JP4929909B2 - Tractor mower transmission - Google Patents
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Description
この発明は、トラクタの前部や腹部等にモーアデッキを装着するトラクタモーアにおいて、モーアデッキの高さを低く構成する伝動装置に関する。 The present invention relates to a transmission device in which a height of a mower deck is configured to be low in a tractor mower in which a mower deck is mounted on a front portion, an abdominal portion, or the like of a tractor.
トラクタの腹部に装着するトラクタモーア(ミッドモーア)において、このモーアデッキの中央前部上に入力軸を軸受けするギヤケースを設け、このギヤケースと後方のブレード軸を軸受けするギヤケースとの間にわたって、連動軸を設けて伝動する構成(例えば、特許文献1参照)が知られている。
トラクタモーアにあっては、このブレード軸を伝動する入力軸や、この軸受メタル、ギヤケース等を、モーアデッキの上側部に設ける形態では、このモーアデッキの高さ(厚さ)が高くなって、トラクタ車体底部に対する昇降高さ間隔が小さく制限されて、非刈取操向状態に上昇するときでも、上昇行程(揚程)が十分に形成できないため、モーアデッキが凹凸地面等に接触し易く、損傷を受け易い。 In the case of the tractor mower, when the input shaft for transmitting the blade shaft, the bearing metal, the gear case, etc. are provided on the upper side of the mower deck, the height (thickness) of the mower deck is increased, and the tractor body Even when the elevation height interval with respect to the bottom portion is limited to be small and the climbing state is not enough, the ascending stroke (lifting height) cannot be sufficiently formed, so that the mower deck is liable to contact the uneven ground or the like and is easily damaged.
請求項1に記載の発明は、左右一対のブレード軸1、2の上端部を軸受けするギヤケース3、4をモーアデッキ5の上側に配置し、このうち一側のギヤケース3に軸受けする入力連動軸6の前端部を、このモーアデッキ5の前端上の軸受メタル7に軸受けすると共に、このモーアデッキ5の前側に突出してプーリ8を取付け、このプーリ8とモーアデッキ5幅の中央前側部に軸受けする入力軸9のプーリ10との間にわたって、ベルト11を掛け渡して伝動し、前記入力側のギヤケース3には、この入力連動軸6後端の入力ベベルギヤ12に対して、ブレード軸1上端のブレードベベルギヤ13と、左右ギヤケース3、4間にわたって軸受けするブレード連動軸14端の連動ベベルギヤ15とを噛合させて伝動することを特徴とするトラクタモーアの伝動装置の構成とする。
トラクタ車体側のPTO軸から入力軸9を伝動すると、この入力軸9からベルト11を介して、モーアデッキ5一側の入力連動軸6、及びこのプーリ8が伝動回転されて、各ギヤケース3、4のブレード軸1、2が回転される。このような伝動機構において、前側の入力軸9がモーアデッキ5の中央前側部に位置して軸受され、側部の入力軸6の軸受メタル7による軸受によって、プーリ10がこのモーアデッキ5の前側に突出して軸受されるため、これらモーアデッキ5中央部の入力軸9や、側部の入力連動軸6、及びこれらの間に掛け渡されるベルト11等を低く設定して、モーアデッキ5の昇降高さを高く維持する。
According to the first aspect of the present invention, the
When the
さらに、前記入力軸9からベルト11伝動される入力連動軸6は、ギヤケース3の入力ベベルギヤ12、及び、ブレードベベルギヤ13を介して一側のブレード軸1を伝動回転し、この入力ベベルギヤ12と噛合の連動ベベルギヤ15、及びブレード連動軸14等を介して他側のギヤケース4のブレード軸2を回転する。これらギヤケース3に軸受されるブレード軸1上のブレードベベルギヤ13と、ブレード連動軸14の連動ベベルギヤ15は、入力連動軸6の入力ベベルギヤ12に直接噛合伝動されるため、これら入力連動軸6や、ギヤケース3、及びブレード連動軸14等の設定高さを低くすることができる。
Further, the
請求項1に記載の発明は、モーアデッキ5の中央前部に位置する入力軸9、及びこの入力軸9からベルト11を介して連動される入力連動軸6のプーリ8を、このモーアデッキ5の前側に突出させて配置することによって、これら入力軸9や、ブーリ8、及びベルト11等のモーアデッキ5上の突出高さを低くして、トラクタ車体に対する昇降高さを高く維持することができる。
According to the first aspect of the present invention, the
さらに、モーアデッキ5上のギヤケース3における入力連動軸6の入力ベベルギヤ12に対して、ブレード軸1上のブレードベベルギヤ13と、ブレード連動軸14の連動ベベルギヤ15が直接噛合されるため、これらギヤケース3や、入力連動軸6、及びブレード連動軸14等の設置高さを低くすることができ、伝動構成を簡潔化して、トラクタ車体に対する昇降高さを高く維持することができる。
Further, since the
図例に基づいて、トラクタモーアは、車体16の腹部にモーアデッキ5を装着するミッドモーア形態にして、車体16後部にコレクタ17を取付け、モーアデッキ5の中央後部に形成の排出口18からシュータ19を介してコレクタ17に連通し、刈取った芝草を収集する構成としている。トラクタは、前部にエンジン20を搭載して、運転席24前方のステアリングハンドル21で操向の前輪22と、後輪23を配置し、この後輪23を連動して走行する乗用四輪走行形態の構成としている。車体16の腹部に、前後の平行形態のリフトリンク25、26によって、モーアデッキ5を吊下装着し、車体16後部のリフトアームに連結のリフトロッド27を介して、昇降可能に構成している。このモーアデッキ5の前側に設ける入力軸9を、車体16の前端底部に設けたフロントPTO軸28に連動軸29を介して連結する。この連動軸29は伸縮自在で自在継手を介して連動し、モーアデッキ5が上下に移動しても伝動可能に構成している。
Based on the illustrated example, the tractor mower has a mid mower configuration in which the
前記モーアデッキ5は、左右一対のブレード軸1、2を軸装して、ブレード30を回転して芝草を刈取ることができる。このモーアデッキ5の幅方向の中央前側部に入力軸9を設けて、前記フロントPTO軸28を連結し、中央後側部に刈取芝草を排出する排出口18を形成してシュータ19を連結する。又、このモーアデッキ5の前後にはゲージホイル31、32、33を配置する。前側中央部には該入力軸9の下方にセンタゲージホイル31を取付け、左右外側部にサイドゲージホイル32を取付けている。又、後側部にはサイドゲージホイル33を取付けている。モーアデッキ5は、各ブレード軸1、2を軸受けする軸受ボス34を中央部に有して、この外周部を上側に順次膨出させて集送筒35を形成して、左右一対を中央部で一体的に連接した形態に構成し、左右のブレード30で刈取られる芝草を中央部から後方の排出口18へ向けて集送排出案内するように、左右の集送筒35をこの排出口18部で合流させる形態に構成している。該各軸受ボス34の上側にギヤケース3、4を取付けて、各々ベベルギヤでブレード軸1、2を連動するように構成する。このうちモーアデッキ5の入力連動軸6の位置する左側のギヤケース3には、この入力軸6の後端部を軸受けして、入力ベベルギヤ12を有し、この入力ベベルギヤ12を下側にブレード軸1のブレードベベルギヤ13を噛合すると共に、横側にブレード連動軸14の連動ベベルギヤ15を噛合する。又、右側のギヤケース4には、該ギヤケース3との間にわたって軸受けするブレード連動軸14の右端部を軸受けして、このブレード連動軸14の右端のベベルギヤ15とブレード軸2上端のベベルギヤ13を噛合させる。
The
又、このモーアデッキ5上には、前記入力連動軸6の前端部を軸受けする軸受メタル7を、このモーアデッキ5後端縁部上に設け、この入力連動軸6の前端をモーアデッキ5のフロントデッキ面34よりも前側へ突出して、プーリ8を取付ける。このときプーリ8は、フロントデッキ面34よりも前側に位置して、できるだけ下位に設定されて、これに巻回されるベルト11の掛け渡しや、回転等の邪魔になり難い。特に図6にようにプーリ8の下端縁部をモーアデッキ5上面よりも下側に位置させる形態では、これらベルト11、プーリ8や入力連動軸6等の突出高さをより低く設定することができる。
On the
又、このモーアデッキ5の中央前側部は左右のデッキ連結部としてデルタ形態のデッキ間隔部36を形成し、このデッキ間隔部36に、ゲージホイル31と入力軸9を取付ける。デッキ間隔部36の左右両側のフロントデッキ面34間にわたって一体的に取付ける連結ベース37の下面にゲージホイル31のホイルブラケット38をボルト38をボルト39締めによって取付ける。又、この連結ベース37の上面には、入力軸9を軸受けする入力軸受ボス40を一体的に形成する。ホイルブラケット38にはホイル軸41によってゲージホイル31が軸支される。又、前記連結ベース37の左右両側にリンクピン42を設けて、前記リフトリンク25の後端部を連結する。又、この連結ベース37の前端部には、ベルト11を張圧するテンションプーリ43のテンションアーム44を、アーム軸45の周りに上下回動自在に設け、スプリング46によってベルト11側へ張圧させている。これら入力軸9のプーリ10と、前記入力連動軸6前端のプーリ8との間にわたってVベルト11を掛け渡して、テンションプーリ43で張圧して伝動状態とする。
Further, the center front side portion of the
PTO軸28の回転によって、連動軸29を介して入力軸9が回転され、この入力軸9からベルト11を介して左側の入力連動軸6が回転される。この入力連動軸6の回転によって、入力ベベルギヤ12と噛合のブレードベベルギヤ13や、連動ベベルギヤ15が回転されて、このブレード軸1、及びブレード連動軸14を回転する。更にこのブレード連動軸14を介して右側のブレード軸2ギヤケース4内のベベルギヤ12、13を介して回転伝動される。ブレード軸1、2の回転によってブレード30で刈取られる芝草は、モーアデッキ5の中央部の集送筒35に沿って集送されて、後部排出口18へ送出される。又、刈取地面が凸凹変化すると、モーアデッキ5はゲージホイル31、32、33の接地回転によって上下動して、芝草の刈取高さを一定に維持すると共に、リフトアームの昇降回動によってリフトリンク25を上下回動してモーアデッキ5を上昇させて非刈取姿勢にしたり、下動させて刈取姿勢にすることができる。このモーアデッキ5を上昇するときは、このモーアデッキ5の上面がトラクタ車体16の腹部下面に接近するが、このモーアデッキ5の上面に突出する入力軸9のプーリ10や、入力連動軸6上のプーリ8、これらの間に掛け渡すベルト11、更には各ブレード軸1、2上のギヤケース3、4等の設置高さを低くすることができるため、これら各部を含むモーアデッキ5全体としての高さを低くして、上方のトラクタ車体16下面との間隔を高く維持して、モーアデッキ5の揚程を高くすることができる。
Due to the rotation of the
前記コレクタ17は、前側にシュータ19を連通し、後側に開閉蓋47を有する。車体16のリヤフレーム48に対して転倒シリンダ49を介して後方転倒可能に設け、収容した芝草が一杯になると、この転倒シリンダ49によってコレクタ17を後方へ回動させて、開閉蓋47を開いて収容芝草を排出することができる。又、コレクタ17の内部にはシリンダ50で起伏回動可能の底板51を設け、この底板51を底部に回動すると、コレクタ17内に芝草を収容することができ、上方へ回動すると底部52を開放して、シュータ19から搬入される芝草を刈取跡地に放出案内することができる。
The
次に、主として図9に基づいて、前記コレクタ17の左右両側開口部61に開閉可能のサイドカバー60を設ける形態とする。このサイドカバー60はシート状布地製としてファスナ等で閉めることができ、開いたAときは、コレクタ17の天井部に巻上げた状態に収納Bするように設けている。又、この開口部61には通風可能の網62を設けて、芝草を通さないで排風させることによって、集草抵抗を少なくするが、この外側にサイドカバー60を閉鎖し、開口部61を閉鎖可能に構成している。
Next, mainly based on FIG. 9, the
次に、主として図10、図11に基づいて、モーアデッキ5をトラクタ車体16の前側に装着したフロントモーアの形態として、シュータ19の後端をブロワー65に連結して、コレクタへ集送するように構成したもので、前記集送筒35、又はシュータ19の前端部上側に開口66を形成し、この開口66と下側の排出口18とを切替開閉回動する切替弁67を軸支69して、レバー68で操作可能に設ける。モーアデッキ5の排出口18部やシュータ19部に芝草が詰り易いが、このようなときは切替弁67を下側の排出口18側へ回動して、この排出口18を閉じると共に、開口66を開いた状態にして、ブロワー65の吸引力で外気を開口66から吸入して通風することにより、これら排出口18部やシュータ19部の芝草の詰りを解消することができる。68は前輪22を軸装するフロントアクスルハウジング、前記フロントPTO軸28は、このハウジング68の一部に設けられ、連動軸29を介して連動する入力軸9は、右側のギヤケース4部に設けて、このモーアデッキ5の後側から連動するように構成している。69はステップフロアである。
Next, mainly based on FIGS. 10 and 11, the rear end of the
次に、主として図12に基づいて、前記モーアデッキ5の排出口18と、ブロワー65の吸入口との間に廉通して設けるシュータ19を円筒形態として内周面に螺旋71を形成して、操作レバー72の操作でON、OFFして回転するリコイルモータ73によってベルト74の巻掛連動で回転することが可能に構成している。このシュータ19を回転することによって、螺旋71によって集送中の芝草を強制搬送して詰まりをなくすることができる。
Next, mainly based on FIG. 12, a
次に、主として図13に基づいて、前記ブロワー65のフアン76軸77を中心として、このブロワー65、シュータ19等を一体としてモーアデッキ5を昇降回動する構成としたものであり、各連結部の動きを少なくして、構成を簡潔化するものである。ブロワー65のフアン軸77は左右横方向に向けて設定し、このブロワー65のシュータ19側がモーアデッキ5と一体的に上下に回動するように設け、コレクタ側に連通する排出筒78は機体側に固定する。
Next, mainly based on the
次に、主として図12、図14、図15、図16に基づいて、前記トラクタ車体16の後部に搭載のエンジン20において、エンジンオイルを冷却するオイルクーラ80を、エンジンルーム前部のサイドネット81の近傍に設けて、刈取芝草の吸着による目詰まりを生じ難い位置で、冷却低下を受け難い形態とする。又、オイルクーラ80は、マフラー82によるエジェクタ部Eの前部で、このエジェクタ効果を受け易い位置に設けて、エンジンオイルの冷却効果を高めるものである。前記車体16後部のコレクタ17の下側に設けられるエンジン20は、芝草をボンネット83下のエンジンルームに吸入し易い。エンジン20は、クランク軸84のフライウエイト85を前側にして運転席24側に対向し、ラジエータ90、ラジエータフアン86、及びマスク87等を後側に向けた状態にして車体16に搭載している。88はオイルパン、89はリヤアクスルハウジングである。マフラー82は、エンジン20に一側上部からサイドネット81の内側に沿って後方に向けて設け、ラジエータ85の横端部に設けるマフラカッター91の後端部内にのぞませて設ける。これらマフラカッター91の前端部と、これにのぞませるマフラー82の後端部との間に、適宜のエジェクタ間隔部92を形成してエジェクタ部Eを構成し、この前側に前記オイルクーラ80を設置している。ラジエータフアン86の回転によって流れる冷却風は、エンジンルーム内を前側から後側のマスク87側にわたって流れて、一部左右のサイドカバーや、サイドネット81から外気を吸入する。又、エンジン20の排気はマフラー82からマフラカッター91へ流れ、後方へ排気される。このときエジェクタE部では、後方、乃至サイドネット81側から外気が吸入されて、この外気吸引によって前部のオイルクーラ80部の冷却風の流れを良好に維持することができる。又、このオイルクーラ80は、マフラー82の前側に位置して設けられるため、ラジエータフアン86や、エジェクタE部等による風の流れ方向の上手側に位置するため、このマフラー82による加熱作用を受けることを少なくすることができる。
Next, based mainly on FIGS. 12, 14, 15, and 16, in the
1 ブレード軸
2 ブレード軸
3 ギヤケース
4 ギヤケース
5 モーアデッキ
6 入力連動軸
7 軸受メタル
8 プーリ
9 入力軸
10 プーリ
11 ベルト
12 入力ベベルギヤ
13 ブレードベベルギヤ
14 ブレード連動軸
15 連動ベベルギヤ
1
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