JP4904170B2 - 光学フィルムの製造方法、及び製造設備 - Google Patents

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Description

本発明は、偏光板の保護フィルムや光学補償フィルムなどに用いられる光学フィルムの製造方法、及び製造設備に関する。
ポリマーフィルム(以下、フィルムと称する)は、優れた光透過性や柔軟性および軽量薄膜化が可能であるなどの特長から光学フィルムとして多岐に利用されている。中でも、セルロースアシレートなどを用いたセルロースエステル系フィルムは、強靭性や低複屈折率であることから、写真感光用フィルムをはじめとして、近年市場が拡大している液晶表示装置などに代表される表示装置の構成部材である偏光板の保護フィルムまたは光学補償フィルムなどに用いられている。
主なフィルムの製造方法としては、溶融押出方法と溶液製膜方法とがある。溶融押出方法とは、ポリマーをそのまま加熱溶解させた後、押出機で押し出してフィルムを製造する方法であり、生産性が高く、設備コストも比較的低額であるなどの特徴を有する。しかし、膜厚精度を調整することが難しく、また、フィルム上に細かいスジ(ダイライン)ができるために、光学フィルムへ使用することができるような高品質のフィルムを製造することが困難である。一方、溶液製膜方法は、ポリマーと溶媒とを含んだポリマー溶液(ドープ)を支持体上に流延して形成した流延膜が自己支持性を有するものとなった後、これを支持体から剥がして湿潤フィルムとし、さらに、この湿潤フィルムを乾燥させてフィルムとする方法である。溶融押出方法と比べて、光学等方性や厚み均一性に優れるとともに、含有異物の少ないフィルムを得ることができるため、表示装置などに用いられる光学フィルムは、主に溶液製膜方法で製造されている。
溶液製膜方法では、セルローストリアセテート(以下、TACと称する)などのポリマーをジクロロメタンや酢酸メチルを主溶媒とする混合溶媒に溶解した高分子溶液(以下、原料ドープと称する)を調製する。更に、この原料ドープに所定の添加液を混合し、流延ドープを調製する。流延ドープを流延ダイより流延ビードを形成させて支持体上に流延して流延膜を形成する。その流延膜が支持体上で自己支持性を有するものとなった後に、支持体から膜(以下、この膜を湿潤フィルムと称する)として剥ぎ取り、乾燥させた後に光学フィルムとして巻き取る。
添加液の1つであるマット剤液は、珪素化合物やポリマーなどを主成分とする微粒子のマット剤を含む。このマット剤液と原料ドープとをスタティックミキサにより混合して流延ドープを調製している。このマット剤を含む流延ドープを用いることにより、湿潤フィルムの巻き取りにおける流延膜と支持体との間の剥離性が向上する。更に、この流延ドープから製造される光学フィルムの表面には、マット剤による微小な凹凸が形成される。この微小な凹凸が、光学フィルムの搬送中のきしみや取り扱い上発生する擦り傷、接着などを抑制する。
このマット剤液或いはマット剤を含む添加液が一定の流量以下になると、これらの液中に含まれるマット剤が凝集する。この凝集異物が流延ドープと共に支持体上に流延され、製膜されると、凝集異物が混入した光学フィルムが製造される。この凝集異物の混入により、この光学フィルムの光学特性が低下する。この凝集異物の発生を抑制するために、特許文献1では、原料ドープ中にマット剤液を供給するノズルの先端と、マット剤を含む添加液及び原料ドープを攪拌混合するスタティックミキサの始端部との間の距離Lを、原料ドープを供給する配管内径dの5倍以下とする事で、マット剤含有の凝集異物の発生を抑制する発明が記載されている。
特開2003−53752号公報
ところが、上記のような方法を用いても、溶液製膜を開始し、例えば15000m〜25000m程度の長さの光学フィルムを製膜すると、直径10μm以上200μm以下のマット剤含有のゲル状異物が、光学フィルムの長さ100m当たりに100〜500個程度発生しており、改善が望まれていた。
本発明者は、上記マット剤含有のゲル状異物の発生または混入要因を鋭意検討した結果、マット剤液或いはマット剤を含む添加液をドープ供給ラインに供給するためのチャッキ弁(チェッキ弁或いはチェック弁とも称する)に原因があることを突き止めた。
図10に示すように、従来のチャッキ弁100は、第1ケース101と、チャッキ球102と、保持筒103と、コイルバネ104と、第2ケース105とから構成されている。チャッキ球102は、コイルバネ104により第1ケース101の弁座101aに押し付けられている。第1ケース101の液流路101bからマット剤液が導入され、チャッキ球102にかかるマット剤液の液圧が所定圧未満の場合には、コイルバネ104の付勢によってチャッキ弁100が閉じられている。チャッキ球102にかかるマット剤液の液圧が所定圧以上の場合には、コイルバネ104の付勢に抗してチャッキ球102が移動し、弁座101aとチャッキ球102との間からマット剤液が保持筒103に流出する。流出したマット剤液は、保持筒103の外周面に設けた液流路103aとコイルバネ収納孔103bとを流下し、第2ケース105の液流路105aから排出される。
このように、チャッキ弁100の保持筒103の外周面に形成した第1の液流路103aと、保持筒103内の第2の液流路であるコイルバネ収納孔103bとに分断されてマット剤液が流下し、しかも、コイルバネ収納孔103bは、外周面の第1の液流路103aよりも複雑な経路となるため、コイルバネ収納孔103b内部でマット剤液の滞留が起こり易くなる。この滞留により次第にマット剤が凝集され、集団的な異物発生につながり、ある一定量の製膜長さに達したときに、この異物が流延ドープ内に混入してしまうことを突き止めた。
本発明は、上記問題に鑑み、マット剤含有のゲル状異物の発生を抑制する光学フィルムの製造方法、及び製造設備を提供することを目的とする。
本発明の光学フィルムの製造設備は、このような知見に基づきなされたものであり、マット剤を含む第1液の逆流を防止すると共に、前記第1液を流量100g/分以上で通過させて、第2液に前記第1液を添加するチャッキ弁と、前記第1液と前記第2液とを含む流延ドープを調整する調製手段と、この流延ドープを流出する流延ダイと、前記流延ダイから流出した前記流延ドープから流延膜をつくる支持体と、を備え、前記チャッキ弁が、前記第1液の液流路を有するケース本体と、前記液流路に設けられる弁座と、前記液流路内に配置され、前記弁座を塞ぐ閉位置、及び前記弁座から離れ前記第1液の通過を許容する開位置の間で変移可能な逆流防止部材と、前記液流路内に配置され、前記逆流防止部材を前記閉位置に付勢する付勢部材と、前記逆流防止部材及び前記付勢部材の外周面に対面する前記液流路上の位置に、前記液流路の液流方向に形成され、前記液流路と一体化される液流路溝と、から構成されることを特徴とする。
前記第1液が、前記マット剤を1重量%以上3重量%以下含むことが好ましい。
また、前記弁座はリング状に形成され、前記逆流防止部材は球状に形成され、前記液流路及び前記液流路溝は、前記逆流防止部材及び前記付勢部材が収納される中空部を有する保持筒の前記中空部に形成されることが好ましい。
前記チャッキ弁内の前記液流路及び前記液流路溝の断面積をAとし、前記チャッキ弁に連結される配管の断面積をBとしたときに、B/Aを3以上10以下とすることが好ましい。
また、本発明の光学フィルムの製造方法は、マット剤を含む第1液の逆流を防止すると共に、前記第1液が流量100g/分以上で通過する液流路と、前記第1液の液流路を有するケース本体と、前記液流路に設けられる弁座と、前記液流路内に配置され、前記弁座を塞ぐ閉位置、及び前記弁座から離れ前記第1液の通過を許容する開位置の間で変移可能な逆流防止部材と、前記液流路内に配置され、前記逆流防止部材を前記閉位置に付勢する付勢部材と、前記逆流防止部材及び前記付勢部材の外周面に対面する前記液流路上の位置に、前記液流路の液流方向に形成され、前記液流路と一体化される液流路溝と、を有するチャッキ弁を用いて、第2液に前記第1液を添加し、前記第1液と前記第2液とを含む流延ドープを調整し、走行する支持体に前記流延ドープを流延することを特徴とする。
前記第1液が、前記マット剤を1重量%以上3重量%以下含むことが好ましい。また、前記液流路の断面積をAとし、前記チャッキ弁に連結される配管の断面積をBとしたときに、B/Aを3以上10以下とすることが好ましい。
本発明の光学フィルム製造設備によれば、マット剤を含む第1液の流速を100g/分以上で通過させて、第2液に添加する前記チャッキ弁を備えるため、チャッキ弁の流路内における第1液の滞留を抑制することができる。また、前記第1液が、製膜工程における作業性や、流延膜、湿潤フィルムや光学フィルムなどのハンドリング性を向上させるマット剤を含むため、光学フィルムの生産効率を維持しながら、チャッキ弁内におけるマット剤含有の凝集異物の発生を抑制することが可能になる。
また、前記チャッキ弁によれば、第1液が流路内で分断されなくなり、液流路内における第1液の滞留が抑えられる。また、液流路とその内周面に設けた液流路溝とが一体に形成されるため、液流路溝を流れる第1液に引きずられながら、第1液も液流路内を円滑に流れることが可能になり、液流路内における第1液の滞留が抑制される。これによって、第1液に含まれるマット剤の凝集異物が集団的に発生することがなくなり、従来のように、製膜長さがある一定長さに達したときに、異物故障の発生頻度が高くなることがなくなる。したがって、異物故障の少ない光学フィルムを溶液製膜することが可能になる。
更に、前記チャッキ弁内の前記液流路及び前記液流路溝の断面積をAとし、前記チャッキ弁に連結される配管の断面積をBとしたときに、B/Aを3以上10以下とするため、チャッキ弁内を通過する第1液の流速が増大し、第1液からの凝集異物の発生を抑制することが可能になる。
本発明の光学フィルム製造方法によれば、マット剤を含む第1液の逆流を防止すると共に、前記第1液の流量を100g/分以上で通過させて、第2液に前記第1液を添加するため、流路内における第1液の滞留を抑制することが可能になる。また、前記第1液が、製膜工程における作業性や、フィルムのハンドリング性を向上させるマット剤を含むため、チャッキ弁内におけるマット剤含有の凝集異物の発生を抑制することが可能になる。
また、前記チャッキ弁内の前記添加液の液流路及び前記液流路溝の断面積をAとし、前記チャッキ弁に連結される配管の断面積をBとしたときに、B/Aを3以上10以下とするため、凝集異物の発生の抑制効果を向上させることが可能になる。
以下に、本発明の実施態様について詳細に説明する。ただし、本発明はここに挙げる実施態様に限定されるものではない。
[ドープ製造方法]
図1にドープ製造ライン10を示す。ドープ製造ライン10には、溶媒を貯留するための溶媒タンク11と、溶媒とTACなどとを混合するための溶解タンク12と、TACを供給するためのホッパ13と、添加剤を貯留するための添加剤タンク14とが備えられている。さらに、後述する膨潤液を加熱するための加熱装置15と、調製されたドープの温度を調整する温調機16と、濾過装置17とを備えている。さらに、調製されたドープを濃縮するフラッシュ濃縮装置18、濾過装置19なども備えられている。また、溶媒を回収するための回収装置20と、回収された溶媒を再生するための再生装置21とが備えられている。そして、このドープ製造ライン10は、ストックタンク22を介してフィルム製造ライン23と接続されている。
上記ドープ製造ライン10を用いて以下の方法で原料ドープ24が製造される。まず始めに、バルブ11aを開き、溶媒が溶媒タンク11から溶解タンク12に送られる。次にホッパ13に入れられているTAC(セルローストリアセテート)が、計量されながら溶解タンク12に送り込まれる。また、バルブ14aの開閉操作により、所定量の添加剤が添加剤タンク14から溶解タンク12に送り込まれる。
溶解タンク12には、その外面を包み込むジャケット12aと、モータにより回転する第1攪拌機25a、第2攪拌機25bとが備えられている。なお、第1攪拌機25aは、アンカー翼が備えられており、第2攪拌機25bは、ディゾルバータイプの偏芯型撹拌機である。第1攪拌機25a、第2攪拌機25bのタイプを適宜選択して使用することにより、TACが溶媒中で膨潤した膨潤液27を得る。そして、溶解タンク12には、ジャケット12aが設けられる。ジャケット12aの内部に所定の温度の伝熱媒体を流すことにより、溶解タンク12中の膨潤液27の温度を所定の範囲に調整することができる。
次に、膨潤液27は、ポンプ12bにより加熱装置15に送られる。加熱装置15は、ジャケット付き配管であることが好ましく、さらに、膨潤液27を加圧することができる構成のものが好ましい。このような加熱装置15を用いることにより、加熱条件下または加圧加熱条件下で膨潤液27中の固形分を溶解させて原料ドープ24を得る。以下、この方法を加熱溶解法と称する。また、膨潤液27を−100℃〜−30℃の温度に冷却する冷却溶解法を行うこともできる。加熱溶解法及び冷却溶解法を適宜選択して行うことでTACを溶媒に充分溶解させることが可能となる。原料ドープ24を温調機16により略室温とした後に、濾過装置17により濾過して原料ドープ24中に含まれる不純物を取り除く。濾過後の原料ドープ24は、バルブの開閉操作により、ストックタンク22に送られここに貯留される。
ところで、上記のように、一旦膨潤液27を調製し、その後にこの膨潤液27を原料ドープ24とする方法は、TACの濃度を上昇させるほど要する時間が長くなり、製造コストの点で問題となる場合がある。その場合には、目的とする濃度よりも低濃度のドープを調製し、その後に目的の濃度とするための濃縮工程を行うことが好ましい。このような方法を用いる際には、濾過装置17で濾過された原料ドープ24を、バルブ17aを介してフラッシュ濃縮装置18に送り、このフラッシュ濃縮装置18内で原料ドープ24中の溶媒の一部を蒸発させる。蒸発により発生した溶媒ガスは、凝縮器(図示しない)により凝縮されて液体となり回収装置20により回収される。回収された溶媒は再生装置21によりドープ調製用の溶媒として再生されて再利用される。この再利用はコストの点で効果がある。
また、フラッシュ濃縮装置18による濃縮処理から得られる原料ドープ24は、ポンプ18aによりフラッシュ濃縮装置18から抜き出される。原料ドープ24は続いて濾過装置19に送られて、異物が除去される。そして原料ドープ24はストックタンク22に送られ、貯蔵される。もちろん、ポリマーの溶媒(混合溶媒の場合も含めて)への溶解性が良好であれば、膨潤・加熱溶解や濃縮を行うことなく直接所望のTAC濃度の原料ドープ24を調製することも可能である。
以上の方法により、所望のTAC濃度である原料ドープ24を製造することができる。なお、TACフィルムを得る溶液製膜法における素材、原料、添加剤の溶解方法及び添加方法、濾過方法、脱泡などのドープの製造方法については、特開2005−104148号公報の[0517]段落から[0616]段落が詳しい。これらの記載も本発明に適用できる。
[溶液製膜方法]
次に、上記で得られた原料ドープ24を用いて光学フィルム29を製造する方法を説明する。図2はフィルム製造ライン23を示す概略図である。ただし、本発明は、図2に示すようなフィルム製造ライン23に限定されるものではない。フィルム製造ライン23は、濾過装置30と、流延ダイ31と、回転ローラ32a、32bに掛け渡された流延バンド33と、テンタ式乾燥機34と、耳切装置35と、乾燥室36と、冷却室37と、巻取室38とを備える。
ストックタンク22の原料ドープ24は、ドープ配管39a及びポンプ39bを介して濾過装置30へ送られる。濾過装置30で濾過された原料ドープ24は、ドープ配管39aを介してスタティックミキサ40aに送られる。また、ポンプ39bにより、原料ドープ24は、ドープ配管39a中を所定の流量(100g/分以上)で送液される。
スタティックミキサ40aの上流側のドープ配管39aには接続部C1が設けられる。図3に示すように、接続部C1にはドープ配管39a中にL字型のノズル41aが配置される。ノズル41aには、紫外線吸収剤(以下、UV剤と称する)溶液供給ライン42(図2)の配管42aが、チャッキ弁43を介して接続され、原料ドープ24中に後述する添加液がインライン添加される。
図2に示すUV剤溶液供給ライン42は、UV剤溶液タンク42bと、ポンプ42cと、配管42aと、スタティックミキサ40bと、チャッキ弁43とから構成されている。UV剤溶液タンク42b内のUV剤溶液44は、ポンプ42cと、スタティックミキサ40bと、チャッキ弁43と、配管42aとを介して、接続部C1のノズル41a(図3)に供給される。また、ポンプ42cにより、UV剤溶液44は配管42a中を所定の流量(100g/分以上)で送液される。
また、スタティックミキサ40bの上流側の配管42aにも接続部C2が設けられており、この接続部C2には、マット剤液供給ライン45が接続する。接続部C2は、図3に示す接続部C1と同様に構成されており、マット剤液46が、ノズル41aと同様の構造を有するノズル及びチャッキ弁48を介して、配管42a中のUV剤溶液44にインライン添加される。UV剤溶液44及びマット剤液46は、スタティックミキサ40b内のフィン40c(図3)により混合攪拌され、添加液となる。
マット剤液供給ライン45は、マット剤液タンク45bと、ポンプ45cと、配管45aと、チャッキ弁48とから構成されており、マット剤液タンク45b内のマット剤液46は、ポンプ46cを介して接続部C2のノズルに供給される。また、ポンプ45cにより、マット剤液46は配管45a中を所定の流量(100g/分以上)で送液される。なお、UV剤溶液44及びマット剤液46などの添加液については後に詳しく説明する。
接続部C1において、原料ドープ24中にこれらUV剤溶液44及びマット剤液46を含む添加液がインライン添加されると、スタティックミキサ40aにて、これらが混合攪拌され流延ドープ200となる。スタティックミキサ40aで得た流延ドープ200は、流延ダイ31に送られる。
制御部205は、ポンプ39b、42c、45cと接続する。制御部205は、ポンプ39b、42c、45cを制御し、原料ドープ24、UV剤溶液44、マット剤液46を所定の流量で、配管39a、42a、45aを介して、所定の方向へ送る。
流延ダイ31の材質としては、析出硬化型のステンレス鋼が好ましく、その熱膨張率が2×10−5(℃−1)以下であることが好ましい。そして、電解質水溶液での強制腐食試験でSUS316と略同等の耐腐食性を有するものも、この流延ダイ31の材質として用いることができ、さらに、ジクロロメタン、メタノール、水の添加液に3ヵ月浸漬しても気液界面にピッティング(孔開き)が生じない耐腐食性を有するものが用いられる。さらに、鋳造後1ヶ月以上経過したものを研削加工して流延ダイ31を作製することが好ましい。これにより流延ダイ31内を流延ドープ200が一様に流れ、後述する流延膜にスジなどが生じることが防止される。流延ダイ31の接液面の仕上げ精度は、表面粗さで1μm以下、真直度はいずれの方向にも1μm/m以下であることが好ましい。流延ダイ31のスリットのクリアランスは、自動調整により0.5mm〜3.5mmの範囲で調整可能とされている。流延ダイ31のリップ先端の接液部の角部分について、そのRは全巾にわたり50μm以下とされている。また、流延ダイ31内部における剪断速度が1(1/sec)〜5000(1/sec)となるように調整されていることが好ましい。
流延ダイ31の下流側には、回転ローラ32a、32bに掛け渡された流延バンド33が設けられている。回転ローラ32a、32bは図示しない駆動装置により回転し、この回転に伴い流延バンド33は無端で走行する。流延バンド33は、その移動速度、すなわち流延速度が10m/分〜200m/分で移動できるものであることが好ましい。また、流延バンド33の表面温度を所定の値にするために、回転ローラ32a、32bに伝熱媒体循環装置が取り付けられていることが好ましい。流延バンド33は、その表面温度が−20℃〜40℃に調整可能なものであることが好ましい。本実施形態において用いられている回転ローラ32a、32b内には伝熱媒体流路(図示しない)が形成されており、その中を所定の温度に保持されている伝熱媒体が通過することにより、回転ローラ32a、32bの温度を所定の値に保持されるものとなっている。
流延バンド33の幅は特に限定されるものではないが、流延ドープ200の流延幅の1.1倍以上1.5倍以下の範囲のものを用いることが好ましい。また、長さは20m〜200m、厚みは0.5mm〜2.5mmであり、表面粗さは0.05μm以下となるように研磨されていることが好ましい。流延バンド33は、ステンレス製であることが好ましく、十分な耐腐食性と強度とを有するようにSUS316製であることがより好ましい。また、流延バンド33の全体の厚みムラは0.5%以下のものを用いることが好ましい。
なお、回転ローラ32a、32bを直接支持体として用いることも可能である。この場合には、回転ムラが0.2mm以下となるように高精度で回転できるものであることが好ましい。この場合には、回転ローラ32a、32bの表面の平均粗さを0.01μm以下とすることが好ましい。そこで、回転ローラ32a、32bの表面にクロムメッキ処理などを行い、十分な硬度と耐久性を持たせる。なお、支持体(流延バンド33や回転ローラ32a、32b)の表面欠陥は最小限に抑制する必要がある。具体的には、30μm以上のピンホールが無く、10μm以上30μm未満のピンホールは1個/m以下であり、10μm未満のピンホールは2個/m以下であることが好ましい。
流延ダイ31、流延バンド33などは流延室50に収められている。流延室50には、その内部温度を所定の値に保つための温調設備50aと、蒸発している溶媒を凝縮回収するための凝縮器(コンデンサ)50bとが設けられている。そして、凝縮液化した溶媒を回収するための回収装置50cが流延室50の外部に設けられている。また、流延ダイ31から流延バンド33にかけて形成される流延ビードの背面部を圧力制御するための減圧チャンバ51が配されていることが好ましく、本実施形態においてもこれを使用している。
流延バンド33上に成形される流延膜52中の溶媒を蒸発させるため送風口53a、53b、53cが流延バンド33の周面近くに設けられている。また、形成直後の流延膜52に乾燥風が吹き付けられることによる流延膜52の面状変動を抑制するため流延ダイ31と送風口53aとの間には遮風板53dが設けられていることが好ましい。
流延膜52は、自己支持性を有するものとなった後に、湿潤フィルム54として剥取ローラ55で支持されながら流延バンド33から剥ぎ取られる。湿潤フィルム54は、多数のローラが設けられている渡り部56に搬送された後、テンタ式乾燥機34に案内される。渡り部56では、送風機を用いて所望の温度の乾燥風を送風することで湿潤フィルム54の乾燥を進行させる。このとき乾燥風の温度が、20℃〜250℃であることが好ましい。なお、渡り部56では下流側のローラの回転速度を上流側のローラの回転速度より速くすることにより湿潤フィルム54にドローテンションを付与させることも可能である。
渡り部56の下流側にはテンタ式乾燥機34が配される。テンタ式乾燥機34は、湿潤フィルム54の両端部を把持する把持手段と、把持手段によって搬送される湿潤フィルム54を乾燥する乾燥手段とを有する。把持手段としては、無端走行するチェーンに取り付けられたクリップなどが用いられる。乾燥手段としては、温度、湿度などの各条件が所定の範囲に調節された乾燥空気を湿潤フィルム54にあてる乾燥装置などが用いられる。また、チェーンの走行を案内するガイドレールを設け、このガイドレールの形状を所定のものにすることより、湿潤フィルム54の乾燥時に、湿潤フィルム54の幅方向や、長さ方向に所定量のテンションを印加することもできる。
テンタ式乾燥機34の下流の耳切装置35には、切り取られた光学フィルム29の側端部(耳と称される)の屑を細かく切断処理するためのクラッシャが接続されている。
乾燥室36には、多数のローラが備えられており、蒸発して発生した溶媒ガスを吸着回収するための吸着回収装置が取り付けられている。そして、図2においては、乾燥室36の下流に冷却室37が設けられているが、乾燥室36と冷却室37との間に調湿室(図示しない)を設けても良い。冷却室37の下流には、光学フィルム29の帯電圧を所定の範囲(例えば、−3kV〜+3kV)となるように調整するための強制除電装置(除電バー)が設けられている。さらに、光学フィルム29の両縁にエンボス加工でナーリングを付与するためのナーリング付与ローラが、強制除電装置の下流側に設けられる。また、巻取室38の内部には、光学フィルム29を巻き取るための巻取ローラ38aと、その巻き取り時のテンションを制御するためのプレスローラ38bとが備えられている。
[チャッキ弁]
次にチャッキ弁43及び48の詳細について説明する。チャッキ弁43、48及びこれらチャッキ弁43、48に連結する配管42a、45aは、共に同様の構造をしているため、以下、チャッキ弁43を例に説明する。図4、及び図5に示すように、チャッキ弁43は、ケース71と、このケース71で保持される弁座72と、弁本体であるチャッキ球73と、コイルバネ74と、保持筒75とから構成される。ケース71は、フランジ状の第1ケース本体76と第2ケース本体77とから構成されており、これらの第1及び第2ケース本体76、77はボルト78により連結される。
図6に示すように、第1ケース本体76には、液流路76aと収納孔76bとが形成されている。液流路76aは、UV剤溶液供給ライン42の配管42aと接続する(図5)。液流路76aは、所定の内径を有する貫通孔に形成される。収納孔76bは、第2ケース本体77との合わせ面に形成される収納突起76cの先端まで形成されており、この収納孔76bに、弁座72と、チャッキ球73と、コイルバネ74と、保持筒75とが収納される。また、第1及び第2ケース本体76、77、並びに収納孔76b内で各部品72〜75の合わせ面にはシール材としてのパッキン79a〜79cが配置されており、収納孔76bから添加液が漏れることがないようにされている。
第2ケース本体77には、液流路77aと嵌合孔77bとが形成されている。液流路77aは、ノズル41a(図3)と接続する。液流路77aは、所定の内径を有する貫通孔に形成される。嵌合孔77bには、第1ケース本体76の収納突起76cが嵌合される。
保持筒75には、チャッキ球収納孔部75aと、コイルバネ収納孔部75bと、液溝75cと、液排出孔75dとが形成されている。液排出孔75dは、所定の内径を有する貫通孔に形成される。液溝75cは、チャッキ球収納孔部75a及びコイルバネ収納孔部75bの内周面に略90°ピッチで液送出方向に4条形成されている(図7)。そして、保持筒75の内側の底面には、十字状の連通溝75eが形成されており、液排出孔75dと液溝75cとを連結させている。
なお、上記実施形態では、チャッキ球収納孔部75aとコイルバネ収納孔部75bを同じ内径(略10mm)としているが、これはチャッキ球73、コイルバネ74のサイズに合わせて適宜変更してよい。
また、円盤状に形成される弁座72の中心部分には弁座孔72aが形成される。この弁座孔72aには、チャッキ球73が当接して添加液の流通を遮断する弁座部72bが形成されている。こうして、チャッキ弁43内に、弁座孔72aと、液溝75cと、液排出孔75dと、連通溝75eとからなる液流路80が形成される。
ここで、添加液がチャッキ弁43内を流通する第1の流路の断面積をAとし、添加液が配管42aやノズル41内を流通する第2の流路の断面積をBとしたときに、これら第1及び第2の流路は、B/Aが3以上10以下を満たすように形成されている。具体的には、第1の流路には、チャッキ球収納孔部75a、コイルバネ収納孔部75b及び液流路76a、77a、80が含まれる。
本実施形態においては、液流路76a及び77aはその内径が6mmに形成される。液排出孔75dは、内径6mmの貫通孔から構成されている。また、液排出孔75d、連通溝75eやコイルバネ収納孔部75bに形成される4つの液溝75cは、前述したB/Aが3以上10以下を満たすように形成されている。
図5のように、チャッキ球73は、コイルバネ74で弁座部72bに圧接するように付勢されている。そして、コイルバネ74の付勢力を超える液圧がかかると、チャッキ球73がコイルバネ74の付勢に抗して押されて、開位置に変移し、液流路76aにある添加液が液流路80を流通する。また、液圧が所定以下になると、コイルバネ74の付勢によりチャッキ球73が弁座部72bに圧接され、添加液の流通を遮断する閉位置に変移する。
次に、本発明の作用について説明する。図1に示すように、溶媒タンク11から溶媒と、ホッパ13に格納されるTACと、添加剤タンク14からの添加剤液とが、溶解タンク12に送られる。これらは、溶解タンク12にて、第1或いは第2攪拌機25a、25bにより攪拌され、膨潤液27となる。次に、膨潤液27は、加熱装置15と、温調機16と、濾過装置17と、フラッシュ濃縮装置18とにおける所定の処理を施され原料ドープ24となる。こうして、所望のTAC濃度に処理された原料ドープ24は、フィルム製造ライン23中のストックタンク22に貯留される。
原料ドープ24は、ストックタンク22に備えられる攪拌翼の回転により均一化されている(図2)。制御部205の制御の下、ポンプ39bは、ストックタンク22内の原料ドープ24を所定の流量(100g/分以上)で濾過装置30へ送る。原料ドープ24は、濾過装置30にて濾過処理を施され、ドープ配管39aを介して接続部C1に送られる。
マット剤液供給ライン45では、制御部205の制御の下、ポンプ45cは、マット剤液タンク45bのマット剤液46を所定の流量(100g/分以上)でチャッキ弁48へ送る。マット剤液46が、タンク45bから接続部C2まで所定の流量で送液される。同様にして、UV剤溶液供給ライン42では、制御部205の制御の下、ポンプ42cは、UV剤溶液タンク42bのUV剤溶液44を所定の流量(100g/分以上)でスタティックミキサ40bへ送る。また、接続部C2近傍であり、スタティックミキサ40bの上流側では、マット剤液46が、チャッキ弁48を介してUV剤溶液44にインライン添加される。UV剤溶液44及びマット剤液46は、スタティックミキサ40bにより攪拌混合され、添加液となって接続部C1に送液される。なお、このマット剤液供給ライン46やUV剤溶液供給ライン42において、これらのマット剤液46、UV剤溶液44及び添加液は、ポンプ45c及びポンプ42cにより所定の流量(100g/分以上)で送液されるため、マット剤液供給ライン45或いはUV剤溶液供給ライン42において、添加液の滞留を抑制し、マット剤含有の凝集異物の発生を抑制することが可能になる。
チャッキ弁48を通過するマット剤液46やチャッキ弁43を通過する添加液には、1重量%以上3重量%以下のマット剤が含まれていることが好ましい。マット剤液46や添加液におけるマット剤の含有量が1重量%未満の場合には、マット剤凝集物の発生が問題とならない。また、マット剤液46や添加液におけるマット剤の含有量が3重量%を超える場合には、マット剤凝集物が発生してしまうため好ましくない。
マット剤液46に含まれるマット剤の含有量を調節する方法は、マット剤含有量が所定の範囲になるように調整されたものをマット剤液として用いるほか、マット剤液タンク45bから流出したマット剤液46に溶媒等を添加し、チャッキ弁48を通過するマット剤液46のマット剤含有量を所定の範囲に調節してもよい。
マット剤液は、マット剤と溶媒との混合により調整される。マット剤液の成分となる溶媒としては、特に限定されないが、原料ドープ24に用いられる溶媒と同一であることが好ましい。マット剤の詳細については後述する。
このドープ配管39aの接続部C1では、添加液が原料ドープ24にインライン添加される。この添加液が添加された原料ドープ24は、スタティックミキサ40aに送られる。これらはスタティックミキサ40aにて混合攪拌され、流延ドープ200となり、流延ダイ31へ供給される。流延ドープ200がポンプ39bにより所定の流量(100g/分以上)で送液されるため、このドープ配管39aにおける添加液の滞留を抑制し、マット剤含有の凝集異物の発生を抑制することが可能になる。
回転ローラ32a、32bの回転により、流延バンド33は、45m/分以上200m/分以下で走行する。伝熱媒体循環装置により、流延バンド33の表面の温度は、−20℃以上40℃以下に保持される。流延ダイ31から流延バンド33にかけて流延ビードが形成され、流延バンド33上に流延膜52が形成される。流延膜52の乾燥により、流延膜52が自己支持性を有するものとなった後に、湿潤フィルム54として剥取ローラ55で支持されながら流延バンド33から剥ぎ取られる。その後、湿潤フィルム54を多数のローラが設けられている渡り部56へ搬送させた後に、テンタ式乾燥機34に送り込む。テンタ式乾燥機34に送られている湿潤フィルム54は、その両縁がクリップで把持されて搬送されながら乾燥される。湿潤フィルム54は、テンタ式乾燥機34で所定の残留溶媒量まで乾燥された後、光学フィルム29として送り出される。この光学フィルム29は、耳切装置35によりの両側端部が切断される。両側端部が切断された光学フィルム29は、乾燥室36と冷却室37とを経由し、巻取室38内の巻取ローラ38aで巻き取られる。なお、耳切装置35によって切断された両側端部は、クラッシャにより粉砕されて、ドープ調製用チップとなり再利用される。
ドープ配管39aの接続部C1(図3)には、ノズル41a及びチャッキ弁43を介して添加液を供給する配管42aが接続される。UV剤溶液タンク42b及びマット剤液タンク45b(図2)に備えられるバルブが閉じた状態では配管42aから添加液が供給されないため、チャッキ球73は、コイルバネ74の付勢力により、閉位置にて弁座部72bに圧接される(図8)。
ここで、バルブの操作やポンプ42c及び45c(図2)により、配管42aから添加液が所定の流量(100g/分以上)で液流路76aに流れ込み、この添加液の液圧が所定圧を超えると、図9に示すように、チャッキ球73はコイルバネ74の付勢力に抗して押されて、閉位置から開位置に変移する。こうして、液流路76aから流入した添加液は、液流路80を通じて、液流路77aへ流出する。また、液溝75cがチャッキ球収納孔部75a及びコイルバネ収納孔部75bと一体に形成されるため(図7)、チャッキ球収納孔部75a及びコイルバネ収納孔部75bに流入した添加液も、各収納孔部75a、75bに滞留せずに、液流路80を経由する添加液と共に、液流路77aへ流出される。液流路77aに到達した添加液はノズル41a(図3)へ流出する。このノズル41aにより、添加液は、ドープ配管39a内の原料ドープ24にインライン添加される。
また、液流路77aの液圧が液流路76aよりも高くなると、チャッキ球73は、コイルバネ74の付勢力により、閉位置にて弁座部72bに圧接される(図8)。こうして、チャッキ弁43は、添加液の逆流、すなわち、添加液が液流路77aから液流路76aへ流れ出すことを防ぐ。
また、配管42a、ノズル41a(図3)、液流路76a、77a及び液溝75cが、前述したB/Aが3以上10以下になるように形成されるため、チャッキ弁43内における添加液の流速をチャッキ弁43に接続される配管における添加液の流速と比較して向上させることが可能となり、結果的に、チャッキ弁43内でのマット剤含有の凝集異物の発生を抑制することが可能になる。更に、B/Aが、4以上であるときに、この凝集異物の発生を抑制する効果がより顕著に発現する。
なお、上記実施形態ではチャッキ弁43について記載したが、これと同様の構造を有するチャッキ弁48についても同様の効果を有する。接続部C2において、マット剤液タンク46bから供給される所定量のマット剤液46が、配管42aのUV剤溶液44にインライン添加される。接続部C2近傍のマット剤液供給ライン45には、チャッキ弁43と同様の構造を有するチャッキ弁48が設けられるため、マット剤液46中のマット剤がチャッキ弁48内で滞留されずに、チャッキ弁48に接続するノズルへ流通する。こうして、チャッキ弁48内におけるマット剤含有の凝集異物の発生を抑制することができる。
上記実施形態では、保持筒75のチャッキ球収納孔部75aやコイルバネ収納孔部75b上に連通溝75eを4条に形成すると記載したが、本発明では、保持筒75の内部における添加液の滞留を防止すべく、チャッキ球収納孔部75aやコイルバネ収納孔部75b上に連通溝75eを一体に形成しているため、本発明の効果は、連通溝75eの形成数、或いは、その形状に依らず発揮される。連通溝75eとして好ましい形状としては、円筒状などがあり、チャッキ球収納孔部75aやコイルバネ収納孔部75b上形成される数については、2つないし6つであることが好ましいが、このうち4つであることが最も好ましい。
上記実施形態では、チャッキ球73が球体に形成されると記載したが、これに限らず、多角柱状、板状や円錐状に形成された逆流防止部材を用いても良い。同様に、コイルバネ74の代わりに、空気バネや板バネなどを用いても同等の効果を得ることができる。
上記実施形態では、原料ドープ24がセルローストリアセテートを含むと記載したが、これに限らず、セルロースアセテートプロピオネート又はセルロースアセテートブチレートが含まれていてもよい。
上記実施形態では、UV剤溶液44とマット剤液46を混合して得られる添加液を、原料ドープ24に添加して流延ドープ200を調製したが、これに限らず、UV剤溶液44の代わりにレターデーション制御剤などの他の添加剤を用いてもよい。また、これらの添加剤と、UV剤溶液44と、マット剤液46とを混合したものを添加液として用いることにより、マット剤液中の凝集異物の発生を抑えることも可能である。このレターデーション制御剤とは、溶液製膜方法において光学フィルムの光学異方性をコントロールするために適宜添加される添加剤である。このようなレターデーション制御剤等その他の添加剤の具体的なものは、後述するものの他、特開2005−104148号公報に詳しく記述されている。本発明は、これらに記載される添加剤を用いた溶液製膜方法にも適用可能である。
上記実施形態では、流延膜を形成する支持体として流延バンド33を用いる光学フィルムの製造設備或いは溶液製膜方法について記載したが、これに限らず、回転ドラムを用いても同等の効果を得ることが可能である。
(添加液)
前述した原料ドープ24に、各調製工程において用途に応じた種々の添加剤(例えば、剥離促進剤、可塑剤、紫外線防止剤、劣化防止剤、微粒子、光学特性調整剤など)とその溶媒とを含む添加液を加えることができる。前述したドープ製造ライン10やフィルム製造ライン23において、所望の添加剤を攪拌混合し添加液を調製する工程を追加してもよい。
(微粒子)
作製されたTACフィルムがハンドリングされる際の損傷や或いは、搬送性の低下を防止するために、微粒子を添加することが一般に行われる。それらは、マット剤、ブロッキング防止剤あるいはキシミ防止剤と称されて、従来から利用されている。それらは、前述の機能を呈する素材であれば特に限定されないが、これらのマット剤の好ましい具体例は、無機化合物としては、ケイ素を含む化合物、二酸化ケイ素、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化バリウム、酸化ジルコニウム、酸化ストロングチウム、酸化アンチモン、酸化スズ、酸化スズ・アンチモン、炭酸カルシウム、タルク、クレイ、焼成カオリン、焼成ケイ酸カルシウム、水和ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム及びリン酸カルシウム等が好ましく、更に好ましくはケイ素を含む無機化合物や酸化ジルコニウムであるが、セルローストリアセテートフィルムの濁度を低減できるので、二酸化ケイ素が特に好ましく用いられる。二酸化ケイ素の微粒子としては、例えば、アエロジルR972、R974、R812、200、300、R202、OX50、TT600(以上日本アエロジル(株)製)等の商品名を有する市販品が使用できる。酸化ジルコニウムの微粒子としては、例えば、アエロジルR976及びR811(以上日本アエロジル(株)製)等の商品名で市販されているものが使用できる。
有機化合物としては、例えば、シリコーン樹脂、弗素樹脂及びアクリル樹脂等のポリマーが好ましく、中でも、シリコーン樹脂が好ましく用いられる。シリコーン樹脂の中でも、特に三次元の網状構造を有するものが好ましく、例えば、トスパール103、トスパール76、トスパール108、トスパール120、トスパール145、トスパール312及びトスパール240(以上東芝シリコーン(株)製)等の商品名を有する市販品が使用できる。
(紫外線吸収剤)
TACフィルムに好ましく使用される紫外線吸収剤について説明する。TACフィルムは、その高い寸法安定性から、偏光板または液晶表示用部材等に使用されるが、偏光板または液晶等の劣化防止の観点から、紫外線吸収剤が好ましく用いられる。紫外線吸収剤としては、波長370nm以下の紫外線の吸収能に優れ、かつ良好な液晶表示性の観点から、波長400nm以上の可視光の吸収が少ないものが好ましく用いられる。本発明に好ましく用いられる紫外線吸収剤の具体例としては、例えばオキシベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、サリチル酸エステル系化合物、ベンゾフェノン系化合物、シアノアクリレート系化合物、ニッケル錯塩系化合物などが挙げられる。
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としての具体例を下記に列記するが、本発明はこれらに限定されない。2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−(3″,4″,5″,6″−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2−メチレンビス(4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール)、2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノン、ビス(2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルフェニルメタン)、(2,4−ビス−(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2(2’−ヒドロキシ−3’,5‘−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロルベンゾトリアゾール、(2(2’−ヒドロキシ−3’,5‘−ジ−tert−アミルフェニル)−5−クロルベンゾトリアゾール、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、ペンタエリスリチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、トリエチレングリコール−ビス〔3−(3−tert−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサンジオール−ビス〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、2,4−ビス−(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2,2−チオ−ジエチレンビス〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、N,N’−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナミド)、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、トリス−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−イソシアヌレイトなどが挙げられる。特に(2,4−ビス−(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2(2’−ヒドロキシ−3’,5‘−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロルベンゾトリアゾール、(2(2’−ヒドロキシ−3’,5‘−ジ−tert−アミルフェニル)−5−クロルベンゾトリアゾール、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、ペンタエリスリチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、トリエチレングリコール−ビス〔3−(3−tert−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕が好ましい。また例えば、N,N′−ビス〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル〕ヒドラジンなどのヒドラジン系の金属不活性剤やトリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)フォスファイトなどの燐系加工安定剤を併用してもよい。これらの化合物の添加量は、セルローストリアセテートに対して質量割合で1ppm〜1.0%が好ましく、10〜1000ppmが更に好ましい。
また、その他にも旭電化プラスチック用添加剤概要「アデカスタブ」のカタログにある光安定剤も使用できる。チバ・スペシャル・ケミカルズのチヌビン製品案内にある光安定剤、紫外線吸収剤も使用できる。シプロ化成株式会社のホームページに記載されるSEESORB(登録商標)、SEENOX(登録商標)、SEETEC(登録商標)なども使用できる。城北化学工業のUV吸収剤、酸化防止剤も使用できる。共同薬品のVIOSORB(登録商標)、吉富製薬の紫外線吸収剤も使用できる。
なお、紫外線吸収剤の添加は予めセルローストリアセテートの混合溶液を作製するときに添加してもよいが、セルローストリアセテートのドープを予め作製し、流延までのいずれかの時点で添加されてもよい。後者の場合、セルローストリアセテートを溶剤に溶解させたドープ液と、紫外線吸収剤と少量のセルローストリアセテートとを溶解させた溶液をインライン添加、混合を行うためには、例えば、スタティックミキサ(東レエンジニアリング製)、SWJ(東レ静止型管内混合器 Hi−Mixer)等のインラインミキサー等が好ましく用いられる。後添加する紫外線吸収剤には、同時にマット剤を混合しても良いし、そのレターデーション制御剤、可塑剤、劣化防止剤、剥離促進剤等の添加物を混合しても良い。インラインミキサーを用いる場合、高圧下で濃縮溶解することが好ましく、加圧容器の種類は特に問うところではなく、所定の圧力に耐えることができ、加圧下で加熱、撹拌ができればよい。加圧容器はそのほか圧力計、温度計などの計器類を適宜配設する。加圧は窒素ガスなどの不活性気体を圧入する方法や、加熱による溶剤の蒸気圧の上昇によって行ってもよい。加熱は外部から行うことが好ましく、例えばジャケットタイプのものは温度コントロールが容易で好ましい。溶剤を添加しての加熱温度は、使用溶剤の沸点以上で、かつ該溶剤が沸騰しない範囲の温度が好ましく例えば30〜150℃の範囲に設定するのが好適である。又、圧力は設定温度で、溶剤が沸騰しないように調整される。溶解後は冷却しながら容器から取り出すか、または容器からポンプ等で抜き出して熱交換器などで冷却し、これを製膜に供する。このときの冷却温度は常温まで冷却してもよいが、沸点より5〜10℃低い温度まで冷却し、その温度のままキャスティングを行うほうが、ドープ粘度を低減できるためより好ましい。
セルローストリアセテートフィルムには、融点が30℃以上である紫外線吸収剤が好ましく、更には50℃〜200℃の融点である紫外線吸収剤が用いられる。セルローストリアセテートフィルムは、高い寸法安定性、良好な紫外線カット性能から液晶表示用部材に用いられるのが好ましい。液晶表示用部材とは液晶表示装置に使用される部材のことで、例えば、偏光板、偏光板用保護フィルム、位相差板、反射板、視野角向上フィルム、防眩フィルム、無反射フィルム、帯電防止フィルム等があげられる。上記記載の中でも、寸法安定性に対しても厳しい要求のある偏光板、偏光板用保護フィルムにおいて、セルローストリアセテートフィルムは更に好ましく用いられる。特に、最近のノートパソコン等の偏光板用保護フィルムとしては、従来よりも薄膜化したセルローストリアセテートフィルムが要望されている。薄膜化を行っても、紫外線に対する保護を十分に行う為には、従来よりも紫外線吸収剤の単位重量当りの使用量を多くする必要がある。そのため、上記記載のようなアルカリケン化処理時において、紫外線吸収剤が増量され、且つ、薄膜化された従来の偏光板保護フィルムは、紫外線吸収剤の溶出、析出などがおこりやすくなる。特に、融点が100℃以上の紫外線吸収剤を含有するセルローストリアセテートフィルムは、紫外線吸収剤が増量され、且つ、薄膜化されても、アルカリケン化処理時の紫外線吸収剤の溶出が極めて少なく、生産工程上のメリットが極めて高い。これらについては、特開2000−351859号公報に詳細が開示されているが、従来も一般に用いられてきた技術である。
なお、特開2002−31715号公報には、光学フィルムにおいて、380nmに於けるモル吸光係数が4000以上である紫外線吸収性モノマーとエチレン性不飽和モノマーとの共重合体であって、該共重合体の重量平均分子量が2000〜20000である紫外線吸収性共重合ポリマーを含有することでブリードアウトがなく透明で、良好な長期耐候性のフィルムを得る発明が記載されており、この発明は本発明にも適応できる。
ドープ製造ラインを示す説明図である。 フィルム製造ラインを示す説明図である。 フィルム製造ラインの接続部C1近傍を拡大した断面図である。 本発明のチャッキ弁の概要を示す斜視図である。 本発明のチャッキ弁の断面図である。 図5に示すチャッキ弁を構成する各部品の断面図である。 図5に示すVII−VII線断面図である。 チャッキ球が閉位置にある場合のチャッキ弁内部の様子を示す断面図である。 チャッキ球が開位置にある場合のチャッキ弁内部の様子を示す断面図である。 従来のチャッキ弁の概要を示す斜視図である。
符号の説明
24 原料ドープ
29 光学フィルム
33 流延バンド
43、48 チャッキ弁
46 マット剤液
71 ケース
72 弁座
72a 弁座孔
73 チャッキ球
74 コイルバネ
75 保持筒
75a チャッキ球収納孔部
75b コイルバネ収納孔部
75c 液溝
75d 液排出孔
75e 連通溝
76 第1ケース本体
76a、77a、80 液流路
76b、77b 収納孔
77 第2ケース本体

Claims (7)

  1. マット剤を含む第1液の逆流を防止すると共に、前記第1液を流量100g/分以上で通過させて、第2液に前記第1液を添加するチャッキ弁と、
    前記第1液と前記第2液とを含む流延ドープを調整する調製手段と、
    この流延ドープを流出する流延ダイと、
    前記流延ダイから流出した前記流延ドープから流延膜をつくる支持体と、
    を備え
    前記チャッキ弁が、
    前記第1液の液流路を有するケース本体と、
    前記液流路に設けられる弁座と、
    前記液流路内に配置され、前記弁座を塞ぐ閉位置、及び前記弁座から離れ前記第1液の通過を許容する開位置の間で変移可能な逆流防止部材と、
    前記液流路内に配置され、前記逆流防止部材を前記閉位置に付勢する付勢部材と、
    前記逆流防止部材及び前記付勢部材の外周面に対面する前記液流路上の位置に、前記液流路の液流方向に形成され、前記液流路と一体化される液流路溝と、
    から構成されることを特徴とする光学フィルムの製造設備。
  2. 前記第1液が、前記マット剤を1重量%以上3重量%以下含むことを特徴とする請求項1記載の光学フィルムの製造設備。
  3. 前記弁座はリング状に形成され、前記逆流防止部材は球状に形成され、前記液流路及び前記液流路溝は、前記逆流防止部材及び前記付勢部材が収納される中空部を有する保持筒の前記中空部に形成されることを特徴とする請求項1又は2のいずれか一つに記載の光学フィルムの製造設備。
  4. 前記チャッキ弁内の前記液流路及び前記液流路溝の断面積をAとし、前記チャッキ弁に連結される配管の断面積をBとしたときに、B/Aを3以上10以下とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の光学フィルムの製造設備。
  5. マット剤を含む第1液の逆流を防止すると共に、前記第1液が流量100g/分以上で通過する液流路と、
    前記第1液の液流路を有するケース本体と、
    前記液流路に設けられる弁座と、
    前記液流路内に配置され、前記弁座を塞ぐ閉位置、及び前記弁座から離れ前記第1液の通過を許容する開位置の間で変移可能な逆流防止部材と、
    前記液流路内に配置され、前記逆流防止部材を前記閉位置に付勢する付勢部材と、
    前記逆流防止部材及び前記付勢部材の外周面に対面する前記液流路上の位置に、前記液流路の液流方向に形成され、前記液流路と一体化される液流路溝と、
    を有するチャッキ弁を用いて、第2液に前記第1液を添加し、
    前記第1液と前記第2液とを含む流延ドープを調整し、
    走行する支持体に前記流延ドープを流延することを特徴とする光学フィルムの製造方法。
  6. 前記第1液が、前記マット剤を1重量%以上3重量%以下含むことを特徴とする請求項記載の光学フィルムの製造方法。
  7. 前記液流路の断面積をAとし、前記チャッキ弁に連結される配管の断面積をBとしたときに、B/Aを3以上10以下とすることを特徴とする請求項または記載の光学フィルムの製造方法。
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