JP5937961B2 - 光変調装置、光変調システム、及び光変調方法 - Google Patents

光変調装置、光変調システム、及び光変調方法 Download PDF

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Description

本発明は、多値光QAM(Quadrature Amplitude Modulation)を採用する光変調装置、光変調システム、及び光変調方法に関する。
光伝送システムに用いる伝送符号として、低いシンボルレートで大容量の光信号を送信可能な多値QAM信号が注目を集めている。最も単純な多値QAMは4値QAMであり、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)と呼ばれる。本願はQPSKを含むあらゆる多値数のQAM変調器に用いることが可能であるが、簡単のため本願では主として16値QAM方式に関して説明を行う。また、本願はNRZ−QAM信号においても効果を奏するが、RZ−QAMにおいて更に大きな効果を奏するため、本願では主として16値RZ−QAM方式に関して説明を行う。
16値QAM信号は、1タイムスロットの中に4種類の2値ディジタル信号を多重化させることができるが、各タイムスロット間の遷移時間は、何の情報も持ってはいない。この遷移時間における光を、強度変調器で消光させることにより、16値RZ−QAM信号を生成することができる。この様な目的で用いる強度変調器をパルスカーバという。RZ−QAMは、NRZ−QAMに比べてスペクトルが約2倍に広がるため、スペクトル利用効率の点では不利となるものの、非線形耐力が増大するため長距離伝送に有利となることが知られている(例えば、非特許文献1を参照。)。
16値RZ−QAM信号を生成する光変調装置300の構成を図1に示す。
4種類の相異なるデータ列である、2値データ列(#1〜#4)は、任意波形発生器10’に入力される。任意波形発生器10’の内部で、ソフトウエア的な処理により、2値データ列(#1〜#4)は適当な比例係数を乗じた上で加算され、4値データ列#1および4値データ列#2の2つに変換されて出力される。
一例として、2値データ列#1と2値データ列#2がそれぞれ+1と−1に規格化されており、比例係数kを2とした場合を考える。2値データ列#2にkを掛けた後に2値データ列#1と2値データ列#2の和をとれば、k+1、k−1、−(k−1)、−(k+1)の4値データ列を得ることができる。4値データ列#2も、2値データ列#3と2値データ列#4から同様に得ることができる。
4値データ列#1と4値データ列#2は各々ディジタルアナログコンバータ20−iとディジタルアナログコンバータ20−qにより4種の電圧をもつ電気信号に変換されたのちにI成分用駆動アンプ30−iおよびQ成分用駆動アンプ30−qによって増幅され、I成分用駆動信号およびQ成分用駆動信号が生成される。I成分用駆動信号およびQ成分用駆動信号の波形の詳細については後述する。
I成分用駆動信号およびQ成分用駆動信号は駆動信号入力ポートを介してIQ変調器40に入力される。また、光源50から出力されたCW光は入力用光ポートを介してIQ変調器40に入力される。I成分用駆動信号およびQ成分用駆動信号によりIQ変調器40は、CW光を変調して、出力用光ポートから16値QAM信号を出力する。生成された16値QAM信号は偏波保持光ファイバ100を通してパルスカーバ80へと送られる。パルスカーバ80は16値QAM信号のシンボルレートと同一の周期で光を周期的に消光する。その結果、パルスカーバ80からは16値RZ−QAM信号が出力される。通常、IQ変調器40およびパルスカーバ80による光損失は20dB以上になるので、ブースターアンプ60を用いて光パワを増大させてから、16値RZ−QAM信号を光伝送路に送信する。
クロック生成器70’は周波数fcのクロックを生成し、これはパルスカーバ80を駆動するための駆動信号として用いられる。ここでfcは、RZ−QAM信号のシンボルレートに等しい。パルスカーバ80と任意波形発生器10’とは同期する必要があるため、クロック生成器70’の出力はクロック分岐回路75によって分岐され、分岐された片方は任意波形発生器10’のリファレンスクロックとして活用される。クロック分岐回路75によって分岐された他のクロックは、位相シフタ84により適当な遅延を与えられた後、クロックアンプ83によって増幅され、パルスカーバ80の駆動信号として用いられる。
位相シフタ84によって与えられる遅延量は、パルスカーバ80による消光のタイミングが、QAM信号の各タイムスロット間の遷移時間と一致するように調整される。しかし、IQ変調器40とパルスカーバ80との間の遅延時間は光ファイバ100の温度による伸張などにより経時的に変化するので、パルスカーバ出力光をタップしてスキュー調整回路82に入力し、変調光の状態をモニタしつつ、任意波形発生器10’の出力とクロックアンプ83の出力の位相関係が適正となるよう位相シフタ84を調整する必要がある。
次に、I成分用駆動信号およびQ成分用駆動信号の4つのレベルと、IQ変調器40が出力する変調光の光電界の大きさとの関係を述べる。I成分用駆動信号の有する4つのレベルを±V0、±V1とする。IQ変調器40の半波長電圧をVπとすればVπ≧V0>V1>0の関係がある。IQ変調器40のバイアスが正しく設定されているならば、変調光のI成分の光電界の大きさは、±sin(V0/Vπ)、±sin(V1/Vπ)で表される。ここでは、これらの値を各々±EI0、±EI1と定義する。これらの量の関係を図2に示す。通常、±EI0、±EI1は等しい間隔となるよう設定される。Q成分においても同様にして、光電界±EQ0、±EQ1が生成される。IQ変調器40のバイアスが正しく設定されているならば、±EI0、±EI1と±EQ0、±EQ1との光位相に90度の差があるから、全体としては図3に示すような格子状のコンスタレーションが得られる。2値信号(#1〜#4)のとりうる組合せは2=16通りあるが、図3に示したコンスタレーションの16のシンボル(星印で表す)が、これらの組合せの一つ一つに対応する。光の強度は光電界の大きさの2乗に比例するため、図3の各シンボルの光パワは原点からの距離の2乗に比例する。よって、駆動振幅が小さく、原点に近い位置にあるシンボルほど、光パワは小さい。シンボル間を遷移する過程で駆動振幅が全て0となる瞬間があるならば、その瞬間において光強度は0となる。
ところで、図1においてパルスカーバ80を省略したならば、この光変調装置は16値NRZ−QAM信号の送信器として用いることができる。NRZ−QAM信号は、RZ−QAMに比べて伝送時の非線形耐力には劣るものの、スペクトル幅が狭いため、スペクトル利用効率を高めることができるというメリットが存在する。よって、伝送距離を優先する場合はRZ−QAMを用い、スペクトル利用効率を優先する場合はNRZ−QAM信号を選ぶとよい。
"Influence of Pulse Shape in 112−Gb/s WDM PDM−QPSK Transmission",E.Torrengo他、Photonics Technol. Lett. Vol.22 (2010), pp.1714−1716.
現実の光変調装置では、I成分用駆動アンプおよびQ成分用駆動アンプの周波数特性が完全にフラットであることはありえないため、理想的な多値QAM信号または多値RZ−QAM信号を生成することはできない。
I成分用駆動信号およびQ成分用駆動信号の時間変化を考える。駆動信号の4つの電位はデータ信号の符号に応じて定まるため、I成分用駆動信号およびQ成分用駆動信号の電圧は時間に応じて4つの値をランダムにとり、同符号連続時においては同一の電圧を維持するが、異符号連続時には異なる電位に変化する。この様子を模式的に図4に示す。図4では、駆動アンプの特性が理想的であると仮定している。しかし実際には、駆動アンプの周波数特性は平坦ではないため、波形劣化が生じる。多くの場合、高周波側の利得が不足するため、波形の立ち上がりおよび立ち下がりは尾を引き、図5に模式的に示したような波形が得られる。
実際に測定されたI成分用駆動信号およびQ成分用駆動信号の波形(駆動波形)のアイパターンを図6に示す。タイムスロットの境界の遷移時間においては、4×4=16種類のトレースが存在する。駆動アンプによって生じる波形劣化は、一般に、異符号が連続する場合、特に電圧変動が大きい場合により顕著となる。結果として、駆動波形には信号パターンに応じた複雑な波形劣化が生じ、アイ開口が劣化していることが分かる(図6の矢印部分参照)。図6では16−QAMの例を示したが、QAM信号の多値数が増えるほど、タイムスロットの境界におけるトレースの数が増えるため、より複雑な波形劣化が生じる。このため、多値NRZ−QAM信号や多値RZ−QAM信号においては、駆動アンプの周波数特性に基づく波形劣化が、単純な強度変調光信号よりも悪化する。
RZ−QAMの場合は、遷移時間内の波形劣化はパルスカーバによって消光される。しかし、図6に示すように、駆動信号の波形劣化は各シンボルの中心部にまで及びうるため、パルスカーバを通過した後の光波形も、駆動波形の劣化の影響を受けて劣化することとなる。この光波形の劣化はIQ変調器の出力直後、すなわち、光信号を光伝送路に入射する前の段階で生じている。そして、光信号が光伝送路を伝搬する過程においても光非線形現象や中継用の光アンプによって加わる光雑音により光信号のSNが劣化する。これら2つの要因により、受信信号の光信号品質は劣化することになる。
光伝送路内での光信号のSN劣化を小さくする(すなわちSNダイヤを高く保つ)ためには、中継用光アンプの入力パワを高くとればよいが、伝送距離が大きく制限されてしまう。よって、光変調器出力の光波形の歪を極力小さく抑えて、受信信号の光信号品質を高く保つことが望ましい。特に、多値NRZ−QAM信号や多値RZ−QAM信号のような複雑な光波形を採用する光伝送システムにおいては、単純な強度変調光信号を採用する光伝送システムに比べ、駆動アンプの周波数特性による光波形劣化をより小さく抑えることが重要となる。
駆動アンプの周波数特性による光波形劣化を抑圧する手段として、例えば、駆動アンプの周波数特性と逆の周波数特性を有するフィルタを、駆動アンプの入力側または出力側に追加することにより、駆動波形の波形劣化を抑えることも可能である。しかしながら、駆動アンプと逆の周波数特性を有するフィルタを設計し、製作することは一般には容易ではない。また、ディジタルシグナルプロセッサとディジタルアナログコンバータによって、ソフトウエア的にこのようなフィルタを設計することも可能であるが、高速かつ高精度な電子回路が必要とされるため実装が困難である。このように、多値NRZ−QAM信号や多値RZ−QAM信号を採用する光伝送システムには歪が少なくアイ開口の大きな光波形を生成することが困難であるという課題があった。
そこで、本発明は、従来技術に比べ波形歪の少ない多値NRZ−QAM信号または多値RZ−QAM信号を生成できる光変調装置、光変調システム、及び光変調方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、I成分用駆動信号およびQ成分用駆動信号の各タイムスロットの境界部分で必ず駆動信号をGNDレベルに落とすこととした。すなわち、I成分用駆動信号およびQ成分用駆動信号を多値RZ信号とすることとした。
具体的には、本発明に係る光変調装置は、2以上の自然数nについて、n種類の電圧値をタイムスロット毎に出力するI成分用駆動信号生成手段およびn種類の電圧値をタイムスロット毎に出力するQ成分用駆動信号生成手段と、
前記I成分用駆動信号生成手段の出力および前記Q成分用駆動信号生成手段の出力によって駆動され、連続光を直角位相振幅変調してタイムスロット毎に多値光QAM信号の一つのシンボルを出力するIQ変調器と、を備える光変調装置において、
前記I成分用駆動信号生成手段および前記Q成分用駆動信号生成手段はタイムスロットの境界において一定時間、出力する電圧値を同時に0とし、かつ前記I成分用駆動信号生成手段および前記Q成分用駆動信号生成手段が生成するn値データ列は、同一の電位を維持する時間τがnおよび符号のパターンによらず一定であることを特徴とする。
本発明に係る光変調方法は、連続光を直角位相振幅変調する光変調方法であって、タイムスロットの境界において、前記IQ変調器を駆動する駆動電圧を一定時間だけ全て0にすることを特徴とする。
本光変調装置は、I成分用駆動信号およびQ成分用駆動信号の双方をタイムスロットの境界で一定時間同時にGNDレベルとしたことで、駆動信号の変化のパターンが減り、周波数特性依存性の大きな駆動アンプを用いても駆動波形のパターン依存性が抑圧されることから、IQ変調器出力の光波形の歪を低減することができる。従って、本発明は、歪の少ない多値QAM信号を出力する光変調装置及び光変調方法を提供することができる。
本発明に係る光変調装置の前記I成分用駆動信号生成手段および前記Q成分用駆動信号生成手段は、時間軸上に等間隔に配置されたサンプリングポイントごとに出力する駆動信号の電圧値を設定し、前記サンプリングポイントは、各タイムスロットに2つ以上設定されており、タイムスロット内のサンプリングポイントのうち少なくとも一つにおいて、出力する駆動信号の電圧値が0に設定されることを特徴とする。
本発明に係る光変調装置は、遮断周波数が前記I成分用駆動信号生成手段の出力のシンボルレート以下であるI成分側ローパスフィルタと、遮断周波数が前記Q成分用駆動信号生成手段の出力のシンボルレート以下であるQ成分側ローパスフィルタと、をさらに備え、前記I成分用駆動信号生成手段および前記Q成分用駆動信号生成手段の出力は、各々前記I成分側ローパスフィルタ及び前記Q成分側ローパスフィルタを経由したのち前記IQ変調器を駆動することを特徴とする。本光変調装置は波形劣化を改善した多値NRZ−QAM信号を出力することができる。
本発明に係る光変調装置を2台以上組み合わせて使用することで、ビットレートの向上及びスペクトル利用効率の改善が図れる。
本発明に係る光変調システムは、前記光変調装置を2つ有し、一方の前記光変調装置の光出力をタイムスロットの1/2の時間だけ遅延させた上で他方の前記光変調装置の光出力と時間多重させて出力することを特徴とする。
本発明に係る光変調システムは、前記光変調システムを2つ有し、前記光変調システムが出力する時間多重された光QAM信号を偏波多重して出力することを特徴とする。
本発明に係る光変調システムは、前記光変調装置を2つ有し、
前記光変調装置が出力する多値光QAM信号を偏波多重して出力することを特徴とする。
本発明に係る光変調システムは、多値光QAM信号を偏波多重する際に、一方の前記光変調装置の光出力をタイムスロットの1/2の時間だけ遅延させた上で他方の前記光変調装置の光出力と偏波多重させることを特徴とする。
一方、本発明に係る光変調装置の前記I成分用駆動信号生成手段および前記Q成分用駆動信号生成手段は、出力する駆動信号に、光伝送路の波長分散ないし偏波分散を予め補償する前置分散補償を施してもよい。
また、本発明に係る光変調方法は、前記光変調装置を用いて連続光を直角位相振幅変調する光変調方法であって、タイムスロットの境界において、前記IQ変調器を駆動する駆動電圧を一定時間だけ全て0にすること、並びに前記IQ変調器が出力する多値光QAM信号に前記前置分散補償を施すことを特徴とする光変調方法である。
本発明により前置分散補償を行うことができ、受信信号の品質劣化を低減することができる。
本発明は、従来技術に比べ波形歪の少ない多値NRZ−QAM信号または多値RZ−QAM信号を生成可能な光変調装置、光変調システム、及び光変調方法を提供することができる。
本発明に関連する従来構成の光変調装置を説明する図である。 I成分用駆動信号およびQ成分用駆動信号の4つのレベルと、IQ変調器が出力する変調光の光電界の大きさとの関係を説明する図である。 16値QAMのコンスタレーションを説明する図である。 理想的なI成分用駆動信号およびQ成分用駆動信号を説明する模式図である。 現実的なI成分用駆動信号およびQ成分用駆動信号を説明する模式図である。 実際に測定された駆動信号のアイパターンである。 本発明に係る光変調装置を、理想的な駆動アンプを用いて構成した場合のI成分用駆動信号およびQ成分用駆動信号を説明する図である。 本発明に係る光変調装置を、現実的な駆動アンプを用いて構成した場合のI成分用駆動信号およびQ成分用駆動信号を説明する図である。 本発明に係る光変調装置において実際に測定された駆動信号のアイパターンである。 本発明に係る光変調装置を説明する図である。 本発明に係る光変調装置を説明する図である。 ローパスフィルタが出力する駆動信号の実際に測定されたアイパターンである。 本発明に係る光変調装置を説明する図である。 16値RZ−QAM信号用いた伝送実験の結果を説明する図である。(a)は本発明に係る光変調装置を用いた場合、(b)は従来の光変調装置を用いた場合である。 本発明に係る光変調装置を説明する図である。 本発明に係る光変調装置を説明する図である。 本発明に係る光変調装置を説明する図である。 理想的なI成分用駆動信号およびQ成分用駆動信号を説明する模式図である。 理想的なI成分用駆動信号およびQ成分用駆動信号を説明する模式図である。 理想的なI成分用駆動信号およびQ成分用駆動信号を説明する模式図である。 現実的なI成分用駆動信号およびQ成分用駆動信号を説明する模式図である。 本発明に係る光変調装置を説明する図である。 本発明に係る光変調装置で生成される64値RZ−QAM信号の光波形を示す図である。 本発明に係る光変調装置で生成される64値RZ−QAM信号の光波形を示す図である。 本発明に係る光変調装置で生成される64値RZ−QAM信号の光波形を示す図である。 本発明に係る光変調装置で生成される64値RZ−QAM信号の光波形を示す図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
本実施形態の光変調装置及び光変調システムにおいて、IQ変調器に入力する駆動信号の波形劣化を抑えることができる方法を説明する。本方法は、駆動信号をタイムスロットの境界(シンボルの切り替わり)でGNDレベルに落として、多値NRZであった駆動信号を多値RZ信号とする。
本方法におけるI成分用駆動信号およびQ成分用駆動信号を、模式的に図7および図8に示す。図7では、図4と同様に駆動アンプの特性が理想的であると仮定している。各タイムスロットの間で電位を必ずGNDレベルに落としているため、図4に比べ波形は複雑になっている。しかしながら図7に示した駆動波形は、図4に示した駆動波形と比べ、次の2つの点において単純化されている。
(単純化点1)同一の電位を維持する時間τは、符号のパターンによらず一定である。
(単純化点2)電圧の変化量の絶対値は2種類しかなく、V0またはV1のどちらかでしかない。
例えば、図7における電圧の変化量は、
(1)GND←→+V1
(2)GND←→+V0
(3)GND←→−V1
(4)GND←→−V0
の4種類であり、変化量の絶対値はV0またはV1である。
前述のとおり、駆動アンプの周波数特性は平坦ではないため波形劣化が生じて、波形の立ち上がりおよび立ち下がりは尾を引き、図8に模式的に示したような波形が得られる。しかし図5に比べると、2つの単純化点で単純化されているため、駆動波形のパターン依存性は減少する。実際に測定された駆動波形のアイパターンを図9に示す。シンボル間で必ずGNDレベルを挟むため、第1の遷移時間と第2の遷移時間が生じ、各々について4種類のトレースしか存在しない。また、遷移時間における電圧変動の幅も、2種類しか存在しない。これらの性質のため、駆動アンプのパターン依存性による波形劣化が大幅に抑圧され、図6に比べて、駆動波形のアイ開口は大きく改善する。
本実施形態の光変調装置及び光変調システムを多値RZ−QAM信号に適用した場合、従来技術と異なり、図6で説明したような、各シンボルの中心部にまで及ぶ波形劣化が生じないため、従来技術に比べ波形歪の少ない光信号が生成できるという利点を有する。本実施形態の光変調装置及び光変調システムを多値RZ−QAM信号に適用した場合のもう一つの利点は、従来構成と異なり、パルスカーバを用いることなく多値RZ−QAMを生成可能であるという点である。各タイムスロットの間でI成分用駆動信号およびQ成分用駆動信号の電圧が同時にGNDレベルとなるため、IQ変調器の出力光は、タイムスロット間で必ず消光する。このため本実施形態では、パルスカーバおよび図1で説明したスキュー調整回路82を用いることなく、IQ変調器単体でRZ−QAM信号を生成することができ、光変調装置及び光変調システムを簡素化することができる。
本実施形態の光変調装置及び光変調システムで多値NRZ−QAM信号を生成する場合は、駆動信号出力にLPFをかけて波形のエッジをなまらせるため、多値RZ−QAM信号生成時に比べて波形歪は大きいものの、従来技術に比べると歪の少ない光波形を得ることができる。また、多値RZ―QAMに比べスペクトル幅が狭いという利点をも奏する。
(実施形態1−1)
図10は、本実施形態の光変調装置301の構成を説明する図である。
光変調装置301は、タイムスロット毎に2値のいずれかが配置された2値データ列が、直角位相振幅変調用の入力信号としてI成分側及びQ成分側のそれぞれに少なくとも1つ入力され、前記2値データ列のそれぞれに固有の係数を乗じ、I成分側及びQ成分側のそれぞれでタイムスロット単位で加算してI成分グループ信号列及びQ成分グループ信号列を形成し、前記I成分グループ信号列及び前記Q成分グループ信号列のタイムスロットの前半又は後半の値を同時にゼロとして出力する任意波形発生器10と、
前記任意波形発生器が出力する前記I成分グループ信号列及び前記Q成分グループ信号列をそれぞれの値を電圧値に変換したI成分用駆動信号及びQ成分用駆動信号を出力するディジタルアナログコンバータ20と、
前記ディジタルアナログコンバータが出力する前記I成分用駆動信号及び前記Q成分用駆動信号に基づいて連続光を直角位相振幅変調し、多値光QAM信号を出力するIQ変調器40と、を備える。
光変調装置301は16値のRZ−QAM信号を生成することができる。なお、I成分用駆動信号生成手段45Iは、任意波形発生器10の4値データ列#1側部分、ディジタルアナログコンバータ20−i、及びi成分用駆動アンプ30−iを含み、GNDレベルを含む5種類の電圧値をタイムスロット毎に出力する。Q成分用駆動信号生成手段45Qは、任意波形発生器10の4値データ列#2側部分、ディジタルアナログコンバータ20−q、及びq成分用駆動アンプ30−qを含み、GNDレベルを含む5種類の電圧値をタイムスロット毎に出力する。
4種類の相異なるデータ列である、2値データ列(#1〜#4)は、任意波形発生器10に入力される。図1の説明と同様に、任意波形発生器10の内部でソフトウエア的な処理により、2値データ列(#1〜#4)は適当な比例係数を乗じた上で加算され、4値データ列#1および4値データ列#2の2つに変換される。光変調装置301は、更に、得られた4値データ列#1および4値データ列#2のデータの間に0を挿入して、5値のデータ列#1および5値データ列#2を生成する。例えば、4値データ列#1が仮にk−1、k−1、−(k−1)、k+1、−(k+1)、・・・という順番で並んでいたとすれば、生成される5値データ列#1は、k−1、0、k−1、0、−(k−1)、0、k+1、0、−(k+1)、0・・・となる。
5値データ列#1と5値データ列#2は各々ディジタルアナログコンバータ20−iとディジタルアナログコンバータ20−qにより5種の電圧(うち1つはGND)をもつ電気信号に変換されたのちにI成分用駆動アンプ30−iおよびQ成分用駆動アンプ30−qによって増幅され、I成分用駆動信号およびQ成分用駆動信号が生成される。I成分用駆動信号およびQ成分用駆動信号の波形は、図7〜9において示したものと同じである。
I成分用駆動信号およびQ成分用駆動信号はIQ変調器40に入力される。これらの駆動信号によりIQ変調器40は、光源50から出力されたCW光を変調するが、I成分用駆動信号およびQ成分用駆動信号は各タイムスロットの境界でGNDレベルとなるため、IQ変調器出力光の光強度は各タイムスロットの境界で周期的に0となる。結果として16値RZ−QAMが生成される。
図1の説明と同様に、任意波形発生器10はクロック生成器70によるクロックをリファレンスとして動作する。しかし、光変調装置301では、各タイムスロットの境界で駆動信号をGNDレベルとするため、任意波形発生器10の動作スピードは図1の任意波形発生器10’の2倍必要であり、クロック生成器70は2fcのクロックを生成する。
光変調装置301は、図1の光変調装置300と異なり、パルスカーバ80およびスキュー調整回路82が不要であるため、装置の実装面積、消費電力が節約されるという効果を奏する。また、パルスカーバ80に由来する光損失が存在しないため、ブースタアンプ60の入力光パワを高く取ることが可能であるため、光変調装置出力時の光SN比(OSNR)を従来例と比べ高くとることが可能という効果をも奏する。
光変調装置301は単一偏波のRZ−QAM信号が出力されるが、図15のように光変調装置301を2つ用意し、偏波多重を行って、偏波多重RZ−QAM信号を出力する光変調システム401としても良い。光変調システム401は、光変調装置301を2つと、光変調装置301のIQ変調器40が出力する多値光QAM信号を偏波多重する偏波多重手段110と、を備える。
光変調システム401は、2つのRZ−QAM信号のタイムスロットを時間軸上で一致させて偏波多重するが、2つのRZ−QAM信号のタイムスロットを時間軸上で半周期ずらして偏波多重させてもよい。この場合、光変調システム401は、一方の光変調装置301に、ディジタルアナログコンバータ20が出力するI成分用駆動信号及びQ成分用駆動信号を2値データ列のタイムスロットの1/2の時間だけ遅延させる遅延手段91が備えられている。遅延手段91はクロック生成器70が出力するクロック信号の一方の位相を遅らせる位相シフタとすることができる。2つのRZ−QAM信号のタイムスロットを時間軸上で半周期ずらして偏波多重させた場合、光伝送路伝搬中におけるシンボル間の相互干渉を減らすことができるという効果を奏する。
(実施形態1−2)
図11は、本実施形態の光変調装置302の構成を説明する図である。光変調装置302と図10の光変調装置301との違いはローパスフィルタ35である。光変調装置302は、遮断周波数がI成分用駆動信号生成手段45Iの出力のシンボルレート以下であるI成分側ローパスフィルタ35−iと、遮断周波数がQ成分用駆動信号生成手段45Qの出力のシンボルレート以下であるQ成分側ローパスフィルタ35−qと、をさらに備え、I成分用駆動信号生成手段45IおよびQ成分用駆動信号生成手段45Qの出力は、各々I成分側ローパスフィルタ35−i及びQ成分側ローパスフィルタ35−qを経由したのちIQ変調器40を駆動する。
光変調装置302は、16値のNRZ−QAMを生成することができる。
I成分側ローパスフィルタ35−i及びQ成分側ローパスフィルタ35−qは、I成分用駆動アンプ30−iとQ成分用駆動アンプ30−qの出力に設置される。I成分側ローパスフィルタ35−i及びQ成分側ローパスフィルタ35−qの遮断周波数は、4値データ列のシンボルレート以下とする。ローパスフィルタの帯域制限により駆動信号の波形がGNDレベルに落ちこまなくなるため、IQ変調器40が出力する光信号は16値NRZ−QAMとなる。
I成分用駆動アンプ30−iとQ成分用駆動アンプ30−qの出力は図10の説明と同様であるから、I成分側ローパスフィルタ35−i及びQ成分側ローパスフィルタ35−qの入力は図9に示す波形と同じである。I成分側ローパスフィルタ35−i及びQ成分側ローパスフィルタ35−qの遮断周波数が2.5GHz、4値データ列(#1、#2)シンボルレートが5GHzの場合における、ローパスフィルタ出力波形を図12に示す。ローパスフィルタの帯域遮断により、出力波形の包絡線は直線に近づいている。従って、この駆動信号によってIQ変調器40が出力するQAM信号は、RZ−QAMではなく、NRZ−QAM信号となる。
図9(実施形態1−1)の波形と図12(本実施形態)の波形を比較すると、ローパスフィルタを入れたことにより、アイ開口がやや狭まっていることが分かる。しかしながら、ローパスフィルタ入力時点で十分にパターン依存性が抑圧されているため、図6(光変調装置300)の波形と図12(本実施形態)の波形を比較すると、本実施形態では駆動信号の波形のパターン依存性によって生じる不規則な波形劣化が抑圧されていることが分かる。
NRZ−QAM信号はRZ−QAMに比べて、伝送時の非線形耐力には劣るものの、スペクトル幅が狭いため、スペクトル利用効率を高めることができるという効果の他、本実施形態では更にパターン依存性を抑圧できるという効果をも奏することができる。
光変調装置302は単一偏波のNRZ−QAM信号が出力されるが、実施形態1−1で説明したように光変調装置302を2つ用意し、偏波多重を行って、偏波多重NRZ−QAM信号を出力する光変調システムとしても良い。また、この場合も4値データ列(#1、#2)のタイムスロットを時間軸上で半周期ずらした状態で駆動信号を生成することもできる。
(実施形態1−3)
図13は、本実施形態の光変調システム403の構成を説明する図である。光変調システム403は、光変調装置301を2つと、一方の光変調装置301のディジタルアナログコンバータ20が出力するI成分用駆動信号及びQ成分用駆動信号を2値データ列のタイムスロットの1/2の時間だけ遅延させる遅延手段91と、光変調装置301のIQ変調器40が出力する多値光QAM信号を合波する偏波保持光カプラ92と、を備える。
光変調システム403は光変調装置301を2台組合せ、各々出力される第一の16値RZ−QAMと第二の16値RZ−QAMを時間多重する。このため、光変調システム403は16値NRZ−QAMを生成することができる。
クロック生成器70は図10の説明と同様に2fcの周波数を持つが、このクロックはクロック分岐回路93で2分岐され、遅延手段91である位相シフタにより半周期分の遅延を作ったうえで、第1の光変調装置301と第2の光変調装置301が内蔵する任意波形発生器10に供給される。第1の光変調装置301−1と第2の光変調装置301−2が生成する第一の16値RZ−QAMと第二の16値RZ−QAMとは、消光のタイミングが半周期ずれるため、片方が消光しているとき他方が発光している。第一の16値RZ−QAMと第二の16値RZ−QAMとは偏波保持光カプラ92によって、同一の偏波で時間多重される。結果として、単一偏波の16値NRZ−QAMを生成することができる。
RZ−QAMの持つ非線形耐力の高さという利点は損なわれるが、光変調装置301単体と比べビットレートが2倍になるため、スペクトル利用効率が改善され、また光変調装置301で得られたパターン依存性の抑圧も同時に達成される。
なお、第一の16値RZ−QAMと第二の16値RZ−QAMの位相差を調整する遅延手段91として、図13では位相シフタでクロックの位相をずらしているが、偏波保持光カプラ92のどちらかの入力に偏波保持光ディレイをおいて、光信号の遅延差を調整する構成としてもよい。
光変調システム403は単一偏波のNRZ−QAM信号が出力されるが、光変調システム403を更に2つ用意し、偏波多重を行って、偏波多重NRZ−QAM信号を出力する構成としても良い。すなわち、光変調システム403を2つと、偏波保持光カプラが出力する光信号を偏波多重する偏波多重手段と、を備える光変調システムとすることもできる。
(実施形態1の他の構成)
実施形態1−1〜3では、16値のQAMまたはRZ−QAMを例にとって説明を行ったが、16値より大きな多値数のQAMを用いてもよく、またQPSKや、格子状ではないコンスタレーションを有する信号に適応しても良い。例えば、図16は、64値RZ−QAM信号を出力する光変調装置303である。図17は、256値RZ−QAM信号を出力する光変調装置304である。いずれも比例係数(k1〜k4)が異なる。
(実施例)
本発明の優位性を実験データで示すために、従来構成の光変調装置300及び本願発明の光変調装置301を用いた伝送実験をおこなった。2台の光変調装置301それぞれでシンボルレート5GHzの16値RZ−QAM信号を生成し、これらを偏波多重してトータル40Gbit/sとし、80kmの光ファイバを伝送させた(検証対象システム)。また、比較対象システムとして2台の光変調装置300それぞれでシンボルレート5GHzの16値RZ−QAM信号を生成し、これらを偏波多重してトータル40Gbit/sとし、80kmの光ファイバを伝送させた。
検証対象システム及び比較対象システムのどちらも光ファイバ入力前で偏波多重を行っているが、より厳しい条件での実験を行うために、2つの偏波の消光のタイミングは一致させている。伝送後の光信号に、受信器の直前で光雑音を重畳してOSNRを変更し、OSNRに対する受信信号のクオリティファクタ(Q値)を測定した。結果を図14に示す。図14(a)は本願発明の検証対象システムの結果である。図14(b)は従来構成の比較対象システムの結果である。
低OSNRでは検証対象システムと比較対象システムとのQ値の差は小さいが、高OSNRの領域において、検証対象システムは比較対象システムより高いQ値を達成していることが分かる。低OSNRにおけるQ値はランダム雑音が支配的であるが、高OSNRにおけるQ値は信号波形の歪みの大小が支配的であるため、検証対象システム、すなわち本発明の優位性がより強調されているものと解釈できる。
検証対象システムではOSNR=27dB/0.1nmまで測定を行ったが、比較対象システムでは25dB/0.1nmまでしか測定を行うことができなかった。これは、比較対象システムではパルスカーバによる光損失が生じるため、OSNRが制限を受けてしまうためである。この点においても、本発明の優位性が示されている。
以下は、本実施形態の多値QAM信号を出力する光変調装置を説明したものである。本光変調装置は、I成分用駆動信号およびQ成分用駆動信号に特殊な制限を加え、駆動アンプの周波数特性による波形劣化を抑圧し、多値QAM信号、特に多値RZ−QAM信号の信号品質を改善する。ここで、「特殊な制限」とは駆動信号をタイムスロットの境界(シンボルの切り替わり)でGNDレベルに落として、多値NRZであった駆動信号を多値RZ信号とすることを意味する。
本光変調装置は、極めて簡便な構成により、パターン依存性の少ない多値QAM信号を生成する光変調装置を提供することができる。特に、本光変調装置を多値RZ−QAMに適応する場合、パルスカーバが不要であり小規模かつ低消費電力の光変調装置とすることができる。さらに、パルスカーバを不要としたことで光伝送路入力時の光SN比を高くすることができる。
(任意波形発生器)
ここで、任意波形発生器(10’、10)について詳説する。例として図1の任意波形発生器10’及び図10の任意波形発生器10で説明する。2値データ列#2にkを掛けた後に2値データ列#1と2値データ列#2の和をとれば、k+1、k−1、−(k−1)、−(k+1)の4値データの列を得ることができる。2値データ列#3と2値データ列#4についても同様である。任意波形発生器10’は、ディジタル処理を用いて上記の演算を行い4値データ列を生成する。一般にディジタル信号処理は時間軸上で滑らかに変化する量を扱うことは出来ないため、任意波形発生器10’は時間軸上に多数のサンプリングポイントを設け、各サンプリングポイントごとにデータ列を生成する。サンプリングポイントの時間間隔は任意波形発生器に入力されるクロックで定まる。任意波形発生器10’が生成した4値データ列は、図1で説明したように、ディジタルアナログコンバータ20−iおよび20−qによってアナログ信号に変換された後、I成分用駆動アンプ30−iおよびQ成分用駆動アンプ30−qによって増幅され、[+V1、+V0、−V0、−V1]の電圧を有するI成分用駆動信号とQ成分用駆動信号が生成される。ディジタルアナログコンバータ20−iおよび20−qは、次のサンプリングポイントにおいて新しい4値データを受け取るまでの間、同一の電圧を保持する。2値データ列(#1、#2、#3、#4)は、光QAM信号のタイムスロット毎に変化するので、任意波形発生器10’のサンプリングポイントの時間間隔は、タイムスロットの周期に等しいか、あるいはそれより短くする必要がある。図18及び図19は、図1の従来構成におけるI成分用駆動信号またはQ成分用駆動信号の時間変化を示したものであり、それぞれサンプリングポイントがタイムスロット内に2つある場合と、3つある場合を示した図である。ただしここではI成分用駆動アンプ30−iおよびQ成分用駆動アンプ30−qの動作が理想的であると仮定している。
I成分用駆動信号生成手段45IおよびQ成分用駆動信号生成手段45Qが共通して有する任意波形発生器10は、出力するデータ列および駆動信号の電圧(16値RZ−QAM生成用であれば0レベルを含めて5値、64値RZ−QAM生成用であれば9値、256値RZ−QAM生成用であれば17値)を定義するサンプリングポイントを各タイムスロットに2つ以上設定している。そして、タイムスロット内のサンプリングポイントのうち少なくとも一つにおいて、出力する駆動信号の電圧値を0とする。
任意波形発生器10の動作と任意波形発生器10’の動作との違いは、図10で説明したようにタイムスロットの間で駆動信号の電位を必ずGNDレベルに落とすように設定する点である。具体的には、2値データ列#1〜#4がどのような値であってもタイムスロットの先頭にあるサンプリングポイントにおいて任意波形発生器10は0レベルを出力してI成分用駆動信号およびQ成分用駆動信号の電圧をGNDに設定する。次のサンプリングポイントから任意波形発生器10は[k+1、k−1、−(k−1)、−(k+1)]のいずれかを出力してI成分用駆動信号およびQ成分用駆動信号の電圧を[+V1、+V0、−V0、−V1]の中の1つに設定する。このため、I成分用駆動信号およびQ成分用駆動信号は、図20のように、タイムスロットの先頭のサンプリングポイントから次のサンプリングポイントまでGNDレベルとなる。図20は、タイムスロット内にサンプリングポイントが2つある場合であるが、タイムスロット内にサンプリングポイントが3つ以上の場合も同様である。また、図20では、タイムスロットの先頭にあるサンプリングポイントをGNDに設定しているが、タイムスロット内の最後のサンプリングポイントをGNDに設定してもよい。
このように、任意波形発生器10を用いることにより、2値データ列#1と2値データ列#2の入力に基づいて、GNDレベルを含む5値の電圧値を有するI成分用駆動信号が生成される。Q成分用駆動信号も、2値データ列#3と2値データ列#4から同様に得ることができる。
(実施形態2)
上記実施形態1では、光伝送路における波形劣化を考慮せずにI成分用駆動信号とQ成分用駆動信号の生成を行っていた。光変調装置から出力された光信号が光伝送路を伝搬する過程においては、良く知られているように、波長分散や偏波分散による信号品質の劣化が生じてしまう。劣化の度合いが無視できないほど大きな場合は、分散補償を行い、受信信号の品質劣化を防ぐ必要がある。
分散補償には複数のアプローチがある。一つは分散補償ファイバなどによる光学的なアプローチであり、他の一つはディジタル信号処理による電気分散補償を用いたアプローチである。後者は高速な演算回路が必要とされるが、光学的なアプローチに比べ補償可能な分散量が大きいという利点がある。分散補償は、送信器側で行うことも可能であるし、受信器側で行うことも可能であるし、また両者で同時に行うことも可能である。
本実施形態では送信器側での分散補償、すなわち前置分散補償の機能を、ディジタル信号処理による電気分散補償を用いて説明する。図22は、図16で説明した光変調装置303に電気分散補償器(22−i、22−q)を備えた光変調装置303aを説明する図である。電気分散補償器(22−i、22−q)は、I成分用駆動信号およびQ成分用駆動信号に対して、光伝送路の波長分散および偏波分散を予め補償する前置分散補償を施す。
簡単のために、波長分散の前置分散補償に限定して説明を行う。波長分散は、波長によって光信号の光伝送路内での伝搬速度が変わる現象である。光信号は、その変調速度と信号パターンに応じて、キャリア周波数fcの周辺に広がる光スペクトルを有するが、f=fc+Δfとおいたとき、光周波数fにおける光スペクトル成分の伝搬速度は、キャリア周波数fcにおける伝搬速度に比べて、波長分散によりΔtだけ増加または減少する。ここでΔtは、波長分散の値Dと、Δfの関数となる。換言すると、波長分散の値がキャリア周波数fc近傍においてD[psec/nm]であるとき、Δt[psec]=Δλ×D(ΔλはΔfをnm単位での波長差に書き直した値)である。
ところで、光周波数fにおける光スペクトル成分は、変調器駆動信号の中の、Δfの周波数成分によって生成される。ディジタル信号処理によってI成分用駆動信号とQ成分用駆動信号の周波数解析を行い、Δfの成分に予めΔtの遅延を与えてからIQ変調器を駆動すれば、前置分散補償を実現できる。
光変調装置303aは、電気分散補償器(22−i、22−q)をディジタルアナログコンバータ(20−i、20−q)と、任意波形発生器10との間に配置する。この電気分散補償器(22−i、22−q)は、9値データ列(#1、#2)をそれぞれ高速フーリエ変換することにより、これらの信号のスペクトルを求める。得られた各スペクトル成分は各々振幅および位相の情報を有する。
次に、電気分散補償器(22−i、22−q)はこれらのスペクトル成分の位相に、適切な位相遅延を与える。遅延の量は、対象となるスペクトル成分が直流成分からΔf離れている場合、上記Δtに対応する量とする。そして、電気分散補償器(22−i、22−q)は、位相遅延を与えらえた各スペクトル成分を逆フーリエ変換し、再度時間波形を生成する。この波形でIQ変調器40を駆動することにより、分散値Dの光伝送路に対する前置分散補償が達成される。
図23〜図26は、図22で説明した光変調装置303aで実際に生成された、64値RZ−QAM信号の光波形を示す図である。図23は、前置分散補償量を0とした場合の、IQ変調器40の出力光波形である。この場合は図16と同様に、通常のRZ−QAM信号が生成される。図24は、図23に示した64値RZ−QAM信号光が、波長分散+4900ps/nmの光伝送路を通過した後の光波形を示す図である。光波形は甚だしく劣化し、受信機側で分散補償をしなければ復調することができない。
図25は、電気分散補償器(22−i、22−q)で+4900ps/nmの波長分散を補償するように9値データ列(#1、#2)に前置分散補償を与えたときのIQ変調器40の出力光波形示す図である。本出力光波形は、前置分散補償のため図23の波形に見られた周期的な消光がなくなっている。図26は、図25に示した64値RZ−QAM信号光が、波長分散+4900ps/nmの光伝送路を通過した後の光波形を示す図である。光伝送路伝送後において64値RZ−QAM信号が得られる。図23と図26とを比較すると、パルス幅と消光比に違いがみられるが、これはディジタルアナログコンバータの分解能の限界および伝送路中の光アンプの光雑音による影響と思われる。
本実施形態の特徴点は、上述のように前置分散補償を施したRZ−QAMの光波形(図25)には、前置分散補償を施さないRZ−QAMの光波形(図23)と異なり、周期的な消光期間が存在しないということである。図1の光変調装置300は、パルスカーバ80を備えるため、光波形に強制的な周期的消光がもたらされる。このため、図1の光変調装置300はディジタル信号処理による電気分散補償が不可能(電気分散補償器22を搭載できない)であった。一方、本実施形態の光変調装置303aは、パルスカーバ80が不要な簡易な構成且つディジタル信号処理による電気分散補償を光RZ−QAMに付与することが可能であるという顕著な効果を奏する。
以上の説明は64値QAMに適用した場合についての説明であるが、64値以外の、nの多値数の光QAM信号にも適用が可能である。また、本実施形態は波長分散の前置分散補償で説明したが、偏波分散についても同様に前置分散補償が可能である。
(他の実施形態)
上記実施形態(図10の光変調装置301、図11の光変調装置302、図13の光変調システム403、図15の光変調システム401、図16の光変調装置303、図17の光変調装置304、図22の光変調装置303a)では各タイムスロットについて2つのサンプリングポイントを設定し、2つのサンプリングポイントのうち一つを、0レベル生成のために割り当てていた。このために、上記実施形態のクロック生成器70は2fcのクロックを生成している。しかし、上記実施形態は、各タイムスロットに3以上のサンプリングポイントを設定する構成でも適用が可能である。このような場合は、クロック生成器70はn×fc(nはタイムスロット内のサンプリングポイント数)のクロックを生成し、タイムスロットの境界側(タイムスロット内先頭又は最後)にあるサンプリングポイントにGNDを割り当て、それ以外のサンプリングポイントを、n値ディジタル信号の生成のために用いる。
さらに、GNDを割り当てたサンプリングポイントを含むサンプリングポイントを用いて各種ディジタルフィルタ処理を行ってもよい。この各種ディジタルフィルタ処理は、スペクトル狭窄化のためのフィルタリングであってもよいし、「発明が解決しようとする課題」で説明したような駆動アンプの高周波での振幅劣化を補正するためのハイパスフィルタであってもよい。これらのフィルタリングを施すことで更なる波形改善が望める。以下にデジタルフィルタ処理について説明する。
図20で説明した、GNDレベルを含めて5値の信号は、I成分用駆動アンプ30−iおよびQ成分用駆動アンプ30−qが理想的なアンプであると仮定した場合のI成分用駆動信号またはQ成分用駆動信号の波形である。現実的には、アンプの周波数特性は高周波側で劣化してゆくため、サンプリングポイントで設定した電圧が直ちに出力されず、図21のようなエッジのなまった出力となる。この波形を、理想的な図20のような出力に補正するために、任意波形発生器10でデジタルフィルタ処理を行ってもよい。このデジタルフィルタ処理は、前述の駆動アンプの高周波領域での特性劣化を補償する周波数特性をもつハイパスフィルタである。「発明が解決しようとする課題」で説明したように、この種のフィルタを設計・実装することは一般に容易ではないが、本願発明では図9に示した通り従来技術に比べ大幅な波形改善がなされているため、比較的容易にこの種のフィルタを設計することが可能となる。なお、デジタルフィルタ処理を行うためには、タイムスロット内により多くのサンプリングポイントが存在する方が有利である。
本実施形態では、任意波形発生器10内部でのデジタルフィルタ処理がハイパスフィルタである場合を説明したが、他のデジタル処理であってもよい。例えば、急峻な遮断特性を有するローパスフィルタをディジタルフィルタで実装して、IQ変調器の駆動信号の帯域を狭めてもよい。この場合、生成される多値RZ−QAM信号の光スペクトルは狭窄化される。このような狭窄化された多値RZ−QAM信号を複数用いて波長多重やマルチキャリア伝送システムを構築することにより隣接する光信号との干渉を避ける効果がある。またローパスフィルタによって任意波形発生器10内の電子回路の雑音の高周波成分をカットすることで波形改善の効果がある。
本発明に係る光変調装置及び光変調方法は、多値QAM信号を生成するにあたり、特に、多値RZ−QAM信号を生成するにあたり、有用に適用することができる。
10、10’:任意波形発生器
20、20−i、20−q:ディジタルアナログコンバータ
22、22−i、22−q:電気分散補償器
30、30−i、30−q:駆動アンプ
40:IQ変調器
45I:I成分用駆動信号生成手段
45Q:Q成分用駆動信号生成手段
50:光源
60:ブースターアンプ
70、70’:クロック生成器
75:クロック分岐回路
80:パルスカーバ
81:タップ
82:スキュー調整回路
83:クロックアンプ
84:位相シフタ
35、35−i、35−q:ローパスフィルタ
91:遅延手段
92:偏波保持光カプラ
93:クロック分岐回路
100:偏波保持光ファイバ
110:偏波多重手段
300、301、302、303、303a、304、305:光変調装置
401、403:光変調システム

Claims (10)

  1. 2以上の自然数nについて、n種類の電圧値をタイムスロット毎に出力するI成分用駆動信号生成手段およびn種類の電圧値をタイムスロット毎に出力するQ成分用駆動信号生成手段と、
    前記I成分用駆動信号生成手段の出力および前記Q成分用駆動信号生成手段の出力によって駆動され、連続光を直角位相振幅変調してタイムスロット毎に多値光QAM信号の一つのシンボルを出力するIQ変調器と、を備える光変調装置において、
    前記I成分用駆動信号生成手段および前記Q成分用駆動信号生成手段はタイムスロットの境界において一定時間、出力する電圧値を同時に0とし、かつ前記I成分用駆動信号生成手段および前記Q成分用駆動信号生成手段が生成するn値データ列は、同一の電位を維持する時間τがnおよび符号のパターンによらず一定であることを特徴とする光変調装置。
  2. 前記I成分用駆動信号生成手段および前記Q成分用駆動信号生成手段は、
    時間軸上に等間隔に配置されたサンプリングポイントごとに出力する駆動信号の電圧値を設定し、
    前記サンプリングポイントは、各タイムスロットに2つ以上設定されており、タイムスロット内のサンプリングポイントのうち少なくとも一つにおいて、出力する駆動信号の電圧値が0に設定されることを特徴とする請求項1に記載の光変調装置。
  3. 遮断周波数が前記I成分用駆動信号生成手段の出力のシンボルレート以下であるI成分側ローパスフィルタと、
    遮断周波数が前記Q成分用駆動信号生成手段の出力のシンボルレート以下であるQ成分側ローパスフィルタと、
    をさらに備え、
    前記I成分用駆動信号生成手段および前記Q成分用駆動信号生成手段の出力は、各々前記I成分側ローパスフィルタ及び前記Q成分側ローパスフィルタを経由したのち前記IQ変調器を駆動することを特徴とする請求項1又は2に記載の光変調装置。
  4. 前記I成分用駆動信号生成手段および前記Q成分用駆動信号生成手段は、
    出力する駆動信号に、光伝送路の波長分散ないし偏波分散を予め補償する前置分散補償を施すことを特徴とする請求項1又は2に記載の光変調装置。
  5. 請求項1又は2に記載の光変調装置を2つ有し、
    一方の前記光変調装置の光出力をタイムスロットの1/2の時間だけ遅延させた上で他方の前記光変調装置の光出力と時間多重させて出力することを特徴とする、光変調システム。
  6. 請求項5に記載の光変調システムを2つ有し、
    前記光変調システムが出力する時間多重された光QAM信号を偏波多重して出力することを特徴とする光変調システム。
  7. 請求項1から3のいずれかに記載の光変調装置を2つ有し、
    前記光変調装置が出力する多値光QAM信号を偏波多重して出力することを特徴とする光変調システム。
  8. 多値光QAM信号を偏波多重する際に、一方の前記光変調装置の光出力をタイムスロットの1/2の時間だけ遅延させた上で他方の前記光変調装置の光出力と偏波多重させることを特徴とする請求項7に記載の光変調システム。
  9. 請求項1から3のいずれかに記載の光変調装置、又は請求項5から8のいずれかに記載の光変調システムを用いて連続光を直角位相振幅変調する光変調方法であって、
    タイムスロットの境界において、前記IQ変調器を駆動する駆動電圧を一定時間だけ全て0にすることを特徴とする光変調方法。
  10. 請求項4に記載の光変調装置を用いて連続光を直角位相振幅変調する光変調方法であって、
    タイムスロットの境界において、前記IQ変調器を駆動する駆動電圧を一定時間だけ全て0にすること、並びに前記IQ変調器が出力する多値光QAM信号に前記前置分散補償を施すことを特徴とする光変調方法。
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