JP4908449B2 - 電気錠 - Google Patents

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Description

本発明は、宅配ボックス、ロッカー、その他扉の開閉に使用される電気錠に関するものである。
宅配ボックスやロッカーのような収納装置に電気錠が使われる場合がある。収納装置に電気錠を用いる場合、収納装置の隔室の扉を押して扉のフックを電気錠のフックプレートに押し込み、これによりストッパ機構をラッチさせ施錠がかかり、一方、開錠するときには制御回路からソレノイドなどの駆動手段により電気錠のストッパ機構のラッチを解除して開錠する、といった方式が用いられる(たとえば下記の特許文献1)。
また、この種の電気錠を用いる構成では、扉のフックを係止している電気錠のフックプレートをリターンスプリングなどで付勢しておき、ストッパ機構が解除された時にその付勢力で扉のフックを蹴り出し、扉が開くようにした、いわゆるポップアップ方式が採用されることがある。
特開2005−282025号公報
上記の電気錠を用いた従来の収納装置では、施錠状態において扉が開く方向に抗するように扉のフックと電気錠のフックプレートが係止している。そして、ポップアップ方式の場合には、開錠時にはリターンスプリングなどの付勢力でフックプレートが扉のフックを蹴り出せなければならないが、従来構成では、この開錠動作が、扉の内側からかかる圧力(以下内圧と呼ぶ)によって不可能になってしまうことがあった。
たとえば、収納装置の隔室に荷物を詰め込み過ぎたために、扉に内圧がかかったりすると、扉のフックと電気錠のフックプレートがロックしてしまい、ソレノイドにより電気錠のストッパ機構のラッチを解除しても開錠状態とならない、という問題が発生する。また、電源からの距離や電源電圧のイレギュラーなどによる電圧降下などで、ソレノイドの駆動力が足りなくなった場合には、扉にかかる内圧がたとえ小さくても電気錠が動作できなくなり、扉が開かなくなるという問題が発生する。
電気錠には、セキュリティの面からこじ開けに対する強度が要求されるが、一方では、上記のような内圧による開錠不能というような事態が生じたとしても、必要に応じて確実に収納装置を開扉できるような非常開錠の仕組みも要求される。
上記の内圧による開扉不能の問題は上記の特許文献1においても指摘されており、特許文献1では、扉を押すことにより、開錠用のソレノイドのアーマチュアを開錠方向に移動できるようした構成が提案されている。しかしながら、特許文献1では、非常開錠のために扉を押す、という操作が必要であり、この方法を熟知していない利用者や管理者をとまどわせる可能性があり、また、非常開錠方法を説明したステッカーなどを扉などに貼付するような措置も考慮する必要がある。
また、内圧による開錠不能の可能性を完全に払拭できない従来構成においては、内圧による開錠不能それ自体を回避するために、収納装置に貼付するステッカーには「荷物を詰め込まないで下さい」などの注意書きを記載する必要があった。
本発明の課題は、上記の問題に鑑み、内圧に強く、安定して施錠および開錠できるとともに必要に応じて確実に非常開錠可能な電気錠を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明においては、施錠されるフックと係合して前記フックの施錠を行ない、該係合を解除されることにより前記フックの開錠を行なうよう回動するフックプレートと、前記フックプレートと連動して回動するストッププレートと、前記ストッププレートと連動して回動するレバープレートと、前記レバープレートおよび前記ストッププレートを介して前記フックプレートを開錠する駆動力を発生するソレノイドと、前記フックプレート、前記ストッププレート、および前記レバープレートを回動自在に支持するとともに、前記ソレノイドを収容するケースと、を有し、前記フックから前記フックプレートに働く力が、前記ストッププレート、前記レバープレート、前記ソレノイドと経由する際に段階的に弱められるよう前記各プレートのレバー比が設定される構成を採用した。
上記構成により、本発明では、フックから前記フックプレートに働く力が、ストッププレート、レバープレート、ソレノイドと経由する際に段階的に弱められるよう各プレートのレバー比を設定しているため、荷物の詰めすぎなどによって扉にかかる内圧を低減し、耐内圧性能を向上し、安定して施錠および開錠できるとともに必要に応じて確実に非常開錠可能な優れた電気錠を提供することができる。
以下、発明を実施するための最良の形態の一例として、図面を参照して本発明を採用した電気錠の一実施例を示す。
図1〜図3は本発明を採用した電気錠の構成を示している。図1および図2は電気錠をロッカーや宅配ボックスのような収納装置の隔室に装着した状態を、図3は電気錠の内部構成を詳細に示したものである。
本実施例の電気錠は、図1のごとく、不図示の収納装置の隔室の扉に装着されたフック12と係合するフックプレート3を有している。電気錠の樹脂ケース1内部には、後述のような構成部材が組み込まれている。
本実施例の電気錠は、図1、図2に示すようにステンレス板などからなるベースプレート2を介して樹脂ケース1の透孔1a(本実施例では樹脂ケース1の外周のタブ1e(図1)の部位に設けてある)を貫通するビス31により収納装置の隔室の側壁15a、または15bのビス穴17に固定される(本実施例では4点止め)。
図2は、本実施例の電気錠は、後述のような内部構成を有することにより、その組み上げかたによっては、側壁15a(扉が右ヒンジの場合)、または側壁15b(扉が左ヒンジの場合)のいずれかにも装着できることを示したものである。また、図1において、符号5は、樹脂ケース1後部から突出した非常開錠用のレバープレートを示している。また、符号16の破線で示したものは、収納装置の本体の扉受部である。
次に図3を参照して、電気錠の内部構造につき説明する。本実施例の電気錠は、樹脂ケース1の内部にフックプレート3、ストッププレート4、レバープレート5、ソレノイド6、回転軸7〜9、フックスプリング10、レバースプリング11を組み込んだものである。
なお、図3の例では、ベースプレート2は、図1および図2のような1枚板の構成ではなく、金属板などを折曲げ成型して周囲に装着用のビス穴を貫通させたタブを有する構成を例示している。このようなベースプレート2を用いる場合は、ベースプレート2と樹脂ケース1の間に、特に図の左右方向に関する両者の相対位置が変らないように係合する爪などの構造を設け、その上でベースプレート2を用いて、図1および図2に準ずる方法でビス止めなどにより収納装置の隔室の側壁に固定する。
樹脂ケース1には、上記の各構成部材を収容するに適した凹部1c、1dを適宜設けるとともに、回転軸7〜9の座となる円柱を成型する。
樹脂ケース1の内部形状、特に凹部1c、1dや回転軸7〜9の座となる円柱は、図示のようにP−P’の一点鎖線で示した中心線に対して線対称に成型する。
回転軸7、8、9は、樹脂ケース1の座となる円柱に対して植設した金属棒などから構成し、たとえば金属板から構成したフックプレート3、ストッププレート4、およびレバープレート5は、これらのプレートに設けた透孔に対して回転軸7、8、9をそれぞれ貫通させ、Eリングを用いたり、ベースプレート2によって抜け止めすることにより、回動自在に支持される。
フックプレート3、およびレバープレート5には、それぞれトーションスプリングから成るフックスプリング10、レバースプリング11を架装し、これによりフックスプリング10は回転軸7を中心に反時計廻りに、レバースプリング11は回転軸9を中心に時計廻りに付勢される。
また、樹脂ケース1の図中右方にはソレノイド6が配置されており、そのアーマチュア6aの先端は、レバープレート5の軸9よりも右側の腕に設けられた透孔5bに係止しており、ソレノイド6は不図示の駆動回路および制御回路により駆動され、開錠信号によって図中上方にレバープレート5の右方の腕を引く。
本実施例では、ソレノイド6は、モーメンタリーな動作を行なうものであって、駆動時のみにアーマチュア6aを引き、それ以外の状態ではアーマチュア6aがレバープレート5に従動する構成のものであればよい。なお、ソレノイド6を収容する樹脂ケース1の凹部も、一点鎖線P−P’で示した中心線に対して線対称に成型されているものとする。
フックプレート3、ストッププレート4、およびレバープレート5は金属の板材から構成され、裏返して用いることができるように構成する。特に、図3の樹脂ケース1に、回転軸7、8、9の座となっている円柱と一点鎖線P−P’に対して線対称な位置に設けた円柱に回転軸7、8、9を移設し、そこに図3の状態から裏返したフックプレート3、ストッププレート4、およびレバープレート5を支持し、さらにソレノイド6を図示と上下反対に装着してレバープレート5とアーマチュア6aを係止させることにより、収納装置の隔室の反対側の側壁に装着するための電気錠を構成することができる。
いいかえれば、本実施例の樹脂ケース1は、その中心線P−P’に対して、線対称な異なる2つの姿勢で、各プレート3〜5を支持するとともにソレノイドを収容できるよう形成されている。
図3は、右ヒンジの隔室において左側の側壁に装着するための電気錠を示しているが、上述のように図3と線対称に組み上げることにより左ヒンジの隔室において右側の側壁に装着するための電気錠を構成することができる。図4(a)、(b)はそれぞれ、上記のようにして構成した右ヒンジ用、および左ヒンジ用の電気錠を、収納装置の隔室の左側、および右側の側壁に装着した状態の断面を示している。
さらに、図3の構成では、レバープレート5を操作して非常開錠を行なうため、丸鍵キー15により操作可能な丸鍵シリンダー14、および丸鍵シリンダー14の駆動棒14aに固定された鍵板13を配置してある。
丸鍵シリンダー14は、丸鍵シリンダー14に丸鍵キー15を挿し込み、丸鍵キー15を回す事で、駆動棒14aを介して鍵板13の右端が図の上方に持ち上げるように構成されている。丸鍵シリンダー14は、収納装置の隔室側方や下部などに配置し、非常開錠などの必要が生じた場合に収納装置の管理者などが、保有する丸鍵キー15を用いて丸鍵シリンダー14を操作し、これによりレバープレート5右端の操作端部5aを上方に押し上げて、電気錠を開錠することができる。
さらに図3、および図5を用いて、本実施例の電気錠の動作、およびその力学的な特徴について詳細に説明する。
上記の通り、本実施例の電気錠は、フックプレート3、ストッププレート4、およびレバープレート5の3枚のプレートを連動させる構成であり、フックプレート3が扉のフック12と係合し、またフック12を開放することにより、施錠/開錠を行なう。
フックプレート3は、その溝3cの部分で扉のフック12と係合してフック12をロックする。フックプレート3は、図3右側の腕部分3d、3e、3fの部分で、ストッププレート4の左側の腕4aと連動する。
ストッププレート4はほぼ「7」の形状で図3右側の腕4bによってレバープレート5の左側の腕中央付近の切り欠き5cと連動する。
図3は施錠時の状態を示しており、図5の状態から扉(不図示)を閉じて、フック12を溝3cを押し込むと、最終的にフックプレート3、ストッププレート4、およびレバープレート5が図示の状態で係止する。図5から図3の状態に移行する間は、フックプレート3の時計廻りの回動によって、フックプレート3の腕部分3eの斜面をストッププレート4の腕4aが滑るよう、フックプレート3とストッププレート4が連動する。
図3の状態では、ストッププレート4の腕4aがフックプレート3の腕部分3dに係止して、フックプレート3が反時計廻りに回動するのを阻止する。
また、ストッププレート4は、腕4bの先端がレバープレート5の切り欠き5cと係止し、これによりストッププレート4が時計廻りに回動するのが阻止される。図5から図3の状態に移行する間は、ストッププレート4の腕4bの先端は、レバースプリング11で時計廻りに付勢されたレバープレート5の圧接を受けながらレバープレート5の左腕の先端から右方へ滑り、切り欠き5cと係止する図3の状態に移行する。
以上の施錠時には、ソレノイド6は駆動する必要はなく、そのアーマチュア6aはレバープレート5の透孔5bと係止したまま従動して図5から図3の状態に移行する。
開錠時には、不図示の制御回路を介してソレノイド6を駆動して、アーマチュア6aを図の上方に引くか、あるいは、非常開錠の場合には丸鍵15を用いて鍵板13の右端を図の上方に持ち上げることにより、レバースプリング11の付勢力に抗してレバープレート5と反時計廻りに回動させ、レバープレート5とストッププレート4の係合を解く。
これにより、ストッププレート4が、図5のようにストッププレート4の腕4aが樹脂ケース1の内壁に係止して止まる位置まで時計廻りに回動する。これに連動して、フックスプリング10で付勢されたフックプレート3が反時計廻りに回動し、溝3cの部分で扉のフック(12)を図の左方に蹴り出して扉(不図示)をポップアップさせる。
その際、ストッププレート4の腕4aの先端はフックプレート3の腕部分3fの斜面を滑動する。図5の最終状態では、ストッププレート4の腕4aがフックプレート3の腕部分3eおよび3fの部分に係止し、フックプレート3が図示の位置よりもさらに反時計廻りに回動するのが阻止される。
本実施例の電気錠は、以上のようにして施錠および開錠される。
本実施例の電気錠の特徴は、フックプレート3とレバープレート5の間にストッププレート4を配置して、連動させ、荷物の詰めすぎなどによって扉にかかる内圧の大きな力をてこの原理で低減させる点にある。
フックプレート3に働く力はストッププレート4、レバープレート5を経由してソレノイド6に伝わるが、各プレートを図示のような形状とし、レバー比を下記のような構成とすることにより、内圧の大きな力をてこの原理で低減させ、ソレノイド6の数百グラムの力で扉を開閉させることが可能となる。
すなわち、電気錠が施錠した状態の図3において、扉のフック12とフックプレート3は、フックプレート3の回転中心から距離aで接しており、フックプレート3とストッププレート4は、フックプレート3の回転中心から距離bで接している。
同様にフックプレート3とストッププレート4は、ストッププレート4の回転中心から距離cで接しており、ストッププレート4とレバープレート5は、ストッププレート4の回転中心から距離dで接している。
また、ストッププレート4とレバープレート5は、レバープレート5の回転中心から距離eで接しており、レバープレート5とソレノイド6は、レバープレート5の回転中心から距離fで接続している。
本実施例においては、上記の距離の比で表現すると、各レバー3、4、5のレバー比を、a:b(a<b)、c:d(c<d)e:f(e<f、図示の構成ではe、fの差は小さいが、スペースが許すならe:fの比をより大きくしてもよい)に構成しており、このようにレバー比を設定しておくことにより、扉のフック12からフックプレート3に加わる内圧の力を低減し、ソレノイド6の吸引動作に及ぼす悪影響を小さくすることができる。
したがって、収納装置の隔室に荷物を詰め込みすぎるなどして、扉を介してフック12とフックプレート3の間に大きな力がかかっていても、ソレノイド6は小さな駆動力で確実にストッププレート4とレバープレート5の係合を解除し、ストッププレート4、フックプレート3をそれぞれ時計廻り/反時計廻りに回動させ、開錠状態に移行することができる。
なお、本実施例では、吸引状態から復帰するためにレバースプリング11を使用しているが、このレバースプリング11は、ソレノイド6が吸引動作を行うのとは反対方向に力を及ぼしている。したがってレバースプリング11の力が大きい場合、何らかの要因によってソレノイドに供給される電圧が降下すると、ソレノイドの動作に悪影響が及びやすくなる。
しかしながら、本実施例では、ソレノイド6の向きとレバープレート5のレバー比をe:f(e<f)に取ることで、ソレノイド6は少ない力で復帰動作が可能となっており、これにより、レバースプリング11の力をソレノイド6の復帰に必要十分な程度まで弱めることができ、電圧降下に対しての動作安定性を高めることができる。
さらに、本実施例では、ストッププレート4を「7」字型(ないしL字型)に構成し、フックプレート3とレバープレート5の間に配置することにより、電気錠のスペースを有効利用でき、電気錠を大型化することなく、プレート3〜5に至る係合構造の全体のレバー比を充分大きくとることができる。
また、本実施例では、丸鍵シリンダー14を丸鍵キー15で操作することにより、非常開錠を容易かつ確実に行なうことができる。
すなわち、丸鍵シリンダー14に丸鍵キー15を挿し込み、丸鍵キー15を回す事で、鍵板13が持ち上がり、レバープレート5を動かす事によって、電気錠を開錠することができる。本実施例では、手の力で直接的にレバープレートを動かすため、電気的にソレノイド6を動かすよりも遥かに大きい力によって電気錠を開錠することができる。そのため、荷物が押し込められ非常に内圧が高い状態や、何らかのトラブルでソレノイド6が動かないような場合でも、この方法によって、確実に電気錠を開錠することができる。
なお、こじ開けの力が電気錠に加わった際は、フックプレート3には、ストッププレート4とレバープレート5よりも大きな力が加わるため、この点を考慮して、フックプレート3の板厚はストッププレート4とレバープレート5の板厚よりも厚くしている。しかしストッププレート4とレバープレート5も無駄に厚くしてしまうと、材料コストが上がってしまうため、必要な強度を確保出来る範囲でフックプレート2よりも薄くしている。
そして、板厚の異なる3つの部品フックプレート3、ストッププレート4、レバープレート5をベースプレート2に近接させた状態で安定して動作させることが出来るよう、樹脂ケース1の内部構成、たとえばリブの高さや幅と、ベースプレート2の形状を決定している。フックプレート3、ストッププレート4、レバープレート5は、金属のベースプレート2に近接しているため、大きな負荷が加えられても、樹脂ケース1ではなくベースプレート2で負荷の多くを受け止める事が出来るため、こじ開けに対して十分な強度を確保する事が出来る。
また、本実施例では、上述のように、樹脂ケース1を線対称に構成し、ソレノイド6やプレート3〜5を線対称な姿勢で(裏返して、あるいは逆向きに)組み込むことにより、内部部品の向きは同じまま、ベースプレート2と樹脂ケースのみ上下反転させて左右いずれのヒンジの扉にも対応できる構成が得られる。すなわち、ソレノイド6の向きと非常開錠の向きが同じまま、左右両方の取付けに対応する。なお、ベースプレート2のネジ穴位置は上下左右対称にしても、組立管理に関するフェイルセイフの観点からは問題ない。たとえば間違えて取付けると、「非常開錠が動作しない」か「ドアが閉じない」となるため、出荷前のチェックにおいて容易に組み付けのミスを発見することができる。
<作用効果>
ここで、以上の実施例で示した構成における作用効果を要約しておく。
上記実施例における電気錠の内部構造においては、扉のフックを係止し、施錠するフックプレート3、および、これに連動するストッププレート4、およびレバープレート5の形状および寸法の設定により、電気錠が装着された収納装置の扉にかかる大きな内圧をてこの原理で低減させるようになっており、これにより荷物の詰めすぎなどによって扉のフックから各プレート3〜5、さらにはソレノイド6にかかる内圧を低減し、ソレノイド6(あるいは丸鍵シリンダー14を用いた非常開錠機構など)の小さな駆動力によって確実に電気錠を開錠することができる。すなわち、本実施例の電気錠は、収納装置の耐内圧性能を向上することができる。
また、本実施例では、電源回路やソレノイド6の駆動回路に電圧降下が起き、ソレノイド6の駆動力が低下しているような状況でも、確実に電気錠の開錠動作を行なえ、収納装置の動作安定性を高めることができる。あるいは、開錠用のソレノイド6にはラッチソレノイドのような比較的複雑なソレノイドを用いる必要がなく、パワーが小さく消費電力も小さい、モーメンタリー動作の小型なソレノイドを利用することができ、構成を簡単安価にすることができる。さらに、本実施例では、特許文献1において必要とされるような扉を押すなどの特別な操作を必要とせずに、ソレノイド6を介して電気的に、あるいは下記の非常開錠機構により電気錠を開錠することができる。
また、フックプレート3とレバープレート5を直接係合させるのではなく、フックプレート3とレバープレート5の間の空間を利用して両者を連動させるストッププレート4を配置する構成により、電気錠のスペースを有効利用でき、電気錠を大型化することなく、プレート3〜5に至る係合構造の全体のレバー比を充分大きくとることができ、上記の開錠の容易性、あるいは確実性の効果を高めることができる。
さらに、上記実施例では、非常用に電気錠を機械的に強制開錠する手段として丸鍵キー15、丸鍵シリンダー14、鍵板13を用いた非常開錠機構を設けており、電気的制御による開錠と、個別の強制(非常)開錠を選択することができる。また、電気錠の非常開錠は、上記同様の理由で、無理なく小さな力で電気鍵を設けた扉に対して個別に行なうことができる。
また、上記実施例の電気錠を装着した収納装置においては、扉をこじ開けようとする力に対しては、電気錠の内部構造によって電気錠にかかる負荷を低減する事で、道具を使わないレベルのこじ開けや蹴破りを出来ないようにすることができる。特に、上記実施例では、フックプレート3、ストッププレート4、レバープレート5は、金属のベースプレート2に近接しているため、大きな負荷が加えられても、樹脂ケース1ではなくベースプレート2で負荷の多くを受け止める事が出来るため、こじ開けに対して十分な強度を確保する事が出来る。
本発明を採用した電気錠の構成を示した斜視図である。 本発明を採用した電気錠の装着例を示した斜視図である。 本発明を採用した電気錠の内部構成を施錠状態で示した側面図である。 図3の電気錠の装着状態を正面から示しており、(a)は電気錠を左側壁に、(b)は電気錠を右側壁に装着した状態の正面図である。 本発明を採用した電気錠の内部構成を開錠状態で示した側面図である。
符号の説明
1 樹脂ケース
2 ベースプレート
3 フックプレート
4 ストッパープレート
5 レバープレート
6 ソレノイド
7〜9 回転軸
10 フックプレート
11 レバースプリング
12 扉用フック
13 鍵板
14 丸鍵シリンダー
15 丸鍵キー
16 扉受部
17 ビス穴

Claims (5)

  1. 施錠されるフックと係合して前記フックの施錠を行ない、該係合を解除されることにより前記フックの開錠を行なうよう回動するフックプレートと、
    前記フックプレートと連動して回動するストッププレートと、
    前記ストッププレートと連動して回動するレバープレートと、
    前記レバープレートおよび前記ストッププレートを介して前記フックプレートを開錠する駆動力を発生するソレノイドと、
    前記フックプレート、前記ストッププレート、および前記レバープレートを回動自在に支持するとともに、前記ソレノイドを収容するケースと、
    を有し、前記フックから前記フックプレートに働く力が、前記ストッププレート、前記レバープレート、前記ソレノイドと経由する際に段階的に弱められるよう前記各プレートのレバー比が設定されることを特徴とする電気錠。
  2. 前記レバープレートに、開錠時に駆動した前記ソレノイド6を復帰させるためのレバースプリングが架装され、該レバースプリングの力がソレノイドの復帰に必要十分な程度に弱く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の電気錠。
  3. 前記レバープレートおよび前記ストッププレートを介して前記フックプレートを開錠する駆動力を与えるよう、前記レバープレートを外部から操作する非常開錠手段を有することを特徴とする請求項1に記載の電気錠。
  4. 前記フックプレートの厚みが、前記ストッププレート、およびレバープレートの厚みよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の電気錠。
  5. 前記ケースは、前記ケースの中心線に対して線対称な異なる2つの姿勢で、前記各プレートを支持するとともに前記ソレノイドを収容できるよう形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気錠。
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