JP4911947B2 - バルブ装置、接続装置並びにこれらを備えたガス貯蔵装置 - Google Patents

バルブ装置、接続装置並びにこれらを備えたガス貯蔵装置 Download PDF

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Description

本発明は、ガスを加圧状態で貯蔵するガス貯蔵容器を備えたガス貯蔵装置に関する。詳しくは、ガス貯蔵容器のガス出口に配されるバルブ装置の改良に関する。
ガス使用装置で使用されるガスを圧縮状態で貯蔵するガス貯蔵装置が知られている。例えば、ガス燃料エンジン用の圧縮天然ガス(CNG)を貯蔵するガス貯蔵装置や、燃料電池発電装置用の水素ガスを貯蔵するガス貯蔵装置等が開発されている。
この種のガス貯蔵装置は、通常、ガスを貯蔵するガス貯蔵容器と、ガス貯蔵容器のガス出口を開閉するバルブ装置を備えている。バルブ装置によってガス出口が開かれると、ガス貯蔵容器内のガスがガス使用装置に供給される。バルブ装置によってガス出口が閉じられると、ガス貯蔵容器内からガス使用装置へのガス供給が停止される。
上記したガス貯蔵装置のバルブ装置としては、パイロット式の遮断弁が用いられることが多い(例えば、特許文献1)。パイロット式遮断弁は、筒体内に移動可能に収容されたパイロットバルブとメインバルブを有している。パイロットバルブは、小さなガス通過口を開閉するバルブであり、小さな力で移動することができ、コイルの電磁力が作用すると小さなガス通過口を開く。メインバルブは、大きなガス通過口を開閉するバルブであり、移動するためには大きな力を必要とし、コイルの電磁力が作用するだけではガス通過口を開くことができない。メインバルブは、パイロットバルブが開けた小さなガス通過口からガスが下流側に流れていった結果としてメインバルブより下流側のガス圧が上昇し、メインバルブの上下のガス圧の差が所定値以下となったときに大きなガス通過口を開く。パイロット式遮断弁は、小さな駆動力でバルブを開閉動作できるため、ガス貯蔵容器に貯蔵されているガスの圧力が高い場合にもガス貯蔵容器のガス出口を開閉することができる。
特開2005−23975号公報
ところで、上述したバルブ装置では、ガス通過口を開閉するために筒体内をバルブ(すなわち、パイロットバルブ及びメインバルブ)が軸方向に進退動し、筒体に対してバルブが摺動する。従来のバルブ装置では、筒体とバルブの両者が金属材料で形成されていたため、筒体に対してバルブが摺動すると、摺動部位が磨耗して金属粉を発生する。特に、ガス貯蔵容器で貯蔵されるガスが高圧となると、筒体とバルブとの接触面圧も高くなり多量の金属粉が発生する。多量の金属粉が発生すると、バルブとバルブシートの間に金属粉が噛み込んでバルブとバルブシートの間のシール不良の原因となり、あるいは、バルブと筒体の間の摺動部位に金属粉が噛み込んでバルブ及び/又は筒体の偏磨耗の原因となり、さらには、下流部品へ悪影響を及ぼす可能性もある。
本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ガス貯蔵容器のガス通過口を開閉するバルブ装置のバルブのシール不良や、バルブ及び/又は筒体の偏磨耗を抑制することができる技術を提供する。
本明細書に開示するバルブ装置は、ガスを加圧状態で貯蔵するガス貯蔵容器のガス出口に配され、ガス出口を開閉する。このバルブ装置は、筒体と、筒体内に移動可能に収容され、小さなガス通過口を開閉するパイロットバルブと、筒体内に移動可能に収容され、大きなガス通過口を開閉するメインバルブと、を備えている。メインバルブはメインバルブ上下のガス圧の差が所定値以下になると大きなガス通過口を開く特性を有している。そして、メインバルブ及び/又はパイロットバルブの摺動部位には、樹脂材料からなるリング状部材が配されている。
なお、パイロットバルブが開閉する「小さなガス通過口」は、メインバルブが開閉する「大きなガス通過口」より小さいガス通過口であることを意味している。メインバルブが開閉する「大きなガス通過口」は、パイロットバルブが開閉する「小さいガス通過口」より大きいガス通過口であることを意味している。
このバルブ装置は、メインバルブ及び/又はパイロットバルブの摺動部位に樹脂材料からなるリング状部材が配され、摺動部位の磨耗が抑えられる(すなわち、磨耗粉の発生が抑えられる)。また、摺動部位が磨耗して磨耗粉が発生しても、その磨耗粉は金属粉ではなく樹脂粉となる。これらによって、メインバルブ及び/又はパイロットバルブのシール不良や偏磨耗といった不具合の発生を抑えることができる。
上記バルブ装置では、メインバルブ及び/又はパイロットバルブの摺動部位においては、リング状部材と摺動する相手方の部材の材質が金属材料であることが好ましい。このような構成によると、金属部材と樹脂部材が摺動することとなるため、両部材間の摺動抵抗(摩擦抵抗)を小さくすることができる。これによって、メインバルブ及び/又はパイロットバルブの開閉動作がスムーズに行われる。
また、リング状部材が配された位置における摺動部位のクリアランスが10μm以下であることが好ましい。このような構成によると、筒体に対するメインバルブ及び/又はパイロットバルブの軸ずれが抑えられ、摺動部位の偏磨耗が抑えられる。
また、筒体の外側には、ガス貯蔵容器内のガスを取り込むガス取込口と、一端がガス取込口に連通すると共に他端が筒体内に連通するガス流路を形成することができ、このガス流路が筒体の外周面に沿って筒体の軸方向に伸びていることが好ましい。このような構成によると、ガス取込口から取込まれたガスが、筒体の外周面に沿って筒体の軸方向に流れてから筒体内に流れ込むこととなる。このため、ガス流路を流れるガス流量が変動しても、その変動がメインバルブ及び/又はパイロットバルブの上下のガス圧の変動に影響し難くなり、メインバルブ及び/又はパイロットバルブの誤作動を抑制することができる。
また、ガス取込口には、取込まれるガスから異物を除去するフィルタを配することができる。この場合、フィルタをガス取込口に向かって付勢する付勢手段をさらに設け、フィルタが付勢手段による付勢力によってガス取込口に保持されていることが好ましい。このような構成によると、フィルタのガス取込口への組付けのために、フィルタ側とガス取込口側にネジ等を形成する必要がない。ネジ等を形成する部位が少なくなると、ネジ締め時に発生するバリの問題を軽減することができる。
ガス貯蔵容器のガス出口に取付けられるボディをさらに備えており、筒体とパイロットバルブとメインバルブはユニット化されて遮断弁ユニットを構成しており、その遮断弁ユニットのボディへの組付けが一箇所で行われていることが好ましい。このような構成によると、遮断弁ユニットをボディの一箇所に組付けるだけでよいため、バルブ装置の製造を容易に行うことができる。
また、本明細書に開示する接続装置は、ガス貯蔵容器内に配される内部電気配線と、ガス貯蔵容器外に配される外部電気配線とを電気的に接続する。この接続装置は、ハウジングと、ハウジング内に収容され、一端に内部電気配線が接続されると共に他端に外部電気配線が接続されるターミナルと、ターミナルとハウジングとの間をシールする弾性シール部材と、その弾性シール部材の後方に配置され、弾性シール部材をバックアップするリング状部材と、を備えている。
この接続装置では、ハウジングとターミナルとのシールを、弾性シール部材とその弾性シール部材をバックアップするリング状部材によって行われる。このため、ガス貯蔵容器に貯蔵されるガスが高圧となっても、弾性シール材の変形がリング状部材によって抑制され、ハウジングとターミナルとのシールを確実に行うことができる。
なお、弾性シール部材は弾性変形能の大きな材料によって形成され、リング状部材は弾性シール部材より弾性変形能の小さな材料によって形成されていることが好ましい。
上記の接続装置においては、ハウジング内には複数のターミナルが収容されており、各ターミナルは1本の内部電気配線と1本の外部電気配線を接続しており、各ターミナルに弾性シール部材とリング状部材がそれぞれ設けられていることが好ましい。このような構成によると、複数本の内部電気配線と複数本の外部電気配線の接続を1つの装置で行うことができる。
さらに、本明細書に開示する他の接続装置は、ガス貯蔵容器内に配される内部電気配線と、ガス貯蔵容器外に配される外部電気配線とを電気的に接続する。この接続装置は、一端に内部電気配線が接続されると共に他端に外部電気配線が接続されるターミナルと、ターミナルの外部電気配線側の端部が当接するシートと、ターミナルをシートに向かって付勢する付勢手段と、を備えている。そして、シートは、ターミナル側の端面に形成されたテーパ状の凹部を有しており、ターミナルの外部電気配線側の端部がテーパ状凹部に倣った形状に形成されており、付勢手段によってターミナルの外部電気配線側の端部がテーパ状凹部に押し付けられることでターミナルとシートとの間がシールされている。
この接続装置では、シートに形成したテーパ状の凹部と、そのテーパ状の凹部に倣った形状のターミナルの当接面(すなわち、テーパ状の凸部)を当接することで、ターミナルとシートとの間をシールする。このため、ガス貯蔵容器に貯蔵されるガスが高圧となってシート及びターミナルが変形しても、両者の間に隙間が形成されず、ターミナルとシートとのシールを確実に行うことができる。
上述した各接続装置は、少なくとも1本の内部電気配線をガス貯蔵容器内に設置された電動機器に接続し、その内部電気配線と接続される外部電気配線をガス貯蔵容器外に配置された電源装置に接続することができる。これによって、ガス貯蔵容器外の電源装置からガス貯蔵容器内の電動機器(例えば、ソレノイドコイル等)に電力を供給することができる。
あるいは、少なくとも1本の内部電気配線をガス貯蔵容器内に設置されたセンサに接続し、その内部電気配線と接続される外部電気配線をガス貯蔵容器外に配置されたコントローラに接続することができる。これによって、ガス貯蔵容器内のセンサ(例えば、温度センサ等)からの信号をガス貯蔵容器外のコントローラに入力させることができる。
上述したバルブ装置は、ガス貯蔵容器のガス出口に取り付けることができる。これによって、シール不良や偏磨耗の発生が抑えられたガス貯蔵装置を提供することができる。
また、上述した接続装置をバルブ装置のボディに組み込み、接続装置が組み込まれたバルブ装置をガス貯蔵容器のガス出口に取り付けることができる。これによって、コンパクトなガス貯蔵装置を提供することができる。
なお、上述したガス貯蔵装置は、貯蔵するガスが高圧となってもシール性を維持することができるため、燃料電池で使用される水素を貯蔵することができる。
ここでは下記の実施例に記載の技術の主要な特徴について述べておく。
(形態1) 水素ガス貯蔵装置は、水素ガスを貯めるボンベ(ガス貯蔵容器)と、そのボンベのガス出口に取付けられたバルブ装置を備える。水素ガス貯蔵装置は、燃料電池発電システムに用いることができる。燃料電池発電システムは、水素ガス貯蔵装置からの水素ガスを使用して発電する燃料電池を備える。燃料電池発電システムは、燃料電池で発電した電力を利用して走行する燃料電池自動車に備えることができる。
(形態2)ボンベは、最大で約70MPaの高圧ガス(例えば水素ガス)を貯めることができる。
(形態3)バルブ装置は、ボディと、ボディに取り付けられた遮断弁と、ボディに取り付けられた接続装置とを有している。
(形態4)遮断弁(パイロット式遮断弁)は、第1位置と第2位置の間を移動するパイロットバルブと、第3位置と第4位置の間を移動するメインバルブを有する。
パイロットバルブが第1位置にありメインバルブが第3位置にあると、小さなガス通過口と大きなガス通過口の双方が閉じられる。パイロットバルブが第2位置にありメインバルブが第3位置にあると、小さなガス通過口のみが開かれる。メインバルブが第4位置にあると、大きなガス通過口のみが開かれる。
(形態5)遮断弁はコイルを有する。コイルからの電磁力は、パイロットバルブに作用する。
(形態6)遮断弁のコイルは、内部ハーネスによって接続装置のコネクタの一端に電気的に接続される。コネクタの他端は、外部ハーネスによって外部電源に電気的に接続される。電源装置からの電力は、外部ハーネス、接続装置及び内部ハーネスを介してコイルに供給される。コイルへの通電は制御装置によって制御される。
図面を参照しながら本発明の実施例について説明する。図4は本実施例の水素ガス貯蔵装置のガス出口部を拡大して示している。本実施例の水素ガス貯蔵装置は、燃料電池発電装置に供給する水素ガスを貯蔵するために用いられる。水素ガス貯蔵装置は、ボンベ200と、ボンベ200に取付けられたバルブ装置10を有している。
ボンベ200は、超高圧の水素ガスを貯蔵する容器である。本実施例では、最大で70MPaの水素を貯蔵することができる。ボンベ200の材質は、ポリエチレン等のプラスチックをファイバで補強した、いわゆるFRP(Fiber Reinforced Plastic)が用いられている。
図1はバルブ装置10の断面図であり、図2は遮断弁ユニット30の断面図である。バルブ装置10は、ボディ12と、ボディ12の下端に取付けられた遮断弁ユニット30と、ボディ12の上端に取付けられた接続装置70(図4参照)を有している。
ボディ12は、ボンベ200の開口部に取付けられる(図4参照)。図1,2によく示されるように、ボディ12の下端には凹部24が形成され、凹部24の下端内周面には雌ネジが形成されている。
凹部24内にはフィルタ22とスプリング26が収容される。遮断弁ユニット30が凹部24に固定された状態(図1の状態)では、フィルタ22と遮断弁ユニット30との間に配されたスプリング26が圧縮された状態となる。このため、スプリング26によってフィルタ22が上方に付勢され、フィルタ22が凹部24の上端に当接した状態で維持される。
ボディ22内には、凹部24から上方に延びるガス流路20が形成される。ガス流路20の下端はフィルタ22内に位置している。ガス流路20の上端にはバルブ室15が形成されている。バルブ室15内には、バルブ14とシート16とスプリング18が収容されている。スプリング18は、バルブ14をシート16に向かって付勢する。このため、バルブ14に外力が作用しない状態では、バルブ14のシール面がシート16に当接してガス流路19を閉じている。ガス流路19を閉じた状態では、遮断弁ユニット30を開いても、ボンベ200内の水素ガスがボンベ200外に流出しない。
バルブ14の左端には部材14aが組付けられている。部材14aは、ボディ12に形成された取付凹部17内に配置されている。取付凹部17には図示しない水素ガス供給管の一端が接続されるようになっている。取付凹部17に水素ガス供給管の一端が接続されると、水素ガス供給管によって部材14aが右側に押され、これに応じてバルブ14がスプリング18の付勢力に打ち勝って右側にスライドする。このため、バルブ14がシート16から離れてガス流路19が開かれる。これによって、ボンベ200内の水素ガスが水素ガス供給管に供給可能な状態となる。
次に、遮断弁ユニット30について説明する。図1,2に示すように、遮断弁ユニット30はハウジング32を備えている。ハウジング32の上端外周には雄ネジが形成され、この雄ネジはボディ12の凹部24に形成された雌ネジに螺合する。ハウジング32の雄ネジとボディ12の雌ネジが螺合することで、遮断弁ユニット30がボディ12に固定されている。
ハウジング32にはガス流路39が形成されている。ガス流路39のガス取込口にはフィルタ42が配されている。ガス流路39の終端41は後で詳述するガイド50内へのガスの流入口となっている。フィルタ42は、遮断弁ユニット30内に取り込まれる水素ガスから異物を除去する。フィルタ42は、ケース58に固定されたプレート51とフィルタ42との間に配されたスプリング48によって上方に付勢されている。これによって、フィルタ42はガス取込口に保持されるようになっている。
また、ハウジング32にはナットカバー33が固定され、ナットカバー33には円筒状のケース58が固定されている。ケース58の側面には開口58aが形成され、ボンベ200内の水素ガスは開口58aを通ってハウジング32のガス取込口に流れるようになっている。ケース58の下端にはプレート56が固定され、プレート56はケース58の下端を閉じている。ハウジング32とケース58とプレート56によって形成される内部空間に、メインバルブ35、パイロットバルブ44、ガイド50及びソレノイドコイル54が収容されている。
ハウジング32には、その内部を上下方向に伸びるガス流路32aが形成されている。ガス流路32aの上端はボディ12の凹部24に接続され、ガス流路32aの下端には凹部32bが形成されている(図1参照)。凹部32bにはシート34が固定されている。
シート34は、樹脂材料(例えば、ポリイミド樹脂、PEEK樹脂、ポリフッ化エチレン系樹脂等)によって形成されている。シート34には、その内部を上下方向に伸びるガス通過口34aが形成されている。ガス通過口34aの上端はハウジング32のガス流路32aに接続され、ガス通過口34aの下端はメインバルブ35によって開閉されるようになっている。シート34の外周には、ゴム製のOリング31aと、そのOリング31aをバックアップする樹脂製(例えば、ポリイミド樹脂、PEEK樹脂、ナイロン、ポリフッ化エチレン系樹脂等)のリング状部材31bが取付けられている。Oリング31aとリング状部材31bによって、ハウジング32とシート34とのシールが行われている。
シート34の下方には円筒状のガイド50が配設されている。ガイド50は、金属材料(例えば、オーステナイト系ステンレス(SUS304,SUS316,SUS316L等))によって形成されている。ガイド50とシート34との間には、僅かな隙間が設けられている(ただし、図1,2では隙間を図示していない)。ガス流路39を流れる水素ガスは、ガイド50とシート34の隙間からガイド50内に流れ込むようになっている。ガイド50の下端にはステータ55が固定されている。ステータ55の底面はプレート56の上面に当接している。
ガイド50内にはメインバルブ35とパイロットバルブ44が摺動自在に収容されている。メインバルブ35は、バルブ本体36と、バルブ本体36の下方に配置されるシート40と、バルブ本体36とシート40を保持する保持部材37とで構成される。
バルブ本体36は、シート34と当接し、シート34のガス通過口34aを開閉する。すなわち、バルブ本体36の先端(シール面)36bがシート34に当接することで、シート34のガス通過口34aを閉じる。また、バルブ部本体36のシール面36bがシート34から離れることで、シート34のガス通過口34aを開く。バルブ本体36は、金属材料(例えば、SUS304,SUS316,SUS316L等)によって形成されている。バルブ本体36が金属材料で形成され、また、シート34が樹脂材料で形成されるため、両部材の磨耗が抑制される。
また、バルブ本体36は、その内部を上下方向に貫通するガス流路36aを有している。このため、バルブ本体36がガス通過口34aを閉じた状態でも、バルブ本体36のガス流路36aとシート34のガス通過口34aとは連通している。
シート40は、樹脂材料(例えば、ポリイミド樹脂、PEEK樹脂、ポリフッ化エチレン系樹脂等)によって形成されている。シート40には、その内部を上下方向に伸びるガス通過口40aが形成されている。ガス通過口40aの上端はバルブ本体36のガス流路36aに接続され、ガス通過口40aの下端はパイロットバルブ44によって開閉される。シート40の外周には、ゴム製のOリング43aと、Oリング43aをバックアップする樹脂製(例えば、ポリイミド樹脂、PEEK樹脂、ナイロン、ポリフッ化エチレン系樹脂等)のリング状部材43bが取付けられている。Oリング43aとリング状部材43bによって、保持部材37とシート40とのシールが行われている。
保持部材37は、第1収容部37aと第2収容部37bを有している。第1収容部37aの上端は保持部材37の上方に開口し、その下端は第2収容部37bの上端に連通している。また、第2収容部37bの下端は保持部材37の下方に開口している。このため、第1収容部37aと第2収容部37bによって、保持部材37を軸方向(上下方向)に貫通する貫通孔が形成されている。
第1収容部37aには、シート40及びバルブ本体36が収容される。第1収容部37aにシート40及びバルブ本体36が収容されると、第1収容部37aと第2収容部37bの段差部分にシート40の底面が当接し、保持部材37に対してシート40及びバルブ本体36が上下方向に位置決めされる。なお、第1収容部37a内にシート40及びバルブ本体36を収容した状態で保持部材37の上端をカシメることで、保持部材37にシート40及びバルブ本体36が固定されている。
第2収容部37bには、パイロットバルブ44の先端が収容される。第2収容部37bの内径は、パイロットバルブ44の先端部の外径より大きくされている。このため、第2収容部37bにパイロットバルブ44の先端が収容された状態でも、第2収容部37bとパイロットバルブ44との間に隙間が形成される。第2収容部37bとパイロットバルブ44との隙間は10μm以下とされている。
また、保持部材37には、その軸方向に対して垂直に貫通孔37cが形成されている。貫通孔37cは第2収容部37bと連通している。貫通孔37cにはパイロットバルブ44に固定されたピン46が遊嵌している。貫通孔37cの内径はパイロットバルブ44の外径より大きいため、貫通孔37c内でピン46は上下方向に移動することができる。すなわち、パイロットバルブ44はメインバルブ35に対して上下方向に移動できるようになっている。
また、保持部材37の外周面にはリング状部材38,64が取付けられている。リング状部材38,64は、樹脂材料(例えば、ポリイミド樹脂、PEEK樹脂、ポリフッ化エチレン系樹脂等)によって形成されている。リング状部材38,64の外径は、保持部材37の外径より大きくされている。このため、保持部材37はリング状部材38,64が取付けられた部位でガイド50と摺動する。リング状部材38,64が樹脂材料で形成され、ガイド50が金属材料で形成されるため、両部材の磨耗が抑制される。これによって、ガイド50に対してメインバルブ35(すなわち、保持部材37)が摺動することによる磨耗粉の発生を抑制することができる。
また、リング状部材38が保持部材37の先端近傍に取付けられ、リング状部材64が保持部材37の後端近傍に取付けられている。このため、保持部材37は、ガイド50に安定した状態で摺動することができる。なお、リング状部材38,64とガイド50とのクリアランスは10μm以下とされている。これによって、保持部材37(すなわち、メインバルブ35)とガイド50との軸ズレが防止される。
バイロットバルブ44は、その先端部がメインバルブ35のシート40と当接し、シート40のガス通過口40aを開閉する。すなわち、パイロットバルブ44の先端がシート40と当接するとガス通過口40aを閉じ、パイロットバルブ44の先端がシート40から離れるとガス通過口40aを開く。パイロットバルブ44は金属材料(例えば、SUS430等の磁性材料)で形成されている。上述したように、パイロットバルブ44の先端にはピン46が固定されており、ピン46によってパイロットバルブ44とメインバルブ35が連結されている。
パイロットバルブ44の後端部は円筒状に形成され、その底面はステータ55に対向している。パイロットバルブ44の後端部とステータ55との間にはスプリング53が配置され、スプリング53によってパイロットバルブ44が上方に付勢されている。パイロットバルブ44の後端部の外径はガイド50の内径よりわずかに小さくされている。
パイロットバルブ44の後端部の外周面にはリング状部材62,60が取付けられている。リング状部材62,60は、樹脂材料(例えば、ポリイミド樹脂、PEEK樹脂、ポリフッ化エチレン系樹脂等)によって形成されている。リング状部材62,60の外径は、パイロットバルブ44の後端部の外径より僅かに大きくされている。このため、パイロットバルブ44はリング状部材62,60が取付けられた部位でガイド50と摺動する。リング状部材60,62が樹脂材料で形成され、ガイド50が金属材料で形成されているため、両部材の磨耗が抑制される。これによって、ガイド50に対してパイロットバルブ44が摺動することによる磨耗粉の発生を抑制することができる。
また、リング状部材62とリング状部材60が軸方向に離間した位置でパイロットバルブ44に取付けられるため、パイロットバルブ44はガイド50に安定した状態で摺動する。なお、リング状部材62,60とガイド50とのクリアランスは10μm以下とされ、パイロットバルブ44とガイド50との軸ズレが防止されている。
パイロットバルブ44の後端部及びステータ55の外側にはソレノイドコイル54が配されている。ソレノイドコイル54は、コイルアッセンブリ52及びハーネス28aを介して接続装置70に電気的に接続されている。接続装置70には図示しない外部電源が接続され、外部電源からの電力が接続装置70及びハーネス28aを介してソレノイドコイル54に供給されるようになっている。
図5は接続装置70の断面図であり、図6は接続装置70の平面図である。図5,6に示すように接続装置70は、ボディ12に形成された収容穴13に固定されるプラグ74を備えている。プラグ74の外周には雄ネジが形成され、この雄ネジは収容穴13に形成された雌ネジに螺合している。これにより、プラグ74がボディ12に固定されている。
プラグ74の中央には、プラグ74を軸方向に貫通する貫通孔73が形成されている。貫通孔74にはゴムブッシュ72が嵌合している。ゴムブッシュ72を貫通して2本のハーネス28aが引き出されている。
プラグ74の下端面にはハウジング88が配設されている。ハウジング88の外周には、ゴム製のOリング78と、Oリング78をバックアップする樹脂製(例えば、ポリイミド樹脂、PEEK樹脂、ナイロン、ポリフッ化エチレン系樹脂等)のリング状部材76が取付けられている。Oリング78とリング状部材76によってボディ12とハウジング88の間をシールしている。
ハウジング88には、ハウジング88の下端面に形成された凹部83a,83bと、その凹部83a,83bから上方に伸びる貫通孔88a,88bが形成されている。凹部83a,83bにはターミナル84a,84bが収容されている。ターミナル84a,84bには電気抵抗率の低い金属材料(例えば、銅等)が用いられる。ターミナル84a,84bの下端にはハーネス28bの一端が接続され、ハーネス28bの他端は遮断弁ユニット30のソレノイドコイル54に接続されている。ターミナル84a,84bの上端にはハーネス28aの一端が接続されている。ハーネス28aは、ハウジング88の貫通孔88a,88b及びゴムブッシュ72を通って図示しない外部電源に接続されている。これによって、ソレノイドコイル54と外部電源とがハーネス28a,28bによって電気的に接続され、外部電源からソレノイドコイル54に電力を供給することができる。
ターミナル84a,84bの上端側にはセラミック製のリング77a,77bが配され、ターミナル84a,84bの側面にはセラミック製のリング79a,79bが配されている。ターミナル84a,84bの周囲にセラミック製のリング77a,77b,79a,79bを配することで、ターミナル84a,84bが凹部83a,83b内に安定して保持される。
また、ターミナル84a,84bの外周で軸方向中央部分に形成された溝には、ゴム製のOリング82a,82bと、そのOリング82a,82bをバックアップする樹脂製(例えば、ポリイミド樹脂、PEEK樹脂、ナイロン、ポリフッ化エチレン系樹脂等)のリング状部材80a,80bが配されている。樹脂製のリング状部材80a,80bはボンベ200内に貯蔵される水素ガスの高圧が作用しても大きな変形を生じないため、ゴム製のOリング82a,82bの変形を拘束し、ターミナル84a,84bと凹部83a,83bとの間を良好にシールする。また、樹脂製のリング状部材80a,80bを用いる場合、クリープ変形等によってターミナル84a,84bと凹部83a,83bとの間に隙間が生じる可能性もあるが、その隙間にゴム製のOリング82a,82bが入り込むことで両者のシールが維持される。このため、ターミナル84a,84bと凹部83a,83bとの間のシールは良好に維持される。
なお、ターミナル84a,84bの下端にはカラー86a,86bが被せられ、凹部83a,83bの下端を閉じている。
次に、上述した水素ガス貯蔵装置の遮断弁ユニット30の動作について説明する。遮断弁ユニット30のバルブを開くためには、外部電源からの電力をハーネス28a、接続装置70及びハーネス28bを介してソレノイドコイル54に供給する。ソレノイドコイル54への電力供給は、図示しない制御装置(コントローラ)によって制御される。
ソレノイドコイル54に通電されると、ソレノイドコイル54から発生する電磁力によってパイロットバルブ44がステータ55に向かって吸引される。パイロットバルブ44に作用する吸引力はパイロットバルブ44を上方に付勢する水素ガスの圧力より大きいため、パイロットバルブ44は下方に移動する。すなわち、パイロットバルブ44は、パイロットバルブ44に固定されたピン46がメインバルブ35の貫通孔37cの下面に当接する位置まで下方に移動する。一方、パイロットバルブ44からメインバルブ35に作用する力は、メインバルブ35を上方に付勢する水素ガスの圧力より小さいため、メインバルブ35は下方に移動しない。これによって、メインバルブ35がシート34に当接した状態のままパイロットバルブ44がシート40から離れるため、シート40のガス通過口40aのみが開かれる。
ガス通過口40aが開かれると、ボンベ200内の水素ガスがフィルタ42を介してガス流路39に流れ、ガス流路39よりガイド50内に流れる。ガイド50内に流れ込んだ水素ガスは、メインバルブ35とガイド50の隙間を通って、メインバルブ35の上端側から下端側に向かって流れる。メインバルブ35とガイド50の隙間を流れる水素ガスは、貫通孔37cを通ってシート40のガス通過口40a内に流れる。ガス通過口40aを流れる水素ガスは、バルブ本体36のガス流路36a、シート34のガス通過口34a並びにハウジング32のガス流路32aを通ってボディ12内に流れる。
ガス通過口40aを通って水素ガスが流れることで、メインバルブ35の上流側の圧力と下流側の圧力の差が所定値以下となると、メインバルブ35を上方に付勢する力よりパイロットバルブ44がメインバルブ35を下方に引っ張る力とメインバルブ35の上流側の圧力と下流側の圧力の差圧による力を合わせた力が大きくなり、メインバルブ35が下方に移動する。これによって、シート34のガス通過口34aが開かれる。ガス通過口34aが開かれると、ガス流路39からガイド50内に流れ込んだ水素ガスは、そのままシート34のガス通過口34aよりボディ12に向かって流れる。
上述した説明から明らかなように、本実施例の水素ガス貯蔵装置では、メインバルブ35及びパイロットバルブ44の外周に樹脂製のリング状部材38,64,62,60を取付けることで、メインバルブ35とガイド50との摺動抵抗を小さくし、また、パイロットバルブ44とガイド50との摺動抵抗を小さくし、両部材の磨耗を防止することができる。これによって、磨耗粉の発生を抑制でき、メインバルブ35及びパイロットバルブ44のシール不良や偏磨耗等を抑制することができる。
また、メインバルブ35とガイド50とのクリアランスが10μm以下とされ、また、パイロットバルブ44とガイド50のクリアランスが10μm以下とされるため、ガイド50に対するメインバルブ35とパイロットバルブ44の軸ズレが防止され、これらの部材の偏磨耗等を防止することができる。
また、ガイド50の外周にガス流路39を形成し、ガス流路39を介してガイド50内にガスを流すようにしているため、ガス流路39を流れる水素ガスの流量が変化しても、それによって遮断弁ユニット30が誤閉弁してしまうことを防止することができる。
また、フィルタ42をスプリング48で付勢してハウジング32のガス取込口に保持するため、フィルタ42をのガス取込口に保持するためのネジ溝等をフィルタ42及びハウジング32に形成する必要がない。このため、ネジ溝を加工する部位が少なくなるため、ネジ締め時に発生するバリの問題を抑えることができる。
さらに、接続装置70は複数本のハーネスを1つの装置で接続することができるため、ボディ12に形成される収容穴13(接続装置70を収容するための穴)を少なくすることができ、ボディ12の加工を容易に行うことができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、遮断弁ユニット30は、図2に示す構成のもの以外にも種々の構成を採ることができる。図3は遮断弁ユニット30の他の例を示している。図3に示す遮断弁ユニット30では、(1)ハウジング32に直接ケース58が取付けられる点、(2)ケース58へのプレート56の取付けをCリング59で行っている点で、図2に示す遮断弁ユニット30と相違し、その他の点は図2に示す遮断弁ユニット30と同一構成を有している。
図3から明らかなように、この遮断弁ユニット30では、ケース58のハウジング32への取付けにネジによる結合が用いられておらず、また、プレート56のケース58への取付けにもネジによる結合が用いられていない。このため、ネジ溝を加工する部位がより少なくなり、ネジ締め時に発生するバリの問題を抑えることができる。
また、接続装置70も、図5に示す構成のもの以外にも種々の構成を採ることができ、例えば、図7,8に示す接続装置とすることができる。
図7に示す接続装置70では、プラグ74の下端にプレート90を介してシート92が配設されている。シート92は樹脂材料(例えば、ポリイミド樹脂、PEEK樹脂、ナイロン、ポリフッ化エチレン系樹脂等)によって形成されている。シート92の外周には、ゴム製のOリング96と、Oリング96をバックアップする樹脂製のリング状部材94が取付けられている。Oリング96とリング状部材94によって、シート92とボディ12との間がシールされている。
シート92には、シート92を軸方向に延びる貫通孔92c,92dと、その貫通孔92c,92dの下端に設けられたシール面92a,92bが形成されている。貫通孔92c,92dにはハーネス28a,28aが挿通され、シール面92a,92bにはターミナル98a,98bの上端が当接するようになっている。
シート92の下端にはカラー102が配設されており、そのカラー102内にターミナル98a,98bが収容されている。ターミナル98a,98bは、ボンベ200外に引き出されるハーネス28a,28aとボンベ200内に引き出されるハーネス28b,28bとを接続する。ターミナル98a,98bの上端は、シール面92a,92bに倣った凸形状に形成されている。ターミナル98a,98bとカラー102の間にはスプリング100a,100bが介装され、スプリング100a,100bによってターミナル98a,98bが上方に付勢される。これによって、ターミナル98a,98bの上端がシート92のシール面92a,92bに当接し、ターミナル98a,98bとシート92との間をシールする。
この接続装置70では、ターミナル98a,98bの上端がシート92のシール面92a,92bに当接することで、ターミナル98a,98bとシート92との間をシールする。したがって、ボンベ200内に貯蔵されるガスが高圧であっても、その圧力はターミナル98a,98bをシール面92a,92bに向かって付勢する力として機能し、ターミナル98a,98bとシート92との間のシールを良好に維持する。また、ターミナル98a,98bの先端がシール面92a,92bに倣った凸状に形成されているため、シート92がクリープ変形しても、シート92のシール面92a,92bとターミナル98a,98bは充分な圧力で当接し、両者のシールが良好に維持される。
また、図8に示す接続装置70では、プラグ106の下端にハウジング112が配設される。ハウジング112は絶縁材料(例えば、セラミック等)によって構成することができる。ハウジング112の外周には、ゴム製のOリング110と、Oリング110をバックアップする樹脂製のリング状部材108が取付けられている。Oリング110とリング状部材108によって、ハウジング112とボディ12との間がシールされている。
ハウジング112の下端には樹脂製(例えば、ポリイミド樹脂、PEEK樹脂、ナイロン、ポリフッ化エチレン系樹脂等)のカラー120が配設され、ハウジング112とカラー120によって収容空間112a,112bが形成されている。収容空間112a,112bには、第1コネクタ118a,118bと第2コネクタ114a,114bが収容されている。第1コネクタ118a,118bの下端にはハーネス28b,28bが接続されている。ハーネス28b,28bとカラー120の間にはゴムブッシュ122a,122bが配されている。第2コネクタ114a,114bの上端にはハーネス28a,28aが接続されている。第1コネクタ118a,118bの上端と第2コネクタ114a,114bの下端は接続されている。
第1コネクタ118a,118bと第2コネクタ114a,114bの接続部近傍には樹脂製のシート116a,116bが配されている。シート116a,116bの下端にはシール面が形成されており、第1コネクタ118a,118bの上端はそのシール面に倣った凸形状に形成されている。第1コネクタ118a,118bとカラー120の間にスプリング124a,124bが配され、第1コネクタ118a,118bを上方に付勢する。このため、第1コネクタ118a,118bの上端がシート116a,116bのシール面に当接し、また、シート116a,116bの上端面が収容空間112a,112bを形成するハウジング112の壁面と当接する。これによって、第1コネクタ118a,118bとハウジング112との間がシールされる。
図8に示す接続装置70でも、金属製のコネクタと樹脂製のシートを当接することでシールを行うため、ボンベ200に貯蔵される水素ガスが高圧となっても良好にシールすることができ、また、シートがクリープ変形しても良好にシールを維持することができる。
なお、上述した各接続装置70では、2本の内部ハーネス28b,28bと2本の外部ハーネス28a,28aをそれぞれ接続したが、接続装置70によって接続するハーネスの本数は2本に限られない。例えば、2本以上のハーネスを接続するようにしてもよい(例えば、ソレノイドコイル等に電力を供給するための2本のハーネスと、温度センサ等とコントローラとを接続する2本のハーネスとを、1つの接続装置によって接続することができる。)。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
本実施例のバルブ装置の断面図である。 遮断弁ユニットの断面図である。 図2に示す遮断弁ユニットの他の例を示す断面図である。 本実施例の水素ガス貯蔵装置のガス出口部を拡大して示す断面図である。 接続装置の断面図である。 図5に示す接続装置の平面図である。 接続装置の他の例を示す断面図である。 接続装置のさらに他の例を示す断面図である。
符号の説明
10:バルブ装置
12:ボディ
28:ハーネス
30:遮断弁ユニット
32:ハウジング
35:メインバルブ
44:パイロットバルブ
54:ソレノイドコイル
70:接続装置

Claims (5)

  1. ガスを加圧状態で貯蔵するガス貯蔵容器のガス出口に配され、ガス出口を開閉するバルブ装置であり、
    筒体と、
    筒体内に移動可能に収容され、小さなガス通過口を開閉するパイロットバルブと、
    筒体内に移動可能に収容され、大きなガス通過口を開閉するメインバルブと、を備えており、
    メインバルブはメインバルブ上下のガス圧の差が所定値以下になると大きなガス通過口を開く特性を有しており、
    メインバルブ及び/又はパイロットバルブの摺動部位には、樹脂材料からなるリング状部材が配されており、
    筒体の外側には、ガス貯蔵容器内のガスを取り込むガス取込口と、一端がガス取込口に連通すると共に他端が筒体内に連通するガス流路が形成されており、ガス流路が筒体の外側で筒体の外周面に沿って筒体の軸方向に伸びており、
    ガス取込口は、筒体の軸方向に開口しており、そのガス取込口には、フィルタと、そのフィルタをガス取込口に向かって付勢する付勢手段が設けられており、フィルタが付勢手段による付勢力によってガス取込口に保持されていることを特徴とするバルブ装置。
  2. メインバルブ及び/又はパイロットバルブの摺動部位においては、リング状部材と摺動する相手方の部材の材質が金属材料であることを特徴とする請求項1に記載のバルブ装置。
  3. リング状部材が配された位置における摺動部位のクリアランスが10μm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のバルブ装置。
  4. ガス貯蔵容器のガス出口に取付けられるボディをさらに備えており、筒体とパイロットバルブとメインバルブはユニット化されて遮断弁ユニットを構成しており、その遮断弁ユニットのボディへの組付けが一箇所で行われていることを特徴とする請求項1〜3に記載のバルブ装置。
  5. ガス貯蔵容器と、
    そのガス貯蔵容器のガス出口に取付けられた請求項1〜4のいずれかに記載のバルブ装置と、を有するガス貯蔵装置。
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