JP4920670B2 - 密閉型圧縮機 - Google Patents
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Description
たとえば、回転子(可動側の圧縮要素に駆動軸を介して連結され、電動機構を構成している)の上部に、2つの振り子で構成されている動吸振器を設置し、かかる振り子に作用する遠心力によって一回転する間の前記トルク変動を打ち消す圧縮機が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、回転子の上部に円環状の溝を設け、回転子の回転に伴って前記溝に冷凍機油が貯まるようにした回転型圧縮機が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
冷媒ガスを圧縮する圧縮機構偏心部を具備する圧縮機構と、
前記回転子と前記圧縮機構偏心部とを連結する駆動軸と、
該駆動軸を回転自在に軸支する駆動軸軸受と、
前記回転子に回転中心からの距離が変動自在に設置されたバランスウェイトと、
前記駆動軸軸受の外周に設置され、前記バランスウェイトが押し付けられるカム面を具備するカム機構と、
前記バランスウェイトを前記カム面に押し付けるための付勢手段と、を有し、
前記回転子の回転角に応じて前記バランスウェイトの重心位置を変更可能にしたことを特徴とする。
図1〜図4は本発明の実施の形態1に係る密閉型圧縮機を説明するものであって、図1は要部を示す縦断面図、図2は部分を示す平面図、図3はバランスウェイトの動作を示す平面図、図4は回転時の挙動を示す特性図である。なお、以下の説明および図において、同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図1において、密閉型圧縮機(以下、「圧縮機」と称す)100は、板からなる円筒状密閉容器11と、円筒状密閉容器11内の上部空間に配置された電動機構12と、円筒状密閉容器11内の下部空間に配置された回転圧縮機構(以下「圧縮機構」と称す)1とを有している。
電動機構12は、回転子5と固定子6とによって構成され、固定子6は円筒状密閉容器11の上部空間の内周に沿って環状に取り付けられ、回転子5は固定子6の内側に若干の間隙を設けて配置されている。そして、回転子5には、その中心を通り鉛直方向に延びるクランク軸(以下「駆動軸」と称す)3が一体に設けられ、駆動軸3は円筒状密閉容器11に固定された駆動軸軸受4によって軸支されている。
圧縮機構1は、冷媒ガスを吸入して圧縮するものであって、固定側の圧縮要素と可動側の圧縮要素(以下「圧縮機構偏心部」と称す)2とを具備し、圧縮機構偏心部2は駆動軸3に接続され、電動機構12によって回転駆動されるものである。
さらに、回転子5の下端には、圧縮機構偏心部2と重心バランスをとるためのバランスウェイト7が取り付けられている。すなわち、バランスウェイト7は、回転子5の下端に設けられたガイド機構10によって、回転中心から離れる方向(半径方向に同じ)に移動自在に案内され、バネ9によって回転中心側に付勢されている。なお、バネ9は、回転子5が回転した際、バランスウェイト7に作用する遠心力に打ち勝つだけの力を発揮するものである。
一方、駆動軸軸受4の外周の一部には、駆動軸3の回転中心から離れる方向に突出する楕円型のカム機構8が取り付けられ、バランスウェイト7の回転中心側の面(以下「当接面」と称す)7aがカム機構8のカム面8aに当接(摺動)している。
したがって、バランスウェイト7はバネ9によって回転中心側に付勢されているから、バランスウェイト7の当接面7aがカム機構8のカム面8aに当接(摺動)している間は、カム面8aの形状に沿って回転中心からの距離が変動し、一方、駆動軸軸受4の外周4aに当接(摺動)している間は、その円筒面に沿って回転中心からの距離が一定に保たれることになる。
次にバランスウェイト7の動作について説明する。
図3の(a)〜(h)において、以下の説明の便宜上、回転子5が時計回り方向に回転するとし、その回転開始位置を図中の上方向(以下「12時の方向」と称す)と、カム機構8のカム面8aが回転中心から最も遠くなる位置を図中の右方向(以下「3時の方向」と称す)とする。
図3の(a)において、回転子5が12時の位置(回転角が0°に同じ)にあるとき、バランスウェイト7の当接面7aが駆動軸軸受4の外周4aに当接(摺動)しているから、バランスウェイト7は回転中心に最も近い位置にある。
すなわち、圧縮室のガス圧が変動する回転角に対応して、バランスウェイトの重心が移動して、バランスウェイトに作用する遠心力が圧縮室ガス負荷(圧縮室において冷媒ガスを圧縮する負荷)に起因する回転トルクとバランスしていることが示されている。よって、電動要素の負荷が平準化され回転部の回転角速度の変動が抑えられるから、無用な振動の発生が防止される。
なお、本発明はカム機構8のカム面8aを楕円型に限定したり、バランスウェイト7の当接面7aを平面に限定するものではなく、前記回転アンバランスの発生状況に応じた重心移動軌跡を実現する適宜の形状にすることができる。また、ガイド機構10の構成や、バネ9の形態も限定するものではない。
Claims (3)
- 固定子および回転子を具備する電動機構と、
冷媒ガスを圧縮する圧縮機構偏心部を具備する圧縮機構と、
前記回転子と前記圧縮機構偏心部とを連結する駆動軸と、
該駆動軸を回転自在に軸支する駆動軸軸受と、
前記回転子に回転中心からの距離が変動自在に設置されたバランスウェイトと、
前記駆動軸軸受の外周に設置され、前記バランスウェイトが押し付けられるカム面を具備するカム機構と、
前記バランスウェイトを前記カム面に押し付けるための付勢手段と、を有し、
前記回転子の回転角に応じて前記バランスウェイトの重心位置を変更可能にしたことを特徴とする密閉型圧縮機。 - 前記カム機構が楕円型のカム面を具備し、
前記バランスウェイトが、前記カム面に当接する平面状の当接面を具備し、
前記バランスウェイトの重心位置と回転中心とを結ぶ線と、前記当接面とが形成する角度が、前記回転子の回転角に伴って変動することを特徴とする請求項1記載の密閉型圧縮機。 - 前記付勢手段が、前記バランスウェイトを回転中心からの距離が変動自在に案内するガイド機構に取り付けられたバネであることを特徴とする請求項1または2記載の密閉型圧縮機。
Priority Applications (1)
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JP2008319128A JP4920670B2 (ja) | 2008-12-16 | 2008-12-16 | 密閉型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008319128A JP4920670B2 (ja) | 2008-12-16 | 2008-12-16 | 密閉型圧縮機 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010144517A JP2010144517A (ja) | 2010-07-01 |
JP2010144517A5 JP2010144517A5 (ja) | 2010-08-12 |
JP4920670B2 true JP4920670B2 (ja) | 2012-04-18 |
Family
ID=42565212
Family Applications (1)
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JP2008319128A Expired - Fee Related JP4920670B2 (ja) | 2008-12-16 | 2008-12-16 | 密閉型圧縮機 |
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2008
- 2008-12-16 JP JP2008319128A patent/JP4920670B2/ja not_active Expired - Fee Related
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