JP4928493B2 - 踏切しゃ断機のしゃ断かん折損検知装置、及び踏切しゃ断機 - Google Patents

踏切しゃ断機のしゃ断かん折損検知装置、及び踏切しゃ断機 Download PDF

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Description

本発明は、踏切しゃ断機のしゃ断かん折損検知装置、及びこれを備える踏切しゃ断機に関する。
従来、踏切しゃ断機では、主に自動車によるしゃ断かんの折損が度々発生している。これは、例えば、自動車がしゃ断かんの降下完了の直前に踏切を強引に通過しようとしたり、しゃ断かんによって閉じ込められた踏切内から脱出しようとしたりして発生する。このようなしゃ断かんの折損は、踏切への侵入防止の機能が失われて非常に危険であるため、速やかに検知される必要がある。
このしゃ断かんの折損を検知する技術としては、例えば、電動のしゃ断機においてモータに流れる電流の変化等をしゃ断かんの折損も含めたしゃ断機の異常として検知する技術(例えば、特許文献1参照)や、しゃ断かんの全長にわたって光ファイバを内蔵させて、この光ファイバの湾曲による伝送損失の増大を利用する技術(例えば、特許文献2参照)等が提案されている。
特開平4−55163号公報 特開平9−272440号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載の技術では、モータの異常としゃ断かんの異常とが区別できないうえ、そもそもモータを駆動してみないと異常の検知自体ができない。したがって、いわゆる開かずの踏切において、しゃ断かんが長時間折損したまま放置されるといった事態が起こり得る。更に、モータに流れる電流はしゃ断かんの折損に伴う変化が小さいため、折損による異常の場合は検出判定が難しいという問題があった。
また、上記の特許文献2に記載の技術では、しゃ断かん折損時に光の減衰量が大きくなるよう光ファイバをしゃ断かんと一体に設ける必要があり、そのため、光ファイバの取り付けに手間がかかるので光ファイバ付きしゃ断かんが高価なものになってしまう。また、光ファイバ付きしゃ断かんは光ファイバの性能低下を起こさないよう保管に注意を払う必要があると共に、使用前の性能確認や取替えにも注意が必要となる。加えて、最近多く採用されている分割式のしゃ断かんを用いた場合には、接続部分で必要となるコネクタの分だけ更に高価なものとなってしまう。しかも、しゃ断かんの折損方向によっては、光の減衰量が大きくならない可能性もある。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたもので、簡易な構成で、常時確実にしゃ断かんの折損を検知できる踏切しゃ断機のしゃ断かん折損検知装置、及びこれを備える踏切しゃ断機の提供を課題とする。
前記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、鉄道と交差する道路をしゃ断かんによって踏切道の手前で遮断する踏切しゃ断機における前記しゃ断かんの折損を検知する踏切しゃ断機のしゃ断かん折損検知装置であって、
しゃ断かん回動軸を中心にして回動することによって昇降する前記しゃ断かんの昇降位置を検出する位置検出手段と、
前記しゃ断かんの回動に伴って変動するトルクとして、前記回動軸に生じる当該回動軸回りの残留トルクを検出するトルク検出手段と、
前記位置検出手段で前記しゃ断かんが所定の昇降位置にあることを検出したときに、前記トルク検出手段で検出した前記残留トルクに基づいて、前記しゃ断かんの折損を判定する判定部と、を備え
前記位置検出手段と前記トルク検出手段とは、前記判定部による判定前に、所定時間間隔で複数回にわたって前記昇降位置と前記残留トルクとの検出を行うことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の踏切しゃ断機のしゃ断かん折損検知装置であって、
前記判定部は、前記トルク検出手段により検出された前記残留トルクと、前記しゃ断かんの折損を判定するための判定トルクとの差に基づいて、前記しゃ断かんの折損を判定することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の踏切しゃ断機のしゃ断かん折損検知装置であって、
前記判定部は、前記トルク検出手段により検出された前記残留トルクと前記判定トルクとを比較して、当該残留トルクが前記判定トルク以下又は未満であるときに前記しゃ断かんが折損していると判定することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の踏切しゃ断機のしゃ断かん折損検知装置であって、
前記判定トルクは、基準トルクと、当該基準トルクに設けられた許容値とからなることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項に記載の踏切しゃ断機のしゃ断かん折損検知装置であって、
前記基準トルク及び前記許容値を変更する別体の基準トルク設定手段を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項3に記載の踏切しゃ断機のしゃ断かん折損検知装置であって、
前記判定部は、前記しゃ断かんの前記昇降位置における前記残留トルクと、前記判定トルクとを複数回比較して、当該複数回の比較全てにおいて前記残留トルクが前記判定トルク以下又は未満であるときに前記しゃ断かんが折損していると判定することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の踏切しゃ断機のしゃ断かん折損検知装置であって、
前記位置検出手段は、前記昇降位置として所定の基準位置からの回転角度位置を検出し
前記判定部は、前記位置検出手段で前記しゃ断かんが所定の回転角度位置にあることを検出したときに、前記トルク検出手段で検出した前記残留トルクに基づいて、前記しゃ断かんの折損を判定することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の踏切しゃ断機のしゃ断かん折損検知装置であって、
前記位置検出手段は、前記回転角度位置として前記しゃ断かん回動軸の角度を検出する角度センサ又は前記しゃ断かんを駆動する歯車又はモータの回転数を検出する回転センサであり、前記所定の回転角度位置における前記角度又は前記回転数を検出することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項7又は8に記載の踏切しゃ断機のしゃ断かん折損検知装置であって、
前記所定の回転角度位置は、前記しゃ断かんの水平位置から起立方向へ向かって0〜45°の範囲内のいずれかの角度であることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか一項に記載の踏切しゃ断機のしゃ断かん折損検知装置であって、
前記トルク検出手段は、前記しゃ断かん回動軸に設けられたセンサを含んで構成され、当該しゃ断かん回動軸回りの前記残留トルクを検出するよう構成されることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、踏切しゃ断機であって、
請求項1〜10のいずれか一項に記載の踏切しゃ断機のしゃ断かん折損検知装置を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、しゃ断かん回動軸を中心にして回動することによって昇降するしゃ断かんの昇降位置を検出する位置検出手段と、しゃ断かんの回動に伴って変動するトルクとして回動軸に生じる当該回動軸回りの残留トルクを検出するトルク検出手段と、しゃ断かんが所定の昇降位置にあることを検出したときに、トルク検出手段で検出した残留トルクに基づいて、しゃ断かんの折損を判定する判定部と、を備えるので、所定の昇降位置における残留トルクの変化を捉えることで、しゃ断かんの自重の変化、ひいてはしゃ断かんの折損を検知することができる。したがって、従来と異なり、光ファイバ等を要することなく簡易な構成で、しゃ断かんの非駆動時にも検知可能であり、しゃ断かんの明確な自重変化により確実にしゃ断かんの折損を検知することができる。
また、位置検出手段とトルク検出手段とが、判定部による判定前に、所定時間間隔で複数回にわたって昇降位置と残留トルクとの検出を行うので、しゃ断かんの昇降位置及び残留トルクとして、より正確な値を検出することができる。したがって、例えばしゃ断かんが風を受けるといった折損以外の要因による残留トルクの変化が、折損として誤検知されることを防止できる。
請求項3に記載の発明によれば、判定部は、トルク検出手段により検出された残留トルクと判定トルクとを比較して、当該残留トルクが判定トルク以下又は未満であるときにしゃ断かんが折損していると判定するので、適切な判定トルクを設定しておくことで、より確実に折損の判定を行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、判定トルクは、基準トルクと、当該基準トルクに設けられた許容値とからなるので、例えばしゃ断かんが風を受けたり児童が掴んだりすることによる残留トルクの変動を許容値として考慮することができる。したがって、折損以外の要因による残留トルクの変化が、折損として誤検知されることを防止できる。
請求項に記載の発明によれば、基準トルク及び許容値を変更する別体の基準トルク設定手段を備えるので、必要に応じて基準トルク及び許容値を任意に変更できる。したがって、常態では基準トルク設定手段を取り外して装置をコンパクトに構成することができる。また、しゃ断かんの交換等による基準トルク及び許容値の調整の必要に応じて、基準トルク設定手段を接続して適切な基準トルク及び許容値を設定することができる。
請求項に記載の発明によれば、前記所定の回転角度位置は、しゃ断かんの水平位置から起立方向へ向かって0〜45°の範囲内のいずれかの角度であるので、残留トルクがより大きい範囲において折損の判定を行うことができる。したがって、折損検知の精度を高め、より確実にしゃ断かんの折損を検知することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。
まず、本発明に係る踏切しゃ断機のしゃ断かん折損検知装置(以下、折損検知装置という)を備える踏切しゃ断機1について、図1(a),(b)を参照して説明する。ここで、図1(a)は踏切しゃ断機1の正面図であり、図1(b)は側面図である。
踏切しゃ断機1は、これらの図に示すように、主に、しゃ断機本体2と、しゃ断かん3と、回動機構4と、ウェイトアーム5と、バランスウェイト6と、支脚7とを備え、しゃ断かん3を昇降させることにより踏切での車両等の横断通行をコントロールする。
しゃ断機本体2は、支脚7上に一体的に設けられた筐体であるとともに、回動機構4を介してしゃ断かん3、ウェイトアーム5、及びバランスウェイト6を支持している。このしゃ断機本体2には、図示はしないが、しゃ断かん3を回動させるためのモータを含む駆動機構や、この駆動機構を制御する本体制御部等が収納されている。また、しゃ断機本体2には、後述する折損検知装置100の制御部11が収納されている。
しゃ断かん3は、踏切の幅に対応した長さの棒状に形成されており、基端部がしゃ断かんホルダー31を介して回動機構4に連結されて、後述のしゃ断かん回動軸(以下、回動軸と記載)41を中心に水平位置から垂直上方位置(起立位置)までの略90°の範囲で回動して昇降するようになっている。
回動機構4は、回動軸41の回動により、しゃ断機本体2の駆動機構からしゃ断かんホルダー31へ回転トルクを伝達するためのものである。この回動機構4は、しゃ断機本体2に回動可能に支持された回動軸41が、先端側でしゃ断かんホルダー31に固定され、基端側でしゃ断機本体2内部の駆動機構に連結されるように構成されている。この構成により、回動機構4は、しゃ断かんホルダー31を介してしゃ断かん3,ウェイトアーム5、及びバランスウェイト6を略90°の範囲で回動可能に支持している。
また、回動機構4は、しゃ断かん3の折損検知に用いられるトルクセンサ12と角度センサ13とを備えている。
トルクセンサ12は、回動軸41に生じる当該回動軸41回りのトルクTを検出するためのセンサであり、しゃ断機本体2としゃ断かんホルダー31との間の回動軸41上に設けられている。したがって、本実施の形態における当該トルクセンサ12は、本発明における残留トルクをトルクTとして検出するためのセンサである。また、トルクセンサ12は、特に限定はされないが、歪ゲージを回動軸41の表面に軸心斜め45°に貼り付けたものであり、後述する折損検知装置100のアンプ14と電気的に接続されている。
角度センサ13は、本発明におけるしゃ断かん3の昇降位置、ひいては回転角度位置として、当該しゃ断かん3の水平位置から起立方向へ向かう回転角度θを検出するためのセンサであり、しゃ断かんホルダー31の正面側へ突出するように回動軸41先端に設けられている。この回転角度θは、後述する折損検知装置100の比較判定部16へ出力される。
ウェイトアーム5は、しゃ断かんホルダー31に対してしゃ断かん3と逆方向へ向けて伸びるよう基端部を固定された、バランスウェイト6用の支持棒である。したがって、このウェイトアーム5は、回動機構4の回動により水平位置から垂直下方位置までの略90°の範囲で回動可能になっている。また、ウェイトアーム5は、垂直下方位置にあるとき先端が地面と接触しないような長さに形成されている。
バランスウェイト6は、ウェイトアーム5上に固定された方形板状の錘であり、しゃ断かん3を上昇させる際の所要トルクを軽減するとともに回転角度θの変化に対して略一定にするためのものである。このバランスウェイト6が無い場合、しゃ断かん3の自重分による負荷トルク(図5(a)参照)をモータのみで賄わなければならず、しゃ断かん3を水平位置から垂直上方位置へ上昇させる際に大きなモータトルクが必要となる。しかも、しゃ断かん3が上昇するにつれてこの負荷トルクが減少するので、モータにとっては極めて効率が悪い。そこで、バランスウェイト6のウェイトアーム5上での位置を調節して、回動軸41に生じるトルクがしゃ断かん3の回転角度θの変化に対して略一定となるようにしている。このような残留トルク、すなわち主にしゃ断かん3の自重による負荷トルクからバランスウェイト6の自重によるトルクを差し引いたトルクは、しゃ断かん3の回転角度θに関わらず略一定なので、モータの容量を抑制できるとともにモータ電源も小さくできて、効率的である。また、停電になると、この残留トルクによってしゃ断かん3が自重により降下するので、踏切の交通を遮断して事故を防止できる。
続いて、本発明に係る折損検知装置100について説明する。
折損検知装置100は、しゃ断かん3の折損を検知するためのものであり、装置本体10と基準トルク設定器20とを備えている。
まず、装置本体10について、図2を参照して説明する。ここで、図2は折損検知装置100の制御ブロック図である。
装置本体10は、制御部11と前述のトルクセンサ12及び角度センサ13とを備えて、踏切しゃ断機1と一体的に構成されている。
制御部11は、アンプ14と、AD変換器15と、比較判定部16と、伝送部17とを備えている。
アンプ14及びAD変換器15は、回動軸41に加えられたトルクと比例関係にある当該回動軸41表面の歪を計測するためのものであり、トルクセンサ12として回動軸41の表面に軸心斜め45°に貼り付けられた歪ゲージと接続されてブリッジ回路を構成し、このブリッジ回路からの歪アンプ出力をAD変換して比較判定部16へ出力する。この歪出力からのトルク換算は比較判定部16で行われる。このように、本発明に係るトルク検出手段は、トルクセンサ12,アンプ14,AD変換器15,及び比較判定部16から構成されている。
比較判定部16は、回転角度θに対応付けて予め設定された判定トルクTd(図3参照)を記憶する基準トルク記憶部161を備え、本発明における判定部として構成されている。比較判定部16は、角度センサ13から入力される回転角度θにおける判定トルクTdをこの基準トルク記憶部161から読み出すとともに、回転角度θにおいてAD変換器15から入力される歪出力をトルクTへ換算して、このトルクTと判定トルクTdとを比較する。そして、比較判定部16は、トルクTが判定トルクTd以下又は未満であるときにしゃ断かん3が折損していると判定して、この判定結果を示す信号を伝送部17へ出力する。このように、比較判定部16は、回転角度θに対応付けて予め設定された判定トルクTdを用いてしゃ断かん3の折損判定を行うので、回転角度θに応じたトルクTの変化を考慮してしゃ断かん3の折損を検知できる。
また、比較判定部16は、後述の基準トルク設定器20に対し、コネクタ18を介して接続可能に構成されている。
ここで、基準トルク記憶部161が記憶する判定トルクTdは、特に限定はされないが、図3に示すように、基準トルクTsから下限許容トルクΔTlを差し引いた値となっている。図3は回転角度θに対する基準トルクTs及び上限,下限許容トルクΔTu,ΔTlの変化を示すグラフである。この図における基準トルクTsは、後述するように、しゃ断かん3を健全な状態で実際に昇降させ、トルクTとして計測した前述の残留トルクである。また、この図における上限,下限許容トルクΔTu,ΔTlは、所定のしゃ断かん3欠損量を考慮して設定したものであるが、後述するように、実際に欠損させたしゃ断かん3を昇降させて計測したトルクTとすることもできる。
なお、上限許容トルクΔTuと下限許容トルクΔTlとは、同一の回転角度θにおいて、同一値としてもよいし異なる値としてもよい。また、上限許容トルクΔTuを用いて、例えばしゃ断かん3に子供がぶら下がったりした場合の異常検知を行ってもよい。この場合、風の影響等による誤検知が発生しない設定とすると、上限許容トルクΔTuは下限許容トルクΔTlとは異なる値となることが多い。
次に、基準トルク設定器20について、図2及び図3を参照して説明する。
基準トルク設定器20は、計測切替部21と、入力部22と、設定制御部23と、表示部24とを備え、コネクタ18を介して装置本体10と接続可能に構成されている。この基準トルク設定器20は、基準トルクTs及び上限,下限許容トルクΔTu,ΔTlを変更することができる。これらの変更には、トルクTを実測して値を入れ替える他、直接トルクの値を入力することも可能となっている。
計測切替部21は、基準トルクTsを変更するためのトルクT計測である基準トルク計測と、上限,下限許容トルクΔTu,ΔTlを変更するためのトルクT計測である許容トルク計測とが切替えられるようになっている。切替えた結果は設定制御部23に出力される。
入力部22は、基準トルクTs及び上限,下限許容トルクΔTu,ΔTlに値を直接入力するための操作パネルである。これらの入力の他にも、必要な入力操作は全てこの入力部22で行えるようになっており、入力した内容は設定制御部23に出力される。
設定制御部23は、コネクタ18を介して装置本体10の比較判定部16と接続可能になっており、回転角度θ及びトルクTの計測を制御できるとともに、基準トルク記憶部161が記憶する基準トルクTs及び上限,下限許容トルクΔTu,ΔTlを書き換えることができる。また、この設定制御部23は、基準トルクTs及び上限,下限許容トルクΔTu,ΔTlとして基準トルク記憶部161に記憶させる前の回転角度θ及びトルクTの計測値を、一時的に記憶しておくことができる。トルクTの計測内容や計測結果等は、表示部24へ出力されるようになっている。
表示部24は、トルクTの計測内容や計測結果等といった設定制御部23からの出力内容が表示されるディスプレイである。また、トルクTの計測結果は、図3に示すようなグラフが表示可能になっている。
続いて、基準トルクTs及び上限,下限許容トルクΔTu,ΔTlを設定する際の手順について説明する。
まず、基準トルクTsの設定を行う。
最初に、基準トルク設定器20をコネクタ18を介して装置本体10に接続する。そして、計測切替部21を基準トルク計測側へ切替えて、入力部22によりしゃ断かん3を上昇させるときの回転角度θ及びトルクTを計測するよう設定する。
この条件で、しゃ断機本体2に設けられた手動昇降ボタン(図示せず)を操作して、しゃ断かん3を水平位置から垂直上方位置まで上昇させると、垂直上方位置の手前で機械的なリレーの接点がOFFとなることでモータの回転は停止し、ブレーキが動作して回動軸41が固定される。このとき、ブレーキが動作してからしゃ断かん3が固定されるまでの間に、回動軸41には図3に示すような残留トルク、つまりトルクTが発生する。このトルクTは計測されて、設定制御部23に一時的に記憶される。計測されたトルクTは、表示部24で確認することができる。次いで、しゃ断かん3を降下させるときの計測を同様に行う。なお、しゃ断かん3を降下させるときの計測を先に行ってもよい。
しゃ断かん3の上昇時と降下時とのトルクT計測が完了した後、これらの計測結果から基準トルクTsを設定する。このとき、上昇時と降下時との計測結果で良い一致が得られなければ、これらのうち安全側である大きいトルクTの方を選択してもよいし、入力部22により適宜修正して合成しても、何らかの平均化処理を行ったりしてもよい。こうして基準トルクTsを設定すると、基準トルク記憶部161にこの新たな基準トルクTsが記憶される。
次に、上限,下限許容トルクΔTu,ΔTlの設定を行う。
この設定にあたり、上記で設定した基準トルクTsと新たに計測するトルクTとで差異が生じるよう、しゃ断かん3に対し何らかの計測状態の変化を加える。この計測状態の変化を加えるには、例えばしゃ断かん3に風をあてたり、分割式のしゃ断かん3を用いて先端側のしゃ断かん3の一部を取り外したり、実際にしゃ断かん3の先端を欠損させたりすればよい。以下では、下限許容トルクΔTlが計測されるよう計測状態を変化させたとして説明する。
そして、計測切替部21を許容トルク計測側へ切替える。この切替の後は、各回転角度θにおけるトルクTの計測を基準トルクTsの設定時と同様に行う。
このトルクTの計測が完了した後、計測結果から下限許容トルクΔTlを設定する。このとき、しゃ断かん3の上昇時と降下時との計測結果は、基準トルクTsの設定時と同様にして1つのトルクTにまとめる。すると、このトルクTはしゃ断かん3に対して加えた計測状態の変化分だけ基準トルクTsとの差異を生じているため、このトルクTと基準トルクTsとの差として下限許容トルクΔTlが決定される。この上限,下限許容トルクΔTu,ΔTlを設定すると、基準トルク記憶部161にこの新たな上限,下限許容トルクΔTu,ΔTlが記憶される。
なお、上限許容トルクΔTuの設定は、下限許容トルクΔTlと同様に行ってもよいし、入力部22により任意の値を入力してもよい。
このように、別体の基準トルク設定器20を装置本体10に接続することにより、基準トルクTs及び上限,下限許容トルクΔTu,ΔTlを変更することができるので、必要に応じて基準トルク設定器20を接続して基準トルクTs及び上限,下限許容トルクΔTu,ΔTlを任意に変更することができる。
続いて、折損検知装置100がしゃ断かん3の折損を検知する際の動作について説明する。
まず、踏切しゃ断機1が踏切の通行を遮断しようとすると、しゃ断かん3が常態の垂直上方位置から降下してくる。そして、しゃ断かん3の回転角度θが所定の回転角度になると、装置本体10の比較判定部16は、この回転角度θにおける判定トルクTd、つまり基準トルクTsから下限許容トルクΔTlを引いた値を基準トルク記憶部161から読み出すとともに、回転角度θにおけるトルクTを当該判定トルクTdと比較する。
なお、比較判定部16がトルク比較を行う所定の回転角度としての回転角度θは、0〜45°の範囲内のいずれかの角度であるのが好ましい。回転角度θが0〜45°の範囲内であれば、範囲内の所定の回転角度θだけで行ってもよいし、連続的に行ってもよい。このように、回転角度θが0〜45°の範囲内のいずれかの角度のときにトルク比較を行えば、しゃ断かん3の自重によるトルクTがより大きい範囲において当該トルクTと基準トルクTsとの比較を行うことができる。
次いで、比較判定部16は、トルクTが判定トルクTd以下又は未満であるときに、しゃ断かん3が折損していると判定する。そして、この判定結果を示す信号を伝送部17へ出力する。すると、伝送部17は、保守要員が待機する事務所に置かれた警報装置8(図2参照)へ、当該信号を有線又は無線で伝送する。
また、比較判定部16は、基準トルクTsに上限許容トルクΔTuを加えた値をトルクTが超える又は以上となるときに、しゃ断かん3に異常があると判定して、この判定結果を示す信号を伝送部17へ伝送する。この場合、伝送部17からの信号は、上記同様に警報装置8へ送られてもよいし、踏切しゃ断機1の動作を停止してしゃ断かん3を水平位置にする等の動作制御に利用してもよい。
なお、回転角度θとトルクTとは、比較判定部16による判定前に、所定時間間隔で複数回にわたって検出されるのが好ましい。このようにすれば、回転角度θ及びトルクTとして、より正確な値を検出することができる。したがって、例えばしゃ断かん3が風を受けるといった折損以外の要因によるトルクTの変化が、折損として誤検知されることを防止できる。
また、比較判定部16は、回転角度θにおけるトルクTと判定トルクTdとの比較を複数回行い、当該複数回の比較全てにおいてトルクTが判定トルクTd以下又は未満であるときに、しゃ断かん3が折損していると判定するようにしてもよい。
このように、比較判定部16は、回転角度θにおける回動軸41に生じるトルクTの変化を捉えることで、しゃ断かん3の自重の変化、ひいてはしゃ断かん3の折損を検知することができる。また、トルクTを判定トルクTdと比較して、当該トルクTが判定トルクTd以下又は未満であるときにしゃ断かん3が折損していると判定するので、適切な判定トルクTdにより、より確実に折損の判定を行うことができる。
以上のように、本実施の形態における折損検知装置100によれば、回転角度θにおけるトルクTの変化を捉えることで、しゃ断かん3の自重の変化、ひいてはしゃ断かん3の折損を検知することができるので、従来と異なり、簡易な構成で、回転角度θが0°、すなわちしゃ断かん3の非駆動時にも検知可能であり、しゃ断かん3の明確な自重変化により確実にしゃ断かんの折損を検知することができる。
また、例えばしゃ断かんが風を受けたり児童が掴んだりすることによるトルクTの変動を下限許容トルクΔTlとして考慮することができるので、折損以外の要因によるトルクTの変化が、折損として誤検知されることを防止できる。
また、回転角度θが0〜45°の範囲内のいずれか1つの角度のときにトルク比較を行えば、しゃ断かん3の自重によるトルクTがより大きい範囲においてトルクTと判定トルクTdとの比較を行うことができるので、折損検知の精度を高め、より確実にしゃ断かん3の折損を検知することができる。
また、必要に応じて装置本体10に基準トルク設定器20を接続して基準トルクTs及び上限,下限許容トルクΔTu,ΔTlを任意に変更できるので、常態では基準トルク設定器20を取り外して装置本体10をコンパクトに構成することができる。また、しゃ断かん3の交換等による基準トルクTs及び上限,下限許容トルクΔTu,ΔTlの調整の必要に応じて、基準トルク設定器20を接続して適切な基準トルクTs及び上限,下限許容トルクΔTu,ΔTlを設定することができる。
[変形例]
続いて、上記実施の形態の変形例としての折損検知装置101について、図2及び図4(a),(b)を参照して説明する。なお、上記実施の形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
まず、折損検知装置101を備える踏切しゃ断機9について説明する。
踏切しゃ断機9は、上記実施の形態におけるしゃ断かんホルダー31及びトルクセンサ12に代えて、しゃ断かんホルダー32及びトルクセンサ12aを備えている。
しゃ断かんホルダー32は、上記実施の形態と同様にしゃ断かん3の基端を覆うようにして当該基端と回動軸41とを連結しているが、しゃ断かん3が水平位置にあるときの上端面に、根元両側面が凹部32b,32bを形成するような上方への突起32aが設けられている。また、しゃ断かんホルダー32には、ウェイトアーム5が直接固定されておらず、ウェイトアーム取付部材5a,5b,及び5cを介して、突起32aの両側面にボルト5d,5dで固定されている。なお、突起32aは、しゃ断かん3の回動面、つまり回動するしゃ断かん3の軌跡を連ねた面に対し略平行な平面内で隆起するようしゃ断かんホルダー32の外側面に形成されていればよい。
トルクセンサ12aは、突起32aの側面方向への歪が検出できるようにしゃ断かんホルダー32の凹部32b,32bに接着された歪ゲージG,Gを含んで構成されている。このようなトルクセンサ12aによれば、アンプ14,AD変換器15,及び比較判定部16を通じて検出されるトルクTとして、しゃ断かん3の自重により回動軸41近傍に生じる負荷トルクを検出することができる。なお、トルクセンサ12aは、上記の構成に限定されず、突起32aの根元において、しゃ断かん3の回動面と略平行な平面内に生じる当該突起32aの歪が計測できるよう設けられていればよく、更には、しゃ断かんホルダー32に作用する負荷トルクが検出できれば、直接しゃ断かんホルダー32に設けられなくともよい。
また、本変形例における角度センサ13は、しゃ断かん3の略水平位置を検出できればよい。この場合、角度センサ13に代えて、しゃ断かん3の略水平位置を検出可能に構成された機械的接点,光学センサ,又は磁気センサ,或いはしゃ断かん3を駆動するモータに電流が流れなくなることを検出する電流センサを用いることができる。このうち、光学センサを用いるときは、例えばしゃ断機本体2にフォトカプラーを設け、回動軸41には所望の位置でフォトカプラーの光線を遮るように遮蔽板を設ければよい。また、磁気センサを用いるときは、しゃ断機本体2に磁気センサを設け、回動軸41には所望の位置で磁気センサに検知される位置へ磁石や金属片等を設ければよい。このように、角度センサ13に代えて上記接点又はセンサを用いれば、本発明における位置検出手段を簡易な構成とすることができる。
続いて、折損検知装置101がしゃ断かん3の折損を検知する際に用いられる判定トルクTdについて、図5(a),(b)を参照して説明する。ここで、図5(a)は回転角度θに対する基準トルクTs及び上限,下限許容トルクΔTu,ΔTlの変化を示すグラフであり、図5(b)はしゃ断かん3の所定の欠損量を考慮した上限,下限許容トルクΔTu,ΔTlとしたグラフである。
これらの図に示すように、本変形例における判定トルクTdは、図3に示す上記実施の形態と同様に基準トルクTsから下限許容トルクΔTlを差し引いた値となっているが、図3において略一定であったのに対し、回転角度θの増加に伴い大きく一様に減少している。これは、トルクセンサ12aで検出されるトルクTとして、しゃ断かん3の自重による負荷トルクが検出されるためである。
なお、基準トルクTs及び上限,下限許容トルクΔTu,ΔTlは、上記実施の形態と同様に実測によって設定することができる。この実測では、まず、しゃ断かん3を上昇又は降下させると、垂直上方位置又は水平位置の手間で機械的なリレーが動作して、モータへの電流が遮断される。そして、ブレーキが動作して回動軸41が固定される。このときトルクセンサ12aを通じて検出されるトルクTは、図5(a)又は(b)に示すようになる。
このような折損検知装置101がしゃ断かん3の折損を検知する際の動作は、上記実施の形態と同様である。但し、比較判定部16は、角度センサ13で回転角度θが略0、つまりしゃ断かん3が略水平位置にあることを検出したときに、上記実施の形態と同様なトルク比較及び折損判定を行うようになっている。
以上のように、本実施の形態の変形例における折損検知装置101によれば、しゃ断かん3が略水平位置にあることを検出したときに、しゃ断かん3の自重によりしゃ断かんホルダー32の突起32aに生じる負荷トルクをトルクTとして検出し、当該トルクTに基づいてしゃ断かん3の折損を検知するので、トルクTがより大きい値において折損の判定を行うことができる。したがって、折損検知の精度を高め、より確実にしゃ断かん3の折損を検知することができる。
なお、上記実施の形態及び実施の形態の変形例においては、トルクセンサ12又は12aは、歪ゲージを用いたものに限定されず、例えば貫通形の磁歪式トルクセンサとして回動軸41に取り付けてもよい。また、角度センサ13は、しゃ断かん3を駆動する歯車又はモータの回転数を検出する回転センサとして、しゃ断かん3の回転角度θに対応する回転数を検出するようにしてもよい。
また、踏切しゃ断機1は、本実施の形態におけるような回動式に限定されず、しゃ断かんが数段に屈折して伸縮するような屈折式であってもよい。この場合においても、しゃ断かんの基端部分は回動するように構成されているので、この回動部分で回転角度を検知すればよい。
また、折損検知装置100は、踏切しゃ断機1に対して一体的に構成される必要はなく、例えば脱着可能であってもよい。更に、基準トルクTsを変更する必要がなければ、基準トルク設定器20を備えなくともよい。
また、上記以外の点においても、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、適宜変更可能であるのは勿論である。
(a)実施の形態における踏切しゃ断機の正面図であり、(b)側面図である。 実施の形態における折損検知装置の制御ブロック図である。 しゃ断かんの回転角度に対する残留トルクの変化の一例で、実施の形態における基準トルク及び上限,下限許容トルクの回転角度に対する変化を示す図である。 (a)実施の形態の変形例における踏切しゃ断機の正面図であり、(b)A部詳細図である。 しゃ断かんの回転角度に対する負荷トルクの変化の一例で、(a)実施の形態の変形例における基準トルク及び上限,下限許容トルクの回転角度に対する変化を示す図であり、(b)しゃ断かんの所定の欠損量を考慮した上限,下限許容トルクとした場合の図である。
符号の説明
1、9 踏切しゃ断機
2 しゃ断機本体
3 しゃ断かん
4 回動機構
5 ウェイトアーム
5a、5b、5c ウェイトアーム取付部材
5d ボルト
6 バランスウェイト
7 支脚
8 警報装置
10 装置本体
11 制御部
12、12a トルクセンサ(トルク検出手段)
13 角度センサ(位置検出手段)
14 アンプ
15 AD変換器
16 比較判定部(判定部)
17 伝送部
18 コネクタ
20 基準トルク設定器(基準トルク設定手段)
21 計測切替部
22 入力部
23 設定制御部
24 表示部
31、32 しゃ断かんホルダー
32a 突起
32b 凹部
41 回動軸
100、101 折損検知装置(踏切しゃ断機のしゃ断かん折損検知装置)
161 基準トルク記憶部
G 歪ゲージ
T トルク
Td 判定トルク
Ts 基準トルク
ΔTl 下限許容トルク(許容値)
ΔTu 上限許容トルク
θ 回転角度

Claims (11)

  1. 鉄道と交差する道路をしゃ断かんによって踏切道の手前で遮断する踏切しゃ断機における前記しゃ断かんの折損を検知する踏切しゃ断機のしゃ断かん折損検知装置であって、
    しゃ断かん回動軸を中心にして回動することによって昇降する前記しゃ断かんの昇降位置を検出する位置検出手段と、
    前記しゃ断かんの回動に伴って変動するトルクとして、前記回動軸に生じる当該回動軸回りの残留トルクを検出するトルク検出手段と、
    前記位置検出手段で前記しゃ断かんが所定の昇降位置にあることを検出したときに、前記トルク検出手段で検出した前記残留トルクに基づいて、前記しゃ断かんの折損を判定する判定部と、を備え
    前記位置検出手段と前記トルク検出手段とは、前記判定部による判定前に、所定時間間隔で複数回にわたって前記昇降位置と前記残留トルクとの検出を行うことを特徴とする踏切しゃ断機のしゃ断かん折損検知装置。
  2. 前記判定部は、前記トルク検出手段により検出された前記残留トルクと、前記しゃ断かんの折損を判定するための判定トルクとの差に基づいて、前記しゃ断かんの折損を判定することを特徴とする請求項1に記載の踏切しゃ断機のしゃ断かん折損検知装置。
  3. 前記判定部は、前記トルク検出手段により検出された前記残留トルクと前記判定トルクとを比較して、当該残留トルクが前記判定トルク以下又は未満であるときに前記しゃ断かんが折損していると判定することを特徴とする請求項2に記載の踏切しゃ断機のしゃ断かん折損検知装置。
  4. 前記判定トルクは、基準トルクと、当該基準トルクに設けられた許容値とからなることを特徴とする請求項2又は3に記載の踏切しゃ断機のしゃ断かん折損検知装置。
  5. 前記基準トルク及び前記許容値を変更する別体の基準トルク設定手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の踏切しゃ断機のしゃ断かん折損検知装置。
  6. 前記判定部は、前記しゃ断かんの前記昇降位置における前記残留トルクと、前記判定トルクとを複数回比較して、当該複数回の比較全てにおいて前記残留トルクが前記判定トルク以下又は未満であるときに前記しゃ断かんが折損していると判定することを特徴とする請求項3に記載の踏切しゃ断機のしゃ断かん折損検知装置。
  7. 前記位置検出手段は、前記昇降位置として所定の基準位置からの回転角度位置を検出し
    前記判定部は、前記位置検出手段で前記しゃ断かんが所定の回転角度位置にあることを検出したときに、前記トルク検出手段で検出した前記残留トルクに基づいて、前記しゃ断かんの折損を判定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の踏切しゃ断機のしゃ断かん折損検知装置。
  8. 前記位置検出手段は、前記回転角度位置として前記しゃ断かん回動軸の角度を検出する角度センサ又は前記しゃ断かんを駆動する歯車又はモータの回転数を検出する回転センサであり、前記所定の回転角度位置における前記角度又は前記回転数を検出することを特徴とする請求項に記載の踏切しゃ断機のしゃ断かん折損検知装置。
  9. 前記所定の回転角度位置は、前記しゃ断かんの水平位置から起立方向へ向かって0〜45°の範囲内のいずれかの角度であることを特徴とする請求項7又は8に記載の踏切しゃ断機のしゃ断かん折損検知装置。
  10. 前記トルク検出手段は、前記しゃ断かん回動軸に設けられたセンサを含んで構成され、当該しゃ断かん回動軸回りの前記残留トルクを検出するよう構成されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の踏切しゃ断機のしゃ断かん折損検知装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の踏切しゃ断機のしゃ断かん折損検知装置を備えることを特徴とする踏切しゃ断機。
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