JP4933504B2 - 干渉低減送信方法及び干渉低減送信装置 - Google Patents

干渉低減送信方法及び干渉低減送信装置 Download PDF

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Description

本発明は、本発明は、光通信において、波長分散により生じる信号の遅延を補償する干渉低減送信方法及び干渉低減送信装置に関する。
従来、光通信において、波長分散による光信号の到来時間差が干渉を生じ大きな問題となっている。このような問題に対し、光通信の伝搬路である光ファイバによって生じる波長分散による信号の遅延を、逆特性を持つ分散補償ファイバを用いることによって補償するという技術が提案されていた(非特許文献1参照)。
「次世代超高速光通信技術 −光デバイス開発への技術的課題と克服策−」,第1版,株式会社技術情報協会,2003年6月27日,p.112〜p.118
しかしながら、上述した従来の技術によれば、光の通信経路ごとに最適な分散補償ファイバを設置する必要があり、経路の変更などの柔軟なネットワーク設計の妨げとなるという問題が生じていた。
上記事情に鑑み、本発明は、波長分散や周波数依存の回路特性により生じる干渉電力を低減させる装置を提供することを目的としている。
[1]上記の課題を解決するため、本発明の一態様は、光通信における干渉低減送信方法であって、送信信号に変調を行い、ある時間区間の変調信号を2個以上のブロックに振り分ける変調・分割ステップと、分割された信号の前後に0信号を付加する0付加ステップと、0を付加された信号に対し、フーリエ変換を行い、周波数領域の信号に変換を行うフーリエ変換ステップと、光ファイバで伝搬する距離と光ファイバの種類と光の波長の情報によって、光ファイバにより生じる波長分散効果を推定もしくは予め記憶し出力する、距離情報出力ステップと、前記距離情報出力ステップで出力された波長分散量を用いて、前記フーリエ変換ステップで演算された周波数領域の信号に対し、周波数による到来時間差を補正する係数を乗算する係数乗算ステップと、前記係数乗算ステップで演算された周波数領域の信号に対し、逆フーリエ変換を行い、時間領域の信号に変換する逆フーリエ変換ステップと、時間領域に変換された信号を合成し、合成された電気信号から光信号に変換する信号合成ステップと、から構成される。
[2]また、本発明の一態様は、光通信における干渉低減送信方法であって、送信信号に変調を行い分岐し、分岐した信号にそれぞれ遅延を与える変調・分岐ステップと、前記変調・分岐ステップで分岐された信号をさらに分割し、出力する分割ステップと、前記分割ステップにおいて出力された信号の前後に0信号を付加する0付加ステップと、0を付加された信号に対し、フーリエ変換を行い、周波数領域の信号に変換を行うフーリエ変換ステップと、光ファイバで伝搬してきた距離と光ファイバの種類と光の波長の情報によって、光ファイバにより生じる波長分散効果を推定もしくは予め記憶し出力する距離情報出力ステップと、前記フーリエ変換ステップで得られた周波数領域の信号から、分割順に応じた周波数領域の成分のみを抜き出して周波数領域のパラレル信号を形成し、前記距離情報出力ステップから入力された波長分散量と分岐された周波数帯域でそれぞれ用いた遅延量から、周波数による到来時間差を補正する係数を乗算し出力する係数乗算ステップと、前記係数乗算ステップにおいて出力された信号に対し、逆フーリエ変換を行い、時間領域の信号に変換する逆フーリエ変換ステップと、時間領域に変換された信号を合成し、合成された電気信号から光信号に変換する信号合成ステップと、から構成される。
[3]また、本発明の一態様は、上記の干渉低減送信方法であって、係数乗算ステップにおいて、距離情報出力ステップで得られる波長分散量による到来時間差を補正する係数と、回路の周波数通過特性を補正する係数をそれぞれ乗算する、ことを特徴とする。
[4]また、本発明の一態様は、光通信における干渉低減送信方法であって、送信信号に変調を行い、変調信号にそれぞれ異なる遅延を与えた上で2個以上に分岐し振り分ける変調・分岐ステップと、分岐された信号に対し、フーリエ変換を行い、周波数領域の信号に変換を行うフーリエ変換ステップと、光ファイバで伝搬する距離と光ファイバの種類と光の波長の情報によって、光ファイバにより生じる波長分散効果を推定もしくは予め記憶し出力する、距離情報出力ステップと、距離情報出力ステップで出力された波長分散量を用いて、フーリエ変換ステップで演算された周波数領域の信号に対し、周波数による到来時間差を補正する係数を乗算する係数乗算ステップと、係数乗算ステップで演算された周波数領域の信号に対し、逆フーリエ変換を行い、時間領域の信号に変換する逆フーリエ変換ステップと、逆フーリエ変換された信号から一部の信号を切り出す切り出しステップと、切り出された信号を並び替える並び替えステップと、並び替えられた信号を合成し、合成された電気信号から光信号に変換する信号合成ステップと、から構成される。
[5]また、本発明の一態様は、光通信における干渉低減送信装置であって、送信信号に変調を行い、ある時間区間の変調信号を2個以上のブロックに振り分ける変調・分割回路と、分割された信号の前後に0信号を付加する0付加回路と、0を付加された信号に対し、フーリエ変換を行い、周波数領域の信号に変換を行うフーリエ変換回路と、光ファイバで伝搬する距離と光ファイバの種類によって、光ファイバにより生じる波長分散効果を推定する、距離情報出力回路と、前記距離情報出力回路で推定された波長分散量を用いて、前記フーリエ変換回路で演算された周波数領域の信号に対し、周波数による到来時間差を補正する係数を乗算する係数乗算回路と、前記係数乗算回路で演算された周波数領域の信号に対し、逆フーリエ変換を行い、時間領域の信号に変換する逆フーリエ変換回路と、時間領域に変換された信号を合成し、合成された電気信号から光信号に変換する信号合成回路と、を備える。
[6]また、本発明の一態様は、光通信における干渉低減送信装置であって、送信信号に変調を行い分岐する変調・分岐回路と、前記変調・分岐回路によって分岐された信号をさらに分割し、分割された順番に比例する遅延を加えた上で出力する分割回路と、前記分割回路において出力された信号の前後に0信号を付加する0付加回路と、0を付加された信号に対し、フーリエ変換を行い、周波数領域の信号に変換を行うフーリエ変換回路と、光ファイバで伝搬してきた距離と光ファイバの種類によって、光ファイバにより生じる波長分散効果を推定する距離情報出力回路と、前記フーリエ変換回路で得られた周波数領域の信号から、分割順に応じた周波数領域の成分のみを抜き出して周波数領域のパラレル信号を形成し、前記距離情報出力回路から入力された波長分散量と分岐された周波数帯域でそれぞれ用いた遅延量から、周波数による到来時間差を補正する係数を乗算し出力する係数乗算回路と、前記係数乗算回路において出力された信号に対し、逆フーリエ変換を行い、時間領域の信号に変換する逆フーリエ変換回路と、時間領域に変換された信号を合成し、合成された電気信号から光信号に変換する信号合成回路と、を備える。
[7]また、本発明の一態様は、光通信における干渉低減送信装置であって、送信信号に変調を行い、変調信号にそれぞれ異なる遅延を与えた上で2個以上に分岐し振り分ける変調・分岐回路と、分岐された信号に対し、フーリエ変換を行い、周波数領域の信号に変換を行うフーリエ変換回路と、光ファイバで伝搬する距離と光ファイバの種類と光の波長の情報によって、光ファイバにより生じる波長分散効果を推定もしくは予め記憶し出力する、距離情報出力回路と、距離情報出力回路で出力された波長分散量を用いて、フーリエ変換回路で演算された周波数領域の信号に対し、周波数による到来時間差を補正する係数を乗算する係数乗算回路と、係数乗算回路で演算された周波数領域の信号に対し、逆フーリエ変換を行い、時間領域の信号に変換する逆フーリエ変換回路と、逆フーリエ変換された信号から一部の信号を切り出す切り出し回路と、切り出された信号を並び替える並び替え回路と、並び替えられた信号を合成し、合成された電気信号から光信号に変換する信号合成回路と、を備える。
本発明により、波長分散や周波数依存の回路特性により生じる干渉電力を低減させることが可能となる。
以下、本発明の第一の実施形態による第1の方法について、図1を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態における干渉低減送信装置の構成例を示す図である。図1に図示するように、層深部は、変調・分割回路101、複数の0付加回路102−1〜102−K、複数のフーリエ変換回路103−1〜103−K、複数の係数乗算回路104−1〜104−K、複数の逆フーリエ変換回路105−1〜105−K、信号合成回路106、距離情報出力回路107を備える。
送信信号が変調・分割回路101に入力されると、変調・分割回路101は予め設定された変調方式で送信信号を変調する。変調・分割回路101が用いる変調方式としては、例えば、NRZ、RZ、BPSK、QPSK、M−QAM(Mは4より大きい実数)、8PSK、DQPSKなどの変調方式がある。また、変調・分割回路101は、誤り訂正符号のための冗長ビットを加えた上で変調を行っても良い。また、変調・分割回路101は、変調信号を予め定めたルールで並び替えても良い。
変調・分割回路101は、変調された信号を、予め決められた一定の長さ毎にブロック化し、K個の0付加回路に振り分ける。ここで、変調された信号もしくは変調されオーバーサンプリングされた信号をs(j)と表す。jは変調信号の番号を表す。したがって、変調・分割回路101は、変調信号をs(1)、s(2)、・・・、s(j)、・・・のように出力する。ここで、変調・分割回路101がB個ごとに信号を振り分けるとすると、変調・分割回路101は、s(1)〜s(B)を0付加回路102−1へ、s(B+1)〜s(2B)を0付加回路102−2へ、s(B(K−1)+1)〜s(BK)を0付加回路102−Kへ、それぞれ出力する。また、変調・分割回路101は、続く信号s(BK+1)〜s(B(K+1))を0付加回路102−1へ出力することによって、連続的に送信信号を処理する。
0付加回路102−1〜102−Kは、入力された信号の前、または後、もしくは前後に0を加え、フーリエ変換を行うポイント数の信号を生成する。i番目の0付加回路102−iの出力信号列をSとし、フーリエ変換ポイント数をFとすると、0付加回路102−iは、S=[0,・・・,0,s((i−1)B+1),s((i−1)B+2),・・・,s(iB),0,・・・,0]をフーリエ変換回路103−iに出力する。ここで、s((i−1)B+1)の前に挿入された0信号の数をN0,sと表し、s(iB)の後ろに挿入された0信号の数をN0,fと表す。この場合、B+N0,s+N0,f=Fであり、N0,sとN0,fは、それぞれ0以上F−B以下の値をとる。このN0,sとN0,fは、後述する位相係数の乗算値の算出方法によって決定される。SはF個の要素を持つベクトルであり、挿入された0の個数分の波長分散の特性、もしくは逆特性が付加できる。
フーリエ変換回路103−iは、入力されたパラレル信号に対しフーリエ変換を行い、周波数領域の信号[sf,i(1),・・・,sf,i(F)]に変換する。ここで、sf,i(n)のnは、周波数チャネルの番号を表す。
距離情報出力回路107は、光信号の伝送距離情報と光ファイバの種類の情報を用いて、波長分散量を推定する。光の波長に対して、到来時間のずれ、すなわち位相の回転量は、伝送距離と光ファイバの種類から計算することができ(Govind P. Agrawal, “Nonlinear fiber optics,” Academic press, 2006)、例えば以下に示す式1で、n番目の周波数チャネルの信号に与える位相回転係数を算出できる。
Figure 0004933504
ここで、Lは伝送距離[km]、λは波長[nm]、cは光速3×10−7[km/ps]、Dは波長分散係数[ps/nm/km]、Dslopeは分散スロープ係数[ps/nm/km]、fは光キャリアの周波数、f(n)はn番目の周波数チャネルの中心周波数である。
波長分散係数および分散スロープ係数の値は、光ファイバの種類によって固有の値が与えられる。そのため、距離Lが与えられれば位相回転を推定することが可能である。また、距離情報出力回路107は、式1において、波長分散による影響が大きい光ファイバではDslope=0として位相回転を推定しても良いし、波長スロープによる影響が大きいファイバではD=0として位相回転を推定しても良い。距離情報出力回路107は、このようにして推定された位相回転を係数乗算回路104−1〜104−Kに出力する。
係数乗算回路104−1〜104−Kは、距離情報出力回路107から入力された位相回転g(f)の複素共役を補正係数として周波数領域の信号に乗算することによって、光の周波数による到来時間差を補正する。周波数領域の信号は以下の式2のように表される。
Figure 0004933504
上添え字*は複素共役数を表す。係数乗算回路104−iは、式2において補正されたsf,i’(1),・・・,sf,i’(F)を逆フーリエ変換回路105−iへ出力する。
逆フーリエ変換回路105−iは、入力された信号[sf,i’(1),・・・,sf,i’(F)]を再び時間領域の信号に変換し、S’=[s((i−1)B−N0,s+1),・・・,s((i−1)B),s((i−1)B+1),s((i−1)B+2),・・・,s(iB),s(iB+1),・・・,s((i−1)B+N0,f)]を得る。ここで、フーリエ変換回路103−1〜103−Kに入力される際には0だった要素部分に信号が入っており、この項が波長分散により時間的に広がった送信信号を表している。逆フーリエ変換回路105−1〜105−Kは、得られた時間領域送信信号を信号合成回路106へ出力する。
信号合成回路106は、入力された信号を合成し、s(j)を以下の式3に基づいて算出する。
Figure 0004933504
ここで、該当するs(j)が存在しない場合には、s(j)=0とする。このようにして、生成した送信信号s(j)を電気信号もしくは光信号に変換し送信を行うことで、光ファイバ中の波長分散の影響を除去することができる。ただし、送信信号がs(1)〜s(N)であれば、干渉を除去するように処理された送信信号はs(1−N0,s)〜s(N+N0,f)となり、N0,s+N0,fだけ長くなっている。
また、式2において、伝搬路と、伝送装置の周波数特性の影響の逆特性α(n)とを更に乗算し、
Figure 0004933504
として、周波数領域の信号を得ることができる。ここで、α(n)は、伝送装置によりかかるフィルタの効果の逆特性として与えることができ、n番目の周波数f(n)における振幅の変動と位相の回転により表現される変動項である。また、さらに通過する装置の数に応じてα(n)を適応的に変化させることも可能であり、通過する装置の数に比例してα(n)の共役複素数を乗算することも可能である。
図2は、式3で表される送信信号の信号処理の概念図である。図2の最上部に示されるs(1)〜s(27)の矩形は、送信される送信信号を表す。ここで、帯域分割数K=4、信号振り分けブロック数B=4、フーリエ変換ポイント数F=14、0付加ポイント数N0,s=N0,f=5とすると、0付加回路102−1は、s(1)〜s(4)の前後に0を付加し、係数乗算回路104−1が係数を乗算し、逆フーリエ変換回路105−1がs(−4)〜s(9)を出力する。
同様に逆フーリエ変換回路105−2〜105−4が、s(0)〜s(13)、s(4)〜s(17)、s(8)〜s(21)をそれぞれ出力する。続く信号も順次処理され、逆フーリエ変換回路105−1〜105−4が、s(12)〜s(25)、s(16)〜s(29)、s(20)〜s(33)、s(24)〜s(37)をそれぞれ出力する。
信号合成回路106は、得られた信号から係数を乗算された送信信号を式3のように加算する。ここで、s(8)に注目すると、式3によりs(8)=(s(8)+s(8)+s(8)+s(8))となる。s(10)に注目すると、s(10)は存在しないため、s(10)=(s(10)+s(10)+s(10))となる。
K=2として、T=4、B=8、N=16、N0,s=N0,f=4とした場合における、送信信号の流れを表したブロック図を図3に示す。図3では送信タイミングT以降の信号に注目し、受信側で生じる干渉電力を補償する構成で記載されている。図3において、送信信号は、s(T−16)〜s(T−1)を第0ブロック、s(T)〜s(T+15)を第1ブロック、s(T+16)〜s(T+31)を第2ブロック、s(T+32)〜s(T+47)を第3ブロック、とする。
図3の下方に示される斜めに傾いている矩形は、処理された送信信号系列であり、波長分散により周波数成分により到来時間が異なることを補償するための処理が行われたことを示すために斜めに傾いて表されている。波長分散係数を正の値であると仮定し、高周波成分が先に到来することを予測し、高周波成分の送信タイミングが遅くなるように信号処理がなされている。
まず第1ブロックの受信信号の補正に注目すると、送信信号系列に対し、Step.1−1において、0付加回路102−1はs(T)〜s(T+7)を取得し、前後に0信号を4つずつ付加している。Step.1−2では、0付加回路102−2は、同様にs(T+8)〜s(T+15)に0信号を前後4つずつ付加する。Step.2−1とStep.2−2では、それぞれフーリエ変換回路103−1とフーリエ変換回路103−2が、[0,0,0,0,s(T),・・・,s(T+7),0,0,0,0]と[0,0,0,0,s(T+8),・・・,s(T+15),0,0,0,0]とにフーリエ変換を行い、周波数領域信号sf,1(1)〜sf,1(16)、とsf,2(1)〜sf,2(16)をそれぞれ得る。
Step.1−3とStep.2−3では、係数乗算回路104−1と係数乗算回路104−2が、それぞれ式1から算出した位相回転補正を、式2もしくは式4のように乗算し、補正周波数領域信号sf,1’(1)〜sf,1’(16)、sf,2’(1)〜sf,2’(16)を得る。
Step.1−4とStep2−4では、逆フーリエ変換回路105−1と逆フーリエ変換回路105−2とがそれぞれ逆フーリエ変換を行い、s(T−4)〜s(T+11)とs(T+4)〜s(T+19)を算出する。
Step.1−5において、信号合成回路106は、s(T−4)〜s(T+3)を式3によって算出する。s(T−4)〜s(T+3)は上述のように得ることができ、s(T−4)〜s(T+3)は、第0ブロックのs(T−16)〜s(T−1)がStep.2−1〜Step2−4と同様に処理されることによって得られる。信号がTから始まっており、第0ブロックが存在しない場合には、s(T−4)=・・・=s(T+3)=0と表すことができ、式3においてK’=1として算出される。
Step.2−5において、信号合成回路106は、s(T+4)〜s(T+11)を式3によって算出する。ここで、s(T+4)〜s(T+11)と、s(T+4)〜s(T+11)とは、Step.1−4とStep.2−4とでそれぞれ得ることができ、s(T+4)=(s(T+4)+s(T+4))〜s(T+11)=(s(T+11)+s(T+11))として算出される。t>T+11におけるs(t)についても、同様に算出することができる。
図4は、第1の実施形態における第2の方法による干渉電力低減法の概略を表す概略図である。この場合、干渉低減送信装置は、逆フーリエ変換を2回行うことによって、上述した第1の方法による干渉電力低減法に比べて周波数による到来時間差が大きい場合にも動作が可能となる。
図4の(a)〜(e)は、係数乗算回路104によって係数を乗算され、逆フーリエ変換回路105によって逆フーリエ変換された後の信号を模式的に表した図である。図4は、時間領域でT〜T+F−1のF個の信号を表記している。図4において、それぞれ信号系列が平行四辺形に傾いて表記されているのは、補正係数が乗算されることにより、周波数成分に時間領域でずれが与えられていることを表しているためである。図4の(a)では、周波数領域に与える遅延は0信号区間に比べ十分に小さいため、第1の実施形態の第1の方法によって、受信側における干渉電力を低減することができる。次に図4の(b)に注目すると、周波数領域の遅延量が大きくなっているため、ブロック図の左上に折り返し信号が生じていることが分かる。この様な場合、図3のStep.1−5やStep.2−5における加算を行うと、干渉を生じてしまうという問題が生じてしまう。
そこで、第1の実施形態における第2の方法では、2回の逆フーリエ変換を行うことによって、この問題を解決する。図4の(c)はフーリエ変換後に得られる周波数領域の信号において、高い周波数領域に対応する半分の周波数チャネルの信号のみを用い、低い周波数チャネルの信号を0として、逆フーリエ変換回路105によって逆フーリエ変換が行われたことを表している。この場合、低い周波数領域に対応する下半分に情報がないため、図4では点線で表記する。
ここで、折り返し信号が時間領域でTに対応する部分に生じているため、この部分をT+F+1に貼り付けることで、折り返し信号の問題を解決できる。低い周波数領域についても、フーリエ変換後の周波数領域の信号において、高い周波数チャネルの信号を0として逆フーリエ変換をすることでT〜T+F−1までの低い周波数領域の信号を得ることもできる。ここで、折り返し信号は図示されていないが、時間領域でT+F−1付近に折り返し信号が生じる場合には、T−1にそれらの信号を貼り付けることで、低い周波数領域における折り返し信号の問題も解決できる。このようにして得られた高い周波数領域と低い周波数領域の信号を時間領域で加算することで図4の(e)で表せるT〜T+F+1までのF+2の時間領域の信号を得ることができ、この信号を用いて、図3のStep.1−5やStep.2−5における加算を行うことで、受信側における干渉電力を低減する信号を送信することができる。
なお、本説明では、高い周波数を遅延させる場合の例について示したが、低い周波数を遅延させる場合は、高周波領域の時間領域で最後の信号を前部に移動したり、低い周波数領域の時間領域で最初の信号を後部に移動したりして、同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について、図5を参照して説明する。図5は、本発明の第二の実施形態における干渉低減送信装置の構成例を示す図である。第2実施形態における送信部は、変調・分岐回路200、分割回路201−1〜201−L、0付加回路202−1−1〜202−K−L、フーリエ変換回路203−1−1〜203−K−L、係数乗算回路204−1−1〜204−K−L、逆フーリエ変換回路205−1−1〜205−K−L、信号合成回路206、距離情報出力回路207を備える。
光信号が受信されると、変調・分岐回路200は、予め設定された変調方式で、送信信号を変調する。変調・分岐回路200は、変調方式としては、例えば、NRZ、RZ、BPSK、QPSK、M−QAM(Mは4より大きい実数)、8PSK、DQPSKなどの変調方式を用いることができる。また、変調・分岐回路200は、誤り訂正符号のための冗長ビットを加えた上で変調を行っても良い。また、変調・分岐回路200は、変調信号を予め定めたルールで並び替えても良い。
変調・分岐回路200によって変調された信号はL個に分岐され、同一のL個の信号系列として出力される。Lの値は周波数領域の分割数であり、周波数帯は1番目の周波数帯〜L番目の周波数帯として扱われる。分割回路201−1〜201−Lは、それぞれ信号系列に固有の遅延D(1),D(2),・・・,D(L)だけ信号をずらした上で、B個ずつに信号を分割し、0付加回路202−1−1〜202−K−1,202−1−2〜202−K−2,・・・,202−1−L〜202−K−Lへそれぞれ出力する。
l番目の周波数帯のi番目の0付加回路202−i−lに注目すると、0付加回路202−i−lは、入力された信号系列の前後に0を付加し、フーリエ変換回路203−i−lに出力する。フーリエ変換回路203−i−lは、入力された信号にフーリエ変換を行い、l番目の周波数帯に対応する周波数チャネルの信号を係数乗算回路204−iに出力する。係数乗算回路204−iは、フーリエ変換回路203−i−1〜203−i−Lから入力された周波数領域の情報に係数を乗算して、逆フーリエ変換回路205−iに出力する。ここで、乗算される係数は距離情報出力回路207から入力される光信号の伝送距離と光ファイバの種類によって決まる波長分散により決定される。逆フーリエ変換回路205−iは、逆フーリエ変換を行い、時間領域の信号を信号合成回路206へ出力する。信号合成回路206は、重複した信号を加算、もしくは平均化する処理を行い、出力する。
ここで、変調された信号をs(j)と表す。この場合、jは変調信号の番号を表し、変調信号は、s(1),s(2),・・・,s(j),・・・として出力される。まず、変調・分岐回路201−1〜201−Lは、s(1),s(2),・・・,s(j),・・・をL系列に複製する。変調・分岐回路201−1〜Lによって、同じ信号系列s(1),s(2),・・・,s(j),・・・が、分割回路201−1〜201−Lに入力される。
分割回路201−1〜201−Lは固有の遅延D(1)〜D(L)を付加して信号を一定数ごとにブロック化し、0付加回路202−1−1〜202−K−Lへ振り分ける。ここで、D(1)=0,D(l)=(l−1)N,・・・,D(K)=(K−1)Nとし、B個の信号ごとに0付加回路202−1−1〜202−K−Lに出力するものとし、分割回路201−lに注目する。分割回路201−lは、s(1+(l−1)N),s(2+(l−1)N),・・・,s(KB+(l−1)N)の信号を、B個ごとに信号を振り分け、s(1+(l−1)N)〜s(B+(l−1)N)は0付加回路202−1−lへ、s(B+1+(l−1)N)〜s(2B+(l−1)N)は0付加回路202−2−lへ、s(B(K−1)+1+(l−1)N)〜s(BK+(l−1)N)は0付加回路202−K−lへ、出力する。各0付加回路202は、入力された信号の前、または後、もしくは前後に0を加え、フーリエ変換を行うポイント数の信号を生成する。フーリエ変換ポイント数をFとすると0付加回路202−i−lは、Si,l=[0,・・・,0,s((i−1)B+1+(l−1)N),s((i−1)B+2+(l−1)N),・・・,s(iB+(l−1)N),0,・・・,0]をフーリエ変換回路203−i−lに出力する。iはl番目の周波数帯において分割された信号のi番目のブロックを表す。
ここで、sの前に挿入された0信号の数をN0,s、sの後ろに挿入された0信号の数をN0,fとする。B+N0,s+N0,f=Fであり、N0,sとN0,fは0以上F−B以下の値をとる。このN0,sとN0,fとは、後述する位相係数の乗算値の算出方法により決定される。Si,lはF個の要素を持つベクトルとなり、挿入された0の個数分の波長分散の特性、もしくは逆特性が付加できる。フーリエ変換回路103−iは、入力されたパラレル信号に対しフーリエ変換を行い、周波数領域の信号[sf,i,l(1)、・・・、sf,i,l(F)]に変換する。ここで、sf,i,l(n)のnは周波数チャネルの番号を表す。フーリエ変換回路103−iは、l番目の周波数帯に割り振られた周波数チャネルの情報のみ係数乗算回路204−iへ出力する。ここでl番目の周波数帯の周波数チャネルの番号が(l−1)F/L+1〜lF/Lとすると、sf,i,l((l−1)F/L+1)、・・・、sf,i,l(lF/L)を係数乗算回路204−iへ出力することとなる。
ここで、周波数帯域ごとにフーリエ変換を行った信号位置がずれているため、フーリエ変換位置補正係数を更に乗算する必要がある。l番目の周波数帯におけるn番目の周波数チャネルの補正係数h(n,l)は、式5のように表すことができる。
Figure 0004933504
ここで、Fは周波数チャネルの間隔、Fは中心周波数、f(n)はn番目の周波数チャネルの中心周波数である。
距離情報出力回路207は、光信号の伝送距離情報と光ファイバの種類の情報を用いて、波長分散量を推定する。光の波長に対して、到来時間のずれ、すなわち位相の回転量は伝送距離と光ファイバの種類から計算することができ、式1によりn番目の周波数チャネルネルの信号に与える位相回転係数を算出できる。距離情報出力回路207は、位相回転g(n)を係数乗算回路204−1〜204−Kに出力する。
係数乗算回路204−1〜204−Kは、距離情報出力回路207から入力された位相回転g(f)の複素共役と補正係数h(n,l)を周波数領域の信号に乗算することによって、光の周波数による到来時間差を補正する。得られる周波数領域の信号は以下の式6のように表すことができる。
Figure 0004933504
上添え字*は複素共役数を表す。係数乗算回路204−iは、式6で補正されたsf,i’(1)、・・・、sf,i’(F)を逆フーリエ変換回路205−iへ出力する。
逆フーリエ変換回路205−iは、入力された信号[sf,i’(1)、・・・、sf,i’(F)]を再び時間領域の信号に変換し、S’=[s((i−1)B−N0,s+1),・・・,s((i−1)B),s((i−1)B+1),s((i−1)B+2),・・・,s(iB),s(iB+1),・・・,s((i−1)B+N0,f)]を得る。ここで、各フーリエ変換回路205に入力される際には0だった要素部分に信号が入っており、この項が波長分散により時間的に広がった送信信号を表している。各逆フーリエ変換回路205は、得られた時間領域送信信号を信号合成回路206へ出力する。
信号合成回路206は、入力された信号を合成し、s(j)を式3によって得ることができる。また、式2において、伝搬路と、伝送装置の特性の影響の逆特性α(n)を更に乗算し、
Figure 0004933504
として、周波数領域の信号を得ることができる。ここで、α(n)は、伝送装置によりかかるフィルタの効果の逆特性として与えることができ、n番目の周波数f(n)における振幅の変動と位相の回転により表現される変動項である。また、さらに通過する装置の数に応じてα(n)を適応的に変化させることもでき、通過する装置の数に比例してα(n)の共役複素数を乗算することもできる。
K=2として、T=4、B=8、N=16、N0,s=N0,f=4、L=2、N=2とした場合における、送信信号の流れを表したブロック図を図6に示す。図6では送信タイミングT以降の信号に注目し、受信側で生じる干渉電力を補償する構成で記載されている。送信信号はs(T−16)〜s(T−1)を第0ブロック、s(T)〜s(T+15)を第1ブロック、s(T+16)〜s(T+31)を第2ブロック、s(T+32)〜s(T+47)を第3ブロック、とする。
図6の下方に示される斜めに傾いている矩形は、波長分散により、周波数成分によって到来時間がそれぞれ異なることを補償するための処理がなされたことを示す。波長分散係数を正と仮定し、高周波成分が先に到来することを予測し、高周波成分の送信タイミングが遅くなるように信号処理がなされている。
まず第1ブロックの信号の補正に注目すると、送信信号系列に対し、Step.1−1−1において、0付加回路202−1−1はs(T)〜s(T+7)を取得し、前後に0信号を4つずつ付加する。また、Step.1−1−2において、0付加回路202−2−1は、遅延N=2を加え、s(T+2)〜s(T+9)を取得し、前後に0信号を4つずつ付加する。Step.2−1−1とStep.2−1−2において、0付加回路202−1−2と0付加回路202−2−2とが、それぞれ同様にs(T+8)〜s(T+15)とs(T+10)〜s(T+17)にそれぞれ0信号を前後4つずつ付加する。
Step.1−2−1とStep.1−2−2とにおいて、フーリエ変換回路203−1−1とフーリエ変換回路203−2−1とが、それぞれ[0,0,0,0,s(T),・・・,s(T+7),0,0,0,0]と[0,0,0,0,s(T+2),・・・,s(T+9),0,0,0,0]とにフーリエ変換を行い、周波数領域信号sf,1,1(1)〜sf,1,1(16)とsf,1,2(1)〜sf,1,2(16)とをそれぞれ得る。また、Step.2−2−1とStep.2−2−2とにおいて、フーリエ変換回路203−1−2とフーリエ変換回路203−2−2とが、それぞれ[0,0,0,0,s(T+8),・・・,s(T+15),0,0,0,0]と[0,0,0,0,s(T+10),・・・,s(T+17),0,0,0,0]とにフーリエ変換を行い、sf,2,1(1)〜sf,2,1(16)とsf,2,2(1)〜sf,2,2(16)とをそれぞれ得る。
Step.1−3−1とStep.1−3−2とにおいて、フーリエ変換回路203−1−1とフーリエ変換回路203−2−1とが、それぞれ対応する周波数領域の信号のみを係数乗算回路へ出力する。係数乗算回路は、sf,1,1(9)〜sf,1,1(16)とsf,1,2(1)〜sf,1,2(8)とを入力する。
Step.1−4では、係数乗算回路204−1が、入力されたフーリエ変換ポイント数16の信号に、式6もしくは式7の係数を乗算し、補正周波数領域信号sf,1’(1)〜sf,1’(16)を得る。Step.2−3−1とStep.2−3−2とにおいても同様に、フーリエ変換回路203−1−2とフーリエ変換回路203−2−2とは、対応する周波数領域の信号のみを係数乗算回路へ出力する。係数乗算回路は、sf,2,1(9)〜sf,2,1(16)とsf,2,2(1)〜sf,2,2(8)を入力する。
Step.2−4では、係数乗算回路204−2が、入力されたフーリエ変換ポイント数16の信号に、式6もしくは式7の係数を乗算し、補正周波数領域信号sf,2’(1)〜sf,2’(16)を得る。Step.1−5とStep.2−5とでは、逆フーリエ変換回路205−1と逆フーリエ変換回路205−2とが、それぞれ逆フーリエ変換を行い、s(T−4)〜s(T+11)とs(T+4)〜s(T+19)とを算出する。なお、s(T−4)〜s(T+3)は式3に基づいて算出される。ここで、s(T−4)〜s(T+3)は上述のように得ることができ、s(T−4)〜s(T+3)は、第0ブロックのs(T−16)〜s(T−1)をStep.2−1−1〜Step2−5と同様に処理し、得ることができる。信号がTから始まっており、第0ブロックが存在しない場合には、s(T−4)=・・・=s(T+3)=0と表せ、式3でK’=1として演算される。
Step.2−6では、信号合成回路206が、s(T+4)〜s(T+11)を式3より演算する。ここで、s(T+4)〜s(T+11)と、s(T+4)〜s(T+11)とは、Step.1−4とStep.2−4でそれぞれ得ることができ、s(T+4)=(s(T+4)+s(T+4))/2〜s(T+11)=(s(T+11)+s(T+11))/2として算出する。t>T+11におけるs(t)についても、同様に算出することができる。
以下、本発明の第3の実施形態について、図7及び図8を参照して説明する。
図7に本発明の第3の実施形態における送信部の構成例を示す。送信部は、変調・分割回路301、フーリエ変換回路303−1〜303−K、係数乗算回路304−1〜304−K、逆フーリエ変換回路305−1〜305−K、距離情報出力回路307、切り出し回路308−1〜308−K、並べ替え回路309を備える。
送信信号が変調・分割回路に入力されると、予め設定された変調方式で、送信信号は変調される。変調方式としては、例えば、NRZ、RZ、BPSK、QPSK、M−QAM(Mは4より大きい実数)、8PSK、DQPSKなどの変調方式を用いることができる。また、誤り訂正符号のための冗長ビットを加えた上で変調を行うこともできる。また、変調信号は予め定めたルールで並び替えを行うこともできる。
変調された信号は、分岐され、遅延Dを与えられ、パラレル信号としてK個のフーリエ変換回路303−1〜303−Kに振り分けられる。ここで変調された信号をs(j)とあらわす。jは変調信号の番号を表し、変調信号は、s(1),s(2),・・・,s(j),・・・と出力される。i番目のフーリエ変換回路303−iは、s(1+(i−1)D)〜s(F+(i−1)D)を入力される。フーリエ変換回路103−iは入力されたパラレル信号に対し、フーリエ変換を行い、周波数領域の信号[sf,i(1)、・・・、sf,i(F)]に変換し、係数乗算回路304−iに出力する。ここで、sf,i(n)のnは周波数チャネルの番号を表す。
距離情報出力回路は、光信号の伝送距離情報と光ファイバの種類の情報を用いて、波長分散量を推定し、係数乗算回路304−1〜304−Kにおいて式2のように周波数領域で位相回転係数を乗算することで、受信側における波長分散による影響を低減できる。係数乗算回路304−iは係数が乗算された周波数領域の信号[sf,i’(1)、・・・、sf,i’(F)]を逆フーリエ変換回路305−iに出力し、逆フーリエ変換回路305−iは入力された信号を再び時間領域の信号に変換し、s(1+(i−1)D)〜si(F+(i−1)D)を算出、切り出し回路308−iに出力する。ここで、s(1+(i−1)D)〜s(F+(i−1)D)は波長分散の影響により周波数領域で到来時間差が生じているが、フーリエ変換のブロック端において周期性の崩れから干渉が生じ特性が劣化する。切り出し回路は、フーリエ変換で生じる干渉の影響を受けている部分を取り除き、干渉の影響の小さい部分の信号を切り出す。切り出し回路308−iは、先頭部のD個の信号と、最後部のD個の信号を取り除き、B個(B=F−(D+D))の信号を切り出し、s(1+(i−1)D+D)〜s(F+(i−1)D−D)を並べ替え回路309へ出力する。ここで、F=D+D+Dである。
信号合成回路309では、切り出し回路308−1〜308−Kから入力された信号を順番に並び替え、[s(1+D),・・・,s(F−D),s(1+D+D),・・・,s(F+D−D),・・・,s(1+(K−1)D+D),・・・,s(F+(K−1)D−D)]を送信信号s(1+D),・・・,s(F+(K−1)D−D)として出力する。
K=2として、B=D=10、D=4、D=2、N=16、とした場合における、受信信号の流れを表したブロック図を図8に示す。図8では送信タイミングT以降の信号に注目し、受信側で生じる干渉電力を補償する構成で記載されている。送信信号はs(T−20)〜s(T−1)を第0ブロック、s(T)〜s(T+19)を第1ブロック、s(T+20)〜s(T+39)を第2ブロック、とする。
下部の処理された送信信号系列を示す図で、受信信号が斜めに傾いているのは、波長分散により周波数成分により到来時間が異なることを補償するための処理であることを、簡易に示すためである。波長分散係数を正と仮定し、高周波成分が先に到来することを予測し、高周波成分の送信タイミングが遅くなるように信号処理がなされている。第1ブロックの受信信号の補正に注目すると、送信信号系列に対し、Step.1−1はs(T−3)〜s(T+12)を取得し、Step1−2は遅延を加え、s(T+7)〜s(T+22)を取得する。
Step.2−1とStep.2−2では、それぞれ入力された信号、s(T−3)〜s(T+12)を取得し、Step1−2は遅延を加え、s(T+7)〜s(T+22)にフーリエ変換を行い、周波数領域信号sf,1(1)〜sf,1(16)、sf,2(1)〜sf,2(16)をそれぞれ得る。Step.1−3とStep.2−3では、それぞれ式1から算出した位相回転補正を、式2もしくは式4のように乗算し、補正周波数領域信号sf,1’(1)〜sf,1’(16)、sf,2’(1)〜sf,2’(16)を得る。
Step.1−4とStep.2−4では、それぞれ逆フーリエ変換を行い、s(T−3)〜s(T+12)とs(T+7)〜s(T+22)を算出する。Step.1−5は前後それぞれD=4、D=2分の信号を切り捨て、s(T)〜s(T+20)として、s(T)〜s(T+10)、s(T+11)〜s(T+20)を出力する。
T>T+21におけるs(T)についても、Step.1−1でs(T+17)〜s(T+22)を取得し、Step1−2で、s(T+27)〜s(T+32)を取得し、信号切り出しまでの信号処理を行うことで同様に算出することができる。
また、第3の実施形態の干渉低減方法を第2の実施形態の構成で用いることもできる。この場合には0付加回路202−1−1〜202−K−Lを機能させず、逆フーリエ変換回路205−1〜205−Kにおいて信号の切り出しを行い、信号合成回路で信号の並べ替えを行えばよい。
<変形例>
また、第1〜3の実施形態において、信号ブロックの前後に0を付加する数、もしくは信号ブロックの前後の信号を切り捨てる数は、信号に乗算する補正係数によってきまる。式2、4、7において、補正係数g(n)の代わりに式8を用いても良い。
Figure 0004933504
式8を用いる場合、θとθを任意に設定することで、信号ブロックの前後に設定する数を決めることができる。このようにして、前後に0を付加したり、前後の信号を切り捨てるのではなく、信号ブロックの前のみに0を付加したり、後ろのみの信号を切り捨てたりできる。
また、補正係数に設定する経路長Lは、実際の経路長より短く設定することもできる。受信側においても波長分散補償機能を有する場合には、送信側で完全に補償する必要がないため、経路長Lは正確な値である必要がない。
また、伝送経路において、波長分散によりPAPR(ピーク対平均電力比)が増大し、非線形効果が大きくなり、伝送品質が劣化する問題がある。このような問題を解決するため経路長Lを実際の経路長の半分の値を設定することもできる。
また、伝送経路において、波長分散によりPAPRが増大し、非線形効果が大きくなり、伝送品質が劣化する問題がある。さらに、送信時のPAPRが大きいと送信電力に制約が生じる。このような問題を解決するため経路長Lを実際の経路長の半分の値以下の値に設定し、送信電力の低下を防ぎつつ、非線形効果の影響を低減するように設定することもできる。また、フーリエ変換と逆フーリエ変換として高速フーリエ変換と高速逆フーリエ変換を用いることによって、演算負荷を低減することができる。
以上説明した様に、本発明によれば、デジタル演算処理によって、受信側において生じる光通信における波長分散による遅延を、送信時に除去することが可能となり、信号間干渉を著しく低減できる。
即ち、本発明によれば、送信信号を時間領域で分割し、送信データブロックの前後に0を付加し、周波数領域でファイバの波長分散と回路の周波数に依存した特性を係数として乗じて予め補正して送信することによって、波長分散および回路の周波数特性による信号間干渉の影響を低減することが可能となる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明の第1の実施形態における干渉低減送信装置の構成例を示す図である。 式3で表される送信信号の信号処理の概念図である。 本発明の第一の実施形態における送信信号の流れを表したブロック図である。 第1の実施形態における第2の方法による干渉電力低減法の概略を表す概略図である。 本発明の第二の実施形態における干渉低減送信装置の構成例を示す図である。 本発明の第二の実施形態における送信信号の流れを表したブロック図である。 本発明の第三の実施形態における干渉低減送信装置の構成例を示す図である。 本発明の第三の実施形態における送信信号の流れを表したブロック図である。
符号の説明
101…変調・分割回路, 102…0付加回路, 103…フーリエ変換回路, 104…係数乗算回路, 105…逆フーリエ変化回路, 106…信号合成回路, 107…距離情報出力回路, 200…変調・分岐回路, 201…分割回路, 202…1付加回路, 203…フーリエ変換回路, 204…係数乗算回路, 205…逆フーリエ変換回路, 206…信号合成回路, 207…距離情報出力回路, 301…変調・分割回路, 303…フーリエ変換回路, 304…係数乗算回路, 305…逆フーリエ変換回路, 307…距離情報出力回路, 308…切り出し回路, 309…並べ替え回路

Claims (7)

  1. 光通信における干渉低減送信方法であって、
    送信信号に変調を行い、ある時間区間の変調信号を2個以上のブロックに振り分ける変調・分割ステップと、
    分割された信号の前後に0信号を付加する0付加ステップと、
    0を付加された信号に対し、フーリエ変換を行い、周波数領域の信号に変換を行うフーリエ変換ステップと、
    光ファイバで伝搬する距離と光ファイバの種類と光の波長の情報によって、光ファイバにより生じる波長分散効果を推定もしくは予め記憶し出力する、距離情報出力ステップと、
    前記距離情報出力ステップで出力された波長分散量を用いて、前記フーリエ変換ステップで演算された周波数領域の信号に対し、周波数による到来時間差を補正する係数を乗算する係数乗算ステップと、
    前記係数乗算ステップで演算された周波数領域の信号に対し、逆フーリエ変換を行い、時間領域の信号に変換する逆フーリエ変換ステップと、
    時間領域に変換された信号を合成し、合成された電気信号から光信号に変換する信号合成ステップと、
    から構成される干渉低減送信方法。
  2. 光通信における干渉低減送信方法であって、
    送信信号に変調を行い分岐し、分岐した信号にそれぞれ遅延を与える変調・分岐ステップと、
    前記変調・分岐ステップで分岐された信号をさらに分割し、出力する分割ステップと、
    前記分割ステップにおいて出力された信号の前後に0信号を付加する0付加ステップと、
    0を付加された信号に対し、フーリエ変換を行い、周波数領域の信号に変換を行うフーリエ変換ステップと、
    光ファイバで伝搬してきた距離と光ファイバの種類と光の波長の情報によって、光ファイバにより生じる波長分散効果を推定もしくは予め記憶し出力する距離情報出力ステップと、
    前記フーリエ変換ステップで得られた周波数領域の信号から、分割順に応じた周波数領域の成分のみを抜き出して周波数領域のパラレル信号を形成し、前記距離情報出力ステップから入力された波長分散量と分岐された周波数帯域でそれぞれ用いた遅延量から、周波数による到来時間差を補正する係数を乗算し出力する係数乗算ステップと、
    前記係数乗算ステップにおいて出力された信号に対し、逆フーリエ変換を行い、時間領域の信号に変換する逆フーリエ変換ステップと、
    時間領域に変換された信号を合成し、合成された電気信号から光信号に変換する信号合成ステップと、
    から構成される干渉低減送信方法。
  3. 係数乗算ステップにおいて、距離情報出力ステップで得られる波長分散量による到来時間差を補正する係数と、回路の周波数通過特性を補正する係数をそれぞれ乗算する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の干渉低減送信方法。
  4. 光通信における干渉低減送信方法であって、
    送信信号に変調を行い、変調信号にそれぞれ異なる遅延を与えた上で2個以上に分岐し振り分ける変調・分岐ステップと、
    分岐された信号に対し、フーリエ変換を行い、周波数領域の信号に変換を行うフーリエ変換ステップと、
    光ファイバで伝搬する距離と光ファイバの種類と光の波長の情報によって、光ファイバにより生じる波長分散効果を推定もしくは予め記憶し出力する、距離情報出力ステップと、
    距離情報出力ステップで出力された波長分散量を用いて、フーリエ変換ステップで演算された周波数領域の信号に対し、周波数による到来時間差を補正する係数を乗算する係数乗算ステップと、
    係数乗算ステップで演算された周波数領域の信号に対し、逆フーリエ変換を行い、時間領域の信号に変換する逆フーリエ変換ステップと、
    逆フーリエ変換された信号から一部の信号を切り出す切り出しステップと、
    切り出された信号を並び替える並び替えステップと、
    並び替えられた信号を合成し、合成された電気信号から光信号に変換する信号合成ステップと、
    から構成される干渉低減送信方法。
  5. 光通信における干渉低減送信装置であって、
    送信信号に変調を行い、ある時間区間の変調信号を2個以上のブロックに振り分ける変調・分割回路と、
    分割された信号の前後に0信号を付加する0付加回路と、
    0を付加された信号に対し、フーリエ変換を行い、周波数領域の信号に変換を行うフーリエ変換回路と、
    光ファイバで伝搬する距離と光ファイバの種類と光の波長の情報によって、光ファイバにより生じる波長分散効果を推定もしくは予め記憶し出力する、距離情報出力回路と、
    前記距離情報出力回路で出力された波長分散量を用いて、前記フーリエ変換回路で演算された周波数領域の信号に対し、周波数による到来時間差を補正する係数を乗算する係数乗算回路と、
    前記係数乗算回路で演算された周波数領域の信号に対し、逆フーリエ変換を行い、時間領域の信号に変換する逆フーリエ変換回路と、
    時間領域に変換された信号を合成し、合成された電気信号から光信号に変換する信号合成回路と、
    を備える干渉低減送信装置。
  6. 光通信における干渉低減送信装置であって、
    送信信号に変調を行い分岐する変調・分岐回路と、
    前記変調・分岐回路によって分岐された信号をさらに分割し、分割された順番に比例する遅延を加えた上で出力する分割回路と、
    前記分割回路において出力された信号の前後に0信号を付加する0付加回路と、
    0を付加された信号に対し、フーリエ変換を行い、周波数領域の信号に変換を行うフーリエ変換回路と、
    光ファイバで伝搬してきた距離と光ファイバの種類と光の波長の情報によって、光ファイバにより生じる波長分散効果を推定もしくは予め記憶し出力する、距離情報出力回路と、
    前記フーリエ変換回路で得られた周波数領域の信号から、分割順に応じた周波数領域の成分のみを抜き出して周波数領域のパラレル信号を形成し、前記距離情報出力回路から入力された波長分散量と分岐された周波数帯域でそれぞれ用いた遅延量から、周波数による到来時間差を補正する係数を乗算し出力する係数乗算回路と、
    前記係数乗算回路において出力された信号に対し、逆フーリエ変換を行い、時間領域の信号に変換する逆フーリエ変換回路と、
    時間領域に変換された信号を合成し、合成された電気信号から光信号に変換する信号合成回路と、
    を備える干渉低減送信装置。
  7. 光通信における干渉低減送信装置であって、
    送信信号に変調を行い、変調信号にそれぞれ異なる遅延を与えた上で2個以上に分岐し振り分ける変調・分岐回路と、
    分岐された信号に対し、フーリエ変換を行い、周波数領域の信号に変換を行うフーリエ変換回路と、
    光ファイバで伝搬する距離と光ファイバの種類と光の波長の情報によって、光ファイバにより生じる波長分散効果を推定もしくは予め記憶し出力する、距離情報出力回路と、
    距離情報出力回路で出力された波長分散量を用いて、フーリエ変換回路で演算された周波数領域の信号に対し、周波数による到来時間差を補正する係数を乗算する係数乗算回路と、
    係数乗算回路で演算された周波数領域の信号に対し、逆フーリエ変換を行い、時間領域の信号に変換する逆フーリエ変換回路と、
    逆フーリエ変換された信号から一部の信号を切り出す切り出し回路と、
    切り出された信号を並び替える並び替え回路と、
    並び替えられた信号を合成し、合成された電気信号から光信号に変換する信号合成回路と、
    を備える干渉低減送信装置。
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