JP4906472B2 - デシカント空調機 - Google Patents

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Description

本発明は、デシカントロータを使用して吸着方式により除湿を行うデシカント空調機(Desiccant Air Conditioner)に関し、特に、コンパクトで室内への設置が容易なデシカント空調機に関する。
近年、省エネルギー政策の推進に伴って、室内空調における設定温度の高温化が求められるようになってきている。また、健康上の理由等によって、室内への外気の積極的な導入が求められている。特に、日本のように夏場に高温多湿となる地域においては、空調温度の上昇に伴い室内の湿度が上昇するため、湿度制御が不可欠となる。
温度制御とともに湿度制御を効率的に行う空調機としては、従来からデシカント空調機が使用されてきた。デシカント空調機とは、シリカゲルやゼオライト粉末等の乾燥剤(デシカント(desiccant))が担持されたハニカム構造のデシカントロータを備え、このデシカントロータに湿気を吸着させることで除湿を行う吸着方式の除湿器である(非特許文献1,2参照)。
デシカント空調機では、デシカントロータに湿気を吸着するのみでは、吸着熱により給気温度が高くなる。そこで、除湿を行う減湿側空気とデシカントロータの乾燥剤を乾燥させて再生するための再生空気(加湿側空気)との間で熱交換を行うための顕熱交換器を備えたデシカント空調機が開発されている。
図3は、デシカント空調機の内部構造の概念図である(非特許文献2,図3参照)。デシカント空調機100のケーシング101の内部には、減湿側空気が流れる減湿側流路102と再生空気(加湿側空気)が流れる加湿側流路103とが形成されている。減湿側流路102及び加湿側流路103に跨って、デシカントロータ104と熱交換ロータ(回転再生式熱交換器)105が配設されている。デシカントロータ104及び熱交換ロータ105は、ギヤードモータ(図示せず)によりゆっくりした一定の速度で回転される。デシカントロータ104は、ケーシング101と耐熱シール構造により処理ゾーン104aと再生ゾーン104bとに分離されている。処理ゾーン104aは減湿側流路102内の部分をいい、再生ゾーン104bは加湿側流路103内の部分をいう。
減湿側流路102と加湿側流路103とは、反対方向に空気が流通する。減湿側流路102内には、入口側から、フィルタ106,デシカントロータ104,熱交換ロータ105,冷却コイル107,及び減湿側ファン108がこの順で設けられている。また、加湿側流路103内には、入口側から、フィルタ109,熱交換ロータ105,ヒータ110,デシカントロータ104,及び加湿側ファン111がこの順で設けられている。
減湿側ファン108により、外気(又は還気)が減湿側空気として減湿側流路102を流通し、室内に給気される。減湿側流路102内に減湿側空気として吸入された外気OAは、フィルタ106を通過した後、デシカントロータ104の処理ゾーン104aを通過する。この際、減湿側空気に含まれる湿気は、デシカントロータ104に担持された乾燥剤に吸着されて除去される。このとき、吸着熱が発生するため、減湿側空気の温度が上昇する。次に、減湿側空気は、熱交換ロータ105を通過する。この際、減湿側空気は熱交換ロータ105と熱交換して冷却される。更に、減湿側空気は冷却コイル107を通過して適温まで冷却された後、減湿側ファン108を通過して室内に給気される。
一方、加湿側流路103には、加湿側ファン111により室内空気が加湿側空気として流通され、室外に排気される。加湿側流路103内に加湿側空気として吸入された室内空気RAは、フィルタ109を通過した後、熱交換ロータ105を通過する。この際、加湿側空気は、減湿側空気により与熱された熱交換ロータ105と熱交換して加熱され、逆に熱交換ロータ105は冷却される。次に、加湿側空気は、ヒータ110を通過した後にデシカントロータ104の再生ゾーン104bを通過する。ヒータ110において、加湿側空気は更に加熱される。そして、デシカントロータ104にこの加熱された加湿側空気を通過させることにより、デシカントロータ104に吸着した湿気は脱離し、加湿側空気に放出される。そして、加湿側空気は湿気とともに加湿側ファン111を通過して外気OAに放出される。このようにして、除湿された外気OAが室内に給気される。
また、回転再生式熱交換器の代わりに静止型熱交換器を使用したデシカント空調機も、数多く開発されている(例えば、特許文献1,2参照)。
図4は、特許文献1に記載のデシカント空調機120の内部構造を示す正面図である。このデシカント空調機120は、ケーシング121の表面右下部分に減湿側吸込口122、裏面左上部分に減湿側吹出口123、裏面右上部分に加湿側吸込口124、表面左下部分に加湿側吹出口125が形成されている。また、ケーシング121の内部には、縦隔壁126、横隔壁127,128、フィルタ129,130、デシカントロータ131、駆動モータ132、駆動ワイヤ133、顕熱交換器134、減湿側ファン135、ヒータ136、加湿側ファン137、通気パイプ138、及びダンパ139が設けられている。
デシカントロータ131は、駆動モータ132及び駆動ワイヤ133からなるベルト駆動機構によりゆっくりと一定速度で回転される。顕熱交換器134は、クロスフロー型の静止型熱交換器である。
外気OAは、減湿側ファン135によって減湿側吸込口122からフィルタ130を通して吸引される。次いで、デシカントロータ131の右側部分を通過して除湿・昇温される。そして、顕熱交換器134において降温された後、減湿側吹出口123から室内に吹き出される。
一方、室内空気RAは、加湿側ファン137によって加湿側吸込口124からフィルタ129を通して吸引される。次いで、顕熱交換器134において昇温され、ヒータ136により更に昇温される。次いで、デシカントロータ131の左側部分を通過して、デシカントロータ131の乾燥剤に吸着した湿気を脱離させ、加湿・降温される。そして、加湿側ファン137を通過して加湿側吹出口125から室外に吹き出される。
このデシカント空調機120は、減湿側ファン135及び加湿側ファン137と、デシカントロータ131と、顕熱交換器134とがケーシング121内に縦列されており、ケーシング121の形状は縦長形状となる。
図5は、特許文献2に記載のデシカント空調機140の内部構造を示す斜視図である。このデシカント空調機140は、縦長矩形のケーシング141の内部に縦隔壁142及び横隔壁143,144が設けられている。横隔壁143,144の間の中央空間には上下隔壁145が設けられており、この中央空間では、縦隔壁142は上下隔壁145の上側空間のみを区画する。これらの隔壁により、ケーシング141の内部は7つの区域(A〜G)に区画されている。左側の前後2つの区域(F,C)には、それぞれ減湿側ファン146,加湿側ファン147が配設されている。また、中央部の4つの区域のうち、上部の2区域(B,E)には、縦隔壁142を跨いでデシカントロータ148が設けられており、中央上部前側の区域(E)には、デシカントロータ148の下側にヒータ149が設けられている。また、中央下部の区域(G)には、顕熱交換器150が配設されている。
外気OAは、減湿側ファン146により誘起される吸引圧により、区域(A)の右側側壁に設けられた減湿側吸込口151から区域(A)内に吸引される。そして、通気口152から区域(B)に流入し、デシカントロータ148を通過した後に、区域(G)内の顕熱交換器150を通過し、通気口153から区域(F)に流入する。最後に、減湿側ファン146を通って給気口154から室内に吹き出される。
一方、室内空気RAは、加湿側ファン147により誘起される吸引圧により、区域(C)の左側側壁に設けられた加湿側吸込口155から区域(C)内に吸引される。そして、通気口156から区域(G)に流入し、区域(G)内の顕熱交換器150を通過し、区域(E)内のヒータ149及びデシカントロータ148を通過した後に、通気口157から区域(D)に流入する。そして、排気口158から室内に吹き出される。
このデシカント空調機140は、減湿側ファン146及び加湿側ファン147と、デシカントロータ148及び顕熱交換器150がケーシング141内に縦列されているが、デシカントロータ148及び顕熱交換器150が上下方向に積み重ねて収容されているため、ケーシング141の形状は方形に近い形状となる。しかし、デシカントロータ148及び顕熱交換器150が積み重ねられている分だけ厚みが増す。
特開2000−346400号公報 特開2003−227630号公報 社団法人空気調和・衛生工学会編,「空気調和・衛生工学便覧」,第13版,社団法人空気調和・衛生工学会,2001年11月30日,pp.451-452 桑原哲,平岡貢,大塚則男,"加湿と除湿(6) 除湿の応用―デシカント空調",[online],2002年9月3日,社団法人空気調和・衛生工学会,[平成18年8月8日検索],<http://www.shasej.org/gakkaishi/0211/0211-koza-01.html>
デシカント空調機を、一般家庭の天井部やオフィスの天井部に設置する場合、天井に設けられている設置口に機器を入れて設置する。そして、一般に、天井に設けられた設置口は、正方形状のものが多い。
一方、上記特許文献1に記載のデシカント空調機は、減湿側ファン135及び加湿側ファン137と、デシカントロータ131と、顕熱交換器134とがケーシング121内に縦列されているため、ケーシングが縦長の形状となる。従って、天井板裏側の狭い空間に設置口からデシカント空調機を挿入するのが困難な場合が多いという問題がある。
また、上記特許文献2に記載のデシカント空調機は、デシカントロータ148及び顕熱交換器150を積み重ねてケーシング内に収容しているため、ケーシングの厚みが大きくなる。そのため、天井板裏側の狭い空間に設置口からデシカント空調機を挿入するのが困難な場合が多いという問題がある。
そこで、本発明の目的は、ケーシング形状をコンパクトに構成することが可能なデシカント空調機を提供することにある。
本発明に係るデシカント空調機の第1の構成は、減湿側空気が流れる減湿側流路、及び加湿側空気が流れる加湿側流路が形成された平面視で方形状乃至矩形状のケーシングと、前記減湿側流路及び前記加湿側流路の両方を横断するように配設され、前記減湿側空気中からの吸湿と前記加湿側空気への放湿とを行うデシカントロータと、前記減湿側流路及び前記加湿側流路の中途に設けられ、内部で減湿側流路と加湿側流路とが交差するとともに、前記減湿側空気と前記加湿側空気との間で熱交換を行う顕熱交換器と、前記減湿側流路内の減湿側空気を流通させる減湿側ファンと、前記加湿側流路内の加湿側空気を流通させる加湿側ファンと、を備えたデシカント空調機において、前記減湿側流路の吸気口は、前記ケーシングの一方の角部(C1)近傍の一側面(S1)に形成され、前記減湿側流路の排気口は、前記角部(C1)と対角位置にある角部(C2)近傍の前記側面(S1)に対向する側面(S2)に形成されており、前記加湿側流路の吸気口は、前記側面(S2)の前記角部(C2)と反対側の角部(C3)近傍に形成され、前記加湿側流路の排気口は、前記側面(S1)の前記角部(C1)と反対側の角部(C4)近傍に形成されており、前記ケーシング内部を、前記角部(C1)及び前記角部(C3)の側の第一区画と、前記角部(C2)及び前記角部(C4)の側の第二区画とに気密状態に区画する区画壁を備え、前記デシカントロータ及び前記顕熱交換器は、前記減湿側流路の吸気口側から前記加湿側流路の吸気口側に向かって、この順で前記第一区画内に並べて収納されており、前記減湿側ファン及び前記加湿側ファンは、前記減湿側流路の排気口側から前記加湿側流路の排気口側に向かって、この順で前記第二区画内に並べて収納されており、前記減湿側ファンの吸入口は前記区画壁を貫通して前記第一区画に連通し、吐出口は前記減湿側流路の排気口に接続されており、前記加湿側ファンの吸入口は前記区画壁を貫通して前記第一区画に連通し、吐出口は前記加湿側流路の排気口に接続されていることを特徴とする。
この構成によれば、デシカントロータ及び顕熱交換器を第一区画に並べて配設し、減湿側ファン及び加湿側ファンを第二区画に並べて配設することで、各構成部品がケーシング内に平面的に配置されるとともに、ケーシングの平面形状を方形に近い形状とすることが可能となる。従って、ケーシングが薄型でコンパクトとなり、天井へのケーシングの設置が容易となる。
本発明に係るデシカント空調機の第2の構成は、前記第1の構成において、前記第一区画内には、前記加湿側流路の前記顕熱交換器の出口に再生用ヒータが配設されており、前記再生用ヒータに接続され、給熱用の熱媒が循環する一対の再生用ヒータ接続管と、前記区画壁の両側が気密となるようにシールした状態で前記区画壁を貫通して固定され、前記各接続管と接続された一対の内部ジョイントと、前記第二区画のケーシング側壁に設置された一対の外部ジョイントと、一方の前記内部ジョイントと一方の外部ジョイント、及び他方の前記内部ジョイントと他方の外部ジョイントとに接続されており、給熱用の熱媒が循環する一対の第二区画内接続管と、を備えたことを特徴とする。
このように、再生用ヒータに熱媒を循環させる配管をデシカント空調機に接続するための外部ジョイントを負圧にならない第二区画のケーシング側壁に設置したことにより、第一区画から直接配管を引き出す場合に比べて、外部ジョイントの部分からケーシング内に漏れ入る空気を減らし、除湿効果を高めることができる。
ここで、「熱媒」とは、ヒータの暖房サイクルの動作流体をいい、例えば、温水,不凍液、油などが用いられる。
本発明に係るデシカント空調機の第3の構成は、前記第1又は第2の構成において、前記第一区画内には、前記減湿側流路の前記デシカントロータの入口側に、調温用ヒータが配設されており、前記調温用ヒータに接続され、給熱用の熱媒が循環する一対の調温用ヒータ接続管と、前記区画壁の両側が気密となるようにシールした状態で前記区画壁を貫通して固定され、前記各接続管と接続された一対の内部ジョイントと、前記第二区画のケーシング側壁に設置された一対の外部ジョイントと、一方の前記内部ジョイントと一方の外部ジョイント、及び他方の前記内部ジョイントと他方の外部ジョイントとに接続されており、給熱用の熱媒が循環する一対の第二区画内接続管と、を備えたことを特徴とする。
このように、調温用ヒータに熱媒を循環させる配管をデシカント空調機に接続するための外部ジョイントを負圧にならない第二区画のケーシング側壁に設置したことにより、第一区画から直接配管を引き出す場合に比べて、外部ジョイントの部分からケーシング内に漏れ入る空気を減らし、除湿効果を高めることができる。
本発明に係るデシカント空調機の第4の構成は、前記第2又は3の構成において、前記内部ジョイントに、熱動弁が用いられていることを特徴とする。
このように、熱動弁を区画壁に固定された内部ジョイントとして兼用することで、構成を簡単にすることができ、部品点数を減らすことができる。
本発明に係るデシカント空調機の第5の構成は、前記第1乃至第4の構成において、前記デシカントロータを回転駆動する駆動モータを備え、前記駆動モータは、前記減湿側流路の吸気口から前記デシカントロータにかけての前記減湿側流路内の何れかの場所に設置されていることを特徴とする。
このように、駆動モータを減湿側流路の吸気口からデシカントロータにかけての減湿側流路内の何れかの場所に設置することで、駆動モータには低温の外気流に曝されるので冷却される。従って、加熱により駆動モータが故障することを防止できる。
以上のように、本発明によれば、デシカントロータ及び顕熱交換器を第一区画に並べて配設し、減湿側ファン及び加湿側ファンを第二区画に並べて配設することで、ケーシングの厚みを小さくし、ケーシングの平面視形状を方形に近い形状とすることが可能となる。従って、ケーシングがコンパクトとなり、天井裏へのケーシングの設置が容易となる。
また、再生用ヒータ又は調温用ヒータに熱媒を循環させる配管をデシカント空調機に接続するための外部ジョイントを負圧にならない第二区画のケーシング側壁に設置することで、外部ジョイントの部分からケーシング内に漏れ入る空気を減らし、除湿効果を高めることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るデシカント空調機1の平面図である。図2は、図1のデシカント空調機1における減湿側空気及び加湿側空気の流れを表す図である。デシカント空調機1は、平面形状はほぼ方形状のケーシング2を備えている。ケーシング2内には、減湿側空気が流れる減湿側流路と加湿側空気が流れる加湿側流路が形成されている。
ケーシング2の一方の角部(C1)近傍の側面(S1)に減湿側流路の吸気口3が形成されている。角部(C1)と対角位置にある角部(C2)近傍の、側面(S1)に対向する側面(S2)には、減湿側流路の排気口4が形成されている。
側面(S2)の角部(C2)と反対側の角部(C3)近傍には加湿側流路の吸気口5が形成されている。側面(S1)の角部(C1)と反対側の角部(C4)近傍には加湿側流路の排気口6が形成されている。
また、以下の説明において、角部(C1)から角部(C3)の間の側面を側面(S3)、角部(C2)から角部(C4)の間の側面を側面(S4)とよぶ。
ケーシング2内部には、ケーシング2内部を2つの領域に区画する区画壁7が設けられている。区画壁7は、側面(S1,S2)に垂直に、側面(S1,S2)の中央付近に配設されている。以下、この区画壁7に対して角部(C1,C3)の側の領域を第一区画、角部(C2,C4)の側の領域を第二区画と呼ぶ。第一区画と第二区画とは、区画壁7により減湿側ファン15,加湿側ファン16の吸込部を除き気密状態とされている。
第一区画内には、デシカントロータ8,顕熱交換器9,再生用ヒータ10,調温用ヒータ11,駆動モータ12が収容されている。
デシカントロータ8は、シリカゲルやゼオライト粉末等の乾燥剤(デシカント)が担持されたハニカム構造のロータであり、減湿側空気中からの吸湿と前記加湿側空気への放湿とを行う。顕熱交換器9は、内部で減湿側流路と加湿側流路とが交差したクロスフロー型の静止型熱交換器であり、減湿側空気と加湿側空気との間で熱交換を行う。顕熱交換器9は、平面視が方形状に形成されている。
第一区画の内部は、側面(S1)からデシカントロータ8の中央までを区画する区画壁13、及びデシカントロータ8の中央から顕熱交換器9までを区画する区画壁14により、減湿側流路と加湿側流路とに区画されている。区画壁13,14に対して側面S3の側が減湿側流路、区画壁7の側が加湿側流路となっている。以下、デシカントロータ8の減湿側流路の側を吸湿領域、加湿側流路の側を再生領域と呼ぶ。
顕熱交換器9の内部では、減湿側流路と加湿側流路とは交叉しており、減湿側流路は顕熱交換器9の側面(S11)から側面(S12)に連通し、加湿側流路は顕熱交換器9の側面(S13)から側面(S14)に連通している。
再生用ヒータ10は、顕熱交換器の側面(S14)の加湿側流路出口に配設された温水ヒータである。また、調温用ヒータ11は、吸気口3からデシカントロータ8にかけての減湿側流路内に配設された温水ヒータである。
駆動モータ12は、デシカントロータ8をゆっくりと一定速度で回転駆動するモータであり、デシカントロータ8の側方の吸気口3側の減湿側流路内に配設されている。
一方、第二区画内には、減湿側流路の排気口4側から加湿側流路の排気口6側に向かって、減湿側ファン15,加湿側ファン16が収容されている。
減湿側ファン15は、減湿側流路内の減湿側空気を流通させるファンである。減湿側ファン15の吸入口は区画壁7を貫通して、顕熱交換器9の減湿側流路出口付近の第一区画に連通し、吐出口は減湿側流路の排気口4に接続されている。
加湿側ファン16は、加湿側流路内の加湿側空気を流通させるファンである。加湿側ファン16の吸入口は区画壁7を貫通して、デシカントロータ8の加湿側流路出口付近の第一区画に連通し、吐出口は加湿側流路の排気口6に接続されている。
区画壁7には、区画壁7の両側が気密となるようにシールした状態で区画壁7を貫通してジョイント17,19及び熱動弁18,20が固設されている。また、第二区画側のケーシング2の側面(S2)には、ジョイント21,22が固設されている。ジョイント21と熱動弁18,ジョイント19は、第二区画内接続管25,24により接続されている。ジョイント22とジョイント17,熱動弁20は、第二区画内接続管23,26により接続されている。また、ジョイント17と再生用ヒータ10とは、再生用ヒータ接続管27で接続され、熱動弁18と再生用ヒータ10とは再生用ヒータ接続管28で接続されている。ジョイント19と調温用ヒータ11とは、調温用ヒータ接続管29で接続されており、熱動弁20と調温用ヒータ11とは、調温用ヒータ接続管30で接続されている。
再生用ヒータ10及び調温用ヒータ11に温水を循環させる配管は、ジョイント21,22に接続される。温水は、ジョイント21→第二区画内接続管25→熱動弁18→再生用ヒータ接続管28→再生用ヒータ10→再生用ヒータ接続管27→ジョイント17→第二区画内接続管23→ジョイント22の順に循環し、または、ジョイント21→第二区画内接続管24→ジョイント19→調温用ヒータ接続管29→調温用ヒータ11→調温用ヒータ接続管30→熱動弁20→第二区画内接続管26→ジョイント22の順に循環する。これにより、再生用ヒータ10又は調温用ヒータ11への給熱がなされる。
熱動弁18は、通電することにより開弁する。熱動弁18が開弁すると、温水回路が開き、再生用ヒータ10に温水が流れる。これにより、顕熱交換器9を通過した空気は加熱され、この加熱された空気がデシカントロータ8を通過することによって、デシカントロータ8に吸着している水分が脱離される。
また、熱動弁20も通電することにより開弁する。熱動弁20が開弁すると、温水回路が開き、調温用ヒータ11に温水が流れる。これにより、吸気口3から流入する空気は加熱され、この加熱された空気がデシカントロータ8を通過することによって、デシカントロータ8に吸着している水分が脱離される。
デシカント空調機1を加湿、除湿運転する際は、熱動弁18を開く。これにより上述のように、顕熱交換器9を通過した空気は加熱され、この加熱された空気がデシカントロータ8を通過することによりデシカントロータ8に吸着された水分が脱離される。吸気口5が室外側、排気口6が室内側となったとき室内は加湿され、吸気口5が室内側、排気口6が室外側となったときは、室内は除湿されることになる。尚、熱動弁20はデシカントロータ8に吸着された臭い成分を含んだ湿気をデシカントロータ8から脱離させデシカントロータ8を洗浄するときに開弁する。
以上のように、デシカントロータ8及び顕熱交換器9を第一区画に並べて配設し、減湿側ファン15及び加湿側ファン16を第二区画に並べて配設することで、各構成部品がケーシング2内に平面的に配置され、ケーシング2の平面形状を方形に近い形状とすることが可能となる。従って、ケーシング2が薄型でコンパクトとなり、天井裏へのデシカント空調機1の設置が容易となる。
また、運転状態においては、減湿側ファン15及び加湿側ファン16の吸引により、第一区画内は負圧状態となる。従って、除湿効率を向上させるためには、第一区画内は、減湿側流路の出入口及び加湿側流路の出入口以外は、できるだけ気密状態とする必要がある。そこで、再生用ヒータ10及び調温用ヒータ11に温水を循環させる配管のジョイント21,22を、第二区画のケーシング2の側壁(S2)に設置した。これにより、第一区画から直接配管を引き出す場合に比べて、ジョイント21,22の部分からケーシング2内に漏れ入る空気を減らし、除湿効果を高めることができる。
さらに、駆動モータ12を減湿側流路の吸気口3からデシカントロータ8にかけての減湿側流路内に設置することで、駆動モータ12には低温の外気流に曝されるので冷却される。従って、加熱により駆動モータ12が故障することを防止できる。
本発明の実施例1に係るデシカント空調機1の平面図である。 図1のデシカント空調機1における減湿側空気及び加湿側空気の流れを表す図である デシカント空調機の内部構造の概念図である。 特許文献1に記載のデシカント空調機120の内部構造を示す正面図である。 特許文献2に記載のデシカント空調機140の内部構造を示す斜視図である。
符号の説明
1 デシカント空調機
2 ケーシング
3,5 吸気口
4,6 排気口
7,13,14 区画壁
8 デシカントロータ
9 顕熱交換器
10 再生用ヒータ
11 調温用ヒータ
12 駆動モータ
15 減湿側ファン
16 加湿側ファン
17,19,21,22 ジョイント
18,20 熱動弁
23,24,25,26 第二区画内接続管
27,28 再生用ヒータ接続管
29,30 調温用ヒータ接続管

Claims (4)

  1. 減湿側空気が流れる減湿側流路、及び加湿側空気が流れる加湿側流路が形成された平面視で方形状乃至矩形状のケーシングと、
    前記減湿側流路及び前記加湿側流路の両方を横断するように配設され、前記減湿側空気中からの吸湿と前記加湿側空気への放湿とを行うデシカントロータと、
    前記減湿側流路及び前記加湿側流路の中途に設けられ、内部で減湿側流路と加湿側流路とが交差するとともに、前記減湿側空気と前記加湿側空気との間で熱交換を行う顕熱交換器と、
    前記減湿側流路内の減湿側空気を流通させる減湿側ファンと、
    前記加湿側流路内の加湿側空気を流通させる加湿側ファンと、
    を備えたデシカント空調機において、
    前記減湿側流路の吸気口は、前記ケーシングの一方の角部(C1)近傍の一側面(S1)に形成され、前記減湿側流路の排気口は、前記角部(C1)と対角位置にある角部(C2)近傍の前記側面(S1)に対向する側面(S2)に形成されており、
    前記加湿側流路の吸気口は、前記側面(S2)の前記角部(C2)と反対側の角部(C3)近傍に形成され、前記加湿側流路の排気口は、前記側面(S1)の前記角部(C1)と反対側の角部(C4)近傍に形成されており、
    前記ケーシング内部を、前記角部(C1)及び前記角部(C3)の側の第一区画と、前記角部(C2)及び前記角部(C4)の側の第二区画とに気密状態に区画する区画壁を備え、
    前記デシカントロータ及び前記顕熱交換器は、前記減湿側流路の吸気口側から前記加湿側流路の吸気口側に向かって、この順で前記第一区画内に並べて収納されており、
    前記減湿側ファン及び前記加湿側ファンは、前記減湿側流路の排気口側から前記加湿側流路の排気口側に向かって、この順で前記第二区画内に並べて収納されており、
    前記減湿側ファンの吸入口は前記区画壁を貫通して前記第一区画に連通し、吐出口は前記減湿側流路の排気口に接続されており、
    前記加湿側ファンの吸入口は前記区画壁を貫通して前記第一区画に連通し、吐出口は前記加湿側流路の排気口に接続されており、
    前記第一区画内には、前記加湿側流路の前記顕熱交換器の出口に再生用ヒータが配設されており、
    前記再生用ヒータに接続され、給熱用の熱媒が循環する一対の再生用ヒータ接続管と、
    前記区画壁の両側が気密となるようにシールした状態で前記区画壁を貫通して固定され、前記各接続管と接続された一対の内部ジョイントと、
    前記第二区画のケーシング側壁に設置された一対の外部ジョイントと、
    一方の前記内部ジョイントと一方の外部ジョイント、及び他方の前記内部ジョイントと他方の外部ジョイントとに接続されており、給熱用の熱媒が循環する一対の第二区画内接続管と、
    を備えていることを特徴とするデシカント空調機。
  2. 前記第一区画内には、前記減湿側流路の前記デシカントロータの入口側に、調温用ヒータが配設されており、
    前記調温用ヒータに接続され、給熱用の熱媒が循環する一対の調温用ヒータ接続管と、
    前記区画壁の両側が気密となるようにシールした状態で前記区画壁を貫通して固定され、前記各接続管と接続された一対の内部ジョイントと、
    前記第二区画のケーシング側壁に設置された一対の外部ジョイントと、
    一方の前記内部ジョイントと一方の外部ジョイント、及び他方の前記内部ジョイントと他方の外部ジョイントとに接続されており、給熱用の熱媒が循環する一対の第二区画内接続管と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のデシカント空調機。
  3. 前記内部ジョイントに、熱動弁が用いられていることを特徴とする請求項1又は2記載のデシカント空調機。
  4. 前記デシカントロータを回転駆動する駆動モータを備え、前記駆動モータは、前記減湿側流路の吸気口から前記デシカントロータにかけての前記減湿側流路内の何れかの場所に設置されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載のデシカント空調機。
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