JP4915345B2 - 試験装置測定システム - Google Patents

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本発明は、プライベートLANで接続された試験対象の装置(試験装置)と情報処理装置とから構成される試験装置測定システムに関し、特に、プライベートLANを介して試験対象の装置から情報処理装置に送られる情報の選別優先制御に関する。
携帯電話機など各種装置の開発において、新たな装置の性能測定試験を行う場合、新たな装置の機能を測定するために、当該機能を擬似した被験カードを作成し、被験カードから各種測定情報を収集し、性能測定試験が行われる。被験カードは各機能毎に作成され、それぞれ各機能に対応するアプリケーションプログラムを格納した記憶手段、当該アプリケーションプログラムを実行するCPU、通信ネットワークと接続するための通信機能部などを搭載する装置である。通常、機能毎の複数の被験カードと、それらを制御する制御カードとから試験装置が構成される。制御カードは、各被験カードと、通信ネットワークを介して接続する情報処理装置と間の通信を制御する通信制御装置であり、被験カードと同様に、測定系及び制御系のアプリケーションプログラムを格納した記憶手段、当該アプリケーションを実行するCPU、通信ネットワークと接続するための通信機能部などを搭載する装置である。
試験装置は、プライベートLANを介して情報処理装置と接続する。プライベートLAN(Local Area Network)は、プライベートIPアドレスで構成されたネットワークであり、インターネットなどのパブリックなネットワークと遮断された通信ネットワークである。情報処理装置は、例えば、パーソナルコンピュータであって、試験装置に対して、各種メッセージ(コマンド)を送信するとともに、試験装置からの測定情報及び制御情報を受信し、格納し、処理する。
図1は、従来の試験装置測定システムの概略構成例を示す図である。試験装置10は、複数の被験カード11−1〜11−n(被験カード全体を指す場合は、被験カード11と称す)と制御カード12と備え、各被験カード11からの測定情報は制御カードに送られ、測定系アプリケーションの機能により、プライベートLANを介して、情報処理装置20に送られる。制御カード12の制御系アプリケーションからの制御情報も、測定系アプリケーションを介して、情報処理装置20に送信される。また、情報処理装置20からのコマンドは、プライベートLANを介して制御カード20に送られ、制御カード20から被験カード11に送られる。なお、伝送経路の伝送速度は、両方向ともに必要に応じて任意に設定可能である(図1では、両方向とも1Gbps)。
このように、制御カード12は、被験カード11からの測定情報や制御系アプリケーションからの制御情報を情報処理装置20に送り、また、情報処理装置20からのコマンドを被験カード11に送る通信制御機能を担っているが、そのうち、被験カード11からの測定情報及び制御系アプリケーションからの制御情報などのデータを情報処理装置20に送る測定系アプリケーションは、例えば、イーサネット機能部(登録商標)(例えば1000BASE-T)、IP機能部、ソケット機能部、TCPサーバ機能部及び転送フィルタなどの機能構成により実現される。転送フィルタは、例えば、制御情報や測定情報などの伝送データ量が情報処理装置20側の処理能力を超えるような場合、優先度の低い測定情報の一部を情報処理装置20に送らずに破棄するため機能であり、フィルタリングの対象となる測定情報の種類は、オペレータが情報処理装置20を操作することにより個別に選択され、情報処理装置20からのコマンドとして設定される。なお、複数のルータを有するネットワークにおいて、ルータのCPU使用率に基づいて、ルータ間のデータ処理量を制御し、負荷分散する手法が知られている(特許文献1)。
特開2003−46539号公報
特許文献1では、伝送経路のトラフィックの負荷分散は可能であるが、情報処理装置が1台である場合は、結果的に、全てのデータは情報処理装置に集中するため、情報処理装置における処理負荷軽減とはならない。
また、転送フィルタ機能により、優先度の低いデータを破棄することで、情報処理装置の負荷軽減となるが、オペレータが随時情報処理装置のデータ処理能力を監視しながら、逐次の手作業により、破棄するデータを設定する必要があるので、常時変動する情報処理装置の処理能力に応じたリアルタイムの負荷制御ができず(例えば、一時的にデータ量が増大するような場合に対応できない)、最適な負荷制御が行えないという課題がある。
そこで、本発明は、情報処理装置のデータ処理能力に応じて、試験装置から送信されるデータの処理量を最適制御し、情報処理装置の負荷を制御する試験装置測定システムを提供することにある。
上記目的を達成するための試験装置測定システムの第1の構成は、試験装置と情報処理装置とを備え、該情報処理装置がプライベートLANによるネットワークを介して前記試験装置からパケットデータとして送信される情報を取得して処理する試験装置測定システムにおいて、前記試験装置は、同一のIPアドレス及び同一のポート番号のパケットデータに対して、前記情報の種類によって異なる優先度を前記パケットデータのヘッダの所定領域に設定して、前記パケットデータを前記情報処理装置に送信し、前記情報処理装置は、前記パケットデータに含まれる前記優先度と前記情報処理装置のCPU使用率に基づいて、受信したパケットデータの中から少なくとも一部のパケットデータを選択し、該選択されたパケットデータのみを処理することを要件とする。
試験装置測定システムの第2の構成は、上記第1の構成において、前記パケットデータのヘッダの所定領域は、タイプ・オブ・サービスの領域であることを要件とする。
試験装置測定システムの第3の構成は、上記第1又は第2の構成において、前記試験装置は、測定情報を生成する複数の被験カードと、該被験カードの測定情報を取得し、該測定情報及び前記情報処理装置からのコマンドに応答するための制御情報をパケットデータとして前記情報処理装置に送信する制御カードとを備え、前記制御情報の優先度は前記測定情報の優先度より高く、前記測定情報に対して、前記測定情報の種類に応じて複数段階の優先度が設定されることを要件とする。
試験装置測定システムの第4の構成は、上記第1乃至第3のいずれかの構成において、前記情報処理装置は、前記情報処理装置のCPU使用率が所定率より高い場合は、所定値以上の優先度が設定された情報のみを処理し、優先度が所定値未満の情報を処理前に破棄することを要件とする。
本発明における試験装置測定システムのデータ処理方法は、試験装置と情報処理装置とを備えた試験装置測定システムにおける該情報処理装置がプライベートLANによるネットワークを介して前記試験装置からパケットデータとして送信される情報を取得して処理するデータ処理方法において、前記試験装置は、同一のIPアドレス及び同一のポート番号のパケットデータに対して、前記情報の種類によって異なる優先度を前記パケットデータのヘッダの所定領域に設定して、前記パケットデータを前記情報処理装置に送信し、前記情報処理装置は、前記パケットデータに含まれる前記優先度と前記情報処理装置のCPU使用率に基づいて、受信したパケットデータの中から少なくとも一部のパケットデータを選択し、該選択されたパケットデータのみを処理することを要件とする。
本発明によれば、情報処理装置のCPU使用率に応じて、処理が必須の制御情報の処理を制限することなく、情報処理装置側で自動的に処理データ量を増減させて処理アプリケーションの負荷を制御することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
図2は、本発明の実施の形態における試験装置測定システムの機能構成を示す図である。試験装置10は、複数の被験カード11−1〜11−n(被験カード全体を指す場合は、被験カード11と称す)と制御カード12と備え、各被験カード11からの測定情報は制御カード12に送られ、制御カード12の測定系アプリケーション121が測定情報を取得し、プライベートLANのネットワークを介して、情報処理装置20に送られる。制御カード12の制御系アプリケーション122からの制御情報も、測定系アプリケーション121を介して情報処理装置20に送信される。また、情報処理装置20からのコマンドはプライベートLANを介して制御カード12に送られ、測定系アプリケーション121を介して制御系アプリケーション122、被験カード11に送られる。
測定計アプリケーション121は、通信プロトコルとしてのイーサネット機能部(登録商標)1211、IP機能部1212、ソケット機能部1213及びTCPサーバ機能部1214を備え、さらに本発明に特徴的な優先度設定部1215を有する。優先度設定部1215は、制御情報及び測定情報に対してあらかじめ設定されている優先度(プライオリティ)を付加する機能を有する。優先度は、制御情報及び測定情報の項目毎に設定され、優先度データベース31に格納されている。優先度データベース31は、制御カード12内の所定の記憶手段に格納される。また、情報処理装置20も、優先度データベース31と同一のデータベース32を有する。
制御カード12の優先度設定部1215は、制御情報及び測定情報に優先度を付加して、制御情報及び測定情報のデータを情報処理装置20に送信する。優先度は、データのヘッダ内に付加される。伝送経路の伝送速度は、両方向ともに必要に応じて任意に設定可能である(図2では、図1と同様に両方向とも1Gbps)。
情報処理装置20は、オペレーティングシステム(OS)、TCP/IP処理プログラム(ミドルウェア)、コマンドを発行し且つ受信した測定情報及び制御情報を処理するアプリケーションプログラムを格納する記憶手段とそれを実行するCPUなどを備えるコンピュータ装置であり、制御カード12から制御情報及び測定情報のデータを受信すると、アプリケーションプログラムにより処理する。本実施の形態例では、情報処理装置20は、内部のCPUの使用率を判定し、そのCPU使用率に応じて、プライベートLANのネットワークを介して試験装置から受信するデータに付加された優先度に基づいて、受信データのうちから処理するデータを選択し、選択したデータのみを処理する。選択されなかったデータは破棄される。CPU使用率が100%に達しても、全てのデータを処理しきれないような場合、処理に遅延が生じるとともに、受信データの一部は破棄されるが、優先度に関係なく処理できないデータを破棄すると、重要なデータが破棄されるおそれがある。本発明では、データに優先度を付加することで、優先度の高い重要なデータ(例えば、制御情報)が破棄されるのを防止するとともに、データ処理の遅延を回避することができる。
図3は、優先度が付加されるデータのフォーマット例を示す図である。データにはヘッダが付与されており、ヘッダが付与されたデータは、所定バイトのパケットデータに分割されて送信される。図3では、2つのパケットデータに分割される例が示される。パケットデータは、ペイロード部分と、パケットデータのヘッダとして、イーサネットヘッダ(登録商標)、IPヘッダ(例えばIPv4(Internet Protocol Version 4))、TCPヘッダとを有する。そして、本実施の形態例では、IPヘッダのタイプ・オブ・サービス(Type of Service)(以下、TOSと称す)領域に優先度の情報を設定する。
図4は、優先度の設定例を示す図である。優先度データベース31、32に設定される情報である。測定情報の優先度は、測定情報の測定項目に応じて複数段階で設定される。図示されるように、測定情報の項目の重要度に応じて、優先度を例えば3段階に分けて、優先度の「高」、「中」、「低」に対して、TOSに書き込まれる値が設定される。例えば、優先度「高」は「3」、「中」は「2」、「低」は「1」となる。また、制御情報は、測定情報よりも優先度の高いデータであり、測定情報における最も高い優先度より高い優先度が設定される。例えば、制御情報の優先度は「4」に設定される。
図5は、本発明の実施の形態の試験装置測定システムにおけるデータの流れを示す図である。試験装置10の制御カード12は各機能に対応する被験カード11から測定データを受信する。被験カード11−1、11―2、11−3はそれぞれ遅延プロファイル情報、Cell監視測定情報、L1受信レベル測定情報などを測定情報として制御カード12に送信する。制御カード12の測定系アプリケーション121の優先度設定部1215は、受信した測定情報の測定項目を判定し(測定項目すなわち機能毎に被験カード11が設けられるので、被験カード11を識別することで測定項目を判定することができる)、優先度データベース31を参照して、測定項目に対応する優先度を選択する。また、優先度設定部1215は、測定情報からパケットデータのペイロードを作成する。ペイロードの作成は、優先度設定部1215に限らず、他の機能部で実施されてもよい。
一方、制御カード12は、被験カード11から測定情報を受信するのみならず、情報処理装置20からのコマンドを受信して、制御系アプリケーション122は、コマンドに対する応答メッセージである制御情報を生成する。優先度設定部1215は、制御情報を受信すると、制御情報に対応する優先度を選択する。制御情報の優先度は、上述したように、どの測定情報よりも高い。
パケット化された測定情報及び制御情報及びそれぞれの優先度は、TCPサーバ機能部1214を介して、ソケット機能部1213に送られ、ソケット機能部1213が、ソケット生成時に、選択された優先度をヘッダのTOS領域に上書きする。なお、図5の例では、IPアドレス(ソースアドレス):192.168.0.1、ポート:2001とする。TOSの値はポート番号単位に一義的に決められるが、プライベートLANでは、自由に書き換えることができるので、一旦決められたTOSの値を上書きすることで、TOS領域に優先度を設定する。このように、同一のIPアドレス及び同一のポート番号に対して、TOS領域に異なる値の優先度を設定することは、プライベートLAN環境のネットワークに実装できる機能である。
こうして、制御カード12から出力されるパケットは、同一のIPアドレス及びポートのヘッダ情報を有するが、ペイロードに格納される情報の種類に応じて、同一のIPアドレス及び同一のポート番号に対して異なる優先度がパケットのヘッダのTOS領域に設定され、パケットは情報処理装置20に送信される。
情報処理装置20は、制御カード12からのパケットを受信する。情報処理装置20も、制御カードと同様の通信プロトコルに従うので、情報処理装置20の測定系アプリケーション201の機能構成として、イーサネット(Ethernet(登録商標))機能部2011、IP機能部2012、ソケット機能部2013、TCPクライアント機能部2014を備え、処理アプリケーション2015が、受信した測定情報及び制御情報を処理する。
ここで、情報処理装置20のソケット機能部2013は、受信したパケットのヘッダのTOS領域に書き込まれた優先度を読み出し、優先度に応じたパケット振り分け処理を実行する。
図6は、優先度に応じたパケット振り分け処理を説明する図である。ソケット機能部2013は、ヘッダのTOSに書き込まれた優先度を解析する。最も高い優先度である優先度「4」のパケットは、最優先に処理される制御情報であり、複数段設けられたキューのうち、最優先処理される制御情報用のキューに蓄積される。このキューに蓄積された制御情報は、CPU使用率にかかわらず必ず読み出され、処理アプリケーション2015により処理される。
一方、優先度「3」、「2」、「1」のパケットは測定情報であり、測定情報が格納されるキューはCPU使用率により複数段に分類され、優先度に応じていずれかのキューに振り分けられて蓄積される。そして、CPU使用率毎に分類された複数のキューにおいて、オペレーティングシステム(OS)から取得されるCPU使用率(現CPU使用率)以上のCPU使用率のキューに蓄積されたパケットが読み出されて処理され、現CPU使用率より低いCPU使用率のキューに蓄積されたパケットは破棄される。このCPU使用率に応じたフィルタリング処理についてはさらに後述する。
キューから読み出されたデータは、TCPクライアント機能部2014を介して処理アプリケーション2015に送られる。処理アプリケーション2015の制御情報処理は、制御情報を処理し、処理アプリケーションの測定情報処理は、測定情報を処理する。処理された測定情報は、GUI表示機能によりグラフ表示などで表示される。
処理アプリケーション2015以外の他のアプリケーションも同時に複数起動しており、CPU使用率が例えば100%に近く処理アプリケーション2015の処理速度が低下している場合、処理アプリケーション2015にパケットを転送する前に、CPU使用率に応じて、処理アプリケーション2015に転送するパケット量を制限するので、負荷が軽減し、CPU使用率を低下させることで、処理速度を回復させることができる。このとき、測定情報よりも優先して処理すべき制御情報は破棄せずに、測定情報のみをCPU使用率に応じて破棄するようにすることで、制御情報の処理を確保しつつ、処理速度の回復、システムの安定化を図ることができる。
処理するパケットデータの選択は、受信側の情報処理装置20で行うので、送信側の制御カード12では、送信するデータ量を考慮することなく、測定情報の取得や制御情報の生成に関する制限を行う必要がなく、送信側で、送信するデータ量を制限するための機能追加を必要としない。
図7は、本発明の実施の形態における試験装置測定システムの処理シーケンスである。情報処理装置20(具体的には、測定系アプリケーション201)は、制御カード12の優先度データベース31に優先度を設定するために、制御カード12に対して、図4に示したような優先度情報とともに優先度設定コマンドを送信する(S10)。具体的には、あらかじめ情報処理装置20の優先度データベース32には、オペレータにより、図4に示した優先度情報が設定され、それが制御カード12の優先度データベース31に転送される。
制御カード12(具体的には、測定系アプリケーション121)は、優先度情報と優先度設定コマンドを受信すると、該優先度設定コマンドに従って、優先度データベース31に優先度情報を格納する(S12)。制御カード12は、該優先度設定コマンドに対する応答メッセージ(正常に格納した旨の処理完了通知)を作成する(S14)。制御カード12は、コマンドに対する応答メッセージを作成すると、優先度データベース31にアクセスし、応答メッセージの優先度を取得する(S16)。なお、コマンドに対する応答メッセージは制御情報であり、最優先処理対象のデータである。図4において、優先度は最も高い「4」である。制御カード12は、応答メッセージをパケットデータにし(S18)、IPv4ヘッダのTOS領域に、取得した優先度を書き込んで、パケットデータを情報処理装置20に送信する(S20)。
続いて、情報処理装置20は、各被験カード11での測定を開始するよう指示する測定開始コマンドを制御カード12に送信する(S22)。制御カード12は、測定開始コマンドを受信すると、各被験カード11に対して測定指示を出力する(S24)。各被験カード11は、測定指示に基づいてそれぞれの測定を開始する(S26)。各被験カード11は、測定開始により測定情報を生成する。
その後、あらかじめ決められた所定時間経過して測定情報の取得タイミングとなると、制御カード12は、各被験カード11から測定情報を取得する(S28)。取得タイミングは、例えば10ms程度の周期で定期的に発生する。さらに、制御カード12は、優先度データベース31にアクセスし、取得した測定情報に対する優先度を取得する(S30)。図4に示したように、測定情報の種類に応じて優先度は異なり、被験カード単位の測定情報毎に優先度を取得する。制御カード12は、各測定情報をパケットデータにし(S32)、IPv4ヘッダのTOS領域に、取得した優先度を書き込んで、パケットデータを情報処理装置20に送信する(S34)。
図8は、本発明の実施の形態における制御カード12の処理フローチャートである。図8(a)は、制御カード12の測定情報送信処理のフローチャートである。制御カード12が測定指示を各被験カード11に送信すると(図7のS24に対応)、被験カード11はそれぞれ測定を開始し、制御カード12は、周期的に被験カード11にアクセスして測定情報を取得する。すなわち、測定情報の取得イベントが発生すると(S100)、各被験カード11にアクセスして測定情報を取得する(S102)。
制御カード12は、プライベートLANの通信帯域に、コマンドに対する応答メッセージ専用の帯域(「メッセージ窓」と称す場合がある)が設定されているかどうか判定し(S104)、該専用帯域が設定されている場合は、残りの帯域を測定情報用の帯域として確保する(S106)。ネットワーク上で制御情報を優先的に送信するためである。
図9は、メッセージ窓を説明する図である。制御カード12による測定情報を取得し、それを転送する測定イベントは周期的(例えば10ms)に発生する。一方、制御カード12は、情報処理装置20からのコマンドに応答して制御情報を生成して、情報処理装置20に返信する。制御情報の伝送(メッセージイベント)は不定期に発生するが、測定イベントとメッセージイベントが重なった場合に、伝送データ量が、プライベートLANの通信帯域を超える可能性が考えられる。そこで、メッセージイベントが発生した場合は、一定時間メッセージ窓を設定し、その期間に、測定イベントが発生した場合は、残りの帯域に測定情報を割り当てる。測定イベント発生時に、メッセージ窓が設定されていない場合は、全帯域に測定情報を割り当てる。
図8に戻り、さらに、制御カード12は、優先度データベース31にアクセスし、取得した測定情報に対する優先度を取得し(S108)(図7の28に対応)、測定情報に優先度を挿入し、さらに、測定情報のデータ量が上記残り帯域を超えるような場合は、優先度の低い測定情報から順に破棄フラグを添付し(S110)。パケット転送処理において、破棄フラグが添付された測定情報のパケットデータは破棄される。そして、制御カード12は、優先度や破棄フラグが添付された測定情報のパケットデータを生成し(S112)、生成したパケットデータの送信要求を制御カード12のパケット送信処理に対して行う(S114)。
図8(b)は、制御カード12の制御情報送信処理のフローチャートである。制御カード12は、情報処理装置20からコマンドを受信し、それに対する応答メッセージ(制御情報)を生成すると(S120)(図7のS14に対応)、優先度データベース31にアクセスし、応答メッセージの優先度を取得する(S122)(図7のS16に対応)。さらに、制御カード12は、優先度情報が添付された応答メッセージのパケットデータを生成し(S124)(図7のS18に対応)、そして、測定情報の送信タイミングにおいて、転送データ量が帯域を超えた場合でも、応答メッセージのパケットデータが破棄されないように、応答メッセージ専用の帯域(メッセージ窓)を確保し、応答メッセージのパケットデータの送信要求を制御カード12のパケット送信処理に対して行う(S128)。
図8(c)は、制御カード12のパケット送信処理のフローチャートである。制御カード12は、測定情報のパケットデータ及び制御情報のパケットデータを受信し、それらの送信要求を受けると(S130)、パケットデータの送信処理を行う(S132)。パケットデータの送信処理において、パケットデータに付加されるIPv4ヘッダのTOS領域に、パケット化された各測定情報又は制御情報に添付された優先度が上書きされ、情報処理装置20に送信される。
図10は、本発明の実施の形態における情報処理装置20の処理フローチャートである。情報処理装置20は、試験装置10の制御カード12からパケットデータを受信すると(S200)、IPv4ヘッダのTOS領域に書き込まれた優先度を抽出する(S202)。また、情報処理装置20は、CPU使用率をOS(オペレーティングシステム)から取得し(S204)、CPU使用率に応じて、処理するパケットデータの振り分けを行う。図10の処理では、一例として、CPU使用率80%、50%、25%を基準にパケットデータの振り分けを行う。
例えば、CPU使用率が80%を超えている場合は(S206のY)、優先度「4」のパケットデータのみを選択し(S208)、優先度「3」、「2」、「1」のパケットデータは破棄する。すなわち、制御情報のみを選択し、測定情報はすべて破棄となる。CPU使用率が50%超80%未満の場合は(S210のY)、優先度「4」、「3」のパケットデータのみを選択し(S212)、優先度「2」、「1」のパケットデータは破棄する。すなわち、制御情報に加えて、測定情報のうち最も優先度の高いもののみが選択される。CPU使用室が25%超50%未満の場合は(S214のY)、優先度「4」、「3」、「2」のパケットデータのみを選択し(S216)、優先度「1」のパケットデータは破棄する。すなわち、測定情報のうち最も優先度の低いもの以外のデータが選択される。CPU使用率が25%未満の場合(S214のN)は、すべてのパケットデータ、すなわち制御情報及び測定情報のすべてが選択される(S218)。選択されたパケットデータは、上位の処理アプリケーション2015に転送され、処理される(S220)。
処理アプリケーション2015に転送されるデータ量は、CPU使用率が高いほど少なくなるので、処理アプリケーション2015の負荷が軽減され、CPU使用率が下がる。その結果、処理速度が回復し、システムの安定化が実現する。処理アプリケーション2015に転送される前に破棄されるデータは、測定情報のみであり、処理が必須の制御情報はCPU使用率にかかわらず転送されるので、処理アプリケーション2015に転送されるデータ量が制限される場合であっても、破棄されることなく、必ず処理される。
本発明の実施の形態例では、優先度をIPヘッダのTOS領域に書き込む構成を例示したが、同一ポート番号に対して初期値として同一の値が与えられる他の未使用領域に設定する構成であってもよい。
従来の試験装置測定システムの概略構成例を示す図である。 本発明の実施の形態における試験装置測定システムの機能構成を示す図である。 優先度が付加されるデータのフォーマット例を示す図である。 優先度の設定例を示す図である。 本発明の実施の形態の試験装置測定システムにおけるデータの流れを示す図である。 優先度に応じたパケット振り分け処理を説明する図である。 本発明の実施の形態における試験装置測定システムの処理シーケンスである。 本発明の実施の形態における制御カード12の処理フローチャートである。 メッセージ窓を説明する図である。 本発明の実施の形態における情報処理装置20の処理フローチャートである。
符号の説明
10:試験装置、11:被験カード、12:制御カード、20:情報処理装置、121:測定系アプリケーション、122:制御系アプリケーション、1211:イーサネット機能部(登録商標)、1212:IP機能部、1213:ソケット機能部、1214:TCPサーバ機能部、1215:優先度設定部、201:測定系アプリケーション、2011:イーサネット機能部(登録商標)、2012:IP機能部、2013:ソケット機能部、2014:TCPクライアント機能部、2015:処理アプリケーション

Claims (5)

  1. 試験装置と情報処理装置とを備え、該情報処理装置がプライベートLANによるネットワークを介して前記試験装置からパケットデータとして送信される情報を取得して処理する試験装置測定システムにおいて、
    前記試験装置は、同一のIPアドレス及び同一のポート番号のパケットデータに対して、前記情報の種類によって異なる優先度を前記パケットデータのヘッダの所定領域に設定して、前記パケットデータを前記情報処理装置に送信し、
    前記情報処理装置は、前記パケットデータに含まれる前記優先度と前記情報処理装置のCPU使用率に基づいて、受信したパケットデータの中から少なくとも一部のパケットデータを選択し、該選択されたパケットデータのみを処理することを特徴とする試験装置測定システム。
  2. 請求項1において、
    前記パケットデータのヘッダの所定領域は、タイプ・オブ・サービスの領域であることを特徴とする試験装置測定システム。
  3. 請求項1において、
    前記試験装置は、
    測定情報を生成する複数の被験カードと、
    該被験カードの測定情報を取得し、該測定情報及び前記情報処理装置からのコマンドに応答するための制御情報をパケットデータとして前記情報処理装置に送信する制御カードとを備え、
    前記制御情報の優先度は前記測定情報の優先度より高く、前記測定情報に対して、前記測定情報の種類に応じて複数段階の優先度が設定されることを特徴とする試験装置測定システム。
  4. 請求項1において、
    前記情報処理装置は、前記情報処理装置のCPU使用率が所定率より高い場合は、所定値以上の優先度が設定された情報のみを処理し、優先度が所定値未満の情報を処理前に破棄することを特徴とする試験装置測定システム。
  5. 試験装置と情報処理装置とを備えた試験装置測定システムにおける該情報処理装置がプライベートLANによるネットワークを介して前記試験装置からパケットデータとして送信される情報を取得して処理するデータ処理方法において、
    前記試験装置は、同一のIPアドレス及び同一のポート番号のパケットデータに対して、前記情報の種類によって異なる優先度を前記パケットデータのヘッダの所定領域に設定して、前記パケットデータを前記情報処理装置に送信し、
    前記情報処理装置は、前記パケットデータに含まれる前記優先度と前記情報処理装置のCPU使用率に基づいて、受信したパケットデータの中から少なくとも一部のパケットデータを選択し、該選択されたパケットデータのみを処理することを特徴とするデータ処理方法。
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