JP4911929B2 - プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

プロセスカートリッジ及び画像形成装置

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Description

本発明は、二つ以上の現像に寄与する部材(現像剤担持搬送部材、再付着トナー回収回転体)を備えた現像装置を有するプロセスカートリッジ及び画像形成装置に関する。
画像形成装置における現像装置には現像剤を担持、搬送して像担持体である感光体に供給し、前記感光体上の静電潜像を現像化する現像剤担持搬送部材(回転ローラ)が設けられており、この現像剤担持搬送部材には、これに担持される現像剤量を規定する規制部材が備えられている。
このような現像剤規制部材又は現像装置に関する従来技術として、例えば特許文献1には、感光体上の転写残トナーを回収し、感光体に再付着させた後、現像装置で回収して再度使用する方式の画像形成装置において、前記感光体上の再付着トナーを効率良く現像装置に回収することを目的として開発された画像形成装置であって、感光体と、この感光体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、現像容器に収容された現像剤を現像ローラに担持し、感光体と現像ローラとの間で、現像ローラに担持された現像剤を感光体表面の移動方向と同じ方向に移動する向きに搬送し、この搬送される現像剤により静電潜像を可視像化する現像装置と、像担持体表面に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写装置と、トナー像転写後の像担持体上の転写残トナーを静電的に一時的に回収し、感光体上の静電潜像の形成に影響のない表面部分に静電的に再付着させるクリーニング部材と、を具備し、感光体表面に再付着させたトナーを現像装置に回収する画像形成装置において、前記現像装置の一部として、現像剤を担持、搬送し、感光体に再付着したトナーを、搬送する現像剤中に静電的に回収し、現像容器内の現像剤中に戻す再付着トナー回収回転体を設け、この再付着トナー回収回転体と前記現像ローラとの間に現像剤付着規制部材を共通に設けて現像剤の搬送量を規制するようにした画像形成装置が開示されている。
また、特許文献2には、現像装置を小型軽量化しても構成部品の精度を高めることなしに、現像ローラの表面に形成される現像剤層の厚さを所定の厚さに規制することができる画像形成装置を提供することを目的として開発された装置であって、現像剤を磁力によりローラ表面に吸着して現像領域へ搬送する現像ローラと、この現像ローラを回転可能に保持する軸受部材と、前記現像ローラの表面に形成される現像剤層の厚さを規制する現像剤層規制部材と、この現像剤層規制部材を現像剤層の厚さを規制する位置に保持すると共に前記軸受部材を固定可能な面を有する保持部材とを備えた現像装置において、前記保持部材の前記現像剤層規制部材と直接又は接着部材を介して接する面と前記軸受部材の前記保持部材への固定面とがなす角度を略0゜とした現像装置が開示されている。
更に、特許文献3には、きわめて簡単な操作により短時間で正確な対向間隔を調整することができる現像装置を提供することを目的として開発された装置であって、支軸によって回転可能に支持され、現像剤を担持し搬送する現像ローラと、この現像ローラ上の現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材と、前記支軸に回転可能に取付けられ、前記現像剤規制部材に当接して現像剤規制部材と現像ローラとの間に所望の間隔を確保するスペーサ部材とを備えた現像装置であって、前記スペーサ部材が、前記支軸の回転中心から外周部へ至る距離が連続的に変化する線対称の断面形状である現像装置が開示されている。
特開平09−297518号公報 特開平05−046019号公報 特開2002−139913号公報
図12は、上記従来技術の一例を示す画像形成装置の概略構成図である。図12において、この画像形成装置は、感光体1と、この感光体1表面を一様に帯電させる帯電ローラ2と、帯電された感光体1にレーザ光11を照射して潜像を形成する図示省略した露光装置と、前記潜像を可視像化する現像装置4と、可視化像としてのトナー像を転写紙16に転写する転写ローラ7と、転写後の感光体1表面に残存するトナーを回収するクリーニングローラ12と、クリーニング後に感光体1表面を除電して初期状態に戻す除電ランプ13とから主として構成されており、現像装置4には、現像ローラ5及び再付着トナー回収ローラ18の二つの現像剤搬送ローラが設けられている。
図13は、図12の要部拡大図である。図13において、現像装置4の現像ローラ5によって担持、搬送される現像剤量を規定する現像剤規制部19aと、再付着トナー回収ローラ18によって担持、搬送される現像剤量を規定する現像剤規制部材19bとが現像剤規制部材19として共通に設けられている。
しかしながら、上記従来技術は、二つ以上の現像剤担持搬送部材(現像剤搬送用ローラ)に対する現像剤規制部の固定位置をそれぞれ調整しなければならず、前記現像剤担持搬送部材と現像剤規制部との間のギャップの調整を迅速に行うことができず、またこれによって装置の組立容易性が損なわれるという問題がある。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、トナー像転写後に像担持体上に残存する転写残トナーを回収し、これを像担持体上に再付着させ、回収して再利用する画像形成装置において、二つ以上の現像に寄与する部材(現像剤担持搬送部材、再付着トナー回収回転体)と、これによって搬送される現像剤量を規制する現像剤規制部材とのギャップの調整が容易で、しかも組み立て容易性を維持することができるプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、回転駆動される像担持体と、この像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、現像容器に収容された現像剤を担持し、前記像担持体表面の移動方向と同じ方向に搬送しつつ、前記像担持体表面の静電潜像を可視像化する現像剤担持搬送部材と、像転写後の像担持体表面に残存する転写残トナーをクリーニング部材によって静電的に回収し、前記像担持体上の静電潜像の形成に影響のない表面部分に静電的に再付着させた再付着トナーを静電的に回収する再付着トナー回収回転体とを備えた現像装置と、前記像担持体表面に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写装置と、を具備した画像形成装置において、前記現像剤担持搬送部材と前記再付着トナー回収回転体とは離間して隣接し、前記現像剤担持搬送部材及び前記再付着トナー回収回転体に付着・搬送される現像剤の量は、現像剤規制部材によって規制され、前記現像剤規制部材には、前記現像剤担持搬送部材に対向し、前記現像剤担持搬送部材上の現像剤を掻き取る突起部と、前記再付着トナー回収回転体に対向し、前記再付着トナー回収回転体上の現像剤を掻き取る突起部とを有し、前記再付着トナー回収回転体に対向する突起部は、前記再付着トナー回収回転体の回転中心軸に固定され、前記現像剤担持搬送部材に対向する突起部は、前記再付着トナー回収回転体に対向する突起部に、固定位置の調整が可能な状態に取り付けられ、前記二つの突起部は独立して調整可能であることを特徴とする。
た、前記再付着トナー回収回転体は、前記像担持体との対向部において、前記像担持体とは逆方向に回転するものであることが好ましい。
更に、前記再付着トナー回収回転体は、現像時に、現像剤を像担持体に供給して像担持体上の静電潜像を可視像化し、非現像時には、前記像担持体に再付着したトナーを回収するものとすることができる。
本発明に係るプロセスカートリッジは、像担持体と、この像担持体表面に形成された静電潜像を可視像化する現像装置とを一体化し、画像形成装置本体に着脱自在に形成したプロセスカートリッジにおいて、前記現像装置は、現像容器に収容された現像剤を担持し、前記像担持体表面の移動方向と同じ方向に搬送しつつ、前記像担持体表面の静電潜像を可視像化する現像剤担持搬送部材と、像転写後の像担持体表面に残存する転写残トナーをクリーニング部材によって静電的に回収し、前記像担持体上の静電潜像の形成に影響のない表面部分に静電的に再付着させた再付着トナーを静電的に回収する再付着トナー回収回転体とを備え、前記現像剤担持搬送部材と前記再付着トナー回収回転体とは離間して隣接し、前記現像剤担持搬送部材及び前記再付着トナー回収回転体に付着・搬送される現像剤の量は、現像剤規制部材によって規制され、前記現像剤規制部材には、前記現像剤担持搬送部材に対向し、前記現像剤担持搬送部材上の現像剤を掻き取る突起部と、前記再付着トナー回収回転体に対向し、前記再付着トナー回収回転体上の現像剤を掻き取る突起部とを有し、前記再付着トナー回収回転体に対向する突起部は、前記再付着トナー回収回転体の回転中心軸に固定され、前記現像剤担持搬送部材に対向する突起部は、前記再付着トナー回収回転体に対向する突起部に、固定位置の調整が可能な状態に取り付けられ、前記二つの突起部は独立して調整可能であることを特徴とする。
本発明によれば、二つ以上の現像に寄与する部材(現像剤担持搬送部材、再付着トナー回収回転体)を有する現像装置における現像剤規制部材の位置調整が容易で、現像剤規制精度を保ちつつ、組み立て容易性を維持することができる。
次に、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。図1において、像担持体としてのドラム状の感光体1は、図示省略した駆動装置により、図中時計方向に回転駆動され、回転時に、除電装置としての除電ランプ13によって除電作用を受けて初期化され、次いで帯電装置としての帯電ローラ2の作用により、表面が所定の極性に均一に帯電される。
帯電ローラ2は電圧電源E10に接続され、感光体1と接触回転する間に、感光体1の表面を負極性に均一に帯電する。帯電ローラ2の作用により、感光体1の表面は、例えば−850Vに帯電される。なお、この場合、帯電装置として、感光体1から離間して配置される、例えばコロナ放電器等を用いることもできる。
次いで、感光体1の露光部3において、図示省略した露光走査装置によって、例えば光変調されたレーザ光11による光書き込み走査が行われ、感光体1の表面に画像情報に応じた静電潜像が形成される。感光体1表面のレーザ光11が照射された部分A、即ち静電潜像の表面電位は、例えば−150V程度となり、レーザ光11が照射されない部分B、即ち静電潜像の地肌部の表面電位はほぼ−850Vに維持される。図示省略した上記露光走査装置と、帯電ローラ2を備えた帯電装置とで、感光体1上に静電潜像を形成する潜像形成手段が構成される。
現像装置4は、感光体1に対向配置された現像剤担持搬送部材としての現像ローラ5と、一対の撹拌パドル10A及び10Bと、再付着トナー回収回転体としての再付着トナー回収ローラ18とから主として構成され、これらの構成部材は、それぞれ現像容器15内に配置され、且つこの現像容器15に回転自在に支持されている。現像ローラ5と再付着トナー回収ローラ18は、感光体1に対して微小間隙をあけて対向し、かつ感光体1に対して平行に配置されている。
現像ローラ5は非磁性の導電性円筒体よりなり、その内部に円周方向に配列された複数のマグネット5Bが設けられている。現像容器15内には、トナーと磁極キャリアを有する二成分系現像剤Dが収容され、トナーとキャリアとは、撹拌パドル10A及び10Bの回転により、互いに逆極性に摩擦帯電される。トナーは、例えば感光体1の帯電極性と同じ極性、すなわち負極性に帯電される。
帯電されたトナーとキャリアを有する現像剤は、マグネット5Bによる磁力の作用によって現像ローラ5の周面に磁気的に担持され、図中反時計方向に搬送される。ここで、マグネット5Bは回転不能に固定されるのに対して、現像ローラ5は図示省略した駆動装置によって感光体1の回転方向と逆の反時計方向に回転駆動され、この回転に伴って、現像ローラ5上の現像剤が現像ローラ5の回転方向と同じ方向に搬送される。即ち、感光体1と現像ローラ5とは、その対向領域である現像部6において、現像ローラ5上の現像剤が感光体1の表面の移動方向と同じ方向に移動するように搬送される。換言すると、現像ローラ5の回転方向は、現像部6において感光体1の回転方向と同じ方向に回転することになる。なお、現像ローラ5を固定し、マグネット5Bを回転させるか、又は両者を相対回転させて、現像ローラ5上の現像剤を上述した場合と同じ方向に搬送させることもできる。
現像ローラ5に担持され搬送される現像剤は、現像剤規制部材19によって掻き取り作用を受ける。現像剤規制部材19には、図2に示すように、現像ローラ5と、再付着トナー回収ローラ18とにそれぞれ所定のギャップをあけて対置した突起部19a及び19bが設けられ、このうちの前者の突起部19aによって、現像ローラ5上の現像剤が掻き取り作用を受ける。突起部19bは、再付着トナー回収ローラ18の軸中心を基準にして、現像装置に固定位置無調整状態に固定されている。従って、部品の積み上げ時のバラツキが少なく精度を確保することができる。突起部19aは、突起部19bに、現像ローラ5とのギャップが適正な値になるように固定位置調整可能状態に固定されている。これによって、突起部19a及び19bの位置調整が容易となり、現像ローラ5に付着する現像剤量が適正に調整され、適正量の現像剤が感光体1に供給されて高画質な画像が形成される。なお、従来技術は、現像ローラ5に対する突起部19aの固定位置の調整と、再付着トナー回収ローラ18と突起部19b固定位置の調整の双方を調整する必要があったので、その調整に時間がかかり、生産性を低下させる原因になっていたが、本実施形態によれば、再付着トナー回収ローラ18に対する突起部19bを固定式としたことにより、現像ローラ5に対する突起部19aとのギャップのみを調整すればよいので、上記従来技術に比べて速やかに適正状態に調整することができる。なお、図2において、突起部19aと19bを一つの現像剤規制部材19に設けたが、これらを独立の部材とすることもできる。
現像剤規制部材19(19a、19b)によって搬送量が規制された現像剤は、現像ローラ5の回転によってこの現像ローラと感光体1とが互いに対向する現像部6に向けて運ばれる。このとき、現像ローラ5には電圧電源E1により、現像装置4における現像剤Dのトナーの帯電極性と同極性の、例えば−600V程度のバイアス電圧が印加される。従って、現像部6に運ばれた現像剤中のトナーは感光体1上の静電潜像に静電的に引き寄せられ、その部分に付着する。即ち、感光体1の帯電極性と同じ負極性に帯電されたトナーがレーザ光の当てられた感光体1の表面部分Aに静電的に付着し、静電潜像がトナー像として可視像化される。このような現像方式は、反転現像方式(ネガ・ポジ現像方式)と呼ばれる。
上述のように、現像装置4は、その現像容器15に収容された現像剤Dを、現像剤担持搬送部材としての現像ローラ5に担持し、感光体1と現像ローラ5との間の現像部6で、現像ローラ5に担持された現像剤Dが感光体1の表面の移動方向と同じ方向に移動する向きに担持現像剤を搬送し、この搬送される現像剤により感光体1に形成された静電潜像をトナー像として可視像化する。感光体1の表面の移動方向に対して、現像ローラ5上の現像剤を同じ方向に搬送しながら、静電潜像を現像することによって、感光体1上に形成されるトナー像の画質を向上させることができる。
一方、再付着トナー回収ローラ18は、現像容器15内であって、感光体1の回転方向において、帯電ローラ2よりも下流側の位置であって、現像ローラ5よりも上流側の位置に設けられている。再付着トナー回収ローラ18は、現像ローラ5と同様に、非磁性の導電性円筒体よりなり、その内部に図1中、円周方向に配列された複数のマグネット18Bを備えている。
現像容器15内の二成分系現像剤Dは、再付着トナー回収ローラ18の周面にも、これに内設されたマグネット18Bによる磁力の作用によって担持され、図1中時計方向に搬送される。ここで、マグネット18Bは、例えば回転不能に固定され、再付着トナー回収ローラ18が、図示省略した駆動装置により時計方向に回転駆動し、再付着トナー回収ローラ18上の現像剤が時計方向に搬送される。感光体1と再付着トナー回収ローラ18との対向領域6A、すなわちその両者の最接近部において、再付着トナー回収ローラ18上の現像剤が感光体1の表面の移動方向と逆の方向に移動するように搬送される。なお、この場合、再付着トナー回収ローラ18を固定し、マグネット18Bを回転させるか、又は両者を相対回転させて、再付着トナー回収ローラ18上の現像剤を上述した場合と同じ方向に搬送することもできる。
現像ローラ5に担持されて現像剤規制部材19に向かう現像剤の一部は再付着トナー回収ローラ18に移行し、この再付着トナー回収ローラ18に担持されてその回転方向に搬送される。このとき、再付着トナー回収ローラ18上の現像剤は、現像剤規制部材19によって掻き取り作用を受ける。即ち、図2に示した現像剤規制部材19の突起部19bによって、再付着トナー回収ローラ18上の現像剤が掻き取り作用を受ける。その際、感光体1上の静電潜像を可視像化する現像時には、再付着トナー回収ローラ18に対しても電圧電源E6によって、現像剤Dのトナーの帯電極性と同極性の、例えば−600Vの電圧が印加され、再付着トナー回収ローラ18と感光体1の間の対向領域6Aに運ばれた現像剤中のトナーが感光体1上の表面部分A、即ち静電潜像に静電的に引き付けられ、その潜像をトナー像として可視像化する。このように、静電潜像を可視像化する現像時には、再付着トナー回収ローラ18に担持され、搬送される現像剤によっても、静電潜像が可視像化される。
即ち、本実施形態の画像形成装置は、先ず、感光体1の回転方向上流側に配置された再付着トナー回収ローラ18に担持された現像剤により静電潜像の可視像化動作が行われ、次いで、現像ローラ5に担持された現像剤によって可視像化動作が続行され、感光体1上に高品質なトナー像が形成される。再付着トナー回収ローラ18に担持されて対向領域6Aを通過した現像剤は、さらに搬送され、再付着トナー回収ローラ18に対置されたスクレーパ20により再付着トナー回収ローラ18から掻き取られ、現像容器15に収容されている現像剤Dに戻される。
感光体1の下方位置には、転写装置としての転写ローラ7が配設されている。転写ローラ7は、感光体1との対向部において、両者の表面が同じ方向に移動する向きに、すなわち感光体1に対して順方向に回転し、この転写ローラ7と感光体1との間の転写部8に向けて、記録媒体としての転写紙16が矢印P方向に送られ、転写ローラ7が転写紙16を感光体1の表面に圧接し、感光体1上に形成されているトナー像が転写紙16上に転写される。
すなわち、電源E3により、転写ローラ7に対して、感光体1上のトナーの帯電極性とは反対の正極性電圧、例えば+950Vの電圧が印加され、感光体1上のトナー像を形成する負極性のトナーTが転写紙16の側に静電的に引き寄せられ、この転写紙に転写、付着する。この場合、感光体1に対して離間した転写装置、例えばコロナ放電器より成る転写装置を用いることもできる。
トナー像が転写された転写紙16は、図示省略した分離装置によって感光体1から分離され、同じく図示省略した定着装置に送られ、トナー像が定着される。トナー像が定着された転写紙16はコピー紙として画像形成装置本体外に排出される。
この画像形成装置は、回転駆動される感光体1と、この感光体1表面を一様に帯電させる帯電ローラ2と、帯電された感光体1上の露光部3にレーザ光を照射して静電潜像を形成する潜像形成手段11と、静電潜像をトナー像として可視像化する現像装置4と、感光体1表面に形成されたトナー像を転写紙16に転写する転写ローラ7の他、感光体1表面を清掃するクリーニングローラ12を有するクリーニング装置、及び除電装置としての除電ランプ13を具備している。帯電ローラ2、潜像形成手段11、現像装置4、転写ローラ7、クリーニングローラ12及び除電ランプ13が、この順に感光体1の回転方向に沿って配置されている。
トナー像転写後に、転写紙16に転写されずに感光体1上にトナーが付着、残留する場合があり、この転写残トナーT1はクリーニング部14に至り、ここでクリーニング部材としてのクリーニングローラ12の表面に一時的に回収される。
クリーニングローラ12は、剛体よりなる芯部材12aと、その表面に固設された導電性又は中抵抗の弾性体12bとから主として形成されている。図1において、芯部材12aは丸軸状の導電性金属からなり、弾性体12bは、芯部材12aと同心の円筒状発泡体からなる。クリーニングローラ12はクリーニングケース17内に収容され、かつ芯部材12aの各端部はクリーニングケース17の前後の側壁17aにそれぞれ回転可能に支持されている。クリーニングローラ12は、現像ローラ5、帯電ローラ2及び転写ローラ7と同様、感光体1に対して実質的に平行に配置されている。前記像担持体上の転写残トナーを回収する時には、像担持体の表面に摺擦しながら回転して像担持体との間で転写残トナーを現像時のトナーと同極性に摩擦帯電させ、かつ前記芯部材に、クリーニング部材と像担持体との間で摩擦帯電されたトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加して、該転写残トナーをクリーニング部材の表面に静電的に引き寄せて回収し、クリーニング部材に回収したトナーを像担持体上に再付着させるときは、前記芯部材に、現像時のトナーの帯電極性と同極性の電圧を印加するように構成されている。
図1において、現像部6から転写部8に向かう感光体1表面に形成されたトナー像のトナーTは、その大部分が、現像時の帯電極性、例えば負極性のトナーとなっている。これに対し、転写ローラ7にはトナー像の転写時に、現像時のトナー帯電極性と反対極性、例えば正極性の電圧が印加されるため、そのトナー像転写後において感光体1上に残留付着するトナー、すなわち転写残トナーT1は、負極性のものに正極性のものが混在したトナーとなる。転写残トナーT1は、プラスとマイナスの両方の極性のトナーが混在した状態で、クリーニング部14に移送する。
クリーニングローラ12は、感光体1上の転写残トナーT1を回収するとき、図示省略した駆動装置により適宜な方向に回転駆動され、例えば図1における時計方向(矢印a方向)、すなわち感光体1との対向部において、クリーニングローラ12と感光体1の表面の移動方向が互いに逆方向(カウンタ方向)に移動する向きに回転駆動されるようになっており、感光体1の表面に摺擦しながら回転する。クリーニングローラ12は、自身の表面部分が、感光体1によって弾性変形させられるように、感光体1と圧接し、この圧接部にはニップ領域Nが形成される。なお、ニップ領域Nの感光体周方向における幅は、例えば1mm前後である。
ニップ領域Nで、正、負両極性の転写残トナーT1は、クリーニングローラ12と感光体1の表面に接触しながら現像時のトナーと同じ極性(本例では負極性)のトナーになるように、摩擦帯電される。すなわち、トナー像転写後の感光体1上の転写残トナーは、クリーニングローラ12と感光体1との間で、静電潜像を可視像化する現像時のトナーの帯電極性(本来の極性)に揃うように、摩擦帯電される。
転写残トナーT1は、感光体1に対して圧接しながら回転するクリーニングローラ12に回収されるが、その回収時にクリーニングローラ12の芯部材12aには、当該ローラ12と感光体1との間で摩擦帯電されたトナーの帯電極性と逆極性、例えば正極性の電圧、例えば+200Vの電圧が電圧電源E4により印加される。従って、転写部8を通過したトナー像転写後の残留トナー、すなわち感光体1とクリーニングローラ12の間で摩擦帯電された転写残トナーT1は、正極性の電圧が印加されたクリーニングローラ12の表面に静電的に引き寄せられて、回収トナーT2としてクリーニングローラ12の表面に付着し、一時的に回収される。
転写ローラ7を通過した感光体1の表面の電位は、正極性の電圧が印加された転写ローラ7の影響により、例えば−50V程度となっているが、+200Vの電圧が印加されているクリーニングローラ12と、転写残トナーT1が付着している感光体表面との間の電位差によって、負帯電極性の転写残トナーT1が、クリーニングローラ12の表面に静電的に引き寄せられる。これにより、感光体1の表面はクリーニング状態となる。
このように、クリーニングローラ12には、感光体1との間で、感光体1上の転写残トナーT1が、クリーニングローラ12の表面に静電的に吸引され得る電界が形成されるように、現像時におけるトナーの帯電極性と反対極性(本例では正極性)の電圧が印加される。
図3乃至図11は、感光体1上の転写残トナーT1をクリーニングローラ12で回収し、その後、回収トナーT2を感光体1の表面に再付着させる動作を示す説明図であり、図3は、感光体1上のトナー像が、矢印P方向に搬送される転写紙16に転写され、転写残トナーT1がクリーニングローラ12の表面に回収されているときの様子を示している。
図3において、クリーニングローラ12によってクリーニングされた感光体1の表面部分は、除電ランプ13によって除電作用を受け、その表面電位が基準値まで下がる。除電ランプ13は画像形成動作中、点灯し続けている。除電作用を受けた感光体1の表面は、引き続き帯電ローラ2によって帯電され、上述したと同様に画像形成動作が続けられる。
このようにして、感光体1が、例えば数回転する間に1枚分のトナー像が感光体1上に形成され、転写紙16に連続的に転写される。以下、トナー像が形成される感光体1上の周方向の画像形成領域をXで表示し、画像形成領域Xの感光体回転方向先端をYで、また、同様に、画像形成領域Xの感光体回転方向後端をZ(図4参照)で表す。
図3において、画像形成領域Xの先端Yがクリーニングローラ12に達したときに、クリーニングローラ12への転写残トナーT1の回収動作が開始され、また図4に示した画像形成領域Xの後端Zがクリーニングローラ12に達するまで、転写残トナーの回収動作が続けられる。クリーニングローラ12を通過した画像形成領域Xは、クリーニングローラによってクリーニングされた状態となる。
図5に示したように、画像形成領域Xの感光体回転方向後端Zが帯電ローラ2を通過すると、帯電ローラ2は感光体1の表面から離脱する。同時に、図1に示したスイッチS10が切り換わって、帯電ローラ2への電圧の印加が停止される。
静電潜像を可視像化する現像時には、再付着トナー回収ローラ18にも現像時のトナーの帯電極性と同じ極性の電圧が印加されるが、画像形成領域後端Zが、図5に示すように、再付着トナー回収ローラ18を通過した時、図1に示したスイッチS3が切り換えられ、再付着トナー回収ローラ18は電圧電源E7の方に接続され、再付着トナー回収ローラ18には、トナーが感光体1に付着しないように、トナーの帯電極性と反対の正極性の電圧例えば、+500Vの電圧が印加される。
同様に、画像形成領域後端Zが現像装置4の現像ローラ5を通過した時、図1に示したスイッチS1が切り換えられ、現像ローラ5は電圧電源E2の方に接続され、その現像ローラ5にも、トナーが感光体1に付着しないように、トナーの帯電極性と反対の正極性の電圧、例えば+500Vの電圧が印加される。
引き続き、図6に示すように画像形成領域後端Zが転写部8を通過すると、転写ローラ7への電圧印加が停止され、転写ローラ7が感光体1から離間する。
クリーニングローラ12は、上述したように、トナー像転写後の感光体1上の転写残トナーT1を静電的に一時的に回収して感光体1の表面を清掃し、その後、回収したトナーT2を、感光体1上の静電潜像の形成に影響のない表面部分に再付着させる。図示した例では、トナー像が転写紙16に転写された後の画像形成領域後端Zが図7に示したようにクリーニングローラ12を通過した時、図1に示したスイッチS2が切り換えられ、クリーニングローラ12は電圧電源E5に接続され、そのクリーニングローラ12の芯部材12aには、現像時のトナーの帯電極性と同じ負極性の、例えば−3000Vの電圧が印加される。このようにしてクリーニングローラ12と、画像形成領域後端Zよりも感光体1の回転方向後方側の感光体表面の非画像形成領域W(図7参照)との間に、クリーニングローラ12上のトナーT2が感光体1の方に放出される方向の電界が形成される。従って、図8に示すように、クリーニングローラ12上に一時的に回収されたトナーT2は、感光体1上の非画像形成領域Wに付着して戻される。このとき、クリーニングローラ12は、感光体1に対して順方向(図8における反時計方向)に回転駆動する。
感光体1上に再付着したトナーT3は、図9に示すように、引き続く感光体1の回転によって、除電ランプ13及び感光体1から離れた帯電ローラ2の下を通過し、図10に示したように、再付着トナー回収ローラ18に至る。このとき、再付着トナー回収ローラ18には、上述のように、現像時のトナーの帯電極性と反対の正極性の電圧が印加されているので、感光体1上に再付着した負極性のトナーT3は、再付着トナー回収ローラ18の表面に静電的に移行する。図10に示すように、再付着トナー回収ローラ18の周面上には現像剤Dが担持され、同ローラ18の回転方向に搬送されているが、この現像剤D中に、感光体1上の再付着トナーT3が静電的に付着、回収される。回収された再付着トナーT3と再付着トナー回収ローラ18上の現像剤Dは、現像容器15内に設けられ、かつ先端エッジ部が再付着トナー回収ローラ18に臨むように配置されたスクレーパ20(図1参照)の作用により、再付着トナー回収ローラ18の周面から掻き取られて現像容器15内に戻される。
即ち、現像装置4の一部としての再付着トナー回収ローラ18は、感光体1の表面に対向させた状態で、現像剤を担持、搬送し、像担持体に再付着したトナーT3を、その搬送される現像剤に静電的に回収して、その現像剤と共に、現像容器15内に収容されている現像剤Dに戻す。このようにして感光体1表面に再付着したトナーT3を現像装置4に回収し、回収したトナーを現像装置4において再利用する。これによって、廃棄トナーをなくすことができ、しかもクリーニングローラ12で回収したトナーを現像装置4へ戻すトナー搬送パイプなどを省略することができる。
また、再付着トナー回収ローラ18によって回収しきれず、再付着トナー回収ローラ18を通過した再付着トナーT3が存在するときは、その再付着トナーT3が、トナーの帯電極性と反対の正極性の電圧、例えば+500Vの電圧を印加された現像ローラ5に至ったとき、この現像ローラ5上の現像剤中に静電的に回収される。感光体1に再付着したトナーを現像装置4に回収するときは、現像ローラ5にも、この再付着トナーT3が回収されるように構成されている。
画像形成動作が引き続き行われるときは、図9及び図10に示した次の画像形成領域X1が連続して除電ランプ13による除電作用を受け、その感光体回転方向先端Y1が帯電ローラ2に対向する位置に移動したとき、帯電ローラ2が感光体1の表面に当接し、次の画像形成領域X1を負極性に帯電し、次いで前述した場合と全く同様にして、次の画像形成領域X1に静電潜像が形成され、これが図11に示すように現像装置4においてトナー像として可視像化される。このとき、再付着トナー回収ローラ18と現像ローラ5には負極性の電圧が印加されている。そして、その画像形成領域先端Y1が転写部8に至ったとき、転写ローラ7は感光体1に対して圧接し、次の転写紙16の先端が転写部8に達し、次の画像形成領域X1に形成されたトナー像がその転写紙16に転写される。このときの転写残トナーは、上述したように、クリーニングローラ12に静電的に一時的に回収され、同様の動作が繰返される。以下同様にして画像形成動作が所定回数繰返される。
なお、図9に示した状態では、次の画像形成領域X1には、未だ静電潜像もトナー像も形成されておらず、正確には、図9に示した領域X1は、次の画像形成領域となるべき領域と言うことができる。また、図1及び図3乃至図11においては、感光体1上又はクリーニングローラ12上のトナーT、T1、T2、T3は、模式的に拡大表示されている。
上述のように、クリーニングローラ12に回収されたトナーT2は、感光体1上の非画像形成領域Wに再付着するので、その再付着トナーT3によって、上述した画像形成動作時の静電潜像はもとより、次に形成される静電潜像にも影響が与えられることはない。
クリーニングローラ12への転写残トナーの回収と、その回収トナーの感光体1への再付着は、各種のタイミングで実行できるが、いずれの場合も、感光体1上の潜像形成に影響のない表面部分に回収したトナーを再付着させる必要がある。
本実施形態によれば、再付着トナー回収ローラ18に対する、現像剤規制部材19の突起部19bを固定式とし、現像ローラ5に対向する突起部19aを固定位置調整可能としたことにより、現像ローラ5に対する突起部19aとのギャップのみを調整すればよいので、上記従来技術に比べて各ローラと突起部とのギャップを速やかに適正状態に調整して良好な画像形成を行うことができる。また、無調整固定式の現像剤規制部材19を再付着トナー回収ローラ18の回転軸に固定したことにより、規制部材の組付け精度を保って高画質でかつ生産性の向上を図ることができると共に、組み立て性が良くなる。即ち、本実施形態によれば、二つ以上の現像に寄与する部材(現像剤担持搬送部材、再付着トナー回収回転体)を有した現像装置における現像剤規制部材の精度を保ちつつ組み立て性の向上を図る画像形成装置を提供することができる。
また、本実施形態によれば、現像ローラ5以外に、再付着トナー回収ローラ18を設け、この再付着トナー回収ローラ18と、感光体1の間で、回転体1に担持された現像剤が、像担持体表面の移動方向と反対方向に移動する向きにその現像剤を搬送しつつ、この搬送される現像剤中に、像担持体表面の再付着トナーT3を静電的に回収するように構成したので、再付着トナーT3に対して、現像剤による大きなスキャベンジング力を与え、効率よく再付着トナーT3を再付着トナー回収回転体18上の現像剤中に静電的に回収することができ、トナー像の地汚れ発生を効果的に防止することができる。しかも、現像ローラ5は、現像時に、感光体1との対向部において、その両者の表面が同方向に移動する向きに回転するので、感光体1上に形成されるトナー像の画質低下を防止できる。また、現像ローラ5の回転方向を切り換えなくても、転写残トナーを効率良く現像装置に回収することができる。
更に、本実施形態によれば、現像時に、再付着トナー回収ローラ18に対して、電圧電源E6により、現像ローラ5と同様、現像のための電圧を印加することにより、再付着トナー回収ローラ18上を担持、搬送される現像剤によって、感光体1上に形成された静電潜像をトナー像として可視像化することができるので、現像ローラ5と協働して所謂、二段現像方式を採用できる。
本実施形態において、現像時に、再付着トナー回収ローラ18を感光体の表面から大きく離間させ、又は再付着トナー回収ローラ18への現像剤の供給を停止して、再付着トナー回収ローラ18に担持された現像剤による現像動作を禁止するように構成することもできる。また、図1に示した再付着トナー回収ローラ18を、感光体1の回転方向に対し、現像ローラ5よりも下流側の位置であって、転写ローラ7よりも上流側の位置に設けても、再付着トナー回収ローラ18を図1の位置に設けた場合と同様に、感光体1上の再付着トナーを回収できる。
本実施形態において、一つの画像形成領域Xごとに転写残トナーをクリーニングローラ12に回収し、これを、その都度、感光体1上に再付着させる場合について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、複数の画像形成領域の転写残トナーを、各画像形成の度毎にクリーニングローラ12に、それぞれ回収し、各回収したトナーを一括して感光体1に再付着させても良い。すなわち、クリーニングローラ12を、例えば図1における矢印a方向に回転させて、転写残トナーを各画像形成の度毎に回収し、複数回の回収をし終えたのち、クリーニングローラ12を、例えば図1に矢印aで示した方向と逆方向に回転させ、各画像形成ごとに回収したトナーを一括して感光体1に再付着させることもできる。
また、本発明は、クリーニング装置を停止させたまま、感光体1からのトナーの回収、又はその回収トナーの感光体1への再付着を行う構成の画像形成装置にも適用することができる。更に、本発明は、クリーニング部材としてローラ状のものの他、無端ベルト状のものなどを用いる画像形成装置、又は像担持体としてドラム状のものの他に、無端ベルト状のものを用いる画像形成装置にも適用でき、また、記録媒体として中間転写体を用い、像担持体から、この中間転写体にトナー像を転写し、次いでこれを転写材に転写する形式の画像形成装置にも適用できる。
更にまた、本発明は、帯電装置によって感光体を帯電した後、その表面への像露光時に光の照射されない部分によって静電潜像を形成し、その潜像電位の極性と反対の極性に帯電されたトナーを当該静電潜像に付着させて現像を行う所謂、ポジ・ポジ現像方式のカ−トリッジ及び画像形成装置にも適用することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の部分断面図である。 図1の現像剤規制部材を示す拡大図である。 図1の感光体部分を示す図であって転写残トナーの回収方法を示す説明図である。 図1の感光体部分を示す図であって転写残トナーの回収方法を示す説明図である。 図1の感光体部分を示す図であって転写残トナーの回収方法を示す説明図である。 図1の感光体部分を示す図であって転写残トナーの回収方法を示す説明図である。 図1の感光体部分を示す図であって転写残トナーの回収方法を示す説明図である。 図1の感光体部分を示す図であって転写残トナーの回収方法を示す説明図である。 図1の感光体部分を示す図であって転写残トナーの回収方法を示す説明図である。 図1の感光体部分を示す図であって転写残トナーの回収方法を示す説明図である。 図1の感光体部分を示す図であって転写残トナーの回収方法を示す説明図である。 従来技術の説明図である。 図13の現像剤規制部材を示す拡大図である。
符号の説明
1 感光体
2 帯電ローラ
3 露光部
4 現像装置
5 現像ローラ
5B マグネット
6 現像部
7 転写ローラ
8 転写部
10A、10B パドル
11 レーザ光
12 クリーニングローラ
12a 芯部材
12b 弾性体
13 除電ランプ
14 クリーニング部
15 現像容器
16 転写紙
17 クリーニングケース
18 再付着トナー回収ローラ
18B マグネット
19 現像剤規制部材
20 スクレーパ
D 現像剤
T1 トナー
T2 トナー
T3 トナー

Claims (4)

  1. 回転駆動される像担持体と、
    この像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
    現像容器に収容された現像剤を担持し、前記像担持体表面の移動方向と同じ方向に搬送しつつ、前記像担持体表面の静電潜像を可視像化する現像剤担持搬送部材と、像転写後の像担持体表面に残存する転写残トナーをクリーニング部材によって静電的に回収し、前記像担持体上の静電潜像の形成に影響のない表面部分に静電的に再付着させた再付着トナーを静電的に回収する再付着トナー回収回転体とを備えた現像装置と、
    前記像担持体表面に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写装置と、
    を具備した画像形成装置において、
    前記現像剤担持搬送部材と前記再付着トナー回収回転体とは離間して隣接し、前記現像剤担持搬送部材及び前記再付着トナー回収回転体に付着・搬送される現像剤の量は、現像剤規制部材によって規制され、
    記現像剤規制部材には、前記現像剤担持搬送部材に対向し、前記現像剤担持搬送部材上の現像剤を掻き取る突起部と、前記再付着トナー回収回転体に対向し、前記再付着トナー回収回転体上の現像剤を掻き取る突起部とを有し、
    前記再付着トナー回収回転体に対向する突起部は、前記再付着トナー回収回転体の回転中心軸に固定され、前記現像剤担持搬送部材に対向する突起部は、前記再付着トナー回収回転体に対向する突起部に、固定位置の調整が可能な状態に取り付けられ、
    記二つの突起部は独立して調整可能である
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記再付着トナー回収回転体は、前記像担持体との対向部において、前記像担持体とは逆方向に回転するものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記再付着トナー回収回転体は、現像時に、現像剤を像担持体に供給して像担持体上の静電潜像を可視像化し、非現像時には、前記像担持体に再付着したトナーを回収するものである
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 像担持体と、この像担持体表面に形成された静電潜像を可視像化する現像装置とを一体化し、画像形成装置本体に着脱自在に形成したプロセスカートリッジにおいて、
    前記現像装置は、現像容器に収容された現像剤を担持し、前記像担持体表面の移動方向と同じ方向に搬送しつつ、前記像担持体表面の静電潜像を可視像化する現像剤担持搬送部材と、像転写後の像担持体表面に残存する転写残トナーをクリーニング部材によって静電的に回収し、前記像担持体上の静電潜像の形成に影響のない表面部分に静電的に再付着させた再付着トナーを静電的に回収する再付着トナー回収回転体とを備え、
    前記現像剤担持搬送部材と前記再付着トナー回収回転体とは離間して隣接し、前記現像剤担持搬送部材及び前記再付着トナー回収回転体に付着・搬送される現像剤の量は、現像剤規制部材によって規制され、
    前記現像剤規制部材には、前記現像剤担持搬送部材に対向し、前記現像剤担持搬送部材上の現像剤を掻き取る突起部と、前記再付着トナー回収回転体に対向し、前記再付着トナー回収回転体上の現像剤を掻き取る突起部とを有し、
    前記再付着トナー回収回転体に対向する突起部は、前記再付着トナー回収回転体の回転中心軸に固定され、前記現像剤担持搬送部材に対向する突起部は、前記再付着トナー回収回転体に対向する突起部に、固定位置の調整が可能な状態に取り付けられ、
    前記二つの突起部は独立して調整可能である
    ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
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