JP4912856B2 - フィルタリング装置及びデジタル放送受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばデジタルテレビやデジタルレコーダ等に好適なフィルタリング装置及びデジタル放送受信装置に関する。
近年、MPEG2規格の符号化を採用したデジタル放送が開始されている。MPEG2規格において規定されたトランスポートストリーム(TS)は、1つのストリームで1つ以上のプログラムを伝送することができる。TSは188バイト固定長のパケット(TSパケット)によって構成されており、映像データ、音声データ及びその他のデータを含んでいる(或いは、多重されている)。
1つのTSパケットには同一種類のデータに関連する情報が多重され、そのデータの種類を示す識別信号(PID)が付加される。これにより、映像及び音声データだけでなく、所定のプライベートデータ等も同時に伝送することができ、放送、通信又は蓄積分野において利用することができる。
デジタル放送受信装置では、順次入力されるTSパケットからPIDを参照して、同一PIDのTSパケットを選別する機能を有しており、これにより、ストリームから所望のプログラム(番組、コンテンツ、チャンネルなどとも呼ばれる)のみを再生又は記録することができる。
PIDによる選別処理をPIDフィルタリングと呼び、各PIDに夫々対応した選別条件(フィルタ条件、PIDフィルタリングに関連する場合は、PIDフィルタ条件などと呼ぶ)と比較が行われる。比較を行う部分をPIDフィルタと呼ぶ(フィルタ条件を保持している部分までを含めてPIDフィルタと呼ぶ場合もある)。TSパケットに多重されている少なくともPIDを含むデータをPIDフィルタに与えることで、各PIDフィルタに予め設定されているPIDフィルタ条件を満たすPIDを有するTSパケットを選別できる。
その他のデータにサービスインフォメーション(SI)と呼ばれる情報に関連するデータがあり、セクションと呼ばれる構造で伝送されてくる。1つのセクション構造のデータ(以下、セクションデータ)において、テーブル番号、セクションの長さ、或いは、更新の有無(バージョン番号)等の様々な情報を含んでいる。1つのTSパケットにこのセクションデータを1つ以上多重したり、1つのセクションデータを2つ以上のTSパケットに分割したり、多様な形式にて伝送できる。なお、1つのTSパケット内に複数のセクションデータが多重されている場合をマルチセクション伝送形式などと呼び、1つのセクションデータの全部又は一部のみが多重されている場合をシングルセクション伝送形式などと呼ぶ。つまり、PIDフィルタで選別されたTSパケットに多重されているセクションデータがマルチセクション伝送形式である場合には、PIDフィルタによって選別されたTSパケットに多重されている複数のセクションデータから所望のセクションデータをテーブル番号などから特定し、さらに選別する必要がある。もちろん、シングルセクション伝送形式である場合にも、例えば、テーブル番号は同じだが最新のバージョン番号のセクションデータを所望するのであれば、さらに選別する必要がある。
セクションデータに含まれる情報(テーブル番号など)による選別処理をセクションフィルタリングと呼び、各セクションデータに夫々対応した選別条件(フィルタ条件、セクションフィルタリングに関連する場合は、セクションフィルタ条件などと呼ぶ)と比較が行われる。比較を行う部分をセクションフィルタと呼ぶ(フィルタ条件を保持している部分までを含めてセクションフィルタと呼ぶ場合もある)。PIDフィルタリングにより選別されたTSパケットの全部又はその一部からなる少なくともセクションデータの一部を含むデータをセクションフィルタに与えることで、各セクションフィルタに予め設定されているセクションフィルタ条件を満たす情報(テーブル番号、セクションの長さなど)を有するセクションデータを選別できる。
よって、デジタル放送受信装置(以下、受信装置とも呼ぶ)として、1つのPIDフィルタにて選別されたTSパケットから1つ以上のセクションフィルタにてセクションデータを選別できる必要があり、伝送形式に柔軟に対応するためには、受信装置に搭載するあるPIDフィルタにて選別されたデータに対して、搭載する1つ以上のセクションフィルタを任意に利用できる(以下、「PIDフィルタにセクションフィルタを接続できる」などと表現する)ことが望ましい。 一般に、複数搭載されるフィルタ(又は、そのフィルタが用いるフィルタ条件)は番号(例えば、0以上の整数)によって識別されており、例えば、1番のPIDフィルタにて選別されたTSパケットからは、3〜6番までのセクションフィルタを使ってセクションデータを選別しなさい、といった番号での管理(以下、フィルタ番号管理)がセクションフィルタリングを行う際になされる。
この管理の際、必要となるのがPIDフィルタ番号とセクションフィルタ番号との接続情報であり、これを保持する部分(記憶素子、メモリ、レジスタなど)を接続情報レジスタと呼ぶ。1つのPIDフィルタ当り、少なくとも1ビットの情報が保持できれば管理可能であり、例えば、そのビットの値が”0”(デジタル信号的にLowレベル)なら「接続されていない(未使用である)」ことを、”1”(デジタル信号的にHighレベル)なら「接続されている(使用中である)」ことを、それぞれ示しているとすることで管理可能となる。
よって、最大限に様々な放送形態に柔軟に対応できるようにするには、受信装置に搭載する全てのPIDフィルタが、搭載する全てのセクションフィルタと接続できることが望ましい。つまり、PIDフィルタの搭載数をn、セクションフィルタの搭載数をkとすると、少なくともnxkビットの情報が保持できる接続情報レジスタ(以下、「nxkビットの接続情報レジスタ」などと表現する)が必要となる。
従来では、各PIDフィルタに接続可能なセクションフィルタの数を制限せず、つまり、受信装置における全てのセクションフィルタを全てのPIDフィルタに接続可能としていた。即ち、任意のPIDフィルタは、例えば他のPIDフィルタによって使用されていない(未接続な)セクションフィルタと自由に接続可能であった。これにより、放送形態に柔軟に対応するフィルタリング処理が可能になっていた。
従って、例えば、nとkを、共に128とした場合16,384ビットの、共に256とした場合65,536ビットの、接続情報レジスタがそれぞれ必要となり、フィルタ数に応じてハードウェア規模(回路規模)が飛躍的に大きくなってしまうという問題があった。
さらに近年の番組数の増加に伴って、受信装置におけるPIDフィルタ、及び、セクションフィルタの必須な搭載数は増加傾向にあり、問題が深刻化する一方である。
このような問題を鑑み、特許文献1において、接続情報レジスタに必要なビット数を軽減する技術が提案されている。この特許文献1においては、PIDフィルタ番号nに対して接続できるセクションフィルタ番号kに、例えば、n−31<k≦n+32なる制限範囲を設けることで、セクションフィルタの搭載数に依存せず、1つのPIDフィルタ当たり64ビットの接続情報レジスタに制限する。
従って、例えば、nとkを、共に128とした場合8,182ビットの、共に256とした場合16,384ビットの、接続情報レジスタでそれぞれフィルタ番号管理可能となり、上記例題と比べてもハードウェア規模を飛躍的に大きくすること無しに、確実なフィルタリング処理を可能としている。
ところで、特許文献1においては、PIDフィルタ、或いは、セクションフィルタを一意に決める識別番号(絶対番号)を用いてPIDフィルタに接続されるセクションフィルタが特定できる。よって、例えば、PIDフィルタとセクションフィルタが共に128個搭載されており、それぞれ絶対番号0〜127にて管理されているとすると、上記制限範囲にて実際には存在しないセクションフィルタ番号−31〜−1、128〜159が接続可能であるとなった場合、絶対番号の最小値0と最大値127は連続していると見なし、−31〜−1は97〜127と、128〜159は0〜31と、それぞれ接続可能であるという判断がフィルタ番号管理には必要となる。このように絶対番号として存在しない番号を、制限範囲の最小値を下回る、或いは、最大値を上回るかに応じて、あるオフセット値を加減算(又は、乗除算)することで、接続可能な新たな絶対番号を求める処理を以下の説明では「折り返し処理」と呼ぶ。これは、接続可能なセクションフィルタ番号を循環的に指定できるようにすることで、セクションフィルタを効率的に使用できるようにしいるために必要となる処理である。
しかしながら、循環的に指定しなければならない結果、折り返し処理がセクションフィルタリングにおけるフィルタ番号管理に必要となり、受信装置におけるフィルタリング処理が複雑化するという問題がある。
特開2005−333474号公報
本発明は、フィルタ搭載数増加に伴う接続情報レジスタのビット数(保持すべき情報容量)増加を軽減すると共に、セクションフィルタリング処理におけるフィルタ番号管理を簡単化することができるフィルタリング装置及びデジタル放送受信装置を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係るフィルタリング装置は、入力されたパケットから所定の識別子を有する前記パケットを選別するために用いられる少なくとも1つ以上の第1フィルタであって、各第1フィルタが相互に異なる第1フィルタ番号によって区別される1つ以上の第1フィルタと、前記第1フィルタに対応して配置され、所定数のビット情報を保持する少なくとも1つ以上の接続情報レジスタと、前記第1フィルタを用いて選別された前記パケットの全部又はその一部を選別するために用いられる少なくとも1つ以上の第2フィルタであって、各第2フィルタが相互に異なる第2フィルタ番号によって区別される1つ以上の第2フィルタと、前記第2フィルタに関連付けられる前記パケットの全部又はその一部を特定するための少なくとも1種類以上のフィルタ条件を格納する条件格納部と、各第1フィルタ番号に前記第2フィルタ番号のうちの任意の番号を基準番号として夫々割当て、前記各第1フィルタ番号と前記各第1フィルタ番号に夫々割当てた前記基準番号とを夫々関連付けて記憶する1つ以上の基準番号レジスタと、前記基準番号と、前記第1フィルタに対応する前記接続情報レジスタの値とに基づき、この第1フィルタを用いて選別された前記パケットの全部又はその一部からさらにその全部又はその一部を選別するために用いる前記第2フィルタの番号を決定する決定部と、を備える。
本発明によれば、フィルタ搭載数増加に伴う接続情報レジスタのビット数増加を軽減すると共に、セクションフィルタリング処理におけるフィルタ番号管理を簡単化することができるという効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(接続情報レジスタの使用方法)
図3は受信装置における一般的なPIDフィルタリング、及び、セクションフィルタリングの処理フローを模式的に示した図である。
まずは、この図3を用いて受信装置におけるセクションデータの選別処理における接続情報レジスタ(或いは、これに保持されている接続情報)の使い方について説明する。
図3において、丸で囲まれたものはデータが入出力する処理機構であり、ここには、番号が0の入力ポート、番号が0〜nのPIDフィルタ、番号が0〜m、k、k+1のセクションフィルタ、及び、番号が0〜m、k、k+1のセクションバッファが示されている。入力ポートはTSを受け取る機構、PIDフィルタはTSパケットから所望のデータが多重されているTSパケットを選別する(PIDフィルタリングを行う)機構、セクションフィルタは所望のデータがセクションデータの場合、PIDフィルタで選別されたTSパケットからさらにセクションデータを選別する(セクションフィルタリングを行う)機構、セクションバッファはセクションフィルタで選別されたセクションデータを蓄積する機構を、それぞれ示している。
PIDフィルタ0〜nは、それぞれ予め設定されたPIDの値と、入力されたTSパケットが有するPIDの値とを比較し、両者が一致した場合は、必要なデータ部分(TSパケットの全て又はその一部)を選別して、次段のセクションフィルタに出力する。
ここで、図3において、同一のデータが入力される処理機構の集合は四角によって囲まれており、便宜上、この四角をオブジェクトと呼ぶ。オブジェクトにはこれに囲まれる処理機構の種類に応じて、図3に示すように、入力ポート・オブジェクト(inオブジェクト)、PIDフィルタ・オブジェクト(pfオブジェクト)、セクションフィルタ・オブジェクト(sfオブジェクト)、セクションバッファ・オブジェクト(sbオブジェクト)の4種類が存在する。
inオブジェクトでは、TSを受け取りTSパケット毎に次段のpfオブジェクトに出力する。なお、出力されたデータが伝わっていく様子を矢印にて示してあり、このある処理機構からある処理機構へデータを伝える際に必要となるのが接続情報となる。
pfオブジェクトでは、PIDフィルタ0〜nにそれぞれ同一のTSパケットが入力され、0〜n番の各PIDフィルタは、予め設定されたPIDを有するTSパケットが入力された場合は、まずそのTSパケットを選別する。その選別したPIDフィルタの接続情報がセクションフィルタを示していた場合は、そのTSパケットから必要なデータ部分(TSパケットの全て又はその一部)を、次段のsfオブジェクトに出力する。
図3においては、PIDフィルタ0はセクションフィルタ0〜mが、PIDフィルタnはセクションフィルタk、k+1が、それぞれデータを伝える先(接続先)の処理機構として接続情報にて指定されていることを示している。
sfオブジェクトでは、例えば、PIDフィルタ0で選別され、出力されたデータがセクションフィルタ0〜mのそれぞれに入力される。0〜m番の各セクションフィルタは、予め設定された特定の情報(テーブル番号、バージョン番号など)を有するセクションデータを選別する。その選別したセクションフィルタの接続情報がセクションバッファを示している場合は、そのセクションデータを、次段のsbオブジェクトに出力する。
sbオブジェクトでは、セクションフィルタ0〜m、k、k+1のそれぞれに対応してセクションバッファ0〜m、k、k+1が配置されている。セクションバッファ0〜m、k、k+1は、対応するセクションフィルタ0〜m、k、k+1から出力されたセクションデータを受け取り、蓄積する。
以上のように、入力ポートに入力するTSに対して、PIDフィルタリングによってTSパケットが選別され、さらにセクションフィルタリングによって所望のセクションデータが選別され、セクションバッファに蓄積(或いは、格納、抽出などとも表現できる)される。
この際、各処理機構によって選別されたデータの接続先となる処理機構を指定するために、その接続元に対して少なくとも接続情報が必要となる。
本発明は、これら接続情報の中で、これを保持する記憶素子(メモリ、レジスタなど)の総回路規模が他よりも大きくなってしまうPIDフィルタとセクションフィルタとの接続時に必要となる接続情報に着目し、この接続情報の回路規模軽減をまず提案している。
よって、以下の説明では特に断りのない限り、接続情報、及び、接続情報レジスタと表現した場合は、PIDフィルタとセクションフィルタとの接続時に必要となる接続情報、及び、これを保持する記憶素子を示すものとする。なお、以下、この接続情報レジスタをPIDフィルタ用の接続情報レジスタ、PIDフィルタに割り付いている接続情報レジスタ、PIDフィルタに関連付けられている接続情報レジスタなどと、様々な表記をしているが、特に断りのない限り全て同じことを表現しているものとする。
図4は接続情報レジスタの使用例を説明する図である。
これまで説明してきたように、PIDフィルタ0〜nのそれぞれに図4(A)に示す接続情報レジスタ100が割り付けられている。接続情報レジスタ100には、PIDフィルタに接続可能なセクションフィルタの数と同じ数のビット情報を少なくとも保持できるようになっている。
例えば、図4(A)に示すように、その番号が0〜k−1である合計k個のセクションフィルタに接続可能であれば、接続情報レジスタには少なくともkビットの情報を保持できるようになっている。
PIDフィルタとセクションフィルタとの接続関係は、接続情報レジスタ100に設定されたビットの値と位置によって決まる。つまり、接続情報レジスタの初期値を”0”としておき、設定された値が“1”のビットの位置に応じて、その接続情報レジスタが割り当てられているPIDフィルタに接続されているセクションフィルタの番号を決める。具体的には、接続情報レジスタ100において、セクションフィルタの番号に対応する番号のビットを“1”とすることで、その番号を有するセクションフィルタが接続されていることを示す。
例えば、図4(B)に示す例では、接続情報レジスタ100の1〜m番までのビットが“1”になっていることから、PIDフィルタnにセクションフィルタ1〜mが接続されることになる。
また、図4(C)に示す例では、接続情報レジスタ100の0及び1番のビットが“1”になっていることから、PIDフィルタnに2つのセクションフィルタ0、1が接続されることになる。
つまり、図3において、PIDフィルタ0の接続情報レジスタではセクションフィルタ番号0〜mに対応するビットが”1”となっており、PIDフィルタnの接続情報レジスタではセクションフィルタ番号k、k+1に対応するビットが”1”となっていることになる。
よって、様々な放送形態に柔軟に対応するために、次の(a)(b)2つの機能を受信装置(又は、これに組み込まれるフィルタリング装置)としてサポートする場合、搭載する全てのPIDフィルタに対して、搭載する全てのセクションフィルタが接続できなければならず、接続情報レジスタの回路規模がフィルタの搭載数に応じて飛躍的に大きくなってしまう。
(a)任意のPIDフィルタに、任意数のセクションフィルタを接続可能とする
(b)任意のPIDフィルタに、任意のセクションフィルタを接続可能とする
しかし、以下に示すように上記(a)(b)を詳しく検討すると、必ずしも受信装置に搭載する全てのPIDフィルタに、搭載する全てのセクションフィルタを接続できる必要はない。
まずは、(a)について検討する。
確かに、送信側から同一のPIDによって複数種類の(例えばそれぞれテーブル番号が異なる)セクションデータが1つのTSパケットによって伝送される場合(マルチセクション伝送の場合)等は、1つのPIDフィルタに、多数のセクションフィルタを接続できるほど、様々な放送形態に柔軟に対応できる。
しかし、国内デジタル放送で準拠すべきARIB規格では、現時点においては、同一PIDのTSパケットによって転送可能なセクションの種類は10種類までとする旨が規定されており、一方、欧州デジタル放送で準拠すべきDVB規格では、6種類までとする旨が規定されている。
これらからすると、1つのPIDフィルタに任意数のセクションフィルタが接続可能でなくとも、余裕を持ったとして例えば16個程度のセクションフィルタが接続可能であれば、実際上問題は生じないと考えられる。つまり、PIDフィルタに接続可能なセクションフィルタの数を従来の場合よりも少なくしても何ら問題は生じないと考えられる。
次に、(b)について検討する。
確かに、PIDフィルタへのセクションフィルタの接続が時系列的に増減する場合など、PIDフィルタが任意のセクションフィルタに接続できれば、様々な放送形態に柔軟に対応できる。
一例として、放送されている番組が切り替るなどして、同一PIDのパケットから選別すべきセクションデータが増えた場合を考える。
図5は、PIDフィルタに接続されるセクションフィルタが追加される例を示す図である。より詳しくは、図5(A)は追加前の状態、図5(B)は追加後の状態を示す図である。
図5(A)に示すように、番組の切替前に、PIDフィルタnがm番のセクションフィルタを、PIDフィルタn+1がm+1〜m+j番のセクションフィルタを、それぞれ使っており、切替によりPIDフィルタnにセクションフィルタを1つ追加しなければならない場合、PIDフィルタnは、通常、例えば、m-1番やm+1番など近傍のセクションフィルタを使用するようにフィルタ番号管理される。それらのセクションフィルタが既に使用されていた場合には、図5(B)に示すように、m番から一番近くて且つ未接続(未使用)のセクションフィルタ、例えばm+(j+1)番のセクションフィルタを使用することで、番組の切り替えに対応できる。
従って、仮に、PIDフィルタnに接続可能なセクションフィルタの範囲を制限し、その範囲内のセクションフィルタが全て使用中の場合には、PIDフィルタnに接続可能なセクションフィルタが存在しないため、PIDフィルタnにて選別されたTSパケットから新たなセクションデータを選別できないことになる。このことから、PIDフィルタに接続できるセクションフィルタの範囲を狭めすぎると、様々な放送形態に柔軟に対応できない問題が生じ得るとも考えられる。
しかし、一度に増減するセクションフィルタの数は、例えば、多くとも2〜3個であることが多く、また、1つのPIDフィルタに接続が必要なセクションフィルタの数は、通常、(a)の説明からも分かるように、ある程度定まっているため、PIDフィルタに接続可能なセクションフィルタの範囲、或いは、個数をある程度狭めても、問題は生じないと考えられる。
以上の検討の下、任意の番号nのPIDフィルタに接続できるセクションフィルタの番号kに、ある一定の制限を設けることで、様々な放送形態への柔軟性を損なうことなく、接続情報レジスタの回路規模を抑制できる。
本発明では、セクションフィルタのいずれか1つの番号を基準番号として定め、1つの基準番号を少なくとも1つ以上のPIDフィルタに割り当て、PIDフィルタは、割り当てられている基準番号から指定される個数(番号)のセクションフィルタだけを接続可能とすることで、接続情報レジスタの回路規模を抑制しつつ、基準番号からの相対番号としてセクションフィルタを簡単に管理できるようになることが特徴である。
以下に、本発明の適応例として5つの実施の形態を示し、終わりに本発明の効果を説明する。
但し、以下に示す適応例は一例であり、本発明は以下の例のみに制限されない。請求項が示す範囲内において様々な変形が可能であり、又は、請求項が示す手段の組み合わせにより様々な変更が可能であり、本発明はこれら全て含むものとする。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態は、1つのPIDフィルタに1つの基準番号を割り当てる例となる。
つまり、番号nのPIDフィルタと、これに接続可能なセクションフィルタの番号kとの間に次の(式1)の制限を設けるものである。
s(n) ≦ k < s(n)+j ・・・・・(式1)
なお、jは接続可能なセクションフィルタの個数であり、接続情報レジスタの容量(ビット数)を定める基準値となる。また、s(n) は番号nのPIDフィルタに割り当てられている基準番号である。
つまり、番号nのPIDフィルタに接続可能なセクションフィルタの番号kは、基準番号s(n) からjオフセットした番号の範囲内に制限されることになる。
ここで、本発明の理解を容易とするために、以下、具体例を用いて、(式1)について詳しく説明する。
例えば、PIDフィルタ搭載数、セクションフィルタ搭載数を共に128とし、それぞれ0〜127の番号により識別されるものとする。
また、j の値を64、つまり、各PIDフィルタの接続情報レジスタの容量を64ビット(従来の2分の1)にする。以上の条件を(式1)に適用すると、次のようになる。
s(n) ≦k <s(n)+64 (0≦s(n)<128)・・・・・(式2)
なお、セクションフィルタの番号には0〜127の整数を割り当てることから、s(n) もまた0〜127の何れかの整数となる。よって、(式2)の右辺の”s(n)+64”が127(セクションフィルタ番号の最大値)を越えた場合は、セクションフィルタ番号0(セクションフィルタ番号の最小値)以降のセクションフィルタを接続可能とすれば良い。
例えば、PIDフィルタnの基準番号s(n) が67となる場合には(式2)からセクションフィルタ番号の最大値である127を越える番号のセクションフィルタ(128、129、130)が接続可能となってしまうが、この場合は図11に示すセクションフィルタ番号の連続性を適用し、セクションフィルタ番号の最小値(本例では0)を有するセクションフィルタから接続できるようにすれば良い。
つまり、s(n) =67となるPIDフィルタnには、k=115〜127、k=0〜2の計64個のセクションフィルタが接続可能となる。
(式2)によれば、1つのPIDフィルタ当りに最大64個のセクションフィルタが接続可能であり、これは(a)の説明からも分かるように、十分な数であるといえる。また、PIDフィルタに接続可能なセクションフィルタの番号はs(n)からの相対番号として管理することが可能となる。PIDフィルタに接続可能なセクションフィルタの範囲が制限されることになるが、上記検討結果のとおり、これによる問題はないと考えられる。
例えば、(式2)において基準番号を64とする7個のPIDフィルタ50〜56がそれぞれ10個のセクションフィルタを使用する((式2)においてjを10とする制限を加えた)場合を考える。
つまり、基準番号を次のように設定した場合を考える。
s(50) = s(51) = s(52) =s(53) = s(54) = s(55) = s(56)=64
・・・・・(式3)
各PIDフィルタに接続可能なセクションフィルタの番号は基準番号からのオフセット番号(相対番号)として管理が可能となり、本例におけるセクションフィルタの相対番号は0〜63となる。
ここで、PIDフィルタ50〜56が、番号の小さい順にそれぞれ10個のセクションフィルタに順次、接続されるとする。
即ち、 PIDフィルタ50が相対番号 0〜 9となるセクションフィルタに、
次いで、PIDフィルタ51が相対番号10〜19となるセクションフィルタに、
次いで、PIDフィルタ52が相対番号20〜29となるセクションフィルタに、
次いで、PIDフィルタ53が相対番号30〜39となるセクションフィルタに、
次いで、PIDフィルタ54が相対番号40〜49となるセクションフィルタに、
次いで、PIDフィルタ55が相対番号50〜59となるセクションフィルタに、それぞれ接続される。
これらを、それぞれのPIDフィルタの基準番号が64であることから、相対番号を絶対番号(搭載するセクションフィルタそれぞれを識別するために割り当てられている番号、本例では0〜127)で表すと、次のようになる。
PIDフィルタ50が絶対番号 64〜 73となるセクションフィルタに、
PIDフィルタ51が絶対番号 74〜 83となるセクションフィルタに、
PIDフィルタ52が絶対番号 84〜 93となるセクションフィルタに、
PIDフィルタ53が絶対番号 94〜103となるセクションフィルタに、
PIDフィルタ54が絶対番号104〜113となるセクションフィルタに、
PIDフィルタ55が絶対番号114〜123となるセクションフィルタに、それぞれ接続されることになる。
この時点で、相対番号0〜63(絶対番号64〜127)となる接続可能なセクションフィルタのうち0〜59(64〜123)が、他のPIDフィルタ50〜55によって接続されているため、PIDフィルタ56は4つのセクションフィルタ60〜63(124〜127)にしか接続できないことになる。
従来であれば、全てのPIDフィルタは搭載される全てのセクションフィルタと接続できるため、PIDフィルタ56は、未接続である他のセクションフィルタ、例えば絶対番号0〜5番のセクションフィルタに接続可能であった。
しかしながら、上記(a)の検討結果からも分かるように、このようなことは、実際上、極めて稀であると考えられる。
図6にPIDフィルタとセクションフィルタとの接続例を示す。
図6(A)は、一般的な例となり、(B)は、極稀な例となる。(A)に示すように、通常、PIDフィルタnに対して多数(例えば10個)のセクションフィルタm、m+2〜m+10が接続されている場合は、その近くのPIDフィルタn−1、n+1等は、数個(例えば、2〜3個)のセクションフィルタを接続できれば良い場合が多い。
(B)に示すような、その番号が隣接する(又は、近傍の)PIDフィルタそれぞれが多数(例えば10個)のセクションフィルタの接続が必要となることは実際上極めて稀である。
これを踏まえると、各PIDフィルタに接続できるセクションフィルタの範囲を上記のように重複(オーバーラップ)させるのではなく、PIDフィルタ毎に基準番号を変えて、別々の範囲のセクションフィルタを割り当てることもでき、実使用上問題にならない場合もあり得る。
例えば、基準番号を異にする7個のPIDフィルタ50〜56において、それぞれ10個のセクションフィルタを接続可能とする((式2)においてjを10とする制限を加えた)場合を考える。
つまり、PIDフィルタ50〜56が、セクションフィルタの番号が小さい方から順次、接続できるように、基準番号を次のように設定した場合を考える。
s(50) = s(51) = 0、s(52) = s(53) =10、
s(54) =20、s(55) = 30、s(56)=40 ・・・・・(式4)
上記同様に、各PIDフィルタに接続可能なセクションフィルタの番号は基準番号から相対番号として管理可能となり、本例におけるセクションフィルタの相対番号は、0〜9となる。
ここで、PIDフィルタ50〜53が、番号の小さい順にそれぞれ5個、PIDフィルタ54〜56がそれぞれ10個のセクションフィルタに順次、接続されるとする。
即ち、 PIDフィルタ50が相対番号 0〜4となるセクションフィルタに、
次いで、PIDフィルタ51が相対番号 5〜9となるセクションフィルタに、
次いで、PIDフィルタ52が相対番号 0〜4となるセクションフィルタに、
次いで、PIDフィルタ53が相対番号 5〜9となるセクションフィルタに、
次いで、PIDフィルタ54が相対番号 0〜9となるセクションフィルタに、
次いで、PIDフィルタ55が相対番号 0〜9となるセクションフィルタに、
次いで、PIDフィルタ56が相対番号 0〜9となるセクションフィルタに、それぞれ接続できる。
これら相対番号をそれぞれ絶対番号で表すと、次のようになる。
PIDフィルタ50が絶対番号 0〜 4となるセクションフィルタに、
PIDフィルタ51が絶対番号 5〜 9となるセクションフィルタに、
PIDフィルタ52が絶対番号 10〜14となるセクションフィルタに、
PIDフィルタ53が絶対番号 15〜19となるセクションフィルタに、
PIDフィルタ54が絶対番号 20〜29となるセクションフィルタに、
PIDフィルタ55が絶対番号 30〜39となるセクションフィルタに、
PIDフィルタ56が絶対番号 40〜49となるセクションフィルタに、それぞれ接続できることになる。
つまり、PIDフィルタ毎の基準番号の割り付けを工夫することで、極めて稀である(2つ以上のPIDフィルタで多くのセクションフィルタの接続が必要となる)場合にある程度対応可能となる。
なお、ここでいう工夫とは、例えば、2つ以上のPIDフィルタで接続可能なセクションフィルタの番号(絶対番号)の範囲を一部又は全部を重複(オーバラップ)させたり、完全に独立した(重複のない)範囲を割り当てたりすることである。
上記のように、基準番号s(n) をPIDフィルタ毎に同じにする場合の具体例と、PIDフィルタ毎に異にする場合の具体例を用いて、(式1)或いは(式2)のような制限を設けても実使用上は問題ないことを説明した。
以上のように、PIDフィルタに接続可能なセクションフィルタの範囲をある程度限定しても、様々な放送形態に対する柔軟性を損なう問題は生じないと考えられる。
さらに、本発明においては、上記具体例のように基準番号を予め設定しておけば、それ以降のセクションフィルタの管理はセクションフィルタの相対番号にて行える。この効果については、各実施の形態の説明後、まとめて別途説明する。
以下は、(式1)に代表させる制限をフィルタリング装置にて実現するための回路構成について説明する。
図1は本発明に係るフィルタリング装置が組み込まれた第1のデジタル放送受信装置を示すブロック図である。
図2は図1に示すフィルタリング装置に適応される本発明の第1の実施の形態におけるセクションフィルタ部20の具体的な構成例を示すブロック図である。
図1において、少なくともPIDフィルタ部24、セクションフィルタ部20、ホストプロセッサ25、ビデオデコーダ27、オーディオデコーダ28及びデータバス32は同一のチップ33上に形成されている。
図1に示すように、無線周波数によるストリームデータがアンテナ21を介してチューナ22に入力される。チューナ22は、入力された無線周波数の信号をベースバンド信号に変換して復調器23に出力する。復調器23は、入力されたベースバンド信号を復調処理してTSパケットから成るTSをPIDフィルタ部24に出力する。復調処理には、例えば、アナログ信号からデジタル信号への変換、受信信号が多重変調されている場合は多重復調、その他誤り訂正処理等の少なくともいずれかが含まれる。なお、2つのチューナ(ダブルチューナなどと呼ばれる)、或いは、それ以上のチューナを搭載する受信装置においては、それらのチューナにも同様にアンテナ21、或いは、図示を省略する別のアンテナが接続されているものとする。
PIDフィルタ部24は予め設定されたPIDを含むTSパケットからその一部又は全てとなる所望のデータを後段ブロックに出力(或いは、伝送)する。即ち、PIDフィルタ部24は、少なくとも1つ以上のPIDフィルタ(又は、PIDフィルタ条件)を有し、各PIDフィルタには夫々フィルタ条件として選別対象のTSパケットが持つPIDの値が少なくとも設定されている。各PIDフィルタは、設定されているフィルタ条件と、入力されたTSパケットが有するPIDの値(比較データ)とを比較し、これがフィルタ条件を満足する場合に、必要なデータ部分(TSパケットの全体又はその一部)を選別し、後段ブロックに第1の選別データとして出力する。なお、フィルタ条件はAND条件(リファレンス・データなどとも呼ばれる)、MASK条件(マスク・データなどとも呼ばれる)など、少なくとも1種類以上の条件により構成される。例えば、AND条件のみの場合、そのAND条件に設定されている値と比較データとが一致する場合、フィルタ条件を満足したことになる。AND条件とMASK条件の2つの場合、AND条件に設定されている値とMASK条件で除外されていない比較データの一部とが一致する場合、フィルタ条件を満足したことになる。
後段ブロックとしては、ビデオデコーダ27、オーディオデコーダ28、ホストプロセッサ25(セクションフィルタ部20を経由する場合あり)があり、PIDフィルタ部24では、これら後段ブロックが必要とするデータ(所望のデータ)を少なくとも含む部分を第1の選別データとしてTSパケットより選別し、出力する。なお、ビデオデコーダ27が所望するデータをビデオデータ、オーディオデコーダ28が所望するデータをオーディオデータ、ホストプロセッサ25が所望するデータのうち、PIDフィルタ部24だけを使い選別できるものをプライベートデータ、セクションフィルタ部20も使い選別できるものをセクションデータとそれぞれ呼ぶこととする。
ビデオデータ、オーディオデータ、或いは、プライベートデータが含まれるTSパケットについては、そのTSパケットのPIDのみで選別可能であり、PIDフィルタ部24からのこれらのデータを含む第1の選別データは、データバス32を経由しメモリ26に設けられた専用のバッファ領域を介してビデオデコーダ27、オーディオデコーダ28、或いは、ホストプロセッサ25に供給される。なお、図示は省略するが、メモリ26を介さずに、PIDフィルタ部24から直接後段ブロックにデータを出力し、それぞれのブロックにてそのデータを取り込ませることも可能である。
ビデオデコーダ27は取り込んだビデオデータをデコードし、その結果得られる映像情報をバックエンドプロセッサ(BEP)29に出力する。バックエンドプロセッサ29は、この映像情報に色補正などの各種画像処理を施して表示部30にて表示させる。
オーディオデコーダ28は取り込んだオーディオデータをデコードし、その結果得られる音声情報をスピーカ31にて鳴らさせる。
なお、必要に応じて、ホストプロセッサ25でプライベートデータをデコードし、その結果から得られる文字情報などを映像情報に重ねあわせ出力することもできる。
PIDフィルタ部24は、セクションデータが多重されているTSパケットについては、選別したTSパケットと共に、そのセクションデータを含むTSパケットのPIDが満足するフィルタ条件を持つ(言い換えれば、PIDの値が、設定されているフィルタ条件に満足することを検出した)PIDフィルタの番号をセクションフィルタ部20に出力する。
セクションフィルタ部20は、TSパケットに多重されているセクションデータの全部又はその一部を選別するための少なくとも1つ以上のセクションフィルタ(又は、セクションフィルタ条件)を有し、各セクションフィルタには夫々フィルタ条件として、選別対象のセクションデータが持つ固有情報(テーブル番号、バージョン番号など)を特定するための値(AND条件、MASK条件など)が少なくとも1種類設定されている。
図2に示すように、セクションフィルタ部20は、PIDフィルタ部24にて選別されるTSパケットのPIDを検出したPIDフィルタの番号をPIDフィルタ番号nとして、選別されたTSパケットを第1の選別データとして、それぞれ受け取る。
セクションフィルタ部20には、接続情報レジスタ部2、決定部8、基準番号レジスタ部9、セクションフィルタ10、データ入出力部13が含まれる。なお、説明を簡単とするため、PIDフィルタ搭載数、セクションフィルタ搭載数を共に128とし、それぞれ0〜127の番号(絶対番号)にて識別され、各PIDフィルタの接続情報レジスタの容量(ビット数)を64ビットとする(言い換えれば、1つのPIDフィルタ当りに接続できるセクションフィルタの数を最大64個に制限する)場合を例に示している。つまり、従来ではその容量を少なくとも128ビットとする必要があったが、(式2)の制限を設けることで、この2分の1となる64ビットとなっている(接続情報レジスタ部2の斜線部分が削減される総容量部分を表している)。
接続情報レジスタ部2には、各PIDフィルタの接続情報が保持されており、各PIDフィルタそれぞれに割り付けられている(関連付けられいてる)接続情報レジスタが含まれる。PIDフィルタ部24から出力されるPIDフィルタの番号nに割り付けられている接続情報(接続情報レジスタの値)を選び、決定部9に出力する。
決定部8にはビット番号デコーダ4と加算値判定回路6が含まれる。
ビット番号デコーダ4では、接続情報レジスタ部2から出力される接続情報から、番号nのPIDフィルタに接続されているセクションフィルタの相対番号を求める。
具体的には、接続情報レジスタ部2から受け取った接続情報から“1”となっているビットの位置番号bpを順次特定し、特定した番号bpをビット毎に加算値判定回路6に出力する。例えば、i番目のビット位置の値をbp(i)と表現した場合に、接続情報レジスタ部2から出力される接続情報がbp(0)=0、bp(1)=0、bp(2)=1、bp(3)=0、bp(4)=1、bp(5)=1、bp(6)=0、・・・とすると、ビット番号デコーダ4からの出力は2、4、5・・・となる。
つまり、ビット番号デコーダ4により、PIDフィルタに既に接続されているセクションフィルタの相対番号のみが求められる(通知される)。こうすることで、未接続なセクションフィルタ(又は、セクションフィルタ条件)との比較動作を省略(除外)することができ、結果、フィルタリング処理に必要となる時間が短縮可能となる。これは接続情報レジスタの構成を図4のようにする長所(メリット)と言える。
加算値判定回路6では、この相対番号と基準番号レジスタ部8の出力となる基準番号s(n)から、番号nのPIDフィルタに接続されているセクションフィルタの絶対番号を求める。
基準番号レジスタ部9には、各PIDフィルタの接続可能なセクションフィルタの基準番号が保持されており、各PIDフィルタそれぞれに割り付けられている(関連付けられている)基準番号レジスタが含まれる。図2の例では、番号nのPIDフィルタに接続できるセクションフィルタは、その基準番号となるs(n)(セクションフィルタ番号が取り得る範囲0〜127のいずれか一つの番号)から連続する64個に制限される。この制限個数は、1つの接続情報レジスタにて識別可能な最大個数と等価であり、本例では各PIDフィルタの接続情報レジスタの容量を64ビットとし、セクションフィルタの相対番号を各ビットの位置(番号)にて識別するため、最大64個が接続可能となる。
セクションフィルタ10には条件格納部11と条件比較部12が含まれる。
このセクションフィルタ10の構成として、図7のように、セクションフィルタ搭載数分並列に並べ置き、セレクタ部14Aにて、決定部8から出力されるセクションフィルタ番号kに応じて、各セクションフィルタ(10A、10B、10C、・・・、10)の出力からデータ入出力部13で必要となる比較結果を選択することで、複数のセクションフィルタを搭載するセクションフィルタ部20を実現できる。
或いは、図8のように、条件格納部11のみセクションフィルタ搭載数分並列に並べ置き、条件比較部12を少なくとも1つとし、セレクタ部14Bにて、決定部8から出力されるセクションフィルタ番号kに応じて、各条件格納部(11A、11B、11C、・・・、11)の出力から条件比較部12で必要となるフィルタ条件を切り替えることでも、複数の(フィルタ条件と比較できる)セクションフィルタを搭載するセクションフィルタ部20を実現できる。
図8の場合、セクションフィルタ番号は各条件格納部に格納されているフィルタ条件を識別するために用いられることになる。つまり、フィルタ番号とは、フィルタが使用する、或いは、フィルタに関連付けられているフィルタ条件を識別する番号としても使うことができる。よって、「セクションフィルタをm個搭載している」などと表現した場合、条件格納部11と条件比較部12を含む部分がm個存在する構成(図7)と、条件格納部11のみがm個存在する構成(図8)の2種類がセクションフィルタ部20の構成例として考えられる。
本発明はいずれの構成も含むが、説明を簡単とするため、以下、特に断りがない場合は、図8の構成を前提に説明しているものとする。
また、図7、図8において、並列に並べ置かれる条件格納部(11A、11B、11C、・・・、11)は、論理的に区別できれば良く、例えば、メモリなどの記憶素子にフィルタ条件を格納するのであれば、物理的に容量(ビット数)がNである1つのメモリを、論理的に容量がN/JであるJ個のメモリとして使うことは可能であり、本発明はこれを含み、メモリなどの記憶素子の物理的個数を限定しない。
さらに、図8に示すような条件比較部を1つとするセクションフィルタ構成において、全ての条件格納部にて少なくとも各種類のフィルタ条件(AND条件、MASK条件など)毎に1つの記憶素子を兼用する(論理的に容量を分割して使う)場合、セレクタ部14Bが必要なくなる。つまり、図2のセクションフィルタ10の構成と等価となる。言い換えれば、図2のセクションフィルタ10はセクションフィルタ部20にてセクションフィルタを2つ以上搭載する構成を包含している表記となる。
条件比較部12は、条件格納部11からのフィルタ条件とデータ入出力部13からの比較データとを比較し、比較データがフィルタ条件を満足する場合、そのフィルタ条件が関連付けられているフィルタ(又は、そのフィルタ条件)の番号を比較結果として、データ入出力部13に出力する。
データ入出力部13は、PIDフィルタ部24から出力される第1の選別データを入力とし、セクションフィルタリングに必要なデータとして、第1の選別データの全て又はその一部を抽出し、これを比較データとしてセクションフィルタ10に出力する。
また、セクションフィルタ10からの比較結果に応じて、第1の選別データからセクションデータの全て又はその一部を含むデータ部分(TSパケットの全て又はその一部)を選別し、これを第2の選別データとしてデータバス32に出力する。
セクションフィルタ部20から出力される第2の選別データは、データバス32を経由して、メモリ26に設けられたセクションバッファを介して、ホストプロセッサ25に供給される。なお、この場合においても、図示は省略するが、メモリ26を介さずに、セクションフィルタ部20から直接ホストプロセッサ25にデータを出力し、ホストプロセッサ25にそのデータを取り込ませることも可能である。
このように、本実施の形態においては、PIDフィルタ部24、及び、セクションフィルタ部20から出力される選別データの後段ブロックへの受け渡し方法を限定しない。
ホストプロセッサ25は、セクションデータを取り込み、このデータを用いて各種の処理を実行する。例えば、セクションデータの内容がPMT(Program Map Table)(番組を構成する情報が多重されているTSパケットのPIDが列挙されているSIの一種。PSI(Program Specific Information)の一種としてSIと区別される場合もある)であれば、ホストプロセッサ25は、映像、音声などの各種情報が多重されているTSパケットのPIDの値をPIDフィルタ部24に設定する。また、あるTSパケットに多重される情報がセクションデータの場合は、これを検出させるセクションフィルタを選び、この選んだセクションフィルタ(或いは、フィルタ条件)の番号に従い、PIDを検出させるPIDフィルタ用の接続情報レジスタの値を変更し、さらに、選別するセクションデータを特定するフィルタ条件をセクションフィルタ部20(或いは、条件格納部11)に設定する。
なお、PIDフィルタ部24、及び、セクションフィルタ部20へのフィルタ条件の設定は、図示を省略するホストプロセッサ25から直接接続される経路を経由しても良く、或いは、データバス32を経由しても良く、本発明において、その設定経路を限定しない。
ところで、PIDフィルタ部24も図7、或いは、図8と同様に、概ね条件格納部、条件比較部、データ入出力部から構成することができるが、その構成要素は、本発明に影響しないため、図示を省略する。また、PIDフィルタ部24も「PIDフィルタをm個搭載している」などと表現した場合、条件格納部と条件比較部を含む部分がm個存在する構成と、条件格納部のみがm個存在する構成の2種類がPIDフィルタ部24の構成例として考えられることを付け加えておく。
ここで、本実施の形態(図2)における接続情報レジスタの使い方について、具体例を用いて、さらに詳しく説明しておく。
図9は本実施の形態における接続情報レジスタ部2の番号nのPIDフィルタに割り当てられている接続情報レジスタのビットの番号(ビット番号)と、このPIDフィルタに接続可能となるセクションフィルタの番号(セクションフィルタ番号)との関係を示しており、接続情報レジスタが0〜63番の64個のビットによって構成される例となっている。
図9(A)は一般形を示しており、接続情報レジスタのビット番号に対してセクションフィルタ番号が基準番号s(n)からの相対番号として昇順に割り当てられている。即ち、セクションフィルタ番号(絶対番号)は、単純に、接続情報レジスタのビット番号と基準番号s(n)との和でもとめられる。
図9(B)は基準番号s(n)=0の例であり、図9(C)は基準番号s(n)=96の例である。
図2における決定部8では、図9(B)(C)に示すように、接続情報レジスタ部2の出力値(接続情報)と基準番号レジスタ部9の出力値(基準番号s(n))からセクションフィルタリングにて使用されるセクションフィルタの絶対番号をもとめる。
図9(C)は図11の連続性を使い接続可能なセクションフィルタがPIDフィルタに割り当てられる例にもなっている。
なお、本発明は接続情報レジスタのビット番号とセクションフィルタ番号との対応付けを上記図9(A)に示す昇順のみに限定するものではない。
図10に降順とした場合の例を示す。
なお、昇順とは、ビット番号の増加する方向に向かって、セクションフィルタ番号を増加するように割り当てる方法であり、降順とは、ビット番号の減少する方向に向かって、セクションフィルタ番号を増加するように割り当てる方法である。
図10(A)は昇順との違いを容易に理解できるように図9(A)と同じものを写し、示している。
図10(B)は、接続情報レジスタのビット番号の63から0に向かって、s(n) からs(n)+63とセクションフィルタ番号が増えるように割り当てられている例であり、図10(C)は、接続情報レジスタのビット番号の63から0に向かって、s(n)−63からs(n) とセクションフィルタ番号が増えるように割り当てられている例である。
このように、本発明は接続情報レジスタのビット番号とセクションフィルタ番号との割り当て方法を昇順又は降順のいずれにおいても適応することが可能であり、いずれも本発明は含む。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、基準番号をPIDフィルタ毎に設定可能としており、その具体例として、ある入力ポートに接続されるPIDフィルタ内で同じにする場合と、PIDフィルタ内で異にする場合について説明したが、第2の実施の形態では、この前者の具体例に着目し、基準番号を入力ポート毎に設定可能としたことを特徴とする。
つまり、番号xの入力ポートと、これに接続される任意のPIDフィルタに接続可能なセクションフィルタの番号kとの間に次の(式5)の制限を設けるものである。
s(x) ≦ k < s(x)+j ・・・・・(式5)
なお、jは接続可能なセクションフィルタの個数であり、接続情報レジスタの容量(ビット数)を定める基準値となる。また、s(x) は番号xの入力ポートに割り当てられている基準番号である。
つまり、番号xの入力ポートに接続されるPIDフィルタは一律に、接続可能なセクションフィルタの番号kに、基準番号s(x)からjオフセットした番号の範囲内に制限されることになる。
ここで、具体例を用いて説明すべきではあるが、第1の実施の形態の(式2)を用いた具体例において、s(n)をs(x)に読み替え、(式3)を使った例では、PIDフィルタ50〜56が全て入力ポート0に接続されていると仮定し、(式3)を次の(式6)と差し替えることで、第2の実施の形態の1つの入力ポートにPIDフィルタが接続されている場合の具体例と等価となる。
s(0) = 64 ・・・・・(式6)
さらに、(式4)を使った例では、PIDフィルタ50、51は入力ポート0に、PIDフィルタ52、53は入力ポート1、PIDフィルタ54は入力ポート2、PIDフィルタ55は入力ポート3、PIDフィルタ56は入力ポート4に、それぞれ接続されていると仮定し、(式4)を次の(式7)と差し替えることで、第2の実施の形態の2つ以上の入力ポートにPIDフィルタが接続されている場合の具体例と等価となる。
s(0) = 0、s(1) = 10、s(2) = 20、s(3) = 30、s(4) = 40
・・・・・(式7)
よって、ここでは(式5)の具体例を用いての詳しい説明は省略する。
図12は図1に示すフィルタリング装置に適応される本発明の第2の実施の形態におけるセクションフィルタ部20の具体的な構成を示すブロック図であり、図2と同一の構成要素には同一符号を付してある。
図2(第1の実施の形態)との違いは、基準番号レジスタ部8への入力が、PIDフィルタ番号nから入力ポート番号xに変更されており、また、その出力が基準番号s(x)となっていることである。
基準番号レジスタ部8において、入力される番号に関連付けられた番号を出力するという動作においては、第1の実施の形態と何ら変わらない。
しかし、一般に入力ポートは多くとも10個程度までしか受信装置において搭載されないため、PIDフィルタの搭載数と比べ、非常に少ない。つまり、基準番号レジスタ部8にて基準番号を保持する基準番号レジスタの個数(総容量)が第1の実施の形態よりも少なくて済む。よって、第1の実施の形態より基準番号レジスタ部8の回路規模を小さくできる特徴を持つ。
なお、図12においては、搭載する入力ポートを8つとし、それぞれ0〜7の番号にて識別されているものとして記載してある。
また、第1の実施の形態においても、基準番号を設定できるPIDフィルタの数に制限を設ける、言い換えれば、セクションフィルタに接続できるPIDフィルタの番号に制限を設けることで、同様に基準番号レジスタ部8の回路規模を小さくすることはでき、本発明はこれも含むが、第2の実施の形態と比べ、セクションフィルタに接続できるPIDフィルタの数が少なくなってしまうため、若干柔軟性が落ちる可能性がある。
ここで、本実施の形態(図12)における接続情報レジスタの使い方について、具体例を用いて、さらに詳しく説明しておく。
図13は本実施の形態における接続情報レジスタ部2の番号xの入力ポートに接続されるPIDフィルタに割り当てられている接続情報レジスタのビットの番号(ビット番号)と、このPIDフィルタに接続可能となるセクションフィルタの番号(セクションフィルタ番号)との関係を示しており、接続情報レジスタが0〜63番の64個のビットによって構成される例となっている。
図13(A)は一般形を示しており、接続情報レジスタのビット番号に対してセクションフィルタの番号が基準番号s(x)からの相対番号として昇順に割り当てられている。即ち、セクションフィルタ番号(絶対番号)は、単純に、接続情報レジスタのビット番号と基準番号s(x)との和でもとめられる。
図13(B)は基準番号s(x)=0の例であり、図13(C)は基準番号s(x)=96の例である。
図12における決定部8では、図13(B)(C)に示すように、接続情報レジスタ部2の出力値(接続情報)と基準番号レジスタ部9の出力値(基準番号s(x))からセクションフィルタリングにて使用されるセクションフィルタの絶対番号をもとめる。
図13(C)は図14の連続性を使い接続可能なセクションフィルタがPIDフィルタに割り当てられる例にもなっている。
他の図2と同一符号を付してある部分については、第1の実施の形態と同じ動作が行われ、説明済であるため、ここでの説明は省略する。
(第3の実施の形態)
第1の実施の形態では、基準番号をPIDフィルタ毎に設定可能としており、第2の実施の形態では、基準番号を入力ポート毎に設定可能としていた。
第3の実施の形態では、受信装置、或いは、フィルタリング装置をより柔軟な放送形態に対応させるため、これら2つを選択できるようにしたことを特徴とする。
図15は図1に示すフィルタリング装置に適応される本発明の第3の実施の形態におけるセクションフィルタ部20の具体的な構成を示すブロック図であり、図2と同一の構成要素には同一符号を付してある。
図2(第1の実施の形態)との違いは、基準番号レジスタ部8へ入力が、PIDフィルタ番号n、或いは、入力ポート番号xのいずれかセレクタ16にて選択された番号へと変更されており、また、その出力が入力に応じて、基準番号s(n)、或いは、s(x)となっていることである。
例えば、その回路規模を抑制するため、PIDフィルタ搭載数分以下、或いは、入力ポート搭載数分のみの基準番号しか保持できない容量となる基準番号レジスタ部8としておき、セクションフィルタに接続できるPIDフィルタの数が少なくて済む放送を受信装置にて受信する場合は、セレクタ16にて基準番号レジスタ部8の入力として、PIDフィルタ番号nを選択し、
逆に、セクションフィルタに接続できるPIDフィルタの数が多く必要となる放送を受信装置にて受信する場合には、セレクタ16にて基準番号レジスタ部8の入力として、入力ポート番号xを選択することで、基準番号レジスタ部8の回路規模を第1の実施の形態よりも抑えて、柔軟に放送形態への対応が可能となる。
なお、図15において、同じ番号の入力ポートとPIDフィルタで兼用できる基準番号レジスタを16個とし、入力ポート、或いは、PIDフィルタ番号として0〜15まで対応可能とする場合を例に記載してある。
その他の図2と同一符号を付してある部分については、セレクタ16にて基準番号レジスタ部8の入力としてPIDフィルタ番号nが選ばれた場合には、第1の実施の形態と同じ動作が行われ、
セレクタ16にて基準番号レジスタ部8の入力として入力ポート番号xが選ばれた場合には、第2の実施の形態と同じ動作が行われ、
それぞれ説明済であるため、ここでの説明は省略する。
(第4の実施の形態)
第1〜第3の実施の形態においては、図1に示す受信装置に含まれるフィルタリング装置に対して、本発明を適応した場合を例に説明した。
第4の実施の形態では、図1とは別のブロック構成をとる受信装置に含まれるフィルタリング装置に対して、本発明を適応する場合の例を説明する。
図16は本発明に係るフィルタリング装置が組み込まれた第2のデジタル放送受信装置を示すブロック図であり、図1と同一の構成要素には同一符号を付してある。
図1(第1〜第3の実施の形態)との違いは、PIDフィルタ部24Aとセクションフィルタ部20Aがデータ入出力部34に接続されていることである。
第1の実施の形態にて説明したとおり、図1におけるPIDフィルタ部24、及び、セクションフィルタ部20は、その内部に入力データの全て又はその一部を選別し、出力するためのデータ入出力部を含んでいる。
これら2つのデータ入出力部を統合し、これをPIDフィルタ部とセクションフィルタ部の外部ブロックとして配置したものが図16となり、この受信装置に適応されるセクションフィルタ部20Aの具体的な構成例が第4の実施の形態となる。
第4の実施の形態の具体的なブロック図としては、第1の実施の形態における図2、第2の実施の形態における図12、或いは、第3の実施の形態における図15、からデータ入出力13(少なくとも破線にて囲われている部分)を省略したものとなる。つまり、PIDフィルタ部24A、又は、セクションフィルタ部20Aが外部のデータ入出力部34から制御されるフィルタリング装置においても本発明が適応できることを説明している。
よって、この統合されたデータ入出力部34には、少なくとも次の機能が備わっている。
1.1つ以上の入力ポートから入力するTSを受け取り、TSパケットを識別する。
2.識別されたTSパケットから所望のデータが多重されているTSパケットを特定する情報(PID、入力ポート番号など、少なくともいずれか1つ)を抽出し、これを比較データpf−dtとしてPIDフィルタ部24Aに出力する。
3.PIDフィルタ部24Aから出力される比較結果pf−reを受け取り、この値に応じて、TSパケットから所望のデータ(第1の選別データ相当)を選別する。
4.所望のデータがビデオデータ、オーディオデータ、或いは、プライベートデータなどであれば、これを少なくとも含む部分を、データバス32に出力する。
5.所望のデータがセクションデータであれば、これを特定する情報(テーブル番号、バージョン番号など、少なくとも何れか1つ)を抽出し、これを比較データsf−dtとしてセクションフィルタ部20Aに出力する。
6.セクションフィルタ部20Aから出力される比較結果sf−reを受け取り、この値に応じて、セクションデータを少なくとも含む部分(第2の選別データ相当)を、データバス32に出力する。
なお、図1同様、PIDフィルタ部24A、セクションフィルタ部20Aにそれぞれ含まれる条件格納部へのフィルタ条件は、ホストプロセッサ25から図示を省略する経路、或いは、データ入出力部34を経由する経路などによって、予め(所望のデータの選別を開始する前までに)設定されるものとする。
このように、PIDフィルタ部24A、又は、セクションフィルタ部20Aが外部のデータ入出力部34から制御されるフィルタリング装置においても本発明を適応できる。
つまり、データ入出力部34をプロセッサ(ホストプロセッサとは別のサブプロセッサ)に置き換え、PIDフィルタ部24A、セクションフィルタ部20Aをこのプロセッサのサポートハードウェア(支援回路)として搭載する構成のフィルタリング装置に適応可能であることを示しており、本発明はこの構成も含む。
また、データ入出力部(サブプロセッサ)34とデータバス32との接続を示す矢印を双方向としているのは、ホストプロセッサ同様に、その作業用バッファをメモリ26に確保することも可能であることから、この作業用バッファとのデータ(作業用データ)の受け渡しが必要に応じて行われることを明示するためである。作業用データにはTSパケットの全部又はその一部も含むことが可能であり、本発明はこれを含む。
他の図1と同一符号を付してある部分については、第1の実施の形態と同じ動作が行われ、説明済であるため、ここでの説明は省略する。
(第5の実施の形態)
第1〜第4の実施の形態では、PIDフィルタにおけるセクションフィルタに対する接続情報レジスタに注目し、説明してきた。
これは本発明が少なくとも2つのフィルタが搭載され、そのフィルタ間に存在する接続情報に着目して考案されているからであるが、受信装置、或いは、フィルタリング装置において、必ずしも2つのフィルタがPIDフィルタとセクションフィルタとは限らない。
これまで、ビデオデータ、オーディオデータ、プライベートデータは、少なくともPID(PIDフィルタ部)にて選別可能であると説明しているが、放送形態によっては、セクションデータ同様に、さらなる識別子(又は、特定可能な情報)を比較判定し、選別する必要がある。
例えば、MPEG2規格において、ビデオデータ、オーディオデータ、プライベートデータはセクションとは別のPES(Packetized Elementary Stream)と呼ばれる構造にてTSパケットに多重されてくる。以降、これらPES構造のデータをPESデータと呼ぶ。
セクションデータ同様、1つのTSパケットに2つ以上のPESデータ、又は、2つ以上のTSパケットで1つのPESデータを伝送することが可能である。
近年の放送形態では、ビデオデータ、オーディオデータ、プライベートデータは、1つのPIDのTSパケットにて、1つのPESデータしか伝送されない場合が多い。つまり、これまで説明してきたように、PIDによるフィルタリングだけ選別可能である場合がほとんどである。
しかし、2つ以上のPESデータを用いて、2つ以上の番組を伝送する放送形態も存在する。受信装置、或いは、フィルタリング装置はこのような放送形態に対応するため、PESデータを選別するために用いるPESフィルタと呼ぶフィルタを搭載することがある。
所望のPESデータを特定するデータ(フィルタ条件)としては、ストリーム番号(Stream ID)が一般的であるが、これ以外にもサブストリーム番号、タイムスタンプ情報(PTS:Presentation Time Stamp、又は、DTS:Decoding Time Stamp)など、様々な情報のフィルタリングに対応しなければならない場合もある。
第5の実施の形態では、このPESフィルタに本発明を適応した場合の例を示す。
図17は、受信装置における一般的なPIDフィルタリング、及び、PESフィルタリングの処理フローを模式的に示した図であり、セクションフィルタリングの処理フローを示す図3に対応する図となる。図3と同じ部分については、説明を省略する。
図17には、inオブジェクト、pfオブジェクト、PESフィルタ・オブジェクト(peオブジェクト)、ビデオバッファ・オブジェクト(vbオブジェクト)、オーディオバッファ・オブジェクト(abオブジェクト)、プライベートバッファ・オブジェクト(pbオブジェクト)の計6種類が存在する。
peオブジェクトにはPESフィルタ、vbオブジェクトにはビデオバッファ、abオブジェクトにはオーディオバッファ、pbオブジェクトにはプライベートバッファ、それぞれが処理機構として含まれる。
PESフィルタは所望のデータがPESデータの場合、PIDフィルタで選別されたTSパケットからさらにPESデータを選別する(PESフィルタリングを行う)機構、ビデオバッファはPIDフィルタ又はPESフィルタで選別されたビデオデータを蓄積する機構、オーディオバッファはPIDフィルタ又はPESフィルタで選別されたオーディオデータを蓄積する機構、プライベートバッファはPIDフィルタ又はPESフィルタで選別されたプライベートデータを蓄積する機構を、それぞれ示している。
さらに、入力ポート0にて受け取るTS(放送番組)はPESフィルタリングにてPESデータを選別する必要がある番組を、入力ポート1にて受け取るTS(放送番組)はPIDフィルタリングのみでPESデータが選別できる番組を、それぞれ受信する場合を例に示している。
図17においては、入力ポート0に接続されるPIDフィルタ0はPESフィルタ0、1が、同PIDフィルタmはPESフィルタm、m+1が、同PIDフィルタnがPESフィルタn、n+1が、それぞれデータを伝える先(接続先)の処理機構として接続情報にて指定されていることを示している。
また、入力ポート1に接続されるPIDフィルタpはビデオバッファ2が、同PIDフィルタqはオーディオバッファ2が、同PIDフィルタrはプライベートバッファ2が、それぞれデータを伝える先(接続先)の処理機構として接続情報にて指定されていることを示している。
peオブジェクトでは、例えば、PIDフィルタ0で選別され、出力されたデータがPESフィルタ0、1のそれぞれに入力される。0、1番の各PESフィルタは、予め設定された特定の情報(ストリーム番号、タイムスタンプ情報など)を有するPESデータを選別する。その選別したPESフィルタの接続情報がビデオバッファを示している場合は、そのPESデータをビデオデータとして次段のvbオブジェクトに出力する。
接続情報がオーディオバッファを示している場合は、オーディオデータとして次段のabオブジェクトに、プライベートバッファを示している場合は、プライベートデータとして次段のpbオブジェクトに、それぞれ出力する。
本実施の形態では、上記例の入力ポート0に接続されるPIDフィルタに少なくとも必要となる、接続可能なPESフィルタを割り当てる(指定する)接続情報に注目し、このPESフィルタを含むフィルタリング装置、或いは、受信装置に本発明を適応した場合の例を説明する。
第1の実施の形態同様に、番号nのPIDフィルタと、これに接続可能なPESフィルタの番号kとの間に(式1)の制限を設ける。
(式1)に関する説明は、第1の実施の形態の説明において、セクションフィルタをPESフィルタに読み替えることで、PESフィルタに本発明を適応した場合の説明と等価となるため、ここでは省略する。
図18は本発明に係るフィルタリング装置が組み込まれた第3のデジタル放送受信装置を示すブロック図であり、図1(又は図16)と同一の構成要素には同一符号を付してある。
図16との違いは、PIDフィルタ部24Aとセクションフィルタ部20Aのフィルタ部の他に、PESフィルタ部35Aをさらに備えることが特徴である。
なお、図1にPESフィルタ部が組み込まれた第4のデジタル放送受信装置の図示は省略するが、この装置においての図1との違いは、PIDフィルタ部24とセクションフィルタ部20のフィルタ部の他に、PESフィルタ部35(内部構成は図19に図示)をさらに備えることが特徴となる。
理解を容易とするため、図16に示す第2のデジタル放送受信装置のように、データ入出力部をサブプロセッサなどで構成する受信装置(或いは、フィルタリング装置)にPESフィルタ部35Aが制御される場合を例に説明する。
データ入出力部34Aは、データ入出力部34の機能の他に、少なくとも次に示す機能が追加されている。
7.所望のデータがPESデータであれば、これを特定する情報(ストリーム番号、タイムスタンプなど、少なくとも何れか1つ)を抽出し、これを比較データpe−dtとしてPESフィルタ部35Aに出力する。
8.PESフィルタ部35Aから出力される比較結果pe−reを受け取り、この値に応じて、ビデオデータ、オーディオデータ、或いは、プライベートデータを少なくとも含む部分(第3の選別データ相当)を、データバス32に出力する。
図19は図18に示すフィルタリング装置に適応される本発明の第5の実施の形態におけるPESフィルタ部35A(又は35)の具体的な構成を示すブロック図であり、図2と同一の構成要素には同一番号を付してある。なお、PIDフィルタ部24と24A、或いは、セクションフィルタ部20と20Aの違いと同様、PESフィルタ35に少なくとも入出力データ部13が含まれない構成が35Aとなる。
図2(第1の実施の形態)との違いは、条件格納部11と条件比較部12を含む部分がPESフィルタ10’と変更されており、決定部9から出力される値がPESフィルタ番号kとしてPESフィルタ10’に入力するようになっている。
また、1つのフィルタリング装置、或いは、受信装置において、PESフィルタの搭載数は、セクションフィルタの搭載数よりも少ない(又は、以下となる)ことが一般的である。これを考慮し、第1の実施の形態などではセクションフィルタ搭載数を128個とする具体例にて説明しているが、本実施の形態(図19)ではPESフィルタの搭載数を32個とする具体例にて説明する。
よって、図19の接続情報レジスタ部2に含まれる各PIDフィルタ毎の接続情報レジスタは、従来ではその容量を少なくとも32ビットとする必要があったが、次の(式10)の制限を設けることで、この2分の1となる16ビットとなっている(接続情報レジスタ部2の斜線部分が削減される総容量部分を表している)。
s(n)≦k<s(n)+16 ・・・・・(式10)
つまり、1つのPIDフィルタ当りに接続可能なPESフィルタの個数を16個に制限した場合のブロック図となっている。
なお、図18に示す第3のデジタル放送受信装置では不要となるデータ入出力部13を参考のために併記してあり、データ入出力部13は上記図18におけるデータ入出力部34Aの機能として示した7.と8.の機能を少なくとも備える。
即ち、第1の選別データからPESデータを特定する情報(ストリーム番号など)を抽出し、これを比較データとして条件比較部12に出力し、かつ、条件比較部12から入力する比較結果に応じて、第1の選別データからビデオデータ、オーディオデータ、或いは、プライベートデータを少なくとも含む部分を第3の選別データとしてデータバス32に出力する。
他の図2と同一符号を付してある部分については、第1の実施の形態と同じ動作が行われ、説明済であるため、ここでの説明は省略する。
なお、図示を省略する第4のデジタル放送受信装置に図19に示すPESフィルタ部を組み込む場合、データ入出力部13を含む部分をPESフィルタ部35とし、PIDフィルタ部24から第1の選別データとPIDフィルタ番号を受け取り、かつ、第3の選別データをデータバス32に出力できるように配置することで、組み込むことができることは明らかであり、本発明はこれを含む。
さらに、PESフィルタ部35A(又は35)の内部構成として、図12に示す第2の実施の形態のような入力ポート毎に基準番号を設定できる回路構成とすることも、図15に示す第3の実施の形態のような入力ポート毎又はPIDフィルタ毎の基準番号のいずれかを選択できる回路構成とすることも、上記の通り各実施の形態の説明文において「セクションフィルタ」を「PESフィルタ」に読み替えることで、実現可能であることは容易に理解でき、本発明はこれら全ての構成を含む。
なお、図16(又は図1)のPIDフィルタ部24A(又は24)及びセクションフィルタ部20A(又は20)と同様に、PESフィルタ部35A(又は35)に含まれる条件格納部へのフィルタ条件は、ホストプロセッサ25から図示を省略する経路、或いは、データ入出力部34Aを経由する経路などによって、予め(所望のデータの選別を開始する前までに)設定されるものとする。
以上、第1〜第5の実施の形態にて説明したように、本発明によれば、様々な放送形態への柔軟性を損なうことなく、受信装置、或いは、フィルタリング装置におけるフィルタ搭載数の増加に伴う接続情報レジスタの回路規模の増加を抑制できる。
さらに、ホストプロセッサ25に代表される受信装置、或いは、フィルタリング装置を制御するプロセッサ(マイコン、シーケンサなどとも呼ばれる)にて、セクションフィルタの番号を基準番号からの相対番号として容易に管理可能となる。この効果については次にまとめたので、これを参考として欲しい。
なお、制御するプロセッサはホストプロセッサに限定されない。図16におけるサブプロセッサ、或いは、図示されていない別のプロセッサによって行うことも可能であり、いずれの場合においても本発明の恩恵を受けることができる。
(基準番号の効果)
基準番号を導入することの効果をさらに詳しく説明する。
効果をより容易に理解できるように特許文献1と比較する。
なお、プロセッサには一般にこれを動作させるためのソフトウェア(アプリケーション、ファームウェアなどとも呼ばれる)が必要であるが、セクションフィルタの管理とは、このソフトウェアにより実現されることを前提にした処理であり、特許文献1と本発明の処理の違いを、以下にフローチャート図を用いて説明する。
まずは、特許文献1のフィルタリング装置(或いは、これを搭載する受信装置)において必要となる、プロセッサによるセクションフィルタの管理について説明する。
背景技術と同様、1つのPIDフィルタ当り64ビットの接続情報レジスタが割り当てられているとし、PIDフィルタの番号nとこれに接続可能なセクションフィルタの番号kとの間に、n−31<k≦n+32なる制限を設けている場合を例とする。
図20に特許文献1におけるPIDフィルタに割り当てられている接続情報レジスタのビットの番号(ビット番号)と、このPIDフィルタに接続可能となるセクションフィルタの番号(セクションフィルタ番号)との関係を示しており、上記同様に接続情報レジスタが0〜63番の64個のビットによって構成され、セクションフィルタ搭載数を128個とした例となっている。
図20(A)は一般形を示しており、接続情報レジスタのビット番号に対してセクションフィルタ番号がPIDフィルタ番号nからの相対番号として昇順に割り当てられている。即ち、セクションフィルタ番号(絶対番号)は、PIDフィルタ番号から接続情報レジスタのビット番号により定まるオフセット値を加減算することでもとめられる。
また、図21に示す番号の連続性を用いて効率良く未使用のセクションフィルタをPIDフィルタに接続できるようになっている。
なお、図20は本発明における図9或いは図13に、図21は本発明における図11或いは図14に、それぞれ対応する図となっている。
セクションフィルタを実際にプロセッサ(或いは、ソフトウェア)から制御する場合には、別途、各番号のセクションフィルタが使用中(いずれかのPIDフィルタに接続されている)かどうかを示す内部変数(実体はメモリかレジスタなどの記憶素子に格納される)が必要であり、その変数のビット長(容量)は少なくともセクションフィルタの搭載数と同じ数となる。この内部変数が保持される記憶素子を、便宜上、使用確認レジスタと呼ぶ。
使用確認レジスタはプロセッサの内部だけではなく、例えば、図1におけるセクションフィルタ部20、メモリ26、或いは、図示を省略するブロックなど、フィルタリング装置内又は受信装置内のいずれかの場所に配置可能であり、本発明において限定されない。
ここで、例えば、図22に示すように、接続情報レジスタと同じ構造となる使用確認レジスタを考える。使用確認レジスタには図の左側のビットから0番とするビット番号が割り当てられており、各ビットの値の初期値を”0”としておき、ビット番号と同じ番号のセクションフィルタをいずれかのPIDフィルタと接続する(セクションフィルタを使用する)場合、その番号のビットの値を”1”とするようにプロセッサにて利用する。
なお、本図はセクションフィルタの搭載数を64とした場合の例となり、図22(A)は昇順割当を、同図(B)は降順割当を、同図(C)は昇順割当にてセクションフィルタの0番と31番が使用中(接続中)の例を、それぞれ示している。
こうしておくことで、その値が”1”となるビットの番号から使用中セクションフィルタが、”0”となるビットの番号から未使用セクションフィルタが、それぞれ把握できる。つまり、選別すべきセクションデータの種類が増減する際のセクションフィルタの追加(接続する)又は削除(接続を解除する)における、使用中又は未使用のセクションフィルタの検索処理を簡素化できる。
接続情報レジスタでは、使用確認レジスタ同様にビット番号とセクションフィルタ番号が関連付けているが、特許文献1においては、PIDフィルタの番号nからビット番号が示す値分オフセットすることで、セクションフィルタの絶対番号がもとまる。つまり、接続元となるPIDフィルタ番号nからの相対番号としてセクションフィルタの絶対番号が接続情報レジスタによって示されている。
よって、ある番号のPIDフィルタにて、未使用(或いは、使用中)セクションフィルタを検索する場合、接続情報レジスタの示すセクションフィルタ番号と使用確認レジスタの示す番号とを比較・判定する必要がある。
図23は、この比較判定処理がソフトウェア的にどのように行われるかを模式的に表した図である。(A)は折り返し処理前(比較前)、(B)は折り返し処理後(比較後)の様子である。
図23(A)(B)それぞれにおいて、上段は使用確認レジスタ、下段は接続情報レジスタ、それぞれの様子を表しており、セクションフィルタの搭載数(使用確認レジスタのビット長)を128、1つのPIDフィルタ当りに接続可能なセクションフィルタの数(接続情報レジスタのビット長)を64とした場合の例となっている。
また、両レジスタとも各ビットの番号が示すセクションフィルタの番号はビット番号0からの昇順とし、セクションフィルタには0〜127の番号(絶対番号)がそれぞれ割り当てられ、接続情報レジスタはPIDフィルタ0番のものを示している。
図23に示すように、いま、少なくともセクションフィルタにて番号(絶対番号)が0、1、32、127が使用中(いずれかのPIDフィルタに接続中)であり、同番号が0、97がPIDフィルタ0番に使用されている(接続されている)。つまり、使用確認レジスタのビット番号0、1、32、127、接続情報レジスタのビット番号0、31、それぞれのビットの値が”1”となっている。
まず、使用確認レジスタと接続情報レジスタとが同じセクションフィルタ番号を示しているビットの位置が合わさるように、いずれかのレジスタをシフト動作させる。
図23は接続情報レジスタの方をシフトさせた場合を示しており、同図(A)においてお互いのセクションフィルタ番号0を示すビットが同位置となるように、シフトした結果が同図(B)となる。
図の左側にシフト(左シフト)していく場合、接続情報レジスタのビット番号0〜30の部分を使用確認レジスタのビット番号97〜127の部分にあわせるために、接続情報レジスタのビット番号0〜30の部分を左端から右端に順次折り返してくる必要がある。
逆に、図の右側にシフト(右シフト)していく場合、接続情報レジスタのビット番号32〜63の部分を使用確認レジスタのビット番号0〜31の部分にあわせるために、接続情報レジスタのビット番号32〜63の部分を右端から左端に順次折り返してくる必要がある。
つまり、図23はシフト動作中に折り返し処理が行われる例をも示している。
このようにシフトした後、ビット位置を合わせた状態で両レジスタの値を比較し、両レジスタの値の組み合わせによって、そのビット番号の示すセクションフィルタが使用中であるかどうかの判断が行える。
同ビット位置の使用確認レジスタのビット値と接続情報レジスタのビット値との組み合わせが、
(1,1)ならば、そのビットの示す番号のセクションフィルタは現在(番号n)のPIDフィルタに接続されている、即ち、使用中であり、
(1,0)ならは、そのビットの示す番号のセクションフィルタは他のPIDフィルタと接続されている、即ち、使用中であり、
(0,0)ならば、そのビットの示す番号のセクションフィルタは未使用であると、それぞれ判断することができる。
なお、(0,1)は、取り得ない値である(厳密に言えば、両レジスタを完璧に同時に更新できない場合には過渡期の値として存在するが、定常的な値としては取り得ない)。
このように接続情報レジスタ(或いは使用確認レジスタ)をそれぞれのビット番号の示すセクションフィルタ番号が合うようにシフトさせ、必要に応じて折り返し処理を行い、同じビット位置の両レジスタのビット値を比較することで、セクションフィルタが使用中であるか否かを判断できる。
図24は、上記プロセッサ(或いは、ソフトウェア)における未使用セクションフィルタの検索処理をフローチャート化したものである。なお、上記の図23の例と同様に、接続情報レジスタのビット長(容量)を64ビットとした場合を例に図示してある。
ステップS71では、検索処理を行う接続情報レジスタのビット番号を示すbnを0に初期化する。本図では64ビットの接続情報レジスタを例としているため、bnは0〜63までの値をとり得る。
ステップS72では、ビット番号bnのビットの値が“0”であるか否かが判定される。
図25はステップS72、S74の分岐処理を具体的に示すフローチャートである。
ステップS11では、シフト値sftに初期値を代入する。シフト値はある1つのビットの値のみ”1”で、それ以外は”0”となる数値で、MSB(Most Significant Bit)或いはLSB(Least Significant Bit)に置かれていた”1”を、注目するビットに移動させるのに何回シフトが必要であったかを数えることで、ある位置のビットの番号を特定するために用いられる値である。
なお、sftのビット長は少なくとも本分岐処理に入力されるreg(接続情報レジスタ値、又は、使用確認レジスタ値)のビット長、或いは、それ以上のビット長とする必要がある。
図25の例では、このシフト値の保持されるレジスタ又はメモリなどの記憶素子が図23に示すような使用確認レジスタ又は接続情報レジスタと同じ構成になっているものとして、ビット0番のみ”1”であり、それ以外は”0”となる値がシフト値の初期値として代入される。
したがって、regが64ビットの接続情報レジスタ値の場合(S72にて本分岐処理が行われる場合)、sftの初期値は0番ビットをMSB、63番ビットをLSBとする数値として16進数で表すと”0x8000_0000_0000_0000”となり、regが128ビットの使用確認レジスタ値の場合(S74にて本分岐処理が行われる場合)、同様に”0x8000_0000_0000_0000_0000_0000_0000_0000”となる。
なお、”0x”はそれに続く数値が16進数表記であることを示す接頭字であり、16ビット毎にアンダーバー”_”を挿入し、64ビット或いは128ビットの数値として理解し易いように表記してある。
ステップS12では、bsnの示す値と同じビット数だけ、シフト値sftを右(LSB側)にシフトする。
例えば、sftの初期値が”0x8000_0000_0000_0000”の時、15ビット右にシフトすると、sftは”0x0001_0000_0000_0000”となり、60ビット右にシフトすると、sftは”0x0000_0000_0000_0008”となる。
なお、bsnとして、S72では現在検索中のビット番号bnの値が、S74ではS73にて決定されたセクションフィルタ番号kの値が、それぞれ渡される(代入される)。
ステップS13では、regの示す値にて、シフト後のsftが”1”となっているビットと同番号のビットが”1”であるか否かを判断する。これはregとシフト後のsftとの論理積をとり、その結果が0であるか否かで判断できる。
なお、regとして、S72では接続情報レジスタの値が、S74では使用確認レジスタの値が、それぞれ渡される(代入される)。
論理積の結果が”0”であるなら、シフト後のsftが”1”であるビットと同位置(或いは、同番号)のビットの値がregにおいては”0”であったことを示す。つまり、接続情報レジスタ、或いは、使用確認レジスタにおいて、そのビット番号の示す番号のセクションフィルタは未使用(或いは、未接続)であることを示し、
論理積の結果が”0”以外であるなら、シフト後のsftが”1”であるビットと同位置(或いは、同番号)のビットの値がregにおいても”1”であったことを示す。つまり、接続情報レジスタ、或いは、使用確認レジスタにおいて、そのビット番号の示す番号のセクションフィルタは使用中(或いは、接続中)であることを示していることになる。
ステップS14、S15では、本分岐処理の上位フロー(図24)への戻り値(通知する値)となるretに論理積(S13)の結果を反映させる。
図25の例では、使用中であればretに”1”を、未使用であればretに”0”を代入し、上位フロー(図24のS72或いはS74)に通知している。S72、S74では戻り値が”0”なら”YES”側に、”1”なら”NO”側にそれぞれ分岐する。
よって、S72では、あるPIDフィルタにセクションフィルタを追加接続する場合、そのPIDフィルタに接続可能であるセクションフィルタのうち、指定した番号(PIDフィルタ番号からの相対番号)のセクションフィルタが接続中(使用中)であるか否かを判断する処理となっており、セクションフィルタが未接続(未使用)であればS73(YES側)に、接続中(使用中)であればS76(NO側)に、それぞれ分岐する。
ステップS73では、未接続であるセクションフィルタの番号k(絶対番号)をビット番号bnとPIDフィルタ番号nからもとめるが、このとき折り返し処理が必要に応じて行われる。
なお、図23における右又は左へのシフト動作に相当する処理は、このS73に含まれる。
ステップS74では、S72同様に図25に示すフロー処理が実行される。なお、このフロー処理において、regに使用確認レジスタ値が、bnにS73にてもとめたセクションフィルタ番号kが、それぞれ渡される以外は、S72にて実行される場合と違いはなく、既に説明済でもあるため、ここでは説明を省略する。
よって、S74では、S73にてもとめた番号(絶対番号)のセクションフィルタが他のPIDフィルタにて使用中(接続中)であるか否かを判断する処理となっており、セクションフィルタが未使用(未接続)であればS75(YES側)に、使用中(接続中)であればS76(NO側)に、それぞれ分岐する。
ステップS75では、S73にてもとめた番号を、現在検索処理の対象としているPIDフィルタにおいて接続可能である(他のPIDフィルタにおいても未使用である)セクションフィルタの絶対番号として選定し、上位フローに通知する。
ステップS76では、本検索処理において、接続情報レジスタのビット数に相当する数のセクションフィルタ(あるPIDフィルタ番号に接続可能である全てのセクションフィルタ)の未使用チェックが行われたかどうかを判断する。本例では接続情報レジスタのビット数は64ビット(1つのPIDフィルタ当りに接続可能なセクションフィルタは64個)としており、bnの初期値を0としているため、これが63までカウントされたかどうかで判断できる。
bnの値が63であれば終了(YES側)に、63でなければS77(NO側)に、それぞれ分岐する。
なお、S76にて終了に分岐する場合、未使用セクションフィルタの番号が検出できなかったことを上位フローに通知する必要があるが、S75を経由して終了した場合と区別するために、検出できなかった場合は、その検出番号をセクションフィルタ番号として存在しない値(本例では0〜127以外の値、例えば256など)として通知しても、検出番号とは別の変数にて「検出できたか否か」を別途通知しても良い。
ステップS77では、次のビットに検索処理を移すためにbnの値を1インクリメントし、S72に戻る。
以上のように、プロセッサにてセクションフィルタ管理における未使用セクションフィルタの検索が行われる。この動作はデジタル放送を受信装置が受信する限りにおいて定期的に(短ければ十数msに1回程度の頻度で)行われるが、この都度、特許文献1においては、ステップS73に含まれる折り返し処理を必要に応じて行わなければならず、処理が複雑化してしまうという欠点がある。
次に、本発明を適応するフィルタリング装置(或いは、これを搭載する受信装置)において、プロセッサによるセクションフィルタの管理について説明する。
本発明においても使用確認レジスタは必要であるが、基準番号を指定する(基準番号レジスタに保持する)個数に応じて、これを分割して利用する点が特許文献1とは異なる。
理解を容易とするため、基準番号を入力ポートに応じて指定する場合を例に説明する。つまり、第2の実施の形態に示すように、入力ポートx毎に基準番号s(x)を保持する場合を例とする。なお、第1の実施の形態であれば、同一入力ポートに接続されるPIDフィルタnの基準番号s(n)を全て同じとすれば等価な動作を実現できる。
図26に使用確認レジスタの分割例を示す。同図(A)は分割前のセクションフィルタの搭載数と同じビット数(容量)を少なくとも保有する使用確認レジスタを示しており、同図(B)は搭載する入力ポートが2つの場合の分割例を、同図(C)は搭載する入力ポートが4つの場合の分割例を、それぞれ示している。
上記特許文献1では分割することなく図26(A)に示す状態で使用確認レジスタが使われていたのに対して、本発明では基準番号を保持する個数に応じて、同図(B)(C)のように、分割して使うことが異なる。
なお、分割は論理的に、或いは、物理的に行われることになるが、分割するだけであるため、本発明は使用確認レジスタにおいて回路規模的に特許文献1と何ら変わらない状態でセクションフィルタ管理が行える。
ところで、プロセッサにてソフトウェアを実行する場合、汎用レジスタと呼ばれる記憶素子が1つ以上用いられるのが一般的であるが、1つの汎用レジスタの容量は16ビット、32ビット、64ビットなどと、これまでの説明で例示している使用確認レジスタや接続情報レジスタの容量よりも小さい可能性が多々ある。このような場合は、ソフトウェア的には2つ以上の変数に分割して扱うことになる。例えば、総ビット数128ビットの変数Aを扱う必要がある場合、32ビットの汎用レジスタで扱えるように、例えば、変数Aを32ビットづつの変数A0、A1、A2、A3と分けて管理しなければならない。しかし、上記でいう「分割」はこのプロセッサの仕様からくる変数の分割を意味しているわけではなく、基準番号毎に使用する部分を分ける(識別する)ことを「分割」と表現している。誤解されぬように、ここで補足しておく。
さて、図26(B)では、入力ポート0番に接続されるPIDフィルタに接続可能なセクションフィルタをその絶対番号が0〜63の64個とし、これらを使用確認レジスタのビット絶対番号が0〜63番のビット部分(reg_u(0))を使って、
入力ポート1番に接続されるPIDフィルタに接続可能なセクションフィルタをその絶対番号が64〜127の64個とし、これらを使用確認レジスタのビット絶対番号が64〜127番のビット部分(reg_u(1))を使って、
それぞれ、セクションフィルタ管理されることを示している。
つまり、入力ポート番号0の基準番号s(0) に0を、入力ポート番号1の基準番号s(1)に64を、それぞれ指定して管理することを前提とした分割の例である。
図26(C)では、入力ポート0番に接続されるPIDフィルタに接続可能なセクションフィルタをその絶対番号が0〜31の32個とし、これらを使用確認レジスタのビット絶対番号が0〜31番のビット部分(reg_u(0))を使って、
入力ポート1番に接続されるPIDフィルタに接続可能なセクションフィルタをその絶対番号が32〜63の32個とし、これらを使用確認レジスタのビット絶対番号が32〜63番のビット部分(reg_u(1))を使って、
入力ポート2番に接続されるPIDフィルタに接続可能なセクションフィルタをその絶対番号が64〜95の32個とし、これらを使用確認レジスタのビット絶対番号が64〜95番のビット部分(reg_u(2))を使って、
入力ポート3番に接続されるPIDフィルタに接続可能なセクションフィルタをその絶対番号が96〜127の32個とし、使用確認レジスタのビット絶対番号が96〜127番のビット部分(reg_u(3))を使って、
それぞれ、セクションフィルタ管理されることを示している。
つまり、入力ポート番号0の基準番号s(0) に0を、入力ポート番号1の基準番号s(1)に32を、入力ポート番号1の基準番号s(2)に64を、入力ポート番号2の基準番号s(3)に96を、それぞれ指定して管理することを前提とした分割の例である。
ここで、本発明においても特許文献1同様に、ある番号の入力ポートに接続されるPIDフィルタにて、未使用(或いは、使用中)セクションフィルタを検索する場合、接続情報レジスタの示すセクションフィルタ番号と使用確認レジスタの示す番号とを比較・判定する必要がある。
図27は、この比較判定処理がソフトウェア的にどのように行われるかを模式的に表した図である。(A)は分割後の使用確認レジスタが64ビット(図26(B)相当)、(B)は分割後の使用確認レジスタが32ビット(図26(C)相当)の様子である。
図27(A)(B)それぞれにおいて、上段は使用確認レジスタ、下段は接続情報レジスタ、それぞれの様子を表しており、セクションフィルタの搭載数(使用確認レジスタの総ビット長)を128、1つのPIDフィルタ当りに接続可能なセクションフィルタの数(接続情報レジスタのビット長)を64とした場合の例となっている。
また、両レジスタとも各ビットの番号が示すセクションフィルタの番号はビット番号0からの昇順とし、基準番号からの相対番号が割り当てられ、接続情報レジスタは入力ポート0番に接続されるPIDフィルタ0番のものを示している。
図27に示すように、いま、少なくともセクションフィルタにて番号(相対番号)が0、1のものが使用中であり、同番号が0のものがPIDフィルタ0番に使用されている(接続されている)。つまり、使用確認レジスタのビット番号0、1と、接続情報レジスタのビット番号0との、それぞれのビットの値が”1”となっている。
特許文献1(図23)のようにシフトや折り返し処理をすることなく、この状態のままで両レジスタの値を比較し、両レジスタの値の組み合わせによって、使用中であるかどうかの判断が行える。判定方法は特許文献1(図23で説明している方法)と同じであるため、ここでは説明を省略する。
図28は、上記プロセッサ(或いは、ソフトウェア)における未使用セクションフィルタの検索処理をフローチャート化したものである。なお、上記の図27の例と同様に、接続情報レジスタのビット長(容量)を64ビットとした場合を例に図示してある。
また、図24と同一の処理を行うステップについては同一の番号を付し、詳しい説明は省略する。
図28に示すように、図24との違いはステップS73が省略されていることである。
つまり、ステップS72にてbnが示す番号の接続情報レジスタのビット値が”0”、言い換えれば、その番号の示すセクションフィルタは対象のPIDフィルタにて未接続であると図25に示す下位フローから通知された場合、YES側に分岐し、次にステップS74が実行される。
ステップS74では、bnを未使用のセクションフィルタの番号(相対番号)として、図25に示す下位フローのbsnに渡し、この下位フローからその処理の結果として、その番号bnのセクションフィルタが未使用であると通知された場合、YES側に分岐する。
ステップS75では、S72(又はS74)にて使用した番号(bn)のセクションフィルタを未使用として選定する。
なお、図示を省略するが図28に示す処理のさらに上位フローにて、基準番号は設定しておけば良い。例えば、受信装置にて放送受信を開始する時などに一度設定しておくだけで良い。もちろん定期的に変更することも可能であるが、通常、受信する放送(例えば、国内デジタル放送や欧州デジタル放送)が決まれば、それにどのように柔軟性を持たせるかはほぼ確定することから、少なくとも、ある番組を再生、或いは、記録している最中に変更する必要はないと考えられる。
つまり、図28は未使用セクションフィルタの検索を行う毎に基準番号を設定する必要がないことを示している。
以上のように、本発明によれば、プロセッサ(或いは、ソフトウェア)にてセクションフィルタ管理が行われる際、予め(例えば、放送受信を開始する時)基準番号を設定しておけば、それ以降、基準番号を気にすることなく、基準番号からの相対番号にてセクションフィルタを管理できるようになる。
この結果、折り返し処理(図24のステップS73相当)が不要となり、処理が簡素化できるという利点がある。
さらに補足しておけば、特許文献1においては、セクションフィルタ部(例えば、図1のセクションフィルタ部20)とプロセッサ、それぞれ折り返し処理が必要となるが、本発明においては、セクションフィルタ部のみに折り返し処理が必要であり、プロセッサは基準番号からの相対番号によって管理することで折り返し処理が隠蔽され、結果折り返し処理が不要となる。
従って、第1〜第5の実施の形態、並びに、基準番号の効果にて説明したように、本発明によれば、様々な放送形態への柔軟性を損なうことなく、接続情報レジスタの回路規模の増加を抑制でき、さらに、プロセッサ(ソフトウェア)にてセクションフィルタの管理が容易となる。
最後に、上記説明において、理解を容易とするために、様々にとり得る値に対して具体例を用いて説明しているが、本発明はこれら具体例にのみ限定されるわけではない。以下はこれら限定されない具体例を列挙し、様々な値に対して本発明が適応できることを補足する。なお、ここに列挙されていないものであっても、請求項の示す範囲内であれば、上記具体例の値のみに限定されず、様々な範囲の値をとり得ることが可能であり、それら全て本発明に含まれる。
1.PIDフィルタ番号、セクションフィルタ番号、入力ポート番号、ビット番号など、受信装置、或いは、フィルタリング装置に1つ以上含まれる(搭載される)ものをそれぞれ一意に識別するための番号(絶対番号)として0からの連続する整数、例えば0〜127、を割り当て説明しているが、本発明はこの番号割り当てのみに限定するものではなく、任意の整数又は実数としても良い。さらに、必ず1づつインクリメントされる数を割り当てる必要もなく、例えば、2づつインクリメントされる数でも、規則性のない数であっても、お互いを識別できる特定の数(番号)であれば良く、本発明はこれを含む。
2.接続情報レジスタ、及び、使用確認レジスタの値に応じて使用中か未使用かを判定する際に用いるビット値の極性として、”1”を使用中(接続中)、”0”を未使用(未接続)として説明しているが、本発明はこの極性に限定するものではなく、”0”を使用中、”1”を未使用としても良く、本発明はこれを含む。
3.接続情報レジスタ、及び、使用確認レジスタにて使用中か未使用であるかを表す場合に、1つのセクションフィルタの状態を1ビットで表すビット構成の例にて説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、2ビット以上で表すビット構成とすることも可能であり、本発明はこれを含む。
この場合、上記極性同様に、使用中(接続中)及び未使用(未接続)を示す値を”0”及び”1”にのみ限定されるわけではなく、様々な値(数値)にて示すことが可能であり、例えば、4ビットで表す場合”0x0”を使用中、”0xF”を未使用とすることもでき、本発明はこれも含む。
なお、使用確認レジスタのビット構成は本発明に影響しない。というのも、基準番号の効果として説明したように、プロセッサ(ソフトウェア)のセクションフィルタ管理を複雑化しているのは、図24のステップS73にある折り返し処理である。この処理は、接続情報レジスタからセクションフィルタ番号をもとめる際に必要とするが、図24、及び、図28からもわかる通り、使用確認レジスタからステップS72又はステップS73にてもとめたセクションフィルタ番号が使用中か未使用かを判断するステップS74又はこれに続くステップでは必要としない。
即ち、使用確認レジスタがどのような構成であろうとも、本発明の効果に影響を与えない。
よって、接続情報レジスタと使用確認レジスタがこれまで説明してきたように、同じビット構成を取る必要性はなく、それぞれ異なる構成としても良く、本発明はこれを含む。
例えば、接続情報レジスタは1つのセクションフィルタの状態を1ビットで表すビット構成とし、使用確認レジスタは1つのセクションフィルタの状態を8ビットで表すビット構成とすることも可能である。
このような多ビット構成の場合、使用確認レジスタの値として、使用中であるなら、その接続元のPIDフィルタ番号の値とし、未使用であれば、例えばPIDフィルタ番号として存在しない値としておくことで、使用中か未使用かを判断することもできる。
4.基準番号を割り当てる際、別途変数(或いは、メモリ、レジスタなど)を設け、各基準番号が設定される入力ポート毎、或いは、PIDフィルタ毎に接続可能なセクションフィルタの最大数(接続情報レジスタの容量)を変更することが可能であり、本発明はこれを含む。
例えば、番号nのPIDフィルタに接続可能なセクションフィルタの番号kとの間に次の(式8)の制限を設けたり、
s(n) ≦k< s(n)+j(n) ・・・・・(式8)
番号xの入力ポートに接続される番号nのPIDフィルタに接続可能なセクションフィルタの番号kとの間に次の(式9)の制限を設けることも可能である。
s(x) ≦k< s(x)+j(x) 或いは、
s(x) ≦k< s(x)+j(n) ・・・・・(式9)
なお、j(n)、j(x)は接続可能なセクションフィルタの個数であり、PIDフィルタ番号n或いは入力ポート番号xの変数として定義されており、それぞれの番号に応じて異なる値を設定可能であることを示している。
なお、各基準番号が設定される入力ポート毎、或いは、PIDフィルタ毎に接続可能なセクションフィルタの最大数(接続情報レジスタの容量)を固定(一定)としている場合でも、次に示す方法にて、接続情報レジスタが示せる接続可能な最大数以下のセクションフィルタが接続可能なフィルタリング装置としてプロセッサは管理可能である。
図29はこの管理の可能性を模式的に表した図である。なお、理解を容易とするため、第2の実施の形態に代表されるフィルタリング装置のように、入力ポート番号毎に基準番号が設定できる場合を例に説明する。
図29において、番号0の入力ポートに接続されるPIDフィルタには、s(0)〜s(0)+63番の計64個のセクションフィルタを、
番号1の入力ポートに接続されるPIDフィルタには、s(1)〜s(1)+63番の計64個のセクションフィルタを、
番号2の入力ポートに接続されるPIDフィルタには、s(2)〜s(2)+63番の計64個のセクションフィルタを、
番号3の入力ポートに接続されるPIDフィルタには、s(3)〜s(3)+63番の計64個のセクションフィルタを、接続可能として設定している。
図に示すように接続可能なセクションフィルタの番号に重複(オーバーラップ)する部分を存在させることができる。
この場合、基準番号からの64個が必ずその接続可能元のPIDフィルタでのみ使用可能となり、他のPIDフィルタでは使用不可能となる訳ではなく、オーバーラップさせることで、この部分をプロセッサのセクションフィルタ管理によって、いずれかの(或いは、どちらかの)入力ポートに接続されるPIDフィルタにて未使用とすることで、接続可能な最大数よりも少ない数を各PIDフィルタ(或いは、入力ポート)に効率良く割り振ることができる。
例えば、図29に示すようにセクションフィルタ搭載数が192個(max192)であるものとした場合において、s(0)=0、s(1)=48、s(2)=96、s(3)=144とし、入力ポート0番に接続されるPIDフィルタにて、入力ポート1に接続するPIDフィルタとオーバーラップするセクションフィルタ48〜63番を使用(接続)しないように管理し、同様に、入力ポート1番に接続されるPIDフィルタにて、セクションフィルタ96〜111番を、入力ポート2番に接続されるPIDフィルタにて、セクションフィルタ144〜159番を、入力ポート3番に接続されるPIDフィルタにて、セクションフィルタ0〜15番を、それぞれ使用(接続)しないように管理することで、各入力ポートに接続されるPIDフィルタにあたかも48個づつのセクションフィルタが割り当てられているように利用することが可能である。
なお、s(x)は入力ポート番号xに対する基準番号であり、図においてはスペースの都合上、s0、s1、s2、s3のように括弧を省略して示してある。
本発明に係るフィルタリング装置が組込まれた第1のデジタル放送受信装置を示すブロック図。 図1の第1の実施の形態におけるセクションフィルタ部20の具体的な構成を示すブロック図。 本発明における一般的なPIDフィルタリング、及び、セクションフィルタリングの処理フローを模式的に示した図。 本発明に用いる接続情報レジスタの使用例を説明する図。 接続情報レジスタにおけるセクションフィルタの追加接続に関する動作を説明する図。 PIDフィルタとセクションフィルタとの接続例を説明する模式図。 2つ以上のセクションフィルタを搭載する場合の構成例を示すブロック図。 2つ以上のセクションフィルタを搭載する場合の構成例を示すブロック図。 第1の実施の形態における接続情報レジスタのビット番号とセクションフィルタ番号との関係を示す図。 第1の実施の形態における接続情報レジスタのビット番号とセクションフィルタ番号との関係を示す図。 第1の実施の形態における接続可能なセクションフィルタの範囲例を示す図。 図1の第2の実施の形態におけるセクションフィルタ部20の具体的な構成を示すブロック図。 第2の実施の形態における接続情報レジスタのビット番号とセクションフィルタ番号との関係を示す図。 第2の実施の形態における接続可能なセクションフィルタの範囲例を示す図。 図1の第3の実施の形態におけるセクションフィルタ部20の具体的な構成を示すブロック図。 本発明に係るフィルタリング装置が組み込まれた第2のデジタル放送受信装置を示すブロック図。 受信装置における一般的なPIDフィルタリング、及び、PESフィルタリングの処理フローを模式的に示した図。 本発明に係るフィルタリング装置が組み込まれた第3のデジタル放送受信装置を示すブロック図。 図18の第5の実施の形態におけるPESフィルタ部35Aの具体的な構成を示すブロック図。 特許文献1における接続情報レジスタのビット番号とセクションフィルタ番号との関係を示す図。 特許文献1における接続可能なセクションフィルタの範囲例を示す図。 使用確認レジスタを説明する図。 特許文献1における未使用セクションフィルタを検索する処理を模式的に示した図。 特許文献1におけるソフトウェアによる未使用セクションフィルタの検索処理を示すフローチャート。 ステップS72,S74の分岐処理を具体的に示すフローチャート。 本発明における使用確認レジスタの利用例を示す図。 本発明における未使用セクションフィルタを検索する処理を模式的に示した図。 本発明におけるソフトウェアによる未使用セクションフィルタの検索処理を示すフローチャート。 本発明における基準番号の割当方法例を模式的に示した図。
符号の説明
2…接続情報レジスタ部、6…加算値判定回路、8…決定部、9…基準番号レジスタ部、10…セクションフィルタ、24…PIDフィルタ部、25…ホストプロセッサ。

Claims (5)

  1. 入力されたパケットから所定の識別子を有する前記パケットを選別するために用いられる少なくとも1つ以上の第1フィルタであって、各第1フィルタが相互に異なる第1フィルタ番号によって区別される1つ以上の第1フィルタと、
    前記第1フィルタに対応して配置され、所定数のビット情報を保持する少なくとも1つ以上の接続情報レジスタと、
    前記第1フィルタを用いて選別された前記パケットの全部又はその一部を選別するために用いられる少なくとも1つ以上の第2フィルタであって、各第2フィルタが相互に異なる第2フィルタ番号によって区別される1つ以上の第2フィルタと、
    前記第2フィルタに関連付けられる前記パケットの全部又はその一部を特定するための少なくとも1種類以上のフィルタ条件を格納する条件格納部と、
    各第1フィルタ番号に前記第2フィルタ番号のうちの任意の番号を基準番号として夫々割当て、前記各第1フィルタ番号と前記各第1フィルタ番号に夫々割当てた前記基準番号とを夫々関連付けて記憶する1つ以上の基準番号レジスタと、
    前記基準番号と、前記第1フィルタに対応する前記接続情報レジスタの値とに基づき、この第1フィルタを用いて選別された前記パケットの全部又はその一部からさらにその全部又はその一部を選別するために用いる前記第2フィルタの番号を決定する決定部と、
    を備えたフィルタリング装置。
  2. 相互に異なる入力ポート番号によって区別される少なくとも1つ以上の入力ポートより入力されたパケットから所定の識別子を有する前記パケットを選別するために用いられる少なくとも1つ以上の第1フィルタと、
    前記第1フィルタに対応して配置され、所定数のビット情報を保持する少なくとも1つ以上の接続情報レジスタと、
    前記第1フィルタを用いて選別された前記パケットの全部またはその一部を選別するために用いられる少なくとも1つ以上の第2フィルタであって、各第2フィルタが相互に異なる第2フィルタ番号によって区別される1つ以上の第2フィルタと、
    前記第2フィルタに関連付けられる前記パケットの全部又はその一部を特定するための少なくとも1種類以上のフィルタ条件を格納する条件格納部と、
    各入力ポート番号に前記第2フィルタ番号のうちの任意の番号を基準番号として夫々割当て、前記各第入力ポート番号と前記各入力ポート番号に夫々割当てた前記基準番号とを夫々関連付けて記憶する1つ以上の基準番号レジスタと、
    前記基準番号と、前記第1フィルタに対応する前記接続情報レジスタの値とに基づき、この第1フィルタを用いて選別された前記パケットの全部又はその一部からさらにその全部又はその一部を選別するために用いる前記第2フィルタの番号を決定する決定部と、
    を備えたフィルタリング装置。
  3. 前記接続情報レジスタにおける各ビットは、選択情報及び非選択情報のいずれか一方を有し、
    前記決定部は、前記選択情報を有するビット位置と、前記基準番号又は前記第1フィルタの番号とに基づいて、前記第2フィルタの番号を決定することを特徴とする請求項1又は2のいずれか一方に記載のフィルタリング装置。
  4. 前記決定部は、前記選択情報を有するビット位置と、前記基準番号又は前記第1フィルタの番号とに基づいて決定した前記第2フィルタの番号が、所定の一番小さい番号を下回る、或いは、所定の一番大きい番号を上回る際、さらに所定のオフセット値を用いて、新たに前記第2フィルタの番号を決定することを特徴とする請求項3に記載のフィルタリング装置。
  5. 受け取ったストリームデータを復調処理してパケットとして出力する復調部と、
    前記パケットを入力とし、請求項1から4のいずれかに記載のフィルタリング装置と、
    このフィルタリング装置により、前記第1フィルタを用いて選別された前記パケットの全部又はその一部を、または、前記第2フィルタを用いて選別された前記パケットの全部又はその一部を、出力する出力部と、
    前記出力部から出力される前記パケットの全部又はその一部を用いて各種の処理を行うプロセッサと、
    を備えたデジタル放送受信装置。
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