JP4897121B2 - 内視鏡形状検出装置及び内視鏡の挿入部の形状検出方法 - Google Patents

内視鏡形状検出装置及び内視鏡の挿入部の形状検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、体腔内に挿入される内視鏡を備える内視鏡形状検出装置及びその内視鏡形状検出装置の内視鏡の挿入部の形状検出方法に関する。
近年、内視鏡の挿入部の形状を検出可能な内視鏡形状検出装置が実用化されている。特許文献1には、体腔内に挿入される内視鏡の挿入部に複数のソースコイルを取付けた内視鏡挿入形状検出装置が開示されている。この内視鏡挿入形状検出装置では、体外に設けられるセンスコイルにより、それぞれのソースコイルの位置が検出される。そして、検出されたソースコイルの位置に基づいて、内視鏡の挿入部の形状が検出される。
また、特許文献2には、内視鏡の挿入部に2つのセンサが取付けられた内視鏡装置が開示されている。この内視鏡装置では、基端側のセンサを基準として、先端側のセンサの位置、姿勢が検出される。基端側のセンサは湾曲部の基端の近傍に、先端側のセンサは先端硬性部に配置されている。基端側のセンサに対する先端側のセンサの位置、姿勢を検出することにより、湾曲部の湾曲角度、湾曲方向が算出される。
また、特許文献3には、内視鏡の挿入部に複数のジャイロを取付けられた内視鏡形状検出装置が開示されている。この内視鏡形状検出装置では、ジャイロにより内視鏡の挿入部の所定の部位(ジャイロが取り付けられた部位)の姿勢が検出される。そして、検出された所定の部位での姿勢に基づいて、挿入部の形状が検出される。
特開2000−175862号公報 特開2007−319622号公報 特開平11−19027号公報
上記特許文献1の内視鏡形状検出装置では、体腔内のソースコイルの位置を体外のセンスコイルで検出するため、検出装置が大型化するとともに、装置の構成が複雑化する。
上記特許文献2では、体腔内のセンサのみを用いて湾曲部の湾曲角度、湾曲方向が検出される。しかし、実際の内視鏡の挿入部は可撓性を有し、体腔内に挿入された際の挿入部の形状は、曲線状である。すなわち、この内視鏡装置では、湾曲部の湾曲角度、湾曲方向が検出されるのみで、体腔内への挿入時の挿入部の形状までは高い精度で検出されない。
上記特許文献3では、複数のジャイロを用いて内視鏡の挿入部の形状が検出される。しかし、ジャイロは挿入部が移動する際に発生する慣性力又はコリオリ力に基づいて挿入部の所定の部位での姿勢を検出する。このため、挿入部が移動していない静状態では、形状を検出できず、低速度で挿入部が移動する際の検出精度は低下してしまう。
本発明は上記課題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、装置の構成を大型化、複雑化することなく、高い精度で挿入部の形状を検出可能な内視鏡形状検出装置及び内視鏡の挿入部の形状検出方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のある態様では、長手方向に互いに所定のセンサ間寸法だけ離れて複数のセンサユニットが配置される挿入部を備える内視鏡と、前記センサユニットでの計測データに基づいて、それぞれの前記センサユニットの姿勢を検出する姿勢検出部と、前記姿勢検出部で検出されたそれぞれの前記センサユニットの姿勢に基づいて、それぞれの前記センサユニットの間の形状を寸法が前記センサ間寸法に等しい直線状のリンクと仮定して、前記内視鏡の前記挿入部の検出線形形状を検出する線形形状検出部と、それぞれの前記センサユニットの間の形状を弧長が前記センサ間寸法に等しい円弧と仮定して、前記線形形状検出部で検出された前記検出線形形状を曲線補間し、検出曲線形状を検出する曲線形状検出部と、を備える内視鏡形状検出装置を提供する。
また、本発明の別のある態様では、内視鏡の挿入部に長手方向に互いに所定のセンサ間寸法だけ離れて配置される複数のセンサユニット計測を行うことと、前記センサユニットでの計測データに基づいて、それぞれの前記センサユニットの姿勢を姿勢検出部検出することと、前記姿勢検出部検出したそれぞれの前記センサユニットの姿勢に基づいて、それぞれの前記センサユニットの間の形状を寸法が前記センサ間寸法に等しい直線状のリンクと仮定して、前記内視鏡の前記挿入部の検出線形形状を線形形状検出部検出することと、それぞれの前記センサユニットの間の形状を弧長が前記センサ間寸法に等しい円弧と仮定して、曲線形状検出部が、前記線形形状検出部検出した前記検出線形形状を曲線補間し、検出曲線形状を形成することと、を備える内視鏡の挿入部の形状検出方法を提供する。
本発明によれば、装置の構成を大型化、複雑化することなく、高い精度で挿入部の形状を検出可能な内視鏡形状検出装置及び内視鏡の挿入部の形状検出方法を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る内視鏡形状検出装置の構成を示すブロック図。 第1の実施形態に係る内視鏡の挿入部の構成を示す概略図。 第1の実施形態に係る内視鏡形状検出装置のパソコンの構成を示すブロック図。 第1の実施形態に係る内視鏡の挿入部の静状態での形状を検出する方法を示すフローチャート。 第1の実施形態に係る内視鏡形状検出装置のグローバル座標系と補正座標系とを比較して示す概略図。 第1の実施形態に係る内視鏡形状検出装置の線形形状検出部で検出される検出線形形状を示す概略図。 第1の実施形態に係る線形形状検出部のリンク位置補正部での処理を説明する概略図。 第1の実施形態に係る内視鏡形状検出装置の曲線形状検出部で検出される検出曲線形状を示す概略図。 第1の実施形態に係る曲線形状検出部により検出曲線形状を検出する方法を示すフローチャート。 第1の実施形態に係る曲線形状検出部の曲線補間部での処理を説明する概略図。 第1の実施形態に係る曲線形状検出部の円弧位置補正部での処理を説明する概略図。 本発明の第2の実施形態に係る内視鏡形状検出装置のパソコンの構成を示すブロック図。 第2の実施形態に係る内視鏡形状検出装置の曲線形状検出部により検出曲線形状を検出する方法を示すフローチャート。 第2の実施形態に係る曲線形状検出部の補間順次実施部での処理を説明する概略図。 第2の実施形態に係る曲線形状検出部の未補間リンク位置補正部での処理を説明する概略図。 本発明の第1の変形例に係る内視鏡形状検出装置のパソコンの構成を示すブロック図。 第1の変形例に係る内視鏡の挿入部の動状態での形状を検出する方法を示すフローチャート。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図1乃至図11を参照して説明する。
図1は、本実施形態の内視鏡形状検出装置1を示す図である。図1に示すように、内視鏡形状検出装置1の内視鏡10は、体腔内に挿入される挿入部11と、挿入部11の基端側に設けられる操作部12とを備える。挿入部11は、最先端に設けられる先端硬性部14と、先端硬性部14の基端側に設けられる湾曲部16と、湾曲部16の基端側に設けられる細長い可撓管部18とを備える。
先端硬性部14の内部には、被写体の撮像を行うCCD等の撮像素子20が設けられている。撮像素子20には、撮像用信号線21の一端が接続されている。撮像用信号線21は、挿入部11の内部を通って操作部12から内視鏡10の外部に延出され、他端が画像処理ユニットであるビデオプロセッサ3に接続されている。また、挿入部11の内部には、先端硬性部14の照明窓(図示しない)に被写体を照射する照明光を導光するライトガイド23が、長手方向に延設されている。ライトガイド23は、操作部12から内視鏡10の外部に延出され、光源ユニット4に接続されている。
また、挿入部11の湾曲部16の先端部には、湾曲操作伝達部材である4本の湾曲操作ワイヤ(図示しない)の一端が接続されている。湾曲操作ワイヤは、可撓管部18の内部を通って、操作部12に設けられる湾曲操作部である湾曲操作ノブ(図示しない)に他端が接続されている。湾曲操作ノブでの操作により、湾曲操作ワイヤが長手方向に移動する。湾曲操作の移動により、湾曲部16が内視鏡10の上下方向及び左右方向に湾曲動作を行う。
挿入部2には、複数(本実施形態ではN+1個)のセンサユニットS〜Sが設けられている。それぞれのセンサユニットS(i=0,1,2,…,N)は、互いに長手方向に一定の間隔l(=50mm)だけ離れて配置されている。すなわち、それぞれのセンサユニットSは、互いに長手方向に所定のセンサ間寸法lだけ離れて配置されている。ここで、例えば最も基端側のセンサユニットSが可撓管部18の基端部に配置され、最も先端側のセンサユニットSが湾曲部16の先端部に配置されている。センサユニットSは、加速度を計測する加速度センサAと、地磁気を計測する地磁気センサBとを備える。
図2は、内視鏡10の挿入部11を示す図である。図2に示すように、それぞれのセンサユニットSは、センサユニットSの中心を原点とし、X軸、Y軸、Z軸を有するローカル座標系C(図2で点線で示す)を備える。ここで、X軸方向は、センサユニットSの中心での内視鏡10の左右方向と一致し、基端側から視た際の内視鏡10の右方向を正とする。Y軸方向は、センサユニットSの中心での長手方向と一致し、先端側方向を正とする。Z軸方向は、センサユニットSの中心での内視鏡10の上下方向と一致し、内視鏡10の上方向を正とする。加速度センサAは、ローカル座標系Cの原点での加速度のX軸方向成分、Y軸方向成分、Z軸方向成分を計測する。地磁気センサBは、ローカル座標系Cの原点での地磁気のX軸方向成分、Y軸方向成分、Z軸方向成分を計測する。
また、内視鏡形状検出装置1では、最も基端側のセンサユニットSの中心を原点とし、X軸、Y軸、Z軸を有するグローバル座標系C(図2で実線で示す)が定義されている。ここで、グローバル座標系Cは、最も基端側のセンサユニットSの中心を原点とする右手系の直交デカルト座標系である。X軸方向は、重力が作用する鉛直方向に垂直な所定の方向(本実施形態では、図2の矢印D1,D2に平行な方向)と一致し、図2の矢印D1の方向を正とする。Y軸方向は、鉛直方向に垂直で、かつ、X軸方向に垂直な方向(本実施形態では、図2の矢印E1,E2に平行な方向)と一致し、図2の矢印E1の方向を正とする。Z軸方向は、鉛直方向と一致し、鉛直方向の上方向(紙面の裏から表への方向)を正とする。なお、ここでは説明の都合上、グローバル座標系のX軸方向を磁北方向とする。
それぞれのローカル座標系Cは、グローバル座標系CをX軸回りにα、Y軸回りにβ、Z軸回りにγそれぞれ回転し、最も基端側のセンサユニットSの中心からセンサユニットSの中心まで原点を平行移動した座標系である。ここで、αをピッチ角、βをロール角、γをヨー角と称し、ピッチ角α、ロール角β、ヨー角γの3つをまとめて姿勢角と称する。姿勢角α,β,γは、それぞれX軸、Y軸、Z軸の負の方向から見て時計回りを正とする。姿勢角α,β,γの値を算出することにより、センサユニットSの姿勢が検出される。
図1に示すように、ぞれぞれのセンサユニットSの加速度センサA及び地磁気センサBには、I2C等のシリアルバス5が接続されている。シリアルバス5は、挿入部11の内部を通って操作部12から内視鏡10の外部に延出され、基端がシリアルコンバータ6に接続されている。シリアルコンバータ6は、それぞれのセンサユニットSからシリアルバス5を介して入力される計測データのシリアル信号を、USB信号に変換する。シリアルコンバータ6には、USBケーブル7の一端が接続されている。USBケーブル7の他端は、パソコン8に接続されている。パソコン8には、それぞれのセンサユニットSでの計測データのUSB信号がシリアルコンバータ6から入力される。
図3は、パソコン8の構成を示す図である。図3に示すように、パソコン8は、USBケーブル7を介してシリアルコンバータ6に接続される通信部26を備える。通信部26は、それぞれのセンサユニットSでの計測データを受信する。通信部26には、物理量換算部28が接続されている。物理量換算部28は、通信部26で受信したそれぞれのセンサユニットSでの計測データを、オフセット、ゲイン等を用いて物理量に換算する。
物理量換算部28には、姿勢検出部30が接続されている。姿勢検出部30は、センサユニットSでの計測データに基づいて、それぞれのセンサユニットSの姿勢を検出する。姿勢検出部30は、それぞれのセンサユニットSの加速度センサA及び地磁気センサBでの計測データに基づいて、それぞれのセンサユニットSのローカル座標系Cのグローバル座標系CからのX軸回り、Y軸回り、Z軸回りの回転角である3つの姿勢角α,β,γを算出する姿勢角算出部32を備える。姿勢角算出部32は、それぞれのセンサユニットSの加速度センサAでの加速度データに基づいて、それぞれのセンサユニットSのローカル座標系Cのグローバル座標系CからのX軸回りの回転角であるピッチ角α、及び、それぞれのセンサユニットSのローカル座標系Cのグローバル座標系CからのY軸回りの回転角であるロール角βを算出する第1の角度算出部34を備える。また、姿勢角算出部32は、それぞれのセンサユニットSの地磁気センサBでの地磁気データに基づいて、それぞれのセンサユニットSのローカル座標系Cのグローバル座標系CからのZ軸回りの回転角であるヨー角γを算出する第2の角度算出部36を備える。
ここで、姿勢検出部30でそれぞれのセンサユニットSの姿勢を検出する方法について説明する。図4は、内視鏡10の挿入部11が停止している静状態での挿入部11の形状検出方法を示すフローチャートである。図4に示すように、挿入部11の形状検出の際には、まず、それぞれのセンサユニットSでの計測を行い(ステップS101)、姿勢検出部30がそれぞれのセンサユニットSでの計測データを取得する。そして、姿勢角算出部32が、それぞれのセンサユニットSのローカル座標系Cの3つの姿勢角α,β,γを算出する。
姿勢角α,β,γを算出する際には、まず、第1の角度算出部34が、それぞれのセンサユニットSの加速度センサAでの計測データに基づいて、それぞれのセンサユニットSのローカル座標系Cのピッチ角α及びロール角βを算出する(ステップS102)。ここで、姿勢角α,β,γはヨー角γ、ピッチ角α、ロール角βの順で回転する(Z,X,Y)型とする。したがって、グローバル座標系Cからローカル座標系Cへの回転行列は、
Figure 0004897121
となる。
挿入部11が停止している静状態では、重力加速度のみが鉛直方向の下方向に作用している。すなわち、グローバル座標系Cにおいても、ローカル座標系Cにおいても、鉛直方向の下方向に重力加速度のみが作用している。したがって、この際、加速度ベクトルのグローバル座標系CのX軸方向成分、Y軸方向成分、Z軸方向成分は、
Figure 0004897121
となる。また、加速度センサAで計測される加速度ベクトルのローカル座標系CのX軸方向成分、Y軸方向成分、Z軸方向成分を、
Figure 0004897121
とする。
ここで、ローカル座標系Cはグローバル座標系Cをヨー角γ、ピッチ角α、ロール角βの順で回転した座標系である。したがって、式(1)〜式(3)より、ローカル座標系Cで観測される加速度成分は、
Figure 0004897121
となる。ここで、式(4.1)の2乗と式(4.3)の2乗を加算すると、
Figure 0004897121
となり、
Figure 0004897121
となる。そして、式(4.2)を式(6)で割ることにより、
Figure 0004897121
となり、ローカル座標系Cのピッチ角αが求まる。また、式(4.1)を式(4.3)で割ることにより、
Figure 0004897121
となり、ローカル座標系Cのロール角βが求まる。以上のようにして、それぞれの加速度センサAでの計測データに基づいて、それぞれのローカル座標系Cのピッチ角α及びロール角βが算出される。
そして、第2の角度算出部36が、それぞれのセンサユニットSの地磁気センサBでの計測データに基づいて、それぞれのセンサユニットSのローカル座標系Cのヨー角γを算出する(ステップS103)。ここで、ステップS102で算出したピッチ角α及びロール角βを用いて、それぞれのローカル座標系Cのグローバル座標系CからのX軸回りの回転及びY軸回りの回転を補正した補正座標系C´を定義する。図5は、グローバル座標系C(図5において実線で示す)及び補正座標系C´(図5で点線で示す)を示す図である。なお、実際はグローバル座標系Cと補正座標系C´とでは原点の位置が異なるが、図5では両者の比較のため原点が同一の位置にある状態で示す。図5に示すように、X軸回りの回転及びY軸回りの回転を補正した補正座標系C´は、結果的にグローバル座標系CをZ軸回りにヨー角γだけ回転した座標系であり、X´軸、Y´軸、Z´軸を有する。X´軸方向、Y´軸方向は、それぞれグローバル座標系CのX軸方向、Y軸方向からZ軸回りにヨー角γだけ回転した方向と一致する。Z´軸方向は、鉛直方向、すなわちグローバル座標系CのZ軸方向と一致する。ここでは、グローバル座標系CのX軸方向が磁北方向と一致するため、X´軸方向が、グローバル座標系CのX軸方向からZ軸回りにヨー角γだけ回転した方向となる。
地磁気センサBで計測される地磁気ベクトルのローカル座標系CのX軸方向成分、Y軸方向成分、Z軸方向成分を、
Figure 0004897121
とする。補正座標系C´は、ローカル座標系Cのグローバル座標系CからのX軸回りの回転及びY軸回りの回転を補正した座標系である。したがって、式(9)及び式(1)のRxi,Ryiを用いて、地磁気センサBで計測される地磁気ベクトルの補正座標系C´のX´軸方向成分、Y´軸方向成分、Z´軸方向成分は、
Figure 0004897121
となる。式(10.1),式(10.2)から、
Figure 0004897121
となる。鉛直方向に垂直な水平面(補正座標系C´のX´−Y´平面)の地磁気成分は、磁北方向を向いている。したがって、式(11.1),式(11.2)より、X´軸から磁北方向までの角度θは地磁気ベクトルの補正座標系C´のX´軸成分、Y´軸成分を用いて求めることができる。すなわち、
Figure 0004897121
となる。角度θはZ´軸(Z軸)を負の方向から見て時計回りを正とする。補正座標系C´はグローバル座標系CをZ軸回りにヨー角γだけ回転した座標系である。したがって、式(12)で求まる角度θが、グローバル座標系Cを基準としたローカル座標系Cのヨー角γとなる。
なお、グローバル座標系CのX軸方向が磁北方向と一致しない場合も、磁北を基準としてヨー角γを求めることもできる。地磁気ベクトルのグローバル座標系CのX軸方向成分、Y軸方向成分、Z軸方向成分を、
Figure 0004897121
とする。地磁気ベクトルのグローバル座標系CのX軸方向成分、Y軸方向成分、Z軸方向成分は、地磁気センサBと同一のタイプの地磁気センサを用いて、グローバル座標系CのX軸方向、Y軸方向、Z軸方向と軸の方向が一致する状態で計測を行うことにより、求められる。そして、式(13)より、X軸から磁北方向までの角度θを、地磁気ベクトルのグローバル座標系CのX軸成分、Y軸成分を用いて求める。すなわち、
Figure 0004897121
となる。ここで、角度θはZ軸を負の方向から見て時計回りを正とする。補正座標系C´はグローバル座標系CをZ軸回りにヨー角γだけ回転した座標系である。したがって、式(12)、式(14)より、
Figure 0004897121
となり、グローバル座標系Cを基準としたローカル座標系Cのヨー角γが求まる。
以上のようにして、それぞれの地磁気センサBでの計測データに基づいて、それぞれのローカル座標系Cのヨー角γが算出される。算出された姿勢角α,β,γの値に基づいて、姿勢検出部30はそれぞれのセンサユニットSの姿勢を検出する。
図3に示すように、姿勢検出部30には、線形形状検出部40が接続されている。図6は、線形形状検出部40により検出される内視鏡10の挿入部11の検出線形形状61をグローバル座標CのZ軸の正の方向から見た図である。図6に示すように、線形形状検出部40は、姿勢検出部30で検出されたそれぞれのセンサユニットSの姿勢に基づいて、それぞれのセンサユニットSの間の形状を寸法がセンサ間寸法lに等しい直線状のリンクT(j=1,2,…N)と仮定して、挿入部11の検出線形形状61を検出する。ここで、基端側からk番目のリンクTは、基端側からk番目のセンサユニットSk−1と基端側から(k+1)番目のセンサユニットSとの間のリンクである。線形形状検出部40は、それぞれのリンクTを形成するリンク形成部41と、リンク形成部41により形成されたそれぞれのリンクTを平行移動して、リンクTの位置を補正するリンク位置補正部42とを備える。リンク位置補正部42によりそれぞれのリンクTは、隣接するリンクTj−1,Tj+1とのリンク境界が連続する状態に、平行移動される。
線形形状検出部40には、描画部45が接続されている。描画部45には、表示部47が接続されている。線形形状検出部40により検出されたグローバル座標系Cでの挿入部11の検出線形形状61は、描画部45により描画される。術者は、描画部45により描画された検出線形形状61を表示部47で確認可能となっている。
ここで、線形形状検出部40で挿入部11の検出線形形状61を検出する方法について説明する。図4に示すように、挿入部11の検出線形形状61を検出する際、まず、ステップS102,S103で算出した姿勢角α,β,γの値に基づいて、リンク形成部41が、直線形状のそれぞれのリンクTを形成する(ステップS104)。ここでは、基端側からk番目のセンサユニットSk−1と基端側から(k+1)番目のセンサユニットSとの間の基端側からk番目のリンクTの形成について説明する。
式(7)、式(8)、式(12)(又は式(15))に示すように、ステップS102,S103でローカル座標系Ck−1(つまりリンク)の姿勢角αk−1,βk−1,γk−1が算出される。この姿勢角αk−1,βk−1,γk−1及びそれぞれのセンサユニットSの間の長手方向についての間隔であるセンサ間寸法lを用いて、センサユニットSk−1がグローバル座標系Cの原点に位置する場合の、センサユニットSの座標P´(lxk,lyk,lzk)が求まる。ここで、座標P´は、
Figure 0004897121
となる。式(16.1),式(16.2)のeyk−1は、ローカル座標系Ck−1の原点での長手方向であるYk−1軸方向の単位ベクトルである。単位ベクトルeyk−1と式(1)で算出される回転行列を乗算することにより、単位ベクトルeyk−1のグローバル座標系CのX軸方向成分、Y軸方向成分、Z軸方向成分がそれぞれ算出される。すなわち、lxk,lyk,lzkは、ローカル座標系Ck−1のYk−1軸方向への大きさlのベクトルを、それぞれグローバル座標系CのX軸方向、Y軸方向、Z軸方向に分解した成分である。グローバル座標系Cの原点と式(16.1),式(16.2)で算出される座標P´(lxk,lyk,lzk)とを直線状に結ぶことにより、リンクTが形成される。
なお、リンクT以外のリンクTについても、リンク形成部41により同様に形成される。すなわち、式(16.1),式(16.2)を用いて、リンクTの基端側(グローバル座標系Cの原点から近い側)のセンサユニットSj−1がグローバル座標系Cの原点に位置する場合の、リンクTの先端側(グローバル座標系Cの原点から遠い側)のセンサユニットSの座標P´(lxj,lyj,lzj)を求める。そして、グローバル座標系Cの原点と座標P´(lxj,lyj,lzj)とを直線状に結ぶことにより、リンクTが形成される。すなわち、リンク形成部41は、リンクTが基端側(グローバル座標系Cの原点から近い側)のセンサユニットSj−1の中心から先端側(グローバル座標系Cの原点から遠い側)のセンサユニットSの中心まで基端側のセンサユニットSj−1の中心での長手方向に延設されると仮定して、リンクTを形成する。
また、センサ間寸法lは50mm程度であることが好ましい。センサ間寸法lを長くすることにより、センサユニットSの数が減少し、コストを削減される。また、センサ間寸法lが50mm程度より小さい範囲であれば、それぞれのセンサユニットSの間を寸法がセンサ間寸法lに等しい直線状のリンクTと仮定した場合でも、挿入部11の形状検出の際の誤差を小さくすることが可能である。
そして、リンク位置補正部42が、リンク形成部41により形成されたそれぞれのリンクTを隣接するリンクTj−1,Tj+1とのリンク境界が連続する状態に平行移動して、リンクTの位置を補正する(ステップS105)。図7は、リンク位置補正部42での処理を説明する図である。ここでは、基端側からk番目のセンサユニットSk−1と基端側から(k+1)番目のセンサユニットSとの間の基端側からk番目のリンクTの位置補正について説明する。
図7に示すように、リンク位置補正部42により、リンクTの位置補正が行われる前の状態では、リンクTの基端側に隣接するリンクTk−1まで位置補正が完了し、リンク位置補正完了部63が形成されている。リンクTの位置補正を行う際は、原点からリンク位置補正完了部63の先端までの移動量だけ、リンク位置補正部42はリンクTを平行移動する。すなわち、図7の点線で示す位置から図7の実線で示す位置にリンクTを平行移動する。これにより、リンクTk−1とリンクTとのリンク境界が連続する状態となり、リンクTの位置が補正される。
なお、リンクT以外のリンクTについても、リンク位置補正部42により同様に位置が補正される。すなわち、リンクTの位置補正を行う際は、原点からリンク位置補正完了部63の先端(グローバル座標系Cの原点から遠い側の端)までの移動量だけ、リンク位置補正部42はリンクTを平行移動する。これにより、リンクTとリンクTの基端側(グローバル座標系Cの原点から近い側)に隣接するリンクTj−1とのリンク境界が連続する状態となり、リンクTの位置が補正される。ただし、リンクTについては、リンクTの基端がグローバル座標系Cの原点であるため、位置の補正は行われない。
図3に示すように、線形形状検出部40は、曲線形状検出部50に接続されている。図8は、曲線形状検出部50により検出された内視鏡10の挿入部11の検出曲線形状65をグローバル座標CのZ軸の正の方向から見た図である。図8に示すように、曲線形状検出部50は、それぞれのセンサユニットSの間の形状を弧長がセンサ間寸法lに等しい円弧L(j=1,2,…N)と仮定して、検出線形形状61を曲線補間する。曲線補間を行うことにより、検出曲線形状65が形成される。ここで、基端側からk番目の円弧Lは、基端側からk番目のセンサユニットSk−1と基端側から(k+1)番目のセンサユニットSとの間の円弧である。
曲線形状検出部50は、それぞれのリンクTごとに曲線補間を行い、円弧Lを形成する曲線補間部51と、すべてのリンクTについて曲線補間を行う状態に曲線補間部51を制御する補間制御部52と、曲線補間部51により形成されたそれぞれの円弧Lを平行移動して、円弧Lの位置を補正する円弧位置補正部53とを備える。円弧位置補正部53によりそれぞれの円弧Lは、隣接する円弧Lj−1,Lj+1との円弧境界が連続する状態に、平行移動される。
図3に示すように、曲線補間部51は、法線形成部55と、中心決定部57と、円弧形成部59とを備える。法線形成部55、中心決定部57及び円弧形成部59の詳細については、後述する。
曲線形状検出部50には、描画部45が接続されている。曲線形状検出部50により形成されたグローバル座標系Cでの挿入部11の検出曲線形状65は、描画部45により描画される。術者は、描画部45により描画された検出曲線形状65を表示部47で確認可能となっている。
ここで、曲線形状検出部50で、線形形状検出部40により検出された検出線形形状61を曲線補間し、検出曲線形状65を検出する方法について説明する。図4に示すように、曲線形状検出部50は、それぞれのセンサユニットSの間の形状を弧長がセンサ間寸法lに等しい円弧Lと仮定して、検出線形形状61の曲線補間を行い、検出曲線形状65を推定する(ステップS106)。前述のように、センサ間寸法lが50mm程度より小さい範囲であれば、それぞれのセンサユニットSの間を寸法がセンサ間寸法lに等しい直線状のリンクTと仮定した場合でも、挿入部11の形状検出の際の誤差は小さくなる。しかし、体腔内に挿入された際の内視鏡10の挿入部11の形状は曲線形状である。したがって、検出線形形状61の曲線補間を行うことが重要となる。ここで、内視鏡10の挿入部11は、製品により差はあるが、適度の弾性を有する。このため、挿入部11の曲線形状の曲率が大きく変化することは、稀である。したがって、センサユニットSの間の形状を半径R(曲率1/R)の円弧Lと仮定して曲線補間を行うことにより、実際の挿入部11の曲線形状と誤差の少ない検出曲線形状65が形成される。
検出線形形状61の曲線補間を行い、検出曲線形状65を検出する際、曲線補間部51は、それぞれのリンクTごとに曲線補間を行い、円弧Lを形成する。ここで、曲線補間部51により、リンクTの曲線補間を行う方法について説明する。ここでは、基端側からk番目のセンサユニットSk−1と基端側から(k+1)番目のセンサユニットSとの間の基端側からk番目のリンクTの曲線補間について説明する。
図9は、曲線形状検出部50により検出線形形状61から検出曲線形状65を検出する方法を示すフローチャートである。図10は、曲線補間部51での処理を説明する図である。図10に示すように、曲線補間部51により補間対象であるリンク(補間対象リンク)Tの曲線補間を行う前の状態では、センサユニットSは点Q´に位置している。図9及び図10に示すように、曲線補間部51によりリンク(補間対称リンク)Tの曲線補間を行う際は、まず、法線形成部55が、リンクTの基端(第1の端点)を通り、リンクTに垂直な第1の補間法線Nk−1と、リンクTの先端(第2の端点)を通り、リンクTの先端側に隣接するリンク(補間対象隣接リンク)Tk+1に垂直な第2の補間法線Nとを形成する(ステップS111)。すなわち、第1の補間法線Nk−1は、リンクTの方向ベクトルに垂直という条件、及び、センサユニット(第1の端点)Sk−1を通過するという条件から求めることができる。同様に、第2の補間法線Nは、リンクTk+1の方向ベクトルに垂直という条件、及び、センサユニット(第2の端点)Sを通過するという条件から求めることができる。
そして、中心決定部57が、第1の補間法線Nk−1と第2の補間法線Nとの交点Oを算出し、交点Oを円弧Lの中心として決定する(ステップS112)。第1の補間法線Nk−1と第2の補間法線Nとが交わらない場合は、第1の補間法線Nk−1と第2の補間法線Nとの距離が最小となる2点の中間点Oを算出する。中間点Oを算出する際は、まず、第1の補間法線Nk−1及び第2の補間法線Nの両方に垂直な直線(図示しない)の方程式を求める。そして、この直線と第1の補間法線Nk−1との交点、及び、この直線と第2の補間法線Nとの交点を求め、2つ交点の中間点が中間点Oとなる。そして、中間点Oを円弧Lの中心Oとして決定する(ステップS112)。
そして、円弧形成部59が、円弧Lを形成する(ステップS113)。円弧Lは、中心決定部57により決定された中心Oとリンク(補間対象リンク)Tの基端(第1の端点)との間の距離と同一の半径Rを有する。すなわち、円弧Lは曲率1/Rを有する。また、円弧Lは、リンクTの基端(第1の端点)を始点とする弧の長さがセンサ間寸法lに等しい円弧Lである。円弧Lの先端Qが、曲線補間後のセンサユニットSの位置となる。すなわち、リンクTの曲線補間により、センサユニットSの位置が点Q´から点Qに移動する。以上のようにして、リンクTの曲線補間が行われる。
なお、リンクT以外のリンクTについても、曲線補間部51により同様に曲線補間が行われる。すなわち、リンク(補間対象リンク)Tの曲線補間を行う際は、法線形成部55が、リンクTの基端(グローバル座標Cの原点から近い側の端)である第1の端点を通り、リンクTに垂直な第1の補間法線Nj−1と、リンクTの先端(グローバル座標Cの原点から遠い側の端)である第2の端点を通り、リンクTの先端側(グローバル座標Cの原点から遠い側)に隣接するリンク(補間対象隣接リンク)Tj+1に垂直な第2の補間法線Nとを形成する(ステップS111)。そして、中心決定部57が、第1の補間法線Nj−1と第2の補間法線Nとの交点O、又は、第1の補間法線Nj−1と第2の補間法線Nとの距離が最小となる2点の中間点Oを算出し、交点O又は中間点Oを円弧Lの中心Oとして決定する(ステップS112)。そして、円弧形成部59が、半径Rが中心Oとリンク(補間対象リンク)Tの基端との間の距離と同一で、かつ、リンクTの基端を始点とする弧の長さがセンサ間寸法lに等しい円弧L形成する(ステップS113)。
そして、図9に示すように、補間制御部52が、すべてのリンクTについて曲線補間が完了したか確認する(ステップS114)。すべてのリンクTについて曲線補間が完了している場合は、次のステップに進む(ステップS114−Yes)。すべてのリンクTについて曲線補間が完了していない場合は、ステップS111に戻り(ステップS114−No)、曲線補間部51により、曲線補間が完了していないリンクTについて曲線補間が行われる。すなわち、すべてのリンクT(本実施形態ではN本)について曲線補間が完了するまでステップS111〜S113を行う状態に曲線補間部51が制御される。
曲線補間部51によりすべてのリンクTについて曲線補間が行われると、円弧位置補正部53が、曲線補間部51により形成されたそれぞれの円弧Lを隣接する円弧Lj−1,Lj+1との円弧境界が連続する状態に平行移動して、円弧Lの位置を補正する(ステップS115)。図11は、円弧位置補正部53での処理を説明する図である。ここでは、基端側からk番目のセンサユニットSk−1と基端側から(k+1)番目のセンサユニットSとの間の基端側からk番目の円弧Lの位置補正について説明する。
図11に示すように、円弧位置補正部53により、円弧Lの位置補正が行われる前の状態では、円弧Lの基端側に隣接する円弧Lk−1まで位置補正が完了し、円弧位置補正完了部67が形成されている。円弧Lの位置補正を行う際は、位置補正前の円弧Lの基端から円弧位置補正完了部67の先端までの移動量だけ、円弧位置補正部53は円弧Lを平行移動する。すなわち、図11の点線で示す位置から図11の実線で示す位置に円弧Lを平行移動する。これにより、円弧Lk−1と円弧Lとの円弧境界が連続する状態となり、円弧Lの位置が補正される。
なお、円弧L以外の円弧Lについても、円弧位置補正部53により同様に位置が補正される。すなわち、円弧Lの位置補正を行う際は、位置補正前の円弧Lの基端から円弧位置補正完了部67の先端(グローバル座標系Cの原点から遠い側の端)までの移動量だけ、円弧位置補正部53は円弧Lを平行移動する。これにより、円弧Lと円弧Lの基端側(グローバル座標系Cの原点から近い側)に隣接する円弧Lj−1との円弧境界が連続する状態となり、円弧Lの位置が補正される。ただし、円弧Lについては、円弧Lの基端がグローバル座標系Cの原点であるため、位置の補正は行われない。
図4に示すように、曲線形状検出部50による検出線形形状61の曲線補間が完了し、検出曲線形状65が形成されると、内視鏡形状検出装置1による検査が完了したかを確認する(ステップS107)。検査が完了していない場合は(ステップS107−No)、ステップS101に戻り、次の静状態での内視鏡10の挿入部11の形状検出を行う。検査が完了している場合は(ステップS107−Yes)、内視鏡10の挿入部11の形状検出は終了する。
そこで、上記構成の内視鏡形状検出装置1及び内視鏡形状検出装置1を用いた内視鏡10の挿入部11の形状検出方法では、以下の効果を奏する。すなわち、内視鏡形状検出装置1では、それぞれのセンサユニットSの計測データから姿勢検出部30がセンサユニットSの姿勢を検出し、線形形状検出部40がそれぞれのセンサユニットSの姿勢から内視鏡10の挿入部11の検出線形形状61を検出する。そして、曲線形状検出部50が、検出線形形状61の曲線補間を行い、検出曲線形状65を検出する。以上のように、観察時に体腔内に挿入される挿入部11に配置されるセンサユニットSの計測データから、挿入部11の検出曲線形状65が検出されるため、体外にセンスコイル等を設ける必要がない。このため、内視鏡形状検出装置1の小型化、単純化を実現することができる。
また、内視鏡形状検出装置1では、曲線形状検出部50により、それぞれのセンサユニットSの間の形状を弧長がセンサ間寸法lに等しい円弧Lと仮定して、検出線形形状61の曲線補間を行い、検出曲線形状65を検出している。実際に、内視鏡10の挿入部11は、製品により差はあるが、適度の弾性を有する。このため、挿入部11の曲線形状の曲率が大きく変化することは、稀である。したがって、センサユニットSの間の形状を半径R(曲率1/R)の円弧Lと仮定して曲線補間を行うことにより、実際の挿入部11の曲線形状と誤差の少ない検出曲線形状65を検出することができる。これにより、高い精度で挿入部11の検出曲線形状65を検出することができる。
さらに、内視鏡形状検出装置1では、挿入部11が移動していない静状態において、加速度センサAが重力加速度を計測し、地磁気センサBが地磁気を計測する。そして、計測された重力加速度、地磁気から姿勢検出部30がそれぞれのセンサユニットSの姿勢を検出する。静状態では、重力加速度及び地磁気は、常に一定の方向に一定の大きさを有する。重力加速度、地磁気からそれぞれのセンサユニットSの姿勢を検出するため、静状態においても高い精度でセンサユニットSの姿勢を検出することができる。これにより、高い精度で挿入部11の検出曲線形状65を検出することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図12乃至図15を参照して説明する。なお、第1の実施形態と同一の部分及び同一の機能を有する部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
図12は、本実施形態のパソコン8の構成を示す図である。図12に示すように、パソコン8は、第1の実施形態と同様に、通信部26、物理量換算部28、姿勢検出部30、線形形状検出部40、描画部45及び表示部47とを備える。線形形状検出部40及び描画部45には、曲線形状検出部70が接続されている。
曲線形状検出部70は、第1の実施形態の曲線形状検出部50と同様に、それぞれのセンサユニットSの間の形状を弧長がセンサ間寸法lに等しい円弧L(j=1,2,…N)と仮定して、検出線形形状61を曲線補間し、検出曲線形状81を検出する。ただし、検出曲線形状81を検出する手法が曲線形状検出部50とは異なる。
曲線形状検出部70は、それぞれのリンクTごとに基端側(グローバル座標系Cの原点から近い側)のリンクTから順に曲線補間を行い、円弧Lを形成する曲線補間部である補間順次実施部71と、すべてのリンクTについて曲線補間を行う状態に補間順次実施部71を制御する補間制御部72とを備える。また、曲線形状検出部70は、補間順次実施部71により1つのリンクTの曲線補間が行われるたびに、曲線補間が行われていないリンク(未補間リンク)Tから構成される補間未完了部85を平行移動し、位置を補正する未補間リンク位置補正部73を備える。未補間リンク位置補正部73により、補間未完了部85が、曲線補間により形成される円弧Lから構成される補間完了部83と境界が連続する状態に平行移動される。
図12に示すように、補間順次実施部71は、法線形成部75と、中心決定部77と、円弧形成部79とを備える。法線形成部75、中心決定部77及び円弧形成部79の詳細については、後述する。
ここで、曲線形状検出部70で、線形形状検出部40により検出された検出線形形状61の曲線補間を行い、検出曲線形状81を検出する方法について説明する。曲線形状検出部70は、第1の実施形態の曲線形状検出部50と同様に、それぞれのセンサユニットSの間の形状を弧長がセンサ間寸法lに等しい円弧Lと仮定して、検出線形形状61を曲線補間する(図4のステップS106)。これにより、第1の実施形態で前述したように、実際の挿入部11の曲線形状と誤差の少ない検出曲線形状81が形成される。
検出線形形状61の曲線補間を行う際、補間順次実施部71は、それぞれのリンクTごとに基端側(グローバル座標系Cの原点から近い側)のリンクTから順に曲線補間を行い、円弧Lを形成する。ここで、補間順次実施部71により、リンクTの曲線補間を行う方法について説明する。ここでは、基端側からk番目のセンサユニットSk−1と基端側から(k+1)番目のセンサユニットSとの間の基端側からk番目のリンクTの曲線補間について説明する。
図13は、曲線形状検出部70により検出線形形状61から検出曲線形状81を検出する方法を示すフローチャートである。図14は、補間順次実施部71での処理を説明する図である。図14に示すように、補間順次実施部71により、リンクTの曲線補間が行われる前の状態では、リンクTk−1まで曲線補間が完了し、補間完了部83が形成されている。補間完了部83は、円弧L〜Lk−1から構成されている。また、補間が行われていないリンク(補間未完了リンク)T〜Tから構成される補間未完了部85が形成されている。この際、補間完了部83と補間未完了部85との境界は連続し、センサユニットSは点U´に位置している。
この状態で、補間順次実施部71により、補間未完了部85の中で最も基端側に位置するリンク(補間対象リンク)Tの曲線補間が行われる。図13及び図14に示すように、リンクTの曲線補間を行う際は、まず、法線形成部75が、リンクTの基端(第1の端点)を通り、リンクTに垂直な第1の補間法線Nk−1と、リンクTの先端(第2の端点)を通り、リンクTの先端側に隣接するリンク(補間対象隣接リンク)Tk+1に垂直な第2の補間法線Nとを形成する(ステップS121)。
そして、中心決定部77が、第1の補間法線Nk−1と第2の補間法線Nとの交点Oを算出し、交点Oを円弧Lの中心として決定する(ステップS122)。第1の補間法線Nk−1と第2の補間法線Nとが交わらない場合は、第1の補間法線Nk−1と第2の補間法線Nとの距離が最小となる2点の中間点Oを算出する。中間点Oは、第1の実施形態と同様の手法により算出される。そして、中間点Oを円弧Lの中心Oとして決定する(ステップS122)。
そして、円弧形成部79が、円弧Lを形成する(ステップS123)。円弧Lは、中心決定部77により決定された中心Oとリンク(補間対象リンク)Tの基端との間の距離と同一の半径Rを有する。すなわち、円弧Lは曲率1/Rを有する。また、円弧Lは、リンクTの基端を始点とする弧の長さがセンサ間寸法lに等しい円弧Lである。円弧Lの先端Uが、曲線補間後のセンサユニットSの位置となる。すなわち、リンクTの曲線補間により、センサユニットSの位置が点U´から点Uに移動する。センサユニットSの位置の移動により、補間順次実施部71によりリンクTの曲線補間が行われる前の状態では連続していた補間完了部83と補間未完了部85との境界が、不連続な状態となる。すなわち、円弧LとリンクTk+1が不連続な状態となる。
なお、リンクT以外のリンクTについても、補間順次実施部71により同様に曲線補間が行われる。すなわち、リンク(補間対象リンク)Tの曲線補間を行う際は、法線形成部75が、リンクTの基端(グローバル座標Cの原点から近い側の端)である第1の端点を通り、リンクTに垂直な第1の補間法線Nj−1と、リンクTの先端(グローバル座標Cの原点から遠い側の端)である第2の端点を通り、リンクTの先端側(グローバル座標Cの原点から遠い側)に隣接するリンク(補間対象隣接リンク)Tj+1に垂直な第2の補間法線Nとを形成する(ステップS121)。そして、中心決定部77が、第1の補間法線Nj−1と第2の補間法線Nとの交点O、又は、第1の補間法線Nj−1と第2の補間法線Nとの距離が最小となる2点の中間点Oを算出し、交点O又は中間点Oを円弧Lの中心Oとして決定する(ステップS122)。そして、円弧形成部79が、半径Rが中心Oとリンク(補間対象リンク)Tの基端との間の距離と同一で、かつ、リンクTの基端を始点とする弧の長さがセンサ間寸法lに等しい円弧L形成する(ステップS123)。
図15は、未補間リンク位置補正部73での処理を説明する図である。図15に示すように、補間順次実施部71により、リンクTの曲線補間が行われ、円弧Lが形成された後の状態では、曲線補間が完了した補間完了部83と、曲線補間が完了していない補間未完了部85とが形成されている。補間完了部83は円弧L〜Lから構成され、補間未完了部85はリンクTk+1〜Tから構成されている。この際、前述のようにリンクTの曲線補間によりセンサユニットSの位置が点U´から点Uに移動するため、補間完了部83と補間未完了部85との境界は、不連続となっている。この状態で、未補間リンク位置補正部73が、補間未完了部85を補間完了部83と境界が連続する状態に平行移動して、補間未完了部85の位置を補正する(ステップS124)。すなわち、図15の点線で示す位置から、実線で示す位置に補間未完了部85が平行移動される。
なお、リンクT以外のリンクTについても、同様に未補間リンク位置補正部73により補間未完了部85の位置が補正される。すなわち、補間順次実施部71によりリンクTの曲線補間が行われた後、補間完了部83と補間未完了部85との境界は不連続となっている。この状態で、未補間リンク位置補正部73が、補間未完了部85を補間完了部83と連続する状態に平行移動して、補間未完了部85の位置を補正する(ステップS124)。未補間リンク位置補正部73は、補間順次実施部71により1つのリンクTの曲線補間が行われるたびに、補間未完了部85の位置を補正する。
そして、図13に示すように、補間制御部72が、すべてのリンクTについて曲線補間が完了したか確認する(ステップS125)。すべてのリンクTについて曲線補間が完了している場合は、挿入部11の検出曲線形状81が形成され、次のステップに進む(ステップS125−Yes)。すべてのリンクTについて曲線補間が完了していない場合は、ステップS121に戻り(ステップS125−No)、補間順次実施部71により、補間未完了部85の中で最も基端側(グローバル座標系Cの原点から近い側)に位置するリンク(補間対象リンク)Tの曲線補間が行われる。すなわち、すべてのリンクTについて曲線補間が完了するまでステップS121〜S123を行う状態に、補間順次実施部71が制御される。そして、補間順次実施部71により次のリンクTの曲線補間が行われると(ステップS121〜S123)、未補間リンク位置補正部73により補間未完了部85の位置の補正が行われる(ステップS124)。
そこで、上記構成の内視鏡形状検出装置1及び内視鏡形状検出装置1を用いた内視鏡10の挿入部11の形状検出方法では、以下の効果を奏する。すなわち、内視鏡形状検出装置1では、それぞれのセンサユニットSの計測データから姿勢検出部30がセンサユニットSの姿勢を検出し、線形形状検出部40がそれぞれのセンサユニットSの姿勢から内視鏡10の挿入部11の検出線形形状61を検出する。そして、曲線形状検出部70が、検出線形形状61の曲線補間を行い、検出曲線形状81を検出する。以上のように、観察時に体腔内に挿入される挿入部11に配置されるセンサユニットSの計測データから、挿入部11の検出曲線形状81が検出されるため、体外にセンスコイル等を設ける必要がない。このため、内視鏡形状検出装置1の小型化、単純化を実現することができる。
また、内視鏡形状検出装置1では、曲線形状検出部70により、それぞれのセンサユニットSの間の形状を弧長がセンサ間寸法lに等しい円弧Lと仮定して、検出線形形状61の曲線補間を行い、検出曲線形状81を検出している。実際に、内視鏡10の挿入部11は、製品により差はあるが、適度の弾性を有する。このため、挿入部11の曲線形状の曲率が大きく変化することは、稀である。したがって、センサユニットSの間の形状を半径R(曲率1/R)の円弧Lと仮定して曲線補間を行うことにより、実際の挿入部11の曲線形状と誤差の少ない検出曲線形状81を検出することができる。これにより、高い精度で挿入部11の検出曲線形状81を検出することができる。
さらに、内視鏡形状検出装置1では、挿入部11が移動していない静状態において、加速度センサAが重力加速度を計測し、地磁気センサBが地磁気を計測する。そして、計測された重力加速度、地磁気から姿勢検出部30がそれぞれのセンサユニットSの姿勢を検出する。静状態では、重力加速度及び地磁気は、常に一定の方向に一定の大きさを有する。重力加速度、地磁気からそれぞれのセンサユニットSの姿勢を検出するため、静状態においても高い精度でセンサユニットSの姿勢を検出することができる。これにより、高い精度で挿入部11の検出曲線形状81を検出することができる。
(第1の変形例)
次に、上述の実施形態の第1の変形例について図16及び図17を参照して説明する。なお、第1の実施形態及び第2の実施形態と同一の部分及び同一の機能を有する部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
本変形例では、内視鏡10の挿入部11が平行移動している動状態での挿入部11の形状を検出可能である。動状態での挿入部11の形状を検出は、図4のステップS106とステップS107との間に行われる。図16は、本変形例のパソコン8の構成を示す図である。図17は、動状態での挿入部11の形状を検出する手法を示すフローチャートである。
図16に示すように、パソコン8は、第1の実施形態と同様に、通信部26、物理量換算部28、姿勢検出部30、線形形状検出部40、描画部45、表示部47及び曲線形状検出部50とを備える。
物理量換算部28には、加速度検出部90が接続されている。図17に示すように、動状態での挿入部11の形状を検出する際、加速度検出部90は、それぞれのセンサユニットSの加速度センサAにより計測された動状態での加速度データを取得する(ステップS131)。そして、加速度検出部90は、動状態での加速度データに基づいて、それぞれのセンサユニットSの中心で計測される加速度ベクトルを、グローバル座標系CのX軸方向成分、Y軸方向成分、Z軸方向成分に分解する。そして、それぞれのセンサユニットSの中心で計測される加速度ベクトルの、グローバル座標系CのX軸方向成分、Y軸方向成分、Z軸方向成分を検出する(ステップS132)。
ここで、加速度検出部90で、それぞれのセンサユニットSの中心で計測される加速度ベクトルの、グローバル座標系CのX軸方向成分、Y軸方向成分、Z軸方向成分を検出する手法について説明する。動状態では、静状態で鉛直方向に発生する重力加速度に、挿入部11の移動による成分が加わるため、それぞれのセンサユニットSの中心で計測される加速度ベクトルのグローバル座標系CのX軸方向成分、Y軸方向成分、Z軸方向成分を、
Figure 0004897121
とする。また、それぞれのセンサユニットSの加速度センサAにより計測された加速度ベクトルのローカル座標系CのX軸方向成分、Y軸方向成分、Z軸方向成分を、
Figure 0004897121
とする。
また、本変形例では、内視鏡10の挿入部11が平行移動している場合を考えるため、近接して配置される複数のセンサユニットSにおいて、グローバル座標系Cでの加速度ベクトルは、同一であると仮定する。実際の内視鏡10では、それぞれのセンサユニットSの間のセンサ間寸法lは非常に小さいため、このような仮定は可能である。このように仮定することにより、例えばセンサユニットSで計測される加速度ベクトルとセンサユニットSで計測される加速度ベクトルとの間で、
Figure 0004897121
となる。そして、式(19.1)、式(19.2)からそれぞれ、
Figure 0004897121
の関係が成り立つ。
ここで、センサユニットSでは、グローバル座標系Cとローカル座標系Cの関係から、式(1)の回転行列を用いて、
Figure 0004897121
となる。同様に、センサユニットSでは、グローバル座標系Cとローカル座標系Cの関係から、式(1)の回転行列を用いて、
Figure 0004897121
となる。式(20.1)の関係を利用して、式(21),(22)を解くことにより、センサユニットS,Sで計測された重力加速度以外の加速度ベクトルの、グローバル座標系CのX軸方向成分ath1_x(ath2_X)、Y軸方向成分ath1_Y(ath2_Y)、Z軸方向成分ath1_Z(ath2_Z)が求まる。式(13)で示す地磁気センサBにより計測される地磁気ベクトルのグローバル座標系Cのそれぞれの軸方向成分と、式(9)で示す地磁気ベクトルのローカル座標系Cのそれぞれの軸方向成分との関係は、式(1)の回転行列を用いて、
Figure 0004897121
となる。式(23)においてi=1(又は2)を代入した地磁気の関係式を含めて式(20.1)(21)(22)を解く場合、方程式12個に対して、未知数が姿勢角6個に加え加速度が6個で合計12個である。その結果、センサユニットS,Sで計測された重力加速度以外の加速度ベクトルの、グローバル座標系CのX軸方向成分ath1_x(ath2_X)、Y軸方向成分ath1_Y(ath2_Y)、Z軸方向成分ath1_Z(ath2_Z)を数値演算的に解くことが可能である。その他のセンサユニットSについても同様にして、それぞれのセンサユニットSで計測された重力加速度以外の加速度ベクトルの、グローバル座標系CのX軸方向成分athi_x、Y軸方向成分athi_Y、Z軸方向成分athi_Zが求まる。
加速度検出部90には、変位算出部92が接続されている。変位算出部92は、加速度検出部90で検出された重力加速度以外の加速度ベクトルに基づいて、前回の静状態からのそれぞれのセンサユニットSの変位を算出する(ステップS133)。前回の静状態からのそれぞれのセンサユニットSの変位のグローバル座標系CのX軸方向成分、Y軸方向成分、Z軸方向成分は、それぞれのセンサユニットSで計測された重力加速度以外の加速度ベクトルの、グローバル座標系CのX軸方向成分athi_x、Y軸方向成分athi_Y、Z軸方向成分athi_Zをそれぞれ2重積分することにより求まる。また、変位算出部92では、それぞれのセンサユニットSの速度ベクトルのグローバル座標系CのX軸方向成分、Y軸方向成分、Z軸方向成分も算出される。それぞれのセンサユニットSの速度ベクトルのグローバル座標系CのX軸方向成分、Y軸方向成分、Z軸方向成分は、それぞれのセンサユニットSで計測された重力加速度以外の加速度ベクトルの、グローバル座標系CのX軸方向成分athi_x、Y軸方向成分athi_Y、Z軸方向成分athi_Zをそれぞれ1回だけ積分することにより求まる。
変位算出部92は、移動状態検出部94が接続されている。移動状態検出部94は、曲線形状検出部50に接続されている。図17に示すように、動状態での挿入部11の形状を検出する際には、前述した手法(図4のステップS101〜S106)により前回の静状態での挿入部11の検出曲線形状65が検出されている。移動状態検出部94には、前回の静状態での挿入部11の検出曲線形状65が、曲線形状検出部50から入力される。また、移動状態検出部94には、変位算出部92から前回の静状態からのそれぞれのセンサユニットSの変位のグローバル座標系CのX軸方向成分、Y軸方向成分、Z軸方向成分の算出結果が入力される。移動状態検出部94は、前回の静状態での挿入部11の検出曲線形状65、及び、前回の静状態からのそれぞれのセンサユニットSの変位に基づいて、前回の静状態からの挿入部11の移動状態を検出する(ステップS134)。これにより、動状態での内視鏡10の挿入部11の形状が検出される。
移動状態検出部94には、描画部45が接続されている。移動状態検出部94により検出されたグローバル座標系Cにおける挿入部11の動状態での検出形状は、描画部45により描画される。術者は、描画部45により描画された動状態での検出形状を表示部47で確認可能となっている。
また、変位算出部92には、滞留状態検出部96が接続されている。滞留状態検出部96には、警告部98が接続されている。滞留状態検出部96では、それぞれのセンサユニットSの加速度ベクトル、速度ベクトル、変位のグローバル座標系CのX軸方向成分、Y軸方向成分、Z軸方向成分に基づいて、挿入部11の滞留状態を検出する(ステップS135)。すなわち、例えば内視鏡10によりS状結腸の観察を行う際に、挿入部11がSトップ等で滞留している状態を検出する。これにより、操作部12での操作が挿入部11に伝達されているか、術者は確認可能となる。挿入部11が滞留している場合は(ステップS135−Yes)、警告部98により警告表示される(ステップS136)。挿入部11が滞留していない場合は(ステップS135−No)、警告表示は行われずステップS107(図4参照)に進む。
以上のように、本変形例の内視鏡形状検出装置1では、加速度検出部90でそれぞれのセンサユニットSの中心で計測される加速度ベクトルの、グローバル座標系CのX軸方向成分、Y軸方向成分、Z軸方向成分を検出される。そして、変位算出部92では、それぞれのセンサユニットSの変位及び速度ベクトルの、グローバル座標系CのX軸方向成分、Y軸方向成分、Z軸方向成分も算出される。算出された加速度ベクトル、速度ベクトル、変位及び前回の静状態での検出曲線形状65から、移動状態検出部94が動状態での挿入部11の形状を検出する。また、算出された加速度ベクトル、速度ベクトル、変位に基づいて、滞留状態検出部96が挿入部11の滞留状態を検出する。そして、滞留状態が検出された場合は、警告部98により警告表示が行われる。このような構成にすることにより、操作部12での操作が挿入部11に伝達されているか、術者は確認可能となる。これにより、術者は内視鏡10を操作する際、より適切な判断を行うことができる。
(その他の変形例)
なお、第1の実施形態では、まず、曲線補間部51がすべてのリンクTについて曲線補間を行い、円弧Lを形成している。そして、円弧位置補正部53がそれぞれの円弧Lを隣接する円弧Lj−1,Lj+1と境界が連続する状態に平行移動し、円弧Lの位置を補正している。一方、第2の実施形態では、補間順次実施部71により、それぞれのリンクTごとに基端側のリンクTから順に曲線補間が行われる。そして、1つのリンクTについて曲線補間が行われるたびに、補間未完了部85を補間完了部83と連続する状態に平行移動して、補間未完了部85の位置を補正する。すなわち、第1の実施形態の曲線形状検出部50で検出される検出曲線形状65と、第2の実施形態の曲線形状検出部70で検出される検出曲線形状81とは同一の曲線形状である。以上のことから、本発明は、回路構成等が複雑になるが、第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わせた曲線形状検出部を備えてもよい。この曲線形状検出部では、例えば、まず、リンクTまでは第1の実施形態と同様に曲線補間を行い、円弧L〜L形成された後に円弧L〜Lの位置補正を行う。そして、リンクTk+1からは、第2の実施形態と同様に1つのリンクTについて曲線補間が行われるたびに、補間未完了部85の位置補正を行う。
また、上述の実施形態では、それぞれのローカル座標系Cは、Y軸方向がセンサユニットSの中心での長手方向と一致している座標系である。しかし、本発明では、それぞれのローカル座標系Cは、センサユニットSの中心を原点とし、X軸、Y軸、Z軸のいずれか1つの軸がセンサユニットSの中心での長手方向と軸方向が一致する長手方向軸である座標系であればよい。ただし、X軸が長手方向軸である場合は、式(16.1),式(16.2)でeyk−1代わりに、
Figure 0004897121
を用いる。同様に、Z軸が長手方向軸である場合は、式(16.1),式(16.2)でeyk−1代わりに、
Figure 0004897121
を用いる。ここで、exk−1はローカル座標系Ck−1の原点での長手方向であるXk−1軸方向の単位ベクトルであり、ezk−1はローカル座標系Ck−1の原点での長手方向であるZk−1軸方向の単位ベクトルである。
また、上述の実施形態では、グローバル座標系Cは、最も基端側のセンサユニットSの中心を原点とし、Z軸が鉛直方向と一致し、X軸及びY軸が水平面上に配置される座標系である。しかし、本発明では、X軸、Y軸、Z軸のいずれか1つの軸が鉛直方向と軸方向が一致する鉛直方向軸であり、鉛直方向軸以外の2つの軸が水平面上に配置される水平方向軸である座標系であればよい。これにより、加速度センサAにより計測される重力加速度及び地磁気センサBにより計測される地磁気に基づいて、姿勢検出部30はそれぞれのセンサユニットSの姿勢を検出することが可能である。ただし、X軸が鉛直方向軸の場合は、式(2)で示される重力加速度ベクトルのグローバル座標系CのX軸方向成分、Y軸方向成分、Z軸方向成分は、
Figure 0004897121
となる。この場合、第1の実施形態では、姿勢角α,β,γはヨー角γ、ピッチ角α、ロール角βの順で回転する(Z,X,Y)型としたが、姿勢角α,β,γの回転する順序を変えて、式(1)の回転行列とは別の回転行列を用いる。これにより、加速度センサAで計測された加速度データに基づいて、第1の角度算出部34で水平方向軸であるY軸,Z軸回りの姿勢角β,γが算出される。また、地磁気センサBで計測された地磁気データに基づいて、第2の角度算出部36で鉛直方向軸であるX軸回りの姿勢角αが算出される。Y軸が鉛直方向軸の場合についても同様であり、加速度センサAで計測された加速度データに基づいて、第1の角度算出部34で水平方向軸であるX軸,Z軸回りの姿勢角α,γが算出される。また、地磁気センサBで計測された地磁気データに基づいて、第2の角度算出部36で鉛直方向軸であるY軸回りの姿勢角βが算出される。
さらに、上述の実施形態では、グローバル座標系Cは、最も基端側のセンサユニットSの中心を原点としているが、最も先端側のセンサユニットSの中心を原点としてもよい。この場合、リンク形成部41は、式(16.1),式(16.2)を用いて、リンクTの先端側(グローバル座標系Cの原点から近い側)のセンサユニットSがグローバル座標系Cの原点に位置する場合の、リンクTの基端側(グローバル座標系Cの原点から遠い側)のセンサユニットSj−1の座標P´(lxj,lyj,lzj)を求める。そして、グローバル座標系Cの原点と座標P´(lxj,lyj,lzj)とを直線状に結ぶことにより、リンクTが形成される。
また、この場合、曲線形状検出部50の曲線補間部51によりリンク(補間対象リンク)Tの曲線補間を行う際は、法線形成部55が、リンクTの先端(グローバル座標Cの原点から近い側の端)である第1の端点を通り、リンクTに垂直な第1の補間法線Nと、リンクTの基端(グローバル座標Cの原点から遠い側の端)である第2の端点を通り、リンクTの基端側(グローバル座標Cの原点から遠い側)に隣接するリンク(補間対象隣接リンク)Tjー1に垂直な第2の補間法線Nj−1とを形成する。そして、中心決定部57が、第1の補間法線Nと第2の補間法線Nj−1との交点O、又は、第1の補間法線Nと第2の補間法線Nj−1との距離が最小となる2点の中間点Oを算出し、交点O又は中間点Oを円弧Lの中心Oとして決定する。そして、円弧形成部59が、半径Rが中心Oとリンク(補間対象リンク)Tの先端との間の距離と同一で、かつ、リンクTの先端を始点とする弧の長さがセンサ間寸法lに等しい円弧L形成する。
さらに、この場合、曲線形状検出部70の補間順次実施部71は、それぞれのリンクTごとに先端側(グローバル座標系Cの原点から近い側)のリンクTから順に曲線補間を行い、円弧Lを形成する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形ができることは勿論である。

Claims (16)

  1. 長手方向に互いに所定のセンサ間寸法だけ離れて複数のセンサユニットが配置される挿入部を備える内視鏡と、
    前記センサユニットでの計測データに基づいて、それぞれの前記センサユニットの姿勢を検出する姿勢検出部と、
    前記姿勢検出部で検出されたそれぞれの前記センサユニットの姿勢に基づいて、それぞれの前記センサユニットの間の形状を寸法が前記センサ間寸法に等しい直線状のリンクと仮定して、前記内視鏡の前記挿入部の検出線形形状を検出する線形形状検出部と、
    それぞれの前記センサユニットの間の形状を弧長が前記センサ間寸法に等しい円弧と仮定して、前記線形形状検出部で検出された前記検出線形形状を曲線補間し、検出曲線形状検出する曲線形状検出部と、
    を具備する内視鏡形状検出装置。
  2. 前記曲線形状検出部は、
    それぞれの前記リンクごとに前記曲線補間を行い、ぞれぞれの前記センサユニットの間の前記円弧を形成する曲線補間部と、
    すべての前記リンクについて前記曲線補間を行う状態に前記曲線補間部を制御する補間制御部と、
    を備える請求項1の内視鏡形状検出装置。
  3. 前記曲線補間部は、
    最も基端側又は最も先端側の前記センサユニットの中心を原点とするグローバル座標系において、前記曲線補間部により前記曲線補間を行う対象の前記リンクである補間対象リンクの前記グローバル座標の前記原点から近い側の端である第1の端点を通り、前記補間対象リンクに垂直な第1の補間法線と、前記補間対象リンクの前記グローバル座標の前記原点から遠い側の端である第2の端点を通り、前記補間対象リンクの前記グローバル座標の前記原点から遠い側に隣接する前記リンクである補間対象隣接リンクに垂直な第2の補間法線と、を形成する法線形成部と、
    前記法線形成部で形成された前記第1の補間法線と前記第2の補間法線との交点、又は、前記第1の補間法線と前記第2の補間法線との距離が最小となる2点の中間点を算出し、前記交点又は前記中間点を前記円弧の中心として決定する中心決定部と、
    半径が前記中心と前記補間対象リンクの前記第1の端点との間の距離と同一で、かつ、前記補間対象リンクの前記第1の端点を始点として前記円弧を形成する円弧形成部と、
    を備える請求項2の内視鏡形状検出装置。
  4. 前記曲線形状検出部は、前記曲線補間部により形成されたそれぞれの前記円弧を、隣接する前記円弧との円弧境界が連続する状態に平行移動し、前記円弧の位置を補正する円弧位置補正部を備える請求項2の内視鏡形状検出装置。
  5. 前記曲線補間部は、最も基端側又は最も先端側の前記センサユニットの中心を原点とするグローバル座標系において、前記グローバル座標系の前記原点から近い側の前記リンクから順に前記曲線補間を行い、前記円弧を形成する補間順次実施部であり、
    前記曲線形状検出部は、前記補間順次実施部により1つの前記リンクの前記曲線補間が行われるたびに、曲線補間が行われていない前記リンクである未補間リンクから構成される補間未完了部を前記曲線補間により形成される前記円弧から構成される補間完了部と境界が連続する状態に平行移動し、前記補間未完了部の位置を補正する未補間リンク位置補正部を備える請求項2の内視鏡形状検出装置。
  6. それぞれの前記センサユニットは、
    前記センサユニットの中心を原点とし、X軸、Y軸、Z軸のいずれか1つの軸が前記センサユニットの前記中心での前記内視鏡の長手方向と軸方向が一致する長手方向軸であるローカル座標系において、前記ローカル座標系の前記原点での加速度の3つの軸方向成分を計測する加速度センサと、
    前記ローカル座標系において、前記ローカル座標系の前記原点での地磁気の3つの軸方向成分を計測する地磁気センサと、
    を備える請求項1の内視鏡形状検出装置。
  7. 前記姿勢検出部は、最も基端側又は最も先端側の前記センサユニットの中心を原点とし、X軸、Y軸、Z軸のいずれか1つの軸が鉛直方向と軸方向が一致する鉛直方向軸であり、前記鉛直方向軸以外の2つの軸が水平面上に配置される水平方向軸であるグローバル座標系を基準として、それぞれの前記センサユニットの前記ローカル座標系の前記鉛直方向軸回り及びそれぞれの前記水平方向軸回りの回転角である3つの姿勢角を算出する姿勢角算出部を備える請求項6の内視鏡形状検出装置。
  8. 前記姿勢角算出部は、
    前記加速度センサで計測された加速度データに基づいて、それぞれの前記センサユニットの前記ローカル座標系の前記グローバル座標系からのそれぞれの前記水平方向軸回りの2つの前記姿勢角を算出する第1の角度算出部と、
    前記地磁気センサで計測された地磁気データに基づいて、それぞれの前記センサユニットの前記ローカル座標系の前記グローバル座標系からの前記鉛直方向軸回りの前記姿勢角を算出する第2の角度算出部と、
    を備える請求項7の内視鏡形状検出装置。
  9. 内視鏡の挿入部に長手方向に互いに所定のセンサ間寸法だけ離れて配置される複数のセンサユニット計測を行うことと、
    前記センサユニットでの計測データに基づいて、それぞれの前記センサユニットの姿勢を姿勢検出部検出することと、
    前記姿勢検出部検出したそれぞれの前記センサユニットの姿勢に基づいて、それぞれの前記センサユニットの間の形状を寸法が前記センサ間寸法に等しい直線状のリンクと仮定して、前記内視鏡の前記挿入部の検出線形形状を線形形状検出部検出することと、
    それぞれの前記センサユニットの間の形状を弧長が前記センサ間寸法に等しい円弧と仮定して、曲線形状検出部が、前記線形形状検出部検出した前記検出線形形状を曲線補間し、検出曲線形状を形成することと、
    を具備する内視鏡の挿入部の形状検出方法。
  10. 前記検出線形形状を曲線補間し、前記曲線形状検出部検出曲線形状を形成することは、
    前記曲線形状検出部の曲線補間部が、それぞれの前記リンクごとに前記曲線補間を行い、ぞれぞれの前記センサユニットの間の前記円弧形成することと、
    前記曲線補間部すべての前記リンクについて前記曲線補間を行う状態に、前記曲線形状検出部の補間制御部制御することと、
    を備える請求項9の内視鏡の挿入部の形状検出方法。
  11. 前記曲線補間部それぞれの前記リンクごとに前記曲線補間を行うことは、
    最も基端側又は最も先端側の前記センサユニットの中心を原点とするグローバル座標系において、前記曲線補間部により前記曲線補間を行う対象の前記リンクである補間対象リンクの前記グローバル座標の前記原点から近い側の端である第1の端点を通り、前記補間対象リンクに垂直な第1の補間法線と、前記補間対象リンクの前記グローバル座標の前記原点から遠い側の端である第2の端点を通り、前記補間対象リンクの前記グローバル座標の前記原点から遠い側に隣接する前記リンクである補間対象隣接リンクに垂直な第2の補間法線と、を前記曲線補間部の法線形成部形成することと、
    前記曲線補間部の中心決定部が、前記法線形成部形成した前記第1の補間法線と前記第2の補間法線との交点、又は、前記第1の補間法線と前記第2の補間法線との距離が最小となる2点の中間点を算出し、前記交点又は前記中間点を前記円弧の中心として決定することと、
    半径が前記中心と前記補間対象リンクの前記第1の端点との間の距離と同一で、かつ、前記補間対象リンクの第1の端点を始点として前記曲線補間部の円弧形成部前記円弧を形成することと、
    を備える請求項10の内視鏡の挿入部の形状検出方法。
  12. 前記曲線形状検出部前記検出線形形状を曲線補間し、検出曲線形状を形成することは、前記曲線形状検出部の円弧位置補正部が、前記曲線補間部それぞれの前記リンクごとに前記曲線補間を行うことにより形成したそれぞれの前記円弧を、隣接する前記円弧との円弧境界が連続する状態に平行移動し、前記円弧の位置を補正することを備える請求項10の内視鏡の挿入部の形状検出方法。
  13. 前記曲線補間部それぞれの前記リンクごとに前記曲線補間を行うことは、最も基端側又は最も先端側の前記センサユニットの中心を原点とするグローバル座標系において、前記曲線補間部となる補間順次実施部が、前記グローバル座標系の前記原点から近い側の前記リンクから順に前記曲線補間を行い、前記円弧を形成することを備え、
    前記曲線形状検出部前記検出線形形状を曲線補間し、検出曲線形状を形成することは、前記曲線形状検出部の未補間リンク位置補正部が、前記補間順次実施部1つの前記リンクの前記曲線補間が行うたびに、前記曲線補間が行われていない前記リンクである未補間リンクから構成される補間未完了部を前記曲線補間により形成される前記円弧から構成される補間完了部と境界が連続する状態に平行移動し、前記補間未完了部の位置を補正することを備える請求項10の内視鏡の挿入部の形状検出方法。
  14. それぞれの前記センサユニット計測を行うことは、
    それぞれの前記センサユニットが備える加速度センサ、前記センサユニットの中心を原点とし、X軸、Y軸、Z軸のいずれか1つの軸が前記センサユニットの前記中心での前記内視鏡の長手方向と軸方向が一致する長手方向軸であるローカル座標系において、前記原点での加速度の3つの軸方向成分を計測することと、
    それぞれの前記センサユニットが備える地磁気センサ、前記ローカル座標系において、前記原点での地磁気の3つの軸方向成分を計測することと、
    を備える請求項9の内視鏡の挿入部の形状検出方法。
  15. 前記姿勢検出部それぞれの前記センサユニットの姿勢を検出することは、最も基端側又は最も先端側の前記センサユニットの中心を原点とし、X軸、Y軸、Z軸のいずれか1つの軸が鉛直方向と軸方向が一致する鉛直方向軸であり、前記鉛直方向軸以外の2つの軸が水平面上に配置される水平方向軸であるグローバル座標系を基準として、それぞれの前記センサユニットの前記ローカル座標系の、前記鉛直方向軸回り及びそれぞれの前記水平方向軸回りの回転角である3つの姿勢角を前記姿勢検出部の姿勢角算出部算出することを備える請求項14の内視鏡の挿入部の形状検出方法。
  16. 前記姿勢角算出部前記鉛直方向軸回り及びそれぞれの前記水平方向軸回りの3つの姿勢角を算出することは、
    前記加速度センサ計測した加速度データに基づいて、それぞれの前記センサユニットの前記ローカル座標系の前記グローバル座標系からのそれぞれの前記水平方向軸回りの2つの前記姿勢角を前記姿勢角算出部の第1の角度算出部算出することと、
    前記地磁気センサ計測した地磁気データに基づいて、それぞれの前記センサユニットの前記ローカル座標系の前記グローバル座標系からの前記鉛直方向軸回りの前記姿勢角を前記姿勢角算出部の第2の角度算出部算出することと、
    を備える請求項15の内視鏡の挿入部の形状検出方法。
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