JP4925198B2 - 信号処理装置および方法、ノイズ低減装置および方法並びにプログラム - Google Patents

信号処理装置および方法、ノイズ低減装置および方法並びにプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像をその信号値の大きさに応じた複数のグループに分類する信号処理装置および方法、ノイズを低減する処理を行うノイズ低減装置および方法、並びに信号処理方法およびノイズ低減方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関するものである。
デジタルカメラ等に用いられるCCDは高画素化、高感度化の一途をたどっているが、高感度化に伴い、撮影により取得された画像に含まれるノイズの影響が問題となってきている。このため、画像に含まれるノイズを低減するための種々の手法が提案されている。例えば、画像の各画素におけるノイズ量を推定するとともに撮影状況を推定し、撮影状況に応じて推定されたノイズを補正し、補正したノイズ量に基づいて画像のノイズを低減する手法が提案されている(特許文献1参照)。また、CCDから出力されたCCD−RAWデータをRGB各色成分に分離し、色成分間における相関を保持しつつノイズ低減処理を行う手法も提案されている(特許文献2参照)。
特開2004-88149号公報 特開2006−60660号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された手法では、画素毎にノイズ量を推定しているものの、スムージング処理によりノイズ量を低減するのみであるため、ノイズ量が多いとノイズを適切に低減することができない。また、特許文献2に記載された手法では、撮影感度が高感度となってノイズ量が多くなると、ノイズとエッジ等の信号との区別が付かなくなったり、色成分間の相関が小さくなるため、ノイズ低減処理により画像がぼけてしまうおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、とくにノイズが多い場合により適切にノイズ低減処理を行うことができるようにすることを目的とする。
本発明による信号処理装置は、多数の画素のそれぞれが複数の色成分のうちの一つの色成分を持ち、該色成分の分布が規則的である画像に対して、画素配列にのみ基づく第1のノイズ低減処理を施して、第1の処理済み画像を取得する第1のノイズ低減処理手段と、
前記第1の処理済み画像を前記色成分毎に分離して複数の色成分画像を取得する色成分分離手段と、
前記各色成分画像における処理の対象となる対象画素の信号値と該対象画素の周囲の所定範囲の領域に含まれる画素の信号値とを比較し、該比較結果に応じて前記所定範囲の領域の各画素を複数のグループに分類する信号分類処理を行う信号分類手段とを備えたことを特徴とするものである。
ここで、本発明における処理の対象となる画像は、多数の画素のそれぞれが複数の色成分のうち一つの色成分を持ち、色成分の分布が規則的となっている、撮像素子から出力されたままのいわゆるCCD−RAWデータにより表されるCCD−RAW画像である。このため、ある画素の色成分はその画素の周囲の画素の色成分とは異なるものとなる場合がある。「画素配列にのみ基づく第1のノイズ低減処理」とは、色成分の分布を考慮することなく、単にノイズを低減する対象となる画素とその周囲の画素との信号値にのみ基づいてノイズ低減処理を施すことを意味する。
ここで、第1のノイズ低減処理を行うことなく、色成分画像を上記比較結果に応じて複数のグループに分類することもできるが、多数の画素のそれぞれが複数の色成分のうち一つの色成分を持ち、色成分の分布が規則的である画像、すなわち撮像素子から出力されたままのいわゆるCCD−RAW画像にノイズが多く含まれていると、各色成分画像における処理の対象となる対象画素の信号値と対象画素の周囲の所定範囲の領域に含まれる画素の信号値とを比較した場合に、ノイズの影響により比較結果の精度が低下するため、色成分画像を複数のグループに精度よく分類することができない。とくに、高感度で撮影を行うことにより取得したCCD−RAW画像には非常に多くのノイズが含まれるため、分類がより困難なものとなる。
本発明においては、多数の画素のそれぞれが複数の色成分のうち一つの色成分を持ち、色成分の分布が規則的である画像、すなわち撮像素子から出力されたままのいわゆるCCD−RAW画像に対して、画素配列にのみ基づく第1のノイズ低減処理を施すようにしたため、高感度撮影のようにCCD−RAW画像にノイズが多く含まれる場合であっても、CCD−RAW画像から取得した色成分画像に含まれるノイズを低減することができる。したがって、ノイズに影響されることなく、色成分画像を比較結果に応じて複数のグループに精度よく分類することができる。
また、分類されたグループに応じて適切にノイズ低減処理を施すことができるため、ノイズが低減された高画質の画像を取得することができる。
また、画素配列にのみ基づく、すなわち色成分の分布を考慮することなく第1のノイズ低減処理を行っているため、実質的に画像に含まれる色成分のそれぞれが有するナイキスト周波数以上の帯域において第1のノイズ低減処理を行うこととなる。したがって、第1のノイズ低減処理が施された画像においては若干ボケが生じるものの、色成分毎に分離することにより取得される色成分画像においてはボケが少なくなるため、ボケに影響されることなく色成分画像を比較結果に応じて複数のグループに分類することができる。
なお、本発明による信号処理装置においては、前記信号分類手段を、前記比較結果に応じて前記所定範囲の領域の各画素を前記信号値の変化が比較的小さい平坦部のグループおよび前記信号値の変化が比較的大きい信号部のグループに分類する手段としてもよい。
また、本発明による信号処理装置においては、前記第1のノイズ低減処理を、前記画像の全画素に対するローパスフィルタによるフィルタリング処理としてもよい。
また、本発明による信号処理装置においては、前記各色成分画像の前記各画素における前記信号値の変化の方向に応じた第2のノイズ低減処理を、前記各色成分画像に対して施す第2のノイズ低減処理手段をさらに備えるものとし、
前記信号分類手段を、前記第2のノイズ低減処理が施された前記各色成分画像に前記信号分類処理を施す手段としてもよい。
「信号値の変化の方向」としては、例えば対象画素を基準とした水平方向、垂直方向、左上から右下方向および左下から右上方向の4方向を用いることができる。
この場合、前記第2のノイズ低減処理手段を、前記各色成分画像の前記各画素に対して、あらかじめ定められた複数方向にハイパスフィルタによるフィルタリング処理を施し、該フィルタリング結果に基づいて前記信号値の変化が最も小さい方向を検出し、前記信号値の変化が最も小さい方向にローパスフィルタによるフィルタリング処理を施すことにより、前記第2のノイズ低減処理を行う手段としてもよい。
これにより、信号値が変化するエッジ等と交差する方向にはローパスフィルタによるフィルタリング処理は施されないため、エッジ等をぼかすことなく画像のノイズを低減することができる。
また、この場合、前記第2のノイズ低減処理手段を、前記各色成分画像の前記各画素に対して、あらかじめ定められた複数方向に、周波数特性が異なる複数種類のハイパスフィルタによるフィルタリング処理を施すことにより複数のフィルタリング結果を取得し、該複数のフィルタリング結果に基づいて前記信号値の変化が最も小さい方向を検出し、前記信号値の変化が最も小さい方向にローパスフィルタによるフィルタリング処理を施すことにより、前記第2のノイズ低減処理を行う手段としてもよい。
ここで、画像における信号値は、グラデーションのように徐々に変化したり、エッジのように急峻に変化したり、洋服の模様のように細かく変化したりする場合があり、そのそれぞれにおいて周波数特性が異なる。このため、周波数特性が異なる複数種類のハイパスフィルタによるフィルタリング処理を施すことにより複数のフィルタリング結果を取得し、複数のフィルタリング結果に基づいて信号値の変化が最も小さい方向を検出することにより、種々の信号値の変化の態様に応じて信号値が変化する方向を検出することができる。したがって、信号値の変化が最も小さい方向をより適切に検出して、エッジ等をぼかすことなくより精度よく画像のノイズを低減することができる。
また、本発明による信号処理装置においては、前記信号分類手段を、前記対象画素の周囲の所定範囲の領域における前記信号値が比較的小さいグループに分類された画素数が所定のしきい値を超える場合にのみ、前記対象画素をノイズ低減の処理対象に設定する手段としてもよい。
「信号値が比較的小さいグループ」としては、例えば平坦部に分類されたグループが挙げられる。
本発明によるノイズ低減装置は、本発明による信号処理装置による前記信号分類処理の分類結果に基づいて、前記各色成分画像に対してノイズ低減処理を施す画像ノイズ低減手段を備えたことを特徴とするものである。
なお、本発明によるノイズ低減装置においては、前記画像ノイズ低減手段を、前記各色成分画像における処理の対象となる対象画素および該対象画素の周囲の所定範囲の領域における画素の信号値の平均値が前記複数の色成分での色空間の原点位置となるように、前記対象画素の信号値のレベルをシフトし、該シフトされた前記対象画素に対して、そのレベルに応じたノイズ低減処理の演算を行い、前記ノイズが低減された前記対象画素の信号値のレベルを、前記シフト分に応じて戻す処理を行う手段としてもよい。
また、本発明によるノイズ低減装置においては、前記画像ノイズ低減手段を、前記対象画素のノイズ量を推定し、前記対象画素の信号値および該対象画素の周囲の所定範囲の領域の画素の信号値に基づいて、前記対象画素のノイズを表す統計値を算出し、前記推定されたノイズ量および前記統計値を比較し、該比較結果に基づいて前記ノイズ低減処理の演算に前記ノイズ量および前記統計値のいずれを使用するかを決定する手段としてもよい。
また、本発明によるノイズ低減装置においては、前記平均値を、前記所定範囲の領域における前記信号値が比較的小さいグループに分類された画素における信号値の平均値としてもよい。
本発明による信号処理方法は、多数の画素のそれぞれが複数の色成分のうちの一つの色成分を持ち、該色成分の分布が規則的である画像に対して、画素配列にのみ基づく第1のノイズ低減処理を施して、第1の処理済み画像を取得し、
前記第1の処理済み画像を前記色成分毎に分離して複数の色成分画像を取得し、
前記各色成分画像における処理の対象となる対象画素の信号値と該対象画素の周囲の所定範囲の領域に含まれる画素の信号値とを比較し、該比較結果に応じて前記所定範囲の領域の各画素を複数のグループに分類する信号分類処理を行うことを特徴とするものである。
本発明によるノイズ低減方法は、本発明による信号処理方法による前記信号分類処理の分類結果に基づいて、前記各色成分画像に対してノイズ低減処理を施すことを特徴とするものである。
なお、本発明による信号処理方法およびノイズ低減方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供してもよい。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の第1の実施形態による信号処理装置およびノイズ低減装置を適用したデジタルカメラの構成を示す概略ブロック図である。図1に示すようにこのデジタルカメラ1は、動作モードスイッチ、ズームレバー、上下左右ボタン、レリーズボタンおよび電源スイッチ等の操作系2と、操作系2の操作内容をCPU40に伝えるためのインターフェース部分である操作系制御部3とを有している。
撮像系6としては、撮影レンズ10を構成するフォーカスレンズ10aおよびズームレンズ10bを有している。各々のレンズは、モータとモータドライバとからなるフォーカスレンズ駆動部11およびズームレンズ駆動部12によって光軸方向に移動可能である。フォーカスレンズ駆動部11はAF処理部30から出力されるフォーカス駆動量データに基づいて、ズームレンズ駆動部12はズームレバーの操作量データに基づいて、各々のレンズの移動を制御する。
また、絞り14は、モータとモータドライバとからなる絞り駆動部15によって駆動される。この絞り駆動部15は、AE/AWB処理部31から出力される絞り値データに基づいて絞り径の調整を行う。
シャッタ16は、メカニカルシャッタであり、モータとモータドライバとからなるシャッタ駆動部17によって駆動される。シャッタ駆動部17は、レリーズボタンの押下により発生する信号と、AE/AWB処理部31から出力されるシャッタスピードデータとに応じて、シャッタ16の開閉の制御を行う。
光学系の後方には撮像素子であるCCD18を有している。CCD18は、多数の受光素子を2次元的に配列した光電面を有しており、光学系を通過した被写体光がこの光電面に結像し、光電変換される。
図2はCCD18の受光面の一部を示す図である。図2に示すように、CCD18は、市松状に受光素子が配置されたハニカム配列のアレイ構造を有するものであり、例えば列方向に4096個、行方向に1540個の受光素子が配置されている。したがって、このCCD18を用いて被写体を撮像することにより、列方向4096画素、行方向1540画素の被写体像を表す画像データが取得される。なお、受光素子のそれぞれから得られる信号値が画像の画素一つ一つの信号値に対応する。
また、CCD18の多数の受光素子の受光面上には、R,G,B各色のフィルタが規則的に配列されたカラーフィルタアレイが配置されている。図2に示すように、カラーフィルタアレイは、赤色成分(R色成分)、青色成分(B色成分)、第1の緑色成分および第2の緑色成分(第1の緑色成分と第2の緑色成分とは同じ特性でもよい:G色成分)の複数の色成分のうち、いずれかの色成分を透過する特性を有する色フィルタが受光素子に対応して配置されている。赤色成分、青色成分、第1の緑色成分または第2の緑色成分を透過するフィルタにはそれぞれ、R,B,Gr,Gbの文字が付与されている。
また、図2に示すように、奇数列の受光素子の受光面上には赤色の光成分を透過するフィルタと青色の光成分を透過するフィルタとが交互に形成されている。偶数列の受光素子の受光面上には第1の緑色の光成分を透過するフィルタと第2の緑色の光成分を透過するフィルタとが交互に形成されている。
なお、CCD18の受光素子としては、図2に示すハニカム配列のアレイ構造を有するもののみならず、図3に示すように正方状に画素が配置されたベイヤ配列のアレイ構造を有するCCDも用いることができる。図3に示すベイヤ配列のCCDにおいては、奇数列の受光素子の受光面上には赤色の光成分を透過するフィルタと第1の緑色の光成分を透過するフィルタとが交互に形成されている。偶数列の受光素子の受光面上には第2の緑色の光成分を透過するフィルタと青色の光成分を透過するフィルタとが交互に形成されている。
CCD18は、CCD制御部19から供給される垂直転送クロックおよび水平転送クロックに同期して、受光素子毎に蓄積された電荷を1ラインずつシリアルなアナログ撮影信号として出力する。各受光素子において電荷を蓄積する時間、すなわち、露光時間は、CCD制御部19から与えられる電子シャッタ駆動信号によって決定される。また、CCD18はCCD制御部19により、あらかじめ定められた大きさのアナログ撮像信号が得られるようにゲインが調整されている。
CCD18から取り込まれたアナログ撮影信号は、アナログ信号処理部20に入力される。アナログ信号処理部20は、アナログ信号のノイズを除去する相関2重サンプリング回路(CDS)と、アナログ信号のゲインを調節するオートゲインコントローラ(AGC)と、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ(ADC)とからなる。なお、アナログ信号処理部20が行う処理をアナログ信号処理とする。このデジタル信号に変換された画像データは、画素毎にR,G,Bの濃度値を持つCCD−RAWデータである。すなわち、CCD−RAWデータは、受光素子の受光面上に形成されている色フィルタにしたがった色成分をもつものが一行分ずつシリアルに現れるものである。CCD−RAWデータにより表されるCCD−RAW画像の画素は、赤色成分、青色成分、第1の緑色成分または第2の緑色成分のいずれか一つの色成分の信号値によって表され、他の色成分の信号値は有していない。他の色成分の信号値については後述する色補間処理によって補間される。
タイミングジェネレータ21は、タイミング信号を発生させるものであり、このタイミング信号をシャッタ駆動部17、CCD制御部19、およびアナログ信号処理部20に供給することにより、レリーズボタンの操作、シャッタ16の開閉、CCD18の電荷の取込み、およびアナログ信号処理部20の処理の同期をとっている。
フラッシュ制御部23は、撮影時にフラッシュ24を発光させる。
画像入力コントローラ25は、アナログ信号処理部20から入力されたCCD−RAWデータをフレームメモリ26に書き込む。
フレームメモリ26は、画像データに対して後述の各種画像処理(信号処理)を行う際に使用する作業用メモリであり、例えば、一定周期のバスクロック信号に同期してデータ転送を行うSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)が使用される。
表示制御部27は、フレームメモリ26に格納された画像データをスルー画像としてモニタ28に表示させたり、再生モード時に記録メディア35に保存されている画像データをモニタ28に表示させたりするためのものである。
AF処理部30およびAE/AWB処理部31は、プレ画像に基づいて撮影条件を決定する。このプレ画像とは、レリーズボタンが半押しされることによって発生する半押し信号を検出したCPU40がCCD18にプレ撮影を実行させた結果、フレームメモリ26に格納された画像データにより表される画像である。
AF処理部30は、プレ画像に基づいて焦点位置を検出し、フォーカス駆動量データを出力する(AF処理)。焦点位置の検出方式としては、例えば、所望とする被写体にピントが合った状態では画像のコントラストが高くなるという特徴を利用して合焦位置を検出するパッシブ方式が考えられる。
AE/AWB処理部31は、プレ画像に基づいて被写体輝度を測定し、測定した被写体輝度に基づいてISO感度、絞り値およびシャッタスピード等を決定し、ISO感度データ、絞り値データおよびシャッタスピードデータを露出設定値として決定するとともに(AE処理)、撮影時のホワイトバランスを自動調整する(AWB処理)。
図4は画像処理部32の電気的構成を示すブロック図である。図4に示すように、画像処理部32は、ノイズ低減部50、オフセット補正部51、ゲイン補正部52、色補正部53、ガンマ補正部54および色補間処理部55において、本画像のCCD−RAWデータに対して、ノイズ低減処理、オフセット補正処理、色補正処理、ガンマ補正処理およびCCD−RAWデータの各色成分を補間する色補間処理を行う。そして、YC処理部56において色成分が補間されたCCD−RAWデータを輝度信号であるYデータと、青色色差信号であるCbデータおよび赤色色差信号であるCrデータとからなるYCデータに変換するYC処理を行う。
なお、第1の実施形態の特徴はノイズ低減部50において行われる処理にあるが、ノイズ低減部50において行われる処理については後述する。
ここで本画像とは、レリーズボタンが全押しされることによって実行される本撮影によりCCD18から取り込まれ、アナログ信号処理部20、画像入力コントローラ25経由でフレームメモリ26に格納された画像データによる画像である。
圧縮/伸長処理部33は、画像処理部32によって処理が行われた本画像のCCD−RAWデータに対して、例えば、JPEG等の圧縮形式で圧縮処理を行い、画像ファイルを生成する。この画像ファイルには、Exifフォーマット等に基づいて、撮影日時等の付帯情報が格納されたタグが付加される。また、圧縮/伸長処理部33は、再生モードの場合には、記録メディア35から圧縮された画像ファイルを読み出し、伸長処理を行う。伸長後の画像データはモニタ28に出力され、画像データの画像が表示される。
メディア制御部34は、記録メディア35にアクセスして画像ファイルの書き込みと読み込みの制御を行う。
内部メモリ36は、デジタルカメラ1において設定される各種定数、およびCPU40が実行するプログラム等を記憶する。
CPU40は、操作系2およびAF処理部30等の各種処理部からの信号に応じてデジタルカメラ1の本体各部を制御する。
データバス41は、各種処理部、フレームメモリ26およびCPU40等に接続されており、デジタル画像データおよび各種指示等のやり取りを行う。
第1の実施形態によるデジタルカメラ1は以上の構成により、撮影によりCCD18が取得したCCD−RAWデータに対して画像処理部32が画像処理を施し、さらに圧縮/伸長処理部33が処理済みの画像データを圧縮し、さらにメディア制御部34が圧縮された画像データを記録メディア35に記録する。
次いで、第1の実施形態において行われるノイズ低減処理について詳細に説明する。図5は第1の実施形態におけるノイズ低減部50の構成を示す概略ブロック図である。なお、本実施形態においては、CCD−RAWデータの色成分のうち緑の色成分は、第1および第2の色成分Gr,Gbからなるが、以降の説明においては色成分Gr,Gbは同一の色成分として扱うものとする。図5に示すようにノイズ低減部50は、入力されたCCD−RAWデータ(R,G,B)をRGB各色成分に分離して色成分画像R,G,Bを取得する第1の色成分分離部61と、CCD−RAWデータ(R,G,B)に対してプレフィルタリング処理(第1のノイズ低減処理)を施すプレフィルタリング部62(第1のノイズ低減処理手段)と、プレフィルタリング処理後のCCD−RAWデータをRGBそれぞれの色成分に分離して色成分画像RL,GL,BLを取得する第2の色成分分離部63と、色成分画像RL,GL,BLに後述するように信号分類処理を施す信号分類部64と、信号分類部64による分類結果に基づいて、色成分画像R,G,Bに対してノイズ低減処理を施してノイズ低減処理済みの色成分画像Rs,Gs,Bsを取得する処理部65(画像ノイズ低減手段)と、色成分画像Rs,Gs,Bsからノイズ低減処理済みのCCD−RAWデータ(CCD−RAW′)を生成する合成部66とを備える。
以下、第1の色成分分離部61、プレフィルタリング部62、第2の色成分分離部63、信号分類部64および処理部65の機能について、図6に示すフローチャートに基づいて説明する。上述したように本撮影が行われ、CCD−RAWデータ(R,G,B)が画像処理部32のノイズ低減部50に入力されることにより処理が開始され、まず、第1の色成分分離部61がCCD−RAWデータをRGB各色成分に分離して色成分画像R,G,Bを取得する(ステップST1)。一方、プレフィルタリング部62がCCD−RAWデータ(R,G,B)に対してプレフィルタリング処理を施す(ステップST2)。
プレフィルタリング処理は、CCD−RAWデータ(R,G,B)の画素配列にのみ基づき、各画素の色の分布を考慮することなく、処理対象となる対象画素および対象画素の周囲の画素に対してローパスフィルタによりフィルタリングを行う処理である。ここで、ローパスフィルタとしては、例えば処理対象となる対象画素および対象画素の周囲の4つの画素の信号値を平均または重みづけ平均するローパスフィルタを用いることができる。
なお、CCD18が図2に示すハニカム配列のアレイ構造を有する場合において、対象画素の色成分がGであるとすると、プレフィルタリング処理は図7(a)、(b)に示すように対象画素の右上、右下、左下および左上に位置するBの色成分の画素の信号値およびRの色成分の画素の信号値を用いたフィルタリング処理となる。また、対象画素の色成分がRまたはBであるとすると、プレフィルタリング処理は図7(c)、(d)に示すように対象画素の右上、右下、左下および左上に位置するGの色成分の画素の信号値を用いたフィルタリング処理となる。
一方、CCD18が図3に示すベイヤ配列のアレイ構造を有する場合において、対象画素の色成分がGであるとすると、プレフィルタリング処理は図8(a)、(b)に示すように対象画素の上下左右に位置するBの色成分の画素の信号値およびRの色成分の画素の信号値を用いたフィルタリング処理となる。また、対象画素の色成分がRまたはBであるとすると、プレフィルタリング処理は図8(c)、(d)に示すように対象画素の上下左右に位置するGの色成分の画素の信号値を用いたフィルタリング処理となる。
なお、CCD18がハニカム配列の場合のプレフィルタリング処理を下記の式(1)〜(3)に、ベイヤ配列の場合のプレフィルタリング処理を式(4)〜(6)に示す。なお、式(1)〜(6)において(0,0)は対象画素の座標を、(i,j)(i,j=−1〜1、iは水平方向、jは垂直方向を表す)は対象画素の周囲の画素の座標をそれぞれ表す。またaはローパスフィルタのフィルタ係数である。また、式(2)は図7(b)の処理に、式(5)は図8(b)の処理にそれぞれ対応する。
RL0,0=(a-1,-1*G-1,-1+a-1,1*G-1,1+a1,-1*G1,-1+a1,1*G1,1+a0,0*R0,0)/(a-1,-1+a-1,1+a1,-1+a1,1+a0,0) (1)
GL0,0=(a-1,-1*R-1,-1+a-1,1*B-1,1+a1,-1*B1,-1+a1,1*R1,1+a0,0*G0,0)/(a-1,-1+a-1,1+a1,-1+a1,1+a0,0) (2)
BL0,0=(a-1,-1*G-1,-1+a-1,1*G-1,1+a1,-1*G1,-1+a1,1*G1,1+a0,0*B0,0)/(a-1,-1+a-1,1+a1,-1+a1,1+a0,0) (3)
RL0,0=(a-1,0*G-1,0+a0,-1*G0,-1+a1,0*G1,0+a0,1*G0,1+a0,0*R0,0)/(a-1,0+a0,-1+a1,0+a0,1+a0,0) (4)
GL0,0=(a-1,0*B-1,0+a0,-1*R0,-1+a1,0*B1,0+a0,1*R0,1+a0,0*G0,0)/(a-1,0+a0,-1+a1,0+a0,1+a0,0) (5)
BL0,0=(a-1,0*G-1,0+a0,-1*G0,-1+a1,0*G1,0+a0,1*G0,1+a0,0*B0,0)/(a-1,0+a0,-1+a1,0+a0,1+a0,0) (6)
このようにプレフィルタリング処理を行うことにより、CCD−RAWデータに含まれるランダムなノイズをある程度低減することができることとなる。
なお、本実施形態においては、色補間処理を行う前のCCD−RAWデータに対してプレフィルタリング処理を施しているが、これはCCD−RAWデータに含まれるノイズの空間的なランダム性が保たれているからである。すなわち、CCD−RAWデータに色補間処理を施した後では、各色成分画像においてノイズのランダム性が失われてしまうため、プレフィルタリング処理を行ってもノイズを低減することができない。したがって、本実施形態においては、色補間処理を行う前にプレフィルタリング処理を行っているものである。
次いで、第2の色成分分離部3がCCD−RAWデータ(RL,GL,BL)をRGB各色成分からなる色成分画像RL,GL,BLに分離する(ステップST3)。
図9は色成分の分離を説明するための図である。本実施形態においてはCCD−RAWデータ(RL,GL,BL)によって表される画像の画素配列が、RGB各色成分のみからなる画像を表すようにCCD−RAWデータが各色成分に分離されて色成分画像RL,GL,BLが取得される。
そして、信号分類部64が信号分類処理を行う。信号分類処理は、各色成分画像RL,GL,BLの列方向および行方向にそれぞれ9×9=81画素のノイズ低減の処理対象領域BAを設定し、処理対象領域BA内の各画素の信号値に基づいて処理対象領域BAの全画素を、信号値の変化が小さい平坦部および信号値の変化が大きい信号部に分類する処理である。なお、処理対象領域BAのサイズは81画素に限定されるものではない。
図10は信号分類処理のフローチャートである。なお、色成分画像RL,GL,BLに対する信号分類処理は同一であるため、ここでは緑の色成分画像GLに対する信号分離処理についてのみ説明する。信号分類処理の対象となる対象画素を最初の画素に設定し(ステップST11)、対象画素を中心とする9×9=81画素の処理対象領域BA内において、処理対象領域BA内の一の画素(判定対象画素)(i,j)を最初の画素に設定し(ステップST12)、判定対象画素(i,j)の信号値GL(i,j)と処理対象領域BAの中央にある対象画素(5,5)の信号値GL(5,5)との差の絶対値|GL(i,j)−GL(5,5)|が、所定の領域判定しきい値Th1を超えるか否かを判定する(ステップST13)。なお、処理対象領域BAの座標は左上隅を(1,1)としている。また、差の絶対値|GL(i,j)−GL(5,5)|に代えて、信号値GL(i,j)と信号値GL(5,5)との比率を用いてもよい。
ステップST13が否定されると、判定対象画素(i,j)は対象画素(5,5)との間で相関性を有すると考えられるため、判定対象画素(i,j)を信号値の変化が小さい平坦部のグループに分類し(ステップST14)、平坦部のグループに分類された画素の数kのカウントを1増やす(ステップST15)。なお、kの初期値は対象画素(5,5)が基準となることから1である。
一方、ステップST13が肯定されると、判定対象画素(i,j)は中央の対象画素(5,5)との間で相関性を有しないと考えられるため、判定対象画素(i,j)を平坦部のグループではなく、対象画素(5,5)との信号値の差が大きい信号部に分類する(ステップST16)。
ステップST15,ST16に続いて、処理対象領域BA内のすべての画素について分類を終了したか否かを判定し(ステップST17)、ステップST17が否定されると、判定対象画素を次の画素に設定し(ステップST18)、ステップST13に戻ってステップST13以降の処理を繰り返す。
これにより、図11(a)に示す9×9=81画素の処理対象領域BAが、図11(b)に示すように中央の対象画素(斜線を付与して示す)を基準とした太線で囲んだ平坦部とそれ以外の信号部とに分類される。なお、図11(b)に示す平坦部の画素数は56である。なお、平坦部に分類された画素については平坦部であることを表すために、色成分画像RL,GL,BLおよび色成分画像R,G,Bにおいて参照符号をMGとしている。なお、色成分画像RL,BLにおいて平坦部に分類された画素については参照符号をMR,MBとする。また、平坦部に分類された画素の信号値についても参照符号MR,MG,MBを用いる場合があるものとする。
そして、ステップST17が肯定されると、処理対象領域BA内において、平坦部のグループに分類された画素MGの数kが所定の処理判定しきい値Th2を超えるか否かを判定する(ステップST19)。ステップST19が肯定されると、対象画素を後段のノイズ低減処理の対象に設定し(ステップST20)、処理対象領域BA内における平坦部の画素MGの位置およびkを出力する(ステップST21)。一方、ステップST19が否定されると、対象画素をノイズ低減処理の対象から除外する(ステップST22)。
ここで、対象画素の周囲の処理対象領域BA内において信号値の変化が小さい場合には、kの値は比較的大きくなりしきい値Th2を超えるため、対象画素はノイズが目立つ平坦部に存在する可能性が高いことから、ノイズ低減処理の対象に設定される。逆に対象画素の周囲の処理対象領域BA内において、エッジや細かな模様が存在すると信号値の変化が大きくなるため、kの値は比較的小さくなりしきい値Th2以下となる。このような場合、対象画素に対してノイズ低減処理を施すとエッジや細かな模様がぼけてしまうことから、対象画素はノイズ低減処理の対象から除外される。
ステップST21,ST22に続いて、色成分画像GLのすべての画素について分類を終了したか否かを判定し(ステップST23)、ステップST23が否定されると、対象画素を次の画素に設定し(ステップST24)、ステップST12に戻り、ステップST12以降の処理を繰り返す。ステップST23が肯定されると、信号分類処理を終了する。
図6に戻り、信号分類処理に続いて処理部65が色成分画像R,G,Bに対してノイズ低減処理を施す(ステップST5)。図12はノイズ低減処理のフローチャートである。なお、色成分画像R,G,Bに対するノイズ低減処理は同一であるため、ここでは緑の色成分画像Gに対するノイズ低減処理についてのみ説明する。ノイズ低減処理の対象となる対象画素を最初の画素に設定し(ステップST31)、対象画素が上記信号分類処理によりノイズ低減処理の対象に設定されているか否かを判定する(ステップST32)。ステップST32が否定されると後述するステップST39に進む。
ステップST32が肯定されると、下記の式(7)および(8)により、信号分類処理と同様のサイズを有する処理対象領域BA内における平坦部に分類された画素MGの信号値の平均値MGmを算出するとともに(ステップST33)、処理対象領域BA内の信号値に基づくノイズ量を表す分散値(ノイズを表す統計値)σ2 MGを算出する(ステップST34)。
Figure 0004925198
なお、式(7)において、wijは信号値MG(i,j)に対する重み係数を示す。また、式(7)、(8)においてΣはk個の信号値MG(i,j)をすべて加算することを示している。また、式(7)、(8)において算出しているのは色成分画像Gの平均値および分散値であり、色成分画像GLの平均値および分散値ではない。
一方、処理部65は、ステップST33において算出した平均値MGmを用いて、処理対象領域BA内のノイズ量を推定する(ステップST35)。具体的には、下記の式(9)に示すように、推定されたノイズ量を表すノイズ分散値σ2 nMGを算出する。ここで、式(9)において、A,B,CはCCD18に固有のダークノイズ、光ショットノイズおよび固定パターンノイズにより決定される係数である。また、式(9)のoffsetとは、CCD18のオフセット値である。なお、式(8)により算出した分散値σ2 MGについては、式(9)により算出したノイズ分散値σ2 nMGと区別するために、信号分散値と称するものとする。
Figure 0004925198
次いで、処理部65は信号分散値σ2 MGに対するノイズ分散値σ2 nMGの比率σ2 MG/σ2 nMGが所定のしきい値Th3未満であるか否かを判定する(ステップST36)。ここで、上述した信号分類処理が適切に行われていれば、信号分散値σ2 MGとノイズ分散値σ2 nMGとは略等しくなるため、上記比率σ2 MG/σ2 nMGは1に近い値となる。一方、上述した信号分類処理においては、プレフィルタリング処理によりある程度ノイズが低減された色成分画像RL,GL,BLを用いているため、信号分類処理により対象画素が平坦部に分類された場合であっても、プレフィルタリング処理が施されていないノイズ低減処理の対象となっている色成分画像R,G,Bにはエッジや細かな模様が含まれている可能性がある。このような場合、信号分散値σ2 MGはノイズ分散値σ2 nMGよりも大きくなるため、上記比率σ2 MG/σ2 nMGは大きくなる。
このため、ステップST36が肯定された場合、対象画素は平坦部にあるとみなせることから、下記の式(10)においてσ XG=信号分散値σ2 MGとして対象画素のノイズを低減する(ステップST37)。一方、ステップST36が否定された場合、対象画素は信号部である可能性が高いため、下記の式(10)においてσ XG=ノイズ分散値σ2 nMGとして対象画素のノイズを低減する(ステップST38)。なお、式(10)において、αはノイズ低減の程度を決定するための係数であり、0≦α≦1である。
Figure 0004925198
式(10)において、対象画素の画素値Gから平均値MGmを減算することにより、処理対象領域BA内の画素の信号値がGの色成分を座標系にもつ色空間の原点位置にシフトされ、シフトされた対象画素に対して(σ MG−α・σ XG)/σ MGが乗算される。そして、乗算後に平均値MGmを加算することにより、対象画素の信号値が元の信号値に相当するレベルに戻される。ここで、(σ MG−α・σ XG)/σ MGは0〜1の間の値をとるため、処理済みの対象画素の画素値Gsは処理前の画素値Gと平均値MGmとの間の値をとることとなる。
したがって、例えばα=1であるとすると、比率σ2 MG/σ2 nMGが所定のしきい値Th3未満である場合、σ XG=信号分散値σ2 MGとなって、(σ MG−α・σ XG)/σ MGは0となるため、処理済みの対象画素の信号値Gsは平均値MGmとなる。一方、比率σ2 MG/σ2 nMGが所定のしきい値Th3以上である場合、σ XG=ノイズ分散値σ2 nMGとなり、σ2 MG>>σ2 nMGであることから(σ MG−α・σ XG)/σ MGはより1に近い値となるため、処理済みの対象画素の信号値Gsは処理前の信号値Gにより近い値となる。
次いで、すべての画素についてノイズ低減処理を終了したか否かを判定し(ステップST39)、ステップST39が否定されると対象対象を次の画素に設定し(ステップST40)、ステップST32に戻りステップST32以降の処理を繰り返す。ステップST39が肯定されるとノイズ低減処理を終了する。
図6に戻り、合成部66が処理済みの色成分画像Rs,Gs,Bsを合成して処理済みのCCD−RAWデータ(CCD−RAW′)を生成し(ステップST6)、ノイズ低減処理を終了する。ノイズ低減処理済みのCCD−RAWデータは、オフセット補正部51、ゲイン補正部52、色補正部53、ガンマ補正部54および色補間処理部55において、オフセット補正処理、色補正処理、ガンマ補正処理およびCCD−RAWデータの各色成分を補間する色補間処理が施される。そして、YC処理部56において色成分が補間されたCCD−RAWデータを輝度信号であるYデータと、青色色差信号であるCbデータおよび赤色色差信号であるCrデータとからなるYCデータに変換される。
そして、圧縮/伸長処理部33が、画像処理部32によって処理が行われたCCD−RAWデータに対して、JPEG等の圧縮形式で圧縮処理を行い、画像ファイルを生成する。生成された画像ファイルはメディア制御部34により記録メディア35に記録される。
このように、第1の実施形態においては、信号分離処理を行うに際し、CCD−RAWデータ(R,G,B)に対してプレフィルタリング処理を施してある程度のノイズを低減するようにしたものである。ここで、プレフィルタリング処理を行うことなく、処理対象領域BA内の画素を平坦部および信号部に分類することもできる。しかしながら、CCD−RAWデータにより表されるCCD−RAW画像にノイズが多く含まれていると、各色成分画像R,G,Bにおける処理の対象となる対象画素の信号値と処理対象領域BAの各画素の信号値とを比較した場合に、ノイズの影響により比較結果に差異が生じないことから、処理対象領域BAの画素を平坦部および信号部に精度良く分類することができない。とくに、高感度で撮影を行うことにより取得したCCD−RAW画像には非常に多くのノイズが含まれるため、平坦部および信号部への分類がより困難なものとなる。
第1の実施形態においては、CCD−RAWデータに対してプレフィルタリング処理を施すようにしたため、高感度撮影のようにCCD−RAW画像にノイズが多く含まれる場合であっても、CCD−RAWデータから取得した色成分画像R,G,Bに含まれるノイズを低減することができる。したがって、ノイズに影響されることなく、精度良く処理対象領域BA内の画素を平坦部および信号部に分類することができる。
また、CCD−RAWデータに対して、画素配列にのみ基づく、すなわち色成分の分布を考慮することなくプレフィルタリング処理を行っているため、実質的に画像に含まれる色成分のそれぞれが有するナイキスト周波数以上の帯域においてノイズが低減されることとなる。したがって、プレフィルタリング処理が施された画像においては若干ボケが生じるものの、色成分毎に分離することにより取得される色成分画像RL,GL,BLにおいてはボケが少なくなるため、ボケに影響されることなく処理対象領域BA内の画素を比較結果に応じて平坦部および信号部に分類することができる。
ところで、画像の平坦部においては信号の変化がないまたは非常に少ないため、対象画素が平坦部に分類された場合、信号分散値σ2 MGはノイズの分散を表すものとなることから、信号分散値σ2 MGとノイズ分散値σ2 nMGとは理想的には一致する。しかしながら、ノイズ分散値σ2 nMGは上述した式(9)により算出したノイズ量を推定した値であるのに対し、信号分散値σ2 MGは、実際の信号値に基づいて画像上のある限られた範囲において算出される分散値であるため、画像上において信号分散値σ2 MGとノイズ分散値σ2 nMGとが一致しない部分が生じる場合がある。このような場合、ノイズ分散値σ2 nMGのみを用いて上記式(10)の演算によりノイズ低減処理を行うと、信号分散値σ2 MGとノイズ分散値σ2 nMGとが一致しない部分の影響により、画像の平坦部に斑が生じてしまうおそれがある。
一方、上述した信号分類処理においては、プレフィルタリング処理によりある程度ノイズが低減された色成分画像RL,GL,BLを用いているため、信号分類処理により対象画素が平坦部に分類された場合であっても、プレフィルタリング処理が施されていないノイズ低減処理の対象となっている色成分画像R,G,Bにはエッジや細かな模様が含まれている可能性がある。このような場合、信号分散値σ2 MGの値が大きくなるため、信号分散値σ2 MGのみを用いて式(10)の演算を行ったのでは、エッジや細かな模様がぼけてしまうおそれがある。
ここで、信号分散値σ2 MGとノイズ分散値σ2 nMGとが略等しい、すなわち推定されたノイズ量と実測したノイズ量とが略等しい場合には、上記比率σ2 MG/σ2 nMGは1に近い値となる。この場合、第1の実施形態においては、対象画素は平坦部にあると見なして実測したノイズ量すなわち信号分散値σ2 MGを用いて式(10)の演算を行っているため、斑を生じさせることなく平坦部のノイズを適切に低減することができる。一方、プレフィルタリング処理の影響によりノイズが低減されすぎてしまうと、信号分散値σ2 MGはノイズ分散値σ2 nMGよりも大きくなるため、上記比率σ2 MG/σ2 nMGは大きくなる。この場合、信号分散値σ2 MGとノイズ分散値σ2 nMGとの比率σ2 MG/σ2 nMGはしきい値Th3以上となり、対象画素は信号部にあると見なせるため、式(10)においてσ XG=ノイズ分散値σ2 nMGとすることにより、エッジや細かな模様がぼけることがなくなる。したがって、エッジや細かな模様をぼかすことなく、さらには平坦部に斑を生じさせることなくノイズを低減することができる。
また、信号分類処理において、信号部に分類された画素についてはノイズ低減処理の対象から除外しているため、エッジや細かな模様をぼかすことなくノイズを低減することができる。
なお、上記第1の実施形態においては、判定対象画素(i,j)の信号値と中央の対象画素(5,5)の信号値との差の絶対値|GL(i,j)−GL(5,5)|が、所定の領域判定しきい値Th1を超えるか否かを判定しているが、例えば、2つのしきい値Th1、Th1′(Th1>Th1′)を設定し、差の絶対値|GL(i,j)−GL(5,5)|がTh1′未満であるか、Th1′以上Th1未満であるか、あるいはTh1を超えるか否かを判定して、判定対象画素GL(i,j)を複数のグループに分類するようにしてもよい。具体的には、|GL(i,j)−GL(5,5)|<Th1′の場合には判定対象画素GL(i,j)を平坦部のグループに、Th1′≦|GL(i,j)−GL(5,5)|<Th1の場合には、平坦部と信号部との中間のグループに、Th1<|GL(i,j)−GL(5,5)|の場合には信号部のグループに分類するようにしてもよい。この場合、平坦部に分類された画素の数kのカウントは、中間のグループに分類された画素についてはk=1/2とみなしてkのカウントに加えればよい。
また、上記第1の実施形態においては、信号分類部64において色成分画像RL,GL,BLの全画素について分類を行った後に処理部65においてノイズ低減処理を行っているが、信号分類部64における信号分類処理の結果を順次出力して、処理部65において対象画素に対して順次ノイズ低減処理を行うようにしてもよい。
次いで、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態においては第1の実施形態におけるノイズ低減部の構成のみが異なるため、以降の説明においては第1の実施形態との相違点についてのみ説明する。図13は第2の実施形態におけるノイズ低減部の構成を示す概略ブロック図である。ここで図13において図5と同一の構成については同一の参照番号を付与し、ここでは詳細な説明は省略する。第2の実施形態によるノイズ低減部50Aは、第2の色成分分離部63と信号分類部64との間に勾配判別フィルタリング部67を備えた点が第1の実施形態と異なる。
勾配判別フィルタリング部67は、第2の色成分分離部63が出力した色成分画像RL,GL,BLを入力とし、色成分画像RL,GL,BLの全画素について、水平方向(H方向とする)、垂直方向(V方向とする)、右上から左下方向(NE方向とする)および左上から右下方向(NW方向とする)の4方向のうち、信号値の変化が最も小さい方向を検出し、信号値の変化が最も小さい方向に対してローパスフィルタによるフィルタリング処理を行うものである。
図14は第2の実施形態において勾配判別フィルタリング部67が行う処理の概念図である。図14に示すように勾配判別フィルタリング部67は、ハイパスフィルタ部(H−pass)70A〜70Dにより色成分画像RL,GL,BLの各画素に対してH、V、NEおよびNW方向にそれぞれハイパスフィルタによるフィルタリング処理を施し、絶対値演算部(Abs)71A〜71Dによりその絶対値を勾配の評価値Q_H,Q_V,Q_NE,Q_NWとして算出する。
ここで、CCD18が図2に示すハニカム配列のアレイ構造を有する場合において、ハイパスフィルタによるフィルタリング処理(以下ハイパスフィルタリング処理とする)は図15(a)に示すように中央に位置する対象画素に隣接するすべての画素を用いたフィルタリング処理となる。また、CCD18が図3に示すベイヤ配列のアレイ構造を有する場合において、ハイパスフィルタによるフィルタリング処理は図15(b)に示すように対象画素に隣接するすべての画素を用いたフィルタリング処理となる。
なお、CCD18がハニカム配列の場合のハイパスフィルタリング処理を下記の式(11)〜(14)、ベイヤ配列の場合のハイパスフィルタリング処理を式(15)〜(18)に示す。なお、式(11)〜(18)において(0,0)は対象画素の座標を、(i,j)(i,j=−2〜2、iは水平方向、jは垂直方向を表す)は対象画素の周囲の画素の座標をそれぞれ表す。またbはハイパスフィルタのフィルタ係数である。また、ハイパスフィルタとしては、例えば(b-1,b0,b1)=(-1,0,1)の1次微分フィルタや(b-1,b0,b1)=(-1,2,-1)の2次微分フィルタを用いることができる。また、ここでは緑の色成分についてのみ説明するが、赤および青の色成分に対しても同様に処理を行えばよい。
Q_H=|b-1*GL-2,0+b0*GL0,0+b1*GL2,0| (11)
Q_V=|b-1*GL0,-2+b0*GL0,0+b1*GL0,2| (12)
Q_NE=|b-1*GL-1,1+b0*GL0,0+b1*GL1,-1| (13)
Q_NW=|b-1*GL-1,-1+b0*GL0,0+b1*GL1,1| (14)
Q_H=|b-1*GL-1,0+b0*GL0,0+b1*GL1,0| (15)
Q_V=|b-1*GL0,-1+b0*GL0,0+b1*GL0,1| (16)
Q_NE=|b-1*GL-1,1+b0*GL0,0+b1*GL1,-1| (17)
Q_NW=|b-1*GL-1,-1+b0*GL0,0+b1*GL1,1| (18)
そしてセレクタ72において、評価値Q_H,Q_V,Q_NE,Q_NWのうち最も値が小さい評価値を算出した方向を対象画素における信号値の変化が最も小さい方向であると判定し、ローパスフィルタ部(L−Pass)73により、信号値の変化が最も小さい方向に対してローパスフィルタによるフィルタリング処理を行い、処理済みの色成分画像RLP,GLP,BLPを出力する。式(19)〜(22)はCCD18がハニカム配列の場合のH、V、NEおよびNW各方向におけるローパスフィルタリング処理を、式(23)〜(26)はCCD18がベイヤ配列の場合のH、V、NEおよびNW各方向におけるローパスフィルタリング処理を示す。
GLP0,0_H=(c-1*GL-2,0+c0*GL0,0+c1*GL2,0+1.5)/3 (19)
GLP0,0_V=(c-1*GL0,-2+c0*GL0,0+c1*GL0,2+1.5)/3 (20)
GLP0,0_NE=(c-1*GL-1,1+c0*GL0,0+c1*GL1,-1+1.5)/3 (21)
GLP0,0_NW=(c-1*GL-1,-1+c0*GL0,0+c1*GL1,1+1.5)/3 (22)
GLP0,0_H=(c-1*GL-1,0+c0*GL0,0+c1*GL1,0+1.5)/3 (23)
GLP0,0_V=(c-1*GL0,-1+c0*GL0,0+c1*GL0,1+1.5)/3 (24)
GLP0,0_NE=(c-1*GL-1,1+c0*GL0,0+c1*GL1,-1+1.5)/3 (25)
GLP0,0_NW=(c-1*GL-1,-1+c0*GL0,0+c1*GL1,1+1.5)/3 (26)
ここで、式(19)〜式(26)において1.5を加算しているのは、3で除算する際に四捨五入の効果を付与するためである。なお、cはローパスフィルタのフィルタ係数であり、例えば(c-1,c0,c1)=(1,1,1)を用いる。
上記のように勾配判別フィルタリング部67において取得された色成分画像RLP,GLP,BLPは信号分類部64に入力され、上記第1の実施形態と同様に信号分類処理およびノイズ低減処理が行われる。
ここで、上述したようにプレフィルタリング処理を行うことにより、CCD−RAWデータに含まれるノイズをある程度低減することができる。しかしながら、とくに非常に高感度撮影を行った場合のように、CCD−RAWデータにより多くのノイズが含まれると、プレフィルタリング処理を行ってもノイズを低減することができず、その結果、信号分離処理を精度良く行うことができなくなる。この場合、プレフィルタリング処理を行う際に、よりボケの程度を大きくすることが考えられるが、ボケを大きくするとCCD−RAWデータに含まれるエッジ等もぼけてしまうため、やはり信号分離処理を精度良く行うことができない。
第2の実施形態においては、プレフィルタリング処理後の色成分画像RL,GL,BLについて、信号値の変化が最も小さい方向を検出し、信号値の変化が最も小さい方向に対してローパスフィルタによるフィルタリング処理を行うようにしたものである。このため、色成分画像RL,GL,BLをさらにぼかすこととなるが、ぼかす方向はエッジとは交差しない方向となるため、エッジをぼかすことなくノイズのみを低減することができる。したがって、エッジをぼかすことなくノイズのみを低減することができ、その結果、とくに高感度撮影を行った場合において、後のノイズ低減処理に必要な信号分離処理を精度良く行うことができる。
次いで、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、第3の実施形態においては第2の実施形態における勾配判別フィルタリング処理部の構成のみが異なるため、以降の説明においては第2の実施形態との相違点についてのみ説明する。
第2の実施形態における勾配判別フィルタリング部67は、勾配の評価値Q_H,Q_V,Q_NE,Q_NWの算出に1種類のハイパスフィルタのみを用いているが、第3の実施形態における勾配判別フィルタリング処理部68は、周波数特性が異なる2種類のハイパスフィルタを用いて勾配の評価値Q_H,Q_V,Q_NE,Q_NWを算出するようにしたものである。
図16は第3の実施形態における勾配判別フィルタリング処理部68の処理の概念図である。図16に示すように勾配判別フィルタリング部68は、第1のハイパスフィルタ部(H−pass1)75A〜75Dにより色成分画像RL,GL,BLの各画素に対してH、V、NEおよびNW方向にそれぞれ第1のハイパスフィルタによるフィルタリング処理を施し、絶対値演算部(Abs)76A〜76Dによりその絶対値を第1の勾配の評価値Q_H1,Q_V1,Q_NE1,Q_NW1として算出する。また、第2のハイパスフィルタ部(H−pass2)77A〜77Dにより色成分画像RL,GL,BLの各画素に対してH、V、NEおよびNW方向にそれぞれ第2のハイパスフィルタによるフィルタリング処理を施し、絶対値演算部(Abs)78A〜78Dによりその絶対値を第2の勾配の評価値Q_H2,Q_V2,Q_NE2,Q_NW2として算出する。
そして加算部79A〜79Dにより、第1および第2の勾配の評価値Q_H1,Q_V1,Q_NE1,Q_NW1およびQ_H2,Q_V2,Q_NE2,Q_NW2を下記の式(27)〜(30)に示すように重み付け加算して、最終的な評価値Q_H,Q_V,Q_NE,Q_NWを算出する。
Q_H=(w*Q_H1+(1-w)*Q_H2+1)/2 (27)
Q_V=(w*Q_V1+(1-w)*Q_VH2+1)/2 (28)
Q_NE=(w*Q_NE1+(1-w)*Q_NE2+1)/2 (29)
Q_NW=(w*Q_NW1+(1-w)*Q_NW2+1)/2 (30)
ここで、式(27)〜式(30)において1を加算しているのは、2で除算する際に四捨五入の効果を付与するためである。
そしてセレクタ80において、評価値Q_H,Q_V,Q_NE,Q_NWのうち最も値が小さい評価値を算出した方向を対象画素における信号値の変化が最も小さい方向であると判定し、ローパスフィルタ部(L−Pass)81により、第2の実施形態と同様に信号値の変化が最も小さい方向に対してローパスフィルタによるフィルタリング処理を行い、処理済みの色成分画像RLP,GLP,BLPを出力する。
ここで、第1のハイパスフィルタとしては、例えば(b-1,b0,b1)=(-1,0,1)のフィルタ係数を有する1次微分フィルタを、第2のハイパスフィルタとしては、例えば(b-1,b0,b1)=(-1,2,-1)のフィルタ係数を有する2次微分フィルタを用いることができる。1次微分フィルタおよび2次微分フィルタの振幅特性を図17に示す。なお、図17において横軸の周波数は、サンプリング周波数により正規化した周波数である。図17に示すように1次微分フィルタと2次微分フィルタとの振幅特性を比較すると、1次微分フィルタはグラデーションのような信号値の勾配を検出することができるが、細かな模様のような勾配の検出には向かない。これに対して、2次微分フィルタはグラデーションのような勾配の検出には向かないが、細かな模様のような勾配の検出に適している。
第3の実施形態においては、1次微分フィルタを用いて算出した勾配の評価値Q_H1,Q_V1,Q_NE1,Q_NW1と、2次微分フィルタを用いて算出した勾配の評価値Q_H2,Q_V2,Q_NE2,Q_NW2とを重み付け加算しているため、検出できる勾配のバリエーションを増やすことができる。したがって、色成分画像RL,GL,BLに含まれる種々の信号値の変化を検出することが可能となる。
なお、上記第3の実施形態においては、1次微分フィルタによる勾配の評価値Q_H1,Q_V1,Q_NE1,Q_NW1と、2次微分フィルタによる勾配の評価値Q_H2,Q_V2,Q_NE2,Q_NW2とを重み付け加算しているが、1次微分フィルタによる勾配の評価値Q_H1,Q_V1,Q_NE1,Q_NW1と、2次微分フィルタによる勾配の評価値Q_H2,Q_V2,Q_NE2,Q_NW2との値が大きい方を最終的な勾配の評価値としてもよい。
また、上記第1から第3の実施形態においては、ノイズ低減処理として図12のフローチャートに示す処理を行っているが、信号分類処理の結果を用いる処理であれば、これに限定されるものではない。例えば、平坦部に分類された対象画素に対してローパスフィルタによるフィルタリング処理を施すことにより、ノイズ低減処理を行うようにしてもよい。
また、上記第1から第3の実施形態においては、ノイズ低減処理において、信号分散値σ2 MGに対するノイズ分散値σ2 nMGの比率σ2 MG/σ2 nMGに応じて、式(10)に信号分散値σ2 MGおよびノイズ分散値σ2 nMGのいずれを使用するかを決定してるが、信号分散値σ2 MGとノイズ分散値σ2 nMGとの差または差の絶対値に応じて、式(10)に信号分散値σ2 MGおよびノイズ分散値σ2 nMGのいずれを使用するかを決定するようにしてもよい。
以上、本発明の信号分類装置およびノイズ低減装置の実施形態をデジタルカメラに適用しているが、デジタルカメラにより取得されたCCD−RAWデータに対して、上記と同様に信号分類処理およびノイズ低減処理を行う信号分類装置およびノイズ低減装置のみを提供してもよい。また、コンピュータを、上記のプレフィルタリング部62、色成分分離部73、信号分類部64および処理部65に対応する手段として機能させ、図6,10,12に示すような処理を行わせるプログラムも、本発明の実施形態の1つである。また、そのようなプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体も、本発明の実施形態の1つである。
本発明の第1の実施形態による信号処理装置およびノイズ低減装置を適用したデジタルカメラの構成を示す概略ブロック図 CCDの受光面の一部を示す図(ハニカム配列) CCDの受光面の一部を示す図(ベイヤ配列) 画像処理部の電気的構成を示すブロック図 第1の実施形態におけるノイズ低減部の構成を示す概略ブロック図 第1の実施形態において行われる処理を示すフローチャート ハニカム配列のアレイ構造を有するCCDに対するプレフィルタリング処理を説明するための図 ベイヤ配列のアレイ構造を有するCCDに対するプレフィルタリング処理を説明するための図 色成分の分離を説明するための図 信号分類処理のフローチャート 信号分類処理を説明するための図 ノイズ低減処理のフローチャート 第2の実施形態におけるノイズ低減部の構成を示す概略ブロック図 第2の実施形態において勾配判別フィルタリング部が行う処理の概念図 ハイパスフィルタリング処理を説明するための図 第3の実施形態において勾配判別フィルタリング部が行う処理の概念図 1次微分フィルタおよび2次微分フィルタの振幅特性を示す図
符号の説明
1 デジタルカメラ
32 画像処理部
50 ノイズ低減部
61 第1の色成分分離部
62 プレフィルタリング部
63 第2の色成分分離部
64 信号分類部
65 処理部
66 合成部
67,68 勾配判別フィルタリング処理部

Claims (11)

  1. 多数の画素のそれぞれが複数の色成分のうちの一つの色成分を持ち、該色成分の分布が規則的である画像に対して、画素配列にのみ基づく第1のノイズ低減処理を施して、第1の処理済み画像を取得する第1のノイズ低減処理手段と、
    前記第1の処理済み画像を前記色成分毎に分離して複数の色成分画像を取得する色成分分離手段と、
    前記各色成分画像における処理の対象となる対象画素の信号値と該対象画素の周囲の所定範囲の領域に含まれる画素の信号値とを比較し、該比較結果に応じて前記所定範囲の領域の各画素を複数のグループに分類する信号分類処理を行う信号分類手段とを備えた信号処理装置による前記信号分類処理の分類結果に基づいて、前記各色成分画像に対してノイズ低減処理を施す画像ノイズ低減手段を備えたノイズ低減装置であって、
    前記画像ノイズ低減手段は、前記各色成分画像における処理の対象となる対象画素および該対象画素の周囲の所定範囲の領域における画素の信号値の平均値が前記複数の色成分での色空間の原点位置となるように、前記対象画素の信号値のレベルをシフトし、該シフトされた前記対象画素に対して、そのレベルに応じたノイズ低減処理の演算を行い、前記ノイズが低減された前記対象画素の信号値のレベルを、前記シフト分に応じて戻す処理を行うに際し、前記画像を取得した撮像素子に固有の係数に応じて前記対象画素のノイズ量を推定し、前記対象画素の信号値および該対象画素の周囲の所定範囲の領域の画素の信号値に基づいて、前記対象画素のノイズを表す統計値を算出し、前記推定されたノイズ量および前記統計値を比較し、該比較結果に基づいて前記ノイズ低減処理の演算に前記ノイズ量および前記統計値のいずれを使用するかを決定する手段であることを特徴とするノイズ低減装置。
  2. 前記信号分類手段は、前記比較結果に応じて前記所定範囲の領域の各画素を前記信号値の変化が比較的小さい平坦部のグループおよび前記信号値の変化が比較的大きい信号部のグループに分類する手段であることを特徴とする請求項1記載のノイズ低減装置。
  3. 前記第1のノイズ低減処理は、前記画像の全画素に対するローパスフィルタによるフィルタリング処理であることを特徴とする請求項1または2記載のノイズ低減装置。
  4. 前記各色成分画像の前記各画素における前記信号値の変化の方向に応じた第2のノイズ低減処理を、前記各色成分画像に対して施す第2のノイズ低減処理手段をさらに備え、
    前記信号分類手段は、前記第2のノイズ低減処理が施された前記各色成分画像に前記信号分類処理を施す手段であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載のノイズ低減装置。
  5. 前記第2のノイズ低減処理手段は、前記各色成分画像の前記各画素に対して、あらかじめ定められた複数方向にハイパスフィルタによるフィルタリング処理を施し、該フィルタリング結果に基づいて前記信号値の変化が最も小さい方向を検出し、前記信号値の変化が最も小さい方向にローパスフィルタによるフィルタリング処理を施すことにより、前記第2のノイズ低減処理を行う手段であることを特徴とする請求項4記載のノイズ低減装置。
  6. 前記第2のノイズ低減処理手段は、前記各色成分画像の前記各画素に対して、あらかじめ定められた複数方向に、周波数特性が異なる複数種類のハイパスフィルタによるフィルタリング処理を施すことにより複数のフィルタリング結果を取得し、該複数のフィルタリング結果に基づいて前記信号値の変化が最も小さい方向を検出し、前記信号値の変化が最も小さい方向にローパスフィルタによるフィルタリング処理を施すことにより、前記第2のノイズ低減処理を行う手段であることを特徴とする請求項4記載のノイズ低減装置。
  7. 前記信号分類手段は、前記対象画素の周囲の所定範囲の領域における前記信号値の変化が比較的小さいグループに分類された画素数が所定のしきい値を超える場合にのみ、前記対象画素をノイズ低減の処理対象に設定する手段であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載のノイズ低減装置。
  8. 前記平均値は、前記所定範囲の領域における前記信号値の変化が比較的小さいグループに分類された画素における信号値の平均値であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項記載のノイズ低減装置。
  9. 前記画像ノイズ低減手段は、前記対象画素の周囲の所定範囲の領域における前記信号値の変化が比較的小さいグループの画素数が所定のしきい値を超える場合にのみ、前記対象画素に対して前記ノイズ低減処理を行う手段であることを特徴とする請求項からのいずれか1項記載のノイズ低減装置。
  10. 多数の画素のそれぞれが複数の色成分のうちの一つの色成分を持ち、該色成分の分布が規則的である画像に対して、画素配列にのみ基づく第1のノイズ低減処理を施して、第1の処理済み画像を取得し、
    前記第1の処理済み画像を前記色成分毎に分離して複数の色成分画像を取得し、
    前記各色成分画像における処理の対象となる対象画素の信号値と該対象画素の周囲の所定範囲の領域に含まれる画素の信号値とを比較し、該比較結果に応じて前記所定範囲の領域の各画素を複数のグループに分類する信号分類処理を行う信号処理方法による前記信号分類処理の分類結果に基づいて、前記各色成分画像に対してノイズ低減処理を施すノイズ低減方法であって、
    前記各色成分画像における処理の対象となる対象画素および該対象画素の周囲の所定範囲の領域における画素の信号値の平均値が前記複数の色成分での色空間の原点位置となるように、前記対象画素の信号値のレベルをシフトし、該シフトされた前記対象画素に対して、そのレベルに応じたノイズ低減処理の演算を行い、前記ノイズが低減された前記対象画素の信号値のレベルを、前記シフト分に応じて戻す処理を行うに際し、前記画像を取得した撮像素子に固有の係数に応じて前記対象画素のノイズ量を推定し、前記対象画素の信号値および該対象画素の周囲の所定範囲の領域の画素の信号値に基づいて、前記対象画素のノイズを表す統計値を算出し、前記推定されたノイズ量および前記統計値を比較し、該比較結果に基づいて前記ノイズ低減処理の演算に前記ノイズ量および前記統計値のいずれを使用するかを決定することを特徴とするノイズ低減方法。
  11. 多数の画素のそれぞれが複数の色成分のうちの一つの色成分を持ち、該色成分の分布が規則的である画像に対して、画素配列にのみ基づく第1のノイズ低減処理を施して、第1の処理済み画像を取得し、
    前記第1の処理済み画像を前記色成分毎に分離して複数の色成分画像を取得し、
    前記各色成分画像における処理の対象となる対象画素の信号値と該対象画素の周囲の所定範囲の領域に含まれる画素の信号値とを比較し、該比較結果に応じて前記所定範囲の領域の各画素を複数のグループに分類する信号分類処理を行う信号処理方法による前記信号分類処理の分類結果に基づいて、前記各色成分画像に対してノイズ低減処理を施すノイズ低減方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記各色成分画像における処理の対象となる対象画素および該対象画素の周囲の所定範囲の領域における画素の信号値の平均値が前記複数の色成分での色空間の原点位置となるように、前記対象画素の信号値のレベルをシフトし、該シフトされた前記対象画素に対して、そのレベルに応じたノイズ低減処理の演算を行い、前記ノイズが低減された前記対象画素の信号値のレベルを、前記シフト分に応じて戻す処理を行うに際し、前記画像を取得した撮像素子に固有の係数に応じて前記対象画素のノイズ量を推定し、前記対象画素の信号値および該対象画素の周囲の所定範囲の領域の画素の信号値に基づいて、前記対象画素のノイズを表す統計値を算出し、前記推定されたノイズ量および前記統計値を比較し、該比較結果に基づいて前記ノイズ低減処理の演算に前記ノイズ量および前記統計値のいずれを使用するかを決定する手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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