナ
6 Z軸ガルバノメータスキャナ
7 Xミラー
8 Yミラー
9 レンズ1
10 レンズ2
11 レンズ3(ダイナミックフォーカスレンズ)
12 レーザ
13 照射面
14 加工点
102 プログラム解析処理
103 補間処理
104 補正量加算処理
105 Inverse Kinematics(逆運動学)処理
108 スキャンプログラム
109 目標位置指令
110 補間位置指令
111 補正位置指令
112 回転角指令
113 座標変換処理
114 座標系設定値保存手段
115 座標系設定処理
116 座標変換処理A
117 座標変換処理B
201 基準座標系
202 基準座標系上の補正格子
301 基準座標系上の補正格子の描画点
501 ユーザ座標系
801 機械座標系
802 機械座標系上の補正格子
803 照射面上の理想座標系
901 機械座標系上の補正格子の描画点
902 理想座標
1001 誤差測定用カメラ可動範囲
1101 作業者
1102 仕様座標系

Claims (2)

  1. サーボアンプによって各々制御される複数のガルバノメータスキャナと、予め設定されたプログラムに従って前記サーボアンプに指令を出力し、前記複数のガルバノメータスキャナを制御するコントローラと、を有し、レーザ光源から照射されるレーザ光を前記複数のガルバノメータスキャナにより照射面に走査させるレーザスキャニング装置において、
    前記コントローラは、
    誤差測定用カメラのXY方向の移動方向に平行な座標軸を持つように設定された基準座標系のX方向の補正量および前記基準座標系のY方向の補正量をレーザ走査範囲を格子状に区切った交点ごとに設定された補正量のテーブルと
    前記複数のガルバノメータスキャナを含む光学系の取り付け位置に依存して決定される機械座標系に対する並進量および回転量によって表され、前記基準座標系から前記機械座標系への変換行列を求める座標系設定手段と、
    前記プログラムに基づいて、目標位置を出力するプログラム解析手段と、
    前記目標位置を入力とし、前記目標位置間の補間処理を行い補間位置を出力し、前記補間位置に前記補正量のテーブルから求められる補正量を加算して補正する補正量加算手段と、
    前記補正量加算手段が出力する前記基準座標系に基づく位置を前記変換行列に基づいて前記機械座標系に基づく位置へと変換する座標変換手段と、
    前記座標変換手段が出力する位置を前記複数のガルバノメータスキャナそれぞれの回転角度へ変換し前記サーボアンプに動作指令を出力する逆運動学手段とを備える
    ことを特徴とするレーザスキャニング装置。
  2. 記コントローラは、
    記基準座標系に対する変換行列として表され、作業者により設定されるユーザ座標系を設定するユーザ座標系設定手段を有し、
    前記プログラム解析手段は、前記プログラムによって指定された前記ユーザ座標系に基づく位置を前記ユーザ座標系設定手段により設定された変換行列によって前記基準座標系に基づく位置へと変換した目標位置を出力する
    ことを特徴とする、請求項1記載のレーザスキャニング装置
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