JP4899859B2 - 帯域管理装置および帯域管理方法 - Google Patents

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Description

この発明は、リングネットワークにおけるデータ中継装置間の伝送路の通信帯域を管理する帯域管理装置および帯域管理方法に関する。
従来、SONET(Synchronous Optical Network)/SDH(Synchronous Digital Hierarchy)パス(伝送路)と、SONET/SDHを物理レイヤとするRPR(Resilient Packet Ring)パスとで同一物理帯域を分け合って構成されるリングネットワークにおいて、各伝送路の帯域を管理する技術が存在する。
仮に、上記のようなリングネットワークにおいて、SONET/SDHでプロテクション構成をとる場合には、リング全体でSONET/SDHパスと同一で固定的な予備帯域を確保し、SONET/SDHを物理レイヤとするRPRパスについては、反対方向に回転する2つのオプティカルリングで構成し、双方向について同一のSONET/SDH帯域を確保するとともに、ベストエフォート帯域や保証帯域をあらかじめ固定的に設定するのが一般的である。そして、各RPR装置(パス間に設置されるノード)から流入されるCIR(Committed Information Rate)の総和が、物理的なSONET/SDHの帯域を超過しないようにRPRリングの帯域全体を増減調整して、各伝送路の帯域を管理する。
また、特許文献1では、パス間に設置された通信ノードにおけるCIRの設定状況を収集するとともに監視して、通信ノードから収集したCIRの総和が物理的なSONET/SDHの帯域を超過しないように管理するRPRネットワークシステムが開示されている。
特開2006−261825号公報
しかしながら、上記した従来の技術は、伝送路の物理帯域を効率的に活用することができないという問題点があった。すなわち、SONET/SDHでプロテクション構成をとる場合には、リング全体でSONET/SDHパスと同一で固定的な予備帯域を確保するとともに、RPRパスにおいても、ベストエフォート帯域や保証帯域をあらかじめ固定的に設定するため、伝送路の物理帯域を効率的に活用することができないという問題点があった。
そこで、本発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、隣接データ中継装置間(例えば、他の通信ノード装置を挿むことなく隣接して接続された通信ノード装置間)の伝送路について通信帯域を正確に管理することができ、伝送路ごとに最適な通信帯域を設定することが可能であるとともに、伝送路の物理帯域を効率的に活用することが可能な帯域管理装置および帯域管理方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、リングネットワークにおけるデータ中継装置間の伝送路の通信帯域を管理する帯域管理装置であって、前記データ中継装置を含むように設定された仮想ネットワークごとに、前記伝送路に対して設定された通信帯域の情報を記憶する仮想ネットワーク管理情報記憶手段と、前記仮想ネットワーク管理情報記憶手段により記憶されている情報に基づいて、他のデータ中継装置を挿むことなく隣接して接続された隣接データ中継装置間の伝送路ごとに通信帯域を算出する通信帯域算出手段と、前記通信帯域算出手段により算出された各通信帯域を前記隣接データ中継装置間の伝送路の通信帯域として各々設定する通信帯域設定手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記リングネットワークは、第一の通信方式に基づいて設定される第一の伝送路と、第二の通信方式に基づいて前記データ中継装置間に設定される第二の伝送路とで同一の物理帯域を分け合って構成され、前記通信帯域算出手段は、前記隣接データ中継装置間の伝送路ごとに算出した通信帯域の情報に基づいて、前記物理帯域における空き帯域を算出し、前記通信帯域設定手段は、前記通信帯域算出手段により算出された前記空き帯域に対して、前記第一の伝送路の通信帯域を設定することを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記第二の伝送路には、現用系の通信帯域が設定されるとともに予備系の通信帯域が設定され、前記予備系の通信帯域を設定するか否かに関わる予備帯域設定情報を記憶する予備帯域設定情報記憶手段をさらに備え、前記通信帯域算出手段は、前記予備帯域設定情報記憶手段により記憶されている前記予備帯域設定情報と、前記仮想ネットワーク管理情報記憶手段により記憶されている前記通信帯域の情報とに基づいて、前記隣接データ中継装置間の伝送路ごとに、現用系および予備系を加算して前記伝送路の通信帯域を算出することを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記通信帯域算出手段は、前記仮想ネットワーク管理情報記憶手段により記憶されている情報が更新された場合に、前記隣接データ中継装置間の伝送路ごとに通信帯域を改めて算出し、前記通信帯域設定手段は、前記通信帯域算出手段により改めて算出された各通信帯域を前記隣接データ中継装置間の伝送路の通信帯域として改めて各々設定することを特徴とする。
また、本発明は、リングネットワークにおけるデータ中継装置間の伝送路の通信帯域を管理する帯域管理方法であって、前記データ中継装置を含むように設定された仮想ネットワークごとに、前記伝送路に対して設定された通信帯域の情報を記憶部に記憶する仮想ネットワーク管理情報記憶工程と、前記仮想ネットワーク管理情報記憶工程により記憶部に記憶されている情報に基づいて、他のデータ中継装置を挿むことなく隣接して接続された隣接データ中継装置間の伝送路ごとに通信帯域を算出する通信帯域算出工程と、前記通信帯域算出工程により算出された各通信帯域を前記隣接データ中継装置間の伝送路の通信帯域として各々設定する通信帯域設定工程と、を含んだことを特徴とする。
本発明によれば、リングネットワークにおけるデータ中継装置間の伝送路の通信帯域を管理する場合に、データ中継装置を含むように設定された仮想ネットワークごとに、データ中継装置間の伝送路に対する通信帯域の情報を記憶しておき、記憶されている通信帯域の情報に基づいて、他のデータ中継装置を挿むことなく隣接して接続された隣接データ中継装置間の伝送路ごとに通信帯域を算出するとともに、隣接データ中継装置間の伝送路ごとに算出された通信帯域を、隣接データ中継装置間に設置された伝送路の通信帯域として各々設定するので、隣接データ中継装置間(例えば、他の通信ノード装置を挿むことなく隣接して接続された通信ノード装置間)の伝送路について通信帯域を正確に管理することができ、伝送路ごとに最適な通信帯域を設定することが可能である。また、隣接データ中継装置間に最適な通信帯域を設定することができる結果、伝送路の物理帯域を効率的に活用することが可能である。
また、本発明によれば、リングネットワークにおける伝送路の物理帯域の情報を予め記憶しておき、隣接データ中継装置間の伝送路ごとに算出した通信帯域の情報に基づいて、物理帯域における空き帯域を算出するとともに、算出された空き帯域に対して第一の伝送路の通信帯域を設定するので、第一の通信方式に基づいて設定される第一の伝送路と、第二の通信方式に基づいてデータ中継装置間に設定される第二の伝送路とで同一の物理帯域を分け合ってリングネットワークが構成される場合に、リングネットワークが第一の通信方式(例えば、SONET/SDH)に基づいて設定される第一の伝送路(SONET/SDHパス)と、第二の通信方式(例えば、RPR)に基づいて前記データ中継装置間に設定される第二の伝送路(RPRパス)とで同一の物理帯域を分け合って構成される場合において、例えば、伝送路の物理帯域における空き帯域にSONET/SDHパスの通信帯域を設定するなどして、空き帯域を効率的に利用することが可能である。
また、本発明によれば、第二の伝送路(RPRパス)について予備系の通信帯域を設定するか否かに関わる予備帯域設定情報を記憶しておき、記憶されている予備帯域設定情報に基づいて、第二の伝送路に予備系の通信帯域が設定されるものと判定された場合には、記憶されている通信帯域の情報に基づいて、現用系および予備系を加算して伝送路の通信帯域を算出するので、第二の伝送路には現用系の通信帯域が設定されるとともに予備系の通信帯域が設定される場合に、隣接データ中継装置間の伝送路について予備系の通信帯域を含めてより正確に算出することができ、伝送路ごとにより最適な通信帯域を設定することが可能である。また、隣接データ中継装置間により最適な通信帯域を設定することができる結果、伝送路の物理帯域をより効率的に活用することが可能である。
また、本発明によれば、記憶されている仮想ネットワークに関する情報が更新された場合には、隣接データ中継装置間の伝送路ごとに通信帯域を改めて算出するとともに、改めて算出された各通信帯域を隣接データ中継装置間の伝送路の通信帯域として改めて各々設定するので、例えば、伝送路を流れるパケットデータの通信帯域の増加や減少に応じて通信帯域の設定が更新された場合に、隣接データ中継装置間(例えば、他の通信ノード装置を挿むことなく隣接して接続された通信ノード装置間)の各通信帯域を再計算して、伝送路ごとに設定することができる結果、伝送路の物理帯域を効率的に活用することが可能である。
また、本発明によれば、リングネットワークがデータ中継装置を介して上位リングネットワークと接続される場合に、上位リングネットワークとの接続装置として機能するデータ中継装置を識別するための接続装置情報を記憶しておき、記憶されている接続装置情報に基づいて、隣接データ中継装置間の伝送路の通信帯域におけるデータ通信を制御するので、リングネットワークがセンタノードを介して上位リングネットワークと接続されるサブテンディングリング構成をとる場合に、仮想ネットワークごとに設定したパケットデータの送受信ノードを変更することなく、センタノード情報に基づいて、隣接データ中継装置間の伝送路に設定された通信帯域におけるパケットデータ通信を簡易に制御することが可能である。
また、本発明によれば、リングネットワークがデータ中継装置を介して他のリングネットワークと接続される場合に、リングネットワークを互いに接続するデータ中継装置を識別するための情報を記憶するとともに、リングネットワーク間をまたいで設定された仮想ネットワークごとに伝送路に対して設定された通信帯域の情報を記憶し、リングネットワークを互いに接続するデータ中継装置を識別するための情報を記憶しておき、記憶されている通信帯域の情報およびリングネットワークを互いに接続するデータ中継装置を識別するための情報に基づいて、リングネットワーク間をデータ中継装置で接続することにより、リングネットワーク間にまたがる伝送路について隣接データ中継装置間の通信帯域を各々算出するので、リングネットワークがマルチリング構成をとる場合であっても、隣接データ中継装置間の伝送路について通信帯域を正確に算出することができ、伝送路ごとに最適な通信帯域を設定することが可能である。また、隣接データ中継装置間に最適な通信帯域を設定することができる結果、伝送路の物理帯域を効率的に活用することが可能である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る帯域管理装置および帯域管理方法の実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本発明に係る帯域管理装置を実施例1として説明した後に、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
[用語の説明]
まず最初に、本実施例で用いる主要な用語を説明する。本実施例で用いる「SONET(Synchronous Optical Network)/SDH(Synchronous Digital Hierarchy)」とは、光ファイバを用いた高速デジタル通信方式の一つであり、「SONET/SDH パス」とは、この通信方式に基づいて設定された伝送路のことである。
また、本実施例で用いる「RPR」とは、国際標準化機構(ISO)により制定された異機種間のデータ通信を実現するためのネットワーク構造設計方針であるOSI参照モデルの第2層(レイヤ2)レベルで動作するMAC(Media Access Control)プロトコルであり、「RPRパス」とは、RPRに基づいて設定された伝送路のことである。
以下の実施例1では、実施例1に係る帯域管理装置の概要および特徴、帯域管理装置の構成および処理を順に説明し、最後に実施例1による効果を説明する。
[帯域管理装置の概要および特徴(実施例1)]
まず、図1〜図4を用いて、実施例1に係る帯域管理装置の概要および特徴を説明する。図1は、実施例1に係る帯域管理装置の概要および特徴を説明するための図である。図2は、実施例1の概要および特徴を説明するための図である。図3は、実施例1に係るVLAN管理DBの構成例を示す図である。図4は、実施例1に係るRPRパス用帯域の算出例を示す図である。
実施例1に係る帯域管理装置は、リングネットワークにおけるデータ中継装置(ノード)間の伝送路の通信帯域を管理することを概要とするが、隣接データ中継装置間(例えば、他のノードを挿むことなく隣接して接続されたノード間)の伝送路について通信帯域を正確に管理することができ、伝送路ごとに最適な通信帯域を設定することが可能である点に主たる特徴がある。
この主たる特徴について具体的に説明すると、図1に示すように、実施例1に係る帯域管理装置は、リングネットワークにおいて、SONET/SDHを物理レイヤとするとともに、RPRに基づいてノード間に設定されるRPRパス帯域を管理するため、ノード情報管理DB、VLAN管理DBおよびRPRスパン帯域管理DBをあらかじめ備える。
ノード情報管理DBは、リングネットワークの登録時に設定された各ノードにおけるパケット送信方向を記憶して構成される。具体的には、リングネットワーク上にデータ中継装置として配置された各ノード(例えば、S1〜S6)を特定するノードID(ノード番号)ごとに、他のノードに対するパケットデータの送信方向を記憶して構成される。
VLAN管理DBは、管理者などから設定情報を受け付けて、リングネットワーク上に配置されたノードを含むように設定されたVLAN(Virtual LAN)に関する情報を記憶して構成される。具体的には、図3に例示するように、VLANを特定するためのIDごとに、パケットデータの送信元である送信RPRノード番号と、パケットデータを送信するための伝送路の送信帯域と、パケットデータを送信するためのRPR帯域の種別(保証帯域あるいはベストエフォート帯域)と、パケットデータの受信先である受信RPRノード番号とを記憶して構成される。
RPRスパン管理情報DBは、各ノード間(RPRスパン)の伝送路に設定されたRPRパス帯域などの各帯域を記憶して構成される。具体的には、ノード番号からなるRPRスパン(例えば、S1〜S2など)ごとに、物理帯域やRPRパス帯域、物理帯域における空き帯域などを記憶して構成される。
そして、帯域管理装置は、VLAN設定情報(図3参照)を管理者などから受け付けると、図2に例示するように、VLAN情報に基づいて隣接ノード間(RPRスパン)ごとに通信帯域(RPRパス用帯域)を算出する。なお、以下では、パケットデータ伝送の際に確保する帯域種別を保証とするRPR帯域については、現用側の送信帯域(現用側帯域)に問題が発生した場合に切り替えるための予備用側の送信帯域(予備側帯域)を確保する場合を例に挙げて説明する。
すなわち、帯域管理装置は、帯域種別を保証とするRPR帯域については、予備用側の送信帯域(予備側帯域)を確保するという情報をあらかじめ保持しており、VLAN管理DB(図3参照)から読み出したVLAN情報(パケットデータの送信元である送信RPRノード番号と、パケットデータの受信先である受信RPRノード番号との間に設定されたパケットデータを送信するための伝送路の送信帯域の情報)に基づいて、隣接ノード間(すなわち、他のノードを挿むことなく隣接して接続されたノード間)の伝送路ごとにRPRパス用帯域を算出する。
例えば、帯域管理装置は、図4に例示するように、VLAN管理DB(図3参照)から読み出したVLAN情報に基づいて、ノードS1およびノードS2からなる隣接ノード間のRPRパス用帯域は、現用側帯域の400(Mbps)と予備側帯域の100(Mbps)とを加算して500(Mbps)と算出する。また、帯域管理装置は、算出した各RPRパス用帯域をRPRスパン帯域管理DBに格納して管理する。
隣接ノード間の伝送路ごとにRPRパス用帯域を算出した後、帯域管理装置は、算出された各RPRパス用帯域を隣接ノード間の伝送路のRPRパス用帯域として各々設定する。
このようなことから、実施例1に係る帯域管理装置は、隣接データ中継装置間(例えば、他のノードを挿むことなく隣接して接続されたノード間)の伝送路について通信帯域を正確に管理することができ、伝送路ごとに最適な通信帯域を設定することが可能である。
[帯域管理装置の構成(実施例1)]
次に、図5を用いて、実施例1に係る帯域管理装置の構成を説明する。図5は、実施例1に係る帯域管理装置の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、実施例1に係る帯域管理装置10は、通信制御I/F部11と、記憶部12と、制御部13とから構成される。このうち、通信制御I/F部11は、リングネットワーク上に配置された各ノード装置との間でやり取りする各種情報に関する通信を制御する。
記憶部12は、制御部13による各種処理に必要なデータおよびプログラムを記憶する記憶部であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、ノード情報管理DB12aと、VLAN管理DB12bと、RPRスパン帯域管理DB12cとを備える。
このうち、ノード情報管理DB12aは、リングネットワークの登録時に設定された各ノードにおけるパケット送信方向を記憶して構成される。具体的には、図6に例示するように、リングネットワーク上にデータ中継装置として配置された各ノード(例えば、S1〜S6)を特定するノード番号ごとに、他のノードに対するパケットデータの送信方向(例えば、時計回りであれば「Ringlet0」、反時計回りであれば「RInglet1」)を記憶して構成される。なお、現用側の送信帯域に問題が発生した場合に切り替えるための予備用側の送信帯域を確保する場合には、ノード番号ごとにプロテクション(切替)情報として「有」を記憶する。
VLAN管理DB12bは、帯域管理装置10の管理者から設定情報を受け付けて、リングネットワーク上に配置されたノードを含むように設定されたVLAN(Virtual LAN)に関する情報を記憶して構成される。具体的には、図7に例示するように、VLANを特定するために付与するIDごとに、パケットデータの送信元である送信RPRノード番号(例えば、S1やS2など)と、パケットデータを送信するための伝送路(RPRパス)の送信帯域と、パケットデータを送信するためのRPR帯域の種別(保証あるいはベストエフォート)と、パケットデータの受信先である受信RPRノード番号(例えば、S1やS2など)とを記憶して構成される。なお、「保証」とは、他から送信されるデータパケットの影響を受けることなく、パケットデータの伝送するために一定の帯域(データ幅)を確保するということであり、「ベストエフォート」とは、パケットデータの伝送するために可能な限りの帯域を確保するということである。
RPRスパン帯域管理DB12cは、各ノード間(RPRスパン)の伝送路に設定されたRPRパス帯域などの各帯域を記憶して構成される。具体的には、図8に例示するように、ノード番号からなるRPRスパン(例えば、S1〜S2やS2〜S3など)ごとに、物理帯域、物理帯域における空き帯域、RPR保証帯域の和、RPRベストエフォート帯域の和およびRPRパス帯域などを記憶して構成される。なお、実施例1では、SONET/SDH UPSR帯域、およびSONET/SDH UPSR片側パス帯域を設定しないため各帯域は「0」となる。
制御部13は、所定などの制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する処理部であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、通信帯域算出部13aおよび通信帯域設定部13bを備える。
このうち、通信帯域算出部13aは、VLAN情報に基づいてRPRパスごとに通信帯域(RPRパス用帯域)を算出する処理部である(図2参照)。以下に、種別を保証とするRPR帯域については、現用側の送信帯域(現用側帯域)に問題が発生した場合に切り替えるための予備用側の送信帯域(予備側帯域)を確保する場合を例に挙げて説明する。
すなわち、通信帯域算出部13aは、帯域種別を保証とするRPR帯域については、予備用側の送信帯域(予備側帯域)を確保するという情報をあらかじめ保持しており、VLAN管理DB12b(図7参照)から読み出したVLAN情報(パケットデータの送信元である送信RPRノード番号と、パケットデータの受信先である受信RPRノード番号との間に設定されたパケットデータを送信するための伝送路の送信帯域の情報)に基づいて、隣接ノード間(すなわち、他のノードを挿むことなく隣接して接続されたノード間、RPRスパン)の伝送路ごとにRPRパス用帯域を算出する。
例えば、通信帯域算出部13aは、VLAN管理DB12b(図7参照)から読み出したVLAN情報に基づいて、ノードS1およびノードS2からなる隣接ノード間のRPRパス用帯域は、現用側帯域の400(Mbps)と予備側帯域の100(Mbps)とを加算して500(Mbps)と算出する。
また、通信帯域算出部13aは、算出した各RPRパス用帯域をRPRスパン帯域管理DB12cに格納するとともに、通信帯域設定部13bに出力する。
通信帯域設定部13bは、RPRパス用帯域を設定する処理部である。具体的には、通信帯域算出部13aから、隣接ノード間の伝送路(RPRパス)ごとに算出されたRPRパス用帯域を受け付けると、各RPRパス用帯域を隣接ノード間の伝送路のRPRパス用帯域として各々設定する。
また、通信帯域設定部13bは、例えば、帯域管理装置10の管理者から、通信制御I/F部11を介してVLAN設定情報を受け付けると、そのVLAN設定情報をVLAN管理DB12bに格納する。
[帯域管理装置の処理(実施例1)]
続いて、図9を用いて、実施例1に係る帯域管理装置の処理を説明する。図9は、実施例1に係る帯域管理装置の処理の流れを示すフローチャートである。
例えば、帯域管理装置10の管理者から、通信制御I/F部11を介してVLAN設定情報を受け付けると(ステップS901)、通信帯域設定部13bは、そのVLAN設定情報をVLAN管理DB12bに格納する。また、通信帯域算出部13aは、VLAN情報からRPRパスごとに通信帯域(RPRパス用帯域)を算出する(ステップS902)。
具体的に説明すると、通信帯域算出部13aは、帯域種別を保証とするRPR帯域については、予備用側の送信帯域(予備側帯域)を確保するという情報をあらかじめ保持しており、VLAN管理DB12b(図7参照)から読み出したVLAN情報(パケットデータの送信元である送信RPRノード番号と、パケットデータの受信先である受信RPRノード番号との間に設定されたパケットデータを送信するための伝送路の送信帯域の情報)に基づいて、隣接ノード間(すなわち、他のノードを挿むことなく隣接して接続されたノード間、RPRスパン)の伝送路ごとにRPRパス用帯域を算出する。例えば、VLAN管理DB12bから読み出したVLAN情報に基づいて、ノードS1およびノードS2からなる隣接ノード間のRPRパス用帯域を、現用側帯域の400(Mbps)と予備側帯域の100(Mbps)とを加算して500(Mbps)と算出する。
隣接ノード間の伝送路(RPRパス)ごとにRPRパス用帯域を算出した後、通信帯域算出部13aは、算出した各RPRパス用帯域をRPRスパン帯域管理DB12cに格納するとともに、通信帯域設定部13bに出力する。
そして、通信帯域設定部13bは、RPRパス用帯域を設定する(ステップS903)。具体的には、通信帯域算出部13aから、隣接ノード間の伝送路(RPRパス)ごとに算出されたRPRパス用帯域を受け付けると、各RPRパス用帯域を隣接ノード間の伝送路のRPRパス用帯域として各々設定する。
[実施例1の効果]
上述してきたように、実施例1によれば、SONET/SDHを物理レイヤとして、RPRに基づいてノード間に設定されるリングネットワークのRPRパス帯域を管理する場合に、ノードを含むように設定されたVLANごとに、ノード間の伝送路に対する通信帯域の情報(VLAN情報)を記憶しておき、記憶されている通信帯域の情報(VLAN情報)に基づいて、他のノードを挿むことなく隣接して接続された隣接ノード間の伝送路ごとに通信帯域を算出するとともに、隣接ノード間に設置された伝送路の通信帯域として各々設定するので、隣接ノード間(例えば、他のノード装置を挿むことなく隣接して接続されたノード間、RPRスパン)の伝送路について通信帯域を正確に管理することができ、伝送路ごとに最適な通信帯域を設定することが可能である。また、隣接データ中継装置間に最適な通信帯域を設定することができる結果、伝送路の物理帯域を効率的に活用することが可能である。
また、実施例1によれば、RPRパスについて予備系の通信帯域を設定するか否かに関わる予備帯域設定情報を記憶しておき、記憶されている予備帯域設定情報と通信帯域の情報(VLAN情報)に基づいて、隣接ノード間ごとに、現用系および予備系を加算して伝送路の通信帯域を算出するので、RPRパスには現用系の通信帯域が設定されるとともに予備系の通信帯域が設定される場合に、隣接ノード間の伝送路について予備系の通信帯域を含めてより正確に算出することができ、伝送路ごとにより最適な通信帯域を設定することが可能である。また、隣接ノード間により最適な通信帯域を設定することができる結果、伝送路の物理帯域をより効率的に活用することが可能である。
上記の実施例1では、SONET/SDHを物理レイヤとしてRPRパスを設定したリングネットワークについて、管理者などから受け付けたVLAN設定情報からRPRパス帯域を算出して設定する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、物理帯域における空き帯域をさらに算出して、空き帯域にSONET/SDHに基づいた伝送路を設定するようにしてもよい。そこで、以下の実施例2では、実施例2に係る帯域管理装置の概要および特徴、帯域管理装置の構成および処理を順に説明し、最後に実施例2による効果を説明する。
[帯域管理装置の概要および特徴(実施例1)]
まず、図10〜図14を用いて、実施例2に係る帯域管理装置の概要および特徴を説明する。図10は、実施例2の概要および特徴を説明するための図である。図11は、実施例2の特徴を示す概念図である。図12は、実施例2に係るノード情報管理DBの構成例を示す図である。図13は、実施例2に係るVLAN管理DBの構成例を示す図である。図14は、実施例2に係るRPRスパン帯域管理DBの構成例を示す図である。
実施例2に係る帯域管理装置は、上記の実施例1と同様に、リングネットワークにおけるデータ中継装置(ノード)間の伝送路の通信帯域を管理することを概要とするが、伝送路の物理帯域における空き帯域を効率的に利用することが可能である点に主たる特徴がある。
この主たる特徴について具体的に説明すると、実施例2に係る帯域管理装置は、実施例1に係る帯域管理装置と同様に、ノード情報管理DB、VLAN管理DBおよびRPRスパン帯域管理DBをあらかじめ備える。
ノード情報管理DBは、実施例1と同様に、リングネットワークの登録時に設定された各ノードにおけるパケット送信方向を記憶して構成される(図12参照)。また、VLAN管理DBも、実施例1と同様に、管理者などから設定情報を受け付けて、リングネットワーク上に配置されたノードを含むように設定されたVLAN(Virtual LAN)に関する情報を記憶して構成される(図13参照)。
RPRスパン管理情報DBは、実施例1と同様に、各ノード間(RPRスパン)の伝送路に設定されたRPRパス帯域などの各帯域を記憶して構成されるが、ノード番号からなるRPRスパン(例えば、S1〜S2など)ごとに、物理帯域やRPRパス帯域、物理帯域における空き帯域だけでなく、SONET/SDH・UPSR帯域やSONET/SDH・片側パス帯域を記憶して構成される(図14参照)。
ここで、SONET/SDH・UPSR(Unidirectional Path Switched Ring)帯域とは、現用側の伝送路に障害が発生した場合に予備側の伝送路に切り替える方式(UPSR)を採用することにより、SONET/SDHに基づいて、現用側および予備用側の伝送路(SONETパス)に設定した通信帯域である。また、SONET/SDH・片側パス帯域とは、UPSRを採用することなく、SONET/SDHに基づいて現用側の伝送路のみ(SONET予備開放系パス)に設定した通信帯域である。
そして、実施例2に係る帯域管理装置は、実施例1において説明したのと同様に、図10に示すように、VLAN情報に基づいてRPRパスごとに通信帯域(RPRパス用帯域)を算出した後、伝送路の物理帯域における空き帯域を算出する。具体的には、隣接ノード間(すなわち、他のノードを挿むことなく隣接して接続されたノード間、RRPスパン)の伝送路ごとに、RPRスパン帯域管理DBから読み出した伝送路の物理帯域とRPRパス用帯域との差を取ることにより、伝送路の物理帯域における空き帯域を算出する。
例えば、RPRスパン帯域管理DBから読み出したノードS1およびノードS2からなる隣接ノード間の物理帯域が2.5(Gbps)で、この隣接ノード間のRPRパス帯域が500(Mbps)である場合には、伝送路の物理帯域における空き帯域は2.0(Gbps)となる。
そして、実施例2に係る帯域管理装置は、図11に例示するように、算出した伝送路の空き帯域に対してSONET/SDH・UPSR(SONETパス)や、SONET/SDH・片側パス(SONET予備系開放パス)の帯域を設定する。伝送路の空き帯域を効率的に利用する趣旨である。
例えば、ノードS1およびノードS2からなる隣接ノード間の空き帯域が2.0(Gbps)である場合に、伝送路の空き帯域に対してSONET/SDH・UPSRおよびSONET/SDH・片側パスの帯域を600(Mbps)ずつ設定して、RPRスパン帯域管理DBに各設定値を格納する。
SONET/SDH・UPSRおよびSONET/SDH・片側パスの帯域を設定した後、実施例2に係る帯域管理装置は、最終的な空き帯域を算出して格納する。例えば、ノードS1およびノードS2からなる隣接ノード間の空き帯域が2.0(Gbps)で、SONET/SDH・UPSRおよびSONET/SDH・片側パスの帯域がそれぞれ600(Mbps)である場合には、最終的な空き帯域は800(Mbps)となる。
このようなことから、実施例2に係る帯域管理装置は、伝送路の物理帯域における空き帯域を効率的に利用することが可能である。
[帯域管理装置の構成(実施例2)]
次に、図5を用いて、実施例2に係る帯域管理装置の構成を説明する。実施例2に係る帯域管理装置は、実施例1に係る帯域管理装置と基本的には同様の構成であるが、以下に説明する点が異なる。
すなわち、同図に示すRPRスパン帯域管理DB12cは、実施例1と同様に、各ノード間(RPRスパン)の伝送路に設定されたRPRパス帯域などの各帯域を記憶して構成されるが、ノード番号からなるRPRスパン(例えば、S1〜S2など)ごとに、物理帯域やRPRパス帯域、物理帯域における空き帯域だけでなく、SONET/SDH・UPSR帯域やSONET/SDH・片側パス帯域を記憶して構成される(図14参照)。
また、図5に示す通信帯域算出部13aは、VLAN情報に基づいてRPRパスごとに通信帯域(RPRパス用帯域)を算出した後、伝送路の物理帯域における空き帯域を算出する。具体的には、隣接ノード間(すなわち、他のノードを挿むことなく隣接して接続されたノード間、RRPスパン)の伝送路ごとに、RPRスパン帯域管理DB12cから読み出した伝送路の物理帯域とRPRパス用帯域との差を取ることにより、伝送路の物理帯域における空き帯域を算出する。
例えば、RPRスパン帯域管理DBから読み出した物理帯域の情報とRPRパス用帯域の情報とに基づいて、ノードS1およびノードS2からなる隣接ノード間の物理帯域が2.5(Gbps)で、この隣接ノード間のRPRパス帯域が500(Mbps)である場合には、伝送路の物理帯域における空き帯域は2.0(Gbps)となる。
同様に、図5に示す通信帯域算出部13aは、図5に示す通信帯域設定部13bによりSONET/SDH・UPSR(SONETパス)や、SONET/SDH・片側パス(SONET予備系開放パス)の帯域が設定された後、最終的な空き帯域を算出して格納する(図14参照)。
例えば、RPRスパン帯域管理DBから読み出した物理帯域と、SONET/SDH・UPSR帯域の情報、およびSONET/SDH・片側パス帯域の情報とに基づいて、ノードS1およびノードS2からなる隣接ノード間の空き帯域が2.0(Gbps)で、SONET/SDH・UPSRおよびSONET/SDH・片側パスの帯域がそれぞれ600(Mbps)である場合には、最終的な空き帯域は800(Mbps)となる。
また、図5に示す通信帯域設定部13bは、図11に例示するように、通信帯域算出部13aにより算出された伝送路の空き帯域に対して、SONET/SDH・UPSR(SONETパス)や、SONET/SDH・片側パス(SONET予備系開放パス)の帯域を設定する。伝送路の空き帯域を効率的に利用する趣旨である。
例えば、ノードS1およびノードS2からなる隣接ノード間の空き帯域が2.0(Gbps)である場合に、伝送路の空き帯域に対してSONET/SDH・UPSRおよびSONET/SDH・片側パスの帯域を600(Mbps)ずつ設定して、RPRスパン帯域管理DBに各設定値を格納する。
[帯域管理装置による処理(実施例2)]
続いて、図15を用いて、実施例2に係る帯域管理装置による処理を説明する。図15は、実施例2に係る帯域管理装置の処理の流れを示すフローチャートである。
同図に示すように、RPRパス用帯域を算出すると(ステップS1501肯定)、通信帯域算出部13aは、伝送路の物理帯域における空き帯域を算出する(ステップS1502)。
具体的には、隣接ノード間(すなわち、他のノードを挿むことなく隣接して接続されたノード間、RRPスパン)の伝送路ごとに、RPRスパン帯域管理DB12cから読み出した伝送路の物理帯域とRPRパス用帯域との差を取ることにより、伝送路の物理帯域における空き帯域を算出する。
例えば、RPRスパン帯域管理DBから読み出したノードS1およびノードS2からなる隣接ノード間の物理帯域が2.5(Gbps)で、この隣接ノード間のRPRパス帯域が500(Mbps)である場合には、伝送路の物理帯域における空き帯域は2.0(Gbps)となる。
そして、通信帯域設定部13bは、図11に例示するように、通信帯域算出部13aにより算出された伝送路の空き帯域に対して、SONET/SDH・UPSR(SONETパス)や、SONET/SDH・片側パス(SONET予備系開放パス)の帯域を設定する(ステップS1503)。
例えば、ノードS1およびノードS2からなる隣接ノード間の空き帯域が2.0(Gbps)である場合に、伝送路の空き帯域に対してSONET/SDH・UPSRおよびSONET/SDH・片側パスの帯域を600(Mbps)ずつ設定して、RPRスパン帯域管理DBに各設定値を格納するとともに、最終的な空き帯域を算出して格納する。SONET/SDH・UPSRおよびSONET/SDH・片側パスの帯域を600(Mbps)ずつ設定すると、最終的な空き帯域は800(Mbps)となる。
[実施例2の効果]
上述してきたように、実施例2によれば、第一の通信方式(SONET/SDH)に基づいて設定される第一の伝送路(SONET/SDHパス)と、第二の通信方式(RPR)に基づいてノード間に設定される第二の伝送路(RPRパス)とで同一の物理帯域を分け合ってリングネットワークが構成される場合に、リングネットワークにおける伝送路の物理帯域の情報を予め記憶しておき、隣接ノード間の伝送路ごとに算出した通信帯域の情報に基づいて、物理帯域における空き帯域を算出するとともに、算出された空き帯域に対して第一の伝送路(SONETパス)の通信帯域を設定するので、例えば、伝送路の物理帯域における空き帯域にSONET/SDHパスの通信帯域を設定するなどして、空き帯域を効率的に利用することが可能である。
上記の実施例2では、RPRパス用帯域として予備用側の送信帯域(予備側帯域)を確保する場合の本発明の適用例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、RPRパス用帯域として予備用側の送信帯域(予備側帯域)を確保しないようにする場合にも同様に本発明を適用することができる。そこで、以下の実施例3では、実施例3の概要および特徴を説明した後に、実施例3による効果を説明する。
実施例3に係る帯域管理装置は、上記の実施例2と同様に、リングネットワークにおけるデータ中継装置(ノード)間の伝送路の通信帯域を管理することを概要とするが、隣接データ中継装置間(隣接ノード間)により最適な通信帯域を設定することができる結果、伝送路の物理帯域をより効率的に活用することが可能である点に主たる特徴がある。
この主たる特徴について具体的に説明すると、実施例3に係る帯域管理装置は、実施例2に係る帯域管理装置と同様に、ノード情報管理DB(図17参照)、VLAN管理DB(図18参照)およびRPRスパン帯域管理DB(図19参照)をあらかじめ備えるが、ノード情報管理DBに設定される情報が異なる。つまり、図17に示すように、現用側の送信帯域に問題が発生した場合に切り替えるための予備用側の送信帯域を確保しないので、ノード番号ごとにプロテクション(切替)情報として「なし」を記憶する。
そして、実施例3に係る帯域管理装置は、上記の実施例と同様に、図16に示すように、VLAN情報に基づいてRPRパスごとに通信帯域を算出する。例えば、VLAN管理DB12b(図18参照)から読み出したノードS1およびノードS2からなる隣接ノード間の送信帯域は、プロテクション情報から予備側帯域は確保しないものと判定されることから、RPRパス用帯域は現用側帯域の400(Mbps)と算出される。
VLAN情報に基づいてRPRパスごとに通信帯域を算出した後、実施例3に係る帯域管理装置は、上記の実施例2において説明したのと同様に、伝送路の物理帯域における空き帯域を算出する。
例えば、RPRスパン帯域管理DBから読み出したノードS1およびノードS2からなる隣接ノード間の物理帯域が2.5(Gbps)で、この隣接ノード間のRPRパス帯域が400(Mbps)である場合には、伝送路の物理帯域における空き帯域は2.1(Gbps)となる。
そして、実施例3に係る帯域管理装置は、図16に例示するように、算出した伝送路の空き帯域に対してSONET/SDH・UPSR(SONETパス)や、SONET/SDH・片側パス(SONET予備系開放パス)の帯域を設定するようにしてもよい。
例えば、ノードS1およびノードS2からなる隣接ノード間の空き帯域が2.1(Gbps)である場合に、伝送路の空き帯域に対してSONET/SDH・UPSRおよびSONET/SDH・片側パスの帯域を600(Mbps)ずつ設定して、RPRスパン帯域管理DBに各設定値を格納するとともに、最終的な空き帯域を算出して格納する。SONET/SDH・UPSRおよびSONET/SDH・片側パスの帯域を600(Mbps)ずつ設定すると、最終的な空き帯域は900(Mbps)となる。
[実施例3の効果]
上述してきたように、実施例3によれば、RPRパスについて予備用の送信帯域を確保しない場合を考慮して、隣接ノード間ごとにRPRパス帯域を算出ので、隣接ノード間の伝送路について、予備用の通信帯域を確保しない場合についても正確に算出することができ、伝送路ごとにより最適な通信帯域を設定することが可能である。また、隣接ノード間により最適な通信帯域を設定することができる結果、伝送路の物理帯域をより効率的に活用することが可能である。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
(1)VLAN情報の更新に応じて帯域を算出および設定
また、上記の実施例において、VLAN管理DBに記憶されているVLAN情報が更新された場合には、隣接ノード間の伝送路ごとにRPRパス帯域を改めて算出するとともに、改めて算出された各RPRパス帯域を隣接ノード間の伝送路の通信帯域として改めて各々設定するようにしてもよい。このようなことから、例えば、伝送路を流れるパケットデータの通信帯域の増加や減少に応じて通信帯域の設定が更新された場合に、隣接ノード間(例えば、他のノードを挿むことなく隣接して接続されたノード間)の各通信帯域を再計算して、伝送路ごとに設定することができる結果、伝送路の物理帯域を効率的に活用することが可能である。
(2)リングネットワークの構成
上記の実施例で説明したように、本発明は単独で構成されるリングネットワークに適用する場合に限られるものではない。そこで、以下では、他のリングネットワーク構成に本発明を適用する場合について説明する。
例えば、図20に例示するように、リングネットワークがノードを接続装置として上位リングネットワークと接続される場合(サブテンディングリング構成である場合)において、実施例4に係る帯域管理装置は、上記の実施例と同様に、SONET/SDHを物理レイヤとするとともに、RPRに基づいてノード間に設定されるRPRパス帯域を管理するため、ノード情報管理DB(図21参照)、VLAN管理DB(図22参照)およびRPRスパン帯域管理DB(図23参照)をあらかじめ備える。ここで、ノード情報管理DB(図21参照)には、上位リングネットワークとの接続装置を識別するためのセンタノード情報が記憶され、例えば、RPRノード番号「S4」のノードが接続装置である場合には、RPRノード番号「S4」に対応するセンタノード情報の項目に「有効」が記憶される。
そして、上記の実施例と同様に、実施例4に係る帯域管理装置は、VLAN設定情報を管理者などから受け付けると、図20に例示するように、VLAN情報に基づいて隣接ノード間(RPRスパン)ごとに通信帯域を算出する。また、隣接ノード間の伝送路ごとにRPRパス用帯域を算出した後、算出された各RPRパス用帯域を隣接ノード間の伝送路のRPRパス用帯域として各々設定するとともに、算出した各RPRパス用帯域をRPRスパン帯域管理DBに格納して管理する(図23参照)。
また、パケットデータの受信RPRノードがセンタノードより先に配置されている場合であっても、ノード情報管理DBに記憶されているセンタノード情報に基づいて、ノード間に伝送されるパケットデータをセンタノードよりに先に受信されないように制御する。
このように、リングネットワークがノードを介して上位リングネットワークと接続される場合に、上位リングネットワークとの接続装置として機能するノードを識別するためのセンタノード情報を記憶しておき、記憶されているセンタノード情報に基づいて、隣接ノード間の伝送路の通信帯域におけるデータ通信を制御するので、リングネットワークがセンタノードを介して上位リングネットワークと接続されるサブテンディングリング構成をとる場合に、VLANごとに設定したパケットデータの送受信ノードを変更することなく、センタノード情報に基づいて、例えば、パケットデータをセンタノードよりに先に受信されないように制御するなど、隣接データ中継装置間の伝送路に設定された通信帯域におけるパケットデータ通信を簡易に制御することが可能である。
また、図24に例示するように、リングネットワーク1がノードを介して他のリングネットワーク2と接続される場合(マルチリング構成である場合)に、実施例4に係る帯域管理装置は、上記の実施例と同様に、SONET/SDHを物理レイヤとするとともに、RPRに基づいてノード間に設定されるRPRパス帯域を管理するため、各リングごとに、ノード情報管理DB(図25および図26参照)、VLAN管理DB(図27および図28参照)およびRPRスパン帯域管理DB(図29および図30参照)をあらかじめ備える。ここで、ノード情報管理DB(図25および図26参照)には、リングネットワークを互いに接続するノードを識別するためのマルチリング接続情報が記憶され、例えば、RPRノード番号「S6」のノードがリングネットワークを互いに接続するノードである場合には、RPRノード番号「S6」に対応するマルチリング接続情報の項目に「有効」が記憶される。
そして、上記の実施例と同様に、実施例4に係る帯域管理装置は、VLAN設定情報を管理者などから受け付けると、図24に例示するように、VLAN情報に基づいて隣接ノード間(RPRスパン)ごとにRPRパス用帯域を算出する。また、隣接ノード間の伝送路ごとにRPRパス用帯域を算出した後、算出された各RPRパス用帯域を隣接ノード間の伝送路のRPRパス用帯域として各々設定し、算出した各RPRパス用帯域をRPRスパン帯域管理DBに格納して管理する(図29および図30参照)。
また、実施例4に係る帯域管理装置は、隣接ノード間の伝送路ごとにRPRパス用帯域を算出した後、伝送路の物理帯域における空き帯域を算出する。そして、算出された伝送路の空き帯域に対して、SONET/SDH・UPSR(SONETパス)や、SONET/SDH・片側パス(SONET予備系開放パス)の帯域を設定するとともに、最終的な空き帯域を算出して格納する(図29および図30参照)。
なお、図24と異なり、リングネットワークをまたいでVLANのRPRパスが設定される場合には、ノード情報管理DB(図25および図26参照)に記憶されているマルチリング情報と、VLAN管理DB(図27および図28参照)に記憶されている通信帯域の情報とに基づいて、リングネットワーク間にまたがる隣接ノード間のRPRパス帯域を各々算出し、上述してきたのと同様に、物理帯域における空き帯域を算出して、算出した空き帯域に対してSONETパス等の帯域を設定する。
このように、リングネットワークがノードを介して他のリングネットワークと接続される場合に、リングネットワークを互いに接続するノードを識別するための情報を記憶するとともに、リングネットワーク間をまたいで設定されたVLANごとに伝送路に対して設定された通信帯域の情報(VLAN情報)を記憶するとともに、リングネットワークを互いに接続するノードを識別するための情報(マルチリング接続情報)を記憶しておき、記憶されているVLAN情報およびマルチリング接続情報に基づいて、リングネットワーク間をノードで接続することにより、リングネットワーク間にまたがる伝送路について隣接ノード間の通信帯域を各々算出するので、リングネットワークがマルチリング構成をとる場合であっても、隣接ノード間の伝送路について通信帯域を正確に算出することができ、伝送路ごとに最適な通信帯域を設定することが可能である。また、隣接ノード間に最適な通信帯域を設定することができる結果、伝送路の物理帯域を効率的に活用することが可能である。
(3)装置構成等
また、図5に示した帯域管理装置10の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、帯域管理装置10の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、例えば、通信帯域算出部13aと通信帯域設定部13bとを統合するなど、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、帯域管理装置10にて行なわれる各処理機能(通信帯域算出処理機能および通信帯域設定処理機能、例えば、図9および図15参照)は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
(4)帯域設定プログラム
ところで、上記の実施例で説明した帯域管理装置10に係る各種の処理(例えば、図9参照)は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図31を用いて、上記の実施例で説明した帯域管理装置10と同様の機能を有する帯域設定プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図31は、帯域設定プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
まず、図31に示すように、帯域管理装置としてコンピュータ20は、通信制御I/F部21、HDD22、RAM23、ROM24およびCPU25をバス30で接続して構成される。なお、通信制御I/F部21は、図5に示した帯域管理装置10の通信制御I/F部11に対応する。
そして、ROM24には、上記の実施例に示した帯域管理装置10と同様の機能を発揮する帯域設定プログラム、つまり、図31に示すように、通信帯域算出プログラム24aおよび通信帯域設定プログラム24bがあらかじめ記憶されている。なお、これらのプログラム24aおよび24bについては、図5に示した帯域管理装置10の各構成要素と同様、適宜統合または分散してもよい。なお、ROM24は、不揮発性の「RAM」でもよい。
そして、CPU25が、これらのプログラム24aおよび24bをROM24から読み出して実行することで、図31に示すように、各プログラム24aおよび24bは、通信帯域算出プロセス25aおよび通信帯域設定プロセス25bとして機能するようになる。なお、各プロセス25aおよび25bは、図5に示した帯域管理装置10の通信帯域算出部13aおよび通信帯域設定部13bにそれぞれ対応する。
また、HDD22には、図31に示すように、ノード情報管理テーブル22a、VLAN管理テーブル22bおよびRPRスパン帯域管理テーブル22cがそれぞれ設けられる。これらのノード情報管理テーブル22a、VLAN管理テーブル22bおよびRPRスパン帯域管理テーブル22cは、図5に示したノード情報管理DB12a、VLAN管理DB12bおよびRPRスパン帯域管理DB12cにそれぞれ対応する。そして、CPU25は、ノード情報管理テーブル22a、VLAN管理テーブル22bおよびRPRスパン帯域管理テーブル22cから、ノード情報管理データ23a、VLAN管理データ23bおよびRPRスパン帯域管理データ23cをそれぞれ読み出してRAM23に格納し、RAM23に格納されたノード情報管理データ23a、VLAN管理データ23bおよびRPRスパン帯域管理データ23cに基づいて処理を実行する。
なお、上記した各プログラム24aおよび24bについては、必ずしも最初からROM24に記憶させておく必要はなく、例えば、コンピュータ20に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」、または、コンピュータ20の内外に備えられるHDDなどの「固定用の物理媒体」、さらには、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ20に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などに各プログラムを記憶させておき、コンピュータ20がこれらから各プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
(付記1)リングネットワークにおけるデータ中継装置間の伝送路の通信帯域を管理する帯域管理装置であって、
前記データ中継装置を含むように設定された仮想ネットワークごとに、前記伝送路に対して設定された通信帯域の情報を記憶する仮想ネットワーク管理情報記憶手段と、
前記仮想ネットワーク管理情報記憶手段により記憶されている情報に基づいて、他のデータ中継装置を挿むことなく隣接して接続された隣接データ中継装置間の伝送路ごとに通信帯域を算出する通信帯域算出手段と、
前記通信帯域算出手段により算出された各通信帯域を前記隣接データ中継装置間の伝送路の通信帯域として各々設定する通信帯域設定手段と、
を備えたことを特徴とする帯域管理装置。
(付記2)前記リングネットワークは、第一の通信方式に基づいて設定される第一の伝送路と、第二の通信方式に基づいて前記データ中継装置間に設定される第二の伝送路とで同一の物理帯域を分け合って構成され、
前記通信帯域算出手段は、前記隣接データ中継装置間の伝送路ごとに算出した通信帯域の情報に基づいて、前記物理帯域における空き帯域を算出し、
前記通信帯域設定手段は、前記通信帯域算出手段により算出された前記空き帯域に対して、前記第一の伝送路の通信帯域を設定することを特徴とする付記1に記載の帯域管理装置。
(付記3)前記第二の伝送路には、現用系の通信帯域が設定されるとともに予備系の通信帯域が設定され、
前記予備系の通信帯域を設定するか否かに関わる予備帯域設定情報を記憶する予備帯域設定情報記憶手段をさらに備え、
前記通信帯域算出手段は、前記予備帯域設定情報記憶手段により記憶されている前記予備帯域設定情報と、前記仮想ネットワーク管理情報記憶手段により記憶されている前記通信帯域の情報とに基づいて、前記隣接データ中継装置間の伝送路ごとに、現用系および予備系を加算して前記伝送路の通信帯域を算出することを特徴とする付記2に記載の帯域管理装置。
(付記4)前記リングネットワークは、前記データ中継装置を接続装置として上位リングネットワークと接続され、
前記接続装置として機能するデータ中継装置を識別するための接続装置情報を記憶する接続装置情報記憶手段と、
前記接続装置情報記憶手段により記憶されている前記接続装置情報に基づいて、前記通信帯域設定手段により設定された前記隣接データ中継装置間の伝送路の通信帯域におけるデータ通信を制御するデータ通信制御手段と、
をさらに備えたことを特徴とする付記1に記載の帯域管理装置。
(付記5)前記リングネットワークは、前記データ中継装置を介して他のリングネットワークと接続され、
リングネットワークを互いに接続するデータ中継装置を識別するための情報を記憶する記憶手段をさらに備え、
前記仮想ネットワーク管理情報記憶手段は、リングネットワーク間をまたいで設定された仮想ネットワークごとに、前記伝送路に対して設定された通信帯域の情報を記憶し、
前記通信帯域設定手段は、前記仮想ネットワーク管理情報記憶手段により記憶されている情報および前記記憶手段に記憶されている情報に基づいて、リングネットワーク間を前記データ中継装置で接続することにより当該リングネットワーク間にまたがる伝送路について、前記隣接データ中継装置間の通信帯域を各々算出することを特徴とする付記1に記載の帯域管理装置。
(付記6)前記通信帯域算出手段は、前記仮想ネットワーク管理情報記憶手段により記憶されている情報が更新された場合に、前記隣接データ中継装置間の伝送路ごとに通信帯域を改めて算出し、
前記通信帯域設定手段は、前記通信帯域算出手段により改めて算出された各通信帯域を前記隣接データ中継装置間の伝送路の通信帯域として改めて各々設定することを特徴とする付記1に記載の帯域管理装置。
(付記7)リングネットワークにおけるデータ中継装置間の伝送路の通信帯域を管理する帯域管理方法であって、
前記データ中継装置を含むように設定された仮想ネットワークごとに、前記伝送路に対して設定された通信帯域の情報を記憶部に記憶する仮想ネットワーク管理情報記憶工程と、
前記仮想ネットワーク管理情報記憶工程により記憶部に記憶されている情報に基づいて、他のデータ中継装置を挿むことなく隣接して接続された隣接データ中継装置間の伝送路ごとに通信帯域を算出する通信帯域算出工程と、
前記通信帯域算出工程により算出された各通信帯域を前記隣接データ中継装置間の伝送路の通信帯域として各々設定する通信帯域設定工程と、
を含んだことを特徴とする帯域管理方法。
(付記8)前記リングネットワークは、第一の通信方式に基づいて設定される第一の伝送路と、第二の通信方式に基づいて前記データ中継装置間に設定される第二の伝送路とで同一の物理帯域を分け合って構成され、
前記通信帯域算出工程は、前記隣接データ中継装置間の伝送路ごとに算出した通信帯域の情報に基づいて、前記物理帯域における空き帯域を算出し、
前記通信帯域設定工程は、前記通信帯域算出工程により算出された前記空き帯域に対して、前記第一の伝送路の通信帯域を設定することを特徴とする付記7に記載の帯域管理方法。
(付記9)前記第二の伝送路には、現用系の通信帯域が設定されるとともに予備系の通信帯域が設定され、
前記予備系の通信帯域を設定するか否かに関わる予備帯域設定情報を記憶部に記憶する予備帯域設定情報記憶工程をさらに含み、
前記通信帯域算出工程は、前記予備帯域設定情報記憶工程により記憶部に記憶されている前記予備帯域設定情報に基づいて、前記第二の伝送路に予備系の通信帯域が設定されるものと判定された場合には、前記仮想ネットワーク管理情報記憶工程により記憶部に記憶されている前記通信帯域の情報に基づいて、前記隣接データ中継装置間の伝送路ごとに、現用系および予備系を加算して前記伝送路の通信帯域を算出することを特徴とする付記8に記載の帯域管理方法。
(付記10)前記リングネットワークは、前記データ中継装置を接続装置として上位リングネットワークと接続され、
前記接続装置として機能するデータ中継装置を識別するための接続装置情報を記憶部に記憶する接続装置情報記憶工程と、
前記接続装置情報記憶工程により記憶部に記憶されている前記接続装置情報に基づいて、前記通信帯域設定工程により設定された前記隣接データ中継装置間の伝送路の通信帯域におけるデータ通信を制御するデータ通信制御工程と、
をさらに含んだことを特徴とする付記7に記載の帯域管理方法。
(付記11)前記リングネットワークは、前記データ中継装置を介して他のリングネットワークと接続され、
リングネットワークを互いに接続するデータ中継装置を識別するための情報を記憶部に記憶する記憶工程をさらに含み、
前記仮想ネットワーク管理情報記憶工程は、リングネットワーク間をまたいで設定された仮想ネットワークごとに、前記伝送路に対して設定された通信帯域の情報を記憶部に記憶し、
前記通信帯域設定工程は、前記仮想ネットワーク管理情報記憶工程により記憶部に記憶されている情報および前記記憶工程により記憶部に記憶されている情報に基づいて、リングネットワーク間を前記データ中継装置で接続することにより当該リングネットワーク間にまたがる伝送路について、前記隣接データ中継装置間の通信帯域を各々算出することを特徴とする付記7に記載の帯域管理方法。
(付記12)前記通信帯域算出工程は、前記仮想ネットワーク管理情報記憶工程により記憶部に記憶されている情報が更新された場合に、前記隣接データ中継装置間の伝送路ごとに通信帯域を改めて算出し、
前記通信帯域設定工程は、前記通信帯域算出工程により改めて算出された各通信帯域を前記隣接データ中継装置間の伝送路の通信帯域として改めて各々設定することを特徴とする付記7に記載の帯域管理方法。
(付記13)リングネットワークにおけるデータ中継装置間の伝送路の通信帯域を管理する方法をコンピュータに実行させる帯域管理プログラムであって、
前記データ中継装置を含むように設定された仮想ネットワークごとに、前記伝送路に対して設定された通信帯域の情報を記憶部に記憶する仮想ネットワーク管理情報記憶手順と、
前記仮想ネットワーク管理情報記憶手順により記憶部に記憶されている情報に基づいて、他のデータ中継装置を挿むことなく隣接して接続された隣接データ中継装置間の伝送路ごとに通信帯域を算出する通信帯域算出手順と、
前記通信帯域算出手順により算出された各通信帯域を前記隣接データ中継装置間の伝送路の通信帯域として各々設定する通信帯域設定手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする帯域管理プログラム。
以上のように、本発明に係る帯域管理装置および帯域管理方法は、リングネットワークにおけるデータ中継装置間の伝送路の通信帯域を管理する場合に有用であり、特に、伝送路の物理帯域を効率的に活用することに適する。
実施例1に係る帯域管理装置の概要および特徴を説明するための図である。 実施例1の特徴を説明するための図である。 実施例1に係るVLAN管理DBの構成例を示す図である。 実施例1に係るRPRパス帯域の算出例を示す図である。 実施例1に係る帯域管理装置の構成を示すブロック図である。 実施例1に係るノード情報管理DBの構成例を示す図である。 実施例1に係るVLAN管理DBの構成例を示す図である。 実施例1に係るRPRスパン帯域管理DBの構成例を示す図である。 実施例1に係る帯域管理装置の処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2の概要および特徴を説明するための図である。 実施例2の特徴を示す概念図である。 実施例2に係るノード情報管理DBの構成例を示す図である。 実施例2に係るVLAN管理DBの構成例を示す図である。 実施例2に係るRPRスパン帯域管理DBの構成例を示す図である。 実施例2に係る帯域管理装置の処理の流れを示すフローチャートである。 実施例3の概要および特徴を説明するための図である。 実施例3に係るノード情報管理DBの構成例を示す図である。 実施例3に係るVLAN管理DBの構成例を示す図である。 実施例3に係るRPRスパン帯域管理DBの構成例を示す図である。 実施例4の概要および特徴を説明するための図である。 実施例4に係るノード情報管理DBの構成例を示す図である。 実施例4に係るVLAN管理DBの構成例を示す図である。 実施例4に係るRPRスパン帯域管理DBの構成例を示す図である。 実施例4の概要および特徴を説明するための図である。 実施例4に係るノード情報管理DB(リング1)の構成例を示す図である。 実施例4に係るノード情報管理DB(リング2)の構成例を示す図である。 実施例4に係るVLAN管理DB(リング1)の構成例を示す図である。 実施例4に係るVLAN管理DB(リング2)の構成例を示す図である。 実施例4に係るRPRスパン帯域管理DB(リング1)の構成例を示す図である。 実施例4に係るRPRスパン帯域管理DB(リング2)の構成例を示す図である。 帯域設定プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
符号の説明
10 帯域管理装置
11 通信制御I/F部
12 記憶部
12a ノード情報管理DB
12b VLAN管理DB
12c RPRスパン帯域管理DB
13 制御部
13a 通信帯域算出部
13b 通信帯域設定部
20 コンピュータ
21 通信制御I/F部
22 HDD(Hard Disk Drive)
23 RAM(Random Access Memory)
24 ROM(Read Only Memory)
25 CPU(Central Processing Unit)
30 バス

Claims (5)

  1. リングネットワークにおけるデータ中継装置間の伝送路の通信帯域を管理する帯域管理装置であって、
    仮想ネットワークごとに、第一のデータ中継装置と、第二のデータ中継装置と、前記仮想ネットワークの通信帯域との対応を第一の情報として記憶する仮想ネットワーク管理情報記憶手段と、
    前記第一の情報と、他のデータ中継装置を挿むことなく隣接して接続された隣接データ中継装置間の伝送路であるスパンごとに設定された物理帯域とに基づいて、前記スパンごとに、前記仮想ネットワークで使用する通信帯域と、空き帯域とを算出する通信帯域算出手段と、
    前記通信帯域算出手段により算出された各スパンの通信帯域を設定する通信帯域設定手段と、
    を備えたことを特徴とする帯域管理装置。
  2. 前記リングネットワークは、第一の通信方式に基づいて設定される第一の伝送路と、第二の通信方式に基づいて前記隣接データ中継装置間に設定される第二の伝送路であるスパンとで同一の物理帯域を分け合って構成され、
    前記通信帯域算出手段は、前記隣接データ中継装置間の前記スパンごとに算出した通信帯域の情報に基づいて、前記物理帯域における空き帯域を算出し、
    前記通信帯域設定手段は、前記通信帯域算出手段により算出された前記空き帯域に対して、前記第一の伝送路の通信帯域を設定することを特徴とする請求項1に記載の帯域管理装置。
  3. 前記第二の伝送路であるスパンには、現用系の通信帯域が設定されるとともに予備系の通信帯域が設定され、
    前記予備系の通信帯域を設定するか否かに関わる第二の情報を記憶する予備帯域設定情報記憶手段をさらに備え、
    前記通信帯域算出手段は、前記第一の情報と、前記第二の情報とに基づいて、前記隣接データ中継装置間の前記スパンごとに、現用系および予備系を加算して前記スパンの通信帯域を算出することを特徴とする請求項2に記載の帯域管理装置。
  4. 前記通信帯域算出手段は、前記第一の情報が更新された場合に、前記隣接データ中継装置間の前記スパンごとに前記仮想ネットワークで使用する通信帯域を改めて算出し、
    前記通信帯域設定手段は、前記通信帯域算出手段により改めて算出された各スパンの通信帯域を改めて設定することを特徴とする請求項1に記載の帯域管理装置。
  5. リングネットワークにおけるデータ中継装置間の伝送路の通信帯域を管理する帯域管理方法であって、
    仮想ネットワークごとに、第一のデータ中継装置と、第二のデータ中継装置と、前記仮想ネットワークの通信帯域との対応を第一の情報として記憶部に記憶する仮想ネットワーク管理情報記憶工程と、
    前記第一の情報と、他のデータ中継装置を挿むことなく隣接して接続された隣接データ中継装置間の伝送路であるスパンごとに設定された物理帯域とに基づいて、前記スパンごとに、前記仮想ネットワークで使用する通信帯域と、空き帯域とを算出する通信帯域算出工程と、
    前記通信帯域算出工程により算出された各スパンの通信帯域を設定する通信帯域設定工程と、
    を含んだことを特徴とする帯域管理方法。
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