JP4911947B2 - バルブ装置、接続装置並びにこれらを備えたガス貯蔵装置 - Google Patents
バルブ装置、接続装置並びにこれらを備えたガス貯蔵装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4911947B2 JP4911947B2 JP2005304973A JP2005304973A JP4911947B2 JP 4911947 B2 JP4911947 B2 JP 4911947B2 JP 2005304973 A JP2005304973 A JP 2005304973A JP 2005304973 A JP2005304973 A JP 2005304973A JP 4911947 B2 JP4911947 B2 JP 4911947B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- valve
- cylinder
- ring
- gas storage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/32—Hydrogen storage
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Description
この種のガス貯蔵装置は、通常、ガスを貯蔵するガス貯蔵容器と、ガス貯蔵容器のガス出口を開閉するバルブ装置を備えている。バルブ装置によってガス出口が開かれると、ガス貯蔵容器内のガスがガス使用装置に供給される。バルブ装置によってガス出口が閉じられると、ガス貯蔵容器内からガス使用装置へのガス供給が停止される。
上記したガス貯蔵装置のバルブ装置としては、パイロット式の遮断弁が用いられることが多い(例えば、特許文献1)。パイロット式遮断弁は、筒体内に移動可能に収容されたパイロットバルブとメインバルブを有している。パイロットバルブは、小さなガス通過口を開閉するバルブであり、小さな力で移動することができ、コイルの電磁力が作用すると小さなガス通過口を開く。メインバルブは、大きなガス通過口を開閉するバルブであり、移動するためには大きな力を必要とし、コイルの電磁力が作用するだけではガス通過口を開くことができない。メインバルブは、パイロットバルブが開けた小さなガス通過口からガスが下流側に流れていった結果としてメインバルブより下流側のガス圧が上昇し、メインバルブの上下のガス圧の差が所定値以下となったときに大きなガス通過口を開く。パイロット式遮断弁は、小さな駆動力でバルブを開閉動作できるため、ガス貯蔵容器に貯蔵されているガスの圧力が高い場合にもガス貯蔵容器のガス出口を開閉することができる。
なお、パイロットバルブが開閉する「小さなガス通過口」は、メインバルブが開閉する「大きなガス通過口」より小さいガス通過口であることを意味している。メインバルブが開閉する「大きなガス通過口」は、パイロットバルブが開閉する「小さいガス通過口」より大きいガス通過口であることを意味している。
また、ガス取込口には、取込まれるガスから異物を除去するフィルタを配することができる。この場合、フィルタをガス取込口に向かって付勢する付勢手段をさらに設け、フィルタが付勢手段による付勢力によってガス取込口に保持されていることが好ましい。このような構成によると、フィルタのガス取込口への組付けのために、フィルタ側とガス取込口側にネジ等を形成する必要がない。ネジ等を形成する部位が少なくなると、ネジ締め時に発生するバリの問題を軽減することができる。
この接続装置では、ハウジングとターミナルとのシールを、弾性シール部材とその弾性シール部材をバックアップするリング状部材によって行われる。このため、ガス貯蔵容器に貯蔵されるガスが高圧となっても、弾性シール材の変形がリング状部材によって抑制され、ハウジングとターミナルとのシールを確実に行うことができる。
なお、弾性シール部材は弾性変形能の大きな材料によって形成され、リング状部材は弾性シール部材より弾性変形能の小さな材料によって形成されていることが好ましい。
この接続装置では、シートに形成したテーパ状の凹部と、そのテーパ状の凹部に倣った形状のターミナルの当接面(すなわち、テーパ状の凸部)を当接することで、ターミナルとシートとの間をシールする。このため、ガス貯蔵容器に貯蔵されるガスが高圧となってシート及びターミナルが変形しても、両者の間に隙間が形成されず、ターミナルとシートとのシールを確実に行うことができる。
あるいは、少なくとも1本の内部電気配線をガス貯蔵容器内に設置されたセンサに接続し、その内部電気配線と接続される外部電気配線をガス貯蔵容器外に配置されたコントローラに接続することができる。これによって、ガス貯蔵容器内のセンサ(例えば、温度センサ等)からの信号をガス貯蔵容器外のコントローラに入力させることができる。
また、上述した接続装置をバルブ装置のボディに組み込み、接続装置が組み込まれたバルブ装置をガス貯蔵容器のガス出口に取り付けることができる。これによって、コンパクトなガス貯蔵装置を提供することができる。
なお、上述したガス貯蔵装置は、貯蔵するガスが高圧となってもシール性を維持することができるため、燃料電池で使用される水素を貯蔵することができる。
(形態1) 水素ガス貯蔵装置は、水素ガスを貯めるボンベ(ガス貯蔵容器)と、そのボンベのガス出口に取付けられたバルブ装置を備える。水素ガス貯蔵装置は、燃料電池発電システムに用いることができる。燃料電池発電システムは、水素ガス貯蔵装置からの水素ガスを使用して発電する燃料電池を備える。燃料電池発電システムは、燃料電池で発電した電力を利用して走行する燃料電池自動車に備えることができる。
(形態2)ボンベは、最大で約70MPaの高圧ガス(例えば水素ガス)を貯めることができる。
(形態3)バルブ装置は、ボディと、ボディに取り付けられた遮断弁と、ボディに取り付けられた接続装置とを有している。
(形態4)遮断弁(パイロット式遮断弁)は、第1位置と第2位置の間を移動するパイロットバルブと、第3位置と第4位置の間を移動するメインバルブを有する。
パイロットバルブが第1位置にありメインバルブが第3位置にあると、小さなガス通過口と大きなガス通過口の双方が閉じられる。パイロットバルブが第2位置にありメインバルブが第3位置にあると、小さなガス通過口のみが開かれる。メインバルブが第4位置にあると、大きなガス通過口のみが開かれる。
(形態5)遮断弁はコイルを有する。コイルからの電磁力は、パイロットバルブに作用する。
(形態6)遮断弁のコイルは、内部ハーネスによって接続装置のコネクタの一端に電気的に接続される。コネクタの他端は、外部ハーネスによって外部電源に電気的に接続される。電源装置からの電力は、外部ハーネス、接続装置及び内部ハーネスを介してコイルに供給される。コイルへの通電は制御装置によって制御される。
ボディ12は、ボンベ200の開口部に取付けられる(図4参照)。図1,2によく示されるように、ボディ12の下端には凹部24が形成され、凹部24の下端内周面には雌ネジが形成されている。
凹部24内にはフィルタ22とスプリング26が収容される。遮断弁ユニット30が凹部24に固定された状態(図1の状態)では、フィルタ22と遮断弁ユニット30との間に配されたスプリング26が圧縮された状態となる。このため、スプリング26によってフィルタ22が上方に付勢され、フィルタ22が凹部24の上端に当接した状態で維持される。
ボディ22内には、凹部24から上方に延びるガス流路20が形成される。ガス流路20の下端はフィルタ22内に位置している。ガス流路20の上端にはバルブ室15が形成されている。バルブ室15内には、バルブ14とシート16とスプリング18が収容されている。スプリング18は、バルブ14をシート16に向かって付勢する。このため、バルブ14に外力が作用しない状態では、バルブ14のシール面がシート16に当接してガス流路19を閉じている。ガス流路19を閉じた状態では、遮断弁ユニット30を開いても、ボンベ200内の水素ガスがボンベ200外に流出しない。
バルブ14の左端には部材14aが組付けられている。部材14aは、ボディ12に形成された取付凹部17内に配置されている。取付凹部17には図示しない水素ガス供給管の一端が接続されるようになっている。取付凹部17に水素ガス供給管の一端が接続されると、水素ガス供給管によって部材14aが右側に押され、これに応じてバルブ14がスプリング18の付勢力に打ち勝って右側にスライドする。このため、バルブ14がシート16から離れてガス流路19が開かれる。これによって、ボンベ200内の水素ガスが水素ガス供給管に供給可能な状態となる。
ハウジング32にはガス流路39が形成されている。ガス流路39のガス取込口にはフィルタ42が配されている。ガス流路39の終端41は後で詳述するガイド50内へのガスの流入口となっている。フィルタ42は、遮断弁ユニット30内に取り込まれる水素ガスから異物を除去する。フィルタ42は、ケース58に固定されたプレート51とフィルタ42との間に配されたスプリング48によって上方に付勢されている。これによって、フィルタ42はガス取込口に保持されるようになっている。
また、ハウジング32にはナットカバー33が固定され、ナットカバー33には円筒状のケース58が固定されている。ケース58の側面には開口58aが形成され、ボンベ200内の水素ガスは開口58aを通ってハウジング32のガス取込口に流れるようになっている。ケース58の下端にはプレート56が固定され、プレート56はケース58の下端を閉じている。ハウジング32とケース58とプレート56によって形成される内部空間に、メインバルブ35、パイロットバルブ44、ガイド50及びソレノイドコイル54が収容されている。
シート34は、樹脂材料(例えば、ポリイミド樹脂、PEEK樹脂、ポリフッ化エチレン系樹脂等)によって形成されている。シート34には、その内部を上下方向に伸びるガス通過口34aが形成されている。ガス通過口34aの上端はハウジング32のガス流路32aに接続され、ガス通過口34aの下端はメインバルブ35によって開閉されるようになっている。シート34の外周には、ゴム製のOリング31aと、そのOリング31aをバックアップする樹脂製(例えば、ポリイミド樹脂、PEEK樹脂、ナイロン、ポリフッ化エチレン系樹脂等)のリング状部材31bが取付けられている。Oリング31aとリング状部材31bによって、ハウジング32とシート34とのシールが行われている。
バルブ本体36は、シート34と当接し、シート34のガス通過口34aを開閉する。すなわち、バルブ本体36の先端(シール面)36bがシート34に当接することで、シート34のガス通過口34aを閉じる。また、バルブ部本体36のシール面36bがシート34から離れることで、シート34のガス通過口34aを開く。バルブ本体36は、金属材料(例えば、SUS304,SUS316,SUS316L等)によって形成されている。バルブ本体36が金属材料で形成され、また、シート34が樹脂材料で形成されるため、両部材の磨耗が抑制される。
また、バルブ本体36は、その内部を上下方向に貫通するガス流路36aを有している。このため、バルブ本体36がガス通過口34aを閉じた状態でも、バルブ本体36のガス流路36aとシート34のガス通過口34aとは連通している。
第1収容部37aには、シート40及びバルブ本体36が収容される。第1収容部37aにシート40及びバルブ本体36が収容されると、第1収容部37aと第2収容部37bの段差部分にシート40の底面が当接し、保持部材37に対してシート40及びバルブ本体36が上下方向に位置決めされる。なお、第1収容部37a内にシート40及びバルブ本体36を収容した状態で保持部材37の上端をカシメることで、保持部材37にシート40及びバルブ本体36が固定されている。
第2収容部37bには、パイロットバルブ44の先端が収容される。第2収容部37bの内径は、パイロットバルブ44の先端部の外径より大きくされている。このため、第2収容部37bにパイロットバルブ44の先端が収容された状態でも、第2収容部37bとパイロットバルブ44との間に隙間が形成される。第2収容部37bとパイロットバルブ44との隙間は10μm以下とされている。
また、リング状部材38が保持部材37の先端近傍に取付けられ、リング状部材64が保持部材37の後端近傍に取付けられている。このため、保持部材37は、ガイド50に安定した状態で摺動することができる。なお、リング状部材38,64とガイド50とのクリアランスは10μm以下とされている。これによって、保持部材37(すなわち、メインバルブ35)とガイド50との軸ズレが防止される。
パイロットバルブ44の後端部は円筒状に形成され、その底面はステータ55に対向している。パイロットバルブ44の後端部とステータ55との間にはスプリング53が配置され、スプリング53によってパイロットバルブ44が上方に付勢されている。パイロットバルブ44の後端部の外径はガイド50の内径よりわずかに小さくされている。
パイロットバルブ44の後端部の外周面にはリング状部材62,60が取付けられている。リング状部材62,60は、樹脂材料(例えば、ポリイミド樹脂、PEEK樹脂、ポリフッ化エチレン系樹脂等)によって形成されている。リング状部材62,60の外径は、パイロットバルブ44の後端部の外径より僅かに大きくされている。このため、パイロットバルブ44はリング状部材62,60が取付けられた部位でガイド50と摺動する。リング状部材60,62が樹脂材料で形成され、ガイド50が金属材料で形成されているため、両部材の磨耗が抑制される。これによって、ガイド50に対してパイロットバルブ44が摺動することによる磨耗粉の発生を抑制することができる。
また、リング状部材62とリング状部材60が軸方向に離間した位置でパイロットバルブ44に取付けられるため、パイロットバルブ44はガイド50に安定した状態で摺動する。なお、リング状部材62,60とガイド50とのクリアランスは10μm以下とされ、パイロットバルブ44とガイド50との軸ズレが防止されている。
また、ターミナル84a,84bの外周で軸方向中央部分に形成された溝には、ゴム製のOリング82a,82bと、そのOリング82a,82bをバックアップする樹脂製(例えば、ポリイミド樹脂、PEEK樹脂、ナイロン、ポリフッ化エチレン系樹脂等)のリング状部材80a,80bが配されている。樹脂製のリング状部材80a,80bはボンベ200内に貯蔵される水素ガスの高圧が作用しても大きな変形を生じないため、ゴム製のOリング82a,82bの変形を拘束し、ターミナル84a,84bと凹部83a,83bとの間を良好にシールする。また、樹脂製のリング状部材80a,80bを用いる場合、クリープ変形等によってターミナル84a,84bと凹部83a,83bとの間に隙間が生じる可能性もあるが、その隙間にゴム製のOリング82a,82bが入り込むことで両者のシールが維持される。このため、ターミナル84a,84bと凹部83a,83bとの間のシールは良好に維持される。
なお、ターミナル84a,84bの下端にはカラー86a,86bが被せられ、凹部83a,83bの下端を閉じている。
ソレノイドコイル54に通電されると、ソレノイドコイル54から発生する電磁力によってパイロットバルブ44がステータ55に向かって吸引される。パイロットバルブ44に作用する吸引力はパイロットバルブ44を上方に付勢する水素ガスの圧力より大きいため、パイロットバルブ44は下方に移動する。すなわち、パイロットバルブ44は、パイロットバルブ44に固定されたピン46がメインバルブ35の貫通孔37cの下面に当接する位置まで下方に移動する。一方、パイロットバルブ44からメインバルブ35に作用する力は、メインバルブ35を上方に付勢する水素ガスの圧力より小さいため、メインバルブ35は下方に移動しない。これによって、メインバルブ35がシート34に当接した状態のままパイロットバルブ44がシート40から離れるため、シート40のガス通過口40aのみが開かれる。
ガス通過口40aが開かれると、ボンベ200内の水素ガスがフィルタ42を介してガス流路39に流れ、ガス流路39よりガイド50内に流れる。ガイド50内に流れ込んだ水素ガスは、メインバルブ35とガイド50の隙間を通って、メインバルブ35の上端側から下端側に向かって流れる。メインバルブ35とガイド50の隙間を流れる水素ガスは、貫通孔37cを通ってシート40のガス通過口40a内に流れる。ガス通過口40aを流れる水素ガスは、バルブ本体36のガス流路36a、シート34のガス通過口34a並びにハウジング32のガス流路32aを通ってボディ12内に流れる。
ガス通過口40aを通って水素ガスが流れることで、メインバルブ35の上流側の圧力と下流側の圧力の差が所定値以下となると、メインバルブ35を上方に付勢する力よりパイロットバルブ44がメインバルブ35を下方に引っ張る力とメインバルブ35の上流側の圧力と下流側の圧力の差圧による力を合わせた力が大きくなり、メインバルブ35が下方に移動する。これによって、シート34のガス通過口34aが開かれる。ガス通過口34aが開かれると、ガス流路39からガイド50内に流れ込んだ水素ガスは、そのままシート34のガス通過口34aよりボディ12に向かって流れる。
また、メインバルブ35とガイド50とのクリアランスが10μm以下とされ、また、パイロットバルブ44とガイド50のクリアランスが10μm以下とされるため、ガイド50に対するメインバルブ35とパイロットバルブ44の軸ズレが防止され、これらの部材の偏磨耗等を防止することができる。
また、ガイド50の外周にガス流路39を形成し、ガス流路39を介してガイド50内にガスを流すようにしているため、ガス流路39を流れる水素ガスの流量が変化しても、それによって遮断弁ユニット30が誤閉弁してしまうことを防止することができる。
また、フィルタ42をスプリング48で付勢してハウジング32のガス取込口に保持するため、フィルタ42をのガス取込口に保持するためのネジ溝等をフィルタ42及びハウジング32に形成する必要がない。このため、ネジ溝を加工する部位が少なくなるため、ネジ締め時に発生するバリの問題を抑えることができる。
さらに、接続装置70は複数本のハーネスを1つの装置で接続することができるため、ボディ12に形成される収容穴13(接続装置70を収容するための穴)を少なくすることができ、ボディ12の加工を容易に行うことができる。
例えば、遮断弁ユニット30は、図2に示す構成のもの以外にも種々の構成を採ることができる。図3は遮断弁ユニット30の他の例を示している。図3に示す遮断弁ユニット30では、(1)ハウジング32に直接ケース58が取付けられる点、(2)ケース58へのプレート56の取付けをCリング59で行っている点で、図2に示す遮断弁ユニット30と相違し、その他の点は図2に示す遮断弁ユニット30と同一構成を有している。
図3から明らかなように、この遮断弁ユニット30では、ケース58のハウジング32への取付けにネジによる結合が用いられておらず、また、プレート56のケース58への取付けにもネジによる結合が用いられていない。このため、ネジ溝を加工する部位がより少なくなり、ネジ締め時に発生するバリの問題を抑えることができる。
図7に示す接続装置70では、プラグ74の下端にプレート90を介してシート92が配設されている。シート92は樹脂材料(例えば、ポリイミド樹脂、PEEK樹脂、ナイロン、ポリフッ化エチレン系樹脂等)によって形成されている。シート92の外周には、ゴム製のOリング96と、Oリング96をバックアップする樹脂製のリング状部材94が取付けられている。Oリング96とリング状部材94によって、シート92とボディ12との間がシールされている。
シート92には、シート92を軸方向に延びる貫通孔92c,92dと、その貫通孔92c,92dの下端に設けられたシール面92a,92bが形成されている。貫通孔92c,92dにはハーネス28a,28aが挿通され、シール面92a,92bにはターミナル98a,98bの上端が当接するようになっている。
シート92の下端にはカラー102が配設されており、そのカラー102内にターミナル98a,98bが収容されている。ターミナル98a,98bは、ボンベ200外に引き出されるハーネス28a,28aとボンベ200内に引き出されるハーネス28b,28bとを接続する。ターミナル98a,98bの上端は、シール面92a,92bに倣った凸形状に形成されている。ターミナル98a,98bとカラー102の間にはスプリング100a,100bが介装され、スプリング100a,100bによってターミナル98a,98bが上方に付勢される。これによって、ターミナル98a,98bの上端がシート92のシール面92a,92bに当接し、ターミナル98a,98bとシート92との間をシールする。
この接続装置70では、ターミナル98a,98bの上端がシート92のシール面92a,92bに当接することで、ターミナル98a,98bとシート92との間をシールする。したがって、ボンベ200内に貯蔵されるガスが高圧であっても、その圧力はターミナル98a,98bをシール面92a,92bに向かって付勢する力として機能し、ターミナル98a,98bとシート92との間のシールを良好に維持する。また、ターミナル98a,98bの先端がシール面92a,92bに倣った凸状に形成されているため、シート92がクリープ変形しても、シート92のシール面92a,92bとターミナル98a,98bは充分な圧力で当接し、両者のシールが良好に維持される。
ハウジング112の下端には樹脂製(例えば、ポリイミド樹脂、PEEK樹脂、ナイロン、ポリフッ化エチレン系樹脂等)のカラー120が配設され、ハウジング112とカラー120によって収容空間112a,112bが形成されている。収容空間112a,112bには、第1コネクタ118a,118bと第2コネクタ114a,114bが収容されている。第1コネクタ118a,118bの下端にはハーネス28b,28bが接続されている。ハーネス28b,28bとカラー120の間にはゴムブッシュ122a,122bが配されている。第2コネクタ114a,114bの上端にはハーネス28a,28aが接続されている。第1コネクタ118a,118bの上端と第2コネクタ114a,114bの下端は接続されている。
第1コネクタ118a,118bと第2コネクタ114a,114bの接続部近傍には樹脂製のシート116a,116bが配されている。シート116a,116bの下端にはシール面が形成されており、第1コネクタ118a,118bの上端はそのシール面に倣った凸形状に形成されている。第1コネクタ118a,118bとカラー120の間にスプリング124a,124bが配され、第1コネクタ118a,118bを上方に付勢する。このため、第1コネクタ118a,118bの上端がシート116a,116bのシール面に当接し、また、シート116a,116bの上端面が収容空間112a,112bを形成するハウジング112の壁面と当接する。これによって、第1コネクタ118a,118bとハウジング112との間がシールされる。
図8に示す接続装置70でも、金属製のコネクタと樹脂製のシートを当接することでシールを行うため、ボンベ200に貯蔵される水素ガスが高圧となっても良好にシールすることができ、また、シートがクリープ変形しても良好にシールを維持することができる。
12:ボディ
28:ハーネス
30:遮断弁ユニット
32:ハウジング
35:メインバルブ
44:パイロットバルブ
54:ソレノイドコイル
70:接続装置
Claims (5)
- ガスを加圧状態で貯蔵するガス貯蔵容器のガス出口に配され、ガス出口を開閉するバルブ装置であり、
筒体と、
筒体内に移動可能に収容され、小さなガス通過口を開閉するパイロットバルブと、
筒体内に移動可能に収容され、大きなガス通過口を開閉するメインバルブと、を備えており、
メインバルブはメインバルブ上下のガス圧の差が所定値以下になると大きなガス通過口を開く特性を有しており、
メインバルブ及び/又はパイロットバルブの摺動部位には、樹脂材料からなるリング状部材が配されており、
筒体の外側には、ガス貯蔵容器内のガスを取り込むガス取込口と、一端がガス取込口に連通すると共に他端が筒体内に連通するガス流路が形成されており、ガス流路が筒体の外側で筒体の外周面に沿って筒体の軸方向に伸びており、
ガス取込口は、筒体の軸方向に開口しており、そのガス取込口には、フィルタと、そのフィルタをガス取込口に向かって付勢する付勢手段が設けられており、フィルタが付勢手段による付勢力によってガス取込口に保持されていることを特徴とするバルブ装置。 - メインバルブ及び/又はパイロットバルブの摺動部位においては、リング状部材と摺動する相手方の部材の材質が金属材料であることを特徴とする請求項1に記載のバルブ装置。
- リング状部材が配された位置における摺動部位のクリアランスが10μm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のバルブ装置。
- ガス貯蔵容器のガス出口に取付けられるボディをさらに備えており、筒体とパイロットバルブとメインバルブはユニット化されて遮断弁ユニットを構成しており、その遮断弁ユニットのボディへの組付けが一箇所で行われていることを特徴とする請求項1〜3に記載のバルブ装置。
- ガス貯蔵容器と、
そのガス貯蔵容器のガス出口に取付けられた請求項1〜4のいずれかに記載のバルブ装置と、を有するガス貯蔵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005304973A JP4911947B2 (ja) | 2005-10-19 | 2005-10-19 | バルブ装置、接続装置並びにこれらを備えたガス貯蔵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005304973A JP4911947B2 (ja) | 2005-10-19 | 2005-10-19 | バルブ装置、接続装置並びにこれらを備えたガス貯蔵装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007113662A JP2007113662A (ja) | 2007-05-10 |
JP4911947B2 true JP4911947B2 (ja) | 2012-04-04 |
Family
ID=38096041
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005304973A Expired - Fee Related JP4911947B2 (ja) | 2005-10-19 | 2005-10-19 | バルブ装置、接続装置並びにこれらを備えたガス貯蔵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4911947B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6574321B1 (ja) * | 2019-02-15 | 2019-09-11 | 石油資源開発株式会社 | 浮体式低温液化ガス充填設備及びこれを用いた低温液化ガス配送方法 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5452738A (en) * | 1994-02-22 | 1995-09-26 | Amcast Industrial Corporation | Crashworthy solenoid actuated valve for CNG powered vehicle |
JP3140699B2 (ja) * | 1996-12-03 | 2001-03-05 | シーケーディ株式会社 | ゲート式電磁弁 |
JP2000146003A (ja) * | 1998-11-05 | 2000-05-26 | Toshiba Meter Techno Kk | ガス遮断弁 |
US6575194B2 (en) * | 2001-02-10 | 2003-06-10 | Dynetek Industries Ltd. | Electrical signal pass through arrangement |
JP2003240148A (ja) * | 2002-02-13 | 2003-08-27 | Aisan Ind Co Ltd | タンク内に装着される電磁弁 |
JP4330943B2 (ja) * | 2003-06-30 | 2009-09-16 | 株式会社ジェイテクト | 水素ガス用高圧バルブ及び水素ガス用減圧装置 |
JP4557580B2 (ja) * | 2004-03-29 | 2010-10-06 | 愛三工業株式会社 | ガス供給システム |
JP2005282837A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-13 | Nissan Tanaka Corp | 電磁弁 |
-
2005
- 2005-10-19 JP JP2005304973A patent/JP4911947B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007113662A (ja) | 2007-05-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10167970B2 (en) | Safe valve for high pressure regulator | |
KR102342755B1 (ko) | 밸브 장치 | |
KR101423012B1 (ko) | 가스 엔진의 연료 가스 공급 시스템 | |
US8960221B2 (en) | Gas pressure regulating valve | |
US20070063160A1 (en) | Fluid control valve | |
JP2002180907A (ja) | 車両用燃料ガス供給装置 | |
CN105508874A (zh) | 阀装置 | |
US9453486B1 (en) | Gas direct injector with reduced leakage | |
EP2602526A1 (en) | Gas pressure regulating valve | |
EP3708888A1 (en) | Valve device | |
CN103003607A (zh) | 气体用调压阀 | |
JP4911947B2 (ja) | バルブ装置、接続装置並びにこれらを備えたガス貯蔵装置 | |
WO2011082143A2 (en) | Valve for a pressure regulator | |
JP2005227859A (ja) | ガス用レギュレータ | |
EP2089624B1 (en) | Internal combustion engine gas fuel feed system, and relative electro-injector | |
KR20220123698A (ko) | 연료 전지 시스템에 응용되는 자기 체크 밸브 | |
JP5802185B2 (ja) | 過流防止逆止弁 | |
JP2007085433A (ja) | 流体用制御弁 | |
WO2007077590A1 (en) | Electromagnetic injector for gaseous fuels | |
US20160181635A1 (en) | Fuel supply unit | |
JP2019108924A (ja) | リリーフ弁およびガス燃料供給ユニット | |
WO2023233469A1 (ja) | 弁アセンブリ | |
JP7400652B2 (ja) | 燃料供給装置 | |
CN112780780B (zh) | 阀装置 | |
WO2023233959A1 (ja) | 弁アセンブリ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080314 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101025 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101102 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110531 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110711 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120117 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120117 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4911947 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |