JP2009014411A - 分注装置および自動分析装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】プローブを交換しても、精度良く分注できる分注装置および自動分析装置を提供すること。
【解決手段】プローブと分注シリンジとを管路で連結し、分注シリンジの吸排動作によってプローブ内に液体を吸引、吐出して、液体を分注する分注装置1であって、プローブ11の液体液面に接する先端部の内径の情報を読み取る情報コード読取部CR1と、所定の指示分注量ごとに設定され、プローブの内径と所定の指示分注量分の液体Lqを分注するためのピストン駆動部16の駆動パルス数との関係を示す駆動情報33aを記憶する記憶部33と、所定の指示分注量の分注指示があった場合、駆動情報33aを参照し、プローブ11の内径に対するピストン駆動部16の駆動パルス数を取得し、この駆動パルス数でピストン駆動部16を制御する制御部34とを備える。自動分析装置は、検体および/または試薬を分注する手段として本発明にかかる分注装置を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】プローブと分注シリンジとを管路で連結し、分注シリンジの吸排動作によってプローブ内に液体を吸引、吐出して、液体を分注する分注装置1であって、プローブ11の液体液面に接する先端部の内径の情報を読み取る情報コード読取部CR1と、所定の指示分注量ごとに設定され、プローブの内径と所定の指示分注量分の液体Lqを分注するためのピストン駆動部16の駆動パルス数との関係を示す駆動情報33aを記憶する記憶部33と、所定の指示分注量の分注指示があった場合、駆動情報33aを参照し、プローブ11の内径に対するピストン駆動部16の駆動パルス数を取得し、この駆動パルス数でピストン駆動部16を制御する制御部34とを備える。自動分析装置は、検体および/または試薬を分注する手段として本発明にかかる分注装置を備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、プローブ内に液体を吸引し、プローブ内の液体を吐出して所定量の液体を分注する分注装置およびこの分注装置を備えた自動分析装置に関するものである。
従来から、分注シリンジの吸排動作によってプローブ内に液体を吸引し、吐出して所定量の液体を分注する分注装置が使用されている(特許文献1、参照)。また、この分注装置を用いて血液や尿などの検体および試薬を反応容器に分注して、検体と試薬とを反応させて検体の分析を行う自動分析装置が使用されている(特許文献2、参照)。
従来の分注装置は、プローブが破損した場合またはメンテナンス等のために、プローブが交換されると分注量が変わってしまう場合がある。これは自動分析装置において、一般にプローブ間差と呼ばれるものである。
このプローブ間差の一因として、プローブの内径の誤差が挙げられる。しかし、分注装置で使用されるプローブは、金属製の細管を加工して製造されるため、プローブの加工精度には限界がある。このため、プローブの内径の誤差を抑えることは困難である。そこで、プローブの内径の寸法について一定の範囲を規格として規定し、分注装置では内径がこの一定の範囲内であるプローブを用いることによって、分注誤差を許容範囲内に収めていた。
しかし、近年、自動分析装置では被検者の負担軽減や分析費用削減のため、分析処理に用いられる検体および試薬が微量になり、プローブ間差によって、正しい分析結果が得られない場合が生じるようになった。すなわち、従来の自動分析装置では、プローブを交換した場合に、プローブ間差によって、検体および試薬の分注量が変わる場合があるという問題があった。
なお、従来の自動分析装置では、プローブを交換した場合、キャリブレーションを実施し検量線を校正して、分析結果の信頼性を保っていた(特許文献3、参照)。すなわち、従来の自動分析装置は、プローブの交換によって検体または試薬の分注量が変わり、検体と試薬との混合比が変わっても、この混合比に適した検量線を作成して、信頼性の高い分析結果が得られるようにしていた。
しかし、キャリブレーションを実施する際には、実際に試薬や標準試料が消費されるため、費用がかかってしまうという問題点がある。また、自動分析装置では分析処理に使用される検体および試薬の微量化にともない、検体または試薬に分注誤差が生じると、検体および試薬の混合比がキャリブレーションの範囲外となってしまう場合が生じる。さらに、分析項目によってはキャリブレーションを実施しない場合もある。したがって、自動分析装置においてプローブ交換時に単にキャリブレーションを実施すればよいという問題ではない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、プローブを交換しても分注精度の高い分注装置および自動分析装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る分注装置は、プローブと分注シリンジとを管路で連結し、前記分注シリンジの吸排動作によって前記プローブ内に液体を吸引し前記液体を吐出して、前記液体を分注する分注装置であって、前記プローブの前記液体液面に接する先端部の内径の情報を読み取る読取手段と、所定の指示分注量ごとに設定され、前記内径と、前記所定の指示分注量分の前記液体を分注するための前記分注シリンジの駆動パルス数との関係を示す駆動情報を記憶する記憶手段と、前記所定の指示分注量の分注指示があった場合、前記駆動情報を参照し、前記読取手段が読み取った前記内径の情報に対する前記駆動パルス数を取得し、該駆動パルス数で前記分注シリンジを制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる分注装置は、上記の発明において、前記指示分注量ごとに設定され、前記指示分注量と、前記指示分注量ごとに設定される基準パルス数で分注シリンジの駆動を制御した場合の分注量である実分注量との関係を示す動作情報をもとに、前記駆動パルス数を算出し、前記駆動情報を算出する算出手段を備え、前記記憶手段は、前記動作情報および前記算出手段が算出した前記駆動情報を記憶することを特徴とする。
また、本発明にかかる分注装置は、上記の発明において、前記記憶手段は、前記駆動情報を、テーブル形式で記憶することを特徴とする。
また、本発明にかかる分注装置は、上記の発明において、前記駆動パルス数は、前記指示分注量に対する前記実分注量の比の逆数に前記基準パルス数を乗算した値であることを特徴とする。
また、本発明にかかる分注装置は、上記の発明において、前記駆動パルス数は、前記指示分注量に対する、前記指示分注量から前記実分注量を減算した値の比を基準パルス数に乗算した値に、基準パルス数を加算した値であることを特徴とする。
また、本発明にかかる分注装置は、上記の発明において、前記読取手段は、前記プローブの内径情報として、前記プローブの内径または前記プローブの断面積を読み取ることを特徴とする。
また、本発明にかかる自動分析装置は、上記いずれかの発明に記載の分注装置を備え、前記分注装置を用いて、検体および/または試薬を反応容器に分注し該反応容器内で前記検体および前記試薬を反応させて前記検体を分析することを特徴とする。
本発明にかかる分注装置または自動分析装置は、読取手段が、プローブの液体液面に接する先端部の内径の情報を読み取り、記憶手段が、指示分注量ごとに設定され、内径と所定の指示分注量分の液体を分注するための前記分注シリンジの駆動パルス数との関係を示す駆動情報を記憶し、制御手段が、所定の指示分注量で分注指示があった場合、前記駆動情報を参照し、前記読取手段が読み取った内径の情報に対する前記駆動パルス数を取得して、該駆動パルス数で分注シリンジを制御することによって、プローブの内径に応じた駆動パルス数で分注シリンジを制御して液体の分注を行うので、プローブを交換しても精度良く分注できるという効果を奏する。
以下、本発明を実施するための最良の形態である分注装置および自動分析装置について、図面を参照して説明する。なお、各実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分又は相当する部分には同一の符号を付している。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る分注装置について、図1を参照して説明する。図1は、本実施の形態1に係る分注装置の概略を示す図である。図1において分注装置1は、分注対象の液体Lqを直接吸引または吐出する金属製の細管状のプローブ11と、プローブ11に鉛直方向の昇降動作や水平方向の回転動作を行わせてプローブ11を移送するプローブ移送部12と、プローブ11に圧力を伝達する圧力伝達媒体である洗浄液Waの吸排動作を行うシリンジ13と、プローブ11とシリンジ13とを接続し、洗浄液Waの流路をなす管路14とを備える。ここで、洗浄液Waは、脱気されたイオン交換水や蒸留水等の非圧縮性流体である。また、プローブ11および管路14は連結部15において着脱可能に連結されている。
本発明の実施の形態1に係る分注装置について、図1を参照して説明する。図1は、本実施の形態1に係る分注装置の概略を示す図である。図1において分注装置1は、分注対象の液体Lqを直接吸引または吐出する金属製の細管状のプローブ11と、プローブ11に鉛直方向の昇降動作や水平方向の回転動作を行わせてプローブ11を移送するプローブ移送部12と、プローブ11に圧力を伝達する圧力伝達媒体である洗浄液Waの吸排動作を行うシリンジ13と、プローブ11とシリンジ13とを接続し、洗浄液Waの流路をなす管路14とを備える。ここで、洗浄液Waは、脱気されたイオン交換水や蒸留水等の非圧縮性流体である。また、プローブ11および管路14は連結部15において着脱可能に連結されている。
シリンジ13は、シリンダ13aとピストン13bとを有し、ピストン13bはピストン駆動部16によって往復動される。また、シリンジ13は、管路14とは異なる管路17にも接続されている。この管路17の他端は、洗浄液Waの流量を調節する電磁弁18に接続されている。電磁弁18には、別の管路19も接続され、管路19の他端は洗浄液Waの吸排動作を行うポンプ20に接続されている。ポンプ20はさらに別の管路21に接続されており、この管路21の他端は、洗浄液Waを収容する洗浄液タンク22に達している。
また、プローブ11には、プローブ11の液体Lqの液面に接する先端部の内径の情報を所定の情報コード(バーコード、2次元バーコード等)にコード化して記録した情報コード記録媒体24が貼付されている。この情報コードを読み取るため、分注装置1はプローブ11に貼付された情報コードを読み取る情報コード読取部CR1を備える。なお、情報コード記録媒体24としてRFIDタグ(無線ICタグ)を用い、情報コード読取部CR1としてRFIDタグのリーダーを用いてもよい。
なお、プローブ11の内径の情報は、プローブの内径が記載されていることが好ましいが、プローブ11の先端部の断面積が記載されていてもよい。プローブ11の内径は、プローブ11の先端部の断面積を用いて容易に求められるためである。
さらに、分注装置1は、分注装置の各処理にかかわる各種プログラムを用いて分注装置1の各部の動作処理の制御を行う制御機構30を有する。制御機構30はコンピュータによって実現され、液体Lqを分注するために必要な分注量等の情報やプローブの交換についての情報を入力するためのキーボート、マウスおよびマイクロフォン等を有する入力部31と、各種情報を出力するためのCRT、液晶、有機EL等のディスプレイ、プリンタ、およびスピーカー等を有する出力部32と、所定の情報を記憶する記憶部33と、当該制御機構30内の各機能または各手段の制御を含め分注装置1の制御を行う制御部34とを備える。
記憶部33は、駆動情報33aおよび分注装置1の制御処理に係るプログラム、制御部34が情報コード読取部CR1を用いて読み取ったプローブの内径の情報などを記憶する。記憶部33は、これらの情報を磁気的に記憶するハードディスクと、これらの情報をハードディスクからロードして電気的に記録するメモリとを有する。また、記憶部33として、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、MOディスク、PCカード、xDピクチャーカード等の記録媒体に記録された情報を読み取ることができる補助記憶装置をさらに備えてもよい。
ここで、記憶部33の記憶する駆動情報33aは、所定の指示分注量ごとに設定され、プローブの内径と、所定の指示分注量分の液体Lqを分注するためのピストン駆動部16の駆動パルス数との関係を示す情報である。
制御部34は、制御および演算機能を有するCPU等を有し、記憶部33が記憶するプログラムをメモリから読み出すことにより分注装置1の各種動作の制御および算出を実行する。制御部34は、分注指示に応じて予め設定された動作に従って分注装置1の各部を制御する。なお、制御部34は、所定の指示分注量が入力された場合、駆動情報33aを参照して、情報コード読取部CR1を介して取得したプローブ11の内径に対する駆動パルス数を取得する取得部35を有する。なお、取得部35は、入力部31を介して操作者より、プローブの内径の情報を取得してもよい。
次に、分注装置1が液体Lqの分注を行う場合の動作について説明する。まず、分注装置1は、制御部34の制御のもと、ポンプ20によって洗浄液Waを吸引し、電磁弁18を開いて、シリンジ13、管路14、プローブ11の順に洗浄液Waを流入し充填させた後、電磁弁18を閉じてポンプ20の動作を終了する。その後、分注装置1は、制御部34の制御のもと、プローブ移送部12を用いてプローブ11を容器41に移送し、プローブ11に液体Lqを吸引する。次いで、プローブ11を容器42に移送し、液体Lqを吐出する。液体Lqの吸引または吐出の際、分注装置1は、制御部34の制御のもと、ピストン駆動部16を駆動させてピストン13bを移動させることによって、洗浄液Waを介してプローブ11の先端部に適当な吸引圧(負圧)または吐出圧(正圧)を発生させる。ここで、制御部34は、取得部35が取得した駆動パルス数でピストン駆動部16の駆動を制御する。なお、プローブ11の先端部で液体Lqを吸引したとき、液体Lqおよび洗浄液Waの間には空気層が介在するため、液体Lqを吸引または吐出する際に、液体Lqと洗浄液Waとは混合しない。
次に、図2を参照しつつ、制御部34が、液体Lqを分注する際に行う制御処理の手順を説明する。まず、分注装置1のプローブがプローブ11に交換された場合、制御部34は、操作者から入力部31を介してプローブ交換についての情報の入力を受ける(ステップS101:Yes)。プローブ交換についての情報の入力を受けた制御部34は、プローブ11に貼付された情報コード記録媒体24に記録されたプローブ11の内径の情報を、情報コード読取部CR1を用いて読み取る(ステップS102)。なお、制御部34は、プローブ交換についての情報の入力がない場合、すなわちプローブが交換されなければ、プローブの内径情報の読み取りは行わない(ステップS101:No)。なお、ステップS101の手順に替えて、プローブ交換についての情報の入力があった際ではなく、分注装置1を起動した際に、自動的にプローブ11の内径の情報を読み取るとしてもよい。
次いで、制御部34に分注指示の入力があった場合(ステップS103:Yes)、制御部34は、取得部35を用いて駆動情報33aを参照し、制御部34に入力された指示分注量およびプローブ11の内径の情報をもとに駆動パルス数を取得し、この駆動パルス数にしたがってピストン駆動部16を駆動させるとともに、分注装置1の各部を制御して、所定の指示分注量分の液体Lqを分注する(ステップS104)。制御部34は、分注処理終了指示の入力がなければステップS104に戻り、ピストン13bおよび分注装置1の各部を制御して、所定の指示分注量分の液体Lqを分注する(ステップS105:No)。一方、制御部34は、分注終了指示の入力があった場合、液体Lqの分注処理を終了する(ステップS105:Yes)。
ここで、ステップS104において、取得部35が参照する駆動情報33aについて説明する。駆動情報33aは、指示分注量ごとに設定され、プローブの内径の寸法についての規格に規定する範囲内で、プローブの内径と駆動パルス数との関係を示すテーブルである。また、駆動情報33aは、図3、4に示すように、プローブの内径と駆動パルス数との関係を示す関数であってもよい。図3は指示分注量が1.6μLの場合の駆動情報であり、図4は指示分注量が2.0μLの場合の駆動情報である。
駆動情報33aは、例えば、プローブの内径ごとに、指示分注量分の液体Lqを分注するためのピストン駆動部16の駆動パルス数を実測して、作成される。なお、プローブの内径と分注量との関係は絶対的なものではなく、分注装置の機種やプローブの規格が異なると、プローブの内径と分注量との関係も異なる。したがって、分注装置の機種ごと等に、駆動情報を作成する必要がある。
このように、実施の形態1にかかる分注装置1は、制御部34が指示分注量およびプローブ11の内径に応じた駆動パルス数でピストン駆動部16を制御することによって、プローブが交換されてプローブの内径が変わっても、指示分注量分の液体Lqを精度良く分注できる。
(実施の形態2)
次に本発明の実施の形態2について説明する。上述した実施の形態1では、所定の指示分注量ごとに、プローブの内径と駆動パルス数との関係を示す駆動情報33aを予め記憶部33に記憶していたが、この実施の形態2では、所定の指示分注量ごとに、プローブの内径と、指示分注量ごとに設定される基準パルス数でピストン駆動部16を制御した場合の分注量である実分注量との関係を示す動作情報53aを予め記憶部53に記憶し、この動作情報53aを用いて駆動パルス数を算出する。なお、基準パルス数とは、プローブの内径によらず、分注装置の機種ごとに予め設定されたパルス数であり、予め記憶部53に記憶されている。
次に本発明の実施の形態2について説明する。上述した実施の形態1では、所定の指示分注量ごとに、プローブの内径と駆動パルス数との関係を示す駆動情報33aを予め記憶部33に記憶していたが、この実施の形態2では、所定の指示分注量ごとに、プローブの内径と、指示分注量ごとに設定される基準パルス数でピストン駆動部16を制御した場合の分注量である実分注量との関係を示す動作情報53aを予め記憶部53に記憶し、この動作情報53aを用いて駆動パルス数を算出する。なお、基準パルス数とは、プローブの内径によらず、分注装置の機種ごとに予め設定されたパルス数であり、予め記憶部53に記憶されている。
すなわち、図5に示すように、この実施の形態2にかかる分注装置2は、図1に示した分注装置1の記憶部33に替え、動作情報53aおよび基準パルス数53bを記憶する記憶部53を設ける。また、分注装置2は、図1に示す分注装置1の取得部35に替え、動作情報53aを用いて駆動パルス数を算出し、分注情報を算出する算出部55を設ける。
次に、図6を参照しつつ、この分注装置2の制御部54が、液体Lqを分注する際に行う制御処理について説明する。分注装置2のプローブがプローブ11に交換された場合、制御部54は、操作者から入力部31を介してプローブ交換についての情報の入力を受ける(ステップS201:Yes)。プローブ交換の情報の入力を受けた制御部54は、プローブ11に貼付された情報コード記録媒体24に記録されたプローブ11の内径の情報を、情報コード読取部CR1を用いて読み取る(ステップS202)。制御部54は、算出部55を用いて、所定の指示分注量ごとに、プローブ11の内径に対する駆動パルス数を算出し、記憶部53に記憶する(ステップS203)。なお、制御部54は、プローブ交換についての情報の入力がない場合、すなわちプローブが交換されなければ、プローブの内径情報の読み取りおよび駆動パルス数の算出は行わない(ステップS201:No)。なお、ステップS201の処理に替えて、プローブ交換についての情報の入力があった際ではなく、分注装置2を起動した際に、自動的にプローブ11の内径の情報を読み取るとしてもよい。
次いで、制御部54に分注指示の入力があった場合(ステップS204:Yes)、制御部54は、指示分注量およびプローブ11の内径に応じた駆動パルス数でピストン駆動部16の駆動制御をするとともに、分注装置2の各部を制御して、所定の指示分注量分の液体Lqを分注する(ステップS205)。制御部54は、分注処理終了指示の入力がなければステップS205に戻り、ピストン13bおよび分注装置2の各部を制御して、所定の指示分注量分の液体Lqを分注する(ステップS206:No)。一方、制御部54は、分注終了指示の入力があった場合、液体Lqの分注処理を終了する(ステップS206:Yes)。
ここで、ステップS203において、算出部55が参照する動作情報53aについて説明する。図7は、動作情報53aの具体例であり、指示分注量が1.6μLの場合と2.0μLの場合の、プローブの内径と、指示分注量に対する実分注量の比との関係を示す図である。図7では、内径が0.291mmのプローブを用いて、指示分注量分の液体Lqを分注する場合のピストン駆動部16の駆動パルス数を基準パルス数として、実分注量を測定している。図7に示すように、プローブの内径と分注量とには相関関係があり、プローブの内径が増加すると、分注量も増加することがわかる。例えば、指示分注量が2.0μLであれば、プローブの内径が0.291mmの場合、指示分注量に対する分注量の比は1で、プローブの内径が0.320mmの場合、指示分注量に対する分注量の比は1.024である(図7:A)。したがって、指示分注量分の液体Lqを分注するための駆動パルス数は、内径が増加するに従って減少する。
次に、駆動パルス数の算出方法の一例を説明する。図8は、ピストン駆動部16の駆動パルス数と、指示分注量に対する注量の比との関係を示す図である。図8に示すように、図7のAの場合、指示分注量に対する実分注量の比は1.024となることがわかる。さらに、図8に示すように、指示分注量に対する分注量の比が1となる場合の駆動パルス数が、図7のAと同様の条件、すなわちプローブの内径が0.320mmの場合に液体Lqを2.0μL分注するための駆動パルス数となることがわかる。したがって、駆動パルス数と分注量とに比例関係が成り立つと仮定すれば、各プローブの内径に対する駆動パルス数は、指示分注量に対する実分注量の比の逆数を基準パルス数に乗算して求めることができる。例えば、図8に示す場合、駆動パルス数は基準パルス数に1/1.024を乗算して求められる。
なお、ピストン駆動部16の駆動パルス数と分注量とに比例関係が成り立たない場合、ピストン駆動部16の駆動パルス数と分注量との擬似的な関係式を求め、この関係式および指示分注量を用いれば、駆動パルス数が求められる。
このように、実施の形態2では、プローブの内径ごとに設定された動作情報に基づいて駆動情報を設定し、この駆動情報を用いて分注制御を行うので、実施の形態1と同様に、プローブを交換しても、指示分注量分の液体Lqを精度良く分注できる。
(変形例1)
また、この変形例1では、実施の形態2と同様に、動作情報53aを用いて駆動パルス数を算出し、駆動情報を算出する。具体的には、この変形例1では、指示分注量に対する、指示分注量から実分注量を減算した値の比を基準パルス数に乗算した値に、基準パルス数を加算した値を駆動パルス数とする。
また、この変形例1では、実施の形態2と同様に、動作情報53aを用いて駆動パルス数を算出し、駆動情報を算出する。具体的には、この変形例1では、指示分注量に対する、指示分注量から実分注量を減算した値の比を基準パルス数に乗算した値に、基準パルス数を加算した値を駆動パルス数とする。
例えば、図9に示すように、図7のAの場合、分注量は指示分注量に対して0.024倍分超過している。したがって、基準パルス数からこの超過分に相当するパルス数を減算したパルス数を、図7のAと同様の条件、すなわちプローブの内径が0.320mmの場合に液体Lqを2.0μL分注するための駆動パルス数とすることができる。図9に示す場合、指示分注量に対する、指示分注量から実分注量を減算した値の比である−0.024に基準パルス数を乗算して算出したパルス数に、基準パルス数加算したパルス数が、駆動パルス数となる。
このように、変形例1では、実施の形態2と同様に、プローブの内径ごとに設定された動作情報に基づいて駆動パルス数を算出し、算出した駆動パルス数を用いて分注制御を行うので、プローブを交換しても、指示分注量分の液体Lqを精度良く分注できる。
なお、実施の形態1で用いられる駆動情報33aについても、指示分注量と駆動パルス数との関係を実測して設定するのではなく、実施の形態2または変形例1で算出した駆動パルス数を用いて設定してもよい。
(変形例2)
なお、上述の実施の形態1および2では、駆動情報33aまたは動作情報53aが予め記憶部33または53に記憶されていたが、この変形例2では、分注装置1または2の制御部34、54がネットワークを介して、駆動情報33aまたは動作情報53aを取得する。
なお、上述の実施の形態1および2では、駆動情報33aまたは動作情報53aが予め記憶部33または53に記憶されていたが、この変形例2では、分注装置1または2の制御部34、54がネットワークを介して、駆動情報33aまたは動作情報53aを取得する。
例えば、図10に示すように、分注装置3は、図1に示す分注装置1の各部に加えて、測定機構60に送受信部66を備える。送受信部66は、ネットワーク70を介して、管理装置80にプローブ11の内径の情報等を送信する。そして、管理装置80は記憶部82の駆動情報82aを参照して、所定の指示分注量ごとに、プローブ11の内径と駆動パルス数との関係を示す情報を、送受信部81から分注装置3に送信する。分注装置3は、管理装置80から受信した情報を駆動情報63aとして、記憶部63に記憶する。
この変形例2にかかる分注装置3は、ネットワーク70を介して管理装置80に接続しているため、駆動情報等に修正がある場合にも迅速に対応できる。また、駆動情報63aまたは動作情報53aのみでなく、分注装置にかかる他の情報についても、管理装置80と分注装置3との間でやり取りできる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3に係る自動分析装置100について、図11を参照して説明する。図11は、自動分析装置100の概要を示す図である。自動分析装置100は、血液や体液等の検体およびその検体の検査項目に応じた試薬を所定の反応容器にそれぞれ分注し、その反応容器内で反応した液体に対して光学的な測定を行う測定機構101と、測定機構101を含む自動分析装置100の制御を行うとともに、測定機構101における測定結果の分析を行う制御機構201とを有し、これら2つの機構が連携することによって複数の検体の生化学的な分析を自動的かつ連続的に行う装置である。
次に、本発明の実施の形態3に係る自動分析装置100について、図11を参照して説明する。図11は、自動分析装置100の概要を示す図である。自動分析装置100は、血液や体液等の検体およびその検体の検査項目に応じた試薬を所定の反応容器にそれぞれ分注し、その反応容器内で反応した液体に対して光学的な測定を行う測定機構101と、測定機構101を含む自動分析装置100の制御を行うとともに、測定機構101における測定結果の分析を行う制御機構201とを有し、これら2つの機構が連携することによって複数の検体の生化学的な分析を自動的かつ連続的に行う装置である。
まず、測定機構101について説明する。測定機構101は、検体が収容された検体容器111を保持する複数のラック112を順次移送する検体移送部110と、一般検体以外の各種検体(検量線作成用のスタンダード検体、精度管理検体、緊急検体、STAT検体、再検査用検体等)を収容する検体容器121を保持する検体容器保持部120と、試薬容器131を保持する試薬容器保持部130と、検体と試薬とを反応させる反応容器141を保持する反応容器保持部140とを備える。検体容器保持部120と試薬容器保持部130と反応容器保持部140とは、検体容器121と試薬容器131と反応容器141とをそれぞれ収容保持するホイールと、このホイールの底面中心に取り付けられ、その中心を通る鉛直線を回転軸としてホイールを回転させる駆動手段とを有する。
なお、検体容器111または121には、内部に収容する検体を識別する情報を所定の情報コード(バーコード、2次元バーコード等)にコード化して記録した情報コード記録媒体がそれぞれ貼付されている。同様に、試薬容器131にも内部に収容する試薬を識別する情報を所定の情報コードにコード化して記録した情報コード記録媒体が貼付されている。このため、測定機構101には、検体容器111に貼付された情報コードを読み取る情報コード読取部CR2、検体容器121に貼付された情報コードを読み取る情報コード読取部CR3、および試薬容器131に貼付された情報コードを読み取る情報コード読取部CR4が設けられている。
さらに、測定機構101は、検体移送部110上の検体容器111または検体容器保持部120上の検体容器121に収容された検体を反応容器141に分注する検体分注部150と、試薬容器保持部130上の試薬容器131に収容された試薬を反応容器141に分注する試薬分注部160とを有する。なお、検体分注部150および試薬分注部160は、上述の実施の形態1にかかる分注装置1を備える。したがって、検体分注部150および試薬分注部160が有するプローブには、それぞれのプローブの内径の情報を所定の情報コードにコード化して記録した情報コード記録媒体が貼付されている。また、測定機構101は、検体分注部150のプローブに貼付された情報コードを読み取る情報コード読取部CR5、および試薬分注部160に貼付された情報コードを読み取る情報コード読取部CR6を備える。
さらに、測定機構101は、反応容器保持部140上の反応容器141の内部に収容された液体を攪拌する攪拌部170と、光源から照射されて反応容器141内を通過した光を受光して所定の波長成分の強度等を測定する測光部180と、洗浄液を用いて反応容器141の洗浄を行う反応容器洗浄部190とを備える。
次に、制御機構201について説明する。制御機構201はコンピュータによって実現され、検体の分析に必要な情報や自動分析装置100の動作指示信号などを含む情報等を入力するためのキーボード、マウスおよびマイクロフォン等を有する入力部211と、検体の分析に関する情報等を表示出力するためのディスプレイ、プリンタおよびスピーカー等を有する出力部212と、検体の分析に関する各種情報および駆動情報等を記憶するためのハードディスク、メモリ等を有する記憶部213と、自動分析装置100が有する各機能または各手段の制御を行うためにCPU等を有する制御部214とを備える。
制御部214は、自動分析装置100の各部の制御および測定機構101の測定結果に基づいた分析演算を行い、検体の分析データを生成する。なお、具体的な分析演算として、制御部214は記憶部213で記憶する検量線を用いて測光部180で測定した吸光度を濃度に変換する演算を行う。
さらに、制御部214は取得部215を備える。取得部215は、記憶部213に記憶されている駆動情報213aまたは駆動情報213bを参照して、制御部214がCR5またはCR6を用いて読み取ったプローブの内径に対する駆動パルス数を取得する。なお、検体分注部150と試薬分注部160とでは、プローブの内径の規格等が異なるため、検体分注部150についての駆動情報213a、および試薬分注部160についての駆動情報213bの2つの駆動情報が必要である。
なお、制御機構201の入力部211、出力部212、記憶部213、制御部214は、分注装置1の制御機構60の入力部31、出力部32、記憶部33、制御部34の各部の機能をそれぞれ兼備している。
この実施の形態3にかかる自動分析装置100は、検体分注部150および試薬分注部160として上述した実施の形態1にかかる分注装置1を備えるため、プローブを交換してプローブの内径が変わっても検体または試薬を精度良く分注できるので、信頼性の高い分析結果を得られる。
また、この実施の形態3にかかる自動分析装置100は、検体分注部150のプローブまたは試薬分注部160のプローブを交換しても、精度良く指示分注量分の検体または試薬を分注できるので、従来、プローブ交換時に必要であったキャリブレーションが不要になる。このため、キャリブレーションにかかる時間を短縮でき、また、キャリブレーションに使用していた試薬および標準検体等が不要となるので、これらに対する費用も抑えられる。
なお、この実施の形態3では、実施の形態1にかかる分注装置1を用いて検体および試薬の分注を行うこととしたが、分注装置1を用いて検体または試薬のいずれか一方を分注するとしてもよい。特に、検体の分注のみに分注装置1を用いても、従来の自動分析装置に比べて信頼性の高い分析結果を得ることができる。検体量は分析結果に最も影響を与えるため、検体を正確に分注できれば、従来の自動分析装置に比べて分析結果の信頼性を向上させることができる。
また、この実施の形態3では、検体分注部150および試薬分注部160として、実施の形態1にかかる分注装置1を備えることとしたが、実施の形態2にかかる分注装置2を備えてもよい。
なお、本発明にかかる分注装置および自動分析装置は、プローブが交換されてプローブの内径が変わっても指示分注量分の液体Lqを正確に分注するために、指示分注量およびプローブの内径に応じた駆動パルス数に従ってピストン駆動部を制御することとした。これは、分注量を決定するのはピストンの駆動パルス数であるので、プローブの内径に応じた駆動パルス数にすれば、液体Lqを精度良く分注できるためである。
したがって、指示分注量およびプローブの内径に応じてピストン駆動部の駆動パルス数を最適値にできれば、指示分注量およびプローブの内径に応じて変更するパラメータは駆動パルス数自体に限られず、制御部に入力する分注の指示量であってもよい。すなわち、分注装置の制御部に入力する分注の指示量をプローブの内径に応じて変更して、指示分注量分の液体Lqを正確に分注するようにしてもよい。この場合、予め所定の指示分注量ごとに、プローブの内径と指示分注量分の液体Lqを分注する指示量との関係を求めておく。そして、分注装置は、指示分注量およびプローブの内径に応じた指示量に従って、ピストン駆動部および分注装置の各部を制御する。
1、2、3 分注装置
11 プローブ
12 プローブ移送部
13 シリンジ
13a シリンダ
13b ピストン
14、17、19、21 管路
15 連結部
16 ピストン駆動部
18 電磁弁
20 ポンプ
22 洗浄液タンク
24 情報コード記録媒体
30、50、60、201 制御機構
31、211 入力部
32、212 出力部
33、53、63、82、213 記憶部
33a、63a、82a、213a、213b 駆動情報
34、54、64、214 制御部
35、65、215 取得部
41、42 容器
53a 動作情報
55、算出部
66、81 送受信部
70 ネットワーク
80 管理装置
100 自動分析装置
101 測定機構
110 検体移送部
111、121 検体容器
112 ラック
120 検体容器保持部
130 試薬容器保持部
131 試薬容器
140 反応容器保持部
141 反応容器
150 検体分注部
160 試薬分注部
170 攪拌部
180 測光部
190 反応容器洗浄部
CR1、CR2、CR3、CR4、CR5、CR6 情報コード読取部
Lq 液体
11 プローブ
12 プローブ移送部
13 シリンジ
13a シリンダ
13b ピストン
14、17、19、21 管路
15 連結部
16 ピストン駆動部
18 電磁弁
20 ポンプ
22 洗浄液タンク
24 情報コード記録媒体
30、50、60、201 制御機構
31、211 入力部
32、212 出力部
33、53、63、82、213 記憶部
33a、63a、82a、213a、213b 駆動情報
34、54、64、214 制御部
35、65、215 取得部
41、42 容器
53a 動作情報
55、算出部
66、81 送受信部
70 ネットワーク
80 管理装置
100 自動分析装置
101 測定機構
110 検体移送部
111、121 検体容器
112 ラック
120 検体容器保持部
130 試薬容器保持部
131 試薬容器
140 反応容器保持部
141 反応容器
150 検体分注部
160 試薬分注部
170 攪拌部
180 測光部
190 反応容器洗浄部
CR1、CR2、CR3、CR4、CR5、CR6 情報コード読取部
Lq 液体
Claims (7)
- プローブと分注シリンジとを管路で連結し、前記分注シリンジの吸排動作によって前記プローブ内に液体を吸引し前記液体を吐出して、前記液体を分注する分注装置であって、
前記プローブの前記液体液面に接する先端部の内径の情報を読み取る読取手段と、
所定の指示分注量ごとに設定され、前記内径と、前記所定の指示分注量分の前記液体を分注するための前記分注シリンジの駆動パルス数との関係を示す駆動情報を記憶する記憶手段と、
前記所定の指示分注量の分注指示があった場合、前記駆動情報を参照し、前記読取手段が読み取った前記内径の情報に対する前記駆動パルス数を取得し、該駆動パルス数で前記分注シリンジを制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする分注装置。 - 前記指示分注量ごとに設定され、前記指示分注量と、前記指示分注量ごとに設定される基準パルス数で分注シリンジの駆動を制御した場合の分注量である実分注量との関係を示す動作情報をもとに、前記駆動パルス数を算出し、前記駆動情報を算出する算出手段を備え、
前記記憶手段は、前記動作情報および前記算出手段が算出した前記駆動情報を記憶することを特徴とする請求項1に記載の分注装置。 - 前記記憶手段は、前記駆動情報を、テーブル形式で記憶することを特徴とする請求項1または2に記載の分注装置。
- 前記駆動パルス数は、前記指示分注量に対する前記実分注量の比の逆数に前記基準パルス数を乗算した値であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の分注装置。
- 前記駆動パルス数は、前記指示分注量に対する、前記指示分注量から前記実分注量を減算した値の比を基準パルス数に乗算した値に、基準パルス数を加算した値であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の分注装置。
- 前記読取手段は、前記プローブの内径情報として、前記プローブの内径または前記プローブの断面積を読み取ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の分注装置。
- 請求項1〜6のいずれか一つに記載の分注装置を備え、
前記分注装置を用いて、検体および/または試薬を反応容器に分注し該反応容器内で前記検体および前記試薬を反応させて前記検体を分析することを特徴とする自動分析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007174522A JP2009014411A (ja) | 2007-07-02 | 2007-07-02 | 分注装置および自動分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007174522A JP2009014411A (ja) | 2007-07-02 | 2007-07-02 | 分注装置および自動分析装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009014411A true JP2009014411A (ja) | 2009-01-22 |
Family
ID=40355510
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007174522A Withdrawn JP2009014411A (ja) | 2007-07-02 | 2007-07-02 | 分注装置および自動分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009014411A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020091227A (ja) * | 2018-12-06 | 2020-06-11 | 株式会社島津製作所 | 試料注入装置 |
-
2007
- 2007-07-02 JP JP2007174522A patent/JP2009014411A/ja not_active Withdrawn
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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