JP4900018B2 - 燃料電池用加湿器 - Google Patents

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Description

本発明は、ポータブル電源,電気自動車用電源,家庭内コージェネレーションシステムに使用される固体高分子電解質を用いた燃料電池用加湿器に関する。
固体高分子電解質を用いた燃料電池は、加湿温調された水素を含有する燃料ガスと、加湿温調された空気など酸素を含有する酸化剤ガスとを、電気化学的に反応させることにより、電力と熱とを同時に発生させるものである。加湿温調された燃料ガスや酸化剤ガスを供給するために、水蒸気透過膜と、シール材が一体で形成された枠体と、いずれか一方に加湿流体またはガスを供給排出する流路を備え、他方に被加湿流体またはガスを供給排出する流路を有する一対のセパレータからなる単加湿器を複数個積層して構成される燃料電池用加湿器が一般的に使用されている。
供給される燃料ガスおよび酸化剤ガスが外部にリークしたり、2種のガスが互いに混合したりしないように、水蒸気透過膜を挟んでガスシール材やガスケットが配置される。水蒸気透過膜の外側には、これを機械的に固定するとともに、隣接する水蒸気透過膜どうしを互いに直列に接続するためのセパレータが配置される。セパレータの水蒸気透過膜と接触する部分には、被加湿側に反応ガスを供給するための空間や流路が形成される。空間や流路はセパレータの表面に溝を設けて形成することが一般的である。
前記溝に被加湿ガスや加湿流体を供給するためには、ガスを供給する配管を、使用するセパレータの枚数に分岐して、その分岐先をセパレータの溝に直接つなぎ込む配管治具が必要となる。この治具をマニホールドと呼ぶ。
さらに、水蒸気透過膜と、シール材が一体で形成された枠体と、一対のセパレータから構成される単加湿器を複数個積層して、水蒸気透過膜同士を互いに直列に接続することにより、実用可能になるように加湿能力を高めることができる。
この種の燃料電池の高分子電解質膜には、パーフルオロスルホン酸系の材料が使われている。この高分子電解質膜は、水分を含んだ状態でイオン伝導性を発現するため、通常では燃料ガスや酸化剤ガスを加湿して供給する必要があり、しかも、電池の高性能化のためには供給ガスの相対湿度100%の近い湿度、または相対湿度100%以上になるように加湿することが好ましい。
しかし、カソード側では反応によって水が生成されるため、電池の動作温度より高い露点を有するようにガスを加湿して供給すると、電池内部の流路や電極内部で結露が発生し、水詰まりなどの現象によって、かえって電池性能が安定しない、または性能が低下するという問題があった。
通常、前記のような濡れ過ぎによる電池性能の低下や動作不安定が発現する現象をフラッディング現象と呼ぶ。この現象がアノード側で発生すると、燃料ガスの欠乏を招き、燃料ガスが不足している状態で負荷電流を強制的に取り出すと、電子とプロトンを生成しようとして、アノード側の触媒を担持しているカーボンが雰囲気中の水と反応してしまい、その結果、触媒層のカーボンが溶出して触媒層が破壊される。
このような異常状態が継続すると、本来、アノード極に比べてプラスの電位状態であったカソード極が、ゼロボルト以下の電位状態となり、電池にとっては致命的となってしまう。この状態を転極という。
このように、燃料電池に供給する燃料ガスや酸化剤ガスの加湿状態が不安定になると、燃料電池に致命傷を与えかねない。
水蒸気透過膜と、シール材が一体で形成された枠体と、一対のセパレータとから構成される単加湿器を複数個積層して水蒸気透過膜どうしを互いに直列に接続することにより、実用可能なように加湿能力を高める構造である加湿器は、加湿流体または被加湿ガスを通すマニホールドがあり、そのマニホールドはセパレータと枠体に開いている穴で構成される。
前記マニホールドを通る加湿流体または被加湿ガスを、それぞれの単加湿器にあるセパレータにバラツキなく供給するために、セパレータと枠体に開いている穴の形状を工夫するとよいことが考えられる(特許文献1参照)。
特開2006−210150号公報
燃料電池が実用される場合、前記の定常状態の安定運転以外に、起動・停止や負荷変動など、運転状態の頻繁な変更の際に生じる過渡状態においても、安定な運転切り替えと、切り替え動作自体による性能劣化を抑制することが求められる。
上述したように燃料電池を構成する各加湿器はマニホールド穴を有し、これらのマニホールド穴が積層することでマニホールドが形成される。そして、供給配管から供給された流体が入り口マニホールドを通じて各々の単加湿器に分配供給され、各加湿器から排出された流体が出口マニホールドを通じて排出配管から排出される。
しかし、各加湿器への加湿流体および被加湿ガスの流入のタイミングが均一でないと、加湿器から燃料電池に供給される加湿ガスが所定の加湿率になるために時間がかかってしまう。所定の加湿率になるまでの間、被加湿ガスに水蒸気の濃淡、すなわち、露点のばらつきができ、このガスが充分混合されないまま燃料電池スタックに行くと、フラッディングや転極などの動作不良を引き起こしてしまう。
しかしながら、加湿開始可能な状態に達するタイミングは積層方向の単加湿器によってばらつきがある。したがって、起動時に投入する通常のガスは、できるだけ時間のズレがなく、全ての単加湿器にいき亘らせなければならない。しかし、通常、ガス投入から最初の単加湿器が加湿可能になる時間を正確に測定することは困難であるので、事実上、起動時に投入する通常のガスは、できるだけ短時間で全加湿器にいき亘らせなければならない。
本発明は、前記従来技術の課題を解決し、積層される全単加湿器へ、定常運転時に均一なガスを供給できるだけでなく、起動・停止・負荷変更などの過渡運転状態においても、積層される全単加湿器へできるだけ短時間で均一なガスを供給することができ、安定な運転切り替えと切り替え動作による加湿率や流量の変動を抑制する燃料電池用加湿器を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明の燃料電池用加湿器は、燃料流体と酸化剤流体とを用いて発電を行う燃料電池に用いられ、水蒸気透過膜と、シール部が形成された枠体と、一方に加湿流体を供給排出する流路を有し、他方に被加湿流体を供給排出する流路を有する一対のセパレータとからなる単加湿器を複数個積層して構成される燃料電池用加湿器であって、前記セパレータに形成されたマニホールドの外側の内面壁の一部を前記マニホールドの内部かつ前記水蒸気透過膜に向かって突出させて突出部を設け、積層方向に隣り合うセパレータに形成された前記突出部の高さが異なることを特徴とし、この構成によって、積層される全単加湿器へ短時間で均一なガスを供給することができる。
このとき、前記突出部において、積層される前記単加湿器の中心部のものが最も高くなるように設置すると好適である。
また、前記突出部を、1つまたは複数の切り込みを有し、かつ前記単加湿器の積層組立時に積層する単加湿器の順番に従って前記切り込みの中から1つを選択して該切り込みから先を切除できる構成にして、前記各突出部の長さが前記マニホールドへの供給・排出配管接続部から積層方向に向かって均等にならないように設定可能にすることが好ましい。
以上のように、本発明の燃料電池用加湿器によれば、積層される全単加湿器へ、定常運転時に均一なガスを供給できるだけでなく、起動・停止・負荷変更などの過渡運転状態においても、積層される全単加湿器へ短時間で均一なガスを供給することができ、したがって、安定な運転切り替えと、切り替え動作自身による性能劣化を抑制できるため、燃料電池の耐久性を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1(a)は本発明の実施形態1の燃料電池用加湿器における水蒸気透過膜一体シールの加湿面側を示す図、図1(b)は実施形態1における水蒸気透過膜一体シールの被加湿面側を示す図である。
本例では縦150mm,横150mmの水蒸気透過膜2の周囲に、縦220mm,横220mmの熱可塑性樹脂の枠体3が形成されるようにインサート成形する。水蒸気透過膜2は、水分を選択的に透過させる膜であって高分子電解質膜が用いられる。高分子電解質膜としては、本例では30μmの厚さのGORE社製のLC−01を用い、トムソン型により打ち抜いて形成した。
枠体3を構成する熱可塑性樹脂は、高分子電解質型燃料電池用加湿器の運転温度以下において、化学的に清浄かつ安定であって、適度の弾性率と比較的高い加重たわみ温度特性を有する。
具体的には枠体3は化学的安定性の観点から、非晶性樹脂ではなく結晶性樹脂で構成されることが好ましく、その中でも機械的強度が大きくかつ耐熱性の高い材料が好ましい。例えば、いわゆるスーパーエンジニアリングプラスチックグレードのものが好適であり、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、液晶ポリマー(LCP),ポリエーテルニトリル(PEN)などを例示できる。これらは、数千から数万MPaの圧縮弾性率と、150℃以上の撓み荷重温度を有しており好適な材料である。また、汎用されている樹脂材料であっても、例えば、ガラスフィラーが充填されたポリプロピレン(GFPP)などは、非充填のポリプロピレン(圧縮弾性率1000〜1500MPa)の数倍の弾性率を有し、かつ150℃近い撓み荷重温度を有しており、好適に使用できる。本実施形態においては、熱可塑性樹脂であるガラスフィラー添加ポリプロピレン(出光石油化学株式会社R350G)が用いられている。
また、この枠体3には、熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマーを2色成形することによりシール部4を形成する。この熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマーは、加湿器の運転条件下において化学的に安定であって、特に加水分解を発生さないなど耐熱水性を有する。
例えば、ガスケットの圧縮弾性率は200MPa以下であることが好ましい。好適な材料は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリウレタン、シリコーン、フッ素樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、シンジオタクチック・ポリスチレン、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリスルホン、ポリエーテルサルホン、ポリアリレート、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、および熱可塑性ポリイミドなどからなる群より選ばれる。これによって、加湿器の締結荷重において良好なシール性を確保することができる。本実施形態においては、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーであるサントプレン8201−60(Advanced Elasotomer System社製)を用いている。
このシール部4は、水蒸気透過膜2の加湿側に加湿流体を供給・排出するマニホールド5と水蒸気透過膜2を連絡する部分6には設けず、他の部分にガスが漏れないように、マニホールド5と水蒸気透過膜2を包含するように形成する。被加湿側のマニホールド7と加湿側のマニホールド8には外部との漏れがないように、該マニホールド7,8を取り巻くようにシール部4を形成する。
図2(a)は本実施形態の加湿側セパレータ10の加湿側の正面図であって、該セパレータ10の加湿側面11と水蒸気透過膜一体シール1の加湿側面を当接して単加湿器の加湿側を形成し、さらに、図1(b)に示す水蒸気透過膜一体シール1の被加湿面の図と図2(b)の被加湿側セパレータ10aの被加湿側面11bとを当接して、単加湿器を作成する。
加湿側のマニホールド5において、内面壁の一部が該マニホールド5内部に向かって突出している突出部9aを有し、該突出部9aが、マニホールド5を供給・排出配管側5aとセパレータガス流路出入り口側5bとに二分割するように配置される。図3に示す実施形態1における積層された燃料電池用加湿器の一部を破断して示す斜視図において、破断部分にて説明すると、この単加湿器を積層する際、突出部9aの長さを変更しながら積層することにより、供給・排出配管側5aからセパレータ流路出入り口側5bへのガス通過部分の面積が、ガス配管の接続位置から単加湿器の積層方向に向かって進むほど小さくなり、さらに進むと次第に大きくなるように、すなわち、空気供給配管12の接続位置から単加湿器の積層方向に向かって極小値を持つようにする。
被加湿側のマニホールド7にも、加湿側のマニホールド5と同様に突出部9bが設けられ、マニホールド7を二分割7a,7bするようにしている。
本水蒸気透過膜一体シール1において、具体的には、加湿側のマニホールド5,8は幅10mm,長さ30mm、は幅10mm,長さ20mmで重力方向縦長に配置し、4つのコーナーを径15mmの円形の長円とする。また、マニホールド5と水蒸気透過膜2との連絡部分6の最下位置に対応するマニホールド5とマニホールド7の外側内壁に、水蒸気透過膜側2に向かって幅1.5mmの両突出部9aと9bを突設させる。この突出部9a,9bの長さは、3mmから9mmまで2mm刻みに4種類のものを用い、ガス配管入り口から積層方向に向かって全積層距離の4分の1のところで長さが極大となるように配置することが好ましい。
本例で用いたセパレータでは、その板面が地面の垂直となり、温水の入り口のマニホールド8が上位となるように加湿器が設置される。加湿側セパレータと水蒸気透過膜一体シールと被加湿側セパレータを積層して単加湿器を組み立て、マニホールドの突出部の長さが上述したように単加湿器を10セル積層した後、ポリフェニレンサルファイド製の端板で挟み、両端板を締結ロッドで締結した。この場合、締結圧は加湿膜面の単位面積あたり100N/cmとすることが好ましい。
(実施形態2)
図4は本発明の実施形態2の燃料電池用加湿器における水蒸気透過膜一体シールの加湿面側を示す図である。なお、以下の説明において、既に説明してある部材に対応する部材には同一符号を付した。
実施形態2において、実施形態1と同様にマニホールド5,7に突出部9a,9bが設けられ、加湿側のマニホールド5には、内面壁の一部に、該マニホールド5内部に向う方向でかつ枠体3の外側に向かう方向に突出するように突出部9aを設け、該突出部9aが、マニホールド5を供給・排出配管側5aとセパレータのガス流路出入り口側5bとに二分割するように配置されている。
そして、単加湿器を積層する際、突出部9aの長さを変更しながら積層することにより、供給・排出配管側5aからセパレータ流路出入り口側5bへのガス通過部分の面積が、ガス配管の接続位置から単加湿器の積層方向に向かって進むほど小さくなり、さらに進むと次第に大きくなるように、すなわち、加湿流体供給配管12の接続位置から単加湿器の積層方向に向かって極小値を持つようにする。
例えば、マニホールド5と水蒸気透過膜2の連絡部分6の最下位置に対応して、マニホールド5,7の内壁を枠体3やセパレータの外側に向かって幅1.5mmの突出部9aと9bを突出させる。この突出部9a,9bの長さは、3mmから9mmまで2mm刻みに4種類のものを用い、ガス配管入り口から積層方向に向かって全積層距離の4分の1のところで長さが極大となるよう配置することが好ましい。
(実施形態3)
図5は本発明の実施形態3の水蒸気透過膜一体シールを単加湿器として形成した後に積層した燃料電池用加湿器を示す斜視図、図6は実施形態3における加湿側マニホールド部分の拡大図である。
実施形態3において、水蒸気透過膜一体シール1の枠体3を成形する際に、突出部9aに複数の切り込み9cを設け、単加湿器の積層組立時に積層する単加湿器の順番に従って、切り込み9cの中から1つを選択して該切り込み9cから先を切除し、この切り込み9cが設けられた突出部9aの長さを変え、各突出部9aの長さが加湿流体供給配管12の接続部から積層方向に向かって均等でないようにしている。
これにより、供給・排出配管側5aからセパレータ流路出入り口側5bへのガス通過部分の面積が、ガス配管の接続位置から単加湿器の積層方向に向かって進むほど小さくなり、さらに進むと次第に大きくなるように、すなわち、ガス配管の接続位置から単加湿器の積層方向に向かって極小値を持つようする。
例えば、マニホールド内壁から外側に向かって幅1.5mm,長さ9mmの突出部9aを突出させ、各突出部9aの先端から2mm,4mm,6mmの部分に幅0.3mm,深さ0.5mmの楔型切欠きをもつ形状として切り込み9cを形成する。単加湿器を組み立てる際、積層する順番に従って突出部9aの長さが9mm,7mm,5mm,3mmとなるように切り込み9cのうち0個または1個を選択し、そこから先端を切除する。
このようにして、突出部9aの長さ調整をすることにより、金型製作費用の大幅な削減と、金型の組み換え変更時間などを含めた製作時間の大幅な短縮を図ることができる。
この場合、前記のようにして突出部の長さが異なる単加湿器を、ガス配管入り口から積層方向に向かって全積層距離の4分の1のところで長さが極大となるように配設することが好ましい。
(実施形態4)
図7は本発明の実施形態4の水蒸気透過膜一体シールを単加湿器として形成した後に積層した燃料電池用加湿器における加湿側マニホールド部分の拡大図である。
実施形態4において、水蒸気透過膜一体シール1の枠体3とセパレータ10の両方のマニホールドが、該マニホールドを二分割する橋梁部9dおよび9eを有してお互いに密着しており、この橋梁部9d,9eが、マニホールドへの供給・排出配管の軸線13と、該セパレータの流路と、マニホールドの接続部6との間に位置し、枠体3とセパレータ10における橋梁部9d,9eの少なくとも一方、本例では、枠体3側の橋梁部9dを横断する方向にガス流路9fを設け、このガス通過部分の面積が、ガス配管の接続位置から単加湿器の積層方向に向かって進むほど小さくなり、さらに進むと次第に大きくなるように、すなわち、ガス配管の接続位置から単加湿器の積層方向に向かって極小値を持つように配置している。
例えば、水蒸気透過膜2とマニホールド5を連絡する部分6より下部に幅1.5mmの橋梁部を設け、この橋梁部にガス流路9fとしての奥行き1.5mmの矩形穴を形成し、この矩形穴の長さが2mm,4mm,6mm,8mmのものを4種類製作する。そして、この場合、ガス配管入り口から積層方向に向かって全積層距離の4分の1のところで、矩形穴の長さが極小となるよう配置することが好ましい。本実施形態4では、実施形態2と比べ、封入済窒素と空気の入れ替わり時間が長くなるが、マニホールド内の濃度分布がより均一になる。
(実施形態5)
図8(a)は本発明の実施形態5の水蒸気透過膜一体シールを単加湿器として形成した後に積層した燃料電池用加湿器における加湿側マニホールド部分の拡大図である。
実施形態5では、前記実施形態における突出部を、水蒸気透過膜一体シール1の枠体3を成形する際に形成された突出部9gの断面が板状の整流板としており、図8(b)に示すように、突出部9gの長軸14と重力方向15がなす角度16が積層された単加湿器によって一定ではなく、ガス配管の接続位置から単加湿器の積層方向に向かって進むほど大きくなり、さらに進むと次第に小さくなるように、すなわち、積層方向に極大値を持つように配置している。
例えば、マニホールド内壁から外側に向かって長軸1.5mm,短軸0.5mmの楕円を断面とする突出部9gを突出させ、楕円の長軸と重力方向上向きのなす角度16が0度,30度,60度,90度の4種類のものを作製する。この場合、ガス配管入り口から積層方向に向かって全積層距離の4分の1の部位で、角度16が極大となるように配置することが好ましい。
実施形態5では、楕円断面の突出部の整流作用により、封入済窒素と空気の入れ替わり遅延を生ずることなく、マニホールド内の濃度分布をより均一にすることできる。
(実施形態6)
図9(a)は本発明の実施形態6の水蒸気透過膜一体シールを単加湿器として形成した後に積層した燃料電池用加湿器における加湿側マニホールドの拡大図である。
実施形態6では、実施形態4に示す橋梁部を、水蒸気透過膜一体シール1の枠体3を成形する際に形成された橋梁部9hの断面が板状の整流板としており、図9(b)に示すように、橋梁部9hの長軸14と重力方向15がなす角度16が積層された単加湿器によって一定ではなく、ガス配管の接続位置から単電池の積層方向に向かって進むほど大きくなり、さらに進むと次第に小さくなるように、すなわち、積層方向に極大値を持つように配置している。
例えば、水蒸気透過膜2とマニホールド5を連絡する部分6より下部に長軸1.5mm,短軸0.5mmの楕円を断面とする幅1.5mmの橋梁部9hを設けて、楕円の長軸と重力方向上向きの成す角度が0度,30度,60度,90度の4種類のものを作製する。この場合、ガス配管入り口から積層方向に向かって全積層距離の4分の1の部位で、角度16が極大となるよう配置することが好ましい。
実施形態6では、楕円断面の橋梁部の整流作用により、封入済窒素と空気の入れ替わり遅延を生ずることなく、マニホールド内の濃度分布がより均一になることが期待できる。さらに、本実施形態においては、実施形態5に比べ、橋梁部部分の剛性が高く、水蒸気透過膜一体シールの成形後の変形が少なく、組立時においてミスアライメントを防止することができる。
(実施形態7)
図10は本発明の実施形態7の水蒸気透過膜一体シールを単加湿器として形成した後に積層した燃料電池用加湿器の加湿側マニホールドにおける拡大図である。
実施形態7では、水蒸気透過膜一体シール1の枠体3を成形する際に形成された突出部9iの先端が、該先端以外の部分より積層方向に厚く、中央に中央穴9jを有する断面が略円形のパイプであり、突出部9iの先端部どうしが密着して配管9kを形成し、該配管9kの側面にガスの吹き出し口9lを有し、その吹き出し口9lの面積が単加湿器の積層方向によって極小値を持つように配置されており、前記のように形成された配管9kの積層方向末端にて外部からの配管を接続する。
例えば、マニホールド内壁から外側に向かって幅1.5mmの突出部9iを突出させ、突出部9iの先端に外径5mm,内径3mmで、長さが水蒸気透過膜一体シール1とセパレータ10の厚さの合計9mmより約0.05mm短いパイプを形成する。このパイプの上面に幅3mmで、長さが7mm,5mm,3mm,1mmの矩形の吹き出し口9lを有する4種類のものを作製する。
そして、単加湿器を積層する際に、前記パイプがほぼ接するようにし、ガス配管入り口から積層方向に向かって全積層距離の4分の1の部位で、吹き出し口9lの長さが極小となるように配置することが好ましい。
実施形態7では、中央穴9jを有するパイプにおける吹き出し口9lの分配作用により、短時間で封入済窒素と空気の入れ替わりが完了し、マニホールド内濃度分布がより均一になることが期待できる。
(実施形態8)
図11は本発明の実施形態8の水蒸気透過膜一体シールを単加湿器として形成した後に積層した燃料電池用加湿器における加湿側マニホールドの拡大図である。
実施形態8では、水蒸気透過膜一体シール1の枠体3を成形する際に形成された橋梁部9mの中央が、中央以外の部分より積層方向に厚く、中央に中央穴9jを有する断面が略円形であり、橋梁部9mの中央部どうしが密着して配管9nを形成し、該配管9nの側面にガスの吹き出し口9lを有し、該吹き出し口9lの面積が単加湿器の積層方向によって極小値を持つように配置されており、前記のように形成された配管9nの積層方向末端にて外部からの配管を接続する。
例えば、マニホールド5と水蒸気透過膜2を連絡する部分6より下に幅1.5mmの橋梁部9mを形成し、橋梁部9mの中央に外径5mm,内径(中央穴)3mmで、長さが水蒸気透過膜一体シール1とセパレータ10の厚さの合計9mmより約0.05mm短いパイプを形成する。このパイプの上面に幅3mmで、長さが7mm,5mm,3mm,1mmの4種類の矩形の穴からなる吹き出し口9lを作製する。
そして、単加湿器を積層する際に前記パイプがほぼ接するようにし、ガス配管入り口から積層方向に向かって全積層距離の4分の1の部位で、吹き出し口9lの長さが極小となるよう配置することが好ましい。
実施形態8では、実施形態6と同様に、パイプにおける吹き出し口9lの分配作用により、短時間で封入済窒素と空気の入れ替わりが完了し、マニホールド内濃度分布がより均一になることが期待できる。さらに実施形態8においては、実施形態7と比べ、橋梁部の剛性が高く、水蒸気透過膜一体シールの成形後の変形が少なく、組立時においてミスアライメントを防止することができる。
(実施形態9)
図12は本発明の実施形態9の水蒸気透過膜一体シールを単加湿器として形成した後に積層した燃料電池用加湿器における加湿側マニホールドの拡大図である。
実施形態9では、水蒸気透過膜一体シール1の枠体3を成形する際に形成された突出部9iの先端が、先端以外の部分より積層方向に厚く、中央に中央穴9jを有する断面が略円形であり、突出部9iの中央部どうしが密着して配管9kを形成し、該配管9kの下面にガスの吹き出し口9lを有し、該吹き出し口9lの面積が単加湿器の積層方向によって極小値を持つように配置されており、前記セパレータの流路とマニホールドを連絡する部分6と反対の方向に向くように配置され、前記のように形成された配管9kの積層方向末端にて外部からの配管を接続する。
例えば、マニホールド5と水蒸気透過膜2を連絡する部分6より下に幅1.5mmの突出部9iを形成し、該突出部9iの先端に外径5mm,内径3mmで、長さが水蒸気透過膜一体シール1とセパレータ10の厚さの合計9mmより約0.05mm短いパイプを形成する。
前記パイプの下面に幅3mmで、長さが7mm,5mm,3mm,1mmの4種類の矩形の穴からなる吹き出し口9lを作製する。そして、単加湿器を積層する際に、前記パイプがほぼ接するようにし、ガス配管入り口から積層方向に向かって全積層距離の4分の1の部位で吹き出し口9lの長さが極小となるように配置する。
実施形態9では、実施形態6と同様に、吹き出し口9lの分配作用により、短時間で封入済窒素と空気の入れ替わりが完了し、マニホールド内濃度分布がより均一になることが期待できる。さらに、実施形態9においては、実施形態7と比べ、橋梁部より下に停留した気体を供給ガスの動圧で追い出す作用により、安定運転時において各単加湿器に供給されるガス濃度変化が少なく、より安定した運転が可能になる。
(実施形態10)
図13は本発明の実施形態10の水蒸気透過膜一体シールを単加湿器として形成した後に積層した燃料電池用加湿器における加湿側マニホールドの拡大図である。
実施形態10では、水蒸気透過膜一体シール1の枠体3を成形する際に形成された橋梁部9pの中央が、中央以外の部分より積層方向に厚く、中央に中央穴9jを有する断面が略円形である橋梁部9pの中央部どうしが密着して配管9qを形成し、該配管9qの下面にガスの吹き出し口9lを有し、該吹き出し口9lの面積が単加湿器の積層方向によって極小値を持つように配置されており、前記セパレータの流路とマニホールドを連絡する部分6と反対の方向に向くように配置され、前記のように形成された配管9qの積層方向末端にて外部からの配管を接続する。
例えば、マニホールド5と水蒸気透過膜2を連絡する部分6より下に幅1.5mmの橋梁部9pを形成し、該橋梁部9pの中央に外径5mm,内径3mmで、長さが水蒸気透過膜一体シール1とセパレータ10の厚さの合計9mmより約0.05mm短いパイプを形成する。このパイプの下面に幅3mmで、長さが7mm,5mm,3mm,1mmの4種類の矩形の穴からなる吹き出し口9lを作製する。
実施形態10では、単加湿器を積層する際に前記パイプがほぼ接するようにし、ガス配管入り口から積層方向に向かって全積層距離の4分の1の部位で吹き出し口9lの長さがが極小となるよう配置する。実施形態10では、実施形態6と同様に、パイプの吹き出し口9lの分配作用により、短時間で封入済窒素と空気の入れ替わりが完了し、マニホールド内濃度分布がより均一になることが期待できる。
さらに実施形態10においては、実施形態8と比べ、橋梁部より下に停留した気体を供給ガスの動圧で追い出す作用により、安定運転時において各単加湿器に供給されるガス濃度変化が少なく、より安定した運転が可能になる。
(実施形態11)
図14は本発明の実施形態11の燃料電池用加湿器における水蒸気透過膜一体シールの斜視図である。
実施形態11において、枠体3を成形する際に、マニホールドの突出部9rの先端9sをゲートとして金型内に樹脂を注入する。このときゲートである先端9sの積層方向の高さh1は、枠体3の厚さtとほぼ同一寸法とし、被加湿側セパレータと加湿側セパレータの厚さの合計を超えないようにする。
例えば、マニホールド内壁から外側に向かって幅1.5mmの突出部9rを突出させ、突出部9rの先端に直径5mmの円柱を形成し、この円柱の底面を射出成形の樹脂注入位置として金型内で樹脂を充填する。残留するゲート9sの高さは、円柱の高さとの合計h1が水蒸気透過膜一体シールとセパレータとの厚さの合計9mmよりも低くなるようにする。
実施形態11では、他の部分を樹脂注入位置として後加工で残留ゲートを削除する場合に比べ、工程数と製作時間を短縮できる。また、実施形態6に用いた水蒸気透過膜一体シールの作成の際、実施形態11によって作成後、後加工によって、中央のパイプ穴と、噴出し用の矩形穴を形成することもできる。
(実施形態12)
図15は本発明の実施形態12の燃料電池用加湿器における水蒸気透過膜一体シールの斜視図である。
実施形態12において、枠体3を成形する際に、マニホールドの橋梁部9tの中央部9sをゲートとして金型内に樹脂を注入する。このときゲート9sの積層方向の高さh1は、枠体の厚さtとほぼ同一寸法とし、被加湿側セパレータと加湿側セパレータの厚さの合計を超えないようにする。
例えば、マニホールド5と水蒸気透過膜2を連絡する部分6より下に幅1.5mmの橋梁部9tを形成し、該橋梁部9tの中央に直径5mmの円柱を形成し、この円柱の底面を射出成形の樹脂注入位置として金型内で樹脂を充填する。残留するゲート9sの高さは、円柱の高さとの合計h1が前記水蒸気透過膜一体シールとセパレータの厚さの合計9mmよりも低くなるようにした。このことにより、他の部分を樹脂注入位置として後加工で残留ゲートを削除する場合に比べ、工程数と製作時間を短縮することができる。
また、実施形態7や実施形態8に用いた水蒸気透過膜一体シールの作成の際、本実施形態12によって作成した後、後加工によって、中央のパイプ穴と、噴出し用の矩形穴を形成することもできる。
以上の各実施形態においては、加湿側マニホールドに突出部や橋梁部を形成する場合について説明したが、被加湿側マニホールドにおいても同様に突出部や橋梁部を形成し、起動時や出力変更にための被加湿ガス流量変更の際に、ガスの入れ替えを短時間で行うことができる。
なお、以上の実施形態におけるセパレータは、グラファイトを熱硬化させた樹脂や熱可塑性の樹脂を成形したものや、金属板をプレスしたものでもよく、金属板を使う場合は、上記実施例における突出部や橋梁部をプレスした後、ねじるようにして製作してもよい。
さらに、突出部や橋梁部などの整流板は、排出側マニホールドに設けるようにしてもよく、この際、流路内のガスを排出するタイミングを積層方向の単加湿器によってばらつくことを防止することができる効果がある。
従来の燃料電池用加湿器においては、起動・停止・負荷変更などの過渡運転状態において、積層される全単加湿器に供給するガスが均一化するためには所定の時間を要し、安定な運転切り替えと、切り替え動作自身による性能劣化を抑制することが困難である。
これに対し、以上説明した各実施形態は、セパレータやシールの枠体の一部として形成され、外部からの被加湿ガス、加湿流体を単加湿器に分配供給・排出するためのマニホールドの内面壁の一部が、マニホールド内部かつ水蒸気透過膜に向かって突出しする1つまたは複数の突出部または橋梁部を有し、これらの突出部や橋梁部がマニホールドを供給・排出配管側とセパレータガス流路出入り口側に二分割するように配置されており、供給・排出配管側からセパレータ流路で出入り口側へのガス通過部分の面積が、ガス配管の接続位置から積層方向に向かって極小値を持つように配置されていることが特徴である。
このことによって、積層される全単加湿器へ、定常運転時に均一なガスを供給できるだけでなく、起動・停止・負荷変更などの過渡運転状態においても、積層される全単電池へより短時間で均一なガスを供給でき、したがって、安定な運転切り替えと、切り替え動作自身による性能劣化を抑制できるため、燃料電池用加湿器の信頼性を向上することができる。
また、本実施形態において、前記マニホールドを形成するセパレータまたは枠体の少なくとも一方が、マニホールドを二分割する橋梁部を有してお互いに密着させる場合には、前記橋梁部が、マニホールドへの供給・排出配管の軸線と前記セパレータの流路と前記マニホールドの接続部の間に位置し、セパレータの橋梁または枠体の橋梁のどちらか一方に橋梁と横断する方向に流路を有し、このガス通過部分の面積が、ガス配管の接続位置から単加湿器の積層方向に向かって極小値を持つように配置されていることで、積層される全単加湿器へより短時間で均一なガスを供給することができる。
また、前記セパレータまたは枠体の少なくとも一方に形成された突出部または橋梁部の断面が板状の整流板である場合には、楕円の長軸と重力方向が成す角度が積層された単加湿器によって一定ではなく、積層方向に極大値を持つように配置されていることで、積層される全単加湿器へより短時間で均一なガスを供給することができる。
また、前記マニホールド内に、前記セパレータまたは枠体の少なくとも一方によって形成された突出部の一部が、その部分以外より積層方向に厚い厚肉部となっており、中央に穴を有する断面が略円形であり、突出部や橋梁部の厚肉部どうしが密着して配管を形成する場合には、前記配管の側面にガスの吹き出し口を有し、その吹き出し口の面積が単加湿器の積層方向に向かって積層された単加湿器によって一定ではなく、極小値を持つように配置されることのより、積層される全単加湿器へより短時間で均一なガスを供給できる。
また、前記マニホールド内に、前記セパレータまたは枠体少なくとも一方によって形成された橋梁部の一部が、その部分以外より積層方向に厚い厚肉部となっており、中央に穴を有する断面が略円形であり、橋梁部の厚肉部どうしが密着して配管を形成し、前記配管の側面にガスの吹き出し口を有し、その吹き出し口の面積が単加湿器の積層方向に向かって極小値を持つように配置されている場合には、セパレータの流路とマニホールドを連絡する部分と反対の方向に向けられることにより、積層される全単加湿器へより短時間で均一なガスを供給することができる。
本発明の燃料電池用加湿器は、積層される全単加湿器へ、定常運転時に均一なガスを供給できるだけでなく、起動・停止・負荷変更などの過渡運転状態においても、積層される全単加湿器へ短時間で均一なガスを供給できる。したがって、安定な運転切り替えと、切り替え動作自身による性能劣化を抑制できるため、燃料電池用加湿器の信頼性を向上することができる。よって、本発明に係る燃料電池用加湿器は、家庭用コージェネレーションシステムや自動車用燃料電池への応用が好適である。
(a)は本発明の実施形態1の燃料電池用加湿器における水蒸気透過膜一体シールの加湿面側を示す図、(b)は実施形態1における水蒸気透過膜一体シールの被加湿面側を示す図 (a)は実施形態1における加湿側セパレータの加湿側面を示す図、(b)は実施形態1における被加湿側セパレータの被加湿側面を示す図 実施形態1における積層された燃料電池用加湿器の一部を破断して示す斜視図 本発明の実施形態2の燃料電池用加湿器における水蒸気透過膜一体シールの加湿面側を示す図 本発明の実施形態3の水蒸気透過膜一体シールを単加湿器として形成した後に積層した燃料電池用加湿器を示す斜視図 実施形態3における加湿側マニホールド部分の拡大図 本発明の実施形態4の水蒸気透過膜一体シールを単加湿器として形成した後に積層した燃料電池用加湿器における加湿側マニホールド部分の拡大図 (a)は本発明の実施形態5の水蒸気透過膜一体シールを単加湿器として形成した後に積層した燃料電池用加湿器における加湿側マニホールド部分の拡大図、(b)は実施形態5における突出部の長軸と重力方向とがなす角度についての説明図 (a)は本発明の実施形態6の水蒸気透過膜一体シールを単加湿器として形成した後に積層した燃料電池用加湿器における加湿側マニホールドの拡大図、(b)は実施形態6における橋梁部の長軸と重力方向とがなす角度についての説明図 本発明の実施形態7の水蒸気透過膜一体シールを単加湿器として形成した後に積層した燃料電池用加湿器の加湿側マニホールドにおける拡大図 本発明の実施形態8の水蒸気透過膜一体シールを単加湿器として形成した後に積層した燃料電池用加湿器における加湿側マニホールドの拡大図 本発明の実施形態9の水蒸気透過膜一体シールを単加湿器として形成した後に積層した燃料電池用加湿器における加湿側マニホールドの拡大図 本発明の実施形態10の水蒸気透過膜一体シールを単加湿器として形成した後に積層した燃料電池用加湿器における加湿側マニホールドの拡大図 本発明の実施形態11の燃料電池用加湿器における水蒸気透過膜一体シールの斜視図 本発明の実施形態12の燃料電池用加湿器における水蒸気透過膜一体シールの斜視図
符号の説明
1 水蒸気透過膜一体シール
2 水蒸気透過膜
3 水蒸気透過膜一体シールの枠体
4 シール部
5,7,8 マニホールド
5a マニホールドの供給・排出配管側
5b マニホールドの流路出入り口側
9a,9b,9r 突出部
9c 切り込み
9d,9e,9t 橋梁部
9f ガス流路
9g 突出部(整流板)
9h,9p 橋梁部(整流板)
9i 突出部(パイプ)
9j 中央穴
9k.9n,9q 配管
9l 吹き出し口
9m 橋梁部(パイプ)
9s 突出部の先端
10 加湿側セパレータ
10a 被加湿側セパレータ
12 空気供給配管
13 空気供給配管の軸線
16 角度

Claims (3)

  1. 燃料流体と酸化剤流体とを用いて発電を行う燃料電池に用いられ、水蒸気透過膜と、シール部が形成された枠体と、一方に加湿流体を供給排出する流路を有し、他方に被加湿流体を供給排出する流路を有する一対のセパレータとからなる単加湿器を複数個積層して構成される燃料電池用加湿器であって、
    前記セパレータに形成されたマニホールドの外側の内面壁の一部を前記マニホールドの内部かつ前記水蒸気透過膜に向かって突出させて突出部を設け、積層方向に隣り合うセパレータに形成された前記突出部の高さが異なることを特徴とする燃料電池用加湿器。
  2. 前記突出部において、積層される前記単加湿器の中心部のものが最も高くなるように設置したことを特徴とする請求項1記載の燃料電池用加湿器。
  3. 前記突出部を、1つまたは複数の切り込みを有し、かつ前記単加湿器の積層組立時に積層する単加湿器の順番に従って前記切り込みの中から1つを選択して該切り込みから先を切除できる構成にして、前記各突出部の長さが前記マニホールドへの供給・排出配管接続部から積層方向に向かって均等にならないように設定可能にしたことを特徴とする請求項1または2記載の燃料電池用加湿器。
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