JP4925304B2 - 放電灯点灯装置及びこれを用いた照明装置、液晶表示装置 - Google Patents

放電灯点灯装置及びこれを用いた照明装置、液晶表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、光源となる放電灯を周期的に点滅させ、その点灯期間と消灯期間の時間比率を変化させることにより調光する放電灯点灯装置、及びそれを用いた照明装置、液晶表示装置に関する。
液晶表示装置は、液晶パネルと、その背面に設置された光源を備えるバックライト部とから構成される(図9参照)。液晶パネルの各画素では、映像信号に応じて液晶が駆動され、バックライト部から放射された光が透過され、液晶パネル上に画像が表示される。
一般に、バックライト部の光源には冷陰極蛍光ランプ(CCFL)が用いられることが多い。また、大型の液晶表示装置では、CCFLよりも管電圧が低く、高出力である熱陰極蛍光ランプ(HCFL)を用いる場合もある。これらの蛍光ランプを点灯制御するために放電灯点灯装置が必要となる。この放電灯点灯装置において、CCFLあるいはHCFLを調光する方式として、バースト調光(PWM調光)方式がある。バースト調光方式は、光源が周期的に点滅され、その点灯期間と消灯期間との時間比率を変化させて調光する、所謂間欠点灯動作である。このため、点滅周期を適切に選択すれば、調光比を100:1にすることも可能であり、多くの液晶表示装置のバックライト制御においてバースト調光方式が採用されている。
また、このバースト調光方式は、特開2006−53520号公報(特許文献2)に示されるように、液晶表示装置がCRTより劣る動画表示性能によって引き起こされる、動画の輪郭がぼやけた様な表示(動画ボケ、エッジブルアという)の改善手段に応用されている。
このようなバースト調光方式により放電灯を調光しているときに、ランプ電圧に異常な過電圧が印加される場合がある。特表2004−508692号公報(特許文献1)によれば、異常が検出されたときに、一定期間のPWMマスクを設定し、PWMマスクが解除された後にもランプ電圧に異常な過電圧が印加されていれば、インバータの発振を停止もしくは抑制することが提案されている。特許文献1に開示された動作を波形図で示すと、図10のようになる。時刻t1でランプ電圧に異常な過電圧が印加された場合、時刻t2までPWMマスク(例えば10ミリ秒から1秒間)を設定する。時刻t2でPWMマスクが解除されたときに、過電圧が無くなっていることから、時刻t1で検出された過電圧はノイズ電圧が誤検出されたと考えられるので、インバータの発振を停止もしくは抑制させる保護動作には移行しない。次に、時刻t3でランプ電圧に異常な過電圧が印加された場合、時刻t4までPWMマスクを設定する。時刻t4でPWMマスクが解除されたときに、過電圧が依然として検出されていることから、インバータの発振を停止もしくは抑制する保護動作に移行する。これにより、誤検出を防止することができる。
特表2004−508692号公報(0017〜0020) 特開2006−53520号公報
特許文献1のように、バースト調光方式では、ランプ電圧が周期的に変動するため、ランプ電圧の異常を精度良く検出しようとすると、バースト調光を一時的に停止させる必要があった。バースト調光を継続したまま、ランプ電圧の異常を検出できることが望まれるが、バースト調光信号のオン・オフによって、ランプ電圧が周期的に変動するため、ランプ電圧の高い期間でしか異常検出することが出来ない。バースト調光時のランプ電圧は、予熱時や点灯時に比べ、ランプ始動時の電圧が最も高くなる。また、周囲温度の変化により、点灯に至るランプの始動電圧は変化する。熱陰極蛍光ランプの場合、特に周囲温度が低い方が高い始動電圧が必要となる。このため、誤検出を避けるためには検出閾値をランプ電圧の高い期間に合わせて設定する必要があり、保護動作が働くまでの時間が長くなることにより、回路ストレスが増大することになる。
本発明は上述のような点に鑑みてなされたものであり、バースト調光方式の放電灯点灯装置において、確実かつ速やかに異常検出できるようにすることを課題とする。
請求項1の発明は、上記の課題を解決するために、図1、図2に示すように、熱陰極を有する放電灯FLに電力を供給するインバータ回路1を備え、オン・オフ期間の比で調光を行うバースト調光信号を入力し、バースト調光信号のオフ期間では放電灯FLを消灯すると共に熱陰極を予熱し、バースト調光信号のオン期間には放電灯FLを始動電圧Vpにより絶縁破壊して点灯させる動作をバースト調光信号の周期で繰り返す放電灯点灯装置において、ランプ電圧Vlaを検出する検出回路4と、第1の検出閾値Vd1を設定する手段と、第1の検出閾値Vd1よりも小さい第2の検出閾値Vd2を設定する手段と、バースト調光信号がオン期間になったときに第1の検出閾値Vd1、バースト調光信号がオン期間になってから所定の期間t1後に第2の検出閾値Vd2を選択する切替手段7と、検出回路4により検出されたランプ電圧検出値を切替手段7により選択された検出閾値と比較する比較回路5と、比較回路5によりランプ電圧検出値が検出閾値より大きいと判定された場合に、インバータ回路1の出力を低下または停止させる保護手段とを有し、上記所定の期間t1とは、バースト調光信号がオン期間になってからタイマ回路8(図1参照)でカウントされた略一定の期間であることを特徴とするものである。
請求項の発明は、図3、図4に示すように、熱陰極を有する放電灯FLに電力を供給するインバータ回路1を備え、オン・オフ期間の比で調光を行うバースト調光信号を入力し、バースト調光信号のオフ期間では放電灯FLを消灯すると共に熱陰極を予熱し、バースト調光信号のオン期間には放電灯FLを始動電圧Vpにより絶縁破壊して点灯させる動作をバースト調光信号の周期で繰り返す放電灯点灯装置において、ランプ電圧Vlaを検出する検出回路4と、第1の検出閾値Vd1を設定する手段と、第1の検出閾値Vd1よりも小さい第2の検出閾値Vd2を設定する手段と、バースト調光信号がオン期間になったときに第1の検出閾値Vd1、バースト調光信号がオン期間になってから所定の期間t1後に第2の検出閾値Vd2を選択する切替手段7と、検出回路4により検出されたランプ電圧検出値を切替手段7により選択された検出閾値と比較する比較回路5と、比較回路5によりランプ電圧検出値が検出閾値より大きいと判定された場合に、インバータ回路1の出力を低下または停止させる保護手段と、放電灯FLの点灯を判別する点灯判別回路9とを有し、上記所定の期間t1とはバースト調光信号がオン期間になってから点灯判別回路9により放電灯FLが点灯されたと判別されるまでの期間であることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項の発明において、上記点灯判別回路9はランプ電流Ilaを検出して、任意の電流以上流れた場合に放電灯FLが点灯されたと判別することを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1〜のいずれかの発明において、図8に示すように、第1の検出閾値Vd1と第2の検出閾値Vd2の切替は連続的に行うことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1〜のいずれかの発明において、第1の検出閾値Vd1は正常ランプの始動電圧Vpに対する検出回路4の出力値より高く設定され、第2の検出閾値Vd2は正常ランプの点灯時電圧に対する検出回路4の出力値より高く設定されていることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1〜のいずれかに記載の放電灯点灯装置を含んでなる照明装置である。
請求項の発明は、請求項1〜のいずれかに記載の放電灯点灯装置を含んでなる液晶表示装置である。
請求項1,2の発明によれば、バースト調光信号がオン期間になったときに高い方の第1の検出閾値に切り替えることにより、放電灯が始動、点灯するときに印加される高電圧を異常なランプ電圧として誤検出することを防止できる効果がある。また、バースト調光信号がオン期間になってから所定の期間後に低い方の第2の検出閾値に切り替えるようにしたから、常に高い方の検出閾値と比較する場合に比べると、点灯中のランプ電圧が上昇したときに速やかに保護動作に移行させることができ、精度良く且つ速やかに異常を検出できる効果がある。
請求項の発明によれば、タイマにより検出閾値を切り替えるので、簡単な構成実施できる利点がある。
請求項2,3の発明によれば、点灯判別回路の出力により検出閾値を切り替えるので、周囲温度が低い場合や放電灯の劣化が進んだ場合などに、放電灯の始動時間が長くなっても、検出閾値の切替タイミングを適切に制御できる利点がある。
請求項の発明によれば、始動時に放電灯の印加電圧が徐々に上昇していくのに合わせて検出閾値も連続的に変化して行くことで、放電灯の印加電圧に異常があれば、早期に検出でき、早いタイミングで保護動作に移行できる利点がある。
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1の回路図である。インバータ回路1の電源となる直流電源Eは所定の直流電圧を出力する電源であり、例えば商用交流電源を全波整流し、周知の昇圧チョッパ回路により平滑化して出力する回路などで構成できる。直流電源Eにはスイッチング素子Q1,Q2の直列回路が接続されている。スイッチング素子Q1,Q2は例えばパワーMOSFETよりなり、駆動回路3の出力により高周波で交互にオンオフ駆動される。
スイッチング素子Q1,Q2の接続点とグランド間には、インダクタL1とコンデンサC1の直列回路が接続されている。コンデンサC1の両端には直流カット用のコンデンサC2を介して熱陰極放電灯FLが接続されている。インダクタL1とコンデンサC1,C2は熱陰極放電灯FLの点灯時インピーダンスと共に共振回路を構成する。ここで、直流カット用のコンデンサC2の容量を共振用のコンデンサC1に比べて十分大きくすれば、共振には殆ど寄与しない。また、コンデンサC2の値を適宜設定することで、幅広い電流調光特性を得ることも可能である。スイッチング素子Q1,Q2の駆動周波数は前記共振回路の負荷時共振周波数よりも高く設定されている。したがって、駆動周波数が高くなるにつれて、ランプ電流は減少するように制御される。
ここで、熱陰極放電灯FLに流れるランプ電流は、インダクタL1とコンデンサC1,C2を含む共振回路により略正弦波状の高周波電流となっており、これにより輻射ノイズは低減される。
共振用のインダクタL1には一対の2次巻線が設けられている。各2次巻線はそれぞれ予熱コンデンサC3,C4を介して熱陰極放電灯FLのフィラメントに接続されている。熱陰極放電灯FLの消灯中であっても、インダクタL1とコンデンサC1の共振回路に共振電流が流れることにより、インダクタL1の2次巻線には高周波電圧が誘起されるから、予熱コンデンサC3,C4を介して熱陰極放電灯FLの各フィラメントに予熱電流If1,If2が供給される。また、熱陰極放電灯FLの点灯中にもインダクタL1とコンデンサC1の共振回路に共振電流が流れることにより、予熱電流If1,If2は常に流れ続けることになる。
スイッチング素子Q1,Q2の駆動周波数は、駆動回路3に入力されるバースト調光信号に応じて高/低に切り替えられる。バースト調光信号は数100Hz程度でオン期間とオフ期間を繰り返すPWM信号(矩形波信号)であり、そのオン期間(Hレベル期間)では駆動周波数を低くすることでインバータ回路1の発振出力を増大させて熱陰極放電灯FLを点灯させ、オフ期間(Lレベル期間)では駆動周波数を高くすることでインバータ回路1の発振出力を減少させて熱陰極放電灯FLを消灯させる。そして、オン期間とオフ期間の時間比率を調節することにより調光を行う。調光の比率はバースト調光信号の一周期(オン期間+オフ期間)に対するオン期間の割合で設定する。
次に、制御回路2の異常検出機能について説明する。放電灯FLの高電位側の電極とコンデンサC2の接続点に印加されるランプ電圧Vlaを電圧検出回路4により検出し、ランプ電圧Vlaに応じた直流電圧を検出電圧として出力する。この検出電圧は比較回路5に入力されて、所定の検出閾値Vdと比較され、検出電圧の方が大きければ、比較回路5の出力がHレベルとなり、異常検出信号として駆動回路3に入力される。
図中の点線で囲まれた検出閾値設定回路6は、切替手段7を備え、第1の検出閾値Vd1と第2の検出閾値Vd2を選択可能となっている。第1の検出閾値Vd1は第2の検出閾値Vd2よりも大きな値が設定されている。本実施形態では、切替手段7はタイマ回路8の出力により切り替え制御される。
タイマ回路8はバースト調光信号を入力し、バースト調光信号がオフ期間からオン期間に移行したときにトリガされて、その後、一定期間t1だけHレベルの信号を出力する。このタイマ回路8の出力がHレベルとなる一定期間t1では、切替手段7は第1の検出閾値Vd1を選択し、それ以外の期間では第2の検出閾値Vd2を選択する。
本実施形態の動作波形を図2に示す。図2はバースト調光信号のオン・デューティが約70%程度の場合について、バースト調光信号、ランプ電流、ランプ電圧、検出閾値Vdを示している。ただし、ランプ電流、ランプ電圧については、模式的に波形を描いてあり、その包絡線を概形で示してある。実際には、これらの波形は各々、数k〜数10kHzの周波数で振れている。ランプ電圧の波形を見れば明らかなように、放電灯FLがオフからオンに切り替わるとき、放電灯FLを始動するための高電圧Vp(これを始動電圧と呼ぶ)が必要になる。
第1の検出閾値Vd1は始動電圧Vpに相当する検出電圧より若干高めに設定する。第2の検出閾値Vd2は点灯時のランプ電圧Vlaに相当する検出電圧よりも若干高めに設定する。いずれも約10〜20%程度高めに設定するのが適切である。
以下、図2を参照しながら、本実施形態の動作について説明する。バースト調光信号がオフ期間からオン期間に移行すると、タイマ回路8がトリガされて第1の検出閾値Vd1が選択される。タイマ回路8が一定時間(図中t1に相当)を計時し終えた時点で第2の検出閾値Vd2に切り替える。この動作を繰り返すことで、比較回路5へ入力される検出閾値Vdは図2のように変化する。
電圧検出回路4によって放電灯FLの印加電圧を検出し、比較回路5によって図2の検出閾値と比較し、検出閾値より大きい場合には、例えば駆動回路3からスイッチング素子Q1、Q2への駆動信号の周波数を高めてインバータ出力を弱めたり、あるいは、発振を停止する。
なお、図2の波形では、バースト調光信号のオフ期間のランプ電圧が点灯時のランプ電圧よりも高くなっており、ランプ電圧の検出電圧が第2の検出閾値Vd2よりも高くなることがあるが、この期間では放電灯FLは消灯しており、駆動回路3はもともと消灯時の発振周波数を選択しているので、誤検出となることは無い。
放電灯FLが予熱、始動、点灯を繰り返す場合、図2のランプ電圧波形に示すように、放電灯FLが始動するときが最も検出電圧が高くなるため、始動時には高い検出閾値Vd1としておき、放電灯FLが点灯した後は低い検出閾値Vd2に切り替えることによって、バースト調光の全期間において、適切な異常検出を行なうことができる。すなわち、高い方の検出閾値Vd1のみを用いる場合に比べると、低い方の検出閾値Vd2に切り替えることで、点灯中のランプ電圧の異常に対する保護動作を速やかに行なうことができ、回路に発生するストレスを抑制することができる。
(実施形態2)
図3は本発明の実施形態2の回路図である。上述の実施形態1に比べると、本実施形態では、タイマ回路8の替わりに放電灯FLの点灯判別を行う点灯判別回路9が設けられており、検出閾値設定回路6は、バースト調光信号と点灯判別回路9の点灯判別信号に応じて検出閾値を切り替える点が異なる。
点灯判別回路9は、放電灯FLが点灯しているときにはHレベル、放電灯FLが消灯しているときにはLレベルの信号を出力するものであり、例えば、放電灯FLの光、電圧、電流などで検出が可能である。図3の回路例では、ランプ電流Ilaが流れる経路にカレントトランスCTを挿入し、ランプ電流の有無により点灯/消灯を判別している。
本実施形態の動作波形を図4に示す。図2の動作波形に比べると、点灯判別回路9の出力が書き加えられている点が異なる。また、検出閾値Vd1が選択される所定の期間t1の長さが点灯判別回路9の出力に応じて最短に設定されている点が異なる。図2の動作波形では、タイマ回路8により設定される所定の期間t1は最も長い始動時間に合わせて設定する必要があるが、図4の動作波形では始動時間が短い場合には、速やかに低い方の検出閾値Vd2に移行できる。
放電灯FLが予熱、始動、点灯を繰り返す場合、図4のランプ電圧に示すように、放電灯FLが始動するときが最も検出電圧が高くなるため、始動時には高い検出閾値Vd1としておき、ランプが点灯した後は低い検出閾値Vd2に切り替えることによって、バースト調光の全期間において、適切な異常検出が行える。高い方の検出閾値Vd1のみを用いる場合に比べると、点灯後は低い方の検出閾値Vd2に切り替えることで、点灯中のランプ電圧の異常に対する保護動作を速やかに行なうことができ、回路に発生するストレスを抑制することができる。
特に実施形態1と異なる点は、ランプ電流によってランプの点灯を判別した上で検出閾値を切り替えているため、例えば、周囲温度の変化で放電灯FLの始動時間が変化する場合にも、それに応じて所定の期間t1を適切な時間に制御することが可能となる利点がある。
図5は検出閾値設定回路6の具体回路例を示している。図中の入力端子(a)にはバースト調光信号が、入力端子(b)には点灯判別回路9の出力が入力される。入力端子(a)の信号はNAND回路に入力され、入力端子(b)の信号はNOT回路により反転されて、NAND回路に入力される。NAND回路の出力のH/Lに応じてスイッチング素子Q3のオン/オフが切り換わる。スイッチング素子Q3は抵抗R3と並列に接続され、抵抗R1,R2,R3の直列回路には制御電源電圧Vccが印加されている。抵抗R1,R2の接続点に検出閾値Vdが得られる。
バースト調光信号がオン(Hレベル)、点灯判別信号がオフ(Lレベル)のとき、NAND回路の出力はLレベルであり、スイッチング素子Q3がオフとなるから、検出閾値VdはVcc×(R2+R3)/(R1+R2+R3)となる。
バースト調光信号がオン(Hレベル)、点灯判別信号がオン(Hレベル)になると、NOT回路の出力がLレベルになるから、NAND回路の出力はHレベルとなり、スイッチング素子Q3がオンとなり、検出閾値VdはVcc×R2/(R1+R2)となる。
バースト調光信号がオフ(Lレベル)のときは、点灯判別信号もオフ(Lレベル)であり、NAND回路の出力はHレベルとなり、スイッチング素子Q3がオンとなるから、検出閾値VdはVcc×R2/(R1+R2)となる。
このように、バースト調光信号がオン(Hレベル)、点灯判別信号がオフ(Lレベル)の場合のみ、検出閾値Vdが大きくなる。なお、スイッチング素子Q3のオン時、オフ時の検出閾値Vdは、電源電圧Vcc、抵抗R1、R2、R3の選択により、任意に設定が可能である。図5の例では、Vd1=Vcc×(R2+R3)/(R1+R2+R3)、Vd2=Vcc×R2/(R1+R2)=Vd2となっている。
図6はランプ電圧検出回路4の一例である。放電灯FLの高電位側の電極とコンデンサC2の接続点から抵抗R4、ダイオードD1を介して、抵抗R5とコンデンサC5の並列回路を接続し、ダイオードD1と抵抗R5の直列回路には、逆方向にダイオードD2を並列接続している。これにより、放電灯FLのランプ電圧Vlaが抵抗R4,R5により分圧され、ダイオードD1により半波整流され、コンデンサC5により平滑された直流電圧が得られる。この直流電圧は比較回路5に入力されて、検出閾値Vdと比較される。
図7はランプ電流による点灯判別回路9の一例である。ランプ電流検出用のカレントトランスCTの出力に、抵抗R6とダイオードD3の直列回路を介して、抵抗R7とコンデンサC6の並列回路を接続し、ダイオードD3と抵抗R7の直列回路と逆方向にダイオードD4を並列接続したものである。これによりコンデンサC6の両端には、ランプ電流に相当する直流電圧が得られる。コンデンサC6の電圧は比較器COMPの+側入力端子に印加されて、−側入力端子の基準電圧V1と比較される。コンデンサC6の電圧が基準電圧V1よりも大きくなると、比較器COMPの出力がHレベルとなる。放電灯FLが点灯していないときには、比較器COMPの出力はLレベルとなる。基準電圧V1を適切に設定することにより、放電灯FLが点灯しているときに比較器COMPの出力がHレベル、点灯していないときにLレベルとなるように動作させることができる。
(実施形態3)
図8は本発明の実施形態3の動作波形図である。本実施形態では、上述の実施形態1または2において、第1の検出閾値Vd1と第2の検出閾値Vd2の切替を連続的に行なうことを特徴とする。本実施形態の回路はRC回路の充放電などを利用することで実現可能である。例えば、図5の抵抗R1,R2の接続点とグランド間に適宜の容量のコンデンサを接続すれば良い。検出閾値Vdを図8のような波形にすることにより、徐々に電圧が増加する始動電圧の傾き(図2、図4参照)に近付けることができ、より検出感度を高くできる。
(実施形態4)
上述の実施形態1〜3のいずれかに記載の放電灯点灯装置は、複数本の放電灯を用いた輝度調節機能付きの液晶表示装置に搭載することができる。図9は液晶表示装置の概略構成を示す斜視図である。例えば、内面が鏡面加工された筐体14の内部に、複数本の放電灯FLを隣接して略等間隔に配置し、さらに各放電灯FLの表面に液晶パネル15を配置したものである。なお、液晶パネル15の背面にプリズムシートのような光拡散板を配置することにより画面各部の輝度分布を均一化することができる。本発明の液晶表示装置を用いれば、光源となる放電灯FLのランプ外れや接触不良等の異常を精度良く且つ速やかに検出できる。
なお、本発明の放電灯点灯装置の用途は液晶表示装置に限定されるものではなく、放電灯を用いた各種の照明装置にも搭載できることは言うまでも良い。
本発明の実施形態1の回路図である。 本発明の実施形態1の動作波形図である。 本発明の実施形態2の回路図である。 本発明の実施形態2の動作波形図である。 本発明の実施形態2の検出閾値設定回路の具体例を示す回路図である。 本発明の実施形態2のランプ電圧検出回路の具体例を示す回路図である。 本発明の実施形態2の点灯判別回路の具体例を示す回路図である。 本発明の実施形態3の動作波形図である。 本発明の実施形態4の液晶表示装置の概略構成を示す斜視図である。 従来例の動作波形図である。
符号の説明
1 インバータ回路
2 制御回路
3 駆動回路
4 電圧検出回路
5 比較回路
6 検出閾値設定回路
7 切替手段
8 タイマ回路
9 点灯判別回路
Vd1 第1の検出閾値
Vd2 第2の検出閾値

Claims (7)

  1. 熱陰極を有する放電灯に電力を供給するインバータ手段を備え、オン・オフ期間の比で調光を行うバースト調光信号を入力し、バースト調光信号のオフ期間では放電灯を消灯すると共に熱陰極を予熱し、バースト調光信号のオン期間には放電灯を始動電圧により絶縁破壊して点灯させる動作をバースト調光信号の周期で繰り返す放電灯点灯装置において、
    ランプ電圧を検出する検出手段と、
    第1の検出閾値を設定する手段と、
    第1の検出閾値よりも小さい第2の検出閾値を設定する手段と、
    バースト調光信号がオン期間になったときに第1の検出閾値、バースト調光信号がオン期間になってから所定の期間後に第2の検出閾値を選択する切替手段と、
    検出手段により検出されたランプ電圧検出値を切替手段により選択された検出閾値と比較する比較手段と、
    比較手段によりランプ電圧検出値が検出閾値より大きいと判定された場合に、インバータ手段の出力を低下または停止させる保護手段とを有し、
    上記所定の期間とは、バースト調光信号がオン期間になってからタイマでカウントされた略一定の期間であることを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 熱陰極を有する放電灯に電力を供給するインバータ手段を備え、オン・オフ期間の比で調光を行うバースト調光信号を入力し、バースト調光信号のオフ期間では放電灯を消灯すると共に熱陰極を予熱し、バースト調光信号のオン期間には放電灯を始動電圧により絶縁破壊して点灯させる動作をバースト調光信号の周期で繰り返す放電灯点灯装置において、
    ランプ電圧を検出する検出手段と、
    第1の検出閾値を設定する手段と、
    第1の検出閾値よりも小さい第2の検出閾値を設定する手段と、
    バースト調光信号がオン期間になったときに第1の検出閾値、バースト調光信号がオン期間になってから所定の期間後に第2の検出閾値を選択する切替手段と、
    検出手段により検出されたランプ電圧検出値を切替手段により選択された検出閾値と比較する比較手段と、
    比較手段によりランプ電圧検出値が検出閾値より大きいと判定された場合に、インバータ手段の出力を低下または停止させる保護手段と
    放電灯の点灯を判別する点灯判別回路とを備え、
    上記所定の期間とはバースト調光信号がオン期間になってから点灯判別回路により放電灯が点灯されたと判別されるまでの期間であることを特徴とする放電灯点灯装置。
  3. 上記点灯判別回路はランプ電流を検出して、任意の電流以上流れた場合に放電灯が点灯されたと判別することを特徴とする請求項記載の放電灯点灯装置。
  4. 第1の検出閾値と第2の検出閾値の切替は連続的に行うことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  5. 第1の検出閾値は正常ランプの始動電圧に対する検出手段の出力値より高く設定され、第2の検出閾値は正常ランプの点灯時電圧に対する検出手段の出力値より高く設定されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載の放電灯点灯装置を含んでなる照明装置。
  7. 請求項1〜のいずれかに記載の放電灯点灯装置を含んでなる液晶表示装置。
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