JP4916329B2 - 鼻孔装着型マスク - Google Patents

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Description

本発明は、花粉や粉塵の吸引を防止するための鼻孔挿入型の鼻孔装着型マスクに関する。
従来、花粉や粉塵などの異物の吸引を防止するための、口から鼻にかけて覆う一般的なマスクが知られている。しかし、このようなマスクの多くは、人体の立体形状にぴったりと一致していないため、マスクと着用者の口及び鼻との間に隙間を生じ、異物の侵入を充分に防止することができなかった。
このようなマスクの問題を解決すべく、本出願人は先に、鼻孔に挿入される2つのフィルター部とこれら2つのフィルター部を連結する連結部とを備えた鼻孔装着型マスクを提案している(特許文献1、2参照)。
特開平11−342214号公報 特開平11−137702号公報
特許文献1及び2に記載のような鼻孔装着型マスクによれば、フィルター部が鼻孔に挿入されて使用されるため、花粉や粉塵等の吸引防止効果に優れる。
しかしながら、特許文献1記載の鼻孔装着型マスクにおいては、連結部がプラスチックや針金で形成されているため、装着時に連結部が接触する鼻孔間の鼻橋部に違和感を生じたり、鼻橋部が擦れたりするおそれがあった。
特許文献2記載の鼻孔装着型マスクにおいては、連結部は棒状の部材又は糸状の部材から形成され、その長さは鼻孔間の距離と略同じ長さである。従って、特許文献2記載の鼻孔装着型マスクにおいては、フィルター部を充分に鼻孔の奥まで挿入することができなかった。また、糸状の部材から形成された連結部は、装着中に切れてしまうおそれがあった。
従って、本発明の目的は、装着感が良好で装着時に抜けにくい鼻孔装着型マスクを提供することにある。
本発明は、単一のシート材から一体的に成形され、それぞれ鼻孔内に挿入される2つのフィルター部と、それらを連結する連結部とからなる鼻孔装着型マスクであって、前記フィルター部は、頂部と該頂部に連なる側壁部とを有する中空の略半楕円球形状をなしており、2つの前記フィルター部は、前記頂部を同じ方向に向けた状態で前記連結部の両端と連結されており、前記連結部は、前記フィルター部の高さ方向から見て、その中央部が括れた形状を有している鼻孔装着型マスクを提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明の鼻孔装着型マスクは、装着感が良好で装着時に抜けにくい。
以下、本発明の鼻孔装着型マスクについて、その好ましい一実施形態である第1実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
第1実施形態の鼻孔装着型マスク1は、単一のシート材から一体的に成形されたものであり、図1〜図3に示すように、それぞれ鼻孔内に挿入される2つのフィルター部2,2と、それらを連結する連結部3とからなる。
フィルター部2は、図1〜図3に示すように、頂部21と該頂部21に連なる側壁部22とを有する中空の略半楕円球形状をなしており、側壁部22の下端部22aの全周からフィルター部2の外面側に向けて延出したリム部23を有する。2つのフィルター部2,2は、リム部23において連結部3の両端と連結されている。
尚、フィルター部2においては、頂部21側を上方とし、リム部23側を下方とする。
中空の略半楕円形状を有する側壁部22及び頂部21について説明すると、側壁部22は、図3に示すように、その直径が下端部22aから上端に向けて漸減しており、頂部21は該側壁部22の上端に連設している。側壁部22及び頂部21の水平方向の断面形状は円形である。
このように、側壁部22の直径が上方に向けて漸減していることにより、本実施形態の鼻孔装着型マスク1は、フィルター部2を鼻孔内に挿入しやすくなっている。
尚、側壁部22は、図3に示す鼻孔装着型マスク1の断面において、フィルター部2のうち、高さ方向に延びる直線で形成されている部分をいい、頂部21は、該側壁部22の上端に連設した、曲線で形成されている部分をいう。
頂部21は、図3に示すように、上方に凸状に湾曲したドーム状形状を有しており、また該頂部21の湾曲の度合いは緩やかなものとなされている。即ち、頂部21は、その高さT1が低くなされており、平坦な形状を有している。また、フィルター部2全体の高さT2も低くなされている。このように頂部21が平坦な形状を有し、且つフィルター部2全体の高さT2も低くなされていることにより、鼻孔装着型マスク1の装着時に、より鼻孔の奥までフィルター部2を挿入することができ、鼻孔装着型マスク1が外から見えにくくなると共に、装着後に鼻孔装着型マスク1が抜けにくくなる。
具体的には、頂部21は、その高さT1と前記側壁部22の最大径L1との比(T1/L1)が0.05〜0.5となるような平坦な形状を有していることが好ましい。該比(T1/L1)は、好ましくは0.1〜0.5、より好ましくは0.1〜0.4、更に好ましくは0.2〜0.3である。また、頂部の高さT1は、好ましくは0.5〜6.5mm、更に好ましくは1〜4mmである。フィルター部2全体の高さT2は、好ましくは3〜15mm、更に好ましくは5〜13mmである。側壁部22の最大径L1は、好ましくは7〜15mm、更に好ましくは9〜13mmである。
頂部21の形状は、図3に示すようなドーム状形状に限られず、例えば、頂部21は、そのうちの一部が下方に向けて窪んだ部分を有していてもよい。このように窪んだ部分を設け、頂部21の表面積を増やすことで粉塵等の捕集効果を向上させることができる。
また、側壁部22の下端部22aの形状、即ちフィルター部2の開口形状は、円形に限られず、楕円形、三角形、四角形、六角形、八角形等であってもよい。
また、フィルター部2の開口形状は、図4(a)に示すように、楕円形の長軸方向の中央部が湾曲したピーナッツ様形状や、図4(b)に示すように、円形状に所定間隔をおいて複数の窪みが設けられた形状であってもよい。即ち、フィルター部2の開口形状は、装着者の鼻孔の形状にフィットする形状であればよい。更に、第1実施形態のように、リム部23を有するフィルター部2においては、リム部23の外縁形状は、側壁部22の下端部22aの相似形状であってもよい。
リム部23は、図1〜図3に示すように、側壁部22の下端部22aに連設されており、該側壁部22の全周に亘ってフィルター部2の外面側に略水平に延出している。リム部23の幅L2は、全周に亘って略同一であり、フィルター部2の高さ方向から見たリム部23の形状は円形である。リム部23の幅L2は、好ましくは0.1〜3mm、更に好ましくは0.5〜2mmである。
2つのフィルター部2,2は、図1に示すように、頂部21を同じ方向に向けた状態でリム部23において連結部3の両端と連結されている。
連結部3は、長手方向及び幅方向を有する帯状の部材である。連結部3は、図2に示すように、高さ方向から見て、その長手方向の両端部の幅が広くなされており、中央部の幅が狭くなされている。そして連結部3は、その長手方向の両端部においてリム部23と連結されている。即ち、連結部3は、その中央部が括れた形状を有しており、リム部23との連結部分はその幅が広くなされている。
連結部3は、リム部23を鼻孔内に挿入して使用する観点から、フィルター部2が鼻孔内に挿入されたときに、側壁部22の下端部22a(リム部23)が鼻孔内に位置するに足る長さを有していることが好ましい。また、その長さは、装着時に連結部3が鼻孔間の鼻橋部に沿うように配される長さであることが好ましい。
連結部3の長さは、装着者の鼻の形状によって異なるが、好ましくは5〜20mm、更に好ましくは7〜18mmである。尚、連結部3の長さは、連結部3が湾曲した形状を有している場合には、それを伸ばした状態の長さをいう。
連結部3は、図3に示すように、装着前の状態において、フィルター部2の高さ方向から見て下方に向けて凸状に湾曲した形状を有していることが好ましい。本実施形態においては、連結部3は、装着前の状態において、U字状に湾曲した形状を有している。連結部3が装着前の状態においてこのような形状を有することにより、フィルター部2を鼻孔の奥まで挿入しやすくなる。
連結部3が、フィルター部2の高さ方向から見て下方に向けて凸状に湾曲した形状を有している場合、その湾曲部分の高さT3(図3参照)は、好ましくは2〜10mm、更に好ましくは4〜7mmである。
鼻孔装着型マスク1においては、装着時の呼吸を妨げないようにする観点から、頂部21の通気量は70〜200m/sであることが好ましい。通気量をこの範囲にすることにより、装着時に呼吸をスムーズに行うことができる。この通気量は、カトーテック株式会社製:KES通気度測定器で測定した。
第1実施形態の鼻孔装着型マスク1は、フィルター部2全体を鼻孔内に挿入して、即ちリム部23を鼻孔内に挿入した状態で使用される。フィルター部2は、リム部23を有していることにより、水平方向からの力に対しての強度が強くなり、また、水平方向から力を受けて一旦変形した該フィルター部2の形状の復元性も向上する。
一般に鼻孔装着型マスク1は、フィルター部2を鼻孔内に挿入した後に、該フィルター部2を鼻孔の形状にフィットさせるために、鼻を摘む等の動作を行う。その際、フィルター部2は、側壁部22の下端部22aに外面側に延出したリム部23を有しているため、鼻を摘んだ際に変形したフィルター部2の形状は、その後速やかに装着者の鼻孔の形状に合わせて回復する。そのため、フィルター部2と鼻孔との密着性が向上して隙間を生じにくくなる。更に、装着後においては、フィルター部2が鼻孔から抜けにくい。
また、フィルター部2全体を鼻孔内に挿入することにより鼻孔を広げる効果を有し、呼吸がスムーズとなる。
また、本実施形態の鼻孔装着型マスク1においては、連結部3の長手方向の中央部の幅が狭くなされているため、鼻孔装着型マスク1の装着時に、フィルター部2の動きが連結部3の剛性によって干渉されることがない。また、連結部3と鼻橋部との接触面積が小さくなり、装着感が向上する。更に、装着時に外部から視認できる部分の面積が減少することで外観を損なわない。
また、連結部3とリム部23との連結部分の幅が広くなされているため、装着中にフィルター部2が連結部3と分離しにくく、安全性に優れる。
次に、第1実施形態の鼻孔装着型マスク1の好ましい製造方法について述べる。本実施形態の鼻孔装着型マスク1は、一枚のシート材を一体成形することにより製造される。
シート材としては、通気性及び成形の容易さの観点から、不織布が好ましく用いられる。その中でも特に、融点の異なる2種類の繊維、つまり、一定温度で溶着する繊維(以下、低融点の繊維ともいう)及び一定温度で溶着しない繊維(以下、高融点の繊維ともいう)をニードルパンチ法により交絡させて形成した不織布を好適に用いることができる。
低融点の繊維としては、例えば芯鞘構造を有する繊維を好ましく用いることができる。芯材としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等が挙げられ、鞘材としては、ポリエチレンテレフタレート及びポリエチレンイソフタレートからなる共重合ポリエステル等が挙げられる。
高融点の繊維としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等を用いることができる。
不織布中における低融点の繊維の割合は、好ましくは50〜90重量%、更に好ましくは60〜80重量%である。高融点の繊維の割合は、好ましくは10〜50重量%、更に好ましくは20〜40重量%である。
低融点の繊維と高融点の繊維とが所定の割合で混合された繊維集合体は、ニードルパンチ法により繊維を交絡させて、不織布化される。このようにして製造された不織布の坪量は、良好な成形性及び該不織布から製造される鼻孔装着型マスク1が充分な強度を有するようにする観点から、好ましくは80〜130g/m2、更に好ましくは90〜120g/m2である。
ニードルパンチ法によって製造された不織布は、次いで熱処理されることが好ましい。不織布に熱処理を行うことにより、ニードルパンチによる繊維の交絡に加えて、不織布中の低融点の繊維の一部が溶解して溶着するため、不織布の強度が向上し、次の金型成形工程における不織布の成形が容易になると共に、製造された鼻孔装着型マスク1の強度を向上させることができる。
また、加熱された不織布を金型成形工程に導入することにより、金型を加熱せずに成形を行ういわゆるコールドプレス成形によって成形を行うことも可能となる。
不織布の加熱温度は、好ましくは130〜170度、更に好ましくは140〜160度である。
尚、不織布を熱処理する場合に、次の金型成形工程において、金型を加熱して成形を行ういわゆるホットプレス成形によって成形することも好ましい。
次いで、熱処理された不織布は、図5に示すように、金型成形工程に導入される。金型成形工程においては、不織布10は、先ず、図5(a)に示すように、凹型金型4と凸型金型5との間に挟みこまれる。
次いで、図5(b)に示すように、不織布10は圧縮成形される。尚、ホットプレス成形の場合には、ここで100〜140度の熱を掛けながら圧縮を行う。
このようにして、図5(c)に示すような、本実施形態の鼻孔装着型マスク1の立体形状が形成される。
金型形成工程を経て立体形状が形成された不織布10は、次いで、高さ方向から立体的な打ち抜き刃(図示せず)により打ち抜かれ、図3に示すように、円形のリム部23及び中央部が括れた形状の連結部3を有する本実施形態の鼻孔装着型マスク1が形成される。
このようにして本実施形態の鼻孔装着型マスク1は製造される。
本実施形態の鼻孔装着型マスクは、ニードルパンチ法により製造した高坪量の不織布を原反として用いているため、全体に均一な坪量を有している。
次に、本発明の鼻孔装着型マスクの別の実施形態について説明する。別の実施形態については、第1実施形態と異なる点を中心に説明し、同様の点については説明を省略する。特に説明しない点については、第1実施形態についての説明が適宜適用される。別の実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が奏される。
図6には、本発明の第2実施形態の鼻孔装着型マスク1の底面図(図2対応図)が示されている。第2実施形態の鼻孔装着型マスク1においては、第1実施形態に比して、図6に示すように、フィルター部2にリム部23が設けられていない。詳細には、2つのフィルター部2,2は、側壁部22の下端部22aがフィルター部2の外面側に向けて延出しておらず、側壁部22の下端部22aにおいて連結部3の両端と連結されている。
第2実施形態のように、フィルター部2にリム部23が設けられていない形態においては、頂部21及び側壁部22の一部に熱溶着をすることで、フィルター部2の強度や保形性を確保することができる。
第2実施形態の鼻孔装着型マスク1も、第1実施形態と同様に、フィルター部2全体を鼻孔内に挿入した状態で使用される。
一般に鼻孔装着型マスク1は、フィルター部2を鼻孔内に挿入した後に、該フィルター部2を鼻孔の形状にフィットさせるために、鼻を摘む等の動作を行う。その際、(第1実施形態と異なり、リム部23を有していないため、)フィルター部2の側壁部22が容易に変形し、鼻孔形状との密着性が向上する。そのため、フィルター部2と鼻孔との隙間が生じにくくなる。更に、装着後においては、フィルター部2の側壁部22との接触面積が増加し、鼻孔から抜けにくくなる。
図7には、本発明の第3実施形態の鼻孔装着型マスク1の底面図(図2対応図)が示されている。第3実施形態の鼻孔装着型マスク1においては、第1実施形態に比して、図7に示すように、リム部23は側壁部22の下端部22aの全周に亘っておらず、リム部23のない部分で連結部3と側壁部22の下端部22aとが連結されている。
即ち、2つのフィルター部2,2は、側壁部22の下端部22aにおいて連結部3の両端と連結されている。そして、側壁部22の下端部22aにおける連結部3が連結された部分を除いた略全周から、リム部23が、フィルター部2の外面側に向けて延出するように設けられている。
本発明の鼻孔装着型マスク1は、フィルター部2の内面又は外面に凹凸が形成されていてもよい。
図8には、本発明の第4実施形態の鼻孔装着型マスク1が示されている。第4実施形態の鼻孔装着型マスク1は、第1実施形態に比して、図8に示すように、頂部21及び側壁部22の外面の一部に熱溶着されて形成された凹部24を有する点で異なり、それ以外は図1に示す第1実施形態と同一である。
第4実施形態の鼻孔装着型マスク1においては、図8に示すように、熱溶着されて形成された凹部24は、所定の幅を有し、側壁部22の下端部22aから上方に向かって延びており、側壁部22の上端から頂部21の頂点を通るように横断して再び側壁部22の上端から下端部22aに向けて延びている。更に、凹部24は、側壁部22の高さ方向の中央部に、全周に亘って所定の幅をもって形成されている。フィルター部2の外面における凹部24以外の部分は、相対的に突出して凸部25となるため、フィルター部2の外面には凹凸が形成されることになる。
このような凹凸を形成するには、金型成形工程において、凹型金型4として、図9に示すように、熱溶着する部分のみを不織布と接触するようにしたものを用いてホットプレス成形を行えばよい。尚、この際の凹型金型4の加熱温度は、不織布を熱溶着させてフィルター部2の強度を向上させる観点から、100〜140度であることが好ましい。
このように、頂部21及び側壁部22の外面の一部に熱溶着による凹部24を形成することにより、フィルター部2の強度が向上し、保形性を高めることができる。
また、凹型金型4と接触しないフィルター部2の外面の凸部25は、不織布10の構成繊維が圧縮されていないため、柔らかであり、肌触りに優れる。
更に、フィルター部2の外面に凹凸を設けることにより、装着後の鼻孔装着型マスク1の抜け落ちを防止する効果も有する。
熱溶着による凹部24のパターンは、図8に示されたパターンに制限されない。
また、凹凸は、フィルター部2の内面に形成してもよい。フィルター部2の内面に凹凸を形成することにより、該内面の表面積が増して粉塵等の捕集効果が向上する。
本発明の鼻孔装着型マスク1は、前述した実施形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。
例えば、リム部23は、その先端(外側縁)が上方又は下方に向けて曲がった形状であってもよい。
リム部23には所定個数のスリットを所定位置に設けることができる。例えば、図10に示す鼻孔装着型マスク1は、第3実施形態において、リム部23に90度間隔で3個のスリット26を設けたものである。
リム部23の幅L2は一定でなくてもよい。例えば、図11に示す鼻孔装着型マスク1は、第3実施形態において、リム部23の幅L2を、連結部3に近い部分では狭く、連結部3から離れるに従って徐々に広くしたものであり、側壁部22の下端部22aの中心とリム部23の中心とがずれている。
また、フィルター部2に徐放性薬剤を含浸して薬効を付与してもよい。フィルター部2に含浸される薬剤としては、特に制限はないが、例えば、カンフル、メントール、ペパーミント油、ユーカリ油等の、吸入することによって鼻や喉等の呼吸器官の炎症を沈静させたり、アロマテラピー効果を有するものが挙げられる。
また、本実施形態の鼻孔装着型マスク1は、装着した際の不快な臭いの原因となる油剤やポリマー等を用いることなく製造することが望ましい。
また、不織布を構成する繊維にエレクトレット化繊維を混合してもよい。エレクトレット化繊維は、いつまでも帯電を保持できる性質を有していることから、花粉や粉塵等の捕集に優れており、本発明の鼻孔装着型マスクのフィルター機能を向上させることができる。
エレクトレット化繊維は、PP、PET、PC、ポリスチレン等から構成された繊維を熱エレクトレット、光エレクトレット、磁気エレクトレット等によりエレクトレット化することにより製造することができ、特にコロナ放電加工等によるエレクトロエレクトレットにより製造することが好ましい。
また、不織布を構成する繊維には、エレクトレット化繊維の代わりに、脱臭、調湿、吸湿等の機能を有する繊維を混合してもよい。これらの機能を有する繊維を複数混合してもよい。
前述した各実施形態における各構成は、適宜組み合わせることができる。
図1は、本発明の第1実施形態の鼻孔装着型マスクを示す斜視図である。 図2は、図1に示す鼻孔装着型マスクの底面図である。 図3は、図2に示すX−X線断面図である。 図4(a)及び図4(b)は、それぞれフィルター部の開口形状の変形例を示す図である。 図5(a)〜図5(c)は、図1に示す鼻孔装着型マスクの成形方法を順次示す概略断面図である。 図6は、本発明の第2実施形態の鼻孔装着型マスクを示す底面図(図2対応図)である。 図7は、本発明の第3実施形態の鼻孔装着型マスクを示す底面図(図2対応図)である。 図8は、本発明の第4実施形態の鼻孔装着型マスクを示す斜視図である。 図9は、図8に示す鼻孔装着型マスクの成形方法の一部を示す概略断面図である。 図10は、第3実施形態の鼻孔装着型マスクの第1の変形例を示す底面図(図7対応図)である。 図11は、第3実施形態の鼻孔装着型マスクの第2の変形例を示す底面図(図7対応図)である。
符号の説明
1 鼻孔装着型マスク
2 フィルター部
21 頂部
22 側壁部
23 リム部
24 凹部
25 凸部
3 連結部
4 凹型金型
5 凸型金型
10 不織布

Claims (9)

  1. 単一のシート材から一体的に成形され、それぞれ鼻孔内に挿入される2つのフィルター部と、それらを連結する連結部とからなる鼻孔装着型マスクであって、
    前記フィルター部は、頂部と該頂部に連なる側壁部とを有する中空の略半楕円球形状をなしており、
    2つの前記フィルター部は、前記頂部を同じ方向に向けた状態で前記連結部の両端と連結されており、
    前記連結部は、前記フィルター部の高さ方向から見て、その中央部が括れた形状を有しており、
    前記フィルター部は、その内面又は外面に凹凸が形成されている鼻孔装着型マスク。
  2. 前記フィルター部の凹凸における凹部は、熱溶着されて形成されており、所定の幅を有し、前記側壁部の下端部から上方に向かって延びており、前記側壁部の上端から前記頂部の頂点を通るように横断して再び該側壁部の上端から下端部に向けて延びている請求項1記載の鼻孔装着型マスク。
  3. 更に、前記凹部は、前記側壁部の高さ方向の中央部に、全周に亘って所定の幅をもって形成されている請求項2記載の鼻孔装着型マスク。
  4. 2つの前記フィルター部は、前記側壁部の下端部の全周から該フィルター部の外面側に向けて延出したリム部を有し、該リム部において前記連結部の両端と連結されている請求項1ないし3の何れか1項に記載の鼻孔装着型マスク。
  5. 2つの前記フィルター部は、前記側壁部の下端部が該フィルター部の外面側に向けて延出しておらず、該側壁部の下端部において前記連結部の両端と連結されている請求項1ないし3の何れか1項に記載の鼻孔装着型マスク。
  6. 2つの前記フィルター部は、前記側壁部の下端部において前記連結部の両端と連結されており、該側壁部の下端部における該連結部が連結された部分を除いた略全周から該フィルター部の外面側に向けて延出したリム部を有している請求項1ないし3の何れか1項に記載の鼻孔装着型マスク。
  7. 前記連結部は、前記フィルター部が鼻孔内に挿入されたときに、該フィルター部の前記側壁部の下端部が鼻孔内に位置するに足る長さを有している請求項1ないしの何れか1項に記載の鼻孔装着型マスク。
  8. 前記連結部は、装着前の状態において、前記フィルター部の高さ方向から見て下方に向けて凸状に湾曲した形状を有している請求項記載の鼻孔装着型マスク。
  9. 前記シート材は、融点の異なる少なくとも2種類の繊維をニードルパンチ法により交絡させて形成した不織布である請求項1ないしの何れか1項に記載の鼻孔装着型マスク。
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