JP4895899B2 - 分注装置、プローブの分注量補正方法及び分析装置 - Google Patents

分注装置、プローブの分注量補正方法及び分析装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4895899B2
JP4895899B2 JP2007099802A JP2007099802A JP4895899B2 JP 4895899 B2 JP4895899 B2 JP 4895899B2 JP 2007099802 A JP2007099802 A JP 2007099802A JP 2007099802 A JP2007099802 A JP 2007099802A JP 4895899 B2 JP4895899 B2 JP 4895899B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dispensing
driving
probe
unit
condition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007099802A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008256564A (ja
Inventor
俊夫 坂上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Beckman Coulter Inc
Original Assignee
Beckman Coulter Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Beckman Coulter Inc filed Critical Beckman Coulter Inc
Priority to JP2007099802A priority Critical patent/JP4895899B2/ja
Publication of JP2008256564A publication Critical patent/JP2008256564A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4895899B2 publication Critical patent/JP4895899B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、分注装置、プローブの分注量補正方法及び分析装置に関するものである。
従来、血液や体液等の生体試料を分析する分析装置は、分注装置を用いて検体や試薬等の液体試料を分注しており、洗浄液を充填した分注配管に接続したプローブによって検体や試薬を分注している(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−271266号公報
ところで、プローブは、液体試料を正確に分注する観点から高精度に加工する必要があるが、機械加工が難しいことから職人が手作業によって製造していた。このため、製造されるプローブは、内径のばらつきをゼロすることが難しく、プローブごとに内径が異なるいわゆる器差を有している。従って、分注装置を搭載した分析装置は、破損等の事故によってプローブを交換した場合、分注ポンプを一律に吸排作動させると、分注量が変化してしまい、同一の検体でありながら測定値が変動してしまうという問題があった。特に、近年、分析装置は、患者の負担軽減と分析コストの低減を目的として検体や試薬を含む液体試料の微量化が進められており、液体試料が数nL〜数十μLと微量になると、このような器差が無視することができなくなる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、プローブ相互に器差があっても液体試料を正確に分注することができ、検体の分析精度を高精度に維持することが可能な分注装置、プローブの分注量補正方法及び分析装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に係る分注装置は、駆動手段によって分注ポンプを作動させ、検体又は試薬を含む液体試料をプローブから分注する分注装置であって、基準プローブから前記液体試料を分注した際の基準分注量と前記駆動手段の駆動条件とを記憶する記憶手段と、前記基準分注量と、同一の駆動条件で前記駆動手段を駆動させて前記プローブから前記液体試料を分注した際の分注量との差分から前記プローブによって前記液体試料を分注する際の前記分注量の差分に相当する駆動条件を増減した前記駆動手段の補正駆動条件を演算する演算手段と、前記駆動条件又は前記補正駆動条件の下に前記駆動手段の駆動を制御して前記液体試料を分注する分注制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係る分注装置は、上記の発明において、前記駆動手段は、パルスモータであり、前記駆動条件は、前記パルスモータを駆動する駆動信号のパルス数であることを特徴とする。
また、請求項3に係る分注装置は、上記の発明において、前記分注制御手段は、前記分注量の差分が所定の許容範囲を超えている場合に、前記駆動手段の駆動条件を当該補正駆動条件に変更することを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項4に係る分注量補正方法は、駆動手段によって圧力印加手段を駆動し、検体又は試薬を含む液体試料をプローブから分注するプローブの分注量補正方法であって、基準プローブから前記液体試料を分注した際の基準分注量と前記駆動手段の駆動条件とを記憶する記憶工程と、前記基準分注量と、同一の駆動条件で前記駆動手段を駆動させて前記プローブから前記液体試料を分注した際の分注量との差分から前記プローブによって前記液体試料を分注する際の前記分注量の差分に相当する駆動条件を増減した前記駆動手段の補正駆動条件を演算する演算工程と、前記駆動条件又は前記補正駆動条件の下に前記駆動手段の駆動を制御して前記液体試料を分注する分注制御工程と、を備えることを特徴とする。
また、請求項5に係る分注量補正方法は、上記の発明において、前記駆動条件は、前記駆動手段であるパルスモータを駆動する駆動信号のパルス数であることを特徴とする。
また、請求項6に係る分注量補正方法は、上記の発明において、前記分注制御工程は、前記分注量の差分が所定の許容範囲を超えている場合に、前記駆動手段の駆動条件を当該補正駆動条件に変更することを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項7に係る自動分析装置は、検体と試薬とを反応させることによって前記検体の成分を光学的に分析する自動分析装置であって、液体としての前記試薬を分注する前記分注装置と、液体としての前記検体を分注する前記分注装置とを備えることを特徴とする。
本発明の分注装置及びプローブの分注量補正方法は、プローブごとに求めた補正駆動条件によって駆動手段を駆動して液体試料を分注し、本発明の分析装置は、前記分注装置を試薬分注手段や検体分注手段として備えているので、プローブ相互に器差があっても液体試料を正確に分注することができ、検体の分析精度を高精度に維持することができるという効果を奏する。
以下に、本発明の分注装置、プローブの分注量補正方法及び分析装置にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の分注装置の構成図である。
分注装置1は、ステンレス等の導電性金属材料からなるプローブ2、プローブ駆動部3、シリンジポンプ5、ポンプ駆動部6、圧力センサ8、洗浄液タンク11及び分注制御部14を備えている。
プローブ2は、プローブ駆動部3によって鉛直方向の昇降動作や回転動作を行わせ、検体や試薬を収容した容器に収容された液体試料を吸引し、所定位置で吐出させることによって液体を分注する。プローブ2は、配管4に着脱自在であり、液体試料を分注する都度、プローブ洗浄部において洗浄液によって洗浄される。
シリンジポンプ5は、シリンダ5aとプランジャ5bとを有する分注ポンプであり、配管4によってプローブ2に接続されている。また、シリンジポンプ5は、洗浄液Waを収容した洗浄液タンク11との間が配管7によって接続されている。シリンジポンプ5は、ポンプ駆動部6によって駆動され、プランジャ5bがシリンダ5aの内部を鉛直方向に摺動することにより、洗浄液タンク11から吸引した洗浄液Waを介してプローブ2に液体を吸引し、吸引した液体を吐出する。
ポンプ駆動部6は、シリンジポンプ5のプランジャ5bを上下方向に往復動させる駆動手段であり、プランジャ5bの高精度な往復動を実現するため、例えば、パルスモータを使用する。ここで、配管7は、シリンジポンプ5側から洗浄液タンク11側へ向かって圧力センサ8,電磁弁9及びポンプ10が設けられている。
圧力センサ8は、プローブ2によって液体を分注する際の配管7内の洗浄液の圧力を検出し、圧力信号(アナログ)をアンプ12へ出力する。ここで、電磁弁9及びポンプ10は、プローブ2によって液体を分注する際、プローブ駆動部3及びポンプ駆動部6と共に分注制御部14によって作動が制御される。
洗浄液タンク11は、脱気水,イオン交換水或いは蒸留水等の非圧縮性流体からなる洗浄液Waを収容している。洗浄液Waは、プローブ2を洗浄する際にポンプ10によって洗浄液Waを配管7,シリンジポンプ5及び配管4を経てプローブ2へ圧送される。このとき、電磁弁9は、分注制御部14の制御の下に開弁される。
アンプ12は、圧力センサ8が検出した配管7内の洗浄液の圧力に関する圧力信号(アナログ)を増幅してA/Dコンバータ13へ出力する。A/Dコンバータ13は、圧力センサ8から入力された圧力信号をデジタル信号に変換して分注制御部14へ出力する。
分注制御部14は、プローブ駆動部3、ポンプ駆動部6、電磁弁9及びポンプ10の作動を制御する制御手段であり、CPU、RAM、ROM等を用いて構成される。分注制御部14は、演算部14aと記憶部14bを有している。演算部14aは、A/Dコンバータ13から入力される圧力信号(デジタル)から配管7内の圧力を演算し、記憶部14bへ出力する。また、演算部14aは、基準プローブや常用プローブであるプローブ2に関するポンプ駆動部6を駆動させる駆動パルス数と分注量とに関する分注量特性図を演算する。記憶部14bは、基準プローブについて予め測定して演算しておいたポンプ駆動部6を駆動させる駆動パルス数と分注量とに関する分注量特性図が演算部14aから入力され、この分注量特性図を記憶する。また、記憶部14bは、プローブ2を交換する都度、交換したプローブ2を用いて分注を行い、分注結果から演算部14aが演算した分注量特性図が入力され、この分注量特性図を記憶する。制御部14cは、ポンプ駆動部6の駆動条件である駆動信号のパルス数又は演算部14aが演算した補正駆動条件である駆動信号の補正パルス数の下にポンプ駆動部6の駆動を制御する。
以上のように構成される分注装置1は、分注動作の際は、分注制御部14による制御のもとに、電磁弁9を閉じてポンプ10を停止した状態で、プローブ駆動部3によってプローブ2を吸引位置へ移動させる。そして、分注装置1は、分注制御部14による制御のもとに、ポンプ駆動部6によってシリンジポンプ5を吸引動作させる。これにより、分注装置1は、プローブ2が液体試料を所定量吸引する。
次に、分注装置1は、分注制御部14による制御のもとに、プローブ駆動部3によってプローブ2を吐出位置へ移動させ、ポンプ駆動部6によってシリンジポンプ5を排出作動させる。これにより、分注装置1は、プローブ2が吸引した所定量の液体試料を所定の反応容器に吐出する。その後、分注装置1は、分注制御部14による制御のもとに、プローブ駆動部3によってプローブ2を洗浄位置へ移動させ、さらに電磁弁9を開弁させてポンプ10を駆動する。これにより、分注装置1は、洗浄液タンク11に収容した洗浄液Waをプローブ2から吐出し、プローブ2の内部を洗浄すると共に、プローブ洗浄部15(図5参照)によってプローブ2の外部を洗浄する。
ここで、分注装置1は、破損等の事故によってプローブ2を交換する場合がある。このとき、分注装置1は、シリンジポンプ5を一律に吸排作動させると、分注量が変化してしまい、同一の検体でありながら測定値が変動してしまう。例えば、設計値との誤差が殆どない高精度に加工したプローブを基準プローブとして使用し、ポンプ駆動部6によってシリンジポンプ5を排出作動させて液体の粘性や表面張力等の物理的特性が一定に保持された標準液を分注する。このとき、圧力サンサ8が検出し、A/Dコンバータ13を介して分注制御部14へ出力される配管7内の圧力に比例する圧力信号(電圧)は、図2に実線で示すようになる。ここで、図2に示す圧力信号(電圧)は、電圧値の大小関係を明示するためモデル的に単純化して表示したものであり、実際は波形が微細に変化している。
一方、一般的な加工精度の下に製造されたプローブ(以下、「常用プローブ」という)を用いて、シリンジポンプ5を同一の駆動条件で駆動させて標準液を分注したときの圧力信号(電圧)は、図2に点線で示すようになったとする。このとき、常用プローブを用いた吸引の際の負圧は、図2に示すように、基準プローブに対してΔPだけ小さくなる。なお、常用プローブを使用した場合の圧力信号(電圧)は、吸引に伴う負圧の場合も吐出に伴う正圧の場合も基準プローブを使用した場合よりもピーク値が大きくなる。このため、常用プローブは、吸引の場合も吐出の場合も基準プローブに比べて流路抵抗が大きく、基準プローブよりも内径が細くなっていることが分かる。一方、常用プローブを使用した場合の圧力信号(電圧)が、基準プローブを使用した場合よりも小さい場合には、基準プローブよりも内径が太くなっている。
この場合、シリンジポンプ5を基準プローブと同一の駆動条件となる同一のパルス数でポンプ駆動部6を駆動させて常用プローブから標準液を分注すると、分注装置1は、図3に示すように、基準プローブの分注量と常用プローブの分注量とが異なってしまう。ここで、図3は、分注量を横軸にとり、ポンプ駆動部6を駆動する駆動信号のパルス数を縦軸にとって、基準プローブの分注量を点線で示し、基準プローブの分注量を実線で示した分注量特性図である。なお、図中、一点鎖線は、シリンジポンプ5を基準プローブと同一の駆動条件で駆動し、基準プローブに比べて内径が太い常用プローブから標準液を分注した場合を示している。
図3に示す場合、点線で示す常用プローブは、基準プローブに比べて内径が細くなっている。このため、図3に示すように、基準プローブを駆動するポンプ駆動部6のパルス数をPsとすると、点線で示す常用プローブの分注量Vuは、実線で示す基準プローブの分注量Vsに比べてΔVだけ量が少なくなる。従って、常用プローブの分注量をΔV増加させて基準プローブの分注量Vsにするためには、分注装置1は、ポンプ駆動部6を駆動するパルス数をこの差分ΔVだけ増加させた補正パルス数Pcを求める必要がある。なお、一点鎖線で示す常用プローブの分注量は、以上の説明から明らかなように、実線で示す基準プローブの分注量Vsに比べてΔVだけ量が多くなる。このため、分注装置1は、ポンプ駆動部6を駆動するパルス数をこの差分ΔVだけ減少させた補正パルス数Pcを求めればよい。
このとき、分注装置1において実行されるプローブの分注量補正方法の概要を、図4に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、本発明のプローブの分注量補正方法は、分注装置1においてプローブ2を新たなプローブ2に交換する都度実行され、これによりプローブ2が常に目標量の液体試料を分注できるようにしている。
まず、分注装置1は、分注制御部14による制御の下に、基準プローブを用いて前記標準液を分注する(ステップS100)。次に、分注制御部14は、分注結果に基づいてポンプ駆動部6を駆動する駆動信号のパルス数と分注量とに関する図3に対応する基準プローブの分注量特性図を作成し、記憶部14bに記憶を指示する(ステップS102)。ここで、分注装置1は、予めステップS100,102を実行して基準プローブに関する分注量特性図を作成し、記憶部14bに記憶させておいてもよい。また、駆動信号のパルス数と分注量との関係であれば、分注制御部14は、パルス数と分注量との分注量特性表を記憶部14bに記憶させてもよい。更に、基準プローブを用いた場合のポンプ駆動部6を駆動する駆動信号のパルス数を、以下単に基準パルス数と呼ぶ。
そして、常用プローブを交換した場合、分注装置1は、分注制御部14の制御のもとに、新たに交換した常用プローブを用いて前記標準液を分注する(ステップS104)。次いで、分注制御部14は、基準プローブと常用プローブの分注量の差分を演算する(ステップS106)。
その後、分注制御部14は、演算した分注量の差分が予め設定した許容範囲を超えているか否かを判定する(ステップS108)。判定の結果、基準プローブと常用プローブの分注量の差分が許容範囲内の場合(ステップS108,No)、分注制御部14は、ポンプ駆動部6を駆動する駆動条件を前記基準プローブの基準パルス数に設定し(ステップS110)、プローブの分注量補正方法を終了する。これにより、分注装置1は、分注制御部14による制御の下に、作成した基準プローブの分注量特性図によって引き続く分注作業を実行する。
一方、判定の結果、基準プローブと常用プローブの分注量の差分が許容範囲を超えている場合(ステップS108,Yes)、分注制御部14は、新たに交換した常用プローブの分注量特性図と基準プローブの分注量特性図とを対照し、分注量の差分に相当する駆動条件としてのパルス数を増減したポンプ駆動部6の補正パルス数を目標分注量ごとに演算する(ステップS112)。このようにして求めた補正パルス数が、駆動手段であるポンプ駆動部6の補正駆動条件であり、図3に示すPcである。
次いで、分注制御部14は、ポンプ駆動部6の駆動条件をそれぞれの目標分注量ごとに補正パルス数に設定する(ステップS114)。これにより、分注装置1は、分注量の差分に相当したパルス数を増減した補正パルス数でポンプ駆動部6が駆動されることになり、分注量が目標分注量ごとに補正される。
従って、新たなプローブ2に交換した分注装置1は、以後、この補正パルス数によって駆動されるポンプ駆動部6によってシリンジポンプ5を駆動し、プローブ2から目標分注量の液体試料の分注を行う。このため、本発明の分注装置1及びプローブの分注量補正方法によれば、プローブ相互に器差があっても液体試料を基準プローブの分注量を基準として正確に分注することができる。
以上のように構成される本発明の分注装置1は、検体の成分分析を行う自動分析装置に搭載して使用することができる。図5は、本発明の一実施の形態に係る自動分析装置の要部構成を模式的に示す図である。自動分析装置100は、図5に示すように、液体に相当する検体と試薬とを所定の容器にそれぞれ分注し、その容器内部に収容された液体に対して光学的な測定を行う測定機構101と、この測定機構101を含む自動分析装置100の制御を行うと共に、測定機構101における測定結果の分析を行う制御分析機構102とを有し、これら二つの機構が連携することによって複数の検体の成分の生化学的な分析を自動的かつ連続的に行う。
測定機構101は、主として一般検体を収容する検体容器21が搭載された複数のラック22を収納して順次移送する検体移送部31と、一般検体以外の各種検体(検量線作成用のスタンダード検体、精度管理検体、緊急検体、STAT検体、再検査用検体等)を収容する検体容器23を保持する検体容器保持部32と、試薬容器24を保持する試薬容器保持部33と、検体と試薬とを反応させる容器である反応容器25を保持する反応容器保持部34と、反応容器25の内部に収容された液体を攪拌する攪拌部35と、反応容器25内部を通過した光の波長成分ごとの強度等を測定する測光部36とを備えている。
また、測定機構101は、検体移送部31上の検体容器21や検体容器保持部32上の検体容器23に収容された検体を反応容器25に分注する検体分注部37と、試薬容器保持部33上の試薬容器24に収容された試薬を反応容器25に分注する試薬分注部38と、反応容器25の洗浄を行う容器洗浄部39とを備えている。このうち、検体分注部37及び試薬分注部38は、上述した分注装置1と同様の機能構成を有しており、プローブ2とプローブ洗浄部15とをそれぞれ具備している。
検体容器21,23には、内部に収容する検体を識別する識別情報をバーコードまたは2次元コード等の情報コードにコード化して記録した情報コード記録媒体がそれぞれ貼付されている(図示せず)。同様に、試薬容器24にも、試薬情報を情報コードにコード化して記録した情報コード記録媒体が貼付されている(図示せず)。このため、測定機構101には、検体容器21に貼付された情報コードを読み取る情報コード読取部CR1、検体容器23に貼付された情報コードを読み取る情報コード読取部CR2及び試薬容器24に貼付された情報コードを読み取る情報コード読取部CR3が設けられている。
検体容器保持部32,試薬容器保持部33及び反応容器保持部34は、検体容器23,試薬容器24及び反応容器25をそれぞれ収容保持するホイールと、このホイールの底面中心に取り付けられ、その中心を通る鉛直線を回転軸としてホイールを回転させる駆動手段とを有している(図示せず)。
各容器保持部の内部は一定の温度に保たれている。例えば、試薬容器保持部33内は、試薬の劣化や変性を抑制するために室温よりも低温に設定されている。また、反応容器保持部34内は、人間の体温と同程度の温度に設定されている。
測光部36は、白色光を照射する光源と、反応容器25を透過してきた白色光を分光する分光光学系と、分光光学系で分光した光を成分ごとに受光して電気信号に変換する受光素子とを有する。受光素子が変換した電気信号は、データ生成部43に出力される。
なお、検体の成分の生化学的な分析を行う際には一つの検体に対して2種類の試薬を用いることが多いため、第1試薬用の試薬容器保持部33と第2試薬用の試薬容器保持部33とを別個に設けてもよい。この場合には、個々の試薬容器保持部33に対応した試薬分注部38を2個設ければよい。また、検体または試薬の分注後の適当なタイミングで複数の反応容器25内部の液体の攪拌を同時に行うため、攪拌部35を複数個設けてもよい。
ところで、図5では、測定機構101の主要な構成要素を模式的に示すことを主眼としているため、構成要素間の位置関係は必ずしも正確ではない。正確な構成要素間の位置関係は、試薬容器保持部33の数や分注動作のインターバルにおける反応容器保持部34のホイールの回転態様などの各種条件に応じて定められるべき設計的事項である。
一方、制御分析機構102は、検体の分析に必要な情報や自動分析装置100の動作指示信号などを含む情報の入力を受ける入力部41と、検体の分析に関する情報を出力する出力部42と、測定機構101における測定結果に基づいて検体の分析データを生成するデータ生成部43と、検体の分析に関する情報や自動分析装置100に関する情報を含む各種情報を記憶する記憶部44と、制御分析機構102内の各機能または各手段の制御を行うと共に、測定機構101の駆動制御を行う制御部45とを備えている。
入力部41は、キーボードやマウスを有している。入力部41は、トラックボール、トラックパッドなどのポインティングデバイスや、音声入力用のマイクロフォン等のユーザインターフェースをさらに有してもよい。
出力部42は、各種情報を表示する液晶、プラズマ、有機EL、CRT等のディスプレイ装置を有している。出力部42は、音声出力用のスピーカや、紙などに情報を印刷して出力するプリンタをさらに有してもよい。なお、出力部42は、分注装置1の出力部19の機能を兼備している。
データ生成部43は、測定機構101の測光部36から受信した測定結果の分析演算を行う。この分析演算では、測光部36から送られてくる光成分ごとの電気信号に基づいて反応容器25内部の液体の吸光度を算出し、或いは吸光度の算出結果と検量線や分析パラメータ等の各種情報とを用いて反応容器25内部の液体の成分を定量的に求める成分量算出処理等を行うことにより、検体ごとの分析データを生成する。このようにして生成された分析データは、出力部42から出力される一方、記憶部44に書き込まれて記憶される。
記憶部44は、分析項目、検体情報、試薬の種類、検体や試薬の分注量、検体や試薬の有効期限、分析に使用する検量線に関する情報、検量線の有効期限、各分析項目の参照値や許容値等の分析に必要なパラメータ及びデータ生成部43で生成した分析データ等を記憶する。
制御部45は、記憶部44で記憶する各種プログラムを記憶部44から読み出すことによって自動分析装置100の各種動作の制御及び演算を実行する。制御部45は、分注装置1の分注制御部14の機能を兼備している。
以上の構成を有する自動分析装置100においては、プローブ2を新たに交換する都度、分注制御部14が試験分注を行った結果に基づいてポンプ駆動部6の補正駆動条件である補正パルス数を演算し、演算した補正パルス数によって駆動するようにポンプ駆動部6の駆動条件を変更する。このため、自動分析装置100は、交換したプローブ2相互に器差があっても液体試料を基準プローブの分注量を基準として正確に分注することができ、検体の分析精度を高精度に維持することができる。
ここで、本発明の分注装置は、図6に示すように、配管4に圧力センサ8を設け、配管4内の洗浄液の圧力を検出してもよい。このように、圧力センサ8を設ける配管を変えることができるので、本発明の分注装置は、圧力センサ8の設置上の自由度が増すという利点がある。
また、プローブ2は、分注の都度洗浄されるが、分注動作を繰り返すことによって内壁にタンパク質等の汚れが付着して内径が細くなる。このような汚れの付着によって内径が細くなることによって、圧力センサ8が検出する配管4や配管7内の洗浄液の圧力の値が所定値以上となることがある。このような場合、分注制御部14は、制御部45にその旨の信号を出力し、出力部42にプローブ洗浄を喚起する警報を表示し、或いは警告音を発するようにしてもよい。
なお、本発明の分注装置、プローブの分注量補正方法及び分析装置は、プローブを新たなプローブに交換するごとに分注ポンプの補正駆動条件を演算し、分注ポンプの駆動条件を演算した補正駆動条件に変更するが、プローブを洗浄した場合にも、分注ポンプの補正駆動条件を演算し、演算した補正駆動条件に変更するようにしてもよい。但し、この場合、プローブは、十分に洗浄していれば、殆どの場合には交換時の初期状態に戻るので、演算した補正駆動条件は、交換時に求めた補正駆動条件と略同じになる。
本発明の分注装置の構成図である。 ポンプ駆動部を同一の駆動条件で駆動させて基準プローブと常用プローブとによって標準液を分注したときの圧力信号(電圧)の相違による分注の際の圧力の違いと内径の違いを説明する図である。 内径の違いによる基準プローブの分注量と常用プローブの分注量との相違と、ポンプ駆動部のパルス数を増加させて補正パルス数cを求める手順の説明図である。 本発明の分注装置において実行されるプローブの分注量補正方法の概要を説明するフローチャートである。 本発明の分注装置を搭載した本発明の一実施の形態に係る自動分析装置の要部構成を模式的に示す図である。 圧力センサを設ける配管を変えた本発明の分注装置の変形例を示す構成図である。
符号の説明
1 分注装置
2 プローブ
3 プローブ駆動部
4,7 配管
5 シリンジポンプ
6 ポンプ駆動部
8 圧力センサ
9 電磁弁
10 ポンプ
11 洗浄液タンク
12 アンプ
13 A/Dコンバータ
14 分注制御部
14a 演算部
14b 記憶部
21,23 検体容器
22 ラック
24 試薬容器
25 反応容器
31 検体移送部
32 検体容器保持部
33 試薬容器保持部
34 反応容器保持部
35 攪拌部
36 測光部
37 検体分注部
38 試薬分注部
39 容器洗浄部
41 入力部
42 出力部
43 データ生成部
44 記憶部
45 制御部
100 自動分析装置
101 測定機構
102 制御分析機構
Wa 洗浄液

Claims (7)

  1. 駆動手段によって分注ポンプを作動させ、検体又は試薬を含む液体試料をプローブから分注する分注装置であって、
    基準プローブから前記液体試料を分注した際の基準分注量と前記駆動手段の駆動条件とを記憶する記憶手段と、
    前記基準分注量と、同一の駆動条件で前記駆動手段を駆動させて前記プローブから前記液体試料を分注した際の分注量との差分から前記プローブによって前記液体試料を分注する際の前記分注量の差分に相当する駆動条件を増減した前記駆動手段の補正駆動条件を演算する演算手段と、
    前記駆動条件又は前記補正駆動条件の下に前記駆動手段の駆動を制御して前記液体試料を分注する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする分注装置。
  2. 前記駆動手段は、パルスモータであり、
    前記駆動条件は、前記パルスモータを駆動する駆動信号のパルス数である
    ことを特徴とする請求項1に記載の分注装置。
  3. 前記分注制御手段は、前記分注量の差分が所定の許容範囲を超えている場合に、前記駆動手段の駆動条件を当該補正駆動条件に変更することを特徴とする請求項2に記載の分注装置。
  4. 駆動手段によって圧力印加手段を駆動し、検体又は試薬を含む液体試料をプローブから分注するプローブの分注量補正方法であって、
    基準プローブから前記液体試料を分注した際の基準分注量と前記駆動手段の駆動条件とを記憶する記憶工程と、
    前記基準分注量と、同一の駆動条件で前記駆動手段を駆動させて前記プローブから前記液体試料を分注した際の分注量との差分から前記プローブによって前記液体試料を分注する際の前記分注量の差分に相当する駆動条件を増減した前記駆動手段の補正駆動条件を演算する演算工程と、
    前記駆動条件又は前記補正駆動条件の下に前記駆動手段の駆動を制御して前記液体試料を分注する分注制御工程と、
    を備えることを特徴とするプローブの分注量補正方法。
  5. 前記駆動条件は、前記駆動手段であるパルスモータを駆動する駆動信号のパルス数であることを特徴とする請求項4に記載のプローブの分注量補正方法。
  6. 前記分注制御工程は、前記分注量の差分が所定の許容範囲を超えている場合に、前記駆動手段の駆動条件を当該補正駆動条件に変更することを特徴とする請求項5に記載のプローブの分注量補正方法。
  7. 検体と試薬とを反応させることによって前記検体の成分を光学的に分析する自動分析装置であって、
    液体としての前記試薬を分注する請求項1〜3のいずれか一つに記載した分注装置と、液体としての前記検体を分注する請求項1〜3のいずれか一つに記載した分注装置とを備えることを特徴とする分析装置。
JP2007099802A 2007-04-05 2007-04-05 分注装置、プローブの分注量補正方法及び分析装置 Expired - Fee Related JP4895899B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007099802A JP4895899B2 (ja) 2007-04-05 2007-04-05 分注装置、プローブの分注量補正方法及び分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007099802A JP4895899B2 (ja) 2007-04-05 2007-04-05 分注装置、プローブの分注量補正方法及び分析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008256564A JP2008256564A (ja) 2008-10-23
JP4895899B2 true JP4895899B2 (ja) 2012-03-14

Family

ID=39980267

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007099802A Expired - Fee Related JP4895899B2 (ja) 2007-04-05 2007-04-05 分注装置、プローブの分注量補正方法及び分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4895899B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56155856A (en) * 1980-05-02 1981-12-02 Olympus Optical Co Ltd Dispenser
JP2688163B2 (ja) * 1993-06-04 1997-12-08 アロカ株式会社 分注装置
JPH08146009A (ja) * 1994-11-25 1996-06-07 Hitachi Ltd 自動分析装置
JP2002303275A (ja) * 2001-04-09 2002-10-18 Iwashita Engineering Inc 定量吐出器の吐出量補正方法
JP4273051B2 (ja) * 2004-07-13 2009-06-03 アロカ株式会社 分注装置および分注方法
JP2007046979A (ja) * 2005-08-09 2007-02-22 Juki Corp 分注量の自動補正方法及びその機能を有する分注装置
JP2007170973A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Olympus Corp 分注装置、分析装置および吐出チップ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008256564A (ja) 2008-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008002897A (ja) 分注装置および自動分析装置
EP3971577A1 (en) Automatic analysis apparatus and cleaning method for same
US20090074614A1 (en) Automatic analyzer
EP2755038B1 (en) Automatic analyzing apparatus and method for use in an automatic analyzer
US20090114255A1 (en) Cleaning apparatus and automatic analyzer
JPWO2016136438A1 (ja) 自動分析装置
US8476073B2 (en) Automatic analyzing apparatus and quality control method for analysis supporting liquid in the same
JP4734145B2 (ja) 自動分析装置
EP1959259A2 (en) Automatic analyzer
JP4916328B2 (ja) 自動分析装置
JP4898270B2 (ja) 液面検知装置および自動分析装置
JP5140491B2 (ja) 自動分析装置および分注精度確認方法
JP5231186B2 (ja) 検体分注方法および分析装置
JP2007046979A (ja) 分注量の自動補正方法及びその機能を有する分注装置
WO2018163744A1 (ja) 自動分析装置
JP2008122333A (ja) 自動分析装置及びその方法
JP4895899B2 (ja) 分注装置、プローブの分注量補正方法及び分析装置
JP5492833B2 (ja) 自動分析装置およびその制御方法
JP5506189B2 (ja) 自動分析装置
WO2020188897A1 (ja) 自動分析装置
JP2008203008A (ja) 自動分析装置
JP2009014411A (ja) 分注装置および自動分析装置
JP2010008373A (ja) 試薬庫、自動分析装置および試薬トレイ駆動方法
JP2012163580A (ja) 自動分析装置及びその方法
JP2009014410A (ja) 分注装置および自動分析装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20100210

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100331

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111125

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4895899

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees