JP4932452B2 - データ変換装置及びデータ変換方法及びプログラム - Google Patents

データ変換装置及びデータ変換方法及びプログラム Download PDF

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この発明は、符号化されたデータを不正な利用から守るため、暗号処理をするデータ変換装置に関する。
近年デジタルカメラの普及や文書の電子化に伴い、画像を電子データのまま扱う機会が増えている。また、これらのデータサイズは増加する傾向にある。一方で、これらのコンテンツを不正な閲覧から守るため、データの暗号化が求められる。
画像などのデータが大きなデータである場合、そのデータ全てを暗号化するには、暗号処理に必要な負荷が高くなる。
そこで、データの一部のみを暗号化して、少ない負荷でデータの利用性を悪くする技術がある。
特開2004−198760号公報 特開2005−72699号公報 特開2003−153228号公報 特開平6−125553号公報 特開平11−75178号公報 特開2004−32538号公報 特開平10−108180号公報 日本工業標準調査会「日本工業規格 X4301 連続階調静止画像のディジタル圧縮及び符号処理」1995年
暗号処理の負荷を減らすには、できるだけ暗号化する部分を少なくする必要がある。
しかし、暗号化する部分が少なければ、不正にデータを利用しようとする者が、暗号化されていない部分から暗号化された部分を推定し、データを不正に利用できる危険が高くなる。
この発明は、例えば、上記のような課題を解決するためになされたものであり、できるだけ暗号処理する部分を少なくしつつ、不正にデータを利用できなくすることを目的とする。
この発明にかかるデータ変換装置は、
情報を処理する処理装置と、暗号部分抽出部と、暗号処理部と、置換部とを有し、
上記暗号部分抽出部は、上記処理装置を用いて、符号化データを入力し、上記処理装置を用いて、入力した符号化データのなかから一部を抽出して部分データとし、
上記暗号処理部は、上記処理装置を用いて、上記暗号部分抽出部が抽出した部分データを暗号処理して処理済部分データとし、
上記置換部は、上記処理装置を用いて、上記符号化データのうち、上記暗号部分抽出部が抽出した部分を、上記暗号処理部が暗号処理した処理済部分データで置換して処理済データとし、上記処理装置を用いて、置換した処理済データを出力する
ことを特徴とする。
この発明にかかるデータ変換装置によれば、入力した符号化データをすべて暗号処理するのではなく、暗号部分抽出部が抽出した部分データだけを暗号処理するので、暗号処理に必要な資源を節約することができ、効率のよい暗号化を実現できるという効果を奏する。
実施の形態1.
実施の形態1について、図1〜図9を用いて説明する。
図1は、この実施の形態におけるデータ変換装置100の外観の一例を示す図である。
データ変換装置100は、システムユニット910、CRT(Cathode・Ray・Tube)やLCD(液晶)の表示画面を有する表示装置901、キーボード902(Key・Board:K/B)、マウス903、FDD904(Flexible・Disk・Drive)、コンパクトディスク装置905(CDD)、プリンタ装置906、スキャナ装置907などのハードウェア資源を備え、これらはケーブルや信号線で接続されている。
システムユニット910は、コンピュータであり、ファクシミリ機932、電話器931とケーブルで接続され、また、ローカルエリアネットワーク942(LAN)、ゲートウェイ941を介してインターネット940に接続されている。
図2は、この実施の形態におけるデータ変換装置100のハードウェア資源の一例を示す図である。
図2において、データ変換装置100は、プログラムを実行するCPU911(Central・Processing・Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、通信装置915、表示装置901、キーボード902、マウス903、FDD904、CDD905、プリンタ装置906、スキャナ装置907、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置920の代わりに、光ディスク装置、メモリカード読み書き装置などの記憶装置でもよい。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、FDD904、CDD905、磁気ディスク装置920の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置あるいは記憶部の一例である。
通信装置915、キーボード902、スキャナ装置907、FDD904などは、入力部、入力装置の一例である。
また、通信装置915、表示装置901、プリンタ装置906などは、出力部、出力装置の一例である。
通信装置915は、ファクシミリ機932、電話器931、LAN942等に接続されている。通信装置915は、LAN942に限らず、インターネット940、ISDN等のWAN(ワイドエリアネットワーク)などに接続されていても構わない。インターネット940或いはISDN等のWANに接続されている場合、ゲートウェイ941は不用となる。
磁気ディスク装置920には、オペレーティングシステム921(OS)、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。プログラム群923のプログラムは、CPU911、オペレーティングシステム921、ウィンドウシステム922により実行される。
上記プログラム群923には、以下に述べる実施の形態の説明において「〜部」として説明する機能を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。
ファイル群924には、以下に述べる実施の形態の説明において、「〜の判定結果」、「〜の計算結果」、「〜の処理結果」として説明する情報やデータや信号値や変数値やパラメータが、「〜ファイル」や「〜データベース」の各項目として記憶されている。「〜ファイル」や「〜データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示などのCPUの動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示のCPUの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
また、以下に述べる実施の形態の説明において説明するフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、RAM914のメモリ、FDD904のフレキシブルディスク、CDD905のコンパクトディスク、磁気ディスク装置920の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク、DVD(Digital・Versatile・Disc)等の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
また、以下に述べる実施の形態の説明において「〜部」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。すなわち、「〜部」として説明するものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。すなわち、プログラムは、以下に述べる「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、以下に述べる「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
図3は、この実施の形態におけるデータ変換装置100の機能ブロックの構成の一例を示すブロック構成図である。
データ変換装置100は、原画像データを入力し、入力した原画像データを変換して形式化画像データを生成し、生成した形式化画像データを出力する。
原画像データとは、写真などの画像を表わすデータである。原画像データは、画像を構成する画素の色を、RGB(Red−Green−Blue:赤緑青)系やYCbCr(輝度色差)系などの表色系(色空間)を用いて表わしたデータである。原画像データは、例えば、ビットマップ形式の画像データである。
形式化画像データとは、原画像データを変換したデータである。形式化画像データは、原画像データが表わす画像と同一の画像を表わすデータであるが、形式化画像データの大きさを小さくするため、変換の過程で一部の情報が捨てられていてもよい。形式化画像データは、例えば、JFIF(JPEG File Interchange Format)形式の画像データである。
この実施の形態におけるデータ変換装置100が生成する形式化画像データは、所定の暗号鍵で暗号化されている。したがって、暗号鍵に対応する復号鍵を知る者のみが形式化画像データが表わす画像を閲覧することができる。
データ変換装置100は、原画像入力部111、周波数変換部121、量子化表記憶部131、量子化部132、符号化表記憶部141、符号化部142、暗号部分抽出部151、暗号鍵記憶部152、暗号化部153、置換部154、形式化部161、形式化画像出力部171を有する。
原画像入力部111は、CPU911などの処理装置を用いて、原画像データを入力する。
原画像入力部111は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した原画像データを出力する。
周波数変換部121は、CPU911などの処理装置を用いて、原画像入力部111が出力した原画像データを入力する。
周波数変換部121は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した原画像データを周波数変換して、周波数画像データを生成する。
周波数変換部121は、CPU911などの処理装置を用いて、生成した周波数画像データを出力する。
周波数変換とは、例えば、二次元離散余弦変換(Discrete Cosine Transform、DCT)や二次元ウェーブレット(Wavelet)変換である。
周波数変換部121は、例えば、CPU911などの処理装置を用いて、入力した原画像データを8×8画素の部分画像に分解し、各部分画像を表わす(1色につき)8×8個のデータを周波数変換して、8×8個のデータを生成する。
量子化表記憶部131は、磁気ディスク装置920などの記憶装置を用いて、量子化表を記憶する。
量子化表とは、周波数変換部121が周波数変換した周波数画像データを、量子化部132が量子化するためのテーブルである。量子化表は、量子化テーブルともいう。
量子化表記憶部131は、例えば、周波数変換部121が周波数変換する単位となる部分画像の画素数に対応して、8×8個の整数を表わすデータを量子化表として記憶する。
量子化部132は、CPU911などの処理装置を用いて、周波数変換部121が出力した周波数画像データを入力する。
量子化部132は、CPU911などの処理装置を用いて、量子化表記憶部131が記憶した量子化表を入力する。
量子化部132は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した周波数画像データを、入力した量子化表に基づいて量子化し、量子化画像データを生成する。
量子化部132は、CPU911などの処理装置を用いて、生成した量子化画像データを出力する。
量子化とは、符号化した画像データの大きさを小さくするため、周波数画像データの情報量を圧縮する処理である。
例えば、量子化部132は、量子化画像データを構成する各データが表わす数値を、対応する量子化表のデータが表わす整数で除し、小数点以下を切り捨てて、整数化する。
符号化表記憶部141は、磁気ディスク装置920などの記憶装置を用いて、符号化表を記憶する。
符号化表とは、量子化部132が量子化した量子化画像データを、符号化部142が符号化するためのテーブルである。符号化表は、符号化テーブルともいう。
符号化部142は、CPU911などの処理装置を用いて、量子化部132が出力した量子化画像データを入力する。
符号化部142は、CPU911などの処理装置を用いて、符号化表記憶部141が記憶した符号化表を入力する。
符号化部142は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した量子化画像データを、入力した符号化表に基づいて符号化し、符号化画像データを生成する。
符号化部142は、CPU911などの処理装置を用いて、生成した符号化画像データを出力する。
符号化とは、量子化画像データをビット列(ストリームデータ)に変換し、変換したビット列を、対応する他のビット列に置き換えて、ビット列の長さを短くする(圧縮)処理である。
符号化には、例えば、エントロピー符号を用いたエントロピー符号化がある。エントロピー符号化は、ビット列の出現確率を考慮して、出現確率の高いビット列には短いビット列を対応させ、出現確率の低いビット列には長いビット列を対応させる。
例えば、静的ハフマン符号を用いる符号化方式の場合、符号化部142は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した量子化画像データを分析してビット列の出現確率を算出し、算出した出現確率に基づいてハフマン木を生成する。符号化表記憶部141は、磁気ディスク装置920などの記憶装置を用いて、符号化部142が生成したハフマン木を表わすデータを符号化表として記憶する。符号化表記憶部141は、CPU911などの処理装置を用いて、符号化部142が記憶した符号化表が表わすハフマン木に基づいて、量子化画像データを符号化する。静的ハフマン符号は、エントロピー符号の一種である。
あるいは、動的ハフマン符号を用いる符号化方式の場合、符号化表記憶部141は、最初に、空のハフマン木を表わすデータを符号化表として記憶する。符号化部142は、入力した量子化画像データを、符号化表記憶部141が記憶したデータが表わすハフマン木に基づいて符号化しながら、ハフマン木を更新する。動的ハフマン符号は、エントロピー符号の一種である。
なお、あらかじめ定めたハフマン木を表わすデータを、符号化表記憶部141が符号化表として記憶しておいてもよい。その場合、符号化部142が入力した量子化画像データにかかわらず、符号化表記憶部141があらかじめ記憶したデータが表わすハフマン木を用いて、符号化部142が量子化画像データを符号化する。
また、(静的)算術符号を用いる符号化方式の場合、符号化部142は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した量子化画像データを分析してビット列の出現確率を算出する。符号化表記憶部141は、磁気ディスク装置920などの記憶装置を用いて、符号化部142が算出した出現確率を表わすデータを符号化表として記憶する。符号化表記憶部141は、CPU911などの処理装置を用いて、符号化部142が記憶した符号化表が表わす出現確率に基づいて、量子化画像データを符号化する。(静的)算術符号は、エントロピー符号の一種である。
あるいは、適応型算術符号を用いる符号化方式の場合、符号化表記憶部141は、磁気ディスク装置920などの記憶装置を用いて、統計的モデルを表わすデータを符号化表として記憶する。統計的モデルとは、その時点におけるビット列の出現確率の推定値と、出現したビット列とに基づいて、ビット列の出現確率の推定値を更新するためのモデルである。符号化部142は、それまでに求めた出現確率の推定値に基づいて、入力した量子化画像データを符号化しながら、符号化表記憶部141が記憶したデータが表わす統計的モデルに基づいて、出現確率の推定値を更新する。適応型算術符号は、エントロピー符号の一種である。
暗号部分抽出部151は、CPU911などの処理装置を用いて、符号化部142が出力した符号化画像データを入力する。符号化画像データは、符号化データの一例である。
暗号部分抽出部151は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した符号化画像データのなかから暗号化する部分を抽出して、部分データを生成する。
暗号部分抽出部151は、CPU911などの処理装置を用いて、生成した部分データを出力する。
図4は、この実施の形態における暗号部分抽出部151が抽出する部分データの一例を示す図である。
暗号部分抽出部151は、CPU911などの処理装置を用いて、符号化画像データ501を入力する。
暗号部分抽出部151は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した符号化画像データ501を、複数のブロック511〜513に分割する。
暗号部分抽出部151は、CPU911などの処理装置を用いて、分割した複数のブロック511〜513それぞれにおける抽出する部分の割合が、符号化画像データ501の先頭に近いブロックほど高く、先頭から遠くなるほど低くなるように、部分データを抽出する。
例えば、ブロック511における抽出する部分の割合が1/2、ブロック512における抽出する部分の割合が1/4、ブロック513における抽出する部分の割合が1/8というように、先頭から遠くなるほど抽出する部分の割合が下がっていく。
また、暗号部分抽出部151は、CPU911などの処理装置を用いて、分割した複数のブロック511〜513それぞれのなかで、抽出する部分が一様に分布するように、部分データを抽出する。
例えば、ブロック512から1/4の部分を抽出する場合、連続したひとかたまりのデータを抽出するのではなく、ブロック512のなかのあちこちから少しずつデータを抽出して、全体の抽出割合が1/4になるようにする。
そのため、暗号部分抽出部151は、CPU911などの処理装置を用いて、分割したブロック511〜513を、更に小さい小ブロック521〜530に分割する。
例えば、暗号部分抽出部151は、ブロック511を小ブロック521〜524に分割する。小ブロック521〜524の長さは等しい。同様に、暗号部分抽出部151は、ブロック512を小ブロック525〜528に分割する。小ブロック525〜528の長さは等しく、小ブロック521〜524の長さより長い。
すなわち、暗号部分抽出部151は、CPU911などの処理装置を用いて、分割した複数の小ブロック521〜530それぞれの長さが、符号化画像データ501の先頭に近い小ブロックほど短く、先頭から遠くなるほど長くなるように、分割する。
例えば、暗号部分抽出部151は、小ブロック521〜524の長さが16バイト、小ブロック525〜528の長さが32バイト、小ブロック529〜530の長さが64バイトとなるように、分割する。
暗号部分抽出部151は、CPU911などの処理装置を用いて、分割した複数の小ブロック521〜530それぞれのなかで、所定の長さの部分を抜き出して、抽出部分541〜550とする。
例えば、暗号部分抽出部151は、分割した小ブロック521〜530それぞれにおいて、先頭から8バイトのデータを抜き出す。
暗号部分抽出部151は、CPU911などの処理装置を用いて、抜き出した部分を結合して、部分データ561とする。
これにより、例えば、ブロック511から1/2、ブロック512から1/4、ブロック513から1/8を抽出したデータが、部分データとなる。
抽出した部分の割合は、符号化画像データ501の先頭に近いほど高い。また、各ブロック511〜513内では、抽出した部分が一様に分布する。
なお、これは一例であり、分割するブロックの数・長さ、抜き出す抽出部分の位置・長さは、これに限るものではない。
また、符号化画像データ501から部分データ561が得られるのであれば、処理の内容は必ずしもここで説明した手順によらなくてもよい。
ただし、抜き出す抽出部分の長さは、暗号化部153が暗号化する暗号化ブロックの長さよりも短いほうが好ましい。
図3に戻り、データ変換装置100の機能ブロックの説明を続ける。
暗号鍵記憶部152は、磁気ディスク装置920などの記憶装置を用いて、暗号鍵を記憶する。暗号鍵は、暗号部分抽出部151が抽出した部分データを、暗号化部153が暗号化するために使用する鍵である。
暗号化部153は、CPU911などの処理装置を用いて、暗号部分抽出部151が出力した部分データを入力する。
暗号化部153は、CPU911などの処理装置を用いて、暗号鍵記憶部152が記憶した暗号鍵を入力する。
暗号化部153は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した部分データを、入力した暗号鍵で暗号化して、暗号化部分データを生成する。
暗号化部153は、CPU911などの処理装置を用いて、生成した暗号化部分データを出力する。
暗号化部153は、暗号処理部の一例である。暗号化は、暗号処理の一例である。暗号化部分データは、処理済部分データの一例である。
暗号化部153が使用する暗号化の方式は、任意でよい。例えば、AES(Advanced Encryption Standard)やMISTY(登録商標)などの共通鍵暗号方式でもよいし、RSA(Rivest Shamir Adleman)や楕円曲線暗号などの公開鍵暗号方式でもよい。
ただし、暗号化部153が使用する暗号化の方式は、入力した部分データの長さと、出力する暗号化部分データの長さとが等しい暗号方式であるものとする。
置換部154は、CPU911などの処理装置を用いて、符号化部142が出力した符号化画像データを入力する。
置換部154は、CPU911などの処理装置を用いて、暗号化部153が出力した暗号化部分データを入力する。
置換部154は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した符号化画像データのうち、暗号部分抽出部151が部分データを抽出した部分と同一の部分を、入力した暗号化部分データで置換して、暗号化画像データを生成する。暗号化画像データは、処理済データの一例である。
置換部154は、CPU911などの処理装置を用いて、生成した暗号化画像データを出力する。
図5は、この実施の形態における置換部154が生成する暗号化画像データの一例を示す図である。
置換部154は、CPU911などの処理装置を用いて、暗号化部分データ571を入力する。
置換部154は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した暗号化部分データ571を分割して、置換部分581〜590とする。置換部154が分割する置換部分581〜590の長さは、暗号部分抽出部151が抜き出した抽出部分541〜550の長さと等しい。
置換部154は、CPU911などの処理装置を用いて、符号化画像データ501を入力する。
置換部154は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した符号化画像データ501のうち、暗号部分抽出部151が抽出した部分(網掛け部分)を、分割した置換部分581〜590で置換して、暗号化画像データ601とする。
ここで、暗号化部分データ571の長さは、暗号部分抽出部151が抽出した部分データ561の長さと等しいので、置換部154は、暗号部分抽出部151が部分データを抽出した部分と同一の部分を過不足なく置換する。すなわち、置換部154が置換する前の符号化画像データ501と、置換部154が置換した後の暗号化画像データ601とは、情報量が等しく、長さも等しい。
このように、置換部154は、符号化画像データのうち、部分データに相当する部分を、対応する暗号化部分データに置き換えて、暗号化画像データを生成する。
図3に戻り、データ変換装置100の機能ブロックの説明を続ける。
形式化部161は、CPU911などの処理装置を用いて、置換部154が出力した暗号化画像データを入力する。
形式化部161は、CPU911などの処理装置を用いて、量子化表記憶部131が記憶した量子化表を入力する。
形式化部161は、CPU911などの処理装置を用いて、符号化表記憶部141が記憶した符号化表を入力する。
形式化部161は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した暗号化画像データと、入力した量子化表と、入力した符号化表とに基づいて、形式化画像データを生成する。
形式化部161は、CPU911などの処理装置を用いて、生成した形式化画像データを出力する。
形式化画像データとは、あらかじめ定めたフォーマットにしたがって生成したデータである。あらかじめ定めたフォーマットは、例えば、JFIF形式のような既存のフォーマットでもよいし、独自に定めたフォーマットであってもよい。
JFIF形式のような既存のフォーマットを使用する場合、形式化部161は、入力した暗号化画像データを、符号化画像データの代わりとして、形式化画像データを生成する。これにより、既存のフォーマットの符号化画像データを閲覧できる閲覧装置を用いて、形式化部161が生成した形式化画像データを閲覧することができる。ただし、暗号化画像データを符号化画像データの代わりとしているので、これを解読しなければ正しい画像を閲覧できない。
形式化画像出力部171は、CPU911などの処理装置を用いて、形式化部161が出力した形式化画像データを入力する。
形式化画像出力部171は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した形式化画像データを出力する。
図6は、JFIF形式の形式化画像データの一例を示す図である。
形式化画像データは、マーカSOI、フレーム、マーカEOIの順でデータを結合したデータである。
マーカSOIは、2バイトのデータ(X‘FFD8’)であり、形式化画像データの開始を示す。ここで、X‘…’は16進数を示す。
マーカEOIは、2バイトのデータ(X‘FFD9’)であり、形式化画像データの終了を示す。
フレームは、表定義、フレームヘッダ、走査の順でデータを結合したデータである。表定義はなくてもよい。走査は2以上あってもよい。
表定義は、量子化に使用した量子化表や、符号化に使用した符号化表などを定義するデータである。
表定義のうち、量子化表を定義する部分は、マーカDQT、長さ、量子化表の順でデータを結合したデータである。
マーカDQTは、2バイトのデータ(X‘FFDB’)であり、以下のデータが量子化表の定義であることを表わす。
長さは、2バイトのデータであり、量子化表のバイト数+2を表わす。
量子化表は、任意長のデータであり、量子化に使用した量子化表を表わす。
表定義のうち、符号化表を定義する部分は、マーカDHT、長さ、符号化表の順でデータを結合したデータである。
マーカDHTは、2バイトのデータ(X‘FFC4’)であり、以下のデータがハフマン符号化に用いる符号化表の定義であることを表わす。
長さは、2バイトのデータであり、符号化表のバイト数+2を表わす。
符号化表は、任意長のデータであり、符号化に使用した符号化表を表わす。
表定義のなかで、量子化表を定義する部分と符号化表を定義する部分との順序は、どちらが先でも構わない。表定義は、どちらか一方のみを含むものでもよいし、他の定義を含んでもよい。また、複数の量子化表や複数の符号化表を定義してもよい。
フレームヘッダは、その形式化画像データが表わす画像の特徴などを表わす。
フレームヘッダは、マーカSOF、長さ、引数の順でデータを結合したデータである。
マーカSOFは、2バイトのデータ(X‘FFC0’)であり、フレームヘッダの開始を示す。また、マーカSOFは、そのフレームが非差分フレームであり、符号化の方式がハフマン符号化であり、周波数変換の方式が基本DCTであることを表わす。
長さは、2バイトのデータであり、引数のバイト数+2を表わす。
引数は、任意長のデータであり、画像の精度や画素数などを表わす。
走査は、走査ヘッダ、符号化画像データの順でデータを結合したデータである。
走査ヘッダは、マーカSOS、長さ、引数の順でデータを結合したデータである。
マーカSOSは、2バイトのデータ(X‘FFDA’)であり、走査ヘッダの開始を示す。
長さは、2バイトのデータであり、引数のバイト数+2を表わす。
引数は、任意長のデータであり、画像の成分数や使用する符号化表の選択などを表わす。
符号化画像データは、符号化された画像データである。なお、マーカと区別するため、符号化画像データのなかにX‘FF’が現れる場合には、その次にX‘00’が挿入される。
従来のデータ変換装置が生成する形式化画像データでは、符号化画像データとして符号化部が出力する符号化画像データを使用する。
図7は、この実施の形態における形式化部161が生成する形式化画像データの一例を示す図である。
この例において、形式化部161は、図6で説明したJFIF形式の形式化画像データを生成するものとする。しかし、上述したように、形式化部161は、他の従来形式の形式化画像データを生成してもよいし、独自の形式あるいは新規な形式の形式化画像データを生成してもよい。
形式化部161は、CPU911などの処理装置を用いて、量子化表記憶部131が記憶した量子化表と、符号化表記憶部141が記憶した符号化表とを入力し、入力した量子化表と、入力した符号化表とを含む表定義を生成する。
また、形式化部161は、CPU911などの処理装置を用いて、置換部154が出力した暗号化画像データを入力し、入力した暗号化画像データを符号化画像データとして含む走査を生成する。
なお、従来の形式化画像データと同じ形式となるよう、暗号化画像データのなかにX‘FF’が現れる場合には、形式化部161がその次にX‘00’を挿入する。
形式化部161が生成する形式化画像データに含まれる暗号化画像データは、部分的に暗号化されている(図の斜線部分)。暗号化画像データの暗号化されている部分は、全体に散らばり、均等に分かれているが、先頭に近い部分ほど暗号化されている部分の割合が高い。
次に、動作について説明する。
図8は、この実施の形態における暗号部分抽出部151が、部分データを生成する部分データ抽出処理の流れの一例を示すフローチャート図である。
入力工程S11において、暗号部分抽出部151は、CPU911などの処理装置を用いて、符号化部142が出力した符号化画像データを入力する。
暗号部分抽出部151は、RAM914などの記憶装置を用いて、入力した符号化画像データを記憶する。
初期設定工程S12において、暗号部分抽出部151は、RAM914などの記憶装置を用いて、抽出位置として1を記憶する。
暗号部分抽出部151は、RAM914などの記憶装置を用いて、抽出ブロック数として0を記憶する。
暗号部分抽出部151は、RAM914などの記憶装置を用いて、ブロック長としてあらかじめ定めた初期値bを記憶する。
暗号部分抽出部151は、RAM914などの記憶装置を用いて、部分データとして長さ0のデータを記憶する。
抽出工程S13において、暗号部分抽出部151は、CPU911などの処理装置を用いて、入力工程S11で記憶した符号化画像データのなかで、初期設定工程S12(または後述する位置更新工程S15)で記憶した抽出位置にあたる位置からあらかじめ定めたバイト数wのデータを抜き出して、抽出部分とする。
結合工程S14において、暗号部分抽出部151は、CPU911などの処理装置を用いて、初期設定工程S12(または結合工程S14)で記憶した部分データの後ろに、抽出工程S13で抜き出した抽出部分を結合する。
暗号部分抽出部151は、RAM914などの記憶装置を用いて、結合したデータを、新たな部分データとして記憶する。
位置更新工程S15において、暗号部分抽出部151は、CPU911などの処理装置を用いて、初期設定工程S12(または位置更新工程S15)で記憶した抽出位置に、初期設定工程S12(または後述するブロック長更新工程S19)で記憶したブロック長を加える。
暗号部分抽出部151は、RAM914などの記憶装置を用いて、加えた結果を、新たな抽出位置として記憶する。
終了判定工程S16において、暗号部分抽出部151は、CPU911などの処理装置を用いて、位置更新工程S15で記憶した新たな抽出位置を、入力工程S11で記憶した符号化画像データの長さと比較する。
抽出位置のほうが大きい場合、出力工程S20へ進む。
符号化画像データの長さのほうが大きい場合、抽出計数工程S17へ進む。
抽出計数工程S17において、暗号部分抽出部151は、CPU911などの処理装置を用いて、初期設定工程S12(または抽出計数工程S17)で記憶した抽出ブロック数に1を加える。
暗号部分抽出部151は、RAM914などの記憶装置を用いて、加えた結果を、新たな抽出ブロック数として記憶する。
更新判定工程S18において、暗号部分抽出部151は、CPU911などの処理装置を用いて、抽出計数工程S17で記憶した新たな抽出ブロック数を、あらかじめ定めた抽出数cと比較する。
抽出ブロック数のほうが大きい場合、ブロック長更新工程S19へ進む。
抽出数cのほうが大きい場合、抽出工程S13に戻る。
ブロック長更新工程S19において、暗号部分抽出部151は、CPU911などの処理装置を用いて、初期設定工程S12(またはブロック長更新工程S19)で記憶したブロック長にあらかじめ定めた数dを加える。
暗号部分抽出部151は、RAM914などの記憶装置を用いて、加えた結果を、新たなブロック長として記憶する。
暗号部分抽出部151は、RAM914などの記憶装置を用いて、新たな抽出ブロック数として0を記憶する。
その後、抽出工程S13に戻る。
出力工程S20において、暗号部分抽出部151は、CPU911などの処理装置を用いて、記憶した部分データを出力する。
以上のようにして、暗号部分抽出部151は、部分データを生成する。
例えば、ブロック長の初期値bを4バイト、ブロック長の増分dを4バイト、抜き出すデータの長さwを4バイト、所定の抽出数cを25とすれば、暗号部分抽出部151は、符号化画像データの先頭から100バイトの部分について、すべてのデータを抽出する。また、符号化画像データの101バイト目から300バイト目までの部分については、抽出割合が1/2となる。符号化画像データの301バイト目から600バイト目までの部分については、抽出割合が1/3となる。
なお、ここで説明した処理の手順は一例であり、暗号部分抽出部151は他の手順によって部分データを生成してもよい。
図9は、この実施の形態における置換部154が、暗号化画像データを生成する部分データ置換処理の流れの一例を示すフローチャート図である。
入力工程S31において、置換部154は、CPU911などの処理装置を用いて、符号化部142が出力した符号化画像データを入力する。
置換部154は、RAM914などの記憶装置を用いて、入力した符号化画像データを記憶する。
置換部154は、CPU911などの処理装置を用いて、暗号化部153が出力した暗号化部分データを入力する。
置換部154は、RAM914などの記憶装置を用いて、入力した暗号化部分データを記憶する。
初期設定処理S32において、置換部154は、RAM914などの記憶装置を用いて、置換位置として1を記憶する。
置換部154は、RAM914などの記憶装置を用いて、置換ブロック数として0を記憶する。
置換部154は、RAM914などの記憶装置を用いて、ブロック長としてあらかじめ定めた初期値bを記憶する。初期値bは、部分データ抽出処理の初期設定工程S12で、暗号部分抽出部151が記憶するものと同一である。
置換部154は、RAM914などの記憶装置を用いて、抽出位置として1を記憶する。
抽出工程S33において、置換部154は、CPU911などの処理装置を用いて、入力工程S31で記憶した暗号化部分データのなかで、初期設定工程S32(または後述する抽出位置更新工程S34)で記憶した抽出位置からあらかじめ定めたバイト数wのデータを抜き出して、置換部分とする。バイト数wは、部分データ抽出処理の抽出工程S13で暗号部分抽出部151が抜き出す抽出部分のバイト数と同一である。
抽出位置更新工程S34において、置換部154は、CPU911などの処理装置を用いて、初期設定工程S32(または抽出位置更新工程S34)で記憶した抽出位置に、あらかじめ定めたバイト数wを加える。
置換部154は、RAM914などの記憶装置を用いて、加えた結果を、新たな抽出位置として記憶する。
置換工程S35において、置換部154は、CPU911などの処理装置を用いて、入力工程S31(または置換工程S35)で記憶した符号化画像データのなかで、初期設定工程S32(または後述する置換位置更新工程S36)で記憶した置換位置からあらかじめ定めたバイト数wのデータを、抽出工程S33で抜き出した置換部分で置き換える。
置換部154は、RAM914などの記憶装置を用いて、置き換えた結果を、新たな符号化画像データとして記憶する。
置換位置更新工程S36において、置換部154は、CPU911などの処理装置を用いて、初期設定工程S32(または置換位置更新工程S36)で記憶した置換位置に、初期設定工程S32(または後述するブロック長更新工程S40)で記憶したブロック長を加える。
置換部154は、RAM914などの記憶装置を用いて、加えた結果を、新たな置換位置として記憶する。
終了判定工程S37において、置換部154は、CPU911などの処理装置を用いて、抽出位置更新工程S34で記憶した新たな抽出位置を、入力工程S31で記憶した暗号化部分データの長さと比較する。
抽出位置のほうが大きい場合、出力工程S41へ進む。
暗号化部分データの長さのほうが大きい場合、置換計数工程S38へ進む。
置換計数工程S38において、置換部154は、CPU911などの処理装置を用いて、初期設定工程S32(または置換計数工程S38)で記憶した置換ブロック数に、1を加える。
置換部154は、RAM914などの記憶装置を用いて、加えた結果を、新たな置換ブロック数として記憶する。
更新判定工程S39において、置換部154は、CPU911などの処理装置を用いて、置換計数工程S38で記憶した新たな置換ブロック数を、あらかじめ定めた抽出数cと比較する。抽出数cは、部分データ抽出処理の更新判定工程S18で、暗号部分抽出部151が比較する抽出数と同一である。
抽出ブロック数のほうが大きい場合、ブロック長更新工程S40へ進む。
抽出数cのほうが大きい場合、抽出工程S33に戻る。
ブロック長更新工程S40において、置換部154は、CPU911などの処理装置を用いて、初期設定工程S32(またはブロック長更新工程S40)で記憶したブロック長にあらかじめ定めた数dを加える。数dは、部分データ抽出処理のブロック長更新工程S19で暗号部分抽出部151が加える数と同一である。
置換部154は、RAM914などの記憶装置を用いて、加えた結果を、新たなブロック長として記憶する。
置換部154は、RAM914などの記憶装置を用いて、新たな抽出ブロック数として0を記憶する。
その後、抽出工程S33に戻る。
出力工程S41において、置換部154は、CPU911などの処理装置を用いて、置換工程S35で記憶した符号化画像データを、暗号化画像データとして出力する。
以上のような処理により、置換部154は、図5で説明したような暗号化画像データを生成できる。
なお、ここで説明した処理の手順は一例であり、置換部154は他の手順によって暗号化画像データを生成してもよい。
エントロピー符号を用いて符号化されたデータは、先頭から順に処理しなければ、復号することができない。
例えば、ハフマン符号を用いた場合、符号語のビット長が可変なので、先頭から順に処理しなければ、符号語の切れ目がどこにあるかわからず、復号できない。
また、適応型算術符号を用いた場合、復号したデータに基づいて、確率間隔が変わっていくので、先頭から順に処理しなければ、確率推定をすることができず、復号できない。
したがって、符号化画像データの先頭部分のみを暗号化しても、これを解読する権限(すなわち、暗号鍵に対応する復号鍵)を持たない者が、画像を閲覧するのを防ぐ効果がある。
しかし、例えば、JFIF形式において、周波数変換部121が部分画像(8×8画素)を周波数変換し、量子化部132が量子化した量子化画像データには0が多いので、符号化部142は、0の連続をランレングス符号化したデータをハフマン符号により符号化する場合がある。
その場合、符号化画像データを各部分画像についてのデータ(64バイト未満)に分割すると、それぞれのデータの最後は、そのあとが全部0であることを示す特別なシンボル(EOB)となる場合が多い。
そのため、不正に画像を閲覧しようとする閲覧者は、符号化画像データのうち暗号化されていない部分からEOBに対応する符号語を探し、その次から、部分画像についてのデータが始まると仮定して復号を試みる。
EOBは出現する確率が高いので、通常、ビット長の短い符号語を割り当てる。
したがって、他のデータに割り当てた符号語のなかに、EOBに対応する符号語と同じビットパターンが現れる場合が多くあり、不正な閲覧者は、そのなかからどれが本当のEOBか判別しなければ、復号は成功しない。
例えば、復号して得られた部分画像についてのデータ(正しく復号していれば、量子化画像データの一部と同じになる)が64バイトより大きくなった場合には、最初の仮定が間違っていたことになる。
不正な閲覧者は、このようにしてEOBの候補についてしらみつぶしに調べていけば、どれが本当のEOBかを判別できる。
不正な閲覧者にこのような判別をさせないためには、符号化画像データのうち暗号化されていない部分の長さを短くすればよい。
そうすれば、EOBの仮定が正しいか否かを不正な閲覧者が判別するには、次の暗号化された部分を解読する必要が生じるので、暗号を解読しなければ画像を閲覧できなくなる。
この実施の形態におけるデータ変換装置100は、分割した複数のブロックそれぞれのなかで抽出する部分(すなわち、暗号化する部分)が一様に分布するように、部分データを抽出するので、抽出する部分と抽出する部分との間の暗号化されない部分の長さがほぼ一定となる。したがって、不正な閲覧者は、暗号を解読せずに画像を閲覧することができない。
同様に、算術符号化された符号化データの途中から復号しようとする不正な閲覧者は、その時点でのMPS(More Probable Symbol:優勢シンボル)が0か1か、確率推定状態がどれかなどを仮定して、復号を試みる。
仮定が正しいかどうかを判別するには、ある程度の長さを復号してみる必要がある。
したがって、暗号化する部分を一様に分布させれば、仮定が正しいか否かを判別できず、不正な閲覧者が暗号を解読せずに画像を閲覧することができない。
また、不正な閲覧者が、仮定が正しいかどうかを判別するために復号してみなければならない長さは、先頭から遠くなるほど長くなる。これは、先頭に近い部分を正しく復号できないことの影響により、誤差が蓄積するからである。
したがって、符号化データの先頭から遠い部分については、先頭に近い部分よりも、暗号化されない連続した部分の長さが長くても、不正な閲覧者が暗号を解読せずに画像を閲覧することを防ぐことができる。
この実施の形態におけるデータ変換装置100は、分割した複数のブロックそれぞれにおける抽出する部分の割合が、先頭に近いブロックほど高く、先頭から遠くなるほど低くなるように部分データを抽出するので、暗号化すべき部分データの長さをできるだけ短くすることができる。
これにより、暗号処理に必要な資源(CPU911などの処理装置の処理量やRAM914などの記憶装置の消費量)が少なくて済む。
したがって、不正な閲覧者による画像の閲覧を、効率よく防ぐことができる。
この実施の形態におけるデータ変換装置100は、
情報を処理するCPU911などの処理装置と、暗号部分抽出部151と、暗号処理部(暗号化部153)と、置換部154とを有することを特徴とする。
暗号部分抽出部151は、CPU911などの処理装置を用いて、符号化データ(符号化画像データ)を入力し、CPU911などの処理装置を用いて、入力した符号化データ(符号化画像データ)のなかから一部を抽出して部分データとすることを特徴とする。
暗号処理部(暗号化部153)は、CPU911などの処理装置を用いて、暗号部分抽出部151が抽出した部分データを暗号処理(暗号化)して処理済部分データ(暗号化部分データ)とすることを特徴とする。
置換部154は、CPU911などの処理装置を用いて、符号化データ(符号化画像データ)のうち、暗号部分抽出部151が部分データを抽出した部分と同一の部分を、暗号処理部(暗号化部153)が暗号処理(暗号化)した処理済部分データ(暗号化部分データ)で置換して処理済データ(暗号化画像データ)とし、CPU911などの処理装置を用いて、置換した処理済データ(暗号化画像データ)を出力することを特徴とする。
この実施の形態におけるデータ変換装置100によれば、入力した符号化データをすべて暗号処理するのではなく、暗号部分抽出部151が抽出した部分データだけを暗号処理するので、暗号処理に必要な資源を節約することができ、効率のよい暗号化を実現できるという効果を奏する。
この実施の形態におけるデータ変換装置100は、以下の点を特徴とする。
暗号部分抽出部151は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した符号化データ(符号化画像データ)を複数のブロックに分割し、CPU911などの処理装置を用いて、分割した複数のブロックそれぞれのなかで抽出する部分が一様に分布するように、部分データを抽出することを特徴とする。
この実施の形態におけるデータ変換装置100によれば、暗号部分抽出部151が抽出する部分が一様に分布するよう部分データを抽出するので、処理済データのなかに、暗号処理していない連続した部分の長さが短くなり、暗号処理する部分が少なくても、暗号を解読しなければ符号化データを利用できないという効果を奏する。
この実施の形態におけるデータ変換装置100は、以下の点を特徴とする。
暗号部分抽出部151は、CPU911などの処理装置を用いて、分割した複数のブロックそれぞれにおける抽出する部分の割合が、先頭に近いブロックほど高くなるよう、部分データを抽出することを特徴とする。
この実施の形態におけるデータ変換装置100によれば、暗号部分抽出部151が抽出する部分の割合が、先頭に近いブロックほど高く、先頭から遠くなるほど低くなるので、抽出する部分データの長さが短くなり、暗号処理に必要な資源を節約でき、効率のよい暗号化を実現できるという効果を奏する。
この実施の形態におけるデータ変換装置100は、以下の点を特徴とする。
暗号部分抽出部151は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した符号化データ(符号化画像データ)を複数のブロックに分割し、CPU911などの処理装置を用いて、分割した複数のブロックそれぞれのなかで所定の長さの部分を部分データとして抽出することを特徴とする。
この実施の形態におけるデータ変換装置100によれば、暗号部分抽出部151が分割した複数のブロックのなかから所定の長さの部分を部分データとして抽出するので、抽出する部分が一様に分布し、効率のよい暗号化を実現できるという効果を奏する。
この実施の形態におけるデータ変換装置100は、以下の点を特徴とする。
暗号部分抽出部151は、CPU911などの処理装置を用いて、分割した複数のブロックそれぞれの長さが、先頭に近いブロックほど短くなるよう、符号化データ(符号化画像データ)を分割することを特徴とする。
この実施の形態におけるデータ変換装置100によれば、暗号部分抽出部151が分割した複数のブロックそれぞれの長さが先頭に近いブロックほど短いので、暗号部分抽出部151が抽出する部分の割合が、先頭に近いブロックほど高く、先頭から遠くなるほど低くなり、効率のよい暗号処理を実現できるという効果を奏する。
この実施の形態におけるデータ変換装置100は、更に、情報を記憶する磁気ディスク装置920などの記憶装置と、周波数変換部121と、量子化表記憶部131と、量子化部132と、符号化表記憶部141と、符号化部142と、形式化部161とを有することを特徴とする。
周波数変換部121は、CPU911などの処理装置を用いて、原画像データを入力し、CPU911などの処理装置を用いて、入力した原画像データを周波数変換して周波数画像データとすることを特徴とする。
量子化表記憶部131は、磁気ディスク装置920などの記憶装置を用いて、量子化表を記憶することを特徴とする。
量子化部132は、CPU911などの処理装置を用いて、周波数変換部121が周波数変換した周波数画像データを、量子化表記憶部131が記憶した量子化表に基づいて量子化して量子化画像データとすることを特徴とする。
符号化表記憶部141は、磁気ディスク装置920などの記憶装置を用いて、符号化表を記憶することを特徴とする。
符号化部142は、CPU911などの処理装置を用いて、量子化部132が量子化した量子化画像データを、符号化表記憶部141が記憶した符号化表に基づいて符号化して符号化画像データとすることを特徴とする。
暗号部分抽出部151は、CPU911などの処理装置を用いて、符号化部142が符号化した符号化画像データを符号化データとして入力することを特徴とする。
形式化部161は、置換部154が出力した処理済データを暗号化画像データとし、CPU911などの処理装置を用いて、暗号化画像データと量子化表記憶部131が記憶した量子化表と符号化表記憶部141が記憶した符号化表とに基づいて、形式化画像データを生成し、CPU911などの処理装置を用いて、生成した形式化画像データを出力することを特徴とする。
この実施の形態におけるデータ変換装置100によれば、原画像データから、JFIF形式などの形式に形式化され、暗号化された形式化画像データを生成するので、暗号を解読しなければ画像を閲覧できないようにすることができるという効果を奏する。
この実施の形態におけるデータ変換装置100は、以下の点を特徴とする。
暗号部分抽出部151は、CPU911などの処理装置を用いて、エントロピー符号化されたデータを符号化データ(符号化画像データ)として入力することを特徴とする。
この実施の形態におけるデータ変換装置100によれば、エントロピー符号化されたデータの一部を抽出して暗号処理するので、暗号処理する部分が少なくても、暗号を解読しなければ符号化データを利用できないという効果を奏する。
この実施の形態におけるデータ変換装置100は、以下の点を特徴とする。
暗号部分抽出部151は、CPU911などの処理装置を用いて、ハフマン符号化されたデータを符号化データ(符号化画像データ)として入力することを特徴とする。
この実施の形態におけるデータ変換装置100によれば、ハフマン符号化されたデータの一部を抽出して暗号処理するので、暗号処理する部分が少なくても、暗号を解読しなければ符号化データを利用できないという効果を奏する。
この実施の形態におけるデータ変換装置100は、以下の点を特徴とする。
暗号部分抽出部151は、CPU911などの処理装置を用いて、算術符号化されたデータを符号化データとして入力することを特徴とする。
この実施の形態におけるデータ変換装置100によれば、算術符号化されたデータの一部を抽出して暗号処理するので、暗号処理する部分が少なくても、暗号を解読しなければ符号化データを利用できないという効果を奏する。
この実施の形態におけるデータ変換装置100がデータを変換するデータ変換方法は、
情報を処理するCPU911などの処理装置を有するデータ変換装置がデータを変換するデータ変換方法において、
CPU911などの処理装置が、符号化データ(符号化画像データ)を入力し、
CPU911などの処理装置が、入力した符号化データ(符号化画像データ)のなかから一部を抽出して部分データとし(部分データ抽出処理)、
CPU911などの処理装置が、抽出した部分データを暗号処理(暗号化)して処理済部分データ(暗号化部分データ)とし、
CPU911などの処理装置が、符号化データ(符号化画像データ)のうち、抽出した部分を、暗号処理(暗号化)した処理済部分データ(暗号化部分データ)で置換して処理済データ(暗号化画像データ)とし(部分データ置換処理)、
CPU911などの処理装置が、置換した処理済データ(暗号化画像データ)を出力することを特徴とする。
この実施の形態におけるデータ変換方法によれば、入力した符号化データをすべて暗号処理するのではなく、暗号部分抽出部151が抽出した部分データだけを暗号処理するので、暗号処理に必要な資源を節約することができ、効率のよい暗号化を実現できるという効果を奏する。
この実施の形態におけるデータ変換装置100は、情報を処理するCPU911などの処理装置を有するコンピュータを、データ変換装置として機能させるプログラムを、コンピュータが実行することにより、実現することができる。
この実施の形態におけるデータ変換装置100としてコンピュータを機能させるプログラムによれば、入力した符号化データをすべて暗号処理するのではなく、暗号部分抽出部151が抽出した部分データだけを暗号処理するので、暗号処理に必要な資源を節約できるデータ変換装置100を実現することができるという効果を奏する。
以上説明したデータ変換装置100がデータを変換するデータ変換方法は、
算術符号(またはハフマン符号などを含むエントロピー符号)で符号化されたデータを暗号化する方法であって、以下の全ての処理を有するデータ変換方法である。
(1)符号化されたデータ(符号化画像データ501)を複数のデータブロック511〜513に分割し、分割したブロック内で暗号化を行うデータの配置の分布が一様になるように、前期暗号化を行うデータ(部分データ)を選択する暗号位置抽出処理(部分データ抽出処理)。
(2)前記選択されたデータ(部分データ)を暗号化し、暗号化されたデータ(暗号化部分データ)を生成する暗号化処理。
(3)前記暗号化されたデータを前記符号化されたデータ本体中の前記選択されたデータと置換するデータ置換処理(部分データ置換処理)。
以上説明したデータ変換装置100がデータを変換するデータ変換方法は、
前記算術符号(またはハフマン符号などを含むエントロピー符号)で符号化されたデータ(符号化画像データ)がJPEG圧縮されたデータであるデータ変換方法である。
以上説明したデータ変換装置100がデータを変換するデータ変換方法は、
前記算術符号(またはハフマン符号などを含むエントロピー符号)で符号化されたデータ(符号化画像データ)がJPEG圧縮されたうえで、所定の形式で記述されたデータであるデータ変換方法である。
以上説明したデータ変換装置100がデータを変換するデータ変換方法は、
暗号位置抽出処理において、データ(符号化画像データ)の先頭に近い部分のデータブロックでは抽出する暗号化部分データ(抽出部分)の割合を多くし、遠くなるにしたがってその割合を下げるデータ変換方法である。
以上説明したデータ変換装置100がデータを変換するデータ変換方法は、
暗号化する画像を複数の領域に分け、領域ごとに暗号化するデータの割合を決定し、先頭に近い領域は密に、遠い領域は粗く割合を決定するデータ変換方法である。
このように、画像データを分割し、演算の高速化のため、全てのデータを暗号化せずに、特定の部分を選択して暗号化する。このとき、先頭アドレスに近い部分を集中的に選択し、遠くなるにしたがい、選択する部分を減らす。したがって、先頭アドレスに近い部分は集中的に暗号化され、遠くなるにしたがい、暗号化しないブロックが増える。
符号化された状態のデータについて、所定のサイズに分割されたデータブロック内で、暗号化を施すデータの配置の分布が一様になるように暗号化対象を選択し、暗号処理を施すことで、画像データ全体の一部分を暗号化しても、対象画像に対して十分な秘匿効果をもたらすことができる。
また、符号化された後のデータに対し、その一部のみを暗号化するので、暗号化にかかる時間を短縮することができる。
さらに、画像データの先頭に近い部分のデータブロックでは抽出する暗号化部分データの割合を多くし、遠くなるにしたがってその割合を下げることで、さらに少ない暗号化データサイズで画像を閲覧不能にすることができる。
なお、この実施の形態では、JPEG圧縮した画像データを暗号化する場合について説明したが、この方式は、画像データに限らず、符号化されたデータ全般に適用可能である。特に、ハフマン符号や算術符号などのエントロピー符号を用いて符号化する場合に、効果が高い。
これにより、画像データなどを高速かつ確実に暗号化し、情報を秘匿することができる。
実施の形態2.
実施の形態2について、図10を用いて説明する。
この実施の形態におけるデータ変換装置200の外観、ハードウェア資源は、実施の形態1で説明したデータ変換装置100と同様なので、ここでは説明を省略する。
図10は、この実施の形態におけるデータ変換装置200の機能ブロックの構成の一例を示すブロック構成図である。
データ変換装置200は、実施の形態1で説明したデータ変換装置100が生成した形式化画像データを入力し、もとの画像を再生して、再生画像データを出力する。
再生画像データとは、写真などの画像を表わすデータである。再生画像データは、画像を構成する画素の色を、RGB(Red−Green−Blue:赤緑青)系やYCbCr(輝度色差)系などの表色系(色空間)を用いて表わしたデータである。再生画像データは、例えば、ビットマップ形式の画像データである。
再生画像データは、実施の形態1で説明したデータ変換装置100が生成した形式化画像データから再生したもとの画像を表わす。ただし、実施の形態1で説明したデータ変換装置100がデータを変換する過程で一部の情報が捨てられている場合があるので、再生画像データが表わす画像は、実施の形態1で説明したデータ変換装置100が入力した原画像データが表わす画像と同じではない。しかし、捨てる情報を適切に選択することにより、見た目にはほとんど変わらない画像を表わすことができる。
実施の形態1で説明したデータ変換装置100が生成する形式化画像データは、所定の暗号鍵で暗号化されている。この実施の形態におけるデータ変換装置200は、これを暗号鍵に対応する復号鍵で解読し、再生画像データを生成する。
データ変換装置200は、形式化画像入力部271、分解部261、量子化表記憶部231、符号化表記憶部241、暗号部分抽出部251、復号鍵記憶部252、暗号解読部253、置換部254、復号部242、逆量子化部232、周波数逆変換部221、再生画像出力部211を有する。
形式化画像入力部271は、CPU911などの処理装置を用いて、形式化画像データを入力する。
形式化画像入力部271は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した形式化画像データを出力する。
分解部261は、CPU911などの処理装置を用いて、形式化画像入力部271が出力した形式化画像データを入力する。
分解部261は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した形式化画像データに基づいて、量子化表と、符号化表と、暗号化画像データとを取得する。
分解部261は、CPU911などの処理装置を用いて、取得した量子化表と、符号化表と、暗号化画像データとを出力する。
形式化処理において、暗号化画像データをそのまま形式化画像データの一部とする場合と、所定の形式に合致するよう、何らかの変形を施したデータを形式化画像データの一部とする場合とがある。暗号化画像データがそのまま形式化画像データに含まれる場合には、分解部261は、形式化画像データのなかから暗号化画像データに相当する部分を探して、暗号化画像データを抽出する。また、何らかの変形を施した場合には、分解部261は、抽出したデータに逆の変形を施し、暗号化画像データを復元する。
例えば、形式化画像データのなかでデータX‘FF’を特別な意味に用いる場合、暗号化画像データに含まれるデータX‘FF’を、形式化処理において別のデータで置き換えるなどの処理をする。分解部261は、形式化画像データから暗号化画像データに相当する部分を抽出し、置き換えられたデータをもとのデータX‘FF’に戻す。
量子化表記憶部231は、CPU911などの処理装置を用いて、分解部261が出力した量子化表を入力する。
量子化表記憶部231は、磁気ディスク装置920などの記憶装置を用いて、入力した量子化表を記憶する。
符号化表記憶部241は、CPU911などの処理装置を用いて、分解部261が出力した符号化表を入力する。
符号化表記憶部241は、磁気ディスク装置920などの記憶装置を用いて、入力した符号化表を記憶する。
暗号部分抽出部251は、CPU911などの処理装置を用いて、分解部261が出力した暗号化画像データを入力する。暗号化画像データは、符号化データの一例である。
暗号部分抽出部251は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した暗号化画像データのなかから暗号化された部分を抽出して、部分データを生成する。
暗号部分抽出部251は、CPU911などの処理装置を用いて、生成した部分データを出力する。
暗号部分抽出部251は、実施の形態1で説明した暗号部分抽出部151の部分データ抽出処理と同様の処理により、部分データを生成する。
部分データを生成するために必要なパラメータ(例えば、ブロック長の初期値b、抽出数c、バイト数wなど)は、形式化画像データを生成したデータ変換装置と、データ変換装置200との間で共有している。
例えば、形式化画像データの作成者がこれらのパラメータを公開し、データ変換装置200が公開されたパラメータを取得して、取得したパラメータに基づいて、暗号部分抽出部251が部分データを生成する。
あるいは、これらのパラメータを形式化画像データのなかに埋め込んでおき、分解部261が形式化画像データからパラメータを取得してもよい。
復号鍵記憶部252は、磁気ディスク装置920などの記憶装置を用いて、復号鍵を記憶する。復号鍵は、暗号部分抽出部251が抽出した部分データを、暗号解読部253が解読するために使用する鍵である。
当然のことながら、復号鍵記憶部252が記憶する復号鍵は、形式化画像データを生成したデータ変換装置が暗号化に使用した暗号鍵と対応するものでなければならない。例えば、共通鍵暗号方式であれば、暗号鍵と復号鍵とが同一である必要がある。
復号鍵記憶部252が記憶する復号鍵が、暗号鍵と正しく対応するものでない場合、データ変換装置200は処理を続けられるが、正しい再生画像データを生成することはできない。したがって、正しい復号鍵を持つものだけが、形式化画像データが表わす画像を閲覧することができる。
暗号解読部253は、CPU911などの処理装置を用いて、暗号部分抽出部251が出力した部分データを入力する。
暗号解読部253は、CPU911などの処理装置を用いて、復号鍵記憶部252が記憶した復号鍵を入力する。
暗号解読部253は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した部分データを、入力した復号鍵で解読して、解読部分データを生成する。なお、「解読」は「復号」ともいうが、後述する復号部242が行う「エントロピー復号」と区別するため、ここでは「解読」という用語を用いる。
暗号解読部253は、CPU911などの処理装置を用いて、生成した解読部分データを出力する。
暗号解読部253は、暗号処理部の一例である。解読は、暗号処理の一例である。解読部分データは、処理済部分データの一例である。
置換部254は、CPU911などの処理装置を用いて、分解部261が出力した暗号化画像データを入力する。
置換部254は、CPU911などの処理装置を用いて、暗号解読部253が出力した解読部分データを入力する。
置換部254は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した暗号化画像データのうち、暗号部分抽出部251が抽出した部分を、入力した解読部分データで置換して、解読画像データを生成する。解読画像データは、処理済データの一例である。
置換部254は、CPU911などの処理装置を用いて、生成した解読画像データを出力する。
置換部254は、実施の形態1で説明した置換部154の部分データ置換処理と同様の処理を行う。
これにより、暗号解読部253が正しい復号鍵で解読したのであれば、暗号化画像データの暗号化された部分がもとのデータに戻るので、置換部254が出力する解読画像データは、暗号化される前の符号化画像データと同一となる。
復号部242は、CPU911などの処理装置を用いて、置換部254が出力した解読画像データを入力する。
復号部242は、CPU911などの処理装置を用いて、符号化表記憶部241が記憶した符号化表を入力する。
復号部242は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した解読画像データを、入力した符号化表に基づいて復号し、復号画像データを生成する。
復号部242は、CPU911などの処理装置を用いて、生成した復号画像データを出力する。
復号部242が行う復号は、実施の形態1で説明した符号化部142が行う符号化の逆の処理である。符号化方式がエントロピー符号化であれば、復号部242はエントロピー復号を行う。符号化方式が静的ハフマン符号化であれば、復号部242は静的ハフマン復号を行う。符号化方式が適応型算術符号化であれば、復号部242は適応型算術復号を行う。符号化の方式は、形式化画像データに埋め込んでおき、分解部261が取得してもよいし、あらかじめ定めておいてもよい。
これにより、復号部242が入力した解読画像データが、暗号化される前の符号化画像データと同一であれば、復号部242が出力する復号画像データは、符号化される前の量子化画像データと同一となる。
逆量子化部232は、CPU911などの処理装置を用いて、復号部242が出力した復号画像データを入力する。
逆量子化部232は、CPU911などの処理装置を用いて、量子化表記憶部231が記憶した量子化表を入力する。
逆量子化部232は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した符号画像データを、入力した量子化表に基づいて逆量子化し、逆量子化画像データを生成する。
逆量子化部232は、CPU911などの処理装置を用いて、生成した逆量子化画像データを出力する。
逆量子化部232が行う逆量子化は、実施の形態1で説明した量子化部132が行う量子化と逆の処理である。例えば、量子化処理が、周波数画像データに含まれるデータを対応する量子化表のデータで除す処理であれば、逆量子化部232は、復号画像データに含まれるデータに、対応する量子化表のデータを乗じる。
なお、量子化処理において、小数点以下を切り捨てるなど、一部の情報を捨てる処理を行っている場合には、逆量子化部232が生成する逆量子化画像データは、量子化される前の周波数画像データと同一とはならない。しかし、捨てられた情報が適切に選択されたものであれば、見た目には、もとのデータが表わす画像と変わらない画像を表わす。
周波数逆変換部221は、CPU911などの処理装置を用いて、逆量子化部232が出力した逆量子化画像データを入力する。
周波数逆変換部221は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した逆量子化画像データを周波数逆変換して、再生画像データを生成する。
周波数逆変換部221は、CPU911などの処理装置を用いて、生成した再生画像データを出力する。
周波数逆変換部221が行う周波数逆変換は、実施の形態1で説明した周波数変換部121が行う周波数変換の逆の処理である。周波数変換が二次元DCTであれば、周波数逆変換部221は二次元逆DCTを行う。周波数変換が二次元ウェーブレット変換であれば、周波数逆変換部221は二次元逆ウェーブレット変換を行う。周波数変換の方式は、形式化画像データに埋め込んでおき、分解部261が取得してもよいし、あらかじめ定めておいてもよい。
再生画像出力部211は、CPU911などの処理装置を用いて、周波数逆変換部221が出力した再生画像データを入力する。
再生画像出力部211は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した再生画像データを出力する。
次に、動作について説明する。
上述したように、暗号部分抽出部251が部分データを生成する部分データ抽出処理は、実施の形態1で説明した暗号部分抽出部151の部分データ抽出処理と同様の処理である。
例えば、図8で説明した部分データ抽出処理と同様の処理を、暗号部分抽出部251が実行する。ただし、図8において、入力工程S11で暗号部分抽出部151が符号化画像データを入力するのに対し、この実施の形態における暗号部分抽出部251は、分解部261が出力した暗号化画像データを入力する点が異なる。
また、置換部254が解読画像データを生成する部分データ置換処理も、実施の形態1で説明した置換部154の部分データ置換処理と同様の処理である。
例えば、図9で説明した部分データ置換処理と同様の処理を、置換部254が実行する。ただし、図9において、入力工程S31で置換部154が符号化画像データを入力するのに対し、この実施の形態における置換部254は、分解部261が出力した暗号化画像データを入力する点が異なる。また、同じく入力工程S31で置換部154が暗号化部分データを入力するのに対し、この実施の形態における置換部254は、暗号解読部253が出力した解読部分データを入力する点が異なる。更に、出力工程S41で置換部154が暗号化画像データを出力するのに対し、この実施の形態における置換部254は、解読画像データを出力する点が異なる。
このように、入出力するデータの名称は異なるが、処理の内容は同じである。
そこで、実施の形態1における暗号部分抽出部151・置換部154が入力する符号化画像データと、この実施の形態における暗号部分抽出部251・置換部254が入力する暗号化画像データとをまとめて、符号化データと呼ぶ。
実施の形態1における置換部154が入力する暗号化部分データと、この実施の形態における置換部254が入力する解読部分データとをまとめて、処理済部分データと呼ぶ。
実施の形態1における置換部154が出力する暗号化画像データと、この実施の形態における置換部254が出力する解読画像データとをまとめて、処理済データと呼ぶ。
また、暗号方式によっては、暗号化処理と暗号解読処理とをまったく同じ処理で実現できるものがある。
その場合、実施の形態1における暗号化部153と、この実施の形態における暗号解読部253とも、同じ処理となる。
したがって、実施の形態1における暗号部分抽出部151・暗号鍵記憶部152・暗号化部153・置換部154の構成と、この実施の形態における暗号部分抽出部251・復号鍵記憶部252・暗号解読部253・置換部254の構成とは、まったく同じであってもよい。
この実施の形態におけるデータ変換装置200は、
情報を処理するCPU911などの処理装置と、暗号部分抽出部251と、暗号処理部(暗号解読部253)と、置換部254とを有することを特徴とする。
暗号部分抽出部251は、CPU911などの処理装置を用いて、符号化データ(暗号化画像データ)を入力し、CPU911などの処理装置を用いて、入力した符号化データ(暗号化画像データ)のなかから一部を抽出して部分データとすることを特徴とする。
暗号処理部(暗号解読部253)は、CPU911などの処理装置を用いて、暗号部分抽出部251が抽出した部分データを暗号処理(暗号解読)して処理済部分データ(解読部分データ)とすることを特徴とする。
置換部254は、CPU911などの処理装置を用いて、符号化データ(暗号化画像データ)のうち、暗号部分抽出部251が抽出した部分を、暗号処理部(暗号解読部253)が暗号処理(暗号解読)した処理済部分データ(解読部分データ)で置換して処理済データ(解読画像データ)とし、CPU911などの処理装置を用いて、置換した処理済データ(解読画像データ)を出力することを特徴とする。
この実施の形態におけるデータ変換装置200によれば、入力した符号化データをすべて暗号処理するのではなく、暗号部分抽出部251が抽出した部分データだけを暗号処理するので、暗号処理に必要な資源を節約することができ、効率のよい暗号解読を実現できるという効果を奏する。
この実施の形態におけるデータ変換装置200は、更に、情報を記憶する磁気ディスク装置920などの記憶装置と、分解部261と、符号化表記憶部241と、量子化表記憶部231と、復号部242と、逆量子化部232と、周波数逆変換部221とを有することを特徴とする。
分解部261は、CPU911などの処理装置を用いて、所定の形式で形式化された形式化画像データを入力し、CPU911などの処理装置を用いて、入力した形式化画像データに基づいて、暗号化画像データと符号化表と量子化表とを取得することを特徴とする。
符号化表記憶部241は、磁気ディスク装置920などの記憶装置を用いて、分解部261が取得した符号化表を記憶することを特徴とする。
量子化表記憶部231は、磁気ディスク装置920などの記憶装置を用いて、分解部261が取得した量子化表を記憶することを特徴とする。
暗号部分抽出部251は、CPU911などの処理装置を用いて、分解部261が取得した暗号化画像データを符号化データとして入力することを特徴とする。
復号部242は、置換部254が出力した処理済データを符号化画像データとし、CPU911などの処理装置を用いて、上記符号化画像データを、符号化表記憶部241が記憶した符号化表に基づいて復号して復号画像データとすることを特徴とする。
逆量子化部232は、CPU911などの処理装置を用いて、復号部242が復号した復号画像データを、量子化表記憶部231が記憶した量子化表に基づいて逆量子化して逆量子化画像データとすることを特徴とする。
周波数逆変換部221は、CPU911などの処理装置を用いて、逆量子化部232が逆量子化した逆量子化画像データを周波数逆変換して再生画像データとし、CPU911などの処理装置を用いて、周波数逆変換した再生画像データを出力することを特徴とする。
この実施の形態におけるデータ変換装置200によれば、JFIF形式などの形式に形式化され、一部を暗号化された形式化画像データから、再生画像データを生成するので、実施の形態1におけるデータ変換装置100が生成した形式化画像データが表わす画像を閲覧できる形にすることができるという効果を奏する。
この実施の形態におけるデータ変換装置200は、以下の点を特徴とする。
暗号部分抽出部251は、CPU911などの処理装置を用いて、エントロピー符号化されたデータの一部を暗号化したデータを符号化データとして入力することを特徴とする。
この実施の形態におけるデータ変換装置200によれば、エントロピー符号化されたデータの一部を暗号化したデータの暗号化された部分を抽出して暗号処理するので、少ない処理で暗号を解読できるという効果を奏する。
この実施の形態におけるデータ変換装置200は、以下の点を特徴とする。
暗号部分抽出部251は、CPU911などの処理装置を用いて、ハフマン符号化されたデータの一部を暗号化したデータを符号化データとして入力することを特徴とする。
この実施の形態におけるデータ変換装置200によれば、ハフマン符号化されたデータの一部を暗号化したデータの暗号化された部分を抽出して暗号処理するので、少ない処理で暗号を解読できるという効果を奏する。
この実施の形態におけるデータ変換装置200は、以下の点を特徴とする。
暗号部分抽出部251は、CPU911などの処理装置を用いて、算術符号化されたデータの一部を暗号化したデータを符号化データとして入力することを特徴とする。
この実施の形態におけるデータ変換装置200によれば、算術符号化されたデータの一部を暗号化したデータの暗号化された部分を抽出して暗号処理するので、少ない処理で暗号を解読できるという効果を奏する。
以上説明したデータ変換装置200がデータを変換するデータ変換方法は、
実施の形態1で説明したデータ変換方法によって暗号化されたデータ(形式化画像データ)を復号(解読)するデータ変換方法であって、以下の全ての処理を有するデータ変換方法である。
(1)形式化された暗号化データ(形式化画像データ)より、暗号化された符号化データ(暗号化画像データ)を抽出する分解処理。
(2)前記暗号化された符号化データ(暗号化画像データ)から暗号化された部分データを抽出する復号位置抽出処理(部分データ抽出処理)。
(3)前記暗号化された部分データを所定の鍵データ(復号鍵)と復号方法で復号化(解読)し、復号化された部分データ(解読部分データ)を生成する復号化処理(暗号解読処理)。
(4)前記暗号化された符号化データ(暗号化画像データ)の前記暗号化された部分データを対応する前記復号化された部分データに置換するデータ置換処理(部分データ置換処理)。
実施の形態3.
実施の形態3について、図11〜図16を用いて説明する。
この実施の形態におけるデータ変換装置300の外観、ハードウェア資源は、実施の形態1で説明したデータ変換装置100と同様なので、ここでは説明を省略する。
図11は、この実施の形態におけるデータ変換装置300の機能ブロックの構成の一例を示すブロック構成図である。
なお、実施の形態1で説明したデータ変換装置100の機能ブロックと共通するブロックについては、同一の符号を付し、ここでは説明を省略する。
データ変換装置300は、所定のフォーマットにしたがって形式化された形式化画像データを入力し、暗号化した形式化画像データを出力する。
例えば、従来のデータ変換装置が生成した暗号化されていない形式化画像データを入力し、暗号化する。
あるいは、既に暗号化された形式化画像データを入力し、更に暗号化することにより、暗号強度を強くする。
データ変換装置300は、形式化画像入力部311、暗号部分抽出部351、暗号鍵記憶部152、暗号化部153、置換部354、形式化画像出力部171を有する。
形式化画像入力部311は、CPU911などの処理装置を用いて、形式化画像データを入力する。
形式化画像入力部311は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した形式化画像データを出力する。
形式化画像入力部311が入力する形式化画像データは、既に暗号化されていてもよいし、暗号化されていなくてもよい。
暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、形式化画像入力部311が出力した形式化画像データを入力する。形式化画像データは、符号化データの一例である。
暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した形式化画像データのなかから暗号化する部分を抽出して、部分データを生成する。
暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、生成した部分データを出力する。
図12は、この実施の形態における暗号部分抽出部351が抽出する部分データの一例を示す図である。
この例において、形式化画像データ702は、JFIF形式で形式化されているものとする。また、形式化画像データ702は、暗号化されていないものとする。
形式化画像データ702は、符号化画像データ712を含む。
符号化画像データ712は、もととなる符号化画像データ502とほぼ同じであるが、符号化画像データ502のなかにX‘FF’が現れる場合、その後にX‘00’が挿入されている。
暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、形式化画像データ702を入力する。
暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した形式化画像データ702のなかから、符号化画像データ712を抽出する。
暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、抽出した符号化画像データ712に基づいて、部分データ562を生成する。
ここで、暗号部分抽出部351は、符号化画像データ712においてX‘00’が挿入されている部分についても特別な処理をせず、そのままの符号化画像データ712から部分データ562を抽出する。
図11に戻り、データ変換装置300の機能ブロックの説明を続ける。
置換部354は、CPU911などの処理装置を用いて、形式化画像入力部311が出力した形式化画像データを入力する。
置換部354は、CPU911などの処理装置を用いて、暗号化部153が出力した暗号化部分データを入力する。暗号化部分データは、処理済部分データの一例である。
置換部354は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した形式化画像データのうち、暗号部分抽出部351が抽出した部分を、入力した暗号化部分データで置換して、(暗号化された)形式化画像データを生成する。(暗号化された)形式化画像データは、処理済データの一例である。
置換部354は、CPU911などの処理装置を用いて、生成した(暗号化された)形式化画像データを出力する。
図13は、この実施の形態における置換部354が生成する形式化画像データの一例を示す図である。
この例において、形式化画像データは、JFIF形式で形式化されているものとする。
上述したように、暗号部分抽出部351が形式化画像データ702から抽出した符号化画像データ712には、X‘FF’のあとにX‘00’が挿入されている。
暗号部分抽出部351は、これを考慮せずに部分データ562を生成するので、暗号部分抽出部351が生成した部分データ562のなかには、X‘FF’やX‘00’が含まれる。
また、符号化画像データ712のなかのどこにX‘FF’が現れるかはわからないので、部分データのなかに含まれるX‘FF’やX‘00’は、必ずしもX‘FF’のあとにX‘00’が現れるとは限らず、断片化したX‘FF’やX‘00’が含まれる場合がある。
暗号化部153は、部分データ562を暗号化して暗号化部分データ572を生成する。
このときも、部分データ562に含まれるX‘FF’やX‘00’について特別な考慮をすることなく暗号化するので、部分データ562に含まれるX‘FF’やX‘00’は、通常、他のデータに置き換わり、逆に、他のデータだった部分にX‘FF’が現れることになる。
置換部354は、形式化画像データ702の一部を暗号化部分データ572で置換して(暗号化された)形式化画像データ703を生成する。
その結果、置換部354が生成する(暗号化された)形式化画像データ703には、X‘00’を伴わない断片化されたX‘FF’が含まれる。
形式化画像データが表わす画像を表示する閲覧装置が、暗号化された形式化画像データを解読する機能を有し、暗号鍵に対応する正しい復号鍵で形式化画像データを解読した場合には、このような断片化は問題とならない。閲覧装置は、断片化のないもとのデータを復元できるからである。
したがって、置換部354が生成した形式化画像データは、形式化画像データがしたがうべきフォーマットに違反する部分を含むものであるが、暗号鍵に対応する復号鍵を有する正規の閲覧者は、正しい画像を閲覧することができる。
一方、暗号化された形式化画像データを解読する機能がなく、あるいは、暗号鍵に対応する正しい復号鍵をもたない閲覧装置は、正しい画像を表示できないだけでなく、形式化画像データが所定の形式に違反しているので、処理を続けることができない。例えば、閲覧装置は、断片化されたX‘FF’をマーカと勘違いしてしまう。
このように、形式違反を含むデータをそのまま出力することにより、形式化画像データが表わす画像を、不正な閲覧者から守ることができる。
次に、動作について説明する。
図14は、この実施の形態における暗号部分抽出部351が、形式化画像データのなかから符号化画像データの開始位置を検索する符号化データ検索処理の流れの一例を示すフローチャート図である。
入力工程S51において、暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、形式化画像入力部311が出力した形式化画像データを入力する。
暗号部分抽出部351は、RAM914などの記憶装置を用いて、入力した形式化画像データを記憶する。
初期設定工程S52において、暗号部分抽出部351は、RAM914などの記憶装置を用いて、検索位置として0を記憶する。
第一検索位置更新工程S53において、暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、初期設定工程S52(または第一検索位置更新工程S53もしくは後述する第二検索位置更新工程S54もしくは後述する第三検索位置更新工程S58)で記憶した検索位置に1を加える。
暗号部分抽出部351は、RAM914などの記憶装置を用いて、加えた結果を、新たな検索位置として記憶する。
マーカ検出工程S54において、暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、入力工程S51で記憶した形式化画像データのうち、検索位置にあたるバイトのデータを取得する。
暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、取得したデータがX‘FF’であるか否かを判定する。
取得したデータがX‘FF’である場合、第二検索位置更新工程S55へ進む。
取得したデータがX‘FF’でない場合、第一検索位置更新工程S53に戻る。
第二検索位置更新工程S55において、暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、第一検索位置更新工程S53で記憶した検索位置に1を加える。
暗号部分抽出部351は、RAM914などの記憶装置を用いて、加えた結果を、新たな検索位置として記憶する。
第一マーカ種類判定工程S56において、暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、入力工程S51で記憶した形式化画像データのうち、検索位置にあたるバイトのデータを取得する。
暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、取得したデータに基づいてマーカの種類を判定する。
マーカがSOI(取得したデータがX‘D8’)またはEOI(X‘D9’)である場合、第一検索位置更新工程S53に戻る。
マーカがSOI・EOI以外である場合、長さ取得工程S57へ進む。
長さ取得工程S57において、暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、入力工程S51で記憶した形式化画像データのうち、検索位置の次とその次にあたる2バイトのデータを、長さとして取得する。
第三検索位置更新工程S58において、暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、第二検索位置更新工程S55で記憶した検索位置に、長さ取得工程S57で取得した長さを加える。
暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、加えた結果を、新たな検索位置として記憶する。
第二マーカ種類判定工程S59において、暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、第一マーカ種類判定工程S56で判定したマーカの種類がSOS(第一マーカ種類判定工程S56で取得したデータがX‘DA’)であるか否かを判定する。
マーカがSOSである場合、開始位置設定工程S60へ進む。
マーカがSOSでない場合、第一検索位置更新工程S53に戻る。
開始位置設定工程S60において、暗号部分抽出部351は、RAM914などの記憶装置を用いて、第三検索位置更新工程S58で記憶した検索位置を、開始位置として記憶する。
なお、この例は、形式化画像データがJFIF形式である場合の例であり、他の形式である場合には、その形式に応じた処理が必要となる。また、形式化画像データがJFIF形式である場合であっても、これと異なる手順によって、開始位置を求めてもよい。
図15は、この実施の形態における暗号部分抽出部351が、部分データを生成する部分データ抽出処理の流れの一例を示すフローチャート図である。
入力工程T11において、暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、形式化画像入力部311が出力した形式化画像データを入力する。
暗号部分抽出部351は、RAM914などの記憶装置を用いて、入力した形式化画像データを記憶する。
なお、符号化データ検索処理で、暗号部分抽出部351が既に形式化画像データを入力している場合には、入力工程T11はなくてもよい。
初期設定工程T12において、暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、符号化データ検索処理で求めた開始位置を入力する。
暗号部分抽出部351は、RAM914などの記憶装置を用いて、抽出位置として、入力した開始位置を記憶する。
暗号部分抽出部351は、RAM914などの記憶装置を用いて、抽出率として、1を記憶する。
暗号部分抽出部351は、RAM914などの記憶装置を用いて、ブロック数として、0を記憶する。
暗号部分抽出部351は、RAM914などの記憶装置を用いて、部分データとして、長さ0のデータを記憶する。
選択工程T13において、暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、初期設定工程T12(または後述するブロック計数工程T18あるいは抽出率更新工程T20)で記憶したブロック数を、初期設定工程T12(または抽出率更新工程T20)で記憶した抽出率で割った余りを算出する。
算出した余りが0である場合、抽出工程T14へ進む。
算出した余りが0でない場合、位置更新工程T16へ進む。
抽出工程T14において、暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、入力工程S11で記憶した形式化画像データのなかで、初期設定工程T12(または位置更新工程T16)で記憶した抽出位置にあたる位置からあらかじめ定めたブロック長bのデータを抜き出して、抽出部分とする。
結合工程T15において、暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、初期設定工程T12(または結合工程T15)で記憶した部分データの後ろに、抽出工程T14で抜き出した抽出部分を結合する。
暗号部分抽出部351は、RAM914などの記憶装置を用いて、結合したデータを、新たな部分データとして記憶する。
位置更新工程T16において、暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、初期設定工程T12(または位置更新工程T16)で記憶した抽出位置に、ブロック長bを加える。
暗号部分抽出部351は、RAM914などの記憶装置を用いて、加えた結果を、新たな抽出位置として記憶する。
終了判定工程T17において、暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、位置更新工程T16で記憶した新たな抽出位置を、入力工程T11で記憶した形式化画像データの長さと比較する。
抽出位置のほうが大きい場合、出力工程T21へ進む。
形式化画像データの長さのほうが大きい場合、ブロック計数工程T18へ進む。
ブロック計数工程T18において、暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、初期設定工程T12(またはブロック計数工程T18)で記憶したブロック数に1を加える。
暗号部分抽出部351は、RAM914などの記憶装置を用いて、加えた結果を、新たなブロック数として記憶する。
更新判定工程T19において、暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、ブロック計数工程T18で記憶した新たなブロック数を、あらかじめ定めたブロック数mと比較する。
ブロック数のほうが大きい場合、抽出率更新工程T20へ進む。
所定のブロック数mのほうが大きい場合、選択工程T13に戻る。
抽出率更新工程T20において、暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、初期設定工程T12(または抽出率更新工程T20)で記憶した抽出率に1を加える。
暗号部分抽出部351は、RAM914などの記憶装置を用いて、加えた結果を、新たなブロック長として記憶する。
暗号部分抽出部351は、RAM914などの記憶装置を用いて、新たなブロック数として0を記憶する。
その後、選択工程T13に戻る。
出力工程T21において、暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、記憶した部分データを出力する。
以上のようにして、符号化データ検索処理により求めた開始位置に基づいて、暗号部分抽出部351は、形式化画像データから符号化画像データにあたる部分を抽出し、部分データを生成する。
例えば、ブロック長bを4バイト、所定のブロック数mを100、符号化データ検索処理により求めた開始位置を500バイト目とすれば、暗号部分抽出部351は、形式化画像データの500バイト目から899バイト目までの部分について、すべてのデータを抽出する。形式化画像データの900バイト目から1299バイト目までの部分については、抽出割合が1/2となる。形式化画像データの1300バイト目から1699バイト目までの部分については、抽出割合が1/3となる。
このように、形式化画像データの符号化画像データにあたる部分の先頭に近いほど、暗号部分抽出部351が抽出する部分の割合が高く、先頭から遠くなるほど、抽出する部分の割合が低くなる。
ブロック単位(上の例では、4バイト)でいえば、先頭に近いブロックほど、抽出される確率が高く、先頭から遠くなるほど、抽出される確率が低くなる。
また、所定の範囲内(上の例では、400バイト)では、抽出する部分が一様に分布する。
なお、この例では、部分データの抽出方式が、実施の形態1で説明した暗号部分抽出部151の部分データ抽出処理における抽出方式と異なるが、実施の形態1で説明した抽出方式と同様の手順により、暗号部分抽出部351が、形式化画像データから、符号化データ検索処理により求めた開始位置に基づいて、部分データを生成してもよい。
また、これと異なる手順により、暗号部分抽出部351が部分データを生成してもよい。
例えば、決まった間隔で必ずブロックを選択するのではなく、乱数を用いるなどして、抽出する部分の分布が統計的に一様になるように処理してもよい。
図16は、この実施の形態における置換部354が(暗号化された)形式化画像データを生成する部分データ置換処理の流れの一例を示すフローチャート図である。
なお、実施の形態1で説明した置換部154の部分データ置換処理(図9)と共通する工程については、同一の符号を付し、ここでは説明を省略する。
入力工程T31において、置換部354は、CPU911などの処理装置を用いて、形式化画像入力部311が出力した形式化画像データを入力する。
置換部354は、RAM914などの記憶装置を用いて、入力した形式化画像データを記憶する。
置換部354は、CPU911などの処理装置を用いて、暗号化部153が出力した暗号化部分データを入力する。
置換部354は、RAM914などの記憶装置を用いて、入力した暗号化部分データを記憶する。
初期設定工程T32において、置換部354は、CPU911などの処理装置を用いて、符号化データ検索処理で暗号部分抽出部351が求めた開始位置を入力する。
置換部354は、RAM914などの記憶装置を用いて、置換位置として、入力した開始位置を記憶する。
置換部354は、RAM914などの記憶装置を用いて、抽出率として、1を記憶する。
置換部354は、RAM914などの記憶装置を用いて、ブロック数として、0を記憶する。
置換部354は、RAM914などの記憶装置を用いて、抽出位置として、1を記憶する。
選択工程T33において、置換部354は、CPU911などの処理装置を用いて、初期設定工程T32(または後述するブロック計数工程T39あるいは抽出率更新工程T41)で記憶したブロック数を、初期設定工程T12(または抽出率更新工程T20)で記憶した抽出率で割った余りを算出する。
算出した余りが0である場合、抽出工程T34へ進む。
算出した余りが0でない場合、置換位置更新工程T38へ進む。
抽出工程T34において、置換部354は、CPU911などの処理装置を用いて、入力工程T31で記憶した暗号化部分データのなかで、初期設定工程T32(または後述する抽出位置更新工程T35)で記憶した抽出位置からあらかじめ定めたブロック長bのデータを抜き出して、置換部分とする。
抽出位置更新工程T35において、置換部354は、CPU911などの処理装置を用いて、初期設定工程T32(または抽出位置更新工程T35)で記憶した抽出位置に、所定のブロック長bを加える。
置換部354は、RAM914などの記憶装置を用いて、加えた結果を、新たな抽出位置として記憶する。
置換工程T36において、置換部354は、CPU911などの処理装置を用いて、入力工程T31(または置換工程T36)で記憶した形式化画像データのなかで、初期設定工程T32(または後述する置換位置更新工程T37)で記憶した置換位置から所定のブロック長bのデータを、抽出工程S33で抜き出した置換部分で置き換える。
置換部354は、RAM914などの記憶装置を用いて、置き換えた結果を、新たな形式化画像データとして記憶する。
終了判定工程T37において、置換部354は、CPU911などの処理装置を用いて、抽出位置更新工程T35で記憶した新たな抽出位置を、入力工程T31で記憶した暗号化部分データの長さと比較する。
抽出位置のほうが大きい場合、出力工程T42へ進む。
暗号化部分データの長さのほうが大きい場合、置換位置更新工程T38へ進む。
置換位置更新工程T38において、置換部354は、CPU911などの処理装置を用いて、初期設定工程T32(または置換位置更新工程T38)で記憶した置換位置に、所定のブロック長bを加える。
置換部354は、RAM914などの記憶装置を用いて、加えた結果を、新たな置換位置として記憶する。
ブロック計数工程T39において、置換部354は、CPU911などの処理装置を用いて、初期設定工程T32(またはブロック計数工程T39)で記憶したブロック数に、1を加える。
置換部354は、RAM914などの記憶装置を用いて、加えた結果を、新たなブロック数として記憶する。
更新判定工程T40において、置換部354は、CPU911などの処理装置を用いて、置換計数工程T39で記憶した新たなブロック数を、あらかじめ定めたブロック数mと比較する。
ブロック数のほうが大きい場合、抽出率更新工程T41へ進む。
所定のブロック数mのほうが大きい場合、選択工程T33に戻る。
抽出率更新工程T41において、置換部354は、CPU911などの処理装置を用いて、初期設定工程T32(または抽出率更新工程T41)で記憶した抽出率に1を加える。
置換部354は、RAM914などの記憶装置を用いて、加えた結果を、新たな抽出率として記憶する。
置換部354は、RAM914などの記憶装置を用いて、新たなブロック数として、0を記憶する。
その後、選択工程T33に戻る。
出力工程T42において、置換部354は、CPU911などの処理装置を用いて、置換工程T36で記憶した形式化画像データを出力する。
このようにして、暗号部分抽出部351が符号化データ検索処理により求めた開始位置に基づいて、置換部354は、(暗号化された)形式化画像データを生成する。
なお、この例では、部分データの置換方式が、実施の形態1で説明した置換部154の部分データ置換処理における置換方式と異なるが、実施の形態1で説明した置換方式と同様の手順により、置換部354が、形式化画像データを、暗号化部分データで置換して、(暗号化された)形式化画像データを生成してもよい。
また、これと異なる手順により、置換部354が(暗号化された)形式化画像データを生成してもよい。
この実施の形態におけるデータ変換装置300は、
情報を処理するCPU911などの処理装置と、暗号部分抽出部351と、暗号処理部(暗号化部153)と、置換部354とを有することを特徴とする。
暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、符号化データ(形式化画像データ)を入力し、CPU911などの処理装置を用いて、入力した符号化データ(形式化画像データ)のなかから一部を抽出して部分データとすることを特徴とする。
暗号処理部(暗号化部153)は、CPU911などの処理装置を用いて、暗号部分抽出部351が抽出した部分データを暗号処理(暗号化)して処理済部分データ(暗号化部分データ)とすることを特徴とする。
置換部354は、CPU911などの処理装置を用いて、符号化データ(形式化画像データ)のうち、暗号部分抽出部351が抽出した部分を、暗号処理部(暗号化部153)が暗号処理(暗号化)した処理済部分データ(暗号化部分データ)で置換して処理済データ(暗号化された形式化画像データ)とし、CPU911などの処理装置を用いて、置換した処理済データ(暗号化された形式化画像データ)を出力することを特徴とする。
この実施の形態におけるデータ変換装置300によれば、入力した符号化データをすべて暗号処理するのではなく、暗号部分抽出部351が抽出した部分データだけを暗号処理するので、暗号処理に必要な資源を節約することができ、効率のよい暗号化を実現できるという効果を奏する。
この実施の形態におけるデータ変換装置300は、以下の点を特徴とする。
暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した符号化データ(形式化画像データ)を所定の長さの複数のブロックに分割し、CPU911などの処理装置を用いて、分割した複数のブロックなかから複数のブロックを選択し、CPU911などの処理装置を用いて、選択した複数のブロックを部分データとして抽出することを特徴とする。
この実施の形態におけるデータ変換装置300によれば、暗号部分抽出部351が符号化データを複数のブロックに分割し、分割したブロックのなかから選択した複数のブロックを部分データとして抽出するので、抽出する部分が一様に分布し、効率のよい暗号化を実現できるという効果を奏する。
この実施の形態におけるデータ変換装置300は、以下の点を特徴とする。
暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、分割した複数のブロックそれぞれを選択する確率が、先頭に近いブロックほど高くなるよう、複数のブロックを選択することを特徴とする。
この実施の形態におけるデータ変換装置300によれば、暗号部分抽出部351が分割した複数のブロックそれぞれを選択する確率が先頭に近いブロックほど高いので、暗号部分抽出部351が抽出する部分の割合が、先頭に近いブロックほど高く、先頭から遠くなるほど低くなり、効率のよい暗号処理を実現できるという効果を奏する。
この実施の形態におけるデータ変換装置300は、以下の点を特徴とする。
暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、所定の形式で形式化された形式化画像データを符号化データとして入力し、CPU911などの処理装置を用いて、入力した形式化画像データのなかから、所定の方式で符号化された符号化画像データに相当する部分を検索し、CPU911などの処理装置を用いて、検索した符号化画像データに相当する部分から、一部を抽出して部分データとすることを特徴とする。
この実施の形態におけるデータ変換装置300によれば、暗号部分抽出部351が形式化画像データ全体からではなく、符号化画像データに相当する部分から、部分データを抽出するので、抽出する部分データの長さが短くなり、暗号処理に必要な資源を節約でき、効率のよい暗号化を実現できるという効果を奏する。
以上説明したデータ変換装置300がデータを変換するデータ変換方法は、
算術符号(またはハフマン符号などを含むエントロピー符号)によって符号化され、かつ所定の形式により形式化された符号化データ(形式化画像データ)を暗号化するデータ変換方法であって、以下の処理を有するデータ変換方法である。
(1)形式化された符号化データ(形式化画像データ)中の符号化されたデータ本体(符号化画像データ)を複数のデータブロックに分割し、分割したブロック内で暗号化を行うデータ(部分データ)の配置の分布が一様になるように、前記暗号化を行うデータ(部分データ)を前記符号化されたデータ本体(符号化画像データ)から選択する暗号位置抽出処理(部分データ抽出処理)。
(2)前記選択されたデータ(部分データ)を暗号化する暗号化処理。
(3)前記暗号化されたデータ(暗号化部分データ)を前記形式化された符号化データ(形式化画像データ)中の前記選択されたデータと置換するデータ置換処理(部分データ置換処理)。
以上説明したデータ変換装置300がデータを変換するデータ変換方法は、
暗号位置抽出処理(部分データ抽出処理)において、前記形式化された符号化データ(形式化画像データ)中に形式化されたデータ構造があっても、それに変更を加えずにデータの抽出を行うデータ変換方法である。
以上説明したデータ変換装置300がデータを変換するデータ変換方法は、
暗号位置抽出処理(部分データ抽出処理)において、データの先頭に近い部分のデータブロックでは抽出する暗号化部分データの割合を多くし、遠くなるにしたがってその割合を下げるデータ変換方法である。
以上説明したデータ変換装置300がデータを変換するデータ変換方法は、
データ置換処理において、置換後のデータ構成が所定の形式に違反しても、前記違反を修正せずに置換するデータ変換方法である。
データ変換装置300は、既に形式化された形式化画像データを暗号化するので、従来の形式化画像データ生成装置(例えば、JPEG画像エンコーダなど)の後段にカスケード接続することで、容易に暗号機能を実装することができる。
以上のように、データ変換装置300は、画像データを、エンコードされたイメージデータの先頭から一定サイズ(例えば8バイト)ごとに分割してブロックとする。画像データは、ブロック単位で暗号化する。
画像データは一般にサイズが大きく、データ全てを暗号化することは効率が悪い。画像の再生を防止するためには、データを全て暗号化する必要はなく、画像データの一部を暗号化することで、画像を効率よく復元不可能にすることができる。
実施の形態4.
実施の形態4について、図17〜図18を用いて説明する。
この実施の形態におけるデータ変換装置400の外観、ハードウェア資源は、実施の形態1で説明したデータ変換装置100と同様なので、ここでは説明を省略する。
図17は、この実施の形態におけるデータ変換装置400の機能ブロックの構成の一例を示すブロック構成図である。
なお、実施の形態2で説明したデータ変換装置200の機能ブロックと共通するブロックについては、同一の符号を付し、ここでは説明を省略する。
データ変換装置400は、実施の形態3で説明したデータ変換装置300が暗号化した形式化画像データを入力し、暗号を解読して、解読した形式化画像データを出力する。
データ変換装置400が入力する形式化画像データは、複数回にわたって暗号化されたものであってもよい。その場合、データ変換装置400は、暗号を一回分解読した(したがってまだ暗号化されている)形式化画像データを出力する。
データ変換装置400は、形式化画像入力部271、暗号部分抽出部451、復号鍵記憶部252、暗号解読部253、置換部454、形式化画像出力部411を有する。
暗号部分抽出部451は、CPU911などの処理装置を用いて、形式化画像入力部271が出力した(暗号化された)形式化画像データを入力する。(暗号化された)形式化画像データは、符号化データの一例である。
暗号部分抽出部451は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した形式化画像データのなかから暗号化された部分を抽出して、部分データを生成する。
暗号部分抽出部451は、CPU911などの処理装置を用いて、生成した部分データを出力する。
暗号部分抽出部451は、実施の形態3で説明した暗号部分抽出部351の符号化データ検索処理・部分データ抽出処理と同様の処理により、部分データを生成する。
置換部454は、CPU911などの処理装置を用いて、形式化画像入力部271が出力した(暗号化された)形式化画像データを入力する。
置換部454は、CPU911などの処理装置を用いて、暗号解読部253が出力した解読部分データを入力する。解読部分データは、処理済部分データの一例である。
置換部454は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した(暗号化された)形式化画像データのうち、暗号部分抽出部451が抽出した部分を、入力した解読部分データで置換して、(解読した)形式化画像データを生成する。(解読した)形式化画像データは、処理済データの一例である。
置換部454は、CPU911などの処理装置を用いて、生成した(解読した)形式化画像データを出力する。
置換部454は、実施の形態3で説明した置換部354の部分データ置換処理と同様の処理を行う。
形式化画像出力部411は、CPU911などの処理装置を用いて、置換部454が出力した(解読した)形式化画像データを入力する。
形式化画像出力部411は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した(解読した)形式化画像データを出力する。
図18は、この実施の形態におけるデータ変換装置400が生成する形式化画像データの一例を示す図である。
この例において、形式化画像データは、JFIF形式で形式化されているものとする。また、形式化画像データ703は、一回だけ暗号化されたものとする。
実施の形態3で説明したように、データ変換装置400が入力する形式化画像データ703は、暗号化画像データ713にあたる部分に断片化したX‘FF’を含み、形式化画像データのフォーマットに違反している。
暗号部分抽出部451は、(暗号化された)形式化画像データ703から部分データ563を生成する。
暗号解読部253は、部分データ563を解読して、解読部分データ673を生成する。
置換部454は、形式化画像データ703の一部を解読部分データ673で置換して(解読した)形式化画像データ704を生成する。
暗号解読部253が暗号解読に使用した復号鍵が、正しく暗号鍵と対応するものであれば、解読部分データ673に含まれるX‘FF’やX‘00’は、形式化画像データ703の抽出されなかった部分に含まれるX‘00’やX‘FF’と結合し、X‘FF’のあとにX‘00’が現れる正常な形式の(解読した)形式化画像データ704となる。
これにより、正しく暗号鍵と対応する復号鍵を有する閲覧者は、(暗号化された)形式化画像データ703が表わす画像を、(解読した)形式化画像データ704により閲覧することができる。
一方、正しく暗号鍵と対応しない復号鍵で解読した場合には、よほどの偶然がないかぎり、正常な形式の形式化画像データを得ることはできない。
したがって、不正な閲覧者は、正しい画像を閲覧できないだけでなく、誤って解読した画像すら閲覧できない。
この実施の形態におけるデータ変換装置400は、
情報を処理するCPU911などの処理装置と、暗号部分抽出部451と、暗号処理部(暗号解読部253)と、置換部454とを有することを特徴とする。
暗号部分抽出部451は、CPU911などの処理装置を用いて、符号化データ(暗号化された形式化画像データ)を入力し、CPU911などの処理装置を用いて、入力した符号化データ(暗号化された形式化画像データ)のなかから一部を抽出して部分データとすることを特徴とする。
暗号処理部(暗号解読部253)は、CPU911などの処理装置を用いて、暗号部分抽出部451が抽出した部分データを暗号処理(暗号解読)して処理済部分データ(解読部分データ)とすることを特徴とする。
置換部454は、CPU911などの処理装置を用いて、符号化データ(暗号化された形式化画像データ)のうち、暗号部分抽出部451が抽出した部分を、暗号処理部(暗号解読部253)が暗号処理(暗号解読)した処理済部分データ(解読部分データ)で置換して処理済データ(解読された形式化画像データ)とし、CPU911などの処理装置を用いて、置換した処理済データ(解読された形式化画像データ)を出力することを特徴とする。
この実施の形態におけるデータ変換装置400によれば、入力した符号化データをすべて暗号処理するのではなく、暗号部分抽出部451が抽出した部分データだけを暗号処理するので、暗号処理に必要な資源を節約することができ、効率のよい暗号解読を実現できるという効果を奏する。
なお、暗号方式として、暗号化処理と暗号解読処理とをまったく同じ処理で実現できる暗号方式を採用した場合、暗号解読部253の構成は、実施の形態3で説明した暗号化部153の構成と同じでよいので、データ変換装置400は、データ変換装置300と同じ構成で実現できる。
したがって、1つの装置で、形式化画像データの暗号化と解読の両方を行うことができる。
データ変換装置400は、暗号化された形式化画像データの暗号を解読し、通常の形式化画像データを生成するので、従来の画像閲覧装置(例えば、JPEG画像デコーダ)の前段にカスケード接続することにより、容易に暗号機能を実装できる。
実施の形態5.
実施の形態5について、図19〜図21を用いて説明する。
この実施の形態におけるデータ変換装置300の外観、ハードウェア資源、機能ブロックの構成は、実施の形態3で説明したデータ変換装置300と同様なので、ここでは説明を省略する。
図19は、この実施の形態における暗号部分抽出部351が抽出する部分データの一例を示す図である。
この例において、形式化画像データ702は、JFIF形式で形式化されているものとする。
暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、符号化画像データ712を含む形式化画像データ702を入力する。
暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した形式化画像データ702全体のなかから暗号部分を抽出し、部分データ564を生成する。
次に、動作について説明する。
図20は、この実施の形態における暗号部分抽出部351が、部分データを生成する部分データ抽出処理の流れの一例を示すフローチャート図である。
なお、実施の形態1で説明した暗号部分抽出部151の部分データ抽出処理と共通する工程については、同一の符号を付し、ここでは説明を省略する。
入力工程S11において、暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、形式化画像入力部311が出力した形式化画像データを入力する。
暗号部分抽出部351は、RAM914などの記憶装置を用いて、入力した形式化画像データを記憶する。
以下、暗号部分抽出部351は、実施の形態1で説明した暗号部分抽出部151が符号化画像データに対して行う処理と同様の処理を、形式化画像データに対して行う。
また、暗号部分抽出部351は、符号化データ検索処理をせず、入力した形式化画像データの先頭から、暗号部分の抽出を始める。
なお、部分データの抽出方式は、実施の形態2で説明した方式でもよいし、他の方式であってもよい。
図21は、この実施の形態における置換部354が、(暗号化された)形式化画像データを生成する部分データ置換処理の流れの一例を示すフローチャート図である。
なお、実施の形態1で説明した置換部154の部分データ置換処理と共通する工程については、同一の符号を付し、ここでは説明を省略する。
入力工程S31において、置換部354は、CPU911などの処理装置を用いて、形式化画像入力部311が出力した形式化画像データを入力する。
置換部354は、RAM914などの記憶装置を用いて、入力した形式化画像データを記憶する。
以下、置換部354は、実施の形態1で説明した置換部154が符号化画像データに対して行う処理と同様の処理を、形式化画像データに対して行う。
また、置換部354は、入力した形式化画像データの先頭から、暗号部分の置換を始める。
なお、部分データの置換方式は、実施の形態2で説明した方式でもよいし、他の方式であってもよい。
この実施の形態におけるデータ変換装置300は、以下の点を特徴とする。
暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、所定の形式で形式化された形式化画像データを、符号化データとして入力し、CPU911などの処理装置を用いて、入力した形式化画像データ全体のなかから、一部を抽出して部分データとすることを特徴とする。
この実施の形態におけるデータ変換装置300によれば、暗号部分抽出部351が形式化画像データ全体から、部分データを抽出するので、符号化画像データに相当する部分だけでなく、量子化表や符号化表の一部も暗号化される。これにより、暗号を解読せずに画像を閲覧することが更に困難となるとともに、符号化画像データに相当する部分を検索する手間が省けるので、効率のよい暗号化を実現できるという効果を奏する。
このように、画像データを、アドレスの先頭から一定サイズ(例えば8バイト)ごとに分割してブロックとする。画像データは、ブロック単位で暗号化する。
画像データは一般にサイズが大きく、データ全てを暗号化することは効率が悪い。画像の再生を防止するためには、データを全て暗号化する必要はなく、画像データの一部を暗号化することで、画像を効率よく復元不可能にすることができる。
実施の形態6.
実施の形態6について説明する。
この実施の形態におけるデータ変換装置400の外観、ハードウェア資源、機能ブロックの構成は、実施の形態4で説明したデータ変換装置400と同様なので、ここでは説明を省略する。
データ変換装置400は、実施の形態5で説明したデータ変換装置300が暗号化した形式化画像データを入力し、暗号を解読して、解読した形式化画像データを出力する。
暗号部分抽出部451は、CPU911などの処理装置を用いて、形式化画像入力部271が出力した(暗号化された)形式化画像データを入力する。(暗号化された)形式化画像データは、符号化データの一例である。
暗号部分抽出部451は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した形式化画像データのなかから暗号化された部分を抽出して、部分データを生成する。
暗号部分抽出部451は、CPU911などの処理装置を用いて、生成した部分データを出力する。
暗号部分抽出部451は、実施の形態5で説明した暗号部分抽出部351の符号化データ検索処理・部分データ抽出処理と同様の処理により、部分データを生成する。
置換部454は、CPU911などの処理装置を用いて、形式化画像入力部271が出力した(暗号化された)形式化画像データを入力する。
置換部454は、CPU911などの処理装置を用いて、暗号解読部253が出力した解読部分データを入力する。解読部分データは、処理済部分データの一例である。
置換部454は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した(暗号化された)形式化画像データのうち、暗号部分抽出部451が抽出した部分を、入力した解読部分データで置換して、(解読した)形式化画像データを生成する。(解読した)形式化画像データは、処理済データの一例である。
置換部454は、CPU911などの処理装置を用いて、生成した(解読した)形式化画像データを出力する。
置換部454は、実施の形態5で説明した置換部354の部分データ置換処理と同様の処理を行う。
この実施の形態におけるデータ変換装置400は、以下の点を特徴とする。
暗号部分抽出部451は、CPU911などの処理装置を用いて、所定の形式で形式化された形式化画像データを、符号化データとして入力し、CPU911などの処理装置を用いて、入力した形式化画像データ全体のなかから、一部を抽出して部分データとすることを特徴とする。
この実施の形態におけるデータ変換装置400によれば、暗号部分抽出部451が形式化画像データ全体から、部分データを抽出するので、符号化画像データに相当する部分を検索する手間が省け、効率のよい暗号解読を実現できるという効果を奏する。
実施の形態7.
実施の形態7について、図22〜図25を用いて説明する。
この実施の形態におけるデータ変換装置300の外観、ハードウェア構成は、実施の形態1で説明したデータ変換装置100と同様なので、ここでは説明を省略する。
図22は、この実施の形態におけるデータ変換装置300の機能ブロックの構成の一例を示すブロック構成図である。
なお、実施の形態3で説明したデータ変換装置300の機能ブロックと共通するブロックについては、同一の符号を付し、ここでは説明を省略する。
データ変換装置300は、所定のフォーマットにしたがって形式化された形式化画像データを入力し、暗号化した形式化画像データを出力する。
この実施の形態におけるデータ変換装置300は、実施の形態3と異なり、形式違反ではない形式化画像データを出力する。
したがって、データ変換装置300が出力した形式化画像データを正しく解読できない閲覧装置であっても、形式違反により処理が中断することはなく、画像を表示できる。もちろん、形式化画像データを正しく解読していないので、表示される画像は正しくない画像である。
閲覧装置によっては、形式化画像データの形式違反を想定していないものがあり、形式違反により誤動作をする場合も考えられる。この実施の形態のデータ変換装置300は、形式違反ではない形式化画像データを出力するので、閲覧装置の誤動作を防ぐことができる。
データ変換装置300は、形式化画像入力部311、形式解除部391、暗号部分抽出部351、暗号鍵記憶部152、暗号化部153、置換部354、形式補正部381、形式化画像出力部171を有する。
形式解除部391は、CPU911などの処理装置を用いて、形式化画像入力部311が出力した形式化画像データを入力する。
形式解除部391は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した形式化画像データのなかから、符号化画像データにあたる部分を抽出する。
形式解除部391は、CPU911などの処理装置を用いて、抽出した符号化画像データにあたる部分に、形式化されている部分があればそれを解除し、もとの符号化画像データを生成する。
形式解除部391は、CPU911などの処理装置を用いて、生成したもとの符号化画像データを含む形式化画像データを出力する。形式解除部391が出力する形式化画像データは、符号化データの一例である。
ここで、形式化されている部分とは、例えば、JFIF形式において、X‘FF’のあとに挿入されたX‘00’を指す。形式化されている部分の解除とは、例えば、挿入されたX‘00’を削除することである。
形式解除部391は、例えば、形式化画像データを複数回暗号化する場合に、後述する形式補正部381が形式化画像データを補正することにより、形式化画像データのサイズがどんどん大きくなってしまうことを防ぐためのものである。したがって、形式解除部391はなくてもよい。
形式補正部381は、CPU911などの処理装置を用いて、置換部354が出力した(暗号化された)形式化画像データを入力する。
形式補正部381は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した(暗号化された)形式化画像データに、形式違反となる部分があればそれを補正し、形式違反とならない形式化画像データを生成する。
形式補正部381は、CPU911などの処理装置を用いて、生成した形式化画像データを出力する。
ここで、形式違反となる部分とは、例えば、JFIF形式において、断片化したX‘FF’を指す。形式違反となる部分の補正とは、例えば、断片化したX‘FF’のあとにX‘00’を挿入することである。
図23は、この実施の形態におけるデータ変換装置300が生成する形式化画像データの一例を示す図である。
この例において、形式化画像データは、JFIF形式で形式化されているものとする。
形式化画像データ705は、符号化画像データ715を含む。
形式化画像データ705に含まれる符号化画像データ715は、X‘FF’のあとにX‘00’が挿入されている。
形式解除部391は、符号化画像データ715に挿入されたX‘FF’のあとのX‘00’を削除して、形式化画像データ706を生成する。
暗号部分抽出部351は、形式解除部391が生成した形式化画像データ706に基づいて、部分データ566を生成する。
暗号化部153は、暗号部分抽出部351が生成した部分データ566を暗号化して、暗号化部分データ576を生成する。
暗号化部分データ576には、X‘FF’が含まれる場合がある。
置換部354は、形式化画像データ706の一部を、暗号化部分データ576で置換して、形式化画像データ707を生成する。
形式化画像データ707には、X‘FF’が含まれる場合がある。これは、暗号化部分データ576に含まれるX‘FF’や、形式化画像データ706に含まれていたX‘FF’のうち、暗号部分抽出部351が抽出しなかった部分にあったものである。
形式補正部381は、形式化画像データ707のうち符号化画像データにあたる部分にX‘FF’が含まれている場合、そのあとにX‘00’を挿入して、形式化画像データ708を生成する。
次に、動作について説明する。
図24は、この実施の形態における形式解除部391が、形式化画像データの形式を解除する形式解除処理の流れの一例を示すフローチャート図である。
なお、形式解除処理に先立って、形式解除部391は、図14で説明した符号化データ検索処理をして、符号化データの開始位置を算出しているものとする。
入力工程S71において、形式解除部391は、CPU911などの処理装置を用いて、形式化画像入力部311が出力した形式化画像データを入力する。
形式解除部391は、RAM914などの記憶装置を用いて、入力した形式化画像データを記憶する。
初期設定工程S72において、形式解除部391は、CPU911などの処理装置を用いて、符号化データ検索処理で算出した開始位置を入力する。
形式解除部391は、RAM914などの記憶装置を用いて、入力した開始位置を、解除位置として記憶する。
第一検出工程S73において、形式解除部391は、CPU911などの処理装置を用いて、入力工程S71(または後述する削除工程S76)で記憶した形式化画像データのうち、初期設定工程S72(または後述する解除位置更新工程S77)で記憶した解除位置にあたるバイトのデータを取得する。
形式解除部391、CPU911などの処理装置を用いて、取得したデータがX‘FF’であるか否かを判定する。
取得したデータがX‘FF’である場合、第二検出工程S74へ進む。
取得したデータがX‘FF’でない場合、解除位置更新工程S77へ進む。
第二検出工程S74において、形式解除部391は、CPU911などの処理装置を用いて、入力工程S71(または後述する削除工程S76)で記憶した形式化画像データのうち、初期設定工程S72(または後述する解除位置更新工程S77)で記憶した解除位置の次にあたるバイトのデータを取得する。
形式解除部391は、CPU911などの処理装置を用いて、取得したデータがX‘00’であるか否かを判定する。
取得したデータがX‘00’である場合、削除工程S76へ進む。
取得したデータがX‘00’でない場合、終了判定工程S75へ進む。
終了判定工程S75において、形式解除部391は、CPU911などの処理装置を用いて、初期設定工程S72(または後述する解除位置更新工程S77)で記憶した解除位置を、入力工程S71(または後述する削除工程S76)で記憶した形式化画像データの長さと比較する。
解除位置が(形式化画像データの長さ−2)より大きい場合、出力工程S78へ進む。
解除位置が(形式化画像データの長さ−2)より小さい場合、解除位置更新工程S77へ進む。
削除工程S76において、形式解除部391は、CPU911などの処理装置を用いて、入力工程S71(または削除工程S76)で記憶した形式化画像データのうち、初期設定工程S72(または後述する解除位置更新工程S77)で記憶した解除位置の次にあたるバイトのデータ(=X‘00’)を削除する。
形式解除部391は、RAM914などの記憶装置を用いて、X‘00‘を削除したデータを、新たな形式化画像データとして記憶する。
解除位置更新工程S77において、形式解除部391は、CPU911などの処理装置を用いて、初期設定工程S72(または解除位置更新工程S77)で記憶した解除位置に1を加える。
形式解除部391は、RAM914などの記憶装置を用いて、加えた結果を、新たな解除位置として記憶する。
その後、第一検出工程S73に戻る。
出力工程S78において、形式解除部391は、CPU911などの処理装置を用いて、入力工程S71(または削除工程S76)で記憶した形式化画像データを出力する。
図25は、この実施の形態における形式補正部381が、形式化画像データを補正する形式補正処理の流れの一例を示すフローチャート図である。
入力工程S91において、形式補正部381は、CPU911などの処理装置を用いて、置換部354が出力した(暗号化された)形式化画像データを入力する。
形式補正部381は、RAM914などの記憶装置を用いて、入力した形式化画像データを記憶する。
初期設定工程S92において、形式補正部381は、CPU911などの処理装置を用いて、符号化データ検索処理で算出した開始位置を入力する。
形式補正部381は、RAM914などの記憶装置を用いて、入力した開始位置を、補正位置として記憶する。
検出工程S93において、形式補正部381は、CPU911などの処理装置を用いて、入力工程S91(または後述する挿入工程S95)で記憶した形式化画像データのうち、初期設定工程S92(または後述する補正位置更新工程S96)で記憶した補正位置にあたるバイトのデータを取得する。
形式補正部381は、CPU911などの処理装置を用いて、取得したデータがX‘FF’であるか否かを判定する。
取得したデータがX‘FF’である場合、終了判定工程S94へ進む。
取得したデータがX‘FF’でない場合、補正位置更新工程S96へ進む。
終了判定工程S94において、形式補正部381は、CPU911などの処理装置を用いて、初期設定工程S92(または後述する補正位置更新工程S96)で記憶した補正位置を、入力工程S91(または後述する挿入工程S95)で記憶した形式化画像データの長さと比較する。
補正位置が(形式化画像データの長さ−2)より大きい場合、出力工程S97へ進む。
補正位置が(形式化画像データの長さ−2)より小さい場合、挿入工程S95へ進む。
挿入工程S95において、形式補正部381は、CPU911などの処理装置を用いて、入力工程S91(または挿入工程S95)で記憶した形式化画像データの、初期設定工程S92(または補正位置更新工程S96)で記憶した補正位置の次に、X‘00’を挿入する。
形式補正部381は、RAM914などの記憶装置を用いて、X‘00’を挿入したデータを、新たな形式化画像データとして記憶する。
補正位置更新工程S96において、形式補正部381は、CPU911などの処理装置を用いて、初期設定工程S92(または補正位置更新工程S96)で記憶した補正位置に1を加える。
形式補正部381は、RAM914などの記憶装置を用いて、加えた結果を、新たな補正位置として記憶する。
その後、検出工程S93に戻る。
出力工程S97において、形式補正部381は、CPU911などの処理装置を用いて、入力工程S91(または挿入工程S95)で記憶した形式化画像データを出力する。
なお、この例は、形式化画像データがJFIF形式である場合の例であり、他の形式の場合には、形式補正部381は、その形式に合致するよう、形式化画像データを補正する。
このように、形式補正部381が暗号化した形式化画像データを補正して、形式違反とならない形式化画像データを生成するので、閲覧装置の誤動作による不具合を防止できる。
この実施の形態におけるデータ変換装置300は、更に、形式補正部381を有することを特徴とする。
暗号部分抽出部351は、CPU911などの処理装置を用いて、所定の形式で形式化された形式化画像データを、符号化データとして入力し、CPU911などの処理装置を用いて、入力した形式化画像データのなかから部分データを抽出することを特徴とする。
形式補正部381は、CPU911などの処理装置を用いて、置換部354が出力した処理済データ(暗号化された形式化画像データ)の形式を補正して処理済形式化画像データ(補正された形式化画像データ)とし、CPU911などの処理装置を用いて、補正した処理済形式化画像データ(補正された形式化画像データ)を出力することを特徴とする。
この実施の形態におけるデータ変換装置300によれば、所定の形式で形式化された形式化画像データを暗号処理した結果、形式違反となった場合であっても、形式補正部381が形式を補正して出力するので、形式違反の形式化画像データに対処できない閲覧装置などが誤動作するのを防ぐことができるという効果を奏する。
実施の形態8.
実施の形態8について、図26を用いて説明する。
この実施の形態におけるデータ変換装置400の外観、ハードウェア資源は、実施の形態4で説明したデータ変換装置400と同様なので、ここでは説明を省略する。
図26は、この実施の形態におけるデータ変換装置400の機能ブロックの構成の一例を示すブロック構成図である。
なお、実施の形態4で説明したデータ変換装置400の機能ブロックと共通するブロックについては、同一の符号を付し、ここでは説明を省略する。
データ変換装置400は、形式化画像入力部271、形式解除部491、暗号部分抽出部451、復号鍵記憶部252、暗号解読部253、置換部454、形式補正部481、形式化画像出力部411を有する。
データ変換装置400は、実施の形態7で説明したデータ変換装置300が暗号化した形式化画像データを入力し、暗号を解読して、解読した形式化画像データを出力する。
形式解除部491は、CPU911などの処理装置を用いて、形式化画像入力部271が出力した(暗号化された)形式化画像データを入力する。
形式解除部491は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した形式化画像データのなかから、符号化画像データにあたる部分を抽出する。
形式解除部491は、CPU911などの処理装置を用いて、抽出した符号化画像データにあたる部分に、形式化されている部分があればそれを解除し、もとの(暗号化された)符号化画像データを生成する。
形式解除部491は、CPU911などの処理装置を用いて、生成したもとの(暗号化された)符号化画像データを含む形式化画像データを出力する。形式解除部491が出力する形式化画像データは、符号化データの一例である。
形式補正部481は、CPU911などの処理装置を用いて、置換部454が出力した(解読された)形式化画像データを入力する。
形式補正部481は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した(解読された)形式化画像データに、形式違反となる部分があればそれを補正し、形式違反とならない形式化画像データを生成する。
形式補正部481は、CPU911などの処理装置を用いて、生成した形式化画像データを出力する。
形式解除部491の動作は、実施の形態7で説明した形式解除部391の動作と同様なので、ここでは説明を省略する。
形式補正部481の動作は、実施の形態7で説明した形式補正部381の動作と同様なので、ここでは説明を省略する。
実施の形態7で説明したデータ変換装置300は、(暗号化された)形式化画像データを、形式違反とならないように補正して出力する。したがって、暗号を解読する前に、491が形式を解除しなければ、正しく解読することができない。
したがって、データ変換装置400が、実施の形態7で説明したデータ変換装置300が出力した形式化画像データではなく、実施の形態3や実施の形態5で説明したデータ変換装置300が出力した(形式違反を含む)形式化画像データを入力する場合には、形式解除部491がなくてもよい。
また、形式解除部491は、入力した形式化画像データに形式違反が含まれるか否かを判定し、形式違反が含まれない場合には、実施の形態7で説明したデータ変換装置300が出力した形式化画像データであると判断して、形式を解除することとしてもよい。
実施の形態7で説明したデータ変換装置300は、形式化画像データを形式解除してから、暗号化する。したがって、正しい復号鍵で解読された形式化画像データには、形式違反となる部分が含まれる可能性がある。
そこで、置換部454が出力した(解読された)形式化画像データを、形式補正部481が、形式違反とならないように補正する。これにより、もとの形式化画像データが復元される。
また、復号鍵が正しくない場合など、もとの形式化画像データが正しく復元できない場合、置換部454が出力する形式化画像データは、形式違反を含む場合がある。
そのような場合、データ変換装置400が出力した形式化画像データを表示しようとした閲覧装置が、形式違反によって誤動作するのを防ぐため、形式補正部481が形式を補正する。
この実施の形態におけるデータ変換装置400は、更に、形式補正部381を有することを特徴とする。
暗号部分抽出部451は、CPU911などの処理装置を用いて、所定の形式で形式化された形式化画像データを、符号化データとして入力し、CPU911などの処理装置を用いて、入力した形式化画像データのなかから部分データを抽出することを特徴とする。
形式補正部481は、CPU911などの処理装置を用いて、置換部454が出力した処理済データ(解読された形式化画像データ)の形式を補正して処理済形式化画像データ(補正された形式化画像データ)とし、CPU911などの処理装置を用いて、補正した処理済形式化画像データ(補正された形式化画像データ)を出力することを特徴とする。
この実施の形態におけるデータ変換装置400によれば、正しくない復号鍵で暗号解読した場合など、解読された形式化画像データが形式違反となった場合であっても、形式補正部481が形式を補正して出力するので、形式違反の形式化画像データに対処できない閲覧装置などが誤動作するのを防ぐことができるという効果を奏する。
この実施の形態におけるデータ変換装置400は、更に、形式解除部491を有することを特徴とする。
形式解除部491は、CPU911などの処理装置を用いて、所定の形式で形式化された形式化画像データを入力し、CPU911などの処理装置を用いて、入力した形式化画像データの形式を解除して解除済形式化画像データとすることを特徴とする。
暗号部分抽出部451は、CPU911などの処理装置を用いて、形式解除部491が形式を解除した解除済形式化画像データを、符号化データとして入力し、CPU911などの処理装置を用いて、入力した解除済形式化画像データのなかから部分データを抽出することを特徴とする。
この実施の形態におけるデータ変換装置400によれば、形式解除部491が、補正された形式化画像データの形式を解除して、補正前の形式化画像データに戻してから、暗号処理をするので、実施の形態7におけるデータ変換装置300が出力する形式化画像データのように形式を補正した形式化画像データを正しく暗号解読することができるという効果を奏する。
以上説明したデータ変換装置400がデータを変換するデータ変換方法は、
実施の形態7で説明したデータ変換方法によって暗号化された形式化された暗号化データ(形式化画像データ)を復号化(解読)するデータ変換方法であって、以下の全ての処理を有するデータ変換方法である。
(1)形式化された暗号化データ(形式化画像データ)から暗号化されたデータ本体(暗号化画像データ)を抽出する符号化データ抽出処理。
(2)暗号化されたデータ本体(暗号化画像データ)から暗号化された部分データを抽出する復号位置抽出処理(部分データ抽出処理)。
(3)復号位置抽出処理で抽出された暗号化された部分データを所定の鍵データ(復号鍵)と復号方法で復号化(解読)し、復号化された部分データ(解読部分データ)を生成する復号化処理(暗号解読処理)。
(4)前記暗号化されたデータ本体(暗号化画像データ)の前記暗号化された部分データを対応する前記復号化(解読)された部分データ(解読部分データ)に置換するデータ置換処理(部分データ置換処理)。
(5)前記置換された暗号化データ(解読画像データ)を所定の形式に従い形式化する形式補正処理。
データ変換装置400は、解読した形式化画像データが形式違反の場合に形式を補正したデータを出力するので、既存の画像閲覧装置の前段にカスケード接続した場合などにおいて、形式違反による画像閲覧装置のハングアップを防止できる。
実施の形態9.
実施の形態9について、図27を用いて説明する。
この実施の形態におけるデータ変換装置300の外観、ハードウェア資源は、実施の形態1で説明したデータ変換装置100と同様なので、ここでは説明を省略する。
図27は、この実施の形態におけるデータ変換装置300の機能ブロックの構成の一例を示すブロック構成図である。
なお、実施の形態1で説明したデータ変換装置100の機能ブロックと共通するブロックについては、同一の符号を付し、ここでは説明を省略する。
データ変換装置300は、形式化画像入力部311、分解部261、量子化表記憶部131、符号化表記憶部141、暗号部分抽出部151、暗号鍵記憶部152、暗号解読部253、置換部154、形式化部161、形式化画像出力部171を有する。
形式化画像入力部311は、CPU911などの処理装置を用いて、形式化画像データを入力する。
形式化画像入力部311は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した形式化画像データを出力する。
分解部261は、CPU911などの処理装置を用いて、形式化画像入力部311が出力した形式化画像データを入力する。
分解部261は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した形式化画像データに基づいて、量子化表と、符号化表と、暗号化画像データとを取得する。
分解部261は、CPU911などの処理装置を用いて、取得した量子化表と、符号化表と、暗号化画像データとを出力する。
量子化表記憶部131は、CPU911などの処理装置を用いて、分解部261が出力した量子化表を入力する。
量子化表記憶部131は、RAM914などの記憶装置を用いて、入力した量子化表を記憶する。
符号化表記憶部141は、CPU911などの処理装置を用いて、分解部261が出力した符号化表を入力する。
符号化表記憶部141は、RAM914などの記憶装置を用いて、入力した符号化表を記憶する。
この実施の形態におけるデータ変換装置300は、形式化画像データを分解して、符号化画像データを取得し、取得した符号化画像データの一部を暗号化して暗号化画像データを生成し、再び形式化して(暗号化された)形式化画像データを生成する。
分解部261は、形式化画像データから符号化画像データを取得するときに形式を解除する。
また、形式化部161は、暗号化画像データを符号化画像データとして、形式化画像データを生成する。
したがって、データ変換装置300は、実施の形態1のデータ変換装置100が原画像データから生成した場合と同様の(暗号化された)形式化画像データを出力する。
この実施の形態におけるデータ変換装置300は、更に、分解部261と、形式化部161とを有することを特徴とする。
分解部261は、CPU911などの処理装置を用いて、所定の形式で形式化された形式化画像データを入力し、CPU911などの処理装置を用いて、入力した形式化画像データに基づいて、符号化画像データと符号化表と量子化表とを取得することを特徴とする。
暗号部分抽出部151は、CPU911などの処理装置を用いて、分解部261が取得した符号化画像データを符号化データとして入力することを特徴とする。
形式化部161は、CPU911などの処理装置を用いて、置換部154が出力した処理済データと分解部261が取得した符号化表と分解部261が取得した量子化表とに基づいて、処理済形式化データ(暗号化された形式化画像データ)を生成し、CPU911などの処理装置を用いて、生成した処理済形式化データ(暗号化された形式化画像データ)を出力することを特徴とする。
この実施の形態におけるデータ変換装置300によれば、所定の形式で形式化された形式化画像データを、分解部261が分解して符号化画像データを取得し、取得した符号化画像データを暗号処理するので、実施の形態1におけるデータ変換装置100が原画像データから生成する形式化画像データと同一の処理済形式化データを、形式化画像データから生成することができるという効果を奏する。
以上説明したデータ変換装置400がデータを変換するデータ変換方法は、
算術符号によって符号化され、かつ所定の形式により形式化された符号化データ(形式化画像データ)を暗号化するデータ変換方法であって、以下の処理を有するデータ変換方法である。
(1)形式化された符号化データ(形式化画像データ)中から、符号化されたデータ本体(符号化画像データ)を抽出する符号化データ抽出処理。
(2)前記符号化データ抽出処理により抽出された前記符号化されたデータ本体(符号化画像データ)を複数のデータブロックに分割し、分割したブロック内で暗号化を行うデータの配置の分布が一様になるように、前記暗号化を行うデータ(部分データ)を前記符号化されたデータ本体から選択する暗号位置抽出処理(部分データ抽出処理)。
(3)前記選択されたデータ(部分データ)を暗号化する暗号化処理。
(4)前記暗号化されたデータ(暗号化部分データ)を前記形式化された符号化データ中の前期選択されたデータと置換するデータ置換処理。
(5)前記置換されたデータを所定の形式に従い形式化する形式化処理。
以上説明したデータ変換装置400がデータを変換するデータ変換方法は、
暗号位置抽出処理において、データの先頭に近い部分のデータブロックでは抽出する暗号化部分データの割合を多くし、遠くなるにしたがってその割合を下げるデータ変換方法である。
データ変換装置300は、所定の形式で形式化された形式化画像データを入力し、形式化された表現を解いて符号化画像データを取得し、取得した符号化画像データについて暗号処理をする。暗号処理のあと、データ変換装置300は、形式化処理を行い、その結果を、所定の形式で形式化された形式化画像データとして出力する。
したがって、データ変換装置300は、形式違反となる形式化画像データを出力することがない。
実施の形態10.
実施の形態10について、図28を用いて説明する。
この実施の形態におけるデータ変換装置400の外観、ハードウェア構成は、実施の形態1で説明したデータ変換装置100と同様なので、ここでは説明を省略する。
図28は、この実施の形態におけるデータ変換装置400の機能ブロックの構成の一例を示すブロック構成図である。
なお、実施の形態2で説明したデータ変換装置200の機能ブロックと共通するブロックについては、同一の符号を付し、ここでは説明を省略する。
データ変換装置400は、形式化画像入力部271、分解部261、量子化表記憶部231、符号化表記憶部241、暗号部分抽出部251、復号鍵記憶部252、暗号解読部253、置換部254、形式化部161、形式化画像出力部411を有する。
形式化部161は、CPU911などの処理装置を用いて、置換部254が出力した暗号化画像データを入力する。
形式化部161は、CPU911などの処理装置を用いて、量子化表記憶部231が記憶した量子化表を入力する。
形式化部161は、CPU911などの処理装置を用いて、符号化表記憶部241が記憶した符号化表を入力する。
形式化部161は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した暗号化画像データと、入力した量子化表と、入力した符号化表とに基づいて、形式化画像データを生成する。
形式化部161は、CPU911などの処理装置を用いて、生成した形式化画像データを出力する。
形式化画像出力部411は、CPU911などの処理装置を用いて、形式化部161が出力した(解読された)形式化画像データを入力する。
形式化画像出力部411は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した(解読された)形式化画像データを出力する。
この実施の形態におけるデータ変換装置400は、実施の形態1で説明したデータ変換装置100または実施の形態7で説明したデータ変換装置300が出力した(暗号化された)形式化画像データを入力し、暗号を解読する。データ変換装置400は、解読した結果に基づいて、暗号化されていない形式化画像データを生成する。
この実施の形態におけるデータ変換装置400は、更に、分解部261と、形式化部161とを有することを特徴とする。
分解部261は、CPU911などの処理装置を用いて、所定の形式で形式化された形式化画像データを入力し、CPU911などの処理装置を用いて、入力した形式化画像データに基づいて、符号化画像データと符号化表と量子化表とを取得することを特徴とする。
暗号部分抽出部251は、CPU911などの処理装置を用いて、分解部261が取得した符号化画像データを符号化データとして入力することを特徴とする。
形式化部161は、CPU911などの処理装置を用いて、置換部254が出力した処理済データと分解部261が取得した符号化表と分解部261が取得した量子化表とに基づいて、処理済形式化データ(暗号化された形式化画像データ)を生成し、CPU911などの処理装置を用いて、生成した処理済形式化データ(暗号化された形式化画像データ)を出力することを特徴とする。
この実施の形態におけるデータ変換装置400によれば、所定の形式で形式化され、暗号化された形式化画像データを、分解部261が分解して符号化画像データを取得し、取得した符号化画像データを暗号処理するので、実施の形態1におけるデータ変換装置100が生成した形式化画像データや実施の形態9におけるデータ変換装置300が生成した処理済形式化データを入力し、暗号を解読した処理済形式化データ(解読された形式化画像データ)を生成することができるという効果を奏する。
実施の形態1におけるデータ変換装置100の外観の一例を示す図。 実施の形態1におけるデータ変換装置100のハードウェア資源の一例を示す図。 実施の形態1におけるデータ変換装置100の機能ブロックの構成の一例を示すブロック構成図。 実施の形態1における暗号部分抽出部151が抽出する部分データの一例を示す図。 実施の形態1における置換部154が生成する暗号化画像データの一例を示す図。 JFIF形式の形式化画像データの一例を示す図。 実施の形態1における形式化部161が生成する形式化画像データの一例を示す図。 実施の形態1における暗号部分抽出部151が、部分データを生成する部分データ抽出処理の流れの一例を示すフローチャート図。 実施の形態1における置換部154が、暗号化画像データを生成する部分データ置換処理の流れの一例を示すフローチャート図。 実施の形態2におけるデータ変換装置200の機能ブロックの構成の一例を示すブロック構成図。 実施の形態3におけるデータ変換装置300の機能ブロックの構成の一例を示すブロック構成図。 実施の形態3における暗号部分抽出部351が抽出する部分データの一例を示す図。 実施の形態3における置換部354が生成する形式化画像データの一例を示す図。 実施の形態3における暗号部分抽出部351が、形式化画像データのなかから符号化画像データの開始位置を検索する符号化データ検索処理の流れの一例を示すフローチャート図。 実施の形態3における暗号部分抽出部351が、部分データを生成する部分データ抽出処理の流れの一例を示すフローチャート図。 実施の形態3における置換部354が(暗号化された)形式化画像データを生成する部分データ置換処理の流れの一例を示すフローチャート図。 実施の形態4におけるデータ変換装置400の機能ブロックの構成の一例を示すブロック構成図。 実施の形態4におけるデータ変換装置400が生成する形式化画像データの一例を示す図。 実施の形態5における暗号部分抽出部351が抽出する部分データの一例を示す図。 実施の形態5における暗号部分抽出部351が、部分データを生成する部分データ抽出処理の流れの一例を示すフローチャート図。 実施の形態5における置換部354が、(暗号化された)形式化画像データを生成する部分データ置換処理の流れの一例を示すフローチャート図。 実施の形態7におけるデータ変換装置300の機能ブロックの構成の一例を示すブロック構成図。 実施の形態7におけるデータ変換装置300が生成する形式化画像データの一例を示す図。 実施の形態7における形式解除部391が、形式化画像データの形式を解除する形式解除処理の流れの一例を示すフローチャート図。 実施の形態7における形式補正部381が、形式化画像データを補正する形式補正処理の流れの一例を示すフローチャート図。 実施の形態8におけるデータ変換装置400の機能ブロックの構成の一例を示すブロック構成図。 実施の形態9におけるデータ変換装置300の機能ブロックの構成の一例を示すブロック構成図。 実施の形態10におけるデータ変換装置400の機能ブロックの構成の一例を示すブロック構成図。
符号の説明
100,200,300,400 データ変換装置、111 原画像入力部、121 周波数変換部、131,231 量子化表記憶部、132 量子化部、141,241 符号化表記憶部、142 符号化部、151,251,351,451 暗号部分抽出部、152 暗号鍵記憶部、153 暗号化部、154,254,354,454 置換部、161 形式化部、171,411 形式化画像出力部、211 再生画像出力部、221 周波数逆変換部、232 逆量子化部、242 復号部、252 復号鍵記憶部、253 暗号解読部、261 分解部、271,311 形式化画像入力部、381,481 形式補正部、391,491 形式解除部、501〜502,712,715 符号化画像データ、511〜530 ブロック、541〜550 抽出部分、561〜566 部分データ、571〜576 暗号化部分データ、581〜590 置換部分、601,713 暗号化画像データ、673 解読部分データ、701〜708 形式化画像データ、901 表示装置、902 キーボード、903 マウス、904 FDD、905 CDD、906 プリンタ装置、907 スキャナ装置、910 システムユニット、911 CPU、912 バス、913 ROM、914 RAM、915 通信装置、920 磁気ディスク装置、921 OS、922 ウィンドウシステム、923 プログラム群、924 ファイル群、931 電話器、932 ファクシミリ機、940 インターネット、941 ゲートウェイ、942 LAN。

Claims (17)

  1. 情報を処理する処理装置と、暗号部分抽出部と、暗号処理部と、置換部とを有し、
    上記暗号部分抽出部は、上記処理装置を用いて、エントロピー符号化された符号化データを入力し、上記処理装置を用いて、入力した符号化データのなかから、複数のデータを抽出し、抽出した複数のデータを結合して部分データとし、
    上記暗号処理部は、上記処理装置を用いて、上記暗号部分抽出部が結合した部分データを暗号処理して、上記部分データと同じ長さの処理済部分データを生成し、
    上記置換部は、上記処理装置を用いて、上記暗号処理部が生成した処理済部分データを、上記暗号部分抽出部が抽出した複数のデータとそれぞれ同じ長さの複数のデータに分割し、上記符号化データのうち、上記暗号部分抽出部が上記複数のデータを抽出した部分を、分割した複数のデータでそれぞれ置換して処理済データを生成し、上記処理装置を用いて、生成した処理済データを出力し、
    上記暗号部分抽出部は、上記符号化データの先頭に近いほど、抽出するデータの割合が高い
    ことを特徴とするデータ変換装置。
  2. 上記暗号部分抽出部は、
    上記処理装置を用いて、入力した符号化データを複数のブロックに分割し、上記処理装置を用いて、分割した複数のブロックそれぞれについて、上記ブロックのなかから抽出するデータの割合が、上記符号化データの先頭に近いブロックほど高い
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ変換装置。
  3. 上記暗号部分抽出部は、
    上記処理装置を用いて、入力した符号化データを、上記符号化データの先頭に近いほど長さが短い複数のブロックに分割し、上記処理装置を用いて、分割した複数のブロックそれぞれのなかから、同じ長さのータ抽出する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のデータ変換装置。
  4. 上記暗号部分抽出部は、
    上記処理装置を用いて、入力した符号化データを同じ長さの複数のデータに分割し、上記処理装置を用いて、分割した複数のデータのなかから、抽出する複数のデータを選択し、上記符号化データの先頭に近いほど、選択するデータの数が多い
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のデータ変換装置。
  5. 上記暗号部分抽出部は、
    上記処理装置を用いて、分割した複数のデータのなかから、所定の間隔おきに1つずつのデータを選択上記符号化データの先頭に近い上記所定の間隔が短い
    ことを特徴とする請求項に記載のデータ変換装置。
  6. 上記データ変換装置は、更に、情報を記憶する記憶装置と、周波数変換部と、量子化表記憶部と、量子化部と、符号化表記憶部と、符号化部と、形式化部とを有し、
    上記周波数変換部は、上記処理装置を用いて、原画像データを入力し、上記処理装置を用いて、入力した原画像データを周波数変換して周波数画像データとし、
    上記量子化表記憶部は、上記記憶装置を用いて、量子化表を記憶し、
    上記量子化部は、上記処理装置を用いて、上記周波数変換部が周波数変換した周波数画像データを、上記量子化表記憶部が記憶した量子化表に基づいて量子化して量子化画像データとし、
    上記符号化表記憶部は、上記記憶装置を用いて、符号化表を記憶し、
    上記符号化部は、上記処理装置を用いて、上記量子化部が量子化した量子化画像データを、上記符号化表記憶部が記憶した符号化表に基づいて符号化して符号化画像データとし、
    上記暗号部分抽出部は、上記処理装置を用いて、上記符号化部が符号化した符号化画像データを符号化データとして入力し、
    上記形式化部は、上記置換部が出力した処理済データを暗号化画像データとし、上記処理装置を用いて、上記暗号化画像データと上記量子化表記憶部が記憶した量子化表と上記符号化表記憶部が記憶した符号化表とに基づいて、形式化画像データを生成し、上記処理装置を用いて、生成した形式化画像データを出力する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のデータ変換装置。
  7. 上記データ変換装置は、更に、情報を記憶する記憶装置と、分解部と、符号化表記憶部と、量子化表記憶部と、復号部と、逆量子化部と、周波数逆変換部とを有し、
    上記分解部は、上記処理装置を用いて、所定の形式で形式化された形式化画像データを入力し、上記処理装置を用いて、入力した形式化画像データに基づいて、暗号化画像データと符号化表と量子化表とを取得し、
    上記符号化表記憶部は、上記記憶装置を用いて、上記分解部が取得した符号化表を記憶し、
    上記量子化表記憶部は、上記記憶装置を用いて、上記分解部が取得した量子化表を記憶し、
    上記暗号部分抽出部は、上記処理装置を用いて、上記分解部が取得した暗号化画像データを符号化データとして入力し、
    上記復号部は、上記置換部が出力した処理済データを符号化画像データとし、上記処理装置を用いて、上記符号化画像データを、上記符号化表記憶部が記憶した符号化表に基づいて復号して復号画像データとし、
    上記逆量子化部は、上記処理装置を用いて、上記復号部が復号した復号画像データを、上記量子化表記憶部が記憶した量子化表に基づいて逆量子化して逆量子化画像データとし、
    上記周波数逆変換部は、上記処理装置を用いて、上記逆量子化部が逆量子化した逆量子化画像データを周波数逆変換して再生画像データとし、上記処理装置を用いて、周波数逆変換した再生画像データを出力する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のデータ変換装置。
  8. 上記データ変換装置は、更に、形式補正部を有し、
    上記暗号部分抽出部は、上記処理装置を用いて、所定の形式で形式化された形式化画像データを、符号化データとして入力し、上記処理装置を用いて、入力した形式化画像データのなかから部分データを抽出し、
    上記形式補正部は、上記処理装置を用いて、上記置換部が出力した処理済データの形式を補正して処理済形式化画像データとし、上記処理装置を用いて、補正した処理済形式化画像データを出力する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のデータ変換装置。
  9. 上記データ変換装置は、更に、分解部と、形式化部とを有し、
    上記分解部は、上記処理装置を用いて、所定の形式で形式化された形式化画像データを入力し、上記処理装置を用いて、入力した形式化画像データに基づいて、符号化画像データと符号化表と量子化表とを取得し、
    上記暗号部分抽出部は、上記処理装置を用いて、上記分解部が取得した符号化画像データを符号化データとして入力し、
    上記形式化部は、上記処理装置を用いて、上記置換部が出力した処理済データと上記分解部が取得した符号化表と上記分解部が取得した量子化表とに基づいて、処理済形式化データを生成し、上記処理装置を用いて、生成した処理済形式化データを出力する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のデータ変換装置。
  10. 上記符号化データは、ハフマン符号化されたデータまたは算術符号化されたデータであることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載のデータ変換装置。
  11. 上記符号化データは、エントロピー符号化されたデータまたはハフマン符号化されたデータまたは算術符号化されたデータ複数の部分を、暗号化したデータで置換されたデータであり、
    上記暗号部分抽出部は、上記符号化データのうちから、暗号化されたデータで置換された部分を抽出し、
    上記暗号処理部は、上記部分データを解読して、上記処理済部分データを生成する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載のデータ変換装置。
  12. 情報を処理する処理装置を有するデータ変換装置がデータを変換するデータ変換方法において、
    上記処理装置が、エントロピー符号化された符号化データを入力し、
    上記処理装置が、入力した符号化データのなかから複数のデータを抽出し、抽出した複数のデータを結合して部分データとし、
    上記処理装置が、結合した部分データを暗号処理して、上記部分データと同じ長さの処理済部分データを生成し、
    上記処理装置が、生成した処理済部分データを、抽出した複数のデータとそれぞれ同じ長さの複数のデータに分割し、上記符号化データのうち、上記複数のデータを抽出した部分を、分割した複数のデータでそれぞれ置換して処理済データを生成し、
    上記処理装置が、生成した処理済データを出力する
    ことを特徴とするデータ変換方法。
  13. 上記処理装置は、入力した符号化データを複数のブロックに分割し、分割した複数のブロックそれぞれについて、上記ブロックのなかから抽出するデータの割合が、上記符号化データの先頭に近いブロックほど高い
    ことを特徴とする請求項12に記載のデータ変換方法。
  14. 上記処理装置は、入力した符号化データを、上記符号化データの先頭に近いほど長さが短い複数のブロックに分割し、分割した複数のブロックそれぞれのなかから、同じ長さのデータを抽出する
    ことを特徴とする請求項12または請求項13に記載のデータ変換方法。
  15. 上記処理装置は、入力した符号化データを同じ長さの複数のデータに分割し、上記処理装置を用いて、分割した複数のデータなかから、抽出する複数のデータを選択し、上記符号化データの先頭に近いほど、選択するデータの数が多い
    ことを特徴とする請求項12または請求項13に記載のデータ変換方法。
  16. 上記処理装置は、分割した複数のデータのなかから、所定の間隔おきに1つずつのデータを選択し、上記符号化データの先頭に近いほど上記所定の間隔が短い
    ことを特徴とする請求項15に記載のデータ変換方法。
  17. 情報を処理する処理装置を有するコンピュータを、請求項1乃至請求項11のいずれかに記載のデータ変換装置として機能させることを特徴とするプログラム。
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