JP4894591B2 - 凍害補修効果の評価方法 - Google Patents
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Description
予め、コンクリートの相対動弾性係数と長さ変化率との関係図及び/又は関係式と、補修材料の長さ変化率と付着強度との関係図及び/又は関係式とを得ておき、
補修実施時点において、
補修対象コンクリートの相対動弾性係数を取得する第1ステップと、
前記コンクリートの相対動弾性係数と長さ変化率との関係図及び/又は関係式に基づいて、前記ステップ1で取得した相対動弾性係数から長さ変化率を求める第2ステップと、
前記補修材料の長さ変化率と付着強度との関係図及び/又は関係式に基づいて、前記第2ステップで求めた長さ変化率から付着強度を求める第3ステップと、 からなる手順により、補修実施時点における付着強度を求め、
次いで、経年後の任意の補修評価時点での付着強度を上記第1ステップ〜第3ステップの手順によって求め、
前記補修実施時点から経年後の補修評価時点での付着強度低下程度に基づいて、凍害補修効果を評価することを特徴とする凍害補修効果の評価方法が提供される。
補修実施時点において、補修対象コンクリートの相対動弾性係数を取得する第1ステップと、前記コンクリートの相対動弾性係数と長さ変化率との関係図及び/又は関係式に基づいて、前記ステップ1で取得した相対動弾性係数から長さ変化率を求める第2ステップと、前記補修材料の長さ変化率と付着強度との関係図及び/又は関係式に基づいて、前記第2ステップで求めた長さ変化率から付着強度を求める第3ステップとからなる手順により、補修実施時点における付着強度を求め、
次いで、経年後の任意の補修評価時点での付着強度を上記第1ステップ〜第3ステップの手順によって求め、前記補修実施時点から経年後の補修評価時点での付着強度低下程度に基づいて、凍害補修効果を評価するものである。
[事前手順]
本凍害補修効果の評価方法では、事前に、(1)コンクリートの相対動弾性係数と長さ変化率との関係図及び/又は関係式と、(2)補修材料の長さ変化率と付着強度との関係図及び/又は関係式とを得ておき、これに基づいて、後述する手順に従って、前記補修実施時点における付着強度と、前記補修評価時点における付着強度とを求めるようにする。
コンクリートの相対動弾性係数と長さ変化率との間には明確な相関関係があることが既往の文献から明らかになっている。例えば、図1に示されるコンクリートの相対動弾性係数と長さ変化率との関係図は、本出願人が実験により求めたものであるが、同グラフから両者には高い相関関係が存在する。また、同図から水セメント比に依存しないことも知見される。
コンクリートの使用材料及び配合設計を、(1)細骨材:厚木産[相模川](川砂)下表2参照、(2)粗骨材及び最大寸法:厚木飯山[山砕石]、20mm(下表2参照)、(2)セメント:普通ポルトランドセメント、(3)スランプ:8cm、(4)空気量:1.5%、(5)AE剤:未使用とし、水セメント比を夫々、45%、60%及び75%で変えた3種類のコンクリート供試体を得る。コンクリート供試体の配合は下表1のとおりである。
使用する補修材料、例えば、ポリマーセメント系又は樹脂系の補修材料について、長さ変化率と付着強度との関係を実験等により取得する。
(ステップ1)
先ず、図8において、補修対象コンクリートの相対動弾性係数を求める。相対動弾性係数は、測定による場合は、パンジット測定機を用いて、ASTM C597-68Tに準じた超音波伝播速度の測定試験によるのが望ましい。用いたパンジット測定機の仕様を下表3に示す。
第2象限に描かれた”長さ変化率曲線”に基づいて、前記ステップ1によって求められた相対動弾性係数から長さ変化率を求める。具体的には、第2象限において、前記ステップ1で取得した相対動弾性係数からY軸上の点が既に決定しているため、X軸との平行線を引き、”長さ変化率曲線”との交点を定め、対応するX軸の目盛りから長さ変化率を求める。
第3象限に描かれた”相対付着強度曲線”に基づいて、前記第2ステップで求められた長さ変化率から相対付着強度を求める。具体的には、第3象限において、前記第2ステップで求めた長さ変化率からX軸上の点が既に決定しているため、Y軸との平行線を引き、”相対付着強度曲線”との交点を定め、対応するY軸の目盛りから相対付着強度を求める(図示例では、C点 相対付着強度=68%)。なお、相対動弾性係数別に複数本描かれた”相対付着強度曲線”の内、使用する曲線は、第1ステップで求めた補修実施時の相対動弾性係数に対応する曲線(図示例ではREd=80%)である。
以上により、補修実施時点における相対付着強度を求めたならば、次に経年後の任意の補修評価時点での付着強度を上記第1ステップ〜第3ステップと同手順によって求める。例えば、経過年数10年時における相対付着強度を求める場合は、第1象限において、経過年数の10年時に点(B点)を定め、同様の要領に従って、辿って行くと、相対付着強度が求まる(図示例では、D点 相対付着強度=20%)。なお、この際に、第3象限に相対動弾性係数別に複数本描かれた”相対付着強度曲線”の内、使用する曲線は、前記第1ステップで求めた補修実施時の相対動弾性係数に対応する曲線(図示例ではREd=80%)である。
前述した手順により、補修実施時点における付着強度と、前記補修評価時点における付着強度とを求めたならば両者を比較し、補修実施時点から経年後の補修評価時点での付着強度低下程度に基づいて、凍害補修効果を評価する。
(1)上記形態例では、相対動弾性係数の測定は、パンジットを使用しASTM C597-68Tに準じた超音波伝播速度の測定試験の要領により行ったが、JIS A1127に準じてたわみ振動の一次共鳴振動数、及び質量を計測することによって算出するようにしてもよい。
(2)本手法による考え方は、凍害劣化を対象としたものであるが、凍害と同様に、長さ変化を伴う劣化であるアルカリ骨材反応に対しても適用が可能である。
Claims (3)
- 凍害劣化を受けたコンクリートを補修材料で置き換える断面修復工法で補修した後の補修効果を定量的に評価するための凍害補修効果の評価方法であって、
予め、コンクリートの相対動弾性係数と長さ変化率との関係図及び/又は関係式と、補修材料の長さ変化率と付着強度との関係図及び/又は関係式とを得ておき、
補修実施時点において、
補修対象コンクリートの相対動弾性係数を取得する第1ステップと、
前記コンクリートの相対動弾性係数と長さ変化率との関係図及び/又は関係式に基づいて、前記ステップ1で取得した相対動弾性係数から長さ変化率を求める第2ステップと、
前記補修材料の長さ変化率と付着強度との関係図及び/又は関係式に基づいて、前記第2ステップで求めた長さ変化率から付着強度を求める第3ステップと、 からなる手順により、補修実施時点における付着強度を求め、
次いで、経年後の任意の補修評価時点での付着強度を上記第1ステップ〜第3ステップの手順によって求め、
前記補修実施時点から経年後の補修評価時点での付着強度低下程度に基づいて、凍害補修効果を評価することを特徴とする凍害補修効果の評価方法。 - 前記補修対象コンクリートの相対動弾性係数は、ASTM C597-68Tに準じた超音波伝播速度の測定試験、又は予め求めてある経過年数と相対動弾性係数との関係図及び/又は関係式に基づいて求める請求項1記載の凍害補修効果の評価方法。
- 平面上に直行する2つの直線(座標軸)X軸、Y軸を定め、第1象限においてX軸を経過年数、Y軸を相対動弾性係数とする関係図を描き、第2象限においてX軸を長さ変化率、Y軸を相対動弾性係数とする関係図を描き、第3象限においてX軸を長さ変化率、Y軸を付着強度とする関係図を描き、前記第1象限の関係図から前記第1ステップの相対動弾性係数を求めるか或いは相対動弾性係数を直接測定し、前記第2象限の関係図から前記第2ステップの長さ変化率を求め、前記第3象限の関係図から前記第3ステップの付着強度を求めるようにしてある請求項1〜2いずれかに記載の凍害補修効果の評価方法。
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