JP4918459B2 - 手書き入力装置および手書き入力方法 - Google Patents

手書き入力装置および手書き入力方法 Download PDF

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Description

本発明は、手書き入力装置および手書き入力方法に関する。
図15は、従来技術における手書き入力装置を使用して手書き入力する場合の手書き入力方法を説明する図である。手書き情報を表示するデータ表示面57aを覆うようにデータ表示面57aと一体形成されるデータ入力面51aに、タッチペンなどのポインティングデバイスを用いて手書き情報が入力されるとき、まず、モード選択アイコンがクリックされて、手書き入力可能な「ペンモード」にモードが切り換えられる。次に、図15(a)に示すように、たとえば、データ入力面51aに対して上方から下方に向けて手書き情報71,72が入力される。
データ入力面51aの下端部に達するまで入力された手書き情報71,72を、縮小して表示する場合、図15(b)に示すように、モード選択アイコンがクリックされて、手書き情報を縮小可能な「縮小モード」にモードが切り換えられる。次に、図15(c)に示すように、手書き情報71,72を所定の縮小率に縮小して、データ入力面51aの下端部近辺に、手書き情報が入力されていない空白領域81を確保する。次に、空白領域81に新たに手書き情報が入力されるとき、図15(d)に示すように、モード選択アイコンがクリックされて、「ペンモード」にモードが切り換えられる。このようにして、図15(e)に示すように、空白領域81に新たな手書き情報73を入力することができる。以上のように、従来の手書き入力装置においては、既に表示される手書き情報71,72を縮小して新たな手書き情報73を入力するための空白領域81を確保するとき、選択モードを切り換えるなどの操作が必要で、どうしても操作が煩雑になってしまう。
特許文献1には、データ入力面に入力された手書き情報を、アイコン入力に対応した表示内容に基づいて、指定した表示モード(拡大表示、縮小表示、等倍表示)で表示する装置が開示されている。また、特許文献2には、手書き情報を入力する入力域に入力された手書き情報を、指定した編集コマンドにしたがって手書き情報の大きさを縮小して表示域に表示する手書き入力装置が開示されている。
特開平9−274665号公報 特開平10−91346号公報
しかしながら、特許文献1に開示される装置では、データ入力面に新たな手書き情報を入力するための領域を確保するために、アイコン入力にしたがってデータ入力面に入力された手書き情報を消去するなどの操作が必要であり、操作が煩雑になってしまう。また、特許文献2に開示される装置では、入力域を新たな手書き情報を入力するための領域とするために、入力域に入力された手書き情報を、編集コマンドにしたがって表示域に移動させて表示させる必要があり、やはり操作が煩雑になってしまう。
したがって本発明の目的は、操作が煩雑になることを防止して、既に表示される手書き情報を縮小し、新たな手書き情報が入力可能な領域を確保することができる手書き入力装置および手書き入力方法を提供することである。
本発明は、手書きによって文字や図形の手書き情報が入力されるデータ入力面を有する入力部であって、入力された手書き情報の座標位置を検出する入力部と、
前記データ入力面に手書き情報が入力されて、その後、一定時間連続で前記データ入力面に対する入力がされない場合に、入力部が検出した手書き情報の座標位置の最大値および最小値に基づいて、前記データ入力面における矩形状の仮想領域を設定し、仮想領域内の手書き情報を領域データとして生成する領域データ生成部と、
領域データ生成部が前記仮想領域を設定した順番に複数の前記仮想域の中心座標位置を検出し、その検出結果に基づいて、複数の前記仮想領域の中心座標位置を検出した順番に中心座標位置の差分を算出し、最後に設定された前記仮想領域の中心座標位置から延びる入力推定方向を推定して、新たに手書き情報が入力されると推定される、前記データ入力面に対する推定領域の位置を予測する領域推定部と、
領域推定部が予測した前記推定領域が前記データ入力面内におさまるか否かを判断する領域判断部と、
領域判断部が前記推定領域が前記データ入力面内におさまらないと判断した場合に、前記データ入力面上の全領域データの大きさを縮小する領域縮小部と、
前記データ入力面に覆われたデータ表示面を有する表示部であって、入力部が検出した座標位置に対応するデータ表示面上の位置に手書き情報の軌跡を表示するとともに、領域縮小部が縮小した前記領域データを表示する表示部とを備えることを特徴とする手書き入力装置である。
また本発明は、前記データ入力面において、前記推定領域および前記仮想領域とは異なる位置の空白領域であって、領域縮小部によって縮小された前記領域データの総領域である移動対象縮小領域以上の大きさの空白領域を検出する空白領域検出部と、
空白領域検出部が検出した前記空白領域に、領域縮小部が縮小した前記領域データを移動させるデータ移動部とを、さらに備えることを特徴とする。
また本発明は、手書きによって文字や図形の手書き情報が入力されるデータ入力面を有する入力部であって、入力された手書き情報の座標位置を検出する入力部と、
前記データ入力面に手書き情報が入力されて、その後、一定時間連続で前記データ入力面に対する入力がされない場合に、入力部が検出した手書き情報の座標位置の最大値および最小値に基づいて、前記データ入力面における矩形状の仮想領域を設定し、仮想領域内の手書き情報を領域データとして生成する領域データ生成部と、
前記領域データと前記仮想領域との少なくともいずれか1つが前記データ入力面に対して占める割合である入力密度を検出する入力密度検出部と、
入力密度検出部が検出した入力密度が、所定値以上であるか否かを判断する入力密度判断部と、
入力密度判断部が所定値以上の入力密度であると判断した場合に、前記データ入力面上の全領域データの大きさを縮小する領域縮小部と、
前記データ入力面に覆われたデータ表示面を有する表示部であって、入力部が検出した座標位置に対応するデータ表示面上の位置に手書き情報の軌跡を表示するとともに、領域縮小部が縮小した前記領域データを表示する表示部とを備えることを特徴とする手書き入力装置である。
また本発明は、データ入力面に手書きによって入力された文字や図形の手書き情報の座標位置を検出する入力工程と、
前記データ入力面に手書き情報が入力されて、その後、一定時間連続で前記データ入力面に対する入力がされない場合に、入力工程において検出した手書き情報の座標位置の最大値および最小値に基づいて、前記データ入力面における矩形状の仮想領域を設定し、仮想領域内の手書き情報を領域データとして生成する領域データ生成工程と、
領域データ生成工程において前記仮想領域を設定した順番に複数の前記仮想領域の中心座標位置を検出し、その検出結果に基づいて、複数の前記仮想領域の中心座標位置を検出した順番に中心座標位置の差分を算出し、最後に設定された前記仮想領域の中心座標位置から延びる入力推定方向を推定して、新たに手書き情報が入力されると推定される、前記データ入力面に対する推定領域の位置を予測する領域推定工程と、
領域推定工程において予測した前記推定領域が前記データ入力面内におさまるか否かを判断する領域判断工程と、
領域判断工程において前記推定領域が前記データ入力面内におさまらないと判断した場合に、前記データ入力面上の全領域データの大きさを縮小する領域縮小工程と、
入力工程において検出した座標位置に対応するデータ表示面上の位置に手書き情報の軌跡を表示するとともに、領域縮小工程において縮小した前記領域データを表示する表示工程とを含んで構成されることを特徴とする手書き入力方法である。
また本発明は、前記データ入力面において、前記推定領域および前記仮想領域とは異なる位置の空白領域であって、領域縮小工程において縮小された前記領域データの総領域である移動対象縮小領域以上の大きさの空白領域を検出する空白領域検出工程と、
空白領域検出工程において検出した前記空白領域に、領域縮小工程において縮小した前記領域データを移動させるデータ移動工程とを、さらに含むことを特徴とする。
また本発明は、データ入力面に手書きによって入力された文字や図形の手書き情報の座標位置を検出する入力工程と、
前記データ入力面に手書き情報が入力されて、その後、一定時間連続で前記データ入力面に対する入力がされない場合に、入力工程において検出した手書き情報の座標位置の最大値および最小値に基づいて、前記データ入力面における矩形状の仮想領域を設定し、仮想領域内の手書き情報を領域データとして生成する領域データ生成工程と、
前記領域データと前記仮想領域との少なくともいずれか1つが前記データ入力面に対して占める割合である入力密度を検出する入力密度検出工程と、
入力密度検出工程において検出した入力密度が、所定値以上であるか否かを判断する入力密度判断工程と、
入力密度判断工程で所定値以上の入力密度であると判断した場合に、前記データ入力面上の全領域データの大きさを縮小する領域縮小工程と、
入力工程において検出した座標位置に対応するデータ表示面上の位置に手書き情報の軌跡を表示するとともに、領域縮小工程において縮小した前記領域データを表示する表示工程とを含んで構成されることを特徴とする手書き入力方法である。
本発明によれば、入力部が手書き入力された手書き情報のデータ入力面内の座標位置を検出し、データ入力面に手書き情報が入力されて、その後、一定時間連続でデータ入力面に対する入力がされない場合に、その入力部が検出した手書き情報の座標位置の最大値および最小値に基づいて、領域データ生成部がデータ入力面における矩形状の仮想領域を設定し、仮想領域内の手書き情報を領域データとして生成する。そして、領域推定部は、領域データ生成部が仮想領域を設定した順番に複数の仮想域の中心座標位置を検出し、その検出結果に基づいて、複数の仮想領域の中心座標位置を検出した順番に中心座標位置の差分を算出し、最後に設定された仮想領域の中心座標位置から延びる入力推定方向を推定して、新たに手書き情報が入力されると推定される推定領域の位置を予測する。そして、領域判断部が推定領域がデータ入力面におさまるか否かを判断し、データ入力面内におさまらないと判断した場合に、領域縮小部がデータ入力面上の全領域データの大きさを縮小する。このようにして、新たに手書き情報が入力される推定領域の位置を予測して、推定領域がデータ入力面内におさまらない場合に領域データの大きさを縮小するので、操作が煩雑になることを防止して、新たな手書き情報が入力可能な領域を確保することができる。
また本発明によれば、推定領域および仮想領域とは異なる位置の空白領域であって、領域縮小部によって縮小された領域データの総領域である移動対象縮小領域以上の大きさの空白領域を検出する空白領域検出部と、空白領域に縮小した領域データを移動させるデータ移動部とをさらに備える。そのため、空白領域に縮小した領域データを移動させて、新たな手書き情報が入力可能な領域を確保することができる。
また本発明によれば、入力部がデータ入力面に入力された手書き情報のデータ入力面内の座標位置を検出し、データ入力面に手書き情報が入力されて、その後、一定時間連続でデータ入力面に対する入力がされない場合に、その入力部が検出した手書き情報の座標位置の最大値および最小値に基づいて、領域データ生成部がデータ入力面における矩形状の仮想領域を設定し、仮想領域内の手書き情報を領域データとして生成する。そして、入力密度検出部が領域データと仮想領域との少なくともいずれか1つがデータ入力面に対して占める割合である入力密度を検出し、入力密度判断部が入力密度が所定値以上であるか否かを判断する。そして、入力密度が所定値以上であると判断した場合に、領域縮小部がデータ入力面上の全領域データの大きさを縮小する。このようにして、所定値以上の入力密度となる場合に領域データの大きさを縮小するので、操作が煩雑になることを防止して、新たな手書き情報が入力可能な領域を確保することができる。
また本発明によれば、入力工程では、手書き入力された手書き情報のデータ入力面内の座標位置を検出する。次に、領域データ生成工程では、データ入力面に手書き情報が入力されて、その後、一定時間連続でデータ入力面に対する入力がされない場合に、入力工程において検出した手書き情報の座標位置の最大値および最小値に基づいて、データ入力面における矩形状の仮想領域を設定し、仮想領域内の手書き情報を領域データとして生成する。次に、領域推定工程では、領域データ生成工程において仮想領域を設定した順番に複数の仮想領域の中心座標位置を検出し、その検出結果に基づいて、複数の仮想領域の中心座標位置を検出した順番に中心座標位置の差分を算出し、最後に設定された仮想領域の中心座標位置から延びる入力推定方向を推定して、新たに手書き情報が入力されると推定される推定領域の位置を予測する。次に、領域判断工程では、推定領域がデータ入力面内におさまるか否かを判断し、データ入力面内におさまらないと判断した場合には、領域縮小工程において、データ入力面上の全領域データの大きさを縮小する。このようにして、新たに手書き情報が入力される推定領域の位置を予測して、推定領域がデータ入力面内におさまらない場合に領域データの大きさを縮小するので、工程が煩雑になることを防止して、新たな手書き情報が入力可能な領域を確保することができる。
また本発明によれば、推定領域および仮想領域とは異なる位置の空白領域であって、領域縮小工程において縮小された領域データの総領域である移動対象縮小領域以上の大きさの空白領域を検出する空白領域検工程と、空白領域に縮小した領域データを移動させるデータ移動工程とをさらに含む。そのため、空白領域に縮小した領域データを移動させて、新たな手書き情報が入力可能な領域を確保することができる。
また本発明によれば、入力工程では、データ入力面に入力された手書き情報のデータ入力面内の座標位置を検出する。次に、領域データ生成工程では、データ入力面に手書き情報が入力されて、その後、一定時間連続でデータ入力面に対する入力がされない場合に、入力工程において検出した手書き情報の座標位置の最大値および最小値に基づいて、データ入力面における矩形状の仮想領域を設定し、仮想領域内の手書き情報を領域データとして生成する。次に、入力密度検出工程では、領域データと仮想領域との少なくともいずれか1つがデータ入力面に対して占める割合である入力密度を検出し、入力密度判断工程では、入力密度が所定値以上であるか否かを判断する。次に、入力密度判断工程において入力密度が所定値以上であると判断した場合に、領域縮小工程では、データ入力面上の全領域データの大きさを縮小する。このようにして、所定値以上の入力密度となる場合に領域データの大きさを縮小するので、工程が煩雑になることを防止して、新たな手書き情報が入力可能な領域を確保することができる。
図1は、本発明の第1実施形態の手書き入力装置の構成を示すブロック図である。第1実施形態の手書き入力装置は、入力部1と、領域データ生成部2と、領域推定部3と、領域判断部4と、領域縮小部5と、映像信号生成部6と、表示部7と、記憶部8と、制御部9とを含んで構成される。
入力部1は、手書きによって文字や図形の手書き情報が入力され、入力された手書き情報のデータ入力面内の座標位置を検出する。入力部1は、たとえば、タッチパネルであり、矩形板状に形成されたガラス等の透明な透過部材から成るデータ入力面を含んで構成され、後述する表示部7が有するデータ表示面を覆うように一体的に形成される。入力部1では、データ入力面上をポインティングデバイスであるタッチペンの先端で押圧操作あるいは筆記操作することによって、手書き情報が入力される。
データ入力面には、4辺の内方周囲に、タッチペンによる押圧位置を検出するためのLED(Light Emitting Diode)アレイとフォトトランジスタアレイとが設けられている。LEDアレイは、データ入力面の長辺の一方に対応したX方向LEDアレイと、データ入力面の短辺の一方に対応したY方向LEDアレイとを含む。また、フォトトランジスタアレイは、データ入力面の長辺の他方に対応したX方向フォトトランジスタアレイと、データ入力面の短辺の他方に対応したY方向フォトトランジスタアレイとを含む。
次に、データ入力面にタッチペンを用いて押圧操作あるいは筆記操作して手書き情報を入力したときの、データ入力面上での文字表示方法について説明する。タッチペンの先端がデータ入力面に触れると、触れた位置を通過するLEDアレイから発せられる光がタッチペンによって遮蔽され、LEDアレイと対向する位置に配置されるフォトトランジスタアレイに到達しなくなる。LEDアレイが発する光が到達しなかったフォトトランジスタアレイが配置される座標を、指定された座標として認識して、その座標情報を情報処理手段(不図示)に出力する。情報処理手段は、検出した座標の位置に所定のオブジェクトを表示する。オブジェクトとは、たとえば点画像である。タッチペンでデータ入力面をなぞることによって、点画像のオブジェクトを連続的に表示することができ、所望する図形や文字を描くことができる。
領域データ生成部2は、データ入力面に手書き情報が入力されて、その後、一定時間(たとえば、1〜30秒に設定される)連続でデータ入力面にタッチペンによる入力がされない場合に、領域データを生成する。領域データ生成部2は、入力部1が検出した手書き情報の座標位置の最大値および最小値に基づいて、データ入力面における仮想領域を設定し、仮想領域内の手書き情報を領域データとして生成する。本実施の形態では、仮想領域は矩形状である。
領域推定部3は、領域データ生成部2によって設定された順番に複数の仮想領域の中心座標位置を検出し、その検出結果に基づいて、手書き情報が新たに入力されると推定される推定領域の位置および大きさを予測する。領域推定部3は、複数の仮想領域の中心座標位置を検出した順番に中心座標位置の差分を算出し、最後に設定された仮想領域の中心座標位置から延びる方向である入力推定方向を推定して、推定領域の位置および大きさを予測する。このとき、推定領域の大きさは、複数の仮想領域の大きさの平均となるように設定される。また、領域判断部4は、領域推定部3が予測した推定領域がデータ入力面内におさまるか否かを判断する。
領域縮小部5は、領域判断部4が推定領域がデータ入力面内におさまらないと判断した場合に、領域データの大きさを縮小する。領域縮小部5は、領域推定部3が推定した入力推定方向とは反対となる方向に向けて領域データを縮小する。そのため、操作が煩雑になることを防止して、新たな手書き情報が入力可能な領域を確保することができる。具体的には、領域縮小部5は、推定方向に平行または垂直な方向のうち、少なくとも推定方向に平行で、推定方向とは反対となる方向に向けて領域データを縮小する。推定方向に垂直な方向にも領域データを縮小する場合には、領域縮小部5は、たとえば、データ入力面の近い側の端部に向けて領域データを縮小する。このとき、領域縮小部5は、縮小する対象となる領域データの縦横比を固定して縮小するのが好ましい。また、領域縮小部5が領域データの大きさを縮小する縮小率は予め設定される。この縮小率は、データ入力面の全画素数に対して縮小した領域データの画素数が所定の割合以下とならないように設定される。これは、領域データの大きさを縮小しすぎて、データ表示面に表示される縮小後の領域データが読み取り困難となるのを防止するためである。映像信号生成部6は、入力部1が検出した手書き情報の座標位置に対応する手書き情報の軌跡と、領域縮小部5が縮小させた領域データとに関する信号を表示部7に供給する。
表示部7は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、略称LCD)、プラズマディスプレイ(Plasma Display Panel、略称PDP)、表面電子放出型フィールドエミッションディスプレイ(Surface conduction Electron emitter Display、略称SED)などのフラットパネルディスプレイ(Flat Panel Display、略称FPD)を挙げることができ、本実施の形態ではLCDである。表示部7は、データ入力面に覆われて、データ入力面と一体形成されるデータ表示面を有する。データ表示面は、たとえば、液晶パネルであり、矩形板状に形成され、薄膜トランジスタ回路とカラーフィルターとを形成したガラス基板の間に液晶材料が封入される液晶セルである手書き情報を表示する表示面となる。
表示部7は、入力部1が検出した座標位置に対応するデータ表示面上の位置に、手書き情報の軌跡を表示するとともに、領域縮小部5が縮小した領域データを表示する。本実施の形態では、表示部7が有するデータ表示面のサイズは、50〜150インチ型という大型である。このような大型のデータ表示面を有する手書き入力装置では、データ表示面と一体形成されたデータ入力面において、データ入力面の下方側にしか手書き情報が入力できない場合がある。このような場合、本発明の手書き入力装置によれば、領域推定部3が手書き情報が新たに入力される推定領域(データ入力面の下方側)を予測し、領域縮小部5が入力推定方向とは反対となる方向に向けて(データ入力面の上方側)領域データを縮小して、新たな手書き情報が入力可能な領域を確保する。そのため、大型のデータ表示面全体を有効に利用することができる。
制御部9は、入力部1、領域データ生成部2、領域推定部3、領域判断部4、領域縮小部5、映像信号生成部6、表示部7などの各部を統括的に制御し、各部における各種処理を実行させる。記憶部8は、制御部9が実行させる各種処理のワーキングメモリとしての役割を果たし、処理中や処理後の各種データを保存する。
図2は、第1実施形態の手書き入力装置を使用して、横書きの文字を手書き入力する場合の手書き入力方法を説明する図である。また、図3は、第1実施形態の手書き入力装置を使用して、縦書きの文字を手書き入力する場合の手書き入力方法を説明する図である。また、図4は、第1実施形態の手書き入力装置における手書き入力方法を示すフローチャートである。図2においては、横書きの文字を手書き入力して、入力推定方向がデータ入力面に対して上方から下方に向かう方向となる場合の手書き入力方法を説明する。図3においては、縦書きの文字を手書き入力して、入力推定方向がデータ入力面に対して右方から左方に向かう方向となる場合の手書き入力方法を説明する。
まずステップs1では、入力部1は、データ入力面1aに入力された手書き情報のデータ入力面1a内の座標位置を検出し、ステップs2に進む。ステップs2では、図2(a)および図3(a)に示すように、表示部7は、入力部1が検出した座標位置に対応するデータ表示面7a上の位置に、手書き情報20,21の軌跡を表示する。次にステップs3では、領域データ生成部2は、一定時間連続でデータ入力面1aにタッチペンによる入力がされていないかどうか判断し、一定時間連続で入力されていないと判断した場合にはステップs4に進む。ステップs4では、図2(b)および図3(b)に示すように、領域データ生成部2は、手書き情報20,21の座標位置に基づいて、仮想領域を設定し、領域データ30a,31aを生成する。次にステップs5では、領域推定部3は、ステップs4において領域データ生成部2によって設定された順番に仮想領域の中心座標位置を検出し、仮想領域が複数存在するかどうか判断し、仮想領域が複数存在すると判断した場合にはステップs6に進む。また、仮想領域が複数存在しないと判断した場合には、ステップs1からs5を繰り返す。
次にステップs6では、図2(c)および図3(c)に示すように、領域推定部3は、複数の領域データ(30a,30b,30c,30d,30e)および(31a,31b,31c,31d)に設定される仮想領域の中心座標位置検出結果に基づいて、入力推定方向A,Bを推定し、推定領域の位置および大きさを予測する。次にステップs7では、領域判断部4は、推定領域がデータ入力面1a内におさまるか否かを判断し、推定領域がデータ入力面1a内におさまらないと判断した場合にはステップs8に進む。また、推定領域がデータ入力面1a内におさまると判断した場合には、ステップs1に戻り、ステップs1からs7を繰り返す。
ステップs8では、図2(d)および図3(d)に示すように、領域縮小部5は、入力推定方向とは反対となる方向に向けて、データ表示面7a上に表示される領域データ(30a,30b,30c,30d,30e)および(31a,31b,31c,31d)を予め定められる縮小率で縮小して、新たな手書き情報が入力可能な領域40,41を確保する。次にステップs9では、表示部7は、縮小した領域データをデータ表示面7a上に表示する。以上のようにして、図2に示した横書き文字を手書き入力して、入力推定方向がデータ入力面1aに対して上方から下方に向かう方向となる場合には、新たな手書き情報が入力可能な領域40を、データ入力面1a上の下端部に確保することができる。また、図3に示した縦書き文字を手書き入力して、入力推定方向がデータ入力面1aに対して右方から左方に向かう方向となる場合には、新たな手書き情報が入力可能な領域41を、データ入力面1a上の左端部に確保することができる。このように、新たな手書き情報が入力可能な領域を確保できると、ステップs1からs9を繰り返し、図2(e),(f)および図3(e),(f)に示すように、新たな手書き情報を入力することができる。
図5は、本発明の第2実施形態の手書き入力装置の構成を示すブロック図である。第2実施形態の手書き入力装置は、前述した第1実施形態の手書き入力装置に類似し、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。第2実施形態の手書き入力装置は、空白領域検出部10と、データ移動部11とをさらに備えること以外は、第1実施形態の手書き入力装置と同様である。空白領域検出部10は、データ入力面において推定領域および仮想領域とは異なる位置に空白領域を検出する。このとき、空白領域は、データ入力面における、領域データに設定される仮想領域以外の領域である。データ移動部11は、空白領域検出部10が検出した空白領域に領域縮小部5が縮小した領域データを移動させる。
図6は、第2実施形態の手書き入力装置における縮小した領域データの移動先決定処理の手順を示すフローチャートである。まずステップa1では、領域判断部4が推定領域がデータ入力面内におさまらないと判断した場合に、領域縮小部5が領域データを予め定められる縮小率で縮小する。そして、入力推定方向とは反対となる方向である移動方向に、移動させる対象となる縮小された領域データの総領域である移動対象縮小領域以上の大きさの領域が確保できるか順次調査していき、領域データの移動先決定処理を開始する。
次にステップa2では、領域判断部4は、移動対象縮小領域がデータ入力面上の既存の領域データと重なるか否か判断し、既存の領域データと重なると判断した場合にはステップa3に進む。ステップa3では、領域判断部4は、既存領域データに対して移動方向側に移動対象縮小領域以上の大きさの空白領域があるか否かを判断し、移動方向側に空白領域があると判断した場合にはステップa4に進む。ステップa4では、データ移動部11は、既存領域データも含めて、移動対象縮小領域の領域データを移動方向に移動させて、領域データの移動処理を終了する。
ステップa2において、領域判断部4が、移動対象縮小領域が既存の領域データと重ならないと判断した場合にはステップa5に進む。ステップa5では、領域判断部4は、移動対象縮小領域以上の大きさの領域が確保できるかの調査が、データ入力面内の端部まで達したか否かを判断し、データ入力面内の端部まで達したと判断した場合にはステップa6に進む。また、領域判断部4は、データ入力面内の端部まで達していないと判断した場合にはステップa1に戻り、縮小した領域データの移動先決定処理を継続する。ステップa6では、データ移動部11は、移動対象縮小領域の領域データを、移動方向のデータ入力面端部に移動させて、領域データの移動処理を終了する。
ステップa3において、領域判断部4が、既存領域データに対して移動方向側に移動対象縮小領域以上の大きさの空白領域がないと判断した場合にはステップa7に進む。ステップa7では、領域判断部4は、移動方向および入力推定方向とは異なる方向に移動対象縮小領域以上の大きさの空白領域があるか否かを判断し、移動方向および入力推定方向とは異なる方向に空白領域があると判断した場合にはステップa8に進む。ステップa8では、データ移動部11は、移動対象縮小領域の領域データを、移動方向および入力推定方向とは異なる方向の空白領域に移動させて、領域データの移動処理を終了する。
ステップa7において、領域判断部4が、移動方向および入力推定方向とは異なる方向に空白領域がないと判断した場合にはステップa9に進む。
ステップa9では、領域判断部4は、移動対象縮小領域の領域データを、移動方向に存在する既存の領域データに隣接するまで移動させた場合に、入力推定方向に推定領域以上の大きさの空白領域が確保できるか否かを判断し、推定領域以上の大きさの空白領域が確保できると判断した場合にはステップa10に進む。ステップa10では、データ移動部11は、移動対象縮小領域の領域データを、移動方向に存在する既存の領域データに隣接するまで移動させて、領域データの移動処理を終了する。ステップa9において、領域判断部4が、推定領域以上の大きさの空白領域が確保できないと判断した場合にはステップa11に進む。ステップa11では、データ移動部11は、推定領域が空白領域となるようにデータ入力面をスクロールし、推定領域がデータ入力面内におさまるようにして、移動対象縮小領域の領域データを移動させずに、領域データの移動処理を終了する。
以上のようにして、領域判断部4が新たに手書き情報が入力される推定領域の位置および大きさを予測して、推定領域とは異なる位置の空白領域に、縮小した領域データを移動させるので、操作が煩雑になることを防止して、新たな手書き情報が入力可能な領域を確保することができる。
図7は、第2実施形態の手書き入力装置を使用して手書き入力する場合の手書き入力方法を説明する図である。また、図8は、第2実施形態の手書き入力装置における手書き入力方法を示すフローチャートである。
まずステップb1では、入力部1は、データ入力面1aに入力された手書き情報のデータ入力面1a内の座標位置を検出し、ステップb2に進む。ステップb2では、表示部7は、入力部1が検出した座標位置に対応するデータ表示面7a上の位置に、手書き情報の軌跡を表示する。次にステップb3では、領域データ生成部2は、一定時間連続でデータ入力面1aにタッチペンによる入力がされていないかどうか判断し、一定時間連続で入力されていないと判断した場合にはステップb4に進む。ステップb4では、図7(a)に示すように、領域データ生成部2は、手書き情報の座標位置に基づいて、仮想領域を設定し、領域データ31a,31b,31c,31dを生成する。次にステップb5では、領域推定部3は、ステップb4において領域データ生成部2によって設定された順番に仮想領域の中心座標位置を検出し、仮想領域が複数存在するかどうか判断し、仮想領域が複数存在すると判断した場合にはステップb6に進む。また、仮想領域が複数存在しないと判断した場合には、ステップb1からb5を繰り返す。
次にステップb6では、領域推定部3は、複数の領域データ(31a,31b,31c,31d)に設定される仮想領域の中心座標位置検出結果に基づいて、入力推定方向を推定し、推定領域の位置および大きさを予測する。次にステップb7では、領域判断部4は、推定領域がデータ入力面1a内におさまるか否かを判断し、推定領域がデータ入力面1a内におさまらないと判断した場合にはステップb8に進む。また、推定領域がデータ入力面1a内におさまると判断した場合には、ステップb1に戻り、ステップb1からb7を繰り返す。
ステップb8では、図7(b)に示すように、領域縮小部5が領域データ(31a,31b,31c,31d)を、予め定められる縮小率で縮小する。このとき、縮小された領域データが、移動させる対象である移動対象縮小領域となる。次に、ステップb9では、空白領域検出部10が、データ入力面1aにおいて、推定領域および仮想領域とは異なる位置の空白領域を検出する。次に、ステップb10では、図7(b)に示すように、データ移動部11は、移動対象縮小領域の領域データ(31a,31b,31c,31d)を、入力推定方向とは反対となる方向の移動方向に存在する空白領域に移動させる。このようにして、データ入力面1aには、新たな手書き情報が入力可能な領域41を確保できる。次にステップb11では、表示部7は、移動させた領域データをデータ表示面7a上に表示する。
以上のようにして、図7に示した縦書き文字を手書き入力して、入力推定方向がデータ入力面1aに対して右方から左方に向かう方向となる場合には、新たな手書き情報が入力可能な領域41を、データ入力面1a上の左端部に確保することができる。このように、新たな手書き情報が入力可能な領域を確保できると、ステップb1からb11を繰り返し、図7(c),(d)に示すように、新たな手書き情報を入力することができる。
図9は、本発明の第3実施形態の手書き入力装置の構成を示すブロック図である。第3実施形態の手書き入力装置は、前述した第1実施形態の手書き入力装置が有する領域推定部3および領域判断部4を、入力密度検出部13および入力密度判断部14に代えた以外は、第1実施形態の手書き入力装置と同様の構成である。
入力密度検出部13は、領域データまたは仮想領域がデータ入力面に対して占める割合である入力密度を検出する。ここで、入力密度は、データ入力面全体の面積に対する仮想領域の面積の比であってもよいし、データ入力面全体の画素数に対する領域データの画素数の比であってもよい。入力密度判断部14は、入力密度検出部13が検出した入力密度が、所定値以上であるか否かを判断する。ここで、入力密度に設定される所定値は、たとえば、75〜100%である。
第3実施形態の手書き入力装置においては、入力部1がデータ入力面に入力された手書き情報のデータ入力面内の座標位置を検出し、その検出した座標位置に基づいて、領域データ生成部2がデータ入力面における仮想領域を設定し、仮想領域内の手書き情報を領域データとして生成する。そして、入力密度検出部13が領域データと仮想領域との少なくともいずれか1つがデータ入力面に対して占める割合である入力密度を検出し、入力密度判断部14が入力密度が所定値以上であるか否かを判断する。そして、入力密度が所定値以上であると判断した場合に、領域縮小部5は、領域データ生成部2によって最後に生成された領域データの中心座標位置からデータ入力面の中心に対して点対象となる座標位置に向う方向に向けて、領域データの大きさを予め定められる縮小率に縮小する。このようにして、所定値以上の入力密度となる場合に領域データの大きさを縮小するので、操作が煩雑になることを防止して、新たな手書き情報が入力可能な領域を確保することができる。
図10は、第3実施形態の手書き入力装置を使用して手書き入力する場合の手書き入力方法を説明する図である。また、図11は、第3実施形態の手書き入力装置における手書き入力方法を示すフローチャートである。本フローチャートでは、第3実施形態の手書き入力装置において、データ入力面61が4つの入力領域61a,61b,61c,61dに分割されており、これらの入力領域に対応してデータ表示面67も4つの表示領域67a,67b,67c,67dに分割されている場合について説明する。
まずステップc1では、入力部1は、データ入力面61に入力された手書き情報のデータ入力面61内の座標位置を検出し、ステップc2に進む。ステップc2では、図10(a)に示すように、表示部7は、入力部1が検出した座標位置に対応するデータ表示面67上の位置に、手書き情報22,23の軌跡を表示する。次にステップc3では、領域データ生成部2は、一定時間連続でデータ入力面61にタッチペンによる入力がされていないかどうか判断し、一定時間連続で入力されていないと判断した場合にはステップc4に進む。ステップc4では、図10(b)に示すように、領域データ生成部2は、手書き情報22,23の座標位置に基づいて、仮想領域を設定して領域データ32a,32bを生成する。
次にステップc5では、入力密度検出部13は、データ入力面61内における入力密度を検出する。次にステップc6では、図10(c)に示すように、入力密度判断部14は、データ入力面61内における入力密度が所定値以上であるか否かを判断し、入力密度が所定値以上であると判断した場合にはステップc7に進む。また、入力密度が所定値以上ではないと判断した場合にはステップc8に進む。図10(c)においては、領域データ生成部2が、32a,32b,32c,32d,32e,32f,32g,32hの順番に領域データを生成し、最後に領域データ32hを生成したものとする。
ステップc7では、図10(d)に示すように、領域縮小部5は、領域データ生成部2によって最後に生成された領域データ32hの中心座標位置からデータ入力面61の中心に対して点対象となる座標位置に向う方向に向けて、データ入力面61上の全領域データの大きさを予め定められる縮小率に縮小する。ステップc8では、入力密度判断部14は、分割された4つの各入力領域61a,61b,61c,61dにおいて、入力密度が所定値以上であるか否かを判断し、入力密度が所定値以上であると判断した場合にはステップc9に進む。また、各入力領域における入力密度が所定値以上ではないと判断した場合にはステップc1に戻り、ステップc1からc8を繰り返す。
ステップc9では、領域縮小部5は、所定値以上の入力密度を示す入力領域内において最後に生成された領域データの中心座標から入力領域内の中心に対して点対象となる座標位置に向う方向に向けて、入力領域内の領域データの大きさを予め定められる縮小率に縮小する。ステップc10では、表示部7は、縮小した領域データをデータ表示面67上に表示する。
図12は、本発明の第4実施形態の手書き入力装置の構成を示すブロック図である。第4実施形態の手書き入力装置は、前述した第3実施形態の手書き入力装置に、さらにデータ移動部15を備えること以外は、第3実施形態の手書き入力装置と同様の構成である。また、第4実施形態の手書き入力装置においては、データ入力面は、大きさが同じである4つの矩形状の入力領域に分割されており、これらの入力領域に対応してデータ表示面も4つの表示領域に分割されている。データ移動部15は、1つの入力領域において入力密度判断部14が所定値以上の入力密度であると判断した場合に、1つの入力領域に存在する領域データを他の入力領域に移動させる。
第4実施形態の手書き入力装置においては、入力部1がデータ入力面に入力された手書き情報のデータ入力面内の座標位置を検出し、その検出した座標位置に基づいて、領域データ生成部2がデータ入力面における仮想領域を設定し、仮想領域内の手書き情報を領域データとして生成する。そして、複数の入力領域毎に、入力密度検出部13が領域データと仮想領域との少なくともいずれか1つが入力領域に対して占める割合である入力密度を検出し、入力密度判断部14が入力密度が所定値以上であるか否かを判断する。そして、入力密度が所定値以上であると判断した場合に、データ移動部15が入力密度がゼロである空白の入力領域に領域データを移動させる。そして、入力密度判断部14がデータ入力面全面における入力密度が所定値以上であると判断した場合に、領域縮小部5は、領域データ生成部2によって最後に生成された領域データの中心座標位置からデータ入力面の中心に対して点対象となる座標位置に向う方向に向けて、データ入力面全面に存在する領域データの大きさを予め定められる縮小率に縮小する。このようにして、所定値以上の入力密度となる場合に領域データの大きさを縮小するので、操作が煩雑になることを防止して、新たな手書き情報が入力可能な領域を確保することができる。
図13は、第4実施形態の手書き入力装置を使用して手書き入力する場合の手書き入力方法を説明する図である。また、図14は、第4実施形態の手書き入力装置における手書き入力方法を示すフローチャートである。第4実施形態の手書き入力装置においては、図13(a)に示すように、データ入力面61は4つの入力領域61a,61b,61c,61dに分割されており、これらの入力領域に対応してデータ表示面67も4つの表示領域67a,67b,67c,67dに分割されている。
まずステップd1では、入力部1は、データ入力面61に入力された手書き情報のデータ入力面61内の座標位置を検出し、ステップd2に進む。ステップd2では、表示部7は、入力部1が検出した座標位置に対応するデータ表示面67上の位置に、手書き情報の軌跡を表示する。次にステップd3では、領域データ生成部2は、一定時間連続でデータ入力面61にタッチペンによる入力がされていないかどうか判断し、一定時間連続で入力されていないと判断した場合にはステップd4に進む。ステップd4では、図13(b)に示すように、領域データ生成部2は、手書き情報の座標位置に基づいて、仮想領域を設定して領域データ32a,32bを生成する。
次にステップd5では、入力密度検出部13は、データ入力面61内において、各入力領域ごとに入力密度を検出する。次にステップd6では、図13(c)に示すように、入力密度判断部14は、各入力領域ごとに、入力密度が所定値以上であるか否かを判断し、1つの入力領域において入力密度が所定値以上であると判断した場合にはステップd7に進む。また、入力密度が所定値以上となる入力領域がないと判断した場合にはステップd1に戻り、ステップd1からd6を繰り返す。図13(c)においては、4つの入力領域中、1つの入力領域61cに領域データ32a,32b,32c,32dが存在し、この入力領域61cの入力密度が所定値以上であるとする。ステップd7では、入力密度検出部13は、入力密度がゼロである入力領域が存在するか否かを判断し、入力密度がゼロである入力領域が存在する場合にはステップd8に進む。また、入力密度がゼロである入力領域が存在しないと判断した場合にはステップd9に進む。
ステップd8では、図13(d)に示すように、データ移動部15は、所定値以上の入力密度となった入力領域61cに存在する領域データ32a,32b,32c,32dを、入力密度がゼロである入力領域に移動させる。入力密度がゼロである入力領域が複数存在する場合、データ移動部15は、所定値以上の入力密度となった入力領域に対して対角方向となる入力領域に優先的に領域データを移動させる。また、対角方向となる入力領域の入力密度がゼロでない場合には、入力密度がゼロとなるいずれの入力領域に領域データを移動させてもよいが、データ入力面61に対して上方に向かう方向となる入力領域に優先的に移動させるようにするのが好ましい。このように、領域データをデータ入力面61に対して上方に向う方向となる入力領域に移動させることによって、データ入力面61が大型の場合であっても、データ入力面61の下方側に、新たな手書き情報が入力可能な領域を確保することができる。そのため、大型のデータ入力面全体を有効に利用することができる。
ステップd9では、図13(e)に示すように、入力密度判断部14は、データ入力面61全面において、入力密度が所定値以上であるか否かを判断し、入力密度が所定値以上であると判断した場合にはステップd10に進む。図13(e)においては、領域データ生成部2が最後に生成した領域データは、領域データ32kとする。また、入力密度が所定値以上ではないと判断した場合にはステップd1に戻り、ステップd1からd9を繰り返す。ステップd10では、領域縮小部5は、最後に生成された領域データ32kの中心座標からデータ入力面61の中心に対して点対象となる座標位置に向う方向に向けて、データ入力面61内に存在する全領域データの大きさを予め定められる縮小率に縮小する。ステップd11では、表示部7は、縮小した領域データをデータ表示面67上に表示する。
以上のようにして、所定値以上の入力密度となる場合に領域データの大きさを縮小するので、操作が煩雑になることを防止して、新たな手書き情報が入力可能な領域を確保することができる。
本発明の第1実施形態の手書き入力装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態の手書き入力装置を使用して、横書きの文字を手書き入力する場合の手書き入力方法を説明する図である。 第1実施形態の手書き入力装置を使用して、縦書きの文字を手書き入力する場合の手書き入力方法を説明する図である。 第1実施形態の手書き入力装置における手書き入力方法を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態の手書き入力装置の構成を示すブロック図である。 第2実施形態の手書き入力装置における縮小した領域データの移動先決定処理の手順を示すフローチャートである。 第2実施形態の手書き入力装置を使用して手書き入力する場合の手書き入力方法を説明する図である。 第2実施形態の手書き入力装置における手書き入力方法を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態の手書き入力装置の構成を示すブロック図である。 第3実施形態の手書き入力装置を使用して手書き入力する場合の手書き入力方法を説明する図である。 第3実施形態の手書き入力装置における手書き入力方法を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態の手書き入力装置の構成を示すブロック図である。 第4実施形態の手書き入力装置を使用して手書き入力する場合の手書き入力方法を説明する図である。 第4実施形態の手書き入力装置における手書き入力方法を示すフローチャートである。 従来技術における手書き入力装置を使用して手書き入力する場合の手書き入力方法を説明する図である。
符号の説明
1 入力部
2 領域データ生成部
3 領域推定部
4 領域判断部
5 領域縮小部
7 表示部
10 空白領域検出部
11,15 データ移動部
13 入力密度検出部
14 入力密度判断部

Claims (6)

  1. 手書きによって文字や図形の手書き情報が入力されるデータ入力面を有する入力部であって、入力された手書き情報の座標位置を検出する入力部と、
    前記データ入力面に手書き情報が入力されて、その後、一定時間連続で前記データ入力面に対する入力がされない場合に、入力部が検出した手書き情報の座標位置の最大値および最小値に基づいて、前記データ入力面における矩形状の仮想領域を設定し、仮想領域内の手書き情報を領域データとして生成する領域データ生成部と、
    領域データ生成部が前記仮想領域を設定した順番に複数の前記仮想域の中心座標位置を検出し、その検出結果に基づいて、複数の前記仮想領域の中心座標位置を検出した順番に中心座標位置の差分を算出し、最後に設定された前記仮想領域の中心座標位置から延びる入力推定方向を推定して、新たに手書き情報が入力されると推定される、前記データ入力面に対する推定領域の位置を予測する領域推定部と、
    領域推定部が予測した前記推定領域が前記データ入力面内におさまるか否かを判断する領域判断部と、
    領域判断部が前記推定領域が前記データ入力面内におさまらないと判断した場合に、前記データ入力面上の全領域データの大きさを縮小する領域縮小部と、
    前記データ入力面に覆われたデータ表示面を有する表示部であって、入力部が検出した座標位置に対応するデータ表示面上の位置に手書き情報の軌跡を表示するとともに、領域縮小部が縮小した前記領域データを表示する表示部とを備えることを特徴とする手書き入力装置。
  2. 前記データ入力面において、前記推定領域および前記仮想領域とは異なる位置の空白領域であって、領域縮小部によって縮小された前記領域データの総領域である移動対象縮小領域以上の大きさの空白領域を検出する空白領域検出部と、
    空白領域検出部が検出した前記空白領域に、領域縮小部が縮小した前記領域データを移動させるデータ移動部とを、さらに備えることを特徴とする請求項1に記載の手書き入力装置。
  3. 手書きによって文字や図形の手書き情報が入力されるデータ入力面を有する入力部であって、入力された手書き情報の座標位置を検出する入力部と、
    前記データ入力面に手書き情報が入力されて、その後、一定時間連続で前記データ入力面に対する入力がされない場合に、入力部が検出した手書き情報の座標位置の最大値および最小値に基づいて、前記データ入力面における矩形状の仮想領域を設定し、仮想領域内の手書き情報を領域データとして生成する領域データ生成部と、
    前記領域データと前記仮想領域との少なくともいずれか1つが前記データ入力面に対して占める割合である入力密度を検出する入力密度検出部と、
    入力密度検出部が検出した入力密度が、所定値以上であるか否かを判断する入力密度判断部と、
    入力密度判断部が所定値以上の入力密度であると判断した場合に、前記データ入力面上の全領域データの大きさを縮小する領域縮小部と、
    前記データ入力面に覆われたデータ表示面を有する表示部であって、入力部が検出した座標位置に対応するデータ表示面上の位置に手書き情報の軌跡を表示するとともに、領域縮小部が縮小した前記領域データを表示する表示部とを備えることを特徴とする手書き入力装置。
  4. データ入力面に手書きによって入力された文字や図形の手書き情報の座標位置を検出する入力工程と、
    前記データ入力面に手書き情報が入力されて、その後、一定時間連続で前記データ入力面に対する入力がされない場合に、入力工程において検出した手書き情報の座標位置の最大値および最小値に基づいて、前記データ入力面における矩形状の仮想領域を設定し、仮想領域内の手書き情報を領域データとして生成する領域データ生成工程と、
    領域データ生成工程において前記仮想領域を設定した順番に複数の前記仮想領域の中心座標位置を検出し、その検出結果に基づいて、複数の前記仮想領域の中心座標位置を検出した順番に中心座標位置の差分を算出し、最後に設定された前記仮想領域の中心座標位置から延びる入力推定方向を推定して、新たに手書き情報が入力されると推定される、前記データ入力面に対する推定領域の位置を予測する領域推定工程と、
    領域推定工程において予測した前記推定領域が前記データ入力面内におさまるか否かを判断する領域判断工程と、
    領域判断工程において前記推定領域が前記データ入力面内におさまらないと判断した場合に、前記データ入力面上の全領域データの大きさを縮小する領域縮小工程と、
    入力工程において検出した座標位置に対応するデータ表示面上の位置に手書き情報の軌跡を表示するとともに、領域縮小工程において縮小した前記領域データを表示する表示工程とを含んで構成されることを特徴とする手書き入力方法。
  5. 前記データ入力面において、前記推定領域および前記仮想領域とは異なる位置の空白領域であって、領域縮小工程において縮小された前記領域データの総領域である移動対象縮小領域以上の大きさの空白領域を検出する空白領域検出工程と、
    空白領域検出工程において検出した前記空白領域に、領域縮小工程において縮小した前記領域データを移動させるデータ移動工程とを、さらに含むことを特徴とする請求項4に記載の手書き入力方法。
  6. データ入力面に手書きによって入力された文字や図形の手書き情報の座標位置を検出する入力工程と、
    前記データ入力面に手書き情報が入力されて、その後、一定時間連続で前記データ入力面に対する入力がされない場合に、入力工程において検出した手書き情報の座標位置の最大値および最小値に基づいて、前記データ入力面における矩形状の仮想領域を設定し、仮想領域内の手書き情報を領域データとして生成する領域データ生成工程と、
    前記領域データと前記仮想領域との少なくともいずれか1つが前記データ入力面に対して占める割合である入力密度を検出する入力密度検出工程と、
    入力密度検出工程において検出した入力密度が、所定値以上であるか否かを判断する入力密度判断工程と、
    入力密度判断工程で所定値以上の入力密度であると判断した場合に、前記データ入力面上の全領域データの大きさを縮小する領域縮小工程と、
    入力工程において検出した座標位置に対応するデータ表示面上の位置に手書き情報の軌跡を表示するとともに、領域縮小工程において縮小した前記領域データを表示する表示工程とを含んで構成されることを特徴とする手書き入力方法。
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