JP4916519B2 - 電子機器植え込み検出装置、及び、警告システム、及び、プログラム - Google Patents

電子機器植え込み検出装置、及び、警告システム、及び、プログラム Download PDF

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Description

この発明は、胸部を撮影した胸部画像データを入力して胸部画像データを解析して、胸部画像データが胸部への電子機器の植え込みがなされていることを示す画像であるか否かを判定する電子機器植え込み検出装置、プログラム、電子機器植え込み検出方法に関する。また、電子機器植え込み検出装置により胸部への電子機器の植え込みがなされていることを検出した場合に、電子機器の植え込みがなされていることを警告する警告システムに関する。
従来の胸部への電子機器の植え込みがなされていることを検出する装置として、例えば、特開2005−176973号公報に記載された放射線画像処理装置がある。この放射線画像処理装置は、胸部のX線撮影画像データを解析して金属、例えばペースメーカ本体があることを画像データが示しているか否かを検出する。ペースメーカ本体があることを画像データが示していることを検出した場合、無線送信手段の送信出力及び/又は送信レートを低く設定する。上記した画像の解析は、右肺領域の画像を解析する。これは、ペースメーカ本体が、一般に右鎖骨下数センチの場所に植え込まれていることが多いためである。
特開2005−176973号公報
上記した従来の技術は、右肺領域の画像を解析してペースメーカ本体があるか否かを検出している。ペースメーカ本体は一般に利き手の反対側の肺領域、例えば右利きの場合は左鎖骨下数センチの場所に植え込まれていることが多い。しかし、例えば、心臓の位置が体の右側にある心臓逆転症の人の場合や、鎖骨下静脈がつぶれている人の場合や、左利きの人の場合には、ペースメーカ本体は左肺領域に相当する位置に植え込まれているとは限らず、右肺領域に相当する位置に植え込まれていることがある。このように、右肺領域に相当する位置にペースメーカ本体が植え込まれている場合には、上記した従来技術により、ペースメーカ本体が植え込まれていることを画像データが示しているということを検出できる。しかし、右肺領域に相当する位置以外の他の体内の位置にペースメーカ本体が植え込まれている場合には、上記した従来技術により、ペースメーカ本体が植え込まれていることを画像データが示しているということを検出できない。このため、コンピュータ断層撮影(CT撮像)や核磁気共鳴画像(MR)の撮影(MR撮像)が行われて、ペースメーカが誤動作し、患者の心拍に重大な影響を与えるという問題があり、最悪の場合には死に至る場合も考えられる。
この発明は、上記した問題点を解決し、右肺領域に相当する位置、及び、右肺領域に相当する位置以外の他の体内の位置とのいずれかの位置に電子機器が植え込まれているか否かを検出して、電子機器が植え込まれていることを検出した場合に、連続X線撮影(透視撮影、血管造影撮影)やCT撮像やMR撮像を行う前に電子機器が植え込まれていることを検出したことを警告することを目的とする。なお、血管造影撮影とは、撮影の目的部位の血管に造影剤を注入しながら連続してX線撮影を行うことである。
この発明に係る胸部を撮像した胸部画像データを用いて、胸部への電子機器の植え込みを検出する電子機器植え込み検出装置は、
胸部を撮像した胸部画像データを入力する画像データ入力部と、
画像データ入力部が入力した胸部画像データを解析して、電子機器のリード線の配線が存在する配線領域を抽出する配線領域抽出部と、
配線領域抽出部が抽出した配線領域に、電子機器のリード線の配線によるライン映像があるか否かを検出するライン映像検出部と、
ライン映像検出部の検出結果に基づいて、胸部画像データが、胸部に電子機器が植え込まれていることを示している画像データであると判定する機器植え込み判定部と、
機器植え込み判定部により、胸部画像データが、胸部に電子機器が植え込まれていることを示している画像データであると判定された場合に、警告信号を出力する警告出力部とを備えたことを特徴とする。
また、この発明に係る電子機器植え込み検出装置は、配線領域抽出部は、画像データ入力部が入力した胸部画像データから、肺野領域を上記配線領域として撮像した画像データを抽出する肺野領域抽出部を備えたことを特徴とする。
また、この発明に係る電子機器植え込み検出装置は、配線領域抽出部は、画像データ入力部が入力した胸部画像データから、縦隔領域を上記配線領域として撮像した画像データを抽出する縦隔領域抽出部を備えたことを特徴とする。
また、この発明に係る電子機器植え込み検出装置は、配線領域抽出部は、画像データ入力部が入力した胸部画像データから、血管領域を上記配線領域として撮像した画像データを抽出する血管領域抽出部を備えたことを特徴とする。
また、この発明に係る電子機器植え込み検出装置は、配線領域抽出部は、画像データ入力部が入力した胸部画像データから、心臓領域を上記配線領域として撮像した画像データを抽出する心臓領域抽出部を備えたことを特徴とする。
また、この発明に係る電子機器植え込み検出装置は、配線領域抽出部は、画像データ入力部が入力した胸部画像データから、鎖骨下静脈領域を上記配線領域として撮像した画像データを抽出する鎖骨下静脈領域抽出部を備えたことを特徴とする。
また、この発明に係る電子機器植え込み検出装置は、配線領域抽出部は、画像データ入力部が入力した胸部画像データから、心臓の右心房と右心室との少なくとも何れかの房室領域を上記配線領域として撮像した房室画像データを抽出する房室領域抽出部を備え、
電子機器植え込み検出装置は、房室領域抽出部が抽出した房室画像データから、房室領域にライン映像の端部があるか否かを検出するライン端検出部を備えたことを特徴とする。
また、この発明に係る電子機器植え込み検出装置は、血管領域抽出部は、上記血管領域を撮像した画像データから、静脈領域を撮像した静脈画像データを抽出し、
ライン映像検出部は、静脈画像データから、静脈領域にライン映像があるか否かを検出することを特徴とする。
また、この発明に係る電子機器植え込み検出装置は、上記血管領域抽出部は、上記静脈領域を撮像した静脈画像データから、上大静脈領域を撮像した静脈画像データを抽出することを特徴とする。
また、この発明に係る電子機器植え込み検出装置は、記電子機器植え込み検出装置は、リード線を撮影したサンプル画像データを記憶装置に記憶し、
機器植え込み判定部は、サンプル画像データのリード線の映像とライン映像とをパターンマッチングして、ライン映像がリード線の映像であるかを判定することを特徴とする。
この発明に係る警告システムは、上記に記載の電子機器植え込み検出装置と、
電子機器植え込み検出装置の警告出力部から出力された警告信号を入力して、記憶装置に記憶するサーバ装置と、
サーバ装置から警告信号を入力して、警告情報を画面に出力する端末装置と
を備えたことを特徴とする。
この発明に係る警告システムは、上記に記載の電子機器植え込み検出装置と、
電子機器植え込み検出装置の警告出力部から出力された警告信号を入力して、記憶装置に記憶するサーバ装置と、
サーバ装置から警告信号を入力した場合、撮像動作を禁止する撮像装置と
を備えたことを特徴とする。
この発明に係る胸部を撮像した胸部画像データを用いて、胸部への電子機器の植え込みを検出する電子機器植え込み検出装置により実行するプログラムは、
画像データ入力部によって、胸部を撮像した胸部画像データを通信装置により入力する画像データ入力処理と、
配線領域抽出部によって、画像データ入力処理で入力した胸部画像データをセントラル・プロセッシング・ユニット(Central Processing Unit、以下「CPU」と称する)により解析して、電子機器のリード線の配線が存在する配線領域を抽出する配線領域抽出処理と、
ライン映像検出部によって、配線領域抽出処理で抽出した配線領域に、電子機器のリード線の配線によるライン映像があるか否かを上記CPUにより検出するライン映像検出処理と、
機器植え込み判定部によって、ライン映像検出処理の検出結果に基づいて、胸部画像データが、胸部に電子機器が植え込まれていることを示している画像データであると上記CPUにより判定する機器植え込み判定処理と、
警告出力部によって、機器植え込み判定処理で、胸部画像データが、胸部に電子機器が植え込まれていることを示している画像データであると判定された場合に、警告信号を通信装置により出力する警告出力処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、この発明に係るプログラムは、肺野領域抽出部によって、上記胸部画像データから、肺野領域を上記配線領域として撮像した画像データを上記CPUにより抽出する肺野領域抽出処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、この発明に係るプログラムは、縦隔領域抽出部によって、上記胸部画像データから、縦隔領域を上記配線領域として撮像した画像データを上記CPUにより抽出する縦隔領域抽出処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、この発明に係るプログラムは、血管領域抽出部によって、上記胸部画像データから、血管領域を上記配線領域として撮像した画像データを上記CPUにより抽出する血管領域抽出処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、この発明に係るプログラムは、心臓領域抽出部によって、上記胸部画像データから、心臓領域を上記配線領域として撮像した画像データを上記CPUにより抽出する心臓領域抽出処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、この発明に係るプログラムは、配線領域抽出部によって、上記胸部画像データから、鎖骨下静脈領域を上記配線領域として撮像した画像データを抽出する鎖骨下静脈領域抽出処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、この発明に係るプログラムは、鎖骨下静脈領域抽出部によって、上記胸部画像データから、心臓の右心房と右心室との少なくとも何れかの房室領域を上記配線領域として撮像した房室画像データを上記CPUにより抽出する房室領域抽出処理と、
ライン端検出部によって、上記房室画像データから、房室領域にライン映像の端部があるか否かを検出するライン端検出処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、この発明に係るプログラムは、血管領域抽出部によって、上記血管領域を撮像した画像データから、静脈領域を撮像した静脈画像データを上記CPUにより抽出する処理と、
ライン映像検出部によって、上記静脈画像データから、静脈領域にライン映像があるか否かを検出する処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、この発明に係るプログラムは、血管領域抽出部によって、上記静脈領域を撮像した静脈画像データから、上大静脈領域を撮像した静脈画像データを抽出する処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、この発明に係るプログラムは、リード線を撮影したサンプル画像データを電子機器植え込み検出装置の記憶装置に上記CPUより記憶する処理と、
機器植え込み判定部によって、上記記憶装置に記憶されたサンプル画像データのリード線の映像とライン映像とをパターンマッチングして、ライン映像がリード線の映像であるかを判定する処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、この発明に係る胸部を撮像した胸部画像データを用いて、胸部への電子機器の植え込みを検出する電子機器植え込み検出装置の電子機器植え込み検出方法は、
画像データ入力部によって、胸部を撮像した胸部画像データを通信装置により入力する画像データ入力工程と、
配線領域抽出部によって、画像データ入力工程で入力した胸部画像データをセントラル・プロセッシング・ユニット(Central Processing Unit、以下「CPU」と称する)により解析して、電子機器のリード線の配線が存在する配線領域を抽出する配線領域抽出工程と、
ライン映像検出部によって、配線領域抽出工程で抽出した配線領域に、電子機器のリード線の配線によるライン映像があるか否かを上記CPUにより検出するライン映像検出工程と、
機器植え込み判定部によって、ライン映像検出工程の検出結果に基づいて、胸部画像データが、胸部に電子機器が植え込まれていることを示している画像データであると上記CPUにより判定する機器植え込み判定工程と、
警告出力部によって、機器植え込み判定工程で、胸部画像データが、胸部に電子機器が植え込まれていることを示している画像データであると判定された場合に、警告信号を通信装置により出力する警告出力工程と
を備えることを特徴とする。
この発明の電子機器植え込み検出装置は、右肺領域に相当する位置だけでなく、右肺領域に相当する位置以外の他の体内の位置とのいずれかの位置に電子機器(例えばペースメーカやペースメーカにつながったリード線)が植え込まれているか否かを、胸部画像データに電子機器が植え込まれていることを示しているか否かによって検出して、胸部画像データが電子機器が植え込まれていることを示している場合に、例えば、CT撮像やMR撮像を行う前に、胸部画像データが電子機器が植え込まれていることを示していることを警告する。例えば、心臓の位置が体の右側にある心臓逆転症の場合や、鎖骨下静脈がつぶれている場合や、左利きの場合等の理由により、右肺領域に相当する位置にペースメーカが植え込まれていない患者であっても、連続X線撮影(透視撮影、血管造影撮影)やCT撮像やMR撮像を行う前に、胸部画像データがペースメーカが植え込まれていることを示していることを警告できる。このため、警告を確認した撮影技師は、撮影の中止、或いは、ペースメーカが誤動作しないような撮影方法に切り替える対処が行える効果がある。また、患者を、ペースメーカの誤動作による生命の危険から回避できる効果がある。
実施の形態1の警告システムの構成図。 電子機器植え込み検出装置30の機器構成を示す図。 電子機器植え込み検出装置30のハードウェア構成図。 電子機器が体内に植え込まれた様子の一例を示す図。 (a)は、胸部X線写真を示す図であり、(b)は、体の内部の部位がわかるように図5(a)の写真を簡単に表した図。 実施の形態1の電子機器植え込み検出装置30の構成を示すブロック図。 実施の形態1の電子機器植え込み検出装置30の動作の概要を示すフローチャート図。 実施の形態1の配線領域抽出部32の動作を示すフローチャート図。 肺野領域と縦隔領域を説明する図。 所定の配線領域を説明する図(肺野領域)。 所定の配線領域を説明する図(縦隔領域)。 所定の配線領域を説明する図(血管領域)。 所定の配線領域を説明する図(鎖骨下静脈領域)。 所定の配線領域を説明する図(心臓領域)。 所定の配線領域を説明する図(房室領域)。 分割パターン記憶部40が記憶する分割パターン情報の一例を示す図。 ラインパターン記憶部39が記憶したラインパターン情報の一例を示す図。 実施の形態1のライン映像検出部33の動作を示すフローチャート図。 実施の形態1の機器植え込み判定部37の動作を示すフローチャート図。 実施の形態1の機器植え込み判定部37の動作を示すフローチャート図。 サンプル画像データ記憶部35が記憶するサンプル画像情報の一例を示す図。 所定の配線領域を説明する図(上大静脈領域)。
実施の形態1.
この実施の形態では、患者の胸部へ電子機器(例えばペースメーカ)が植え込まれているか否かを検出する際に、電子機器のリード線(例えばペースメーカのリード線)の画像が胸部X線撮影画像データに示されているか否かを検出する電子機器植え込み検出装置の一例を説明する。なお、患者の一例として以下の説明では人を例にしているが、例えば、ハツカネズミのような小さな動物や、象のような大きな動物でもかまわない。すなわち、胸部をX線撮影できる生き物であればよい。
電子機器植え込み検出装置の一例の説明の前に、植え込み型のペースメーカについて説明する。
植え込み型ペースメーカとして、例えば、IC(Integrated Circuit)化した電子回路と小型大容量のリチウム電池とを生体との反応が低いチタンなどの金属容器に密封して胸壁皮下などに埋設するものがある。このような植え込み型ペースメーカ(以下、「植え込み型ペースメーカ」を「本体」と称する)には、リード線が接続される。リード線に一端は上記したように本体につながり、他の端部は電極につながる。電極は、患者の心臓(心筋、心房、心室)に接触(挿入)される。電極の種類には、リード線が1本のもの(単極)と、リード線が2本のもの(双極)とがある。
この実施の形態では、一例として1本のリード線を検出する電子機器植え込み検出装置を説明する。すなわち、2本のリード線が植え込まれている場合であっても、2本のうちいずれか1本のリード線を検出する電子機器植え込み検出装置を説明する。
図1は、この実施の形態の警告システムの構成図である。
図1において、警告システム100は、患者(人)の胸部をX線撮影して胸部画像データ301を生成する単純写真撮影装置(CR)10と、単純写真撮影装置(CR)10から胸部画像データ301を入力して、胸部画像データを解析して電子機器(例えばペースメーカに接続されたリード線)が人の体内に植え込まれていることを示す画像データであるか否かを検出する電子機器植え込み検出装置30と、電子機器植え込み検出装置30から胸部画像データ301を入力して記憶(ファイリング)する画像ファイリングサーバ(PACS)装置50と、電子機器植え込み検出装置30から人の体内に電子機器(例えばペースメーカに接続されたリード線)が植え込まれていることを示す画像データであることを検出した警告信号302を入力して、警告情報303と撮像禁止信号304とを生成するサーバ装置60とを備える。また、警告システム100は、サーバ装置60に接続されて、サーバ装置60が生成した警告情報303を表示装置に表示する端末装置70を備える。また、警告システム100は、サーバ装置60に接続されて、患者を連続透視撮影および血管造影撮影(連続X線撮影)したりコンピュータ断層撮影(CT撮像)したり核磁気共鳴画像診断法(Magnetic・Resonance・Imaging:MRI)の核磁気共鳴画像(MR)を撮影(MR撮像)する撮像装置80を備える。撮像装置80は、サーバ装置60が生成した撮影動作を禁止することを通知する撮像禁止信号304を入力した場合に、撮影動作を禁止する。
各装置の設置例として、端末装置70は、例えば病院の放射線撮影受付室に設置されたコンピュータであり、撮像装置80は、例えば病院の放射線撮影室に設置された連続X線撮影(透視撮影、血管造影撮影)を行う撮像機器やCT撮像を行う撮像機器やMR撮像を行う撮像機器である。また、サーバ装置60は、例えば病院運営を管理するシステムに接続されたコンピュータであり、画像ファイリングサーバ装置50は、例えば病院運営を管理するシステムに接続されたコンピュータである。また、単純写真撮影装置10は、例えば放射線撮影室に設置されたX線写真を撮影する撮影機器である。
図2は、この実施の形態の電子機器植え込み検出装置30の機器構成を示す図である。
図3は、電子機器植え込み検出装置30のハードウェア構成図である。
なお、画像ファイリングサーバ装置50、サーバ装置60、端末装置70は、図2、図3に示す構成と同じ構成であるものとする。
図2において、電子機器植え込み検出装置30は、システムユニット900、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(液晶)の表示画面を有する表示装置901、キーボード902(K/B)、マウス903、FDD904(Flexible Disk Drive)、コンパクトディスク装置905(CDD)、プリンタ装置906、スキャナ装置907などのハードウェア資源を備え、これらはケーブルや信号線で接続されている。
システムユニット900は、コンピュータであり、ファクシミリ機932、電話器931とケーブルで接続され、また、ローカルエリアネットワーク942(LAN)、ゲートウェイ941を介してインターネット940に接続されている。
画像ファイリングサーバ装置50、サーバ装置60、端末装置70はそれぞれ、LAN942や、ゲートウェイ941や、インターネット940を介して電子機器植え込み検出装置30と接続されている。
図3において、電子機器植え込み検出装置30は、プログラムを実行するCPU911(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置ともいう)を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、通信ボード915、表示装置901、キーボード902、マウス903、FDD904、CDD905、プリンタ装置906、スキャナ装置907、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置920の代わりに、光ディスク装置、メモリカード読み書き装置などの記憶装置でもよい。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、FDD904、CDD905、磁気ディスク装置920の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置あるいは記憶部の一例である。
通信ボード915、キーボード902、スキャナ装置907、FDD904などは、入力部、入力装置の一例である。
また、通信ボード915、表示装置901、プリンタ装置906などは、出力部、出力装置の一例である。
通信ボード915は、ファクシミリ機932、電話器931、LAN942等に接続されている。通信ボード915は、LAN942に限らず、インターネット940、ISDN等のWAN(ワイドエリアネットワーク)などに接続されていても構わない。インターネット940或いはISDN等のWANに接続されている場合、ゲートウェイ941は不用となる。
磁気ディスク装置920には、オペレーティングシステム921(OS)、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。プログラム群923のプログラムは、CPU911、オペレーティングシステム921、ウィンドウシステム922により実行される。
上記プログラム群923には、電子機器植え込み検出装置30の備える「〜部」として説明する動作を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。
ファイル群924には、以下に述べる実施の形態の説明において、「〜の判定結果」、「〜の計算結果」、「〜の処理結果」、「〜検出結果」として説明するデータや信号値や変数値やパラメータが、「〜ファイル」や「〜データベース」の各項目として記憶されている。
また、以下に述べる実施の形態の説明において説明するフローチャートの矢印の部分は主としてデータ(情報)や信号の入出力を示し、データや信号値は、RAM914のメモリ、FDD904のフレキシブルディスク、CDD905のコンパクトディスク、磁気ディスク装置920の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disk)等の記録媒体に記録される。また、データ(情報)や信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
また、以下に述べる実施の形態の説明において電子機器植え込み検出装置30の備える「〜部」として説明するものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、ハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。すなわち、プログラムは、電子機器植え込み検出装置30の備える「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、電子機器植え込み検出装置30の備える「〜部」の手順をコンピュータに実行させるものである。
次に、患者の体内に植え込まれた電子機器の一例を説明する。
図4は、電子機器が体内に植え込まれた様子の一例を示す図である。
図4において、患者(人体200)の体内には、ペースメーカの本体204と、一端が本体204に接続し、他端が心臓201に接触するリード線205とが植え込まれている。図4の例では、本体204は患者の右肺202の部分に植え込まれていることを示している。本体204から伸びたリード線205は、心臓201に達する。一般的に心臓201は、左肺203と右肺202との間から左肺203寄りにあるため、リード線205は、右肺202から左肺203の方向へ伸びるように植え込まれる。
実際の胸部X線写真を参照して、胸部X線写真に撮影された肺及び心臓周辺の部位を説明する。
図5(a)は、胸部X線写真を示す図であり、図5(b)は、体の内部の部位がわかるように図5(a)の写真を簡単に表した図である。
図5(a)に示した胸部のX線写真には、図5(b)に示す右肺202と、左肺203と、右房室201bと、左房室201aと、右鎖骨206と、左鎖骨207とが表わされている。特に、右肺202及び左肺203は、肺野領域と呼ばれる。また、図5(b)では符号を付していないが、右肺202と左肺203との間の、図5(a)の写真中央付近の縦に白い部分を縦隔領域と呼ぶ。縦隔領域は、このように左右の肺に囲まれた場所のことであり、心臓や気管や食道がある。その他に、大動脈や大静脈、神経、胸腺(きょうせん)がある。
電子機器植え込み検出装置30は、図5(a)示したような胸部X線写真をデジタル画像データ化した画像データを単純写真撮影装置10から入力して、画像データが電子機器が植え込まれていることを示しているかいないかを検出する。
次に、電子機器植え込み検出装置30の構成について説明する。
図6は、この実施の形態の電子機器植え込み検出装置30の構成を示すブロック図である。
図6において、電子機器植え込み検出装置30は、画像データ入力部31と、表示部45と、入力部44と、配線領域抽出部32と、分割パターン記憶部40と、本体領域抽出部42と、ライン映像検出部33と、本体検出部43と、ラインパターン記憶部39と、サンプル画像データ記憶部35と、除外画像データ記憶部36と、機器植え込み判定部37と、警告出力部38とを備える。
画像データ入力部31は、単純写真撮影装置10から例えば図5(a)に示したような胸部X線写真をデジタル画像データ化した画像データ301を入力する。このとき、画像データ301には、患者を識別する例えば患者ごとに採番されたカルテ番号等が付与されているものとする。電子機器植え込み検出装置30と単純写真撮影装置10とが、LAN942、インターネット940、ゲートウェイ941を介して接続されている場合には、画像データ入力部31は、単純写真撮影装置10からLAN942、インターネット940、ゲートウェイ941を介して画像データ301を入力する。また、電子機器植え込み検出装置30と単純写真撮影装置10とが、ケーブル等により接続されている場合には、画像データ入力部31は、単純写真撮影装置10から通信ボード915を介して画像データ301を入力する。また、画像データ301が電子機器植え込み検出装置30の磁気ディスク装置920のファイル群924、RAM914やFDD904、CDD905等の記憶装置や記憶媒体にあらかじめ記憶されている場合には、単純写真撮影装置10から画像データを入力せずに、上記したような記憶装置や記憶媒体から画像データ301を入力する。
画像データ入力部31は、入力した画像データ301を配線領域抽出部32と、画像ファイリングサーバ装置50とに出力する。電子機器植え込み検出装置30と画像ファイリングサーバ装置50とが、LAN942、インターネット940、ゲートウェイ941を介して接続されている場合には、画像データ入力部31は、画像ファイリングサーバ装置50へLAN942、インターネット940、ゲートウェイ941を介して画像データ301を出力する。また、電子機器植え込み検出装置30と画像ファイリングサーバ装置50とが、ケーブル等により接続されている場合には、画像データ入力部31は、画像ファイリングサーバ装置50へ通信ボード915を介して画像データ301を出力する。
画像ファイリングサーバ装置50は、入力した画像データ301を画像ファイリングサーバ装置50の磁気ディスク装置920のファイル群924、RAM914やFDD904、CDD905に記憶する。このとき、画像データ301には、患者を識別する例えばカルテ番号等が付与されているので、カルテ番号に対応させて画像データ301を記憶して、管理する。
配線領域抽出部32は、分割パターン記憶部40が記憶する分割パターンを参照して、画像データ301の画像を複数の領域に分割して、分割した複数の領域から、画像データ301を、肺野領域抽出部321、縦隔領域抽出部322、血管領域抽出部323、鎖骨下静脈領域抽出部325、心臓領域抽出部326、房室領域抽出部327、上大静脈領域抽出部324により該当する所定の配線領域を抽出する。詳細な抽出動作については、後で説明する。
本体領域抽出部42は、画像データ301からペースメーカ本体が植え込まれている領域を抽出する。本体領域抽出部42は、従来の特開2005−176973号公報に記載された放射線画像処理装置の動作と同じ動作により画像データ301からペースメーカ本体が植え込まれている領域を抽出する。すなわち、右肺領域を抽出する。
ライン映像検出部33は、配線領域抽出部32が抽出した配線領域内に植え込まれているリード線のライン映像を、ラインパターン記憶部39が記憶したラインパターン情報を参照して検出して検出した結果を出力する。詳細な検出動作については、後で説明する。
ライン端検出部34は、心臓領域抽出部326、或いは、房室領域抽出部327が抽出した配線領域にリード線の端部が有るか否かを、ラインパターン記憶部39が記憶したラインパターン情報を参照して検出する。これは、電子機器が植え込まれていれば、心臓あるいは心筋等に電極が接触しているため、電極を接続するリード線の端部が心臓領域或いは心房領域にあると考えられるからである。
また、本体領域抽出部42が抽出した右肺領域にリード線の端部が有るか否かを、ラインパターン記憶部39が記憶したラインパターン情報を参照して検出する。これは、電子機器が植え込まれていれば、ペースメーカ本体にリード線が接続しているため、リード線の端部が右肺領域にあると考えられるからである。
詳細な検出動作については、後で説明する。
本体検出部43は、右肺領域にペースメーカ本体が植え込まれているか否かを検出する。本体検出部43は、従来の特開2005−176973号公報に記載された放射線画像処理装置の動作と同じ動作により画像データ301からペースメーカ本体が右肺領域にあるか否かを検出する。本体領域抽出部42と本体検出部43とは、特開2005−176973号公報に記載された放射線画像処理装置を構成するものである。
機器植え込み判定部37は、ライン映像検出部33が検出したライン映像を入力して、サンプル画像データ記憶部35が記憶したリード線が体内に植え込まれている状態を示したサンプルの画像データと、ライン映像とを比較して、画像データ301が電子機器が植え込まれていることを示しているか否かを判定する。このとき、ライン端検出部34、本体検出部43による検出結果を参考にする。詳細な判定動作については、後で説明する。
警告出力部38は、機器植え込み判定部37により電子機器が植え込まれていることを画像データ301が示していることを判定された場合に、電子機器の植え込みを警告する警告信号302を生成してサーバ装置60に出力する。詳細な動作については、後で説明する。
電子機器植え込み検出装置30とサーバ装置60とが、LAN942、インターネット940、ゲートウェイ941を介して接続されている場合には、警告出力部38はサーバ装置60へLAN942、インターネット940、ゲートウェイ941を介して警告信号302を出力する。また、電子機器植え込み検出装置30とサーバ装置60とが、ケーブル等により接続されている場合には、警告出力部38は、サーバ装置60へ通信ボード915を介して警告信号302を出力する。
サーバ装置60は、電子機器植え込み検出装置30から警告信号302を入力した場合、警告情報303を生成して端末装置70へ出力する。
さらに、サーバ装置60は、電子機器植え込み検出装置30から警告信号302を入力した場合、撮像禁止信号304を生成して撮像装置80に出力する。
詳細な動作については、後で説明する。
次に、電子機器植え込み検出装置30の動作手順を説明する。
図7は、電子機器植え込み検出装置30の動作の概要を示すフローチャート図である。
S10(画像データ入力工程,画像データ入力処理)
画像データ入力部31は、単純写真撮影装置10から患者の胸部をX線撮影した写真をデジタル画像データ化した画像データ301を、例えばLAN942、ゲートウェイ941、インターネット940、通信ボード915を介して入力する。或いは、画像データ301があらかじめ電子機器植え込み検出装置30の記憶装置(例えばファイル群924、FDD904等)に記憶されている場合には、記憶装置から入力する。
S11(配線領域抽出工程,配線領域抽出処理)
配線領域抽出部32により、画像データ301から配線領域を抽出する。
S12(本体領域抽出工程,本体領域抽出処理)
S11の処理と並行して、本体領域抽出部42により画像データ301からペースメーカ本体が植え込まれていると予測される右肺領域を抽出する。
S13(ファイリング工程,ファイリング処理)
S11、S12の処理と並行して、画像データ入力部31により画像データ301を画像ファイリングサーバ装置50へ、例えばLAN942、ゲートウェイ941、インターネット940、通信ボード915を介して出力する。
S14(ライン映像検出工程,ライン映像検出処理)
ライン映像検出部33により、S11で抽出された配線領域の画像データにライン映像があるか否かを判定して、ライン映像がある場合、ライン映像を検出する。
S15(機器植え込み判定工程,機器植え込み判定処理)
機器植え込み判定部37は、S14でライン映像が検出された場合(YES)、S16へ進む。機器植え込み判定部37は、S14でライン映像が検出されない場合(NO)終了する。
S16(機器植え込み判定部工程,機器植え込み判定処理)
機器植え込み判定部37は、S12で検出した右肺領域を示す情報と、S14で検出したライン映像とを用いて、リード線が植え込まれていることを示す画像データであるか否かを判定する。
S17(警告出力工程,警告出力処理)
警告出力部38は、S16でリード線が植え込まれていることを示す画像データであることを判定した場合(YES)、S18へ進む。警告出力部38は、S16でリード線が植え込まれていることを示す画像データでないことを判定した場合(NO)終了する。
S18(警告出力工程)
警告出力部38は、リード線が植え込まれていることを示す画像データであることを示す警告信号302を生成して出力する。
このように、電子機器植え込み検出装置30は、画像データから配線領域を抽出して、抽出した配線領域の画像データについてリード線のライン映像があることを示す画像データであるか否かを判定する。
S11の配線領域抽出工程、及び、配線領域抽出処理について、詳細を説明する。
図8は、配線領域抽出部32の動作を示すフローチャート図である。
図8において、肺野領域抽出部321による肺野領域抽出処理(S210)と、縦隔領域抽出部322による縦隔領域抽出処理(S220)と、血管領域抽出部323による血管領域抽出処理(S230)と、鎖骨下静脈領域抽出部325による鎖骨下静脈領域抽出処理(S240)と、心臓領域抽出部326による心臓領域抽出処理(S250)と、房室領域抽出部327による房室領域抽出処理(S260)との6つの処理を行う。
ここで、配線領域抽出部32が抽出する各領域について説明する。はじめに、肺野領域と縦隔領域を説明する。
図9は、肺野領域と縦隔領域を説明する図である。図9に示した胸部の略図は、胸部をX線撮影した写真の略図であり、画像データ301を視覚的に簡単に示したものである。
図9において、右肺202と左肺203とを含む領域を肺野領域211とする。右鎖骨206と左鎖骨207とのあたりから右鎖骨206と左鎖骨207との間を通り、右肺202と左肺203との間を通る領域を縦隔領域221とする。図9に示した縦隔領域221と肺野領域211は、特開2005−176973号公報に記載された放射線画像処理装置により検出する。
次に、画像データ301による胸部の映像を複数の領域に分割して、分割した複数の領域のうち所定の領域を肺野領域や縦隔領域や血管領域等の配線領域として抽出する例を説明する。
ここでは、一例として画像データ301による胸部の映像を、縦8個、横8個の合計64個の領域に分割して所定の領域を検出する。また、分割した各領域は、(行番号、列番号)により表すものとする。
また、いずれの領域がどの配線領域に対応するかを分割パターン記憶部40にあらかじめ記憶する。
図10〜図15は、所定の配線領域を説明する図である。
図16は、分割パターン記憶部40が記憶する分割パターン情報の一例を示す図である。
図16では、縦8個、横8個の合計64個の領域に分割することを指示する‘行数8’と‘列数8’とを分割パターン情報としてあらかじめ設定されている。
図10は、配線領域の1つである肺野領域211を示す。肺野領域211は、(2,1)〜(7,8)の領域により構成する。分割パターン記憶部40には、図16のように肺野領域として(2,1)〜(7,8)の領域を示す‘行2〜7’と‘列1〜8’を分割パターン情報として設定する。
図11は、配線領域の1つである縦隔領域221を示す。縦隔領域221は、(1〜8,4)と(1〜8,5)の領域により構成する。分割パターン記憶部40には、図16のように縦隔領域として(1〜8,4)と(1〜8,5)との領域を示す‘行1〜8’と‘列4〜5’を分割パターン情報として設定する。
図12は、配線領域の1つである血管領域231を示す。血管領域231は、(3〜6,3)と(3〜6,4)の領域により構成する。分割パターン記憶部40には、図16のように血管領域として(3〜6,3)と(3〜6,4)との領域を示す‘行3〜6’と‘列3〜4’を分割パターン情報として設定する。
図13は、配線領域の1つである鎖骨下静脈領域241を示す。鎖骨下静脈領域241は、(3〜4,2)と(3〜4,3)と(3〜4,4)と(3〜4,5)と(3〜4,6)と(3〜4,7)との領域により構成する。分割パターン記憶部40には、図16のように鎖骨下静脈領域として(3〜4,2)と(3〜4,3)と(3〜4,4)と(3〜4,5)と(3〜4,6)と(3〜4,7)との領域を示す‘行3〜4’と‘列2〜7’を分割パターン情報として設定する。
図14は、配線領域の1つである心臓領域251を示す。心臓領域251は、(5〜6,4)と(5〜6,5)と(5〜6,6)と(5〜6,7)との領域により構成する。分割パターン記憶部40には、図16のように心臓領域として(5〜6,4)と(5〜6,5)と(5〜6,6)と(5〜6,7)との領域を示す‘行5〜6’と‘列4〜7’を分割パターン情報として設定する。
図15は、配線領域の1つである房室領域261を示す。房室領域261は、(5〜6,4)と(5〜6,5)と(5〜6,6)と(5〜6,7)との領域により構成する。分割パターン記憶部40には、図16のように房室領域として(5〜6,4)と(5〜6,5)と(5〜6,6)と(5〜6,7)との領域を示す‘行5〜6’と‘列4〜7’を分割パターン情報として設定する。房室領域261は、心臓の右心房と右心室との少なくともいずれか一方を含む領域である。
分割パターン記憶部40は、電子機器植え込み検出装置30のファイル群924やROM913やRAM914やFDD904やCDD905等の記憶装置に記憶する。分割パターン記憶部40に記憶した分割パターン情報は、あらかじめ警告システム100の利用者が、キーボード902、マウス903等の入力装置によって入力する情報である。図10〜図15に示した配線領域は、一例であって他の領域により構成してもかまわない。また、X線写真の映像を分割する数は、64よりも大きくても小さくてもかまわない。領域および分割数は、警告システム100の利用者が任意の値を設定できるものとする。
配線領域抽出部32は、分割パターン記憶部40が記憶した図16に示した分割パターン情報を参照して、図8のS210〜S260の処理によって、配線領域を抽出する。例えば、肺野領域抽出部321は、分割パターン情報のうち肺野領域として設定された‘行2〜7’と‘列’1〜8‘との分割パターン情報を参照して、縦8個、横8個の64個に分割した領域のうち(2,1)〜(7,8)の領域を肺野領域211として抽出する。同じように、縦隔領域抽出部322は、分割パターン情報のうち縦隔領域として設定された分割パターン情報を参照して、縦隔領域221を抽出し、血管領域抽出部323は、分割パターン情報のうち血管領域として設定された分割パターン情報を参照して、血管領域231を抽出し、鎖骨下静脈領域抽出部325は、分割パターン情報のうち鎖骨下静脈領域として設定された分割パターン情報を参照して、鎖骨下静脈領域241を抽出し、心臓領域抽出部326は、分割パターン情報のうち心臓領域として設定された分割パターン情報を参照して、心臓領域251を抽出し、房室領域抽出部327は、分割パターン情報のうち房室領域として設定された分割パターン情報を参照して、房室領域261を抽出する。
次に、図7のS14のライン映像検出工程及びライン映像検出処理について説明する。ライン映像検出部33は、ラインパターン記憶部39が記憶したラインパターン情報を参照してライン映像を検出する。
図17は、ラインパターン記憶部39が記憶したラインパターン情報の一例を示す図である。
図17において、ラインパターン情報は、各配線領域に対応して、リード線の長さと、リード線が植え込まれていない状態の配線領域を撮影したサンプル画像のファイル名とを有している。さらに、ラインパターン情報は、身長及び配線領域の種類に関係なく、リード線の太さを有する。
また、この例では、患者の身長によって体内に植え込まれるリード線の長さが異なることと、患者の身長によって肺、心臓、鎖骨等の大きさや位置が異なることとを考慮して、身長別にリード線の長さとサンプル画像とを設定した。
例えば、患者の身長が120cmの場合であって、さらに、リード線のライン映像があるかないかを判定する配線領域が心臓領域を対象に検出する場合には、ライン映像検出部33は、ラインパターン情報の各身長のうち111cm〜140cmの心臓領域に設定されたリード線の長さ‘12cm〜13cm’とサンプル画像が格納されたファイル名‘sampleE5’を取得する。
図17に示したラインパターン情報は、電子機器植え込み検出装置30のファイル群924やROM913やRAM914やFDD904やCDD905等の記憶装置に記憶する。ラインパターン記憶部39に記憶したラインパターン情報は、あらかじめ警告システム100の利用者が、キーボード902、マウス903等の入力装置によって入力する情報である。また、ラインパターンのサンプル画像を記憶したファイルは、所定のファイル名で、電子機器植え込み検出装置30のファイル群924やROM913やRAM914やFDD904やCDD905等の記憶装置に記憶する。図17の例では、利用者は、ラインパターンのサンプル画像を記憶したファイル名を、ラインパターン情報のサンプル画像を示す項目に設定している。
図17に示したラインパターン情報は、一例であって、例えば身長の値は他の値でもかまわない。また、身長に関係なく各配線領域のリード線の長さとサンプル画像を設定してもよい。また、リード線の長さは他の値であってもかまわない。身長ごとに設定することと、リード線の長さの値と、ファイル名とは、警告システム100の利用者が任意の値を設定できるものとする。
図18は、図7のS14のライン映像検出部33の動作を示すフローチャート図である。
配線領域抽出部32は、肺野領域211、縦隔領域221、血管領域231等の6種類の配線領域を抽出すると説明した。このため、ライン映像検出部33は、図18に示したS310からS318の処理を6種類の配線領域それぞれについて実行する。また、ライン映像を検出した結果は配線領域の種類ごとに必要になるため、ライン映像あり・なしを示すフラグを配線領域の種類の数に対応してここでは6個のフラグを用意する。フラグの値は、ライン映像検出部33が設定する。フラグは電子機器植え込み検出装置30の備えるメモリに記憶する。
図18において、S310では、ラインパターン記憶部39より配線領域の種類と患者の身長とに該当するラインパターン情報(リード線の長さとサンプル画像のファイル名)を取得する。なお、患者の身長は、画像データ301を入力した際に入力部44により放射線技師や看護士に入力させる。或いは、画像データ301に付与されているカルテ番号を用いて、サーバ装置60や端末装置70により記憶・管理されているカルテ情報記憶部に記憶されているカルテ情報から患者の身長を示す情報を取得してもかまわない。
例えば、患者の身長が170cmの場合であって、さらに、リード線のライン映像があるかないかを判定する配線領域が肺野領域を対象に検出する場合には、ライン映像検出部33は、身長が160cmより大きいラインパターン情報であって肺野領域に設定されたリード線の長さ‘15cm以上’とサンプル画像が格納されたファイル名‘sampleA7’を取得する。
次に、S311において、ライン映像検出部33は、取得したファイル名で記憶されているサンプル画像を取得する。例えば、ファイル名‘sampleA7’として記憶されている画像データを記憶装置から取り出す。
次に、S312において、ライン映像検出部33は、サンプル画像の画像データと、画像データ301から抽出した配線領域に対応する画像データとを比較する。例えば、ファイル名‘sampleA7’として記憶されているサンプル画像の画像データと画像データ301から抽出した肺野領域211に対応する画像データと比較する。サンプル画像の画像データと、画像データ301から抽出した配線領域に対応する画像データとは、ともにデジタル画像データとし、2つのデジタル画像データをパターンマッチングして比較する。パターンマッチングとは、例えば、入力画像(画像データ301から抽出した肺野領域211に対応する画像データ)の中にあらかじめ用意した標準パターン(サンプル画像の画像データ)と同じ画像データがあるか、あるいは近いものがあるかを検出して、同じもの及び近いものを除いて差異を検出することと、入力画像(画像データ301から抽出した肺野領域211に対応する画像データ)に標準パターン(サンプル画像の画像データ)を重ねながら移動して、2つの画像データレベル対応の相関を調べることとのいずれかの動作を指すものとする。
S312によりパターンマッチングした結果、ライン映像検出部33は、2つの画像データに差異があれば(YES)S314へ進み、差異がなければ(NO)S318で配線領域の種類別のフラグにOFFを設定する。差異がないということは、配線領域の画像データがリード線が植え込まれていない状態のサンプルの画像データに近いことを示している。すなわち、この配線領域にはリード線が植え込まれていないことを示している。逆に、差異があるということは、配線領域の画像データがリード線が植え込まれていない状態のサンプルの画像データと似ていないことを示している。すなわち、この配線領域にはリード線が植え込まれていることを示している。
ここでは、例えば配線領域の1つである肺野領域についてライン映像の有無を検出しているため、ライン映像検出部33は、肺野領域用のフラグに設定する。
S314において、S312で比較した2つの画像データの差異ある場合、すなわち、リード線が配線領域に植え込まれている可能性がある場合、ライン映像検出部33は、2つの画像データをパターンマッチングして得られる画像データの差異からリード線のライン映像の長さと太さを取得する。画像が粗く太さを取得できない場合には、長さだけでもいい。
次に、S315において、ライン映像検出部33は、S314で取得した長さとS310でラインパターン記憶部39から取得したラインパターン情報の長さとを比較する。例えば、上記したS310の説明では、取得したラインパターン情報の長さは‘15cm以上’であった。このため、S314で取得した長さが15cm以上であれば一致することになる。一致する(YES)場合は、ライン映像検出部33は、S316へ進む。一致しない(NO)場合は、ライン映像検出部33は、S318でフラグにOFFを設定する。ここでは、例えば配線領域の1つである肺野領域についてライン映像の有無を検出しているため、ライン映像検出部33は、肺野領域用のフラグにOFFを設定する。
次に、S316において、ライン映像検出部33は、S314で太さを取得できた場合に、あらかじめ設定されてラインパターン記憶部に記憶したリード線の太さと取得した太さとを比較する。S314で太さが取得できなかった場合はS316の処理をスキップして、S317へ進む。太さが一致する(YES)場合は、ライン映像検出部33は、S317へ進み、フラグにONを設定する。一致しない(NO)場合は、ライン映像検出部33は、S318でフラグにOFFを設定する。ここでは、例えば配線領域の1つである肺野領域についてライン映像の有無を検出しているため、ライン映像検出部33は、肺野領域用のフラグに設定する。
ライン映像検出部33は、上記したS310〜S318の処理を配線領域抽出部32が抽出した6つの配線領域それぞれについて実行する。
これらの処理をライン映像検出部33が行うことによって、6つの配線領域それぞれに対応して用意したフラグに、ライン映像が検出できたか否かのいずれかを示す値(ON,OFF)が設定される。
次に、図7のS16の機器植え込み判定工程及び機器植え込み判定処理について図19のフローチャートに従い説明する。
図19は、機器植え込み判定部37の動作を示すフローチャートである。
図19では、ライン端検出部34によるリード線のライン端の検出処理と、本体検出部43によるペースメーカ本体の検出処理との検出結果と、ライン映像検出部33によるライン映像の検出結果とに基づいて、機器植え込み判定部37が、患者の胸部に電子機器が植え込まれていることを画像データ301が示しているか否かを判定する。機器植え込み判定部37は、サンプル画像データ記憶部35が記憶するサンプル画像情報と、除外画像データ記憶部36が記憶する除外画像データとを参照して、患者の胸部に電子機器が植え込まれている画像データであることを示しているか否かを判定する。
はじめに、S410において、機器植え込み判定部37は、本体検出部43によりペースメーカ本体が検出されたか否かを判断する。なお、本体検出部43によるペースメーカ本体の検出動作は、従来の特開2005−176973号公報に記載された放射線画像処理装置によって行う。すなわち、本体検出部43によるペースメーカ本体が検出された場合には、本体は肺野領域にある。このため、本体につながれたリード線は、肺野領域211に存在することが考えられ、S411では、肺野領域211の画像データについて、本体にリード線がつながっていることを示している画像データであるか否かを判定する。機器植え込み判定部37は、本体検出部43により本体が検出できなかった場合は、図20へ進む。
S411では、ライン端検出部34は、図18のS310でライン映像検出部33が入力した身長を用いてラインパターン記憶部39が記憶する肺野領域のラインパターン情報を取得する。例えば、上記したように身長が170cmであった場合、取得する肺野領域のラインパターン情報は、リード線の長さが15cm以上で、サンプル画像のファイル名が‘sampleA7’である。ライン端検出部34は、画像データ301から抽出した肺野領域211の画像データと、ラインパターン記憶部39から取得したサンプル画像ファイルに記憶されたサンプル画像データとをパターンマッチングして、2つの画像データの差異画像データを取得する。パターンマッチングは、上記した図18のS312で説明したものと同様である。ライン端検出部34は、取得した差異画像データに白っぽい円形状の本体の影と、その円形状の影にリード線を表す細長いひも状の白っぽい影とがあることを示す画像データであることを検出できた場合、本体にライン端がつながっているものと判定する。差異画像データから検出した、白っぽい本体の影と細長いひも状の白っぽい影について、2値化処理をしてから、リード線を表す細長いひも状線領域の連結処理を行う。この2値画像に対して島領域を検出して、ペースメーカ本体とライン端に対応する部分がつながって一つの島になっていることが検出できれば、本体にライン端がつながっているものと判定できる。
ライン端検出部34は、S412で本体にリード線を示すライン端がつながっていることを判定できた(YES)場合に、S413へ進み、S412で本体にリード線がつながっていないことを判定できた(NO)場合に、図20へ進む。
S413では、ライン端検出部34は、図18のS310でライン映像検出部33が入力した身長を用いてラインパターン記憶部39が記憶する房室領域のラインパターン情報を取得する。例えば、上記したように身長が170cmであった場合、取得する房室領域のラインパターン情報は、リード線の長さが6cm以上で、サンプル画像のファイル名が‘sampleF7’である。ライン端検出部34は、画像データ301から抽出した房室領域261の画像データと、ラインパターン記憶部39から取得したサンプル画像ファイルに記憶されたサンプル画像データとをパターンマッチングして、2つの画像データの差異画像データを取得する。パターンマッチングは、上記した図18のS312で説明したものと同様である。ライン端検出部34は、取得した差異画像データにリード線を表す細長いひも状の白っぽい影があることを示す画像データであることを検出できた場合、心臓にライン端がつがっているものと判定する。差異画像データから検出した、細長いひも状の白っぽい影について、2値化処理をしてから、リード線を表す細長いひも状線領域の連結処理を行う。この2値画像に対して島領域を検出して、房室領域内にかかっていることが判定できれば、心臓にライン端がつながっているものと判定する。線状の領域を判定するのには、例えばハフ変換とかエッジ検出処理とかの画像フィルター処理を適用すると良い。
S411とS413は、本体検出部43が本体を検出した場合にだけ実行する処理である。本体が検出されたということは、リード線の一方の端部は本体につながり、他方の端部は心臓(あるいは、心筋、房室等の心臓を構成する部位)につながって(接触して)いることを画像データ301が示していると考えられるためである。
S414において、S413でライン端が検出できた(YES)場合はS415へ進み、S413でライン端が検出できなかった(NO)場合は図20へ進む。
S415において、機器植え込み判定部37は、サンプル画像データ記憶部35からサンプル画像データを取得する。サンプル画像データ記憶部35が記憶するサンプル画像データは、各配線領域に実際に植え込まれたリード線、あるいは、本体、あるいは、本体とリード線とをX線で撮影した画像データを指す。或いは、人体模型の胸部の各配線領域にリード線、あるいは、本体、あるいは、本体とリード線とを植え込み、植え込んだ状態をX線で撮影した画像データをサンプル画像データとしてもよい。或いは、実際の各配線領域をX線で撮影した画像データに対してリード線、あるいは、本体、あるいは、本体とリード線とが植え込まれているように加工して、加工した画像をサンプル画像データとしてもよい。
図21は、サンプル画像データ記憶部35が記憶するサンプル画像情報の一例を示す図である。図21の例では、各配線領域に対応して、リード線、あるいは、本体、あるいは、本体とリード線とを植え込まれた患者の胸部をX線で撮影した画像データのファイル名をサンプル画像情報として記憶している。ここでは、本体が右の肺野領域に植え込まれているものとして、肺野領域を右肺野領域と左肺野領域とに区別している。右肺野領域に対応するサンプル画像データを記憶した‘ラインサンプルF1’のファイルには、本体とリード線が植え込まれている状態の画像データが記憶されている。
図21に示したサンプル画像情報は、電子機器植え込み検出装置30のファイル群924やROM913やRAM914やFDD904やCDD905等の記憶装置に記憶する。サンプル画像データ記憶部35に記憶したサンプル画像情報は、あらかじめ警告システム100の利用者が、キーボード902、マウス903等の入力装置によって入力する情報である。また、サンプル画像データを記憶したファイルは、所定のファイル名で、電子機器植え込み検出装置30のファイル群924やROM913やRAM914やFDD904やCDD905等の記憶装置に記憶する。図21の例では、利用者は、サンプル画像データを記憶したファイル名を、サンプル画像情報のファイル名に設定している。また、図21の例では、配線領域別のサンプル画像データのファイル名は1つであるが、配線領域別の身長別のサンプル画像データを用意して、1つの配線領域に対応させて複数のサンプル画像データのファイル名を設定してもかまわない。この場合は、複数のサンプル画像データのファイル名を配線領域別の身長別に設定する。
図19のS415の説明に戻る。機器植え込み判定部37は、サンプル画像データ記憶部35から右肺野領域のサンプル画像データを記憶したファイルのファイル名を取得する。機器植え込み判定部37は、ファイル名を用いて右肺野領域のサンプル画像データを読み出して、配線領域抽出部32が抽出した肺野領域の画像データとサンプル画像データとをパターンマッチングする。このパターンマッチングは、図18のS312と同様のパターンマッチング処理である。ここでは、S410の処理で本体が右肺野領域に植え込まれていることが確認されているため、パターンマッチング処理では、本体と本体につながれたリード線の画像データと、サンプル画像データの本体及び本体につながれたリード線の画像データとをパターンマッチング処理により比較する。配線領域抽出部32が抽出した肺野領域は、右肺野領域と左肺野領域とを含んでいる。このため、機器植え込み判定部37は、右肺野領域に該当する部分を抽出する処理を、パターンマッチングの処理を行う前に実行する。右肺野領域の抽出処理は、例えば、分割パターン記憶部40に右肺野領域として‘行(2〜7)列(1〜4)’という分割パターン情報を記憶しておき、分割パターン記憶部40に右肺野領域として設定された分割パターン情報を参照して、画像データ301から右肺野領域に対応する領域を抽出する。
S415のパターンマッチングの結果、マッチしている(S416,YES)場合、機器植え込み判定部37は、S417へ進み、マッチしていない(S416,NO)場合、機器植え込み判定部37は、患者の胸部に電子機器が植え込まれていないことを画像データが示しているという判定結果を出力して(S420)、処理を終了する。
S417では、機器植え込み判定部37は、除外画像データ記憶部36が記憶する除外画像情報を取得する。除外画像データ記憶部36は、図21に示したサンプル画像データ記憶部と同様に除外画像データを記憶したファイルのファイル名を除外画像情報として記憶する。また、除外画像データは配線領域の種類ごとにあり、配線領域の種類ごとに除外画像データを記憶したファイルのファイル名を記憶する。除外画像データは、所定の配線領域の画像データが電子機器が植え込まれていることを示す画像データであるか否かを判定する際に、植え込まれていることを示している画像データであるとの判定結果を再度検証するためのものである。例えば、S415でパターンマッチングを行った結果、サンプル画像データと右肺野領域の画像データとが一致すれば、電子機器が右肺野領域に植え込まれていることを示す画像データであることを判定する。しかし、ペースメーカ本体及びリード線とは別の機器、例えば、患者が胸部の骨を(この場合は右肺の部分の骨や、右の鎖骨の近傍)骨折をしたために骨折した骨を接合したり補強したりする補強具が植え込まれている場合が考えられる。このような場合、画像データ301の右肺野領域の画像データには補強具が示されていることがあり、機器植え込み判定部37は、この補強具を本体やリード線と誤ってパターンマッチングしてしまうと、一致するとの誤った判定を行ってしまう。このような場合を排除するため、あらかじめペースメーカ本体及びリード線以外のものであって胸部に植え込まれる可能性のあるものを撮影した画像データを除外画像データとして除外画像データ記憶部36に設定しておく。除外画像データを記憶したファイルは、各配線領域に対応して、本体及びリード線以外の例えば補助具を植え込まれた患者の胸部をX線で撮影した画像データを記憶している。
除外画像データを記憶したファイルは、電子機器植え込み検出装置30のファイル群924やROM913やRAM914やFDD904やCDD905等の記憶装置に記憶する。除外画像データ記憶部36に記憶した除外画像情報は、あらかじめ警告システム100の利用者が、キーボード902、マウス903等の入力装置によって入力する情報である。また、除外画像データを記憶したファイルは、所定のファイル名で、電子機器植え込み検出装置30のファイル群924やROM913やRAM914やFDD904やCDD905等の記憶装置に記憶する。利用者は、除外画像データを記憶したファイル名を、除外画像情報のファイル名に設定する。
S417で、機器植え込み判定部37は、除外画像データ記憶部36が記憶する除外画像情報(除外画像データを記憶したファイルのファイル名)を取得して、取得したファイル名で記憶された除外画像データと右肺野領域の画像データとをパターンマッチング処理する。このパターンマッチングは、図18のS312と同様のパターンマッチング処理である。ここでは、S410の処理で本体が右肺野領域に植え込まれていることが確認されているため、パターンマッチング処理では、本体と本体につながれたリード線の画像データと、除外画像データの例えば補助具が撮影された画像データとを比較する。配線領域抽出部32が抽出した肺野領域は、右肺野領域と左肺野領域とを含んでいる。このため、機器植え込み判定部37は、右肺野領域に該当する部分を抽出する処理を、パターンマッチングの処理を行う前に実行する。右肺野領域の抽出処理は、例えば、分割パターン記憶部40に右肺野領域として‘行(2〜7)列(1〜4)’という分割パターン情報を記憶しておき、分割パターン記憶部40に右肺野領域として設定された分割パターン情報を参照して、画像データ301から右肺野領域に対応する領域を抽出する。配線領域の種類によっては除外画像データがない場合がある。この場合には、S417、S418をスキップして、S419を実行する。
S417のパターンマッチングの結果、マッチしている(S418,YES)場合、機器植え込み判定部37は、患者の胸部に電子機器が植え込まれていないことを画像データが示しているという判定結果を出力して(S420)、処理を終了する。マッチしていない(S418,NO)場合、機器植え込み判定部37は、患者の胸部に電子機器が植え込まれていることを画像データが示しているという判定結果を出力して(S419)、処理を終了する。
機器植え込み判定部37は、図19のS410,S412,S414の処理でNOであった場合、すなわち、肺野領域に本体が検出されなかった場合、肺野領域以外の配線領域について電子機器の植え込みがなされていることを示す画像データであるか否かを判定する。
図18のライン映像検出部33による処理では、ライン映像が検出できた配線領域に対応するフラグをONに設定した。このため、機器植え込み判定部37は、ライン映像が検出できた配線領域について、すなわち、フラグがONに設定されている配線領域について電子機器の植え込みがなされているか判定する。
図20のS421では、配線領域の種類別のフラグがONである場合に、フラグがONである配線領域に対応するサンプル画像データを記憶したファイルのファイル名をサンプル画像データ記憶部35から取得する。そして、取得したファイル名のファイルからサンプル画像データを取り出し、サンプル画像データとフラグがONである配線領域の画像データ(例えば縦隔領域の画像データ)とをパターンマッチング処理する。このパターンマッチング処理は、図19のS415と同様の処理である。
S421のパターンマッチングの結果、マッチしている(S422,YES)場合、機器植え込み判定部37は、S423へ進み、マッチしていない(S422,NO)場合、機器植え込み判定部37は、患者の胸部に電子機器が植え込まれていないことを画像データ301が示しているという判定結果を出力する(S426)。ライン映像が検出できた配線領域に対応するフラグがONであるフラグが他にある(S427,YES)場合は、S421から処理を繰り返し、他に無ければ(S427,NO)処理を終了する。
S423では、機器植え込み判定部37は、フラグがONである配線領域に対応する除外画像データを記憶したファイルのファイル名を除外画像データ記憶部36から取得する。そして、機器植え込み判定部37は、取得したファイル名のファイルから除外画像データを取り出し、除外画像データとフラグがONである配線領域の画像データ(例えば縦隔領域の画像データ)とをパターンマッチング処理する。このパターンマッチング処理は、図19のS417と同様の処理である。配線領域の種類によっては除外画像データがない場合がある。この場合には、S423、S424をスキップして、S425を実行する。
S423のパターンマッチングの結果、マッチしていない(S424,NO)場合、機器植え込み判定部37は、患者の胸部に電子機器が植え込まれていることを示している画像データ301であるという判定結果を出力して(S425)、処理を終了する。マッチしている(S424,YES)場合、機器植え込み判定部37は、患者の胸部に電子機器が植え込まれていないということを画像データ301が示しているという判定結果を出力して(S426)、ライン映像が検出できた配線領域に対応するフラグがONであるフラグが他にある(S427,YES)場合は、S421から処理を繰り返し、他に無ければ(S427,NO)処理を終了する。
機器植え込み判定部37が出力した判定結果は警告出力部38により入力される。図7のS17に示したように、警告出力部38は、機器植え込み判定部37が出力した判定結果が患者の胸部に電子機器が植え込まれているという判定結果である場合(S17,YES)、患者の胸部に電子機器が植え込まれているということを示す画像データであることを警告する警告信号302を生成して、サーバ装置60に出力する。サーバ装置60は、警告信号302を入力すると、撮像装置80による撮像を禁止させる撮像禁止信号304を生成して、撮像装置80に出力する。撮像装置80は、撮像禁止信号304を入力すると、ただちに患者を撮像することを停止する。このとき、撮像装置80は、撮像禁止信号304を入力したことを放射線技師や看護士に通知するため、ブザー音を発生したり、警告ランプを点灯させてもよい。
また、サーバ装置60は、警告信号302を入力すると、患者の胸部に電子機器が植え込まれていることを示している画像データ301であるということを警告する警告情報303を生成して、端末装置70に出力する。端末装置70は、警告情報303を入力すると、端末装置70の表示装置に警告情報を表示する。このとき、端末装置70は、警告情報303を入力したことを放射線技師や看護士に通知するため、ブザー音を発生したり、警告ランプを点灯させてもよい。また、警告情報303が目立つように文字の色をつけたり、文字のフォントを大きくしたり、文字を点滅させたり等の編集を警告情報303に対して行ってもよい。
また、警告信号302を画像ファイリングサーバ装置50に出力してもかまわない。画像ファイリングサーバ装置50は、警告信号302を受信した場合、先に入力した画像データ301に対して、その画像データ301が患者の胸部に電子機器が植え込まれていることを示す画像データであることが判定されたという情報を記憶する。この場合、警告出力部38は、患者を特定するための患者のカルテ番号を警告信号302とともに画像ファイリングサーバ装置50に出力する。
この実施の形態で一例を説明した電子機器植え込み検出装置は、上記したように胸部のX線画像データを複数の領域に分割して、分割した複数の領域より例えば肺野領域、縦隔領域、血管領域等の複数種類の配線領域を求め、複数種類の配線領域についてそれぞれ電子機器のリード線が植え込まれているか否かを配線領域の画像データが示しているか否かを判定して、判定結果を出力する。連続X線撮影(透視撮影、血管造影撮影)、CT撮像あるいはMR撮像する前に、撮像対象の患者の胸部X線画像データを電子機器植え込み検出装置に入力することにより、患者の胸部に電子機器を植え込まれていることを示している画像データである否かが電子機器植え込み検出装置により自動で判定され、判定結果が出力される。放射線技師や看護士が電子機器植え込み検出装置から出力された判定結果を確認することによって、胸部に電子機器を植え込まれた患者を誤って連続X線撮影、CT撮像あるいはMR撮像することを防ぐことができ、医療ミスの発生を防止できる効果がある。
また、胸部に電子機器を植え込まれた患者は、誤って連続X線撮影、CT撮像あるいはMR撮像されることがないので、生命の危機に陥ることを防止できる効果がある。
また、例えば肺野領域や縦隔領域、血管領域、鎖骨下静脈領域、房室領域等の複数種類の配線領域それぞれの画像データについて、電子機器のリード線が植え込まれていることを示す画像データであるか否かを判定するので、右の肺野領域以外の領域に電子機器が埋め込まれている場合でも、電子機器が植え込まれている画像データであるか否かを判定できる。電子機器の一例であるペースメーカは、本体が右肺野領域に植え込まれている場合には、従来技術で説明した特開2005−176973号公報に記載された発明により電子機器が植え込まれている画像データであるか否かを検出できる。しかし、この実施の形態による電子機器植え込み検出装置は、心臓の位置が逆転しているため、左の肺野領域に本体が植え込まれたり、腹部にペースメーカが植え込まれたり等の理由により本体が右肺野領域以外の領域に植え込まれている場合であっても、電子機器のリード線が植え込まれている画像データであるか否かを判定できるので、より確実に患者を生命の危機から守ることができる。
また、サーバ装置は、電子機器植え込み検出装置による判定結果に基づいて撮像装置を自動制御する。このため、放射線技師や看護師が手動で撮像装置を制御することなく、電子機器が植え込まれたことが判定された画像データの患者に対して撮像を行わないように禁止できるので、放射線技師や看護師による医療ミスを防止でき、より確実に患者を生命の危機から守ることができる。
実施の形態2.
この実施の形態では、実施の形態1の血管領域を静脈領域として抽出し、静脈領域からさらに上大静脈領域を抽出して、上大静脈領域の画像データについてリード線のライン映像がある画像データであるか否かを検出する電子機器植え込み検出装置の一例を説明する。なお、電子機器植え込み検出装置30の構成は図6と同様とする。
以下では、実施の形態1で説明した電子機器植え込み検出装置に対して変更する動作について説明する。
図22は、配線領域の1つとして上大静脈領域を説明する図である。
図22において、血管領域231である静脈領域は、(3〜6,3)と(3〜6,4)の領域により構成する。分割パターン記憶部40には、図16のように血管領域を静脈領域として(3〜6,3)と(3〜6,4)との領域を示す‘行3〜6’と‘列3〜4’を設定する。上大静脈領域271は、静脈領域の一部分であり、(3〜6,4)の領域により構成する。分割パターン記憶部40には、上大静脈領域として(3〜6,4)の領域を示す‘行3〜6’と‘列4’を設定する。
上大静脈領域271は、図8のS230の血管領域抽出処理で、抽出される。S230において、血管領域抽出部323は、分割パターン記憶部40が記憶する分割パターン情報の静脈領域の情報に従い血管領域を静脈領域として抽出する。そして、上大静脈領域抽出部324は、分割パターン記憶部40が記憶する分割パターン情報の上大静脈領域の情報に従い上大静脈領域271を抽出する。
ライン映像検出部33は、上大静脈領域271について図18のS310〜S318の処理を行う。これにより、ライン映像検出部33は、上大静脈領域271に対応するライン映像があるかないかを示すフラグに検出結果を設定する。
なお、ラインパターン記憶部39には、新たに上大静脈領域に対応するラインパターン情報をあらかじめ利用者によって記憶させておく。
機器植え込み判定部37は、図20のS421〜S427の処理を行う。これにより、機器植え込み判定部37は、上大静脈領域271の画像データについて電子機器が植え込まれている画像データであるか否かを判定する。
なお、サンプル画像データ記憶部35には、新たに上大静脈領域に対応するサンプル画像データを記憶したファイルのファイル名をあらかじめ利用者によって記憶させておく。また、上大静脈領域に対応するサンプル画像データをあらかじめファイル群924にあるファイルに記憶しておく。また、除外画像データ記憶部36には、新たに上大静脈領域に対応する除外画像データを記憶したファイルのファイル名をあらかじめ利用者によって記憶させておく。また、上大静脈領域に対応する除外画像データをあらかじめファイル群924にあるファイルに記憶しておく。
別の方法として、機器植え込み判定部37は、ライン映像検出部33により設定される上大静脈領域271に対応するフラグがONであるときと、血管領域231に対応するフラグがONであるときのいずれかのときに、血管領域231について図20の処理を行うようにしてもかまわない。上大静脈領域271に対応するフラグがONであるときは、血管領域231に対応するフラグがONである可能性が高いので、いずれかのフラグがONであるときに血管領域231について、図20の処理を行う。
この実施の形態で説明した電子機器植え込み検出装置は、血管領域の一部の領域をさらに上静脈領域として抽出することによって、血管領域のうちの上大静脈領域に領域を絞ってリード線のライン映像が示されている画像データであるか否かを検出する。通常リード線の一端は心臓につながれ(接触され)、リード線が上大静脈の中に配線される。このため、上大静脈領域に絞ってライン映像を検出することにより、ライン映像を検出できる確率を高くできる。この結果、より確実に患者を生命の危機から守ることができる。
実施の形態3.
上記した実施の形態1,2では、配線領域抽出部32は、分割パターン記憶部40が記憶する分割パターン情報を参照して、複数種類の配線領域を抽出していた。これに対して、この実施の形態では、放射線技師や看護士の手動により複数種類の配線領域を抽出する例を説明する。
配線領域抽出部32は、表示部45により画像データ301を表示装置901に表示する。このとき、画像データ301の表示に重ねて、画像データを縦8個、横8個の同じ大きさの四角に分割する線を表示する。そして、配線領域抽出部32は、放射線技師や看護士等の利用者に対して、表示部45により表示装置901に表示した画像データから肺野領域、縦隔領域、血管領域、心臓領域、鎖骨下静脈領域、房室領域、上大静脈領域との順に各配線領域を指定させる。領域の指定は、マウス903やキーボード902を用いて指定させ、指定された配線領域を抽出する情報を入力部44によって入力する。入力された配線領域を抽出する情報に基づいて、配線領域抽出部32は、各配線領域を求める。
なお、ここでは、画像データを縦8個、横8個の同じ大きさの四角に分割したが、分割する数は8個に限らず、また、縦と横の数はおなじであっても、異なっていてもよい。また、四角以外の他の形に分割してもよい。
このように、放射線技師や看護士の利用者によりマウス903やキーボード902を用いて各配線領域を指定させることによって、利用者の経験や、病院の方針に従い各配線領域を抽出できる。
実施の形態4.
実施の形態1では、配線領域抽出部32は、図8に示すように6つの工程により複数種類の配線領域を抽出していた。しかし、6つの工程のうち1つ以上の工程を選択して、配線領域を抽出するようにしてもかまわない。例えば、肺野領域抽出部321のみを選択して、肺野領域のみを抽出する。この場合、ライン映像検出部33は、肺野領域のみを対象にライン映像の検出を行う。また、機器植え込み判定部37は、肺野領域のみを対象に電子機器の植え込みを示す画像データであるか否かの判定を行う。
配線領域抽出部32は、いずれの領域抽出部を選択するかを、放射線技師や看護士の利用者によりマウス903やキーボード902を用いて指定させ、指定された領域抽出部を示す情報を入力部44により入力する。配線領域抽出部32は、指定された領域抽出部を示す情報に基づいて、該当する領域抽出部を有効にさせ、動作させる。また、有効となっている配線領域抽出部がどれであるかをライン映像検出部33や、ライン端検出部34、機器植え込み判定部37に通知する。
このように、放射線技師や看護士に領域抽出部を選択させることにより、放射線技師や看護士の経験値に基づき指定された配線領域を対象に効率よく電子機器の植え込みが行われていることを示す画像データであるか否かを判定できる。動作させる領域抽出部を少なくすると、判定する時間を短縮できるので、迅速に電子機器植え込みの判定結果を出力でき、撮像の処置を待っている患者の負担を軽減できる。
10 単純写真撮影装置、30 電子機器植え込み検出装置、31 画像データ入力部、32 配線領域抽出部、33 ライン映像検出部、34 ライン端検出部、35 サンプル画像データ記憶部、36 除外画像データ記憶部、37 機器植え込み判定部、38 警告出力部、39 ラインパターン記憶部、40 分割パターン記憶部、42 本体領域抽出部、43 本体検出部、44 入力部、45 表示部、50 画像ファイリングサーバ装置、60 サーバ装置、70 端末装置、80 撮像装置、100 警告システム、200 人体、201 心臓、201a 左房室、201b 右房室、202 右肺、203 左肺、204 本体、205 リード線、206 右鎖骨、207 左鎖骨、211 肺野領域、221 縦隔領域、231 血管領域、241 鎖骨下静脈領域、251 心臓領域、261 房室領域、271 上大静脈領域、301 画像データ、302 警告信号、303 警告情報、304 撮像禁止信号、321 肺野領域抽出部、322 縦隔領域抽出部、323 血管領域抽出部、324 上大静脈領域抽出部、325 鎖骨下静脈領域抽出部、326 心臓領域抽出部、327 房室領域抽出部、900 システムユニット、901 表示装置、902 キーボード、903 マウス、904 FDD、905 CDD、906 プリンタ装置、907 スキャナ装置、931 電話器、932 ファクシミリ機、911 CPU、912 バス、913 ROM、914 RAM、915 通信ボード、920 磁気ディスク装置、921 OS、922 ウィンドウシステム、923 プログラム群、924 ファイル群、940 インターネット、941 ゲートウェイ、942 LAN。

Claims (24)

  1. 人体の胸部を撮像した胸部画像データを用いて、胸部への電子機器の植え込みを検出する電子機器植え込み検出装置において、
    人体の胸部を撮像した胸部画像データを入力する画像データ入力部と、
    上記人体の身長を入力する入力部と、
    画像データ入力部が入力した胸部画像データを解析して、電子機器のリード線の配線が存在する配線領域を抽出する配線領域抽出部と、
    リード線の長さと、リード線の配線が存在しない人体の胸部のサンプル画像データを記憶したファイルを示すサンプル画像ファイル名とを、身長に対応して記憶するラインパターン記憶部と、
    入力部が入力した身長に対応するサンプル画像ファイル名とリード線の長さとを、ラインパターン記憶部から取得し、取得したサンプル画像ファイル名が示すファイルに記憶されたサンプル画像データと、上記胸部画像データのうち配線領域抽出部が抽出した配線領域に対応する画像データとの差異を検出し、検出した差異に基づいて配線領域に存在する電子機器のリード線の長さを取得し、取得した配線領域に存在する電子機器のリード線の長さとラインパターン記憶部から取得したリード線の長さとを比較して上記配線領域に、電子機器のリード線の配線によるライン映像があるか否かを検出するライン映像検出部と、
    ライン映像検出部による電子機器のリード線の配線によるライン映像があるか否かの検出結果に基づいて、胸部画像データが、胸部に電子機器が植え込まれていることを示している画像データであると判定する機器植え込み判定部と、
    機器植え込み判定部により、胸部画像データが、胸部に電子機器が植え込まれていることを示している画像データであると判定された場合に、警告信号を出力する警告出力部とを備えたことを特徴とする電子機器植え込み検出装置。
  2. 配線領域抽出部は、画像データ入力部が入力した胸部画像データから、肺野領域を上記配線領域として撮像した画像データを抽出する肺野領域抽出部を備えたことを特徴とする請求項1記載の電子機器植え込み検出装置。
  3. 配線領域抽出部は、画像データ入力部が入力した胸部画像データから、縦隔領域を上記配線領域として撮像した画像データを抽出する縦隔領域抽出部を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の電子機器植え込み検出装置。
  4. 配線領域抽出部は、画像データ入力部が入力した胸部画像データから、血管領域を上記配線領域として撮像した画像データを抽出する血管領域抽出部を備えたことを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の電子機器植え込み検出装置。
  5. 配線領域抽出部は、画像データ入力部が入力した胸部画像データから、心臓領域を上記配線領域として撮像した画像データを抽出する心臓領域抽出部を備えたことを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の電子機器植え込み検出装置。
  6. 配線領域抽出部は、画像データ入力部が入力した胸部画像データから、鎖骨下静脈領域を上記配線領域として撮像した画像データを抽出する鎖骨下静脈領域抽出部を備えたことを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の電子機器植え込み検出装置。
  7. 配線領域抽出部は、画像データ入力部が入力した胸部画像データから、心臓の右心房と右心室との少なくとも何れかの房室領域を上記配線領域として撮像した房室画像データを抽出する房室領域抽出部を備え、
    電子機器植え込み検出装置は、房室領域抽出部が抽出した房室画像データから、房室領域にライン映像の端部があるか否かを検出するライン端検出部を備えたことを特徴とする請求項1〜6いずれかに記載の電子機器植え込み検出装置。
  8. 血管領域抽出部は、上記血管領域を撮像した画像データから、静脈領域を撮像した静脈画像データを抽出し、
    ライン映像検出部は、静脈画像データから、静脈領域にライン映像があるか否かを検出することを特徴とする請求項4記載の電子機器植え込み検出装置。
  9. 上記血管領域抽出部は、上記静脈領域を撮像した静脈画像データから、上大静脈領域を撮像した静脈画像データを抽出することを特徴とする請求項8記載の電子機器植え込み検出装置。
  10. 上記電子機器植え込み検出装置は、リード線を有する人体の胸部を撮影したサンプル画像データを記憶するサンプル画像データ記憶部を備え
    機器植え込み判定部は、上記ライン映像検出部による電子機器のリード線の配線によるライン映像があるか否かの検出結果が、ライン映像があるとの検出結果である場合、上記サンプル画像データ記憶部に記憶されたサンプル画像データのリード線の映像とライン映像とをパターンマッチングして、ライン映像がリード線の映像であるか否かを判定し、ライン映像がリード線の映像であることを判定した場合、胸部画像データが、胸部に電子機器が植え込まれていることを示している画像データであると判定することを特徴とする請求項1〜9いずれかに記載の電子機器植え込み検出装置。
  11. 上記電子機器植え込み検出装置は、胸部に植え込まれる補助具であってリード線を除く補助具を有する人体の胸部を撮影した画像データを除外画像データとして記憶するファイルのファイル名を除外画像情報として記憶する除外画像データ記憶部を備え、
    機器植え込み判定部は、上記ライン映像がリード線の映像であることを判定した場合、上記除外画像データ記憶部に記憶された除外画像情報が示すファイルに記憶された除外画像データの補助具の映像と上記ライン映像とをパターンマッチングして、上記ライン映像が上記補助具の映像であるか否かを判定し、上記ライン映像が上記補助具の映像でないと判定した場合、胸部画像データが、胸部に電子機器が植え込まれていることを示している画像データであると判定することを特徴とする請求項10記載の電子機器植え込み検出装置。
  12. 請求項1〜11いずれかに記載の電子機器植え込み検出装置と、
    電子機器植え込み検出装置の警告出力部から出力された警告信号を入力して、記憶装置に記憶するサーバ装置と、
    サーバ装置から警告信号を入力して、警告情報を画面に出力する端末装置と
    を備えたことを特徴とする警告システム。
  13. 請求項1〜11いずれかに記載の電子機器植え込み検出装置と、
    電子機器植え込み検出装置の警告出力部から出力された警告信号を入力して、記憶装置に記憶するサーバ装置と、
    サーバ装置から警告信号を入力した場合、撮像動作を禁止する撮像装置と
    を備えたことを特徴とする警告システム。
  14. 人体の胸部を撮像した胸部画像データを用いて、胸部への電子機器の植え込みを検出する電子機器植え込み検出装置により実行するプログラムにおいて、
    リード線の長さと、リード線の配線が存在しない人体の胸部のサンプル画像データを記憶したファイルを示すサンプル画像ファイル名とを、身長に対応して電子機器植え込み検出装置のラインパターン記憶部にセントラル・プロセッシング・ユニット(Central Processing Unit、以下「CPU」と称する)により記憶する処理と、
    画像データ入力部によって、人体の胸部を撮像した胸部画像データを通信装置により入力する画像データ入力処理と、
    入力部によって、上記人体の身長を入力装置により入力する処理と、
    配線領域抽出部によって、画像データ入力処理で入力した胸部画像データを上記CPUにより解析して、電子機器のリード線の配線が存在する配線領域を抽出する配線領域抽出処理と、
    ライン映像検出部によって、人体の身長を入力する処理によって入力した身長に対応するサンプル画像ファイル名とリード線の長さとを、ラインパターン記憶部から取得し、取得したサンプル画像ファイル名が示すファイルに記憶されたサンプル画像データと、上記胸部画像データのうち配線領域抽出処理で抽出した配線領域に対応する画像データとの差異を検出し、検出した差異に基づいて配線領域に存在する電子機器のリード線の長さを取得し、取得した配線領域に存在する電子機器のリード線の長さとラインパターン記憶部から取得したリード線の長さとを比較して上記配線領域に、電子機器のリード線の配線によるライン映像があるか否かを上記CPUにより検出するライン映像検出処理と、
    機器植え込み判定部によって、ライン映像検出処理による電子機器のリード線の配線によるライン映像があるか否かの検出結果に基づいて、胸部画像データが、胸部に電子機器が植え込まれていることを示している画像データであると上記CPUにより判定する機器植え込み判定処理と、
    警告出力部によって、機器植え込み判定処理で、胸部画像データが、胸部に電子機器が植え込まれていることを示している画像データであると判定された場合に、警告信号を通信装置により出力する警告出力処理と
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  15. 肺野領域抽出部によって、上記胸部画像データから、肺野領域を上記配線領域として撮像した画像データを上記CPUにより抽出する肺野領域抽出処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項14記載のプログラム。
  16. 縦隔領域抽出部によって、上記胸部画像データから、縦隔領域を上記配線領域として撮像した画像データを上記CPUにより抽出する縦隔領域抽出処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項14又は15記載のプログラム。
  17. 血管領域抽出部によって、上記胸部画像データから、血管領域を上記配線領域として撮像した画像データを上記CPUにより抽出する血管領域抽出処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1416いずれかに記載のプログラム。
  18. 心臓領域抽出部によって、上記胸部画像データから、心臓領域を上記配線領域として撮像した画像データを上記CPUにより抽出する心臓領域抽出処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1417いずれかに記載のプログラム。
  19. 配線領域抽出部によって、上記胸部画像データから、鎖骨下静脈領域を上記配線領域として撮像した画像データを抽出する鎖骨下静脈領域抽出処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1418いずれかに記載のプログラム。
  20. 鎖骨下静脈領域抽出部によって、上記胸部画像データから、心臓の右心房と右心室との少なくとも何れかの房室領域を上記配線領域として撮像した房室画像データを上記CPUにより抽出する房室領域抽出処理と、
    ライン端検出部によって、上記房室画像データから、房室領域にライン映像の端部があるか否かを検出するライン端検出処理と
    をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1419いずれかに記載のプログラム。
  21. 血管領域抽出部によって、上記血管領域を撮像した画像データから、静脈領域を撮像した静脈画像データを上記CPUにより抽出する処理と、
    ライン映像検出部によって、上記静脈画像データから、静脈領域にライン映像があるか否かを検出する処理と
    をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項17記載のプログラム。
  22. 血管領域抽出部によって、上記静脈領域を撮像した静脈画像データから、上大静脈領域を撮像した静脈画像データを抽出する処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項21記載のプログラム。
  23. リード線を有する人体の胸部を撮影したサンプル画像データを電子機器植え込み検出装置のサンプル画像データ記憶に上記CPUより記憶する処理と、
    機器植え込み判定部によって、上記ライン映像検出部による電子機器のリード線の配線によるライン映像があるか否かの検出結果が、ライン映像があるとの検出結果である場合、上記サンプル画像データ記憶部に記憶されたサンプル画像データのリード線の映像とライン映像とをパターンマッチングして、ライン映像がリード線の映像であるか否かを判定し、ライン映像がリード線の映像であることを判定した場合、胸部画像データが、胸部に電子機器が植え込まれていることを示している画像データであると判定する処理と
    をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1422いずれかに記載のプログラム。
  24. 胸部に植え込まれる補助具であってリード線を除く補助具を有する人体の胸部を撮影した画像データを除外画像データとして記憶するファイルのファイル名を除外画像情報として電子機器植え込み検出装置の除外画像データ記憶部に上記CPUにより記憶する処理と、
    機器植え込み判定部によって、上記ライン映像がリード線の映像であることを判定した場合、上記除外画像データ記憶部に記憶された除外画像情報が示すファイルに記憶された除外画像データの補助具の映像と上記ライン映像とをパターンマッチングして、上記ライン映像が上記補助具の映像であるか否かを判定し、上記ライン映像が上記補助具の映像でないと判定した場合、胸部画像データが、胸部に電子機器が植え込まれていることを示している画像データであると判定する処理と
    をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項23に記載のプログラム。
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