JP4918522B2 - 模型用エンジン - Google Patents

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  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

この発明は、模型飛行機用として用い、空気を送気管を通じて吸気通路に供給し、燃料と混合するタイプの模型用エンジンで、プッシュロッドカバーを利用して供給される燃料含有混合気に含まれる液化物をクランクシャフトのクランクピンとコンロッドの軸受け部、ディスクバルブに供給するようにした模型用エンジンに関するものである。
従来、シリンダー内に備えられるピストンの往復動によりクランクシャフトを回転して、そのクランクシャフトの回転をカム軸に伝え、そのカム軸に設けたカムによりプッシュロッドを介してロッカーアームを作動して吸気弁、排気弁を開閉させる模型飛行機用の4サイクルエンジンで、エンジンの潤滑装置として、燃焼室に連通する吸気マニホルドとクランク室に連通するカム室とを給油通路で連通させ、給油通路にチェックバルブを取付け、クランク室に接続した排気通路にチェックバルブを取付け、シリンダーのピストンを往復動させ、クランク室の圧力変動によるポンプ作用により吸気マニホルド内の燃料の一部をカム室、クランク室に送り込んで潤滑するものが提案されている(特許文献1参照)。
特開平8−42352号公報
特許文献1の上記エンジンは空気を供給する形式でないので、シリンダーヘッドカバー内は、加圧されない。したがってそのままでは、ロッド挿入筒内に混合気を入れても加圧されないので、カム室、クランク室に燃料を送ることができない。そこで、上記エンジンの潤滑装置は、燃焼室に連通する吸気マニホルドとクランク室に連通するカム室とを給油通路で連通する。給油通路にチェックバルブを取付け、クランク室に接続した排気通路にチェックバルブを取付ける。ピストンが上昇すると、クランク室およびカム室の圧力が低下する。このとき、排気通路のチェックバルブは閉じる状態にあり、給油通路は負圧となり、吸気マニホルド内の燃料の一部が給油通路からカム室およびクランク室内に送り込まれるが、クランクシャフトの円板部の外周にシールがないので、燃料、それに含まれるオイルが遠心力で振り飛ばされ、クランクピンにオイルを送る通路がないので、クランクピンとコンロッドの軸受け部にオイルを直接供給することができず、焼き付けを生ずる問題があった。
また、上記エンジンでは、空気を供給する形式でないので、給油通路にチェックバルブを取付け、クランク室に接続した排気通路にチェックバルブを取付け、オイルを強制的に送る構造としなければならず、チェックバルブ等を付けるために広い設置スペースが必要で、模型飛行機の狭い機体内に収容するには不都合であり、しかも荷重が増える問題があった。
さらに、この構造では外部より混合気を入れる上部のロッカーアーム室は燃焼室とは別であるから、吸気の際に混合気をロッカーアーム室とプッシュロッドカバーに貯蔵する機能はなく、出力の増大はできない。
本願の発明者は、空気をエンジンのシリンダヘッド部の吸気通路に供給して燃料と混合するタイプの模型用エンジンにおいて、空気供給による圧力と、燃料含有混合気が吸気通路からロッカーアーム室、プッシュロッドカバー内の空間に貯蔵されるのを利用して、液化物をプッシュロッドカバーからクランクシャフト、クランクピンとコンロッドの軸受け部に供給できる構造を考案した。
本発明は、上記の課題を解決するために、空気をエンジンのシリンダヘッド部の吸気通路に供給して燃料と混合するタイプの模型用エンジンにおいて、空気供給圧力、プッシュロッドの昇降動作等を利用して燃料含有混合気に含まれる液化物をカムフォロアに設けた液化物流通路を通じカム部材、歯車に送るとともにカム部材収納室から流下する液化物をクランクシャフトの回転によりクランクシャフトの円板部とクランクピンの誘導路を通じてクランクピンとコンロッドの接触部等に供給して潤滑できる模型用エンジンを提供することを目的としている。
上記目的を達成するものは、以下のものである。
(1)この発明は、シリンダ本体部、シリンダヘッド部およびクランクケースを備えるエンジン本体部と、前記シリンダ本体部内に進退可能に収納されたピストンと、該ピストンに接続されたコンロッドと、前記クランクケースに回転可能に収納されるとともに前記コンロッドを軸支するクランクピンを有するたクランクシャフトと、
前記クランクケースに空気を取り入れるための吸気管と、前記クランクケースより前記シリンダヘッド部の吸気通路に前記空気を送気するための送気管と、
前記クランクケースに回転可能に収納され、前記吸気管の吸気口および前記送気管の送気口と前記クランクケース内とを選択的に連通するための開口部を有し、かつ前記クランクシャフトの前記クランクピンと連結されたディスクバルブと、
前記シリンダ本体部に設けられた吸排気用弁と、該吸排気用弁を作動させるためのロッカーアームと、該ロッカーアームを収納するとともに、前記シリンダ本体部に設けられた連通孔により前記吸気通路と連通したロッカーアーム室と、
前記エンジン本体部に設けられたカム部材収納室と、該カム部材収納室と前記ロッカーアーム室との間に設けられたプッシュロッドカバーと、前記プッシュロッドカバー内に収納された前記ロッカーアームを作動させるためのプッシュロッドと、
前記カム部材収納室に回転可能に収納されるとともに、前記クランクシャフトに設けられたスパイラル歯車に噛合されるカム歯車および前記プッシュロッドを作動させるためのカム部を備えるカム部材とを備える模型用エンジンであって、
前記エンジンは、前記カム部材収納室の上部に設けられた筒状部に摺動可能に収容され、前記プッシュロッドの下端と前記カム部材との間に配置され、かつ燃料含有混合気に含まれる液化物を流通させるための液化物流通路を有するカムフォロアを備え、
前記クランクケースはクランク室にクランクシャフトの円板部を収容する円板部収納部を備え、
前記クランクシャフトは、前記スパイラル歯車の形成位置より前記ディスクバルブ側に設けられ、かつ前記クランクピンを備える円板部と、該円板部の外周に備えられ、前記円板部収納部の内周に密接されるシールリングと、該円板部の端面に一端開口を有し、前記クランクピンの側面および/または端面にて他端が開口する液化物を誘導するための誘導路とを備えることを特徴とする模型用エンジン。
(2) 前記カムフォロアは、外周面に前記燃料含有混合気に含まれる液化物を流通させるための螺旋状の液化物流通路が設けられた請求項1に記載の模型用エンジン。
(3) 前記カムフォロアは、下部に前記燃料含有混合気に含まれる液化物を流通させるための液化物流通路が設けられた請求項1に記載の模型用エンジン。
(4) 前記クランクシャフトのスパイラル歯車は、前記プッシュロッドカバーから供給される液化物を周面の複数のスパイラル状溝孔を通じてクランク室側に送るものである請求項1ないし3のいずれかに記載の模型用エンジン。
(5) 前記クランクシャフトの円板部は、外周面に設けられた環状溝を有し、前記シールリングは、前記クランクシャフトの前記円板部の前記環状溝に装着されたバネ弾性を有する金属製リングであり、かつ、前記クランク室の前記円板部収納部の内面に圧接するものである前記(1)ないし前記(4)のいずれかに記載の模型用エンジン。
(6) 前記クランクシャフトのクランクピンの前記誘導路は、円板部端面よりクランクピンの端面まで軸方向の挿通孔が設けられたものである請求項1ないし5のいずれかに記載の模型用エンジン。
(7) 前記クランクシャフトのクランクピンの前記誘導路は、円板部端面よりクランクピンの端面まで軸方向の挿通孔と、該挿通孔に対して直交する方向でクランクピンの側面までの挿通孔とを設けたものである請求項1ないし5のいずれかに記載の模型用エンジン。
この発明によれば、空気を吸気通路に供給して燃料と混合された燃料含有混合気が吸気通路よりロッカーアーム室、プッシュロッドカバー内の空間に送られて貯蔵される際に、エンジンの熱で揮発分は気化して蒸発し、液化物だけが残り、液化物が空気供給による圧力、プッシュロッドの昇降動作でカムフォロアの液化物流通路からカム部材収納室に送られカム部材、歯車の潤滑をするとともに、クランクシャフトの円板部に備えたシールリングがクランクケースの円板部収納部に内接されて密閉状態とされ、前記カムフォロアからクランクシャフトのスパイラル歯車に流下した液化物がクランクシャフトのスパイラル歯車によってクランクシャフトの円板部とクランクピンの誘導路に送られ、コンロッドとクランクピンとの接触部、クランクピンとディスクバルブの接触部等を潤滑させ焼き付けを防止できる。併せて、ロッカーアーム室とプッシュロッドカバー内を燃料含有混合気の一時貯蔵に利用できるので、出力の増大を図ることができる。
この発明によれば、前記カムフォロアは、外周面に螺旋状の液化物流通路が設けられた場合、プッシュロッド、カムフォロアの昇降動作時にカム部材収納室上部に設けられた筒状部、カムフォロアの螺旋状の液化物流通路に付着する液化物であるオイルを流下させることができる。また、前記カムフォロアは、下部角部に液化物流通路が設けられた場合、プッシュロッド、カムフォロアの昇降動作により該液化物流通路から液化物であるオイルを流下させることができる。
この発明によれば、前記カムフォロアーから流下する液化物を前記クランクシャフトのスパイラル歯車の回転時に周面の複数のスパイラル状溝孔を通じてクランク室側に送り、クランクシャフトの円板部とクランクピンの誘導路に供給できる。
また、前記クランクシャフトの円板部の外周に設けた環状溝に備えたバネ弾性を有する金属製リングが前記クランク室の円板部収納部の内周に圧接状態に備えられるので、液化物は円板部の周囲より漏れることなく、円板部の一端の開口からクランクピンの誘導路に送ることができる。
この発明によれば、前記クランクシャフトの円板部とクランクピンの誘導路は、円板部端面よりクランクピンの端面まで軸方向の挿通孔、或いは、円板部端面よりクランクピンの端面まで軸方向の挿通孔と、該挿通孔に対して直交する方向で側面までの挿通孔とから回転による遠心力で液化物が放出され、クランクピンとコンロッドの軸受け部、ディスクバルブとの接触部に直接液化物を放出して潤滑できる。
前記クランクシャフトの円板部は、外周面にクランク室の円板部収納部に密接するシールリングを備えたので、クランクケースに対して前記スパイラル歯車から円板部まで密閉状とされ、スパイラル歯車の回転によるポンプ作用により液化物をクランク室側に送り、円板部の端面開口よりクランクピンの誘導路に液化物を供給でき、クランクピンとコンロッドの軸受け部、ディスクバルブの接触部等を潤滑させ焼き付けを防止できる。
この発明を実施するための最良の形態は、模型用エンジンの場合であり、図面に基づいて説明する。図1はこの発明の模型用エンジンで、ピストンが上死点にある状態の縦断面図、図2は同要部拡大断面図、図3はカム部材収納室のカバーを外して示すクランクケースの背面図、図4はカム部材収納室の要部を示す内面図、図5はクランクシャフトのクランクピンの拡大断面図、図6はクランクケースの円板部収納部とクランクシャフトの円板部とシールリングを示す側断面図、図7はこの発明の空気供給式4サイクルエンジンで、ピストンが下死点にある状態の縦断面図、図8は同エンジンの正面図、図9は同エンジンの左側面図、図10は別の実施形態の空気供給式4サイクルエンジンの縦断面図である。
この発明の模型用エンジン(以下エンジンという)は、ラジコンの模型飛行機に搭載される。
図1ないし図10に示すこの発明のエンジンは、模型用4サイクルエンジンであり、エンジン本体部1はシリンダ本体部2、シリンダヘッド部3およびクランクケース4を備える。そして、シリンダ本体部2内にコンロッド6が接続されたピストン5が進退可能に収納されている。そして、シリンダヘッド部3には、吸気通路7に吸気弁8と排気通路に排気弁(図示せず)と、燃料噴出装置9と着火手段の点火プラグ(図示せず)が備えられている。
クランクケース4には、一側にシャフト挿入孔11が設けられ、クランクシャフト10が該シャフト挿入孔11に挿入され先端部に備えた軸受け19とクランク室側の内端部に備えた軸受け18とにより回転自由に軸支される。クランクケース4は、クランク室12の一側にクランクシャフトの円板部16を回転自由に備える円板部収納部13と、他側のクランクケースカバー14により構成されている。軸受け18、19はベアリングである。
クランクシャフト10は、軸部にスパイラル歯車15と基端部に円板部16と、該円板部16の円周上で外周近くの偏心位置にクランクピン17とが形成され、クランクシャフト10の軸部がシャフト挿入孔11に挿入して軸支され、円板部16がクランク室12の円板部収納部13に回転自由に備えられ、クランクシャフト10の一端が外部に突出して出力軸とされ、プロペラ等が備えられる。
前記クランクケース4は、他側に空気吸入量調整装置20から空気を吸入するための吸気管21と、クランクケース4よりシリンダヘッド部3の吸気通路7に空気を送気するための送気管22とを備え、前記吸気管21と送気管22とを交互に開閉可能なディスクバルブ23が備えられる。クランクケース4は、ディスクバルブ側にクランクケースカバー14が被せられ、該クランクケースカバー14に前記ディスクバルブ23の軸部24が回転自由に備えられている。クランクケースカバー14には吸気管21の吸気口21aと、前記送気管22の送気口22aが設けられている。クランク室12の吸気口21には、空気吸入量調整装置20を備えた吸気管21が接続されている。また、クランク室12の送気口22aには、送気管22が接続される。
前記ディスクバルブ23は、円形の金属製ディスクで、前記クランクケース4に回転可能に収納され、前記吸気管21の吸気口21aおよび前記送気管22の送気口22aと前記クランクケース内とを選択的に連通するための開口部23aを有し、かつ前記クランクシャフト10の前記クランクピン17を挿入する凹部23bを有し、前記ディスクバルブ23は、軸部24を中心としてクランクシャフト10のクランクピン17により回動される。
ピストン5の昇降によるクランクシャフト10の回転に伴い、クランクシャフト10のクランクピン17に連結されたディスクバルブ23が回転されて、ディスクバルブ23でクランク室12の吸気口21aと送気管22の送気口22aが交互に開閉される。
エンジンのシリンダーヘッド部3の上部にヘッドカバー25が備えられ、該ヘッドカバー25の内部のロッカーアーム室26にシリンダ本体部2の吸排気弁を作動するロッカーアーム27が備えられる。
前記クランクシャフト10にスパイラル歯車15が設けられ、該歯車にカム歯車が噛み合わされ、カム歯車のカム部材に吸入用カムと排気用カムが備えられ、前記カムと前記ロッカーアーム室26のロッカーアーム27との間にプッシュロッド28が備えられている。クランクケース4の側部にはカム部材収納室34の上部にカムフォロアを摺動可能に収容する筒状部32が設けられ、前記プッシュロッド28のプッシュロッドカバー29が前記筒状部32と前記ロッカーアーム室26との間に備えられている。
前記模型用エンジンは、前記吸気通路7とロッカーアーム室26との仕切30に連通孔31が設けられ、送気管より空気が供給圧力で供給されて吸気通路7において燃料噴射装置9から噴出される燃料と混合された燃料含有混合気が連通孔31を通じてロッカーアーム室26とそれに接続されるプッシュロッドカバー29内の空間に一時的に貯蔵可能とされる。
図1および図2において、ピストンが上死点にある状態で、ディスクバルブ23の開口部23aが吸気管21の吸気口21aが合致して、クランク室12に空気吸入量調整装置20から空気を吸入される。このとき、送気管22の送気口22aはディスクバルブ23で閉じられ、クランク室内に空気が溜められる。送気管22にある空気は吸気通路7において燃料噴射装置9から噴出される燃料と混合されて混合気は吸気通路7と、連通孔31を通じてロッカーアーム室26とそれに接続されるプッシュロッドカバー29内の空間に一時的に貯蔵される。燃料のガソリンにはオイルを含む。
図7において、ピストンが下死点にある状態で、ディスクバルブ23の開口部23aが送気管22の送気口22aと合致して、クランク室12に溜められた空気が送気管22へ送気される。このとき、吸気管21の吸気口21aはディスクバルブ23で閉じられている。クランク室12から送気管22を通じて空気が送られて供給圧力がかかり、吸気通路7において燃料噴射装置9から噴出される燃料と混合されて燃料を含む混合気が吸気通路7と、連通孔31を通じてロッカーアーム室26とそれに接続されるプッシュロッドカバー29内の空間に一時的に貯蔵される。燃料含有混合気は、ガソリン、液化物であるオイル、空気を含む。
模型用エンジンは、吸入工程においてピストン5が降下し、シリンダ本体部2の燃焼室の吸気弁が開かれて吸気通路7、ロッカーアーム室26とプッシュロッドカバー29内に一時的に貯蔵された燃料を含む混合気が燃焼室内に吸入され、かつ下方のクランクケース内に供給されている空気がディスクバルブ23の開口部23a、送気管22を通じて吸気通路7に供給される。圧縮行程において燃焼室内でピストン5が上昇して燃焼室内の混合気が圧縮され、かつ下方のクランクケース4には、前記吸気管21よりディスクバルブ23の開口部23aを通じて空気が吸入される。爆発行程において、点火プラグが点火されて燃焼され、ピストン5が降下すると、クランクケース4内に吸入された空気がクランクケース4からディスクバルブ23の開口部23a、送気管22を通じてシリンダヘッド3の吸気通路7に供給される。次いで、排気行程において、ピストン5が上昇して燃焼室から排気され、かつ下方のクランクケース4内には吸気管21よりディスクバルブ23の開口部23aを通じて空気が吸入される。吸入行程と爆発行程で、吸気通路7、ロッカーアーム室26とプッシュロッドカバー29内に一時的に貯蔵される。ロッカーアーム室26とプッシュロッドカバー29内に一時的に貯蔵される燃料を含む混合気は空気の供給(過給)により加圧される。吸気通路7の混合気と、ロッカーアーム室26とプッシュロッドカバー29内に貯蔵された燃料を含む混合気が、吸気弁が開かれる際に燃焼室に吸入されるので、出力の増大を図ることができる。
図1ないし図10において、この発明の模型用エンジンは、シリンダ本体部2、シリンダヘッド部3およびクランクケース4を備えるエンジン本体部1と、前記シリンダ本体部内に進退可能に収納されたピストン5と、該ピストン5に接続されたコンロッド6と、前記クランクケース4に回転可能に収納されるとともに前記コンロッド6を軸支するクランクピン17を有するたクランクシャフト10と、
前記クランクケース4に空気を取り入れるための吸気管21と、前記クランクケース4より前記シリンダヘッド部3の吸気通路7に前記空気を送気するための送気管22と、
前記クランクケース4に回転可能に収納され、前記吸気管21の吸気口21aおよび前記送気管22の送気口22aと前記クランクケース内とを選択的に連通するための開口部23aを有し、かつ前記クランクシャフト10の前記クランクピン17と連結されたディスクバルブ23と、
前記シリンダ本体部2に設けられた吸排気用弁と、該吸排気用弁を作動させるためのロッカーアーム27と、該ロッカーアーム27を収納するとともに、前記シリンダ本体部2に設けられた連通孔31により前記吸気通路7と連通したロッカーアーム室26と、
前記エンジン本体部1に設けられたカム部材収納室34と、該カム部材収納室34と前記ロッカーアーム室26との間に設けられたプッシュロッドカバー29と、前記プッシュロッドカバー29内に収納された前記ロッカーアーム27を作動させるためのプッシュロッド28と、
前記カム部材収納室34に回転可能に収納されるとともに、前記クランクシャフトに設けられたスパイラル歯車15に噛合されるカム歯車および前記プッシュロッドを作動させるためのカム部37を備えるカム部材36とを備える模型用エンジンであって、
前記エンジンは、前記カム部材収納室34の上部に設けられた筒状部32に摺動可能に収容され、前記プッシュロッド28の下端と前記カム部材36との間に配置され、かつ燃料含有混合気に含まれる液化物を流通させるための液化物流通路39を有するカムフォロアを備え、
前記クランクケース4はクランク室にクランクシャフトの円板部16を収容する円板部収納部13を備え、
前記クランクシャフト10は、前記スパイラル歯車15の形成位置より前記ディスクバルブ側に設けられ、かつ前記クランクピン17を備える円板部16と、該円板部16の外周に備えられ、前記円板部収納部13の内周に密接されるシールリング42と、該円板部16の端面に一端開口を有し、前記クランクピン17の側面および/または端面にて他端が開口する液化物を誘導するための誘導路43とを備えることを特徴とする。
図1ないし図4において、エンジン本体部1のシリンダ本体部2の側部で、前記クランクケース4のカム部材収納室34の上部にはカムフォロアを摺動可能に収容する筒状部32が設けられ、プッシュロッドカバー29は筒状部32と前記ロッカーアーム室26との間に設けられ、該プッシュロッドカバー29内で、前記カム部37と前記ロッカーアーム27との間にプッシュロッド28が備えられている。
前記筒状部32に前記プッシュロッドカバー29の下端が嵌合して固定されている。前記筒状部32および前記ロッカーアーム室26とプッシュロッドカバー29は混合気が漏洩しないように気密に嵌合して設けられる。
前記カム部材収納室34には、軸に前記クランクシャフト10のスパイラル歯車15に噛合されるカム歯車35と、前記プッシュロッド28を作動するカム部37とを備えたカム部材36が回転可能に軸支されている。
この発明は、プッシュロッドカバー29内の空間に混合気が一時的に貯蔵される際に、エンジン本体部の熱でプッシュロッドカバー29内の混合気に含まれる揮発分は蒸発し、液化物であるオイルだけがプッシュロッドカバー29内、カム部材収納室34の上部の筒状部32、カムフォロア33、プッシュロッド28に付着して残るのを利用して液化物をカムフォロアに設けた液化物流通路を通じカム部材、歯車に送るとともにカム部材収納室から流下する液化物をクランクシャフトの回転によりクランクシャフトの円板部とクランクピンの誘導路を通じてクランクピンとコンロッドの接触部等に供給して潤滑するものである。
前記カムフォロア33は、前記クランクケース4のカム部材収納室34の上部の筒状部32に摺動可能に備えられ、該カムフォロア33と前記ロッカーアーム室26のロッカーアーム27との間にプッシュロッド28が備えられている。カムフォロア33は、底部のある金属製の筒状体であり、クランクケース4のカム部材収納室34の上部の筒状部32に摺動可能に遊合して備えられ、かつ内部の底部にはプッシュロッド28の下端の円弧面が当接する円弧状凹部が設けられる。
前記カムフォロア33に液化物を流下させるための液化物流通路39が設けられ、前記カムフォロアー33の液化物流通路39を通じて流下する液化物がクランク室側へに送出され、クランクピン17の誘導路を通じてクランクピンとコンロッドの軸受け部、ディスクバルブの連結部に供給潤滑できる構造とする。
エンジン本体部の熱でプッシュロッドカバー29内の混合気に含まれる揮発分は蒸発し、液化物であるオイルだけがプッシュロッドカバー29内、カム部材収納室34の上部の筒状部32内でカムフォロア33が下がって筒状部32の上部、カムフォロア33、プッシュロッド28に付着して残る。カムフォロアの液化物流通路39に表面張力によりオイルが付着して液化物流通路39が埋まるようになる。前記プッシュロッド28の昇降動作によりカムフォロア33が筒状部32内で上下方向に摺動される際にカムフォロアの液化物流通路39、筒状部32、カムフォロア33の内部に付着した液化物が流下し、掻き落とされ、或いは内部より貫通孔を通じて下方へ流下する。
図1ないし図3の実施形態のカムフォロア33は、液化物流通路39として、外周面に螺旋状の液化物流通路40が設けられている。カムフォロア33の螺旋状の液化物流通路40は外周面の上端から下端まで螺旋状の凹溝が設けられる。前記カムフォロアの外周面に設けた螺旋状の凹溝には前記のように表面張力で液化物が付着して埋まり、プッシュロッド28の昇降と、カムフォロア33の摺動により螺旋状の凹溝内を流下させ、螺旋状の凹溝で筒状部32内に付着するオイルを掻き落として流下させることができる。
カムフォロア33の外周の螺旋状の液化物流通路40を通じて液化物が流下してカム部材収納室34のカム部材等に強制的に供給して潤滑させ、カム部、歯車の耐久性を向上させることができる。さらに、このカム部材収納室34からクランクケース4の貫通穴34aを通じてクランクシャフトのスパイラル歯車15にオイルを流下させ、クランクピンに送ってクランクピンとコンロッドの接触部を潤滑させて、耐久性を向上させることができる。
図10に示す別の実施形態のカムフォロア33は、内部の底部角部に液化物流通路41が設けられている。該カムフォロア33の液化物流通路41は底面隅角に貫通孔が設けられる。前記カムフォロア33の底部角部に貫通孔を設けたので、カムフォロアの内部に溜まる液化物であるオイルを昇降動作により該貫通孔から流下させる。
カムフォロア33の底部角部の液化物流通路41を通じて液化物が流下してカム部材収納室34のカム部材等に供給して潤滑させ、カム部、歯車の耐久性を向上させることができる。さらに、このカム部材収納室34からクランクケース4の貫通穴34aを通じてクランクシャフトのスパイラル歯車15に液化物であるオイルを流下させ、クランクピンに送ってクランクピンとコンロッドの接触部を潤滑させて、耐久性を向上させることができる。
前記カムフォロアで、螺旋状の液化物流通路40と底部角部の液化物流通路41の場合を説明したが、これに限られるものでなく、例えば、液化物流通路40、41の両方を設けることもできる。
前記カム部材収納室34の下部のクランクケース4には、貫通穴34aが設けられ、 前記カム部材収納室34と前記クランクシャフト10の挿入孔11とを連通させ、その貫通穴34aにクランクシャフト10のスパイラル歯車15が露出して設けられている(図3参照)。貫通穴34aは円筒状のカム部材収納室34の下部中央に楕円形状に設けられている(図4参照)。
液化物を空気の供給圧力と、筒状部32のカムフォロア33の昇降動作等により前記カム部材収納室34の下部の貫通穴34aに露出するクランクシャフト10のスパイラル歯車1に流下させる。
前記クランクシャフト10のスパイラル歯車15は、カム歯車35と噛み合う位置(左端)からクランクシャフト10の基端部(右端)付近まで形成されている。カム部材収納室34の貫通穴34aはクランクシャフト10のスパイラル歯車15の端部(左端)に位置し、クランクシャフト10のスパイラル歯車15の歯が貫通穴34aに露出するように設けられる。前記クランクシャフトのスパイラル歯車15は、外周が前記シャフト挿入孔11の内周に狭い間隙を存して嵌合され、回転時に周面の複数のスパイラル状溝孔15aを通じて液化物がクランク室側に送られるものである。液化物は前記カムフォロア33からカム部材収納室34、スパイラル歯車15を通じてクランク室12まで矢印のように送られる。スパイラル歯車15およびクランクシャフトとシャフト挿入孔との間は僅かな間隙を存して液化物で潤滑し、シャフト、スパイラル歯車が焼け付くことのないようにしてある。
前記クランクシャフト10の前記スパイラル歯車15からクランク室12までは、スパイラル歯車のスパイラル状溝孔15aと、軸受け18を通じて液化物が円板部16側に供給される。クランクシャフト挿入孔の基端側はシャフトの軸受け18が備えられ、軸受け18のほぼ中心部に円板部16の誘導路43の端面の開口が位置して、軸受け18より円板部16の誘導路43に液化物が供給されてクランクピンとコンロッド、クランクピンとディスクバルブの接触部等を潤滑できる。
クランクケース4のクランク室の一側に設ける円板部収納部13は、クランクケース4の底部の円形状内周部と、それに連続して一体に形成される上部の円弧状のリング状壁13aとにより円形の内周面が形成されている。
前記円板部収納部13をクランクケース4の下部に設けて、クランクシャフト10の円板部16を収容するので、クランク室の内部容積を小さくすることができる。この構造とすることによりクランクケースに空気を吸入する時の効率を向上できる。
クランクシャフト10の円板部16の外周にシールリング42が備えられ、前記円板部収納部13の内周に密接して備えられる。
前記クランクシャフトの円板部16は、外周面に設けられた環状溝16aを有し、前記シールリング42は、前記クランクシャフト10の前記円板部16の前記環状溝16aに装着されたバネ弾性を有する金属製リングであり、かつ、前記クランク室の前記円板部収納部13の内面に圧接するものである。
前記クランクシャフト10の円板部16には、外周にシールリング42を嵌める環状溝16aを設ける。
シールリング42は、耐熱性で、バネ弾性を有する金属製リングで、例えばピストンリングと同様の構造とし、前記クランクシャフト10の円板部16の外周に設けた環状溝16aに嵌め、前記クランク室12の円板部収納部13の内周に圧接状態に備える。
前記シールリング42は、リング状の一箇所が切断されたもので、その切断部を開いて径を大きくして前記環状溝16aに嵌めて装着される。該シールリング42は円板部16の環状溝16aに嵌めて、クランク室の円板部収納部13の内面に密接させるとき、シーリングの切断端同士が当接され、液化物が漏れないようにするのが好ましい。
該シールリング42はバネ弾性で常時外側に開く方向に付勢され、クランク室12の円板部収納部13の内周に圧接状態とされ、円板部収納部13側に固定状態でシールリング42の内部でクランクシャフト10の円板部16が回転される。
シールリング42はバネ弾性により円板部収納部13側に圧接されて固定状態となり、クランクシャフトの円板部16とクランクケースの円板部収納部13との間をほぼ密閉することができるので、クランクシャフトの回転時遠心力で液化物も外周方向に振られても円板部16と円板部収納部13との間から漏れることがない。クランクケースに対してクランクシャフトのスパイラル歯車から円板部までほぼ密閉状態とすることにより、スパイラル歯車の回転によりポンプ作用をさせ、液化物をクランク室側に送り、クランクピン17の誘導路43に強制的に送ることができる。したがって、液化物を誘導路43を通じてコンロッド6の軸受け部、ディスクバルブ23の連結部に供給して潤滑できる。
図5に示すように、前記クランクシャフト10の円板部16とクランクピン17の誘導路43は、該円板部16の前記スパイラル歯車側の端面に一端開口を有し、前記クランクピン17の側面および/または端面にて他端が開口する。誘導路43は細径の挿通孔であり、液化物をコンロッド6の軸受け部、ディスクバルブ23の連結部を潤滑する程度供給する。誘導路43に送る液化物は揮発分なく、オイルだけとなる。誘導路43を通るオイルの量はクランクピンとコンロッドの接触部を潤滑させるのに必要な量が好ましい。
前記誘導路43は、円板部16の端面開口43a’よりクランクピン17の先端開口43a’’まで軸方向の挿通孔43aが設けられ、該挿通孔43aに対して直交する方向でクランクピン17の外周の開口43b’までの挿通孔43bとが設けられている。前記挿通孔43aはクランクピン17の軸心に設けてあり、また前記挿通孔43bはコンロッド6の軸受けの中心部に相当する位置に側面開口43b’が設けられている。前記クランクシャフトの軸受け18と該挿通孔43aの端面の開口43a’を合わせて、軸受け18を通じて挿通孔43aにオイルが送られるようにしてある。
而して、前記クランクシャフトの円板部の端面からクランクピンの先端までピンの軸方向に貫通した挿通孔43aにオイルが送られてクランクピン17とディスクバルブ23の凹部23bの接触部の潤滑ができ、かつ回転による遠心力で挿通孔43bを通じてオイルが外方に放出され、コンロッド6の軸受けの内部6aを潤滑できる。
この発明は4サイクルエンジンで吸気行程でプッシュロッドカバー29内に貯蔵された混合気はエンジンに吸入されるが、プッシュロッドカバーから連続する空間に燃料を含む混合気の一部が残り、揮発分は蒸発し、液化物であるオイルだけがプッシュロッドカバー、筒状部、カムフォロアに付着してプッシュロッド、カムフォロアの昇降動作、空気を過給する際の圧力でカムフォロアの液化物流通路を通じて下方のカム部材収納室に流下される。液化物が前記カム部材収納室の上部に設けた筒状部に摺動自由に備えたカムフォロア33の螺旋状の液化物流通路40、或いは下部の液化物流通路41或いは液化物流通路40、41の両方からカム部材収納室へ流下させるので、カム部材が潤滑でき、さらにクランクシャフトのスパイラル歯車がシャフト挿入孔に内接され、前記クランクシャフトの円板部16のシールリング42がクランク室12の円板部収納部13に密接されるので、スパイラル歯車15を回転するとポンプ作用により液化物をスパイラル状溝孔によりクランク室12側に強制的に送り円板部16とクランクピン17の誘導路43を通じてコンロッド6の軸受け部とクランクピンとの接触部、ディスクバルブとクランクピンの連結部等に供給して潤滑でき、焼き付けを防止できる。併せて、ロッカーアーム室とプッシュロッドカバー内を混合気の一時貯蔵に利用できるので、出力の増大を図ることができる。
上記実施形態を示したが、この発明はこの形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な形態で実施できるものである。
図1は、この発明の空気供給式4サイクルエンジンで、ピストンが上死点にある状態の縦断面図である。 図2は、同要部拡大断面図である。 図3はカム部材収納室のカバーを外して示すクランクケースの背面図である。 図4はカム部材収納室の要部を示す内面図である。 図5はクランクシャフトのクランクピンの拡大断面図である。 図6はクランクケースの円板部収納部とクランクシャフトの円板部とシールリングを示す側断面図である。 図7は、この発明の空気供給式4サイクルエンジンで、ピストンが下死点にある状態の縦断面図である。 図8は、同エンジンの正面図である。 図9は、同エンジンの左側面図である。 図10は、別の実施形態の空気供給式4サイクルエンジンの縦断面図である。
符号の説明
1 エンジン本体部
2 シリンダ本体部
3 シリンダヘッド部
4 クランクケース
5 ピストン
6 コンロッド
7 吸気通路
9 燃料噴出装置
10 クランクシャフト
11 シャフト挿入孔
12 クランク室
13 円板部収納部
15 スパイラル歯車
15a スパイラル状溝孔
16 円板部
17 クランクピン
20 空気吸入量調整装置
21 吸気管
22 送気管
23 ディスクバルブ
23a 開口部
23b 凹部
24 軸部
25 ヘッドカバー
26 ロッカーアーム室
27 ロッカーアーム
28 プッシュロッド
29 プッシュロッドカバー
31 連通孔
32 筒状部
33 カムフォロアー
34 カム部材収納室
34a 貫通穴
35 カム歯車
36 カム部材
37 カム部
39 液化物流通路
40 螺旋状液化物流通路
41 底部の液化物流通路
42 シールリング
43 誘導路
43a 挿通孔
43b 挿通孔

Claims (7)

  1. シリンダ本体部、シリンダヘッド部およびクランクケースを備えるエンジン本体部と、前記シリンダ本体部内に進退可能に収納されたピストンと、該ピストンに接続されたコンロッドと、前記クランクケースに回転可能に収納されるとともに前記コンロッドを軸支するクランクピンを有するクランクシャフトと、
    前記クランクケースに空気を取り入れるための吸気管と、前記クランクケースより前記シリンダヘッド部の吸気通路に前記空気を送気するための送気管と、
    前記クランクケースに回転可能に収納され、前記吸気管の吸気口および前記送気管の送気口と前記クランクケース内とを選択的に連通するための開口部を有し、かつ前記クランクシャフトの前記クランクピンと連結されたディスクバルブと、
    前記シリンダ本体部に設けられた吸排気用弁と、該吸排気用弁を作動させるためのロッカーアームと、該ロッカーアームを収納するとともに、前記シリンダ本体部に設けられた連通孔により前記吸気通路と連通したロッカーアーム室と、
    前記エンジン本体部に設けられたカム部材収納室と、該カム部材収納室と前記ロッカーアーム室との間に設けられたプッシュロッドカバーと、前記プッシュロッドカバー内に収納された前記ロッカーアームを作動させるためのプッシュロッドと、
    前記カム部材収納室に回転可能に収納されるとともに、前記クランクシャフトに設けられたスパイラル歯車に噛合されるカム歯車および前記プッシュロッドを作動させるためのカム部を備えるカム部材とを備える模型用エンジンであって、
    前記エンジンは、前記カム部材収納室の上部に設けられた筒状部に摺動可能に収容され、前記プッシュロッドの下端と前記カム部材との間に配置され、かつ燃料含有混合気に含まれる液化物を流通させるための液化物流通路を有するカムフォロアを備え、
    前記クランクケースはクランク室にクランクシャフトの円板部を収容する円板部収納部を備え、
    前記クランクシャフトは、前記スパイラル歯車の形成位置より前記ディスクバルブ側に設けられ、かつ前記クランクピンを備える円板部と、該円板部の外周に備えられ、前記円板部収納部の内面と密接するシールリングと、前記円板部の端面に一端開口を有し、前記クランクピンの側面および/または端面にて他端が開口する液化物を誘導するための誘導路とを備えることを特徴とする模型用エンジン。
  2. 前記カムフォロアは、外周面に燃料含有混合気に含まれる液化物を流通させるための螺旋状の液化物流通路が設けられた請求項1に記載の模型用エンジン。
  3. 前記カムフォロアは、下部に燃料含有混合気に含まれる液化物を流通させるための液化物流通路が設けられた請求項1に記載の模型用エンジン。
  4. 前記クランクシャフトのスパイラル歯車は、前記プッシュロッドカバーから供給される液化物を周面の複数のスパイラル状溝孔を通じてクランク室側に送るものである請求項1ないし3のいずれかに記載の模型用エンジン。
  5. 前記クランクシャフトの円板部は、外周面に設けられた環状溝を有し、前記シールリングは、前記クランクシャフトの前記円板部の前記環状溝に装着されたバネ弾性を有する金属製リングであり、かつ、前記クランク室の前記円板部収納部の内面に圧接するものである請求項1ないし4のいずれかに記載の模型用エンジン。
  6. 前記クランクシャフトのクランクピンの前記誘導路は、円板部端面よりクランクピンの端面まで軸方向の挿通孔が設けられたものである請求項1ないし5のいずれかに記載の模型用エンジン。
  7. 前記クランクシャフトのクランクピンの前記誘導路は、円板部端面よりクランクピンの端面まで軸方向の挿通孔と、該挿通孔に対して直交する方向でクランクピンの側面までの挿通孔とを設けたものである請求項1ないし5のいずれかに記載の模型用エンジン。
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