JP4903606B2 - データ保護機能付き集積回路およびデータ保護機能付き集積回路用のデータ保護プログラム - Google Patents
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Description
そこで本発明は、仕様やユーザ毎で異なるアクセス制限を設定することのできるデータ保護機能付き集積回路およびデータ保護機能付き集積回路用のデータ保護プログラムを提供する。
図1は実施例1によるデータ保護機能付き集積回路の構成の一例を示す説明図である。
集積回路1は、記憶回路2、情報制御回路3、CPUなどの主演算回路4および外部検査装置9との検査用インターフェース回路6を有する。この集積回路1が通常の利用に供されるときには、集積回路1を搭載する装置(図示省略)との間でインターフェース7、8などを介して接続されるのが一般的である。
よって、主演算回路4から通常記憶領域21へはフルアクセスが可能である一方で、外部検査装置9から通常記憶領域21へは、アクセスレベル記憶領域22のアクセスレベルに応じてアクセスがコントロールされた状態になっている。
具体的には図1に示すように、検査用インターフェース回路6は、外部検査装置9と接続されたときに接続検出信号61を送信する検出信号送信回路62を備え、情報制御回路3は、接続検出信号61に基づいて解除キー入力領域23の記憶内容を消去(クリア)する信号消去回路31と、アクセスレベル記憶領域22を参照してそのアクセスレベルに基づいて通常記憶領域21に対する検査用インターフェース回路6からのアクセスを許可する通常記憶領域アクセス制御回路32と、解除キー入力領域23と解除キー参照領域24を参照してその内容が同一のときにのみ検査用インターフェース回路6からアクセスレベル記憶領域22への書き込みを許可するアクセスレベル制御回路33を備えるようにすると好ましい。
図2では、解除キー入力領域23を8ビットのレジスタとしたときの例であり、すべてのビットに0を書き込む処理を行っている。
図3は、通常記憶領域21を8つの領域に分割し、アクセスレベル記憶領域22を8ビットとして、通常記憶領域21の1領域をアクセスレベル記憶領域22の1ビットとそれぞれ対応させたときの通常記憶領域アクセス制御回路32の処理例であり、ビットi(i=0,1,…,7)の値が0のときは、検査用インターフェース回路6から領域iへのアクセスを不許可とし、ビットiの値が1のときは、検査用インターフェース回路6から領域iへのアクセスを許可するようにしたとき、ビットの値が1であるビット1、ビット2およびビット7に対応する領域1、領域2および領域7のみアクセスが許可されることになる。
集積回路1が起動すると(START)、検査用インターフェース回路6に外部検査装置9(インサーキットエミュレータ)が接続されたか否かを検出する(ステップS101)。
この場合において、集積回路1は情報制御回路3または検査用インターフェース回路6の機能を停止させることで、外部検査装置9が集積回路1の内部情報をエミュレートできない形にするようにしても良いし、集積回路1が通常利用に供される間も、検査用インターフェース回路6が外部検査装置9の接続を常時監視するようにしておき、接続が認められた場合には、後で説明するステップS103に進めるようにしても良い。
具体的な処理の一例としては、検出信号送信回路62が信号消去回路31へ接続検出信号61を送信し(ステップS103a)、信号消去回路31が接続検出信号の受信に応じて解除キー入力領域23の記憶内容を消去する(ステップS103b)ようにすればよい。
この時点では、図4(a)に示すように、解除キー入力領域23と解除キー参照領域24の内容が異なることから、アクセスレベル制御回路33は外部検査装置9がアクセスレベル64の変更を要求したとしても、アクセスレベル記憶領域22への書き込みを許可せず、通常記憶領域アクセス制御回路32はアクセスレベル記憶領域22で設定されたアクセスレベルに応じて外部検査装置9からのアクセスを制御するから、ユーザに見せたくない部分を秘匿にできる。
すなわち、外部検査装置9からの要求に応じて、解除キー63を解除キー入力領域23に記憶させたとき(ステップS104)には、解除キー入力領域23と解除キー参照領域24とを比較し、記憶内容が同一の時には、外部検査装置9からの要求に応じて、アクセスレベル記憶領域22に記録されたアクセスレベルの変更を許可する(ステップS105)ようにする。
具体的には、解除キー入力領域23と解除キー参照領域24の記憶内容を比較し、同じ内容になったときにのみ(ステップS105a,図4(b))、アクセスレベル制御回路33がアクセスレベル記憶領域22へのアクセスを外部検査装置9に対して解放する(ステップS105b)。なお、解除キー63を解除キー入力領域23に書き込む機能は例として信号消去回路31に持たせるようにすれば良い。
つまり、製品の仕様やユーザなどに応じて、保護するデータの領域を任意に変更でき、保護したい領域はユーザに開示しないように制御することが出来る。したがって、仕様やユーザに適したセキュリティが確保される。また、解除キーをユーザに公開する必要が抑えられ、セキュリティ管理が容易となる。
図6は実施例2によるデータ保護機能付き集積回路の構成の一例を示す説明図である。
集積回路1は、実施例1に示す構成のほか解除回路5を備え、主演算回路4は、集積回路1の起動時にハードウエアリセット信号41を送信するようになっている。
解除回路5は、ハードウエアリセット信号41に基づいて解除キー参照領域24を参照してその内容を解除キー入力領域23へ書き込むようになっていている。
とくに、解除キー入力領域23と解除キー参照領域24の記憶内容が一致/不一致であるという情報を利用して、主制御回路4と通常記憶領域21とのアクセスを制御することで、内部の処理構成を簡素化できる。
よって、集積回路1が通常の利用に供されるときは、主演算回路4は通常記憶領域21にフルアクセス可能である。
また、誤ったアクセスレベル64が解除キー入力領域23に送信されたとしても同様である。その後、外部検査装置9から検査用インターフェース回路6に正しい解除キー63が送られてきたときは、これが解除キー入力領域23に書き込まれ、解除キー入力領域23と解除キー参照領域24の記憶内容が一致している(TRUE)ので、アクセスレベル記憶領域22への書き込みが解放され、外部検査装置9から検査用インターフェース回路6に送信されたアクセスレベル64をアクセスレベル記憶領域22に書き込む処理をする。
集積回路1が起動すると(START)、解除回路5が解除キー参照領域24の記憶内容を参照してその内容を解除キー入力領域23に記憶させ(ステップS201)、検査用インターフェース回路6に外部検査装置9(インサーキットエミュレータ)が接続されたか否かを検出する(ステップS202)。
すなわち、外部検査装置9からの要求に応じて、解除キー63を解除キー入力領域23に記憶させたとき(ステップS204)には、解除キー入力領域23と解除キー参照領域24の記憶内容が比較され、記憶内容が同一の時には、外部検査装置9からの要求に応じて、アクセスレベル記憶領域22に記録されたアクセスレベルの変更を許可する(ステップS205)ようにする。
具体的には、解除キー入力領域23と解除キー参照領域24の記憶内容を比較し、同じ内容になったときにのみ(ステップS205a)、アクセスレベル制御回路73がアクセスレベル記憶領域22へのアクセスを外部検査装置9に対して解放する(ステップS205b)。なお、解除キー63を解除キー入力領域23に書き込む機能は例えば信号消去回路31に持たせるようにすれば良い。
つまり、製品の仕様やユーザなどに応じて、保護するデータの領域を任意に変更でき、保護したい領域はユーザに開示しないように制御することが出来る。したがって、仕様やユーザに適したセキュリティが確保される。また、解除キーをユーザに公開する必要が抑えられ、セキュリティ管理が容易となる。
2 記憶回路
3 情報制御回路
4 主演算回路
5 解除回路
6 検査用インターフェース回路
9 外部検査装置
21 通常記憶領域
22 アクセスレベル記憶領域
23 解除キー入力領域
24 解除キー参照領域
31 信号消去回路
32 通常記憶領域アクセス制御回路
33 アクセスレベル制御回路
41 ハードウエアリセット信号
61 接続検出信号
62 検出信号送信回路
63 解除キー
64 アクセスレベル
73 アクセスレベル制御回路
Claims (6)
- 記憶回路2、情報制御回路3、主演算回路4および外部検査装置9との検査用インターフェース回路6を備え、
前記記憶回路2は、
当該集積回路1の通常利用時に前記主演算回路4とアクセスされ、複数の領域に分割定義された通常記憶領域21と、
前記複数の領域に対してそれぞれ定義された前記通常記憶領域21のアクセスレベルが記憶されたアクセスレベル記憶領域22と、
前記アクセスレベル記憶領域22のアクセスレベルを変更するために入力された解除キーを記憶する解除キー入力領域23と、
前記解除キーの一致を判定するために参照される解除キー参照領域24を備えており、
前記情報制御回路3は、
前記外部検査装置9と前記検査用インターフェース回路6との接続を監視して接続が認められたときには前記解除キー入力領域23の記憶内容を消去し、
前記アクセスレベル記憶領域22に記憶されたアクセスレベルに応じて前記通常記憶領域21で分割定義されたそれぞれの領域に対する前記検査用インターフェース回路6からのアクセスを開放し、
前記解除キー入力領域23と前記解除キー参照領域24の内容に基づいて前記検査用インターフェース回路6から前記アクセスレベル記憶領域22へのアクセスを制御するようにした、
データ保護機能付き集積回路。 - 前記検査用インターフェース回路6は、前記外部検査装置9と接続されたときに接続検出信号61を送信する検出信号送信回路62を備え、
前記情報制御回路3は、
前記接続検出信号61に基づいて前記解除キー入力領域23の記憶内容を消去する信号消去回路31と、
前記アクセスレベル記憶領域22を参照してそのアクセスレベルに基づいて前記通常記憶領域21で分割定義されたそれぞれの領域に対する前記検査用インターフェース回路6からのアクセスを許可する通常記憶領域アクセス制御回路32と、
前記解除キー入力領域23と前記解除キー参照領域24を参照してその内容が同一のときにのみ前記検査用インターフェース回路6から前記アクセスレベル記憶領域22への書き込みを許可するアクセスレベル制御回路33と、
を備える請求項1に記載のデータ保護機能付き集積回路。 - 記憶回路2、情報制御回路3、主演算回路4、解除回路5および外部検査装置9との検査用インターフェース回路6を備え、
前記記憶回路2は、
当該集積回路1の通常利用時に前記情報制御回路3を経由して前記主演算回路4とアクセスされ、複数の領域に分割定義された通常記憶領域21と、
前記複数の領域に対してそれぞれ定義された前記通常記憶領域21のアクセスレベルが記憶されたアクセスレベル記憶領域22と、
前記アクセスレベル記憶領域22のアクセスレベルを変更するために入力された解除キーを記憶する解除キー入力領域23と、
前記解除キーの一致を判定するために参照される解除キー参照領域24を備えており、
前記情報制御回路3は、
前記外部検査装置9と前記検査用インターフェース回路6との接続を監視して接続が認められたときには前記解除キー入力領域23の記憶内容を消去し、
前記アクセスレベル記憶領域22に記憶されたアクセスレベルに応じて前記通常記憶領域21で分割定義されたそれぞれの領域に対する前記検査用インターフェース回路6からのアクセスを開放し、
前記解除キー入力領域23と前記解除キー参照領域24の内容に基づいて前記検査用インターフェース回路6から前記アクセスレベル記憶領域22へのアクセスを制御するようになっており、
前記解除回路5は、当該集積回路1の起動時に前記解除キー参照領域24を参照してその内容を前記解除キー入力領域23へ書き込むようにした、
データ保護機能付き集積回路。 - 前記検査用インターフェース回路6は、前記外部検査装置9と接続されたときに接続検出信号61を送信する検出信号送信回路62を備え、
前記情報制御回路3は、
前記接続検出信号61に基づいて前記解除キー入力領域23の記憶内容を消去する信号消去回路31と、
前記アクセスレベル記憶領域22を参照してそのアクセスレベルに基づいて前記通常記憶領域21で分割定義されたそれぞれの領域に対する前記検査用インターフェース回路6からのアクセスを許可する通常記憶領域アクセス制御回路32と、
前記解除キー入力領域23と前記解除キー参照領域24を参照してその内容が同一のときにのみ前記検査用インターフェース回路6から前記アクセスレベル記憶領域22への書き込みおよび前記通常記憶領域21に対する前記検査用インターフェース回路6からのアクセスを許可するアクセスレベル制御回路73と、
を備える請求項3に記載のデータ保護機能付き集積回路。 - 記憶回路2、情報制御回路3、主演算回路4および外部検査装置9との検査用インターフェース回路6を備え、
前記記憶回路2はさらに、
当該集積回路1の通常利用時に前記主演算回路4とアクセスされ、複数の領域に分割定義された通常記憶領域21と、
前記複数の領域に対してそれぞれ定義された前記通常記憶領域21のアクセスレベルが記憶されたアクセスレベル記憶領域22と、
前記アクセスレベル記憶領域22のアクセスレベルを変更するために入力された解除キーを記憶する解除キー入力領域23と、
前記解除キーの一致を判定するために参照される解除キー参照領域24と、
を備えた集積回路1において用いられ、前記情報制御回路3に、
集積回路1が起動した後に、前記検査用インターフェース回路6に前記外部検査装置9が接続されたか否かを検出するステップS101と、
前記外部検査装置9が接続されなかった場合には、前記主演算回路4と前記通常記憶領域21との間で、前記集積回路1の通常利用を開始させるステップS102と、
前記外部検査装置9が接続された場合には、直ちに前記解除キー入力領域23の記憶内容を消去するステップS103と、
前記外部検査装置9からの要求に応じて、解除キーを解除キー入力領域23に記憶させるステップS104と、
前記解除キー入力領域23と前記解除キー参照領域24の記憶内容が同一の時には、前記外部検査装置9からの要求に応じて、前記アクセスレベル記憶領域22に記録されたアクセスレベルの変更を許可するステップS105と、
前記アクセスレベル記憶領域22に記録されたアクセスレベルに応じて前記外部検査装置9から通常記憶領域21で分割定義されたそれぞれの領域へのアクセスを制御するステップS106と、
からなる処理を実行させるデータ保護機能付き集積回路用のデータ保護プログラム。 - 記憶回路2、情報制御回路3、主演算回路4、解除回路5および外部検査装置9との検査用インターフェース回路6を備え、
前記記憶回路2はさらに、
当該集積回路1の通常利用時に前記主演算回路4とアクセスされ、複数の領域に分割定義された通常記憶領域21と、
前記複数の領域に対してそれぞれ定義された前記通常記憶領域21のアクセスレベルが記憶されたアクセスレベル記憶領域22と、
前記アクセスレベル記憶領域22のアクセスレベルを変更するために入力された解除キーを記憶する解除キー入力領域23と、
前記解除キーの一致を判定するために参照される解除キー参照領域24と、
を備えた集積回路1において用いられ、前記情報制御回路3に、
集積回路1が起動した後に、前記解除回路5が前記解除キー参照領域24の記憶内容を参照してその内容を前記解除キー入力領域23に記憶させるステップS201と、
前記検査用インターフェース回路6に前記外部検査装置9が接続されたか否かを検出するステップS202と、
前記外部検査装置9が接続された場合には、直ちに前記解除キー入力領域23の記憶内容を消去するステップS203と、
前記外部検査装置9からの要求に応じて、解除キーを解除キー入力領域23に記憶させるステップS204と、
前記解除キー入力領域23と前記解除キー参照領域24の記憶内容が同一の時には、前記外部検査装置9からの要求に応じて、前記アクセスレベル記憶領域22に記録されたアクセスレベルの変更を許可するステップS205と、
前記アクセスレベル記憶領域22に記録されたアクセスレベルに応じて前記外部検査装置9から通常記憶領域21で分割定義されたそれぞれの領域へのアクセスを制御するステップS206と、
前記解除キー入力領域23と前記解除キー参照領域24の記憶内容が同一の時には、前記主演算回路4に通常記憶領域21のアクセスを許可するステップS207と、
からなる処理を実行させるデータ保護機能付き集積回路用のデータ保護プログラム。
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