JP4933933B2 - アクティブヘッドレスト装置用ケーブルアセンブリ - Google Patents

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Description

本発明は、車両追突時などにヘッドレストを速やかに前方に駆動し乗員を保護するアクティブヘッドレスト装置用ケーブルアセンブリに関する。
運転時において、乗員の頭部とヘッドレストとの間には、隙間がある場合が多い。車両が追突される際、アクティブヘッドレスト装置は、ヘッドレストを速やかに前方に駆動する。このため、乗員の頭部とヘッドレストとの間の隙間を狭めることができ、乗員の頭部あるいは頸部を追突時の衝撃から保護することができる。
例えば、特許文献1、2には、車両追突時に発生する乗員腰部の後方移動荷重を入力として、シートバックに内蔵されたヘッドレストフレームおよびヘッドレストサポートブラケットを上方に駆動し、ヘッドレストを前方に駆動するアクティブヘッドレスト装置が紹介されている。
特開2006−7830号公報 特開2006−7832号公報 特開平10−81162号公報
特許文献1、2に記載のアクティブヘッドレスト装置の場合、ヘッドレストフレームおよびヘッドレストサポートブラケットを介して、ヘッドレストが駆動される。このため、ヘッドレストのみならず、ヘッドレストフレームおよびヘッドレストサポートブラケットも、可動部品でなければならない。したがって、ヘッドレストフレームおよびヘッドレストサポートブラケットの構造、延いてはシートバック内部の構造が複雑化してしまう。
また、ヘッドレストフレームおよびヘッドレストサポートブラケットは、金属製であり、比較的重い。この重量物であるヘッドレストフレームおよびヘッドレストサポートブラケットを重力に逆らって上方に移動させる必要があるため、特許文献1、2に記載のアクティブヘッドレスト装置の場合、動作の迅速性を確保しにくい。
この点、特許文献3には、ヘッドレストのみを駆動するアクティブヘッドレスト装置が紹介されている。特許文献3に記載のヘッドレストには、その一部を前方に押し出すための押出装置が内蔵されている。一方、シートクッション下方には、駆動装置が装着されている。駆動装置と押出装置とは、コントロールケーブルにより連結されている。コントロールケーブルは、シートバック内部およびヘッドレストステー内部に配索されている。駆動装置のピストンが動くと、コントロールケーブルのインナケーブルが引っ張られる。当該張力により、押出装置が駆動される。
特許文献3に記載のアクティブヘッドレスト装置の場合、ヘッドレストフレームやヘッドレストサポートブラケットを駆動する必要がない。このため、シートバック内部の構造を単純化することができる。また、動作の迅速性を確保しやすい。
しかしながら、コントロールケーブルは、ヘッドレストステー内部に配索されている。このため、ヘッドレストサポートブラケットからヘッドレストステーを分離することができない。つまり、シートバックからヘッドレストを取り外すことができない。したがって、特許文献3のアクティブヘッドレスト装置の場合、汎用性に欠け、採用可能な車種が限定されてしまう。
本発明のアクティブヘッドレスト装置用ケーブルアセンブリは、上記課題に鑑みて完成されたものである。したがって、本発明は、シートバック内部の構造を単純化でき、動作の迅速性を確保しやすく、シートバックに対してヘッドレストを脱着可能であるアクティブヘッドレスト装置用ケーブルアセンブリを提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するため、本発明のアクティブヘッドレスト装置用ケーブルアセンブリ(以下、適宜、「ケーブルアセンブリ」と略称する。)は、ヘッドレストの少なくとも一部を前方に移動させる際の操作力を伝達しヘッドレストステーに挿通される出力ロッドに、近接して配置される頂壁部と、該頂壁部に軸方向に所定間隔離間して配置される開口部と、該頂壁部と該開口部との間に配置され、軸方向に延在すると共に径方向に対向して配置される一対のスリットを有する側壁部と、該開口部の口縁または該側壁部に配置され、径方向に対向する一対の頭側係合部と、を有する有底筒状の頭部材と、一対の該頭側係合部に係合する一対の底側係合部と、軸方向に延在すると共に該開口部から該頂壁部に向かう方向に縮径する段差部を有するケーブル挿通孔と、を有する底部材と、を有するケーシングキャップと、該ケーブル挿通孔の該段差部に固定される出力側端部を有する筒状のアウタケーシングと、該アウタケーシングに相対的に軸方向に往復動可能に挿通され、該ケーブル挿通孔を貫通し、一対の該スリットに各々相対的に軸方向に往復動可能に挿通される一対の分岐端を有する二叉状の出力側端部を有するインナケーブルと、を有するコントロールケーブルと、を備えてなり、該インナケーブルの該出力側端部および該アウタケーシングの入力側端部は各々固定されており、該インナケーブルの入力側端部に張力を加えることにより該アウタケーシングに軸方向圧縮力を発生させ、該軸方向圧縮力の反力により該アウタケーシングの該出力側端部を駆動し、該ケーシングキャップの該頂壁部で該出力ロッドを押圧することにより、該ヘッドレストの少なくとも一部を前方に移動させることを特徴とする(請求項1に対応)。
本発明のケーブルアセンブリによると、ケーシングキャップの頂壁部で出力ロッドを押圧することで、ヘッドレストの少なくとも一部を前方に駆動している。このため、ヘッドレストフレームやヘッドレストサポートブラケットを駆動する必要がない。したがって、シートバック内部の構造を単純化することができる。また、動作の迅速性を確保しやすい。
また、前出特許文献3のように、張力の伝達によりヘッドレストを駆動する場合、張力伝達用のケーブル(特許文献3の場合はインナケーブル)は、一体である必要がある。このため、前述したように、シートバックに対してヘッドレストを脱着することができない。
これに対して、本発明のケーブルアセンブリの場合、張力ではなく押圧力の伝達により、ヘッドレストを駆動している。このため、動力伝達経路を構成するアウタケーシング、ケーシングキャップ、出力ロッドのうち、ケーシングキャップと出力ロッドとは別体である。具体的には、ケーシングキャップすなわちコントロールケーブルはシートバック側に、出力ロッドはヘッドレストステー側に、各々分離して配置されている。このため、車両追突時におけるアクティブヘッドレスト装置の機能を確保したまま、通常時(例えば、シートをフルフラット状態にする場合など)においてはシートバックに対してヘッドレストを脱着することができる。このため、車種に対する汎用性が高い。
また、本発明のケーブルアセンブリによると、インナケーブルではなく、アウタケーシングにより、押圧力が伝達される。アウタケーシングはインナケーブルよりも大径である。このため、出力ロッドを押圧する際に、ケーシングキャップからアウタケーシングに軸方向圧縮力が加わっても、アウタケーシングが圧縮座屈しにくい。したがって、確実に押圧力を伝達することができる。
また、本発明のケーブルアセンブリによると、底側係合部と頭側係合部とが係合することにより、底部材と頭部材とが一体化されている。このため、比較的簡単にケーシングキャップを組み付けることができる。
(2)好ましくは、上記(1)の構成において、一対の前記スリットは、軸方向に延在すると共に軸方向両端が閉塞した閉口スリットと、該閉口スリットを0°位置として、周方向略180°位置に配置され軸方向一端が前記開口部に連なる開口スリットと、からなり、一対の前記頭側係合部は、前記側壁部において、該閉口スリットを0°位置として、周方向略90°位置および周方向略270°位置に配置されており、一対の前記分岐端は、該閉口スリットに相対的に軸方向に往復動可能に挿通される閉口側分岐端と、該開口スリットに相対的に軸方向に往復動可能に挿通される開口側分岐端と、からなる構成とする方がよい(請求項2に対応)。
本構成によると、一対のスリットのうち一方は、開口部まで届く開口スリットとなっている。このため、比較的簡単に、閉口側分岐端を閉口スリットに、開口側分岐端を開口スリットに、各々、挿入することができる。したがって、組付作業が容易である。
また、仮に一対のスリットが共に閉口スリットである場合、インナケーブルの出力側端部を閉口スリットに挿入する際、無理な荷重が加わり、ケーシングキャップあるいはインナケーブルに、何らかの損傷が残るおそれがある。
この点、本構成によると、開口スリットを利用して、閉口側分岐端を閉口スリットに、開口側分岐端を開口スリットに、各々、挿入することができる。このため、ケーシングキャップあるいはインナケーブルに、損傷が残るおそれが小さい。また、底部材を頭部材に挿入する際、開口部に到達している開口スリットは、周方向に広がる。このため、比較的小さな荷重で、底部材を頭部材に組み付けることができる。したがって、この点においても、組付作業が容易である。
(3)好ましくは、上記(1)の構成において、一対の前記スリットは、軸方向に延在すると共に軸方向一端が前記開口部に連なる第一開口スリットと、該第一開口スリットを0°位置として、周方向略180°位置に配置され軸方向一端が該開口部に連なる第二開口スリットと、からなり、一対の前記頭側係合部は、該開口部の口縁において、該第一開口スリットを0°位置として、周方向略90°位置および周方向略270°位置に配置されており、一対の前記分岐端は、該第一開口スリットに相対的に軸方向に往復動可能に挿通される第一開口側分岐端と、該第二開口スリットに相対的に軸方向に往復動可能に挿通される第二開口側分岐端と、からなる構成とする方がよい(請求項3に対応)。
本構成によると、一対のスリットとして、共に開口部まで届く第一開口スリットおよび第二開口スリットが配置されている。このため、ケーシングキャップあるいはインナケーブルに無理な荷重が加わることなく、極めて簡単に、第一開口側分岐端を第一開口スリットに、第二開口側分岐端を第二開口スリットに、各々、挿入することができる。したがって、組付作業が容易である。また、組付作業により、ケーシングキャップあるいはインナケーブルに、損傷が残るおそれが小さい。
本発明によると、シートバック内部の構造を単純化でき、動作の迅速性を確保しやすく、シートバックに対してヘッドレストを脱着可能であるケーブルアセンブリを提供することができる。
以下、本発明のケーブルアセンブリの実施の形態について説明する。
<第一実施形態>
[ケーブルアセンブリの配置]
まず、本実施形態のケーブルアセンブリの配置について説明する。図1に、本実施形態のケーブルアセンブリが配置されているシートの透過斜視図を示す。図2に、同シートのシートバックのヘッドレストステー装着部付近の透過斜視図を示す。図3に、同シートのシートバックのヘッドレストステー装着部付近の分解斜視図を示す。なお、以下に示す図中、方位(左右)は、車両後方から前方を見た場合を基準に定義する。図1〜図3に示すように、シート9は、ヘッドレスト90とシートバック91とを備えている。
ヘッドレスト90の下縁からは、ヘッドレストステー900が突設されている。ヘッドレストステー900は、金属製であって円筒状を呈している。ヘッドレストステー900は、左右に一対配置されている。このうち、右側のヘッドレストステー900の下端部分には、ステー側ガイド溝901が形成されている。ステー側ガイド溝901は、下端開口から上方に延び周方向に湾曲する略C字状を呈している。ステー側ガイド溝901は、周方向に略180°対向して、二つ配置されている。右側のヘッドレストステー900には、金属製であって丸棒状の出力ロッド902が挿通されている。出力ロッド902の上端は、係止部材(図略)に連結されている。係止部材は、付勢スプリング(図略)を係止している。付勢スプリングには、ヘッドレスト90の前部を前方に押し出すための、付勢力が蓄積されている。
シートバック91の上縁には、矩形ブロック状のヘッドレスト脱着部材910が装着されている。ヘッドレスト脱着部材910の上面には、ステー挿入孔(図略)が開設されている。ヘッドレスト脱着部材910は、左右に一対配置されている。右側のヘッドレスト脱着部材910には、プッシュ式のボタン910aが配置されている。
ヘッドレスト脱着部材910の下方には、ヘッドレストサポートブラケット911が埋設されている。ヘッドレストサポートブラケット911は、金属製であって円筒状を呈している。ヘッドレストサポートブラケット911は、左右に一対配置されている。一対の前記ヘッドレストステー900は、ヘッドレスト脱着部材910のステー挿入孔を介して、これら一対のヘッドレストサポートブラケット911に、各々挿入されている。
右側のヘッドレストステー900の外周面には、所定間隔ごとに複数の凹部(図略)が形成されている。一方、右側のヘッドレスト脱着部材910には、ボタン910aに連動する凸部(図略)が配置されている。複数の凹部のいずれかに凸部を選択的に係合させることにより、ヘッドレストサポートブラケット911に対する、ヘッドレストステー900の挿入量、すなわちヘッドレスト90の高さを調整することができる。
右側のヘッドレストサポートブラケット911には、ブラケット側ガイド溝912が形成されている。ブラケット側ガイド溝912は、下端開口から上方に長く延び、下方に湾曲する略J字状を呈している。ブラケット側ガイド溝912は、前記ステー側ガイド溝901の湾曲方向に対して、反対方向に湾曲している。ブラケット側ガイド溝912は、周方向に略180°対向して、二つ配置されている。
ケーブルアセンブリ1は、ケーシングキャップ2とコントロールケーブル3とを備えている。ケーブルアセンブリ1は、右側のヘッドレストサポートブラケット911内部と、シートバック91下部(乗員の腰部対応位置)に埋設された金属製の受圧板913と、の間に配索されている。ケーブルアセンブリ1の配索経路は、略S字状を呈している。なお、ケーシングキャップ2つまりケーブルアセンブリ1の、ヘッドレストサポートブラケット911およびヘッドレストステー900に対する取付方法については、後で詳しく説明する。
[ケーブルアセンブリの構成]
次に、本実施形態のケーブルアセンブリ1の構成について説明する。図4に、本実施形態のケーブルアセンブリのケーシングキャップ付近の斜視図を示す。図5に、同ケーブルアセンブリのケーシングキャップ付近の分解斜視図を示す。なお、図4、図5に示すケーシングキャップは、前出図2、図3に示すケーシングキャップを、周方向に所定角度だけ回動させたものである。
ケーシングキャップ2は、頭部材20と底部材21とを備えている。頭部材20は、ポリアミド製であって、全体として下方に開口する有底円筒状を呈している。すなわち、頭部材20は、頂壁部200と開口部201と側壁部202とを備えている。頂壁部200は円板状を呈している。
側壁部202は、頂壁部200周縁から下方に向かって延在する段付円筒状を呈している。すなわち、側壁部202は、小径筒部202aと大径筒部202bとを備えている。小径筒部202aは、頂壁部200周縁に連なっている。大径筒部202bは、小径筒部202aの下縁に、段差状に拡径しながら連なっている。大径筒部202bの下縁には、開口部201が開設されている。
側壁部202には、閉口スリット202cと、開口スリット202dと、一対の被係合孔202eと、が形成されている。このうち、被係合孔202eは、本発明の頭側係合部に含まれる。閉口スリット202cは、小径筒部202aから大径筒部202bに亘って、軸方向に延びる長孔状を呈している。同様に、開口スリット202dは、小径筒部202aから大径筒部202bに亘って、軸方向に延びる長溝状を呈している。開口スリット202dは、閉口スリット202cを0°位置として、周方向略180°位置に配置されている。開口スリット202dの下縁は、開口部201に連なっている。また、開口スリット202dの開口部201付近のスリット幅は、比較的大きく設定されている。一対の被係合孔202eは、矩形孔状を呈しており、大径筒部202bの下端付近に開設されている。一対の被係合孔202eは、閉口スリット202cを0°位置として、周方向略90°位置と略270°位置とに、対向して配置されている。また、一対の被係合孔202eと開口部201との間には、一対の爪ガイド凹部202fが形成されている。一対の爪ガイド凹部202fは、下方から上方に向かって徐々に間隔が狭まるテーパ状を呈している。
底部材21は、頭部材20と同様にポリアミド製であって、上方から下方に向かって縮径する短軸二段円柱状を呈している。すなわち、底部材21は、大径筒部21aと小径筒部21bとを備えている。底部材21の大径筒部21aは、あたかも栓のように、開口部201を封止した状態で、頭部材20の大径筒部202b内に収容されている。底部材21は、一対の係合爪210とケーブル挿通孔211とを備えている。このうち、係合爪210は、本発明の底側係合部に含まれる。
一対の係合爪210は、大径筒部21aの外周面に突設されている。係合爪210は、上方に向かって尖る断面略三角形状を呈している。一対の係合爪210は、周方向に略180°対向して、配置されている。一対の係合爪210は、大径筒部202bの内側から、一対の被係合孔202eに係合している。当該係合により、底部材21と頭部材20とは、堅固に一体化されている。ケーブル挿通孔211は、底部材21を上下方向に貫通している。ケーブル挿通孔211の軸方向中間には、上方に向かって孔径が縮径する段差部(図略)が形成されている。
コントロールケーブル3は、アウタケーシング30とインナケーブル31とを備えている。アウタケーシング30は、三層構造のチューブ状を呈している。すなわち、アウタケーシング30は、図示しない樹脂製のライナーと、ライナーの外径側に積層された鋼線材製のシールド層と、シールド層の外径側に積層された樹脂層のコート層と、からなる。前出図1に示すように、アウタケーシング30の入力側端部30aは、受圧板913左側に配置されたブラケット913aに、固定されている。図4、図5に戻って、アウタケーシング30の出力側端部30bは、ケーブル挿通孔211の段差部まで挿入された状態で、底部材21に固定されている。なお、アウタケーシング30の出力側端部30bの固定は、底部材21の成形と同時に行われる。すなわち、金型内にアウタケーシング30の出力側端部30bを予め配置した状態で樹脂を充填するインサート成形により、出力側端部30bを底部材21に固定する。
インナケーブル31は、ケーブル本体310とケーブルエンド部材311とを備えている。このうち、ケーブルエンド部材311は、本発明の「インナケーブルの出力側端部」に含まれる。
ケーブル本体310は、細線状を呈している。ケーブル本体310は、鋼線材製の心線と、心線に巻き付けられる多数の鋼線材製のストランドと、からなる。ケーブル本体310は、アウタケーシング30の内部に、相対的に軸方向に摺動可能に挿通されている。前出図1に示すように、ケーブル本体310の入力側端部310aは、受圧板913左側に配置されたトリガー部材913bに、固定されている。図4、図5に戻って、ケーブル本体310の出力側端部310bは、ケーブル挿通孔211を貫通して、ケーシングキャップ2の内部にまで到達している。
ケーブルエンド部材311は、鋼製(ダイカスト鋳込み製)であって、略T字状(ハンマーヘッド状)を呈している。ケーブルエンド部材311は、ケーブル本体310の出力側端部310bに固定されている。すなわち、ケーブルエンド部材311は、ケーシングキャップ2の内部に収容されている。ケーブルエンド部材311のT字一端には、閉口側分岐端311cが形成されている。閉口側分岐端311cは、前記閉口スリット202cに挿通されている。このため、閉口側分岐端311cは、閉口スリット202c内を、相対的に上下方向に摺動可能である。一方、ケーブルエンド部材311のT字他端には、開口側分岐端311dが形成されている。開口側分岐端311dは、前記開口スリット202dに挿通されている。このため、開口側分岐端311dは、開口スリット202d内を、相対的に上下方向に摺動可能である。
[ケーブルアセンブリの組付方法]
次に、本実施形態のケーブルアセンブリ1の組付方法について説明する。図6に、本実施形態のケーブルアセンブリのケーシングキャップ付近の組付前の軸方向断面図を示す。図7に、同ケーブルアセンブリのケーシングキャップ付近の組付中の斜視図を示す。図8に、同ケーブルアセンブリのケーシングキャップ付近の組付中の軸方向断面図を示す。図9に、図8の円IX内の拡大図を示す。図10に、同ケーブルアセンブリのケーシングキャップ付近の組付後の軸方向断面図を示す。なお、図6、図8、図10に示すのは、ケーブルアセンブリ1を、一対の被係合孔202e方向(一対の係合爪210方向)にカットした場合の断面図である。
組付前においては、図6に示すように、予め底部材21にコントロールケーブル3が装着されている。具体的には、ケーブル挿通孔211の段差部211aに当接した状態で、アウタケーシング30の出力側端部30bが底部材21に固定されている。また、ケーブルエンド部材311は、ケーブル挿通孔211から、底部材21の上方に突出している。頭部材20と底部材21とは、略同軸上に直列に配置されている。また、頭部材20と底部材21とは、一対の被係合孔202eと一対の係合爪210とが上下方向に対向するように、位置決めされている。
組付中においては、この状態のまま、図6中、白抜き矢印で示すように、底部材21を頭部材20に相対的に接近させる。両部材を接近させると、前出図5に示すように、ケーブルエンド部材311の開口側分岐端311dが、頭部材20の開口スリット202d下端に挿入される。しかしながら、頭部材20の閉口スリット202cの下端は、閉塞している。このため、ケーブルエンド部材311の閉口側分岐端311cは、閉口スリット202cに入らずに、開口部201に衝突してしまう。そこで、図7に示すように、インナケーブル31のケーブル本体310を開口スリット202d側に湾曲させながら、底部材21を頭部材20に近づける。そして、ケーブル本体310を直線状に復動させ、閉口側分岐端311cを閉口スリット202c下端に挿入する。すなわち、閉口側分岐端311cは、ちょうど開口部201と閉口スリット202c下端との間に介在する肉部分を、くぐり抜けるように移動し、閉口スリット202cに挿入される。
開口スリット202dへの開口側分岐端311dの挿入、および閉口スリット202cへの閉口側分岐端311cの挿入が完了したら、開口部201を介して、底部材21の大径筒部21aを、頭部材20の大径筒部202b内に挿入する。
図8に示すように、一対の係合爪210は、まず一対の爪ガイド凹部202fに各々さしかかる。ここで、一対の爪ガイド凹部202fは、下方から上方に向かって間隔が徐々に狭まるテーパ状を呈している。一方、一対の係合爪210は上方に向かって尖る三角形状を呈している。このため、図9に示すように、係合爪210から爪ガイド凹部202fに加わる荷重F0は、爪ガイド凹部202fの面延在方向に略垂直方向の分力F1と、荷重F0に略垂直方向の分力F2と、に分解される。このうち、分力F1(>荷重F0)により、一対の爪ガイド凹部202f間の間隔が拡張される。すなわち、一対の係合爪210は、くさびの増力機構を利用して、頭部材20の開口スリット202d(前出図7参照)を、押し広げる。
このように、開口スリット202dを押し広げながら、底部材21は頭部材20内部に挿入される。一対の係合爪210は、一対の爪ガイド凹部202fをくぐり抜けた後、押し広げられた開口スリット202dの弾性復元力により、一対の被係合孔202eに内側から係合する。こうして、底部材21の頭部材20に対する挿入が完了する。すなわち、ケーブルアセンブリ1の組付が完了する。
[ケーブルアセンブリの取付方法]
次に、本実施形態のケーブルアセンブリ1の、ヘッドレストサポートブラケット911およびヘッドレストステー900に対する取付方法について説明する。取付方法は、ケーブルアセンブリ1をヘッドレストサポートブラケット911に取り付けるブラケット取付工程と、ヘッドレストサポートブラケット911に取り付けられたケーブルアセンブリ1をヘッドレストステー900に取り付けるステー取付工程と、からなる。
図11に、ブラケット取付工程前半の状態を斜視図で示す。図12に、ブラケット取付工程における開口側分岐端のブラケット側ガイド溝に対する軌跡を示す。図13に、ブラケット取付工程終了後であってステー取付工程開始前の状態を斜視図で示す。図14に、ステー取付工程開始時における開口側分岐端のブラケット側ガイド溝およびステー側ガイド溝に対する配置を示す。図15に、ステー取付工程途中における開口側分岐端のブラケット側ガイド溝およびステー側ガイド溝に対する配置を示す。図16に、ステー取付工程終了後における開口側分岐端のブラケット側ガイド溝およびステー側ガイド溝に対する配置を示す。
ブラケット取付工程においては、図11に示すように、ケーブルアセンブリ1のケーシングキャップ2を、ヘッドレストサポートブラケット911下端に挿入する。ここで、ヘッドレストサポートブラケット911には、一対のブラケット側ガイド溝912が形成されている。並びに、ケーシングキャップ2からは、インナケーブル31の閉口側分岐端(図略)および開口側分岐端311dが、横方向に突出している。ケーシングキャップ2挿入の際、閉口側分岐端および開口側分岐端311dは、一対のブラケット側ガイド溝912の各々に挿入される。ヘッドレストサポートブラケット911に対するケーシングキャップ2の挿入深さが深くなるにつれ、開口側分岐端311dは、図12に示すように、ブラケット側ガイド溝912内を上昇する。そして、最終的に、開口側分岐端311dは、ブラケット側ガイド溝912の湾曲端912aに到達する。
ステー取付工程においては、図13に示すように、ヘッドレスト脱着部材910上面に開設されたステー挿入孔を介して、ヘッドレストステー900をヘッドレストサポートブラケット911内に挿入する。この際、一対のステー側ガイド溝901の開口端901aと、一対のブラケット側ガイド溝912の湾曲端912aとを、上下方向に対向するように位置合わせする。この状態で、ヘッドレストステー900を挿入すると、図14に示すように、湾曲端912aに収容されていた開口側分岐端311dが、相対的にステー側ガイド溝901の開口端901aに挿入されることになる。ヘッドレストサポートブラケット911に対するヘッドレストステー900の挿入深さが深くなるにつれ、開口側分岐端311dは、図15に示すように、ブラケット側ガイド溝912およびステー側ガイド溝901に規制されながら、周方向に移動する。言い換えると、開口側分岐端311dは、ブラケット側ガイド溝912およびステー側ガイド溝901の径方向重複部を移動する。そして、最終的に、図16に示すように、開口側分岐端311dは、ステー側ガイド溝901の湾曲端901bに到達する。このようにして、ケーブルアセンブリ1の、ヘッドレストサポートブラケット911およびヘッドレストステー900に対する取付が完了し、前出図2に示す状態になる。取付後において、ヘッドレストステー900内の出力ロッド902の下端は、ケーシングキャップ2の頂壁部200の直上に配置される。
なお、閉口側分岐端311cの、ブラケット側ガイド溝912およびステー側ガイド溝901に対する軌跡は、上記開口側分岐端311dのブラケット側ガイド溝912およびステー側ガイド溝901に対する軌跡と、同様である。したがって、ここでは説明を割愛する。
[ヘッドレストの脱着方法]
次に、ヘッドレスト90のシートバック91に対する脱着方法について説明する。前出図1に示すヘッドレスト90をシートバック91から取り外す際は、前出図2に示すヘッドレスト脱着部材910のボタン910aを押しながら、ヘッドレストステー900をヘッドレストサポートブラケット911から、上方に引き抜く。すなわち、ヘッドレストステー900外周面の凹部とヘッドレスト脱着部材910の凸部との係合を解除した状態で、ヘッドレストステー900をヘッドレストサポートブラケット911から、上方に引き抜く。
この際、開口側分岐端311dは、前出図16→前出図15→前出図14の軌跡を描いて、ブラケット側ガイド溝912内を、直線部から湾曲端912aまで移動する。並びに、開口側分岐端311dは、ステー側ガイド溝901内を、湾曲端901bから開口端901aまで移動する。すなわち、ステー側ガイド溝901の湾曲端901bから、ブラケット側ガイド溝912の湾曲端912aに、開口側分岐端311dの受け渡しが行われる。
反対に、前出図1に示すヘッドレスト90をシートバック91に取り付ける際は、前出図2に示すヘッドレスト脱着部材910のボタン910aを押しながら、ヘッドレストステー900をヘッドレストサポートブラケット911に挿入する。この際の動きは、上記[ケーブルアセンブリの取付方法]におけるステー取付工程と同様である。
なお、閉口側分岐端311cの、ブラケット側ガイド溝912およびステー側ガイド溝901に対する軌跡は、上記開口側分岐端311dのブラケット側ガイド溝912およびステー側ガイド溝901に対する軌跡と、同様である。したがって、ここでは説明を割愛する。
[ヘッドレストの高さ調整方法]
次に、ヘッドレスト90のシートバック91に対する高さ調整方法について説明する。前出図1に示すヘッドレスト90のシートバック91に対する高さを調整する際は、前出図2に示すヘッドレスト脱着部材910のボタン910aを押しながら、ヘッドレストステー900をヘッドレストサポートブラケット911に対して、上方あるいは下方に移動させる。すなわち、ヘッドレストステー900外周面の凹部とヘッドレスト脱着部材910の凸部との係合を解除した状態で、ヘッドレストステー900を、ヘッドレストサポートブラケット911に対して、上方あるいは下方に移動させる。
ここで、前出図2および前出図16に示すように、ケーブルアセンブリ取付完了後において、開口側分岐端311dは、ステー側ガイド溝901の湾曲端901bに係合した状態で、ブラケット側ガイド溝912の直線部に配置されている。このため、湾曲端901bと共に、開口側分岐端311dは、ブラケット側ガイド溝912の直線部を上下方向に移動することができる。
この開口側分岐端311dの上下方向可動域内において、湾曲端901bつまりステー側ガイド溝901の、ブラケット側ガイド溝912に対する相対高さを、自在に設定することができる。言い換えると、乗員は、ヘッドレスト90のシートバック91に対する高さを、開口側分岐端311dの上下方向可動域内において、自在に設定することができる。
なお、閉口側分岐端311cのブラケット側ガイド溝912における上下方向可動域は、上記開口側分岐端311dのブラケット側ガイド溝912における上下方向可動域と、同様である。したがって、ここでは説明を割愛する。
[車両追突時におけるケーブルアセンブリの動き]
次に、車両追突時における本実施形態のケーブルアセンブリ1の動きについて説明する。図17(a)に、車両追突前における本実施形態のケーブルアセンブリの模式図を示す。図17(b)に、車両追突時における同ケーブルアセンブリの模式図を示す。図18に、車両追突前における本実施形態のケーブルアセンブリのケーシングキャップ付近の軸方向断面図を示す。図19に、車両追突時における同ケーブルアセンブリのケーシングキャップ付近の軸方向断面図を示す。
車両追突前においては、図17(a)に示すように、アウタケーシング30の入力側端部30aは、ブラケット913aに固定されている。また、インナケーブル31のケーブル本体310の入力側端部310aは、トリガー部材913bに接続されている。また、図18に示すように、頭部材20の頂壁部200の直上には、出力ロッド902の下端が配置されている。また、アウタケーシング30の出力側端部30bは、ケーシングキャップ2の底部材21に接続されている。また、インナケーブル31のケーブルエンド部材311の開口側分岐端311dは、頭部材20の開口スリット202dおよびステー側ガイド溝901およびブラケット側ガイド溝912に、挿通されている(前出図2参照)。
ここで、開口側分岐端311dは、ステー側ガイド溝901の湾曲端901bに係合している(前出図16参照)。また、ヘッドレストステー900は、ヘッドレスト脱着部材910のボタン910aにより、ヘッドレストサポートブラケット911に固定されている。このため、開口側分岐端311dは、ステー側ガイド溝901(つまりヘッドレストステー900)およびブラケット側ガイド溝912(つまりヘッドレストサポートブラケット911)に対して、不動である。一方、開口側分岐端311dは、頭部材20の開口スリット202dに対しては、相対的に上下方向に移動可能である。
なお、閉口側分岐端311cも、上記開口側分岐端311d同様に、閉口スリット202cに対してのみ相対的に上下方向に移動可能であり、ステー側ガイド溝901およびブラケット側ガイド溝912に対しては不動である。
車両追突時においては、乗員がシートバック91に押しつけられる。このため、シートバック91前面を介して、乗員腰部から受圧板913に、荷重が入力される。当該荷重により、図17(b)に示すように、トリガー部材913bは下方に引っ張られる。ここで、上述したように、インナケーブル31のケーブルエンド部材311の開口側分岐端311dおよび閉口側分岐端311cは、ステー側ガイド溝901およびブラケット側ガイド溝912に対して不動である。このため、トリガー部材913bが引っ張られると、インナケーブル31は、トリガー部材913bとケーブルエンド部材311とを最短距離で結ぶべく、直線Lに近づくように変形しようとする。
この際、アウタケーシング30も、インナケーブル31に追随して変形しようとする。このため、アウタケーシング30には、軸方向圧縮力が加わる。上述したように、アウタケーシング30の入力側端部30aは、ブラケット913aに固定されており、不動である。したがって、軸方向圧縮力の反力により、アウタケーシング30の出力側端部30bが、上方に移動する。言い換えると、ケーシングキャップ2が上昇する。図19に示すように、上昇するケーシングキャップ2は、出力ロッド902を押し上げる。このため、係止部材の付勢スプリングに対する係合が解除され、付勢スプリングに蓄積された付勢力により、ヘッドレスト90の前部が速やかに前方(詳しくは前上方)に突出する。突出したヘッドレスト90は、乗員の後頭部に接近し、乗員をむち打ちなどから保護する。
[作用効果]
次に、本実施形態のケーブルアセンブリ1の作用効果について説明する。本実施形態のケーブルアセンブリ1によると、ケーシングキャップ2の頂壁部200で出力ロッド902を押圧することで、ヘッドレスト90の一部を前方に駆動することができる。このため、ヘッドレストフレームやヘッドレストサポートブラケットを駆動する必要がない。したがって、シートバック91内部の構造を単純化することができる。また、動作の迅速性を確保しやすい。
また、前出特許文献3のように、張力の伝達によりヘッドレスト90を駆動する場合、張力伝達用のケーブル(特許文献3の場合はインナケーブル)は、一体である必要がある。このため、前述したように、シートバック91に対してヘッドレスト90を脱着することができない。
これに対して、本実施形態のケーブルアセンブリ1の場合、張力ではなく押圧力の伝達により、ヘッドレスト90を駆動している。このため、動力伝達経路を構成するアウタケーシング30、ケーシングキャップ2、出力ロッド902のうち、ケーシングキャップ2と出力ロッド902とは別体である。具体的には、ケーシングキャップ2すなわちコントロールケーブル3はシートバック91側に、出力ロッド902はヘッドレストステー900側に、各々分離して配置されている。このため、車両追突時におけるアクティブヘッドレスト装置の機能を確保したまま、通常時(例えば、シートをフルフラット状態にする場合など)においてはシートバック91に対してヘッドレスト90を脱着することができる。このため、車種に対する汎用性が高い。
また、ケーシングキャップ2は、一体物ではなく、頭部材20と底部材21という二つの部品から構成されている。仮に、ケーシングキャップ2を一体物とし、かつ成形と同時にアウタケーシング30の出力側端部30bをケーシングキャップ2に固定しようとする場合(前出図18参照)、成形ピンを配置する必要がある。当該成形ピンは、頂壁部200形成部位を上下方向に貫通するように、キャビティ内に挿入され、アウタケーシング30の出力側端部30bの端面を塞ぐように配置される。成形ピンを挿入することにより、ケーブル挿通孔211における段差部211aよりも上方の部位を形成することができる。並びに、アウタケーシング30内への樹脂の流入を防ぐことができる。しかしながら、成形ピンを挿入すると、成形後の頂壁部200に、成形ピン挿入跡として孔が残ってしまう。頂壁部200に孔が残っている状態では出力ロッド902を押圧することが困難である。このため、孔を塞ぐための部品が別途必要となる。並びに、当該部品を取り付けるための作業工程も必要となる。また、出力ロッド902を直接押圧する部位である以上、頂壁部200の構造は単純である方が好ましい。つまり、頂壁部200は一体物である方が好ましい。
この点、本実施形態のケーブルアセンブリ1のケーシングキャップ2は、頭部材20と底部材21という二つの部品から構成されている。アウタケーシング30の出力側端部30bが固定されるのは、底部材21である。一方、出力ロッド902を押圧する頂壁部200が配置されるのは、頭部材20である。このため、アウタケーシング30の出力側端部30bを、底部材21の成形と同時に固定することができる。並びに、頭部材20成形時においては成形ピンが不要であるため、頂壁部200に孔が形成されるおそれがない。
また、本実施形態のケーブルアセンブリ1によると、インナケーブル31ではなく、アウタケーシング30により、押圧力が伝達される。アウタケーシング30はインナケーブル31よりも大径である。このため、出力ロッド902を押し上げる際に、ケーシングキャップ2からアウタケーシング30に軸方向圧縮力が加わっても、アウタケーシング30が圧縮座屈しにくい。したがって、確実に押圧力を伝達することができる。
また、本実施形態のケーブルアセンブリ1によると、係合爪210と被係合孔202eとが係合することにより、底部材21と頭部材20とが組み付けられている。このため、ワンタッチでケーシングキャップ2を組み付けることができる。
また、本実施形態のケーブルアセンブリ1によると、頭部材20の開口部201付近に、爪ガイド凹部202fが形成されている。このため、底部材21を挿入する際に、係合爪210の位置合わせが容易である。また、前出図9に示すくさびの増力機構により、小さな荷重F0で、頭部材20を拡径方向に押し広げることができる。したがって、組付作業が容易である。とりわけ、大量のケーシングキャップ2を連続して組み付ける場合、作業者の作業負荷を軽減することができる。
また、本実施形態のケーブルアセンブリ1によると、一対のスリット(閉口スリット202c、開口スリット202d)のうち一方は、開口部201まで届く開口スリット202dとなっている。このため、前出図7に示すように、ケーブル本体310を開口スリット202d側に湾曲させることにより、比較的簡単に、閉口側分岐端311cを閉口スリット202cに、開口側分岐端311dを開口スリット202dに、各々、挿入することができる。したがって、この点においても、組付作業が容易である。
また、前出図7に示すように、頭部材20と底部材21とを組み付ける前の段階で、ケーブルエンド部材311を予め出力側端部310bに固定しておくことができる。このため、頭部材20と底部材21とを組み付けた後で、ケーブルエンド部材311を出力側端部310bに固定する場合と比較して、組付作業が容易である。また、インナケーブル31の遊動長の調節など、コントロールケーブル3に関する作業を完了してから、頭部材20と底部材21とを組み付けることができる。
また、仮に一対のスリットが共に閉口スリット202cである場合、ケーブルエンド部材311を閉口スリット202cに挿入する際、無理な荷重が加わり、ケーシングキャップ2あるいはケーブルエンド部材311に、何らかの損傷が残るおそれがある。
この点、本実施形態のケーブルアセンブリ1によると、上述したように、ケーブル本体310を湾曲させるだけで、ケーブルエンド部材311を閉口スリット202c、開口スリット202dに挿入することができる。このため、ケーシングキャップ2あるいはケーブルエンド部材311に、損傷が残るおそれが小さい。
また、本実施形態のケーブルアセンブリ1によると、閉口スリット202cと開口スリット202dとの配置方向に対して、一対の被係合孔202eの配置方向(あるいは一対の係合爪210の配置方向)が、略直交している。このため、開口スリット202dの幅方向と、底部材21挿入時に一対の係合爪210から一対の爪ガイド凹部202fに加わる分力F1の方向(前出図9参照)とが、略一致している。したがって、底部材21を挿入する際、開口スリット202dが周方向に広がりやすい。この点においても、組付け作業が容易である。
また、本実施形態のケーブルアセンブリ1によると、前出図10あるいは前出図18(図10の略90°回転位置)に示すように、ケーブルエンド部材311の外径(詳しくは、閉口側分岐端311cおよび開口側分岐端311dの根本部分の外径)と小径筒部202aの内径とが、略一致している。このため、車両追突時において、ケーブルエンド部材311が、ケーシングキャップ2内を、相対的に下降する際(前出図19参照)、ケーブルエンド部材311が、がたつくおそれが小さい。このため、本実施形態のケーブルアセンブリ1は、動作信頼性が高い。
<第二実施形態>
本実施形態のケーブルアセンブリと第一実施形態のケーブルアセンブリとの主な相違点は、一対のスリットとして、共に開口部に連なる第一開口スリットおよび第二開口スリットが配置されている点である。また、頭部材と底部材とで、係合爪と被係合孔との配置が逆になっている点である。したがって、ここでは、主に相違点について説明する。
なお、本実施形態のケーブルアセンブリ1の配置、ケーブルアセンブリ1のヘッドレストサポートブラケットおよびヘッドレストステーに対する取付方法、ヘッドレストのシートバックに対する脱着方法、ヘッドレストの高さ調整方法、車両追突時におけるケーブルアセンブリの動きは、第一実施形態と同様である。したがって、ここでは、説明を割愛する。
[ケーブルアセンブリの構成]
まず、本実施形態のケーブルアセンブリの構成について説明する。図20に、本実施形態のケーブルアセンブリのケーシングキャップ付近の斜視図を示す。なお、図4と対応する部位については同じ符号で示す。図21に、同ケーブルアセンブリのケーシングキャップ付近の分解斜視図を示す。なお、図5と対応する部位については同じ符号で示す。図20、図21に示すように、ケーブルアセンブリ1は、ケーシングキャップ2とコントロールケーブル3とを備えている。
ケーシングキャップ2は、頭部材20と底部材21とを備えている。頭部材20は、ポリアミド製であって、全体として下方に開口する有底円筒状を呈している。すなわち、頭部材20は、頂壁部200と開口部201と側壁部202とを備えている。頂壁部200は円板状を呈している。
側壁部は、円筒状を呈している。側壁部202の下端には、大径のフランジ部202gが形成されている。フランジ部202gの下縁には、開口部201が開設されている。側壁部202には、第一開口スリット202iと第二開口スリット202jとが形成されている。第一開口スリット202iおよび第二開口スリット202jは、各々、軸方向に延びる長溝状を呈している。第二開口スリット202jは、第一開口スリット202iを0°位置として、周方向略180°位置に配置されている。第一開口スリット202iの下縁および第二開口スリット202jの下縁は、各々、開口部201に連なっている。
開口部201の口縁には、一対の係合爪202hが配置されている。係合爪202hは、本発明の頭側係合部に含まれる。係合爪202hは、下方に向かって延在する柱状を呈している。係合爪202hの内径側の部分には、各々下端に向かって拡径するように、肉抜き部202kが形成されている。係合爪202hの下端は、下方に向かって尖る断面略三角形状を呈している。一対の係合爪202hは、第一開口スリット202iを0°位置として、周方向略90°位置と略270°位置とに、対向して配置されている。
底部材21は、頭部材20と同様にポリアミド製であって、上方から下方に向かって縮径する短軸二段円柱状を呈している。すなわち、底部材21は、大径筒部21aと小径筒部21bとを備えている。
大径筒部21aは、円筒状を呈しており、一対の爪ガイド凹部212と、一対の被係合凹部213と、一対のスリット封止凸部214と、ボス部215と、を備えている。このうち、被係合凹部213は、本発明の底側係合部に含まれる。ボス部215は、円筒状であって、大径筒部21aの上面中央から突設されている。ボス部215は、頭部材20の内周側に収容されている。一対のスリット封止凸部214は、大径筒部21aの上面に配置されている。一対のスリット封止凸部214は、ボス部215を挟んで、略180°対向して配置されている。一対のスリット封止凸部214は、第一開口スリット202iの下端開口および第二開口スリット202jの下端開口を、各々封止している。一対の爪ガイド凹部212は、大径筒部21aの上面に配置されている。一対の爪ガイド凹部212は、ボス部215を挟んで、略180°対向して配置されている。並びに、一対の爪ガイド凹部212は、一対のスリット封止凸部214の配置方向に対して、略直交する方向に配置されている。一対の爪ガイド凹部212は、上方から下方に向かって徐々に間隔が狭まるテーパ状を呈している。一対の被係合凹部213は、一対の爪ガイド凹部212の下方に配置されている。爪ガイド凹部212と被係合凹部213とは、大径筒部21a内部において、連通している。一対の係合爪202hは、一対の爪ガイド凹部212を介して、一対の被係合凹部213に係合している。当該係合により、底部材21と頭部材20とは、堅固に一体化されている。
小径筒部21bは、大径筒部21aよりも小径の円筒状を呈しており、大径筒部21aの下方に連なっている。ケーブル挿通孔211は、底部材21を上下方向に貫通している。ケーブル挿通孔211の軸方向中間(大径筒部21aと小径筒部21bとの境界よりもやや上方あたり)には、上方に向かって孔径が縮径する段差部(図略)が形成されている。
コントロールケーブル3の構成は、インナケーブル31のケーブルエンド部材311を除いて、第一実施形態と同様である。ケーブルエンド部材311は、本発明の「インナケーブルの出力側端部」に含まれる。
ケーブルエンド部材311は、鋼製(ダイカスト鋳込み製)であって、略T字状(ハンマーヘッド状)を呈している。ケーブルエンド部材311は、ケーブル本体310の出力側端部310bに固定されている。ケーブルエンド部材311は、ケーシングキャップ2の内部に収容されている。ケーブルエンド部材311のT字一端には、第一開口側分岐端311eが形成されている。第一開口側分岐端311eは、根本部311gとピン部311hとを備えている。根本部311gは、部分円弧状を呈している。根本部311gは、第一開口スリット202i内を、相対的に上下方向に摺動可能である。ピン部311hは、円柱状を呈しており、根本部311gから、径方向に突出している。
一方、ケーブルエンド部材311のT字他端には、第二開口側分岐端311fが形成されている。第二開口側分岐端311fは、根本部311iとピン部311jとを備えている。根本部311iは、部分円弧状を呈している。根本部311iは、第二開口スリット202j内を、相対的に上下方向に摺動可能である。ピン部311jは、円柱状を呈しており、根本部311iから、径方向に突出している。
なお、径方向両側に突出した一対のピン部311h、311jは、前出図2の開口側分岐端311d同様に、ステー側ガイド溝901およびブラケット側ガイド溝912に、各々挿通されている。
[ケーブルアセンブリの組付方法]
次に、本実施形態のケーブルアセンブリ1の組付方法について説明する。図22に、本実施形態のケーブルアセンブリのケーシングキャップ付近の組付前の軸方向断面図を示す。図23に、同ケーブルアセンブリのケーシングキャップ付近の組付中の斜視図を示す。図24に、同ケーブルアセンブリのケーシングキャップ付近の組付中の軸方向断面図を示す。図25に、同ケーブルアセンブリのケーシングキャップ付近の組付後の軸方向断面図を示す。なお、図22、図24、図25に示すのは、ケーブルアセンブリ1を、一対の被係合凹部213方向(一対の係合爪202h方向)にカットした場合の断面図である。
組付前においては、図22に示すように、予め底部材21にコントロールケーブル3が装着されている。具体的には、ケーブル挿通孔211の段差部211aに当接した状態で、アウタケーシング30の出力側端部30bが底部材21に固定されている。また、ケーブルエンド部材311は、ケーブル挿通孔211から、底部材21の上方に突出している。頭部材20と底部材21とは、略同軸上に直列に配置されている。また、頭部材20と底部材21とは、一対の係合爪202hと一対の被係合凹部213とが上下方向に対向するように、位置決めされている。
組付中においては、この状態のまま、図22中、白抜き矢印で示すように、底部材21を頭部材20に相対的に接近させる。そして、ケーブルエンド部材311を、開口部201を介して、頭部材20の内部に挿入する。
図23に示すように、ケーブルエンド部材311の径方向全長(第一開口側分岐端311e先端から第二開口側分岐端311f先端までの長さ)は、開口部201の内径よりも大きい。しかし、開口部201には、第一開口スリット202iの開口端および第二開口スリット202jの開口端が、連なっている。このため、第一開口スリット202iの開口端から径方向に第一開口側分岐端311eが、第二開口スリット202jの開口端から径方向に第二開口側分岐端311fが、それぞれ突出した状態で、ケーブルエンド部材311は、頭部材20の内部に進入する。
ケーブルエンド部材311の挿入が完了したら、開口部201を介して、ボス部215を、頭部材20内に挿入する。この際、図24に示すように、頭部材20の一対の係合爪202hが、底部材21の一対の爪ガイド凹部212に、相対的に進入する。
ここで、一対の爪ガイド凹部212は、上方から下方に向かって間隔が徐々に狭まるテーパ状を呈している。一方、一対の係合爪202hは下方に向かって尖る三角形状を呈している。このため、係合爪202hと爪ガイド凹部212との摺接面には、前出図9に示すようなくさびの増力機構が作用する。
並びに、一対の係合爪202hの内径側の部分には、肉抜き部202kが形成されている。このため、図24中、点線で示すように、一対の係合爪202hの下端は、肉抜き部202kをつぶすように、内径方向に弾性変形しながら、一対の爪ガイド凹部212をくぐり抜ける。
一対の係合爪202hは、図25に示すように、一対の爪ガイド凹部212をくぐり抜けた後、外径方向に作用する弾性復元力により、一対の被係合凹部213に内側から係合する。こうして、底部材21の頭部材20に対する挿入が完了する。すなわち、ケーブルアセンブリ1の組付が完了する。
[作用効果]
次に、本実施形態のケーブルアセンブリ1の作用効果について説明する。本実施形態のケーブルアセンブリ1は、構成が共通する部分については、第一実施形態のケーブルアセンブリと同様の作用効果を有する。
本実施形態のケーブルアセンブリ1によると、第一開口スリット202iおよび第二開口スリット202jが、開口部201に連なっている。このため、前出図23に示すように、極めて簡単に、ケーブルエンド部材311を頭部材20内部に挿入することができる。すなわち、極めて簡単に、ケーブルアセンブリ1を組み付けることができる。
また、本実施形態のケーブルアセンブリ1によると、前出図20に示すように、フランジ部202gの切れ目(第一開口スリット202iの開口端および第二開口スリット202jの開口端に対応)がスリット封止凸部214により、塞がれている。このため、第一開口スリット202iおよび第二開口スリット202jを封止することができる。また、第一開口スリット202iおよび第二開口スリット202jが撓むを抑制することができる。このため、剛性が高い。また、ケーブルアセンブリ1を組み付ける際、スリット封止凸部214とフランジ部202gの切れ目との位置関係に注目することにより、頭部材20と底部材21との周方向位置合わせが容易になる。
また、本実施形態のケーブルアセンブリ1によると、前出図20に示すように、ボス部215が頭部材20内部に収容されている。並びに、ケーブルエンド部材311の第一開口側分岐端311eの根本部311gが第一開口スリット202iに、第二開口側分岐端311fの根本部311iが第二開口スリット202jに、それぞれ収容されている。この点においても、剛性が高い。
また、本実施形態のケーブルアセンブリ1によると、前出図24に示すように、係合爪202hに肉抜き部202kが配置されている。このため、組み付けの際、係合爪202hの下端は、比較的小さな力で、爪ガイド凹部212をくぐり抜けることができる。したがって、組付作業が容易である。
<その他>
以上、本発明のケーブルアセンブリの実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
例えば、上記実施形態においては、付勢スプリングに蓄積された付勢力により、ヘッドレスト90を駆動した。しかしながら、アウタケーシング30→ケーシングキャップ2→出力ロッド902と伝達される押圧力そのものにより、ヘッドレスト90を駆動してもよい。また、受圧板913の代わりに、例えば車両後部にセンサを配置し、当該センサからの信号をトリガーとして、インナケーブル31に操作力を加えてもよい。
また、被係合孔202e、被係合凹部213、係合爪210、202h、爪ガイド凹部202f、212の配置数も特に限定しない。例えば120°ごとに3つ、90°ごとに4つ配置してもよい。
また、上記実施形態においては、アウタケーシング30の出力側端部30bの固定を底部材21の成形と同時に行ったが、まず底部材21を成形し、次いで底部材21のケーブル挿通孔211に出力側端部30bを挿入し、最後に小径筒部21bに金属製のソケットを外嵌することにより、出力側端部30bの固定を行ってもよい。また、底部材21が金属製の場合は、小径筒部21b自体を加締めることにより、出力側端部30bの固定を行ってもよい。
また、インナケーブル31のケーブル本体310に対するケーブルエンド部材311の接合方法も特に限定しない。鋳込みの他、例えば、溶接、加締めなどにより接合してもよい。
また、第一実施形態のケーブルアセンブリ1の組付方法は特に限定しない。前出図7に示すように、底部材21を下方から頭部材20に近づけ、インナケーブル31を湾曲させながら、閉口側分岐端311cを閉口スリット202cに挿入してもよい。
あるいは、インナケーブル31のケーブルエンド部材311を、閉口側分岐端311cを先頭に、真横から頭部材20の大径筒部202bに近づけ、スリット幅の広い開口スリット202dの下端を介して大径筒部202b内に挿入し、そのまま閉口側分岐端311cを閉口スリット202cに挿入してもよい。
また、第二実施形態においては、前出図24に示すように、一対の係合爪202hに肉抜き部202kを形成した。しかしながら、係合爪202hを、軸方向全長に亘って、薄肉に形成してもよい。こうすると、さらに係合爪202hが撓みやすくなるため、組付作業が容易になる。
また、ケーブルアセンブリ1を構成する各部材の材質も特に限定しない。例えば、ケーシングキャップ2は、ポリオキシメチレンなど他の樹脂製であってもよい。また、金属製であってもよい。また、コントロールケーブル3を構成する線材の材質、撚り数なども特に限定しない。
第一実施形態のケーブルアセンブリが配置されているシートの透過斜視図である。 同シートのシートバックのヘッドレストステー装着部付近の透過斜視図である。 同シートのシートバックのヘッドレストステー装着部付近の分解斜視図である。 第一実施形態のケーブルアセンブリのケーシングキャップ付近の斜視図である。 同ケーブルアセンブリのケーシングキャップ付近の分解斜視図である。 同ケーブルアセンブリのケーシングキャップ付近の組付前の軸方向断面図である。 同ケーブルアセンブリのケーシングキャップ付近の組付中の斜視図である。 同ケーブルアセンブリのケーシングキャップ付近の組付中の軸方向断面図である。 図8の円IX内の拡大図である。 同ケーブルアセンブリのケーシングキャップ付近の組付後の軸方向断面図である。 ブラケット取付工程前半の状態を示す斜視図である。 ブラケット取付工程における開口側分岐端のブラケット側ガイド溝に対する軌跡を示す模式図である。 ブラケット取付工程終了後であってステー取付工程開始前の状態を示す斜視図である。 ステー取付工程開始時における開口側分岐端のブラケット側ガイド溝およびステー側ガイド溝に対する配置を示す模式図である。 ステー取付工程途中における開口側分岐端のブラケット側ガイド溝およびステー側ガイド溝に対する配置を示す模式図である。 ステー取付工程終了後における開口側分岐端のブラケット側ガイド溝およびステー側ガイド溝に対する配置を示す模式図である。 (a)は車両追突前における本実施形態のケーブルアセンブリの模式図である。(b)は車両追突時における同ケーブルアセンブリの模式図である。 車両追突前における本実施形態のケーブルアセンブリのケーシングキャップ付近の軸方向断面図である。 車両追突時における同ケーブルアセンブリのケーシングキャップ付近の軸方向断面図である。 第二実施形態のケーブルアセンブリのケーシングキャップ付近の斜視図である。 同ケーブルアセンブリのケーシングキャップ付近の分解斜視図である。 同ケーブルアセンブリのケーシングキャップ付近の組付前の軸方向断面図である。 同ケーブルアセンブリのケーシングキャップ付近の組付中の斜視図である。 同ケーブルアセンブリのケーシングキャップ付近の組付中の軸方向断面図である。 同ケーブルアセンブリのケーシングキャップ付近の組付後の軸方向断面図である。
符号の説明
1:ケーブルアセンブリ。
2:ケーシングキャップ、20:頭部材、200:頂壁部、201:開口部、202:側壁部、202a:小径筒部、202b:大径筒部、202c:閉口スリット、202d:開口スリット、202e:被係合孔(頭側係合部)、202f:爪ガイド凹部、202g:フランジ部、202h:係合爪(頭側係合部)、202i:第一開口スリット、202j;第二開口スリット、202k:肉抜き部、21:底部材、21a:大径筒部、21b:小径筒部、210:係合爪(底側係合部)、211:ケーブル挿通孔、211a:段差部、212:爪ガイド凹部、213:被係合凹部(底側係合部)、214:スリット封止凸部、215:ボス部。
3:コントロールケーブル、30:アウタケーシング、30a:入力側端部、30b:出力側端部、31:インナケーブル、310:ケーブル本体、310a:入力側端部、310b:出力側端部、311:ケーブルエンド部材(出力側端部)、311c:閉口側分岐端、311d:開口側分岐端、311e:第一開口側分岐端、311f:第二開口側分岐端、311g:根本部、311h:ピン部、311i:根本部、311j:ピン部。
9:シート、90:ヘッドレスト、900:ヘッドレストステー、901:ステー側ガイド溝、901a:開口端、901b:湾曲端、902:出力ロッド、91:シートバック、910:ヘッドレスト脱着部材、910a:ボタン、911:ヘッドレストサポートブラケット、912:ブラケット側ガイド溝、912a:湾曲端、913:受圧板、913a:ブラケット、913b:トリガー部材。
F0:荷重、F1:分力、F2:分力、L:直線。

Claims (3)

  1. ヘッドレストの少なくとも一部を前方に移動させる際の操作力を伝達しヘッドレストステーに挿通される出力ロッドに、近接して配置される頂壁部と、
    該頂壁部に軸方向に所定間隔離間して配置される開口部と、
    該頂壁部と該開口部との間に配置され、軸方向に延在すると共に径方向に対向して配置される一対のスリットを有する側壁部と、
    該開口部の口縁または該側壁部に配置され、径方向に対向する一対の頭側係合部と、
    を有する有底筒状の頭部材と、
    一対の該頭側係合部に係合する一対の底側係合部と、
    軸方向に延在すると共に該開口部から該頂壁部に向かう方向に縮径する段差部を有するケーブル挿通孔と、
    を有する底部材と、
    を有するケーシングキャップと、
    該ケーブル挿通孔の該段差部に固定される出力側端部を有する筒状のアウタケーシングと、
    該アウタケーシングに相対的に軸方向に往復動可能に挿通され、該ケーブル挿通孔を貫通し、一対の該スリットに各々相対的に軸方向に往復動可能に挿通される一対の分岐端を有する二叉状の出力側端部を有するインナケーブルと、
    を有するコントロールケーブルと、
    を備えてなり、
    該インナケーブルの該出力側端部および該アウタケーシングの入力側端部は各々固定されており、該インナケーブルの入力側端部に張力を加えることにより該アウタケーシングに軸方向圧縮力を発生させ、該軸方向圧縮力の反力により該アウタケーシングの該出力側端部を駆動し、該ケーシングキャップの該頂壁部で該出力ロッドを押圧することにより、該ヘッドレストの少なくとも一部を前方に移動させるアクティブヘッドレスト装置用ケーブルアセンブリ。
  2. 一対の前記スリットは、軸方向に延在すると共に軸方向両端が閉塞した閉口スリットと、該閉口スリットを0°位置として、周方向略180°位置に配置され軸方向一端が前記開口部に連なる開口スリットと、からなり、
    一対の前記頭側係合部は、前記側壁部において、該閉口スリットを0°位置として、周方向略90°位置および周方向略270°位置に配置されており、
    一対の前記分岐端は、該閉口スリットに相対的に軸方向に往復動可能に挿通される閉口側分岐端と、該開口スリットに相対的に軸方向に往復動可能に挿通される開口側分岐端と、からなる請求項1に記載のアクティブヘッドレスト装置用ケーブルアセンブリ。
  3. 一対の前記スリットは、軸方向に延在すると共に軸方向一端が前記開口部に連なる第一開口スリットと、該第一開口スリットを0°位置として、周方向略180°位置に配置され軸方向一端が該開口部に連なる第二開口スリットと、からなり、
    一対の前記頭側係合部は、該開口部の口縁において、該第一開口スリットを0°位置として、周方向略90°位置および周方向略270°位置に配置されており、
    一対の前記分岐端は、該第一開口スリットに相対的に軸方向に往復動可能に挿通される第一開口側分岐端と、該第二開口スリットに相対的に軸方向に往復動可能に挿通される第二開口側分岐端と、からなる請求項1に記載のアクティブヘッドレスト装置用ケーブルアセンブリ。
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