JP4914936B2 - ループ型方向性結合器 - Google Patents

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Description

本発明は、請求項1のプリアンブルで定義されたような、導波路、詳細には中空導波路、平面導波路又は同軸導波路を、第1のアームと第2のアームを有する半ループアンテナの形で有し、導波路上の前進信号aと前記導波路上の後進信号bを無接触結合するループ型方向性結合器に関する。
導波路又は線路上の前進の無線周波数電流及び電圧波「a」と逆方向の無線周波数電流及び電圧波「b」を特定して分離し、且つ導波路又は線路上の電圧「U」及び電流「I」を特定するために使用される方向性結合器と呼ばれるものは既知である。方向性結合器は、無線周波数回路とマイクロ波回路で最も広く使用されている構成要素の1つである。理想的なケースでは、全てのポートが無反射終端を有するときに、2つのポートが互いに減結合された相反4ポート構成要素である。例えば、ポート1が、信号を供給する入力ポートであると仮定する。全てのポートが無反射終端を有するようにする。この場合、例えばポート4が、供給電力の一部分も結合されない分離ポートである。他の2つのポートは、伝送ポートと結合ポートと呼ばれる。
方向性結合器の品質を定義する重要な変数は、指向性(方向性結合)の鋭さ、即ち単に指向性である。指向性の鋭さは、全てのポートに無反射終端があるときの分離ポートでの電力に対する結合ポートでの電力の比率である。非特許文献1によれば、最適の指向性は、容量結合係数に対する誘導結合係数の比率が個々の線路の特性インピーダンスの積と等しいときに2つの結合された線路からなる方向性結合器から得られる。
方向性結合器は、測定システムにおいて、しばしば前進波と後進波を別々に特定するために使用される。回路技術では、方向性結合器は、減衰器、移相器、混合器及び増幅器内で減結合された電力分割器として使用される。この場合、方向性結合器は、例えば同軸導波路、中空導波路及び/又は平面導波路から構成される。
前進波と後進波を分離することが可能な結合構造は、非特許文献2と非特許文献3に記載されたループ型方向性結合器である。ループ型方向性結合器は、導波路上又は導波路中に配置された導波路ループを含む。この場合、中空導波路、平面ストリップ導波路、同軸導波路等の任意の所望の導波路を使用することができる。ループ型方向性結合器から作成することができる種々様々な用途がある。例えば、非特許文献4と非特許文献5は、非接触測定システムの構成要素としてループ型方向性結合器を使用する。
非接触で広い方向性の測定システムを使用することによって被検体(DUT)の散乱パラメータを決定するために、誘導及び/又は容量結合構造が使用される。そのような結合構造によって、被検体に直接接続された信号線又は導波路上の電流及び/又は電圧が決定される。或いは、信号線上の前進波及び後進波が測定され、次に、2つの波を分離するための結合構造として方向性結合器が使用される。
K.W.Wagner, "Induktionswirkung von Wanderwellen in Nachbarleitungen" [Inductive effect of travelling waves on neighbouring lines], Elektrotechnische Zeitschrift, Vol.35, pages 639-643,677-680,705-708,1914 P.P.Lombardini, R.F.Schwartz, P.J.Kelly in "Criteria for the design of loop-type directional couplers for the L band", IEEE Transactions on Microwave Theory and Techniques, Vol.4, No.4, pages 234-239, October 1956 B.Maher in "An L-band loop-type coupler" IEEE Transactions on Microwave Theory and Techniques, Vol.9, No.4, pages 362・63, July 1961 F.De Groote, J.Verspecht, C.Tsironis, D.Barataud and J.-P.Teyssier, in "An improved coupling method for time domain load-pull measurements", European Microwave Conference, Vol.1, page 4 et seq., October 2005 K.Yhland, J.Stenarson in "Noncontacting measurement of power in microstrip circuits" in 65th ARFTG, pages 201-205, June 2006
方向性結合器によって前進波と後進波を特定するための非較正及び較正測定システムの精度は、特に結合器の指向性に依存する。ループ型方向性結合器が、例として取られた方法で使用されるとき、その指向性は、信号線又は導波路に対するループの位置決めと角度、及びループの幾何学的配置の変更によって最適化することができる。しかしながら、方向性結合の広帯域の最適化(複数オクターブにわたる)は、この手段では最適化できない。各周波数範囲ごとに構成の幾何学的配置を最適化し直さなければならない。このために極めて正確なループ位置決めユニットが必要になり、これにより方向性結合器がかなり複雑になる。
本発明の基となる目的は、その使用に関する限り上記種類のループ型方向性結合器を単純化し、同時にその指向性を改善することである。
この目的は、本発明により、請求項1で特徴付けられた特徴を有する上記種類のループ型方向性結合器によって達成される。本発明の有利な実施形態は、他の請求項で説明される。
本発明によれば、上記種類のループ型方向性結合器において、第1の回路網の第1の入力に接続されたアンテナの第1のアームと、第1の回路網の第2の入力に接続されたアンテナの第2のアームを備え、第1の回路網は、第1の入力に第1の電力分割器を、第2の入力に第2の電力分割器を有し、これらの電力分割器は、アンテナのアームに印加されたそれぞれの信号を分割し、第1の回路網は、第1と第2の電力分割器からの信号を加算し、加算で得られた信号Kc(a+b)を(ここで、Kcは、ループ型方向性結合器の容量結合係数である)、第1の回路網の第1の出力に供給する第1の加算器と、第1と第2の電力分割器からの信号を互いに減算して、減算により得られた信号Ki(a−b)を(ここで、Kiは、ループ型方向性結合器の誘導結合係数である)、第1の回路網の第2の出力に供給する第1の減算器とを有し、ここで、第1の回路網の第1の出力に接続された第1の入力と、第1の回路網の第2の出力に接続された第2の入力とを有する第3の回路網を備え、第3の回路網は、第1の入力に第3の電力分割器を、第2の入力に第4の電力分割器を有し、これらの電力分割器は、第3の回路網の入力に印加されたそれぞれの信号を分割し、第3の回路網は、複素透過係数D1を有する第1の容量信号経路を介して第3の電力分割器から信号を受け取り、複素透過係数D2を有する第1の誘導信号経路を介して第4の電力分割器から信号を受け取り、これらの信号を加算し、この加算で得られた信号を第3の回路網の第1の出力に供給する第2の加算器を有し、第3の回路網は、複素透過係数D3を有する第2の誘導信号経路を介して第3の電力分割器から信号を受け取り、複素透過係数D4を有する第2の容量性信号経路を介して第4の電力分割器から信号を受け取り且つこれらの信号を互いに減算し、この減算により得られた信号を第3の回路網の第2の出力に供給する第2の減算器を有し、第1と第3の回路網の間の信号経路の少なくとも1つ及び/又は電力分割器と第2の加算器及び第2の減算器との間の信号経路の少なくとも1つに、所定の信号経路上の信号の振幅及び/又は位相を変化させる、少なくとも1つの結合係数整合手段を、第2の加算器と第2の減算器における加算及び減算のために振幅と位相が同一の結合係数K1,K2を有する信号が存在するように配置される。
これは、信号の幾何学的形態と構成及びその周波数の結果として生じる容量及び誘導結合係数が互いに異なる場合でも、得られる容量及び誘導結合係数がほとんど同じになるように、周波数に対して個別に整合させることができる結合係数を有する方向性結合器が利用可能になるという利点を有する。これにより、これに対応して、ループ型方向性結合器の幾何学的特徴を変更することなく指向性が改善される。
好ましい実施形態では、第1の回路網の第1の出力に接続された第1の入力と、第1の回路網の第2の出力に接続された第2の入力と、第3の回路網の第1の入力に接続された第1の出力と、第3の回路網の第2の入力に接続された第2の出力とを有する第2の回路網を備え、この第2の回路網は、第2の加算器と第2の減算器における加算と減算のために振幅と位相が同じ結合係数K1,K2を有する信号が存在するように、第2の回路網の第1の入力及び/又は第2の回路網の第2の入力の信号の振幅及び/又は位相を変化させる少なくとも1つの結合係数整合手段を有する。
この場合、例えばK1=K2=Kであり、結合係数整合手段は、好ましくは、第2の回路網の第1の入力での信号に第1の複素係数F1を掛け且つ/又は第2の回路網の第2の入力での信号に第2の複素係数F2を掛け、第1及び/又は第2の複素係数F1,F2が、以下の式が成り立つように選択されるように設計される。
K=Kc・F1・D1=Ki・F2・D2=Kc・F1・D3=Ki・F2・D4
又は
K=Kc・F1・D1=Ki・D2=Kc・F1・D3=Ki・D4
又は
K=Kc・D1=Ki・F2・D2=Kc・D3=Ki・F2・D4
容量及び誘導結合係数を整合させるのに必要な複素係数を調整又は決定することを可能にするために、好ましい実施形態では、第1の切換スイッチが、第2の回路網の第1の出力と第3の回路網の第1の入力の間に配置され構成され、第2の切換スイッチが、第2の回路網の第2の出力と第3の回路網の第2の入力の間に配置され構成され、必要に応じて、これら切換スイッチが、第2の回路網の第1及び第2の出力から来る信号を第3の回路網の第1及び第2の入力にそれぞれ印加する、又は第3の回路網をバイパスする間に前記信号を前方に送る。
代替の実施形態では、第2の回路網の第1の出力と第3の回路網の第1の入力の間に、第2の回路網の第1の出力から来る信号を、第3の回路網の第1の入力と第3の切換スイッチに印加する第5の電力分割器が配置され、第2の回路網の第2の出力と第3の回路網の第2の入力の間に、第2の回路網の第2の出力から来る信号を、第3の回路網の第2の入力と第4の切換スイッチとに印加する第6の電力分割器が配置され、切換スイッチは、必要に応じて、電力分割器から来る信号を受信器又は終端抵抗器に供給するように配列され構成されて始まる。
更に他の代替実施形態では、結合係数整合手段は、第3の回路網の第1と第2の容量信号経路及び/又は第1と第2の誘導信号経路のそれぞれに配置され、第1の容量信号経路内の結合係数整合手段が信号に複素係数F3を掛け、第1の誘導信号経路内の結合係数整合手段が信号に複素係数F4を掛け、第2の容量信号経路内の結合係数整合手段が信号に複素係数F5を掛け、第2の誘導信号経路内の結合係数整合手段が信号に複素係数F6を掛け、複素係数F3、F4、F5及びF6は、以下の式が成り立つように選択される。
結合係数整合手段が、第3の回路網の全ての信号経路に配置された場合、
c*D1*F3=Ki*F4*D2=K1
且つ
c*D3*F5=Ki*F6*D4=K2
又は、結合係数整合手段が、第3の回路網の第1と第2の誘導信号経路にのみ配置された場合、
c*D1=Ki*F4*D2=K1
c*D3=Ki*F6*D4=K2
又は、結合係数整合手段が、第3の回路網の第1及び第2の容量信号経路にのみ配置された場合、
c*D1*F3=Ki*D2=K1
c*D3*F5=Ki*D4=K2
又は、結合係数整合手段が、第3の回路網(38)の第1及び第2の容量信号経路(120,124)並びに第3の回路網の第1の誘導信号経路(122)のそれぞれに配置された場合、
c*D1*F3=Ki*F4*D2=K1
且つ
c*D3*F5=Ki*D4=K2
あるいは、結合係数整合手段が、第3の回路網(38)の第1及び第2の容量信号経路(120,124)と第3の回路網の第2の誘導信号経路(126)とのそれぞれに配置された場合、
c*D1*F3=Ki*F4*D2=K1
且つ
c*D3=Ki*F6*D4=K2
あるいは、結合係数整合手段(112,114)が、第3の回路網(38)の第1及び第2の誘導信号経路(122,126)と第3の回路網の第2の容量信号経路(124)とのそれぞれに配置された場合、
c*D1=Ki*F4*D2=K1
且つ
c*D3*F5=Ki*F6*D4=K2
あるいは、結合係数整合手段(112,114)が、第3の回路網(38)の第1及び第2の誘導信号経路(122,126)と第3の回路網の第1の容量信号経路(120)とのそれぞれに配置された場合、
c*D1*F3=Ki*F4*D2=K1
且つ
c*D3=Ki*F6*D4=K2
アンテナの第1のアームと第1の回路網の第1の入力との間と、アンテナの第2のアームと第1の回路網の第2の入力との間に、それぞれの混合器とフィルタを配置し、混合器とフィルタを、アンテナのアームから来る信号を所定の中間周波数に変換するように設計することによって、電力分割器、加算器、減算器及び結合係数整合手段を所定の中間周波数に最適化し、それによりコストを削減することができる。このために、混合器は、アンテナのアームから来る信号と混合するための混合器信号を混合器に供給する可変周波数発振器(VFO)に接続される。VFOは、局部発振器及び/又は基準発振器を有するフェーズロックループの形をとることが好ましい。
結合係数整合手段を制御するための制御システムにVFOを接続することによって、結合係数の整合が改善された各動作周波数の個別の複素係数が得られ、結合係数整合手段を制御するための制御システムは、場合によって、混合器に供給される混合器周波数の関数として、複素係数F、即ち複素係数F1、F2、F3、F4、F5及び/又はF6を設定する。
ループ型方向性結合器を自動的に構成するために、受信器は、結合係数整合手段を制御する制御システムに接続され、受信器は、好ましくは、結合係数整合手段を制御する制御システムを制御して、結合係数整合手段を制御する前記制御システムが、第2の回路網の両方の出力に同一の結合係数Kが存在するように、結合係数整合手段が第2の回路網の第1の入力及び/又は第2の回路網の第2の入力における信号の振幅及び/又は位相を変化させるパラメータを結合係数整合手段に供給するように設計される。
或いは、受信器は、結合係数整合手段を制御する制御システムを制御して、結合係数整合手段を制御する前記制御システムが、第1の結合係数K1が第2の加算器の入力に存在し且つ第2の結合係数K2が第2の減算器の入力に存在するように結合係数整合手段が第2の回路網の第1の入力及び/又は第2の回路網の第2の入力における信号の振幅及び/又は位相を変化させるようなパラメータを結合係数整合手段に供給するように設計される。
結合係数整合手段を制御するため、又は換言すると結合係数F3〜F6を設定するために、導波路が、無反射又は低反射抵抗器で終端となるときに、方向性受信器に接続されたスイッチ又は電力分割器が、少なくとも1つの結合係数整合手段と第2の加算器又は第2の減算器との間、場合によっては第2の加算器と第2の減算器の入力の少なくとも一方の上流に設けられる。
本発明は、図面を参照して以下に詳細に説明される。
本発明によるループ型方向性結合器の第1の好ましい実施形態の概略回路図である。 本発明によるループ型方向性結合器の第2の好ましい実施形態の概略回路図である。 本発明によるループ型方向性結合器の第3の好ましい実施形態の概略回路図である。 本発明によるループ型方向性結合器の第4の好ましい実施形態の概略回路図である。
図1に示した本発明によるループ型方向性結合器の第1の好ましい実施形態は、信号源13と被検体(DUT)15の間の導波路11に沿って進行する前進波aと、導波路11に沿って反射される後進波bとを結合するように設計されており、第1のアーム12と第2のアーム14を有する半ループアンテナ10を含む。参照数字17は、基準面を示す。アンテナの2つのアーム12及び14は、構成可能な回路網16に接続される。
構成可能な回路網16内には、第1の入力20、第2の入力22、第1の出力24及び第2の出力26を有する第1の回路網18と、第1の入力30、第2の入力32、第1の出力34及び第2の出力36を有する第2の回路網28と、第1の入力40、第2の入力42、第1の出力44及び第2の出力46を有する第3の回路網38が配置される。第2の回路網28は、第1の回路網18の出力24,26と第3の回路網の入力40,42との間に信号経路128及び130を構成する。
アンテナの第1のアーム12は、第1の混合器48と第1のフィルタ50を介して第1の回路網18の第1の入力20に接続される。アンテナの第2のアーム14は、第2の混合器52と第2のフィルタ54を介して第1の回路網18の第2の入力22に接続される。
第1の回路網18は、第1の入力20に第1の電力分割器56を、第2の入力22に第2の電力分割器58をそれぞれ有する。また、第1の回路網18内には、第1の電力分割器56と第2の電力分割器58からの信号を加算し、それを第1の回路網18の第1の出力24に供給する第1の加算器60と、第1の電力分割器56と第2の電力分割器58からの信号を互いに減算し、それを第1の回路網18の第2の出力26に供給する第1の減算器62が配置される。第1の回路網18の第1の出力24でこのようにして得られた信号は、信号Kc*(a+b)であり、ここでKcは、ループ型方向性結合器の容量結合係数である。また、第1の回路網18の第2の出力26でこのようにして得られた信号は、信号Ki*(a−b)であり、Kiは、ループ型方向性結合器の誘導結合係数である。この場合、KcはKiと等しくない。
第2の回路網28では、信号Ki*(a−b)は、結合係数整合手段64によって、前記信号Ki*(a−b)の振幅と位相を変化させる複素係数Fが掛けられる。複素係数Fは、この場合、Kc=Ki*F=Kになるように選択される。乗算で得られた信号Ki*F*(a−b)は、結合係数整合手段64によって、第2の回路網28の第2の出力36に供給される。信号Kc*(a+b)は、第2の回路網28を介して第2の回路網28の第2の出力34に渡される。両方の結合係数Ki及びKcの振幅と位相の整合は、単に例として示されていることに注意されたい。代替として、Kc*F=Ki=Kが成り立つように他の信号Kc*(a+b)だけに複素係数Fを掛ける、或いはK=F1*Kc=F2*Kiが成り立つように、2つの信号Ki*F(a−b)とKc*(a+b)にそれぞれの結合係数F1、F2を掛けてF1*Kc*(a+b)とF2*Ki*(a−b)としてもよい。本質的なことは、第3の回路網38の第1の入力40には常に信号K*(a+b)が印加されており、第3の回路網38の第2の入力42には常に信号K*(a−b)が印加されていること、即ち同一の結合係数があることである。
第3の回路網38は、第1の入力40に第3の電力分割器66を、第2の入力42に第4の電力分割器68をそれぞれ有する。また、第3の回路網38には、第3の電力分割器66と第4の電力分割器68からの信号を加算して、それを第3の回路網38の第1の出力44に供給する第2の加算器70と、第3の電力分割器66と第4の電力分割器68からの信号を互いに減算し、それを第1の回路網38の第2の出力46に供給する第2の減算器72が配置される。第3の回路網38の第1の出力44でこのようにして得られる信号は信号2K1*aであり、第3の回路網38の第2の出力46でこのようにして得られる信号は信号2K2*bであり、ここで、K1は、第2の加算器70の2つの入力での結合係数であり、K2は、第2の減算器72の2つの入力での結合係数である。従って、この場合、得られる前進波aと後進波bの結合係数は同一、即ちKである。第3の回路網38は、第3の電力分割器66から第2の加算器70まで延在する第1の容量信号経路120と、第3の電力分割器66から第2の減算器72まで延在する第1の誘導信号経路124と、第4の電力分割器68から第2の加算器70まで延在する第2の容量信号経路122と、第4の電力分割器68から第2の減算器72まで延在する第2の誘導信号経路126とを有する。
混合器48及び52と、フィルタ50及び54は、アンテナのアーム12及び14から来る信号を所定の中間周波数に変換するために使用され、すなわち、所定の中間周波数に対して下流側の構成要素を最適化するだけでよい。この目的のために、局部発振器又は基準発振器を有する可変周波数発振器(VFO)又はフェーズロックループ(74)が設けられ、フェーズロックループ74は、混合器48及び52がアンテナの2つのアーム12及び14からのそれぞれの出力信号と混合する適切な基準信号又は混合信号76を混合器48及び52に供給する。また、フェーズロックループ74は、結合係数整合手段64を制御するための制御システム78に接続され、基準信号76の電流周波数80を制御システム78に送る。この周波数80の関数として、制御システム78は、複素係数F、即ち場合によっては周波数ごとの複素係数F1、F2を選択し、それを第2の回路網28、より正確に言うと、第2の回路網28内の結合係数整合手段64に送る。中間周波数信号110は、VFOを制御するためにフェーズロックループ74に送られる。この中間周波数信号110は、回路網18の第1の入力20又は第2の入力22の上流側で取得される。
ループアンテナ10の分離ポートに一方が接続され(このとき、ループアンテナ10は後進波結合器として働く)、他方がその結合ポートに接続された構成可能な電気的4ポート回路網16を使用するので、本発明による方向性結合器の指向性を、その位置や幾何学的配置を変更せずに各周波数ごとに最適化することができる。ループアンテナ10が回路網16と共に使用されるとき、例えばさらに同軸導波路やマイクロストリップ導波路等の任意の所望のタイプの信号導波路又は線路を使用するときは、ループの幾何学的配置の変更や信号導波路又は線路11の調整なしに最適化されたループ型方向性結合器を作成することができる。
構成可能な回路網16は、3つのサブ回路網18、28及び38を備え、その場合、第1の回路網18と第3の回路網38は同一でよい。混合器48、52とフィルタ50、54を組み込むことは必須ではないが、いくつかの利点を提供する。
回路網16の動作は、図1を参照することにより後で説明される。導波路又は線路の半ループ10は、例えば信号導波路又は線路11の近距離場にあるエネルギーの一部を誘導的且つ容量的に結合する。電気信号の波長より小さい導波路又は線路のループ10がある場合、アンテナの第1のアーム12に誘導的且つ容量的に生成された電流は合算され、アンテナの他方の第2のアーム14では、180°の位相差により、電流が互いに減算される。
最初に、混合器48、52とフィルタ50及び54が、回路網16の一部ではないと仮定する。次に、アンテナのアーム12及び14上の誘導的且つ容量的に結合された信号は、第1の回路網18によって分離され、従って、第1の回路網18の端には、一方に信号導波路又は線路11上の電流に対応する誘導信号だけがあり、他方には信号導波路又は線路11上の電圧に対応する容量信号がある。第1の回路網18は、例えば2つの3dB結合器である2つの電力分割器56、58を備え、それぞれに加算回路網60と減算回路網62を含む。加算回路網60として提供されるものは、例えば「回転された」3dB結合器(コンバイナー)であり、減算回路網62として提供されるものは、例えば平衡要素(バラン)である。
第2の回路網28では、結合係数は、1つの経路上の信号に複素係数Fを掛けることによって整合され、即ち、K=F*Ki=Kcが成立する。これは、最適の指向性を提供する。信号の振幅と位相の変更は、例えば、移相器と組み合わされた増幅器又は減衰器によって行われる。この場合、電子的に制御可能な構成要素を使用することが好ましく、従って、測定構成に変化があるときに、複素係数Fを電気的制御信号によって迅速且つ容易に調整することができる。この場合、必要に応じて、乗算ユニットの位置決め、即ち結合係数整合手段64の位置決めを行ってもよい。図1に示したように、1つの経路にだけ乗算を実行することができ、利用できる2つの経路のどちらを使用するかは重要ではない。これと同様に、両方の経路に制御可能な構成要素を設けてもよく、一方の経路で位相のみを制御し他方の経路で振幅のみを制御してもよい。このようにして、導波路又は線路の単一ループ10の固有の指向性又は固有の結合減衰を変更することなく、第2の回路網28によって、指向性だけでなく結合減衰も設定することができる。
2つの結合係数Ki及びKcが、同一方法でKに変換された場合、信号は、第3の回路網38によって再び組み合わされ、これにより、結合係数Kの関数として一方の出力44で前進波aだけが生成され、他方の出力46で後進波bだけが生成される。こうなるようにするには、回路網の個別の経路は、設計と構造が全く同一である。
実施態様を実現するときに存在する1つの問題は、例えば減算器62、72(ブラン)と電力分割器56、58、66、68等の必要な構成要素が、限られた周波数でしか動作しないことである。これは、システムの広帯域での使用に不利になる。対策として、システムは、必要に応じて、混合器48、52とフィルタ50、54を含む1つ又は複数のヘテロダイン混合ステージによって拡張することができる。この場合、ループ10からの信号が基準信号76と混合されて、低い固定された(所定の)中間周波数として与えられる。固定された中間周波数を使用することによって、個々の構成要素が満たすべき周波数帯幅の要件があまり厳密ではなくなるので、構成可能な回路網16を回路として実装することができる。更に、任意の所望の帯域幅の信号に関してシステムを最適化することができる。例えば、必要な基準信号76が、ロックループ並びに局所及び基準発振器74によって生成される。
回路網16は、指向性を高めるためにループ10を較正するハードウェア手段を構成すると考えることができることは明らかである。
次に、回路網16の制御と較正について説明する。回路網16を構成することは、第2の回路網28を制御することに等しい。目的は、最初に複素係数Fを決定し、次に第2の回路網28の構成要素を係数Fに適合させることである。適正な係数Fを設定できるようにするために、DUT(被検体)として基準面17に接続されるものは、低反射終端、理想的には反射がない終端である。理想的なケースでは、その時信号線11上にあるのは前進波aだけである。この結果、第1の回路網18の2つの出力24及び26で前進波aを測定でき、この2つの出力24及び26は、一方に容量結合係数Kc*aが掛けられ、他方に誘導結合係数Ki*aが掛けられる。次に、第2の回路網28のパラメータ(振幅と位相)は、第2の回路網28からの2つの出力信号が、その出力34及び36で振幅と位相が等しいように、即ち、Kc=F*Ki=Kが成り立つように設定される。第2の回路網28からの出力信号を測定するために、第2の回路網28を方向性受信機に直接接続できるように、第2の回路網28と第3の回路網38の間の接続を切り離されなけばならない。実際には、無反射終端のようなものは存在しないので、低反射終端を使用して係数Fを設定しなければならない。終端の反射性が低くなるほど、構成全体で達成できる指向性の値は高くなる。更に、指向性のレベルは、第3の回路網38内の経路の伝達関数が同じかどうかに依存する。伝達関数の差が大きいほど、達成できる指向性の値が低くなる。指向性の値をきわめて高くするために、図4を参照して後で詳しく説明されるように、結合係数を整合させてKc=F*Ki=Kとするために結合係数整合手段が加算器70と減算器72のすぐ下流に配置され、或いは、第3の回路網38内の経路の伝達関数(DcM、DcP、DiM、DiP)が、例えば測定プロセスから振幅と位相に関して分かっていればメモリに記憶される。この場合、結合係数整合手段64は、K=Dc/Di*Kcから誘導結合係数を較正/制御することができ、それにより加算器70と減算器72でKi*Di=Dc*Kcとなる。
図2に示した本発明によるループ型方向性結合器の第2の好ましい実施形態では、図1と同じ機能を実行する部分は、同じ参照数字で示され、従って、それらの説明は図1の上記説明を参照されたい。図2に示した第2の好ましい実施形態では、例えば2個の電子的スイッチ84及び86が、第2の回路網28と第3の回路網38の間に追加で配置され、2つの追加のスイッチ88及び90が、第3の回路網38の上に設けられ、これらのペアのスイッチは、それぞれの制御システム92及び94によって操作される。制御システム92及び94の目的は、図面に示した基準面17に対する前述の較正を簡略化された方法で実行できるようにすることである。78における第2の回路網28とスイッチ84、86、88、90の制御は、手動で実行されるか、完全に自動化されたプロセスとして実行される。スイッチ84、86、88、90の代わりに、2つの同一の結合器を使用してもよい。
きわめて高い指向性をほぼ無制限の帯域幅で達成するために、本発明の改良では、各周波数点ごとの係数Fの特定の選択(即ち、設定値)がメモリに記憶される。
図3に示した本発明によるループ型方向性結合器の第3の好ましい実施形態では、図1と同じ機能を実行する部分は同じ参照数字で示されており、従って、それらの説明に関しては図1の上記説明を参照されたい。図3に示した第3の好ましい実施形態では、第2の回路網28の第1の出力34と第3の回路網38の第1の入力40の間に、第3の回路網38の第1の入力40と第1のスイッチ98に信号を供給する第5の電力分割器96が配置される。第2の回路網28の第2の出力36と第3の回路網38の第2の入力42の間には、第3の回路網38の第2の入力42と第2のスイッチ102に信号を供給する第6の電力分割器100が配置される。2個のスイッチ98,102は、低反射終端104,106と受信器108のいずれかに信号を供給する。
較正時に受信される信号によって要求されたとき、受信器108は、制御システム78が、振幅と位相を変更するのに適切なパラメータを第2の回路網28に送って、それにより、結合係数整合手段64が結合係数を前述の方法で互いに整合するように、制御システム78を制御する。
実際には、詳細には第3の回路網38で、全く同一の信号経路120,122,124,126を生成することができないので、結果として2つの結合係数Ki及びKc*Fがそれぞれ加算器70と減算器72で同一でなくなることがある。述べた課題が該当する可能性のある用途において、この問題に取り組むために、図4に示したように、更に他の結合係数整合手段112及び114が、例えば、加算器70と減算器72のすぐに上流に配置される。図4に示した第4の好ましい実施形態では、図1〜図3と同じ機能を実行する部分は、同じ参照数字によって示され、従って、それらの説明に関しては図1〜図3を参照されたい。図1から図3に示した実施形態と対照的に、第2の回路網28は設けられず、信号経路128及び130は、第1の回路網18と第3の回路網38を直接接続する。加算器70と減算器72のすぐ上流に接続された結合係数整合手段112及び114は、第3の回路網内の4つの経路上の減衰と移相を修正するだけでなく、必要に応じて、振幅と位相が異なる結合係数Ki及びKcを整合する役割をし、この場合、図4に示したように、図1〜図3に示した最初の3つの実施形態における結合係数整合手段64を省略することができる。第3の回路網38内の1つの誘導経路上で、結合係数整合手段112が結合係数Ki*D2(結合係数と伝達関数)に係数F4を掛け、第3の回路網38内の他の誘導経路上で、結合係数整合手段114が結合係数Ki*D4(結合係数及び伝達関数)に係数F4を掛ける。このようにして、それぞれの係数Kc*D1=K1とKi*D2*F4=K2が該当する2つの信号が、加算のために加算器70に供給され、それぞれの係数Kc*D3=K2とKi*D4*F6=K2が該当する2つの信号が、減算のために減算器72に供給される。前進波aと後進波bを分離するためには、第2の加算器70の2つの入力のそれぞれの結合係数K1と、第2の減算器72の2つの入力のそれぞれの結合係数K2が同一であれば十分であるが、この場合、結合係数K1及びK2は同一でなくても、同一即ちK=K1=K2でもよい。その結果、第1の出力44で2*K1*aが得られ、出力46で2*K2*bが得られる。
既に述べたように、第3の回路網38内の経路は実際に同一ではないので、達成できる指向性の値を最小にすることができる。指向性を最大にできる方法は、以下の通りである。
例えば第3の回路網38内の個々の信号経路上、或いは第2の回路網28の出力34,36と加算器70及び減算器72との間の経路上、又は第1の回路網18の出力24,26と加算器70及び減算器72との間の経路上の伝達関数(減衰と移相)D1、D2、D3及びD4が、測定によって決定される。分かった後で、結合係数は、信号の複素振幅が加算器70と減算器72の各入力で同一になるように第2の回路網28によって調整され、その場合、前述の第2の回路網28の様々な構成も可能である。例えば、図1〜図3に示した最初の3つの各実施形態の「誘導経路」には1つの結合係数整合手段64だけが組み込まれる。ここで、K=K1=K2であり、この構成で成り立たなければならない関係は
c*D1=Ki*F2*D2=K
c*D3=Ki*F2*D4=K
である。
従って、結合係数整合手段が「容量経路」に組み込まれた第2の回路網28の構成に当てはまることは、
c*F1*D1=Ki*D2=K
c*F1*D3=Ki*D4=K
である。
結合係数Ki、Kcが、第2の回路網28内の両方の経路(容量性と誘導性)上で整合されるのであれば、当てはまることは
c*F1*D1=Ki*F2*D2=K
c*F1*D3=Ki*F2*D4=K
である。
伝送経路がD1=D3且つD2=D4の条件を満たす場合に、上記の6つの式を満足させることができる。
前述のように、係数F1及びF2の設定は、例えば、図2と図3に示した構成によって実行され、更に、透過係数D1〜D4が考慮される。これは、次のように行われる。即ち、最初に低反射終端がDUTとして使用される。次に、第2の回路網28の出力における2つの信号振幅(Kc*F1,Ki*F2)が、方向性受信器によって又は図2と図3に示した構成によって連続的に測定される。適正な結合係数F1及び/又はF2を設定するために、既知の透過係数D1、D2及びD3,D4がそれぞれ、メモリからダウンロードされ、受信信号に乗算される(Kc*F1*D1、Ki*F2*D2、又はKc*F1*D3、Ki*F2*D4)。この場合、係数F1及び/又はF2は、振幅が同じになるまで変更される。
c*D1=Ki*F2*D2=K 且つ Kc*D3=Ki*F2*D4=K
又は
c*F1*D1=Ki*D2=K 且つ Kc*F1*D3=Ki*D4=K
又は
c*F1*D1=Ki*F2*D2=K 且つ Kc*F1*D3=Ki*F2*D4=K
透過係数に該当する条件D1=D3且つD2=D4が満たされない場合は、図4に示したように、第3の回路網38に、第2の回路網28に設けられる結合係数整合手段64ではなく、2つの結合係数整合手段112,114が設けられる。これらの結合係数整合手段112,114は、経路上の減衰D1〜D4を十分に可能にすることにより指向性を高める。第3の回路網38内の4つ全ての経路に、最大4つの結合係数整合手段を設けることができる。2つの容量又は誘導経路で2つの結合係数整合手段112,114を使用するか、第3の回路網38内の各経路で4つの結合係数整合手段を1つずつ使用するか、3つの結合係数整合手段を使用するか、検討できる構成は4つある。
図4は、誘導(Ki)経路内に2つの結合係数整合手段112,114を有する変形例を示す。結合係数整合手段112,114は、複素係数F3、F4、F5及び/又はF6を乗算して信号振幅を求める。低反射DUTを使用するとき、加算器70と減算器72の上流の4つの信号が、方向性受信器、例えば出力振幅が同じスイッチ又は電力分割器/結合器によって(図2と図3で行われた方法と類似の方法で)制御/較正される。4つの結合係数整合手段を使用するとき、信号は、加算と減算の前で次のようになる。
加算経路1:Kc*D1*F3=K1、加算経路2:Ki*D2*F4=K1
減算経路1:Kc*D3*F5=K2、減算経路2:Ki*D4*F6=K2
3つの結合係数整合手段が使用され、3つの結合係数整合手段が配置された3つの経路に依存するとき、加算と減算の前に信号は次のようになる。
結合係数整合手段が、第3の回路網(38)の第1と第2の容量信号経路(120,124)のそれぞれとその第1の誘導信号経路(122)内に配置されたとき、
加算経路1:Kc*D1*F3=K1、加算経路2:Ki*D2*F4=K1
減算経路1:Kc*D3*F5=K2、減算経路2:Ki*D4=K2
結合係数整合手段が、第3の回路網(38)の第1と第2の容量信号経路(120,124)のそれぞれとその第2の誘導信号経路(126)内に配置されたとき、
加算経路1:Kc*D1*F3=K1、加算経路2:Ki*D2*F4=K1
減算経路1:Kc*D3=K2、減算経路2:Ki*D4*F6=K2
結合係数整合手段(112,114)が、第3の回路網(38)の第1と第2の誘導信号経路(122,126)のそれぞれとその第2の容量信号経路(124)内に配置されたとき、
加算経路1:Kc*D1=K1、加算経路2:Ki*D2*F4=K1
減算経路1:Kc*D3*F5=K2、減算経路2:Ki*D4*F6=K2
結合係数整合手段(112,114)が、第3の回路網(38)の第1と第2の誘導信号経路(122,126)のそれぞれとその第1の容量信号経路(120)内に配置されたとき、
加算経路1:Kc*D1*F3=K1、加算経路2:Ki*D2*F4=K1
減算経路1:Kc*D3=K2、減算経路2:Ki*D4*F6=K2
図4に示したような誘導経路内に2つの結合係数整合手段112,114を有する構成の場合、結果は次の通りである。
c*D1=Kc*F4*D2=K
c*D3=Ki*F6*D4=K
図4に示した実施形態は、図2と図3に示したものと同じように拡張することができる。図4に示したシステムは、また、係数F1〜F4を較正又は決定するために結合係数整合手段112,114と第2の加算器70又は第2の減算器72との間に設けられた1つの出力によって(方向性)受信器にそれぞれ接続されたスイッチ及び/又は電力分割器を備えてもよい。
更に、他の代替実施形態では、回路網16は、第3の回路網38内に2つ、3つ、又は4つの結合係数整合手段112,114と、また第2の回路網28内に1つ又は2つの結合係数整合手段64の両方を備えてもよい。

Claims (14)

  1. 導波路、詳細には中空導波路、平面導波路または同軸導波路を、第1のアーム(12)と第2のアーム(14)を有する半ループアンテナ(10)の形で有し、導波路上の前進信号aと前記導波路上の後進信号bとを無接触結合するループ型方向性結合器であって、
    前記アンテナの前記第1のアーム(12)が、第1の回路網(18)の第1の入力(20)に接続され、
    前記アンテナの前記第2のアーム(14)が、前記第1の回路網(18)の第2の入力(22)に接続され、
    前記第1の回路網(18)は、前記第1の入力(20)に第1の電力分割器(56)を、前記第2の入力(22)に第2の電力分割器(58)を有し、これらの電力分割器(56,58)は、前記アンテナの前記アーム(12,14)に印加される、それぞれの信号を分割し、
    前記第1の回路網(18)は、前記第1と第2の電力分割器(56,58)からの前記信号を加算し、前記加算により得られた前記信号Kc(a+b)を(ここでKcは、前記ループ型方向性結合器の容量結合係数である)、前記第1の回路網(18)の第1の出力(24)に供給する第1の加算器(60)と、前記第1と第2の電力分割器(56,58)からの前記信号を互いに減算して、前記減算により得られた前記信号Ki(a−b)を(ここでKiは、前記ループ型方向性結合器の誘導結合係数である)、前記第1の回路網(18)の第2の出力(26)に供給する第1の減算器(62)とを有し、
    前記第1の回路網(18)の前記第1の出力(24)に接続された第1の入力(40)と、前記第1の回路網(18)の前記第2の出力(26)に接続された第2の入力(42)とを有する第3の回路網(38)を備え、
    前記第3の回路網(38)は、前記第1の入力(40)に第3の電力分割器(66)を、前記第2の入力(42)に第4の電力分割器(68)を有し、前記電力分割器(66,68)は、前記第3の回路網(38)の前記入力(40,42)に印加された前記それぞれの信号を分割し、
    前記第3の回路網(38)は、複素透過係数D1を有する第1の容量信号経路(120)を介して前記第3の電力分割器(66)から信号を受け取り、複素透過係数D2を有する第1の誘導信号経路(122)を介して前記第4の電力分割器(68)から信号を受け取り、これらの信号を加算して、前記加算により得られた前記信号を前記第3の回路網(38)の第1の出力(44)に供給する第2の加算器(70)を有し、
    前記第3の回路網(38)は、複素透過係数D3を有する第2の容量信号経路(124)を介して前記第3の電力分割器(66)から前記信号を受け取り、複素透過係数D4を有する第2の誘導信号経路(126)を介して前記第4の電力分割器(68)から前記信号を受け取り、これらの信号を互いに減算し、前記減算により得られた信号を前記第3の回路網(38)の第2の出力(46)に供給する第2の減算器(72)を有し、
    前記第1と第3の回路網(18,38)の間の前記信号経路(128,130)の少なくとも1つ、及び/又は、前記電力分割器(66,68)と前記第2の加算器(70)及び第2の減算器(72)との間の前記信号経路(120,122,124,126)の少なくとも1つに、前記所定の信号経路(120,122,124,126,128,130)上の前記信号の前記振幅及び/又は位相を変化させる、少なくとも1つの結合係数整合手段(64,112,114)が、振幅と位相が同一の結合係数K1,K2を有する信号が前記第2の加算器(70)と第2の減算器(72)における加算と減算のために存在するように配置されたループ型方向性結合器。
  2. 請求項1に記載のループ型方向性結合器において、
    前記第1の回路網(18)の前記第1の出力(24)に接続された第1の入力(30)と、前記第1の回路網(18)の前記第2の出力(26)に接続された第2の入力(32)と、第3の回路網(38)の第1の入力(40)に接続された第1の出力(34)と、前記第3の回路網(38)の前記第2の入力(42)に接続された第2の出力(36)とを有する第2の回路網(28)を備え、
    前記第2の回路網(28)は、前記第2の加算器(70)及び第2の減算器(72)における加算と減算のために振幅と位相が同じ結合係数K1,K2を有する信号が存在するように、前記第2の回路網(28)の前記第1の入力(30)及び/又は前記第2の回路網(28)の前記第2の入力(32)における前記信号の振幅及び/又は位相を変化させる少なくとも1つの結合係数整合手段(64)を有するループ型方向性結合器。
  3. 請求項2に記載のループ型方向性結合器において、
    1=K2=Kであり、
    前記結合係数整合手段(64)は、前記第2の回路網(28)の前記第1の入力(30)での前記信号に第1の複素係数F1を掛け、且つ/又は前記第2の回路網(28)の前記第2の入力(32)での前記信号に第2の複素係数F2を掛け、前記第1及び/又は第2の複素係数F1,F2が、以下の式が成り立つように選択されるように設計されたループ型方向性結合器。
    K=Kc・F1・D1=Ki・F2・D2=Kc・F1・D3=Ki・F2・D4
    又は
    K=Kc・F1・D1=Ki・D2=Kc・F1・D3=Ki・D4
    又は
    K=Kc・D1=Ki・F2・D2=Kc・D3=Ki・F2・D4
  4. 請求項2と請求項3の少なくとも1項に記載のループ型方向性結合器において、
    第1の切換スイッチ(84)が、前記第2の回路網(28)の前記第1の出力(34)と前記第3の回路網(38)の前記第1の入力(40)の間に配置され構成され、
    第2の切換スイッチ(86)が、前記第2の回路網(28)の前記第2の出力(36)と前記第3の回路網(38)の前記第2の出力(42)の間に配置され構成され、
    これら切換スイッチ(84,86)が、必要に応じて、前記第2の回路網(28)の前記第1及び第2の出力(34,36)から来る前記信号を、前記第3の回路網(38)の前記第1及び第2の入力(40,42)にそれぞれ印加する又は前記第3の回路網(38)をバイパスする間に前記信号を前方に送るループ型方向性結合器。
  5. 請求項2又は3に記載のループ型方向性結合器において、
    前記第2の回路網(28)の前記第1の出力(34)と前記第3の回路網(38)の前記第1の入力(40)の間に、前記第2の回路網(28)の前記第1の出力(34)から来る前記信号を、前記第3の回路網(38)の前記第1の入力(40)と第3の切換スイッチ(98)に印加する第5の電力分割器(96)が配置され、
    前記第2の回路網(28)の前記第2の出力(36)と前記第3の回路網(38)の前記第2の入力(42)の間に、前記第2の回路網(28)の前記第2の出力(36)から来る前記信号を前記第3の回路網(38)の前記第2の入力(42)と第4の切換スイッチ(102)とに印加する第6の電力分割器(100)が配置され、
    前記切換スイッチ(98,102)は、必要に応じて、前記電力分割器(96,100)から来る前記信号を受信器(108)又は終端抵抗器(104,106)に供給するように配置され構成されたループ型方向性結合器。
  6. 先行する請求項の少なくともいずれか1項に記載のループ型方向性結合器において、
    結合係数整合手段(112,114)は、前記第1及び第2の容量信号経路(120,124)及び/又は第1と第2の誘導信号経路(122,126)のそれぞれに配置され、前記第1の容量信号経路(120)内の前記結合係数整合手段は、前記信号に複素係数F3を掛け、前記第1の誘導信号経路(122)内の前記結合係数整合手段(112)は、前記信号に複素係数F4を掛け、前記第2の容量信号経路(124)内の前記結合係数整合手段は、前記信号に複素係数F5を掛け、前記第2の誘導信号経路(126)内の前記結合係数整合手段(114)は、前記信号に複素係数F6を掛け、前記複素係数F3、F4、F5及びF6は、結合係数整合手段が、前記第3の回路網(38)の全ての前記信号経路(120,122,124,126)内に配置されたときには、
    c*D1*F3=Ki*F4*D2=K1
    且つ
    c*D3*F5=Ki*F6*D4=K2
    又は、結合係数整合手段(112,114)が、前記第3の回路網(38)の前記第1及び第2の誘導信号経路(122,126)のみに配置されたときには、
    c*D1=Ki*F4*D2=K1
    且つ
    c*D3=Ki*F6*D4=K2
    又は、結合係数整合手段が、前記第3の回路網(38)の前記第1及び第2の容量信号経路(120,124)のみに配置されたときには、
    c*D1*F3=Ki*D2=K1
    且つ
    c*D3*F5=Ki*D4=K2
    又は、結合係数整合手段が、前記第3の回路網(38)の前記第1及び第2の容量信号経路(120,124)並びに前記第3の回路網の前記第1の誘導信号経路(122)のそれぞれに配置されたときには、
    c*D1*F3=Ki*F4*D2=Ki
    且つ
    c*D3*F5=Ki*D4=K2
    又は、結合係数整合手段が、前記第3の回路網(38)の前記第1及び第2の容量信号経路(120,124)並びに前記第3の回路網の前記第2の誘導信号経路(126)のそれぞれに配置されたときには、
    c*D1*F3=Ki*F4*D2=K1
    且つ
    c*D3=Ki*F6*D4=K2
    又は、結合係数整合手段(112,114)が、前記第3の回路網(38)の第1及び第2の誘導信号経路(122,126)並びに前記第3の回路網の前記第2の容量信号経路(124)のそれぞれに配置されたときには、
    c*D1=Ki*F4*D2=K1
    且つ
    c*D3*F5=Ki*F6*D4=K2
    又は、結合係数整合手段(112,114)が、前記第3の回路網(38)の第1及び第2の誘導信号経路(122,126)並びに前記第3の回路網の前記第1の容量信号経路(120)のそれぞれに配置されたときには、
    c*D1*F3=Ki*F4*D2=K1
    且つ
    c*D3=Ki*F6*D4=K2
    が成り立つように選択されたループ型方向性結合器。
  7. 先行する請求項の少なくともいずれか1項に記載のループ型方向性結合器において、
    それぞれの混合器(48,52)とフィルタ(50,54)とが、前記アンテナの前記第1のアーム(12)と前記第1の回路網(18)の前記第1の入力(20)との間と、前記アンテナの前記第2のアーム(14)と前記第1の回路網(18)の前記第2の入力(22)との間に配置され、
    前記混合器(48,52)及びフィルタ(50,54)が、前記アンテナの前記アーム(12,14)から来た前記信号を所定の中間周波数に変換するように設計されたループ型方向性結合器。
  8. 請求項7に記載のループ型方向性結合器において、
    前記混合器(48,52)は、前記アンテナの前記アーム(12,14)からの前記信号に混合する混合器信号(76)を前記混合器(48,52)に供給する可変周波数発振器(VFO)(74)に接続されたループ型方向性結合器。
  9. 請求項8に記載のループ型方向性結合器において、
    前記VFO(74)は、局部発振器及び/又は基準発振器を有するフェーズロックループの形をとるループ型方向性結合器。
  10. 請求項8又は9に記載のループ型方向性結合器において、
    前記VFO(74)は、前記結合係数整合手段(64;112,114)を制御する制御システム(78)に接続され、
    前記結合係数整合手段(64;112,114)を制御する前記制御システム(78)は、前記混合器(48,52)に供給される前記混合器周波数(80)の関数として、複素係数F、即ち、場合によっては複素係数F1、F2、F3、F4、F5、及び/又はF6を設定するループ型方向性結合器。
  11. 請求項5及び10に記載のループ型方向性結合器において、
    前記受信器(108)は、前記結合係数整合手段(64;112,114)を制御する制御システム(78)に接続されたループ型方向性結合器。
  12. 請求項11に記載のループ型方向性結合器において、
    前記受信器(108)は、前記結合係数整合手段(64)を制御する前記制御システム(78)を制御して、前記結合係数整合手段(64)を制御する前記制御システム(78)が、前記第2の回路網(28)の前記出力(34,36)の両方に同一の結合係数Kが存在するように、前記結合係数整合手段(64)が前記第2の回路網(28)の前記第1の入力(30)及び/又は前記第2の回路網(28)の前記第2の入力(32)の前記信号の前記振幅及び/又は位相を変化させるようなパラメータを前記結合係数整合手段(64)に供給するように設計されたループ型方向性結合器。
  13. 請求項11に記載のループ型方向性結合器において、
    前記受信器(108)は、前記結合係数整合手段(64)を制御する前記制御システム(78)を制御して、前記結合係数整合手段(64)を制御する前記制御システム(78)が、第1の結合係数K1が前記第2の加算器(70)の入力に存在し、且つ第2の結合係数K2が前記第2の減算器(72)の入力に存在するように前記結合係数整合手段(64)が前記第2の回路網(28)の前記第1の入力(30)及び/又は前記第2の回路網(28)の前記第2の入力(32)の前記信号の前記振幅及び/又は位相を変化させるようなパラメータを前記結合係数整合手段(64)に供給するように設計されたループ型方向性結合器。
  14. 先行する請求項の少なくともいずれか1項に記載のループ型方向性結合器において、
    方向性受信器に接続されたスイッチ又は電力分割器が、前記少なくとも1つの結合係数整合手段(112,114)と前記第2の加算器(70)又は第2の減算器(72)との間、又は、場合によっては、前記第2の加算器(70)と前記第2の減算器(72)の前記入力の少なくとも1方の上流に設けられたループ型方向性結合器。
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