JP4919526B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
請求項1の発明は、複数の役がそれぞれ所定の当選確率を有するように定められた抽選テーブルを用いて、役の抽選を行う役抽選手段を備え、前記抽選テーブルは、通常抽選テーブルと、当該遊技で投入された数の遊技媒体を自動投入して再遊技を行う権利を遊技者に与える再遊技役の当選確率が、前記通常抽選テーブルの前記再遊技役の当選確率より高く設定された複数の再遊技高確率抽選テーブルとを備え、複数の前記再遊技高確率抽選テーブルは、第1再遊技高確率抽選テーブル、第2再遊技高確率抽選テーブル及び第3再遊技高確率抽選テーブルを備え、前記第3再遊技高確率抽選テーブルにおける再遊技役の当選確率は、前記第1再遊技高確率抽選テーブルにおける再遊技役の当選確率よりも低く設定されており、前記役抽選手段は、いずれか1つの前記抽選テーブルを用いて役の抽選を行い、前記役抽選手段は、遊技者にとって有利となる特別遊技に移行するための特別役を含めて抽選を行い、前記第1再遊技高確率抽選テーブル又は前記第2再遊技高確率抽選テーブルが用いられている遊技において、前記役抽選手段による役の抽選で前記特別役に当選したときは、前記第3再遊技高確率抽選テーブルが用いられる遊技に移行し、前記特別遊技の終了後は、前記第2再遊技高確率抽選テーブルが用いられる遊技に移行するとともに、この第2再遊技高確率抽選テーブルが用いられる遊技中に、所定の条件を満たしたときは前記通常抽選テーブルを用いる遊技に移行し、前記所定の条件と異なる他の条件を満たしたときは前記第1再遊技高確率抽選テーブルを用いる遊技に移行することを特徴とする。
また、RT遊技中は、再遊技役の当選確率が通常遊技中より高くなるので、それだけ、メダルを投入しないで次遊技を行う機会が増加する。そして、再遊技役の当選確率が異なる複数のRT遊技を設けることにより、メダルの減り具合が異なる複数の遊技状態を設けることができる。
さらにまた、特別役に当選して内部中となったときに移行するRT遊技では、再遊技役の当選確率を、他のRT遊技程度までは高く設定していないので、再遊技役の当選確率が高くなりすぎ、複数の遊技で連続して再遊技役に当選し、特別役を入賞させる機会が少なくなってしまうことを防止することができる。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態におけるスロットマシン10の制御の概略を示したブロック図である。
(遊技制御手段)
スロットマシン10の遊技制御手段60は、スロットマシン10の遊技の進行や演出等を含むスロットマシン10全体を統括制御する手段である。遊技制御手段60は、演算等を行うCPUと、遊技の進行等に必要なプログラムや演出用のデータ等を記憶しておくROMと、CPUが各種の制御を行うときに、取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等とを備える。
遊技制御手段60の出力側(図1中、右側)には、以下に示すモータ32等の周辺機器が電気的に接続されている。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、リール31の回転中心部に連結され、遊技制御手段60によって制御される。
リール31は、リング状のものであって、その外周面には複数種類の図柄(後述する、役を構成する図柄等)を印刷したリールテープを貼付したものである。
そして、リール31がモータ32によって回転されることで、リール31上の図柄は、所定の速度で表示窓内で上下方向に移動表示される。
図2は、本実施形態における役(後述する役抽選手段61で抽選される役)の種類、当選確率、払出し枚数等、及び図柄の組合せを示す図である。図2に示すように、例えば通常遊技中(非内部中)の役としては、複数種類の特別役、複数種類の停止制御変更役、複数種類の小役、及びリプレイが設けられている。
また、停止制御変更役とは、リール31の停止制御を、後述する第1停止制御から第2停止制御に変更するための役であって、通常遊技及び上記の特別遊技とは異なる停止制御変更遊技(特別遊技と同様に、通常遊技以上にメダルの獲得が期待できる、遊技者にとって有利となる遊技)に移行させる役である。本実施形態では、図2に示すように、停止制御変更役として、BC(ビックチャンス)及びSC(シングルチャンス)が設けられている。
ここで、BCは、停止制御変更遊技の1つであるBC遊技に移行させる役であり、SCは、停止制御変更遊技の他の1つであるSC遊技に移行させる役である。
さらに、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数(ベット枚数)を維持した再遊技が行えるようにした役である。
なお、図2に示した「RT作動図柄」とは、役抽選手段61で抽選される役ではないが、その当選確率と、図柄の組合せとが予め定められたものである(この点については、後述する)。
持ち越される役としては、特別役(BB及びRB)、及び停止制御変更役のBCが挙げられる。これらの役は、役抽選手段61による役の抽選において当選したときは、リール31の停止時に、その当選役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止し、その役の入賞となるまでの遊技において、その役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
役抽選手段61による役の抽選において、これらの役に当選したときは、当該遊技でのみその当選役が有効となり、その当選は次遊技以降に持ち越されない。すなわち、これらの役が当選した遊技では、その当選した役が入賞可能なようにリール31が停止制御されるが、その当選役の入賞の有無にかかわらず、その遊技の終了時に、その当選役に係る権利は消滅する。
ここで、通常遊技には、非内部中及び内部中と称する概念が設けられている。非内部中とは、特別役(BB又はRB)に当選していない遊技状態をいう。これに対し、内部中とは、当該遊技又はそれ以前の遊技において特別役(BB又はRB)に当選しているが、当選したBB又はRBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止していない(入賞していない)遊技状態をいう。
また、通常遊技中(内部中)の役は、上記の非内部中の通常遊技中の役から、特別役(BB及びRB)、及び停止制御変更役(BC及びSC)を除いた役である。
また、BC遊技中、及びSC遊技中の役として、特別役(本実施形態では、RBのみ)及びリプレイが設けられている。なお、BC遊技中及びSC遊技中に役の抽選でRBに当選したときは、その時点でBC遊技及びSC遊技が中止され(終了し)、その時点以降は、通常遊技(内部中)となる。
図示しないが、スロットマシン10の表示窓を含む部分には、図柄組合せライン(有効ライン)が設けられている。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。本実施形態では、水平方向の中段、上段及び下段にそれぞれ設けられたラインと、右下がり及び左下がりの斜め方向の各ラインの合計5本から構成されている。そして、各リール31の上下に連続する3図柄は、それぞれ1以上の図柄組合せライン上に位置している。
ここで、「有効ライン」とは、本実施形態では、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。
ここで、RT遊技とは、通常遊技(非内部中)に対し、リプレイの当選確率が高く設定された遊技である。具体的には、図2に示すように、通常遊技(非内部中)におけるリプレイの当選確率は、1/7.3に設定されているが、RT遊技では、この当選確率よりも高く設定されている(詳細は後述する)。
(ランプ、スピーカ、画像表示装置)
スロットマシン10の出力側(図1中、右側)には、以下に示すランプ33等の演出出力機器が電気的に接続されている。
ランプ33は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。ランプ33の種類としては、a)リール31の内周側に配置され、リール31の図柄を照光するとともに、演出出力時には、所定のパターンに従って点灯、点滅又は消灯するバックランプや、b)スロットマシン10の筐体前面上部に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ等が挙げられる。
さらにまた、画像表示装置35は、液晶画像表示装置やドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や所定の情報等を表示するものである。
また、遊技制御手段60の入力側(図1中、左側)には、以下に示す、スタートスイッチ41及びストップスイッチ42が電気的に接続されている。
スタートスイッチ41は、遊技者がリール31の回転をスタートさせるときに操作するスイッチである。スタートスイッチ41が操作されると、そのときに発生する信号が遊技制御手段60に入力される。遊技制御手段60は、この信号を受信すると、全てのモータ32を回転させるように制御する。
(役抽選手段)
役抽選手段61は、役(上述した特別役、小役又はリプレイ)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハードウェア乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
抽選テーブル62は、抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものである。図1に示すように、本実施形態の抽選テーブル62は、通常遊技(非内部中)に用いられる通常遊技抽選テーブル62a、第1RT遊技に用いられる第1RT遊技抽選テーブル62b、第2RT遊技に用いられる第2RT遊技抽選テーブル62c、第3RT遊技に用いられる第3RT遊技抽選テーブル62d、BB遊技に用いられるBB遊技抽選テーブル62e、RB遊技に用いられるRB遊技抽選テーブル62f、及び停止制御変更遊技(BC遊技及びSC遊技)に用いられる停止制御変更遊技抽選テーブル62gとを備えている。このように、遊技状態(通常遊技(非内部中)、RT遊技、停止制御変更遊技、及び特別遊技)ごとに、特有の抽選テーブル62が設けられている。
通常遊技抽選テーブル62aは、通常遊技の非内部中のときに用いられるものであり、リプレイの当選確率は、図2で示した通り、1/7.3に設定されている。
これに対し、第1RT遊技抽選テーブル62b、第2RT遊技抽選テーブル62c、及び第3RT遊技抽選テーブル62dは、通常遊技抽選テーブル62aに対して、リプレイの当選確率が高く設定されたものである。すなわち、これら3つの抽選テーブル(62b〜62d)は、リプレイ高確率抽選テーブルといえる。
なお、この第3RT遊技抽選テーブル62dは、通常遊技の内部中のときに用いられるものであるので、BB、及びRBの抽選は行われない。また、BC及びSCの抽選も行われない。すなわち、第3RT遊技抽選テーブル62dは、通常遊技抽選テーブル62aに対して、リプレイの当選確率が異なること、並びにBB、RB、BC及びSCの抽選が行われないこと以外は通常遊技抽選テーブル62aと同一であって、小役の種類とその当選確率は通常遊技抽選テーブル62aと同一である。
抽選テーブル選択手段63は、役抽選手段61で用いる抽選テーブル62を、遊技状態に応じて1つ選択するものであり、以下の各手段を備える。
(RT遊技抽選手段)
RT遊技抽選手段63aは、通常遊技の非内部中の遊技、又はBB遊技若しくはRB遊技の終了後の所定回数の遊技(第2RT遊技)中における役の非当選時に、第1RT遊技、すなわち第1RT遊技抽選テーブル62bを用いて役の抽選を行う遊技を実行するか否かを、抽選によって決定するものである。本実施形態では、この抽選は、ソフトウェア乱数を用いて行われ、その当選確率は、1/400に設定されている。
条件判定手段63bは、役抽選手段61で用いる抽選テーブル62を、他の抽選テーブル62に切り替えるための条件を満たしたか否かを判定するものである。また、他の抽選テーブル62に切り替えるための条件は、予め記憶しており、毎遊技、その条件を満たしたか否かを判定する。
また、抽選テーブル切替え手段63cは、条件判定手段63bにより、役抽選手段61で用いる抽選テーブル62を他の抽選テーブル62に切り替えるための条件を満たしたと判定されたときに、それまでの抽選テーブル62から、他の抽選テーブル62に切り替えるように制御するものである。
RT遊技回数カウント手段63dは、第1RT遊技抽選テーブル62b又は第2RT遊技抽選テーブル62cが用いられて役の抽選が行われた遊技の遊技回数をカウントするものである。第1RT遊技抽選テーブル62b又は第2RT遊技抽選テーブル62cが用いられた遊技では、毎遊技、カウンター等を用いて遊技回数を1ずつ加算していく。
図4は、以上説明した通常遊技抽選テーブル62a、第1RT遊技抽選テーブル62b、第2RT遊技抽選テーブル62c、及び第3RT遊技抽選テーブル62dの切替え状態を示す図である。
また、RT遊技中は、リプレイの当選確率が通常遊技中より高くなるので、それだけ、メダルを投入しないで次遊技を行う機会が増加する。そして、そのリプレイの当選確率が異なる複数のRT遊技を設けることにより、メダルの減り具合が異なる複数の遊技状態を設けることができる。
リール停止制御手段64は、役抽選手段61による役の抽選結果と、投入メダル枚数とに基づいて、所定の停止制御テーブル65を選択し、その選択した停止制御テーブル65に基づいてリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にリール31が停止するように制御するものである。
停止制御テーブル65は、遊技状態、及び役抽選手段61による役の抽選結果(当選役の種類)ごとに設けられ、ストップスイッチ42が操作された瞬間の位置に応じたリール31の停止位置を定めたものである。
本実施形態の停止制御テーブル65としては、先ず、第1停止制御テーブル65Xと、第2停止制御テーブル65Yとに分けられている。
第1停止制御テーブルXは、通常遊技、特別遊技、及びRT遊技や、BC遊技とSC遊技におけるリプレイ当選時の遊技に用いられる。
これに対し、第2停止制御テーブルYは、BC遊技及びSC遊技における役の非当選時の遊技に用いられる。
ここで、「リーチ目」とは、BB又はRBのいずれにも当選していない遊技状態のとき(非内部中の遊技時)には出現しない出目(表示窓枠内の図柄の組合せ)であって、BB又はRBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止可能であること(いわゆる内部中であること)を意味する出目をいう。このように、たとえBB又はRBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しなくても、リーチ目を出現させることによって、BB又はRBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止可能であることを遊技者に対して報知することができる。
特定停止制御テーブル65kは、BC遊技及びSC遊技における役の非当選時の遊技を条件として用いられ、リール31の停止可能位置の範囲内において、小役1〜小役3に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止可能に、かつ、小役1〜小役3以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
以上より、特定停止制御テーブル65kが用いられたときは、1番目(最初)、及び2番目に操作されたストップスイッチ42に対応するリール31については、「スイカ」の図柄がいずれかの有効ライン上に揃うように停止する。
ただし、第2停止制御では、常に、小役1〜小役3に当選したときと等しい(小役1〜小役3の当選フラグが成立しているに等しい)停止制御が行われるので、本実施形態では、3番目(最後)に操作されたストップスイッチ42に対応するリール31については、リール31の停止可能位置の範囲内(第2停止制御)において、小役1〜小役3に係る図柄が有効ラインに停止可能にリール31が停止制御される。
以上のような各種の停止制御テーブル65から所定の停止制御テーブル65を選択するため、リール停止制御手段64は、停止制御選択手段64aを備える。
停止制御選択手段64aは、遊技状態と、役抽選手段61による役の抽選結果とに基づいて、いずれか1つの停止制御テーブル65を選択するものである。なお、この停止制御選択手段64aは、リール31の停止制御を、第1停止制御から第2停止制御に変更する停止制御変更手段としての機能を含む手段である。
図5に示すように、本実施形態では、BB当選時はBBテーブル65a、RB当選時はRBテーブル65b、BC当選時はBCテーブル65c、SC当選時はSCテーブル65d、小役1当選時は小役1テーブル65e、小役2当選時は小役2テーブル65f、小役3当選時は小役3テーブル65g、リプレイ当選時はリプレイテーブル65hを選択する。
さらにまた、通常遊技中(非内部中)においてBCに当選したときは、その当選した遊技から、BCに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において、BCテーブル65cを選択する。さらに、通常遊技中(非内部中)等においてRT遊技抽選手段63による抽選で当選したときは、その当選した遊技から、RT作動図柄が有効ラインに停止するまでの遊技において、RT作動テーブル65iを選択する。
(操作順番検出手段)
操作順番検出手段64bは、特定停止制御テーブル65kが選択されたときに、ストップスイッチ42の操作順番を検出するものである。上述したように、ストップスイッチ42は、各リール31ごとにそれぞれ設けられているが、第1番目(最初)にオンされたストップスイッチ42が左、中、右のリール31のうち、どのリール31に対応するストップスイッチ42であるか、さらに2番目にオンされたストップスイッチ42が左、中、右のリール31のうち、どのリール31に対応するストップスイッチ42であるかを検出する。各ストップスイッチ42には、それぞれオンされたときに、識別信号が操作順番検出手段64bに送信され、その識別信号に基づいてストップスイッチ42の操作順番を検出する。
払出し手段66は、リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判別され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じた所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。また、リプレイの入賞時は、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入するように制御する。
遊技制御手段60(停止図柄判別手段)は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することで有効ライン上の図柄を判別したり、あるいは、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置と、選択された停止制御テーブル65とによってリール31の停止位置が定められた時点で、有効ライン上の図柄の組合せを判別する。
特別遊技制御手段67は、通常遊技(内部中の遊技)から特別遊技への移行、特別遊技中の遊技の進行、及び特別遊技の終了等を制御するものである。
先ず、特別遊技制御手段67は、役抽選手段61による役の抽選で特別役(BB又はRB)に当選し、有効ラインに停止した図柄の組合せが特別役に対応する図柄の組合せと一致し、特別役が入賞したことを条件として、特別遊技に移行するように制御する。例えば、BBの入賞時は通常遊技からBB遊技に移行し、RBの入賞時は通常遊技からRB遊技に移行するように制御する。
特別遊技制御手段67は、BB遊技においては、最初に第1態様遊技を開始させる。この第1態様遊技は、通常遊技と同様に、所定枚数(例えば3枚)以内のメダルを投入して遊技を行うものとしても良いが、本実施形態では、BB遊技の第1態様遊技及び第2態様遊技は、いずれも1枚のみ(最少の遊技可能なメダル枚数)のメダルの投入を受け付けるように制御する。これにより、BB遊技では、水平方向中段の図柄組合せラインを有効ラインに設定した遊技となる。
このように設定するのは、BB遊技中の投入メダル枚数を極力少なくするためである。
そして、特別遊技制御手段67は、第1態様遊技中に、有効ライン上に停止した図柄の組合せが、移行役に対応する図柄の組合せと一致し、移行役が入賞したことを条件として、第1態様遊技から第2態様遊技に移行させる。
特別遊技制御手段67は、第2態様遊技での所定役の入賞回数が規定回数に到達したときに、その第2態様遊技を終了させて、BB遊技の終了条件を満たしていないことを条件として、再度、第1態様遊技に戻るように制御する。
したがって、特別遊技制御手段67は、RB遊技において、所定役の入賞回数が規定回数に到達したときは、RB遊技の終了条件を満たすと判断し、RB遊技を終了するように制御する。
また、特別遊技制御手段67は、払出し総数カウント手段67aを備える。
払出し総数カウント手段67aは、特別遊技(本実施形態ではBB遊技)中において、払出し手段66により、遊技者に対して払い出したメダル枚数の総数をカウントするものである。
したがって、特別遊技制御手段67は、払出し総数カウント手段67aによりカウントされたBB遊技中の払出し総数が所定の基準値に到達したときは、第1態様遊技中又は第2態様遊技中のいずれの遊技中であっても、そのBB遊技を終了するように制御する。
しかし、本実施形態では、BB遊技の払出し総数が所定の基準値に到達したときのみを、BB遊技の終了条件とした。
したがって、BB遊技中の遊技回数が増加するごとに遊技者の利益が変化することとなり、いかに少ない遊技回数で所定の基準値に到達するか、という新たな遊技性を提供することができる。すなわち、本実施形態のBB遊技では、いかに遊技回数を減らすかという遊技となり、技術介入によってBB遊技中の純増枚数に差が付くようになる。
停止制御変更遊技制御手段68は、通常遊技(非内部中の遊技)から停止制御変更遊技への移行、停止制御変更遊技中の遊技の進行、及び停止制御変更遊技の終了等を制御するものである。
なお、上述したように、停止制御変更役として、本実施形態ではBC及びSCが設けられており、それぞれの停止制御変更役に対応する遊技として、BC遊技及びSC遊技が設けられている。
また、抽選テーブル切替え手段63cは、BC遊技又はSC遊技に移行したときは、抽選テーブル62を停止制御変更遊技抽選テーブル62gに切り替える。
すなわち、SCの入賞により、次遊技でSC遊技が行われるが、そのSC遊技は、当該遊技(1遊技)で終了する。ただし、上述したように、SC遊技では、リプレイ及びRBの抽選が行われるが、リプレイに当選してそのリプレイが入賞したときは、次遊技でもSC遊技が行われる。また、SC遊技でRBに当選したときには、その時点でSC遊技が中止され、通常遊技(内部中の遊技)に移行する。そして、抽選テーブル62は、抽選テーブル切替え手段63cにより、停止制御変更遊技抽選テーブル62gから第3RT遊技抽選テーブル62dに切り替えられる。
また、停止制御変更遊技制御手段68は、払出し総数カウント手段68aを備える。
払出し総数カウント手段68aは、停止制御変更遊技(本実施形態ではBC遊技)中において、払出し手段66により、遊技者に対して払い出したメダル枚数の総数をカウントするものである(上記の払出し総数カウント手段67aと同様のものである)。
したがって、停止制御変更遊技制御手段68は、払出し総数カウント手段68aによりカウントされたBC遊技中の払出し総数が所定の基準値に到達したときは、そのBC遊技を終了するように制御する。
払出し情報表示手段69は、特別遊技(本実施形態ではBB遊技)中、又は停止制御変更遊技(本実施形態ではBC遊技)中に払い出されたメダルの総数を表示するものであり、例えば画像表示装置35が用いられる。
さらに、払出し情報表示手段69は、払い出されたメダルの総数のみならず、払い出されたメダルの総数とBB遊技又はBC遊技中に投入されたメダルの総数との差(すなわち、純増枚数)も合わせて表示する。
図6及び図7は、本実施形態における遊技(特別遊技及び停止制御変更遊技を除く)の流れを示すフローチャートである。なお、図7は、図6に続くフローチャートである。
先ず、図6のステップS1において、遊技制御手段60は、メダルが投入されたか否かを検知し続ける。すなわち、遊技者により、メダル投入口(図示せず)からメダルが投入されたか否か、又はベットスイッチ(図示せず)が操作されたか否かを判別する。メダルが投入されたと判別したときはステップS2に進み、遊技制御手段60は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続け、オンが検知されたときは、投入されたメダル枚数に応じた有効ラインを確定するとともに、各リール31を始動させ、次のステップS3に進む。
ステップS7では、RT遊技抽選手段63aは、第1RT遊技を行うか否か(第1RT遊技抽選テーブル62bを用いて役の抽選を行う遊技を実行するか否か)を抽選する。そして、ステップS10に進む。
なお、ステップS4でBB、RB若しくはBCに当選したと判別された場合において当該遊技でそれぞれBB、RB若しくはBCが非入賞のとき、又はステップS7の第1RT遊技の抽選で当選した場合において当該遊技でRT作動図柄が有効ラインに停止しなかったときは、それぞれ、次遊技でも、停止制御選択手段64aは、BBテーブル65a、RBテーブル65b若しくはBCテーブル65c、又はRT作動テーブル65iを選択する。
ステップS18では、条件判定手段63bは、抽選テーブル62を第2RT遊技抽選テーブル62cに切り替えるための条件を満たしたと判定する。これにより、抽選テーブル選択手段63は、次遊技以降で、役抽選手段61で用いる抽選テーブル62を第2RT遊技抽選テーブル62cを用いることを記憶しておくため、第2RT遊技フラグをオンにする。そして、ステップS32に進む。
ステップS20では、払出し手段66は、RBの入賞に対応する枚数のメダルの払出し処理を行うとともに、特別遊技制御手段67は、RB遊技への移行処理を行う。そして、次のステップS21で、特別遊技制御手段67は、RB遊技を実行する。RB遊技が終了すると、ステップS16に進む。
また、ステップS18で第2RT遊技フラグがオンにされているときは、第2RT遊技抽選テーブル62cをセットする。さらにまた、ステップS29で第1RT遊技フラグがオンにされているときは、第1RT遊技抽選テーブル62bをセットする。そして、本フローチャートによる処理を終了する。
また、ステップS32で、いずれのRT遊技フラグもオンでないと判別されたときは、ステップS33の処理を行うことなく本フローチャートによる処理を終了する。
BB遊技が開始されると、ステップS41に進み、特別遊技制御手段67の払出し総数カウント手段67aは、BB遊技におけるメダルの払出し総数Mの初期化処理(M=0)を行う。
次にステップS55に進み、特別遊技制御手段67は、BB遊技の第2態様遊技を開始する。先ず、遊技制御手段60は、メダルが投入されたか否かを検知し続ける。メダルが投入されたと判別したときはステップS56に進み、遊技制御手段60は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続け、オンが検知されたときは、投入されたメダル枚数に応じた有効ラインを確定するとともに、各リール31を始動させ、次のステップS57に進む。
RB遊技が開始されると、ステップS71に進み、特別遊技制御手段67は、RB遊技の(所定役の)入賞回数Nの初期化処理(N=0)を行う。
次にステップS72に進み、特別遊技制御手段67は、RB遊技を開始する。先ず、遊技制御手段60は、メダルが投入されたか否かを検知し続ける。メダルが投入されたと判別したときはステップS73に進み、遊技制御手段60は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続け、オンが検知されたときは、投入されたメダル枚数に応じた有効ラインを確定するとともに、各リール31を始動させ、次のステップS74に進む。
一方、ステップS81で、所定役の入賞回数Nが規定回数に到達していないと判別されたときは、RB遊技を継続するため、ステップS72に戻る。
BC遊技が開始されると、ステップS91に進み、停止制御変更遊技制御手段68の払出し総数カウント手段68aは、BC遊技におけるメダルの払出し総数Mの初期化処理(M=0)を行う。
一方、Mが規定枚数に到達していないと判別されたときはステップS92に進み、BC遊技を継続する。
SC遊技が開始されると、ステップS111に進み、遊技制御手段60は、メダルが投入されたか否かを検知し続ける。メダルが投入されたと判別したときはステップS112に進み、遊技制御手段60は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続け、オンが検知されたときは、投入されたメダル枚数に応じた有効ラインを確定するとともに、各リール31を始動させ、次のステップS113に進む。
以上のように、SC遊技は、原則として1遊技のみであるが、この1遊技でリプレイに当選したときには、本実施形態では、再度、SC遊技を行うようにしている。
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。
上記第1実施形態では、RT遊技(第1RT遊技〜第3RT遊技)を行うようにしたが、第2実施形態では、これらのRT遊技を行わない。
図13は、第2実施形態におけるスロットマシン10’(遊技制御手段60’)の制御の概略を示したブロック図である。以下、第1実施形態と異なる点について説明する。
また、第2実施形態における抽選テーブル選択手段63では、第1実施形態のRT遊技抽選手段63a及びRT遊技回数カウント手段63dは設けられていない。さらにまた、停止制御テーブル65の中には、第1実施形態のRT作動テーブル65iは、設けられていない。
また、BB遊技及びRB遊技の終了後は、通常遊技の非内部中の遊技に移行し、通常遊技抽選テーブル62aが用いられる。
上記以外の各手段は、第1実施形態と同様である。
図14では、第1実施形態の図6及び図7と同一の処理を行うステップについては、同一ステップ番号を付している。
(1)本実施形態では、遊技媒体の1つとして、メダルを用いて遊技を行うスロットマシンを例に挙げて説明したが、遊技媒体としては、メダルに限らず、例えば遊技球を用いて遊技を行うスロットマシンであっても良い。
また、BB遊技又はRB遊技の終了後は、一律にRT遊技(第2RT遊技)に移行するようにしても良く、抽選によって当選したことを条件として、RT遊技に移行するようにしても良い。
(10)本実施形態では、SB(シングルボーナス)を設けなかったが、特別役の1つとして設けることも可能である。
31 リール
32 モータ
33 ランプ
34 スピーカ
35 画像表示装置
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
60、60’ 遊技制御手段
61 役抽選手段
62 抽選テーブル
62a 通常遊技抽選テーブル
62a’ 内部中遊技抽選テーブル
62b 第1RT遊技抽選テーブル
62c 第2RT遊技抽選テーブル
62d 第3RT遊技抽選テーブル
62e BB遊技抽選テーブル
62f RB遊技抽選テーブル
62g 停止制御変更遊技抽選テーブル
63 抽選テーブル選択手段
63a RT遊技抽選手段
63b 条件判定手段
63c 抽選テーブル切替え手段
63d RT遊技回数カウント手段
64 リール停止制御手段
64a 停止制御選択手段
64b 操作順番検出手段
65 停止制御テーブル
65X 第1停止制御テーブル
65a BBテーブル
65b RBテーブル
65c BCテーブル
65d SCテーブル
65e 小役1テーブル
65f 小役2テーブル
65g 小役3テーブル
65h リプレイテーブル
65i RT作動テーブル
65j 非当選テーブル
65Y 第2停止制御テーブル
65k 特定停止制御テーブル
66 払出し手段
67 特別遊技実行手段
67a 払出し総数カウント手段
68 停止制御変更遊技制御手段
68a 払出し総数カウント手段
69 払出し情報表示手段
Claims (1)
- 複数の役がそれぞれ所定の当選確率を有するように定められた抽選テーブルを用いて、役の抽選を行う役抽選手段を備え、
前記抽選テーブルは、
通常抽選テーブルと、
当該遊技で投入された数の遊技媒体を自動投入して再遊技を行う権利を遊技者に与える再遊技役の当選確率が、前記通常抽選テーブルの前記再遊技役の当選確率より高く設定された複数の再遊技高確率抽選テーブルとを備え、
複数の前記再遊技高確率抽選テーブルは、第1再遊技高確率抽選テーブル、第2再遊技高確率抽選テーブル及び第3再遊技高確率抽選テーブルを備え、
前記第3再遊技高確率抽選テーブルにおける再遊技役の当選確率は、前記第1再遊技高確率抽選テーブルにおける再遊技役の当選確率よりも低く設定されており、
前記役抽選手段は、いずれか1つの前記抽選テーブルを用いて役の抽選を行い、
前記役抽選手段は、遊技者にとって有利となる特別遊技に移行するための特別役を含めて抽選を行い、
前記第1再遊技高確率抽選テーブル又は前記第2再遊技高確率抽選テーブルが用いられている遊技において、前記役抽選手段による役の抽選で前記特別役に当選したときは、前記第3再遊技高確率抽選テーブルが用いられる遊技に移行し、
前記特別遊技の終了後は、前記第2再遊技高確率抽選テーブルが用いられる遊技に移行するとともに、この第2再遊技高確率抽選テーブルが用いられる遊技中に、所定の条件を満たしたときは前記通常抽選テーブルを用いる遊技に移行し、前記所定の条件と異なる他の条件を満たしたときは前記第1再遊技高確率抽選テーブルを用いる遊技に移行する
ことを特徴とするスロットマシン。
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